JP6922722B2 - ゴム部材の耐偏摩耗性能の評価方法及びこれを用いたタイヤ製造方法 - Google Patents

ゴム部材の耐偏摩耗性能の評価方法及びこれを用いたタイヤ製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ゴム部材の耐偏摩耗性能を評価するための方法及びこれを用いたタイヤ製造方法に関する。
従来、ゴム部材の摩耗性能を評価するための方法が種々提案されている。例えば、下記特許文献1には、タイヤのトレッド部からゴムサンプルを切り出す工程と、前記ゴムサンプルを室内摩耗試験機によって摩耗させる工程と、前記ゴムサンプルの摩耗状態に基づいて耐摩耗性能を評価する工程とを含む方法が記載されている。
特許第5542104号公報
例えば、タイヤのトレッド部のゴムブロックなどをはじめとして、同一のゴム配合であっても形状や大きさなどにより剛性が異なる場合、異なる摩耗特性を示すことがある。例えば、同一のゴム配合の2種のゴム部材について、剛性が大きいものでは、良好な摩耗特性を示すが、剛性が小さくなると、著しく早期に摩耗する特性を示す場合がある。このような特性は、例えば、様々な剛性のブロックが形成されたタイヤトレッドや各種ローラ等において、偏摩耗として現れる。然るに、上述の評価方法は、そのような偏摩耗性能を評価できるものではなかった。
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、ゴム部材の耐偏摩耗性能を評価する方法を提供することを主たる目的としている。
本願第1の発明は、ゴム部材の耐偏摩耗性能を評価する方法であって、同一の配合かつ剛性の異なる少なくとも第1ゴムサンプル及び第2ゴムサンプルを含む複数種類のゴムサンプルを準備する工程と、前記第1ゴムサンプル及び前記第2ゴムサンプルを、摩耗試験機を用いて、同一試験条件で摩耗試験を行う工程と、前記摩耗試験の後、前記第1ゴムサンプルと前記第2ゴムサンプルとの摩耗量を測定する工程と、前記第1ゴムサンプルの前記摩耗量と前記第2ゴムサンプルの前記摩耗量との差に関連するパラメータに基づいて、前記ゴム部材の耐偏摩耗性能の良否を判定する工程とを含む。
本発明に係るゴム部材の耐偏摩耗性能の評価方法は、前記ゴムサンプルが、タイヤから採取されたものであるのが望ましい。
本発明に係るゴム部材の耐偏摩耗性能の評価方法は、前記ゴムサンプルが、タイヤのトレッド部から採取されたものであるのが望ましい。
本発明に係るゴム部材の耐偏摩耗性能の評価方法は、前記第1ゴムサンプル及び前記第2ゴムサンプルが、同一長さかつ異なる幅を有するシート状であるのが望ましい。
本発明に係るゴム部材の耐偏摩耗性能の評価方法は、前記摩耗試験機が、室内摩耗試験機であるのが望ましい。
本発明に係るゴム部材の耐偏摩耗性能の評価方法は、前記パラメータが、前記第1ゴムサンプルの前記摩耗量と前記第2ゴムサンプルの前記摩耗量との比を含むのが望ましい。
本発明に係るゴム部材の耐偏摩耗性能の評価方法は、前記判定する工程が、前記比が1に近いほど耐偏摩耗性を良と判定するのが望ましい。
本発明に係るゴム部材の耐偏摩耗性能の評価方法は、前記判定する工程が、前記比が1±0.2の範囲で耐偏摩耗性を良と判定するのが望ましい。
本願第2の発明はタイヤ製造方法であって、前記第1の発明の評価方法によって良と判定されたゴム部材と同じ配合でタイヤの構成部材を作製する工程を含む。
本発明に係るタイヤ製造方法は、前記構成部材が、トレッド部に配されるのが望ましい。
本発明のゴム部材の耐偏摩耗性能の評価方法では、第1ゴムサンプルの摩耗量と、前記第1ゴムサンプルと同一の配合かつ剛性の異なる第2ゴムサンプルの摩耗量との差に関連するパラメータに基づいて、ゴム部材の耐偏摩耗性能の良否を判定する工程を含む。このように本発明の評価方法では、同一の配合であっても、剛性が変わることで摩耗特性が大きく変化する等の特性、即ち耐偏摩耗性能を評価することができる。
本発明の評価方法の処理手順を示すフローチャートである。 準備する工程を説明する概略図である。 本発明で使用される摩耗試験機の一例を示す斜視図である。 図3の摩耗試験機の部分拡大図である。 ローラ体を説明する拡大斜視図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
本実施形態のゴム部材の耐偏摩耗性能を評価する方法(以下、単に「評価方法」という場合がある。)は、例えば、搬送用の各種ローラやベルトなどを含み、偏摩耗が生じる可能性のある、あらゆるゴム部材の耐偏摩耗性能を評価することができる。本実施形態の評価方法は、とりわけ、タイヤT(図2に示す)のトレッド部TaのトレッドゴムTgの耐偏摩耗性能を評価することに適している。以下、本明細書では、ゴム部材Gaとして、トレッドゴムTgが用いられる場合の評価方法が説明される。
図1は、本実施形態の評価方法の処理手順を示すフローチャートである。図1に示されるように、評価方法は、本実施形態では、ゴムサンプルG(図2に示す)を準備する工程K1と、ゴムサンプルGの摩耗試験を行う工程K2と、ゴムサンプルGの摩耗量を測定する工程K3と、耐偏摩耗性能の良否を判定する工程K4とを含んでいる。
図2は、準備する工程K1を説明する概略図である。図2に示されるように、ゴムサンプルGは、例えば、剛性の異なる少なくとも第1ゴムサンプルG1、第2ゴムサンプルG2を含む複数種類が準備される。図2に示されるように、本実施形態では、2種類のゴムサンプルGが準備される。しかしながら、本実施形態の評価方法では、剛性の異なる多くの種類のゴムサンプルGが準備されても良い。
本実施形態の準備する工程K1では、ゴムサンプルGは、タイヤTから採取される。ゴムサンプルGは、本実施形態では、タイヤTの踏面T1を含むトレッド部Taから採取されるトレッドゴムTgである。本実施形態のトレッドゴムTgは、同一の配合で形成されているので、第1ゴムサンプルG1及び第2ゴムサンプルG2は、同一のゴム配合である。
タイヤTは、例えば、乗用車用、重荷重用または自動二輪車用などの空気入りタイヤ、及び、空気が充填されない非空気式タイヤを含み、種々のものが好適に採用される。
トレッド部Taの踏面T1は、例えば、複数本の主溝や横溝等の溝状体(図示省略)が形成されており、主溝間及び主溝とトレッド端との間に複数の陸部が形成されている。各陸部は、例えば、その剛性がそれぞれ異なって形成される。なお、トレッド部Taは、例えば、複数本の主溝だけが形成される態様でも良いし、溝状体が形成されない態様でも良い。
ゴムサンプルGは、例えば、機械加工、または、ナイフなどの切断具を用いて、トレッド部Taから切り出される。ゴムサンプルGの準備は、このような態様に限定されるものではない。
第1ゴムサンプルG1及び第2ゴムサンプルG2は、本実施形態では、その幅Wを異ならせることにより、剛性が異なっている。本実施形態では、第1ゴムサンプルG1の幅Wa(図5に示す)が、第2ゴムサンプルG2の幅Wbよりも小さく形成されている。しかしながら、第1ゴムサンプルG1の幅Waが、第2ゴムサンプルG2の幅Wbよりも大きく形成されても良いのは、勿論である。なお、剛性を異ならせる態様としては、本実施形態の態様に限定されるものではなく、例えば、ゴムサンプルGの厚さt1を異ならせても良く、また、ゴムサンプルGに異なる溝状体を形成することでも良い。また、複数種類のゴムサンプルGが準備される場合、ゴムサンプルG毎に剛性、即ち、幅Wが異なっているのが望ましい。本明細書では、「剛性」とは、摩擦力等による摩耗に耐える能力のことである。
次に、摩耗試験を行う工程K2が行われる。本実施形態の摩耗試験を行う工程K2では、周知の摩耗試験機Mが用いられる。摩耗試験機Mは、例えば、JIS K6263に規格化されている加硫ゴムの摩耗試験などを行うことが可能なものであれば種々のものを採用できる。摩耗試験機Mは、室内で使用することができる室内摩耗試験機であるのが望ましい。これにより、例えば、室内の温湿度を一定とすることで、精度良く耐偏摩耗性能を評価することができる。本実施形態では、株式会社平泉洋行製のゴム摩耗試験機(型式:LAT100)に準じたものが採用される。
図3及び図4に示されるように、摩耗試験機Mは、例えば、直方体状に形成され、前面のパネルpには、例えば、摩耗試験機Mを運転停止させるスイッチ類swや、試験状況を表示する表示部mなどが設けられている。
本実施形態の摩耗試験機Mは、垂直面内を該垂直面と直交する軸ch1周りに回転する砥石面4と、垂直面と平行な軸7で可回転に支持されたローラ体5とを含んで構成されている。これらの各種部材は、垂直なベースBの前面に配される。なお、砥石面4が回転する平面は、垂直面とされているが、水平面とされても良いのはいうまでもない。
砥石面4は、例えば、軸ch1に固着された円盤状の回転テーブル8上に一定の幅を有する円環状で形成される。
軸ch1には、例えば、ベースBの背面側に配された電動機(図示せず)が接続される。この電動機の駆動により、回転テーブル8及び砥石面4が、軸ch1周りに回転する。
屋外で実車を走行させて(以下、単に「実車走行」という場合がある。)タイヤTの耐偏摩耗性能を試験したときの試験結果と、本実施形態の摩耗試験機Mを用いて試験したときの試験結果との相関性を高く確保することが望まれる。このために、砥石面4の粒度は、例えば40〜240メッシュ程度が望ましい。
図5に示されるように、ローラ体5は、その中心に貫通孔5bを有する円筒状をなしている。貫通孔5bには、軸7(図4に示す)の一端7i側が、例えば、ベアリングを介して固着される。これにより、ローラ体5は、軸7周りに回転可能となる。
ローラ体5は、例えば、その外周面5aにゴムサンプルGが固着される。本実施形態では、ローラ体5を、回転する砥石面4に接触して押圧することで、ゴムサンプルGが連続して摩耗される。
上述とおり、両試験結果の相関性を高く確保するために、ゴムサンプルGを含むローラ体5の砥石面4への押圧による荷重Fは、例えば、20〜100Nが望ましい。
ローラ体5は、例えば、ゴムサンプルGとの強固な接着を確保すために、ゴム材料で形成されるのが望ましい。また、ローラ体5の大きさは、特に限定されるものではないが、例えば、外径d1が70〜80mm、幅W1が15〜22mmである。
ゴムサンプルGの形状は、例えば矩形等のシート状が好適である。ゴムサンプルGは、例えば、その厚さt1が0.5〜4.0mmのものが望ましい。厚さt1が小さくなると、ゴムサンプルGの摩耗可能な量が小さくなり、精度良く摩耗試験できなくなるおそれがある。逆に、厚さt1が大きくなると、ゴムサンプルGの曲げが困難になり、ローラ体5の外周面5aに巻付けられないおそれがある。
ゴムサンプルGの幅Wは、摩耗量を精度良く測定するために、例えば、4mm以上が望ましい。ゴムサンプルGの幅Wがローラ体5の幅W1よりも大きい場合、ゴムサンプルGに応力集中が作用し、精度良く摩耗できないおそれがある。このため、ゴムサンプルGの幅Wの上限値は、ローラ体5の幅W1と同じであるのが望ましい。各ゴムサンプルGの長さは、同一であるのが望ましい。
図3に示されるように、本実施形態の摩耗試験機Mは、ローラ体5を移動させるローラ体移動具9が設けられる。ローラ体移動具9は、例えば、ローラ体5を砥石面4に対し垂直移動させる周知構造のシリンダ機構10と、ローラ体5を砥石面4に対し平行に移動させる周知構造の回転機構11と、ローラ体5の移動スムーズにさせる周知構造の補強部材13とを含んでいる。
回転機構11は、例えば、ローラ体5の円周の接線方向と、砥石面4の円周の接線方向とを異ならせることができ、ローラ体5にスリップ角αを付与し得るものが望ましい。ローラ体5にスリップ角αが付与されると、砥石面4とゴムサンプルGとの摩擦力が大きくなり、ゴムサンプルGを短時間で効率よく摩耗させることができる。
スリップ角αについては、特に限定されるものではないが、例えば、実車走行による耐偏摩耗性能の試験結果と、本実施形態による試験結果との相関性を高く確保するために、3〜15度が望ましい。
なお、摩耗試験機Mは、砥石面4の温度を変化させる周知構造の温度制御装置(図示省略)を含んでも良い。これにより、さらに、ゴム部材Gaの評価精度が高められる。
また、摩耗試験機Mは、ゴムサンプルGと砥石面4との間に砂状体を噴射する周知構造の噴射装置(図示省略)が設けられても良い。このような噴射装置は、砥石面4とゴムサンプルGとの摩耗によって排出される削りかすがゴムサンプルGに再付着するのを抑制するのに役立つ。これにより、ゴムサンプルGの摩耗後の質量を精度良く測定することができるので、例えば、摩耗前後の質量差により摩耗量(質量)を正確に測定できる。
摩耗試験を行う工程K2では、第1ゴムサンプルG1及び第2ゴムサンプルG2が、摩耗試験機Mを用いて、同一試験条件で摩耗試験される。同一試験条件とは、例えば、スリップ角α、ローラ体5の砥石面4への押圧の荷重F、砥石面4の回転速度、室内の温湿度を含む条件を同一とすることである。本実施形態の同一試験条件には、第1ゴムサンプルG1の幅Wa及び第2ゴムサンプルG2の幅Wbを同一とすることは、含まれない。なお、複数のゴムサンプルGを用いて摩耗試験を行う場合も同様である。
次に、摩耗量を測定する工程K3が行われる。本実施形態の摩耗量を測定する工程K3は、第1ゴムサンプルG1の摩耗量f1と第2ゴムサンプルG2との摩耗量f2とが測定される。各摩耗量は、例えば、周知構造の質量計、例えば、天秤ばかりでその質量が正確に測定される。
次に、判定する工程K4が行われる。本実施形態の判定する工程K4では、第1ゴムサンプルG1の摩耗量f1と第2ゴムサンプルG2の摩耗量f2との差に関連するパラメータPに基づいて、ゴム部材Gaの耐偏摩耗性能の良否が判定される。このように本実施形態の評価方法では、各工程K1〜K4を含むことで、同一の配合であっても、剛性が変わることで摩耗特性が大きく変化する等の特性、即ち耐偏摩耗性能を評価することができる。
発明者らは、このような判定する工程K4において、種々の実験により、本実施形態の摩耗試験機Mによる耐偏摩耗性能と、実車走行による耐偏摩耗性能とが高い相関性を有するパラメータPを知見した。各耐偏摩耗試験の試験方法の詳細は以下の通りである。
<摩耗試験機Mによる耐偏摩耗試験>
配合の異なる9種類のタイヤTが用意され、各タイヤTのトレッド部Taから各ゴムサンプルG1、G2が採取された。そして、各ゴムサンプルG1、G2を接着したローラ体5が準備され、下記条件でローラ体5を砥石面4に接触し押圧させて、4000m走行するように回転させた。そして、走行終了後に、ゴムサンプルGの摩耗量が測定された。パラメータPは、第1ゴムサンプルG1の摩耗量f1と第2ゴムサンプルG2の摩耗量f2との比(f2/f1)を含むもの、本実施形態では、比(f2/f1)が用いられた。タイヤには、トレッドパターンが付されている。主な仕様は以下のとおりである。
タイヤサイズ:195/65R15
ローラ体5の寸法(d1×W1):74×18mm
ゴムサンプルGの厚さt1:2.0mm
第1ゴムサンプルG1の幅Wa:9mm
第2ゴムサンプルG2の幅Wb:18mm
荷重F:40N
スリップ角α:6度
<実車走行による耐偏摩耗試験>
ゴムサンプルGが取り出されたタイヤTと同じ仕様のタイヤTが排気量2000ccの乗用車の4輪に装着され、乾燥アスファルト路面のテストコースを下記の条件で6000km走行させた。走行後、テストドライバーが、トレッド部Taの陸部の偏摩耗の発生状況を目視により確認し、官能により耐偏摩耗性能を評価した。テストの結果を表1に示す。
リムサイズ:15×6J
内圧:230kPa
速度:60〜120km/h
Figure 0006922722
表1に示されるように、判定する工程K4では、パラメータPである比(f2/f1)が1に近いほど耐偏摩耗性を良と判定するのが望ましいことが理解される。また、判定する工程K4では、比(f2/f1)が1±0.2の範囲で耐偏摩耗性を良と判定するのが、さらに、望ましいことが理解される。これにより、本実施形態の評価方法では、実車走行試験による耐偏摩耗性能と相関性良く、評価できる。なお、ゴムの配合やタイヤサイズ、スリップ角αや荷重Fまたは実車走行の速度や内圧等の仕様を変更してさらに実験を行ったが、比(f2/f1)をパラメータPとすることにより、同様の高い相関性が示された。
なお、第1ゴムサンプルG1の幅Wa及び第2ゴムサンプルG2に幅Wbは、上述のような態様に限定されるものではない。第1ゴムサンプルG1の幅Wa及び第2ゴムサンプルG2の幅Wbは、第1ゴムサンプルG1の幅Waが第2ゴムサンプルG2の幅Wbよりも大きいものとした場合、その比(Wa/wb)が、例えば、1より大かつ5以下が望ましく、1.5〜3がさらに望ましい。また、各ゴムサンプルGの幅Wは、トレッド部Taの各陸部のタイヤ軸方向の幅(図示省略)と同じであっても良い。
このように、本実施形態の評価方法では、ゴム部材の耐偏摩耗性能の良否を判定できる。このため、例えば、この評価方法で良と判定されたゴム部材と同じ配合によってタイヤの構成部材、とりわけ、路面と接地するトレッドゴムを製造した場合、耐偏摩耗性能に優れたタイヤを製造することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施し得る。
G ゴムサンプル
K1 準備する工程
K2 摩耗試験を行う工程
K3 摩耗量を測定する工程
K4 良否を判定する工程
M 摩耗試験機

Claims (10)

  1. ゴム部材の耐偏摩耗性能を評価する方法であって、
    同一の配合かつ剛性の異なる少なくとも第1ゴムサンプル及び第2ゴムサンプルを含む複数種類のゴムサンプルを準備する工程と、
    前記第1ゴムサンプル及び前記第2ゴムサンプルを、摩耗試験機を用いて、同一試験条件で摩耗試験を行う工程と、
    前記摩耗試験の後、前記第1ゴムサンプルと前記第2ゴムサンプルとの摩耗量を測定する工程と、
    前記第1ゴムサンプルの前記摩耗量と前記第2ゴムサンプルの前記摩耗量との差に関連するパラメータに基づいて、前記ゴム部材の耐偏摩耗性能の良否を判定する工程とを含む、
    ゴム部材の耐偏摩耗性能の評価方法。
  2. 前記ゴムサンプルは、タイヤから採取されたものである、請求項1記載の評価方法。
  3. 前記ゴムサンプルは、タイヤのトレッド部から採取されたものである、請求項1記載の評価方法。
  4. 前記第1ゴムサンプル及び前記第2ゴムサンプルは、同一長さかつ異なる幅を有するシート状である、請求項1ないし3のいずれかに記載の評価方法。
  5. 前記摩耗試験機は、室内摩耗試験機である、請求項1ないし4のいずれかに記載の評価方法。
  6. 前記パラメータは、前記第1ゴムサンプルの前記摩耗量と前記第2ゴムサンプルの前記摩耗量との比を含む、請求項1ないし5のいずれかに記載の評価方法。
  7. 前記判定する工程は、前記比が1に近いほど耐偏摩耗性を良と判定する、請求項6記載の評価方法。
  8. 前記判定する工程は、前記比が1±0.2の範囲で耐偏摩耗性を良と判定する、請求項6または7に記載の評価方法。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の評価方法によって良と判定されたゴム部材と同じ配合でタイヤの構成部材を作製する工程を含む、
    タイヤ製造方法。
  10. 前記タイヤの構成部材は、トレッド部に配される、請求項9記載のタイヤ製造方法
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