JP6926030B2 - 農作物の収穫装置 - Google Patents

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Description

本発明は、圃場に点在する農作物を収穫する農作物の収穫装置に関するものである。
圃場に散在する農作物の収穫は、人力で行わなければならないケースがある。たとえばカボチャの収穫がそうである。
カボチャは、地面を這うように蔓が伸び、地表に転がるように実が生育する。その収穫作業は、まず蔓から実を切り離し、それらを1トン程度の実が入る鉄製コンテナに人力で運び入れる。そのコンテナをフォークリフト等でトラックに積み込むことが行われる。
カボチャの実は1個あたり1.5〜3kg程度の重量がある。蔓から切り離した実を拾い上げてコンテナまで、ひとつずつ人手で持ち運ばなければならない。その作業は腰や腕への肉体的な負担が大きい。たいへんな重労働である。
上記の問題に対する先行技術文献として、本出願人は下記の特許文献1および2を把握している。
実用新案登録第3211730号公報 特開2017−175997号公報
上記特許文献1は、「カボチャ収穫機」に関するものであり、下記の記載がある。
[0009]
本考案のカボチャ収納機は、図1に示すように、カボチャを収穫地点からコンテナ4付近まで移動させるための搬送コンベアー1aと搬送コンベアー1aの後部に設けられたローラー付台1bからなる搬送ユニット1二組と、輸送用平パレット3から構成されており、これら二組の搬送ユニット1は、搬送ユニット1の長手方向が輸送用平パレット3の長辺と平行に位置するように対称に適宜な間隔、例えば収穫作業人が乗ることができるスペースを設け、かつ、トラクターとの間にコンテナ4を収納するスペースを設けて輸送用平パレット3上に配置される。
[0010]
本考案のカボチャ収穫機を用いて作業員三人で収穫していく場合(トラクター運転手は別)の実施例について以下に説明する。図2に示すように、定植に使用した三本の農業用マルチフィルム5のうち、左右二本の農業用マルチフィルム5上にはツルから刈取られたカボチャが置かれており、カボチャが置かれていない中央の農業用マルチフィルム5上をコンテナ4を積んだトラクターが走行する。左右二本の農業用マルチフィルム5に作業員一人ずつを配置し、トラクターの移人動に合わせ歩きながら、搬送コンベヤー1a端部の上に農業用マルチフィルム5上に点在するカボチャを乗せていく。残り一人の作業員は、輸送用平パレット3上の二組の搬送ユニット1の間に搭乗し、ローラー付台1bに運ばれてきたカボチャをコンテナ4の中に入れる作業を行う。
上記特許文献2は、「作物拾上げ収穫機」に関するものであり、下記の記載がある。
[請求項1]
走行装置(9)で走行可能にした機体フレーム(1)に掻込装置(55)と拾上げ搬送装置(22)を設け、圃場に在る作物を前記拾上げ搬送装置(22)上に載せて機体後部の作物収容部(38)に搬送する作物拾上げ収穫機において、前記作物収容部(38)を昇降機構(44)で上昇可能にしたことを特徴とする作物拾上げ収穫機。
[0028]
また、該左右の搬送フレーム18,18の機体前側、即ち前端側には、搬送従動スプロケット19,19を各々回転自在に設け、該左右の搬送従動スプロケット19,19と左右の搬送駆動スプロケット17,17に亘って搬送伝動チェーン20,20を無端状に巻回する。さらに、該左右の搬送伝動チェーン20,20の左右間には、作物を載置して搬送する複数の搬送バー21を、前後方向に所定間隔毎に配置することにより、拾上げ搬送装置22が構成される。
[0060]
該掻込装置55は、側面視で反時計回り方向に回転し、前記拾上げ搬送装置22の搬送始端部にある作物を掻込板54で拾上げ搬送装置22の搬送方向下手側に押し上げることで、作物が確実に搬送される状態とするものである。
特許文献1のカボチャ収穫機は、搬送コンベアー1aにより、カボチャを収穫地点からコンテナ4付近まで移動させることができる。
しかしながら、このカボチャ収穫機では、地面に転がったカボチャを拾上げる作業は人力によって行わねばならない。この作業は依然として、腰や腕への肉体的な負担が大きな重労働である。
特許文献2の作物拾上げ収穫機は、掻込装置(55)と拾上げ搬送装置(22)により、圃場に在る作物を拾上げて収穫する。
しかしながら、この作物拾上げ収穫機は、掻込装置(55)と拾上げ搬送装置(22)が機体フレーム(1)の幅いっぱいに設けられいる。つまり、設備自体が大掛かりで設備効率が悪く、コスト面において不利である。
本発明の目的は、上記課題を解決した農作物の収穫装置を提供することにある。
つまり、設備効率のよい機構で、圃場に点在する農作物のピックアップを自動化した農作物の収穫装置を提供する。
請求項1の農作物の収穫装置は、上記目的を達成するため、つぎの構成を採用した。
圃場を走行できる走行機体と、
上記走行機体の前方において、当該走行機体における幅に対する一部分に設けられたピックアップエリアと、
上記圃場に点在する農作物を、上記走行機体の走行に伴って上記ピックアップエリアに向かって掻寄せてピックアップするピックアップ手段と、
上記ピックアップ手段でピックアップされた農作物を搬送する搬送手段と
上記ピックアップ手段の下側に配置されて上記農作物の掻寄せとピックアップを補助する補助板とを備え
上記補助板の先端部が、その下側に配置されたレシプロモーアに茎葉を送り込むよう波形にカットされている。
請求項2の農作物の収穫装置は、上記請求項1記載の構成に加え、つぎの構成を採用した。
上記ピックアップ手段は、
上記圃場に点在する農作物を上記ピックアップエリアに向かって掻寄せる掻寄機構を含んで構成されている。
請求項3の農作物の収穫装置は、上記請求項1または2記載の構成に加え、つぎの構成を採用した。
上記ピックアップ手段は、
上記ピックアップエリアに掻寄せられた農作物を搬送手段上に搭載する搭載機構を含んで構成されている。
請求項4の農作物の収穫装置は、上記請求項2または3記載の構成に加え、つぎの構成を採用した。
上記掻寄機構は、
上記走行機体の前方において農作物を横方向に移送するらせん羽根を有するらせん羽根車を含んで構成されている。
請求項の農作物の収穫装置は、上記請求項1〜のいずれか一項に記載の構成に加え、つぎの構成を採用した。
上記搬送手段で搬送された農作物を収容する収容容器をさらに備えている。
請求項1の農作物の収穫装置は、走行機体、ピックアップエリア、ピックアップ手段、搬送手段を備えている。
上記走行機体は、圃場を走行する。上記ピックアップエリアは、上記走行機体の前方において、当該走行機体における幅に対する一部分に設けられている。上記ピックアップ手段は、上記走行機体の走行に伴って、上記圃場に点在する農作物を上記ピックアップエリアに向かって掻寄せてピックアップする。上記搬送手段は、上記ピックアップ手段でピックアップされた農作物を搬送する。
このように、上記圃場に点在する農作物を上記ピックアップエリアに向かって掻寄せてピックアップする。上記ピックアップエリアは、当該走行機体における幅に対する一部分に設けられている。したがって、上記搬送手段は、上記ピックアップエリアに合わせたもので足りる。このように、従来のものに比べてコンパクトな装置により、圃場に点在する農作物をピックアップして収穫することができる。本発明の収穫機は、設備効率がよくコストメリットが高い。
また、請求項1の農作物の収穫装置は、上記ピックアップ手段が、その下側に、上記農作物の掻寄せとピックアップを補助する補助板を有している。上記補助板により、上記農作物の掻寄せとピックアップが補助され、上記圃場に点在する農作物をスムーズにピックアップできる。装置のコンパクト化が可能になり、設備効率がよくコストメリットが高くなる。さらに、上記補助板の先端部が波形にカットされている。これにより、できるだけ土砂を掬わないようにすると同時に、縦方向に延びる茎葉をレシプロモーアに送り込むようにしている。上記レシプロモーアにより茎葉を切断し、ピックアップ手段への茎葉の巻き込みを防止する。
請求項2の農作物の収穫装置は、上記ピックアップ手段が、上記圃場に点在する農作物を上記ピックアップエリアに向かって掻寄せる掻寄機構を含んで構成されている。
上記掻寄機構によって、上記圃場に点在する農作物を掻寄せ、上記ピックアップエリアでピックアップできる。装置のコンパクト化が可能になり、設備効率がよくコストメリットが高くなる。
請求項3の農作物の収穫装置は、上記ピックアップ手段が、上記ピックアップエリアに掻寄せられた農作物を搬送手段上に搭載する搭載機構を含んで構成されている。
上記搭載機構により、農作物が搬送手段上に確実に搭載される。
請求項4の農作物の収穫装置は、上記掻寄機構が、上記走行機体の前方において農作物を横方向に移送するらせん羽根を有するらせん羽根車を含んで構成されている。
上記らせん羽根車により、上記圃場に点在する農作物を移送し、上記ピックアップエリアでピックアップできる。装置のコンパクト化が可能になり、設備効率がよくコストメリットが高くなる。
請求項の農作物の収穫装置は、上記搬送手段で搬送された農作物を収容する収容容器をさらに備えている。
上記走行機体が走行しながら収穫した農作物を走行機体上の収容容器に収容し、そのまま所定の場所まで運搬することができる。
本発明の第1実施形態を説明する図であり、農作物の収穫装置を車体の上から見た図である。 上記農作物の収穫装置を車体の左側から見た図である。 上記農作物の収穫装置を車体の前方から見た図である。 ピックアップ手段を説明する正面図である。 上記ピックアップ手段を説明する斜視図である。 上記ピックアップ手段の一部を構成する支持プレートとサイドプレートの位置関係を説明する図である。 レシプロモーアとロータリーモーアを説明する図である。 掻寄機構による掻寄せ動作を説明する模式図である。 搭載機構による搭載動作を説明する模式図である。 本発明の第2実施形態における農作物の収穫装置を説明する平面図である。 本発明の第3実施形態における農作物の収穫装置を説明する図である。
◆第1実施形態
図1〜図9は、本発明の第1実施形態を説明する図である。
本実施形態は、本発明を、農作物の一例としてカボチャを収穫する収穫装置に適用した例を説明する。
〔概略〕
図1〜3は、上記収穫装置の全体構造を説明する図である。
この収穫装置は、走行機体1、ピックアップ手段10、搬送手段50および収容容器60を備えている。
なお、図1では、図の上が走行機体1の前方、図の下が走行機体1の後方である。したがって、図の右が走行機体1の右側、図の左が走行機体1の左側にあたる。
上記走行機体1には、車体前方に上記ピックアップ手段10が設けられ、車体後方に上記収容容器60が配置されている。
上記収穫装置は、上記走行機体1の走行に伴って、圃場に点在する農作物を、車体前方の上記ピックアップ手段10によりピックアップする。車体前方でピックアップされた農作物は、上記搬送手段50が車体後方の上記収容容器60まで搬送する。搬送されてきた農作物は、上記収容容器60に収容される。
〔走行機体1〕
上記走行機体1は、車体の下部に無限軌道3を有し、車体の上部に座席4が設けられている。上記無限軌道3は、当該走行機体1が圃場を走行するための走行手段として機能する。上記座席4は、運転等の操作を行う作業者が着席するためのものである。上記走行機体1は、駆動エンジン、バッテリー、油圧機構等(いずれも図示していない)が搭載されている。
上記走行機体1の車体上部には、上記搬送手段50が設けられている。上記搬送手段50は、ピックアップされた農作物を、車体前方から車体後方まで搬送する。つまり、上記搬送手段50は、車体前方から車体後方にわたって設けられている。
上記収穫装置では、走行機体1の左右の片側寄りに上記座席4が配置されている。上記搬送手段50は、上記座席4と反対側寄りの、上記座席4を避けるエリアに配置されている。この例では、上記座席4は、上記走行機体1の右側寄りに配置されている。上記搬送手段50は、上記走行機体1の左側寄りを通るように配置されている。
上記走行機体1の前方には、当該走行機体1における幅に対する一部分にピックアップエリア2が設けられている。上記ピックアップエリア2は、上記搬送手段50の前端部に対応するエリアである。つまりこの例では、上記ピックアップエリア2は、当該走行機体1の横幅(車幅)のうち左寄りの所定幅の部分に設けられたエリアである。
〔ピックアップ手段10〕
上記ピックアップ手段10は、上記圃場に点在する農作物を、上記走行機体1の走行に伴って上記ピックアップエリア2に向かって掻寄せてピックアップする。
つまり、上記収穫装置では、走行機体1の車幅前方に点在する農作物を、上記走行機体1が圃場を走行するときに、上記ピックアップ手段10でピックアップする。このとき、上記ピックアップ手段10は、上記ピックアップエリア2に向かって点在する農作物を掻寄せ、掻寄せた農作物を上記ピックアップエリア2で搬送手段50に搭載する。
図4〜図5は、上記ピックアップ手段10を説明する図である。図4は正面図、図5は斜視図である。図6は、上記ピックアップ手段10の一部を構成する支持プレートとサイドプレートの位置関係を説明する図である。
上記ピックアップ手段10は、掻寄機構11と搭載機構21を含んで構成されている。上記掻寄機構11と搭載機構21は、共通の回転軸9に設けられた2つの羽根車によって構成されている。
〔掻寄機構11〕
上記掻寄機構11は、上記圃場に点在する農作物を上記ピックアップエリア2に向かって掻寄せる。
上記掻寄機構11は、上記回転軸9を伴うらせん羽根車12によって構成されている。上記らせん羽根車12は、らせん状のらせん羽根13を有する。
上記掻寄機構11では、上記らせん羽根車12が、その回転軸9を中心に回転する。これにより、上記らせん羽根13が、上記走行機体1の前方において農作物を横方向に移送し、点在する農作物が上記ピックアップエリア2に向かって掻寄せられる。
上記らせん羽根車12は、この例では、5枚のらせん羽根13を有している。上記各らせん羽根13はそれぞれ、帯状の支持プレート14に支持されている。上記各支持プレート14は、その両端がそれぞれ、サイドプレート15A,15Bに固定されている。この例では、上記サイドプレート15A,15Bは、支持プレート14の端部が固定される突出部を備えた星形形状である。この例では上記突出部を5つ備えている。
上述した2枚のサイドプレート15A,15Bが上記回転軸9に所定の間隔を隔てて固定され、5つの突出部に、各支持プレート14の両端がそれぞれ固定されている。
上記2枚のサイドプレート15A,15Bは、上記回転軸9を中心とした回転角度αの角度差が設けられている。したがって、両サイドプレート15A,15Bに両端が固定された支持プレート14は、上記回転軸9に対して回転角度αだけ捩れた状態で配置される。たとえば、上記回転角度αは109°に設定することができる。
上記のように、上記回転軸9に対して捩れた状態で配置された各支持プレート14に、らせん羽根13が取り付けられる。したがって、各らせん羽根13は、上記回転軸9に対して回転角度αだけ捩れた状態で配置される。
ここで、上記両サイドプレート15A,15Bおよび各支持プレート14を剛性のある金属で形成し、各らせん羽根13をある程度の柔軟性がある樹脂材料から形成することができる。このようにすることにより、農作物を掻寄せるときに、農作物が傷つくのを防ぐことができる。
〔搭載機構21〕
上記搭載機構21は、上記ピックアップエリア2に掻寄せられた農作物を搬送手段50上に搭載する。
上記搭載機構21は、上記掻寄機構11は、上記回転軸9を伴う平羽根車22によって構成されている。上記平羽根車22は、平板状の平羽根23を有する。
上記搭載機構21では、上記平羽根車22が、その回転軸9を中心に回転する。これにより、上記ピックアップエリア2に掻寄せられた農作物を、上記平羽根23が搬送手段50の前端部に搭載する。
上記平羽根車22は、この例では、5枚の平羽根23を有している。上記各平羽根23はそれぞれ、帯状の支持プレート24に支持されている。上記各支持プレート24は、その両端がそれぞれ、サイドプレート25A,25Bに固定されている。この例では、上記サイドプレート25A,25Bは、支持プレート24の端部が固定される突出部を備えた星形形状である。この例では上記突出部を5つ備えている。
上述した2枚のサイドプレート25A,25Bが上記回転軸9に所定の間隔を隔てて固定され、5つの突出部に、各支持プレート24の両端がそれぞれ固定されている。
上記2枚のサイドプレート25A,25Bは、上記回転軸9を中心とした回転角度の角度差を設けない状態で配置されている。したがって、両サイドプレート25A,25Bに両端が固定された支持プレート24は、回転軸9に対して平行に配置される。
上記のように、上記回転軸9に対して平行に配置された各支持プレート24に、平羽根23が取り付けられる。したがって、各平羽根23は、上記回転軸9に対して平行かつ放射状に配置される。
ここで、上記両サイドプレート25A,25Bおよび各支持プレート24を剛性のある金属で形成し、各らせん羽根23をある程度の柔軟性がある樹脂材料から形成することができる。このようにすることにより、農作物を搬送手段50に搭載させるときに、農作物が傷つくのを防ぐことができる。
〔羽根車の配置〕
上記らせん羽根車12と平羽根車22が隣り合う位置にある2枚のサイドプレート15Bと25Aは、上記回転軸9を中心とした回転角度βの角度差が設けられている。たとえば、上記回転角度βは25°に設定することができる。
また、上述したように、上記らせん羽根車12では、各らせん羽根13が上記回転軸9に対して回転角度αだけ捩れた状態で配置される。上記平羽根車22では、各平羽根23は、上記回転軸9に対して平行かつ放射状に配置される。
このような構造により、上記らせん羽根車12と平羽根車22が、その回転軸9を中心として、矢印Rに示す方向に回転したとき、らせん羽根車12のらせん羽根13に捉えられた農作物は、らせん羽根車12の回転に伴って、平羽根車22の方に向かって移送される。やがて平羽根車22の平羽根23に捉えられた農作物は、平羽根車22の後方に向かって移送され、搬送手段50の前端部に搭載される。
〔補助板31〕
上記ピックアップ手段10は、その下側に、上記農作物の掻寄せとピックアップを補助する補助板31を有している。
上記補助板31は、上記らせん羽根車12の回転外周に沿って、その後方下側に配置されている。このように上記補助板31を配置することにより、らせん羽根車12の回転によってらせん羽根13に捉えられた農作物は、上記補助板31に沿ってらせん羽根13に向かって転がり落ちようとする。したがって、らせん羽根13が捉えた農作物が、らせん羽根13から離れないで、スムーズに平羽根車22の方に向かって移送される。
上記補助板31の先端部は波形にカットされ、できるだけ土砂を掬わないようにすると同時に、縦方向に延びる茎葉をレシプロモーア35に送り込むようにしている。上記補助板31は、土砂を落下させやすいメッシュ状や多数の穴あき板から形成することもできる。
〔モーア〕
上記収穫装置は、上記ピックアップ手段10の周囲に、農作物の茎葉を切断するレシプロモーア35およびロータリーモーア45が配置されている。
図7(A)は、上記レシプロモーア35と上記ロータリーモーア45を説明する図である。
図7(B)は、上記レシプロモーア35の一部の構成を示す分解斜視図である。
上記レシプロモーア35は、上記ピックアップ手段10の下、上記補助板31よりさらに下側に配置されている。上記レシプロモーア35は、上記ピックアップ手段10の幅方向にわたってのこぎり状の刈刃が設けられ、上記ピックアップ手段10の下で縦方向に延びる茎葉を切断しうるようになっている。
上記レシプロモーア35の刈刃は、それぞれ鋸刃状を呈する固定刃36と可動刃37を上下に重ねて構成されている。上記固定刃36に対して可動刃37が左右に往復運動することにより、バリカンのように茎葉を切断する。図において符号38は、可動刃37を往復駆動させるナイフヘッド38である。
上記ロータリーモーア45は、上記ピックアップ手段10の左右にそれぞれ配置されている。上記ロータリーモーア45は、円盤状の回転刃であり、上記ピックアップ手段10の左右で横方向に延びる茎葉を切断しうるようになっている。
上記ロータリーモーア45の下側には、それぞれガイド棒46が配置されている。上記ガイド棒46は、斜め前方に突出している。これにより、地面を這うように延びる茎葉を引っ掛けて地面から浮き上がらせ、上記ロータリーモーア45での切断を容易にする。
このようにして上記レシプロモーア35と上記ロータリーモーア45により、茎葉を切断する。これにより、ピックアップ手段10への茎葉の巻き込みを防止し、後述する搬送手段50での茎葉の分離を容易にする。
〔搬送手段50〕
上記搬送手段50は、上記ピックアップ手段10でピックアップされた農作物を搬送する。上記搬送手段50により、車体前方のピックアップエリア2でピックアップされた農作物を、車体後方の収容容器60まで搬送する。
この例では、上記搬送手段50は、第1コンベア51、第2コンベア52、第3コンベア53を含んで構成されている。
上記第1コンベア51は、車体の左寄りにおいて前後に延び、前端部が地面近くに位置して登り傾斜するように配置されている。上記第1コンベア51の後端部は、収容容器60の上部開口の高さである。上記第1コンベア51の前端部が、上記ピックアップエリア2である。上記第1コンベア51では、登り傾斜でも農作物が転がり落ちないように、たとえば、サン付きベルトを用いることができる。
上記第2コンベア52は、上記第1コンベア51の後端部において、車体の左右方向に延びるように配置されている。上記第2コンベア52により、上記第1コンベア51で搬送されてきた農作物の搬送方向を一旦変える。
上記第3コンベア53は、上記第2コンベア52の下流端において、車体の前後方向に延びるよう配置されている。上記第1コンベア51の後端部は、収容容器60の上部開口に達している。これにより、上記第3コンベア53で搬送された農作物を収容容器60内に収容する。
上記第1コンベア51の前端部にあるピックアップエリア2において、上記平羽根車22の回転によって農作物が第1コンベア51上に搭載されることにより、上記農作物がピックアップされる。上記第1コンベア51は、ピックアップされた農作物を後方に運び、第2コンベア52に載せる。第2コンベア52は、農作物の搬送方向を一旦変える。第2コンベア52から第3コンベア53に渡された農作物は、第3コンベア53により車体後方の収容容器60まで搬送される。
〔収容容器60〕
上記収容容器60は、上記搬送手段50で搬送された農作物を収容する。上記収容容器60は、走行機体1の車体後方に配置されている。上記収容容器60は、上部に開口を有する箱状の容器である。上記収容容器60は、昇降可能なリフト機構61に搭載されている。また、第3コンベア53から投入される農作物が高低差で傷つかないよう、上記収容容器60を傾斜させる傾斜機構(図示せず)を備えている。
〔ピックアップ動作〕
上記ピックアップ手段10によるピックアップ動作を説明する。
図8は、上記掻寄機構11による掻寄せ動作を説明する模式図である。この図では、らせん羽根車12、1枚のらせん羽根13、補助板31を示している。図の左から右へ時系列の変位を示している。
走行機体1が圃場Fを矢印A方向に前進しながら、らせん羽根車12が矢印R方向に回転する。そうすると、上記らせん羽根13が農作物Pを捉え、上記走行機体1の前方において矢印T方向に移送する。このとき、上記農作物Pは、上記補助板31に沿ってらせん羽根13に向かって転がり落ちようとするため、農作物Pがらせん羽根13から離れないでスムーズに矢印T方向に移送される。これにより、圃場Fに点在する農作物Pが上記ピックアップエリア2に向かって掻寄せられる。
図9は、上記搭載機構21による搭載動作を説明する模式図である。
上記ピックアップエリア2に農作物Pが掻寄せられると、平羽根車22が矢印R方向に回転することにより、平羽根23が上記農作物Pを捉え、第1コンベア51の前端部に農作物Pを搭載する。第1コンベア51に搭載された農作物Pは、上記第1コンベア51により後方に運ばれる。その農作物Pは第2コンベア52で搬送方向を一旦変えて、茎葉が分離される。さらに第3コンベア53に渡された農作物は、車体後方の収容容器60まで搬送される。このようにして、農作物Pのピックアップおよび収穫が行われる。
〔まとめ〕
上記第1実施形態の農作物の収穫装置は、たとえばカボチャの収穫に用いることにより、カボチャを人力で拾いあげることなく収穫できる。
この場合、あらかじめカボチャを蔓からハサミで切り離し、圃場に点在させておく。その圃場に本装置を走行させることにより、カボチャを地面からピックアップし、収容容器60に収容する。
このように、上記第1実施形態は、カボチャの収穫作業において、地面からカボチャを持ち上げてコンテナまで運び入れる作業を機械化する。これにより省力化および省人化を達成する。
〔第1実施形態の効果〕
上記第1実施形態は、つぎの作用効果を奏する。
上記第1実施形態は、走行機体1、ピックアップエリア2、ピックアップ手段10および搬送手段50を備えている。
上記走行機体1は、圃場を走行する。上記ピックアップエリア2は、上記走行機体1の前方において、当該走行機体1における幅に対する一部分に設けられている。上記ピックアップ手段10は、上記走行機体1の走行に伴って、上記圃場に点在する農作物を上記ピックアップエリア2に向かって掻寄せてピックアップする。上記搬送手段50は、上記ピックアップ手段10でピックアップされた農作物を搬送する。
このように、上記圃場に点在する農作物を上記ピックアップエリア2に向かって掻寄せてピックアップする。上記ピックアップエリア2は、当該走行機体1における幅に対する一部分に設けられている。したがって、上記搬送手段50は、上記ピックアップエリア2に合わせたもので足りる。このように、従来のものに比べてコンパクトな装置により、圃場に点在する農作物をピックアップして収穫することができる。本発明の収穫機は、設備効率がよくコストメリットが高い。
上記第1実施形態は、上記ピックアップ手段10が、上記圃場に点在する農作物を上記ピックアップエリア2に向かって掻寄せる掻寄機構11を含んで構成されている。
上記掻寄機構11によって、上記圃場に点在する農作物を掻寄せ、上記ピックアップエリア2でピックアップできる。装置のコンパクト化が可能になり、設備効率がよくコストメリットが高くなる。
上記第1実施形態は、上記ピックアップ手段10が、上記ピックアップエリア2に掻寄せられた農作物を搬送手段50上に搭載する搭載機構21を含んで構成されている。
上記搭載機構21により、農作物が搬送手段50上に確実に搭載される。
上記第1実施形態は、上記掻寄機構11が、上記走行機体1の前方において農作物を横方向に移送するらせん羽根13を有するらせん羽根車12を含んで構成されている。
上記らせん羽根車12により、上記圃場に点在する農作物を移送し、上記ピックアップエリア2でピックアップできる。装置のコンパクト化が可能になり、設備効率がよくコストメリットが高くなる。
上記第1実施形態は、上記ピックアップ手段10が、その下側に、上記農作物の掻寄せとピックアップを補助する補助板31を有している。
上記補助板31により、上記農作物の掻寄せとピックアップが補助され、上記圃場に点在する農作物をスムーズにピックアップできる。装置のコンパクト化が可能になり、設備効率がよくコストメリットが高くなる。
上記第1実施形態は、上記搬送手段50で搬送された農作物を収容する収容容器60をさらに備えている。
上記走行機体1が走行しながら収穫した農作物を走行機体1上の収容容器60に収容し、そのまま所定の場所まで運搬することができる。
◆第2実施形態
図10は、本発明の第2実施形態を説明する図である。
この例は、掻寄機構11が、らせん羽根車12ではなくコンベア装置71から構成されている。上記コンベア装置71は、走行機体1の車体前方において左右方向に農作物を移送するように配置されている。
それ以外は、上記第1実施形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。この第2実施形態でも上記第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
◆第3実施形態
図11は、本発明の第3実施形態を説明する図である。
この例は、ピックアップ手段10が、らせん羽根部12Aと平羽根部22Aが一体となった羽根車10Aによって構成されている。上記平羽根部22Aは、ピックアップエリア2に対応した領域に形成されている。上記らせん羽根部12Aが掻寄機構11として機能し、上記平羽根部22Aが搭載機構21として機能する。
それ以外は、上記第1実施形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。この第3実施形態でも上記第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
◆変形例
以上は本発明の特に好ましい実施形態について説明したが、本発明は図示した実施形態に限定する趣旨ではなく、各種の態様に変形して実施することができ、本発明は各種の変形例を包含する趣旨である。
たとえば、収穫する農作物は、カボチャに限らず、地表面に配置されている農作物であれば各種のものを対象とすることができる。たとえばカンピョウやスイカなどのように、地面を這うように蔓が伸び、地表に転がるように実が生育する農作物を対象にできる。また、たとえばタマネギやジャガイモなどのように、掘りあげて地面に置かれている農作物を対象にできる。
1:走行機体
2:ピックアップエリア
3:無限軌道
4:座席
9:回転軸
10:ピックアップ手段
10A:羽根車
11:掻寄機構
12:らせん羽根車
12A:らせん羽根部
13:らせん羽根
14:支持プレート
15A:サイドプレート
15B:サイドプレート
21:搭載機構
22:平羽根車
22A:平羽根部
23:平羽根
24:支持プレート
25A:サイドプレート
25B:サイドプレート
31:補助板
35:レシプロモーア
36:固定刃
37:可動刃
38:ナイフヘッド
45:ロータリーモーア
46:ガイド棒
50:搬送手段
51:第1コンベア
52:第2コンベア
53:第3コンベア
60:収容容器
61:リフト機構
71:コンベア装置

Claims (5)

  1. 圃場を走行できる走行機体と、
    上記走行機体の前方において、当該走行機体における幅に対する一部分に設けられたピックアップエリアと、
    上記圃場に点在する農作物を、上記走行機体の走行に伴って上記ピックアップエリアに向かって掻寄せてピックアップするピックアップ手段と、
    上記ピックアップ手段でピックアップされた農作物を搬送する搬送手段と
    上記ピックアップ手段の下側に配置されて上記農作物の掻寄せとピックアップを補助する補助板とを備え
    上記補助板の先端部が、その下側に配置されたレシプロモーアに茎葉を送り込むよう波形にカットされている
    ことを特徴とする農作物の収穫装置。
  2. 上記ピックアップ手段は、
    上記圃場に点在する農作物を上記ピックアップエリアに向かって掻寄せる掻寄機構を含んで構成されている
    請求項1記載の農作物の収穫装置。
  3. 上記ピックアップ手段は、
    上記ピックアップエリアに掻寄せられた農作物を搬送手段上に搭載する搭載機構を含んで構成されている
    請求項1または2記載の農作物の収穫装置。
  4. 上記掻寄機構は、
    上記走行機体の前方において農作物を横方向に移送するらせん羽根を有するらせん羽根車を含んで構成されている
    請求項2または3記載の農作物の収穫装置。
  5. 上記搬送手段で搬送された農作物を収容する収容容器をさらに備えている
    請求項1〜のいずれか一項に記載の農作物の収穫装置。
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