JP6922489B2 - 排気ガス浄化システム及びその制御方法 - Google Patents

排気ガス浄化システム及びその制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、排気ガス浄化システム及びその制御方法に関する。
内燃機関の排ガス中のNOxをSCRシステムで除去する場合に、過給機のタービンより上流側の排気管に尿素水を噴射して、この噴射した尿素水を排ガスの保有熱により蒸発させてアンモニアガスを生成し、このアンモニアガスをタービンに流入させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−127471号公報
ところで、特許文献1に記載の装置のように、排気ガス浄化システムにおいては、通常、噴射弁を用いて尿素水を噴霧して供給している(例えば、特許文献1の段落〔0034〕、〔0037〕参照)。それ故、その噴射弁の内部に尿素水起因の白色生成物が生成されて噴射弁が詰まるという問題があった。
また、高温環境下において尿素水起因の白色生成物が生成されやすいことから、タービンよりも上流側に噴射弁を設置すると、その噴射弁がより詰まる。そこで、噴射弁を冷却する必要があり、コストが高くなっていた。
本発明の目的は、コストを掛けずに、尿素水起因の白色生成物による窒素酸化物の浄化率の低下を抑制することができる排気ガス浄化システム及びその制御方法を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の排気ガス浄化システムは、内燃機関の排気通路に上流側より順に、ターボ式過給システムのタービン、選択還元型触媒装置を備えて、前記タービンが、タービンハウジング及びこのタービンハウジングの内部に設置されたタービンインペラから構成される排気ガス浄化システムにおいて、尿素水を貯留するタンクと、このタンクに入口が接続されて前記タービンハウジングに出口が接続された配管と、前記タンク又は前記配管に設置されたポンプとを備えて、前記ポンプの駆動により前記配管の出口から直接、前記タービンハウジングの内部に尿素水を前記タービンハウジングの壁面を伝わせて流れ出させて供給し、この供給した尿素水を前記タービンハウジングの熱により蒸発させる構成であることを特徴とする。
また、上記の目的を達成するための本発明の排気ガス浄化システムの制御方法は、内燃機関の排気通路に上流側より順に、ターボ式過給システムのタービン、選択還元型触媒装置を備えて、前記タービンが、タービンハウジング及びこのタービンハウジングの内部に設置されたタービンインペラから構成される排気ガス浄化システムの制御方法において、前記選択還元型触媒装置の入口を通過する排気ガスの温度を取得し、取得した排気ガスの温度が予め設定された閾値を上回るか否かを判定し、取得した排気ガスの温度が予め設定された閾値を上回ると判定したときに、ポンプを駆動して、タンクに入口が接続されると共に前記タービンハウジングに出口が接続された配管を介してそのタンクに貯留された尿素水を前記配管の出口から直接、前記タービンハウジングの内部に前記タービンハウジングの壁面を伝わせて流れ出させて供給し、この供給した尿素水を前記タービンハウジングの熱により蒸発させることを特徴とする方法である。
本発明は、尿素水を供給する際に噴射弁を用いずに、配管の出口からタービンハウジングの内部にポンプで圧送された尿素水を直接、流れ出させて供給する。このように供給された尿素水は内燃機関の近くに配置されて高温に維持されるタービンハウジングの熱により確実に蒸発する。つまり、尿素水を微粒化せずに配管の出口から流れ出させた状態で尿素水を供給しても、タービンハウジングの内部で加水分解が促進されてアンモニアが生成されるのである。
それ故、本発明によれば、噴射弁を用いないことで噴射弁が尿素水起因の白色生成物により詰まって尿素水を噴射できない状況を回避することができる。これにより、窒素酸化物を還元除去すべきときに選択還元型触媒装置に尿素水を確実に供給するには有利になり、窒素酸化物の浄化率の低下を抑制することができる。また、噴射弁を用いないことから噴射弁とその噴射弁を冷却する装置が不要になり、低コスト化を図ることができる。
本発明の第1の実施形態の排気ガス浄化システムの構成を示す図である。 図1の配管の出口とタービンハウジングの接続部分を拡大して示す図である。 本発明の第1の実施形態の排気ガス浄化システムの制御方法の制御フローを示す図である。 本発明の第2の実施形態の排気ガス浄化システムの構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態の排気ガス浄化システムの制御方法の制御フローを示す図である。
以下、本発明に係る第1の実施形態の排気ガス浄化システム及びその制御方法について、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、この排気ガス浄化システム1では、エンジン(内燃機関)2の排気マニホールド3に接続される排気通路4に上流側より順に、ターボ式過給システムのタービン5、フィルタ6、選択還元型触媒装置7、アンモニアスリップ触媒装置8が配設される。また、エンジン2の吸気マニホールド9に接続される吸気通路10には上流側より順に、ターボ式過給システムのコンプレッサ11、インタークーラ12が配設される。なお、エンジン2の気筒2aから排出される排気ガスGの一部を排気マニホールド3から吸気マニホールド9に還流するためにEGR通路が排気マニホールド3と吸気マニホールド9を接続して設けられるが、本実施形態では図示を省略している。
ターボ式過給システムは、排気通路4を通過する排気ガスGのエネルギーでタービン5のタービンハウジング5bの内部に設置されるタービンインペラ5aを回転駆動させることで、タービンインペラ5aに直結されるコンプレッサ11を駆動して、吸気通路10を通過する吸気Aを圧縮する装置である。タービンハウジング5bは鋳物で形成される。
フィルタ6は、排気ガスGに含まれる微粒子状物質(PM)を捕集する装置で、その内部にフィルタを備えて構成される。このフィルタは、多孔質のセラミックのハニカムのセル(チャンネル)の入口と出口を交互に目封じしたモノリスハニカム型ウォールフロータイプのフィルタである。
なお、本実施形態では図示を省略しているが、タービン5と微粒子捕集装置6の間の排気通路4には、酸化触媒装置が設けられる。酸化触媒装置は、ハニカム構造を形成する基材に、排気ガスGの炭化水素(HC)や一酸化炭素(CO)等を酸化する貴金属触媒(酸化触媒)が担持されて構成される。貴金属触媒としては、炭化水素を水と二酸化炭素に、一酸化炭素を二酸化炭素にそれぞれ酸化する白金(Pt)系の触媒が好ましい。
選択還元型触媒装置7は、排気ガスGに含まれるNOxを還元剤で窒素に還元して浄化する装置である。本実施形態では、この還元剤としてアンモニア(NH3)を使用する。アンモニアは尿素水Uを排気ガスGの熱で加水分解することで供給する。尿素水の供給方法については後述する。アンモニアスリップ触媒装置8は、選択還元型触媒装置7で還元剤として使用されることなく下流側に流出したアンモニアを捕集する装置である。
インタークーラ12は、コンプレッサ11通過後の吸気Aを冷却して圧縮する装置である。吸気Aと熱交換する冷却媒体は、大気でもよいし、エンジン冷却水等の液体媒体でもよい。
本発明の排気ガス浄化システム1では、噴射ノズル等、尿素水Uを微粒化させる装置は設けないことを特徴としており、タンク13と配管14とポンプ15を備えて、これらの装置によりタービンハウジング5bの内部に尿素水Uを流れ出させて供給する。
タンク13は尿素水Uを貯留する装置である。
配管14は、タンク13に入口が接続されてタービンハウジング5bに出口が接続された、尿素水Uの供給用の通路となる装置である。本実施形態では、配管14の出口は、タービンハウジング5bにおけるタービンインペラ5aを駆動させた排気ガスGが通過する部位に接続される。具体的に、配管14の出口は、タービンインペラ5aより下流側のタービンハウジング5bの壁面(図2の太線部分5c)に接続される。
ポンプ15は、配管14に設置されて、尿素水Uを高圧化して配管14の出口に向けて圧送する装置である。ポンプ15は、電動式でもよいし、エンジン2を動力源としてもよい。なお、本実施形態では、ポンプ15は配管14に設置しているが、タンク13に設置してもよい。
また、本発明の排気ガス浄化システム1は、制御装置18を備える。制御装置18は、各種情報処理を行うCPU、その各種情報処理を行うために用いられるプログラムや情報処理結果を読み書き可能な内部記憶装置、及び各種インターフェースなどから構成されるハードウェアである。制御装置は、各種センサ(16、17)、ポンプ15に信号線を介して電気的に接続されている。
温度センサ(温度取得装置)16は、選択還元型触媒装置7の前段の排気通路4に設置されて、選択還元型触媒装置7の入口を通過する排気ガスGの温度Tを取得する装置である。温度取得装置としては、温度センサの代わりに、エンジン2の回転速度及び燃料の噴射量などに基づいて選択還元型触媒装置7の入口を通過する排気ガスGの温度Tをモデリングして予測する装置を用いてもよい。
NOx濃度センサ(含有量取得装置)17は、選択還元型触媒装置7の後段の排気通路4に設置されて、選択還元型触媒装置7の出口を通過する排気ガスGに含有される窒素酸化物(NOx)の含有量Cを取得する装置である。
大気より吸気通路10に吸気された新気(空気)は、コンプレッサ11、インタークーラ12、吸気マニホールド9を経由して、各気筒2aの吸気弁が開状態のときに各気筒2aに吸気される。各気筒2aへの吸気が、各気筒2aの内部に配設した燃料噴射弁より噴射される燃料と混合されて各気筒2a内で圧縮されることで、燃料が自己着火して燃焼反応が発生する。この燃焼反応により生成される動力がエンジン2のクランク軸を介して車輪に伝達されるとともに、燃焼反応により生成される排気ガスGが排気マニホールド3、タービン5、フィルタ6、選択還元型触媒装置7、アンモニアスリップ触媒装置8を経由して大気へ放出される。
本発明では、温度センサ16が取得した排気ガスGの温度に基づいて、制御装置18により、取得した排気ガスGの温度Tが予め設定した閾値T1を上回ったときに、ポンプ15を駆動する制御を行う。閾値T1は、選択還元型触媒装置7に担持される触媒が活性化される温度の下限値に設定される。なお、排気ガスGの温度Tが閾値T1以下であるときは、ポンプ15を駆動させない制御を行う。
ポンプ15から配管14の出口に向けて圧送される尿素水Uの圧送量の目標値は、NOx濃度センサ17が取得した含有量Cに基づいて、制御装置18により調節される。ポンプ15が一回の駆動で圧送できる尿素水Uの量(基本量)は一定であるため、尿素水Uの圧送量の目標値をこの基本量で除算することで、1秒間にポンプ15を作動させる回数(周波数)が得られる。制御装置18は、この得られた回数だけ圧送するようにポンプ15を駆動させる。このようにポンプ15を駆動させることで、タンク13に貯留した尿素水Uを必要な量だけ配管14の出口に向けて圧送し、尿素水Uは配管14の出口から直接、タービンハウジング5bの内部に尿素水Uを流れ出させて供給される。
なお、尿素水Uは、配管14の出口から流れ出てタービンハウジング5bの壁面を伝うので、タービンインペラ5aまで到達せず、タービンインペラ5aの回転動作が供給された尿素水Uにより妨害されない。
本発明の第1の実施形態の排気ガス浄化システムの制御方法の制御フローについて図3を参照しながら説明する。図3に示す制御フローは、所定の周期ごとに繰り返し行われるフローである。
図3の制御フローがスタートすると、ステップS10にて、選択還元型触媒装置7の入口を通過する排気ガスGの温度Tが閾値T1を上回るか否かを判定する。温度Tは、このステップS10が始まる前に温度センサ16により取得しておく。温度Tが閾値T1以下である場合(NO)は、スタートに戻る。
温度Tが閾値T1を上回る場合(YES)は、ステップS20に進み、ステップS20にて、尿素水Uの圧送量の目標値(目標圧送量)を選択還元型触媒装置7の出口を通過する排気ガスGに含有される窒素酸化物(NOx)の含有量Cに基づいて設定する。ステップS20の制御を実施後、ステップS30に進む。
ステップS30にて、ステップS20で設定した尿素水Uの目標圧送量を基にポンプ15の周波数を設定する。ステップS30の制御を実施後、ステップS40に進む。ステップS40にて、ステップS30で設定したポンプ15の周波数だけポンプ15を駆動させて、尿素水Uを配管14の出口から流れ出させてタービンハウジング5bの内部に供給する。ステップS40の制御を実施後、ステップS50に進む。ステップS50にて、ポンプ15を停止して、尿素水Uの供給を停止する。ステップS50の制御を実施後、スタートに戻る。
以上より、本発明では、尿素水Uを供給する際に噴射弁を用いずに、配管14の出口からタービンハウジング5bの内部にポンプ15で圧送された尿素水Uを直接、流れ出させて供給する。このように供給された尿素水Uはエンジン2の近くに配置されて高温に維持されるタービンハウジング5bの熱により確実に蒸発する。つまり、尿素水Uを微粒化せずに配管14の出口から流れ出させた状態で尿素水Uを供給しても、タービンハウジング5bの内部で加水分解が促進されてアンモニアが生成されるのである。
それ故、本発明によれば、噴射弁を用いないことで噴射弁が尿素水起因の白色生成物により詰まって尿素水Uを噴射できない状況を回避することができる。これにより、窒素酸化物を還元除去すべきときに選択還元型触媒装置7に尿素水Uを確実に供給するには有利になり、窒素酸化物の浄化率の低下を抑制することができる。また、噴射弁を用いないことから噴射弁とその噴射弁を冷却する装置が不要になり、低コスト化を図ることができる。
なお、配管14の出口から尿素水Uが流れ出る状態は、配管14の出口から尿素水Uが勢い良く飛び散る状態ではなく、配管14の出口からタービンハウジング5bの壁面に伝って流れ出る状態である。配管14の出口をタービンハウジング5bに上方向または横方向から接続すると、タービンハウジング5bの下方向から接続する場合と比較して、尿素水Uがタービンハウジング5bの壁面に伝って流れ出る状態を維持しやすいので好ましい。なお、上方向とはより正確には鉛直上方向であり、横方向とはより正確には水平方向を示す。配管14を通過する尿素水Uがタービンハウジング5bの内部に水平方向より鉛直上側から流れ出ればよい。
また、配管14の出口がタービンハウジング5bにおけるタービンインペラ5aを駆動させた排気ガスGが通過する部位に接続されることにより、タービンインペラ5aの回転を妨害しないようにしつつ、ミキサなしで尿素水Uと排気ガスGを攪拌しながら効率的に混合させることができる。
また、選択還元型触媒装置7の入口を通過する排気ガスGの温度Tが閾値T1を上回ったときに、ポンプ15を駆動する制御を行うことで、選択還元型触媒装置7に担持される触媒が活性化しているときにアンモニアを確実に供給することができる。
また、選択還元型触媒装置7の出口を通過する排気ガスGに含有される窒素酸化物(NOx)の含有量Cに基づいて、ポンプ15から圧送される尿素水Uの圧送量を調節する制御を行うことで、選択還元型触媒装置7でNOxを還元するために必要十分な量のアンモニアを選択還元型触媒装置7に確実に供給することができる。
また、タービン5を鋳物で構成することで、タービン5の熱容量は熱容量が排気管(排気通路)4に比べて大きくなるので、タービン5が一度高温になると、エンジン2が高負荷から低負荷に移行して排気ガスGが低温化しても、すぐには低温とはならず、長時間高温を維持する。したがって、タービンハウジング5bの内部で尿素水Uをより確実に蒸発させることができる。さらに、タービン5は鋳物であるため、尿素水に起因する白色生成物が生成されてタービンハウジング5bに付着しても腐食することはない。
また、選択還元型触媒装置7の前段の排気通路4に尿素水Uを噴射する場合に比べて、タービンハウジング5cに尿素水Uを噴射する本発明では、タンク13がエンジン2により近い位置に配設されるので、タンク13に貯留した尿素水Uがエンジン2の熱で昇温されて、エンジン2の始動後により早期に尿素水Uの噴射を開始することができる。
次に、本発明の第2の実施形態の排気ガス浄化システムについて説明する。この排気ガス浄化システム1は、図4に示すように、第2のタンク19、第2の配管20、第2のポンプ21、噴射ノズル22及びミキサ23を備える点で、図1に示す排気ガス浄化システムとは異なり、その他の点で同じ構成である。
第2のタンク19は尿素水Uを貯留するタンクである。第2のタンク19の容量はタンク(第1のタンク)13と同じ容量に設定してもよいが、エンジン2の運転履歴に応じて異なる容量としてもよい。例えば、エンジン2が比較的高負荷で運転することが多い場合は第2のタンク19の容量を第1のタンク13の容量よりも大きく設定し、比較的低負荷で運転することが多い場合は第2のタンク19の容量を第1のタンク13の容量よりも小さく設定するようにしてもよい。
第2の配管20は、尿素水Uの供給用の通路であり、第2のタンク19に入口が接続されて、フィルタ6と選択還元型触媒装置7の間の排気通路4に設けた噴射ノズル22に出口が接続された装置である。第2の配管20の材質は、配管(第1の配管)14の材質と同じとしてもよいし、異なるようにしてもよい。
第2のポンプ21は、第2の配管20に設置されて、尿素水Uを高圧化して噴射ノズル22に向けて圧送する装置である。第2のポンプ21の圧送性能は、ポンプ(第1のポンプ)15と同じ圧送性能としてもよいし、異なるようにしてもよい。第2のポンプ21は、電動式としてもよいし、エンジン2を動力源としてもよい。
噴射ノズル22は、噴射ノズル22から排気通路4に向けて供給される尿素水Uを微粒化する機能と、この供給される尿素水Uの量を調節する機能を有する装置である。なお、噴射ノズル22から排気通路4に向けて供給される尿素水Uの量は第2のポンプ21で調節するようにしてもよい。また、噴射ノズル4の内部には、エンジン冷却水等の冷却媒体が循環する流路が設置されており、この流路を冷却媒体が循環することで噴射ノズル4を常時冷却している。
ミキサ23は、噴射ノズル22と選択還元型触媒装置7の間の排気通路4に設置されて、噴射ノズル22から排気通路4に向けて供給された尿素水Uを排気ガスGと攪拌して混合させる装置である。
本発明では、温度センサ16が取得した排気ガスGの温度に基づいて、制御装置18により、取得した排気ガスGの温度Tが閾値(第1の閾値)T1を上回り、かつ、閾値T1より大きな値として予め設定した第2の閾値T2以下である場合は第1のポンプ15を駆動して、タービンハウジング5bの内部に尿素水Uを配管14の出口から流れ出させて供給する制御を行い、温度Tが第2の閾値T2を上回った場合は第2のポンプ21を駆動するとともに噴射ノズル22の各噴射孔を開状態にして、選択還元型触媒装置7の前段の排気通路4に尿素水Uを噴霧の状態で供給する制御を行う。第2の閾値T2は、選択還元型触媒装置7の前段の排気通路4に尿素水Uを供給しても、尿素水Uに起因する白色生成物が生成されない温度に設定する。なお、排気ガスGの温度Tが閾値T1以下である場合は、第1のポンプ15と第2のポンプ21の何れも駆動させない制御を行う。
第2のポンプ21を駆動するとともに噴射ノズル22の各噴射孔を開状態にしたときに、噴射ノズル22から排気通路4に尿素水Uが供給される。この供給された尿素水Uは、下流側のミキサ23で排気ガスGとともに攪拌されて十分混合された後、選択還元型触媒装置7に流入する。なお、噴射ノズル22から排気通路4に向けて供給される尿素水Uの供給量の目標値は、NOx濃度センサ17が取得した含有量Cに基づいて、制御装置18により調節される。尿素水Uの供給量の制御は、制御装置18により、第1のポンプ15と同様に第2のポンプ21の周波数を制御することで行ってもよいし、噴射ノズル22の各噴射孔の開度を制御することで行ってもよいし、第2のポンプ21の周波数と噴射ノズル22の各噴射孔の開度の両方を制御することで行ってもよい。
本発明の第2の実施形態の排気ガス浄化システムの制御方法について図5を参照しながら説明する。図5に示す制御フローは、選択還元型触媒装置7にアンモニアを供給する必要があるときに上級の制御フローより呼ばれて実施されるフローである。
図5の制御フローがスタートすると、ステップS10にて、選択還元型触媒装置7の入口を通過する排気ガスGの温度Tが閾値T1を上回るか否かを判定する。温度Tは、このステップS10が始まる前に温度センサ16により取得しておく。温度Tが閾値T1以下である場合(NO)は、リターンに進んで、本制御フローを終了する。温度Tが閾値T1を上回る場合(YES)は、ステップS20に進む。
ステップS20にて、排気ガスGの温度Tが閾値T2以下であるか否かを判定する。温度Tが閾値T2以下である場合(YES)は、ステップS30〜ステップS60に進み、閾値T2を上回る場合(NO)は、ステップS70〜ステップS100に進む。
ステップS20からステップS30〜ステップS60に進む場合について説明する。図5のステップS30、S40、S50、S60は、それぞれ、図3のステップS20、S30、S40、S50と同じ制御内容であるため、制御内容の説明は省略する。図5において、ステップS30、S40、S50、S60の順に制御を実行した後、リターンに進んで、本制御フローを終了する。
ステップS20からステップS70〜ステップS100に進む場合について説明する。ステップS70にて、尿素水Uの供給量の目標値(目標供給量)を選択還元型触媒装置7の出口を通過する排気ガスGに含有される窒素酸化物(NOx)の含有量Cに基づいて設定する。ステップS70の制御を実施後、ステップS80に進む。
ステップS80にて、ステップS70で設定した尿素水Uの目標供給量を基に第2のポンプ21の周波数を設定するとともに、噴射ノズル22の各噴射孔の開度を設定する。ステップS80の制御を実施後、ステップS90に進む。
ステップS90にて、ステップS80で設定した噴射ノズル22の各噴射孔の開度に噴射ノズル22を設定するとともに、ステップS80で設定した第2のポンプ21の周波数だけ第2のポンプ21を駆動させる。ステップS90の制御を実施後、ステップS100に進む。
ステップS100にて、第2のポンプ21を停止して、噴射ノズル22の各噴射孔を閉状態とする。ステップS100の制御を実施後、リターンに進んで、本制御フローを終了する。
以上より、本発明の第2の実施形態の排気ガス浄化システム及びその制御方法によれば、排気ガスGの低温時にはタービンハウジング5bの内部に尿素水Uを流れ出させて供給するので、選択還元型触媒装置7の前段の排気通路4で尿素水Uに起因する白色生成物が生成されることなく、選択還元型触媒装置7にアンモニアを供給することができる。
また、排気ガスGの高温時には、タービンハウジング5bより選択還元型触媒装置7に近い位置である選択還元型触媒装置7の前段の排気通路4に尿素水Uを噴射するので、噴射された尿素水Uの殆ど全てが、アンモニアに変化した後に選択還元型触媒装置7に供給される。これにより、尿素水Uの供給量を最適化することができる。
1 排気ガス浄化システム
2 エンジン(内燃機関)
4 排気通路
5 タービン
5a タービンインペラ
5b タービンハウジング
7 選択還元型触媒装置
13 第1のタンク(タンク)
14 第1の配管(配管)
15 第1のポンプ(ポンプ)
16 温度センサ(温度取得装置)
17 NOx濃度センサ(含有量取得装置)
18 制御装置
U 尿素水
G 排気ガス

Claims (6)

  1. 内燃機関の排気通路に上流側より順に、ターボ式過給システムのタービン、選択還元型触媒装置を備えて、前記タービンが、タービンハウジング及びこのタービンハウジングの内部に設置されたタービンインペラから構成される排気ガス浄化システムにおいて、
    尿素水を貯留するタンクと、このタンクに入口が接続されて前記タービンハウジングに出口が接続された配管と、前記タンク又は前記配管に設置されたポンプとを備えて、
    前記ポンプの駆動により前記配管の出口から直接、前記タービンハウジングの内部に尿素水を前記タービンハウジングの壁面を伝わせて流れ出させて供給し、この供給した尿素水を前記タービンハウジングの熱により蒸発させる構成であることを特徴とする排気ガス浄化システム。
  2. 前記配管の出口が前記タービンハウジングにおける前記タービンインペラを駆動させた排気ガスが通過する部位に接続された請求項1に記載の排気ガス浄化システム。
  3. 前記選択還元型触媒装置の入口を通過する排気ガスの温度を取得する温度取得装置と、この温度取得装置及び前記ポンプに接続された制御装置とを備えて、
    前記温度取得装置が取得した排気ガスの温度に基づいて、前記制御装置により、取得した排気ガスの温度が予め設定した閾値を上回ったときに、前記ポンプを駆動する制御を行う構成にした請求項1又は2に記載の排気ガス浄化システム。
  4. 前記制御装置に接続されて前記選択還元型触媒装置の出口を通過する排気ガスに含有される窒素酸化物の含有量を取得する含有量取得装置を備えて、
    前記含有量取得装置が取得した含有量に基づいて、前記制御装置により、前記ポンプから圧送される尿素水の圧送量を調節する制御を行う構成にした請求項3に記載の排気ガス浄化システム。
  5. 尿素水を貯留する第2のタンクと、前記第2のタンクに入口が接続されて前記選択還元型触媒装置よりも上流側の前記排気通路に出口が接続された第2の配管と、前記第2の配管に設置された第2のポンプと、前記選択還元型触媒装置の入口を通過する排気ガスの温度を取得する温度取得装置と、前記温度取得装置、前記ポンプおよび前記第2のポンプに接続された制御装置とを備えて、
    前記制御装置が、前記温度取得装置が取得した温度が予め設定された第1の閾値を上回り、かつ、前記第1の閾値より大きな値として予め設定された前記第2の閾値以下である場合には前記ポンプを駆動し、前記取得した温度が前記第2の閾値を上回った場合には前記第2のポンプを駆動する制御を行う構成にした請求項1〜4のいずれか1項に記載の排気ガス浄化システム。
  6. 内燃機関の排気通路に上流側より順に、ターボ式過給システムのタービン、選択還元型触媒装置を備えて、前記タービンが、タービンハウジング及びこのタービンハウジングの内部に設置されたタービンインペラから構成される排気ガス浄化システムの制御方法において、
    前記選択還元型触媒装置の入口を通過する排気ガスの温度を取得し、
    取得した排気ガスの温度が予め設定された閾値を上回るか否かを判定し、
    取得した排気ガスの温度が予め設定された閾値を上回ると判定したときに、ポンプを駆動して、タンクに入口が接続されると共に前記タービンハウジングに出口が接続された配管を介してそのタンクに貯留された尿素水を前記配管の出口から直接、前記タービンハウジングの内部に前記タービンハウジングの壁面を伝わせて流れ出させて供給し、この供給した尿素水を前記タービンハウジングの熱により蒸発させることを特徴とする排気ガス浄化システムの制御方法。
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