JP6925899B2 - 動作温度検出装置 - Google Patents

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Description

本願は、電動式の冷却ファンを有する情報通信技術用装置(以下、ICT装置ともいう。)を備えるサーバシステム又はサーバ室に適用される動作温度検出装置に関する。
例えば、特許文献1に記載の空調システムは、CPU温度に関連するパラメータ(例えば、吸込温度)が上限温度を超えている場合には室内設定温度を下げる制御を行い、上限温度を超えていない場合には空調効率を高める方向に変更している。
特開2014−214944号公報
出願人は、平成28年6月30日に「特許文献1に記載の空調システムに比べて、更に消費電力を低減可能な空調システム(特願2016−130429)」を出願している。当該出願明細書に記載された発明の概要は、以下の通りである。
すなわち、当該発明は「ファン消費電力が目標ファン電力より大きい場合には冷房能力を増大させ、ファン消費電力が目標ファン電力より小さい場合には冷房能力を減少させる省動力モード」が実行可能な空調システムである。
「目標ファン電力」とは、例えば「ICT装置の仕様であって、冷却ファンの下限回転数時の消費電力」に相当する電力、又は当該電力を含む所定範囲の電力である。なお、「〜相当する電力」とは、現実の下限回転数時の消費電力は勿論、試験結果や過去の実績に基づく経験値等も含む意味である。
そして、少なくともファン消費電力は、上記出願に記載されているように、下限回転数時の消費電力を下回ることはない。したがって、当該目標ファン電力は、「冷却ファンの消費電力が上昇変化し始める直前の消費電力」に相当する。
本願は、上記点に鑑み、上記「目標ファン電力」又はこれに関連するパラメータの値を検出するための装置の一例を開示する。
動作温度検出装置は、冷却ファン(1A)に吸引される空気の温度を検出する第1温度センサ(S1)と、冷却ファン(1A)から排出される空気の温度を検出する第2温度センサ(S2)と、動作温度検出部とを備える。
動作温度検出部は、第1温度センサ(S1)の検出温度(以下、吸込温度という。)と第2温度センサ(S2)の検出温度(以下、排気温度という。)との温度差を演算するとともに、温度差の絶対値が変化した時の吸込温度又は排気温度を、冷却ファン(1A)の消費電力が上昇変化し始める温度(以下、作動温度という。)として検出する。
吸込温度が作動温度を越えた場合、又は排気温度が作動温度を越えた場合は、ファン消費電力が目標ファン電力より大きい場合に相当する。したがって、例えば、上記動作温度検出装置が上記出願に係る空調システムに適用された場合には、当該空調システムの消費電力を低減することが可能となる。なお、吸込温度に関する作動温度と排気温度に関する作動温度とは、異なる値の温度である。
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る空調システムの概念図である。 本発明の実施形態に係る空調システムの上面視概念図である。 本発明の第1実施形態に係る空調システムの制御系ブロック図である。 本発明の実施形態に係る空調システムの制御を示すフローチャートである。 設定温度と空調装置の消費電力との関係を示すグラフである。 外気温度をパラメータとして、吸気温度とサーバ室の消費電力との関係を示すグラフである。 吸気温度とICT装置の消費電力との関係を示すグラフである。 吸気温度と温度差とICT装置の消費電力との関係を示すグラフである。 吸気温度と気圧とICT装置の消費電力との関係を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る空調システムの制御系ブロック図である。
以下に説明する「発明の実施形態」は、本願発明の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されるものではない。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。なお、少なくとも符号を付して説明した部材又は部位は、「1つの」等の断りをした場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、「1つの」等の断りがない場合には、当該部材は2以上設けられていてもよい。
(第1実施形態)
1.空調システムの構成
本実施形態は、通信機器室やサーバ室等(以下、サーバ室という。)の空調を行う空調システムに本発明を適用したものである。図1に示すように、少なくとも1台(本実施形態では、複数)の情報通信技術用機器(以下、ICT装置という。)1は、少なくとも1つ(本実施形態では、複数)のラック2に搭載された状態でサーバ室内に設置されている。
複数のラック2それぞれは棚状の部材である。各ラック2は、図2に示すように、隣り合うラック2の長手方向が互いに平行となるように設置されている。各ラック2の両側には、ラック2の長手方向と平行な方向に延びる空気通路2A、2Bが設けられている。
サーバ室又は機械室には、少なくとも1台の室内空調機3等が設置されている。室内空調機3は、サーバ室内に冷風を供給してサーバ室内の空気を冷却することにより、当該空気を介して各ICT装置1を冷却する。
室内空調機3は、図1に示すように、室外空調機5等と共に空調装置4を構成する。室外空調機5は、室内空調機3にて吸熱した熱を室外に放熱する。つまり、空調装置4は、サーバ室から回収した熱を室外に放出して冷熱を生成する。
本実施形態に係る空調装置4では、空気通路2Aに冷風を供給し、ICT装置1から熱を回収して温度が上昇した温風を空気通路2Bから吸引している。つまり、冷風は空気通路2A(以下、冷風通路2Aという。)から各ICT装置1に分配供給される。各ICT装置1から排出される温風は、空気通路2B(以下、温風通路2Bという。)に集合した後、室内空調機3に吸引される。
サーバ室内には、図2に示すように、冷風通路2Aと温風通路2Bとを区画する区画部材2C、2Dが設けられている。区画部材2C、2Dは、冷風通路2Aに供給された冷風がICT装置1を迂回して直接的に温風通路2Bに流入することを抑止するための部材である。
なお、本実施形態に係る空調装置4は、室内空調機3と室外空調機5との間でフロン等の冷媒を循環させて冷房能力を発揮する蒸気圧縮式冷凍機により構成された個別分散方式の空調装置である。つまり、1つ又は複数の室内空調機3により構成されたグループ毎に、熱源機である冷凍機が設けられている。
各ICT装置1は、演算ユニット(以下、CPUという。)及び電動式の冷却ファン1A(図3参照)等を有する。CPUは情報処理を実行する演算ユニットである。冷却ファン1Aは、CPU等の発熱体に冷却用の室内空気(以下、冷却風という。)を供給する。
なお、冷却ファン1Aは、冷風通路2A内の空気を冷却風として発熱体に供給する。発熱体に供給された冷却風は、当該発熱体から熱を奪って温風通路2Bに排出される。冷却ファン1Aは、発熱体の温度上昇に応じて冷却風の送風量を増加させる。
発熱体に供給する冷却風の温度、つまり冷却ファン1Aに吸引される空気の温度は、ICT装置1が有する第1温度センサS1(図3参照)にて検出される。各ICT装置1には、各冷却ファン1Aの回転数を制御するファン制御部(図示せず。)が設けられている。
つまり、各冷却ファン1Aは、第1温度センサS1の検出温度を利用してファン制御部により制御され、かつ、空調装置4の制御装置7(図3参照)からの直接的な制御指令を受けることなく稼働する。
制御装置7は、空調装置4が発揮する冷房能力を制御する。制御装置7は、図3に示すように、CPU、ROM及びRAM等を有するコンピュータにて構成されたものである。当該制御装置7は、ROM等の不揮発性記憶部に予め記憶されたプログラム(ソフトウェア)に従って空調装置4の作動を制御する。
制御装置7には、第1温度センサS1の出力信号、並びに第2温度センサS2及び第3温度センサS3からの出力信号が入力されている。第2温度センサS2は、発熱体を冷却して温度が上昇した空気の温度、つまり冷却ファン1Aから排出される空気の温度を検出する。
なお、第1温度センサS1及び第2温度センサS2は、各ICT装置1に設けられている。制御装置7は、各第1温度センサS1により検出された温度に基づいて、平均温度又は中央値温度を算出し、当該算出された温度を第1温度センサS1の検出温度(以下、吸気温度Tsという。)として利用する。
制御装置7は、各第2温度センサS2により検出された温度に基づいて、平均温度又は中央値温度を算出し、当該算出された温度を第2温度センサS2の検出温度(以下、排気温度Tdという。)として利用する。
第3温度センサS3は、室内空調機3から吹き出す空気、つまり冷風の温度(以下、冷風温度Tcという。)を検出する。なお、本実施形態に係る第1温度センサS1、第2温度センサS2及び第3温度センサS3は、サーミスター等にて構成されたものである。
2.制御装置の制御作動
2.1 設定温度制御
制御装置7は、冷風温度Tcが設定温度Tsetとなるように、空調装置4の冷房能力を増減又は維持する。設定温度Tsetは、制御目標温度であって、特定の空気温度(例えば、27℃)、又は当該特定の温度を含む所定範囲の空気温度(例えば、25℃〜29℃)をいう。
具体的には、制御装置7は、冷風温度Tcが設定温度Tsetより高い場合には、冷房能力を現時の冷房能力より増大させる。制御装置7は、冷風温度Tcが設定温度Tsetより低い場合には、冷房能力を現時の冷房能力より減少させる。制御装置7は、冷風温度Tcが設定温度Tsetであるときは、現時の冷房能力を維持する。
2.2 省動力モード制御
<省動力モードの概要>
制御装置7は、省動力モードを用いた空調制御が実行可能である。省動力モードは、冷却ファン1Aの消費電力(以下、ファン消費電力という。)Wfが目標ファン電力Wtfより大きい場合には冷房能力を増大させ、ファン消費電力Wfが目標ファン電力Wtfより小さい場合には冷房能力を減少させる制御モードである。
なお、ファン消費電力Wfが目標ファン電力Wtfであるときは、現時の冷房能力が維持される。ファン消費電力Wfは、冷却ファン1Aの回転数の上昇に応じて上昇し、かつ、冷却ファン1Aの回転数の降下に応じて降下する。
つまり、制御装置7は、省電力モードの実行時においては、ファン消費電力Wfが目標ファン電力Wtfとなるように、設定温度Tsetを変更又は維持して冷房能力を制御する。
具体的には、省電力モードの実行時に制御装置7は、ファン消費電力Wfが目標ファン電力Wtfより大きい場合には設定温度Tsetを低下させ、ファン消費電力Wfが目標ファン電力Wtfより小さい場合には設定温度Tsetを上昇させる。ファン消費電力Wfが目標ファン電力Wtfであるときは、現時の設定温度Tsetが維持される。
目標ファン電力Wtfとは、予め設定された冷却ファン1Aについての目標消費電力である。本実施形態に係る目標ファン電力Wtfは、「ICT装置1の仕様であって、冷却ファン1Aの下限回転数時の消費電力」に相当する電力、又は当該電力を含む所定範囲の電力である。なお、「〜相当する電力」とは、現実の下限回転数時の消費電力は勿論、試験結果や過去の実績に基づく経験値等も含む意味である。
省動力モードの実行時においては、制御装置7は、第1温度センサS1が検出した温度、つまり吸気温度Tsが予め設定された上限温度Tsu以下となるように空調装置4の作動を制御する。
上限温度Tsuは、ICT装置1の製造メーカ等により予め決められた温度であって、ICT装置1を正常稼働可能な上限温度である。したがって、制御装置7は、ファン消費電力Wfが目標ファン電力Wtf以下であっても、吸気温度Tsが上限温度Tsuである場合には、現時の設定温度Tsetを維持又は低下させる。
さらに、制御装置7は、予め設定された上限温度Tsetu以下の範囲で設定温度Tsetを上昇又は降下させる。上限温度Tsetuは、上限温度Tsuに基づいて決定される温度である。
具体的には、吸気温度Tsは、(a)冷風温度Tcより高く、かつ、(b)ICT装置1が設置された箇所によって異なる。つまり、上限温度Tsetuは、ICT装置1を正常稼働可能な上限温度であって、上記(a)及び(b)が加味された温度である。
<ファン消費電力Wf及び目標ファン電力Wtfについて>
本願に係る制御装置7は、ファン消費電力Wfを検出することなく、吸気温度Ts及び排気温度Tdを利用して上記制御を実現している。すなわち、後述するように、ファン消費電力Wfは、吸気温度Tsの関数となり得る。
そこで、制御装置7は、吸気温度Tsと排気温度Tdとの温度差ΔTを演算するとともに、温度差ΔTの絶対値が変化した時の吸気温度Ts(以下、作動温度Tmという。)を検出する。
作動温度Tmは、「冷却ファン1Aの消費電力が上昇変化し始める温度」である。目標ファン電力Wtfは、上述したように「冷却ファンの消費電力が上昇変化し始める直前の消費電力」に相当する。そして、ファン消費電力Wfは吸気温度Tsの関数であるので、作動温度Tmは目標ファン電力Wtfに対応する。
そこで、制御装置7は、次のような制御にて省動力モードを実行する。すなわち、制御装置7は、吸気温度Tsが作動温度Tmを越えた場合には冷房能力を増大させ、吸気温度Tsが作動温度Tmより低い場合には冷房能力を減少させ、かつ、吸気温度Tsが作動温度Tmである場合には現時の冷房能力を維持する。
なお、「作動温度Tmを検出する動作温度検出装置」として制御装置7を機能させるためのプログラム(ソフトウェア)は、ROM等の不揮発性記憶部に予め記憶されている。つまり、本実施形態では、動作温度検出装置が空調装置4の一部として組み込まれている。
動作温度検出装置、つまり作動温度検出機能を実行するためのプログラム(以下、作動温検出機能という。)は、予め決められた間隔で定期的に起動されるとともに、空調装置4の制御と独立・並列的に実行される。そして、作動温検出機能により検出された作動温度Tmは、省動力モードの実行に利用される。
<省動力モード制御フローの一例>
図4は、省動力モード制御フローの一例を示している。省動力モードが実行されると、制御装置7は、吸気温度Tsを取得した後(S1)、当該取得した吸気温度Tsが作動温度Tmであるか否かを判定する(S3)。
制御装置7が、取得した吸気温度Tsが作動温度Tmであると判定した場合には(S3:YES)、制御装置7は設定温度Tsetを予め設定された温度ΔTuだけ上昇させる(S5)。
次に、制御装置7は、吸気温度Tsが上昇したか否かを判定する(S7)。制御装置7は吸気温度Tsが上昇したと判定した場合に(S7:YES)、制御装置7は、設定温度Tsetを予め設定された温度ΔTd1だけ低下させる(S9)。
上昇幅温度である温度ΔTuと低下幅温度である温度ΔTd1とは、同一の値又は異なる値のうちいずれであってもよい。なお、本実施形態では、温度ΔTuと温度ΔTd1とは同一の値である。
S3にて制御装置7が取得した吸気温度Tsが作動温度Tmでないと判定した場合には(S3:NO)、制御装置7は、設定温度Tsetを予め設定された温度ΔTd2だけ低下させる(S11)。温度ΔTd2は、温度ΔTd1と同一の値又は異なる値のうちいずれであってもよい。本実施形態では同一の値である。
<室内空調機が同一サーバ室内に複数設置されている場合>
同一サーバ室内に複数の室内空調機3が設置されている場合、制御装置7は、特定のICT装置1(冷却ファン1A)と関連性が高い室内空調機3の設定温度Tsetを変更することにより、当該ICT装置1についての省動力モードを実行する。「関係性が高い」とは、例えば、以下の手法により判断される。
すなわち、制御装置7は、室内空調機3から吹き出す冷風温度変化に対する吸気温度Tsの変化の割合が大きいほど「当該室内空調機3と当該ICT装置1との関係性が高い」と判断する。
同一サーバ室内に、複数の室内空調機3及び仕様の異なる複数種類のICT装置1が設置されている場合であって、ICT装置1毎に目標ファン電力Wtf、つまり作動温度Tmが異なる場合、制御装置7は、作動温度Tm毎に適切な設定温度Tsetを設定して省動力モードを実行する。
つまり、本実施形態に係る制御装置7は、(a)複数の室内空調機3の中から対象となるICT装置1と関連性が高い室内空調機3を選択し、(b)その選択された室内空調機3の設定温度Tsetを変更制御することにより、対象となるICT装置1についての省動力モードを実行する。
なお、特定の室内空調機3が複数のICT装置1と関連性が高い場合には、制御装置7は、省費電力効果が高いと見込まれるICT装置1との関連性を優先した省動力モードを実行する。省費電力効果とは、ファン消費電力Wf及び空調装置4の消費電力の低下量が大きい場合、又は当該消費電力の値が小さい場合等をいう。
3.本実施形態に係る空調装置の特徴
制御装置7は、省電力モードの実行時においては、ファン消費電力Wfが目標ファン電力Wtfとなるように冷房能力を制御する。したがって、本実施形態に係る空調システムでは、更に消費電力を低減することが可能となる。
すなわち、吸気温度Tsを下げるには、冷房能力を増大させて冷風温度Tcを低下させる必要がある。つまり、吸気温度Tsを下げると、空調装置4の消費電力が増大する可能性が高い(図5参照)。
ICT装置1の消費電力は、主にCPU等での消費電力と冷却ファン1Aの消費電力(ファン消費電力Wf)との和である。吸気温度Tsが下がると、少なくとも、冷却ファン1Aの回転数が低下して冷却ファン1Aの消費電力が低下する。
図6は、外気温度をパラメータとして、吸気温度Tsとサーバ室の消費電力との関係を示す実験結果である。サーバ室の消費電力は、主にICT装置1の消費電力(以下、ICT電力という。)と空調装置4の消費電力(以下、空調電力という。)の和である。
当該実験結果が示すように、吸気温度Tsが特定の温度(以下、特定温度という。)付近になると、外気温度によらず、サーバ室の消費電力が最小となる。つまり、図6に示す実験結果は、「設定温度Tsetを上昇させて空調装置4の冷房能力を低下させても、サーバ室の消費電力が低下しない場合がある」ことを示している。
換言すれば、吸気温度Tsが特定温度より高い温度域では、ICT電力の減少量が空調電力の増大量を上回るため、サーバ室の消費電力が低下する。吸気温度Tsが特定温度より低い温度域では、ICT電力の減少量が空調電力の増大量を下回るため、サーバ室の消費電力が増大する。
少なくともファン消費電力Wfは、下限回転数時の消費電力を下回ることはない(図7参照)。そして、ICT電力のうちファン消費電力Wfが占める割合が比較的大きいため、吸気温度Tsが特定温度となっているときは、冷却ファン1Aが下限回転数で回転していると推定可能である。
そこで、本実施形態では、目標ファン電力Wtfを「ICT装置1の仕様であって、冷却ファン1Aの下限回転数時の消費電力」に相当する電力等として定義し、省電力モードの実行時においては、ファン消費電力Wfが目標ファン電力Wtfとなるように冷房能力を制御する。したがって、本実施形態に係る空調システムでは、更に消費電力を低減することが可能となる。
図8に示す実験結果から明らかなように、「冷却ファン1Aの消費電力が上昇変化し始める温度」、つまり特定温度は、排気温度Tdから吸気温度Tsを減じた値である温度差ΔTが変化した時の吸気温度Tsに等しい。
「温度差ΔTが変化した時」とは、吸気温度Tsに対する温度差ΔTの変化率の絶対値が予め決められた値より大きくなった時をいう。つまり、温度差ΔTが顕著に変化した時の吸気温度Tsが作動温度Tmである。
そして、本実施形態では、吸気温度Ts及び排気温度Tdを利用して省動力モードを実行するので、ファン消費電力Wfを利用して省動力モードを実行する場合に比べて空調装置4を容易に制御でき得る。
なお、「冷却ファン1Aの消費電力が上昇変化し始める吸気温度Ts」は、「冷却ファン1Aの駆動周波数(冷却ファン1Aの回転数)が上昇変化し始める吸気温度Ts」、又は「ICT装置1全体の消費電力が上昇変化し始める吸気温度Ts」に概ね等しい。
つまり、作動温度Tmは、「冷却ファン1Aの駆動周波数(冷却ファン1Aの回転数)が上昇変化し始める温度」、又は「ICT装置1全体の消費電力が上昇変化し始める温度」でもある。
(第2実施形態)
上述の実施形態では、温度差ΔTを利用して作動温度Tmを検出した。これに対して、本実施形態は、冷風通路2A及び温風通路2Bのうち少なくとも一方の気圧を利用して作動温度Tmを検出する。
すなわち、図9示す実験結果から明らかなように、「冷却ファン1Aの消費電力が上昇変化し始める温度」は、冷風通路2A及び温風通路2Bのうち少なくとも一方の気圧が変化した時の吸気温度Tsに相当する。
そこで、本実施形態では、図10に示すように、冷風通路2Aの気圧を検出する圧力センサS4を備えているとともに、当該圧力センサS4の検出信号が制御装置7に入力されている。制御装置7は、圧力センサS4が検出した気圧が変化した時の吸気温度Tsを作動温度Tmとして検出する。
なお、冷風通路2Aが複数設けられて圧力センサS4も複数設けられている場合には、制御装置7は、各圧力センサS4が検出した値の平均値又は中央値等を「圧力センサS4が検出した気圧」として利用する。
「気圧が変化した時」とは、吸気温度Tsに対する気圧の変化率の絶対値が予め決められた値より大きくなった時をいう。つまり、気圧が顕著に変化した時の吸気温度Tsが作動温度Tmである。
なお、図9から明らかなように、本実施形態は、(a)温風通路2Bの気圧が変化した時の吸気温度Tsを作動温度Tmとして検出する構成、(b)冷風通路2Aの気圧及び温風通路2Bの気圧のうち先に顕著に変化した時の吸気温度Tsを作動温度Tmとして検出する構成であってもよい。
上述の実施形態と同一の構成要件等は、上述の実施形態と同一の符号を付したので、重複する説明は省略する。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、温度差Δ又は気圧が変化した時の吸気温度Tsを作動温度Tmとする構成であった。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、温度差Δ又は気圧が変化した時の排気温度Tdを作動温度Tmとする構成であってもよい。
上述の実施形態では、冷風通路2Aと温風通路2Bとを区画する区画部材2C、2Dが設けられていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、区画部材2C、2Dのうち少なくとも一方が廃止された空調装置4にも適用可能である。
上述の実施形態では、ICT装置1に有する第1温度センサS1を利用した。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、ラック2の冷風通路2A側に温度センサを配設し、当該温度センサを第1温度センサS1としてもよい。
同様に、ラック2の温風通路2B側に温度センサを配設し、当該温度センサを第2温度センサS2としてもよい。なお、温度センサは、各通路2A、2Bに少なくとも1つあれば十分である。
上述の実施形態に係る制御装置7は、検出された複数の温度の平均温度又は中央値温度を吸気温度Ts及び排気温度Tdとした。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、制御装置7は、検出された複数の温度のうち最高温度又は最低温度を吸気温度Ts及び排気温度Tdとしてもよい。
上述の実施形態に係る空調装置4は、個別分散方式の空調装置であった。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、水等の媒体を介して1台の熱源機から複数の室内空調機に冷熱を分配供給する中央方式の空調装置4であってもよい。
上述の実施形態に係る空調装置4は、サーバ室内から吸熱した熱を外気に放熱する空調装置であった。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、サーバ室内から吸熱した熱を地下水や地中に放熱してもよい。
上述の実施形態に係る設定温度Tsetは、冷風温度Tcを意図するものであった。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
すなわち、例えば、室内空調機3に吸い込まれる室内空気の温度、つまりICT装置1を冷却した後の温風の温度を設定温度Tsetとしてもよい。なお、温風の温度を設定温度Tsetとした場合、具体的な設定温度Tsetは、冷風温度Tcを設定温度Tsetとした場合に比べて高い温度となる。
上述の実施形態では、作動温度Tmを空調装置4の制御に利用した。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。例えば、複数のICT装置1それぞれが実行する作業の配分を調整するためのシステムに利用可能である。
すなわち、例えば、吸気温度Tsが作動温度Tm以下となるように各ICT装置1の作業量を調節する制御部を設ける。つまり、当該制御部は、吸気温度Tsが作動温度Tmを越えたICT装置1の作業の一部又は全てを他のICT装置1に移動させる。これにより、サーバ全体の消費電力を低減することが可能となる
上述の実施形態では、空調装置4の制御装置7に動作温度検出装置(動作温度検出機能)が組み込まれていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。例えば、制御装置7と動作温度検出装置とが互いに独立した異なる装置であってもよい。
上述の実施形態に係る動作温度検出装置用プログラムは、当初から制御装置7の不揮発性記憶部に組み込まれたものであった。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。例えば、情報記録媒体に動作温度検出装置用プログラムが記憶され、空調装置4が設置される際に制御装置7に組み込まれたものであってもよい。
1… ICT装置 1A… 冷却ファン 3… 室内空調機 4… 空調装置
7… 制御装置 S1… 第1温度センサ S2… 第2温度センサ

Claims (2)

  1. 電動式の冷却ファンを有する情報通信技術用装置が搭載されたラックが設置され、前記冷却ファンに吸引される空気が流通する冷風通路、前記冷却ファンから排出される空気が流通する温風通路が設けられたサーバ室に適用される動作温度検出装置において、
    前記冷風通路及び前記温風通路のうち少なくとも一方の気圧を検出する圧力センサと、
    前記冷却ファンに吸引される空気の温度又は前記冷却ファンから排出される空気の温度のうち前記圧力センサの検出圧力が変化した時の空気温度を、前記冷却ファンの消費電力が上昇変化し始める温度として検出する動作温度検出部と
    を備える動作温度検出装置。
  2. 電動式の冷却ファンを有する情報通信技術用装置が搭載されたラックが設置され、前記冷却ファンに吸引される空気が流通する冷風通路、前記冷却ファンから排出される空気が流通する温風通路が設けられたサーバ室に適用され、
    前記冷風通路及び前記温風通路のうち少なくとも一方の気圧を検出する圧力センサを備える動作温度検出装置に組み込まれるプログラムであって、
    前記動作温度検出装置を、
    前記冷却ファンに吸引される空気の温度又は前記冷却ファンから排出される空気の温度のうち前記圧力センサの検出圧力が変化した時の空気温度を、前記冷却ファンの消費電力
    が上昇変化し始める温度として検出する動作温度検出部
    として機能させる動作温度検出装置用プログラム。
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