JP6920758B2 - エンドミルによる金型の加工方法 - Google Patents

エンドミルによる金型の加工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6920758B2
JP6920758B2 JP2019537500A JP2019537500A JP6920758B2 JP 6920758 B2 JP6920758 B2 JP 6920758B2 JP 2019537500 A JP2019537500 A JP 2019537500A JP 2019537500 A JP2019537500 A JP 2019537500A JP 6920758 B2 JP6920758 B2 JP 6920758B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
end mill
cross
central axis
contour
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019537500A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019038881A1 (ja
Inventor
幸暢 西尾
幸暢 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nalux Co Ltd
Original Assignee
Nalux Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nalux Co Ltd filed Critical Nalux Co Ltd
Publication of JPWO2019038881A1 publication Critical patent/JPWO2019038881A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6920758B2 publication Critical patent/JP6920758B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C3/00Milling particular work; Special milling operations; Machines therefor
    • B23C3/16Working surfaces curved in two directions
    • B23C3/20Working surfaces curved in two directions for shaping dies
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C5/00Milling-cutters
    • B23C5/02Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
    • B23C5/10Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C3/00Milling particular work; Special milling operations; Machines therefor
    • B23C3/02Milling surfaces of revolution
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C2210/00Details of milling cutters
    • B23C2210/08Side or top views of the cutting edge
    • B23C2210/084Curved cutting edges
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C2220/00Details of milling processes
    • B23C2220/52Orbital drilling, i.e. use of a milling cutter moved in a spiral path to produce a hole
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C2265/00Details of general geometric configurations
    • B23C2265/40Spiral
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C2270/00Details of milling machines, milling processes or milling tools not otherwise provided for
    • B23C2270/18Milling internal areas of components
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/20Pc systems
    • G05B2219/26Pc applications
    • G05B2219/2624Injection molding
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/45Nc applications
    • G05B2219/45145Milling
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T409/00Gear cutting, milling, or planing
    • Y10T409/30Milling
    • Y10T409/303752Process
    • Y10T409/303808Process including infeeding
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T409/00Gear cutting, milling, or planing
    • Y10T409/30Milling
    • Y10T409/304424Means for internal milling
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T409/00Gear cutting, milling, or planing
    • Y10T409/30Milling
    • Y10T409/306664Milling including means to infeed rotary cutter toward work
    • Y10T409/30756Machining arcuate surface
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T409/00Gear cutting, milling, or planing
    • Y10T409/30Milling
    • Y10T409/306664Milling including means to infeed rotary cutter toward work
    • Y10T409/30756Machining arcuate surface
    • Y10T409/307616Machining arcuate surface with means to move cutter eccentrically

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Milling Processes (AREA)
  • Numerical Control (AREA)

Description

本発明は、エンドミルによる金型の加工方法に関する。
レンズ面用の金型をミーリング加工によって加工する方法が知られている(たとえば、特許文献1)。
レンズ面用の金型など、ほぼ軸対称なワークをミーリング加工によって加工する場合に、エンドミルを、ワークに対して、ワークの対称軸を中心として、ワークの外側から対称軸に向かって渦巻状に移動させる加工方法が使用される。このような加工方法を渦巻状加工と呼称する。
ボールエンドミルによって金型に渦巻状加工を実施する場合には、加工される金型の断面の最小の曲率半径によってボールエンドミルの刃の輪郭の曲率半径が制限され、加工後の金型の面の粗さを所定値以下にするためには、ボールエンドミルの刃の輪郭の曲率半径によって渦巻状の加工経路の径方向の間隔、すなわちピッチが制限される。他方、渦巻状加工の加工効率は、ほぼピッチによって決定される。したがって、加工後の金型の面の粗さを所定値以下にするためには、ボールエンドミルによる渦巻状加工の加工効率は、加工される金型の面の最小の曲率半径によって制限される。
他方、レンズ面用の金型に要求される面の粗さは、非常に小さく、たとえば0.003マイクロメータである。また、レンズ面は、レンズの中心軸からの距離によって面の曲率半径が大幅に異なるものが多い。このようなレンズ面用の金型をボールエンドミルによって加工する場合には、レンズ面の断面の最小の曲率半径によって加工効率が制限される。
このように、加工後の金型の面の粗さを所定値以下にしながら、加工効率を向上させることのできるエンドミルによる金型の加工方法は開発されていない。
特開2008−126391号公報
したがって、加工後の金型の面粗さを所定値以下にしながら、加工効率を向上させることのできるエンドミルによる金型の加工方法に対するニーズがある。
本発明によるエンドミルによる金型の加工方法において、該金型は、中心軸を含む一つの断面において、輪郭が凹であり連続的である領域を含み、その領域の少なくとも一部を第1の領域として、該第1の領域における輪郭の曲率半径の最大値と最小値との比が2以上であり、該エンドミルの刃は、中心軸を含む断面の輪郭の一部である第2の領域の輪郭が該第1の領域の輪郭に相似である。該方法は、該第1の領域の輪郭の各点が、第2の領域の相似の対応部分によって加工され、かつ、加工後の金型の面の粗さが所定値以下となるようにしながら、該エンドミルの渦巻状の経路の径方向の間隔をできるだけ大きくするように該経路を定めるステップと、該経路に沿って該エンドミルによる加工を実施するステップと、を含む。
従来のボールエンドミルにおいては、金型の中心軸を含む断面の輪郭の曲率半径の最小値に対応する曲率半径を有する中心軸を含む断面の輪郭を備えた刃によって金型の全体が加工されるのに対し、本発明においては、金型の中心軸を含む断面の輪郭の曲率半径に応じて、刃の加工する部分が変化し、その部分の中心軸を含む断面の輪郭の曲率半径が変化する。したがって、本発明によるエンドミルによる金型の加工方法によれば、加工後の金型の面粗さを所定値以下とする場合に、刃の中心軸を含む断面の輪郭の曲率半径によって制限される加工効率を、従来のボールエンドミルの場合と比較して増加させることができる。
本発明の第1の実施形態のエンドミルによる金型の加工方法において、該金型は該中心軸に関して軸対称である。
本実施形態によれば、金型の中心軸を含む断面において、加工後の金型の面粗さの所定値から加工経路の径方向の間隔を定めることにより、エンドミルの渦巻状の経路を簡単に定めることができる。
本発明の第2の実施形態のエンドミルによる金型の加工方法において、該第2の領域の輪郭の該第1の領域の輪郭に対する相似比が70−85%である。
本発明の第3の実施形態のエンドミルによる金型の加工方法において、該第1の領域の輪郭に沿った長さの、レンズの光学面に対応する面の輪郭に沿った長さに対する比が50%以上である。
本発明の第4の実施形態のエンドミルによる金型の加工方法において、該金型の中心軸をz軸とし、z軸に直交し、互いに直交するx軸及びy軸を定める場合に、x軸に垂直な任意の断面において金型の輪郭が中心軸に関して線対称となるようにx軸を定めることができ、y-z断面の金型の輪郭の任意の点における曲率半径が、中心軸を含む他の任意の断面の金型の輪郭の、該任意の点における接線のz軸と直交する面に対する角度と同じ接線のz軸と直交する面に対する角度を有する点の曲率半径よりも小さく、該エンドミルの中心軸が、加工される点における、該金型の面の法線を通過するように該エンドミルの位置を定めた場合に、該金型の面と該エンドミルの面とが、該加工される点以外の交点を有さない。
本発明の第5の実施形態のエンドミルによる金型の加工方法において、該第2の領域の輪郭の該曲率半径が2.5ミリメータを超えないように定められている。
本発明の第6の実施形態のエンドミルによる金型の加工方法において、該金型が光学素子用の金型である。
ミーリング加工に使用される三次元加工機を示す図である。 従来のボールエンドミルを示す図である。 ボールエンドミルを回転させた場合に切れ刃の取りうる位置を示す図である。 ワークに対する渦巻状加工のエンドミルの経路を示す図である。 金型の対称軸を含む断面における金型の面の理論粗さを説明するための図である。 金型の加工経路にそった断面における金型の面の理論面粗さを説明するための図である。 金型の加工経路にそった断面における金型の面の理論面粗さを説明するための図である。 エンドミルの送り速度とレンズ中心及びエンドミルの中心間の距離との関係の一例を示す図である。 加工される金型に対応するマイクロレンズのレンズ面の中心軸を含む断面の一例を示す図である。 ボールエンドミルの刃の輪郭及び金型の加工される面のそれぞれの中心軸を含む断面を示す図である。 本発明のエンドミルの刃の輪郭及び金型の加工される面のそれぞれの中心軸を含む断面を示す図である。 本発明のエンドミルを使用するのが有利な形状の金型の中心軸を含む断面形状S1を示す図である。 本発明のエンドミルを使用するのが有利な形状の金型の中心軸を含む断面形状S2を示す図である。 中心軸を含むレンズ及び金型の断面形状を示す図である。 図10Aに示した金型の形状に対応するエンドミルの刃の中心軸を含む断面の形状の定め方を説明するための図である。 図10Bに示した金型の形状に対応するエンドミルの刃の中心軸を含む断面の形状の定め方を説明するための図である。 本発明のエンドミルの基準点の経路の定め方を説明するための流れ図である。 金型の中心軸を含む断面におけるエンドミルの基準点の位置を説明するための図である。 図13のステップS1040を説明するための流れ図である。 図13のステップS1020で求めたエンドミルの基準点の経路にしたがって加工を実施した金型の形状の誤差の一例を示す図である 位置ずれ補正を実施した、エンドミルの基準点の経路にしたがって加工を実施した金型の形状の誤差の一例を示す図である。 一回目のうねり補正を実施した、エンドミルの基準点の経路にしたがって加工を実施した金型の形状の誤差の一例を示す図である。 二回目のうねり補正を実施した、エンドミルの基準点の経路にしたがって加工を実施した金型の形状の誤差の一例を示す図である。 式(7)で表せる面のy-z断面を示す図である。 式(7)で表せる面のx-z断面を示す図である。 x−z断面におけるエンドミルの基準点の位置を説明するための図である。 金型が中心軸に関し対称ではない形状を有する場合に渦巻状のエンドミルの基準位置の経路を求める方法を説明するための図である。 中心軸を含む断面の一部が凸の形状である金型の加工を説明するための図である。
図1は、ミーリング加工に使用される三次元加工機200を示す図である。エンドミル100は、エンドミル取り付け台210に取り付けられ、加工されるワークは、ワーク取り付け台220に取り付けられる。エンドミル取り付け台210は、x軸方向及びy軸方向に移動可能であり、ワーク取り付け台220はz軸方向に移動可能である。ワークをワーク取り付け台220に取り付けて、エンドミル100をy軸方向の中心軸の周りに回転させながら、エンドミル取り付け台210及びワーク取り付け台220を移動させてワークの加工を実施する。
図2Aは、従来のボールエンドミル100Aを示す図である。ボールエンドミル100Aの切れ刃110Aは球面状である。以下において、切れ刃を単に刃とも呼称する。図2Aにおいて、ボールエンドミル100Aの中心軸を一点鎖線で表す。
図2Bは、ボールエンドミル100Aを回転させた場合に切れ刃110Aの取りうる位置を示す図である。図2Bは、ボールエンドミル100Aの中心軸を含む断面図である。図2Bにおいて、ボールエンドミル100Aの中心軸を一点鎖線で表す。
レンズ面の金型など、ほぼ軸対称なワークをミーリング加工によって加工する場合に、エンドミルを、ワークに対して、ワークの対称軸を中心として、ワークの外側から対称軸に向かって渦巻状に移動させる加工方法が使用される。この加工方法における加工位置の軌跡、すなわち加工経路は、ほぼ軸対称となり、全域において折れ曲がり、すなわち、一次微分の不連続を持たないので、軸対称、かつ滑らかな加工面を実現するのに有利である。また、加工開始からの経過時間は、対称軸からの距離の関数となるので、加工開始からの経過時間に起因する誤差が生じる場合には、誤差は軸対象に生じる。上記の加工方法を渦巻状加工と呼称する。
図3は、ワークに対する渦巻状加工のエンドミルの経路を示す図である。
レンズ面の金型をエンドミルによって加工する場合に、金型の面において加工によって生じる粗さを所定値以下にする必要がある。そこで、以下において、レンズ面の金型をボールエンドミルによって加工する場合に、渦巻状加工によって生じる金型の面の理論粗さについて検討する。
図4は、金型の対称軸を含む断面における金型の面の理論粗さを説明するための図である。図4において、金型の対称軸を一点鎖線で表す。金型の面の対称軸を含む断面には、ボールエンドミルの刃の輪郭の曲率半径による周期構造が生じる。この周期構造の高さを径方向の理論粗さRy_radと定義する。径方向の理論粗さRy_radは以下の式で表せる。
Ry_rad = P2 / (8 * R_tool) (1)
ここで、Pは渦巻状加工の加工経路の径方向の間隔、すなわちピッチ、R_toolは加工に使用するボールエンドミルの刃の輪郭の曲率半径である。式(1)は、P ≪ R_toolの場合の近似式である。式(1)によれば、径方向の理論粗さの許容値及びボールエンドミルの刃の輪郭の曲率半径から渦巻状加工の加工経路の径方向の間隔が定まる。
図5A及び図5Bは、金型の加工経路にそった断面における金型の面の理論面粗さを説明するための図である。図5Aは、渦巻状加工の経路を対称軸の方向から見た図である。図5Aにおいて、渦巻状の曲線はエンドミルの経路を示す。図5Bは、図5Aに二点鎖線示す加工経路にそった区間A−Aの断面を示す図である。区間A−Aの断面には、ボールエンドミルの刃の輪郭の曲率半径による周期構造が生じる。この周期構造の高さを角度方向の理論粗さRy_angと定義する。角度方向の理論粗さRy_angは以下の式で表せる。
Ry_ang = (F / S)2 / (8 * R_tool) (2)
ここで、Fは工具と加工物の毎分の移動量(加工送り速度)、Sは毎分の工具回転数である。式(2)は(F / S) ≪ R_toolの場合の近似式である。
口径が2−3ミリメータ以下であるマイクロレンズのレンズ面の金型を加工する場合には、渦巻き曲線の径が小さく、(F / S)が小さくなるため、
Ry_rad ≫ Ry_ang
となり、金型の面の理論粗さは、主に径方向の理論粗さRy_radによって決定される。
渦巻状のエンドミルの経路において、加工開始時のエンドミルの経路はレンズ径の直径に近い円周軌跡である。実際には、円周軌跡の半径は、エンドミルのオフセットによってレンズ半径よりも小さくなる。加工の進行とともに、円周軌跡の半径が小さくなり、最終的に金型のレンズ中心軸に対応する位置付近では微小な半径値を持つ円周軌跡となる。円周軌跡の半径変化に対し、加工効率を最適化するためにエンドミルの送り速度を変化させる必要がある。
図6は、エンドミルの送り速度とレンズ中心及びエンドミルの中心間の距離との関係の一例を示す図である。レンズ中心とは、金型のレンズ中心軸に対応する位置を指す。エンドミル中心とはエンドミルの中心軸の位置を指す。レンズ中心及びエンドミルの中心間の距離が小さくなるにしたがって、エンドミルは高周波数の動作を要求されるので送り速度を減少させる。
現状の超精密加工機において、たとえば、半径1mmの円周軌跡に対して使用できる工具送り速度Fの最大値は約50mm/min.である。工具の回転数Sを50000回転/min.とすると、1回転当たりの工具の送りピッチF/Sは0.001mmとなる。これに対し、使用可能な一般的な工具の曲率半径の最小値は約0.05mmであるので、Ry_ang≒2.5nmとなる。実際には、より小さい送り速度が用いられるため、
Ry_rad ≫ Ry_ang
の関係式は仕上げ面粗さの目標値を非常に小さくしない限り満たされている。
式(1)によると、径方向の理論粗さRy_radは、渦巻状の加工経路の径方向の間隔、すなわちピッチP及びボールエンドミルの曲率半径R_toolによって定まる。ボールエンドミルの刃の輪郭の曲率半径R_toolは一定であるので、径方向の理論粗さRy_radを所定の値以下とするには、渦巻き曲線のピッチPを所定の値以下とする必要がある。
他方、ボールエンドミルの刃の輪郭の曲率半径R_toolは、加工される金型の断面の最小の曲率半径よりも小さくする必要がある。したがって、ボールエンドミルの場合には、加工される金型の断面の最小の曲率半径によってボールエンドミルの刃の輪郭の曲率半径R_toolが制限され、ボールエンドミルの刃の輪郭の曲率半径R_toolによって渦巻き曲線のピッチPが制限される。渦巻状加工の加工効率は、ほぼピッチPによって決定されるので、ボールエンドミルによる渦巻状加工の加工効率は、加工される金型の断面の最小の曲率半径によって制限される。
図7は、加工される金型に対応するマイクロレンズのレンズ面の中心軸を含む断面の一例を示す図である。図7に示す断面の形状は、レンズ用の金型の断面の形状と同じである。レンズの形状は、以下の式で表せる。
Figure 0006920758
ただし、
Figure 0006920758
zは面定義中心、すなわちレンズの頂点からの中心軸方向の座標、x、y及びzは直交座標、hは中心軸からの距離、Rは中心曲率半径、kはコーニック定数を表す。図7に示すレンズにおいて、R=0.27mm、k=-0.8である。図7における横軸は中心軸を基準とした径方向の座標xを表し、図7における縦軸はレンズの頂点を基準とした中心軸方向の座標zを表す。横軸及び縦軸の単位はミリメータである。
この形状において、レンズ面の中心に対応するr=0mmにおける曲率半径は0.27mmであり、径の増加と共に増加し、レンズ面の外周に対応するr=0.3mmにおける曲率半径は0.71mmとなる。使用するダイヤモンドボールエンドミルの刃の輪郭の曲率半径は、最小曲率半径0.27mm以下である必要がある。また、形状誤差の補正を実施し、加工面びびりによる仕上げ面粗さの低下を避けるためには0.203mm(レンズ面の曲率半径の最小値である0.27mmの75%)の曲率半径が好ましい。したがって、図7に示すマイクロレンズのレンズ面用の金型を、ボールエンドミルによる渦巻状加工によって加工する場合の加工効率は、0.203mmの刃の輪郭の曲率半径によって制限される。
図8は、ボールエンドミルの刃の輪郭及び金型の加工される面のそれぞれの中心軸を含む断面を示す図である。図8において、金型の中心軸を一点鎖線で表す。図8において、Sは金型の加工される面、M’はボールエンドミルの刃の輪郭を表す。面S上の白い丸は、渦巻状の加工経路を表し、Pは渦巻状の加工経路間の径方向の間隔、すなわちピッチを表す。また、L’は、渦巻状の加工経路に対応する渦巻状のボールエンドミルの経路を表す白い丸を結ぶ曲線である。上述のように、ボールエンドミルにおいては、径方向の理論粗さRy_radを所定の値以下とするために、渦巻き曲線のピッチPを、金型の断面の曲率半径の最小値によって制限される、刃の輪郭の曲率半径にしたがって定める必要がある。したがって、図8において、ピッチは面S上において一定である。図8において、金型の加工される面Sの中心軸を含む断面の曲率半径は、図7の場合と同様に、中心軸において最小であり、中心軸からの距離にしたがって増加する。
図7に示すように、断面の曲率半径が中心軸からの距離に応じて大きく異なる面に渦巻状加工を実施する場合に、加工効率を増加させるためには、輪郭の曲率半径が所定の範囲で変化している刃を使用して、加工される場所の曲率半径に対応した曲率半径を有する刃の部分で渦巻状加工を実施することが考えられる。そこで、輪郭の中心軸を含む断面が、金型の加工される面の中心軸を含む断面の所定の区間に相似である刃を備えたエンドミルを使用して渦巻状加工を実施することを考える。輪郭の中心軸を含む断面が、金型の加工される面の中心軸を含む断面の所定の区間に相似である刃を備えたエンドミルを本発明のエンドミルと呼称する。
図9は、本発明のエンドミルの刃の輪郭及び金型の加工される面のそれぞれの中心軸を含む断面を示す図である。図9において、金型の中心軸を一点鎖線で表す。図9において、Sは金型の加工される面、Mは本発明のエンドミルの刃の輪郭を表す。面S上の白い丸は、渦巻状の加工経路を表す。また、Lは、渦巻状の加工経路を表す面S上の白い丸に対応する渦巻状のエンドミルの経路を表す白い丸を結ぶ曲線である。金型の加工される面Sの断面の形状は、図8の場合と同じである。本発明のエンドミルによる加工方法において、面Sの断面上のある点は、相似において上記の点に対応する輪郭M上の点によって加工される。図9において、金型の中心軸付近のピッチP_1は、図8のピッチPに等しい。金型の中心軸からの所定の距離の面S上の点における面Sの断面の曲率半径は中心軸における面Sの断面の曲率半径よりも大きく、その点を加工する輪郭M上の点における曲率半径も中心軸付近を加工する輪郭M上の点における曲率半径よりも大きい。したがって、式(1)から、その点におけるピッチP_2を図8のピッチPより大きくしても所定の理論粗さを実現することができる。加工効率は、ピッチの大きさにほぼ比例するので、本発明のエンドミルによれば、ピッチを増加させることによって渦巻状加工の加工効率を増加させることができる。
つぎに、本発明のエンドミルを使用するのが有利な金型の形状について検討する。金型の加工される面の中心軸を含む断面は、レンズの光学面に対応する領域の長さの少なくとも50%以上の長さの領域で凹であり、輪郭は連続であるのが好ましく、レンズの光学面に対応する領域の75%以上の長さの領域で凹であり、輪郭は連続であるのがより好ましい。また、その領域における曲率半径の最大値と最小値との比が2以上であるのが好ましく、3以上であるのがより好ましい。上記の比が2未満であると、加工効率の大幅な向上が期待できないからである。
図10Aは、本発明のエンドミルを使用するのが有利な金型の中心軸を含む断面形状の一例S1を示す図である。
図10Bは、本発明のエンドミルを使用するのが有利な金型の中心軸を含む断面形状の一例S2を示す図である。
図10A及び図10Bの横軸は中心軸を基準とした径方向の座標xを表し、図10A及び図10B縦軸はレンズの頂点に対応する点を基準とした中心軸方向の座標zを表す。図10Aにおいて、断面形状S1の曲率半径はx=0において最小値となり、中心軸からの距離が増加すると単調に増加する。図10Bにおいて、断面形状S2の曲率半径は、中心軸からの距離が0ではない所定の値で最小値となる。図10A及び図10Bにおいて、破線は、曲率半径が最小値となる点において断面形状S1及びS2に接する上記の最小値と同じ値の半径を有する円を示す。
レンズの形状が与えられた場合に、本発明のエンドミルを使用した場合の加工効率を評価する方法を以下に説明する。
図11は、中心軸を含むレンズ及び金型の断面形状を示す図である。図11の横軸は中心軸を基準とした径方向の座標xを表し、図11の縦軸はレンズの頂点を基準とした中心軸方向の座標zを表す。
最初に、図11に示すように、レンズ及び金型の断面形状を、横軸方向に所定の長さLの区間に分割し、それぞれの区間の番号をiとする。区間iの位置、接線角度、斜面長さ及び曲率半径を求める。位置とはz軸からの距離である。接線角度とは、断面の輪郭のある点の接線がx軸方向となす角度(鋭角)である。区間iの位置、接線角度及び曲率半径は、区間iの中心側の端部における位置、接線角度及び曲率半径としてもよい。区間iの斜面長さは、区間iの接線角度及び長さLから近似的に定めてもよい。
つぎに、区間iにおける加工効率を評価する。本発明のエンドミルによる加工方法においては、加工される位置における面の断面の曲率半径が最小曲率半径のα倍となる場合、対応するエンドミルの刃の輪郭の曲率半径R_toolもエンドミルの刃の輪郭の最小曲率半径のα倍となる。したがって、理論粗さRy_radを一定の値にする場合、式(1)から、区間iにおいてボールエンドミルを用いる場合の送りピッチに対して、α1/2倍の送りピッチを設定することができる。そこで、区間iにおける加工効率は、ボールエンドミルを用いる場合のα1/2倍となる。
つぎに、区間iにおける加工効率に、全体の斜面長さに対する区間iにおける斜面長さの比を乗じ、全ての区間の和を求めることによって全体の加工効率を求める。
表1は、レンズの形状が、式(3)においてR=0.27,k=-0.8であって、図7に示す形状である場合の加工効率の評価を示す。

Figure 0006920758

表1によれば、本発明のエンドミルによる加工方法の加工効率は、ボールエンドミルを使用した加工方法の加工効率の約1.3倍となる。実際の加工においては、図6で説明した送り速度の設定も影響するので、本発明のエンドミルによる加工方法の加工効率は、ボールエンドミルを使用した加工方法の加工効率の約1.5倍となる
表2は、レンズの形状が、式(3)においてR=0.08,k=-2.8の場合の加工効率の評価を示す。
Figure 0006920758

表2によれば、本発明のエンドミルによる加工方法の加工効率は、ボールエンドミルを使用した加工方法の加工効率の約4.7倍となる。実際の加工においては、図6で説明した送り速度の設定も影響するので、本発明のエンドミルによる加工方法の加工効率は、ボールエンドミルを使用した加工方法の加工効率の約5倍となる。なお、h=0.2mm以上の領域において、エンドミルの刃の輪郭の曲率半径は、レンズの断面の曲率半径3.33mmに対応する上限値とした。エンドミルの刃の輪郭の曲率半径の上限値については後で説明する。
加工される金型に対応するマイクロレンズのレンズ面の中心軸を含む断面、及びレンズ用の金型の中心軸を含む断面の形状が、以下の式で表せる場合もある。
Figure 0006920758
Figure 0006920758
zは面定義中心、すなわちレンズの頂点からの中心軸方向の座標、x、y及びzは直交座標、hは中心軸からの距離、iは2以上の整数、Aは係数を表す。
さらに、加工される金型に対応するマイクロレンズのレンズ面の中心軸を含む断面、及びレンズ用の金型の中心軸を含む断面の形状は、式(3)と式(4)との和で表せる場合もある。より一般的に、加工される金型に対応するマイクロレンズのレンズ面の中心軸を含む断面、及びレンズ用の金型の中心軸を含む断面の形状は、任意の関数で定義される形状であってよい。
つぎに、本発明のエンドミルの刃の形状の定め方について説明する。エンドミルの刃の、エンドミルの刃の中心軸を含む断面の形状は、金型の中心軸を含む断面の形状に相似となるように形成する。加工される金型に対応するレンズ面の中心軸を含む断面の形状が式(3)、または式(4)で表される場合に、エンドミルの刃の中心軸を含む断面の形状は、以下の式(5)または(6)で表される。
Figure 0006920758
Figure 0006920758
ただし、
Figure 0006920758
zは刃の先端からの中心軸方向の距離、x、y及びzは直交座標、hは中心軸からの距離、Rはレンズまたは金型の中心曲率半径、kはコーニック定数、iは2以上の整数、Aは係数を表す。また、Δは相似比であり、70%から85%の範囲の値である。
金型の中心軸を含む断面の形状の最小曲率半径が0.1mm以下の場合、エンドミルの刃の中心軸を含む断面の形状の最小曲率半径が小さくなり、刃の厚みが非常に薄くなるので、加工における刃の磨耗・チッピングの懸念が増加する。そのため、この場合には、相似比Δは約80%とするのが望ましい。またエンドミルの刃の中心軸を含む断面の形状の最小曲率半径が0.05mm以下の場合においては、相似比は約85%とするのが望ましい。
また、工具の面当たりを避けるために、エンドミルの刃の中心軸を含む断面の形状の曲率半径に上限値を設ける。これは経験上、2.0〜2.5mmの範囲の値とする。この値よりも大きい曲率半径に対してはエンドミルの刃の一回転において加工に使用される稜線長さが長くなりすぎることによって加工抵抗が増加し、びびり等の現象が生じるために加工精度が悪化する。加工に使用される稜線長さが長くなりすぎることを面あたりと呼称する。表2における曲率半径の上限値3.33mmは、上記の上限値2.5(=3.33X0.75)mmに対応する。
つぎに、本発明のエンドミルの刃の中心軸を含む断面の形状の定め方について具体的に説明する。
図12Aは、図10Aに示した金型の形状に対応するエンドミルの刃の中心軸を含む断面の形状の定め方を説明するための図である。図12Aの横軸は中心軸を基準とした径方向の座標xを表し、図12Aの縦軸はレンズの頂点に対応する点を基準とした中心軸方向の座標zを表す。図12Aにおいて、波線は金型の中心軸を含む断面の形状を表し、二点鎖線は、エンドミルの刃の中心軸を含む断面の、金型の中心軸を含む断面の形状に相似な形状、及び曲率半径の上限値と同じ値の半径を有する円を表す。実線で示すエンドミルの刃の中心軸を含む断面の形状は、レンズの中心軸を含む断面の形状に相似の形状の領域を、該領域の曲率半径の上限値の点において、曲率半径の上限値と同じ値の半径を有する円に滑らかに接続することによって形成される。図12Aにおいて、エンドミルは、その中心軸が金型の断面の形状の中心軸に一致するように配置されている。エンドミルの相似の形状の領域を相似領域と呼称し、円弧の形状の領域を円弧領域と呼称する。
図12Bは、図10Bに示した金型の形状に対応するエンドミルの刃の中心軸を含む断面の形状の定め方を説明するための図である。図12Bの横軸は中心軸を基準とした径方向の座標xを表し、図12Bの縦軸はレンズの頂点に対応する点を基準とした中心軸方向の座標zを表す。図12Bにおいて、波線は金型の中心軸を含む断面の形状を表し、二点鎖線は、エンドミルの刃の中心軸を含む断面の、レンズの中心軸を含む断面の形状に相似の形状、及び曲率半径の上限値と同じ値の半径を有する円を表す。エンドミルの刃の中心軸を含む断面の曲率半径は中心軸に近づくにしたがって増加する。エンドミルの刃の中心軸を含む断面の曲率半径が上限値と等しくなる点において、上限値の半径を有する円をエンドミルの刃の中心軸を含む断面に接続する。つぎに、エンドミルの刃の中心軸が上記の円の中心を通るようにエンドミルの形状を定める。図12Bにおいて、エンドミルは、その中心軸が金型の断面の形状の中心軸に一致するように配置されている。エンドミルの相似の形状の領域を相似領域と呼称し、円弧の形状の領域を円弧領域と呼称する。
図12A及び図12Bを使用して、曲率半径の上限値を考慮する必要がある場合におけるエンドミルの刃の中心軸を含む断面の形状の定め方ついて説明した。上記の上限値を考慮する必要がない場合には、上限値と同じ値の半径を有する円を考慮することなく、エンドミルの刃の中心軸を含む断面の相似領域の形状のみを定めればよい。
つぎに、本発明のエンドミルの基準点の経路の定め方について説明する。
図13は、本発明のエンドミルの基準点の経路の定め方を説明するための流れ図である。
図13のステップS1010において、エンドミルの刃の形状を測定する。上述のように、エンドミルの刃の、エンドミルの刃の中心軸を含む断面の形状は、金型の中心軸を含む断面の形状に相似比Δの相似であるように形成される。しかし、実際のエンドミルは、後で説明するうねり誤差などの製造上の誤差を持っている。そのため、実際のエンドミルにおけるΔの値を正確に測定する必要がある。測定にはたとえば、顕微鏡によるエンドミルの刃の輪郭の多点測定の結果を用い、測定された刃の形状とΔを変数としたエンドミルの刃の形状との誤差を最小二乗法によって最小化することで、実際のエンドミルの刃の形状のΔを求めることができる。
図13のステップS1020において、エンドミルの基準点の経路を定める。
図14は、金型の中心軸を含む断面におけるエンドミルの基準点の位置を説明するための図である。図14は、金型の中心軸を含む断面を示す図である。図14において、金型の中心軸を一点鎖線で表す。図14において、Sは金型の面、Mはエンドミルの中心軸を含む断面を表す。Sは式(3)によって表され、Mは式(5)によって表されるとする。図14において、Mで示される領域はエンドミルの相似領域である。また、点Aは、金型の中心軸及びエンドミルの中心軸を含む断面において、エンドミルによって加工される金型の面上の点を表す。点Aを加工点とも呼称する。上述の加工経路は、面S上における加工点を通る経路である。点Aは、金型の中心軸を含む断面の形状に相似であるエンドミルの中心軸を含む断面の、相似において対応する点によって加工される。図14に示すように金型の中心軸とエンドミルの中心軸とは平行であり、点Aおける金型の断面の接線とエンドミルの断面の接線とは一致する。中心軸上の任意の点を金型の基準点Cとする。加工点Aと金型の基準点Cを結ぶ直線とエンドミルの中心軸との交点をBとする。点Bは、相似において金型の基準点Cに対応するエンドミルの点であり、エンドミルの基準点と呼称する。点A、点B及び点Cは一直線上にあり、AB:BC=Δ:1-Δである。この関係は、加工点Aが面Sのどの位置に合っても成立する。したがって、エンドミルの基準点Bのとりうる位置を示す曲線Lは金型の形状を相似比1-Δによって相似形に縮小したものである。たとえば、式(3)、(4)で定義される金型の形状に対応するエンドミルの基準点のとりうる位置を示す曲線Lは式(5)、(6)において、Δを1-Δに置き換えることによって得られる。
エンドミルの円弧領域については、通常の球面ボールエンドミルを使用する場合と同様に、Sの法線上において、加工点から曲率半径の距離だけ離れた点に円弧の中心が位置するようにエンドミルの基準点の位置を定める。
つぎに、図9に示すように、要求される理論粗さを実現するような加工点の径方向の間隔、すなわちピッチに基づいて金型の面上の加工点(図14の点Aに相当する点)を定める。さらに、図14で説明したように、加工点からエンドミルの基準点(図14の点Bに相当する点)を定める。金型の外周より外側の点を開始点として、加工点Aを滑らかに接続して渦巻状の加工点の経路を定める。また、上記のエンドミルの基準点を表す点Bを滑らかに接続して渦巻状のエンドミルの基準点の経路を定める。
図13のステップS1030において、エンドミルの基準点の経路を補正する。
図15は、図13のステップS1030を説明するための流れ図である。
図15のステップS2010において、図13のステップS100で求めたエンドミルの基準点の経路にしたがって加工を実施し、加工した金型の形状を測定する。
図15のステップS2020において、位置ずれ補正が必要であるかどうか判断する。最初に、金型の形状の誤差を求める。誤差の空間周波数に対応する波長のうち、金型のレンズ形状の径とほぼ同じ長さのものが顕著であれば、位置ずれ補正が必要であると判断する。
図16は、図13のステップS1020で求めたエンドミルの基準点の経路にしたがって加工を実施した金型の形状の誤差の一例を示す図である。金型の形状は、式(3)においてR=0.27、k=-0.8としたものであり、半径は0.3mmである。対応するエンドミルは、式(5)においてΔ=75%、Δ×R=0.203、k=-0.8としたものを用いた。図13のステップS1020において、渦巻状の加工経路のピッチは、理論粗さRy_radが10nmとなる様に設定した。図16の横軸は、金型の中心軸を基準とした径方向の座標を表し、図16の縦軸は、誤差の大きさを表す。横軸の単位はミリメータであり、縦軸の単位はマイクロメータである。図16において、実線はx−z断面の誤差を表し、一点鎖線はy−z断面の誤差を表す。図16によれば、金型の形状の誤差の空間周波数に対応する波長のうち、金型のレンズ形状の径とほぼ同じ長さのものが顕著であるので、位置ずれ補正が必要であると判断する。位置ずれ補正とは、エンドミルの基準点の経路の形状を金型の形状に相似のままとして、エンドミルの基準点の経路を修正することである。位置ずれ補正の対象となる誤差には、図13のステップS1010において実施した、エンドミルの刃の形状の測定の誤差、及び加工機へエンドミルを取り付ける際の位置決め誤差、すなわち、エンドミルの回転中心軸に対する切れ刃輪郭の偏心誤差が含まれる。
ステップS2020において、位置ずれ補正が必要であればステップS2030に進み、必要でなければステップS2040に進む。
図15のステップS2030において、たとえば、図16に示した誤差を小さくするようにエンドミルの基準点の経路の位置ずれ補正を実施する。具体的に、エンドミルの刃の形状の測定の誤差を補正するには、相似比Δの値を修正する。また、加工機へエンドミルを取り付ける際の位置決め誤差を補正するには、エンドミルの基準点の経路と金型の中心軸との間の距離を修正する。その後、ステップS2010に戻る。
図15のステップS2040において、うねり補正が必要であるかどうか判断する。最初に、金型の形状の誤差を求める。誤差の空間周波数に対応する波長のうち、金型のレンズ形状の径より小さいものが顕著であれば、うねり補正が必要であると判断する。
図17は、位置ずれ補正を実施した、エンドミルの基準点の経路にしたがって加工を実施した金型の形状の誤差の一例を示す図である。図17の横軸は、金型のレンズ形状の中心軸を基準とした径方向の座標を表し、図17の縦軸は、誤差の大きさを表す。横軸の単位はミリメータであり、縦軸の単位はマイクロメータである。図17において、実線はx−z断面の誤差を表し、一点鎖線はy−z断面の誤差を表す。図17によれば、金型の形状の誤差の空間周波数に対応する波長のうち、金型のレンズ形状の径とほぼ同じ長さのものは目立たないが、金型のレンズ形状の径より小さいものが顕著であるので、うねり補正が必要であると判断する。うねり補正とは、エンドミルの基準点の経路の形状を金型の形状に相似のものから修正することである。うねり補正の対象となる誤差には、エンドミルの製造プロセスにおける輪郭の誤差、加工機の動作特性による誤差、加工位置による加工応力の変化による誤差、及びエンドミルの刃の摩耗による誤差が含まれる。
ステップS2040において、うねり補正が必要であればステップS2050に進み、必要でなければ処理を終了する。
図15のステップS2050において、たとえば、図17に示した誤差を小さくするようにエンドミルの基準点の経路のうねり補正を実施する。うねり補正は、具体的に、たとえば図17の誤差を、図17の横軸の座標に依存する関数、たとえば、式(4)の多項式でフィッティングし、エンドミルの基準点の経路の定義式から差し引くことによって行う。
図15のステップS2060において、うねり補正を実施したエンドミルの基準点の経路にしたがって加工を実施し、加工した金型の形状を測定する。その後、ステップS2040に戻る。
図18は、一回目のうねり補正を実施した、エンドミルの基準点の経路にしたがって加工を実施した金型の形状の誤差の一例を示す図である。図18の横軸は、金型のレンズ形状の中心軸を基準とした径方向の座標を表し、図18縦軸は、誤差の大きさを表す。横軸の単位はミリメータであり、縦軸の単位はマイクロメータである。図18において、実線はx−z断面の誤差を表し、一点鎖線はy−z断面の誤差を表す。
図19は、二回目のうねり補正を実施した、エンドミルの基準点の経路にしたがって加工を実施した金型の形状の誤差の一例を示す図である。図19の横軸は、金型のレンズ形状の中心軸を基準とした径方向の座標を表し、図19縦軸は、誤差の大きさを表す。横軸の単位はミリメータであり、縦軸の単位はマイクロメータである。図19において、実線はx−z断面誤差を表し、一点鎖線はy−z断面の誤差を表す。図19によれば、加工誤差は0.1マイクロメータ以内である。
これまで説明した金型は、中心軸に関し軸対称な形状を有するものである。しかし、本発明は、金型が中心軸に関し軸対称ではない形状を有する金型にも適用することができる。本発明を適用する場合には、金型の中心軸をz軸とし、z軸に直交し、互いに直交するx軸及びy軸を定める場合に、y軸に垂直な任意の断面において金型の輪郭がz軸に関して線対称となるようにy軸を定めることができる必要がある。また、y-z断面の金型の輪郭のy≦0または0≦yの領域の任意の点における曲率半径が、中心軸(z軸)を含む他の任意の断面の金型の輪郭の、上記の点の接線のz軸と直交する面に対する角度と同じ接線のz軸と直交する面に対する角度を有する点の曲率半径よりも小さい必要がある。さらに、y-z断面の金型の輪郭のy≦0または0≦yの領域において、凹であり、連続である領域の長さのレンズの光学面に対応する領域の長さに対する比は、50%以上であるのが好ましく、75%以上であるのがより好ましい。また、上記の凹であり、連続である領域における曲率半径の最大値と最小値との比は、2以上であるのが好ましく、3以上であるのがより好ましい。
このような金型の一例は、以下の式で表せる面を有する金型である。
Figure 0006920758
zは面定義中心、すなわちレンズの頂点に対応する点からの中心軸方向の座標、x、y及びzは直交座標、hは中心軸からの距離、Rはx軸方向の中心曲率半径、Rはy軸方向の中心曲率半径、kはコーニック定数を表す。本例では、Rx=0.5mm、Ry=0.27mm、k=-0.8である。
図20Aは、式(7)で表せる面のy-z断面を示す図である。図20Aにおける横軸はyを表し、図20Aにおける縦軸はzを表す。横軸及び縦軸の単位はミリメータである。図20Aに示す形状は、式(3)において、R=0.27mm、k=-0.8とした図7に示す形状と同じである。
図20Bは、式(7)で表せる面のx−z断面を示す図である。図20Bにおける横軸はxを表し、図20における縦軸はzを表す。横軸及び縦軸の単位はミリメータである。図20Bに示す形状は、半径0.5mmの円弧である。
式(7)で表せる金型の面は、凹、かつ連続であり、x軸及びy軸に垂直な任意の断面において、z軸に関して線対称となる。また、図20Bに示すx−z断面の輪郭の接線のx軸に対する角度(鋭角)の最大値は、36.87°であり、上記の最大値を示す点における曲率半径は0.5mmである。他方、表1から、図20Aに示すy−z断面の輪郭のy=±0.2mmの点における接線のy軸に対する角度(鋭角)は、38.13°であり、曲率半径は0.47mmである。さらに、表1から、図20Aに示すy−z断面の輪郭の曲率半径の最大値と最小値との比は、0.76/0.27=2.8である。したがって、式(7)で表せる金型の面は、本発明を適用するための上記の条件を満たす。

まず、y-z断面上の形状について考える。式(3)、(4)で定義される形状と同じであるから、相似形の工具は係数Δとして式(5)、(6)の様に定義することが出来る。また、図13及び図14で説明した方法により、y-z断面において、図9に示す、金型の面上における送りピッチ(加工経路間の径方向の間隔)を定めることができる。
つぎに、x-z断面上の形状について考える。金型の断面の形状とエンドミルの断面の形状は異なる。x-z断面上において、金型の面上の点は、その点における接線角度と等しい接線角度を有する、エンドミルの刃の部分によって加工される。したがって、加工経路の計算においては、x-z断面上において、金型の面上の各点における接線角度と等しい接線角度の位置における、エンドミルの刃の曲率半径を求め、それによって金型の面S上における送りピッチ(加工経路間の径方向の間隔)を定め、加工経路に対応する点を求める。さらに、それらの点に対し、エンドミルの基準点の座標を計算する。
図21は、x−z断面におけるエンドミルの基準点の位置を説明するための図である。図21において、金型の中心軸を一点鎖線で表す。図21において、Sは金型の面、Mはエンドミルの中心軸を含む断面、Lはエンドミルの基準点の位置を示す曲線を表す。x−z断面において、金型の面S、エンドミルの中心軸を含む断面M、エンドミルの基準点の位置を示す曲線Lのうちいずれの二つも相似とはならない。
y-z断面及びx-z断面以外の、中心軸(z軸)を含む任意の断面の場合も、上述のx-z断面の場合と同様に、送りピッチ(加工経路間の径方向の間隔)を定め、加工経路に対応する点を求めることができる。ただし、該任意の断面の場合に、加工される点の座標とエンドミルの基準位置の座標とが同一平面内に無く、エンドミルの基準位置の経路は、上記の断面内の曲線にならない。この場合に、加工される点における、金型の面Sの接平面と、その点を加工するエンドミルの接平面とが一致するようにエンドミルの位置を定める。具体的に、エンドミルの中心軸が、加工される点における、金型の面の法線を通過するようにエンドミルの位置を定める。この場合に、金型の面とエンドミルの面とが、上記の加工される点以外の交点を有さないことが必要である。
この様にして、中心軸を含む各断面の金型の加工される点、すなわち加工点に対してエンドミルの基準位置の座標を求め、それらを滑らかな曲線で結ぶことにより、渦巻状のエンドミルの基準位置の経路を求めることができる。
図22は、金型が中心軸に関し対称ではない形状を有する場合に渦巻状のエンドミルの基準位置の経路を求める方法を説明するための図である。図22は、z軸方向から見た図である。図22において放射状の直線はz軸を含む断面を表す。それぞれの直線上の黒い丸は、直線に対応する断面における加工点を表し、白い丸はその点に対応するエンドミルの基準位置を表す。また、直線上の隣接する黒い丸の間の間隔は、目標とする理論粗さから定められる。上述のように、y-z断面及びx-z断面以外では、白い丸は、黒い丸の配置された直線上に位置しない。すなわち、白い丸で表されるエンドミルの基準位置は、上記の直線とz軸を含む面上に位置しない。白い丸を滑らかな曲線で結ぶことにより、図22に点線で示す渦巻状のエンドミルの基準位置の経路を求めることができる。図22において実線の円は、金型の加工される面の外周を表す。エンドミルの基準位置の経路は、安定した加工動作を実現するため、加工点を結ぶ経路、すなわち加工経路が上記の外周の外側から開始するように定められる。
これまで説明した金型の加工対象領域の中心軸を含む断面は凹の形状を有する。本発明は、加工対象領域の中心軸を含む断面の一部が凸の形状である金型にも適用することができる。上記の金型には、図12Aで説明した相似領域と、相似領域の曲率半径の最大値の半径の円弧領域を有する刃を備えたエンドミルを使用する。金型の凸の形状を有する領域の点は、中心軸を含む断面において、その点における接線角度と等しい接線角度を有する、エンドミルの刃の部分によって加工される。円弧領域を有する刃を使用するのは、金型の中心軸を含む断面における、凹の形状を有する領域と凸の形状を有する領域との間の変曲点を含む領域の加工面が滑らかでなくなるのを防止するためである。
図23は、中心軸を含む断面の一部が凸の形状である金型の加工を説明するための図である。図23において、金型の中心軸を一点鎖線で表す。Sは金型の加工される面の中心軸を含む断面を表し、Mはエンドミルの刃の中心軸を含む断面を表す。図23において、加工される面の中心軸とエンドミルの刃の中心軸とは一致している。

Claims (7)

  1. エンドミルによる金型の加工方法であって、
    該金型は、中心軸を含む一つの断面において、輪郭が凹であり連続的である領域を含み、その領域の少なくとも一部を第1の領域として、該第1の領域における輪郭の曲率半径の最大値と最小値との比が2以上であり、
    該エンドミルの刃は、中心軸を含む断面の輪郭の一部である第2の領域の輪郭が該第1の領域の輪郭に相似であり、
    該第1の領域の輪郭の各点が、第2の領域の相似の対応部分によって加工され、かつ、加工後の金型の面の粗さが所定値以下となるように該エンドミルの渦巻状の経路を定めるステップと、
    該経路に沿って該エンドミルによる加工を実施するステップと、を含むエンドミルによる金型の加工方法。
  2. 該金型は該中心軸に関して軸対称である請求項1に記載のエンドミルによる金型の加工方法。
  3. 該第2の領域の輪郭の該第1の領域の輪郭に対する相似比が70−85%である請求項1に記載のエンドミルによる金型の加工方法。
  4. レンズ面用金型の加工方法であって、該第1の領域の輪郭に沿った長さの、レンズの光学面に対応する面の輪郭に沿った長さに対する比が50%以上である請求項1に記載のエンドミルによる金型の加工方法。
  5. 該金型の中心軸をz軸とし、z軸に直交し、互いに直交するx軸及びy軸を定める場合に、y軸に垂直な任意の断面において金型の輪郭が中心軸に関して線対称となるようにy軸を定めることができ、y-z断面の金型の輪郭のy≦0または0≦yの領域の任意の点における曲率半径が、中心軸を含む他の任意の断面の金型の輪郭の、該任意の点における接線のz軸と直交する面に対する角度と同じ接線のz軸と直交する面に対する角度を有する点の曲率半径よりも小さく、該エンドミルの中心軸が、加工される点における、該金型の面の法線を通過するように該エンドミルの位置を定めた場合に、該金型の面と該エンドミルの面とが、該加工される点以外の交点を有さない請求項1に記載のエンドミルによる金型の加工方法。
  6. 該第2の領域の輪郭の該曲率半径が2.5ミリメータを超えないように定められた請求項1から5のいずれかに記載のエンドミルによる金型の加工方法。
  7. 該金型が光学素子用の金型である請求項1から6のいずれかに記載のエンドミルによる金型の加工方法。
JP2019537500A 2017-08-24 2017-08-24 エンドミルによる金型の加工方法 Active JP6920758B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2017/030324 WO2019038881A1 (ja) 2017-08-24 2017-08-24 エンドミルによる金型の加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019038881A1 JPWO2019038881A1 (ja) 2020-08-20
JP6920758B2 true JP6920758B2 (ja) 2021-08-18

Family

ID=65439823

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019537500A Active JP6920758B2 (ja) 2017-08-24 2017-08-24 エンドミルによる金型の加工方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11697164B2 (ja)
JP (1) JP6920758B2 (ja)
WO (1) WO2019038881A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7221900B2 (ja) * 2019-05-13 2023-02-14 芝浦機械株式会社 コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを用いたワークの加工方法、及びコンピュータプログラムを用いたワークの加工装置
KR102460611B1 (ko) * 2019-06-03 2022-10-27 오에스지 가부시키가이샤 볼엔드밀 및 절삭 인서트

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62176709A (ja) * 1986-01-28 1987-08-03 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 曲面加工方法及びその工具
US5087159A (en) * 1990-09-20 1992-02-11 A. S. Thomas, Inc. Method of using end milling tool
US5378091A (en) * 1992-06-17 1995-01-03 Makino Milling Machine Co., Ltd. Method and apparatus for machining a workpiece
JPH08252713A (ja) * 1995-03-17 1996-10-01 Rikagaku Kenkyusho 切れ刃工具および切れ刃工具を用いた切削加工方法
JPH11156616A (ja) * 1997-11-25 1999-06-15 Sumitomo Electric Ind Ltd ボーリングカッタ
JP2001157906A (ja) * 1999-11-29 2001-06-12 Toyota Motor Corp 機械加工装置および機械加工方法
US6684742B1 (en) * 2000-10-19 2004-02-03 Keith Alan White Machining apparatuses and methods of use
US6799963B1 (en) * 2000-10-31 2004-10-05 Eastman Kodak Company Microlens array mold
EP1590712B1 (de) * 2003-01-29 2011-03-02 OPEN MIND Technologies AG Verfahren zur steuerung von relativbewegungen eines werkzeuges gegen ein werkstück
JP4819352B2 (ja) * 2003-12-17 2011-11-24 昭和電工株式会社 鍛造用金型の製造方法、鍛造用金型および鍛造成形品
WO2005058532A1 (en) * 2003-12-17 2005-06-30 Showa Denko K.K. Method for producing forging die, forging die and forged article
DE602005003012T2 (de) * 2005-05-06 2008-08-07 Satisloh Gmbh Verfahren für die automatische Kalibrierung der Werkzeuge in einer Drehmaschine benutzt für die Herstellung von insbesondere Brillenlinsen
JP2008126391A (ja) 2006-11-24 2008-06-05 Towa Corp 構造物の加工方法及び装置
CN104889816B (zh) * 2008-09-18 2019-02-12 Flir系统贸易比利时有限公司 工件及在其上加工特征的方法、复制母版及其形成的透镜
JP5702577B2 (ja) * 2010-11-08 2015-04-15 東芝機械株式会社 レンズアレイ金型の加工方法および加工装置
WO2013076809A1 (ja) * 2011-11-22 2013-05-30 ナルックス株式会社 金型加工方法、金型及び光学素子
JP5342665B2 (ja) * 2012-03-12 2013-11-13 ファナック株式会社 渦巻き状計測経路に沿って計測を行うレンズ形状加工方法およびレンズ形状加工装置
DE102012106849A1 (de) * 2012-07-27 2014-05-28 Open Mind Technologies Ag Verfahren zur teilweisen oder vollständigen Bearbeitung einer beliebigen Kavität
JP2017032596A (ja) * 2013-11-11 2017-02-09 大日本印刷株式会社 凹状構造体およびその製造方法、ならびにマイクロレンズアレイおよびその製造方法
WO2022181674A1 (ja) * 2021-02-25 2022-09-01 ナルックス株式会社 マイクロレンズアレイの成形型の加工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2019038881A1 (ja) 2020-08-20
US20200171586A1 (en) 2020-06-04
US11697164B2 (en) 2023-07-11
WO2019038881A1 (ja) 2019-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6367889B2 (ja) スカイビング加工用カッタ
TWI396825B (zh) 三次元形狀測量方法
JP5213442B2 (ja) 眼科用レンズのラスタ切削技術
KR20170138440A (ko) 재료를 제거하는 것에 의해 공구를 가공하기 위한 방법 및 디바이스
JP6920758B2 (ja) エンドミルによる金型の加工方法
JP5355206B2 (ja) 加工装置および加工方法
WO2021179515A1 (zh) 一种拼接法铣磨大口径非球面的方法与装置及抛光方法
CN102933350A (zh) 成形刀具的制造方法及成形刀具的研磨工具
JP2006289566A (ja) マイクロレンズアレイの成形型の研削加工方法及び研削加工装置
JP6679599B2 (ja) 機械部品の製造方法、機械部品の製造装置、回転対称面の加工方法、記録媒体およびプログラム
US20230417957A1 (en) Method of producing mold for microlens array through cutting
JP6854658B2 (ja) 加工装置及び加工方法
JP7100245B2 (ja) エンドミル
WO2021128844A1 (zh) 一种大口径非球面镜数控铣磨成形抛光方法及装置
JP4320644B2 (ja) 研削加工方法
JP4374161B2 (ja) 光学レンズ又はその金型の切削加工方法
JP7303464B2 (ja) エンドミル
JP2005098752A (ja) ブローチの形状測定装置
JP4400309B2 (ja) 切削刃の位置測定方法、切削刃の位置測定プログラム、記録媒体及びnc工作機
JP2009160714A (ja) 金型の製造方法
CN114211396B (zh) 一种基于复杂薄壁构件超精密磨削过程的小直径球头砂轮磨损特性分析方法
JP6529204B2 (ja) スカイビング加工用カッタ
EP3217143B1 (en) Stylus and measurement method
JP2023155953A (ja) 切削用チップ、切削方法、管継手の製造方法、及び管継手
CN112045231A (zh) 一种螺旋槽的加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210415

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210512

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210629

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210716

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6920758

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150