JP6924122B2 - 耐圧機器、流体圧シリンダ、及び耐圧機器の製造方法 - Google Patents

耐圧機器、流体圧シリンダ、及び耐圧機器の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6924122B2
JP6924122B2 JP2017217515A JP2017217515A JP6924122B2 JP 6924122 B2 JP6924122 B2 JP 6924122B2 JP 2017217515 A JP2017217515 A JP 2017217515A JP 2017217515 A JP2017217515 A JP 2017217515A JP 6924122 B2 JP6924122 B2 JP 6924122B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
peripheral surface
inner peripheral
pressure
piston
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017217515A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019090433A (ja
Inventor
泰志 船戸
泰志 船戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
KYB Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KYB Corp filed Critical KYB Corp
Priority to JP2017217515A priority Critical patent/JP6924122B2/ja
Priority to PCT/JP2018/041015 priority patent/WO2019093274A1/ja
Publication of JP2019090433A publication Critical patent/JP2019090433A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6924122B2 publication Critical patent/JP6924122B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B15/00Fluid-actuated devices for displacing a member from one position to another; Gearing associated therewith
    • F15B15/08Characterised by the construction of the motor unit
    • F15B15/14Characterised by the construction of the motor unit of the straight-cylinder type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J10/00Engine or like cylinders; Features of hollow, e.g. cylindrical, bodies in general

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Actuator (AREA)
  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)

Description

本発明は、耐圧機器、流体圧シリンダ、及び耐圧機器の製造方法に関する。
特許文献1には、シリンダチューブ部材とシリンダチューブ部材に嵌合差し込みされたヘッド部材とが溶接により接合され一体化された耐圧機器としてのシリンダチューブが開示されている。
特開2002−257238号公報
特許文献1に開示されるようなシリンダチューブでは、シリンダチューブ部材の内周面とシリンダチューブ部材に嵌合するヘッド部材の外周面との間には、わずかなクリアランスが残存してしまう。このような耐圧機器では、このクリアランスを通じて内圧が導かれることで、溶接部分に応力集中が生じるおそれがある。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたものであり、耐圧機器の耐久性を向上させること目的とする。
第1の発明は、耐圧機器であって、端面に開口する中空部を有する本体部と、本体部の中空部の開口を閉塞する蓋部と、を備え、蓋部は、本体部の端面に溶接される接合面を有する基部と、接合面から突出して形成され中空部に挿入される挿入部と、挿入部に設けられ全周にわたって中空部の内周面に密着する突出部と、を有し、突出部は、中空部の内周面に押し付けられたかしめ部であることを特徴とする。
第1の発明では、突出部が全周に亘って中空部の内周面に密着するため、中空部の内周面と挿入部の外周面との間のクリアランスを通じて本体部と蓋部との溶接部に内圧が作用することが防止される。
第2の発明は、中空部の内周面には、環状溝が設けられ、突出部は、全周にわたって環状溝の内周面に密着することを特徴とする。
第2の発明では、突出部が環状溝に係止されるため、両者の離間が防止され、中空部と挿入部との間のクリアランスをより確実に塞ぐことができる。
第3の発明は、流体圧シリンダであって、シリンダチューブと、シリンダチューブの内部を第1流体圧室及び第2流体圧室に仕切るピストンと、を備え、シリンダチューブは、端面に開口する中空部を有する本体部と、本体部の中空部の開口を閉塞する蓋部と、を備え、蓋部は、本体部の端面に溶接される接合面を有する基部と、接合面から突出して形成され中空部に挿入される挿入部と、挿入部に設けられ全周にわたって中空部の内周面に密着する突出部と、を有し、ピストンは、突出部に当接可能なテーパ部を有する、ことを特徴とする。
第3の発明では、流体圧シリンダの構成部品であるピストンによって、突出部を中空部の内周面に押圧することができるため、治具等が不要となり、製造コストが低減される。
第4の発明は、端面に開口する中空部を有する本体部と、本体部の中空部の開口を閉塞する蓋部と、を備える耐圧機器を製造する製造方法であって、蓋部における基部の接合面を本体部の端面に接触させると共に、接合面から突出する挿入部を本体部の中空部に挿入する配置工程と、基部の接合面と本体部の端面とを溶接する溶接工程と、挿入部に設けられる突出部を塑性変形させ、全周にわたって中空部の内周面に密着させる成形工程と、を備えることを特徴とする。
第4の発明では、全周にわたって中空部の内周面に密着する突出部が形成されるため、中空部の内周面と挿入部の外周面との間のクリアランスを通じて溶接部に内圧が作用することが防止される。
第5の発明は、中空部の内周面には、環状溝が設けられ、成形工程では、全周にわたって環状溝の内周面に突出部を密着させることを特徴とする。
第5の発明では、突出部が環状溝に係止されるため、両者の離間が防止され、中空部と挿入部との間のクリアランスをより確実に塞ぐことができる。
第6の発明は、成形工程では、中空部に挿入される治具によって突出部を押圧して中空部の内周面に密着させることを特徴とする。
第7の発明では、耐圧機器は、流体圧シリンダに用いられるシリンダチューブであって、成形工程では、本体部内に挿入されるピストンを流体圧によって移動させて、ピストンによって突出部を押圧して中空部の内周面に密着させることを特徴とする。
第7の発明では、流体圧シリンダの動作確認と共に成形工程を行うことができるため、製造サイクルを低減することができる。
本発明によれば、耐圧機器の耐久性が向上する。
本発明の第1実施形態に係るシリンダチューブを備えた流体圧シリンダの断面図である。 図1におけるA部の拡大図である。 本発明の第1実施形態に係るシリンダチューブの製造方法を説明する断面図であり、接合前の本体部及び蓋部を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るシリンダチューブの製造方法を説明する断面図であり、本体部に蓋部の挿入部を挿入した状態を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るシリンダチューブの製造方法を説明する断面図であり、本体部と蓋部を溶接した状態を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るシリンダチューブの製造方法を説明する断面図であり、成形工程前の状態を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るシリンダチューブの製造方法を説明する断面図であり、成形工程の過程を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るシリンダチューブの製造方法を説明する断面図であり、成形工程を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るシリンダチューブを備えた流体圧シリンダの断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態に係る耐圧機器について説明する。
(第1実施形態)
耐圧機器は、内部の流体から内圧として圧力が作用する機器である。以下では、耐圧機器が、二つの圧力室(第1流体圧室4、第2流体圧室5)内の作動流体の流体圧により伸縮作動する流体圧シリンダ1に用いられるシリンダチューブ100である場合について説明する。
図1に示すように、流体圧シリンダ1は、円筒状のシリンダチューブ100と、シリンダチューブ100の内周面に沿って摺動するピストン2と、シリンダチューブ100内に挿入されピストン2に連結されるピストンロッド3と、を備える。
シリンダチューブ100の内部は、ピストン2によって、第1流体圧室4及び第2流体圧室5に仕切られる。第1流体圧室4及び第2流体圧室5には、作動流体としての作動油が充填される。
シリンダチューブ100の端部とピストンロッド3の先端部とには、流体圧シリンダ1を他の機器に取り付けるための取付部20A,3Aがそれぞれ設けられる。
流体圧シリンダ1は、シリンダチューブ100に設けられるポート(図示省略)を通じて作動油が第1流体圧室4に供給されるとともに第2流体圧室5から排出されることで伸長作動する。また、流体圧シリンダ1は、作動油が第2流体圧室5に供給されるとともに第1流体圧室4から排出されることで収縮作動する。伸縮作動時にシリンダチューブ100の内部の第1,第2流体圧室4,5に作動油が給排されることにより、シリンダチューブ100には作動油の油圧が内圧として作用する。
シリンダチューブ100は、両端面に開口する中空部としての貫通孔11を有する筒状の本体部10と、本体部10の一端部に取り付けられ貫通孔11の一方の開口を閉塞する蓋部20と、を備える。
本体部10の他端部には、ピストンロッド3を摺動自在に支持するシリンダヘッド6が取り付けられる。シリンダヘッド6は、周方向に並ぶ複数の締結ボルト(図示省略)によって本体部10に着脱可能に設けられる。貫通孔11の他方の開口は、シリンダヘッド6により閉塞される。
図2に示すように、本体部10における貫通孔11の一端部の内周面には、断面円弧状の環状溝11Aが全周にわたって形成される。
蓋部20は、本体部10の一方の端面10Aに当接し本体部10に溶接される接合面21Aを有する基部21と、基部21の接合面21Aから突出して形成され貫通孔11に挿入される挿入部22と、挿入部22の先端部に設けられ全周にわたって貫通孔11の内周面に密着する突出部23と、を有する。
基部21の外径は、本体部10の外径と同一となるように形成される。基部21において、挿入部22とは反対側に取付部20Aが設けられる(図1参照)。
挿入部22は、基端部(図1中右側端部)が基部21に接続され、本体部10の軸方向に延びて基部21の接合面21Aから突出する円柱状に形成される。挿入部22は、外径が貫通孔11の内径とほぼ同一に形成され、貫通孔11に嵌合する。これにより、本体部10と蓋部20とを溶接するための芯出し(調心)が行われる。
突出部23は、挿入部22の先端部(図1中左側端部)に設けられ、ピストン2に形成されるテーパ部2Aによって径方向外側に拡径されて形成されるかしめ部である。突出部23は、全周にわたって径方向外側にかしめられ、その一部が貫通孔11の環状溝11Aに充填される。このようにして、突出部23は、全周にわたって貫通孔11における環状溝11Aの内周面に密着する。なお、貫通孔11の内周面とは、環状溝11Aの内周面を含むものである。
本体部10の端面10Aと蓋部20における基部21の接合面21Aとが互いに端面同士で溶接されることにより、本体部10と蓋部20とが溶接部30によって一体化してシリンダチューブ100を構成する。
本体部10と蓋部20とを精度良く溶接するには、両者の芯ずれを抑制する必要がある。このため、本体部10の貫通孔11に蓋部20の挿入部22を嵌合させ、両者の芯出しが行われる。しかしながら、一般には、貫通孔11の内周面と挿入部22の外周面との間には、わずかな隙間(以下、「クリアランス25」と称する。)が残存してしまう(図2参照)。
このため、流体圧シリンダ1の伸縮作動時には、このクリアランス25に作動油圧が浸入し、内圧が作用する。このような内圧によれば、本体部10には、外側へ向けて膨らむような力が作用する。このような力により、本体部10と蓋部20との接合部分である溶接部30には、応力集中が生じる。
これに対し、本実施形態では、突出部23が本体部10における貫通孔11の内周面、より具体的には、貫通孔11の内周面に形成された環状溝11Aの内周面に密着する。これにより、クリアランス25が塞がれて、クリアランス25と第1流体圧室4との連通が遮断される。このため、流体圧シリンダ1の伸縮作動中においても、クリアランス25への作動油圧の侵入が防止される。したがって、内圧が溶接部30に作用することによる応力集中が緩和され、シリンダチューブ100の耐久性が向上する。
次に、図3及び図4を参照して、シリンダチューブ100の製造方法について具体的に説明する。
図3に示すように、本体部10と蓋部20の結合前では、蓋部20の突出部23は、外周面が挿入部22の外周面と一様な円筒面状に形成され、挿入部22と略同一外径を有する。
シリンダチューブ100の製造では、まず、図4に示すように、本体部10の端面10Aと基部21の接合面21Aを対向させて接触させ、本体部10の貫通孔11に蓋部20の挿入部22を挿入して嵌合させる(配置工程)。これにより、本体部10と蓋部20とが同軸的に配置される。
次に、蓋部20の挿入部22を本体部10の貫通孔11に嵌合させた状態で、本体部10と蓋部20の基部21とを溶接して一体化させる(溶接工程)。これにより、図5に示すように、本体部10の端面10Aと蓋部20の基部21の接合面21Aとを接合する溶接部30が形成される。本体部10と蓋部20との溶接は、プラズマ溶接やTIG溶接を含むアーク溶接、ガス溶接、レーザー溶接、電子ビーム溶接、抵抗溶接、摩擦圧接、及び拡散接合など任意の方法により行うことができる。
次に、図6に示すように、本体部10における貫通孔11の他方の開口から、ピストン2及びピストンロッド3を本体部10内に挿入すると共に、貫通孔11の他方の開口にシリンダヘッド6を取り付ける(組み立て工程)。
次に、突出部23を貫通孔11の内周面に密着させる成形工程が行われる。具体的には、まず、シリンダチューブ100内の第1流体圧室4及び第2流体圧室5に作動油を充填する。そして、第2流体圧室5に油圧を供給し、流体圧シリンダ1が収縮作動する方向へ、ピストン2及びピストンロッド3を移動させる。
ここで、ピストン2は、図6等に示すように、突出部23に向かうにつれ外径が減少するように中心軸に対して傾斜するテーパ部2Aを有する。テーパ部2Aは、ピストン2及びピストンロッド3が収縮方向(図6中右方向)のストローク端付近にまで移動すると、突出部23に当接するように設けられる。
ピストン2が挿入部22の端面に当接する収縮方向のストローク端付近までピストン2が移動すると、ピストン2のテーパ部2Aと突出部23とが接触する(図7参照)。この状態から、収縮方向のストローク端となるまでピストン2をさらに移動させると、突出部23は、テーパ部2Aによって案内されて、全周にわたり径方向外側へ塑性変形して拡径される。これにより、図2に示すように、貫通孔11の環状溝11Aには、突出部23が充填される。このようにして、油圧により移動するピストン2によって突出部23を押圧することで、突出部23を貫通孔11における環状溝11Aの内周面に密着させる。
流体圧シリンダ1では、組み立て後の検査として、油圧によって伸縮作動させる動作確認の工程がある。突出部23を貫通孔11の内周面に密着させる成形工程は、組み立て後の動作確認の工程を利用して行われる。具体的には、所定の圧力で流体圧シリンダ1を収縮作動させて、ピストン2と挿入部22の端面とが当接する収縮方向のストローク端となるまでピストン2を移動させる。これにより、流体圧シリンダ1における収縮作動の動作確認と、突出部23を貫通孔11の内周面に密着させる工程(成形工程)と、が同時に行われる。このように、流体圧シリンダ1の動作確認と貫通孔11の内周面へ突出部23を密着させる工程とを同時に行うことで、製造サイクルを短縮することができる。
また、流体圧シリンダ1の構成部品であるピストン2を用いて突出部23を貫通孔11の内周面に密着させるため、突出部23を拡径するための治具などが不要となる。よって、コスト増加を防止することもできる。
以上の第1実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
シリンダチューブ100では、本体部10の貫通孔11の内周面と蓋部20の挿入部22の外周面との間のクリアランス25は、挿入部22に設けられる突出部23によって、第1流体圧室4との連通が遮断される。よって、油圧がクリアランス25に導かれることが防止され、溶接部30における応力集中が緩和される。したがって、シリンダチューブ100の耐久性を向上させることができる。
また、シリンダチューブ100では、貫通孔11の環状溝11Aに突出部23の一部が充填され、突出部23は全周にわたって環状溝11Aの内周面に密着する。拡径された突出部23が環状溝11Aに係止することで突出部23のスプリングバックが防止されるため、クリアランス25と第1流体圧室4との連通をより確実に遮断することができる。
また、第1実施形態に係るシリンダチューブ100の製造方法では、油圧によって移動するピストン2によって突出部23を拡径して環状溝11Aの内周面に密着させる。よって、流体圧シリンダ1の動作確認と同時に成形工程を行うことができ、製造サイクルを短縮することができる。また、突出部23を拡径するための治具も不要となる。したがって、シリンダチューブ100の製造コストを低減することができる。
(第2実施形態)
次に、図8及び図9を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以下では、上記第1実施形態と異なる点を中心に説明し、上記第1実施形態と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
上記第1実施形態では、油圧によってピストン2を移動させ、ピストン2によって突出部23を拡径して貫通孔11の内周面に密着させる。
これに対し、第2実施形態では、ピストン2を利用せず、治具102によって突出部23を拡径して貫通孔11の内周面に密着させる点で、上記第1実施形態とは相違する。
第2実施形態に係る製造方法では、溶接工程までの工程は、上記第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
第2実施形態に係る製造方法では、溶接工程の後に、成形工程が行われる。具体的には、図8に示すように、本体部10における貫通孔11の他方の開口から治具102を内部に挿入し、治具102によって突出部23を押圧する。第1実施形態におけるピストン2と同様に、治具102の先端には、テーパ部102Aが設けられる。治具102を突出部23に向けて押圧することで、突出部23は、テーパ部102Aによって案内されて、全周にわたり径方向外側へ塑性変形して拡径される。これにより、貫通孔11の環状溝11Aには突出部23が充填され、突出部23が貫通孔11における環状溝11Aの内周面に密着する。このようにして、シリンダチューブ100の製造が完了する。
次に、本体部10における貫通孔11の他方の開口から、ピストン2及びピストンロッド3を本体部10内に挿入すると共に、貫通孔11の他方の開口にシリンダヘッド6を取り付ける。これにより、流体圧シリンダ1の組み立て(製造)が完了する。
このように、第2実施形態では、溶接工程の後に、治具102を用いて成形工程が行われ、その後組み立て工程が行われる。
なお、第2実施形態では、突出部23の拡径にピストン2を利用しないため、図9に示すように、突出部23と接触するテーパ部2Aをピストン2に設けなくてよい。第2実施形態では、ピストン2には突出部23との接触を避けるための逃げ部2Bが設けられる。これにより、ピストン2が収縮方向のストローク端まで移動した際、突出部23はピストン2には接触せずに離間する。これによれば、収縮方向へのピストン2のストロークが突出部23によって阻害されない。つまり、ピストン2と蓋部20の挿入部22との接触によって確実に収縮方向のストローク端を規定することができる。
以上の第2実施形態によっても、上記第1実施形態と同様のシリンダチューブ100を製造することができる。
次に、上記各実施形態の変形例について説明する。以下のような変形例も本発明の範囲内であり、以下の変形例と上記実施形態の各構成とを組み合わせたり、上記の異なる実施形態で説明した構成同士を組み合わせたり、以下の変形例同士を組み合わせたりすることも可能である。
上記各実施形態では、貫通孔11の内周面に環状溝11Aが設けられる。これに対し、環状溝11Aは必ずしも設けなくてよい。この場合であっても、突出部23が貫通孔11の内周面に密着することで、クリアランス25への油圧の侵入は防止される。
また、上記各実施形態では、環状溝11Aには、突出部23が充填される。つまり、突出部23は、環状溝11Aの軸方向のほぼ全体に対して接触する。これに対し、突出部23は、環状溝11Aにおける軸方向の一部にのみ接触するものでもよい。
また、上記各実施形態では、ピストン2や治具102に突出部23と接触するテーパ部2A,102Aが設けられる。これに対し、突出部23を貫通孔11の内周面に密着させることができる限り、ピストン2や治具102は任意の形状に形成することができる。例えば、ピストン2や治具102にテーパ部2A,102Aを設けず、突出部23の内周面をテーパ状に形成してもよい。また、テーパ部2A,102Aに代えて、例えば、突出部23に接触する曲面部をピストン2や治具102に形成してもよい。
また、上記実施形態では、耐圧機器として、流体圧シリンダ1に用いられるシリンダチューブ100について説明した。耐圧機器は、これに限らず、液体や気体を保管するためのボンベなどの圧力容器でもよい。流体圧によって移動するピストン2が内部に設けられない耐圧機器の場合には、上記第2実施形態に係る製造方法により耐圧機器を製造すればよい。
以下、本発明の実施形態の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
シリンダチューブ100は、端面10Aに開口する貫通孔11を有する本体部10と、本体部10の貫通孔11の開口を閉塞する蓋部20と、を備え、蓋部20は、本体部10の端面10Aに溶接される接合面21Aを有する基部21と、接合面21Aから突出して形成され貫通孔11に挿入される挿入部22と、挿入部22に設けられ全周にわたって貫通孔11の内周面に密着する突出部23と、を有する。
この構成では、突出部23が全周にわたって貫通孔11の内周面に密着するため、貫通孔11の内周面と挿入部22の外周面との間のクリアランス25を通じて溶接部30に内圧が作用することが防止される。したがって、シリンダチューブ100の耐久性が向上する。
また、シリンダチューブ100では、貫通孔11の内周面には、環状溝11Aが設けられ、突出部23は、全周にわたって環状溝11Aの内周面に密着する。
この構成では、突出部23が環状溝11Aに係止されるため、両者の離間が防止され、貫通孔11と挿入部22との間のクリアランス25をより確実に塞ぐことができる。
また、シリンダチューブ100では、突出部23は、塑性変形によって貫通孔11の内周面に押し付けられるかしめ部である。
流体圧シリンダ1は、シリンダチューブ100と、シリンダチューブ100の内部を第1流体圧室4及び第2流体圧室5に仕切るピストン2と、を備え、ピストン2は、突出部23に当接可能なテーパ部2Aを有する。
この構成では、流体圧シリンダ1の構成部品であるピストン2によって、突出部23を貫通孔11の内周面に押圧することができるため、治具等が不要となり、製造コストが低減される。
端面10Aに開口する貫通孔11を有する本体部10と、本体部10の貫通孔11の開口を閉塞する蓋部20と、を備えるシリンダチューブ100の製造方法は、蓋部20に設けられる基部21の接合面21Aを本体部10の端面10Aに接触させると共に、接合面21Aから突出する挿入部22を本体部10の貫通孔11に挿入する配置工程と、基部21の接合面21Aと本体部10の端面10Aとを溶接する溶接工程と、挿入部22に設けられる突出部23を塑性変形させ、全周にわたって貫通孔11の内周面に密着させる成形工程と、を備える。
この構成では、全周にわたって貫通孔11の内周面に密着する突出部23が形成されるため、貫通孔11の内周面と挿入部22の外周面との間のクリアランス25を通じて溶接部30に内圧が作用することが防止される。したがって、シリンダチューブ100の耐久性が向上する。
また、上記各実施形態に係るシリンダチューブ100の製造方法では、貫通孔11の内周面には、環状溝11Aが設けられ、成形工程では、全周にわたって環状溝11Aの内周面に密着する突出部23を形成する。
この構成では、突出部23が環状溝11Aに係止されるため、両者の離間が防止され、貫通孔11と挿入部22との間のクリアランス25をより確実に塞ぐことができる。
また、上記第2実施形態に係るシリンダチューブ100の製造方法は、成形工程では、貫通孔11に挿入される治具102によって突出部23を押圧して貫通孔11の内周面に密着させる。
また、上記第1実施形態に係るシリンダチューブ100の製造方法は、成形工程では、本体部10内に挿入されるピストン2を油圧によって移動させて、ピストン2によって突出部23を押圧して貫通孔11の内周面に密着させる。
この構成では、流体圧シリンダ1の動作確認と共に成形工程を行うことができるため、製造サイクルを低減することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記各実施形態は本発明の適用例の一つを示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
1…流体圧シリンダ、2…ピストン、2A…テーパ部、4…第1流体圧室、5…第2流体圧室、10…本体部、10A…端面、11…貫通孔(中空部)、11A…環状溝、20…蓋部、21…基部、21A…端面(接合面)、22…挿入部、23…突出部、100…シリンダチューブ(耐圧機器)、102…治具

Claims (7)

  1. 端面に開口する中空部を有する本体部と、
    前記本体部の前記中空部の開口を閉塞する蓋部と、を備え、
    前記蓋部は、
    前記本体部の前記端面に溶接される接合面を有する基部と、
    前記接合面から突出して形成され前記中空部に挿入される挿入部と、
    前記挿入部に設けられ全周にわたって前記中空部の内周面に密着する突出部と、を有し、
    前記突出部は、前記中空部の前記内周面に押し付けられたかしめ部である、
    ことを特徴とする耐圧機器。
  2. 前記中空部の内周面には、環状溝が設けられ、
    前記突出部は、全周にわたって前記環状溝の内周面に密着する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の耐圧機器。
  3. シリンダチューブと、
    前記シリンダチューブの内部を第1流体圧室及び第2流体圧室に仕切るピストンと、を
    備え、
    前記シリンダチューブは、
    端面に開口する中空部を有する本体部と、
    前記本体部の前記中空部の開口を閉塞する蓋部と、を備え、
    前記蓋部は、
    前記本体部の前記端面に溶接される接合面を有する基部と、
    前記接合面から突出して形成され前記中空部に挿入される挿入部と、
    前記挿入部に設けられ全周にわたって前記中空部の内周面に密着する突出部と、を有し、
    前記ピストンは、前記突出部に当接可能なテーパ部を有する、
    ことを特徴とする流体圧シリンダ。
  4. 端面に開口する中空部を有する本体部と、前記本体部の前記中空部の開口を閉塞する蓋部と、を備える耐圧機器を製造する製造方法であって、
    前記蓋部における基部の接合面を前記本体部の前記端面に接触させると共に、前記接合面から突出する挿入部を前記本体部の前記中空部に挿入する配置工程と、
    前記基部の前記接合面と前記本体部の前記端面とを溶接する溶接工程と、
    前記挿入部に設けられる突出部を塑性変形させ、全周にわたって前記中空部の内周面に密着させる成形工程と、を備える、
    ことを特徴とする耐圧機器の製造方法。
  5. 前記中空部の内周面には、環状溝が設けられ、
    前記成形工程では、全周にわたって前記環状溝の内周面に前記突出部を密着させる、
    ことを特徴とする請求項4に記載の耐圧機器の製造方法。
  6. 前記成形工程では、前記中空部に挿入される治具によって前記突出部を押圧して前記中空部の前記内周面に密着させる、
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の耐圧機器の製造方法。
  7. 前記耐圧機器は、流体圧シリンダに用いられるシリンダチューブであって、
    前記成形工程では、前記本体部内に挿入されるピストンを流体圧によって移動させて、
    前記ピストンによって前記突出部を押圧して前記中空部の内周面に密着させる、
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の耐圧機器の製造方法。
JP2017217515A 2017-11-10 2017-11-10 耐圧機器、流体圧シリンダ、及び耐圧機器の製造方法 Active JP6924122B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017217515A JP6924122B2 (ja) 2017-11-10 2017-11-10 耐圧機器、流体圧シリンダ、及び耐圧機器の製造方法
PCT/JP2018/041015 WO2019093274A1 (ja) 2017-11-10 2018-11-05 耐圧機器、流体圧シリンダ、及び耐圧機器の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017217515A JP6924122B2 (ja) 2017-11-10 2017-11-10 耐圧機器、流体圧シリンダ、及び耐圧機器の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019090433A JP2019090433A (ja) 2019-06-13
JP6924122B2 true JP6924122B2 (ja) 2021-08-25

Family

ID=66438849

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017217515A Active JP6924122B2 (ja) 2017-11-10 2017-11-10 耐圧機器、流体圧シリンダ、及び耐圧機器の製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6924122B2 (ja)
WO (1) WO2019093274A1 (ja)

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58149606U (ja) * 1982-03-31 1983-10-07 ティー・シー・エム株式会社 流体圧シリンダ
JPS60196003U (ja) * 1984-06-01 1985-12-27 株式会社ナブコ 油圧シリンダ
JPS61124704U (ja) * 1985-01-25 1986-08-06
JPS62140206U (ja) * 1986-02-28 1987-09-04
US5651303A (en) * 1994-11-14 1997-07-29 Polygon Company Fluid cylinder end cap assembly
US5465647A (en) * 1994-11-14 1995-11-14 Polygon Company Fluid cylinder end cap assembly
JP2001227465A (ja) * 2000-02-18 2001-08-24 Toyota Autom Loom Works Ltd 圧縮機用中空ピストンの製造方法
US7100492B2 (en) * 2004-10-06 2006-09-05 Polygon Company End cap assembly
JP6611544B2 (ja) * 2015-10-05 2019-11-27 Kyb−Ys株式会社 接合体、流体圧シリンダ、及び接合体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019090433A (ja) 2019-06-13
WO2019093274A1 (ja) 2019-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5046085B2 (ja) 接合ロッドおよびシリンダ装置の製造方法
US20080314113A1 (en) Processing method of tube body, manufacturing method of cylinder device and cylinder device manufactured by the same
WO2017061276A1 (ja) 接合体、流体圧シリンダ、及び接合体の製造方法
TWI564495B (zh) 用於流體壓缸的活塞的連結構造及其連結方法
CN110430963B (zh) 接合体的制造方法、接合体、缸筒和活塞杆
JP5339031B2 (ja) 2部材の結合方法および2部材の結合体
JP6924122B2 (ja) 耐圧機器、流体圧シリンダ、及び耐圧機器の製造方法
KR101872982B1 (ko) 실린더 장치
JP4852599B2 (ja) 圧力流体用フランジ連結
JP6530800B2 (ja) 耐圧機器及び流体圧シリンダ
JP5252146B2 (ja) 2部材の結合方法
JP2019027471A (ja) 緩衝器および緩衝器の製造方法
JP6539549B2 (ja) 筒体の製造方法
JP6646488B2 (ja) ショックアブソーバ
JP6069125B2 (ja) 流体圧シリンダ
JP2017194088A (ja) 耐圧機器及び流体圧シリンダ
JP2019011777A (ja) 口金具の製造方法
JP6546871B2 (ja) 筒体の製造方法
JP2012180864A (ja) シリンダ装置およびその製造方法
JP2005224859A (ja) 管体の製造方法および接合管体
EP1960135A1 (en) A method for manufacturing of a tubular element comprising a tube with a fixedly arranged flange
JP2006095593A (ja) 筒体の製造方法
JP7564008B2 (ja) 軸合わせ用治具
JP2024066822A (ja) 電磁弁の製造方法及び加締め治具
JP2020002911A (ja) 部品の製造方法及び燃料噴射弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210408

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210511

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210706

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210730

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6924122

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350