JP6925162B2 - 連結装置 - Google Patents

連結装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6925162B2
JP6925162B2 JP2017095822A JP2017095822A JP6925162B2 JP 6925162 B2 JP6925162 B2 JP 6925162B2 JP 2017095822 A JP2017095822 A JP 2017095822A JP 2017095822 A JP2017095822 A JP 2017095822A JP 6925162 B2 JP6925162 B2 JP 6925162B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
accommodating
accommodating member
catching
engaging member
slit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017095822A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018193687A (ja
Inventor
裕介 野崎
裕介 野崎
一慶 大木
一慶 大木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Metal Products and Engineering Inc
Original Assignee
JFE Metal Products and Engineering Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Metal Products and Engineering Inc filed Critical JFE Metal Products and Engineering Inc
Priority to JP2017095822A priority Critical patent/JP6925162B2/ja
Publication of JP2018193687A publication Critical patent/JP2018193687A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6925162B2 publication Critical patent/JP6925162B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)

Description

本発明は、落石防護装置に設けられる連結装置に関する。
道路脇や山腹斜面等に設置され、道路上への落石を防止する落石防護装置として落石防護網が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載された落石防護網は、落石を捕捉する捕捉体と、当該捕捉体を支持して地盤に張設する支持体とを備えている。捕捉部は、例えば、外力の作用により変形する金網から形成されている。支持体は、例えば、格子状に組まれたワイヤーロープによって形成されており、ワイヤーロープの端部がアンカーによって地盤に固定されている。また、捕捉体は、支持体にクロスクリップや結合コイル等の金具を用いて固定されている。
他の落石防護装置として落石防護柵が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特許文献2に記載された落石防護柵は、山腹の斜面又は道路沿いに所定の間隔を置いて立設されて上部に梁が取り付けられた支柱と、金網等の捕捉体とを備える。捕捉体は、梁から下部の基礎部付近まで全面に亘って設けられており、その上端で梁にバンド等の連結部材により固定されたり、連結コイルにより支柱間に格子状に張り巡らされたロープに取り付けられたりしている。
特開2016−069932号公報 特開2002−180422号公報
ところで、落石防護網において捕捉体と地盤との間に堆積した落石は、捕捉体が道路上に張り出す前に取り除く必要がある。捕捉体は、金具により支持体に固定されているため落石を取り除く際には、地盤に固定されているアンカーを外し、支持体と共に捕捉体を捲ることにより行う。しかし、捕捉体を捲るためには地盤に所定の深さまで打ち込まれたアンカーを引き抜かなければならず作業負担が大きかった。
また、落石防護柵においては、落石の衝突により捕捉体が損傷したり、捕捉体を定期的なメインテナンスにより交換したりする必要がある。捕捉体は、連結部材により支柱間に架け渡された梁に連結部材により固定されているため、連結部材を工具等を用いて切断してから捕捉体を取り外さなければならず作業負担が大きかった。
いずれの落石防護装置においても、捕捉体と支持体等との連結については考慮されているものの連結解除については考慮されていない。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、捕捉部を容易に取り外すことができる連結装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、落石防護装置において落石を捕捉する捕捉部と、該捕捉部を係止する係止部とを連結する連結装置であって、同一面同士が所定の間隔だけ離間して対向し、対向する面に挟まれた空間を収容部として前記捕捉部及び前記係止部を収容する収容部材と、一端が前記収容部材の一方の端部に締結されていて、他端が前記収容部材の他方の端部に係合すると共に、該他方の端部から前記一方の端部とは反対側に突き出ている係合部材と、を備える。
また、前記係合部材は、前記他方の端部から前記一方の端部とは反対側に突き出た部分にループ状の把持部を有することが好ましい。
また、前記収容部材は、前記他方の端部に形成されたスリットを有し、前記係合部材は、他端が前記スリットにおいて着脱自在に前記収容部材と係合しており、前記スリットは、前記一方の端部と他方の端部との間で延在する前記係合部材の一対の側端縁の一方の側端縁から他方の側端縁に向かって延在することが好ましい。
また、前記スリットの終端部は、少なくとも前記収容部材の前記他方の端部側に凹状に膨らんでいることが好ましい。
また、前記スリットは、前記一方の側端縁から前記他方の側端縁に前記他方の端部側に向かって斜めに延在していることが好ましい。
また、前記係合部材は、前記スリットから突き出た部分に当該スリットの幅よりも大きな拡幅部を有することが好ましい。
また、前記収容部材は、前記他方の端部を貫通する孔を有し、前記係合部材の他端は、前記孔を通じて突き出ていることが好ましい。
また、前記係合部材は、前記孔から突き出た部分に当該孔の周縁よりも大きな拡幅部を有することが好ましい。
また、前記係合部材は、変形することが好ましい。
本発明によれば、捕捉部の連結状態を容易に解除することができる。
連結装置を示す斜視図である。 連結装置の収容部材の構成を説明する図である。 連結装置の係合部材の構成を説明する図である。 連結装置の組立てを説明する図である。 連結装置の使用例1を示す図であり、落石防護装置を正面から示す。 捕捉部及び係止部の連結方法を説明する図である。 連結解除方法を説明する図である。 連結解除の工程を示す図である。 連結装置の使用例2を示す図であり、落石防護装置を正面から示す。 連結装置の使用例3を示す図であり、落石防護装置を正面から示す。 変形例に係る連結装置を示す斜視図である。 変形例に係る連結装置の収容部材の構成を説明する図である。 他の係合部材の構成を説明する図である。
本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す実施の形態は一つの例示であり、本発明の範囲において、種々の形態をとり得る。
<連結装置>
図1は、連結装置をその使用状態において示す斜視図である。図2は、連結装置の収容部材の構成を説明する図であり、図2(a)は、正面図であり、図2(b)は、一方の側面から見た側面図であり、図2(c)は、他方の側面から見た側面図である。図3は、連結装置の係合部材の構成を説明する図である。
連結装置1は、例えば、図1及び図5に示すように、落石防護装置100において、落石Sを捕捉する捕捉部110と、当該捕捉部110を地盤Gに対して張設するために係止する係止部140とを連結するものである。
連結装置1は、例えば断面略U字形の収容部材10と、当該収容部材10に締結されていると同時に着脱自在に係合する係合部材20とを備える。
(収容部材)
図1及び図2に示すように、収容部材10は、例えば、所定の厚さを持った鋼板により形成されていて、収容部材10の互いに平行な一対の面10a,10bの一方の面(内面ともいう。)10aが互いに向かい合うように、例えば、略U字状に曲げられている。なお、他方の面10bは、外面ともいう。
図2(a)〜(c)に示すように、収容部材10は、互いに平行な平行部11,12と、当該平行部11,12とを連結する湾曲した連結部13とを備える。平行部11,12は、所定の間隔dを置いて互いに離間されている。収容部材10は、この離間された部分において捕捉部110が取り付けられた係止部140を収容する収容空間(収容部)14を有する。
平行部11の端部11aには、厚さtに沿った方向に貫通した孔11bが形成されている。平行部12の端部12aには、収容部材10の幅wに沿った方向に延在するスリット15が形成されている。具体的には、スリット15は、平行部11,12のそれぞれの端部11a,12a間を互いに略平行に延びている収容部材10の一対の側端縁10c,10dの一方の側端縁10cから、他方の側端縁10dに向かって延びている。スリット15は、他方の側端縁10dに対して直交するように延びている。
スリット15は、側端縁10cから一定の幅を持って延在する延在部15aと、延在部15aに対して拡幅した終端部15bとを有する。終端部15bは、略円形状に形成され、延在部15aに対して拡張された空間をなしている。
(係合部材)
図3及び図4に示すように、係合部材20は、収容部材10の端部11aに巻き付けられ、かつ収容部材10の端部11aと端部12aとの間を延びる鋼材等の線状の部材により形成されたワイヤー21と、当該ワイヤー21の一方の端部にワイヤー21に対して径方向外側に膨らんだ拡幅部22と、当該拡幅部22に設けられたループ状の把持部23とを有する。
拡幅部22は、ワイヤー21に連続しており、ワイヤー21をそれ自体を中心として複数回に亘って巻回することによりワイヤー21に対して拡幅して形成されている。これにより、拡幅部22は、ワイヤー21よりも径方向外側に大きな寸法を有して形成されている。
把持部23は、ワイヤー21及び拡幅部22とは別体の金属製の環部材である。把持部23は、拡幅部22において保持されている。
係合部材20は、例えば、曲げることができる鋼材等のワイヤー等により形成されているが、係合部材20は、曲げることができれば鋼製に限られず、繊維等により形成されていてもよい。係合部材20を構成するワイヤーの直径は、1〜3mmであることが好ましい。
また、係合部材20のワイヤー21、拡幅部22及び把持部23は、一体に形成されていてもよく、また、把持部23だけが別体の環状部材として形成されていてもよい。
係合部材20のワイヤー21の直径は、スリット15の幅よりも小さくなっている。これに対して、拡幅部22は、ワイヤー21に巻回されてスリット15の幅よりも大きくなっている。
<連結装置の組立て>
ここで、図4を用いて連結装置1の組立について説明する。図4は、連結装置1の組立を説明する図であり、図4(a)、(b)は、組立の工程を示す図である。
収容部材10の平行部12側から平行部11側に向かって係合部材20を挿入する。具体的には、拡幅部22とは反対側の係合部材20のワイヤー21の端部を、スリット15の終端部15b及び平行部11の孔11bに挿通する。係合部材20の挿通は、拡幅部22が収容部材10の外面10bに当接するか又は当接する手前まで実施することが好ましい(図4(a)参照。)。
次いで、平行部11における孔11bを通じて内面10a側から外面10b側へ通された係合部材20のワイヤー21の端部を、平行部11の端部11aに巻き付ける(図4(b)参照。)。これにより、係合部材20は、収容部材10に締結され連結装置1の組立が完了する。
係合部材20のワイヤー21は、拡幅部22側で収容部材10とスリット15において着脱自在に係合している。
<連結装置の使用例1>
次に、図5を用いて、連結装置1の使用例1について説明する。図5は、地盤Gに設けられた落石防護装置100を正面から示す。
連結装置1は、道路脇や山腹斜面等の地盤Gに設置され、道路上への落石Sを防ぐ落石防護装置(落石防護網)100において使用される。落石防護装置100は、連結装置1の他に、捕捉部110と、係止部140とを備えている。
捕捉部110は、地盤Gに対して張設されて落石Sが発生した際にその落石Sを捕捉する。捕捉部110は、例えば、鋼製のワイヤーロープを格子状に編んだ網体として形成されており、落石Sの衝撃エネルギーを網体の変形によって吸収し、道路上への落石Sの崩落を防止する。捕捉部110は、平面視略矩形状に形成されている。
捕捉部110は、捕捉部110が平面視矩形状の形を維持して地盤Gに敷設されるように捕捉部110を支持する支持体111を備える。
支持体111は、例えば、鋼製のワイヤーロープで形成されている。支持体111は、地盤Gに敷設される捕捉部110の縦方向に沿って延在する縦材111aと、捕捉部110の横方向に沿って延在する横材111bとを備えている。捕捉部110は、例えば、ワイヤーやコイル等の結束番線により支持体111に取り付けられている。
縦材111aと横材111bは、互いに直交するように設けられており、その交差位置で保持体160によって連結されている。ここで、保持体160は、ワイヤークリップを用いることが多いが、ワイヤークリップに限らず、鋼線や結束バンド等で縦材111aと横材111bとを結束してもよい。
一部の横材111bは、その両端部が捕捉部110の両側部から外側に向けて延在しており、両端部がアンカー170によって地盤Gに固定されている。なお、これらの横材111bの両端部は、地盤Gに固定される場合に限らず、現場に打設されたコンクリート、地盤Gに設置された鋼材(例えば、H形鋼、角形鋼管、丸形鋼管など)に固定されていてもよい。
横材111bのうち最も上方に位置する横材111btは、地盤Gに立設された支柱180に取り付けられている。ここで、支柱180は、想定される落石Sの外径よりも長くなるように形成されており、支柱180の先端に横材111btが取り付けられている。すなわち、捕捉部110の上端においては、地盤Gと捕捉部110との間に落石Sを導く空間が形成されている。このような落石防護装置100を一般にポケット式落石防護装置という。
横材111bのうち最も下方に位置する横材111bbは、捕捉部110と、例えば、コイル等により互いに連結されており、両端部は、捕捉部110の両側部にまで延在しており、アンカー170によって地盤Gに固定されていない。
係止部140は、捕捉部110が平面視矩形状の形を維持して地盤Gに張設されるように捕捉部110を地盤に対して係止する、捕捉部110の横材111bとは別個に地盤Gに設けられている。
係止部140は、支持体111とは別個に地盤Gに設けられている。係止部140は、例えば、鋼製のワイヤーロープで形成されている。係止部140は、その両端部がアンカー170によって地盤Gに固定されている。係止部140は、支持体111のうち最も下側にある横材111bbの下方において、当該横材111bbの延在方向に沿うように設けられている。
なお、係止部140は、ワイヤーロープに限らず、所定間隔で地盤Gに設けられたアンカーや杭等で構築してもよい。
(捕捉部及び係止部の連結方法及び連結解除方法)
ここで、図6乃至図8を用いて、連結装置1による捕捉部110及び係止部140の連結方法及び連結解除方法について説明する。図6は、捕捉部110及び係止部140の連結方法を説明する図であり、図6(a)、(b)は、連結工程を示す図である。図7は、連結解除方法を説明する図である。図8は、連結解除の工程を示す図である。
捕捉部110は、落石防護装置100の下方において横材111bbを介して連結装置1により係止部140と連結されている。
図6(a)に示すように、連結装置1は、まず、係合部材20を収容部材10のスリット15に係合させていない状態において、例えば、捕捉部110が取り付けられた横材111bb及び係止部140をそれぞれ収容部材10の収容空間14に収容する。
次いで、係合部材20のワイヤー21をスリット15の延在部15aに沿って終端部15bまで移動させて、係合部材20を収容部材10と係合させる。これにより、捕捉部110は、支持体111と共に係止部140に連結された状態になる(図6(b)参照。)。
連結装置1によれば、例えば、図7に示すように、落石Sが捕捉部110と地盤Gとの間に堆積した場合、堆積した落石Sを除去する際には、堆積している落石Sの量が少ない箇所から順次下側の連結装置1を取り外して、捕捉部110と係止部140との連結を解除し、落石Sを除去することができる。
落石Sの重みにより、捕捉部110、横材111bb及び係止部140は、連結装置1の係合部材20のワイヤー21に乗りかかるので、係合部材20は、下方に撓むように変形する。これにより、スリット15の終端部15bにおける収容部材10と係合部材20との係合状態がより強固になる。
係合部材20は、落石Sの重みにより内側へ引っ張られる場合であっても、拡幅部22はストッパとしてスリット15の周辺部において面10bに当接するので、係合部材20が内側に引きずり込まれることで収容部材10と係合部材20との係合状態が解消されることはない。
図7に示すように、係合部材20は、その一端が収容部材10の一方の端部11aに締結されて、他端が収容部材10の他方の端部12aに係合しつつ、当該他方の端部12a(平行部12)から一方の端部11a(平行部11)とは反対側に突き出ている。かくして、他方の端部12aから突き出ている係合部材20の部分を容易に掴むことができるようになる。
そして、捕捉部110と係止部140との連結状態は、係合部材20をスリット15に沿って矢印Fの方向に引っ張って収容部材10と係合部材20との係合状態を解除することで容易に解除することができる。
これにより、アンカー170を外すことなく、図8に示すように、捕捉部110の下端部を上方に捲り上げて堆積した落石Sを簡単かつ迅速に除去することができる。
また、把持部23の存在により、例えば、把持部23にロープを結びつけ、さらに、別途、捕捉部110又は横材111bbにロープを結びつけ、当該ロープを引っ張ることにより、落石防護装置100から離れた位置で収容部材10と係合部材20との係合状態を解消することができると共に、捕捉部110を上方に捲り上げることができる。
落石防護装置100における上方の連結装置1も同様に収容部材10と係合部材20との係合状態を解消することで、捕捉部110を簡単かつ迅速に横材111btから取り外すことができる。これにより、捕捉部110の補修、交換等の作業性が向上する。
連結装置1により、捕捉部110と係止部140とを連結し、当該連結状態を確実に保持することができると共に、必要に応じて両者を簡単かつ迅速に連結解除することができる。
<連結装置の使用例2>
次に、図9を用いて、連結装置1の使用例2について説明する。図9は、地盤Gに設けられた落石防護装置200を正面から示す。
連結装置1は、道路脇や山腹斜面等の地盤Gに設置され、道路上への落石Sを防ぐ落石防護装置(落石防護網)200において使用される。落石防護装置200は、連結装置1の他に、捕捉部210と、2つの係止部240,250とを備えている。なお、落石防護装置200のうち、落石防護装置100と同じ構成については、同じ符号を付してその説明は省略する。
捕捉部210は、捕捉部210が平面視矩形状の形を維持して地盤Gに敷設されるように捕捉部210を支持する支持体211を備える。支持体211は、地盤Gに敷設される捕捉部210の縦方向に沿って延在する縦材211aと、捕捉部210の横方向に沿って延在する横材211bとを備えている。支持体211は、落石防護装置100の支持体111と同じ構成を有するので説明は省略する。
落石防護装置200においては、支持体のうち最も下側にある横材211bbの下方において、当該横材211bbの延在方向に沿うように設けられた係止部240と、最も上側にある横材211btの上方において、当該横材211bbの延在方向に沿うように設けられた係止部250とが設けられている。
捕捉部210と係止部250とを連結装置1により連結すれば、捕捉部210の横材211btと係止部250との連結状態を容易に解除することができ、捕捉部210を係止部250から簡単に外すことができる。同様に、捕捉部210と係止部240との連結状態を解除すれば、捕捉部210と係止部240,250との連結状態を完全に解除することができ、容易に捕捉部210を取り外すことができる。
なお、落石防護装置200において連結装置1は、落石防護装置100において連結装置1が奏した作用、効果を少なくとも奏する。
<連結装置の使用例3>
次に、図10を用いて、連結装置1の使用例3について説明する。図10は、地盤Gに設けられた落石防護装置300を正面から示す。
図10に示すように、連結装置1は、道路脇や山腹斜面等の地盤Gに設置され、道路上への落石Sを防ぐ落石防護装置(落石防護柵)300において使用される。落石防護装置300は、連結装置1の他に、捕捉部310と、支持部320と、係止部360とを備える。
捕捉部310は、例えば、鋼製のワイヤーロープを格子状に編んだ網体として形成されており、落石Sの衝撃エネルギーを網体の変形によって吸収し、道路上への落石Sの崩落を防止する。捕捉部110は、平面視略矩形状に形成されている。なお、捕捉部310は、網体に限られず、パネル状の金網であってもよい。
支持部320は、捕捉部310が平面視矩形状の形を維持して地盤Gに敷設されるように捕捉部310を支持する支柱330と、当該支柱330間に架設された横材340と、支柱330間に設けられた中間部材350とを備えている。
支柱330は、コンクリート製の地盤CGにおいて所定の間隔をおいて立設されている。落石防護装置300において端部に設けられている支柱330は、鋼製の補強部材331により補強されている。横材340は、例えば、鋼製のワイヤーロープで形成されている。
係止部360は、横材340のうち最も上方に位置する横材340tの上側で支柱330,330間に、横材340tに沿って架け渡されている。係止部360の構成は、落石防護装置100の係止部140と同じ構成を有するので説明は省略する。
捕捉部310は、一端の支柱330から他端の支柱(図示せず。)の間に亘って柵全体を覆うように張設されている。捕捉部310は、係止部360と、当該係止部360の延在方向に亘って複数箇所で連結装置1により連結されている。
落石防護装置300において捕捉部310は、その自重により連結装置1の係合部材20に乗りかかるようになる。これにより、係合部材20は、下方へと垂れ下がるのでスリット15において収容部材10との係合状態がより強固になり、捕捉部310と、係止部360との連結が維持される。
連結装置1により、捕捉部310と係止部360との連結状態を簡単に解除することができる。
なお、落石防護装置300において連結装置1は、落石防護装置100において連結装置1が奏した作用、効果を少なくとも奏する。
<その他>
なお、本発明は、上記の実施の形態に限られるものではなく、本発明の範囲を超えない範囲で適宜変更が可能である。例えば、スリット15は、他方の側端縁10dに対して直交して延在しているが、スリット15の構成は、これに限られず、スリット15は、一方の側端縁10cから収容部材10の端部12a側に向かって斜めに延在していてもよい。
スリット15が端部12a側に斜めに延在していることにより、係合部材20が収容部材10のスリット15から意図せずに抜け出ることをより確実に抑えることができる。
また、スリット15の終端部15bは、円形状に形成されていなくてもよく、例えば、延在部15aに対して、少なくとも収容部材10の端部12a側に凹状に膨らんで形成されていればよい。この場合、凹状部分における形状は、円弧状、略V字状、略U字状であってよい。
収容部材10は、一方の面10aが向かい合うようになっていればよく、例えば、略V字状に曲げられていてもよい。
また、上記実施の形態においては、係合部材20の把持部23は、捕捉部110に対して外側に、つまり、地盤Gとは反対側に位置していたが、捕捉部110に対して内側に、つまり、地盤G側に位置していてもよい。これにより、係合部材20Aの把持部23は、隠れた状態になり、意図せず引っ張られることは防がれる。
<変形例>
次に、図11及び図12を用いて、連結装置1の変形例に係る連結装置1Aについて説明する。以下では、上記の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、上記の実施の形態と同じ構成については、類似又は同一符号を付して説明を省略する。
図11は、変形例に係る連結装置を示す斜視図である。図12は、変形例に係る連結装置の収容部材の構成を説明する図であり、図12(a)は、正面図であり、図12(b)は、一方の側面から見た側面図であり、図12(c)は、他方の側面から見た側面図である。
図11に示すように、収容部材10Aは、例えば、所定の厚さを持った鋼板により形成されていて、収容部材10Aの互いに平行な一対の面10Aa,10Abの一方の面(内面ともいう。)10Aaが互いに向かい合うように、例えば、略U字状に曲げられている。なお、他方の面10Abは、外面ともいう。
図12(a)〜(c)に示すように、収容部材10Aは、互いに平行な平行部11A,12Aと当該平行部11A,12Aとを連結する湾曲した連結部13Aとを備える。平行部11A,12Aは、所定の間隔dを置いて互いに離間されている。収容部材10Aは、この離間された部分において捕捉部110が取り付けられた係止部140を収容する収容空間(収容部)14Aを有する。
平行部11Aの端部11Aaには、厚さtに沿った方向に貫通した孔11Abが形成されている。平行部12Aの端部12Aaには、厚さtに沿った方向に貫通した孔12Abが形成されている。2つの孔11Ab,12Abは、互いに同心をなして形成されていることが好ましい。
連結装置1Aの組立ての一例について簡単に説明する。
ループ状の把持部23Aに挿通した係合部材20のワイヤー21の一端(拡幅部22及び把持部23が設けられていない端部)を、収容部材10Aの平行部12Aの孔12Abに挿通する。
平行部12A側から平行部11Aに向かうワイヤー21の一端は、平行部11Aに形成された孔11Abに挿通されて、当該平行部11Aの端部11Aaに巻き付けられる。これにより、連結装置1Aは、組み立てられる。
係合部材20の拡幅部22及び把持部23は、他方の端部12Aaから一方の端部11Aaとは反対側に突き出ているので、当該突き出た部分を掴むことで簡単に連結解除の作業を行うことができるようになる。また、係合部材20のワイヤー21は、収容部材10Aの孔11Ab,12Abに挿通されているので、係合部材20が収容部材10から意図せず外れることはない。
連結装置1Aを用いて捕捉部110及び係止部140を連結する場合には、収容部材10Aを捕捉部110及び係止部140に設置した後に、係合部材20Aを収容部材10Aに取り付ける。
また、把持部23を掴んで回すことで、ワイヤー21を捩って切断することができるので、連結装置1Aによる捕捉部110及び係止部140の連結解除を簡単に実施することができる。
<その他>
なお、本発明は、上記の変形例に限られるものではなく、本発明の範囲を超えない範囲で適宜変更が可能である。例えば、図13に示すような係合部材20Aを使用してもよい。図13は、他の係合部材を有する連結装置を説明する図である。
係合部材20Aは、ワイヤー21Aをリング状の把持部23Aに挿通させて、当該把持部23Aにおいて折り返すことで把持部23Aと係合している。なお、ワイヤー21Aは、把持部23Aに対して複数回に亘って巻回されていてもよい。
また、孔11Ab,12Abは、少なくとも2本のワイヤー21Aが挿通する寸法を持って形成されていることが好ましい。
係合部材20Aは、ループ状の把持部23Aに挿通した係合部材20Aのワイヤー21Aの両端を、収容部材10Aの平行部12Aの孔12Abに挿通する。平行部12Aの孔12Abにワイヤー21Aを挿通した状態において、把持部23Aが平行部11Aとは反対側に平行部12Aから突き出た状態にある。
平行部12A側から平行部11Aに向かうワイヤー21Aの両端は、平行部11Aに形成された孔11Abに挿通されて、当該平行部11Aの端部11Aaに巻き付けられる。
係合部材20Aは、ワイヤー21Aの一端において、折り返されて並んだワイヤー21A同士を連結するようにして、ワイヤー21Aに対して外側に膨らんだ拡幅部を有していてもよい。この場合、拡幅部は、孔12Abの周縁部よりも大きい寸法を有している。
また、孔11Ab,12Abは、それぞれ2つであってもよい。さらに、孔11Ab,12Abの形状は、係合部材20Aのワイヤー21Aが挿通できれば特に限定されず、円形、楕円形、長円形や、三角形、矩形等の多角形であってもよい。
1 連結装置
10 収容部材
10a,10b 一対の面
10c,10d 側端縁
11a 一方の端部
12a 他方の端部
14 収容空間(収容部)
15 スリット
15a 延在部
15b 終端部
20 係合部材
21 ワイヤー
22 拡幅部
23 把持部
100 落石防護装置
110 捕捉部
140 係止部

Claims (7)

  1. 落石防護装置において落石を捕捉する捕捉部と、該捕捉部を係止する係止部とを連結する連結装置であって、
    同一面同士が所定の間隔だけ離間して対向し、対向する面に挟まれた空間を収容部として前記捕捉部及び前記係止部を収容する収容部材と、
    一端が前記収容部材の一方の端部に締結されていて、他端が前記収容部材の他方の端部に係合すると共に、該他方の端部から前記一方の端部とは反対側に突き出ている係合部材と、
    を備え
    前記収容部材は、前記一方の端部と他方の端部との間で延在する一対の側端縁の一方の側端縁から他方の側端縁に向かって延在するスリットを前記他方の端部に有し、
    前記係合部材は、曲げ可能な線状部材により形成されて一端が前記収容部材の一方の端部に巻き付けられており、他端が前記スリットにおいて着脱自在に前記収容部材と係合している
    ことを特徴とする連結装置。
  2. 前記係合部材は、前記他方の端部から前記一方の端部とは反対側に突き出た部分に把持部を有することを特徴とする請求項1に記載の連結装置。
  3. 前記スリットは、前記収容部材の前記他方の側端縁の側に終端部を有し、該終端部は、前記スリットの他の部分に対して拡張されて形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の連結装置。
  4. 前記スリットは、前記一方の側端縁から前記他方の側端縁に前記他方の端部側に向かって斜めに延在していることを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載の連結装置。
  5. 前記係合部材は、前記スリットから突き出た部分に当該スリットの幅よりも大きな拡幅部を有することを特徴とする請求項からまでのいずれか一項に記載の連結装置。
  6. 落石防護装置において落石を捕捉する捕捉部と、該捕捉部を係止する係止部とを連結する連結装置であって、
    同一面同士が所定の間隔だけ離間して対向し、対向する面に挟まれた空間を収容部として前記捕捉部及び前記係止部を収容する収容部材と、
    一端が前記収容部材の一方の端部に締結されていて、他端が前記収容部材の他方の端部に係合すると共に、該他方の端部から前記一方の端部とは反対側に突き出ている係合部材と、
    を備え、
    前記収容部材は、前記他方の端部を貫通する孔を有し、
    前記係合部材は、曲げ可能及び切断可能な線状部材により形成されて一端が前記収容部材の一方の端部に巻き付けられており、他端が前記孔を通じて突き出ており、該突き出た部分にループ状の把持部を有する
    ことを特徴とする連結装置。
  7. 落石防護装置において落石を捕捉する捕捉部と、該捕捉部を係止する係止部とを連結する連結装置であって、
    同一面同士が所定の間隔だけ離間して対向し、対向する面に挟まれた空間を収容部として前記捕捉部及び前記係止部を収容する収容部材と、
    一端が前記収容部材の一方の端部に締結されていて、他端が前記収容部材の他方の端部に係合すると共に、該他方の端部から前記一方の端部とは反対側に突き出ている係合部材と、
    を備え、
    前記係合部材は、曲げ可能な線状部材により形成されて一端が前記収容部材の一方の端部に巻き付けられており、他端が前記他方の端部において着脱自在に前記収容部材と係合しかつループ状の把持部を有する
    ことを特徴とする連結装置。
JP2017095822A 2017-05-12 2017-05-12 連結装置 Active JP6925162B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017095822A JP6925162B2 (ja) 2017-05-12 2017-05-12 連結装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017095822A JP6925162B2 (ja) 2017-05-12 2017-05-12 連結装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018193687A JP2018193687A (ja) 2018-12-06
JP6925162B2 true JP6925162B2 (ja) 2021-08-25

Family

ID=64570072

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017095822A Active JP6925162B2 (ja) 2017-05-12 2017-05-12 連結装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6925162B2 (ja)

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2996285A (en) * 1960-04-04 1961-08-15 Johnson Grady Tension band for fencing
JPS5842405U (ja) * 1981-09-14 1983-03-22 ライト工業株式会社 補強材の固定具
US4982932A (en) * 1988-08-15 1991-01-08 Wayne Baker Fence clip assembly
JP2000178925A (ja) * 1998-10-05 2000-06-27 Tesac Corp リングネット式落石防止装置
JP2000320072A (ja) * 1999-05-12 2000-11-21 Matsuoka Koji 縦向きの鉄筋と横向きのワイヤや鉄筋等の組み付け固定装置
US6405479B1 (en) * 2000-07-03 2002-06-18 Volk Enterprises, Inc. Vine support with cam-over lock cross arm
JP2004028251A (ja) * 2002-06-27 2004-01-29 Nojima Kakusei Seisakusho:Kk 配管支持金具
JP2007107615A (ja) * 2005-10-13 2007-04-26 Chugoku Electric Power Co Inc:The 結合具
JP4590485B1 (ja) * 2009-11-26 2010-12-01 株式会社プロテックエンジニアリング 防護柵の網体用緩衝装置
JP5919098B2 (ja) * 2012-06-04 2016-05-18 ゼニス羽田株式会社 防護柵
JP5913072B2 (ja) * 2012-12-07 2016-04-27 東網工業株式会社 パネルの連結具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018193687A (ja) 2018-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101699030B1 (ko) 수직형 추락 방지망
US10458146B2 (en) Wire barrier
JP6644975B2 (ja) 防護柵
JP4934855B2 (ja) 土石流堰止構造体築造箇所における安全確保方法
KR101256097B1 (ko) 낙석방지망 설치 구조물
JP6889969B1 (ja) 防護ネットおよび衝撃吸収柵
JP4925207B2 (ja) 土石流堰止装置における捕捉土石の排除方法及びこの方法を実施するための土石流堰止装置
JP6925162B2 (ja) 連結装置
JP6022345B2 (ja) 落石防護柵
JP6973767B2 (ja) 落石防護柵
JP2015081413A (ja) 防護柵
JP6070034B2 (ja) 防護ネットの施工方法
JP7034464B2 (ja) 落石防護柵
JP6689700B2 (ja) 落石防護装置及び落石除去方法
JP2006097274A (ja) 衝撃力吸収ワイヤー構造及び該構造を用いた衝撃力吸収構造
CA2802521A1 (en) Mechanically stabilized earth welded wire wall facing system and method
US8632281B2 (en) Mechanically stabilized earth system and method
JP6257832B1 (ja) 防護柵
JP5340852B2 (ja) 接続用溶接金網部付中空胴縁およびこれを備えた金網並びにフェンス
JP4452393B2 (ja) 養生シート取付金具
JP4700273B2 (ja) 落石防止装置
JP7085380B2 (ja) 津波バリア
JP6017840B2 (ja) 転石固定構造および転石固定工法
JP3098665U (ja) 菱形金網構体及び金網フェンス
JP3764444B2 (ja) 菱形金網構体及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200313

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210217

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210726

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210803

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6925162

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150