JP6924785B2 - 異種金属接合材およびその製造方法 - Google Patents

異種金属接合材およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、異種金属接合材およびその製造方法に関する。
バイメタルやトリメタルなどの異種金属接合材が知られている。異種金属接合材は、少なくとも二種類の互いに異なる金属を重ね合わせることで構成されている。このような異種金属接合材は、温度変化によってわん曲の度合いが変化する。このため、異種金属接合材は、温度変化によって作動するサーモスタットやサーマルスイッチなどとして、民生用や工業用の様々な分野で利用されている。
特許文献1は、異種金属接合材の表面に不動態膜を形成して耐食性を高めることを提案している。
特公平3−57438号公報
異種金属接合材にはより長い寿命を有することが求められるようになっている。異種金属接合材は腐食によって寿命を迎えることがあるので、異種金属接合材にはより良い耐食性を有することが求められる。しかしながら、特許文献1が提案する不動態膜は、金属の酸化膜であり、硬くて脆い。また、特許文献1が提案する手法により形成される不動態膜の厚みは2〜3nm程度である。このため、異種金属接合材がわん曲を繰り返すたびに不動態膜が割れてしまう可能性があり、長期間に亘って耐食性を保つことが難しい。なお、不動態膜の厚みを大きくすることができたとしても、さらに割れやすく、また、異種金属接合材のわん曲係数や体積抵抗率といった特性に影響を及ぼす可能性がある。
そこで本発明は、腐食に起因する寿命を延ばすことが可能な耐食性を有し、かつ、本来特性との差異が小さい異種金属接合材を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る異種金属接合材は、Mnを含む合金から構成される高熱膨張層と、Niを含む合金から構成される低熱膨張層が、直接もしくは中間層を介して接合されているクラッド材から構成される異種金属接合材であって、少なくとも前記高熱膨張層の表面に厚み10nm以上120nm以下の耐食性めっき層を有する。
また、本発明の一側面に係る異種金属接合材の製造方法は、Mnを含む合金から構成される高熱膨張層と、Niを含む合金から構成される低熱膨張層とが、直接または中間層を介して接合されているクラッド材の表面を脱脂する脱脂処理と、前記クラッド材の少なくとも前記高熱膨張層の表面を洗浄する表面洗浄処理と、前記クラッド材の少なくとも前記高熱膨張層の表面に耐食性めっき層を設ける耐食性めっき処理を行い、前記高熱膨張層の表面からめっき液を除去する脱めっき液処理と、前記クラッド材を乾燥させる乾燥処理と、をこの順に行って、少なくとも前記高熱膨張層の表面に厚さ10nm以上120nm以下の前記耐食性めっき層を有する異種金属接合材を形成する。
本発明によれば、腐食に起因する寿命を延ばすことが可能な耐食性を有し、かつ、本来特性との差異が小さい異種金属接合材が提供される。
本実施形態に係る異種金属接合材の断面図である。 変形例1に係る異種金属接合材の断面図である。 変形例2に係る異種金属接合材の断面図である。 変形例3に係る異種金属接合材の断面図である。 耐食性めっき層の厚みと体積抵抗率の関係を示すグラフである。 耐食性めっき層の厚みとわん曲係数の関係を示すグラフである。 バイメタルに腐食試験を行った後の高熱膨張層の表面を示す写真である。
以下、本発明の異種金属接合材およびその製造方法の実施形態の例を、図面を参照して説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、金属材料組成および元素含有割合は、特に断らない限り、質量%で示される。
図1は、本実施形態に係るバイメタル1(異種金属接合材の一例)の断面図である。図1に示すように、バイメタル1は、高熱膨張層2と、低熱膨張層3と、耐食性めっき層4を有している。図示した例では、耐食性めっき層4、高熱膨張層2、低熱膨張層3がこの順に並んで設けられている。
高熱膨張層2および低熱膨張層3は、圧延および拡散焼鈍などを経て接合されたクラッド材から構成されている。なお、高熱膨張層2と低熱膨張層3との間に中間層(図示せず)を加えて、圧延および拡散焼鈍などを経て接合されたクラッド材から構成されたトリメタル(異種金属接合材の一例)にも、本発明の適用は可能である。耐食性めっき層4を有さないクラッド材の全厚みは50μm以上1mm以下であってよい。なお、全厚みが50μm以上0.5mm以下の比較的薄いクラッド材の場合は特に腐食の影響度合いが大きいと考えられるので、耐食性めっき層4を有して耐食性を得ることは特に有効である。
高熱膨張層2(高熱膨張層2を構成する素材板の材質)は、Mnを含む合金(金属)から構成されている。この高熱膨張層2は、熱膨張係数を高める効果が期待されるMnを意図的に添加して含ませることによって、低熱膨張層3よりも熱膨張係数が大きくなるように構成されている。この高熱膨張層2は、Mnを含むFe−Ni−Mn系合金であって、15%以上30%以下(好ましくは20%以上26%以下、より好ましくは22%以上24%以下)のNi、2%以上10%以下(好ましくは5%以上6%以下)のMn、残部Feおよび不可避不純物から構成されていてもよい。
この高熱膨張層2は、Mnを含むCu−Mn−Ni系合金であって、60%以上80%以下(好ましくは65%以上75%以下、より好ましくは70%以上73%以下)のMn、5%以上20%以下(好ましくは7%以上15%以下、より好ましくは9%以上11%以下)のNi、残部Cuおよび不可避不純物から構成されていてもよい。
この高熱膨張層2を構成する素材板の材質は、上記Fe−Ni−Mn系合金および上記Cu−Mn−Ni系合金の他、JIS C2530に準拠するTM1(Mn−8Cu−20NiなどのMn−Cu−Ni系)やTM2およびTM4〜6(Fe−Ni−Mn系)などを例示することができる。こうした材質(合金組成)から構成される素材板(高熱膨張層)であれば、材質の選択によって30℃から100℃までの平均熱膨張係数を18×10−6/℃以上28.5×10−6/℃以下の範囲内で設定可能であって、過度な通電によって発熱した際の熱膨張が大きいので、バイメタルおよびトリメタルに好適である。なお、高熱膨張層2の厚みは、耐食性めっき層4を有さないクラッド材の全厚みの50%以上60%以下(例えば25μm以上0.6mm以下)であってよい。
低熱膨張層3(低熱膨張層3を構成する素材板の材質)は、Niを含む合金(金属)から構成されている。この低熱膨張層3は、熱膨張係数を高める可能性があるMnやCuなどの元素を、不可避不純物として含むことはあっても意図的な添加元素として合金に含まないことによって、高熱膨張層2よりも熱膨張係数が小さくなるように構成されている。この低熱膨張層3は、Niを含むFe−Ni系合金であって、30%以上60%以下(好ましくは33%以上55%以下、より好ましくは33%以上51%以下)のNi、残部Feおよび不可避不純部から構成されていてもよい。
この低熱膨張層3を構成する素材板の材質は、Fe−42Ni系(42アロイ)またはFe−36Ni系(36アロイ)などの上記Fe−Ni系合金の他、Fe−29Ni−17Co系、Fe−36Ni−12Cr、Fe−36Ni−9Cr、Fe−42Ni−5.5Cr−1Ti、Fe−43Ni−5Cr−3Ti−1Coなどの合金を例示することができる。
こうした材質(合金組成)から構成される素材板(低熱膨張層)であれば、材質の選択によって30℃から100℃までの平均熱膨張係数を0.5×10−6/℃以上11.0×10−6/℃以下の範囲内で設定可能であって、過度な通電によって発熱した際の熱膨張が小さいので、バイメタルおよびトリメタルに好適である。また、低熱膨張層および高熱膨張層の素材板の組合せの選択によって、30℃から100℃までの低熱膨張層と高熱膨張層の平均熱膨張係数の差を7×10−6/℃以上28×10−6/℃以下の範囲内で設定可能であって、わん曲係数を多様に選択できるので、バイメタルおよびトリメタルに好適である。なお、低熱膨張層3の厚みは、耐食性めっき層4を有さないクラッド材の全厚みの40%以上50%以下(例えば20μm以上0.5mm以下)であってよい。
耐食性めっき層4は、耐食性が期待できる金属から構成されるめっき層であって、少なくとも高熱膨張層2の表面に設けられている。なお、高熱膨張層2の表面とは、高熱膨張層2の低熱膨張層3が接合される面(もしくは中間層が接合される面)に対向する面に相当する。耐食性めっき層4としては、例えば、ニッケルめっき層(Niめっき層)およびニッケルリンめっき層(Ni−Pめっき層)の他、ニッケルボロンめっき層(Ni−Bめっき層)およびニッケルクロム(3価)めっき層(Ni−3価Crめっき層)などが適用可能と考えられる。上記したNi系めっき層はいずれも耐食性に優れる。一例を挙げると、Niめっき層は電気抵抗が小さく、電解めっき処理で形成されたNiめっき層は電気抵抗がより小さい。Pを例えば2質量%以上13質量%以下で含むNi−Pめっき層は、P量の増加とともに耐食性(特に耐酸性)が向上する。Bを例えば0.3質量%以上1質量%以下で含むNi−Bめっき層は、表面酸化しにくく加熱しても変色しにくい、比抵抗が例えば5μΩ・cm以上7μΩ・cm以下で小さい、はんだ付け性がよいなどの利点がある。
耐食性めっき層4として好ましくはNiめっき層である。Niめっき層は、電解Niめっき処理(電気Niめっき処理ともいう)または無電解Niめっき処理により容易に作製することができる。一般的に、電解Niめっき処理は、無電解Niめっき処理に比べて処理時間が短く、低コスト化が可能なので好ましい。この耐食性めっき層4の厚みは10nm以上120nm以下とする。耐食性めっき層4は厚みが10nm以上120nm以下とされているので、耐食性めっき層4の剛性は、Mnを含む合金から構成される高熱膨張層2およびNiを含む合金から構成される低熱膨張層3と比べて、極めて小さい。このため、耐食性めっき層4を有していたとしてもバイメタル1のわん曲係数が変化しにくい。つまり、本実施形態に係る耐食性めっき層4を有するバイメタル1は、耐食性めっき層を有さないバイメタルのわん曲係数と近いわん曲係数を有することができる。
耐食性めっき層4は厚みが10nm以上120nm以下とされているので、耐食性めっき層を有さずに高熱膨張層および低熱膨張層から構成されたバイメタルと比べて、耐食性めっき層4による体積抵抗率の変化は極めて小さい。このため、バイメタル1に通電しようとする際に、電流は高熱膨張層2と低熱膨張層3を流れることができる。このため、耐食性めっき層4を有していてもバイメタル1の体積抵抗率が変化しにくい。つまり、本実施形態に係る耐食性めっき層4を有するバイメタル1は、耐食性めっき層を有さないバイメタルの体積抵抗率と近い体積抵抗率を有することができる。
このように、厚みが10nm以上120nm以下の耐食性めっき層4を有する本実施形態のバイメタル1は、耐食性めっき層4によって腐食に起因する寿命を延ばすことができ、かつ、耐食性めっき層を有さない本来のバイメタルの特性との差異が小さい。このバイメタル1の耐食性は、耐食性めっき層4の厚みを20nm、30nm、さらに40nmと厚くすることによって、より高くすることができる。このバイメタル1の耐食性めっき層を有さない本来のバイメタルの特性との差異は、耐食性めっき層4の厚みを110nm、100nm、90nm、80nm、さらに70nmと薄くすることによって、より小さくすることができる。こうした観点から、この耐食性めっき層4の厚みは、例えば30nm以上80nm以下(もしくは40nm以上70nm以下)とすることによって、腐食に起因する寿命をさらに延ばすことができ、かつ、耐食性めっき層を有さない本来のバイメタルの特性(体積抵抗率)との差異がより小さくなる。
ところで、高熱膨張層2を構成する金属は上述した理由でMnを含む合金から構成されている。一般的にMnを含む合金は腐食しやすいため、上述した理由でMnを含まずにNiを含む合金から構成される低熱膨張層3よりも、高熱膨張層2は腐食しやすい。このため、バイメタル1の腐食は高熱膨張層2から先に進む。バイメタル1の腐食による劣化を抑制するために、特許文献1のように不動態膜を高熱膨張層2の表面に設けることが考えられる。しかし、高熱膨張層2は低熱膨張層3よりも熱膨張係数が大きいため、温度変化によって寸法が大きく変化する。このため、高熱膨張層2の表面に不動態膜を設けた場合には、不動態膜が高熱膨張層2の寸法変化に追従できず、不動態膜が割れてしまいやすいことに気が付いた。さらに、不動態膜が割れている箇所から高熱膨張層2の腐食が急激に進むことに気が付いた。
そこで本実施形態に係るバイメタル1によれば、厚みが10nm以上120nm以下の耐食性めっき層4が高熱膨張層2の表面に設けられている。金属から構成される厚みが小さい耐食性めっき層4は、硬くて脆い金属の酸化膜である不動態膜に比べて熱膨張係数が大きく、また、弾性係数も小さい。このため、耐食性めっき層4は高熱膨張層2の寸法変化に追従しやすく、バイメタル1に繰り返し温度変化が作用しても耐食性めっき層4に割れが生じにくい。このため、高熱膨張層2の表面に厚みが10nm以上120nm以下の耐食性めっき層4が設けられた本実施形態に係るバイメタル1は腐食しにくく、腐食に起因する寿命が長い。
なお、図1では高熱膨張層2の表面にのみ耐食性めっき層4を設ける構成を説明したが、本発明はこの例に限られない。図2に示すように、高熱膨張層2の表面とバイメタル1の側面を被覆するように耐食性めっき層4を設けてもよい。あるいは、図3に示すように、高熱膨張層2の表面と低熱膨張層3の表面にそれぞれ耐食性めっき層4を設けてもよい。さらには、図4に示すように、バイメタル1の全周を被覆するように耐食性めっき層4を設けてもよい。
また、図1〜図4に示す例では、高熱膨張層2と低熱膨張層3とが直接接合されているバイメタル1を示したが、高熱膨張層2と低熱膨張層3が中間層を介して接合されているトリメタルに本発明を適用してもよい。トリメタルに本発明を適用する場合でも、少なくとも高熱膨張層2の表面に、厚みが10nm以上120nm以下の耐食性めっき層4を設ける。中間層を構成する素材板の材質としては、Cu(純Cu)またはCu合金(耐熱Cu合金など)、Ni(純Ni)またはNi合金、Ni−Cu系合金およびZr−Cu系合金などを例示することができる。
なお、バイメタル1は、識別用マーク5が付されて市場に流通することが多い。この識別用マーク5は、バイメタル1を取り扱う際に高熱膨張層2側または低熱膨張層3側の表面を識別するためなどに用いられる。図1から図4において、識別用マークを符号5で表している。
この識別用マーク5は、図1および図3に示したように高熱膨張層2側の耐食性めっき層4の表面に設けることができる。あるいは、図2に示したように識別用マーク5は外部に露出した低熱膨張層3の表面に設けることができる。あるいは、図4に示したように識別用マーク5は低熱膨張層3側の耐食性めっき層4の表面に設けることができる。
この識別用マーク5は、酸エッチング、インク印刷(インクジェットプリンタなど)、レーザー照射(レーザーマーキング)、あるいは刻印などの方法によって形成することができる。この識別用マーク5は、バイメタル1の表面を実質的に傷付けないインク印刷、あるいはバイメタル1の表面を比較的浅く傷付ける酸エッチングによって形成するのが好ましい。なお、識別用マーク5をレーザー照射や刻印によって形成すると、識別用マーク5を形成する耐食性めっき層4の下地である高熱膨張層2または低熱膨張層3まで傷付いて機械的特性を変化させてしまい、バイメタル1のわん曲係数が変化してしまう可能性があるので注意を要する。
なお、図示は略すが、識別用マーク5を耐食性めっき層4で覆われる高熱膨張層2または低熱膨張層3の表面に設けることも可能である。この場合、耐食性めっき層4の厚みが大きくなると、識別用マーク5が不鮮明あるいは透過しにくく読み取り困難になる可能性がある。このため、識別用マーク5は耐食性めっき層4の表面、または、外部に露出した低熱膨張層3の表面に設けることが好ましい。
<製造方法>
次に、上述したバイメタル1の製造方法を説明する。
まず、高熱膨張層2と低熱膨張層3とが接合されたクラッド材を作製する。クラッド材は、一般的なクラッド圧延技術によって作製することができる。まず、軟化焼鈍や調質圧延などによりクラッド圧延に適する伸びや硬さに調整した各々所定厚みの高熱膨張層2となる素材板および低熱膨張層3となる素材板の2種類の素材板を準備する。次に、この2種の素材板をクラッド圧延し、適宜、焼鈍し、所定の厚みのクラッド材を作製する。なお、クラッド圧延を行う際に、クラッド材が適切な厚みになったときに、元素の拡散作用によって接合強度を高めるための拡散焼鈍(熱処理)を行う。また、拡散焼鈍を行った後でも、必要に応じてさらに圧延し、厚みを薄くすることができる。こうしたクラッド圧延を行って、高熱膨張層2および低熱膨張層3となる2種類の素材板を接合するとともに薄肉化し、所定の厚みのクラッド材を作製する。
次に、このようにして得られた全厚みが例えば50μm以上1mm以下のクラッド材の表面を脱脂する脱脂処理を行う。脱脂処理は、温度が10〜80℃程度の脱脂液に約20秒間浸漬する(シャワー浴でもよい)。こうした脱脂処理は、フープのクラッド材をそのまま脱脂する連続処理でもよいし、クラッド材を個片化してからバレル処理で脱脂してもよい。
次に、脱脂処理で用いた脱脂液をクラッド材の表面から除去する表面洗浄処理を行う。洗浄処理は、温度が10〜80℃程度の水を用いた約10秒間のシャワー浴でもよいし、浸漬でもよい。こうした洗浄処理は、フープのクラッド材をそのまま洗浄する連続処理でもよいし、クラッド材を個片化してからバレル処理で洗浄してもよい
さらに、クラッド材の少なくとも高熱膨張層2の表面に耐食性めっき層4を設ける耐食性めっき処理を行う。この耐食性めっき処理により、少なくとも高熱膨張層2の表面に厚みが10nm以上120nm以下の耐食性めっき層4を形成する。
耐食性めっき処理は、上記のように好ましいと考える電解めっき処理であって、pHが4.5〜6.0程度、温度が20〜35℃の電解Niめっき液を用いて約2秒間の電解めっき処理を行う。こうした電解めっき処理を用いて耐食性めっき層4を形成する場合は、フープのクラッド材をそのままめっきする連続処理でも、クラッド材を個片化してからのバレル処理でめっきしてもよい。耐食性めっき処理は、処理時間や処理コストの低減の観点では電解Niめっき処理が好ましいが、めっき膜の厚みの寸法精度を高めたい場合は無電解めっき処理が好ましい。
このとき、図1に示したバイメタル1においては、クラッド材の側面および低熱膨張層3の表面をマスキングし、高熱膨張層2の表面にのみ耐食性めっき層4を形成する。図2に示したバイメタル1においては、クラッド材の側面をマスキングせず、低熱膨張層3の表面をマスキングし、クラッド材の側面および高熱膨張層2の表面に耐食性めっき層4を形成する。図3に示したバイメタル1においては、クラッド材の側面をマスキングし、高熱膨張層2の表面と低熱膨張層3の表面に耐食性めっき層4を形成する。図4に示したバイメタル1においては、クラッド材をマスキングせず、高熱膨張層2の表面と低熱膨張層3の表面を含む全周に耐食性めっき層4を形成する。
次に、少なくとも高熱膨張層2の表面からめっき液を除去する脱めっき液処理を行う。脱めっき液処理は、温度が10〜80℃程度の水を用いた約10秒間のシャワー浴でもよいし、浸漬でもよい。こうした脱めっき液処理は、フープのクラッド材をそのまま連続処理してもよいし、クラッド材を個片化してからのバレル処理を行ってもよい。
次に、クラッド材を乾燥させる乾燥処理を行う。乾燥処理は、温度が100〜150℃程度の大気を用いて温風浴(保温炉に入れてもよい)を約10秒間行う。こうした乾燥処理は、フープのクラッド材をそのまま連続処理して乾燥させてもよいし、クラッド材を個片化してからバレル処理で乾燥させてもよい。
なお、耐食性めっき層4を形成した後に識別用マーク5を付与することが好ましい。識別用マーク5は、高熱膨張層2の表面に形成してもよいし、低熱膨張層3の表面に形成してもよい。
この識別用マーク5は、酸エッチングやインク印刷(インクジェットプリンタ)などの方法によって付与することができる。なお、高熱膨張層2の表面に酸エッチングにより識別用マーク5を付与することが好ましい。Mnを含む合金から構成される高熱膨張層2は、酸エッチングで腐食しやすく、腐食(酸化)により鮮明に着色された識別用マーク5が得られるからである。
なお、クラッド材に耐食性めっき処理を行う前でも後でも、また、識別用マーク5を形成する前でも後でも、スリット加工や個片加工を行うことができる。スリット加工とは、条取加工とも呼ばれ、クラッド材を長手方向(一般的には圧延方向)に沿って切断して所定寸法(幅)の加工材を得る加工である。個片加工とは、クラッド材を幅方向(一般的には圧延方向と直交する方向)に沿って切断して所定寸法(長さ)の加工材を得る加工である。
<実施例>
Cu−Mn−Ni系の金属(Cu−72Mn−10Ni)からなり、30℃から100℃までの平均熱膨張係数が約27.7×10−6/℃の高熱膨張層と、Fe−Ni系の金属(Fe−36Ni)からなり、30℃から100℃までの平均熱膨張係数が約1.3×10−6/℃の低熱膨張層とを有し、長さが100m、幅が70mm、全厚みが0.175mm(高熱膨張層の厚みが0.093mm、低熱膨張層の厚みが0.082mm)のバイメタルを作製した。
以下の工程により、バイメタルを作製した。
バイメタルを構成するクラッド材の作製工程として、Cu−72Mn−10Niの金属からなる素材板およびFe−36Niの金属からなる素材板を準備し、2種類の素材板を厚み方向に積層してクラッド圧延を行うことにより、最終的に全厚みが0.175mm(高熱膨張層の厚みが0.093mm、低熱膨張層の厚みが0.082mm)となるクラッド材を作製した。なお、クラッド圧延では、圧延および軟化焼鈍を必要に応じて繰り返す間に拡散焼鈍を行って接合を強化し、仕上げ圧延によってクラッド材の全厚みを調整するようにした。
脱脂処理として、水酸化カリウム1.0質量%を含有する液温28℃の脱脂液を、スプレーによりクラッド材の全面に吹き付けた。
洗浄処理として、液温28℃の純水を、スプレーによりクラッド材の全面に吹き付けた。
耐食性めっき処理として、上記のように好ましいと考える電解めっき処理であって、pH4.7に調整された、硫酸ニッケル250g/L、塩化ニッケル40g/L、ホウ酸40g/Lを含む液温28℃のめっき液により、電解Niめっきを行った。この電解Niめっきにより、Niから構成される耐食性めっき層(Niめっき層)を高熱膨張層の表面に形成した。
脱めっき液処理として、液温28℃の純水をスプレーにより耐食性めっき層を有するクラッド材の全面に吹き付けた。
乾燥処理として温度100〜120℃の熱風を、耐食性めっき層を有するクラッド材の全面に吹き付ける熱風乾燥を行った。
識別用マークを酸エッチングにより高熱膨張層側の耐食性めっき層の表面に付与した。
このような工程により、耐食性めっき層の厚みが相異なる各種のバイメタルを作製した。また、参考例として耐食性めっき層を有さない(耐食性めっき層の厚みを0nmとする)のバイメタルも作製した。
<評価>
次に、上述のように作製した各種のバイメタルについて、耐食性めっき層の厚みと体積抵抗率の関係を評価した。図5は、耐食性めっき層の厚みと体積抵抗率の関係を示すグラフである。図5の横軸が耐食性めっき層の厚みを示し、縦軸が体積抵抗率を示す。なお、図5において、耐食性めっき層を有さないバイメタル(参考例)を厚み0nmとして表示している。
耐食性めっき層の厚みは、GD−OES(Glow discharge optical emission spectrometry)法を用いて測定した。この測定には、堀場製作所製の型式名GD‐Profailer2の装置を用いた。
(測定条件)
方式:パルススパッタリング
測定径:φ7mm
出力:35W
周波数:100Hz
Arガス圧力:600Pa
上記測定では、Niの含有割合がより小さい高熱膨張層(Cu−72Mn−10Ni)側の耐食性めっき層(実質的に純Ni)表面からスパッタを開始し、Niの含有割合が大きく変化する位置に到達したときのスパッタ経過時間を求めた。このスパッタ経過時間をスパッタ長さ(表面からの深さ)に変換し、耐食性めっき層の厚みとした。
このような測定方法により、各種のバイメタルの耐食性めっき層について、それぞれ任意の3か所の厚みを測定し、3か所の厚みの平均を該バイメタルの耐食性めっき層の厚みとした。バイメタルの耐食性めっき層の厚みはそれぞれ、0nm(参考例)、38nm、48nm、62nm、68nm、88nmおよび106nmであった。
バイメタルの体積抵抗率の測定は、JIS C2525に準拠した4端子法により行った。作製したそれぞれのバイメタル(全厚み0.175mm)から、長さ120mm、幅10mmの試験片を3個ずつ切り出して測定に用いた。測定温度は23℃とした。
図5に示すように、耐食性めっき層の厚みが10nm以上120nm以下の範囲において、それぞれのバイメタルから切り出した3個の試験片の体積抵抗率の変動が±5%以内に収まっている。このため、厚みが10nm以上120nm以下の耐食性めっき層を有するバイメタルの体積抵抗率は、耐食性めっき層を有さないバイメタルの体積抵抗率との差異が小さいことが確認された。この体積抵抗率の変動が±5%以内という結果はJIS Z8703(表2、体積抵抗率の許容差を参照)に準拠し、厚みが10nm以上120nm以下の耐食性めっき層を有するバイメタルが実用に適していることを示している。また、図5に示すように、試験片の体積抵抗率は、耐食性めっき層の厚みが大きくなるにつれてばらつきながらも小さくなる傾向が確認された。このため、バイメタルの耐食性めっき層の厚みが120nmを超えてさらに大きくなって行くと、バイメタルの体積抵抗率は耐食性めっき層(Niめっき層)の体積抵抗率に近づくように小さくなって行くと解することが妥当である。
次に、上述のように作製したバイメタルについて、耐食性めっき層の厚みとわん曲係数の関係を評価した。図6は、耐食性めっき層の厚みとわん曲係数の関係を示すグラフである。図6の横軸が耐食性めっき層の厚みを示し、縦軸がわん曲係数を示す。なお、図6において、耐食性めっき層を有さないバイメタル(参考例)を厚み0nmとして表示している。
耐食性めっき層の厚みは、上記と同様にGD−OES法を用いて測定した。バイメタルのわん曲係数の測定は、JIS C2530に準拠した測定方法により行った。作製したそれぞれのバイメタル(全厚み0.175mm)から、長さ50mm、幅2mmの試験片を3個ずつ切り出して測定に用いた。測定温度は23℃とした。
図6に示すように、耐食性めっき層の厚みが10nm以上120nm以下の範囲において、それぞれのバイメタルから切り出した3個の試験片のわん曲係数の変動が±5%以内に収まっている。このため、厚みが10nm以上120nm以下の耐食性めっき層を有するバイメタルのわん曲係数は、耐食性めっき層を有さないバイメタルのわん曲係数との差異が小さいことが確認された。このわん曲係数の変動が±5%以内という結果はJIS Z8703(表2、わん曲係数の許容差を参照)に準拠し、厚みが10nm以上120nm以下の耐食性めっき層を有するバイメタルが実用に適していることを示している。また、図6に示すように、試験片のわん曲係数は、耐食性めっき層の厚みが大きくなるにつれてややばらつくが、大きくなる傾向も小さくなる傾向もないことが確認された。このため、バイメタルの耐食性めっき層の厚みが120nmを超えてさらに大きくなって例えば150nm程度になったとしても、バイメタルのわん曲係数の実質的な変化量は小さいと解することが妥当である。
次に、耐食性めっき層の厚みが0nm(参考例)、48nm、68nm、88nmおよび106nmのバイメタルについて、耐食性めっき層の厚みと耐食性の関係を評価した。図7は、それぞれのバイメタルに腐食試験を行った後の高熱膨張層の表面を示す写真である。なお、図7において、耐食性めっき層を有さないバイメタル(参考例)を厚み0nmとして表示している。
腐食試験は、スガ試験機製の塩水噴霧試験機を用いておこなった。作製したそれぞれのバイメタル(全厚み0.175mm)から、長さ100mm、幅10mmの試験片を切り出して測定に用いた。5%の塩化ナトリウム水溶液を、35±2℃噴霧室内の温度で、60分間に亘ってバイメタルに噴霧した。この試験後のそれぞれのバイメタルの高熱膨張層側の表面を顕微鏡により撮影した。この顕微鏡写真を熟練工の目により評価し、腐食度合いに応じて評点1〜3の3段階に区分した。評点1は腐食が激しく実用に堪えないもの、評点2はバイメタル特性に影響しない程度の腐食が認められるもの、および評点3は腐食がほとんどなく十分に実用に耐えるもの、をそれぞれ示している。
図7に示すように、耐食性めっき層の厚みが0nmのバイメタル(参考例)は評点1であった。耐食性めっき層の厚みが48nmおよび68nmのバイメタルは評点2であった。耐食性めっき層の厚みが88nmおよび106nmのバイメタルは評点3であった。この結果から、耐食性めっき層を設けることによりバイメタルに耐食性が付与されることが確認できた。また、耐食性めっき層の厚みが大きくなるとともに、バイメタルの耐食性が向上することが確認できた。
1 バイメタル(異種金属接合材)
2 高熱膨張層
3 低熱膨張層
4 耐食性めっき層
5 識別用マーク

Claims (3)

  1. Mnを含む合金から構成される高熱膨張層と、Niを含む合金から構成される低熱膨張層が、直接もしくは中間層を介して接合されているクラッド材から構成される異種金属接合材であって、
    少なくとも前記高熱膨張層の表面に厚み10nm以上120nm以下のNiめっき層を有し、かつ、前記Niめっき層を有さないクラッド材部分の全厚みは50μm以上1mm以下であり、
    前記Niめっき層を有さないときの体積抵抗率に対する前記Niめっき層を有するときの体積抵抗率の変動がプラスマイナス5%以内、かつ、前記Niめっき層を有さないときのわん曲係数に対する前記Niめっき層を有するときのわん曲係数の変動がプラスマイナス5%以内である、異種金属接合材。
  2. 識別用マークが、表面に設けられている、請求項1に記載の異種金属接合材。
  3. Mnを含む合金から構成される高熱膨張層と、Niを含む合金から構成される低熱膨張層とが、直接または中間層を介して接合されているクラッド材の表面を脱脂する脱脂処理と、
    前記クラッド材の少なくとも前記高熱膨張層の表面を洗浄する表面洗浄処理と、
    前記クラッド材の少なくとも前記高熱膨張層の表面に、pHが4.5以上6.0以下のめっき液を用いてNiめっき層を設けるNiめっき処理を行い、
    前記高熱膨張層の表面からめっき液を除去する脱めっき液処理と、
    前記クラッド材を乾燥させる乾燥処理と、
    をこの順に行って、少なくとも前記高熱膨張層の表面に厚さ10nm以上120nm以下の前記Niめっき層を有し、かつ、前記Niめっき層を有さないクラッド材部分の全厚みは50μm以上1mm以下であり、
    前記Niめっき層を有さないときの体積抵抗率に対する前記Niめっき層を有するときの体積抵抗率の変動がプラスマイナス5%以内、かつ、前記Niめっき層を有さないときのわん曲係数に対する前記Niめっき層を有するときのわん曲係数の変動がプラスマイナス5%以内である異種金属接合材を形成する、異種金属接合材の製造方法。
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