JP6920205B2 - 硬化性組成物 - Google Patents

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Description

本開示は、例えば、感光性インクジェットインク用途において有用な熱安定性放射線硬化性エポキシ樹脂組成物に関する。
放射線硬化性組成物は、例えば、インクジェットインク用途において有用であることが既知である。一般に、紫外線(UV)インクジェットインクは、高粘度(例えば、25℃で50ミリパスカル−秒[mP−s]超[>])を有するアクリレート系配合物である。これらのインクジェットインクは、インク配合物を加熱して、同時に噴射中のインク配合物の粘度を下げるために、発熱体を有する特殊なプリントヘッドを必要とする。エポキシ系UVインクジェットインクも、当技術分野において既知である。高温(例えば、40℃超)において、アクリレート系及びエポキシ系インクは、ゲル化し得り、ゲル化は、プリントヘッドチャネルを詰まらせ、これにより、プリントヘッドを動作不能にし得る。そのため、インク産業において熱安定性インクが必要とされている。インクの熱安定度(例えば、粘度がほとんど変化しないことを呈する)は、特に、長い貯蔵寿命(例えば、6〜12ヵ月間特性が変化しない)を呈するインクの必要要件である。
アクリレートインクの硬化は、空気中の酸素の存在によって、阻害されることが既知である。フリーラジカル反応の酸素阻害を克服するためには、インク配合物において高レベル(例えば、0.5重量パーセント[重量%]ではなく5重量%)の光開始剤が必要とされる。エポキシインクは、空気中の酸素の存在によって、阻害されず、改善された接着性をもたらすアクリレートインクよりも収縮が少ない。エポキシインクは、「暗硬化」の望ましい特性も有し、それによって、系は、光が停止した後でさえ反応し続ける。したがって、インク産業における満たされていない要求は、硬化/重合中に酸素によって阻害されないUVインク配合物である。
インク産業において、より高い解像度のインクジェットプリントヘッドの開発は、低粘度かつ高い熱安定度を有するインクを必要とする。溶媒を蒸発し、揮発性有機化合物を大気に放出する必要があるので、インクジェット配合物における、溶媒は好ましくない。現時点では、低粘度を有するインクは、インク及びプリントヘッドの温度を上昇させることによって、得られる。この温度上昇は、インクの安定度及びプリンタの動作に悪影響を与える場合がある。周囲温度で低粘度を有するインクの使用は、加熱されたプリントヘッドを使用する必要性を排除し、コスト効率、印刷動作の環境持続可能性を改善する。従来技術は、例えば、約40℃超の高い熱安定度を有するインクジェットインク硬化性組成物中のジビニルベンゼンジオキシド(DVBDO)などのジビニルアレーンジオキシドを使用することを記載していない。したがって、インク産業における更なる要望は、50mPa−s未満(<)の初期粘度を有する熱安定性顔料UVインクジェットインクに関するものである。好ましくは、インクは、シアン色またはマゼンタ色などの顔料を含む。
熱安定性放射線硬化性エポキシ樹脂組成物、及び物品上にこれらの組成物を調製し硬化させる方法が、本明細書において開示される。これらの組成物は、インクとして有用である。
一態様において、熱安定性放射線硬化性エポキシ樹脂組成物は、(a)少なくとも1つのジビニルアレーンジオキシド化合物と、(b)少なくとも1つの光開始剤化合物と、(c)少なくとも1つの顔料とを含み、少なくとも1つの光開始剤化合物が、以下の構造:
[ArS][Z(Q)N+1
(式中、[ArS]は、トリアリールスルホニウムカチオンであり、[Z(Q)N+1]は、非酸化性弱配位アニオンであり、Zは、第3a族、第4a族、または第5a族原子であり、Qは、フッ素(F)、有機フッ素ラジカル、またはそれらの混合物であり、Nは、元素Zの原子番号であり、Zに直接結合される第Q族の数は、第5a族に対して(N+1)/2以下である)を有するトリアリールスルホニウム塩である。少なくとも1つの顔料は、(i)シアン色顔料、または(ii)マゼンタ色顔料であり、エージング前の熱安定性硬化性エポキシ樹脂組成物の粘度が25℃で約50mPa−s未満である。シアン色インクの場合、60℃でのエージング後25℃で測定される、組成物の粘度における短期変化は、約80パーセント未満であり、粘度における長期変化は、約90パーセント未満である。マゼンタ色インクの場合、60℃でのエージング後25℃で測定される、組成物の粘度における短期変化は、約50パーセント未満であり、粘度における長期変化は、約50パーセント未満である。
別の態様において、熱安定性放射線エネルギー硬化性エポキシ樹脂組成物を硬化させることによって調製される硬化生成物が本明細書において開示される。
更なる態様において、熱安定性エネルギー硬化性エポキシ樹脂組成物を調製するためのプロセスが本明細書において開示される。プロセスは、(a)少なくとも1つのジビニルアレーンジオキシド化合物と、(b)少なくとも1つの光開始剤化合物と、(c)少なくとも1つの顔料と、他の(d)少なくとも任意添加剤とを混合することを含む。
また、熱安定性硬化性エポキシ樹脂組成物を硬化するプロセスも開示される。プロセスは、物品上にエポキシ樹脂組成物を適用すること、及びその後、硬化エネルギー源にエポキシ樹脂組成物を曝露して硬化生成物を形成することを含む。
本発明の他の特徴及び反復が、以下により詳細に説明される。
前述のように、(a)少なくとも1つのジビニルアレーンジオキシドと、(b)少なくとも1つの光開始剤化合物と、(c)少なくとも1つの顔料と、及び(d)少なくとも1つの光開始剤化合物がトリアリールスルホニウム塩である少なくとも任意添加剤とを含む熱安定性放射線硬化性エポキシ樹脂組成物が、本明細書において開示される。これらのエポキシ樹脂組成物は、多くの有益な属性、例えば、エージング前の低粘度(25℃で50mPa−s未満)及び増加した熱安定度を提供する。エポキシ樹脂組成物が適用されて、硬化した後、得られたコーティングは、改善された特徴、例えば、基材に対する接着性、耐水性、増加した耐食性、スミア耐性、及び鮮やかな色を提供する。
(I)熱安定性エネルギー硬化性エポキシ樹脂組成物
一態様において、エポキシ樹脂組成物は、熱安定性である。一般に、熱安定性放射線硬化性エポキシ樹脂組成物は、硬化性組成物である。
(a)ジビニルベンゼンジオキシド化合物
硬化性エポキシ樹脂組成物の本発明において有用である、ジビニルアレーンジオキシド化合物、構成成分(a)は、少なくとも1つのジビニルアレーンジオキシド化合物を含む。ジビニルアレーンジオキシドは、例えば、任意の環位置に1つ以上のビニル基を担持する任意の置換または非置換アレーン核を含んでもよい。例えば、ジビニルアレーンジオキシドのアレーン位置は、ベンゼン、置換ベンゼン、(置換)渡環ベンゼン、もしくは同族結合(置換)ベンゼン、またはこれらの混合物からなり得る。ジビニルアレーンジオキシドのジビニルベンゼン部分は、オルト、メタ、もしくはパラ異性体、またはこれらの任意の混合物であってもよい。追加の置換基は、飽和アルキル、アリール、ハロゲン、ニトロ、イソシアネート、またはRO−(式中、Rは、飽和アルキルもしくはアリールであり得る)を含む、H耐性基からなり得る。渡環ベンゼンは、ナフタレン、テトラヒドロナフタレンなどからなり得る。同族結合(置換)ベンゼンは、ビフェニル、ジフェニルエーテルなどからなり得る。ジビニルアレーンジオキシドの非限定的な例としては、1つ以上の置換ジビニルベンゼンジオキシド、ジビニルナフタレンジオキシド、ジビニルビフェニルジオキシド、ジビニルジフェニルエーテルジオキシド、及びこれらの混合物を挙げることができる。好ましい一実施形態において、ジビニルアレーンジオキシド化合物は、ジビニルベンゼンジオキシド(DVBDO)であってもよい。別の実施形態において、本硬化性配合物は、2つ以上の従来のエポキシ樹脂化合物を含んでもよく、エポキシ樹脂化合物のうちの少なくとも1つは、ジビニルアレーンジオキシド化合物である。例えば、本発明の硬化性エポキシ樹脂組成物中で有用であるジビニルアレーンジオキシドは、米国特許特許第8,497,387号に説明されるジビニルアレーンジオキシドのうちのいずれを含んでもよい。
本明細書に開示される配合物を調製するために使用することができるジビニルアレーンジオキシドの例としては、以下の構造I〜IVが挙げられる。
Figure 0006920205
上記の構造において、各R、R、R、及びRは独立して、水素、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、もしくはアラルキル基、または例えば、ハロゲン基、ニトロ基、イソシアネート基、もしくはRO基(Rは、アルキル、アリール、もしくはアラルキルであり得る)を含むH耐性基であり得、xは、0〜4の整数であり得、yは、2以上の整数であり得、x+yは、6以下の整数であり得、zは、0〜6の整数であり得、z+yは、8以下の整数であり得、Arは、例えば、1,3−フェニレン基を含むアレーン断片である。加えて、Rは、エポキシド、イソシアネート、または任意の反応性基を含む反応性基であってもよく、Zは、置換パターンに応じて0〜6の整数であることができる。
一実施形態において、本発明において有用であるジビニルアレーンジオキシドは、例えば、Marks et al.,による米国特許第8,497,387号に説明されるプロセスによって生成することができ、本願は、参照により本明細書に組み込まれる。別の実施形態において、本発明において有用であるジビニルアレーンジオキシドは、例えば、米国特許第2,924,580号に開示され、本願は、参照により本明細書に組み込まれる。
本発明の好ましい一実施形態において、ジビニルアレーンジオキシドは、比較的低い液体粘度、ならびに従来のエポキシ樹脂よりも高い硬性及び架橋密度を有するDVBDOを含む。
DVBDOは、以下の構造Vによって図示され得る。
Figure 0006920205
上記のDVBDO化合物の化学式は、以下:C1010の通りであり得、DVBDOの分子量は、162.2であり、DVBDOの元素分析は、C74.06、H6.21、及びO19.73であり、エポキシド当量は、81g/モルである。
以下の構造VIは、開示される樹脂において使用することができるDVBDOのメタ異性体を図示する。
Figure 0006920205
以下の構造VIIは、開示される樹脂において使用することができるDVBDOのパラ異性体を図示する。
Figure 0006920205
DVBDOが、当該技術分野において既知であるプロセスによって調製される場合、3つの可能な異性体、つまり、オルト、メタ、及びパラのうちの1つを得ることが可能である。したがって、本発明は、上記の構造のうちのいずれか1つによって図示されるDVBDOを、個々にまたはそれらの混合物として含む。上記の構造VI及びVIIはそれぞれ、DVBDOのメタ(1,3−DVBDO)異性体及びパラ(1,4−DVBDO)異性体を示す。オルト異性体は希少であり、通常、DVBDOは、一般に9:1〜1:9の範囲のメタ(構造VI)対パラ(構造VII)異性体の割合で大部分が生成される。本発明は、好ましくは、一実施形態として6:1〜1:6の範囲の構造VI対構造VIIの割合を含み、他の実施形態において構造VI対構造VIIの割合は、4:1〜1:4または2:1〜1:2であり得る。
更に別の実施形態において、ジビニルアレーンジオキシドは、ある量(例えば、20重量%未満など)の置換アレーン及び/またはアレーンオキシドを含有してもよい。ジビニルアレーンジオキシド組成物と混合される置換アレーン及び/またはアレーンオキシドの量及び構造は、ジビニルアレーンジオキシドの調製に使用されるジビニルアレーン前駆体の調製において使用されるプロセスに依存する。例えば、ジビニルベンゼン(DVB)などのジビニルアレーン前駆体は、ジエチルベンゼン(DEB)の脱水素化によって調製することができ、結果として得られる生成物組成物は、いくらかのエチルビニルベンゼン(EVB)及びDEBを含有し得る。過酸化水素などの酸化体が利用されるDEBの脱水素反応中、DEBは未変化のままである一方で、反応混合物中に存在するEVBが過酸化水素と反応して、エチルビニルベンゼンオキシドを生成し得る。ジビニルアレーンジオキシド中のエチルビニルベンゼンオキシド及びDEBの存在は、ジビニルアレーンジオキシドのエポキシド当量を、純粋なジビニルアレーンジオキシド化合物の値よりも大きい値へと増加させ得る。
一実施形態において、ジビニルアレーンジオキシド(例えば、DVBDO)は、低粘度液体エポキシ樹脂を含み得る。使用されるジビニルアレーンジオキシドの粘度は、0.001Pa−s〜約0.1Pa−sの範囲であり得る。様々な実施形態において、ジビニルアレーンジオキシドの粘度は、25℃で、0.001Pa−s〜約0.1Pa−s、0.005Pa−s〜約0.05Pa−s、及び0.01Pa−s〜約0.025Pa−sの範囲であり得る。
本発明において有用であるジビニルアレーンジオキシドの1つの有利な特性は、その硬性である。ジビニルアレーンジオキシドの硬性特性は、Prediction of Polymer Properties,Dekker,New York,1993において説明されるBiceranoの方法を使用する、側鎖を除くジオキシドの回転自由度の計算数側鎖を除くによって測定される。本発明において使用されるジビニルアレーンジオキシドの硬性は一般に、一実施形態において6〜10の回転自由度、別の実施形態において6〜9の回転自由度、更に別の実施形態において6〜8の回転自由度の範囲であり得る。
一般に、硬化性組成物中に使用される少なくとも1つのジビニルアレーンジオキシド化合物の量は、全組成物の5重量%〜約90重量%の範囲であってもよい。様々な実施形態において、少なくとも1つのジビニルアレーンジオキシドの量は、硬化性組成物の全重量に対して、5重量%〜約90重量%、6重量%〜約50重量%、7重量%〜約30重量%、または8重量%〜約20重量%の範囲であってもよい。少なくとも1つのジビニルアレーンジオキシドの量が5重量%未満である場合、他の構成成分に応じて、組成物は乾燥させるのに十分な架橋のレベルに到達し得ない。
(b)光開始剤化合物
本発明の硬化性組成物を調製するのに有用な少なくとも1つの光開始剤化合物である構成成分(b)は、硬化性組成物中の顔料の分散を不安定化しない光開始剤化合物を含む。加えて、少なくとも1つの光開始剤は、短期間における硬化乾固に影響を及ぼす。一般に、硬化乾固に対する時間は、約400mJ未満、好ましくは約300mJ未満、及び最も好ましくは約200未満mJの光に曝露されるとき、600秒未満、300秒未満、及び好ましくは約120秒未満であってもよい。
非イオンのカチオン性光開始剤、例えばニトロベンジルエステル、スルホニルケトン、フェナシルスルホン、トリアジン、及びフェニルジスルホンは、熱安定性組成物を作製するが、UV曝露されるとスルホン酸またはフルオロスルホン酸を生成し、これらは、硬化するのに数時間を必要とする代わりに、これらの組成物を素早く硬化乾固させるのに十分な強さではない。UV照射すると、ペルフルオロホスフェート、アンチモネート、またはテトラキス(ペルフルオロフェニル)ボレート対イオンを有するヨードニウム塩光開始剤は、急速に硬化し得る、はるかに強いルフルオロリン酸、ペルフルオロアンチモン酸、及びテトラキス(ペルフルオロフェニル)ホウ酸を生成する。都合の悪いことに、ヨードニウム塩は、熱に対して安定的ではなく、このため、安定的なインク配合物を生産するのに適していない。pKaが約−12未満の超酸を生産することができるペルフルオロホスフェート、ペルフルオロアンチモネート、または他のアニオンを有する有機スルホニウム塩光開始剤はともに、熱安定性であるばかりでなく急速に硬化するために必要な超酸を生産する。しかしながら、スルホニウム塩は、染料または顔料と相互作用することができ、このため、粘度における不安定度及び増大を引き起こす。この不安定性は、1つ以上のスルホニウム中心を有するスルホニウムカチオンにとってより悪く、特に、例えば、チアントレニウムまたはチオキサンテンに基づくスルホニウムカチオン中で見出される架橋スルホニウム中心を有するそれらのカチオンにとっては深刻である。低臭気スルホニウム光開始剤の非限定的な例は、10−ビフェニル−4−イル−2−イソプロピル−9−オキソ−9H−チオキサンテン−10−イウムヘキサフルオロホスフェート(例えば、IGM Resinsから入手可能なOmnicat 550)及び9−4−ヒドロキシエトキシ)チアントレニウムヘキサフルオロホスフェート(例えば、Lambertiから入手可能なEsacure 1187)である。
不安定度は、塩基性窒素基を有する顔料または染料を、スルホニウム中心が接近可能なスルホニウム塩と組み合わせたときに生じる。不安定度は、活性窒素顔料を、スルホニウム中心が十分に大きい非求核性アニオンによって保護されるスルホニウム光開始剤のみと組み合わせることによって排除される。
本発明の硬化性組成物を調製するのに有用な少なくとも1つの光開始剤化合物は、例えば、以下の構造:
[ArS][Z(Q)N+1
(式中、[ArS]は、トリアリールスルホニウムカチオンであり、[Z(Q)N+1]は、非酸化性弱配位アニオンであり、Zは、第3a族、第4a族、または第5a族原子であり、Qは、フッ素(F)、有機フッ素ラジカル、またはそれらの混合物であり、Nは、元素Zの原子価であり、Zに直接結合される第Q族の数は、第5a族に対して(N+1)/2以下である)を有する少なくとも1つのトリアリールスルホニウム塩を含む。
トリアリールスルホニウムカチオンは、3つのアリール基が同じまたは異なり、アルキル、アリール、置換アリール基、及びそれらの混合物を担持し得る、任意のトリアリールスルホニウムカチオンを含んでもよい。アニオンAは、非酸化性で弱配位であってもよい。アニオンAの非限定的な例は、フッ化テトラアリールボレート、例えば、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、フルオロアルキルフルオロホスフェート、例えば、トリス(ペンタフルオロエチル)トリフルオロホスフェート、トリス(フルオロアルキルスルホニル)カルバニオン、例えば、トリス(トリフルオロメチルスルホニル)メチド、ビス(フルオロアルキルスルホニル)ニトリド、及びそれらの混合物であってもよい。
様々な実施形態において、光開始剤は、市販の光開始剤であってもよい。光開始剤化合物は、固体光開始剤もしくは液体光開始剤、またはこれらの組み合わせであってもよい。市販の光開始剤の非限定的な例は、トリアリールスルホニウムトリス(ペルフルオロエチル)トリフルオロホスフェート、例えばSan Aproから入手可能な210S、BASFから入手可能なGSID26−1及びIrgacure 290、ならびにそれらの混合物であってもよい。これらの光開始剤は、マゼンタ色及びシアン色顔料化合物の安定度を提供してもよい。加えて、これらの固体光開始剤は、反応希釈剤中に溶解されてもよい。表Iは、光開始剤のいくつかの例を例証する。
Figure 0006920205
好ましい実施形態において、少なくとも1つのカチオン性光開始剤は、Ingracure 290または210Sであってもよい。
一般に、エポキシ樹脂組成物中に使用される少なくとも1つのカチオン性光開始剤化合物の量は、1重量%〜約10重量%の範囲であってもよい。様々な実施形態において、少なくとも1つのカチオン性阻害剤の量は、硬化性組成物の全重量に対して、1重量%〜約10重量%、1.25重量%〜約8重量%、1.75重量%〜約6重量%、または2重量%〜約5重量%であってもよい。低濃度において、硬化速度は、悪影響を受けることがある。非常に低レベルにおいて、生成された酸は、着色剤、特に、キナクリドン及びフタロシアニンからなるマゼンタ色及びシアン色顔料に存在する塩基性官能基によって、完全に中和することができる。
(c)顔料
少なくとも1つの顔料化合物である構成成分(c)は、顔料分散体を含み、この分散体は、顔料化合物、ならびに任意で、反応性担体中の共力剤及び/または分散剤からなってもよい。顔料は、例えば、シアン色顔料、マゼンタ色顔料、またはそれらの混合物を含んでもよい。本発明に有用なシアン色及びマゼンタ色顔料化合物は、顔料化合物に関する業界標準であるカラーインデックス(C.I.)に記載されているものを含む。
一実施形態において、少なくとも1つの顔料は、シアン色顔料であってもよい。少なくとも1つのシアン色顔料は、例えば、それらのカラーインデックス(C.I.)指定によって表された以下の顔料のうちの任意の1つ以上を含んでもよく、シアン色顔料の非限定的な例は、Pigment Blue15、15:1、15:3、15:4、15:6、22、60、及び64、Disperse Blue56、73、128、154、165、183、201、214、224、257、266、267、287、及び368、ならびにそれらの混合物を含んでもよい。表IIは、シアン色顔料のいくつかの例を示す。
Figure 0006920205
別の実施形態において、少なくとも1つの顔料は、マゼンタ色顔料であってもよい。マゼンタ色顔料の非限定的な例は、それらのカラーインデックス(C.I.)指定によって表される、以下の顔料、例えば、Pigment Violet 19、23、29、30、37、40、及び50、Pigment Red 9、11、12、31、48、48:2、49、52、53、57、88、97、122、123、149、168、177、180、192、202、206、215、216、217、220、223、224、226、227、228、238、及び240、Disperse Red 86、88、92、126、135、145、152、159、177、181、206、283、及び348のうちの任意の1つ以上であってもよい。表IIIは、マゼンタ色顔料のいくつかの例を示す。
Figure 0006920205
Figure 0006920205
Figure 0006920205
Figure 0006920205
顔料の1つの重要な特性は、耐光性である。好ましい耐光性品質を有する顔料の非限定的な例としては、キナクリドン有機顔料、フタロシアニン有機顔料、ベンゾイミダゾロン有機顔料、イソインドリノン有機顔料、凝縮アゾ有機顔料、キノフタロン有機顔料、イソインドリン有機顔料、及びそれらの混合物が挙げられ得る。
一般に、有機顔料は、約10ナノメートル(nm)〜約200nmの平均粒径を有する顔料粒子を含む。顔料の粒度は、レーザ散乱法を利用して決定されてもよい。約10nm未満の平均粒径を有する顔料は、粒径が過剰に小さいために耐光性を低下させる。逆に、200nmを超え、場合によっては150nmを超える平均直径を有する顔料は、分散溶液中の分散安定度を下げ、それにより顔料は、沈殿しやすくなる。
好ましい実施形態において、顔料化合物は、塩基性窒素官能基、特にアミノN−H基を含む。これらの顔料の例は、(i)フタロシアニン化合物に基づくシアン色顔料、または(ii)アミノN−H基を担持する環式有機化合物に基づくマゼンタ色顔料もしくはシアン色顔料であってもよい。好ましい顔料の非限定的な例は、PB15:4(フタロシアニンBlue NCF(29H,31H−フタロシアニナート(2−)−N29,N30,N31,N32)銅)Phthalo Blue GS、Pigment Blue 60、Disperse Blue 60、Disperse Blue 56(1,5−ジアミノ−2−クロロ−4,8−ジヒドロキシ−9,10−アントラセンジオン)、PR122、PV19、Disperse Red 60、PR11、PR12、PR31、PR48:2、PR49:1、PR49:2、PR57、PR81、PR81:1、PR257(117989−29−4、70833−37−3 C.I.562700)、PR176(12225−06−8 C.I.12515)、PR185(51920−12−8C.I.12516)、PR177、PR88(Paliogen Red Violet K 4985)、PR123red(Indofast Brilliant Scarlet R−6335)、PR224(128−69−8C.I.71127)、PR176(12225−06−8 C.I.12515)、PR2(Naphthol Red G)、PR21(Pigment Red 21)、PR22(Naphthol red bright)、PR38(Pyrazolone Red)、PR48:2(Calcium Red)、PR112(Naphthol red AS)、PR122(Quinacridone Red)、PR123(Perylene)、PR170(Naphthol red)、PR178(Perylene Red)、PR254(Pyrrole red)、PV19(Quinacridone Violet)、PV23(Permanent violet)、及びそれらの混合物であってもよい。
一般に、硬化性組成物中に使用される少なくとも1つの顔料化合物の量は、組成物の全重量に対して、0.5重量%〜約15重量%の範囲であってもよい。様々な実施形態において、少なくとも1つの顔料の量は、0.5重量%〜約15重量%、0.6重量%〜約12重量%、0.75重量%〜約10重量%、1.0重量%〜約7.5重量%、または1.5重量%〜約5重量%の範囲であってもよい。15重量%超の顔料濃度において、組成物の粘度が急速に増加し、コーティングにおけるシェーディング及び光吸収のレベルが完全な硬化の実現を困難にする場合がある。
(d)任意添加剤
様々な実施形態において、硬化性エポキシ樹脂組成物は、ジビニルアレーンジオキシド以外の別のエポキシ化合物から選択される少なくとも1つの添加剤、オキセタン、充填剤、反応希釈剤、可撓性付与剤、加工剤、及び強化剤を更に含んでもよい。
いくつかの実施形態において、硬化性エポキシ樹脂組成物は、顔料分散体を調製するために使用され得る少なくとも1つの分散剤化合物を含んでもよい。これらの分散剤の非限定的な例は、Solsperse 20000、Solsperse 22000、Solsperse 27000、Solsperse 32000、Solsperse 39000、Solsperse 41000、Solsperse 5000、Bykjet 9150、Bykjet 9151、及びそれらの混合物であってもよい。
他の実施形態において、硬化性エポキシ樹脂組成物は、任意で、最終硬化性配合物中にエポキシマトリックスを形成するためにジビニルアレーンジオキシド以外の少なくとも1つの他のエポキシ化合物を含んでもよい。例えば、エポキシ化合物は、任意の従来のエポキシ化合物を含んでもよい。エポキシ化合物は、例えば、単独で使用される単一のエポキシ化合物、または参照によって本明細書に組み込まれるLee,H.及びNeville,K.のHandbook of Epoxy Resins、McGraw−Hill Book Company、New York、1967、Chapter 2、pages 2−1〜2−27に記載されているエポキシ化合物のいずれかなどの当技術分野において既知の2つ以上のエポキシ化合物の組み合わせであってもよい。好ましい実施形態において、第2のエポキシ化合物は、脂環式または脂肪族エポキシ化合物、例えば、リモネンジオキシド、エポキシ化亜麻仁油(ELO)、シクロヘキセンオキシド、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル、3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート(例えば、Synasia 06、ERL 4221、Cyracure 6105)、ビス((3,4−エポキシシクロヘキシル)メチル)アジペート(Synasia 28)、スチレンオキシド、またはそれらの混合物を含んでもよい。
一般に、第2のエポキシ化合物の量は、組成物の全重量に対して、0重量%〜約60重量%であってもよい。様々な実施形態において、第2のエポキシ樹脂化合物の量は、硬化性組成物の全重量に対して、0重量%〜約60重量%、0.01重量%〜約50重量%、及び約4重量%〜約40重量%の範囲であってもよい。
他の実施形態において、硬化性エポキシ樹脂組成物は、任意で、反応希釈剤として、少なくとも1つのカチオン重合性モノマーを含んでもよい(例えば、架橋密度を減少させ、粘度を低減し、柔軟性を増加させる目的のために)。カチオン重合性モノマーの非限定的な例は、脂肪族モノビニルエーテル、芳香族モノビニルエーテル、多官能性ビニルエーテル、スチレン、カチオン重合性窒素含有モノマー、及びそれらの混合物であってもよい。脂肪族モノビニルエーテルの例としては、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、2−クロロエチルビニルエーテル、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル、ステアリルビニルエーテル、2−アセトキシエチルビニルエーテル、ジエチレングリコールモノビニルエーテル、トリエチレングリコールモノビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、ドデシルビニルエーテル、オクタデシルビニルエーテル、アリルビニルエーテル、2−メタクリロイルオキシエチルビニルエーテル、2−アクリロイルオキシエチルビニルエーテル、及びそれらの混合物が挙げられ得る。芳香族モノビニルエーテルの例としては、2−フェノキシエチルビニルエーテル、フェニルビニルエーテル、p−メトキシビニルエーテル、及びそれらの混合物が挙げられ得る。多官能性ビニルエーテルの例としては、トリエチレングリコールジビニルエーテル、ジエチレングリコールジビニルエーテル、ブタンジオールジビニルエーテル、1,4−シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル、ハイドロキノンジビニルエーテル、ジプロピレングリコールジビニルエーテル、ヘキサンジオールジビニルエーテル、及びそれらの混合物が挙げられ得る。スチレンの例としては、スチレン、a−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−tert−ブトキシスチレン、及びそれらの混合物が挙げられ得る。カチオン重合性窒素含有モノマーの例としては、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルピロリドン、及びそれらの混合物が挙げられ得る。
一般に、硬化性組成物中に使用される少なくとも1つのビニルエーテル化合物の量は、0重量%〜約60重量%であってもよい。様々な実施形態において、硬化性組成物中に使用される少なくとも1つのビニルエーテル化合物の量は、硬化性組成物中の構成成分の全重量に対して、0重量%〜約60重量%、1重量%〜約55重量%、または5重量%〜約50重量%の範囲であってもよい。
他の実施形態において、反応希釈剤は、オキセタン、環式有機カーボネート、ポリオール、ラクトン、またはこれらの組み合わせを含んでもよい。これらの希釈剤の非限定的な例は、Toagosei oxetane 101、oxetane 212、oxetane 221、環状カーボネート、例えばプロピレンコーボネート、ポリオール、例えばジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリカプロラクトン、例えばCAPA、ポリテトラヒドロフラン、例えばTerathane 250、Terathane 650、Terathane 1000、及びこれらの組み合わせであってもよい。
一般に、硬化性組成物中に使用される場合の希釈剤の量は、例えば、一実施形態において、0重量%〜約50重量%、別の実施形態において、約0.01重量%〜約45重量%、更に別の実施形態において、約0.1重量%〜約40重量%、及びなお別の実施形態において、約1重量%〜約35重量%であってもよい。
一般に、調整剤としての光増感剤は、硬化のために使用することができるUV波長を変える目的のために、配合物に添加されてもよい。光増感剤の非限定的な例としては、9,10−ジエトキシアントラセン、9,10−ジプロポキシアントラセン、9,10−ジブトキシアントラセン、9−ヒドロキシメチルアントラセン、及びそれらの混合物が挙げられ得る。
一般に、硬化性組成物中に使用される光増感剤の量は、硬化性組成物の最終用途及び所望の硬化速度に応じて、変動することができ、変動する。例えば、1つの例証的な実施形態として、スルホニウム光開始剤が反応性ではない390nmなどの波長でUVLEDを使用して、硬化が生じるのが所望されるとき、9,10−ジエトキシアントラセンなどの光増感剤を添加することができる。組成物中の光増感剤の量は、0重量%〜約4重量%であってもよい。様々な実施形態において、組成物中の光増感剤の量は、硬化性組成物中の構成成分の全重量に対して、0重量%〜約4重量%、0.01重量%〜約3重量%、及び0.5重量%〜約2重量%であってもよい。
他の実施形態において、調整剤は、表面張力または触覚特性を変える目的で配合物に添加されてもよい。表面張力/触覚特性調整剤の非限定的な例は、BYK378、BYK307、Dow Corning204SL、及びそれらの混合物であってもよい。
一般に、硬化性組成物中に使用される調整剤の量は、硬化性組成物の最終用途に応じて、変動することができ、変動する。触覚調整が必要であり得るとき、組成物中の調整剤の量は、0重量%〜約4重量%であってもよい。様々な実施形態において、組成物中の調整剤の量は、硬化性組成物の全重量に対して、0重量%〜約4重量%、0.01重量%〜約2重量%、及び0.1重量%〜約1重量%であってもよい。
他の任意添加剤は、硬化性組成物に導入されてもよい。これらの任意添加剤は、当業者に既知の、硬化性組成物及び熱硬化性樹脂を調製するための樹脂配合物において、通常使用される化合物を含んでもよい。任意構成成分の非限定的な例は、適用特性(例えば、表面張力調整剤または流動助剤)、信頼特性(例えば、接着促進剤)、反応速度、反応選択性、及び/または触媒寿命を高めるために、組成物に添加することができる化合物を含んでもよい。本発明の硬化性組成物に添加され得る他の任意構成成分としては、強化剤、流れ調整剤、接着促進剤、安定剤、可撓性付与剤、加工助剤、可塑剤、及びそれらの混合物が挙げられ得る。
一般に、硬化性組成物中に使用される任意構成成分の量は、硬化性組成物の最終用途に応じて、変動することができ、変動する。例えば、硬化性組成物を使用して、インクジェットインク配合物を調製するとき、使用時の任意構成成分の量は、0重量%〜約50重量%であってもよい。様々な実施形態において、任意構成成分の量は、硬化性組成物の重量に対して、0重量%〜約50重量%、約0.1重量%〜40重量%、1重量%〜約30重量%、及び2重量%〜約20重量%であってもよい。
(II)熱安定性放射線硬化性エポキシ樹脂の特性。
一般に、硬化前の熱安定性エポキシ樹脂硬化性組成物は、液体である。硬化性組成物は、低粘度(25℃で50mPa・s未満)を呈する。低粘度である組成物は、特に配合物がインクジェットインク用途で使用されるとき、低粘度配合物の加工を容易にする。様々な実施形態において、本発明の低粘度インク配合物は一般に、25℃で約50mPa・s以下、約40mPa・s未満、約30mPa・s未満、約20mPa・s未満、約10mPa・s未満の粘度を呈し得る。他の実施形態において、本発明の低粘度組成物は、約2mPa・s超、約4mPa・s超、及び約5mPa・s超の粘度を呈し得る。更に別の実施形態において、本硬化性組成物の粘度は、2mPa・s〜約50mPa・s、4mPa・s〜約40mPa・s、及び5mPa・s〜約30mPa・sの粘度を呈し得る。
熱安定性硬化性組成物の重要な特性の1つは、特に配合物がインクジェットインク用途で使用されるとき、熱安定性配合物の加工を容易にする利点を提供するのに十分な熱安定度を硬化性組成物が示すことである。
一般に、上記のようにシアン色顔料及びマゼンタ色顔料(60℃のエージング後)を含有する硬化性組成物の粘度における短期変化及び粘度における長期変化(25℃で測定)は、加熱によりインクを劣化させることなくインクジェットプロセスによって有利に加工することができる本発明の熱安定性インク配合物を提供する。
60℃でエージング後のシアン色のインク粘度(25℃で測定)における短期変化(約24時間〜約72時間)は、80%未満であってもよい。様々な実施形態において、シアン色のインク粘度(25℃で測定)における短期変化は、80%未満、75%未満、及び約70%未満であってもよい。60℃でエージング後のシアン色インクの粘度(25℃で測定)における長期変化(約24時間〜少なくとも約170時間)は、約90%未満であってもよい。様々な実施形態において、粘度(25℃で測定)における長期変化は、90%未満、80%未満、及び約70%未満であってもよい。
60℃でエージング後のマゼンタ色のインク粘度(25℃で測定)における短期変化(約24時間〜約72時間)は、50%未満であってもよい。種々の実施形態において、マゼンタ色のインク粘度(25℃で測定)における短期変化は、50%未満、30%未満、及び約10%未満であってもよい。少なくとも105時間60℃でエージング後のマゼンタ色インクの粘度(25℃で測定)における長期変化(約24時間〜少なくとも約105時間)は、約50%未満であってもよい。様々な実施形態において、粘度(25℃で測定)における長期変化は、50%未満、30%未満、及び約10%未満であってもよい。
有利なことに、低粘度の熱安定性インク配合物は、より高い温度でより広範のインクジェットプリントヘッドによって加工することができる。例えば、本発明の低粘度の熱安定性インク配合物は、約0℃〜約60℃のインクジェットプリントヘッドによって加工することができる。
(III)熱安定性放射線硬化性エポキシ樹脂を調製するためのプロセス。
熱安定性UV硬化性エポキシ樹脂組成物を調製するためのプロセスは、(a)少なくとも1つのジビニルアレーンジオキシド化合物と、(b)少なくとも1つの光開始剤化合物と、(c)少なくとも1つの顔料化合物と、(d)必要に応じて、他の任意添加剤とを混合することを含む。例えば、硬化性エポキシ樹脂組成物の調製は、既知の混合機器において、ジビニルアレーンジオキシド化合物、光開始剤化合物、顔料、及び任意で、任意の他の望ましい添加剤を任意の順でブレンドすることによって実現されてもよい。上述の任意添加剤のいずれか、例えば第2のエポキシ樹脂またはビニルエーテルを混合中または混合前に組成物に添加して、組成物を形成してもよい。
硬化性エポキシ樹脂組成物の全ての化合物は、特定用途のための所望のバランスの特性を有する有効なUV硬化性エポキシ樹脂組成物の調製を可能にする温度で、混合され、分散されてもよい。一般に、全ての構成成分の混合中の温度は、0℃〜約50℃の範囲であり得る。様々な実施形態において、0℃〜約50℃、10℃〜約40℃、または20℃〜約30℃の全ての構成成分の混合中の温度。一実施形態において、全ての構成成分の混合中の温度は、およそ室温(約23℃)であってもよい。より低い混合温度は、副反応の最小化を補助し、組成物の可使時間を最大化することができる。混合は、典型的には、周囲圧力下で実行され得る。反応はまた、不活性雰囲気、例えば、窒素、アルゴン、またはヘリウム下で実行され得る。
硬化性エポキシ樹脂組成物の調製、及び/またはそのステップのいずれかは、バッチまたは連続プロセスであってもよい。本プロセスにおいて使用される混合機器は、当業者にとって周知である任意の容器及び補助機器であり得る。
(IV)硬化熱安定性エポキシ樹脂組成物を調製するためのプロセス
本開示の別の態様は、硬化エポキシ樹脂コーティングを調製するためのプロセスを提供する。プロセスは、上で詳述された硬化性熱安定エポキシ樹脂組成物を提供すること、硬化性エポキシ樹脂組成物を硬化エネルギー源に曝露して、硬化エポキシ樹脂コーティングを形成することを含む。一般に、硬化性熱安定エポキシ樹脂組成物は、それを硬化させるためにエネルギー源に供する前に、コーティングされる物品の表面の少なくとも一部に適用される。
(a)熱安定性硬化性エポキシ樹脂組成物
好適な熱安定性硬化性エポキシ樹脂組成物が上に記載されている。
(b)物品
本開示の別の態様は、基材の少なくとも1つの部分に接着する硬化または未硬化の低粘度エポキシ樹脂組成物を含む物品を包含する。広義語での物品は、熱安定性硬化性エポキシ樹脂組成物が最初に塗布される材料として定義されてもよい。その後、組成物は、基材の少なくとも1つの表面の少なくとも一部に接着する。本硬化性エポキシ樹脂組成物は、本組成物を硬化エネルギー源に曝露することで硬化されて、熱硬化性組成物または硬化組成物を形成し得るため、コーティングが基材に結合するようになる。物品は、硬化エネルギーに耐えて、硬化コーティングを形成することができる任意の材料であり得る。
様々な実施形態において、物品は、金属である。本明細書に定義されるように、物品は、単一の金属または様々な金属の合金であり得る。これらの金属の非限定的な例としては、鋳鉄、アルミニウム、スズ、黄銅、鋼、銅、亜鉛アルミニウム合金、ニッケル、またはこれらの組み合わせが挙げられる。
他の実施形態において、基材は、セルロース製品であり得る。セルロース製品の非限定的な例は、紙、板紙、厚紙、ボール紙、及び木材であり得る。
更に別の実施形態において、基材は、プラスチックであり得る。プラスチックの非限定的な例は、ベークライト、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアミド(ナイロン)、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリカーボネート、ポリウレタン、及びこれらの組み合わせであり得る。
更に別の実施形態において、物品は、織物または布地であり得る。織物の非限定的な例は、ウール、キャンバス、綿、Gore−Tex、麻、Kevlar、ニット、レース、ラムウール、皮革、リネン、ネオプレン、Nomex、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、シルク、スエード、ベロア、ベルベット、ビニルコーティングポリエステル、及びこれらの組み合わせであり得る。
様々な実施形態において、物品は、様々な構成においてあり得る。物品の非限定的な構成例は、ロール、コイル、プレート、シート、チューブ、またはパイプであり得る。物品の構成は、様々な寸法、形状、厚さ、及び重量のものであり得る。
好ましい実施形態において、物品は、紙、織物、または布地であり得る。
c)熱安定性硬化性エポキシ樹脂組成物を適用すること
本プロセスは、本硬化性エポキシ樹脂組成物を、物品の少なくとも1つの表面のうちの一部分に適用することを更に含む。好適な物品は、上記に詳述される。本硬化性コーティング組成物の適用は、様々な手段を通して適用され得る。例えば、本コーティング組成物は、ドローダウンバー、ローラ、ナイフ、塗料ブラシ、噴霧器、浸漬、インクジェットデバイス、または当業者にとって既知である他の方法を使用して適用することができる。また、1回を超えるコーティング組成物の適用が、多層コーティングを形成するために適用されてもよい。上記に詳述されるように、本硬化性コーティング組成物は、コーティングされる物品の1つ以上の表面に適用することができる。これらの硬化性エポキシ樹脂組成物の1つの好ましい用途は、インクジェットまたはインクジェットデバイスであり得る。本組成物は、インクジェットカートリッジ内に充填され、その後、物品に適用され得る。
(d)熱安定性硬化性エポキシ樹脂組成物を硬化させること
本プロセスは、本硬化性エポキシ樹脂組成物を、物品の少なくとも1つの表面のうちの一部分に硬化させることを更に含む。熱安定性硬化性組成物は、硬化エネルギー源に組成物を曝露することによって、硬化されて、硬化組成物または熱硬化性樹脂を形成してもよい。これらの硬化性組成物は、様々なコーティング、より具体的には、インクジェットインクコーティングを含んでもよい。「硬化エネルギー」により、組成物は、様々なエネルギー手段によって、硬化されてもよい。例えば、様々なエネルギー手段としては、熱手段、電子線手段、及びUV手段を挙げることができる。インクジェットインク用途において、例えば、UV硬化性インクジェットインク配合物は、Hudd,Alan,p.5,Chemistry of Inkjet inks Edited by:Magdassi,Shlomo(著作権)2010 World Scientificに説明される手順に従って処理され得る。
硬化性組成物は、多波長、例えば、メタルハライド光源、または概して約190nm〜約450nmのUV波長で発光ダイオード(LED)により提供される固有の狭波長分布を有するUVランプもしくは源を使用して硬化されてもよい。様々な実施形態において、UV波長は、190nm〜約450nm、200nm〜約425nm、または210nm〜約400nmであってもよい。
一般に、硬化エネルギー硬化性組成物は、20mJ/cm〜約1000mJ/cmで選択されてもよい。様々な実施形態において、硬化エネルギーは、20mJ/cm〜約1000mJ/cm、30mJ/cm〜約800mJ/cm、40mJ/cm〜約500mJ/cm、及び50mJ/cm〜約250mJ/cmであってもよい。
硬化性組成物の硬化速度は、使用される光開始剤のレベル、及び本硬化性組成物が曝露される硬化エネルギーのレベルによって変動してもよく、変動するだろう。いずれの高レベルも望ましくなく、光開始剤のレベルは一般に、含有される光開始剤の5%以下に制限される。より速い硬化速度が好ましく、一般に10秒未満の乾燥表面に対する硬化速度が所望される。擦ったときに汚損しない表面に対する硬化速度は、より長い時間がかかり得るが、一般に2分間(min)未満であることが好ましい。一般に、5%以下の光開始剤レベル及び250mJ以下のエネルギーレベルで、非汚損仕上げへと本硬化性組成物を硬化させるための硬化速度は、2秒〜約120秒の間であり得る。様々な実施形態において、5%以下の光開始剤レベル及び250mJのエネルギーレベルで、非汚損仕上げへと本硬化性組成物組成物を硬化させるための硬化速度は、2秒〜120秒の間、2秒〜約60秒の間、及び約2秒〜約30秒の間であり得る。
(V)硬化エポキシ樹脂組成物の特性
本開示の別の態様は、硬化エポキシ樹脂組成物を提供する。本発明のUV硬化製品(すなわち、本硬化性組成物から作製された架橋製品)は、従来のUVエポキシ硬化樹脂に対するいくつかの改善された特性を示す。例えば、本発明の硬化製品は有利に、増加した顔料含有量、増加した耐腐食性、耐水性、及び物品に対するより大きな接着性を有し得る。インクジェットインク配合物の特定の一用途において、インクが紙製品などの基材の表面上に配置されるときに、インクジェットインク配合物が硬化される場合、本硬化製品は、以下の特性、指触乾燥、スミア耐擦性、接着性、及び鮮やかな色彩などを有する。
本発明の組成物を使用して、インク、及び特にUVインクなどの製造コーティング、ならびに塗料を提供することができる。
本発明の硬化性組成物を使用して、UV硬化用途、接着剤、及び船舶修復におけるコーティングなどの硬化した熱硬化性製品を製造することができる。別の実施形態において、本組成物を使用して、高速試作のための三次元物体を製造することができる。好ましい一実施形態において、本硬化性組成物を使用して、インク及びコーティングのためのUV硬化配合物を調製することができる。
本発明のインクジェットインク配合物は、インク用途において、独特の容易に加工可能な配合物をもたらす特性の組み合わせを呈する。
定義
本明細書に記載される実施形態の要素を導入するとき、「a」、「an」、「the」、及び「said」という冠詞は、1つ以上の要素が存在することを意味することが意図される。「comprising(含む)」、「including(含む)」、及び「having(有する)」という用語は、包括的であることが意図され、列挙される要素以外の追加の要素が存在し得ることを意味する。
「ガラス転移温度」は、ポリマーが、硬質のガラス質材料から軟質のゴム状材料へ転移する温度である。
本明細書で使用される場合、単独での、または別の基の一部としての「アシル」という用語は、有機カルボン酸のCOOH基からヒドロキシル基を除去することによって形成される部分、例えば、RC(O)−を意味し、式中、Rは、R、RO−、RN−、またはRS−であり、Rは、ヒドロカルビル、ヘテロ置換ヒドロカルビル、またはヘテロシクロであり、Rは、水素、ヒドロカルビル、または置換ヒドロカルビルである。
本明細書で使用される場合、単独での、または別の基の一部としての「アシルオキシ」という用語は、酸素結合(O)を通して結合した、上記に説明されるアシル基、例えば、RC(O)O−を意味し、式中、Rは、「アシル」という用語に関連して定義した通りである。
本明細書で使用される場合、「アルキル」という用語は、1〜30個の炭素原子を含有する飽和ヒドロカルビル基を説明する。それらは、直鎖、分岐鎖、または環状であり得、以下に定義するように置換され得、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、及びノニルなどを含む。
本明細書で使用される場合、単独での、または別の基の一部としての「芳香族」という用語は、非局在化電子を含む、任意で置換された同素環または複素環の共役平面環または環系を意味する。これらの芳香族基は、好ましくは、環部分内に5〜14個の原子を含有する単環式基(例えば、フランまたはベンゼン)、二環式基、三環式基である。「芳香族」という用語は、以下に定義する「アリール」基を包含する。
本明細書で使用される場合、単独での、または別の基の一部としての「アリール」という用語は、任意で置換された同素環芳香族基、好ましくは環部分内に6〜10個の原子を含有する単環式基または二環式基(フェニル、ビフェニル、ナフチル、置換フェニル、置換ビフェニル、または置換ナフチルなど)を意味する。好ましくは、アリール基は、フェニルまたはナフトール、及びより好ましくは、フェニルであり得る。「芳香族」という用語は、以下に定義する「アリール」基を包含する。例示的な置換基としては、以下の基、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、アルキル、アルコキシ、アシル、アシルオキシ、アルケニル、アルケンオキシ、アリール、アリールオキシ、アミノ、アミド、アセタール、カルバミル、カルボシクロ、シアノ、エステル、エーテル、ハロゲン、ヘテロシクロ、ヒドロキシル、ケト、ケタール、ホスホ、ニトロ、及びチオのうちの1つ以上が挙げられる。
本明細書で使用される場合、単独での、または別の基の一部としての「ハロゲン」または「ハロ」という用語は、塩素、臭素、フッ素、及びヨウ素を指す。
「ヘテロ原子」という用語は、炭素及び水素以外の原子を指す。
本明細書で使用される場合、単独での、または別の基の一部としての「ヘテロ芳香族」という用語は、少なくとも1つの環内に少なくとも1つのヘテロ原子、及び好ましくは各環内に5または6個の原子を有する、任意で置換された芳香族基を意味する。ヘテロ芳香族基は、好ましくは、環内に1もしくは2個の酸素原子及び/または1〜4個の窒素原子を有し、炭素を通して分子の残部に結合する。例示的な基としては、フリル、ベンゾフリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリル、イソインドリル、インドリジニル、ベンジミダゾリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、テトラゾロピリダジニル、カルバゾリル、プリニル、キノリニル、イソキノリニル、及びイミダゾピリジルなどが挙げられる。例示的な置換基としては、以下の基、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、アルキル、アルコキシ、アシル、アシルオキシ、アルケニル、アルケンオキシ、アリール、アリールオキシ、アミノ、アミド、アセタール、カルバミル、カルボシクロ、シアノ、エステル、エーテル、ハロゲン、ヘテロシクロ、ヒドロキシル、ケト、ケタール、ホスホ、ニトロ、及びチオのうちの1つ以上が挙げられる。
本明細書で使用される場合、単独での、または別の基の一部としての「ヘテロシクロ」または「ヘテロ環状」という用語は、少なくとも1つの環内に少なくとも1つのヘテロ原子、及び好ましくは各環内に5または6個の原子を有する、任意で置換された完全飽和もしくは不飽和の単環式もしくは二環式芳香族基または非香族基を意味する。ヘテロシクロ基は、好ましくは、環内に1もしくは2個の酸素原子及び/または1〜4個の窒素原子を有し、炭素またはヘテロ原子を通して分子の残部に結合する。例示的なヘテロシクロ基としては、上記に説明されるヘテロ芳香族が挙げられる。例示的な置換基としては、以下の基、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、アルキル、アルコキシ、アシル、アシルオキシ、アルケニル、アルケンオキシ、アリール、アリールオキシ、アミノ、アミド、アセタール、カルバミル、カルボシクロ、シアノ、エステル、エーテル、ハロゲン、ヘテロシクロ、ヒドロキシル、ケト、ケタール、ホスホ、ニトロ、及びチオのうちの1つ以上が挙げられる。
本明細書で使用される場合、「炭化水素」及び「ヒドロカルビル」という用語は、専ら水素及び水素の元素のみからなる有機化合物またはラジカルを説明する。これらの部分は、アルキル、アルケニル、アルキニル、及びアリール部分を含む。これらの部分はまた、アルカリル基、アルケナリル(alkenaryl)及びアルキナリル(alkynaryl)などの、他の脂肪族もしくは環状炭化水素基(など)で置換された、アルキル、アルケニル、アルキニル、及びアリール部分も含む。それらは、直鎖、分岐鎖、または環状であり得る。別段示さない限り、これらの部分は、好ましくは、1〜20個の炭素原子を含む。
本明細書で説明される「置換ヒドロカルビル」部分は、炭素以外の少なくとも1つの原子で置換されるヒドロカルビル部分であり、炭素鎖原子がヘテロ原子(窒素、酸素、ケイ素、亜リン酸、ホウ素、またはハロゲン原子など)で置換される部分、及び炭素鎖が追加の置換基を含む部分を含む。これらの置換基としては、アルキル、アルコキシ、アシル、アシルオキシ、アルケニル、アルケンオキシ、アリール、アリールオキシ、アミノ、アミド、アセタール、カルバミル、カルボシクロ、シアノ、エステル、エーテル、ハロゲン、ヘテロシクロ、ヒドロキシル、ケト、ケタール、ホスホ、ニトロ、及びチオが挙げられる。
本明細書において「ニート」という用語は、組成物がいかなる追加溶媒も本質的に含まないことを意味する。
「溶媒」という用語は、組成物の有機成分を溶解するが、有機成分に不活性である液体を意味し、すなわち、溶媒は、組成物の硬化に対して反応しない。
本明細書において「熱安定性」または「熱安定度」という用語は、組成物に関して、粘度の変化が低いことを意味する。例えば、組成物の初期粘度が60℃の温度で14日間にわたって、5mPa−s以上変化しないとき、組成物は熱安定性である。
組成物に関して、本明細書において「粘度における変化」という用語は、加熱エージング前の組成物の初期粘度と加熱エージング後の組成物の得られた粘度との間の25℃で測定された組成物の粘度における差を意味する。
本明細書において「短期」という用語は、約24時間〜約72時間の期間を意味する。
本明細書において「長期」という用語は、少なくとも約105時間または少なくとも約170時間の期間を意味する。
本発明を詳細に説明したが、添付の特許請求の範囲に定義される本発明の範囲を逸脱せずに、修正及び変更が可能であることは明らかだろう。
本願発明には以下の態様が含まれる。
項1.
インク組成物を調製するための熱安定性放射線硬化性エポキシ樹脂組成物であって、
(a)少なくとも1つのジビニルアレーンジオキシド化合物と、
(b)少なくとも1つの光開始剤化合物と、
(c)少なくとも1つの顔料と、
(d)少なくとも1つの任意添加剤と、を含み、
前記少なくとも1つの光開始剤化合物が、以下の構造:
[ArS][Z(Q)N+1
(式中、[ArS]は、トリアリールスルホニウムカチオンであり、[Z(Q)N+1]は、非酸化性弱配位アニオンであり、Zは、第3a族、第4a族、または第5a族原子であり、Qは、フッ素(F)、有機フッ素ラジカル、またはそれらの混合物であり、Nは、元素Zの原子番号であり、Zに直接結合される第Q族は、第5a族に対して(N+1)/2以下である)を有するトリアリールスルホニウム塩であり、
前記少なくとも1つの顔料が、(i)シアン色顔料、または(ii)マゼンタ色顔料であり、
エージング前の前記熱安定性硬化性エポキシ樹脂組成物の粘度が、25℃で約50mPa−s未満であり、
60℃で約24時間〜約72時間のエージング後、25℃で測定されるシアン色インクの粘度における短期変化が、約80パーセント未満であり、60℃で少なくとも約170時間のエージング後、25℃で測定される前記シアン色インクの粘度における長期変化が、約90パーセント未満であり、
60℃で約24時間〜約72時間のエージング後、25℃で測定されるマゼンタ色インクの粘度における短期変化が、約50パーセント未満であり、
60℃で少なくとも約105時間のエージング後、25℃で測定される前記マゼンタ色インクの粘度における長期変化が、約50パーセント未満である、前記組成物。
項2.
25℃で測定される前記熱安定性硬化性エポキシ樹脂組成物の粘度が、約2mPa−s〜約50mPa−s未満であり、
60℃で約24時間〜約72時間のエージング後、25℃で測定される前記シアン色インクの粘度における前記短期変化が、約70パーセント未満であり、60℃で少なくとも約170時間のエージング後、25℃で測定される前記シアン色インクの粘度における前記長期変化が、約70パーセント未満であり、
60℃で約24時間〜約72時間のエージング後、25℃で測定される前記マゼンタ色インクの粘度における前記短期変化が、約10パーセント未満であり、60℃で少なくとも約105時間のエージング後、25℃で測定される前記マゼンタ色インクの粘度における前記長期変化が、約10パーセント未満である、項1に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
項3.
25℃で測定される前記硬化性組成物の粘度が、約2mPa−s〜約25mPa−sである、項1または2に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
項4.
25℃で測定される前記硬化性組成物の粘度が、約2mPa−s〜約10mPa−sである、項1〜3のいずれか一項に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
項5.
25℃で測定される前記硬化性組成物の粘度が、約4mPa−s〜約10mPa−sである、項1〜4のいずれか一項に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
項6.
前記少なくとも1つのジビニルアレーンジオキシド化合物が、置換ジビニルベンゼンジオキシド、ジビニルナフタレンジオキシド、ジビニルビフェニルジオキシド、ジビニルジフェニルエーテルジオキシド、及びこれらの組み合わせを含む群から選択される、項1〜5のいずれか一項に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
項7.
前記少なくとも1つのジビニルアレーンジオキシド化合物が、ジビニルベンゼンジオキシド樹脂である、項1〜6のいずれか一項に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
項8.
前記ジビニルベンゼンジオキシドが、1,3−異性体、1,4−異性体、またはこれらの組み合わせを含む、項7に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
項9.
前記少なくとも1つのカチオン性光開始剤が、スルホニウム系光開始剤である、項1〜8のいずれか一項に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
項10.
前記少なくとも1つの光開始剤化合物が、スルホニウムテトラキス(ペルフルオロフェニル)ボレートである、項1〜9のいずれか一項に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
項11.
前記少なくとも1つの顔料化合物が、シアン色顔料、マゼンタ色顔料、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、項1〜10に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
項12.
前記少なくとも1つの顔料化合物が、PB15:4、PR122、PV19、及びそれらの混合物からなる群から選択される、項1〜11のいずれか一項に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
項13.
前記組成物が、少なくとも1つのビニルエーテル化合物を含む、項1〜12のいずれか一項に記載の硬化性組成物。
項14.
前記少なくとも1つのビニルエーテル化合物が、モノビニルエーテル、ジビニルエーテル、トリビニルエーテル、またはこれらの組み合わせを含む群から選択される、項1〜13のいずれか一項に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
項15.
前記ビニルエーテルが、ブタンジオールジビニルエーテル、ジエチレングリコールジビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、またはそれらの混合物である、項1〜14のいずれか一項に記載の硬化性組成物。
項16.
前記組成物が、前記ジビニルアレーンジオキシド以外の、少なくとも1つのエポキシド化合物を含む、項1〜15のいずれか一項に記載の硬化性組成物。
項17.
前記組成物が、少なくとも1つの光増感剤を含む、項1〜16のいずれか一項に記載の硬化性組成物。
項18.
前記少なくとも1つの光増感剤が、置換及び非置換の多環式芳香族化合物、置換及び非置換の芳香族複素環式化合物、ならびにこれらの組み合わせを含む群から選択される、項1〜17のいずれか一項に記載の硬化性組成物。
項19.
前記少なくとも1つの光増感剤が、ジブトキシアントラセン、ジプロポキシアントラセン、ジエトキシアントラセン、ヒドロキシメチルアントラセン、ジメトキシアントラセン、またはそれらの混合物である、項1〜18のいずれか一項に記載の硬化性組成物。
項20.
熱安定性インクジェットインク硬化性組成物を含む、項1〜19のいずれか一項に記載の硬化性組成物。
項21.
インク組成物を調製するための熱安定性UV硬化性エポキシ樹脂組成物を調製するための方法であって、
(a)少なくとも1つのジビニルアレーンジオキシド化合物と、
(b)少なくとも1つの光開始剤化合物と、
(c)少なくとも1つの顔料と、
(d)少なくとも1つの任意添加剤と、を混合し、
前記少なくとも1つの光開始剤化合物が、以下の構造:
[ArS][Z(Q)N+1
(式中、[ArS]は、トリアリールスルホニウムカチオンであり、[Z(Q)N+1は、非酸化性弱配位アニオンであり、Zは、第3a族、第4a族、または第5a族原子であり、Qは、フッ素(F)、有機フッ素ラジカル、またはそれらの混合物であり、Nは、元素Zの原子番号であり、Zに直接結合される第Q族は、第5a族に対して(N+1)/2以下である)を有するトリアリールスルホニウム塩であり、
前記少なくとも1つの顔料が、(i)フタロシアニン化合物に基づくシアン色顔料、または(ii)アミノN−H基を担持する環式有機化合物に基づくマゼンタ色顔料であり、
エージング前の前記熱安定性硬化性エポキシ樹脂組成物の粘度が、25℃で約50mPa−s未満であり、
60℃で約24時間〜約72時間のエージング後、25℃で測定される前記シアン色インクの粘度における前記短期変化が、約80パーセント未満であり、60℃で少なくとも約170時間のエージング後、25℃で測定される前記シアン色インクの粘度における前記長期変化が、約90パーセント未満であり、
60℃で約24時間〜約72時間のエージング後、25℃で測定される前記マゼンタ色インクの粘度における前記短期変化が、約50パーセント未満であり、60℃で少なくとも約105時間のエージング後、25℃で測定される前記マゼンタ色インクの粘度における前記長期変化が、約50パーセント未満である、前記方法。
項22.
任意で他の所望の添加剤が、充填剤、反応希釈剤、可撓性付与剤、加工助剤、強化剤、及びそれらの混合物を含む群を含む、項21に記載の方法。
項23.
前記構成成分が、0℃〜50℃で混合される、項21または22に記載の方法。
項24.
前記熱安定性エネルギー硬化性エポキシ樹脂組成物が、バッチまたは連続機器において混合される、項21〜23のいずれか一項に記載の方法。
項25.
項1〜24のいずれか一項に従って、前記硬化性エポキシ樹脂組成物を硬化させることによって調製される、硬化生成物。
項26.
前記生成物が、インクジェットインクコーティングを含む、項1〜24のいずれか一項に記載の硬化生成物。
項27.
前記生成物が、塗料を含む、項1〜24のいずれか一項に記載の硬化生成物。
項28.
前記生成物が、コーティングを含む、項1〜24のいずれか一項に記載の硬化生成物。
項29.
前記生成物が、熱硬化性樹脂生成物を含む、項1〜24のいずれか一項に記載の硬化生成物。
以下の実施例及び比較実施例は、本発明を更に詳細に説明するが、その範囲を制限すると解釈されるべきではない。以下の実施例において使用される様々な用語及び表記を以下の通り本明細書において説明する。
「DVBDO 95%」は、95%のジビニルベンゼンジオキシドを表す。
「TEGDVE」は、トリエチレングリコールジビニルエーテルを表し、BASFから市販されている製品である。
「BDDVE」は、ブタンジオールジビニルエーテルを表し、BASFから市販されている製品である。
「DEA」は、9,10−ジエトキシアントラセンの略語であり、Kawasaki Kaseiから市販されている光増感剤である。
「シクロ」は、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、脂環式エポキシを表し、Synasia 06E樹脂としてSynasiaから、Celloxide 2021PとしてDaicelから、または以前は、UVR 6105及びERL 4221としてThe Dow Chemical Companyから市販されている。
Irgacure 290は、BASFから市販されているトリアリールスルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート光開始剤である。
CPI 6992は、ビス[4−(ジフェニルスルホニオ)フェニル]スルフィドビス(ヘキサフルオロホスフェート)及びジフェニル[(フェニルチオ)フェニル]−スルホニウムヘキサフルオロホスフェートの混合物であり、Aceto Corporationから市販されているプロピレンカーボネート中の混合トリアリールスルホニウムヘキサフルオロホスフェート光開始剤である。
Esacure 1187は、Lambertiから市販されている架橋トリアリールスルホニウムヘキサフルオロホスフェート光開始剤である。
Omnicat 650は、IGM Resinsから市販されている架橋トリアリールスルホニウムヘキサフルオロホスフェートである。
スルホニウムトリフレートは、Aldrich Chemicalから市販されている、ビス[4−(ジフェニルスルホニオ)フェニル]スルフィドビス(トリフルオロメチルスルホネート)及びジフェニル[(フェニルチオ)フェニル]−スルホニウムトリフルオロメチルスルホネートの混合物である。
Double cure 1190及び1176は、それぞれ、Double Bond Chemicalから市販されている、ヘキサフルオロホスフェート及びヘキサフルオロアンチモネートとの混合トリアリールスルホニウム光開始剤である。
Irgacure 270は、BASFから市販されているトリアリールスルホニウムヘキサフルオロホスフェート光開始剤である。
Ningbo CPIは、ビス[4−(ジフェニルスルホニオ)フェニル]スルフィドビス(ヘキサフルオロアンチモネート)及びジフェニル[(フェニルチオ)フェニル]−スルホニウムヘキサフルオロアンチモネートの混合物であり、Ningbo Chemicalから市販されている。
CPI 210Sは、ジフェニル[(フェニルチオ)フェニル]−スルホニウムトリス(ペンタフルオロエチル)−トリフルオロホスフェート、トリアリールスルホニウムトリフルオロ−トリス(ペンタフルオロエチル)ホスフェート光開始剤であり、ジフェニル[(フェニルチオ)フェニル]−スルホニウムヘキサフルオロホスフェート、トリアリールスルホニウムヘキサフルオロホスフェート光開始剤であるCPI 100PとともにSan Aproから市販されている。
BYK 378は、BYKから市販されている界面活性剤である。
RJAから市販されている以下の顔料の各自は、担体中の25%の分散体、TEGDVE(「担体−TEGDVE」)などのビニルエーテル、またはビニルエーテル及び脂環式エポキシ樹脂のブレンドとして供給される。
1.シアン色:Pigment Blue15:4:銅フタロシアニン(「PB15:4」)。
2.シアン色:Pigment Blue15:3:銅フタロシアニン(「PB15:3」)。
3.マゼンタ色:Pigment Red122:ジメチルキナクリドン(「PR122」)。
4.マゼンタ色:Pigment Violet 19:キナクリドン(「PV19」)
以下の標準分析機器及び方法を使用して、粘度及び表面張力の実験値を得る。
粘度の測定
直径60ミリメートル(mm)の平面ステンレス鋼上部プレート、ならびに液体試料の温度及びペルチェプレートの表面に作用する法線力の両方を制御する底部のペルチェプレートアセンブリを装着した応力制御レオメータであるTA Instruments AR2000で配合物の粘度を測定した。頂部プレートを液体配合物上に下げる前に、2つのプレート間の100ミクロン(p)の隙間が実現されるまで、底部プレート上に約0.5ミリリットル(mL)の配合物を堆積させた。その後、底部プレートの温度を25℃に維持しながら、頂部プレートを10秒−1の剪断速度で回転させた。TA Instrumentsによりソフトウェアを使用して、粘度を自動的に算出し、ミリパスカル秒(mPa−s)で報告した。
一般的なインク調製手順
乾燥光開始剤をDVBDOまたは他のエポキシへ秤量することによって、インク組成物を調製した。光開始剤をDVBDO中に溶解した後、ビニルエーテル及び脂環式エポキシを光開始剤及びDVBDOの溶液に添加し、溶液を振盪によって混合した。その後、結果として得られる混合物に顔料分散体を添加し、この混合物を、数分間振盪または回転のいずれかによって均一にした。光開始剤が、プロピレンカーボネートなどの担体中の液体として供給されるとき、及びその場合、光開始剤/担体は、他の構成成分の後、しかし顔料分散体の前に、上記の混合物に添加した。光増感剤を使用した場合、最初に乾燥光増感剤を秤量し、ビニルエーテル中に溶解した。次いで、インクを1tのガラス繊維フィルタで濾過し、不透明な容器中に保存した。以下の表において、各インク配合物の構成成分をそれらの重量%として表す。
インク熱安定度
インク組成物を60℃で保存し、25℃でのその粘度を本明細書において「短期」と呼ばれる24〜72時間(hr)後に定期的に測定し、その後、本明細書において「長期」と呼ばれる少なくとも100hrかつ最大483hrの間、定期的に測定した。初期粘度に対する短期試験及び/または長期試験後の粘度における変化によって、ならびに初期粘度に対する短期試験及び/または長期試験間の粘度における増加割合によって、インクの熱安定度を測定する。より低い粘度変化及びより低い粘度変化%は、インクのより良好な熱安定度を表す。
実施例1〜6:25℃で30mPa−s未満を有する熱安定性シアン色インク
上記のように「一般的なインク調製手順」を使用し、フタロシアニン型シアン色顔料PB15:4及びトリアリールスルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート光開始剤Irgacure 290を使用して、表IVに記載される実施例1〜6を調製した。
Figure 0006920205
実施例1〜6は、25℃で30mPa−s未満の初期粘度を有し、40%未満の短期熱安定度を有して、30%未満の長期安定度を有するシアン色インク配合物を示す。
比較例A及びB−25℃で30mPa−s未満を有する熱不安定性シアン色インク
フタロシアニン型シアン色顔料PB15:4及びトリアリールスルホニウムヘキサフルオロホスフェート光開始剤CPI 6992を使用して、実施例1〜6において、上記されるように表Vに記載される比較例A及びBを調製した。
Figure 0006920205
比較例A及びBの配合物は、実施例1〜6の配合物と同様のこのような配合物は、25℃で30mPa−s未満の初期粘度を有することを示す。異なる光開始剤を使用するとき、配合物は、130%超の短期熱安定度を有する。
実施例7〜14:25℃で10mPa−s未満を有する熱安定性シアン色インク
フタロシアニン型シアン色顔料PB15:4、及びトリアリールスルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート光開始剤Irgacure 290またはトリアリールスルホニウムトリフルオロトリス(ペンタフルオロエチル)ホスフェート光開始剤CPI 210Sのいずれかを使用して、実施例1〜6において、上記のように表VIに記載される実施例7〜14を調製した。
Figure 0006920205
実施例7〜14は、25℃で10mPa−s未満の初期粘度を有し、粘度における変化が70%未満の短期熱安定度を有して、粘度における変化が70%未満の長期熱安定度を有するシアン色インク配合物を示す。例えば、実施例14は、ヘキサフルオロホスフェートまたはヘキサフルオロアンチモネートの使用と比較して、著しく改善された安定度を示す。
比較例C〜G−25℃で10mPa−s未満を目標とする熱不安定性シアン色インク
フタロシアニン型シアン色顔料PB15:4、及びトリアリールスルホニウムヘキサフルオロホスフェート光開始剤、例えばCPI 6992もしくはCPI100P、または架橋トリアリールスルホニウムヘキサフルオロホスフェイト光開始剤、例えばEsacure 1187もしくはOmnicat 650、またはトリアリールスルホニウムトリフレートのいずれかを使用して、実施例1〜6において、上記のように表VIIに記載される比較例C〜Gを調製した。
Figure 0006920205
比較例Cは、比較例Cの配合物が異なる光開始剤を使用し、90%の短期熱安定度及び100%超の長期熱安定度を有することを除いて、25℃で10mPa−s未満の初期粘度を有する実施例1〜6のものと同様の配合物を示す。比較例D〜Gは、比較例D〜Gが異なる光開始剤を使用し、25℃で10mPa−s未満の初期粘度を有しないことを除いて、実施例1〜6のものと同様の配合物を示す。実施例Dにおいて、光開始剤の濃度は、光開始剤の限定溶解度のため、3重量%に限定された。
実施例15〜17−25℃で30mPa−s未満を有する熱安定性マゼンタ色インク
キナクリドン型マゼンタ色顔料PR122及びPV19、ならびにトリアリールスルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート光開始剤Irgacure 290を使用して、実施例1〜6において、上記のように表VIIIに記載される実施例15〜17を調製した。
Figure 0006920205
実施例15〜17は、25℃で30mPa−s未満の初期粘度を有し、10%未満の長期安定度を有するマゼンタ色インク配合物を記載する。
比較例H〜L−25℃で30mPa−s未満を有する熱不安定性マゼンタ色インク
キナクリドン型マゼンタ色顔料PR122、及びCPI 6992、Esacure 1187、Double Cure 1190、Double Cure 1176、Irgacure 270、またはNingboトリアリールスルホニウムヘキサフルオロアンチモネートとしてのトリアリールスルホニウムヘキサフルオロホスフェート光開始剤のいずれかを使用して、実施例1〜6において、上記のように表IXに記載される比較例H〜Lを調製した。
Figure 0006920205
比較例H〜Lは、25℃で30mPa−s未満の初期粘度を有するが、異なる光開始剤を使用する実施例15〜17のものと同様の配合物が、120%未満の長期熱安定度を有することを示す。
実施例18〜21−25℃で10mPa−s未満を有する熱安定性マゼンタ色インク
キナクリドン型マゼンタ色顔料PR122及びPV19、ならびにトリアリールスルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート光開始剤Irgacure 290またはトリアリールスルホニウムトリフルオロ−トリス(ペンタフルオロエチル)ホスフェート光開始剤CPI 210Sのいずれかを使用して、実施例1〜6において、上記のように表Xに記載される実施例18〜21を調製した。
Figure 0006920205
実施例18〜21は、25℃で10mPa−s未満の初期粘度を有し、10%未満の短期熱安定度及び10%未満の長期安定度を有するマゼンタ色インク配合物を記載する。
比較例M〜Q−25℃で10mPa−s未満を目標とする熱不安定性マゼンタ色インク
キナクリドン型マゼンタ色顔料PR122またはPV19、及びトリアリールスルホニウムヘキサフルオロホスフェート光開始剤、例えば、CPI 6992、Esacure 1187、またはCPI 100Pのいずれかを使用して、実施例1〜6において、上記のように表XIに記載される比較例H〜Lを調製した。
Figure 0006920205
比較例M〜Oは、配合物が異なる光開始剤を使用し、90%超の短期熱安定度及び75%超の長期熱安定度を有することを除いて、25℃で10mPa−s未満の初期粘度を有する実施例18〜21のものと同様の配合物を記載する。比較例P及びQは、配合物が異なる光開始剤を使用し、25℃で10mPa−s未満の初期粘度を有しないことを除いて、実施例18〜22のものと同様の配合物を記載する。

Claims (29)

  1. インク組成物を調製するための熱安定性放射線硬化性エポキシ樹脂組成物であって、
    (a)少なくとも1つのジビニルアレーンジオキシド化合物と、
    (b)トリアリールスルホニウムトリス(ペルフルオロエチル)トリフルオロホスフェート及びトリアリールスルホニウムテトラキス(ペルフルオロフェニル)ボレートからなる群から選択される少なくとも1つの光開始剤化合物と、
    (c)少なくとも1つの顔料と、
    (d)少なくとも1つの任意添加剤と、を含み、
    前記少なくとも1つの顔料が、(i)シアン色顔料、または(ii)マゼンタ色顔料であり、
    エージング前の前記硬化性エポキシ樹脂組成物の粘度が、25℃で50mPa・s未満であり、
    60℃で24時間〜72時間のエージング後、25℃で測定されるシアン色インクの粘度における短期変化が、80パーセント未満であり、60℃で少なくとも170時間のエージング後、25℃で測定される前記シアン色インクの粘度における長期変化が、90パーセント未満であり、
    60℃で24時間〜72時間のエージング後、25℃で測定されるマゼンタ色インクの粘度における短期変化が、50パーセント未満であり、
    60℃で少なくとも105時間のエージング後、25℃で測定される前記マゼンタ色インクの粘度における長期変化が、50パーセント未満である、前記硬化性エポキシ樹脂組成物。
  2. 25℃で測定される前記硬化性エポキシ樹脂組成物の粘度が、2mPa・s〜50mPa・s未満であり、
    60℃で24時間〜72時間のエージング後、25℃で測定される前記シアン色インクの粘度における前記短期変化が、70パーセント未満であり、60℃で少なくとも170時間のエージング後、25℃で測定される前記シアン色インクの粘度における前記長期変化が、70パーセント未満であり、
    60℃で24時間〜72時間のエージング後、25℃で測定される前記マゼンタ色インクの粘度における前記短期変化が、10パーセント未満であり、60℃で少なくとも105時間のエージング後、25℃で測定される前記マゼンタ色インクの粘度における前記長期変化が、10パーセント未満である、請求項1に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
  3. 25℃で測定される前記硬化性エポキシ樹脂組成物の粘度が、2mPa・s〜25mPa・sである、請求項1または2に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
  4. 25℃で測定される前記硬化性エポキシ樹脂組成物の粘度が、2mPa・s〜10mPa・sである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
  5. 25℃で測定される前記硬化性エポキシ樹脂組成物の粘度が、4mPa・s〜10mPa・sである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
  6. 前記少なくとも1つのジビニルアレーンジオキシド化合物が、置換ジビニルベンゼンジオキシド、ジビニルナフタレンジオキシド、ジビニルビフェニルジオキシド、ジビニルジフェニルエーテルジオキシド、及びこれらの組み合わせを含む群から選択される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
  7. 前記少なくとも1つのジビニルアレーンジオキシド化合物が、ジビニルベンゼンジオキシド樹脂である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
  8. 前記ジビニルベンゼンジオキシドが、1,3−異性体、1,4−異性体、またはこれらの組み合わせを含む、請求項7に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
  9. 前記少なくとも1つのカチオン性光開始剤が、スルホニウム系光開始剤である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
  10. 前記少なくとも1つの光開始剤化合物が、スルホニウムテトラキス(ペルフルオロフェニル)ボレートである、請求項1〜9のいずれか一項に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
  11. 前記少なくとも1つの顔料化合物が、シアン色顔料、マゼンタ色顔料、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1〜10に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
  12. 前記少なくとも1つの顔料化合物が、PB15:4、PR122、PV19、及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
  13. 前記硬化性エポキシ樹脂組成物が、少なくとも1つのビニルエーテル化合物を含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
  14. 前記少なくとも1つのビニルエーテル化合物が、モノビニルエーテル、ジビニルエーテル、トリビニルエーテル、またはこれらの組み合わせを含む群から選択される、請求項1〜13のいずれか一項に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
  15. 前記ビニルエーテルが、ブタンジオールジビニルエーテル、ジエチレングリコールジビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、またはそれらの混合物である、請求項1〜14のいずれか一項に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
  16. 前記硬化性エポキシ樹脂組成物が、前記ジビニルアレーンジオキシド以外の、少なくとも1つのエポキシド化合物を含む、請求項1〜15のいずれか一項に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
  17. 前記硬化性エポキシ樹脂組成物が、少なくとも1つの光増感剤を含む、請求項1〜16のいずれか一項に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
  18. 前記少なくとも1つの光増感剤が、置換及び非置換の多環式芳香族化合物、置換及び非置換の芳香族複素環式化合物、ならびにこれらの組み合わせを含む群から選択される、請求項17に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
  19. 前記少なくとも1つの光増感剤が、ジブトキシアントラセン、ジプロポキシアントラセン、ジエトキシアントラセン、ヒドロキシメチルアントラセン、ジメトキシアントラセン、またはそれらの混合物である、請求項17に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
  20. 熱安定性インクジェットインク硬化性組成物を含む、請求項1〜19のいずれか一項に記載の硬化性エポキシ樹脂組成物。
  21. インク組成物を調製するための熱安定性放射線硬化性エポキシ樹脂組成物を調製するための方法であって、
    (a)少なくとも1つのジビニルアレーンジオキシド化合物と、
    (b)トリアリールスルホニウムトリス(ペルフルオロエチル)トリフルオロホスフェート及びトリアリールスルホニウムテトラキス(ペルフルオロフェニル)ボレートからなる群から選択される少なくとも1つの光開始剤化合物と、
    (c)少なくとも1つの顔料と、
    (d)少なくとも1つの任意添加剤と、を混合し、
    前記少なくとも1つの顔料が、(i)フタロシアニン化合物に基づくシアン色顔料、または(ii)アミノN−H基を担持する環式有機化合物に基づくマゼンタ色顔料であり、
    エージング前の前記硬化性エポキシ樹脂組成物の粘度が、25℃で50mPa・s未満であり、
    60℃で24時間〜72時間のエージング後、25℃で測定される前記シアン色インクの粘度における前記短期変化が、80パーセント未満であり、60℃で少なくとも170時間のエージング後、25℃で測定される前記シアン色インクの粘度における前記長期変化が、90パーセント未満であり、
    60℃で24時間〜72時間のエージング後、25℃で測定される前記マゼンタ色インクの粘度における前記短期変化が、50パーセント未満であり、60℃で少なくとも105時間のエージング後、25℃で測定される前記マゼンタ色インクの粘度における前記長期変化が、50パーセント未満である、前記方法。
  22. 前記少なくとも1つの任意添加剤が、充填剤、反応希釈剤、可撓性付与剤、加工助剤、強化剤、及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項21に記載の方法。
  23. 前記(a)、(b)、(c)、及び(d)が、0℃〜50℃で混合される、請求項21または22に記載の方法。
  24. 前記硬化性エポキシ樹脂組成物が、バッチまたは連続機器において混合される、請求項21〜23のいずれか一項に記載の方法。
  25. 請求項1〜24のいずれか一項に従って、前記硬化性エポキシ樹脂組成物を硬化させることによって調製される、硬化生成物。
  26. 前記硬化生成物が、インクジェットインクコーティングを含む、請求項25に記載の硬化生成物。
  27. 前記硬化生成物が、塗料を含む、請求項25に記載の硬化生成物。
  28. 前記硬化生成物が、コーティングを含む、請求項25に記載の硬化生成物。
  29. 前記硬化生成物が、熱硬化性樹脂生成物を含む、請求項25に記載の硬化生成物。
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