JP6924624B2 - 通信機能付電気掃除機およびそれを含んでなるデータ処理システム - Google Patents
通信機能付電気掃除機およびそれを含んでなるデータ処理システム Download PDFInfo
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Description
最近は、自律的に室内を走行して清掃を行う所謂掃除ロボットが普及しつつあるが、掃除ロボットは人が居なくても自律的に走行し作業を行うので遠隔操作や遠隔監視のために通信機能を付けるものがある。しかし、掃除ロボットでない従来の電気掃除機は特に、人が持って掃除を行うので通信機能を持たせて実現する機能についてあまり検討されていなかった。
≪掃除機の構成≫
図1は、この実施形態における電気掃除機が床面上に自立した状態と充電器とを示す斜視図である。図2は、図1に示す電気掃除機を後方からみた背面図である。図3は、図1に示す電気掃除機の電気的構成を示すブロック図である。
図1〜図3に示すように、この実施形態における電気掃除機1は、電動送風機41(図3参照)を内蔵する掃除機本体10と、掃除機本体10に着脱可能に装着されるダストカップユニット20、バッテリー30(図3参照)、延長パイプ61および吸込口体62とを備える。掃除機本体10は略ピストル形である。
制御回路110は、CPU、メモリ、タイマーおよび入出力ポート等を有するマイクロコンピュータを中心とする回路であって、電気掃除機1の各部に配置されたセンサーやスイッチを用いて状態を検出し動作を制御する。マイクロコンピュータは、操作回路102に対する操作を受付け、表示回路103の表示を制御する。
バッテリー電圧検出回路105は、バッテリー30から供給される電圧のレベルを検出し前述のマイクロコンピュータが読み取れるようにする。
吸込口体65の関節部62cには、姿勢検知スイッチ66が配置されており、電気掃除機1が自立の姿勢か否かを検知する。
掃除機本体10にダストカップユニット20が装着される箇所の後方の筐体11内には電動送風機41および制御回路110が収納されている。電動送風機41の上方かつバッテリーカバー13の下方にバッテリー30が掃除機本体10に対して着脱可能に装着されている。バッテリーカバー13は、前方にヒンジを有しておりヒンジを軸に後部を上方へ回転させて開放し、掃除機本体10に装着されたバッテリー30を取り出すことができる。
バッテリー30は充電式であって、掃除機本体10から取り出して別体の充電器150(図1参照)に装着して充電できる。充電器150は商用電源のACアウトレット159から電力の供給を受け、装着されたバッテリー30を充電する。
ドライバ回路116は、電動送風機41を駆動し、その駆動は前述のマイクロコンピュータによって制御される。送風機電流検知回路112は、電動送風機41のモータ電流を検出して前述のマイクロコンピュータが読み取れるようにする。それによって、電動送風機41の停動およびダストカップユニット20に溜まった塵埃の量を知ることができる。
図2に示すように、操作部15は、起動・吸引力切換ボタン15aと停止ボタン15bとを備えている。
電気掃除機1が動作を停止した状態で起動・吸引力切換ボタン15aが押されると、ラッチ回路106がその操作に応答して制御回路110をはじめとする各部へバッテリー30からの電力の供給を開始する。制御部110のマイクロコンピュータは、電力の供給が開始されると処理の実行を開始し、電動送風機41、パワーブラシモータ63および自走モータ64を起動して掃除をスタートする。
図4は、電気掃除機1が外部のサーバと通信して電気掃除機1の状態および動作に関する情報をやり取りし、そのサーバが情報通信端末と通信する様子を示すブロック図である。
図4に示すようにサーバ200は、CPU(サーバ制御部210)を中心として、サーバ通信インターフェイス215、サーバ記憶回路217、サーバ表示回路203およびサーバ操作回路202を備える。サーバ記憶回路217は、電気掃除機1および情報通信端末300と送受する情報を格納する。
それらの状態の表示や設定は、サーバ200との通信によってサーバ記憶回路217にデータとして格納されたもの、および、格納されるものである。サーバ200は、電気掃除機1との通信によって電気掃除機1の状態を表すデータを取得し、設定に係るデータを提供する。
情報通信端末300のアプリを用いて電気掃除機1に係る設定を行う一例について述べる。
この実施形態では、動作停止中に起動・吸引力切換ボタン15aが押されたことに応答して前記マイクロコンピュータが電動送風機41を起動する初期の回転速度をアプリによって切り換えるものとする。
図5は、この実施形態において情報通信端末300がアプリを実行する際の、表示回路303が有する表示部の画面の一例を示す説明図である。
さらに下の欄は、優先レベル2のタイマー設定である。図5で優先レベル2のタイマー設定は無効である。よって、前記マイクロコンピュータは、22時00分から6時30分の間は電動送風機41を「静音」で起動し、それ以外の期間は「強」で起動する。即ち、夜間は静かに掃除を行い、通常は強い吸引力で掃除を行うように設定されている。
サーバ制御部210は、情報通信端末300から設定のデータを受信すると、サーバ記憶回路217に設定データとして格納する。そして、サーバ通信インターフェイス215を介してその設定データを電気掃除機1へ送信する。
制御回路110のマイクロコンピュータは、サーバ200から設定データを受信すると、その設定データを制御回路110が有する図示しない不揮発性メモリに格納する。そして、上述のように設定に応じた吸引力で電動送風機41を起動するように制御する。
例えば、起動・吸引力切換ボタン15aを押す毎の吸引力の切替え順序を変更してもよく、時間帯に連動して変更してもよい。吸引力の切替え順序が「強」、「標準」、「静音」、「強」…の順に固定されていると例えば以下の不便が生じ得る。動作停止中の夜間に起動・吸引力切換ボタン15aを押すと「静音」で起動するように設定されているものとする。ユーザが起動・吸引力切換ボタン15aを押して吸引力を「標準」に切換えようとすると、途中で「強」を経由しなければならず、無駄にやかましい。そこで、「静音」、「標準」、「強」…の順に設定できてもよい。起動時の吸引力と同様に、基本設定、各優先レベルのダイマー設定に対応してそれぞれ順序が設定できてもよい。あるいは、起動時の吸引力に対応して順序が変更されてもよい。このようにすれば、例えば夜間との時間帯には「強」の吸引力で騒音を出すことなく「静音」または「標準」で運転できる。
その他に、自走モータ64の回転速度が設定できてもよいし、ダストセンサーが検出する塵埃の多少に応じて電動送風機41の吸引力をどの程度変更するかを設定できてもよい。
実施の形態1では、情報通信端末300を用いて電気掃除機1の設定を行う例を述べた。
この実施形態では、電気掃除機1が備えるタイマー、センサーやスイッチの検出に基づいて、電気掃除機1の使用状態、使用履歴をユーザに提供する態様について述べる。
例えば、制御回路110は、マイクロコンピュータが備えるタイマーを用いて日時を測定し、電気掃除機1が掃除を行った日時の情報をサーバ200に送信する。その情報を受信するとサーバ制御部210は、サーバ記憶回路217に電気掃除機1が稼働した日時を電気掃除機1の使用履歴として格納する。ユーザは情報通信端末300のアプリでその使用履歴をサーバ200から取得し、例えばグラフとして画面に表示させることができる。ユーザはそのグラフを見て例えば最近は掃除の間隔が空いているので掃除をしなければならないと認識する。あるいは、予め定められた期間以上期間が空くとユーザに掃除を促すメッセージをアプリが表示するようにしてもよい。
次に掃除を行う際、サーバ制御部210は、画像から掃除位置を決定するとその周辺の床面の種類を履歴に基づいて決定し、決定した床面の種類に適したパワーブラシモータ63の回転速度、自走モータ64の回転速度、電動送風機41の吸引力の設定を電気掃除機1に送信する。制御回路110のマイクロコンピュータは、受信した設定に応じてパワーブラシモータ63、自走モータ64および電動送風機41の回転速度を制御する。
この実施の形態によれば、電気掃除機1は、それを使用するユーザの状態を検出する手段を備えている。
図6は、この実施形態による電気掃除機の構成を示すブロック図であって、図3に対応するブロック図である。
図6の電気掃除機1は、図3の構成に加えて以下の回路を備える。
まず、ユーザが握るハンドル14の表面には、ユーザの体温、脈拍等の生体情報を検出するセンサーが配置され、生体情報測定回路107は、それらのセンサーが検出した生体情報を前述のマイクロコンピュータが読み取れるようにする。
制御回路110のマイクロコンピュータは、電気掃除機1の状態だけでなくユーザの状態を検出してサーバ200へ送信する。
ヘッドモーションセンサー108が検出した吸込口体62の動きから、ユーザの動作の俊敏さが判断できる。
生体情報測定回路107によって測定されたユーザの体温、脈拍等の情報から、ユーザの健康状態、体調が判断できる。
さらに、ヘッドモーションセンサー108が検出した掃除中の動きに基づいて、掃除に伴うユーザの運動量を検出できる。その情報に基づいて、例えばカロリー消費に関する情報をユーザに提供してもよい。さらに、運動量の情報と生体情報測定回路107が測定した掃除中の脈拍の変化と組み合わせて、ユーザの疲労度合いや健康状態を判断してもよい。
あるいは、家族、介護関係者や医療関係者の情報通信端末300にデータやメッセージを送ってユーザの状態を知らせることができる。独居老人の在宅介護、遠隔の家族への見守りサービス、介護サービス、遠隔診断などに利用してもよい。
(i)この発明による通信機能付電気掃除機は、掃除に係るユーザの操作を受付ける操作部と、前記操作部に対する繰り返しの操作に応答して動作状態を切り換える操作回路と、前記操作部で受付けた掃除開始の指示に基づいて作動し、電動送風機を含んでなる掃除動作部と、前記掃除動作部の作動を含む動作状態を検出する状態検出回路と、前記操作回路、前記掃除動作部および前記検出回路を制御する制御部と、外部の機器と通信する通信インターフェイスとを備え、前記制御部は、前記通信インターフェイスを介して外部の機器から前記掃除動作部に係るデータを受信してそのデータに基づいた制御を実行することを特徴とする。
また、状態検出回路は、各部の動作状態を検出するものである。例えば前述の実施形態において、送風機電流検知回路およびモータ電流検知回路は、この発明の状態検出回路に相当する。さらに、持上検知スイッチ、姿勢検知スイッチ、ダスト検出回路、バッテリー電圧検出回路は状態検出部に相当する。
(ii)前記制御部は、前記操作部に対する初回の操作に対して外部の機器から受信した設定に基づいた動作状態を割り当ててもよい。
このようにすれば、繰り返しの操作で動作状態を切り換える方式のシンプルなユーザインタフェイスであっても、ユーザの好みに応じた設定が選択できる。
ここで、初回の操作とは、例えば電気掃除機が動作停止の状態を基準に最初の操作を指す。即ち、動作停止状態を経由するくり返し操作において、動作停止中になされる初回の操作を指す。
さらに上述の実施形態のように、タイマーの機能と組み合わせれば時間に応じて初回の操作に対する動作状態を設定できる。
このようにすれば、繰り返しの操作で3以上の動作状態を順次切換える方式のシンプルなユーザインタフェイスであっても、ユーザの好みに応じた順序で切換えができる。
さらに上述の実施形態のように、タイマーの機能と組み合わせれば時間に応じて順序を設定できる。
電気掃除機と、前記電気掃除機および情報通信端末と通信可能なサーバとから少なくとも構成されるデータ処理システムであって、前記サーバは、前記情報通信端末で設定された前記電気掃除機に係るデータを前記情報通信端末から受信するサーバ通信インターフェイスと、前記電気掃除機に係るデータを格納するサーバ記憶回路と、前記サーバ記憶回路に格納された前記電気掃除機に係るデータに基づいて前記掃除動作部に係るデータを作成し、前記電気掃除機に送信するサーバ制御部とを備え、前記電気掃除機の制御部は、サーバから前記掃除動作部に係るデータを受信するデータ処理システムを提供する。
このデータ処理システムによれば、外部の情報通信端末を用いて電気掃除機の設定を確認し、設定を行うことが可能である。
このデータ処理システムによれば、電気掃除機の操作および動作の状態に係るデータに基づく動作履歴またはその動作履歴を分析して得られる通知を外部の情報通信端末に表示させることができる。
この発明の好ましい態様には、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含まれる。
前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
101:ダストセンサー、 102:操作回路、 103:表示回路、 104:パワーブラシ回路、 105:バッテリー電圧検出回路、 106:ラッチ回路、 107:生体情報測定回路、 108:ヘッドモーションセンサー、 110:制御回路、 111:安定化回路、 112:送風機電流検知回路、 113:モータ電流検知回路、 114:ダスト検出回路、 115:通信インターフェイス、 116:ドライバ回路、 120:電源回路、 150:充電器、 153:充電回路、 155:充電制御回路、 157:充電器通信インターフェイス、159:ACアウトレット
200:サーバ、 202:サーバ操作回路、 203:サーバ表示回路、 210:サーバ制御部、 215:サーバ通信インターフェイス
300:情報通信端末、 302:端末操作回路、 303:端末表示回路、 310:端末制御部、 315:端末通信インターフェイス
Claims (6)
- 掃除に係るユーザの操作を受付ける操作部と、
前記操作部に対する繰り返しの操作に応答して動作状態を切り換える操作回路と、
前記操作部で受付けた掃除開始の指示に基づいて作動し、電動送風機を含んでなる掃除動作部と、
前記掃除動作部の作動を含む動作状態を検出する状態検出回路と、
前記操作回路、前記掃除動作部および前記状態検出回路を制御する制御部と、
外部の機器と通信する通信インターフェイスとを備え、
前記制御部は、前記操作部に対する繰返しの操作に応答して3以上の動作状態を切換えて前記掃除動作部を制御し、外部の機器から受信した設定に基づいて動作状態を制限し、または、何れの順序で切換えるかを決定し、前記通信インターフェイスを介して外部の機器と情報を送受し、外部の機器から前記掃除動作部に係るデータを受信してそのデータに基づいた制御を実行する通信機能付電気掃除機。 - 前記制御部は、時間帯に応じた動作の設定を外部の機器から受信し、該設定に基づいて動作状態を制限し、または、何れの順序で切換えるかを決定する請求項1に記載の電気掃除機。
- 前記制御部は、前記操作部に対する初回の操作に対して外部の機器から受信した設定に基づいた動作状態を割り当てる請求項1または2に記載の電気掃除機。
- 請求項1または2に記載の電気掃除機と、前記電気掃除機および情報通信端末と通信可能なサーバとから少なくとも構成されるデータ処理システムであって、
前記サーバは、
前記情報通信端末で設定された前記電気掃除機に係るデータを前記情報通信端末から受信し、前記電気掃除機とデータを送受するサーバ通信インターフェイスと、
前記電気掃除機に係るデータを格納するサーバ記憶回路と、
前記サーバ記憶回路に格納された前記電気掃除機に係るデータに基づいて前記掃除動作部に係るデータを作成し、前記電気掃除機に送信するサーバ制御部とを備え、
前記電気掃除機の制御部は、サーバから前記掃除動作部に係るデータを受信するデータ処理システム。 - 請求項1または2に記載の電気掃除機と、前記電気掃除機および情報通信端末と通信可能なサーバとから少なくとも構成されるデータ処理システムであって、
前記サーバは、
前記電気掃除機から受信した操作および動作の状態に係るデータを格納するサーバ記憶回路と、
前記サーバ記憶回路に格納されたデータから前記電気掃除機の動作履歴を分析して前記電気掃除機または前記電気掃除機のユーザの少なくとも何れかに対しての通知を生成するサーバ制御部と、
前記サーバ記憶回路に格納されたデータ履歴または生成された通知の少なくとも何れかを前記情報通信端末に提供するサーバ通信インターフェイスと、を備えるデータ処理システム。 - 前記通知は、前記電気掃除機のゴミ捨て、掃除の時期、ユーザの体調、掃除に伴うユーザの運動量の少なくとも何れかに関する請求項5に記載のデータ処理システム。
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