JP6923097B1 - ワーク形状計測装置、ワーク形状計測システム、ワーク形状計測方法およびワーク形状計測プログラム - Google Patents

ワーク形状計測装置、ワーク形状計測システム、ワーク形状計測方法およびワーク形状計測プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】凹部または凸部が設けられたワークの表面の変位を計測する際に、ワークの形状を精度よく計測する。【解決手段】ワーク形状計測装置において、変位取得部が、移動方向に移動している変位センサから、ワーク90の表面91の変位の計測結果を逐次取得する。補正区間抽出部は、変位の計測結果が移動方向の位置の変化に応じて連続的に増加または減少している区間を、凹部92または凸部93と表面91との境界95が含まれている補正区間αとして抽出する。補正部は、補正区間抽出部で抽出された補正区間αの内側で、境界95の位置を導出し、境界95で変位が急峻に変化するように計測結果を補正する。【選択図】図3

Description

本発明は、ワークの表面の変位を計測し、ワークの形状を計測するワーク形状計測装置、およびこれを備えるワーク形状計測システム、ワーク形状計測方法、並びにワーク形状計測プログラムに関する。
ワークの形状を計測するため、ワークの表面の変位を計測する変位センサを用いる場合がある。
例えば、特許文献1では、二次元レーザ変位計が用いられている。二次元レーザ変位計は、ワークを搬送するベルトコンベヤの走行方向と直交する線上にレーザを照射して、線上におけるワークのスライスデータを取得する。
特開2018−202512号公報
ワークの中には、その表面に孔、溝、突起あるいはリブのような凹凸が設けられているものがある。凹凸と表面との境界では、凹部の深さや凸部の高さに応じた変位がある。
そして、例えば、この境界がレーザの照射範囲(レーザスポット径)内を通過するとき、照射範囲内には表面と凹凸とが両方含まれた状態となる。変位センサの計測結果が、表面の高さを示す値でも凹凸の高さを示す値でもない、曖昧な数値になるおそれがある。よって、境界の位置を精度よく抽出し、凹凸の位置および形状を精度よく計測することが困難であった。
そこで、本発明は、凹凸が設けられたワークの表面の変位を計測する際に、凹凸の形状を精度よく計測することを目的としている。
本発明の一形態に係るワーク形状計測装置は、変位センサ制御部、移動制御部、変位取得部、補正区間抽出部、および補正部を備え、変位センサおよび移動機構と協働する。変位センサは、凹部または凸部が設けられたワークの表面と対向配置される。移動機構は、変位センサをワークに対して対向方向に直交する移動方向に相対移動させる。変位センサ制御部は、変位センサを制御し、変位センサに、ワークの表面に点状の光を照射させ、対向方向におけるワークの表面の変位を計測させる。移動制御部は、移動機構を駆動させる。変位取得部は、移動方向に移動している変位センサから、変位の計測結果を逐次取得する。補正区間抽出部は、計測結果が移動方向の位置の変化に応じて連続的に増加または減少している区間を、凹部または凸部と表面との境界が含まれている補正区間として抽出する。補正部は、補正区間抽出部で抽出された補正区間の内側で、境界の位置を導出し、境界で変位が急峻に変化するように計測結果を補正する。
ここで、変位センサの計測結果が連続的に増加または減少する区間、すなわち、計測結果が曖昧な数値を示し続ける区間では、凹部または凸部と表面との境界が点状の光の照射範囲を通過していた蓋然性が高い。上記構成では、当該区間が補正区間として抽出される。そして、補正区間の内側で、境界の位置が導出され、導出された位置で変位がより急峻に変化するように計測結果が補正される。
これにより、境界付近での変位の変化が鮮明化され、凹部または凸部の形状を精度よく計測することができる。
なお、計測結果の増加と減少とが短周期で入れ換わる場合には、単に、微視的には非平坦の表面の変位が精度よく計測されているものと考えられる。連続的に増加または減少する区間であるか否かを判定することで、境界の有無を判別することができる。
ここで、凹部または凸部の周面がワークの表面に対して垂直である場合には、変位センサがスポット径に相当する距離だけ移動する間、境界が光の照射範囲内を通過する。凹部または凸部の周面がワークの表面に垂直な方向に対して傾斜するテーパ面を成している場合には、変位センサがスポット径に相当する距離に傾斜に応じた距離を加算した距離だけ移動する間、境界が光の照射範囲内を通過する。変位センサがスポット径に相当する距離を移動する前に、変位の連続的な変化が終わる場合には、凹部または凸部の境界のような特徴的な形状が、当該移動区間内には含まれていないと考えられる。
そこで、補正区間抽出部は、計測結果が移動方向において所定距離以上連続的に増加または減少している場合に、その連続的に変化している区間を前記補正区間として抽出してもよい。この場合において、所定距離が、ワークに照射される光のスポット径に基づいて予め定められていてもよい。
これにより、補正区間は、計測結果が所定距離以上連続的に増加または減少している区間となり、このような補正区間内には、境界が含まれている蓋然性が高い。凹部または凸部の境界のような特徴的な形状を、看過することなく、精度よく計測することができる。
補正部は、補正区間の中央を境界の位置として導出してもよい。
これにより、境界の位置の導出が容易である。
ここで、凹部または凸部の周面がワークの表面に垂直な方向に対して傾斜する場合には、境界が光の照射範囲内を通過し終えるために必要な変位センサの移動距離が、長くなる。
そこで、補正部は、補正区間の移動方向の寸法に応じて、境界の移動方向の寸法を導出してもよい。
これにより、境界の傾斜を考慮に入れて、凹部または凸部の形状を精度よく計測することができる。
補正部は、境界で、補正区間の第1端での計測結果である第1端変位値から、補正区間の第2端での計測結果である第2端変位値まで、変位が変化するように計測結果を補正してもよい。
上記構成において、第1端変位値および第2端変位値は、補正区間内で連続的に増加または減少する計測結果の最大値および最小値に相当する。これら2つの変位値を、補正区間の内側に導出された境界の位置で繋ぐことで、計測結果が急峻に変化するように補正される。
この補正により、計測結果を境界付近の実際の形状により近づけることができ、凹部または凸部の形状を精度よく計測することができる。
補正部は、補正区間のうち第1端から境界までの第1区間において、変位が第1端変位値で推移するように計測結果を補正してもよい。補正部は、補正区間のうち境界から第2端までの第2区間において、変位が第2端変位値で推移するように計測結果を補正してもよい。
補正前において、計測結果は、補正区間の全体をかけて、第1端変位値から第2端変位値へと変化する。これに対し、補正後においては、計測結果が、補正区間の第1端から境界までは第1端変位値に補正され、境界で第1端変位値から第2端変位値へとより急峻に変化するよう補正され、境界から補正区間の第2端までは第2端変位値に補正される。
この補正により、補正区間内の計測結果を、境界およびその周辺領域の実際の形状により近づけることができ、ワークの形状を精度よく計測することができる。
ワーク形状計測装置は、補正部によって導出された境界の位置に基づいて、対向方向に見たときの凹部または凸部の中心位置を計測する中心位置計測部を更に有してもよい。
上記構成によれば、境界付近の形状が精度よく計測されているので、その計測結果に基づいて、凹部または凸部の中心位置も精度よく計測することができる。
ワーク形状計測装置は、補正部によって導出された境界の位置に基づいて、ワークを対向方向に見たときの凹部または凸部の形状を計測する形状計測部を更に有してもよい。
上記構成によれば、境界付近の形状が精度よく計測されているので、その計測結果に基づいて、凹部または凸部の全体の形状も精度よく計測することができる。
本発明の一形態に係るワーク形状システムは、上記ワーク形状計測装置、変位センサおよび移動機構を備える。変位センサは、凹部または凸部が設けられたワークの表面と対向配置され、ワークの表面に点状の光を照射し、対向方向におけるワークの表面の変位を計測する。移動機構は、変位センサをワークに対して対向方向に直交する移動方向に相対移動させる。
上記システムは、上記ワーク形状計測装置の技術的特徴と対応する技術的特徴を具備している。したがって、境界付近での変位の変化を鮮明化して、凹部または凸部の形状を精度よく計測することができる。
変位センサは、ワークの表面上に照射された光の照射範囲内における複数個所の変位の平均値を単一の計測結果として出力してもよい。
この変位センサでは、境界が光の照射範囲内を通過すると、計測結果が、表面の変位を示す値でもなく凹部の底面または凸部の頂面の変位を示す値でもない、曖昧な数値を示すおそれがある。このような場合にも、ワーク形状計測が、境界の位置を導出して計測結果を補正するので、ワークの形状を精度よく計測することができる。
ここで、二次元レーザ変位計における計測原理は一般的に三角測量に従っており、光の射出方向に対して傾斜する方向に戻る反射光を検知することで、光が照射された部位の変位を計測する。このため、光が凹部内に照射された場合、この傾斜方向の反射光が凹部の内周面に遮られて二次元レーザ変位計に戻ることができないおそれがある。
そこで、変位センサが、光を対向方向に射出し、ワークの表面から光の射出方向と同じ方向に戻る反射光を検知し、光が照射された部位の変位を計測してもよい。
この変位センサは、いわゆる「同軸型」である。このため、ワークの表面に凹部があっても、変位センサは反射光を検知することができる。このような変位センサがワークに対して相対移動するため、凹部の形状を精度よく計測することができる。
変位センサは、共焦点光学系を有してもよい。
この変位センサは、いわゆる「同軸共焦点型」である。このため、表面の変位ひいてはワークの形状を、例えば三角測量を測定原理とするセンサと比べ、一層精度よく計測することができる。
移動機構が、対向方向と直交する第1移動方向に変位センサを移動させる第1移動機構と、対向方向および第1移動方向に直交する第2移動方向にワークを移動させる第2移動機構と、を有してもよい。
これにより、変位センサのワークに対する位置を第1移動方向と第2移動方向とで独立して制御することができる。第1移動方向の位置ごとに変位を計測することができ、第2移動方向の位置ごとに変位を計測することができる。
本発明の一形態に係るワーク形状計測方法は、変位センサ制御工程、移動制御工程、変位取得工程、補正区間抽出工程および補正工程を備える。変位センサ制御工程では、凹部または凸部が設けられたワークの表面と対向配置された変位センサを制御し、変位センサに、ワークの表面に点状の光を照射させて、対向方向におけるワークの表面の変位を計測させる。移動制御工程では、変位センサをワークに対して対向方向に直交する移動方向に相対移動させる移動機構を駆動させる。変位取得工程では、移動方向に移動している変位センサから、変位の計測結果を逐次取得する。補正区間抽出工程では、計測結果が移動方向の位置の変化に応じて連続的に増加または減少している区間を、凹部または凸部と表面との境界が含まれている補正区間として抽出する。補正工程では、補正区間の内側で、境界の位置を導出し、境界で変位が急峻に変化するように計測結果を補正する。
本発明の一形態に係るワーク形状計測プログラムは、上記のワーク形状計測方法をコンピュータに実行させる。
上記方法およびプログラムは、上記ワーク形状計測装置の技術的特徴と対応する技術的特徴を具備している。したがって、境界付近での変位を鮮明化して、凹部または凸部の形状を精度よく計測することができる。
本発明によれば、凹凸が設けられたワークの表面の変位を計測する際に、凹凸の形状を精度よく計測することができる。
本発明の実施形態に係るワーク形状計測装置およびこれを備えるワーク形状計測システムを示すブロック図である。 ワーク形状計測システムを示す斜視図である。 (A)は、ワークの一例を示す平面図であり、(B)は、(A)のB−B矢視図である。(C)は、変形例に係る境界を示す図である。 変位センサの構成を示す模式図である。 変位センサの動作を示す正面図である。 (A)は、境界が表面に垂直な方向(光の射出方向)に対して傾斜していない場合における、変位センサの計測結果を示す図である。(B)は、(A)のB−B矢視図である。 (A)は、境界が傾斜している場合における、変位センサの計測結果を示す図である。(B)は、(A)のB−B矢視図である。 (A)および(B)は、境界が傾斜していない場合における、補正区間内での計測結果の補正処理を示す図である。 (A)および(B)は、境界が傾斜している場合における、補正区間内での計測結果の補正処理を示す図である。 本発明の実施形態に係るワーク形状計測方法を示すフローチャートである。 変位センサの移動経路を示す図である。 中心位置の計測処理を示す図である。 形状の計測処理を示す図である。 (A)および(B)が正方形の凹部、(C)が長方形の凹部、(D)が正多角形の凹部を示す図である。 (A)が、正方形の凹部の形状を実施形態に係る移動経路を適用して計測する処理を示す図である。(B)が、正方形の凹部の形状を変形例に係る移動経路を適用して計測する処理を示す図である。 変形例に係る境界の位置の導出処理を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。全図を通じて同一のまたは対応する要素には同一の符号を付して詳細説明の重複を省略する。
(ワーク形状計測システム)
図1および図2は、本発明の第1実施形態に係るワーク形状計測システム100を示す。ワーク形状計測システム100は、ワーク形状計測装置1、変位センサ2、ワーク支持装置3、センサ支持フレーム4、移動機構5、および位置センサ8を備えている。移動機構5は、第1移動機構6および第2移動機構7を有する。位置センサ8は、第1位置センサ9および第2位置センサ10を有する。
ワーク形状計測装置1は、CPU、メモリおよび入出力インタフェースを有するコンピュータである。ワーク形状計測装置1は、例えば、1台以上のPLC(Programmable Logic Controller)、サーバ装置あるいはこれらの複合によって実現される。なお、ワーク形状計測装置1は、変位センサ2の筐体21(図4を参照)に内蔵されるコンピュータを含んでもよい。
ワーク形状計測装置1は、変位センサ2、第1移動機構6、第2移動機構7、第1位置センサ9および第2位置センサ10と通信可能に接続される。
更に、ワーク形状計測装置1は、ワーク形状計測システム100が導入された生産現場の作業員により操作される端末装置80と通信可能に接続される。端末装置80は、例えばパーソナルコンピュータであり、ワーク形状計測システム100の動作条件を入力するキーボード等の入力装置や、計測結果などを表示するディスプレイも有する。
ワーク形状計測装置1のメモリは、コンピュータの一例であるワーク形状計測装置1に本実施形態に係るワーク形状計測方法(図10を参照)を実行させるワーク形状計測プログラムを格納している。CPUは、メモリに格納されるワーク形状計測プログラムを読み出し、ワーク形状計測プログラムによって指示される手順に従って情報処理を実行する。これにより、ワーク形状計測方法が実行される。
ワーク形状計測システム100は、変位センサ2を用いてワーク90の表面91の変位を計測し、それによりワーク90の形状を計測する。ワーク形状計測システム100は、表面91上に凹部92または凸部93が設けられているワーク90、特に、その凹部92および凸部93が微細であるワーク90の形状の計測に好適に用いられる。ワーク90の種類、全体形状および材質は、特に限定されない。
図3(A)および図3(B)に示すように、本実施形態では、ワーク90が、全体として薄板状である。ワーク90は、例えば、半導体製造の後工程の一つであるシンギュレーションで用いられるカッティングプレートである。ワーク90は、矩形状のフレーム部材90aと、その内側に嵌め込まれた吸着部材90bとを有する。吸着部材90bの上面は、ワーク90の表面91を成している。
フレーム部材90aには、両側縁から突出する一対のフランジが設けられ、取付孔92aが、各フランジに形成されている。吸着部材90bには、マトリクス状に配列された多数の吸着孔92bが形成されている。取付孔92aおよび吸着孔92bは、表面91から下方へ窪んだ凹部92の一例である。フレーム部材90aのうち吸着部材90bを取り囲んでいる部分は、表面91から上方へ突出した凸部93の一例である。
凹部92は、例えば非貫通の円孔である。取付孔92aは吸着孔92bよりも大きい径を有する。参照符号「φ92」は凹部92の直径、参照符号「D92」は凹部92の深さ(表面91から凹部92の底面までの高さ)である。
ワーク90には、凹部92と表面91との間に境界95が形成される。境界95とは、凹部92の表面91上の開口縁、あるいは、表面91と凹部92の底面との間の段差面である。なお、ワーク90には、凸部93と表面91との間にも、同様の境界95が形成される。
図3(B)に示す例では、境界95が、表面91と垂直な方向(板厚方向)に対して傾斜していない。図3(C)に示す例では、取付孔92aが板厚方向に対して傾斜している。参照符号「W95」は、境界95の寸法(幅)である。図3(B)に示す例では、境界95の寸法はゼロ値である。図3(C)に示す例では、境界95が傾斜に応じた寸法W95を有する。取付孔92aは円孔である。この場合、寸法W95は、取付孔92aの表面91側の半径と、取付孔92aの底側の半径との差である。
このようなワーク90を生産する現場では、作業員が、出荷前に凹部92(特に、より微細な吸着孔92b)の位置および形状が公差に収まっているか否かを確かめる検品作業を行う。ワーク形状計測システム100は、この検品作業の省力化を支援し、出荷されるワーク90の品質向上を支援することができる。
(変位センサ)
図4は、変位センサ2を示す。変位センサ2は、複数の波長の光を含む白色光を射出し、射出される光Lおよびその反射光を共焦点光学系12で調整する。変位センサ2で検知される反射光は、射出される光と同軸状である。すなわち、本実施形態に係る変位センサ2は、いわゆる「白色同軸共焦点型」である。
変位センサ2は、ヘッド11および筐体21を有する。ヘッド11は、共焦点光学系12を内蔵し、光Lを射出する。筐体21は、光源22、分光器23、受光部24および制御回路25を内蔵する。ヘッド11は、筐体21から物理的に離され、可撓性を有する光ファイバ20を介して筐体21と機械的に接続される。光ファイバ20は、共焦点光学系12を光源22および分光器23と光学的に接続する。
ヘッド11は、筒状に形成され、その軸方向両端に対物面およびその反対面を有する。対物面は、ワーク90の表面91と対向される。反対面には、光ファイバ20aのヘッド側開口端が設けられる。光ファイバ20aの筐体側端部は、筐体21内で光ファイバ20dの一端に接続される。光ファイバ20dの他端は、二股に分かれており、光ファイバ20bを介して光源22に接続され、また、光ファイバ20cを介して分光器23に接続される。
光源22は、複数の波長の光(例えば、白色光)を出射する。白色発光ダイオード(LED)は、光源22の好適例である。光源22から出射された光は、光ファイバ20b,20d,20aを介してヘッド11内へ導かれ、共焦点光学系12により調整され、ヘッド11の対物面よりワーク90に向けて射出される。光軸は、ヘッド11の中心軸上に位置付けられている。
共焦点光学系12は、回折レンズ13、対物レンズ14および集光レンズ15を有する。回折レンズ13は、光源22から出射された光に、光軸方向に沿って色収差を生じさせる。対物レンズ14は、回折レンズ13に対して対物面側に配置され、回折レンズ13で色収差を生じさせた光をワーク90の表面91上に集光する。集光レンズ15は、回折レンズ13に対して反対面側に配置され、光ファイバ20の開口数(NA)と回折レンズ13の開口数とを一致させるように調整する。
対物レンズ14で集光された光は、ワーク90の表面91上に点状に照射され、表面91上で反射する。反射光は、射出方向と同じ方向に戻る。共焦点光学系12は、ワーク90の表面91上で合焦した光を、光ファイバ20aのヘッド側開口端で合焦させる。ヘッド側開口端は、対物レンズ14で集光された光のうち、ワーク90の表面91上で合焦した光を通過させ、ワーク90の表面91上で合焦しない波長の光を遮光する。すなわち、ヘッド側開口端は、ピンホールとして機能する。ヘッド側開口端を通過した光は、光ファイバ20a,20d,20cを介し、分光器23に導かれる。
分光器23は、ヘッド11から戻る光を波長ごとに分ける回折格子23bを有する。凹面ミラー23aは、ヘッド11から戻る光を反射して回折格子23bに入射させる。集光レンズ23cは、回折格子23bから出射された光を受光部24上で集光する。
受光部24は、分光器23から出射される光の強度を波長ごとに計測する。受光部24は、例えば、光電変換素子で構成される。電荷結合素子(CCD)または相補型金属酸化膜半導体(CMOS)を用いたイメージセンサは、受光部24の好適例である。
制御回路25は、光源22および受光部24の動作を制御する。また、制御回路25は、受光部24で得られた波長ごとの光の強度に基づき、ヘッド11の軸方向(光軸方向)におけるワーク90の表面91の変位を計測する計測部26(図1を参照)として機能する。
(変位計測)
図5に示すように、変位センサ2は、対物面がワーク90の表面91から光軸方向に間隔をあけた状態で表面91と光軸方向に対向するように、配置される。
以下、この対向する方向を「対向方向Z」という。また、対向方向Zに直交する平面内の方向を「移動方向」という。対向方向Zに直交する平面内において、或る一つの直線的な方向を「第1移動方向X」とし、第1移動方向Xに垂直な方向を「第2移動方向Y」とする。対向方向Zは、光Lの光軸方向(射出方向)に相当し、ワーク90の表面91に垂直な方向(板厚方向)に相当する。また、本実施形態では、好適例として、対向方向Zが鉛直であり、移動方向X、Yが水平である。そのため、対向方向Zを上下、移動方向X、Yを前後左右で表す場合がある。
変位センサ2は、対物面から光Lを対向方向Zに射出する。光Lは、ワーク90の表面91上に点状に照射される。以下、表面91上の点状の光を「スポット光s」という。スポット光sは、スポット径φsを直径とする円形状である。共焦点光学系12の作用で、光Lは先細りの円錐状である。
受光部24は、反射光を検知し、計測部26は、対向方向Zにおいて或る基準位置に対する表面91の変位を計測する。「基準位置」は、どこに設定されていてもよい。本実施形態では、単なる一例として、基準位置が対物面上に設定されている。変位センサ2は、対物面からの対向方向Zにおける距離を、変位の計測結果として出力する。
右位置にある変位センサ2を参照して、スポット光sが表面91上に照射された場合には、変位の計測結果が、対物面から表面91までの距離Z91を示す値となる。左位置にある変位センサ2を参照して、スポット光sが凹部92の底面上で照射された場合には、変位の計測結果が、対物面から底面までの距離Z92を示す値となる。2つの計測結果に基づいて、凹部92の深さD92を検知することができる。
一般的なレーザ変位計のように変位の計測原理が三角測量に従う場合、センサは、射出方向に対して傾斜する方向に戻る反射光(破線を参照)を検知する。そのため、反射光が凹部92の内周面に遮られ、変位を計測できないおそれがある。これに対し、本実施形態では、変位センサ2が、同軸型であり、凹部92の底面から射出方向と同じ方向に戻る反射光を検知する。このため、反射光がワーク90で遮られるおそれがなく、変位を安定して計測することができる。よって、ワーク90の凹凸形状をより精緻に計測することができる。
変位センサ2の対向方向Zにおける位置を固定し、ヘッド11の姿勢を固定して、ヘッド11を移動方向に移動させることで、当該移動方向および対向方向Zによって定義される二次元形状を示すデータ(いわゆる「スライスデータ」)が得られる。
二次元レーザ変位計を用いずに、変位センサ2のワーク90に対する第1移動方向Xの位置ごとに変位を測定することができる。
ヘッド11は、共焦点光学系12を内蔵するが、光源22および受光部24を含まない。ヘッド11が小型軽量化されているため、小さいエネルギーでヘッド11を高速で移動させることができる。ヘッド11を筐体21に接続する光ファイバ20は、可撓性を有する。このため、ヘッド11の移動が阻害されない。
(支持機構)
図2に戻り、ワーク支持装置3およびセンサ支持フレーム4は、ワーク90の生産現場の床面上に定置される。ワーク支持装置3は、ワーク90を支持する。センサ支持フレーム4は、変位センサ2を支持する。
センサ支持フレーム4は、一例として、門形状あるいは橋形状に形成されている。センサ支持フレーム4は、一対の柱と、柱の上端部同士を繋ぐ梁とを有する。梁は、第1移動方向Xに延びている。ワーク支持装置3は、第1移動方向Xにおいて一対の柱の間に配置され、対向方向Zにおいて梁の下方に配置される。
移動機構5は、変位センサ2をワーク90に対して移動方向X、Yに相対移動させる。第1移動機構6は、センサ支持フレーム4に設けられている。第1移動機構6は、変位センサ2を床面に対して第1移動方向Xに移動させる。第2移動機構7は、ワーク支持装置3に設けられている。第2移動機構7は、ワーク90を床面に対して第2移動方向Yに移動させる。
図1および図2に示すように、第1移動機構6は、案内部材6a、保持部材6b、第1移動アクチュエータ6c、第1動力伝達機構6dおよび第1エンコーダ6eを有する。案内部材6aは、梁の正面に取り付けられ、第1移動方向Xに延びている。保持部材6bは、第1移動方向Xに往復移動可能に案内部材6aに支持されている。保持部材6bは、対向方向Zにおいて床面に対するヘッド11の位置が固定されるように、また、光軸に直交する軸周りのヘッド11の姿勢が固定されるように、変位センサ2のヘッド11を保持する。ヘッド11は、保持部材6bおよび案内部材6aを介してセンサ支持フレーム4に支持され、対向方向Zに光Lを射出する。
第1移動アクチュエータ6cは、保持部材6bおよびこれに保持されたヘッド11を移動させるための動力を発生する。第1動力伝達機構6dは、第1移動アクチュエータ6cで発生された動力を保持部材6bに伝達する。第1移動アクチュエータ6cは、例えばサーボモータであり、回転動力を発生する。第1動力伝達機構6dは、例えばボールねじ機構、ラック・ピニオン機構あるいはベルト・プーリ機構のように、回転を第1移動方向Xへの直線運動に変換する。第1エンコーダ6eは、第1移動アクチュエータ6cの動作量あるいは位置を検出する。
第2移動機構7は、可動支持体7a、第2移動アクチュエータ7b、第2動力伝達機構7cおよび第2エンコーダ7dを有する。可動支持体7aは、平板状に形成され、ワーク支持装置3のフレーム3a上に第2移動方向Yに移動可能に支持される。ワーク90は、可動支持体7aの上面上に載置され、ワーク90の表面91は上方のヘッド11と対向される。
第2移動アクチュエータ7bは、可動支持体7aおよびこれに支持されたワーク90を移動させるための動力を発生する。第2動力伝達機構7cは、第2移動アクチュエータ7bで発生された動力を可動支持体7aに伝達する。第2移動アクチュエータ7bは、例えばサーボモータであり、回転動力を発生する。第2動力伝達機構7cは、例えばボールねじ機構のように、回転を第2移動方向Yへの直線運動に変換する。第2エンコーダ7dは、第2移動アクチュエータ7bの動作量あるいは位置を検出する。
ヘッド11は、ワーク90の表面91の全域と対向可能なように、ワーク90に対して第1移動方向Xおよび第2移動方向Yに相対移動することができる。また、変位センサ2のワーク90に対する位置が、第1移動方向Xと第2移動方向Yとで独立して制御される。第1移動方向Xの位置ごとに変位が計測され、第2移動方向Yの位置ごとに変位が計測される。
変位センサ2の対向方向Zの位置が固定されるため、変位の計測結果が安定する。ワーク90が可動支持体7aに支持されて対向方向Zの位置が固定されるため、変位の計測結果が安定する。
(位置検出)
第1位置センサ9は、変位センサ2のヘッド11のワーク90に対する第1移動方向Xの位置を検出する。本実施形態では、第1位置センサ9が、第1リニアスケール9Aによって構成されている。第1リニアスケール9Aは、第1移動機構6によるセンサ可動範囲に隣接して設置される。具体的には、センサ支持フレーム4の梁に取り付けられ、案内部材6aと平行に設けられている。第1リニアスケール9Aは、センサ可動範囲内の変位センサ2の第1移動方向Xの位置を監視する。
第2位置センサ10は、変位センサ2のヘッド11のワーク90に対する第2移動方向Yの位置を検出する。本実施形態では、第2位置センサ10が、第2リニアスケール10Aによって構成されている。第2リニアスケール10Aは、第2移動機構7によるワーク可動範囲に隣接して設置される。具体的には、床面あるいはフレーム3aに設けられている。第2リニアスケール10Aは、当該ワーク可動範囲内のワーク90の第2移動方向Yの位置を監視する。
第1エンコーダ6eは、第1位置センサ9として機能し得る。第2エンコーダ7dは、第2位置センサ10として機能し得る。しかし、これらの検出結果には、第1動力伝達機構6dあるいは第2動力伝達機構7cのバックラッシが含まれる。本実施形態では、変位センサ2およびワーク90の位置を直接的に監視するため、変位センサ2のワーク90に対する相対位置を精度よく検出することができる。
(ワーク形状計測装置)
図1に示すように、ワーク形状計測装置1は、ワーク形状計測プログラムを実行することで、記憶部30、入力部31、出力部32、変位センサ制御部33、移動制御部34、変位取得部35、位置取得部36、位置同期部37、補正区間抽出部38、補正部39、中心位置計測部41、形状計測部42および判定部43を有する。移動制御部34は、第1移動制御部34aおよび第2移動制御部34bを有する。位置取得部36は、第1位置取得部36aおよび第2位置取得部36bを有する。
記憶部30は、ワーク形状計測プログラムの実行に必要な情報あるいはデータを記憶する。
入力部31は、端末装置80からワーク形状計測システム100の動作条件を入力する。動作条件には、中心位置計測部41で中心位置を計測するモードや、形状計測部42で形状を計測するモードなど、複数の動作モードが含まれる。移動制御部34は、入力された動作条件(動作モード)に従って、動作モードごとに予め決められた移動経路に沿って変位センサ2をワーク90に対して移動方向X、Yに相対移動させる。
出力部32は、端末装置80に形状の計測結果を出力する。端末装置80は、そのディスプレイに、出力部32からの出力結果を表示する。
変位センサ制御部33は、変位センサ2の動作を制御する。変位センサ制御部33は、変位センサ2の制御回路25によって実現されていてもよい。
移動制御部34は、移動機構5の動作を制御し、変位センサ2のワーク90に対する移動方向の位置を制御する。移動制御部34は、第1移動機構6の動作を制御する第1移動制御部34aと、第2移動機構7の動作を制御する第2移動制御部34bとを有する。
第1移動制御部34aは、第1エンコーダ6eの検出結果を参照し、入力された動作条件に従って第1移動アクチュエータ6cの動作を制御する。それにより、第1移動制御部34aは、変位センサ2のワーク90に対する第1移動方向Xの位置を制御する。
第2移動制御部34bは、第2エンコーダ7dの検出結果を参照し、入力された動作条件に従って第2移動アクチュエータ7bの動作を制御する。それにより、第2移動制御部34bは、変位センサ2のワーク90に対する第2移動方向Yの位置を制御する。
変位取得部35は、計測部26によって導出される計測結果を、変位センサ2から逐次取得する。位置取得部36は、変位センサ2のワーク90に対する移動方向の位置の検出結果を、位置センサ8から逐次取得する。位置取得部36は、第1位置センサ9(第1リニアスケール9A)から検出結果を取得する第1位置取得部36aと、第2位置センサ10(第2リニアスケール10A)から検出結果を取得する第2位置取得部36bとを有する。
変位センサ2は、移動制御部34によりワーク90に対して移動方向X、Yに移動する。変位取得部35および位置取得部36は、変位センサ2のワーク90に対する移動方向X、Yの位置が刻々と変化していく状態で、計測結果あるいは検出結果を逐次取得する。サンプリング周期は特に限定されず、例えば、5ミリ秒である。
位置同期部37は、変位取得部35で逐次取得される計測結果を、位置取得部36で逐次取得される検出結果と対応付ける。これにより、あるタイミングで導出された一つの計測結果が、同じタイミングで検出された検出結果と紐付けされる。変位の計測結果が、変位センサ2が移動方向においてワーク90に対してどこに位置していたときに導出されたものであるのかを、特定することができる。
この対応付け、紐付けあるいは同期の具体的手法は、特に限定されない。計測結果または検出結果が、計測時期または検出時期を示すタイムスタンプを付与された状態でワーク形状計測装置1に出力されてもよい。計測結果または検出結果が、ワーク形状計測装置1で取得される際に、取得時期を示すタイムスタンプを付与されてもよい。位置同期部37は、タイムスタンプを参照して、同じ時期を示すタイムスタンプが付与されている計測結果と検出結果とを対応付けてもよい。
補正区間抽出部38は、位置同期部37で互いに対応付けられた計測結果および検出結果を参照して、計測結果が移動方向X、Yの位置の変化に応じて連続的に増加または減少している区間を、ワーク90の表面91に設けられた凹部92または凸部93と表面91との境界95が含まれている補正区間αとして抽出する。
補正部39は、補正区間抽出部38で抽出された補正区間αの内側で、境界95の位置を導出する。補正部39は、境界95で変位が急峻に変化するように計測結果を補正する。
中心位置計測部41は、補正部39によって導出された境界95の位置に基づいて、対向方向Zに見たときの凹部92または凸部93の中心位置を計測する。形状計測部42は、補正部39によって導出された境界95の位置に基づいて、ワーク90を対向方向Zに見たときの凹部92または凸部93の形状を計測する。判定部43は、中心位置計測部41および/または形状計測部42の計測結果に基づいて、ワーク90の品質の良否を判定する。
(補正)
「計測結果が連続的に増加または減少している区間(連続変化区間)」に関し、図5の右位置では、スポット光sが表面91上に照射され、計測部26は、距離Z91に対応する安定した計測結果を導出することができる。図5の左位置では、スポット光sが凹部92の底面上に照射され、計測部26は、距離Z92に対応する安定した計測結果を導出することができる。変位センサ2が右位置から左位置へ移動する過程で、スポット光sが境界95を通過する。
図6(A)は、平面図およびグラフの複合である。図6(A)の平面図は、ワーク90の凹部92周辺を示しており、凹部92が黒く塗り潰されている。なお、スポット径φsは、凹部92の直径φ92よりも小さい。
図6(A)の平面図上部に図示されたスポット光s1を参照する。境界95がスポット光s1内に(すなわち、光Lの照射範囲内に)含まれていると、スポット光s1が、表面91上に照射された領域A91(白抜きの領域)と、凹部92内へ照射された領域A92(黒塗潰しの領域)とに分かれる。この場合において、計測部26は、単一の値を計測結果として導出し、変位センサ2は、導出された単一の値を計測結果としてワーク形状計測装置1に出力する。
本実施形態では、変位センサ2が、ワーク90の表面91上に照射された光Lの照射範囲内の複数個所の変位の平均値を計測結果として出力する。計測部26は、2つの領域A91,A92の面積比に応じて単一の計測結果を導出してもよい。計測部26は、領域A91内での変位の計測結果(距離Z91に相当)に領域A91の面積比を乗算した値と、領域A92内での変位の計測結果(距離Z92に相当)に領域A92の面積比を乗算した値との平均値を、計測結果として導出してもよい。
次に、図6(A)の平面図の中央部に示された複数のスポット光s(x1)〜s(x5)および図6(A)のグラフを参照する。ここでは、変位センサ2の光軸が、第2移動方向Yにおいて凹部92の中心と同じ位置に保たれた状態で、変位センサ2が第1移動方向Xに移動していると仮想する。
参照符号「x1」〜「x5」は、第1移動方向Xにおける、変位センサ2の光軸の位置である。参照符号「s(x1)」は、光軸が第1移動方向Xにおいて位置x1に位置付けられている場合における、スポット光である。なお、光軸は、スポット光sの中心と一致する。参照符号「z(x1)」は、光軸が第1移動方向Xにおいて位置x1に位置付けられている場合に、計測部26によって導出される単一の計測結果である。s(x1)およびz(x1)は、「x1」を他の位置を表す記号と置き換えることで、その位置のスポット光および計測結果を表す参照符号に準用される。
スポット光s(x1)は、境界95と外接する。スポット光s(x3)は、スポット光s(x1)と同じ接点で境界95と内接する。位置x2は、位置x1と位置x3の中点であり、境界95がスポット光s(x2)の中心を通過する。スポット光s(x4)は、スポット光s(x3)とは反対側の接点で境界95と内接する。スポット光s(x5)は、スポット光s(x4)と同じ接点で境界95と外接する。
変位センサ2の光軸が位置x1に位置する場合、スポット光s(x1)の全域が表面91上に照射される(A91:100%)。このため、計測部26は、距離Z91に相当する値を計測結果z(x1)として導出する。光軸が位置x1よりも左方に位置する場合および光軸が位置x5およびそれよりも右方に位置する場合も、これと同様である。
変位センサ2の光軸が位置x3または位置x4に位置する場合には、スポット光s(x3)の全域が凹部92の底面上に照射される(A92:100%)。このため、計測部26は、距離Z92に相当する値を計測結果z(x3)として導出する。光軸が位置x3と位置x4との間に位置する場合も、これと同様である。
変位センサ2が位置x1から位置x3まで移動する間、境界95がスポット光s内に含まれ続ける。領域A91の面積比が100%から0%まで連続的に減っていき、逆に領域A92の面積比が連続的に増える。これに応じて、計測結果は、距離Z91に相当する値から距離Z92に相当する値へと連続的に増加していく。変位センサ2が位置x4から位置x5まで移動する間についても同様である。計測結果は、距離Z92に相当する値から距離Z91に相当する値へと連続的に減少していく。
この連続的に増加または減少する区間(連続変化区間)は、変位センサ2が第1移動方向Xにおいて位置x1から位置x3まで移動する距離に相当する。また、変位センサ2が第1移動方向Xにおいて位置x4から位置x5まで移動する距離にも相当する。
図6(B)に示すように、本例では、境界95が、対向方向Zに対して傾斜していない。よって、連続変化区間の寸法が、スポット径φsと等しい。
図6(B)は、ワーク90の断面と併せて、計測結果に基づき得られたスライスデータを二点鎖線で示している。二点鎖線が出現している箇所は、実際の形状に対する計測結果の誤差を意味する。実際の断面形状では、位置x2において、表面91と凹部92の底面とが、凹部92の内周面を介して対向方向Zに繋がる。これに対し、計測結果に基づくスライスデータでは、表面91と凹部92の底面とが、位置x1から位置x3にかけて、なだらかに繋がる。
図7(A)および図7(B)に示す例では、境界95が、対向方向Zに対して傾斜している。スポット光s(x11)は、凹部92の表面91上の開口縁と外接し、スポット光s(x13)は、凹部92の底面の周縁と内接する。なお、位置x12は、位置x11と位置x13との中点であり、幅を有した境界95がスポット光s(x12)内に含まれている。
連続変化区間は、位置x11から位置x13までの区間である。連続変化区間は、スポット径φsよりも長い。すなわち、本例の連続変化区間は、傾斜がない場合(図6(A)を参照)よりも長い。計測結果は、連続変化区間において、傾斜がない場合(図6(B)を参照)と比べて、より緩やかに変化する。
スポット径φsが小さければ、連続変化区間を極力縮小することができ、スライスデータの実際の形状に対する誤差を極力抑制することができる。ただし、スポット径φsが小さい場合でも、凹部92の公差が小さい場合には、検品作業において高い計測精度が要求される場合もある。
本実施形態に係るワーク形状計測装置1は、このような要求に応えるため、補正部39が連続変化区間内の計測結果を補正し、それにより、ワーク90の形状、特に凹部92または凸部93と表面91との境界の形状が精度よく計測される。
図8(A)および図8(B)、並びに図9(A)および図9(B)は、補正区間抽出部38および補正部39において実行される処理の説明図である。ここでは、変位センサ2のワーク90に対する第2移動方向Yの位置を固定して、変位センサ2がワーク90に対して第1移動方向Xに等速で移動している。
図8(A)では、位置x21から位置x34まで移動する間に所定間隔δxで逐次取得された14個の計測結果が、位置同期部37の作用で、第1移動方向Xの位置と対応付けられている。この所定間隔δxは、計測周期および検出周期を変位センサ2の移動速度と乗算した値である。所定間隔δxは、要求される計測精度などを考慮して予め定められ、例えば、1〜20μmである。
補正区間抽出部38は、連続変化区間を抽出する。例えば、補正区間抽出部38は、ある位置xkと対応する計測結果z(xk)から、その1つ前の位置xk−1と対応する計測結果z(xk−1)を減算して計測結果の変化量を算出する。補正区間抽出部38は、正の変化量が連続するか否か、または、負の変化量が連続するか否かに基づいて、連続変化区間の有無を判定する。
補正区間抽出部38は、所定距離以上の連続変化区間を補正区間αとして抽出する。所定距離は、ワーク90に照射される光のスポット径φsに基づき予め定められている。逆に言えば、補正区間抽出部38は、スポット径φs未満の連続変化区間を補正区間αとして抽出しない。このような連続変化区間は、単に、微視的に見て非平坦であったワーク90の表面91の変位が計測されているだけと考えられるからである。なお、本実施形態では、所定間隔δxの9倍が、所定距離に相当する。
図8(A)に示す例では、位置x21〜x23の区間および位置x32〜x34の区間では変化量がゼロ値で推移するため、補正区間抽出部38は、これら2つの区間を連続変化区間ではないと判定する。位置x23〜x32の区間では変化量が正値であり続けるため、補正区間抽出部38は、当該区間を連続変化区間であると判定する。当該区間の第1移動方向Xにおける寸法は、所定距離と等しい。したがって、補正区間抽出部38は、この連続変化区間を補正区間αとして抽出する。
補正部39は、補正区間αの中央を境界95の位置xcとして導出する。このとき、補正部39は、補正区間αの寸法に応じて、境界95の移動方向の寸法を導出する。
補正部39は、補正区間αの寸法から、上記の所定距離(スポット径φsに相当)を減算することで、境界95の移動方向の寸法を導出する。図8(A)および図8(B)に示す例では、図6(A)と同様、境界95の寸法W95がゼロ値であるが、この減算により境界95の寸法W95が精度よく計測される。
補正部39は、境界95の位置xcを、補正区間αの第1端xa(位置x23)と第2端xb(位置x32)との中間に設定する。図8(A)に示す例では、幅を持たない境界95の位置xcが、位置x27と位置x28との中間の一点に設定される。
別の方法では、補正部39は、第1端xaでの変位の計測結果である第1端変位値z(xa)と、第2端xbでの変位の計測結果である第2端変位値z(xb)との平均値を算出する。本例では、第1端変位値z(xa)が、距離Z91に相当する値(例えば、10mm)であり、第2端変位値z(xb)が、距離Z92に相当する値(例えば、20mm)であり、これらの平均値が15mmとなる。補正部39は、位置と対応付けられた計測結果を参照して、この平均値と対応する位置を導出する。本例では、位置x27での計測結果z(x27)が14mmであり、位置x28での計測結果z(x28)が16mmであるので、補正部39は、幅を持たない境界95の位置xcを、位置x27と位置x28との中間の一点に設定する。
補正部39は、この境界95の位置xcで変位が急峻に変化するように計測結果を補正する。より具体的には、補正部39は、境界の位置xcで第1端変位値z(xa)から第2端変位値z(xb)まで変位が変化するように計測結果を補正する。そして、補正部39は、補正区間αのうち第1端xaから境界95の位置xcまでの第1区間α1において、変位が第1端変位値z(xa)で推移するように計測結果を補正する。補正部39は、補正区間αのうち境界の位置xcから第2端xbまでの第2区間α2において、変位が第2端変位値z(xb)で推移するように計測結果を補正する。
なお、第1区間α1の寸法と第2区間α2の寸法との和は、上記の所定距離(スポット径φsに相当)に相当する。
図8(A)では、補正後の計測結果が太線で示されている。補正区間α内でなだらかに変化していた計測結果が、境界95の位置xcで急峻に変化するように補正されている。補正後の計測結果に基づくスライスデータは、補正前と比べ、実際の形状により近似する。
次に、図9(A)および図9(B)に示す例では、図7(A)と同様、境界95が、傾斜しており幅を持っている。図9(A)では、位置x41から位置x56まで移動する間に逐次取得された16個の計測結果が、位置同期部37の作用で、第1移動方向Xの位置と対応付けられている。
補正区間抽出部38は、上記同様にして、所定距離以上の連続変化区間を補正区間αとして抽出する。図9(A)に示す例では、位置x41〜x43の区間および位置x54〜x56の区間では変化量がゼロ値で推移するため、補正区間抽出部38は、これら2つの区間を連続変化区間ではないと判定する。位置x43〜x54の区間では変化量が正値であり続けるため、補正区間抽出部38は、当該区間を連続変化区間であると判定する。当該区間の第1移動方向Xにおける寸法は、所定距離よりも長い。したがって、補正区間抽出部38は、この連続変化区間を補正区間αとして抽出する。
補正部39は、上記同様にして、補正区間αの中央を境界95の位置xcとして導出する。補正部39は、補正区間αの寸法から、上記の所定距離(スポット径φsに相当)を減算することで、境界95の移動方向の寸法W95を導出する。この減算により境界95の寸法W95が精度よく計測される。
補正部39は、境界95の位置xcを、補正区間αの第1端xa(位置x23)と第2端xb(位置x32)との中間に設定する。図9(A)に示す例では、幅を持つ境界95の中央が、位置x48と位置x49との中間の一点に設定される。境界95の第1境界端が、寸法W95の半分値だけ、当該中央から第1端xaへ離れた一点に設定される。境界95の第2境界端が、寸法W95の半分値だけ、当該中央から第2端xbへ離れた一点に設定される。本例では、境界95の位置xcは、第1境界端から第2境界端までの範囲を有している。
補正部39は、境界95の位置xcで、第1端変位値z(xa)から第2端変位値z(xb)まで変位が変化するように、計測結果を補正する。例えば、補正部39は、境界95の第1境界端での変位を第1端変位値z(xa)に設定し、境界95の第2境界端での変位を第2端変位値z(xb)に設定し、境界95の位置xc内で第1端変位値z(xa)から第2端変位値z(xb)まで変位が線形に変化するように計測結果を補正する。
更に、補正部39は、第1端から境界95の第1境界端までを第1区間α1とし、境界95の第2境界端から第2端xbまでを第2区間α2とする。第1区間α1では、計測結果が第1端変位値z(xa)に補正され、第2区間α2では、計測結果が第2端変位値z(xb)に補正される。
図9(A)では、補正後の計測結果が太線で示されている。補正区間α内でなだらかに変化していた計測結果が、境界95の位置xcで急峻に変化するように補正されている。補正後の計測結果に基づくスライスデータは、補正前と比べ、実際の形状により近似する。
以上は、変位センサ2が第1移動方向Xに相対移動するとした。変位センサ2が第2移動方向Yに相対移動する場合、第1移動方向Xおよび第2移動方向Yの両方の成分を有する移動方向に相対移動する場合も、同様にして境界95の位置およびその周辺の形状を精度よく計測することができる。
(中心位置・形状計測)
以下、以上のように境界95付近での形状計測精度が向上したワーク形状計測システム100の動作について、図10に示すワーク形状計測方法の手順に沿って説明する。
まず、ワーク90がワーク支持装置3に位置決めされて支持される(S1)。ワーク90の設置は、人手で行われてもよいし、ワーク搬送ロボット(図示せず)で自動的に行われてもよい。これにより、ワーク90の吸着孔92bが、第1移動方向Xを行方向とし、第2移動方向Yを列方向とするマトリクスを形成する姿勢で、ワーク支持装置3に支持される。
そして、入力部31が端末装置80から動作条件を入力する(S2)。動作条件は、何を計測の対象とするか、計測の対象の何を計測するのか等の選択肢の組み合わせによって構成される。
ここでは、一例として、入力部31が、ワーク90に形成された多数の吸着孔92bのうちの四隅の吸着孔92b1〜92b4の中心位置と、2つの取付孔92aの形状を計測するという動作条件を入力したとする(図11〜図13を参照)。
次に、移動制御部34が、変位センサ2を動作条件に従って、記憶部30に保存されている所定の移動経路に沿ってワーク90に対して相対移動させる(S3)。この相対移動中に、変位センサ制御部33が、変位センサ2に表面91の変位を計測させる(S4)。なお、記憶部30は、入力される動作条件と対応して、変位センサ2のワーク90に対する移動経路60、70(図11を参照)の複数のパターンを予め記憶している。
図11および図12に示すように、移動経路60は、中心位置の計測のために用いられる。移動経路60は、計測対象の凹部92(吸着孔92b)で十字を成すように形成される。移動経路60は、第1移動方向Xに直線的に延びる横経路61と、第2移動方向Yに直線的に延びる縦経路62とで構成され、2つの経路61、62が計測対象内で直交する。2つの経路61、62の交点は、理想状態において計測対象の中心を通過するように設定されるが、ワーク90のワーク支持装置3への設置誤差や計測対象の成形誤差により、実際の中心位置からずれる。ただし、設置誤差や成形誤差は微小のため、2つの経路61、62の交点は、対向方向Zに見たときに計測対象内に収まる。
移動制御部34は、横経路61の始点P61Sから横経路61の終点P61Eへと、変位センサ2をワーク90に対して第1移動方向Xに移動させる。次に、変位センサ2を横経路61の終点P61Eから縦経路62の始点P62Sへと相対移動させる。次に、縦経路62の始点P62Sから縦経路62の終点P62Eへと、変位センサ2をワーク90に対して第2移動方向Yに相対移動させる。
図11および図13に示すように、移動経路70は、形状の計測のために用いられる。本例では、移動経路70が、第1移動方向Xに延びる複数の横経路71で構成されており、複数の横経路71は、互いに微小な間欠移動量δyをあけて、第2移動方向Yに並べられている。移動経路70は、対向方向Zに見て計測対象の全体を覆うように、第1移動方向Xのサイズ(横経路71の長さ)および第2移動方向Yのサイズ(横経路71の本数)が決められる。
移動制御部34は、ある横経路71に沿って第1移動方向Xの第1側(例えば、左側)に向け、変位センサ2をワーク90に対して相対移動させる。次に、移動制御部34は、変位センサ2をワーク90に対して第2移動方向Yへ間欠移動量δyだけ相対移動させる。次に、移動制御部34は、次の横経路71に沿って第1移動方向Xの第2側(例えば、右側)に向け、変位センサ2をワーク90に対して相対移動させる。次に、移動制御部34は、変位センサ2をワーク90に対して第2移動方向Yへ間欠移動量δyだけ相対移動させる。変位センサ2が移動経路70に沿って移動し終えるまで、この一連の操作が繰り返される。
位置取得部36は、変位センサ2のワーク90に対する相対位置の検出結果を逐次取得し(S5)、変位取得部35は、表面91の変位の計測結果を逐次取得する(S6)。位置同期部37は、変位取得部35で逐次取得される計測結果を、位置取得部36で逐次取得される検出結果と対応付ける(S7)。
次に、補正区間抽出部38が補正区間を抽出し(S8)、補正部39が補正区間内で境界95の位置を導出する(S9)。本例では、図12および図13において、移動経路60、70上で補正区間として抽出される箇所が、白抜き丸印(○)で示されている。補正区間として抽出される箇所は、対向方向Zに見たときに移動経路60、70が境界95と交差する箇所である。
図12に示すように、横経路61は、第2移動方向Yの位置y61が一定である。横経路61は、2点P95x1、P95x2で境界95と交差する。変位の計測結果は、この2点P95y1、P95y2の周辺でなだらかに変化するものの、補正部39は、前述した手法で、2点P95x1、P95x2の第1移動方向Xの位置xc1、xc2を精度よく計測する。
縦経路62は、第1移動方向Xの位置x62が一定である。縦経路62は、2点P95y1、P95y2で境界95と交差する。変位の計測結果は、この2点P95y1、P95y2の周辺でなだらかに変化するものの、補正部39は、前述した手法で、2点P95y1、P95y2の第2移動方向Yの位置yc1、yc2を精度よく計測する。
図13に示すように、各横経路71が、2点P95で境界95と交差する。補正部39は、各点P95で第1移動方向Xの位置を精度よく計測する。
次に、中心位置計測部41が、補正部39によって導出された境界の位置xc1、xc2、yc1、yc2に基づいて、計測対象の吸着孔92bの中心位置C92を導出する(S10)。
図12に示すように、まず、中心位置計測部41は、横経路61上の2点P95x1、P95x2の中点P61Cの第1移動方向Xの位置x61Cと、縦経路62上の2点P95y1、P95y2の中点P62Cの第2移動方向Yの位置y62Cとを計測する。中点P61Cは、第1移動方向Xに延びる弦の中点であるため、その第1移動方向Xの位置x61Cは、中心位置の第1移動方向Xの位置と同等である。中点P62Cは、第2移動方向Yに延びる弦の中点であるため、その第2移動方向Yの位置y62Cは、中心位置C92の第2移動方向Yの位置と同等である。中心位置計測部41は、計測された位置x61Cを中心位置C92の第1移動方向の位置に設定し、計測された位置y62Cを中心位置C92の第2移動方向Yの位置に設定する。
次に、形状計測部42が、補正部39によって導出された境界の位置に基づいて、計測対象の取付孔92aの形状を計測する(S11)。
図13に示すように、形状計測部42は、導出された境界の位置を順次に繋ぐことで、対向方向Zに見たときの境界95の輪郭線を導出する。形状計測部42は、境界同士を曲線で繋いでもよいし直線で繋いでもよい。
形状計測部42は、輪郭線の総距離、すなわち、境界95の周長を計測してもよい。形状計測部42は、計測対象の全体形状の面積を導出してもよい。境界同士を直線で繋いだ場合には、計測対象の全体形状が、間欠移動量δyの高さを有した複数の台形を第2移動方向Yに並べた形状となり、その面積を簡単に導出することができる。
次に、判定部43が、中心位置あるいは形状の計測結果から、ワーク90の品質の良否を判定する(S12)。判定部43は、例えば、計測された中心位置の理想値からのずれ量を導出し、そのずれ量が所定の許容値未満であるか否かを判定する。判定部43は、例えば、計測された形状の面積の理想値に対する差分を導出し、その差分が所定の許容値未満であるか否かを判定する。この判定のため、記憶部30は、理想値および許容値を予め記憶していてもよい。
次に、出力部32が、動作条件と対応する結果を端末装置に出力する(S13)。本例では、出力部32は、四隅の吸着孔92bの中心位置C92の計測結果、2つの取付孔92aの形状の計測結果、およびこれら計測結果に基づく品質良否の判定結果を端末装置80に出力する。作業員は、端末装置のディスプレイに出力結果を表示して閲覧することができる。
本実施形態では、境界95の位置が精度よく計測されており、その計測結果に基づいて中心位置および形状が計測されている。このため、中心位置および形状の計測精度も高く、そのため品質良否も精度よく判定することができる。作業員の検品作業の省力化を支援することができる。
(変形例)
これまで本発明の実施形態について説明したが、上記構成は本発明の範囲内で適宜変更、追加および/または削除可能である。
上記実施形態では、中心位置および形状の計測対象の境界95の輪郭線が、対向方向Zに見たときに円形であったが、計測対象が他の形状であっても同様にその中心位置および形状を計測することができる。
例えば、図14(A)および図14(B)に示すように、凹部92A、92Bが正方形であっても、移動経路60を適用して中心位置C92A、C92Bを計測することができる。図14(C)に示すように凹部92Cが長方形であっても、図14(D)に示すように凹部92Dが正多角形(例えば、五角形)であっても、移動経路60を適用して中心位置C92C、C92Dを計測することができる。例えば、図15(A)に示すように、凹部92Aが正方形であっても、移動経路70を適用して形状を計測することができる。
上記実施形態では、形状を計測する際に、第1移動方向Xに平行に延びる複数の横経路で構成される移動経路を適用したが、形状計測時の移動経路はこれに限定されない。
図15(B)に示すように、計測対象の中心位置から放射状に延びる複数の放射経路71Aで構成される移動経路70Aが適用されてもよい。図15(B)では放射経路71Aが12本であるが、要求される計測精度に応じて、放射経路71Aの本数は適宜変更可能である。移動経路70Aを適用する前に、中心位置が上記実施形態の手法で予め計測されてもよい。
上記実施形態では、補正区間が抽出され、補正区間の第1端と第2端との中点付近で境界95の位置を導出したが、境界95の位置の導出方法はこれに限定されない。
図16に示す変形例では、例えば正方形や半円のように、凹部92の輪郭線が直線を含む。直線の境界95が、スポット光s内で変位センサ2の移動方向に直交する方向に延び、円形のスポット光sの弦を成している。この場合、スポット径φsと、スポット光sの光軸の位置x100と、当該位置x100と対応する単一の計測結果z(100)とから、境界95の位置xcを幾何学的に導出することができる。なお、表面91の変位を示す値(Z91)と、凹部92の底面の変位を示す値(Z92)は、ワーク形状計測装置1において既知とする。
計測結果z(x100)と表面91の変位を示す値Z91との差分と、計測結果z(x100)と凹部92の底面の変位を示す値Z92との差分との比は、表面91を照射している領域A91の面積SA91と、凹部92を照射している領域A92の面積SA92との比に等しい。したがって、既知の距離Z91、Z92を用いて、単一の計測結果z(x100)から、領域A91、A92の面積比を導出可能である。ここから更に、領域A92の、面積SA92のスポット光s全体の面積に対する、面積割合を導出可能である。
ここで、中心x100を弦(境界95)の第1端点と結ぶ線分と、中心x100を弦(境界95)の第2端点と結ぶ線分とで成す角を、「中心角θ」とする。スポット光s全体の面積と、領域A92の面積SA92との比は、1:(θ−sinθ)/2πである。したがって、計測結果z(x100)から導出された上記面積割合を用いて、中心角θを導出可能である。
ここで、中心角θを二等分して中心x100を通過する直線を仮想する。当該直線は弦(境界95)と直交する。当該直線と領域A91側でのスポット光sの外縁との交点をP、当該直線と領域A92側でのスポット光sの外縁との交点をQとする。点Pから境界95までの距離dと、境界95から点Qまでの距離eとの比は、1+cos(θ/2):1−cos(θ/2)である。距離dと距離eとの和はスポット径φsであるので、計測結果z(x100)から導出された中心角θを用いて、境界95の位置xcを導出可能である。
この場合、連続変化区間内で計測された各計測結果で、境界95の位置xcを導出可能である。補正部39は、境界95の位置xcに関する複数の導出結果の平均値を境界95の位置xcとして特定してもよい。
上記実施形態では、形状が既知の取付孔92aの形状を計測したが、形状計測部42は、形状が未知の凹部または凸部の形状の計測にも好適に適用される。
上記実施形態では、変位センサ2が床面に対して第1移動方向Xに移動し、ワーク90が床面に対して第2移動方向Yに移動する。変位センサ2が床面に対して第2移動方向Yに移動してもよく、ワーク90が床面に対して第1移動方向Xに移動してもよい。
上記実施形態では、変位センサ2が白色同軸共焦点型であるが、変位センサ2は、この形式のものに限定されない。
上記実施形態では、境界、中心位置および形状の計測対象が凹部92であったが、凸部93の計測にも同様に適用可能である。
100 ワーク形状計測システム
1 ワーク形状計測装置
2 変位センサ
3 ワーク支持装置
5 移動機構
6 第1移動機構
7 第2移動機構
8 位置センサ
9 第1位置センサ
9A 第1リニアスケール
10 第2位置センサ
10A 第2リニアスケール
33 変位センサ制御部
34 移動制御部
34a 第1移動制御部
34b 第2移動制御部
35 変位取得部
36 位置取得部
36a 第1位置取得部
36b 第2位置取得部
37 位置同期部
38 補正区間抽出部
39 補正部
41 中心位置計測部
42 形状計測部
60,70 移動経路
90 ワーク
91 表面
92 凹部
93 凸部
95 境界
W95 (境界の)寸法
L 光
s スポット光
φs スポット径
xa 第1端
xb 第2端
xc (境界の)位置
z(xa) 第1端変位値
z(xb) 第2端変位値
α 補正区間
α1 第1区間
α2 第2区間
C92 中心位置
δy 間欠移動量
X 第1移動方向
Y 第2移動方向
Z 対向方向

Claims (16)

  1. 凹部または凸部が設けられたワークの表面と対向配置された変位センサを制御し、前記変位センサに、前記ワークの前記表面に点状の光を照射させ、対向方向における前記ワークの前記表面の変位を計測させる変位センサ制御部と、
    前記変位センサを前記ワークに対して前記対向方向に直交する移動方向に相対移動させる移動機構を駆動させる移動制御部と、
    前記移動方向に移動している前記変位センサから、前記変位の計測結果を逐次取得する変位取得部と、
    前記計測結果が前記移動方向の位置の変化に応じて連続的に増加または減少している区間を、前記凹部または前記凸部と前記表面との境界が含まれている補正区間として抽出する補正区間抽出部と、
    前記補正区間抽出部で抽出された前記補正区間の内側で、前記境界の位置を導出し、前記境界で前記変位が急峻に変化するように前記計測結果を補正する補正部と、
    を備える、ワーク形状計測装置。
  2. 前記補正区間抽出部は、前記計測結果が前記移動方向において所定距離以上連続的に増加または減少している場合に、その連続的に変化している区間を前記補正区間として抽出する、
    請求項1に記載のワーク形状計測装置。
  3. 前記所定距離が、前記ワークに照射される光のスポット径に基づいて予め定められている、
    請求項2に記載のワーク形状計測装置。
  4. 前記補正部は、前記補正区間の中央を前記境界の位置として導出する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のワーク形状計測装置。
  5. 前記補正部は、前記補正区間の前記移動方向の寸法に応じて、前記境界の前記移動方向の寸法を導出する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のワーク形状計測装置。
  6. 前記補正部は、前記境界で、前記補正区間の第1端での前記計測結果である第1端変位値から、前記補正区間の第2端での前記計測結果である第2端変位値まで、前記変位が変化するように前記計測結果を補正する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のワーク形状計測装置。
  7. 前記補正部は、
    前記補正区間のうち前記第1端から前記境界までの第1区間において、前記変位が前記第1端変位値で推移するように前記計測結果を補正し、
    前記補正区間のうち前記境界から前記第2端までの第2区間において、前記変位が前記第2端変位値で推移するように前記計測結果を補正する、
    請求項6に記載のワーク形状計測装置。
  8. 前記補正部によって導出された前記境界の位置に基づいて、前記対向方向に見たときの前記凹部または前記凸部の中心位置を計測する中心位置計測部を更に有する、
    請求項1から7のいずれか1項に記載のワーク形状計測装置。
  9. 前記補正部によって導出された前記境界の位置に基づいて、前記ワークを前記対向方向に見たときの前記凹部または前記凸部の形状を計測する形状計測部を更に有する、
    請求項1から8のいずれか1項に記載のワーク形状計測装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載のワーク形状計測装置と、
    前記凹部または前記凸部が設けられた前記ワークの前記表面と対向配置され、前記ワークの前記表面に点状の光を照射し、前記対向方向における前記ワークの前記表面の変位を計測する変位センサと、
    前記変位センサを前記ワークに対して前記対向方向に直交する移動方向に相対移動させる移動機構と、
    を備える、ワーク形状計測システム。
  11. 前記変位センサは、前記ワークの前記表面上に照射された前記光の照射範囲内の複数個所の前記変位の平均値を計測結果として出力する、
    請求項10に記載のワーク形状計測システム。
  12. 前記変位センサが、光を前記対向方向に射出し、前記ワークの前記表面から前記光の射出方向と同じ方向に戻る反射光を検知し、光が照射された部位の前記変位を計測する、
    請求項10または11に記載のワーク形状計測システム。
  13. 前記変位センサが、共焦点光学系を有する、
    請求項12に記載のワーク形状計測システム。
  14. 前記移動機構が、
    前記対向方向と直交する第1移動方向に前記変位センサを移動させる第1移動機構と、
    前記対向方向および前記第1移動方向に直交する第2移動方向に前記ワークを移動させる第2移動機構と、を有する、
    請求項10から13のいずれか1項に記載のワーク形状計測システム。
  15. 凹部または凸部が設けられたワークの表面と対向配置された変位センサを制御し、前記変位センサに、前記ワークの前記表面に点状の光を照射させて、対向方向における前記ワークの前記表面の変位を計測させる変位センサ制御工程と、
    前記変位センサを前記ワークに対して前記対向方向に直交する移動方向に相対移動させる移動機構を駆動させる移動制御工程と、
    前記移動方向に移動している前記変位センサから、前記変位の計測結果を逐次取得する変位取得工程と、
    前記計測結果が前記移動方向の位置の変化に応じて連続的に増加または減少している区間を、前記凹部または前記凸部と前記表面との境界が含まれている補正区間として抽出する補正区間抽出工程と、
    前記補正区間の内側で、前記境界の位置を導出し、前記境界で前記変位が急峻に変化するように前記計測結果を補正する補正工程と、
    を備える、ワーク形状計測方法。
  16. 請求項15に記載のワーク形状計測方法をコンピュータに実行させる、
    ワーク形状計測プログラム。
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