JP6924647B2 - 航空機のエンジン用の熱事象表示器 - Google Patents

航空機のエンジン用の熱事象表示器 Download PDF

Info

Publication number
JP6924647B2
JP6924647B2 JP2017152945A JP2017152945A JP6924647B2 JP 6924647 B2 JP6924647 B2 JP 6924647B2 JP 2017152945 A JP2017152945 A JP 2017152945A JP 2017152945 A JP2017152945 A JP 2017152945A JP 6924647 B2 JP6924647 B2 JP 6924647B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor data
rate
time
sensor
change rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017152945A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018047890A5 (ja
JP2018047890A (ja
Inventor
ビー.ギルバート エリック
ビー.ギルバート エリック
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Boeing Co
Original Assignee
Boeing Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Boeing Co filed Critical Boeing Co
Publication of JP2018047890A publication Critical patent/JP2018047890A/ja
Publication of JP2018047890A5 publication Critical patent/JP2018047890A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6924647B2 publication Critical patent/JP6924647B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01KMEASURING TEMPERATURE; MEASURING QUANTITY OF HEAT; THERMALLY-SENSITIVE ELEMENTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01K7/00Measuring temperature based on the use of electric or magnetic elements directly sensitive to heat ; Power supply therefor, e.g. using thermoelectric elements
    • G01K7/16Measuring temperature based on the use of electric or magnetic elements directly sensitive to heat ; Power supply therefor, e.g. using thermoelectric elements using resistive elements
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B23/00Testing or monitoring of control systems or parts thereof
    • G05B23/02Electric testing or monitoring
    • G05B23/0205Electric testing or monitoring by means of a monitoring system capable of detecting and responding to faults
    • G05B23/0218Electric testing or monitoring by means of a monitoring system capable of detecting and responding to faults characterised by the fault detection method dealing with either existing or incipient faults
    • G05B23/0224Process history based detection method, e.g. whereby history implies the availability of large amounts of data
    • G05B23/0227Qualitative history assessment, whereby the type of data acted upon, e.g. waveforms, images or patterns, is not relevant, e.g. rule based assessment; if-then decisions
    • G05B23/0232Qualitative history assessment, whereby the type of data acted upon, e.g. waveforms, images or patterns, is not relevant, e.g. rule based assessment; if-then decisions based on qualitative trend analysis, e.g. system evolution
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64DEQUIPMENT FOR FITTING IN OR TO AIRCRAFT; FLIGHT SUITS; PARACHUTES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF POWER PLANTS OR PROPULSION TRANSMISSIONS IN AIRCRAFT
    • B64D45/00Aircraft indicators or protectors not otherwise provided for
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64DEQUIPMENT FOR FITTING IN OR TO AIRCRAFT; FLIGHT SUITS; PARACHUTES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF POWER PLANTS OR PROPULSION TRANSMISSIONS IN AIRCRAFT
    • B64D45/00Aircraft indicators or protectors not otherwise provided for
    • B64D2045/009Fire detection or protection; Erosion protection, e.g. from airborne particles

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Radiation Pyrometers (AREA)

Description

本開示は、航空機のエンジン用の熱事象表示器に関する。
連邦航空局(FAA)は、認可航空機に、火災センサーを義務付けている。非限定的な一例として、FAAによって認可される航空機は、航空機全体に配置された複数の火災センサーを含みうる。特に、そのような航空機は、エンジン室に配置された少なくとも1つの火災センサーを含みうる。火災センサーは、通常、サーミスターを含む。サーミスターを用いることによって、検出温度が閾値を超えると、システムによって警告を発することができる。
本開示の一実施態様によれば、航空機のエンジン室における熱事象を監視する方法は、航空機のエンジン室内に位置する第1センサーから、第1センサーデータを、熱事象検出システムにおいて取得することを含む。当該方法は、前記第1センサーデータのサブセットに少なくとも部分的に基づいて、時系列移動平均を求めることをさらに含む。前記時系列移動平均は、前記エンジン室の平均の温度変化率を示す。当該方法は、前記時系列移動平均の標準偏差を求めること、及び、変化率基準を満たす、温度変化率の傾向を検出することをさらに含む。前記変化率基準は、前記標準偏差の倍数に基づくものであり、前記温度変化率は、前記エンジン室の温度に基づくものである。当該方法は、前記傾向を検出した場合に、警告を発することをさらに含む。前記警告は、前記エンジン室に関連する熱事象を示す。
本開示の別の実施態様によれば、航空機は、航空機のエンジン室内に位置する第1センサーを含む。前記第1センサーは、第1センサーデータを生成するように構成されている。前記航空機は、前記第1センサーデータのサブセットに少なくとも部分的に基づいて、時系列移動平均を求めるように構成された熱事象検出システムをさらに含む。時系列移動平均は、前記エンジン室の平均の温度変化率を示す。前記熱事象検出システムは、さらに、前記時系列移動平均の標準偏差を求め、変化率基準を満たす、温度変化率の傾向を検出するように構成されている。変化率基準は、前記標準偏差の倍数に基づき、前記温度変化率は、前記エンジン室の温度に基づく。前記熱事象検出システムは、さらに、前記傾向を検出した場合に、警告を発するように構成されている。前記警告は、前記エンジン室に関連する熱事象を示す。
本開示の別の実施態様によれば、非一時的なコンピュータ可読媒体は、航空機のエンジン室内の熱事象を監視するための命令を含む。前記命令は、プロセッサによって実行された際に、航空機のエンジン室内に位置する第1センサーから第1センサーデータを取得することを含む動作を、前記プロセッサに行わせる。前記動作は、前記第1センサーデータのサブセットに少なくとも部分的に基づいて、時系列移動平均を求めることをさらに含む。前記時系列移動平均は、前記エンジン室の平均の温度変化率を示す。前記動作は、前記時系列移動平均の標準偏差を求めること、及び、変化率基準を満たす、温度変化率の傾向を検出することを含む。前記変化率基準は、前記標準偏差の倍数に基づき、前記温度変化率は、前記エンジン室の温度に基づく。前記動作は、前記傾向を検出した場合に、警告を発することをさらに含む。前記警告は、前記エンジン室に関連する熱事象を示す。
本開示の熱事象監視システムの1つの利点は、既存の飛行安全センサーを用いて、非飛行安全性に関する航空機エンジンの問題を検出することができ、これによって、整備作業のスケジュール設定が容易になる。本明細書に記載の特徴、機能、及び利点は、様々な実施態様において個別に実現可能であり、あるいは、他の実施態様に組み込むこともでき、それらの詳細は、以下の記載及び図面を参照して開示される。
航空機のエンジン室及びエンジン室から離隔して配置されたコンピュータの図である。 センサーデータの抵抗値の非限定的な例を示す図である。 警告を発するためのプロセス図である。 時系列移動平均を求めるためのプロセス図である。 警告を発するためのプロセス図である。 航空機のエンジン室における熱事象を監視する方法である。 航空機のエンジン室における事象を監視するためのシステムの動作方法の一例のフローチャートである。 航空機のエンジン室における事象を監視するためのシステムを含むビークルの例示的な実施態様のブロック図である。
本開示の特定の実施形態を、添付図面を参照して以下に説明する。この説明において、共通する部分は、図面全体にわたって共通の参照番号で示している。
図面及び以下の説明は、特定の例示的な実施形態を示している。なお、当業者であれば、本明細書には明確に記載又は図示されていないものの、本明細書に記載の原理を具現化するとともに、説明に続く特許請求の範囲内に含まれる様々な変形を、考案することができるであろう。更に、本明細書で説明されているあらゆる例は、本開示の原理に対する理解を助けることを意図したものであり、限定的なものではないと解釈すべきである。従って、本開示は、以下に記載された特定の実施形態又は実施例に限定されるのではなく、特許請求の範囲及びその均等物によって限定される。
本明細書に記載の技術によれば、航空機における非重大(non-critical)問題に対処するための整備のスケジュール設定が容易となる。例を挙げると、熱事象検出システムは、エンジン室内の少なくとも1つのセンサーからのセンサーデータを収集(又は監視)することができる。センサーデータは、例えば、当該少なくとも1つのセンサーに含まれるサーミスターの抵抗レベルを示す。センサーデータは、例えば、滞空時間の間収集してもよいし、特定の収集時間の間(例えば、30分間、60分間、90分間など)、収集してもよいし、航空機の耐用年数の間、収集してもよい。センサーデータを収集した後に(又は、センサーデータを収集しつつ)、熱事象検出システムは、エンジン室の平均の温度変化率を示す時系列移動平均(例えば、移動平均(running average))を求めることができる。例えば、熱事象検出システムは、特定期間の間、少なくとも1つのセンサーから受信したセンサーデータを用いて、当該特定期間の温度変化率を求める。熱事象検出システムは、当該特定期間の温度変化率を求めた後、同様の方法で、次の期間の温度変化率を求めることができる。センサーデータの収集に関連する各期間における温度変化率を平均することによって、時系列移動平均を求めることができる。このようにして、より多くのセンサーデータが収集及び処理されるにつれて、時系列移動平均を更新することができる。
熱事象検出システムは、時系列移動平均の標準偏差を算出し、様々な期間の温度変化率を、標準偏差(又は標準偏差の倍数)と比較することができる。この比較に基づいて、連続する(又は実質的に連続する)時間に存在する傾向が、標準偏差の倍数の範囲外にある温度変化率を有するかどうかを、熱事象検出は判断できる。複数の連続する時間の複数の温度変化率を、標準偏差と比較することによって、熱事象検出システムは、連続する(又は実質的に連続する)時間における、連続する(又は実質的に連続する)温度変化率が、標準偏差の倍数の範囲外にあるような傾向を検出することができる。例えば、5個の連続する時間(例えば5秒の比較時間)について求められた5個の温度変化率のうちの4個が、標準偏差の少なくとも2倍である倍数の範囲外である場合、短い比較間隔内で温度変化率が高いという傾向が検出される。熱事象検出システムは、このような傾向が存在すると判断した場合、整備員に、エンジンを修理又は検査するよう知らせるための警告を発することができる。例えば、熱事象検出システムは、出力を生成して航空機のライトや視覚ディスプレイなどの表示装置を作動させることにより、飛行の終了後に、整備員に、事象について警告することができる。このように、時系列移動平均の標準偏差と比べて温度変化率が実質的に大きい傾向を特定することによって、熱事象検出システムは、整備のスケジュール設定を改善することができる。
図1は、航空機のエンジン室100、及び、当該エンジン室から離隔して配置されたコンピュータの図である。エンジン室100は、センサー110、センサー120、センサー130、及び、センサー140を含む。熱事象検出システム150(例えばコンピュータ)は、例えば、エンジン室から離隔して配置される。センサー110は、エンジン室100における位置112に配置されており、センサー120は、エンジン室100における位置122に配置されており、センサー130は、エンジン室100における位置132に配置されており、センサー140は、エンジン室100における位置142に配置されている。4個のセンサー110、120、130、140がエンジン室100に示されているが、他の実施態様において、より多くの(又はより少ない)センサーを、エンジン室100に設けてもよい。非限定的な一例として、一実施態様によれば、エンジン室100は、15個の異なる位置に設けられた15個のセンサーを含む。
センサー110は、バス113を介して、熱事象検出システム150に接続されている。センサー110は、抵抗値が位置112の温度に依存するサーミスター111を含んでいる。例えば、位置112の温度が上昇すると、サーミスター111の抵抗値が低下し、位置112の温度が低下すると、サーミスター111の抵抗値が上昇する。センサー110は、異なる時間におけるサーミスター111の抵抗値に基づいて、センサーデータ114、115、116を生成することができる。例を挙げると、センサー110は、第1時刻(T1)におけるセンサーデータ114、第2時刻(T2)におけるセンサーデータ115、及び、第N時刻(TN)におけるセンサーデータ116を生成しうる。Nは、ゼロより大きい任意の整数値であってよい。例えば、センサーデータ114は、第1時刻(T1)におけるサーミスター111の抵抗値(オーム)を示し、センサーデータ115は、第2時刻(T2)におけるサーミスター111の抵抗値を示し、センサーデータ116は、第N時刻(TN)におけるサーミスター111の抵抗値を示す。センサーデータ114、115、115は、バス113を介して、センサー110から熱事象検出システム150に送信することができる。
センサー120は、バス123を介して、熱事象検出システム150に接続されている。センサー120は、抵抗値が位置122の温度に依存するサーミスター121を含んでいる。例えば、位置122の温度が上昇すると、サーミスター121の抵抗値が低下し、位置122の温度が低下すると、サーミスター121の抵抗値が上昇する。センサー120は、異なる時間におけるサーミスター121の抵抗値に基づいて、センサーデータ124、125、126を生成することができる。例を挙げると、センサー120は、第1時刻(T1)におけるセンサーデータ124、第2時刻(T2)におけるセンサーデータ125、及び、第N時刻(TN)におけるセンサーデータ126を生成しうる。例えば、センサーデータ124は、第1時刻(T1)におけるサーミスター121の抵抗値を示し、センサーデータ125は、第2時刻(T2)におけるサーミスター121の抵抗値を示し、センサーデータ126は、第N時刻(TN)におけるサーミスター121の抵抗値を示す。センサーデータ124、125、125は、バス123を介して、センサー120から熱事象検出システム150に送信することができる。
センサー130は、バス133を介して、熱事象検出システム150に接続されている。センサー130は、抵抗値が位置132の温度に依存するサーミスター131を含んでいる。例えば、位置132の温度が上昇すると、サーミスター131の抵抗値が低下し、位置132の温度が低下すると、サーミスター131の抵抗値が上昇する。センサー130は、異なる時間におけるサーミスター131の抵抗値に基づいて、センサーデータ134、135、136を生成することができる。例を挙げると、センサー130は、第1時刻(T1)におけるセンサーデータ134、第2時刻(T2)におけるセンサーデータ135、及び、第N時刻(TN)におけるセンサーデータ136を生成しうる。例えば、センサーデータ134は、第1時刻(T1)におけるサーミスター131の抵抗値を示し、センサーデータ135は、第2時刻(T2)におけるサーミスター131の抵抗値を示し、センサーデータ136は、第N時刻(TN)におけるサーミスター131の抵抗値を示す。センサーデータ134、135、135は、バス133を介して、センサー130から熱事象検出システム150に送信することができる。
センサー140は、バス143を介して、熱事象検出システム150に接続されている。センサー140は、抵抗値が位置142の温度に依存するサーミスター141を含んでいる。例えば、位置142の温度が上昇すると、サーミスター141の抵抗値が低下し、位置142の温度が低下すると、サーミスター141の抵抗値が上昇する。センサー140は、異なる時間におけるサーミスター141の抵抗値に基づいて、センサーデータ144、145、146を生成することができる。例を挙げると、センサー140は、第1時刻(T1)におけるセンサーデータ144、第2時刻(T2)におけるセンサーデータ145、及び、第N時刻(TN)におけるセンサーデータ146を生成しうる。例えば、センサーデータ144は、第1時刻(T1)におけるサーミスター141の抵抗値を示し、センサーデータ145は、第2時刻(T2)におけるサーミスター141の抵抗値を示し、センサーデータ146は、第N時刻(TN)におけるサーミスター141の抵抗値を示す。センサーデータ144、145、145は、バス143を介して、センサー140から熱事象検出システム150に送信することができる。
図2を参照すると、同図には、センサーデータの抵抗値の非限定的な例が示されている。例えば、センサーデータ114は、第1時刻(T1)において、サーミスター111の抵抗値が3000オームであることを示し、センサーデータ115は、第2時刻(T2)において、サーミスター111の抵抗値が3250オームであることを示し、センサーデータ116は、第N時刻(TN)において、サーミスター111の抵抗値が3275オームであることを示す。例えば、センサーデータ124は、第1時刻(T1)において、サーミスター121の抵抗値が3025オームであることを示し、センサーデータ125は、第2時刻(T2)において、サーミスター121の抵抗値が3225オームであることを示し、センサーデータ126は、第N時刻(TN)において、サーミスター121の抵抗値が3250オームであることを示す。例えば、センサーデータ134は、第1時刻(T1)において、サーミスター131の抵抗値が3000オームであることを示し、センサーデータ135は、第2時刻(T2)において、サーミスター131の抵抗値が3275オームであることを示し、センサーデータ136は、第N時刻(TN)において、サーミスター131の抵抗値が3300オームであることを示す。例えば、センサーデータ144は、第1時刻(T1)において、サーミスター141の抵抗値が3015オームであることを示し、センサーデータ145は、第2時刻(T2)において、サーミスター141の抵抗値が3300オームであることを示し、センサーデータ146は、第N時刻(TN)において、サーミスター141の抵抗値が4800オームであることを示す。説明を簡単にするために、図2に示した抵抗値を用いて、本明細書で提示される技術を説明する。ただし、図2に示した抵抗値は、例示のみを目的としたものであり、限定的に解釈されるべきではない。
以下に説明するように、図1の熱事象検出システム150は、例えば、警告を発するために、センサー110、120、130、140のうちの少なくとも1つから受信したセンサーデータを処理するように構成されている。熱事象検出システム150は、メモリ151及びプロセッサ171を含む。一実施態様によれば、メモリ151は、例えば、プロセッサ171によって実行可能な命令170を保存する非一時的なコンピュータ可読媒体である。例えば、命令170は、プロセッサ171によって実行可能であり、警告を発するために、センサー110、120、130、140のうちの少なくとも1つから受信したセンサーデータの処理を、プロセッサ171に行わせる。プロセッサ171は、センサーデータ要求ユニット152、変化率判断ユニット(rate-of-change determination unit)153、移動平均判断ユニット(moving average determination unit)154、偏差判断ユニット(deviation determination unit)155、比較回路156、傾向特定ユニット157、及び、警告発生器158を含む。
センサーデータ要求ユニット152は、例えば、センサー110、120、130、140からのセンサーデータを定期的(あるいは周期的)に要求するように構成されている。例えば、センサーデータ要求ユニット152は、各センサー110、120、130、140が、第1時刻(T1)、第2時刻(T2)、第N時刻(TN)などに、熱事象検出システム150にセンサーデータを送信することを、要求することができる。一実施態様によれば、センサーデータを、特定の間隔で要求(及び受信)してもよい。非限定的な例として、センサーデータを、毎秒、2秒ごと、3秒ごと、4秒ごと、又は、5秒ごとに、要求(及び受信)してもよい。別の実施態様によれば、各センサー110、120、130、140は、センサーデータ要求ユニット152からの要求を受信せずに、特定の間隔で、熱事象検出システム150にセンサーデータを送信してもよい。一実施態様によれば、センサー110、120、130、140が、非調整のクロックを有しており、互いに異なる時刻に、センサーデータを送信してもよい。例えば、センサー110が、第1時刻(T1)に熱事象検出システム150にセンサーデータ114を送信し、センサー120が、第1時刻(T1)と第2時刻(T2)との間の時刻に、熱事象検出システム150にセンサーデータ124を送信してもよい。
熱事象検出システム150は、センサー110、120、130、140からセンサーデータを受信すると、受信したセンサーデータを、保存センサーデータ160として、メモリ151に保存することができる。例を挙げると、センサーデータ114、124、134、144が、第1時刻(T1)に関連する期間中の保存センサーデータ160としてメモリ151に保存され、センサーデータ115、125、135、145が、第2時刻(T2)に関連する期間中の保存センサーデータ160としてメモリ151に保存され、センサーデータ116、126、136、146が、第N時刻(TN)に関連する期間中の保存センサーデータ160としてメモリ151に保存される。以下に説明するように、保存センサーデータ160は、警告を発するために、熱事象検出システム150の他のコンポーネントによって抽出することができる。別の実施態様によれば、熱事象検出システム150は、センサーデータが届くとすぐにこれを処理する(例えばメモリ151への保存をバイパスする)ことによって、センサー110、120、130、140から受信したセンサーデータを「リアルタイムで」処理してもよい。
説明を簡単にするために、警告を発するかどうかを判断するための、熱事象検出システム150の下記の動作を、センサー110から受信したセンサーデータ114、115、116に関連させて述べる。ただし、他の位置122、132、142について其々生成されたデータに基づいて警告を発するかどうかを判断するために、他のセンサー120、130、140からのセンサーデータについても、同様の動作を行うことができる。また、各回に受信したセンサーデータを平均して、エンジン室100の「平均温度」を求めることもできる。このように平均化されたデータについて、警告を発するために、同様の動作を行うことができる。
変化率判断ユニット153は、例えば、エンジン室100内(又は、エンジン室100内の異なる位置112、122、132、142)の、様々な時間間隔における温度変化率を求めるように構成されている。例を挙げると、N=3であり、センサーデータが、5秒間隔で、熱事象検出システム150において受信されるものとする。変化率判断ユニット153は、例えば、センサーデータ115によって示された抵抗値(3250オーム)から、センサーデータ114によって示された抵抗値(3000オーム)を引き、得られた差を、変化した時間(例えば5秒)で割ることによって、第1間隔時間(例えば第1時刻(T1)と第2時刻(T2)との間の間隔時間)中の位置112における温度変化率を求める。従って、位置112における第1間隔時間中の温度変化率は、50オーム/秒でありうる。変化率判断ユニット153は、例えば、センサーデータ116によって示された抵抗値(3275オーム)から、センサーデータ115によって示された抵抗値(3250オーム)を引き、得られた差を、変化した時間(例えば5秒)で割ることによって、第2間隔時間(例えば第2時刻(T2)と第3時刻(T3)との間の間隔時間)中の位置112における温度変化率を求める。従って、位置112における第2間隔時間中の温度変化率は、5オーム/秒でありうる。変化率判断ユニット153は、各温度変化率を示す変化率データ162を、メモリ151に保存することができる。
移動平均判断ユニット154は、例えば、平均の温度変化率を示す時系列移動平均164を求めるように構成されている。例えば、エンジン室100(又は、各位置112、122、132、142)の温度変化率は、気候変化などの外的要因変化によって、大幅に変化しうる。例えば、(外的要因変化に起因する)関係の無い温度変化率を用いることによって整備員に対して警告を発するという判断がなされることがないように、移動平均判断ユニット154が、時系列移動平均164を求めるように構成されている。非限定的な一例として、移動平均判断ユニット154は、直近の30分間、60分間、90分間などの時系列移動平均164を求める。ただし、時系列移動平均は、頻繁に更新することができ、滞空時間(離陸及び降下を含む)、航空機の耐用年数、季節等に応じて、求めることもできる。時系列移動平均164は、メモリ151に保存することができる。
上述したように、位置112における第1間隔時間中の温度変化率は、50オーム/秒であり、位置112における第2間隔時間中の温度変化率は、5オーム/秒である。位置112における時系列移動平均164は、例えば、第1及び第2間隔時間中(例えば10秒間)の平均の温度変化率を示す。従って、移動平均判断ユニット154は、例えば、位置112における時系列移動平均164が27.5オーム/秒(例えば、50オーム/秒と5オーム/秒との平均)であると判断することができる。時系列移動平均164は、センサー110から受信した追加のセンサーデータに関連付けられた温度変化率で平均することによって、継続的に更新することができる。
偏差判断ユニット155は、例えば、時系列移動平均164の標準偏差166を求めるように構成されている。例えば、偏差判断ユニット155は、移動平均判断ユニット154で求められた、位置112における時系列移動平均164についての、標準偏差166を求める。標準偏差166は、メモリ151に保存することができる。偏差判断ユニット155は、例えば、時系列移動平均164に基づいて、変化率基準168を求めるようにも構成されている。例えば、偏差判断ユニット155は、標準偏差166を求めた後に、標準偏差166に「フラグファクタ(flag factor)」を乗じることによって、変化率基準168を求める。誤警報を実質的に回避するために、フラグファクタは、実際の飛行機データ(例えばキャビン温度データ)に基づいて、決定してもよい。一実施態様によれば、フラグファクタは、例えば、2と4との間である。フラグファクタは、実際の事象(例えば熱事象)に基づいて、ソフトウェアによって更新してもよい。変化率基準168は、メモリ151に保存することができる。
比較回路156は、例えば、温度変化率(例えば変化率データ162)を変化率基準168と比較するように構成されており、傾向特定ユニット157は、例えば、変化率データ162内に、変化率基準168を満たす変化率が実質的に連続するような傾向が存在するかどうかを判断するように構成されている。非限定的な一例として、傾向特定ユニット157は、例えば、ある特定のサンプル期間において算出された変化率のうちの80%(例えばサンプルの80%)が、変化率基準168を満たすかどうかを判断する。当該特定のサンプル期間は、例えば、5秒間、10秒間、20秒間などである。なお、80%というのは単なる例であり、限定的に解釈されるべきではない。図5を参照して詳しく述べるように、ある温度変化率が、降温変化率比較値より低い場合、又は、昇温変化率比較値より高い場合、当該温度変化率は、変化率基準168を「満たす」ことになる。
そのような傾向が特定された場合、警告発生器158は、警告を発することができる。このように、熱事象検出システム150によれば、時系列移動平均164の標準偏差166と比べて実質的に温度変化率が大きい傾向を特定することによって、熱事象を検査する又は熱事象に対応するためのスキームを改善することができる。
図3を参照すると、同図には、警告を発するためのプロセス図が示されている。プロセス図300を参照して説明する手法は、図1の熱事象検出システム150の1つ又は複数のコンポーネントによって行うことができる。
302において、熱事象検出システム150は、例えば、第1時刻における第1抵抗値及び第2時刻における第2抵抗値を求める。例えば、熱事象検出システム150は、第1時刻(T1)におけるセンサーデータ114を受信し、第2時刻(T2)におけるセンサーデータ115を受信する。例えば、センサーデータ114は、第1抵抗値(3000オーム)を示し、センサーデータ115は、第2抵抗値(3250オーム)を示す。304において、熱事象検出システム150は、例えば、第1抵抗値及び第2抵抗値に基づいて、変化率を求める。例えば、熱事象検出システム150は、第2抵抗値(3250オーム)から第1抵抗値(3000オーム)を引き、得られた差を、変化した時間(例えば5秒)で割ることによって、第1間隔時間(例えば第1時刻(T1)と第2時刻(T2)との間の間隔時間)中の変化率を求める。従って、例えば、第1間隔時間中の変化率は、50オーム/秒でありうる。
306において、熱事象検出システム150は、例えば、変化率の絶対値が、熱過渡率(thermal transient rate)(例えば最大熱過渡率)より大きいかどうかを判断する。ここで、熱過渡率とは、それを超えた場合は誤り(例えばセンサーエラー)であることを示す温度変化率に対応するものである。例えば、熱事象検出システム150は、変化率(例えば50オーム/秒)の絶対値を、熱過渡率と比較する。この変化率の絶対値が、熱過渡率以下である場合、熱事象検出システム150は、例えば、308において、当該変化率を保存する。例えば、熱事象検出システム150は、第1間隔時間中の変化率を、メモリ151に保存する。図4を参照して述べるように、変化率は、第1テーブル(例えば上昇温度テーブル)又は第2テーブル(例えば低下温度テーブル)に保存することができる。
変化率の絶対値が、熱過渡率より大きい場合、熱事象検出システム150は、例えば、310において、第1時刻(T1)に関連付けられた第1抵抗値を保存する。例えば、熱事象検出システム150は、第1抵抗値、及び、(第1抵抗値を示すセンサーデータの)付随するタイムスタンプを、メモリ151に保存する。さらに、312において、熱事象検出システム150は、変化率の絶対値が熱過渡率よりも大きい場合に、熱事象を示す警告を発する(例えば、ノイズ信号フラグを送信する)ことができる。314において、熱事象検出システム150は、例えば、第3時刻における第3抵抗値を求める。例えば、熱事象検出システム150は、第3時刻(T3)におけるセンサーデータ116を受信する。センサーデータ116は、例えば、第3抵抗値(3275オーム)を示す。熱事象検出システム150は、第3抵抗値を求めた後に、例えば、304において、第1抵抗値(メモリ151に保存されている)と第3抵抗値との変化率を求める。このように、センサーデータ115が誤りである(これにより、変化率の絶対値が最大熱過渡率より大きくなっている)場合、熱事象検出システムは、センサーデータ114とセンサーデータ116とを用いて、より正確な変化率を求めることができる。ただし、センサーデータ114が誤りではなかった場合のために、警告が発せられ、温度がかなりの率で変化していることを整備員に知らせてもよい。
図3のプロセス図300によれば、エンジン室100の温度に関連する変化率が著しく高い(極端な加熱事象が起こっている可能性が増していることを示す)場合、あるいは、著しく低い(極端な冷却事象が起こっている可能性が増していることを示す)場合、熱事象検出システム150は、警告を発することができる。例えば、変化率の絶対値が、最大熱過渡率より大きい場合、エンジン室100の温度(又は特定の位置112、122、132、142の温度)が、エンジン室内の箇所を検査又は修理するよう整備員に通知する必要があるほどの、相当な割合で変化していることになる。プロセス図300によれば、熱事象検出システム150は、図4及び図5を参照して述べるさらなる処理のために、算出した変化率を保存することができる。
図4を参照すると、同図には、時系列移動平均を求めるためのプロセス図400が示されている。プロセス図400を参照して説明する手法は、図1の熱事象検出システム150の1つ又は複数のコンポーネントによって行うことができる。
402において、熱事象検出システム150は、例えば、(304において求めた)変化率がゼロより大きいかどうかを判断する。例えば、変化率がゼロより大きい場合、当該変化率は、エンジン室100における(又は特定の位置112、122、132、142における)温度低下を示す。変化率がゼロ以下である場合、当該変化率は、エンジン室100における(又は特定の位置112、122、132、142における)温度上昇を示す。
変化率がゼロ以下である場合、熱事象検出システム150は、例えば、404において、第1テーブル(例えば上昇温度テーブル)に、当該変化率を保存する。第1テーブルも、例えば、メモリ151に保存(例えば配置)されている。406において、熱事象検出システム150は、例えば、第1テーブルに保存されている各変化率についての時系列移動平均を求める。例えば、移動平均判断ユニット154が、特定期間中の減少変化率の時系列移動平均を求める。ここでの特定期間とは、例えば、滞空時間(離陸及び降下を含む)、特定の時間(例えば30分、60分、90分など)、航空機の耐用年数、1シーズンなどを含む。408において、熱事象検出システム150は、例えば、406で求めた時系列移動平均を用いて、以前の昇温時の時系列移動平均を更新する。図5を参照して述べるように、更新された時系列移動平均に基づいて、警告を発することができる。
変化率がゼロより大きい場合、熱事象検出システム150は、例えば、410において、第2テーブル(例えば低下温度テーブル)に、当該変化率を保存する。第2テーブルも、例えば、メモリ151に保存(例えば配置)されている。412において、熱事象検出システム150は、例えば、第2テーブルに保存されている各変化率についての、増加変化率の時系列移動平均を求める。例えば、移動平均判断ユニット154が、特定期間についての時系列移動平均を求める。ここでの特定期間とは、例えば、滞空時間(離陸及び降下を含む)、特定の時間(例えば30分、60分、90分など)、航空機の耐用年数、1シーズンなどを含む。414において、熱事象検出システム150は、例えば、412で求めた時系列移動平均を用いて、以前の降温時の時系列移動平均を更新する。図5を参照して述べるように、更新された時系列移動平均に基づいて、警告を発することができる。
図4に示したプロセス図400によれば、増加変化率の時系列移動平均を求めること、及び、減少変化率の時系列移動平均を求めることができる。図5を参照して説明するように、熱事象検出システム150は、各時系列移動平均を用いて、其々の標準偏差を算出することができる。熱事象検出システム150は、例えば、様々な期間中の温度変化率を、標準偏差(又は標準偏差の倍数)と比較する。この比較に基づいて、熱事象検出システム150は、標準偏差の倍数の範囲外にある温度変化率が、連続する(又は実質的に連続する)時間に存在する傾向があるかどうかを判断する。そのような傾向が存在すると熱事象検出システム150が判断した場合、熱事象検出システム150は、警告を発することができる。このように、熱事象検出システム150によれば、時系列移動平均164の標準偏差166と比べて実質的に温度変化率が大きい傾向を特定することによって、エンジン室に関連する潜在的な熱事象を検出できる可能性を増やすことができる。
図5を参照すると、同図には、警告を発するためのプロセス図500が示されている。プロセス図500を参照して説明する手法は、図1の熱事象検出システム150の1つ又は複数のコンポーネントによって行うことができる。
502において、熱事象検出システム150は、例えば、昇温時の時系列移動平均に基づいて、第1変化率基準を求める。例えば、偏差判断ユニット155が、406で求められた(且つ408で更新された)時系列移動平均の標準偏差を算出する。偏差判断ユニット155は、例えば、標準偏差を求めた後に、標準偏差に「フラグファクタ」を乗じることによって、第1変化率基準を求める。誤警報を減らすために、フラグファクタは、実際の飛行機データ(例えばキャビン温度データ)に基づいて、決定してもよい。一実施態様によれば、フラグファクタは、例えば、2と4との間である。フラグファクタは、実際の事象(例えば熱事象)に基づいて、ソフトウェアによって更新してもよい。
504において、熱事象検出システム150は、例えば、第1変化率基準よりも高い変化率が実質的に連続するような傾向が存在するかどうかを判断する。非限定的な一例として、傾向特定ユニット157は、例えば、ある特定のサンプル期間における算出変化率のうちの80%(例えばサンプルの80%)が、第1変化率基準より高いかどうかを判断する。当該特定のサンプル期間は、例えば、5秒間、10秒間、20秒間などである。なお、80%というのは単なる例であり、限定的に解釈されるべきではない。506において、例えば、傾向特定ユニット157が、この傾向が存在するかどうかを判断する。この傾向が特定されると、警告発生器158は、例えば、508において、警告を発する(例えば、「高温フラグ」を送信する)。例えば、整備員が、エンジン室内の箇所の修理又は検査のスケジュール設定を行うように通告される。このように、時系列移動平均の標準偏差と比べて温度変化率が実質的に大きい傾向を特定することによって、熱事象検出システム150は、修理又は検査のスケジュール設定のための警告を発することができる。このような傾向が特定されない場合、警告発生器158は、510において、警告の発信をバイパスすることができる。
512において、熱事象検出システム150は、例えば、降温時の時系列移動平均に基づいて、第2変化率基準を求める。例えば、偏差判断ユニット155が、412で求められた(且つ414で更新された)時系列移動平均の標準偏差を算出する。偏差判断ユニット155は、例えば、標準偏差を求めた後に、標準偏差にフラグファクタを乗じることによって、第2変化率基準を求める。
514において、熱事象検出システム150は、例えば、第2変化率基準よりも低い変化率が実質的に連続するような傾向が存在するかどうかを判断する。非限定的な一例として、傾向特定ユニット157は、例えば、ある特定のサンプル期間における算出変化率のうちの80%(例えばサンプルの80%)が、第2変化率基準より低いかどうかを判断する。516において、例えば、傾向特定ユニット157が、この傾向が存在するかどうかを判断する。この傾向が特定されると、警告発生器158は、例えば、518において、警告を発する(例えば、「低温フラグ」を送信する)。例えば、整備員が、エンジン室内の箇所の修理又は検査のスケジュール設定を行うように通告される。このように、時系列移動平均の標準偏差と比べて温度変化率が実質的に大きい傾向を特定することによって、熱事象検出システム150は、修理又は検査のスケジュール設定のための警告を発することができる。このような傾向が特定されない場合、警告発生器158は、510において、警告の発信をバイパスすることができる。
図6を参照すると、同図には、航空機のエンジン室における熱事象を監視する方法600が示されている。方法600は、図1の熱事象検出システム150の1つ又は複数のコンポーネントによって行うことができる。
方法600は、602において航空機のエンジン室内に位置する第1センサーから、第1センサーデータを、熱事象検出システムにおいて取得することを含む。例えば、図1を参照すると、熱事象検出システム150(例えばプロセッサ)は、位置112におけるセンサー110から、センサーデータ114、115、116を受信する。第1センサーデータは、図2に示すように、温度を示す抵抗値(オームで測定)を含む。一実施態様によれば、方法600は、例えば、エンジン室内に位置する第2センサーから、第2センサーデータを取得することを含む。例えば、熱事象検出システム150は、位置122におけるセンサー120から、センサーデータ124、125、126を受信する。第1センサー及び第2センサーは、エンジン室100内の複数のセンサー110、120、130、140に含まれ得る。
方法600は、604において、第1センサーデータのサブセットに少なくとも部分的に基づいて、時系列移動平均を求めることをさらに含む。時系列移動平均は、エンジン室の平均の温度変化率を示しうる。例えば、図1を参照すると、移動平均判断ユニット154が、平均の温度変化率を示す時系列移動平均164を求める。時系列移動平均164を求めることは、複数の異なる期間における、エンジン室に関連付けられた温度変化率を、繰り返し平均することを含みうる。時系列移動平均164は、第1センサーデータのサブセット及び第2センサーデータ(例えばセンサーデータ124、125、126)のサブセットに基づいて求めることができる。第1センサーデータのサブセットは、取得された第1センサーデータのセットの中から選択された、連続するセンサーデータ(例えば10個の連続するセンサーデータ値)の時間順のサブセットに対応しており、メモリ又はバッファに保存されている。メモリ又はバッファ内に保存されたセンサーデータのサブセットは、少なくとも30分の間に第1センサー(例えばセンサー110)から取得されたデータの時系列移動平均を求めるために、追加的に更新される。このような第1センサーデータのサブセットは、例えば、5秒以下の間隔で受信される。
方法600は、606において、時系列移動平均の標準偏差を求めることをさらに含む。例えば、図1を参照すると、偏差判断ユニット155が、エンジン室100についての時系列移動平均164の標準偏差166を求める。
方法600は、608において、変化率基準を満たす、温度変化率の傾向を検出することをさらに含む。変化率基準は、例えば、標準偏差の倍数に基づくものであり、温度変化率は、例えば、エンジン室の温度に基づくものである。例えば、図1を参照すると、偏差判断ユニット155が、標準偏差166に基づいて、変化率基準168を求める。例を挙げると、変化率基準168は、例えば標準偏差166の倍数である。倍数(における乗数)は、例えば、2と4との間である。一実施態様によれば、倍数は、例えば3である。傾向特定ユニット157は、例えば、特定の期間内に検出された温度変化率のうちの特定の割合が変化率基準168を満たす場合に、傾向として特定する。一実施態様によれば、特定の割合とは、例えば、50パーセントより多く、100パーセント以下である。一実施態様によれば、上記特定の期間は、例えば、少なくとも5秒である。
方法600は、上記傾向を検出した場合に、610において警告を発することを含む。上記警告は、エンジン室に関連する熱事象を示しうる。例えば、図1を参照すると、警告発生器158が、エンジン室の修理又は検査のスケジュール設定を行うように整備員に警告するために、航空機におけるライト又は視覚表示などの警告を発する。このように、時系列移動平均164の標準偏差166と比べて温度変化率が実質的に大きい傾向を特定することによって、熱事象検出システム150は、修理又は検査のスケジュール設定のための警告を発することができる。
方法600の一実施態様によれば、平均の変化率は、正の温度変化率に基づくものであり、上記傾向は、変化率基準を超える温度変化率が検出された場合に、特定される。方法600の別の実施形態によれば、平均の変化率は、負の温度変化率に基づくものであり、上記傾向は、変化率基準以下の温度変化率が検出された場合に、特定される。
図6の方法600によれば、温度変化率が高い傾向を検出した場合に行う、修理又は検査のスケジュール設定が可能となる。例えば、上記傾向の検出に応じて警告を発し、この警告が発せられた場合に、検査を行うことができる。
図7を参照すると、同図には、航空機のエンジン室における熱事象を監視するためのシステム(例えば熱事象検出システム)の動作方法の例示的な一例が、700として示されている。生産開始前において、例示的な方法700は、702において、図8を参照して説明する航空機又はビークル802などのビークルの仕様決定及び設計を含む。ビークルの仕様決定及び設計において、方法700は、複数のセンサー及び熱事象検出システム又はこれらの組み合わせの仕様決定を行うことを含みうる。複数のセンサー及び熱事象検出システムは、其々、センサー110、120、130、140及び熱事象検出システム150を含むか、あるいは、これらに対応しうる。方法700は、704における材料調達を含む。例えば、方法700は、熱事象検出システムの構成要素(複数のセンサー、及び熱事象検出システム)を調達することを含みうる。
生産中には、方法700は、706における部品及び小組立品の製造、及び、708におけるビークルのシステムインテグレーションを含む。方法700は、熱事象検出システムの部品及び小組立品の製造(例えば、センサー110、120、130、140、熱事象検出システム150、又はこれらの組み合わせの製造)、及び、航空機のエンジン室の熱事象を監視するためのシステムのシステムインテグレーション(例えば、センサー110、120、130、140を熱事象検出システム150に接続すること)を含みうる。方法700は、710におけるビークルの認可及び納品、及び、712においてビークルを就航させること、を含む。認可及び納品は、熱事象検出システムを認可することを含みうる。方法700は、熱事象検出システムを稼働させることを含みうる。顧客による使用中は、ビークルは、定例の整備及び保守(これは、改良、再構成、改修なども含みうる)のスケジュールに組み込まれうる。方法700は、714において、ビークルに整備及び保守を行うことを含む。方法700は、熱事象検出システムの整備及び保守を行うことを含みうる。例えば、熱事象検出システムの整備及び保守は、センサー110、120、130、140、熱事象検出システム150、又はこれらの組み合わせのうちの1つ又は複数を交換することを含みうる。
方法700の各工程は、システムインテグレーター、第三者、及び/又は、オペレーター(例えば顧客)によって実行又は実施することができる。なお、システムインテグレーターは、航空機メーカー及び主要システム下請業者をいくつ含んでいてもよく、その数は特に限定されない。同様に、第三者は、売主、下請業者、供給業者をいくつ含んでいてもよい。オペレーターは、例えば、航空会社、リース会社、軍事団体、サービス組織等である。
図8を参照すると、同図には、航空機のエンジン室における熱事象を監視するためのシステムのコンポーネントを含むビークルの例示的な実施態様のブロック図が、800として示されている。システム800は、ビークル802を含む。ビークル802は、例示的且つ非限定的な一例として、航空機を含む。ビークル802は、例えば、図7の方法700の少なくとも一部によって製造されたものである。ビークル802(例えば航空機)は、センサー110、120、130、140、熱事象検出システム150、機体818、内装822、及び、熱事象検出システム810を含む複数のシステム820を含みうる。複数のシステム820は、さらに、推進系824、電気系826、環境系828、又は油圧系830のうちの1つ又は複数を含みうる。熱事象検出システム810は、熱事象検出システム150を含みうる。さらに、メモリ(図示せず)などの他のシステムを、いくつ含んでいてもよい。メモリは、図1のメモリ151を含むか、あるいは、これに対応しうる。熱事象検出システム150は、例えば、メモリ151に格納されたコンピュータ実行可能命令(例えば、1つ又は複数の命令のプログラム)を実行するように構成されている。命令は、実行された際に、図6〜7の方法600〜700の1つ又は複数の動作を、熱事象検出システム150(例えばプロセッサ)に行わせる。
本明細書に含まれる装置及び方法は、図7の方法700における1つ又は複数のどの段階において採用してもよい。例えば、製造工程708に対応する部品又は小組立品は、例えば限定するものではないが、712におけるビークル802の使用期間中に製造される部品又は小組立品と同様に、組み立て又は製造することができる。また、1つ又は複数の装置の実施態様、方法の実施態様、又は、それらの組み合わせを、生産工程(例えば方法700の工程702〜710)で用いることにより、実質的にビークル802の組み立て速度を速めたりコストを削減したりすることもできる。同様に、1つ又は複数の装置の実施態様、方法の実施態様、又は、それらの組み合わせを、712におけるビークル802の使用中、例えば、限定するものではないが、714における整備及び保守に用いてもよい。
本明細書に記載の実施例の例示は、様々な実施態様の構造を概括的に理解させることを意図したものである。これらの例示は、本明細書に記載の構造又は方法を利用する装置及びシステムの要素及び特徴のすべてを、完全に説明することを意図したものではない。多くの他の実施態様が、本開示を検討することにより、当業者に明らかとなるであろう。他の実施態様を用いること及び本開示から派生させることが可能であり、本開示の範囲から逸脱することなく、構造的及び論理的な代用及び変更を行うことができる。例えば、図に示したものとは異なる順序で方法のプロセスを行うことができ、また、方法における1つ又は複数の工程を省略することもできる。従って、開示及び図面は、限定的ではなく例示的であると見なされるべきである。
また、本明細書には特定の実施例を図示及び説明したが、説明した特定の実施態様を、同様の目的を達成するよう設計された任意の別の構成に置き換えることが可能である。本開示は、様々な実施態様のあらゆる別の改変又は変形例をその範囲に包含することを意図している。記載を検討すれば、上述の実施態様の組み合わせ、及び、本明細書には具体的に記載していない他の実施態様の組み合わせも、当業者には明らかであろう。
更に、本開示は、以下の付記による実施形態も含む。
付記1. 航空機のエンジン室における熱事象を監視する方法であって、
航空機のエンジン室内に位置する第1センサーから、第1センサーデータを、熱事象検出システムにおいて取得すること、
前記第1センサーデータのサブセットに少なくとも部分的に基づいて、前記エンジン室の平均の温度変化率を示す時系列移動平均を求めること、
前記時系列移動平均の標準偏差を求めること、
前記標準偏差の倍数に基づく変化率基準を満たす、温度変化率の傾向を検出することであって、前記温度変化率は、前記エンジン室の温度に基づくものであること、および
前記傾向を検出した場合に、前記エンジン室に関連する熱事象を示す警告を発すること、を含む、方法。
付記2. さらに、前記エンジン室内に位置する第2センサーから第2センサーデータを取得し、前記時系列移動平均は、前記第2センサーデータのサブセットにも、少なくとも部分的に基づく、付記1に記載の方法。
付記3. 前記第1センサー及び前記第2センサーは、前記エンジン室内に位置する複数のセンサーに含まれる、付記2に記載の方法。
付記4. 前記時系列移動平均を求めることは、複数の異なる期間における、前記エンジン室に関連付けられた温度変化率を、繰り返し平均することを含む、付記1に記載の方法。
付記5. 前記倍数は、2と4との間である、付記1に記載の方法。
付記6. 特定の期間内に求められた温度変化率のうちの特定の割合が、前記変化率基準を満たしている場合に、前記傾向は検出される、付記1に記載の方法。
付記7. 前記特定の割合は、50パーセントより大きく、100パーセント以下である、付記6に記載の方法。
付記8. 前記特定の期間は、少なくとも5秒間である、付記7に記載の方法。
付記9. 前記平均の温度変化率は、正の温度変化率に基づくものであり、求められた前記温度変化率が前記変化率基準を超えている場合に、前記傾向は検出される、付記1に記載の方法。
付記10. 前記平均の温度変化率は、負の温度変化率に基づくものであり、求められた前記温度変化率が前記変化率基準以下である場合に、前記傾向は検出される、付記1に記載の方法。
付記11. 前記第1センサーデータは、温度を示す抵抗値を含む、付記1に記載の方法。
付記12. 前記第1センサーデータの前記サブセットは、少なくとも30分の間に前記第1センサーから取得された前記データのうちの連続する値の時間順のセットに対応する、付記1に記載の方法。
付記13. 前記第1センサーデータは、5秒以下の間隔で受信される、付記12に記載の方法。
付記14. エンジン室内に位置し、第1センサーデータを生成するように構成された第1センサーと、
熱事象検出システムと、を含み、前記熱事象検出システムは、
前記第1センサーデータのサブセットに少なくとも部分的に基づいて、前記エンジン室の平均の温度変化率を示す時系列移動平均を求め、
前記時系列移動平均の標準偏差を求め、
前記標準偏差の倍数に基づく変化率基準を満たす、温度変化率の傾向を検出し、前記温度変化率は、前記エンジン室の温度に基づくものであり、
前記傾向を検出した場合に、前記エンジン室に関連する熱事象を示す警告を発する、
ように、構成された、航空機。
付記15. 前記エンジン室内に位置する第2センサーをさらに含み、前記第2センサーは、第2センサーデータを生成するように構成されており、前記時系列移動平均は、前記第2センサーデータのサブセットにも、少なくとも部分的に基づく、付記14に記載の航空機。
付記16. 前記第1センサー及び前記第2センサーは、前記エンジン室内に位置する複数のセンサーに含まれる、付記15に記載の航空機。
付記17. 前記時系列移動平均を求めるに際して、複数の異なる期間における、前記エンジン室に関連付けられた温度変化率を、繰り返し平均する、付記14に記載の航空機。
付記18. 前記傾向は、特定の期間内に求められた温度変化率のうちの特定の割合が、前記変化率基準を満たしている場合に、検出される、付記14に記載の航空機。
付記19. 航空機のエンジン室内の熱事象を監視するための命令を含む、非一時的なコンピュータ可読媒体であって、前記命令は、プロセッサによって実行された際に、前記プロセッサに、動作を行わせるものであり、前記動作は、
航空機のエンジン室内に位置する第1センサーから、第1センサーデータを取得すること、
前記第1センサーデータのサブセットに少なくとも部分的に基づいて、前記エンジン室の平均の温度変化率を示す時系列移動平均を求めること、
前記時系列移動平均の標準偏差を求めること、
前記標準偏差の倍数に基づく変化率基準を満たす、温度変化率の傾向を検出することであって、前記温度変化率は、前記エンジン室の温度に基づくものであること、および
前記傾向を検出した場合に、前記エンジン室に関連する熱事象を示す警告を発すること、を含む、非一時的なコンピュータ可読媒体。
付記20. 前記傾向は、特定の期間内に求められた温度変化率のうちの特定の割合が、前記変化率基準を満している場合に、検出される、付記19に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
要約書は、請求項の範囲又は意味を解釈又は限定するのに用いられることはないという前提で、提示している。また、上述の詳細な説明において、本開示を整理するために、様々な特徴を1つの実施態様にまとめる又は1つの実施態様で表すこともできる。上述した例は、本開示を例示するものではあるが、限定するものではない。また、本開示の原理に従って、多くの改変及び変形が可能である。以下の請求項に記載のように、請求項における主題は、本開示のいずれかの実施例のすべての特徴よりも少ない特徴を対象としうる。従って、本開示の範囲は、以下の請求項及びその均等物によって規定される。

Claims (13)

  1. 航空機のエンジン室における熱事象を監視する方法であって、
    航空機のエンジン室内に位置する第1センサーから、第1センサーデータのサブセットを、熱事象検出システムにおいて取得すること、
    前記第1センサーデータのサブセットに少なくとも部分的に基づいて、前記エンジン室の平均の温度変化率を示す時系列移動平均を求めること、
    経時的な前記時系列移動平均値の標準偏差を求めること、
    前記標準偏差の倍数に基づく変化率基準を満たす、温度変化率の傾向を検出することであって、前記温度変化率は、前記エンジン室の感知温度に基づくものであること、および
    前記傾向を検出した場合に、前記エンジン室に関連する熱事象を示す警告を発すること、を含
    特定の期間内に求められた温度変化率のうちの特定の割合が、前記変化率基準を満たしている場合に、前記傾向は検出され、前記変化率基準は、前記標準偏差の2倍である倍数に基づいており、前記特定の割合は、50パーセントより大きく、100パーセント以下であり、少なくとも5秒間以内に求められた前記温度変化率の50パーセント以上が前記標準偏差の2倍の前記変化率基準を満たす場合に前記傾向が検出されるように、前記特定の期間は、少なくとも5秒間である、方法。
  2. さらに、前記エンジン室内に位置する第2センサーから第2センサーデータを取得し、前記時系列移動平均は、前記第2センサーデータのサブセットにも、少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1センサー及び前記第2センサーは、前記エンジン室内に位置する複数のセンサーに含まれる、請求項2に記載の方法。
  4. 前記時系列移動平均を求めることは、複数の異なる期間における、前記エンジン室に関連付けられた温度変化率を、繰り返し平均することを含む、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 前記倍数は、2と4との間である、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 前記平均の温度変化率は、正の温度変化率に基づくものであり、求められた前記温度変化率が前記変化率基準を超えている場合に、前記傾向は検出される、請求項1〜のいずれかに記載の方法。
  7. 前記平均の温度変化率は、負の温度変化率に基づくものであり、求められた前記温度変化率が前記変化率基準以下である場合に、前記傾向は検出される、請求項1に記載の方法。
  8. 前記第1センサーデータは、温度を示す抵抗値を含む、請求項1〜のいずれかに記載の方法。
  9. 前記第1センサーデータの前記サブセットは、少なくとも30分の間に前記第1センサーから取得された一組のセンサーデータから選択された、連続する値の時間順のセットに対応する、請求項1〜のいずれかに記載の方法。
  10. 前記第1センサーデータは、5秒以下の間隔で受信される、請求項に記載の方法。
  11. エンジン室内に位置し、温度を表す第1センサーデータを生成するように構成された第1センサーと、
    前記第1センサーと通信する熱事象検出システムと、を含み、前記熱事象検出システムは、
    前記第1センサーデータのサブセットに少なくとも部分的に基づいて、前記エンジン室の平均の温度変化率を示す時系列移動平均を求め、
    経時的な前記時系列移動平均の標準偏差を求め、
    前記標準偏差の倍数に基づく変化率基準を満たす、温度変化率の傾向を検出し、前記温度変化率は、前記エンジン室の感知温度に基づくものであり、
    前記傾向を検出した場合に、前記エンジン室に関連する熱事象を示す警告を発する、
    ように、構成された、航空機であって、
    前記傾向は、特定の期間内に求められた温度変化率のうちの特定の割合が、前記変化率基準を満たしている場合に検出され、前記変化率基準は、前記標準偏差の2倍である倍数に基づいており、前記特定の割合は、50パーセントより大きく、100パーセント以下であり、少なくとも5秒間以内に求められた前記温度変化率の50パーセント以上が前記標準偏差の2倍の前記変化率基準を満たす場合に前記傾向が検出されるように、前記特定の期間は、少なくとも5秒間である、航空機
  12. 前記エンジン室内に位置する第2センサーをさらに含み、前記第2センサーは、第2センサーデータを生成するように構成されており、前記時系列移動平均は、前記第2センサーデータのサブセットにも、少なくとも部分的に基づいており、前記第1センサー及び前記第2センサーは、前記エンジン室内に位置する複数のセンサーに含まれる、請求項11に記載の航空機。
  13. 前記時系列移動平均を求めるに際して、複数の異なる期間における、前記エンジン室に関連付けられた温度変化率を、繰り返し平均する、請求項11〜12のいずれかに記載の航空機。
JP2017152945A 2016-08-22 2017-08-08 航空機のエンジン用の熱事象表示器 Active JP6924647B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15/243,275 US10151643B2 (en) 2016-08-22 2016-08-22 Thermal event indicator for aircraft engine
US15/243,275 2016-08-22

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2018047890A JP2018047890A (ja) 2018-03-29
JP2018047890A5 JP2018047890A5 (ja) 2020-07-02
JP6924647B2 true JP6924647B2 (ja) 2021-08-25

Family

ID=59152628

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017152945A Active JP6924647B2 (ja) 2016-08-22 2017-08-08 航空機のエンジン用の熱事象表示器

Country Status (6)

Country Link
US (1) US10151643B2 (ja)
EP (1) EP3287860B1 (ja)
JP (1) JP6924647B2 (ja)
CN (1) CN107767612B (ja)
BR (1) BR102017014720B1 (ja)
CA (1) CA2968781C (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2579161B (en) * 2016-12-01 2020-12-02 Sensyne Health Group Ltd Method and apparatus for improving energy efficiency of sensing technology
US10896553B2 (en) * 2018-03-28 2021-01-19 The Boeing Company Vehicle anomalous behavior detection
US11086370B2 (en) * 2018-11-02 2021-08-10 Dell Products L.P. Activity-light-based parameter reporting system
US10871403B1 (en) 2019-09-23 2020-12-22 Kidde Technologies, Inc. Aircraft temperature sensor
JP7513558B2 (ja) 2021-03-25 2024-07-09 トヨタ自動車株式会社 データ処理方法
CN113291488B (zh) * 2021-04-30 2022-01-04 浙江长龙航空有限公司 一种整体驱动发电机性能监控方法及装置
CN115512461B (zh) * 2022-11-16 2023-02-07 华南师范大学 飞机巡航稳态的确定方法、装置以及计算机设备

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5431011A (en) * 1993-12-14 1995-07-11 General Motors Corporation Catalytic converter diagnostic
JP3336165B2 (ja) * 1995-08-30 2002-10-21 松下電工株式会社 インテリジェント火災感知器
US5951611A (en) * 1996-11-18 1999-09-14 General Electric Company Diagnostic trend analysis
US6286992B1 (en) * 1999-02-12 2001-09-11 Meritor Heavy Vehicle Systems, Llc Axle temperature monitor
JP4409658B2 (ja) * 1999-04-27 2010-02-03 株式会社東芝 プロセスデータ評価方法
US6408259B1 (en) * 2000-02-01 2002-06-18 General Electric Company Alert generation for trend performance analysis
US7457732B2 (en) * 2001-08-17 2008-11-25 General Electric Company System and method for measuring quality of baseline modeling techniques
US8699990B2 (en) * 2003-03-11 2014-04-15 Motorola Mobility Llc Location requests and measurement responses in wireless communications networks and methods
US7333922B2 (en) * 2005-03-30 2008-02-19 Caterpillar Inc. System and method of monitoring machine performance
EP1872184B1 (en) * 2005-04-04 2011-05-25 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Statistical processing method for detection of abnormal situations
WO2007047375A1 (en) * 2005-10-14 2007-04-26 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Statistical signatures used with multivariate statistical analysis for fault detection and isolation and abnormal condition prevention in a process
JP2007278105A (ja) * 2006-04-04 2007-10-25 Tokyo Gas Co Ltd 劣化診断システム及び劣化診断方法
US7472100B2 (en) * 2006-09-29 2008-12-30 United Technologies Corporation Empirical tuning of an on board real-time gas turbine engine model
US7702447B2 (en) * 2006-12-18 2010-04-20 United Technologies Corporation Method and system for identifying gas turbine engine faults
RU2386028C1 (ru) * 2008-11-28 2010-04-10 Шлюмберже Текнолоджи Б.В. Способ теплового каротажа скважин и устройство для его осуществления
GB2473849B (en) * 2009-09-25 2015-06-17 Ge Aviat Systems Ltd Module communication
US20130024179A1 (en) * 2011-07-22 2013-01-24 General Electric Company Model-based approach for personalized equipment degradation forecasting
US9103731B2 (en) * 2012-08-20 2015-08-11 Unison Industries, Llc High temperature resistive temperature detector for exhaust gas temperature measurement
ITTO20130371A1 (it) * 2013-05-09 2014-11-10 A M General Contractor S P A Metodo di rilevazione di dati di energia termica radiata in un ambiente mediante elaborazione di immagini in radiazione infrarossa
GB2514108B (en) * 2013-05-13 2015-06-24 Ge Aviat Systems Ltd Method for diagnosing a bleed air system fault
GB201322062D0 (en) 2013-12-13 2014-01-29 Optimized Systems And Solutions Ltd System abnormalities
EP3214515B1 (en) * 2014-10-29 2019-10-23 Makino Milling Machine Co., Ltd. Tool path generation method and machine tool
US10551813B2 (en) * 2016-04-26 2020-02-04 CooperTree Analytics Ltd. Using estimated schedules and analysis of zone temperature to control airflow

Also Published As

Publication number Publication date
EP3287860B1 (en) 2019-10-30
BR102017014720B1 (pt) 2023-04-18
EP3287860A1 (en) 2018-02-28
CA2968781A1 (en) 2018-02-22
CN107767612A (zh) 2018-03-06
US20180052061A1 (en) 2018-02-22
BR102017014720A2 (pt) 2018-03-20
CN107767612B (zh) 2021-01-01
JP2018047890A (ja) 2018-03-29
CA2968781C (en) 2021-03-16
US10151643B2 (en) 2018-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6924647B2 (ja) 航空機のエンジン用の熱事象表示器
JP6176754B2 (ja) 部品を評価する方法
US11127231B2 (en) Adaptive algorithm-based engine health prediction
CN106404201B (zh) 一种动车组轴温异常的预防性提示方法及系统
RU2530316C2 (ru) Система с датчиками
EP3086286A1 (en) Method and system for automated inspection utilizing a multi-modal database
CN103573307B (zh) 用于监测运行中的发动机的发动机油温的方法和系统
US9477222B2 (en) Maintenance information device, condition sensor for use therein and method which can be carried out therewith for arriving at a decision whether or not to perform servicing or maintenance
US9689311B2 (en) Method for monitoring performance of the lubricant cooler in aircraft auxiliary power unit
EP2667171B1 (en) Test system and vehicle performance test system
US20180031504A1 (en) Systems and methods for detecting chips in fluid of aircraft engine
KR20150012219A (ko) 엔진 윤활유 모니터링 시스템 및 방법
CN108284968B (zh) 用于ecs预测性维护的航空器维护系统和方法
US9789974B2 (en) Brake monitoring system
JP2015024811A5 (ja)
JP5787831B2 (ja) 設備点検計画支援装置及びプログラム
US10551818B2 (en) Fault detection methods and systems
US20150336681A1 (en) Overheat Sensor System
EP3096196A1 (en) System and method for diagnosing line replaceable unit failure
CN115496386A (zh) 设备巡检方法、系统及计算机可读存储介质
JP2014085335A (ja) プラットフォーム健全性監視システム
JP5892867B2 (ja) 設備点検計画支援装置及びプログラム
US20210063459A1 (en) Apparatus and method for analyzing cause of failure due to dielectric breakdown on basis of big data
CN113518851A (zh) 飞行器发动机油路中可能燃料泄漏的检测方法
BR102014022592A2 (pt) método para exibir um parâmetro

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200519

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200519

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210406

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210628

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210713

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210802

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6924647

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250