以下、本実施例に対して添付される図面を参照して詳しく説明するようにする。ただし、本実施例が開示する事項から本実施例が有する発明の思想の範囲が決定され、本実施例が有する発明の思想は、提案される実施例に対して構成要素の追加、削除、変更などの実施の変形を含むものとする。
<第1実施例>
図1は、本発明の第1実施例に係る起立補助椅子が示された斜視図である。
本発明の起立補助椅子は、図1に示されたように、ベース110と、シート120と、背もたれ部130と、一対の腕掛け部140、150と、レッグサポート160と、レッグサポートティルトモジュール170と、シート制御レバー180と、レッグサポート制御レバー190とを含むように構成される。
ここで、起立補助椅子は、障碍者のための車椅子、ソファなどのように着席できる全ての種類の椅子に着席対象が起立する時の動作を補助できる物品をいう。
前記ベース110は、起立補助椅子全体を床に固定させる形態で備えられるが、老弱者などのように筋骨格系が弱いユーザーの起立動作を安定的に補助するだけでなく、椅子と一緒に倒れることを防止することができる。
前記シート120は、ユーザーが座ることができる座シートとして、所定のクッションを提供して楽に座れるように構成される。また、前記シート120は、前記ベース110の上側に水平状態で装着されるが、別途にガススプリングを利用したリンク構造のシートティルトモジュール(図示されない)が備えられることで、前記シート120は前方に傾くことができるように設置され、前記シート制御レバー180によってその回転角度が調節される。
実施例において、前記シートティルトモジュール(図示されない)は、一種のモジュール形態として、前記ベース110の上側に固定され、前記シート120と背もたれ部130及びレッグサポート160を装着させるように構成されるので、既存の椅子構成に適用して容易にシート120を前方に回転させることができる起立補助椅子を具現することができ、多様な形態に構成することができる。
前記背もたれ部130は、ユーザーが背中を凭せ掛けることができるように備えられるが、同様に所定のクッションを提供して楽に凭せ掛けることができるように構成される。また、前記背もたれ部130は、前記ベース110の上側に垂直状態または後方に傾いた状態で装着されるが、前記ベース110または別途のシートティルトモジュール(図示されない)に固定されるように設置される。
前記腕掛け部140、150は、ユーザーの手と腕を載せることができるように備えられるが、前記シート120の両側に右側腕掛け部140及び左側腕掛け部150で構成され、同様に、前記ベース110または別途のシートティルトモジュール(図示されない)に固定されるように設置される。
実施例において、前記右側腕掛け部140の前面には、前記シート制御レバー180のハンドルレバー(図示されない)が露出するように構成され、前記左側腕掛け部150の前面には、前記レッグサポート制御レバー190のハンドルレバー191(図4)が露出するように構成されるが、これに限定されるものではない。
また、前記腕掛け部140、150は、内部に所定の空間が確保され、別途のカバーによって空間を開閉できる形態に構成され、別途のカバーには服薬時間アラーム設定ボタン(図示されない)が備えられてもよい。
もちろん、前記腕掛け部140、150の内部には、容易に取り出して広げることができる棚が内蔵されたり、健康関連用品を保管することができるが、これに限定されるものではない。
前記レッグサポート160は、ユーザーが脚を載せることができるように備えられるが、同様に所定のクッションを提供して楽に載せることができるように構成される。また、前記レッグサポート160は、前記シート120の前方に垂直方向に下向するように装着されるが、後述されるレッグサポートティルトモジュール170が装着されることで、水平方向まで回転可能に設置され、後述されるレッグサポート制御レバー190によってその回転角度が調節される。
前記レッグサポートティルトモジュール170は、一種のモジュール形態として、前記シート120とレッグサポート160を相互連結するように前記シート120とレッグサポート160の下側に装着されるので、既存の椅子構成に適用して容易にレッグサポート160を所望の角度に回転させることができ、詳しい構成は後術することにする。
前記シート制御レバー180は、前記シートティルトモジュール(図示されない)の回転角度を調節するように備えられるが、前記右側腕掛け部140に一部ハンドルレバー(図示されない)が露出するように設置され、前記シートティルトモジュール(図示されない)の作動を制御できるように連結され、詳しい構成は多様に具現できるので省略することにする。
前記レッグサポート制御レバー190は、前記レッグサポート160の回転角度を調節するように備えられるが、同様に、前記左側腕掛け部150に一部ハンドルレバーが露出するように設置され、前記レッグサポートティルトモジュール170の作動を制御できるように連結され、詳しい構成は後術することにする。
図2〜図4は、第1実施例に係るレッグサポートティルトモジュールとレッグサポート制御レバーの一部が示された図面である。
本発明によれば、図2〜図4に示されたように、レッグサポートティルトモジュール170は、前記シート120の下側にボルトで取付けられた第1固定フレーム121と、前記レッグサポート160の下側にボルトで取付けられた一対の第2固定フレーム161と、前記レッグサポート160を前記シート120と一緒に水平方向に支持する一対の支持スプリング171と、前記支持スプリング171の動きを止めるブレーキ手段から構成されるが、前記ブレーキ手段は、回転軸172と、ラチェット173と、歯止め174と、移動板175及び固定板176と、圧縮スプリング177からなることができる。
前記支持スプリング171は、前記レッグサポート160を前記シート120と一緒に水平方向に支持するための弾性力を提供するように設置されるが、前記レッグサポート160の下側に横方向に一定間隔を置いて位置し、その両端が前記第1、2固定フレーム121、161に固定される。
実施例において、前記第1固定フレーム121の側面部に上下方向に一定間隔を置いて複数のホール121hが備えられ、前記第2固定フレーム161の側面部にも1つのホール161hが備えられるが、前記支持スプリング171の一端が前記第1固定フレームのホール121hのうちの1つに選択的にボルトで固定され、前記支持スプリング171の他の一端が前記第2固定フレームのホール161hに挿入されるか、組立て時に構造的に嵌合されることで固定されるが、これに限定されるものではない。
前記回転軸172は、その両端が前記支持スプリング171の軸方向に噛合って前記支持スプリング171と一緒に回転するように設置されるが、その下部が前記第1、2固定フレーム121、161によって支持されることで、回転可能に設置される。
前記ラチェット173は、前記回転軸172の中心側の周りに設置されるが、前記回転軸172の外周面と前記ラチェット173の内周面には、相互平面接触する所定形態の直線部172L、173Lが備えられることで、前記回転軸172とラチェット173が相互噛み合って回転するように設置される。もちろん、前記ラチェット173は、外周面に歯が形成され、後述される歯止め174と噛合うように構成される。よって、前記ラチェット173が歯止め174と噛合うと、前記回転軸172を停止させるように構成される。
前記歯止め174は、前記ラチェット173の歯と選択的に噛合うように一端の側面に所定の歯が形成されるが、前記歯止め174の他の一端がヒンジ174aで連結され、前記歯止め174の一端が前記ラチェット173側に移動できるように設置される。よって、前記歯止め174がヒンジ174aを中心に所定角度回転すると、前記歯止め174の歯が前記ラチェット173の歯一部と選択的に噛み合って前記回転軸172を固定させることができる。
前記移動板175は、前記歯止め174の一端の他の側面と連結された状態で前記歯止め174の他の一端と一緒に移動可能に設置される反面、前記固定板176は、前記移動板175と離隔した位置に固定される。実施例において、前記固定板176は、前記歯止め174のヒンジ174aが固定されるか、後述される圧縮スプリング177及び動作軸194が内蔵されるように構成されるように、一種の四角ケース形態で構成されるが、これに限定されるものではない。
前記圧縮スプリング177は、両端が前記移動板175と固定板176との間に支持されるが、前記圧縮スプリング177が前記固定板176に支持されることで、前記圧縮スプリング177の弾性力が前記移動板175と歯止め174を前記ラチェット173側に押すように力を提供する。
一方、前記レッグサポート制御レバー190は、前記レッグサポートティルトモジュール170の作動を制御するために、ユーザーの手の動きを機構的に前記移動板175に伝達するように構成されるが、ハンドルレバー191と、ワイヤー192と、動作レバー193と、動作軸194とからなることができる。
前記ハンドルレバー191は、前記腕掛け部140、150(図1参照)のうちの1つに備えられ、ユーザーが手で引くことができる形態に構成される。
前記ワイヤー192は、前記ハンドルレバー191の動きを伝達するように備えられるが、外観上露出しないように内蔵させることが好ましい。
前記動作レバー193は、前記ワイヤー192の動きを後術される動作軸194に伝達する一種のてこ形態に構成されるが、一端が前記ワイヤー192と連結され、他の一端が後述される動作軸194とヒンジ連結されると同時に、前記固定板176の外側と水平に支持される。もちろん、前記動作レバー193を基準として、前記ワイヤー192と後述される動作軸194が相互反対方向に設置される。
前記動作軸194は、前記移動板175と動作レバー193との間を連結するが、前記圧縮スプリング177と固定板176を貫通するように設置される。実施例において、前記動作レバー193と動作軸194が設置構造上相互交差した状態で固定されても、動きを伝達できるようにヒンジ連結されることが好ましい。
また、前記動作レバー193の他の一端には、前記動作軸194と相互ヒンジ連結されるホール193hが備えられ、このようなホール193hの位置は、ユーザーが手で引くことができる力を考慮して、前記動作レバー193と動作軸194が交差する位置に備えられる。
図5a〜図5bは、第1実施例に係るレッグサポートティルトモジュールの作動状態が示された側断面図である。
ユーザーがレッグサポート160の角度を調節するためにハンドルレバーを引くと、図5aに示されたように、ワイヤー(図示されない)によって動作レバー193と動作軸194が引かれ、それにより圧縮スプリング177が圧縮されると同時に移動板175と歯止め174の一端が引かれると、前記歯止め174の歯が前記ラチェット173の歯から解除されることで、前記回転軸172の拘束が解除され、前記レッグサポート160が前記支持スプリング171のみによって前記シート120に支持される。
よって、ユーザーが脚をレッグサポート160に載せると、脚の重さが前記支持スプリング171の弾性力より大きいので、前記レッグサポート160が前記回転軸172を中心に回転することで前記シート120の下側方向に傾斜することになり、レッグサポート160の角度を調節することができる。
もちろん、ユーザーが脚をレッグサポート160から降ろすと、前記スプリング161の弾性力によって前記レッグサポート160が前記シート120と水平するようにその角度を調節することができる。
以後、ユーザーがレッグサポート160の角度をそのまま維持するためにハンドルレバーの引きを解除すると、図5bに示されたように、ワイヤー(図示されない)によって動作レバー193と動作軸194の引きが解除され、それにより圧縮スプリング177が元の状態に弛緩すると同時に移動板175と歯止め174の一端が元の位置に復帰すると、前記歯止め174の歯が前記ラチェット173の歯と噛合うことで前記回転軸172が拘束され、前記レッグサポート160が前記ラチェット173と歯止め174によって機構的に前記シート120に支持される。
よって、ユーザーが脚をレッグサポート160に載せても、レッグサポート160の角度がそのまま維持され、楽に休息を取ることができる。
図6は、第1実施例に係る体重測定手段の設置構造が示された概略図である。
本発明に適用された体重測定手段は、図6に示されたように、ユーザーがシート120(図1参照)に座ってレッグサポート160(図1参照)に脚を載せた状態で体重を正確に測定することができるように備えられるが、ユーザーが座るシート120(図1参照)の下面に装着される上板211と、前記上板211の下側に離隔した位置に別途の部材によって固定された中板212と、前記上板211と中板212との間を連結するように設置された体重測定センサー213とからなることができる。
本実施例において、前記上板211と中板212は、別途にシート120(図1参照)を回転させるために備えられるシートティルトモジュール(図示されない)に含まれた形態で構成されてもよいが、これに限定されるものではない。
前記体重測定センサー213は、測定誤差を減らすために、少なくとも四ヶ所にそれぞれ設置されることが好ましく、前記中板212の4つの角部分に前記体重測定センサー213がそれぞれ設置されるホール212Hが備えられる。
このとき、前記体重測定センサー213は、板状の圧電素子から構成されてもよいが、前記中板212のホール212Hの周りにボルトで取付けられる外周部213aと、前記外周部213aの内側に折り曲げ可能な形態で前記上板211にボルトで取付けられる外周部213bと、前記外周部213bが前記外周部213aに対して折り曲げられる程度に応じて電圧変化を発生させる測定部213cから構成されるが、これに限定されるものではない。
もちろん、それぞれの体重測定センサー213によって測定される電圧変化の平均を求めてから、それによって体重に正確に換算することができる。
よって、ユーザーが前記シート120(図1参照)に座った状態で脚をレッグサポート160に載せて足を上げると、ユーザーの体重が前記シート120(図1参照)と上板211の両方共に作用することになるが、前記上板211が下向けに移動することで前記外周部213bが前記外周部213aに対して下向けに折り曲げられ、前記外周部213bが前記外周部213aに対して折り曲げられる程度に応じて電圧変化が発生し、このような電圧変化に応じて体重を正確に測定することができる。
<第2実施例>
以下、第2実施例に対して説明する。
本実施例は、第1実施例と比較して、好ましいシートティルトモジュールが詳しく具現される構成に差がある。
また、本実施例は、第1実施例と同じ構成に対する説明は省略する。
図7は、第2実施例に係る起立補助椅子が示された斜視図である。
本発明の第2実施例に係る起立補助椅子は、図7に示されたように、ベース310と、シート320と、背もたれ部330と、一対の腕掛け部340、350と、レッグサポート360と、シートティルトモジュール370と、シート制御レバー380と、レッグサポート制御レバー390とを含むように構成される。
図8は、第2実施例に係る起立補助椅子に適用されたシートティルトモジュールが示された斜視図である。
本実施例のシートティルトモジュール370は、図8に示されたように、回転板371と、固定板372と、4節リンク373と、ガスシリンダー374とを含む。
もちろん、前記シートティルトモジュール370を安定的に駆動させるために、前記回転板371と固定板372の両側をそれぞれ連結するように前記4節リンク373とガスシリンダー374が一対ずつ備えられることが好ましいが、図面には便宜上前記4節リンク373とガスシリンダー374が1つのみ表示されている。
前記回転板371は、前記シート320が上面に装着されるプレート形状として、前方両側に後述される4節リンク373の第1リンク431が固定され、前記第1リンク431が前方に回転されることで一緒に前方に回転されるように設置される。
実施例において、前記回転板371は、後述される体重測定センサー413(図11参照)を装着するために、上板411及びその下側に離隔するように設置された中板412から構成される。前記上板411は、前記シート320の下面に固定され、前記中板412は、前記体重測定センサー413(図11参照)によって前記上板411の下側に離隔した状態で固定されるが、これに限定されるものではない。
前記固定板372は、前記ベース310(図7参照)の上側に固定されるプレート形状として、後方両側に後述される4節リンク373の第2リンク432が固定され、前記第2リンク432と一緒に固定された状態で維持される。
前記4節リンク373は、一種の回転リンクである第1リンク431と、一種の固定リンクである第2リンク432と、前記第1、2リンク431、432の間にヒンジ連結される第3、4リンク433、434から構成される。
具体的に、前記第1リンク431は、前記回転板371の中板711の前方の側面に固定される反面、前記第2リンク432は、前記固定板372の後方の側面に固定されるが、前記回転板371が水平な状態を基準として見る時、前記第1、2リンク431、432は、全て前記回転板371に対して下向けに垂直に位置され、断面が「U」状の板状からなることができる。
また、前記第3リンク433は、前記第1リンク431の中心部と前記第2リンク432の上部にヒンジ連結され、前記第4リンク434は、前記第1リンク431の下部と前記第2リンク432の下部にヒンジ連結されるが、前記第3、4リンク433、434はバー形状からなることができる。
このとき、前記第1、2リンク431、432には、後述されるガスシリンダー374のヒンジ連結される位置を容易に変更するために、一定間隔を置いて複数のホール431h、432hが備えられるが、シミュレーション結果に応じてユーザーの体重と体形に合わせて前記ガスシリンダー374の設置角度を適宜調節することができる。
また、前記第2リンク432一側には、前記腕掛け部340、350(図7参照)を固定させるための別途の固定フレーム432aが備えられ、その他にも背もたれ部330等を固定させるための多様なフレームが更に備えられてもよいが、これに限定されるものではない。
前記ガスシリンダー374は、内部の圧縮空間に所定のガス圧力が提供されるシリンダーとして、前記第1リンク431の上部と前記第2リンク432の下部との間を連結するようにヒンジ連結され、前記4節リンク373に駆動力を提供する。もちろん、前記ガスシリンダー374は、後述されるシート制御レバー380(図7参照)に連結される。
よって、後述されるシート制御レバー380(図7参照)を引くと、前記ガスシリンダー374内部の圧縮空間の大きさが所定のガス圧力によって可変するが、外部で作用する力がガス圧力より小さいと、圧縮空間が増えることで前記ガスシリンダー374の全体長さが増えるが、外部で作用する力がガス圧力より大きいと、圧縮空間が減ることで前記ガスシリンダー374の全体長さが減ることになる。
反面、後述されるシート制御レバー380(図7参照)を解除すると、前記ガスシリンダー374内部の圧縮空間の大きさを固定させることで、前記ガスシリンダー374の全体長さをそのまま維持させる。
もちろん、前記ガスシリンダー374の圧力は、ユーザーの体重と体形に合うように使用されることが好ましいが、同じ圧力のガスシリンダー374を使用しても、前記ガスシリンダー374の設置角度及びストロークを調節して、ユーザーの体重と体形に合う起立補助動作を提供することができる。
図9a〜図9bは、第2実施例に係る起立補助椅子の動作時のシートティルトモジュールの作動状態が示された図面である。
ユーザーがシートに座っていると、図9aに示されたように、回転板371と固定板372が水平状態を維持し、前記ガスシリンダー374が前記回転板371に対して所定の設置角度aを維持する。
ユーザーが後述されるシート制御レバー380(図7参照)を引くと同時に臀部を軽く上げると、前記ガスシリンダー374の全体長さが増えながら図9aから図9bに動くが、前記第2リンク432が固定された状態で、前記第1、3、4リンク431、433、434がそれぞれのヒンジを中心に回転し、それによって前記第1リンク431と連結された前記回転板371が上向き移動すると同時に前方に向かって傾き、ユーザーの臀部をシートが押上げる起立補助動作をすることになる。
反面、ユーザーが後述されるシート制御レバー380(図7参照)を引くと同時に臀部でシートに体重を載せると、前記ガスシリンダー374の全体長さが減りながら図9bから図9aに動くが、前記回転板371が下向けに移動すると同時に水平な状態に原状復帰し、ユーザーの臀部をシートに安着させた状態で安定した着席補助動作をすることになる。
もちろん、ユーザーが起立または着席動作時に、後述されるシート制御レバー380(図7参照)の引きを解除すると、前記ガスシリンダー374の特性上前記ガスシリンダー374の長さがそのまま維持されるので、ユーザーが起立または着席動作中に所望の位置で停止させることができる。
図10は、第2実施例に係る起立補助椅子に適用されたシート制御レバーが示された概略図である。
本発明のシート制御レバー380は、図10に示されたように、ハンドルレバー381と、メインワイヤー382と、分配レバー383と、一対の分配ワイヤー384、385とを含む。
前記ハンドルレバー381は、前記腕掛け部340、350(図7参照)のうちの1つに備えられ、ユーザーの手で引くことができる形態に構成される。
前記メインワイヤー382は、前記ハンドルレバー381の動きを伝達するように備えられるが、外観上露出しないように内蔵させることが好ましい。
前記分配レバー383は、前記メインワイヤー382によって動けるように備えられるが、中心部がヒンジ連結され、前記固定板372(図8参照)の後方に固定されるが、これに限定されるものではない。
前記分配ワイヤー384、385は一対備えられるが、前記分配レバー383のヒンジを中心に両側と前記ガスシリンダー374、375のレバーの間をそれぞれ連結するように設置される。
よって、ユーザーが前記ハンドルレバー381を引くと、前記ハンドルレバー381の動きが前記メインワイヤー382によって前記分配レバー383に伝達され、前記分配レバー383のヒンジを中心にその両端が動くことになり、前記分配レバー383の動きが前記分配ワイヤー384、385によって前記ガスシリンダー374、375のレバーに伝達されると、前記ガスシリンダー374、375の内部圧縮空間に所定のガス圧力が提供され、外部から提供される力の大きさに応じて前記ガスシリンダー374、375の全体長さが可変し、起立または着席動作を補助できる。
反面、ユーザーが前記ハンドルレバー381の引き状態を解除すると、前記メインワイヤー382によって前記分配レバー383が元の状態に復帰し、前記分配ワイヤー384、385によって前記ガスシリンダー374、375のレバーも元の状態に復帰すると、前記ガスシリンダー374、375の内部圧縮空間の大きさが固定されることで、前記ガスシリンダー374、375の全体長さも固定され、起立または着席動作を停止させることができる。
図11は、第2実施例に係る起立補助椅子に適用された体重測定センサーの装着構造が示された概略図である。
本発明に係る体重測定センサーは、図11に示されたように、ユーザーが座った状態で体重を正確に測定することができるように備えられるが、ユーザーが座るシート320(図7参照)が装着される回転板371(図8参照)の内側に備えられることが好ましい。
上述したように、回転板371(図8参照)は、上板411、412と中板が離隔した形態に構成され、前記体重測定センサー413によって前記上板411と中板412が相互連結される。
具体的に、前記体重測定センサー413は、測定誤差を減らすために、少なくとも四ヶ所にそれぞれ設置されることが好ましく、前記中板412の4つの角部分に前記体重測定センサー413がそれぞれ設置されるホール412Hが備えられる。
このとき、前記体重測定センサー413は、板状の圧電素子から構成されてもよいが、前記中板412のホール412Hの周りにボルトで取付けられる外周部413aと、前記外周部413aの内側に折り曲げ可能な形態で前記上板411にボルトで取付けられる外周部413bと、前記外周部413bが前記外周部413aに対して折り曲げられる程度に応じて電圧変化を発生させる測定部413cから構成されるが、これに限定されるものではない。
もちろん、それぞれの体重測定センサー413によって測定される電圧変化の平均を求めてから、それによって体重に正確に換算することができる。
よって、ユーザーが前記シート320(図7参照)に座った状態で足を上げると、ユーザーの体重が前記シート320(図7参照)と上板411の両方共に作用することになるが、前記上板411が下向けに移動することで前記外周部413bが前記外周部413aに対して下向けに折り曲げられ、前記外周部413bが前記外周部413aに対して折り曲げられる程度に応じて電圧変化が発生し、このような電圧変化に応じて体重を正確に測定することができる。
図12は、第2実施例に係る起立補助椅子の動作時に、ガスシリンダーの設置角度によるガスシリンダーに作用する応力が示されたグラフであり、図13は、本発明に係る起立補助椅子の起立補助動作時に、ガスシリンダーの設置角度によるガスシリンダーのストロークが示されたグラフである。
本発明の起立補助椅子に適用されるガスシリンダーの設置角度aを水平面に対して下向けで10°〜90°の範囲内で10°の間隔で変動させ、外部荷重60kgを作用させて、本発明の起立補助椅子に適用される回転板の回転角度が水平面に対して上向きで25°目標角度まで5秒の間にかけて往復駆動させるシミュレーション結果を見ることができる。
上記シミュレーション結果、ガスシリンダーに作用する応力変化は、図12に示されたように現れるが、ユーザーが起立する上昇区間においてガスシリンダーに作用する応力が徐々に減り、ユーザーが完全に起きた停止区間においてガスシリンダーに作用する応力が最低に減り、ユーザーが着座する下降区間においてガスシリンダーに作用する応力が徐々に増える。
ところで、ガスシリンダーの設置角度aが10°から60°に大きくなるほど、上昇区間と下降区間にかけてガスシリンダーに作用する応力が全体的に減る反面、ガスシリンダーの設置角度が70°に大きくなると、シリンダーの設置角度が60°である場合より、上昇区間の初期または下降区間の末期にガスシリンダーに作用する応力がかえって大きくなることになる。また、ガスシリンダーの設置角度が70°から90°に大きくなるほど、上昇区間と下降区間にかけてガスシリンダーに作用する応力が全体的に大きくなることになる。
よって、ガスシリンダーに作用する応力を考慮すると、ガスシリンダーの設置角度が20°〜60°の範囲内で決定されることが好ましい。
一方、上記シミュレーション結果、ガスシリンダーのストローク変化は、図13に示されたように現れるが、ユーザーが起立する上昇区間においてガスシリンダーのストロークは徐々に増え、ユーザーが完全に起きた停止区間においてガスシリンダーのストロークが最大に増え、ユーザーが着座する下降区間においてガスシリンダーのストロークが徐々に減る。
ところで、ガスシリンダーの設置角度aが10°から70°に大きくなるほど、ガスシリンダーの最大ストロークが45mm以上に徐々に増える反面、シリンダーの設置角度aが90°にかえって大きくなる場合に、ガスシリンダーのストロークがかえって70mmに減ることになる。
よって、ガスシリンダーの設置角度aを10°〜90°の範囲内で自在に設計するために、ガスシリンダーのストロークが45mm以上に決定されることが好ましい。
<第3実施例>
本実施例では、以前の各実施例と比較して、シートティルトモジュールの起立角度を調節する構成と、起立補助椅子に分離可能に装着される構成において差がある。
図14は、第3実施例に係る起立補助椅子が示された斜視図である。
図14を参照すると、本発明の第3実施例に係る起立補助椅子5は、複数のフレームから形成された椅子本体50を含むことができる。前記椅子本体50には、複数の車輪610、620が装着される。よって、前記複数の車輪610、620によって、前記椅子本体50はユーザーの操作によって移動することができる。前記複数のフレームに対するより詳しい内容は後述される。
前記椅子本体50は、ユーザーが座れるように設けられたシート530を含むことができる。前記シート530は、ユーザーが座ることができる座シートとして、所定のクッションを提供して楽に座れるように構成される。また、前記シート530は、後述されるシートティルトモジュール800の上に位置される。前記シートティルトモジュール800に対するより詳しい内容は後述される。
前記椅子本体50は、ユーザーが背中を凭せ掛けることができる背もたれ部540をさらに含む。前記背もたれ部540は、所定のクッションを提供して楽に凭せ掛けることができるように構成される。また、前記背もたれ部540は、シート530に対して垂直状態または後方に傾いた状態で装着される。このために、前記背もたれ部540は、前記複数のフレームにおいて、前記シートティルトモジュール800の後方に配置される。
前記椅子本体50は、ユーザーの足を支えるためのフットレスト580をさらに含むことができる。
前記椅子本体50は、モジュール形態で提供され、前記シート530が装着されるシートティルトモジュール800をさらに含むことができる。前記シートティルトモジュール800は、前記シート530に上昇力及び回転力を提供することができる。一例として、水平状態のシート530は、前記シートティルトモジュール800によって押上げられると同時に前方に傾くことができる。即ち、水平状態のシート530は、前記シートティルトモジュール800によって前記椅子本体50の前方に向かって上向き移動することができる。このとき、前記シート530は、前記シートティルトモジュール800によって前方に上向き移動しながら、前方に傾くことができる。よって、前記シート530に着座したユーザーが起立する方向と前記シート800が移動しながら傾く方向が一致することになるので、ユーザーは容易に起立することができる。
反面、前記シート530が前方に上向き移動した状態で、前記シートティルトモジュール800は、前記シート530を前記椅子本体50の後方に向かって下向けに移動させることができる。前記シート530は、後方に向かって下向けに移動する過程で、水平状態に復帰することができる。このとき、前記シート530に、ユーザーがシート530に着座する方向とシートティルトモジュール800が前記シート530を後方に移動させる方向が一致するので、ユーザーは安定的に前記シート530に着座することができる。
前記シートティルトモジュール800は、前記シート530の前方及び後方移動を調節するシート制御レバー730を含むことができる。前記シート制御レバー730の操作によって、前記シートティルトモジュール800は、水平状態の前記シート530を前方に上向き移動させることができる。ユーザーは、起立した状態で前記シート530に体重をのせた後、前記シート制御レバー730を操作することができる。このとき、シートティルトモジュール800は、起立された状態の前記シート530を後方に下向けに移動させながら水平状態に復元させることができる。
前記シートティルトモジュール800は、前記シート530が底面から起立される起立角度(ガスシリンダーの起立角度、図18の「α」参照)を設定する起立角度調節装置(図18の850)をさらに含むことができる。前記固定板820には、前記起立角度調節装置850が設置されるための開口部(図15の821)が形成される。前記開口部821は、前記固定板820の後方部に配置される。そして、前記起立角度調節装置850は、前記開口部821を形成する前記固定板820に対して回転可能に設置される。即ち、前記起立角度調節装置850の少なくとも一部は、前記開口部821に挿入される。そして、前記起立角度調節装置850の残りの一部は、前記固定板820に固定される。前記起立角度調節装置850が前記開口部821に挿入されて前記固定板820に固定されると、前記ガスシリンダー840の回転中心を低くすることができるので、よりコンパクトなシートティルトモジュール800の設計が可能となる長所がある。
前記起立角度調節装置850によって前記起立角度αが設定される。前記起立角度αに応じて、前記シート530に加えられる上昇力及び回転力が調節される。即ち、前記シートティルトモジュール800によって前記シート530に垂直に加えられる力(以下、垂直力)が可変する。前記起立角度αが90゜に近くなるほど、前記シート530に提供される垂直力は大きくなる。反面、前記起立角度が0゜に近くなるほど、前記シートティルトモジュール800に加えられる垂直力は小さくなる。一例として、体重が重い人であるほど、前記起立角度αを大きく調節することで垂直力を増加させることができる。即ち、ユーザーの身体条件に基づいて前記起立角度αを異なるように設定することで、ユーザーに安定した起立動作を提供できる長所がある。
前記椅子本体50は、前記シートティルトモジュール800が装着されるサポーター700をさらに含むことができる。前記サポーター700は、前記複数のフレームに設置される。前記サポーター700は、前記複数のフレームのうちの少なくとも1つにねじ結合される。または、前記サポーター700が前記複数のフレームのうちの少なくとも1つと一体形成されてもよい。一方、前記シートティルトモジュール800は、前記サポーター700に分離可能に装着されてもよい。一例として、前記シートティルトモジュール800は、前記サポーター700にねじ結合される。前記シートティルトモジュール800が前記サポーター700に分離可能に装着されるので、前記シートティルトモジュール800のメンテナンスが容易となる長所がある。
前記複数のフレームは、前記起立補助椅子5の外観を形成する一対の支持フレーム510、510’を含むことができる。前記一対の支持フレーム510、510’は相互離隔して配置される。前記支持フレーム510、510’には、複数の車輪610、620が装着される。
一方、本実施例において、前記一対の支持フレーム510、510’は同じ構成を有する。よって、説明の便宜を図り、1つの支持フレーム510に対してのみ説明し、他の1つの支持フレーム510’に対する詳細な説明は省略する。
前記支持フレーム510は、補助回転車輪610が装着される第1支持フレーム511と、メイン回転車輪620が装着される第2支持フレーム512を含むことができる。前記メイン回転車輪620には、前記起立補助椅子5の駆動のための動力が提供される。前記動力は、一例として、モータによって提供される。別の例として、前記動力は、ユーザーの力(人力)で提供されてもよい。一方、前記補助回転車輪610は、方向を切替える用途で使用されてもよい。このために、前記補助回転車輪610は、前記第1支持フレーム511に回転可能に結合される。
前記支持フレーム510は、前記第2支持フレーム512から延長され、ユーザーが把持できるハンドル513をさらに含むことができる。前記第2支持フレーム512を中心に前記第2支持フレーム512の下側に前記メイン回転車輪620が位置される場合、前記ハンドル513は、前記第2支持フレーム512の上側に形成される。
前記複数のフレームは、前記第1支持フレーム511及び前記第2支持フレーム512を相互連結する側面フレーム515をさらに含むことができる。前記側面フレーム515は、前記第1支持フレーム511及び前記第2支持フレーム512の略中心を連結する第2側面フレーム517を含むことができる。そして、前記側面フレーム515は、前記第1支持フレーム511及び前記第2支持フレーム512を上側を連結する第1側面フレーム516をさらに含むことができる。前記第1側面フレーム516は、前記第2側面フレーム517の上側に配置される。また、前記側面フレーム515は、前記第1支持フレーム511及び前記第2支持フレーム513の下側を連結する第3側面フレーム518をさらに含むことができる。
前記複数のフレームは、一側の側面フレーム515及び他側の側面フレーム515’を連結する連結フレーム519及び固定フレーム520をさらに含むことができる。前記連結フレーム519は、一側の第3側面フレーム518及び他側の第3側面フレーム518’を相互連結することができる。前記連結フレーム519は、複数備えられ、複数備えられる連結フレームは、前記一側の側面フレーム515及び他側の側面フレーム515’を相互連結することができる。前記固定フレーム520は、一側の第2側面フレーム517及び他側の第2側面フレーム517’を相互連結することができる。一方、前記一側の第2側面フレーム517及び他側の第2側面フレーム517’には、前記サポーター700が結合される。即ち、前記サポーター700は、一側の第2側面フレーム517及び他側の第2側面フレーム517’を相互連結させることができる。
前記連結フレーム519は、前記サポーター700を支持することができる。前記連結フレーム519の上部面では、前記サポーター700が接触及び支持される。よって、ユーザーのシート530着席によって、前記シートティルトモジュール800の上に負荷が発生する場合、前記負荷の重さは、前記連結フレーム519によって前記複数のフレームのうちの少なくとも1つに分散される。よって、起立補助椅子5の耐久性が向上し、ユーザーの着用安定感が向上する長所がある。
一方、別の実施例として、前記サポーター700は一対備えられ、それぞれのサポーター700が前記シートティルトモジュール800の両側面に結合されてもよい。このとき、前記シートティルトモジュール800の底面は、前記連結フレーム519によって支持される。
本明細書において、前記連結フレーム519及び固定フレーム520の上には、前記シートティルトモジュール800が安着するので、前記連結フレーム519及び前記固定フレーム520を安着部519、520と称する。
図15は、第3実施例に係る起立補助椅子に適用されたシートティルトモジュールが示された斜視図である。
図15を説明する前に、シートティルトモジュール800の方向を定義する。
図面に示されたシートティルトモジュール800の右側は、実際のシートティルトモジュール800の前方であると理解することができる。そして、図面に示されたシートティルトモジュール800の左側は、実際のシートティルトモジュール800の後方であると理解することができる。また、図面に示されたシートティルトモジュール800の上側は、実際のシートティルトモジュール800の上方であると理解することができる。また、図面に示されたシートティルトモジュール800の下側は、実際のシートティルトモジュール800の下方であると理解することができる。
以下、図15を参照して、前記シートティルトモジュール800に対して説明する。
前記シートティルトモジュール800は、前記シート530が装着される回転板810を含むことができる。前記回転板810の上面には、前記シート530が装着される。前記回転板810は、一例としてプレート形状で備えられてもよい。前記回転板810は、後述される4節リンク830によって水平状態で前方に向かって上向き移動(または起立)される。そして、前記回転板810が起立される過程で、前記回転板810は前方に傾くことができる。また、前記回転板810は、起立された状態で、前記4節リンク830によって後方に向かって下向けに移動することができる。前記回転板810が後方に向かって下向けに移動する過程で、前記回転板810は、水平状態に復帰することができる。
前記シートティルトモジュール800は、前記連結フレーム519の上側に配置される固定板820をさらに含むことができる。前記固定板820は、前記サポーター700によって支持される。また、前記固定板820は、前記サポーター700に分離可能に結合される。一例として、前記固定板820は、前記サポーター700にねじ結合される。一方、前記固定板820には、前記4節リンク830が結合される。よって、前記回転板810は、前記固定板820に対して前方または後方に移動することができる。
前記シートティルトモジュール800は、前記回転板810及び前記固定板820を連結する4節リンク830をさらに含むことができる。前記4節リンク830は一対備えられる。そして、一対の4節リンク830は、それぞれ前記回転板810及び前記固定板820の両側面に備えられる。
前記4節リンク830は、回転リンクである第1リンク831と、固定リンクである第2リンク832と、前記第1、2リンク831、832の間にヒンジ連結される第3、4リンク833、834を含むことができる。具体的に、前記第1リンク831は、前記回転板810の前端側面に固定される。前記第2リンク832は、前記固定板820の後端側面に固定される。前記回転板810が水平な状態を基準として見る時、前記第1リンク831は、前記回転板810に対して下向け垂直に位置される。そして、前記第2リンク832は、前記固定板820に対して上向き垂直に位置される。前記第1、2リンク831、832は、一例として断面が「U」字状の板状に形成される。前記第2リンク832の上部は、前記第1リンク831の中心部にヒンジ連結される。そして、前記第2リンク832の下部は、前記第1リンク831の下部にヒンジ連結される。
前記シートティルトモジュール800は、前記回転板810の下部及び固定板820の上部との間をヒンジ連結し、前記4節リンク830に駆動力を提供するガスシリンダー840をさらに含むことができる。前記ガスシリンダー840は、内部の圧縮空間に所定のガス圧力が提供されるシリンダーとして、前記第1リンク831の上部と前記第2リンク832の下部との間にヒンジ連結されて前記4節リンク830に駆動力を提供する。前記ガスシリンダー840は、前記回転板810の下部にヒンジ連結されるシリンダー本体841及び前記シリンダー本体841の内部に収容されるピストン842を含むことができる。前記ピストン842は、前記起立角度調節装置850に連結される。
前記ガスシリンダー840は、後述されるシート制御レバー730(図24参照)に連結される。後述されるシート制御レバー730のハンドルレバー732を引くと、前記ガスシリンダー840内部の圧縮空間の大きさが所定のガス圧力によって可変する。このとき、外部で作用する力がガス圧力より小さいと、圧縮空間が増えることで前記ガスシリンダー840の全体長さが増える。反面、外部で作用する力がガス圧力より大きいと、圧縮空間が減ることで前記ガスシリンダー840の全体長さが減ることになる。前記負荷の重さは、一例として前記シート530に座ったユーザーの体重であると理解することができる。
一方、前記ハンドルレバー732の引きを解除すると、前記ガスシリンダー840内部の圧縮空間の大きさが固定される。よって、前記ガスシリンダー840の可変した長さが維持される。前記ガスシリンダー840の圧力は、ユーザーの体重と体形に合うように使用されることが好ましいが、同じ圧力のガスシリンダー840を使用しても、前記ガスシリンダー840の設置角度及びストロークを調節して、ユーザーの体重と体形に合う起立補助動作を提供することができる。
図16及び図17は、一実施例に係る起立補助椅子の動作時のシートティルトモジュールの作動状態が示された図面である。
図16に示されたように、ユーザーがシートに座っていると、前記回転板810及び前記固定板820が水平状態を維持する。このとき、前記ガスシリンダー840は、前記固定板820に対して設定された起立角度αを維持する。
ユーザーが前記ハンドルレバー732を引くと同時に臀部を軽く上げると、前記ガスシリンダー840の全体長さが増えながら、前記ガスシリンダー840は図16から図17に動くことができる。このとき、前記第2リンク832が固定された状態で前記第1、3、4リンク831、833、834がそれぞれのヒンジを中心に回転する。これによって、前記第1リンク831に連結された前記回転板810が上向き移動すると同時に前方に向かって傾くことができる。そして、前記回転板810は、ユーザーの臀部をシートが押上げる起立補助動作をすることになる。
反面、ユーザーが前記ハンドルレバー732を引くと同時に臀部でシートに体重を載せると、前記ガスシリンダー840は全体長さが減りながら図17から図16に動くことができる。このとき、前記回転板810が下向けに移動すると同時に水平な状態に原状復帰する。そして、前記回転板810は、ユーザーの臀部をシートに安着させた状態で、安定した着席補助動作を提供することになる。
もちろん、ユーザーが起立または着席動作時に、前記ハンドルレバー732の引きを解除すると、前記ガスシリンダー840の特性上前記ガスシリンダー840の長さがそのまま維持される。よって、ユーザーが起立または着席動作中に所望の位置で停止させることができる。
図18は、第3実施例に係る起立角度を調節するための起立角度調節装置が適用されたシートティルトモジュールの側面図であり、図19は、第3実施例に係る起立角度調節装置を示すシートティルトモジュールの部分拡大図である。
図17〜図19を参照すると、前記起立角度調節装置850によって前記ガスシリンダー840及び前記固定板820の間の起立角度αが設定される。即ち、図面に示されたように、前記起立角度調節装置850によって、前記ガスシリンダー840の長さ方向に延長される仮想の延長線L1’及び前記回転板810の長さ方向に延長される仮想の延長線L1の間には、前記起立角度αが形成される。
前記起立角度調節装置850は、前記固定板820に結合される角度調節ケース851を含むことができる。具体的に、前記角度調節ケース851は、前記開口部821を形成する固定板820に設置される。前記角度調節ケース851の少なくとも一部は、前記開口部821を貫通することができる。前記角度調節ケース851は、上部が開口された形状を有することができる。一例として、前記角度調節ケース851は、断面が「U」字状に形成される。前記角度調節ケース851は、前記固定板820に分離可能に結合される。一例として、前記角度調節ケース851は、前記固定板820にねじ結合される。別の実施例として、前記角度調節ケース851は、前記開口部821を形成する前記固定板820と一体形成されてもよい。
前記角度調節ケース851には、前記ガスシリンダー840及び前記固定板820の間の起立角度αを設定するための回転開口852及び回転ホール853が形成される。前記起立角度αが可変するように、前記回転開口854は、前記固定板820に形成された仮想の延長線L1に対して交差する方向に長く延長されて形成される。前記回転開口854には、第1回転中心となる第1回転軸860が貫通することができる。そして、前記回転ホール853には、第2回転中心となる第2回転軸867が貫通することができる。前記第1回転中心及び前記第2回転中心に前記起立角度αが設定される、より詳しい内容は後述される。
前記起立角度調節装置850は、前記ガスシリンダー840に結合される第1回転部材854を含むことができる。前記第1回転部材854には、前記ガスシリンダー840のシリンダー本体841またはピストン842が結合される。一例として、前記ピストン842が前記第1回転部材854に結合されると、前記シリンダー本体841は、前記回転板810に結合される。別の例として、前記シリンダー本体841が前記第1回転部材854に結合されると、前記ピストン842は、前記回転板810に結合される。前記第1回転部材854には、前記第1回転軸860が貫通する第1貫通ホール854aが形成される。前記第1貫通ホール854aは、前記第1回転部材854の一面と、前記一面と対向する他面にそれぞれ形成される。そして、前記第1回転部材854及び前記ガスシリンダー840は、前記第1貫通ホール854aに挿入される第1回転軸860を第1回転中心として回転することができる。
前記起立角度調節装置850は、前記第1回転部材854及び前記角度調節ケース851の間に位置される第2回転部材855をさらに含むことができる。前記第2回転部材855には、前記第1回転軸860が貫通する第2貫通ホール(図示されない)が形成される。前記第2貫通ホール(図示されない)は、前記第2回転部材855の一面と、前記一面を対向する他面にそれぞれ形成される。そして、前記第1回転軸860は、前記第1貫通ホール854a及び前記第2貫通ホール(図示されない)に貫通される。
前記第1回転軸860は、ボルト861及びナット862を含み、回転に対する支持軸として作用することができる。前記第2回転部材855は、前記第1回転部材854及び前記起立角度αを調節するための起立角度調節レバー868を連結することができる。このために、前記第2回転部材855には、前記起立角度調節レバー868に結合された第2回転軸867が貫通する第3貫通ホール855bが形成される。前記第3貫通ホール855bは、前記第2回転部材855の一面と、前記一面を対向する他面にそれぞれ形成される。前記第2回転軸867は、前記回転ホール853及び前記第3貫通ホール855bを貫通することができる。そして、前記第2回転軸867が前記起立角度調節レバー868によって回転すると、前記第2回転部材855及び前記第1回転部材854は、前記第2回転軸867を第2回転中心として回転することができる。
例えば、前記第2回転軸867が第1方向(図面上時計回り)に回転する場合、前記第2回転部材855及び前記第1回転部材854は、前記第2回転軸867を中心に前記第1方向に回転することができる。このとき、前記第1回転部材854及び前記第1回転軸860は、前記回転開口852に沿って上方に移動することができる。このとき、前記起立角度αは増加する。
反面、前記第2回転軸867が前記第1方向と反対となる第2方向(図面上反時計回り)に回転する場合、前記第2回転部材855及び前記第1回転部材854は、前記第2回転軸867を中心に前記第2方向に回転することができる。このとき、前記第1回転部材854及び第1回転軸860は、前記回転開口852に沿って下方に移動することができる。このとき、前記起立角度αは減少する。
一方、前記ガスシリンダー840の前記第2回転中心回転に設定される起立角度αを維持させるために、前記回転開口852には、複数の係止溝852a、852b、852cが形成される。前記複数の係止溝852a、852b、852cのそれぞれは、前記回転開口852から下方に開口して形成される。前記複数の係止溝852a、852b、852cは、前記回転開口852の中心部に形成された第2係止溝852aを含むことができる。そして、前記複数の係止溝852a、852b、852cは、前記回転開口852の上部に形成された第1係止溝852aをさらに含むことができる。前記第2係止溝852aは、前記第2係止溝852bより上側に形成される。前記複数の係止溝852a、852b、852cは、前記回転開口852の下側に形成された第3係止溝852cをさらに含むことができる。前記第3係止溝852cは、前記第2係止溝852bより下側に形成される。
前記起立角度調節レバー868の操作によって、前記ガスシリンダー840、前記第1回転部材854、前記第2回転部材855は、前記第2回転中心で回転することができる。このとき、前記第1回転部材854及び前記第2回転部材855を貫通する第1回転軸860は、前記回転開口852に沿って上方または下方に移動することができる。そして、前記第1回転軸860は、前記複数の係止溝852a、852b、852cのいずれか1つに係止される。前記複数の係止溝852a、852b、852cのいずれか1つに前記第1回転軸860が係止されると、前記起立角度αは維持される。
本明細書において、前記第1回転軸860が前記第3係止溝852cに係止されて形成される起立角度αを第1設定角度d1という。前記第1回転軸860が前記第2係止溝852bに係止されて形成される起立角度αを第2設定角度d2という。前記第1回転軸860が前記第1係止溝852aに係止されて形成される起立角度αを第3設定角度d3という。
前記第1設定角度d1は、前記第2設定角度d2より大きい。そして、前記第2設定角度d2は、前記第3設定角度d3より大きい。
ユーザーは、第1回転中心を利用して前記起立角度αを手動で調節することができる。
また、ユーザーは、第2回転中心を利用して予め設定された複数の角度(一例として、第1〜第3設定角度)のいずれか1つで前記起立角度αを設定することができるので、速かに本人の体重に適合した起立角度αを設定することができる。設定された起立角度αは、前記係止溝に係止されて位置が予め設定された値で固定される。
図20は、第3実施例に係るストローク変化に応じたガスシリンダーの垂直力を示したグラフである。
図20を説明する前に、図20に示されたグラフの構成を説明する。
X軸は、ガスシリンダー840のストローク変化を意味する。
Y軸は、ガスシリンダー840に加えられる垂直力を意味する。
菱形グラフは、前記回転板810に設定重さが加えられる場合、第1設定角度d1においてガスシリンダー840のストローク変化に応じた垂直力の大きさを示したものである。正方形グラフは、前記回転板810に設定重さが加えられる場合、第2設定角度d2においてガスシリンダー840のストローク変化に応じた垂直力の大きさを示したものである。円形グラフは、前記回転板810に設定重さが加えられる場合、第3設定角度d3においてガスシリンダー840のストローク変化に応じた垂直力の大きさを示したものである。
図16、図17及び図20を参照すると、X軸の値がS1である時、それぞれのグラフはガスシリンダー840が延長された状態を意味する。即ち、X軸の値がS1である時、前記回転板810は前方に向かって上方に移動した状態である。そして、ユーザーは起立状態である。本実施例において、S1はストローク変化がないデフォルト値として「0」である。
一方、X軸の値がS11である時、それぞれのグラフは、前記回転板810に加えられる負荷によって前記ガスシリンダー840が圧縮された状態を意味する。即ち、X軸の値がS11である時、前記回転板810は、水平状態である。そして、ユーザーは前記シート530に着座した状態である。
前記起立角度αが大きいほど、前記回転板810(またはシート530)に加えられる前記ガスシリンダー840の垂直力の大きさが増加する。一例として、前記起立角度αが第1設定角度d1である場合、前記ガスシリンダー840の垂直力の大きさが最も大きい。そして、前記起立角度αが第2設定角度d2及び第3設定角度d3に行くほど垂直力の大きさが徐々に小さくなる。よって、前記起立角度αが第1設定角度d1である場合、前記回転板810または前記シート530に加えられる上昇力は、他の設定角度d2、d3である場合より大きい。そして、前記起立角度αが徐々に小さくなりながら前記回転板810及び前記シート530に加えられる上昇力が増加する。
よって、ユーザーの体重が重いほど、前記起立角度αを増加させて前記ガスシリンダー840の垂直力を増加させることができる。これによって、ユーザーは容易に起立することができる。
または、ユーザーの体重が軽いほど、前記起立角度αを減少させて前記ガスシリンダー840の垂直力を減らすことができる。これによって、ユーザーは安定的に起立することができる。即ち、ユーザーの体重によって前記起立角度αが調節され、ユーザーに、より安定した起立補助動作を提供できる長所がある。
図21は、第3実施例に係るサポーターと起立補助椅子との間の結合構造を説明するための起立補助椅子の部分拡大図である。
図14及び図21を参照すると、前記サポーター700は、外観を形成するサポーター本体701を含むことができる。前記サポーター本体701は、上部が開放された形状で備えられてもよい。一例として、前記サポーター本体701は、「U」字状を有することができる。前記サポーター本体701の上には、前記シートティルトモジュール800が安着及び支持される。前記シートティルトモジュール800は、前記サポーター本体701に分離可能に結合される。
前記サポーター700は、前記サポーター本体701を前記起立補助椅子50に嵌合させるサポーター固定部材702をさらに含むことができる。前記サポーター固定部材702は、略「┐」状を有することができ、前記固定フレーム520に嵌合される。前記サポーター固定部材702によって前記サポーター本体701が前記固定フレーム520に嵌合されるので、ユーザーは、前記椅子本体50に前記シートティルトモジュール800を容易に装着または分離させることができる。
本実施例では、前記サポーター固定部材702が前記固定フレーム520に結合されるものと説明される。ただし、別の実施例において、前記固定フレーム520が省略され、前記サポーター固定部材702が前記第2側面フレーム517に嵌合されてもよい。
一方、前記サポーター700は、前記サポーター固定部材702の嵌合を選択的に拘束または拘束解除できるロック装置710をさらに含むことができる。前記サポーター固定部材702は、前記固定フレーム520に嵌合された状態で、前記ロック装置710によって拘束されてもよい。このような場合、外部の衝撃または人力によって前記サポーター固定部材702の嵌合が解除される現象を減らすことができる。
前記ロック装置710は、拘束された状態の前記サポーター固定部材702の嵌合を解除するための押圧部713を含むことができる。そして、前記ロック装置710は、前記押圧部713の少なくとも一部分が収容される装置ハウジング711をさらに含むことができる。前記押圧部713が押えられると、前記押圧部713は、前記装置ハウジング711の内部に引入される。そして、前記ロック装置710のロックが解除される。これによって、前記サポーター固定部材702の嵌合が解除可能な状態となる。
前記ロック装置710は、前記装置ハウジング711を前記サポーター本体701に固定させるための装置固定部712をさらに含むことができる。前記装置固定部712は、前記サポーター本体701及び前記装置ハウジング711の少なくとも1つにねじ結合される。または、前記装置固定部712は、前記装置ハウジング711及び前記サポーター本体701の少なくとも1つと一体形成される。
図22は、第3実施例に係るシートティルトモジュールが起立補助椅子に装着された状態を説明するための起立補助椅子の部分側面図であり、図23は、図22において、シートティルトモジュールが起立補助椅子から分離されるようにロック装置の押圧部が押された状態を示した図面である。
図22及び図23を参照すると、前記押圧部713の少なくとも一部分は、前記装置ハウジング711の内部に収容される。具体的に、前記押圧部713の断面は、略台形形状を有することができる。前記押圧部713は、押さえられる場合、後述されるロック部715の少なくとも一面にスライディングされる押圧部接触面714を含むことができる。前記ロック部715に対するより詳しい内容は後述される。
前記ロック装置710は、前記押圧部713によって位置が可変するロック部715をさらに含むことができる。前記ロック部715は、下方へと面積が漸減するように延長される形状を有することができる。一例として、前記ロック部715の断面は、略台形形状で形成される。前記押圧部713が押えられていない場合、前記ロック部715の少なくとも一部は、外部に突出した状態を維持することができる。即ち、前記押圧部713が押えられていない場合、前記ロック部715は、前記装置ハウジング711から前記固定フレーム520を閉鎖させる方向に突出した状態を維持することができる。
一方、前記ロック部715には、前記押圧部713が挿入されるロック部溝716が形成される。前記ロック部溝716には、前記押圧部接触面714がスライディングできるロック部第1接触面717が形成される。前記ロック部第1接触面717は、押圧部接触面714に接触するために、前記押圧部接触面714が傾斜した方向と反対となる方向に傾斜した形状を有することができる。
前記押圧部713が押えられると、前記押圧部713は下降(図面上)する。このとき、前記押圧部接触面714が前記ロック部第1接触面717にスライディングされながら前記ロック部715は後方(図面上右側方向)に移動することができる。前記押圧部713が最大に押えられると、前記ロック部715は、前記装置ハウジング711に収容される。これによって、前記サポーター固定部材702及び前記固定フレーム520の間の嵌合が解除できるように、前記ロック装置710のロックは解除される。
前記ロック部715は、前記固定フレーム520及び前記サポーター本体701を嵌合させるためのロック部第2接触面719をさらに含むことができる。別の例として、前記ロック部715に前記固定フレーム520が嵌合される時、前記固定フレーム520は、前記ロック部第2接触面719にスライディングされながら前記サポーター固定部材702に嵌合される。一方、前記固定フレーム520が前記ロック部第2接触面719にスライディングされる過程で、前記ロック部715は後方に移動することができる。
前記ロック装置710は、位置が可変したロック部715を元の位置に復元させるための弾性部材718をさらに含むことができる。前記弾性部材718は、前記ロック部715及び前記装置ハウジング711の間に配置される。前記ロック部715の位置が可変する場合、前記弾性部材718には復元力が蓄積される。前記弾性部材は、一例として圧縮スプリングを含むことができる。
一例として、前記押圧部713が押えられることで前記ロック部715が前記装置ハウジング711の後方に移動されると、前記ロック部715は、前記弾性部材718を圧縮させることができる。よって、前記弾性部材718には復元力が蓄積される。前記押圧部713への押圧力が遮断されると、前記弾性部材718に蓄積された復元力が前記ロック部715に提供される。よって、前記ロック部715は元の位置に復元される。このとき、前記ロック部715が前記装置ハウジング711の外部に突出することを遮断するために、前記装置ハウジング711の内部にはストッパー(図示されない)が備えられてもよい。
別の例として、前記固定フレーム520が前記ロック部第2接触面719にスライディングされる過程で、前記ロック部715は、前記装置ハウジング711の後方に移動することができる。そして、前記ロック部715は、前記弾性部材718を圧縮させることができる。よって、前記弾性部材718には復元力が蓄積される。前記固定フレーム520に前記サポーター固定部材702が嵌合されると、前記ロック部715に加えられる外力は遮断される。よって、前記ロック部715は、前記弾性部材718の復元力によって元の位置に復元される。
また、本実施例において、前記シートティルトモジュール800が前記固定フレーム520に分離可能に装着されるので、多様な種類の椅子に適用することができる。
本実施例において、車椅子は、保管または運ぶ時に折畳んで保管または運ぶことになる。この時、前記車椅子からシートティルトモジュール800が容易に分離されるので、ユーザーは、前記車椅子を折畳んで保管または運ぶことが可能である。即ち、前記シートティルトモジュール800が前記車椅子に分離可能に装着されるので、前記車椅子は保管及び運びが容易な長所がある。
図24は、第3実施例に係る起立補助椅子に備えられる複数のレバーを説明するための起立補助椅子の一部を示した図面であり、図25は、第3実施例に係るシート制御レバーを示す起立補助椅子の部分拡大図であり、図26は、第3実施例に係る起立補助椅子に適用された高さ調節レバーが示された概略図である。
図24〜図26を参照すると、前記第1〜3側面フレーム516、517、518のいずれか1つには、前記シートティルトモジュール800のガスシリンダー840の長さを操作できるシート制御レバー730が備えられてもよい。一例として、前記シート制御レバー730は、前記第2側面フレーム517に備えられる。
前記シート制御レバー730は、前記ガスシリンダー840の長さを操作するためのハンドルレバー732を含むことができる。前記ハンドルレバー732は、ユーザーの手によって操作できるレバーの形状を有することができる。そして、前記ハンドルレバー732は、ユーザーの手で引くことができる形態に構成される。
前記シート制御レバー730は、前記ハンドルレバー732が収容されるシートレバーケース731をさらに含むことができる。前記シートレバーケース731は、前記第2側面フレーム517に設置される。一方、前記シートレバーケース731は、前記第1〜3側面フレーム516、517、518のいずれか1つに分離可能に装着されてもよい。ユーザーの好みによって、前記シートレバーケース731の位置を可変でき、ユーザーの便宜性を向上させることができる長所がある。一例として、ユーザーが左利きである場合、前記シートレバーケース731を前記椅子本体の左側に位置したフレームに装着することができる。
前記シート制御レバー730は、前記ハンドルレバー732及び前記ガスシリンダー840を連結するワイヤー733をさらに含むことができる。前記ワイヤー733は、前記ハンドルレバー732の動きを前記ガスシリンダー840のレバー734に伝達するように備えられる。前記ワイヤー733は、外部に露出しないように内蔵させることが好ましい。
ユーザーが前記ハンドルレバー732を引くと、前記ハンドルレバー732を引く力が前記ワイヤー733によって前記ガスシリンダー840のレバー734に伝達される。前記ガスシリンダー840のレバー734に前記ハンドルレバー732を引く力が伝達されると、前記ガスシリンダー840の内部圧縮空間に所定のガス圧力が提供される。そして、外部から提供される力の大きさに応じて前記ガスシリンダー840の全体長さが可変する。これによって、前記シートティルトモジュール800は、ユーザーの起立または着席動作を補助できる。
反面、ユーザーが前記ハンドルレバー732の引きを中断すると、前記ワイヤー733によって前記ガスシリンダー840のレバー734は元の状態に復帰することができる。これによって、前記ガスシリンダー840の内部圧縮空間の大きさが固定される。そして、前記ガスシリンダー840の全体長さは固定される。よって、前記シートティルトモジュール800の起立または着席動作を停止させることができる。
一方、前記シート制御レバー730は、前記車輪60の動きを停止させることができるブレーキ調節装置740をさらに含むことができる。
前記ブレーキ調節装置740は、ユーザーの操作によって車輪60の動きを停止させることができるブレーキレバー742と、前記ブレーキレバー742が収容されるブレーキレバーケース741をさらに含むことができる。前記ブレーキレバーケース741は、一例として前記第2側面フレーム517に設置される。
<第4実施例>
以下、第4実施例に対して説明する。
本実施例は、第3実施例と比較して、椅子本体にシートティルトモジュールが装着される構造に差がある。
本実施例では、第3実施例と同じ構成に対する詳細な説明は省略する。また、本実施例では、第3実施例と同じ構成の図面符号を援用する。
図27は第4実施例に係る正面から見た起立補助椅子の部分拡大図であり、図28は第4実施例に係る側面から見た起立補助椅子の部分拡大図であり、図29は第4実施例に係る椅子本体を構成する複数のフレームを示す斜視図である。
図27〜図29を参照すると、本発明の第4実施例に係る起立補助椅子5は、複数のフレームから形成された椅子本体50を含むことができる。
前記複数のフレームは、前記起立補助椅子5の外観を形成する一対の支持フレーム510、510’を含むことができる。前記支持フレーム510は、第1支持フレーム511、511’と、前記第1フレーム511、511’から離隔する第2支持フレーム512、512’と、ハンドル513とを含むことができる。
前記複数のフレームは、側面を形成し、前記第1支持フレーム511及び第2支持フレーム512を連結する側面フレーム515を含むことができる。前記側面フレーム515は、前記第1支持フレーム511及び前記第2支持フレーム512の上側部、中心部、下側部をそれぞれ連結する第1側面フレーム516と、第2側面フレーム517と、第3側面フレーム518とを含むことができる。
前記椅子本体50は、一側の側面フレーム515及び他側の側面フレーム515’の間に配置される安着部550をさらに含むことができる。前記安着部550の上には、ユーザーの安着のためのシート(図示されない)が位置される。また、前記シート及び前記安着部550の間には、前記シートに着座したユーザーの起立及び着席を補助するシートティルトモジュール800が配置される。前記シートティルトモジュール800に対するより詳しい内容は後述される。
前記安着部550は、前記一側の側面フレーム515及び他側の側面フレーム515’の間にそれぞれ配置される固定フレーム551を含むことができる。前記固定フレーム551は複数備えられてもよい。また、複数の固定フレーム551は、前記第2側面フレーム517及び前記3側面フレーム518に隣接するように配置される。具体的に、前記複数の固定フレーム551は、第1〜第4固定フレーム552、553、554、555を含むことができる。前記第1固定フレーム552及び第2固定フレーム553は、一対の第2側面フレーム517、517’にそれぞれ隣接するように配置される。また、前記第3固定フレーム554及び前記第4固定フレーム555は、一対の第3側面フレーム518、518’のそれぞれに隣接するように配置される。
前記安着部550は、前記第3固定フレーム554及び第4固定フレーム555を前記一対の第3側面フレーム518、518’のそれぞれに固定させる固定部556をさらに含むことができる。
前記安着部550は、前記複数の固定フレーム552〜554のいずれか1つと別の1つを連結する連結フレーム561を含むことができる。前記連結フレーム561は、略「X」形状を有することができる。一例として、前記連結フレーム561は、一フレーム及び他フレームが交差する形状を有することができる。そして、前記一フレーム及び他フレームの交差する内側面がヒンジ結合されて折畳まれたり(fold)または繰り広げられる(unfold)。一例として、前記連結フレーム561の一フレーム及び他フレームが折畳まれる場合、前記連結フレーム561は、略「I」字状を有することができる。このとき、前記椅子本体50は折畳まれると理解することができる。これによって、ユーザーは、前記起立補助椅子5をより容易に運ぶことができる。別の例として、前記連結フレーム561の一フレーム及び他フレームが相互離れる方向に回転する場合、前記連結フレーム561は、略「X」字状を有することができる。このとき、前記椅子本体50は、ユーザーが着座できるように広げられる(または設置される)と理解することができる。
一方、前記連結フレーム561は複数備えられてもよい。一例として、前記連結フレーム561は、第1連結フレーム562及び第2連結フレーム563を含むことができる。前記第1連結フレーム562は、前記第1固定フレーム552及び第4固定フレーム555を連結されることができる。また、前記第2連結フレーム563は、第2固定フレーム553及び第3固定フレーム554を連結されることができる。
前記第1連結フレーム562及び第2連結フレーム563は相互離隔して配置される。一例として、前記第1連結フレーム562及び前記第2連結フレーム563は、前記一対の第2側面フレーム517、517’の前後方向(または一対の第2側面フレーム517、517’が長く延長される方向)に並列に配置される。
前記安着部550は、前記第1連結フレーム562及び第2連結フレーム563を連結させる補助フレーム571をさらに含むことができる。前記補助フレーム571は一対備えられる。一例として、前記補助フレーム571は、第1補助フレーム572及び前記第1補助フレーム572に離隔する第2補助フレーム573を含むことができる。前記第1、2補助フレーム572、573の上には、ユーザーが座ることができるシートが配置される。また、前記シート及び前記第1、2補助フレーム572、573の間には、前記シートに着座したユーザーの起立を補助するシートティルトモジュール800が配置される。前記シートティルトモジュール800は、前記第1、2補助フレーム572、573に分離可能に装着されてもよい。起立補助椅子5に対する前記シートティルトモジュール800の分離及び装着が容易であるので、前記シートティルトモジュール800に対するメンテナンスが容易な長所がある。前記シートティルトモジュール800に対するより詳しい内容は後述される。
図30は、第4実施例に係るシートティルトモジュールの斜視図である。
図30を参照すると、前記シートティルトモジュール800は、前記シートが装着される回転板810と、前記安着部550の上に位置される固定板820を含むことができる。前記4節リンク830は、回転リンクである第1リンク831と、固定リンクである第2リンク832と、前記第1、2リンク831、832の間にヒンジ連結される第3、4リンク833、834を含むことができる。
前記シートティルトモジュール800は、前記回転板810の下部及び固定板820の上部との間をヒンジ連結し、前記4節リンク830に駆動力を提供するガスシリンダー840をさらに含むことができる。前記ガスシリンダー840は、前記第1リンク831の上部と前記第2リンク832の下部との間にヒンジ連結されて前記4節リンク830に駆動力を提供する。前記ガスシリンダー840は、前記回転板810の下部にヒンジ連結されるシリンダー本体841及び前記シリンダー本体841の内部に収容されるピストン842を含むことができる。
前記ガスシリンダー840は、後述されるシート制御レバー730(図24参照)に連結される。後述されるシート制御レバー730のハンドルレバー732を引くと、前記ガスシリンダー840内部の圧縮空間の大きさが所定のガス圧力によって可変する。
一方、前記ハンドルレバー732の引きを解除すると、前記ガスシリンダー840内部の圧縮空間の大きさが固定される。よって、前記ガスシリンダー840の可変した長さが維持される。
前記シートティルトモジュール800の下部には、前記安着部550に装着及び固定されるための下部ロック装置750がさらに備えられてもよい。前記下部ロック装置750は、前記固定板820に結合される。また、前記下部ロック装置750は、前記安着部550に装着された前記固定板820が分離しないように固定(または拘束)させることができる。
前記下部ロック装置750は、外観を形成する装置ハウジング751を含むことができる。前記装置ハウジング751は一対備えられ、一面が開口された「U」字状を有することができる。そして、一対の装置ハウジング751のそれぞれは、前記一対の4節リンク830のそれぞれに対応する位置に配置される。
本実施例において、前記装置ハウジング751が一対備えられるものと説明されるが、前記装置ハウジング751は一体形成されてもよい。
一方、前記装置ハウジング751は、前記補助フレーム571が装着(または挿入)される装着開口753を含むことができる。前記装着開口753は、前記補助フレーム571を装着させるために、前記補助フレーム571が長く延長される方向(または前記装置ハウジング751の前後方向)に複数形成される。
前記下部ロック装置750は、前記装着開口753を選択的に開閉できる回転機構760をさらに含むことができる。前記回転機構760は、複数備えられ、前記装着開口753の個数に対応する個数で備えれる。前記回転機構760は、前記装置ハウジング751の一地点を中心点として回転運動することができる。具体的に、前記回転機構760は、第1突起751aを回転中心として時計回りまたは反時計回りに回転することができる。
前記下部ロック装置750は、複数備えられた回転機構760を連結する連結部材752をさらに含むことができる。前記連結部材752によって、複数備えられる回転機構760は一緒に連動される。一例として、前記複数備えられた回転機構760のいずれか1つが時計回りに動くと、前記連結部材752によって残りの回転機構760も時計回りに一緒に動くことができる。
前記下部ロック装置750は、前記回転機構760の可変した位置を復元させる弾性部材754をさらに含むことができる。前記弾性部材は、前記回転機構760及び前記装置ハウジング751を連結されることができる。前記弾性部材754は、一例として引張スプリングを含むことができる。外力によって、前記回転機構760が第1方向(前記装着開口753が開放される方向)に回転すると、前記弾性部材754には復元力が蓄積される。そして、前記回転機構760に提供される外力が遮断されると、前記回転機構760は、前記復元力によって第1方向と反対となる第2方向(前記装着開口753が閉鎖される方向)に回転することができる。これによって、前記回転機構760は元の位置に復元される。
本実施例において、前記第1方向は、前記装置ハウジング751の外側方向であると理解することができる。また、前記第2方向は、前記装置ハウジング751の中心に向かう方向であると理解することができる。
本実施例では、前記回転機構760が一方向に回転する場合、弾性部材754の復元力によって前記回転機構760は他方向に回転することができる。一方、別の実施例として、前記弾性部材754が省略され、一方向に回転した前記回転機構760は自重によって他方向に回転してもよい。例えば、前記回転機構760が前記装着開口753に装着完了すると、前記回転機構760は自重によって第2方向に回転することができる。別の例として、前記回転機構760が前記装着開口753から分離されると、第1方向に回転した回転機構760は自重によって第2方向を回転することができる。
前記装着開口753に前記補助フレーム571が装着された状態で、前記ロック部765が前記第2方向に回転すると、前記装着開口753は、前記ロック部765によって閉鎖される。このとき、前記下部ロック装置750には、前記補助フレーム571が固定される。反面、前記ロック部765が前記弾性部材754によって前記第1方向に回転すると、前記装着開口753は開放される。このとき、前記装着開口753に装着された前記補助フレーム571は、前記装着開口753から分離される。
図31は、第5実施例に係るシートティルトモジュールの下部ロック装置を示す部分拡大図であり、図32は、図31において、ロックが解除された下部ロック装置を示す部分拡大図である。
図31及び図32を参照すると、前記装置ハウジング751は、内側に突出する第1突起751aを含むことができる。前記第1突起751aは、前記回転機構760の一地点を貫通することができる。一例として、前記第1突起751aは、前記回転機構760の中心部に形成されたホール762に挿入される。
前記回転機構本体761は、前記弾性部材754の一側が固定される第2突起751bをさらに含むことができる。前記第2突起751bは、前記装置ハウジング751の内側に突出して形成される。
前記回転機構760は、外観を形成する回転機構本体761を含むことができる。前記回転機構本体761は、前記第1突起751aが貫通挿入される前記ホール762を含むことができる。前記ホール762は、一例として前記回転機構本体761の中心部に形成される。前記回転機構本体761は、前記第1突起751aに挿入された状態で、時計回りまたは反時計回りに回転することができる。
前記回転機構本体761は、前記弾性部材754の他側を固定するロック部突起764をさらに含むことができる。前記弾性部材754の一側が前記装置ハウジング751に固定され、他側が前記回転機構本体761に固定されるので、前記回転機構本体761は、前記弾性部材754によって復元力が提供される。
前記回転機構本体761は、前記装着開口753を選択的に開閉するロック部765をさらに含むことができる。前記ロック部765は、前記回転機構本体761から所定の曲率でラウンド状に形成される。前記ロック部765は、前記回転機構本体761の中心部に向かってラウンド状に形成される。即ち、前記ロック部765は、前記装着開口753を閉鎖させる方向にラウンド状に形成される。
前記ロック部765は、内面を形成するロック部第1面765a及び外面を形成するロック部第2面765bを含むことができる。前記ロック部第1面765a及びロック部第2面765bは、前記装着開口753側にラウンド状に形成される。
即ち、前記下部ロック装置750の回転機構760は、前記装着開口753を開放または閉鎖させることができる。例えば、外力によって、前記回転機構760は第1方向に回転することができる。よって、前記装着開口753は開放される。よって、前記装着開口753には、前記補助フレーム571が装着される。反面、前記外力が遮断されると、前記復元力によって前記回転機構760は第2方向に回転することができる。よって、前記装着開口753は、前記回転機構760によって閉鎖される。即ち、前記装着開口753及び前記回転機構760の間には、前記補助フレーム751が装着される装着空間が形成される。前記装着空間に前記補助フレーム571が装着される場合、前記補助フレーム751は、前記ロック部765によって前記装着開口753の外側に離脱しないように拘束される。
前記装着開口753及び前記回転機構760によって前記補助フレーム571は固定される。
以下では、前記シートティルトモジュールが起立補助椅子に装着及び分離される過程を説明する。
図33〜図35は、シートティルトモジュールが起立補助椅子に装着される過程を示す部分拡大図である。
図33〜図35を参照すると、前記シートティルトモジュール800は、前記起立補助椅子50の安着部550に装着される。このとき、前記シートティルトモジュール800の下部ロック装置750は、前記安着部550の補助フレーム571に装着される。具体的に、前記下部ロック装置750が前記安着部550に装着される過程で、前記下部ロック装置750のロック部765は、前記補助フレーム571の外周面に接触する。このとき、前記ロック部第2面765bは、前記補助フレーム765bに接触しながら前記装置ハウジング751の外側に向かってスライディングされる。即ち、前記ロック部765は、第1方向に回転する。これによって、前記装着開口753が開放され、前記補助フレーム571は、前記装着開口753に装着(または挿入)される。
前記補助フレーム571が前記装着開口753に装着される過程で、前記弾性部材(図32の754参照)には復元力が蓄積される。
前記装着開口753に前記補助フレーム571が装着完了すると、前記ロック部765には前記弾性部材754の復元力が提供される。よって、前記ロック部765は、前記復元力によって第2方向に回転する。ここで、前記補助フレーム571の装着完了とは、前記補助フレーム571が前記装着開口753に挿入され、前記ロック部第2面765bに前記補助フレーム571がそれ以上接触しないことであると理解することができる。
前記ロック部第1面765aが前記補助フレーム571の外周面に接触する時、前記ロック部765の第2方向の回転は制限される。これによって、前記補助フレーム571は、前記ロック部765及び前記装着開口753によって固定される。
図36は、シートティルトモジュールが起立補助椅子から分離される過程を示す部分拡大図である。
図36を参照すると、前記シートティルトモジュール800は、前記起立補助椅子50の安着部550から分離することができる。一例として、ユーザーが上側(重力方向と反対となる方向)に前記連結部材572に力を提供する場合、前記連結部材572は、前記装置ハウジング751の内側(第2方向)に移動することができる。そして、前記ロック部765は、前記装置ハウジング751の外側(第1方向)に移動しながら前記装着開口753を開放させることができる。
このような作用によれば、ユーザーが前記シートティルトモジュール800を押し上げる単一動作で、前記シートティルトモジュール800のロック手段(下部ロック装置750)のロック解除及びシートティルトモジュール800の分離作用を一緒に行うことができる。
別の例として、ユーザーは、前記連結部材572が前記装置ハウジング751の内側に移動するように押す力を提供することができる。これによって、前記連結部材572は、前記装置ハウジング751の内側に移動し、前記ロック部765は、前記装置ハウジング751の外側に移動することができる。よって、前記装着開口753は開放される。前記装着開口753が開放されると、前記シートティルトモジュール800の下部ロック装置750は、前記安着部550の補助フレーム571から分離することができる。
このような作用によれば、ユーザーが力を与える方向は、一次的には前記装置ハウジング751の内側に、その後には上側に加える力の方向のみを変更することで、前記シートティルトモジュール800のロック手段のロック解除及び前記シートティルトモジュール800の分離作用を一緒に行うことができる。なお、前記力の方向変化は、ユーザーが認識できないほど微小なものである。
一方、前記シートティルトモジュール800が前記安着部550から分離される過程で、前記弾性部材(図32の754参照)には復元力が蓄積される。前記装着開口753から前記補助フレーム571が分離完了(または離脱)すると、前記ロック部765には前記復元力が提供される。よって、前記ロック部765は、前記第2方向に回転することができる。ここで、前記補助フレーム571が分離完了するとは、前記補助フレーム571が前記装着開口753から完全に分離され、前記ロック部第1面765aに前記補助フレーム571がそれ以上接触しないことであると理解することができる。
<第5実施例>
以下、第5実施例を説明する。
本実施例は、以前の各実施例と比較して、リクライニング椅子にシートティルトモジュールが適用される点に特徴がある。
本実施例では、第3実施例と比較して同じ構成に対する図面符号を援用する。
図37は、第5実施例に係る起立補助椅子の斜視図である。
図37を参照すると、第5実施例に係るリクライニング椅子9は、脚部910と、シート920と、背もたれ部930と、一対の腕掛け部940、950と、シートティルトモジュール800と、シート制御レバー730とを含むように構成される。また、前記リクライニング椅子9は、シート920に対して前記背もたれ部930を回転させる背もたれ回転モジュール(図示されない)と、前記背もたれ回転モジュールを制御するための背もたれ回転モジュール制御レバー980をさらに含むことができる。
前記脚部910は、前記シート920を下側から所定の高さに略水平形状に支持することができる。前記脚部910は、複数のフレームにて備えられ、前記複数のフレームは、前記シート920を取囲む形態で配置される。前記脚部910の上側にシートティルトモジュール800が配置される。
前記シート920は、ユーザーが座ることができる座シートとして、所定のクッションを提供して楽に座れるように構成される。前記シート920は、シートティルトモジュール800の回転板810(図15参照)によって起立されて前方に傾くことができるように設置され、シート制御レバー(図示されない)によって起立するか否かが決定される。
前記背もたれ部930は、ユーザーが背中を凭せ掛けることができるように備えられるが、同様に所定のクッションを提供して楽に凭せ掛けることができるように構成される。また、前記背もたれ部930は、前記脚部910の上側に垂直状態または後方に傾いた状態で装着されるが、前記シートティルトモジュール800の固定板820(図15参照)の後方に設置される。
前記背もたれ回転モジュール(図示されない)によって、前記シート920に対する背もたれ部930の展開角度は可変となる。前記展開角度は、前記シート920の一面と前記シート920に隣接した前記背もたれ部930の一面との間に形成された角度であると理解することができる。前記背もたれ部930の展開角度は、前記背もたれ角度調節レバー980によって段階的または無段階的に制御されてもよい。前記背もたれ角度調節レバー980が引かれた状態で、前記背もたれ部930は外力によって前記展開角度が可変となる。また、前記背もたれ角度調節レバー960が初期位置(引かれなかった状態)にある場合、前記背もたれ部930は、前記展開角度を維持させることができる。
前記腕掛け部940、950は、ユーザーの手と腕を載せることができるように備えられるが、前記シート920の両側に右側腕掛け部940及び左側腕掛け部950から構成され、後述されるシートティルトモジュール800に固定されるように設置される。本実施例において、前記右側腕掛け部940の前面には、後述されるシート制御レバー730のハンドルレバーが露出するように構成される。
前記リクライニング椅子9は、レッグサポート960と、レッグサポート制御レバー(図示されない)をさらに含むことができる。前記レッグサポート960は、ユーザーが脚を載せることができるように備えられるが、同様に所定のクッションを提供して楽に載せることができるように構成される。また、前記レッグサポート960は、前記シート920の前方に垂直方向に下向するように装着される。前記リクライニング椅子9に別途のレッグサポート回転モジュール(図示されない)が装着されることで水平方向まで回転可能に設置され、前記レッグサポート制御レバーによってその起立角度が調節される。前記レッグサポート制御レバー(図示されない)は、前記レッグサポート960の起立角度を調節するように備えられるが、同様に前記左側腕掛け部950に一部ハンドルレバーが露出するように設置される。そして、レッグサポート制御レバーは、別途のレッグサポート回転モジュールの作動を制御できるように連結される。
前記シートティルトモジュール800は、一種のモジュール形態として、前記脚部910の上側に固定され、前記シート920と背もたれ部930及びレッグサポートを装着させるように構成されるので、既存の椅子構成に適用して容易にシート920を前方に回転させることができる、起立補助椅子を具現することができる。もちろん、前記シートティルトモジュール800は、前記シート制御レバー730によってその作動を制御することができる。
前記シート制御レバー730は、前記シートティルトモジュール800の起立角度を調節するように備えられる。前記右側腕掛け部940には、前記シート制御レバー730が露出するように設置され、前記シート制御レバー730は、前記シートティルトモジュール800のガスシリンダー840(図15参照)に直接連結される。
以上の実施例で説明された特徴、構造、効果などは、本発明の少なくとも1つの実施例に含まれるが、必ず1つの実施例に限定されるものではない。また、各実施例で例示された特徴、構造、効果などは、実施例が属する分野の通常の知識を有する者によって、別の実施例に対しても組合せまたは変形して実施可能であり、そのような組合せと変形に係る内容は、本発明の範囲に含まれると解釈されるべきである。
また、以上では実施例を中心に説明したが、これは単なる例示であり、本発明を限定するものではなく、本発明が属する分野の通常の知識を有した者であれば、本実施例の本質的な特性を逸脱しない範囲内で、以上に例示されていない多様な変形と応用が可能である。例えば、実施例に具体的に提示された各構成要素は、変形して実施でき、そのような変形と応用に係る差異点は、添付された請求の範囲で規定する本発明の範囲に含まれると解釈されるべきである。