JP6924067B2 - 車両 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動モータが車輪にトルクを伝達する車両に関する。
従来、電気自動車やハイブリッド自動車など、駆動モータによって駆動する車両が普及している。このような車両において、有段変速機を設けず、駆動モータの回転数を可変させることで車速を制御したり、無段変速機などによって変速比を可変させることで車速を制御するものがある(例えば、特許文献1)。
特開2012―166682号公報
ところで、有段変速機を備える車両においては、変速段の切り換え時にクラッチが解放されることにより、搭乗者は変速感を体感する。一方、上記のように、モータを駆動源とし、有段変速機を設けていない車両においては、搭乗者は変速感を感じ難い。そのため、有段変速機を備える車両に慣れた搭乗者には、違和感を与えてしまう場合がある。
また、エンジンを駆動させていない場合、エンジンの振動音が体感されず、エンジンの振動音の変化によって車速変化を体感することがない。そのため、エンジンで駆動する車両に慣れた搭乗者には、違和感を与えてしまう。
本発明は、このような課題に鑑み、変速時の違和感を抑制することが可能な車両を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の車両は、所定のキャリア周波数に基づいたパルス幅変調による交流電力がインバータから供給され、供給された交流電力によって発生したトルクを、有段変速機を介さずに車輪に伝達する駆動モータと、有段変速機の変速時の変速感を疑似的に演出する所定の契機で、インバータから放音されるノイズに関連するインバータのキャリア周波数を、設定変動量だけ変化させることで、ノイズを変化させ、有段変速機の変速時の変速感を、ノイズの変化によって擬似的に演出する周波数変動制御を遂行する周波数制御部と、を備える。
所定の契機は、車速、アクセル開度、アクセル開速度、ブレーキ踏込み量のうち、1または複数によって規定されてもよい。
所定の契機は、複数の条件のいずれか1つが満たされたときであり、複数の条件ごとに、設定変動量が対応付けられてもよい。
周波数制御部は、所定の契機としての疑似的なアップシフト条件が満たされた時に、インバータのキャリア周波数を減少させ、所定の契機としての疑似的なダウンシフト条件が満たされた時に、インバータのキャリア周波数を増加させてもよい。
周波数制御部は、所定の契機以外のタイミングで、車速上昇に応じて、キャリア周波数を増加させるか、または、車速低下に応じて、キャリア周波数を減少させてもよい。
車載のパワーエレクトロニクス機器の温度を検出する温度検出部を備え、周波数制御部は、温度が第1閾値以上であると、キャリア周波数を規定値に設定してもよい。
本発明によれば、変速時の違和感を抑制することが可能となる。
電気自動車(車両)の構成を示す図である。 周波数制御部のキャリア周波数制御の一例を説明するための図である。 周波数変動制御処理の流れを示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、電気自動車100(車両)の構成を示す図である。図1に示すように、電気自動車100は、モータジェネレータ102(駆動モータ)を有する。なお、ここでは、駆動源をモータジェネレータ102とする電気自動車100を例に挙げて説明するが、駆動源をエンジンおよびモータとするハイブリッド自動車を適用してもよい。
モータジェネレータ102は、インバータ104を介してバッテリ106に接続され、バッテリ106からの電力を受けて回転軸108にトルクを伝達する電動機として機能する。インバータ104は、バッテリ106から供給される直流電力に対し、所定のキャリア周波数でパルス幅変調処理(PWM:Pulse Width Modulation)を行って交流電力に変換し、交流電力をモータジェネレータ102に供給する。
また、モータジェネレータ102は、電気自動車100の制動時、制動機構110の代わりに、または、制動機構110とともに電気自動車100に制動力を作用させ、回生エネルギーを発生させる発電機として機能する。制動機構110は、例えば、ディスクブレーキやドラムブレーキなどで構成され、各車輪(前輪120および後輪130)にそれぞれ設けられる。
回転軸108は、ギア機構112を介して前輪側プロペラシャフト114に接続されている。前輪側プロペラシャフト114は、一端にフロントディファレンシャル116を介して前輪側ドライブシャフト118が接続されており、他端に電子制御カップリング122を介して後輪側プロペラシャフト124が接続されている。前輪側ドライブシャフト118の両端には、前輪120が接続されている。
後輪側プロペラシャフト124は、電子制御カップリング122とは反対側の後端にリアディファレンシャル126を介して後輪側ドライブシャフト128が接続されている。後輪側ドライブシャフト128の両端には、後輪130が接続されている。
したがって、電気自動車100では、回転軸108、ギア機構112、前輪側プロペラシャフト114、フロントディファレンシャル116および前輪側ドライブシャフト118を介して、モータジェネレータ102から出力されるトルクが前輪120に伝達される。また、電気自動車100では、回転軸108、ギア機構112、前輪側プロペラシャフト114、電子制御カップリング122、後輪側プロペラシャフト124、リアディファレンシャル126、および、後輪側ドライブシャフト128を介して、モータジェネレータ102から出力されるトルクが後輪130に伝達される。このように、モータジェネレータ102は、有段変速機を介さずに、車輪(前輪120および後輪130)にトルクを伝達する。
電子制御カップリング122は、走行状態や搭乗者からの指示に応じて、前輪120に伝達されるトルクと、後輪130に伝達されるトルクとの比を調整可能となっている。
また、電気自動車100には、車両制御装置132が設けられている。車両制御装置132は、中央処理装置(CPU)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含む半導体集積回路で構成され、電気自動車100の各部を統括制御する。
車両制御装置132は、アクセルペダルセンサ134、ブレーキペダルセンサ136、車速センサ138、温度センサ140(温度検出部)とそれぞれ接続され、各センサ134〜140で検出された値を示す信号が所定間隔毎に入力される。
アクセルペダルセンサ134は、アクセルペダルの踏込み量(アクセル開度)を検出し、アクセル開度を示す信号を車両制御装置132に送信する。ブレーキペダルセンサ136は、ブレーキペダルの踏込み量(ブレーキ踏込み量)を検出し、ブレーキ踏込み量を示す信号を車両制御装置132に送信する。車速センサ138は、電気自動車100の車速を検出し、車速を示す信号を車両制御装置132に送信する。
温度センサ140は、インバータ104の温度を検出し、インバータ104の温度を示す信号を車両制御装置132に送信する。ここでは、車載のパワーエレクトロニクス機器の温度であるパワエレ温度として、インバータ104の温度を用いる場合について説明するが、インバータ104の温度の代わりに、バッテリ106や、バッテリ106の高電圧を低電圧に変圧して補機に供給するコンバータの温度をパワエレ温度としてもよい。また、ハイブリッド自動車の場合、エンジンの冷却水温度や油温などをパワエレ温度として代用してもよい。
また、操作部142は、操作キー、ダッシュボードなどに搭載されたディスプレイに重畳されたタッチパネルなどで構成され、搭乗者の操作入力を受け付け、操作入力の内容を示す信号を車両制御装置132に出力する。
また、車両制御装置132は、インバータ104およびバッテリ106と接続され、インバータ104に制御信号を送信し、バッテリ106からバッテリ残量(SOC:State Of Charge)を示す信号を受信する。
また、車両制御装置132は、車両制御処理を行う際、モータ制御部150、制動制御部152、および、周波数制御部154として機能する。
モータ制御部150は、アクセルペダルセンサ134から送信されるアクセル開度を示す信号、および、車速センサ138から送信される車速を示す信号に基づいて、予め記憶されたマップを参照してモータジェネレータ102の目標トルクを導出する。そして、モータ制御部150は、インバータ104を介し、モータジェネレータ102のトルクが目標トルクとなるようにモータジェネレータ102を制御する。
また、モータ制御部150は、ブレーキペダルセンサ136からブレーキ踏込み量を示す信号が送信されると、ブレーキ踏込み量を示す信号に基づいて、モータジェネレータ102を発電機として機能させて、電気自動車100を制動させつつ、回生エネルギーによってバッテリ106を充電させる。
制動制御部152は、モータジェネレータ102による制動力が不足する場合、制動機構110を制御して、電気自動車100を制動させる。
周波数制御部154は、インバータ104でのパルス幅変調処理を制御する。
ところで、有段変速機を備える車両においては、変速段の切り換え時にクラッチが解放されることにより、搭乗者は変速感を体感する。本実施形態の電気自動車100は、モータジェネレータ102を駆動源とし、有段変速機が設けられておらず、そのままでは搭乗者は変速感を感じ難い。そのため、有段変速機を備える車両に慣れた搭乗者には、違和感を与えてしまう場合がある。そこで、周波数制御部154は、パルス幅変調処理によりキャリア周波数を変化させることで、変速感を演出する。
図2は、周波数制御部154のキャリア周波数制御の一例を説明するための図である。図2中、LOWは有段変速における1速、2ndは有段変速における2速、3rdは有段変速における3速、4thは有段変速における4速、TOPは有段変速における5速を示す。
電気自動車100には、変速感の演出を行わない標準モードと、変速感の演出を行う変速モードが設けられている。搭乗者は、操作部142を介して標準モードおよび変速モードの一方を選択できる。周波数制御部154は、操作部142を介して変速モードが選択されたとき、以下のキャリア周波数制御を行う。
ここでは、時刻Taにおいてアクセルが押圧され始め、時刻Tbにおいてアクセル開度が全開となり、時刻Tcまでアクセル開度が全開に維持される場合を例に挙げて説明する。周波数制御部154は、温度センサ140から出力された信号により、パワエレ温度を所定周期で取得する。
また、本実施形態においては、車両制御装置132には、予め変速マップが設定されている。変速マップは、有段変速における、1速から2速、2速から3速、3速から4速、4速から5速への変速に対応して、それぞれ条件が設定される。以下、1速から2速への変速に対応する条件を第1アップシフト条件、2速から3速への変速に対応する条件を第2アップシフト条件、3速から4速への変速に対応する条件を第3アップシフト条件、4速から5速への変速に対応する条件を第4アップシフト条件という。第1〜第4アップシフト条件は、車速、アクセル開度、アクセル開速度、ブレーキ踏込み量によって規定される。すなわち、第1〜第4アップシフト条件には、車速、アクセル開度、アクセル開速度の範囲がそれぞれ規定される。また、第1〜第4アップシフト条件には、それぞれ、後述する設定変動量が対応付けられる。
周波数制御部154は、上記の各センサ134〜138から出力された信号により、車速、アクセル開度、アクセル開速度、ブレーキ踏込み量を所定周期で取得する。そして、周波数制御部154は、車速、アクセル開度、アクセル開速度が、変速マップに設定された条件を満たすか(第1〜第4アップシフト条件として規定された、車速、アクセル開度、アクセル開速度の範囲に含まれるか)否かを判定する。
例えば、電気自動車100が、有段変速の1速に対応する走行状態のとき、図2に示すように、時刻Taにおいてアクセルが押圧される。そして、時刻Tdにおいて、第1アップシフト条件が満たされたとする。周波数制御部154は、第1アップシフト条件に対応付けられた設定変動量の分だけ、インバータ104のキャリア周波数を減少(変化)させる。その後、周波数制御部154は、車速上昇に応じて、インバータ104のキャリア周波数を増加させる。キャリア周波数の減少は、例えば、キャリア周波数の増加よりも短時間で行われる。
時刻Te、Tf、Tgにおいても、時刻Tdにおける処理と同様、第2アップシフト条件、第3アップシフト条件、第4アップシフト条件が満たされたとする。周波数制御部154は、第1アップシフト条件が満たされたときと同様、第2〜第4アップシフト条件に対応付けられた設定変動量の分だけ、キャリア周波数を減少させる。その後、周波数制御部154は、車速上昇に応じてキャリア周波数を増加させる。
このように、周波数制御部154は、疑似的なシフトチェンジを演出する所定の契機であるアップシフト条件(第1〜第4アップシフト条件)が満たされたとき、設定変動量の分だけ、キャリア周波数を減少させる(以下、周波数変動制御という)。その後、周波数制御部154は、車速上昇に応じてキャリア周波数を増加させる。ここでは、所定の契機は、第1〜第4アップシフト条件の少なくとも1つを満たすことである。
図2中、一点鎖線で示すように、変速モードが選択されず、標準モードが選択されている場合、キャリア周波数は、例えば、予め設定された規定値に固定されている。一方、変速モードが選択された場合、上記の周波数変動制御が行われる。周波数変動制御により、キャリア周波数が一時的に減少して低音のノイズが増加する。増加したノイズにより疑似的なシフトチェンジが演出される。こうして、有段変速機を備える車両に慣れた搭乗者に対して、違和感が抑制される。
また、キャリア周波数が一時的に減少することで、標準モードが選択されている場合のパワエレ温度(図2中、一点鎖線で示す)に比べ、温度上昇が抑制される。そのため、パワーエレクトロニクス機器の劣化が抑制される。
また、パワエレ温度が上限温度に達すると、パワーエレクトロニクス機器保護のため、アクセル開度が全開であっても加速されなくなる。その結果、搭乗者に違和感を与えてしまう。変速モードでは、時刻Td、Te、Tf、Tgの直後にキャリア周波数を減少させた分、標準モードよりもパワエレ温度上昇が抑制される。そのため、パワエレ温度が上限温度に達するまでの時間が延長され、アクセルペダルが踏み込まれていても、加速しないといった違和感を搭乗者に与える事態の発生を抑制することが可能となる。
また、周波数制御部154は、第1〜第4アップシフト条件を満たさない(所定の契機以外の)タイミングで、車速上昇に応じて、キャリア周波数を増加させる。これにより、ノイズが徐々に高音となり、加速によるエンジンの振動音の周波数上昇と同じように加速感が得られる。
なお、ここでは、アクセル開度が全開となっていて、電気自動車100が加速する場合について説明した。しかし、アクセル開度は、全開である場合に限らず、第1〜第4アップシフト条件に規定される値以上の開度であればよい。
また、所定の周期で取得したパワエレ温度が、予め設定された第1閾値以上であると、周波数制御部154は、第1〜第4アップシフト条件のいずれか1または複数を満たしても(所定の契機となっても)、上記の周波数変動制御を遂行しない。ここで、第1閾値は上限温度よりも低く設定される。周波数制御部154は、アクセル開度に拘らず、キャリア周波数を低く(例えば、規定値、または、規定値未満に)維持し、パワエレ温度の上昇を回避する。
また、上記の変速マップには、パワエレ温度が第2閾値未満の場合に選択される通常変速マップと、パワエレ温度が第2閾値以上の場合に選択される高温用変速マップがある。高温用変速マップは、通常変速マップよりもキャリア周波数が低く設定される。ここで、第2閾値は第1閾値よりも低く設定される。例えば、高温用変速マップは、通常変速マップよりも設定変動量が大きく設定されている。そのため、パワエレ温度が第2閾値以上の場合に、パワエレ温度の上昇が一層抑制される。このとき、電気自動車100は加減速中であるため、キャリア周波数の減少に伴ってノイズが増加しても、不快感は生じ難い。
また、変速マップには、上記の第1〜第4アップシフト条件の他に、ダウンシフト条件(第1〜第4ダウンシフト条件)が設定される。ダウンシフト条件は、有段変速における、5速から4速、4速から3速、3速から2速、2速から1速への変速に対応して、それぞれ設定される。以下、5速から4速への変速に対応する条件を第1ダウンシフト条件、4速から3速への変速に対応する条件を第2ダウンシフト条件、3速から2速への変速に対応する条件を第3ダウンシフト条件、2速から1速への変速に対応する条件を第4ダウンシフト条件という。第1〜第4ダウンシフト条件は、車速、ブレーキ踏込み量によって規定される。すなわち、第1〜第4ダウンシフト条件には、車速、ブレーキ踏込み量の範囲がそれぞれ規定される。また、第1〜第4ダウンシフト条件には、それぞれ、設定変動量が対応付けられる。
そして、電気自動車100が減速する場合、モータジェネレータ102の制動トルクについて同様の周波数変動制御がなされる。すなわち、周波数制御部154は、疑似的なシフトチェンジを演出する所定の契機であるダウンシフト条件が満たされたとき、ダウンシフト条件に対応付けられた設定変動量の分だけ、キャリア周波数を増加(変化)させる。この場合、減速感について、有段変速機を備える車両に慣れた搭乗者に対して与える違和感を抑制することが可能となる。
また、周波数制御部154は、第1〜第4ダウンシフト条件を満たさない(所定の契機以外の)タイミングで、車速低下に応じて、キャリア周波数を減少させる。これにより、ノイズが徐々に減少し、減速によるエンジンの振動音の減少と同じように減速感が得られる。
図3は、周波数変動制御処理の流れを示すフローチャートである。図3に示す処理は、変速モードが選択されている間、所定周期で繰り返し実行される。図3では、特に、第1〜第4アップシフト条件に対応する周波数変動制御処理の流れについて説明する。
(S200)
周波数制御部154は、パワエレ温度が第1閾値未満であるか否かを判定する。パワエレ温度が第1閾値未満であれば、ステップS202に処理を移し、パワエレ温度が第1閾値以上であれば、キャリア周波数を規定値に固定し、当該周波数変動制御処理を終了する。
(S202)
周波数制御部154は、パワエレ温度が第2閾値未満であるか否かを判定する。パワエレ温度が第2閾値未満であれば、ステップS204に処理を移し、パワエレ温度が第2閾値以上であれば、ステップS206に処理を移す。
(S204)
周波数制御部154は、通常変速マップを選択し、ステップS208に処理を移す。
(S206)
周波数制御部154は、高温用変速マップを選択し、ステップS208に処理を移す。
(S208)
周波数制御部154は、ステップS204、S206で選択された変速マップを参照し、第1〜第4アップシフト条件のいずれか1つでも満たしているか否かを判定する。第1〜第4アップシフト条件の少なくとも1つを満たす場合、ステップS210に処理を移し、第1〜第4アップシフト条件のいずれも満たさない場合、ステップS214に処理を移す。
(S210)
周波数制御部154は、ステップS204、S206で選択された変速マップを参照し、ステップS208で満たした第1〜第4アップシフト条件に対応する設定変動量の値を記憶領域から取得する。
(S212)
周波数制御部154は、ステップS210で取得した設定変動量の分だけ、キャリア周波数を減少させ、当該周波数変動制御処理を終了する。
(S214)
周波数制御部154は、車速上昇に応じて、キャリア周波数を増加させ、当該周波数変動制御処理を終了する。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態では、第1〜第4アップシフト条件が、車速、アクセル開度、アクセル開速度によって規定される場合について説明した。しかし、第1〜第4アップシフト条件が、車速、アクセル開度、アクセル開速度のうち、1または複数によって規定されてもよい。ここで、アクセル開速度は、有段変速における所謂キックダウンを模した周波数変動制御を遂行する条件となる。また、第1〜第4アップシフト条件は、アクセル開度が所定値以上となった継続時間(開時間)を含んで規定されてもよい。
また、電気自動車100には、パドルシフトやティップシフトが設けられてもよい。この場合、モータ制御部150は、パドルシフトやティップシフトへの操作入力を示す信号を取得したことを契機に、上記の周波数変動制御を遂行する。
また、上述した実施形態では、第1〜第4アップシフト条件、および、第1〜第4ダウンシフト条件ごとに、設定変動量が対応付けられる場合について説明した。しかし、設定変動量は、第1〜第4アップシフト条件、および、第1〜第4ダウンシフト条件のいずれも同じ値としてもよい。
また、上述した実施形態では、周波数制御部154は、所定の契機以外のタイミングで、車速上昇に応じて、キャリア周波数を増加させるか、または、車速低下に応じて、キャリア周波数を減少させる場合について説明した。ただし、周波数制御部154は、所定の契機以外のタイミングでは、キャリア周波数を変動させなくてもよい。
本発明は、駆動モータが車輪にトルクを伝達する車両に利用することができる。
100 電気自動車(車両)
102 モータジェネレータ(駆動モータ)
120 前輪(車輪)
130 後輪(車輪)
140 温度センサ(温度検出部)
154 周波数制御部

Claims (6)

  1. 所定のキャリア周波数に基づいたパルス幅変調による交流電力がインバータから供給され、供給された交流電力によって発生したトルクを、有段変速機を介さずに車輪に伝達する駆動モータと、
    前記有段変速機の変速時の変速感を疑似的に演出する所定の契機で、前記インバータから放音されるノイズに関連する前記インバータの前記キャリア周波数を、設定変動量だけ変化させることで、前記ノイズを変化させ、前記有段変速機の変速時の変速感を、前記ノイズの変化によって擬似的に演出する周波数変動制御を遂行する周波数制御部と、
    を備える車両。
  2. 前記所定の契機は、車速、アクセル開度、アクセル開速度、ブレーキ踏込み量のうち、1または複数によって規定される請求項1に記載の車両。
  3. 前記所定の契機は、複数の条件のいずれか1つが満たされたときであり、前記複数の条件ごとに、前記設定変動量が対応付けられる請求項1または2に記載の車両。
  4. 前記周波数制御部は、前記所定の契機としての疑似的なアップシフト条件が満たされた時に、前記インバータの前記キャリア周波数を減少させ、前記所定の契機としての疑似的なダウンシフト条件が満たされた時に、前記インバータの前記キャリア周波数を増加させる請求項1から3のいずれか1項に記載の車両。
  5. 前記周波数制御部は、前記所定の契機以外のタイミングで、車速上昇に応じて、前記キャリア周波数を増加させるか、または、車速低下に応じて、前記キャリア周波数を減少させる請求項1から4のいずれか1項に記載の車両。
  6. 車載のパワーエレクトロニクス機器の温度を検出する温度検出部を備え、
    前記周波数制御部は、前記温度が第1閾値以上であると、前記キャリア周波数を規定値に設定する請求項1から5のいずれか1項に記載の車両。
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