JP6925141B2 - 半導体基板、半導体発光素子および灯具 - Google Patents

半導体基板、半導体発光素子および灯具 Download PDF

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本発明は、半導体基板、半導体発光素子および灯具に関し、特にa面GaN結晶層を備える半導体基板、半導体発光素子および灯具に関する。
照明用途に用いられる紫色から青色を発光するLEDとしては、窒化ガリウム(GaN)系材料の化合物半導体が一般的に用いられている。近年になって、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を用いた照明装置等が普及するにつれ、LEDチップの高輝度化が望まれるようになってきた。LEDを高輝度化するためには、電流密度を高くしても効率的に電子と正孔が発光再結合できるように、発光層の膜厚を厚くして発光層内部でのキャリア密度を下げる必要がある。
しかし、一般的に用いられているc面を主面とするGaN系半導体材料では、c軸方向にピエゾ電界が生じるため、厚膜化した発光層内に電位差が生じ電子と正孔が空間的に分離してしまい、発光再結合の効率が著しく低下してしまうドループ特性が問題となっている。
この問題を解決するため、非極性や半極性の面方位を主面としたGaN系材料で発光層を形成することで、積層方向へのピエゾ電界の影響を無くして厚膜化を図り、大電流での発光を可能にする技術も提案されている。図8はサファイアやGaNなどの六方晶系材料の面方位を示す模式図である。図中(a)でハッチングを施した面がc面(0001)であり、(b)がa面(11−20)であり、(c)がr面(01−12)を示している。ここで、面方位を表す数値の前の「−」は数値の上にバーが付されることを表している。GaN系半導体層では、c面に垂直なc軸方向にピエゾ電界が生じるため、c軸に対して平行なa面やm面は非極性面であり、r面は半極性面となる。
特許文献1には、サファイア基板のr面上に有機金属気相成長法(MOCVD法:MetalOrganic Chemical Vapor Deposition)を用いてa面GaN層を成長させる技術が開示されている。図9はr面サファイア基板とa面GaN層との面方位の関係を示す模式図である。このように形成されたa面GaN層を下地層として用い、n型層と発光層とp型層とを順次成長させることで、発光層の主面をa面として厚膜化とLEDのドループ特性の改善を図ることができる。
特開2008−214132号公報
しかし特許文献1に記載の技術では、r面サファイア上に形成されるa面GaNについてX線ロッキングカーブ測定をすると、その半値幅(FWMH:full width at half maximum)の方向依存性が大きく、図9中のc軸方向からが最小でm軸方向からが最大となっている。これは、a面内で結晶に異方性があり対称性が悪いことを意味しており、a面GaN層の結晶品質が十分に良好とは言えなかった。一般的に、下地層であるa面GaN層の結晶品質が悪いと、その上に成長されるn型層と発光層とp型層の結晶性も悪くなり、LEDの発光特性が悪化する。
そこで本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、結晶品質が良好なa面GaN層を有する半導体基板、半導体発光素子および灯具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の半導体基板は、r面サファイア基板と、
前記r面サファイア基板上に設けられたAlNバッファ層と、前記AlNバッファ層上に設けられたa面GaN結晶層を有し、前記a面GaN結晶層は、X線ロッキングカーブ測定での半値幅のa面内角度依存性において、前記半値幅の最大値が最小値の1.6倍以下の範囲であり、前記半値幅の最大値が800arcsec以下であることを特徴とする。
このような本発明の半導体基板では、a面GaN層の結晶構造に面内異方性が小さく結晶性が良好であるため、a面GaN層を用いた半導体装置全体の結晶性が良好となり、良好な半導体特性を実現することができる。
また本発明の一態様では、前記X線ロッキングカーブ測定のピーク回折角度での理論値からの最大のずれが±3%以内である
また本発明の一態様では、前記AlNバッファ層の厚みが5〜300nmの範囲である
また本発明の一態様では、前記AlNバッファ層は、スパッタ法で形成されている
また本発明の半導体発光素子は、上述した何れか1つに記載の半導体基板を用いる。
また本発明の半導体発光素子は、上述した何れか1つに記載の半導体基板を用いる。
また本発明の半導体基板の製造方法は、r面サファイア基板上にスパッタ法を用いてAlNバッファ層を形成する工程と、前記AlNバッファ層上にa面GaN結晶層を成長する工程を有し、前記a面GaN結晶層は、X線ロッキングカーブ測定での半値幅のa面内角度依存性において、前記半値幅の最大値が最小値の1.6倍以下の範囲であり、前記半値幅の最大値が800arcsec以下であることを特徴とする。
また本発明の一態様では、前記a面GaN結晶層を成長する工程は、MOCVD法を用いる。
また本発明の一態様では、前記AlNバッファ層の厚みが5〜300nmの範囲である。
本発明では、結晶品質が良好なa面GaN層を有する半導体基板、半導体発光素子および灯具を提供することができる。
第1実施形態における半導体基板を示す模式図である。 X線ロッキングカーブ測定の概略を示す模式図である。 φ=+90°におけるX線回折強度分布を示すグラフである。 複数のX線入射方向角度φにおけるX線回折強度分布の半値幅(FWHM)を示すグラフである。 複数のX線入射方向角度φにおけるX線回折強度分布のピーク強度を示すグラフである。 複数のX線入射方向角度φにおけるピーク回折角度ωを示すグラフである。 第2実施形態の半導体装置であるLED10を示す模式断面図である。 サファイアやGaNなどの六方晶系材料の面方位を示す模式図である。 r面サファイア基板とa面GaN層との面方位の関係を示す模式図である。 r面サファイア基板1上に形成されたAlNバッファ層2の結晶品質を測定するout−of−plane測定とin−plane測定を説明する模式図である。 入射角θiを変化させた場合のin−plane測定プロファイルを示すグラフである。 数1を用いて計算したAlNにおけるθiとDdの関係を示すグラフである。 AlNバッファ層2の厚さを変えた場合のX線回折強度を示すグラフであり、図13(A)はout−of−plane測定の結果を示すグラフであり、図13(B)はin−plane測定の結果を示すグラフである。 AlNバッファ層2の厚さtsとX線回折ピーク強度の関係を示すグラフであり、図14(a)はout−of−plane測定の結果を示し、図14(b)はin−plane測定の結果を示している。 r面サファイア基板1上にスパッタ法で形成されたAlNバッファ層2の結晶配向を模式的に示すイメージ図であり、図15(a)はAlNバッファ層2が薄い場合を示し、図15(b)はAlNバッファ層が中程度の厚さの場合を示し、図15(c)はAlNバッファ層2が厚い場合を示している。 AlNバッファ層2の表面モフォロジを原子間力顕微鏡で観察したAFM像(□500nm)を示す図面代用写真であり、図16(a)はts=30nm、図16(b)はts=60nm、図16(c)はts=90nm、図16(d)はts=120nm、図16(e)はts=180nmのものを示している。 AlNバッファ層2の表面モフォロジを原子間力顕微鏡で観察したAFM像(□500nm)を示す図面代用写真であり、図17(a)はts=30nmのアニール処理前を示し、図17(b)はts=30nmのアニール処理後を示し、図17(c)はts=120nmのアニール処理前を示し、図17(d)はts=120nmのアニール処理後を示している。 a面GaN層3の表面SEM像を示す図面代用写真であり、図18(a)はts=30nmのAlNバッファ層2上に形成した場合を示し、図18(b)はts=120nmのAlNバッファ層2上に形成した場合を示している。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付すものとし、適宜重複した説明は省略する。
図1は、本発明の第1実施形態における半導体基板を示す模式図である。本実施形態の半導体基板は、六方晶のr面を主面とするr面サファイア基板1と、r面サファイア基板1上に形成されたAlNバッファ層2と、AlNバッファ層2上に形成されたa面を主面とするa面GaN層3を備えている。ここではr面サファイア基板1として傾斜角度が0度のジャスト基板を示したが、r面を所定の面方位に数度傾斜させたオフ基板としてもよい。AlNバッファ層2の厚みとしては、厚くしすぎるとa面GaN層3の結晶品質が低下するため5〜300nmの範囲が好ましく、5〜90nmの範囲がより好ましく、5〜30nmの範囲がさらに好ましい。
AlNバッファ層2はa面GaN層3よりも薄いため、X線ロッキングカーブ測定で結晶品質を測定することは困難である。また、AlNバッファ層2はr面サファイア基板1とa面GaN層3との格子定数の相違を緩和するための層であり、AlNバッファ層2自体の結晶性が重要であるとも言えない。また、下地層であるa面GaN層3の結晶品質は、その上にエピタキシャル成長される半導体層に影響を及ぼし半導体装置の特性に重要であることから、本発明ではAlNバッファ層2ではなくa面GaN層3の結晶品質をX線ロッキングカーブ測定で測定する。
a面GaN層3において結晶性の面内異方性が大きいと、a面GaN層3よりも上に形成される各半導体層にも、a面GaN層3の面内異方性が影響を及ぼしてしまう可能性がある。半導体装置では、a面GaN層3の上にn型層、発光層、p型層を形成したうえに、フォトリソグラフィーとエッチングにより所定の外形パターンと電極パターンを形成する。各半導体層においてa面内での異方性が強いと、各層での電流特性や半導体特性に異方性が生じる可能性があるために好ましくない。また、各半導体層での異方性を考慮して素子構造を設計する必要があるため、外形パターンと電極パターンの設計自由度が低下してしまう。
本発明では、r面サファイア基板1上へのAlNバッファ層2の形成にスパッタ法を用い、従来から用いられているMOCVD法などによるエピタキシャル成長は用いない。これにより、AlNバッファ層2上に成長されるa面GaN層3では、X線ロッキングカーブ (XRC:X−ray RockingCurve) 測定での半値幅のa面内角度依存性において、半値幅の最大値が最小値の1.6倍以下の範囲となる。したがって、a面GaN層3はa面内での異方性が小さく良好な結晶性である。
(実施例)
次に本実施形態の半導体基板の実施例について製造方法とともに説明する。まず、r面を主面とするr面サファイア基板1を用意し、表面を洗浄した後にRFスパッタ装置の基板ホルダーにr面サファイア基板1を載置し、ターゲット材であるAlNにr面を対向させる。次に、チャンバー内を真空ポンプで10−5Pa以下の真空到達度とし、r面サファイア基板1の表面温度が600℃になるまで加熱する。
次に、チャンバー内にArガスを5.0sccm、Nガスを20.0sccmの流量で供給し、r面サファイア基板1を10.0rpmで回転させながら、RF出力400WでAlNバッファ層2をr面サファイア基板1の主面上にスパッタで形成する。このとき、スパッターレートは0.041nm/secであり、形成されたAlNバッファ層2の膜厚は20nmであった。
次に、AlNバッファ層2を形成したr面サファイア基板1をMOCVD装置のリアクタに載置し、キャリアガスとして水素、窒素を用い、V族原料としてアンモニア(NH)を用い、III族原料としてTMG(TrimethylGallium)を用いてa面GaN層3を4500nm成長させて実施例の半導体基板を得た。このとき、成長シーケンスは[表1]に示すような2段階で構成し、ステップ1とステップ2では成長温度を一定とし、リアクタ圧力とV/III比および成長時間を変更している。
Figure 0006925141
(比較例1)
次に、半導体基板の比較例1について説明する。まず、r面を主面とするr面サファイア基板1を用意し、MOCVD装置のリアクタに載置する。次に、キャリアガスとして水素、窒素を用い、V族原料としてアンモニア(NH)を用い、III族原料としてTMG(TrimethylGallium)を用いてa面GaN層3を4500nm成長させ、比較例1の半導体基板を得た。このとき、成長シーケンスは実施例と同様に[表1]に示した2段階構成とした。
比較例1は、r面サファイア基板1上にAlNバッファ層2を形成せず、直接r面サファイア基板1上にa面GaN基板を成長させている点が実施例と異なっている。
(比較例2)
次に、半導体基板の比較例2について説明する。まず、r面を主面とするr面サファイア基板1を用意し、MOCVD装置のリアクタに載置する。次に、キャリアガスとして水素、窒素を用い、V族原料としてアンモニア(NH)を用い、III族原料としてTMA(Trimethylaluminium)を用いてAlNバッファ層を成長させる。次に、キャリアガスとして水素、窒素を用い、V族原料としてアンモニア(NH)を用い、III族原料としてTMG(TrimethylGallium)を用いてa面GaN層3を4500nm成長させ、比較例2の半導体基板を得た。このとき、成長シーケンスは実施例と同様に[表1]に示した2段階構成とした。
比較例2は、r面サファイア基板1上にAlNバッファ層をMOCVD法でエピタキシャル成長により形成する点が実施例と異なっている。
以上のようにして得られた半導体基板の実施例、比較例1、比較例2について、X線ロッキングカーブ測定での半値幅のa面内角度依存性を測定した。図2は、X線ロッキングカーブ測定の概略を示す模式図である。図中では面方位を理解しやすくするために、r面サファイア基板1とa面GaN層3を各面で切断したように描いているが、両者とも半導体基板では板状および層状に形成されている。また、AlNバッファ層2は薄いため図2では図示を省略している。
X線ロッキングカーブ測定では、図2に示すようにa面GaN層3のc軸方向をφ=0°とし、m軸方向をそれぞれφ=±90°とし、主面であるa面にωの入射角度でX線を入射させ、回折により出射するX線の強度を測定する。ここで、a面GaN層でのX線回折におけるピーク角度の理論値(2θ)は57.8°であるから、ω=2θ/2=28.9°を中心として±1°の範囲で入射角を揺動させて測定した。また、a面内での結晶性を評価するために、a軸周りにφ=±90°、±60°、±30°、0°の7方向で測定を行った。ここでφ=0°の方向を基準としてa軸周りにX線を入射する方向を変化させているので、X線入射方向角度φと表記する。
図3は、φ=+90°におけるX線回折強度分布を示すグラフである。ここでグラフ縦軸は検出されたX線の強度であり、各サンプルにおいてピーク回折角度を中心にしたときの角度差Δωを横軸にしている。ここでピーク回折角度ωとは、a面に対するX線の入射角度φを28.9°を中心に±1°の範囲で揺動させて測定したときに、最大強度を観測した入射角度のことである。図3に示したようなX線回折強度分布が得られた場合に、ピーク強度の半分となる範囲が半値幅(FWHM)となる。
グラフ中に破線で示した分布が比較例1であり、一点鎖線で示した分布が比較例2であり、実線で示した分布が実施例である。X線回折強度分布では、ピーク強度が大きくFWHMが小さいほど結晶性が良好であると言えるため、図3に示した例では実施例が最も結晶性が良好であり、実施例1,2は実施例よりも結晶性が悪いことがわかる。
図4は、複数のX線入射方向角度φにおけるX線回折強度分布の半値幅(FWHM)を示すグラフである。グラフ中に□でプロットしたグラフが比較例1であり、○でプロットしたグラフが比較例2であり、△でプロットしたグラフが実施例である。また、図4に示した比較例1、比較例2、実施例の各X線入射方向角度φとFWHMの値を[表2]に示す。
Figure 0006925141
図4および表2に示したように、比較例1、比較例2、実施例の何れにおいてもφ=0°方向でFWHMの値が最小となり、φが−90°と+90°に向かって大きくなっている。しかし、比較例1ではFWHMの最大値は最小値の約2.5倍にもなっており、半値幅のa面内角度依存性が大きく結晶性が悪いことがわかる。比較例2でもFWHMの最大値は最小値の1.6倍よりも大きく、結晶性は十分に良好ではない。一方、実施例ではFWHMの最大値は最小値の1.6倍以下であり、全角度範囲において最小値の1.2倍以下に収まっている。
したがって、スパッタ法でAlNバッファ層2を形成した実施例の半導体基板では、AlNバッファ層2が無い比較例1やMOCVD法でエピタキシャル成長させた比較例2よりもa面GaN層3のa面内での異方性が小さく良好な結晶性となっている。
図5は、複数のX線入射方向角度φにおけるX線回折強度分布のピーク強度を示すグラフである。図4と同様に、グラフ中に□でプロットしたグラフが比較例1であり、○でプロットしたグラフが比較例2であり、△でプロットしたグラフが実施例である。
比較例1では全ての角度φ方向で比較例2と実施例よりもピーク強度が小さく、またピーク強度の最大値は最小値の約2倍であり、ピーク強度のa面内角度依存性が大きく結晶性が悪いことがわかる。比較例2ではφ=0°と30°では実施例よりもピーク強度が大きいが、ピーク強度の最大値は最小値の約1.5倍であり、ピーク強度のa面内角度依存性が大きく結晶性は十分に良好ではない。一方、実施例ではピーク強度の最大値は最小値の約1.25倍であり、φ=±90°でも0°との差が小さく、ピーク強度のa面内角度依存性が小さく結晶性が良好なことがわかる。
比較例2では、φ=0°の方向であるc軸方向では実施例よりもピーク強度が大きくなっているが、φ=±60°、±90°では実施例よりもピーク強度が小さい。これは、MOCVD法を用いたAlNバッファ層2のエピタキシャル成長では、c軸方向での結晶性は良好であるがm軸方向での結晶の配向は悪く、スパッタ法でAlNバッファ層2を形成した実施例よりもa面GaN層3のa面内での異方性が大きくなってしまうことを意味している。よって、図5に示したX線回折強度分布のピーク強度からも、スパッタ法でAlNバッファ層2を形成した実施例の半導体基板は、AlNバッファ層2が無い比較例1やMOCVD法でエピタキシャル成長させた比較例2よりも好ましいことがわかる。
図6は、複数のX線入射方向角度φにおけるピーク回折角度ωを示すグラフである。図4,5と同様に、グラフ中に□でプロットしたグラフが比較例1であり、○でプロットしたグラフが比較例2であり、△でプロットしたグラフが実施例である。上述したようにピーク回折角度とは、a面に対するX線の入射角度φを理論値28.9°を中心に±1°の範囲で揺動させて測定したときに、最大強度を観測した入射角度のことである。また、図6に示した比較例1、比較例2、実施例の各X線入射方向角度φとピーク回折角度の値を[表3]に示す。
Figure 0006925141
図6および表3に示したように、実施例ではφ=−90°で理論値からの最大のずれがΔω1=−0.47(−1.62%)であり、ピーク回折角度のa面内異方性が小さく、結晶性が良好であることがわかる。一方、比較例2ではφ=−90°で理論値からの最大のずれがΔω2=0.87°(3.01%)であり、ピーク回折角度のa面内異方性が大きく、結晶性が悪いことがわかる。また、比較例1でもφ=0°で理論値からの最大のズレがΔω3=−1.14°(−3.94%)であり、ピーク回折角度のa面内異方性が大きく、結晶性が悪いことがわかる。このように、実施例ではX線入射方向角度φによらず、ピーク回折角度が理論値から2%以内に収まっており、比較例1,2よりも結晶性が良好である。
よって、図6に示したピーク回折角度ωからも、スパッタ法でAlNバッファ層2を形成した実施例の半導体基板は、AlNバッファ層2が無い比較例1やMOCVD法でエピタキシャル成長させた比較例2よりも好ましいことがわかる。
以上に述べたように、X線回折強度分布の半値幅(FWHM)、ピーク強度、ピーク回折角度ωのいずれの観点からも、実施例が比較例1,2よりもa面GaN層3のa面内での異方性が小さく良好な結晶性となっている。したがって、スパッタ法でAlNバッファ層2を形成した実施例の半導体基板は、AlNバッファ層2が無い比較例1やMOCVD法でエピタキシャル成長させた比較例2よりも結晶性が良好で好ましい。
また、スパッタ法でAlNバッファ層2を形成する際には、Alをターゲット材としてN及びArガスを用いる反応性スパッタ法を採用してもよいが、上述した実施例のようにAlNをターゲット材としてArガスを用いることが好ましい。ターゲット材となるAlNとしては単結晶基板であっても粉末焼体であってもよく、その状態や形態は限定されない。
反応性スパッタ法によりAlをターゲット材としてN及びArガスを用いてAlNバッファ層2を形成する場合には、AlN膜の物理的な堆積プロセスに加えて、Alターゲット材とNガスの反応プロセスを考慮する必要がある。そのため反応性スパッタ法では、所望のAlNバッファ層2を得るための成膜条件を適切に設定して制御する難易度が高くなる。特に、半導体基板の大面積化が進むと、基板表面の面内分布も考慮する必要があるためさらに難易度が高くなる。
一方、AlNをターゲット材としてArガスを用いるスパッタ法によりAlNバッファ層2を形成する場合には、Alターゲット材とNの反応プロセスを考慮する必要が無く、Arガス流量やチャンバー内の真空度等のパラメータを最適化するだけでよい。したがって、反応性スパッタ法でAlNバッファ層2を形成するよりも、AlNをターゲット材としてArガスを用いるスパッタ法を用いるほうが、AlNバッファ層2を形成する際の成膜条件の設定や制御が容易であり、大面積化にも対応が容易となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図7を用いて説明する。図7は本実施形態の半導体装置であるLED10を示す模式断面図である。図7に示すようにLED10は、r面サファイア基板1、AlNバッファ層2、a面GaN層3、n型半導体層4、発光層5、p型半導体層6、n側電極7、p側電極8を有している。
第1実施形態と同様に、r面サファイア基板1を用意し、スパッタ法でAlNバッファ層2をr面サファイア基板1上に形成し、MOCVD法でa面GaN層3をAlNバッファ層2上にエピタキシャル成長する。続いて、MOCVD法でn型半導体層4、発光層5、p型半導体層6を順次成長して半導体基板を得る。
次に、所定のマスクパターンを用いてフォトリソグラフィーとエッチングによりp型半導体層6と発光層5の一部を除去してn型半導体層4の一部を露出させる。次に、n型半導体層4とp型半導体層6の露出面に蒸着等により電極材料を形成し、ダイシングして個別チップ化することでLED10を得る。
ここではn型半導体層4、p型半導体層6をそれぞれ単層で説明したが、それぞれ材料や組成の異なる複数の層を含んでいるとしてもよく、例えば、n型半導体層4とp型半導体層6にクラッド層、コンタクト層、電流拡散層、電子ブロック層、導波路層などを含めてもよい。また、発光層5も単層で説明したが、多重量子井戸構造(MQW:Multi Quantum Well)などの複数層で構成してもよい。
n型半導体層4は、a面GaN層3上にエピタキシャル成長され、a面を主面とするn型不純物がドープされた半導体層であり、n側電極7から電子が注入されて発光層5に電子を供給する層である。n型半導体層4を構成する材料は、III−V族化合物半導体層としては、例えばGaN、AlGaN、InGaN、AlInGaNなどが挙げられ、n型不純物としてはSiなどが挙げられる。
発光層5は、n型半導体層4上にエピタキシャル成長され、a面を主面とする半導体層であり、層内で電子と正孔が発光再結合することでLED10が発光する。発光層は、n型半導体層4とp型半導体層6よりもバンドギャップが小さい材料で構成されており、例えばInGaN、AlInGaNなどが挙げられる。発光層5は意図的に不純物を含まないノンドープとしてもよく、n型不純物を含むn型やp型不純物を含むp型としてもよい。発光層5は、a面を主面とする半導体層なので、厚膜化してもピエゾ電界による電子と正孔の空間的な分離は生じにくく、電流密度を高くしても効率的に電子と正孔が発光再結合できる。
p型半導体層6は、発光層5上にエピタキシャル成長され、a面を主面とする半導体層であり、p側電極8から正孔が注入されて発光層5に正孔を供給する層である。p型半導体層6を構成する材料は、III−V族化合物半導体層としては、例えばGaN、AlGaN、InGaN、AlInGaNなどが挙げられ、p型不純物としてはZnやMgなどが挙げられる。
本実施の形態でも、LED10はr面サファイア基板1上にスパッタ法でAlNバッファ層2を形成し、a面GaN層3を下地層としてn型半導体層4、発光層5、p型半導体層6をエピタキシャル成長している。したがって、第1実施形態で述べたようにa面GaN層3はa面内での異方性が小さく良好な結晶性となっており、その上に成長されたn型半導体層4、発光層5、p型半導体層6もa面内での異方性が小さく良好な結晶性となる。これにより、n型半導体層4、発光層5、p型半導体層6の特性も良好になり、LED10の外部量子効率の向上などが見込まれる。
(第3実施形態)
本発明の半導体装置であるLED10は、上述したようにピエゾ電界によるドループが少なく、且つa面内での異方性が小さく良好な結晶品質であることから高輝度化を実現できるので、車両用灯具などの灯具に用いることでチップ数の低減や高出力化を図ることが可能となる。
(第4実施形態)
第2実施形態では、LED10としてr面サファイア基板1とAlNバッファ層2を含めた構造のものを示したが、基板裏面側から研磨やエッチング、レーザーアブレーションなどの技術を用いて、r面サファイア基板1とAlNバッファ層2を除去するとしてもよい。また、r面サファイア基板1を除去した側にn側電極7を設け、p側電極8とn側電極7とを対向させてもよい。
さらに、半導体装置はLEDに限定されず、半導体レーザや高電子移動度トランジスタ(HEMT:High Electron Mobility Transistor)等の他の用途であってもよい。
a面GaN層3は、r面サファイア基板1上にスパッタ法でAlNバッファ層2を形成し、その上にエピタキシャル成長したものである。したがってa面GaN層3は、X線ロッキングカーブ測定でのa面内角度依存性において、半値幅の最大値が最小値の1.6倍以下の範囲であり、ピーク強度の最大値は最小値の約1.3倍以下の範囲であり、ピーク回折角度が理論値から2%以内という特性があり、a面内での異方性が小さく良好な結晶性となっている。これによりa面GaN層3より上に成長される半導体層の結晶性も良好なものであり、様々な半導体特性の向上が見込まれる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図10〜図18を用いて説明する。本実施形態では、r面サファイア基板1上にスパッタ法を用いてAlNバッファ層2を形成し、1600℃でアニール処理を施した後の厚さと結晶品質について検討を行った。図10は、r面サファイア基板1上に形成されたAlNバッファ層2の結晶品質を測定するout−of−plane測定とin−plane測定を説明する模式図である。
図10に示すように、r面サファイア基板1上に堆積させたAlNバッファ層2は、積層方向でサファイアのr軸方向とAlNの(11−20)方向とが平行となり、面内方向でサファイアの(11−20)方向とAlNの(1−100)方向とが平行となる関係を満たすように配向する。図10に示したように、out−of−plane測定ではAlNバッファ層2の積層方向の結晶配向情報を取得し、in−plane測定ではAlNバッファ層2の面内方向の結晶配向情報を取得する。
in−plane測定では、入射角度θiを変化させることでサンプル最表面から深さ方向に対してX線の侵入深さを調整することが可能である。図11は、入射角θiを変化させた場合のin−plane測定プロファイルを示すグラフである。AlNバッファ層2の厚さts=30nmとしたサンプルを用い、θi=0.23度の測定結果を実線で示し、θi=0.30度の測定結果を破線で示している。グラフ横軸は回折角度2θxを示し、グラフ縦軸はX線強度を示している。
θi=0.23度の場合には、2θxが33度と70度の付近にm面AlNの(n−n00)面(n=1,2)に起因する回折ピークが観測されているが、AlNのその他の結晶面方位やサファイアに起因する回折ピークは観測されない。θi=0.30度の場合には、2θxが33度と70度のm面AlNに起因する回折ピークに加えて、2θxが37度と82度の付近にサファイア(nn−2n0)面に起因する回折ピークも観測される。このようにin−plane測定では、θiを小さくすることでr面サファイア基板1の情報を含まないAlNバッファ層2のみのプロファイルを得ることができる。
θiとX線のサンプル最表面からの侵入深さ(検出可能深さDd)の関係は、次に示す数式から見積もることが可能である。ここで、λはX線波長、θcはAlNの臨界角度、μはX線の線吸収係数である。
[数1]
Dd=1/(21/2・2π・λ―1・f(θi))
ただし、f(θi)=[{(θc−θi+4β1/2+θc−θi2]1/2
β=λμ/(4π)
図12は、数1を用いて計算したAlNにおけるθiとDdの関係を示すグラフである。グラフ横軸はX線入射角度θiを示し、グラフ縦軸は検出可能深さDdを示している。図12に示すように、検出可能深さDd=10nmとして最表面から10nm程度の情報を得るためには、入射角度θiを0.23度とすればよいことがわかる。
図13は、AlNバッファ層2の厚さを変えた場合のX線回折強度を示すグラフであり、図13(A)はout−of−plane測定の結果を示すグラフであり、図13(B)はin−plane測定の結果を示すグラフである。両グラフでは、AlNバッファ層2の厚さをそれぞれ(a)ts=30nm,(b)ts=60nm,(c)ts=90nm,(d)ts=180nmとした場合をプロットしている。また、図13(B)に示したin−plane測定では、θi=0.23度とし各膜厚に対してAlNバッファ層2の最表面から10nmの結晶情報を比較している。
図14は、AlNバッファ層2の厚さtsとX線回折ピーク強度の関係を示すグラフであり、図14(a)はout−of−plane測定の結果を示し、図14(b)はin−plane測定の結果を示している。図14(a)(b)のグラフ横軸はスパッタ法で形成したAlNバッファ層2の厚さtsを示し、図14(a)のグラフ縦軸はAlN(11−20)のX線回折ピーク強度を示し、図14(b)のグラフ縦軸はAlN(1−100)のX線回折ピーク強度を示している。
図13(A)および図14(a)に示したout−of−plane測定のプロファイルでは、AlN(11−20)の回折ピーク強度は、AlNバッファ層2の厚さtsが増加するに従って増大する傾向がある。これは、厚さtsの増加に伴って回折に寄与する体積が増えたものと考えられる。図13(B)および図14(b)に示したin−plane測定のプロファイルでは、AlN(1−100)の回折ピーク強度は、AlNバッファ層2の厚さtsが増加するに従って減少している。
これは、AlNバッファ層2の厚さtsが増加するに伴って面内結晶配向性が低下しているためと思われる。つまり、r面サファイア基板1上にスパッタ法で形成したAlNバッファ層2では、厚さtsが比較的薄い場合には図10に示したサファイア(11−20)方向とAlN(1−100)方向の関係が支配的であったが、厚さtsの増加によってこの関係性が崩壊していると思われる。
図15は、r面サファイア基板1上にスパッタ法で形成されたAlNバッファ層2の結晶配向を模式的に示すイメージ図であり、図15(a)はAlNバッファ層2が薄い場合を示し、図15(b)はAlNバッファ層が中程度の厚さの場合を示し、図15(c)はAlNバッファ層2が厚い場合を示している。図15の下段はr面サファイア基板1上に形成されたAlNバッファ層2の積層構造を示し、上段はAlNグレインの向きと表面モフォロジを示している。図15に示すように、AlNバッファ層2の厚さtsが増加すると、面内でのAlNグレインの向きがランダムな配向になっていると考えられる。これは、図13に示したグラフでAlNの他の回折ピークが観測されず、tsが増加してもサファイアとAlNの新たな面内関係(例えばサファイア(11−20)とAlN(0002)のような関係)が形成されているわけではないことから理解できる。
図16は、AlNバッファ層2の表面モフォロジを原子間力顕微鏡で観察したAFM像(□500nm)を示す図面代用写真であり、図16(a)はts=30nm、図16(b)はts=60nm、図16(c)はts=90nm、図16(d)はts=120nm、図16(e)はts=180nmのものを示している。図16(a)(b)に示したAlNバッファ層2が比較的薄いts=30nm,60nmでは、AlNのm軸方向に伸びたグレインがある程度均一に形成されている。図16(c)に示したts=90nmでは、図中矢印で示したようにグレインの均一性に乱れが生じはじめ、図16(d)に示したts=120nmではさらに均一性の乱れが増大する。さらに、最も厚い図16(e)のts=180nmでは、グレインが凝集している。
次に、MOCVD装置を用いて、AlNバッファ層2上にGaN層を4μmエピタキシャル成長させた。MOCVD法によるGaN層の成長条件を表4に示す。このとき、成長シーケンスは表4に示すような2段階で構成し、1回目のGaN成長と2回目のGaN成長では成長温度を一定とし、リアクタ圧力とV/III比および成長時間を変更している。
Figure 0006925141
図17は、AlNバッファ層2の表面モフォロジをの原子間力顕微鏡で観察したAFM像(□500nm)を示す図面代用写真であり、図17(a)はts=30nmのアニール処理前を示し、図17(b)はts=30nmのアニール処理後を示し、図17(c)はts=120nmのアニール処理前を示し、図17(d)はts=120nmのアニール処理後を示している。AlNバッファ層2が比較的薄いts=30nmの図17(b)では、アニール処理後にAlNのm軸方向に伸びたグレインがある程度均一に形成されている。AlNバッファ層2が比較的厚いts=120nmの図17(d)では、図中矢印で示したようにグレインの均一性に乱れが生じている。
図18は、a面GaN層3の表面SEM像を示す図面代用写真であり、図18(a)はts=30nmのAlNバッファ層2上に形成した場合を示し、図18(b)はts=120nmのAlNバッファ層2上に形成した場合を示している。図18(a)では、AlNバッファ層2の面内配向および表面モフォロジが良好なため、a面GaN層3の表面状態が良好であり、X線回折による結晶面方位の測定でも良好なa面GaN層3が形成されていた。一方図18(b)では、AlNバッファ層2の面内配向に乱れが生じ表面モフォロジも悪化しているため、GaN層の表面モフォロジは良好ではなく、X線回折による結晶面方位の測定結果は多結晶GaNであった。
図18(a)(b)に示したように、AlNバッファ層2の厚さtsが増加して面内配向性が悪化すると、AlNバッファ層2上に形成するa面GaN層3の結晶性も悪化する。したがって、図14および図16に示したように、r面サファイア基板1上にスパッタ法で形成したAlNバッファ層2の厚さは、面内配向性が良好なts=90nm以下の範囲とすることが好ましい。さらに好ましくは、ts=30nm以下の範囲とすることが好ましい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1…r面サファイア基板
2…AlNバッファ層
3…a面GaN層
4…n型半導体層
5…発光層
6…p型半導体層
7…n側電極
8…p側電極
10…LED

Claims (9)

  1. r面サファイア基板と、
    前記r面サファイア基板上に設けられたAlNバッファ層と、
    前記AlNバッファ層上に設けられたa面GaN結晶層を有し、
    前記a面GaN結晶層は、X線ロッキングカーブ測定での半値幅のa面内角度依存性において、前記半値幅の最大値が最小値の1.6倍以下の範囲であり、
    前記半値幅の最大値が800arcsec以下であることを特徴とする半導体基板。
  2. 請求項1に記載の半導体基板であって、
    前記X線ロッキングカーブ測定のピーク回折角度での理論値からの最大のずれが±3%以内であることを特徴とする半導体基板。
  3. 請求項1または2に記載の半導体基板であって、
    前記AlNバッファ層の厚みが5〜300nmの範囲であることを特徴とする半導体基板。
  4. 請求項1から3の何れか1つに記載の半導体基板であって、
    前記AlNバッファ層は、スパッタ法で形成されていることを特徴とする半導体基板。
  5. 請求項1から4の何れか1つに記載の半導体基板を用いた半導体発光素子。
  6. 請求項に記載の半導体発光素子を用いた灯具。
  7. r面サファイア基板上にスパッタ法を用いてAlNバッファ層を形成する工程と、
    前記AlNバッファ層上にa面GaN結晶層を成長する工程を有し、
    前記a面GaN結晶層は、X線ロッキングカーブ測定での半値幅のa面内角度依存性において、前記半値幅の最大値が最小値の1.6倍以下の範囲であり、
    前記半値幅の最大値が800arcsec以下であることを特徴とする半導体基板の製造方法。
  8. 請求項7に記載の半導体基板の製造方法であって、
    前記a面GaN結晶層を成長する工程は、MOCVD法を用いることを特徴とする半導体基板の製造方法。
  9. 請求項7または8に記載の半導体基板の製造方法であって、
    前記AlNバッファ層の厚みが5〜300nmの範囲であることを特徴とする半導体基板の製造方法。
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