JP6922527B2 - シリコン単結晶の製造装置及び製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、シリコン単結晶の製造装置及び製造方法に関し、特に、浮遊帯域溶融法(FZ法)によりシリコン単結晶を製造する際の原料の保持構造に関する。
シリコン単結晶を育成する方法の一つとしてFZ(Floating Zone)法が知られている。FZ法では多結晶シリコンからなる原料ロッドの一部を加熱して溶融帯域を作り、溶融帯域を表面張力で支えながら溶融帯域の上方及び下方にそれぞれ位置する原料ロッド及び単結晶を下方に移動させることにより単結晶を徐々に成長させる。FZ法はCZ法のようにシリコン融液を支持するための石英ルツボを用いる必要がなく、融液中の酸素濃度が非常に低いことから、格子間酸素濃度が非常に低い高品質なシリコン単結晶を製造することができ、高い絶縁耐圧が要求されるパワー半導体(ディスクリート半導体)の基板材料として好ましく用いられている。
シリコン単結晶を半導体として機能させるためにはp型或いはn型の不純物のドーピングが必要である。FZ法では溶融帯域にドーパントガスを吹き付けるガスドーピングによってシリコン単結晶への不純物のドーピングが行われている。例えば特許文献1には、単結晶の回転方向を交互に変更するとともに、原料ロッドの回転方向及び/又は回転数を変更することにより、単結晶中に取り込まれるドーパントの面内分布を制御し、単結晶から製造されるウェーハの抵抗率の面内ばらつきを低減する方法が記載されている。
また特許文献2には、単結晶をベース角度で回転させるベース回転と、ベース回転とは逆方向にベース角度よりも小さなカウンター角度で回転させるカウンター回転とを交互に繰り返しながらガスドーピングする際に、固液界面における原料ロッドの直径に応じてベース角度とカウンター角度の組み合わせを定めることにより、単結晶の抵抗率の面内ばらつきを抑え、これにより製造ロット内の単結晶ウェーハの耐圧ばらつきを小さくすることが記載されている。
また特許文献3には、原料結晶棒を保持する上軸と、単結晶棒を保持する下軸と、誘導加熱コイルに高周波電力を供給する電極と、上軸、下軸、及び電極のいずれかが一つ以上の中心軸の傾きあるいは基準位置からの変位を検出する機構と、検出された中心軸の傾きあるいは基準位置からの変位を自動調整する機構と、調整量を演算する演算機構とを備えた半導体単結晶棒の製造装置が記載されている。
特開2011−225451号公報 特開2015−229612号公報 特開2016−56036号公報
最近、FZ法により製造されるシリコンウェーハの抵抗率の面内分布に対する要求は厳しさを増しており、特に、抵抗率の面内ばらつきを例えば±8%以内に収めることが望まれている。そのためには、シリコン単結晶の抵抗率の面内分布のミクロな変動を低減する必要があり、単結晶を安定的に育成するためのさらなる改善が必要である。
したがって、本発明の目的は、シリコン単結晶の抵抗率の面内分布のミクロな変動を抑制することが可能なシリコン単結晶製造装置及び製造方法を提供することにある。
本願発明者らは、FZ法により製造されるシリコン単結晶の抵抗率の面内分布がばらつくメカニズムについて鋭意研究を重ねた結果、原料ロッドのわずかな芯振れが要因の一つとなっていることを見出した。
本発明はこのような技術的知見に基づくものであり、本発明によるシリコン単結晶製造装置は、原料ロッドを支持する上軸と、前記原料ロッドの下方においてシリコン単結晶を支持する下軸と、前記上軸の下端部に前記原料ロッドを取り付けるための取り付け治具とを備え、前記取り付け治具は、前記上軸に取り付けられた際に前記取り付け治具の中心軸を前記上軸の中心軸に一致させる軸合わせ構造を有することを特徴とする。
また、本発明によるシリコン単結晶の製造方法は、原料ロッドの一部を加熱して溶融帯域を形成し、前記溶融帯域の上方及び下方にそれぞれ位置する前記原料ロッド及び単結晶を下方に移動させて前記単結晶を成長させるFZ法によるシリコン単結晶の製造方法であって、前記原料ロッドを支持する上軸の下端部に取り付け治具を介して前記原料ロッドを取り付けると共に、前記取り付け治具に設けられた軸合わせ構造によって前記取り付け治具の中心軸を前記上軸の中心軸に一致させることを特徴とする。
本発明によれば、取り付け治具を介して原料ロッドを上軸に取り付けるだけで原料ロッドの中心軸を上軸の中心軸に自己整合させることができ、また上軸に対して原料ロッドを確実に固定することができる。したがって、単結晶育成工程中における原料ロッドの芯振れを抑えることができ、これによりシリコン単結晶の抵抗率の面内分布のミクロな変動を抑制することができる。
本発明において、前記取り付け治具は、前記原料ロッドの上端部を保持する原料ロッド保持部材と、前記上軸と軸合わせされた状態で前記上軸の下端部に取り付けられた第1の嵌合部材と、前記原料ロッド保持部材と軸合わせされた状態で前記原料ロッド保持部材の上端部に取り付けられ、前記原料ロッド保持部材を前記第1の嵌合部材に連結する第2の嵌合部材とを含み、前記軸合わせ構造は、前記第1の嵌合部材及び前記第2の嵌合部材の少なくとも一方に形成されたテーパー状の円周面を含むことが好ましい。
これによれば、原料ロッドを上軸に取り付ける際に、上軸側に設けられた第1の嵌合部材及び原料ロッド側に設けられた第2の嵌合部材の少なくとも一方がテーパー形状を有しているので、第2の嵌合部材を第1の嵌合部材に嵌合させるだけで原料ロッド保持部材の中心軸を上軸の中心軸と一致させることができ、また原料ロッド保持部材を確実に固定することができる。したがって、単結晶育成工程中における原料ロッドの芯振れを抑えることができ、これによりシリコン単結晶の抵抗率の面内分布のミクロな変動を抑制することができる。
本発明において、前記第1の嵌合部材は、前記上軸の下端部に嵌合するフランジ形状を有することが好ましい。これによれば、第1の嵌合部材を上軸の下端部に確実に取り付けることができ、上軸に対する第1の嵌合部材のガタつきを抑えることができる。また第1の嵌合部材の主面の向きを上軸の中心軸と正確に一致させることができ、取り付け精度の向上を図ることができる。
本発明において、前記第2の嵌合部材は、前記第1の嵌合部材との嵌合位置から持ち上がり可能な状態で前記第1の嵌合部材に嵌合していることが好ましい。これによれば、第2の嵌合部材の高さ方向の動きに遊びを持たせることができ、第2の嵌合部材が熱膨張しても上部に逃げることができる。また、原料ロッドに意図しない上向きの応力がかかったとしても第2の嵌合部材が持ち上がるだけで上軸にかかる応力を逃がすことができ、上軸の駆動系の損傷を回避することができる。
本発明において、前記軸合わせ構造は、前記第1の嵌合部材に設けられた貫通孔と、前記第2の嵌合部材に設けられたテーパー部とを含み、前記テーパー部は下方に向かって縮径するテーパー状の外周面を有し、前記第2の嵌合部材は前記貫通孔に挿入されており、前記第1の嵌合部材は前記テーパー部の外周面に当接していることが好ましい。この場合において、前記貫通孔は、上端から下方に向かって縮径するテーパー状の内周面を有し、前記第1の嵌合部材の前記テーパー状の内周面は、前記第2の嵌合部材の前記テーパー部の外周面に当接していてもよい。また、前記貫通孔の上側開口はR面取りされており、前記第1の嵌合部材の前記テーパー状の内周面は、前記第2の嵌合部材の前記貫通孔の上側開口のR面に当接していてもよい。
本発明において、前記軸合わせ構造は、前記第1の嵌合部材に設けられた貫通孔と、前記第2の嵌合部材に設けられたヘッド部とを含み、前記貫通孔は、上端から下方に向かって縮径するテーパー状の内周面を有し、前記第2の嵌合部材は前記貫通孔に挿入されており、前記ヘッド部は前記貫通孔のテーパー状の内周面に当接していることが好ましい。
本発明において、前記軸合わせ構造は、前記第1の嵌合部材に設けられたテーパー部と、前記第2の嵌合部材に設けられた貫通孔とを含み、前記テーパー部は上方に向かって縮径するテーパー状の外周面を有し、前記第1の嵌合部材は前記貫通孔に挿入されており、前記第1の嵌合部材は前記テーパー部の外周面に当接していることが好ましい。この場合において、前記貫通孔は、下端から上方に向かって縮径するテーパー状の内周面を有し、前記第1の嵌合部材の前記テーパー状の内周面は、前記第2の嵌合部材の前記テーパー部の外周面に当接していてもよい。
本発明において、前記軸合わせ構造は、前記第1の嵌合部材に設けられたヘッド部と、前記第2の嵌合部材に設けられた貫通孔とを含み、前記貫通孔は、下端から上方に向かって縮径するテーパー状の内周面を有し、前記第1の嵌合部材は前記貫通孔に挿入されており、前記ヘッド部は前記貫通孔のテーパー状の内周面に当接していることが好ましい。
本発明によれば、原料ロッドの芯振れによるシリコン単結晶の抵抗率の面内分布のミクロな変動を抑制することが可能なシリコン単結晶製造装置及び製造方法を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態による単結晶製造装置の構成を概略的に示す断面図である。 図2は、原料ロッド1を上軸11に取り付ける際に用いられる取り付け治具20の構造を示す略断面図である。 図3は、取り付け治具を用いて原料ロッドを上軸に取り付ける工程を説明するための模式図である。 図4は、原料ロッド1の振れ幅の測定方法の一例を説明するための略平面断面図である。 図5は、原料ロッド1の振れ幅の測定方法の一例を説明するための略側面断面図である。 図6は、第2の実施形態による取り付け治具20の構造であって、第1及び第2の嵌合部材22,23の形状を示す略断面図である。 図7は、第3の実施形態による取り付け治具20の構造であって、第1及び第2の嵌合部材22,23の形状を示す略断面図である。 図8は、第4の実施形態による取り付け治具20の構造を示す略断面図である。 図9は、第5の実施形態による取り付け治具20の構造を示す略断面図である。 図10は、第6の実施形態による取り付け治具20の構造を示す略断面図である。 図11(a)〜(d)は、原料ロッドの芯振れ幅と単結晶の抵抗率の面内ばらつきとの関係を示すグラフであって、(a)及び(b)は比較例、(c)及び(d)は実施例をそれぞれ示している。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態によるシリコン単結晶製造装置の構成を概略的に示す断面図である。
図1に示すように、このシリコン単結晶製造装置10は、原料ロッド1を支持する上軸11と、上軸11を回転及び昇降駆動する上軸駆動機構12と、原料ロッド1を加熱するための誘導加熱コイル13(加熱手段)と、シリコン単結晶2を支持する下軸14と、下軸14を回転及び昇降駆動する下軸駆動機構15と、原料ロッド1とシリコン単結晶2との間の溶融帯域3にパージガスを吹き付けるためのパージガス供給ノズル16と、溶融帯域3を撮影するCCDカメラ17と、CCDカメラ17が撮影した画像データを処理する画像処理部18と、画像データに基づいて上軸駆動機構12、下軸駆動機構15及び誘導加熱コイル13を制御する制御部19とを有している。
原料ロッド1は取り付け治具20を介して上軸11の下端に吊設されている。上軸駆動機構12は、制御部19からの指示に従って上軸11の降下速度及び回転速度を制御し、これにより原料ロッド1の降下速度と回転速度が制御される。誘導加熱コイル13は原料ロッド1の周囲を取り囲むループ導体であり、発振器から誘導加熱コイル13に高周波電流が供給されることで原料ロッド1が誘導加熱されて溶融する。
下軸14の上端部には種結晶4が取り付けられており、この種結晶4を大きく成長させることによりシリコン単結晶2が製造される。下軸駆動機構15は、制御部19からの指示に従って下軸の降下速度及び回転速度を制御し、これによりシリコン単結晶2の降下速度と回転速度を制御する。パージガス供給ノズル16からはドーパントを含む不活性ガスが供給される。
上軸11、誘導加熱コイル13及び下軸14はチャンバー30内に設けられており、シリコン単結晶2はチャンバー30内で育成される。CCDカメラ17はチャンバー30の外側に設置されており、チャンバー30に設けられた覗き窓を通してチャンバー30内を撮影することができる。本実施形態において、CCDカメラ17は複数台設けられていてもよい。チャンバー30の壁体は上軸11及び原料ロッド1の全周を取り囲んでいるが、原料ロッド1を上軸11に取り付ける際はチャンバー30の壁体の一部が開かれ、チャンバー30内が開放状態になるので、上軸11の下端部に原料ロッド1を取り付けることが可能となる。種結晶4を下軸14の上端部に取り付ける場合も同様である。
図2は、原料ロッド1を上軸11に取り付ける際に用いられる取り付け治具20の構造を示す略断面図である。
図2に示すように、取り付け治具20は、原料ロッド1の上端部を保持する原料ロッド保持部材21と、上軸11の下端部に取り付けられた第1の嵌合部材22と、原料ロッド保持部材21の上端部に取り付けられ、原料ロッド保持部材21を第1の嵌合部材22に連結させるための第2の嵌合部材23とで構成されている。原料ロッド1は、直径が一定の直胴部1aと、直胴部1aの下端から下方に向かって徐々に縮径する略円錐形状のテーパー部1bとを有しており、テーパー部1bが下向きの状態で取り付け治具20に保持されている。
上軸11の下端部は中空構造であり、第1の嵌合部材22は補強部材24を介して上軸11の下端に固定されている。第1の嵌合部材22の中心部には貫通孔22aが形成されており、また第1の嵌合部材22はフランジ部22bを有している。第1の嵌合部材22がフランジ形状を有することにより、上軸11の下端部に第1の嵌合部材22を嵌合させることができ、上軸11に対する第1の嵌合部材22のガタつきを抑えて確実に取り付けることができる。また第1の嵌合部材22の主面が上軸11の中心軸と直交するように正確に取り付けることができ、第1の嵌合部材22の取り付け精度を向上させることができる。
第2の嵌合部材23は、第1の嵌合部材22の貫通孔22aに挿入可能な細長い棒状の部材であり、第2の嵌合部材23の下端部は貫通孔22aの下端よりも下方に突出しており、原料ロッド保持部材21は第2の嵌合部材23の下端部に接続されている。
本実施形態において、第2の嵌合部材23は、ヘッド部23aと、ヘッド部23aの下方に設けられヘッド部23aよりも小さな直径を有するシャフト部23bと、ヘッド部23aとシャフト部23bとの間に設けられたテーパー部23cとを有し、テーパー部23cは下方に向かって直径が徐々に縮径するテーパー形状を有している。第2の嵌合部材23はシャフト部23bとテーパー部23cだけで構成されヘッド部23aが省略されたものであってもよく、ヘッド部23aとテーパー部23cだけで構成されシャフト部23bが省略されたものであってもよく、テーパー部23cだけで構成されヘッド部23aとシャフト部23bが省略されたものであってもよい。
第2の嵌合部材23のシャフト部23bが貫通孔22aに挿入された状態ではテーパー部23cの外周面(テーパー面)が第1の嵌合部材22の貫通孔22aの上端開口の内周エッジに当接し、これにより第2の嵌合部材23は第1の嵌合部材22に嵌合している。テーパー部23cの下端側の直径は貫通孔22aの直径よりも小さいが、テーパー部23cの上端側の直径は貫通孔22aの直径よりも大きいので、第2の嵌合部材23が貫通孔22aを通過して下方に抜け落ちることはなく、第1の嵌合部材22に嵌合した状態が維持される。またテーパー面に当接しているので、第2の嵌合部材23を貫通孔22aに挿入するだけで第2の嵌合部材23はテーパー面にガイドされながら降下して両者の中心軸が一致すると共に、両者を全周にわたって密着させることができる。
第2の嵌合部材23は単に貫通孔22aに挿入されているだけであるため、上向きの応力が加わったときに持ち上がり可能である。第2の嵌合部材23の持ち上がり量は第2の嵌合部材23の上方を覆う補強部材24によって制限されてもよい。このように、第2の嵌合部材23の高さ方向の動きに遊びを持たせているので、第2の嵌合部材23が熱膨張し、あるいは原料ロッド1に意図しない上向きの応力がかかったとしても第2の嵌合部材23が持ち上がるだけで上軸駆動機構12にかかる応力を逃がすことができ、上軸駆動機構12の故障を回避することができる。
原料ロッド保持部材21は、上側支持プレート26と、上側支持プレート26と略平行に設けられ、連結ネジ26bを介して上側支持プレート26に連結された下側支持プレート27と、下側支持プレート27の下面側に取り付けられた3つの爪部27aとを有しており、爪部27aは原料ロッド1の上端部の外周面に形成された溝1cに係合して原料ロッド1の外周の3点をチャッキングしている。上側支持プレート26の上面側の中心部には接続部26aが設けられており、接続部26aは、第1の嵌合部材22よりも下方に突出する第2の嵌合部材23の下端部に締結固定されている。
上側支持プレート26は連結ネジ26bを介して下側支持プレート27に連結されている。上側支持プレート26及び連結ネジ26bは、下側支持プレート27に取り付けられた原料ロッド1の傾きを調整するための傾き調整機構を構成している。上側支持プレート26に対する下側支持プレート27の角度は、連結ネジ26bを回転させることで調整することができる。したがって、原料ロッド1の中心軸が斜めに傾いた状態で下側支持プレート27に取り付けられたとしても、上側支持プレート26に対する下側支持プレート27の角度を調節することによって原料ロッド1の中心軸を鉛直にすることが可能である。
取り付け治具20を用いて原料ロッド1を上軸11に取り付ける場合、まず図3に示すように、第2の嵌合部材23を第1の嵌合部材22の貫通孔22aに挿入した状態で第1の嵌合部材22を上軸11の下端にねじ止め固定する。またこれと並行して、原料ロッド1の上端部に原料ロッド保持部材21を取り付ける。その際、原料ロッド保持部材21に対する原料ロッド1の傾きや位置ずれを予め調整することが好ましい。その後、第2の嵌合部材23の下端部に原料ロッド保持部材21の接続部26aを接続することにより、原料ロッド1の上軸11への取り付けが完了する。
シリコン単結晶2の抵抗率の面内分布がばらつく原因の一つは、原料ロッド1の中心軸が回転軸からずれていることにより、原料ロッド1を回転させた時にその芯振れが大きくなり、これにより原料の溶解量が増減し、単結晶の中央部の抵抗率分布がばらつくからである。「芯振れ」とは、原料ロッド1を支持する上軸11の中心軸と原料ロッド1の中心軸のズレに伴い、上軸11を回転した際に原料ロッド1の下端の中心位置が上軸11の中心軸から水平方向に変動することである。原料ロッド1の芯振れは原料ロッド1を装填する際に決まるが、人手による芯出し調整には限界がある。しかし、第2の嵌合部材23の外周面をテーパー面にして取り付け治具20に軸合わせ構造(芯出し機能)を持たせることにより、取り付け治具20の中心軸を上軸11の中心軸に一致させることができ、また第2の嵌合部材23を第1の嵌合部材22の貫通孔22aにしっかりと嵌合させて取り付け治具20のガタつきを抑えることが可能である。
図4及び図5は、原料ロッド1の振れ幅の測定方法の一例を説明するための図であって、特に、図4は略平面断面図、また図5は略側面断面図である。
図4に示すように、原料ロッド1を回転させたときの振れ幅は、例えば透過型レーザセンサなどの変位測定装置40を用いて測定することができる。本実施形態による変位測定装置40は投光部41と受光部42とを有し、投光部41から受光部42までの光路は例えばX軸と平行に設定され、且つ、光路の一部が原料ロッド1に遮られるように設定される。そして原料ロッド1を一回転させたときに投光部41からの光が原料ロッド1によって遮られる領域(面積)の変化から、原料ロッド1のX方向の振れ幅Dx及びY方向の振れ幅Dyをそれぞれ求めることができる。
図5に示すように、原料ロッド1の振れ幅の測定では、原料ロッド1の直胴部1aの上端部及び下端部の2箇所の振れ幅を測定することが好ましい。これにより、原料ロッド1が短くなった時の振れ幅を測定することができ、原料ロッド1の中心軸の傾きと振れ幅を正確に測定することが可能となる。原料ロッド1の振れ幅の測定精度をさらに高めるため、直胴部1aの上端部及び下端部を含む3箇所以上の振れ幅を測定しても構わない。上下2箇所の振れ幅の測定では、図示のように2台の変位測定装置40を同時に用いて測定してもよく、あるいは1台の変位測定装置40を順に用いて測定してもよい。
変位測定装置40はCCDカメラであってもよい。上軸11と共に回転する原料ロッド1の下端の最外周部を撮影し、撮影画像を処理することにより、原料ロッド1の水平方向の振れ幅を求めることが可能である。
原料ロッド1の振れ幅の測定は、原料ロッド1を上軸11に取り付けた後であって単結晶育成工程を開始する前に行われる。上記のようにチャンバー30の略円筒状の壁体の一部は取り外し可能であり、開放状態のチャンバー30内の上軸11に原料ロッド1が取り付けられた後、変位測定装置40がチャンバー30の壁体に直接又はチャンバー30に取り付けられた炉内構造物に取り付けられる。このように、変位測定装置40はチャンバー30等に対して着脱自在であり、原料ロッド1の振れ幅を測定するときだけ設置され、単結晶育成工程中は取り外される。
以上説明したように、本実施形態によるシリコン単結晶製造装置10は、原料ロッド1が取り付け治具20を介して上軸11の下端部に取り付けられる際、取り付け治具20を構成する第2の嵌合部材23の外周面がテーパー形状を有するので、第2の嵌合部材23を第1の嵌合部材22の貫通孔22aに挿入して嵌合させるときに第2の嵌合部材23の中心軸を貫通孔22aの中心軸に一致させることができると共に、第2の嵌合部材23を第1の嵌合部材22に対して強固に嵌合させることができ、第1の嵌合部材22と第2の嵌合部材23との間のガタつきを抑えることができる。したがって、原料ロッド1を回転させた時の芯振れを抑制することができ、芯振れの影響によるシリコン単結晶の抵抗率の面内分布のミクロな変動を抑制することができる。
図6は、第2の実施形態による取り付け治具20の構造であって、第1及び第2の嵌合部材22,23との形状を示す略断面図である。
図6に示すように、この取り付け治具20の特徴は、第2の嵌合部材23側ではなく第1の嵌合部材22側にテーパー面22cを形成したものである。すなわち、第1の嵌合部材22の貫通孔22aの上端開口のコーナーが面取りされており、貫通孔22aの上側は下方に向かって縮径するテーパー形状を有している。貫通孔22aの上下方向の全体がテーパー形状となっていてもよく、図示のように上側だけがテーパー形状となっていてもよい。一方、第2の嵌合部材23側にはテーパー形状は設けられておらず、ヘッド部23aとシャフト部23bとで構成されている。ヘッド部23aの直径は貫通孔22aの最大直径よりも小さく最小直径よりも大きい。またシャフト部23bの直径は貫通孔22aの最小直径よりも小さいので、貫通孔22aを貫通することができる。
本実施形態においても、第2の嵌合部材23を第1の嵌合部材22の貫通孔22aに挿入するだけで第2の嵌合部材23の中心軸を上軸11の中心軸に一致させることができ、また第1の嵌合部材22の貫通孔22a内に挿入された第2の嵌合部材23のガタつきを抑えることができる。したがって、単結晶育成工程中における原料ロッド1の芯振れを抑えることができ、これによりシリコン単結晶2の抵抗率の面内分布のミクロな変動を抑制することができる。
図7は、第3の実施形態による取り付け治具20の構造であって、第1及び第2の嵌合部材22,23との形状を示す略断面図である。
図7に示すように、この取り付け治具20の特徴は、第2の嵌合部材23と第1の嵌合部材22の両方にテーパー面22c,23cをそれぞれ形成したものである。すなわち、第2の嵌合部材23は、ヘッド部23aと、ヘッド部23aの下方に設けられたシャフト部23bと、ヘッド部23aとシャフト部23bとの間に設けられたテーパー部23cとを有している。また第1の嵌合部材22の貫通孔22aの上側開口のコーナーは面取りされており、貫通孔22aの上部は下方に向かって縮径するテーパー形状を有している。第2の嵌合部材23のテーパー面23cの角度は第1の嵌合部材22の貫通孔22aのテーパー面22cの角度とほぼ同じであることが好ましい。
本実施形態においても、第2の嵌合部材23を第1の嵌合部材22の貫通孔22aに挿入するだけで第2の嵌合部材23の中心軸を上軸11の中心軸に一致させることができ、また第1の嵌合部材22の貫通孔22a内に挿入された第2の嵌合部材23のガタつきを抑えることができる。したがって、単結晶育成工程中における原料ロッド1の芯振れを抑えることができ、これによりシリコン単結晶の抵抗率の面内分布のミクロな変動を抑制することができる。
図8は、第4の実施形態による取り付け治具20の構造であって、第1及び第2の嵌合部材22,23との形状を示す略断面図である。
図8に示すように、この取り付け治具20の特徴は、第2の嵌合部材23にテーパー面23cを形成すると共に、第1の嵌合部材22の貫通孔22aの上側開口のエッジを丸めて曲面(R面22r)を形成したものである。すなわち、第2の嵌合部材23は、ヘッド部23aと、ヘッド部23aの下方に設けられたシャフト部23bと、ヘッド部23aとシャフト部23bとの間に設けられたテーパー部23cとを有している。また第1の嵌合部材22の貫通孔22aの上側開口のコーナーはR面取りされている。第2の嵌合部材23のテーパー面23cは第1の嵌合部材22の貫通孔22aの上端のR面22rに当接する適切な角度を有することが好ましい。
本実施形態においても、第2の嵌合部材23を第1の嵌合部材22の貫通孔22aに挿入するだけで第2の嵌合部材23の中心軸を上軸11の中心軸に一致させることができ、また第1の嵌合部材22の貫通孔22a内に挿入された第2の嵌合部材23のガタつきを抑えることができる。したがって、単結晶育成工程中における原料ロッド1の芯振れを抑えることができ、これによりシリコン単結晶の抵抗率の面内分布のミクロな変動を抑制することができる。
図9は、第5の実施形態による取り付け治具20の構造を示す略断面図である。
図9に示すように、この取り付け治具20の特徴は、上軸11の下端部に取り付けられた第1の嵌合部材32が細長い棒状の部材からなり、原料ロッド保持部材21の上端部に取り付けられ、原料ロッド保持部材21を第1の嵌合部材32に連結する第2の嵌合部材33が貫通孔33aを有する点にある。すなわち、第1の実施の形態とは第1及び第2の嵌合部材が逆になっている。
本実施形態において、第1の嵌合部材32は、ヘッド部32aと、ヘッド部32aの上方に設けられヘッド部23aよりも小さな直径を有するシャフト部32bと、ヘッド部32aとシャフト部32bとの間に設けられたテーパー部32cとを有し、テーパー部32cは上方に向かって直径が徐々に縮径するテーパー形状を有している。第1の嵌合部材32はシャフト部32bとテーパー部32cだけで構成されヘッド部32aが省略されたものであってもよく、ヘッド部32aとテーパー部32cだけで構成されシャフト部32bが省略されたものであってもよく、テーパー部32cだけで構成されヘッド部32aとシャフト部32bが省略されたものであってもよい。
第1の嵌合部材32はシャフト部32bが上向きの状態で上軸11の下端部に設けられた接続部材31に接続されている。第1の嵌合部材32のシャフト部32bが貫通孔33aに挿入された状態ではテーパー部32cの外周面(テーパー面)が第2の嵌合部材33の貫通孔33aの下端開口の内周エッジに当接し、これにより第1の嵌合部材32は第2の嵌合部材33に嵌合している。テーパー部32cの上端側の直径は貫通孔33aの直径よりも小さいが、テーパー部32cの下端側の直径は貫通孔33aの直径よりも大きいので、第1の嵌合部材32が貫通孔33aを通過して上方に抜け出すことはなく、第2の嵌合部材33に嵌合した状態が維持される。
第1の嵌合部材32は単に第2の嵌合部材33の貫通孔33aに挿入されているだけであるため、第2の嵌合部材33は上向きの応力が加わったときに持ち上がり可能である。このように、第2の嵌合部材33の高さ方向の動きに遊びを持たせているので、第2の嵌合部材33が熱膨張し、あるいは原料ロッド1に意図しない上向きの応力がかかったとしても第2の嵌合部材33が持ち上がるだけで上軸駆動機構12にかかる応力を逃がすことができ、上軸駆動機構12の損傷を回避することができる。
本実施形態においては、原料ロッド1が取り付け治具20を介して上軸11の下端部に取り付けられる際、取り付け治具20を構成する第1の嵌合部材32の外周面がテーパー形状を有するので、第1の嵌合部材32を第2の嵌合部材33の貫通孔33aに挿入して嵌合させるときに第1の嵌合部材32の中心軸を貫通孔33aの中心軸に一致させることができると共に、第1の嵌合部材32を第2の嵌合部材33に対して強固に嵌合させることができ、第1の嵌合部材32と第2の嵌合部材33との間のガタつきを抑えることができる。したがって、原料ロッド1を回転させた時の芯振れを抑制することができ、芯振れの影響によるシリコン単結晶の抵抗率の面内分布のミクロな変動を抑制することができる。
図10は、第6の実施形態による取り付け治具20の構造を示す略断面図である。
図10に示すように、この取り付け治具20は図6の変形例であって、第2の嵌合部材33の貫通孔33aの内周面をテーパー面33cとしたものである。また、第1の嵌合部材32は、ヘッド部32aと、ヘッド部32aの上方に設けられヘッド部23aよりも小さな直径を有するシャフト部32bとを有するが、テーパー部は設けられていない。このように、本実施形態の構成も第4の実施形態と同様の効果を奏することができる。さらに、図7に示した第3の実施形態と同様に、第1の嵌合部材32と第2の嵌合部材33の両方にテーパー面を設けることも可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態において、取り付け治具20は、原料ロッド保持部材21と、第1の嵌合部材22(又は32)と、第2の嵌合部材23(又は33)とで構成されているが、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、種々の構成を取ることができる。
第2の嵌合部材23としてテーパー形状を有しない従来構造のものを用いてFZ法によるシリコン単結晶の育成を行ったところ、図11(a)に示すように原料ロッド1の芯振れは大きく、最大で約1mmとなった。その後、結晶長が900〜950mmの範囲の直胴部をスライスしてシリコンウェーハを作製し、ウェーハの径方向の抵抗率プロファイルを求めたところ、図11(b)に示すように、抵抗率の面内ばらつきは非常に大きくなり、±8%の公差内に収まらないウェーハサンプルもあった。
第2の嵌合部材23としてテーパー形状を有するものを用いてFZ法によるシリコン単結晶の育成を行ったところ、図11(c)に示すように原料ロッド1の芯振れは小さく、最大で約0.3mm前後となった。その後、結晶長が500〜550mmの範囲の直胴部をスライスしてシリコンウェーハを作製し、ウェーハの径方向の抵抗率プロファイルを求めたところ、図11(d)に示すように、抵抗率の面内ばらつきは小さくなり、すべてのウェーハサンプルの抵抗率が±8%の公差内に収まっていた。
1 原料ロッド
1a 原料ロッドの直胴部
1b 原料ロッドのテーパー部
1c 原料ロッドの溝
2 シリコン単結晶
3 溶融帯域
4 種結晶
10 シリコン単結晶製造装置
11 上軸
12 上軸駆動機構
13 誘導加熱コイル(加熱手段)
14 下軸
15 下軸駆動機構
16 パージガス供給ノズル
17 CCDカメラ
18 画像処理部
19 制御部
20 取り付け治具
21 原料ロッド保持部材
22 第1の嵌合部材
22a 第1の嵌合部材の貫通孔
22b 第1の嵌合部材のフランジ部
22c テーパー面
22r R面(曲面)
23 第2の嵌合部材
23a 第2の嵌合部材のヘッド部
23b 第2の嵌合部材のシャフト部
23c 第2の嵌合部材のテーパー部(テーパー面)
24 補強部材
26 上側支持プレート
26a 接続部
26b 連結ネジ
27 下側支持プレート
27a 爪部
30 チャンバー
31 接続部材
32 嵌合部材
32a ヘッド部
32b シャフト部
32c テーパー部
33 嵌合部材
33a 貫通孔
33c テーパー面
40 変位測定装置
41 投光部
42 受光部
Dx X軸方向の振れ幅
Dy Y軸方向の振れ幅

Claims (11)

  1. 原料ロッドを支持する上軸と、
    前記原料ロッドの下方においてシリコン単結晶を支持する下軸と、
    前記上軸の下端部に前記原料ロッドを取り付けるための取り付け治具とを備え、
    前記取り付け治具は、
    前記原料ロッドの上端部を保持する原料ロッド保持部材と、
    前記上軸と軸合わせされた状態で前記上軸の下端部に取り付けられた第1の嵌合部材と、
    前記原料ロッド保持部材と軸合わせされた状態で前記原料ロッド保持部材の上端部に取り付けられ、前記原料ロッド保持部材を前記第1の嵌合部材に連結する第2の嵌合部材とを含み、
    前記取り付け治具は、前記上軸に取り付けられた際に前記取り付け治具の中心軸を前記上軸の中心軸に一致させる軸合わせ構造を有し、
    前記軸合わせ構造は、前記第1の嵌合部材及び前記第2の嵌合部材の少なくとも一方に形成されたテーパー状の円周面を含むことを特徴とするシリコン単結晶製造装置。
  2. 前記第1の嵌合部材は、前記上軸の下端部に嵌合するフランジ形状を有する、請求項1に記載のシリコン単結晶製造装置。
  3. 前記第2の嵌合部材は、前記第1の嵌合部材との嵌合位置から持ち上がり可能な状態で前記第1の嵌合部材に嵌合している、請求項1又は2に記載のシリコン単結晶製造装置。
  4. 前記軸合わせ構造は、
    前記第1の嵌合部材に設けられた貫通孔と、
    前記第2の嵌合部材に設けられたテーパー部とを含み、
    前記テーパー部は下方に向かって縮径するテーパー状の外周面を有し、
    前記第2の嵌合部材は前記貫通孔に挿入されており、
    前記第1の嵌合部材は前記テーパー部の外周面に当接している、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシリコン単結晶製造装置。
  5. 前記貫通孔は、上端から下方に向かって縮径するテーパー状の内周面を有し、
    前記第1の嵌合部材の前記テーパー状の内周面は、前記第2の嵌合部材の前記テーパー部の外周面に当接している、請求項4に記載のシリコン単結晶製造装置。
  6. 前記軸合わせ構造は、
    前記第1の嵌合部材に設けられた貫通孔と、
    前記第2の嵌合部材に設けられたヘッド部とを含み、
    前記貫通孔は、上端から下方に向かって縮径するテーパー状の内周面を有し、
    前記第2の嵌合部材は前記貫通孔に挿入されており、
    前記ヘッド部は前記貫通孔のテーパー状の内周面に当接している、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシリコン単結晶製造装置。
  7. 前記軸合わせ構造は、
    前記第1の嵌合部材に設けられたテーパー部と、
    前記第2の嵌合部材に設けられた貫通孔とを含み、
    前記テーパー部は上方に向かって縮径するテーパー状の外周面を有し、
    前記第1の嵌合部材は前記貫通孔に挿入されており、前記第1の嵌合部材は前記テーパー部の外周面に当接している、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシリコン単結晶製造装置。
  8. 前記貫通孔は、
    下端から上方に向かって縮径するテーパー状の内周面を有し、
    前記第1の嵌合部材の前記テーパー状の内周面は、前記第2の嵌合部材の前記テーパー部の外周面に当接している、請求項7に記載のシリコン単結晶製造装置。
  9. 前記貫通孔の上側開口はR面取りされており、
    前記第1の嵌合部材の前記テーパー状の内周面は、前記第2の嵌合部材の前記貫通孔の上側開口のR面に当接している、請求項7に記載のシリコン単結晶製造装置。
  10. 前記軸合わせ構造は、
    前記第1の嵌合部材に設けられたヘッド部と、
    前記第2の嵌合部材に設けられた貫通孔とを含み、
    前記貫通孔は、下端から上方に向かって縮径するテーパー状の内周面を有し、
    前記第1の嵌合部材は前記貫通孔に挿入されており、
    前記ヘッド部は前記貫通孔のテーパー状の内周面に当接している、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシリコン単結晶製造装置。
  11. 原料ロッドの一部を加熱して溶融帯域を形成し、前記溶融帯域の上方及び下方にそれぞれ位置する前記原料ロッド及びシリコン単結晶を下方に移動させて前記シリコン単結晶を成長させるFZ法によるシリコン単結晶の製造方法であって、
    請求項1乃至10のいずれか一項に記載の取り付け治具を用意し、前記原料ロッドを支持する上軸の下端部に前記取り付け治具を介して前記原料ロッドを取り付けると共に、前記取り付け治具に設けられた前記軸合わせ構造によって前記取り付け治具の中心軸を前記上軸の中心軸に一致させることを特徴とするシリコン単結晶の製造方法。
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