JP6919521B2 - ドアチェック装置の取付構造 - Google Patents

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本発明はドアチェック装置の取付構造に係る。特に、本発明はドアチェック装置をドアパネルに取り付けるためのドアチェックブラケット(ドアチェックリインフォースメントとも呼ばれる)の構造の改良に関する。
従来、例えば特許文献1にも開示されているように、自動車のサイドドアには、ドアパネル(より具体的にはヒンジサイドパネル)におけるドアヒンジの近傍にドアチェック装置が取り付けられている。このドアチェック装置は、サイドドアの開閉動作においてその中間位置でサイドドアを保持したり、サイドドアの最大開放位置を規定したりするためのものである。
ドアチェック装置の構造として、一般的には、ドアパネルに取り付けられたドアチェックハウジングと、該ドアチェックハウジングに挿通されて一端が車体側(ピラー等の車体骨格部材)に回動自在(鉛直軸周りに回動自在)に支持されたチェックアームとを備えている。また、このチェックアームの他端にはサイドドアの最大開放位置を規定するためのチェックストッパが設けられている。これにより、サイドドアの開放動作時には、該サイドドアが回動するに従ってドアチェックハウジングがチェックアームの一端側から他端側に向かって相対的に移動していき、該ドアチェックハウジングがチェックアームのチェックストッパに当接した時点でサイドドアの開放は制限される。つまり、このドアチェックハウジングがチェックストッパに当接した状態がサイドドアの最大開放状態となる。一方、サイドドアの閉鎖動作時には、該サイドドアが回動するに従ってドアチェックハウジングがチェックアームの他端側から一端側に向かって相対的に移動していく。
ところで、サイドドアの最大開放状態において開放方向に大きな荷重が作用した場合、ドアチェック装置に大きな荷重が入力されることになる。このため、ドアチェック装置は厚板で成るドアパネル(ヒンジサイドパネル)に取り付けられる場合が多い。また、特許文献1に開示されているように、サイドドアのドアパネルに補強部材としてのドアチェックブラケット(特許文献1ではブラケットユニットと称している)を取り付けておき、このドアチェックブラケットにドアチェックハウジングを取り付ける構造も提案されている。例えば、ドアパネルをアルミニウム製とした場合に特に有効な手段である。
特開2007−253894号公報
しかしながら、サイドドアのドアパネルにドアチェックブラケットを取り付けた構造であっても、このドアチェックブラケットにおける部分的な応力集中によって折れ変形が生じてしまいドアチェックブラケットに支持されているドアチェックハウジングの位置が適正位置からずれてしまう虞があった。具体的には、例えばドアチェックブラケットにおけるドアパネル側への結合面とドアチェックハウジングが取り付けられる面との間の稜線が直線であった場合に、この稜線部分に応力集中が生じてドアチェックブラケットに折れ変形が生じてしまう可能性がある。
図8は、この場合の変形状態を模式的に示す図(ドアチェックハウジングcの取付位置周辺における水平方向に沿った断面の模式図)であり、仮想線で示す線図が変形前におけるドアパネルa、ドアチェックブラケットb、ドアチェックハウジングcを表している。また、実線で示す線図が変形後におけるドアパネルa’、ドアチェックブラケットb’を表している。この図8では、図中の破線で囲んだ領域においてドアチェックブラケットb’の折れ変形が生じている。
この折れ変形を抑制する手段としてドアチェックブラケットbの大型化や板厚寸法の増大等が考えられるが、これではドアチェックブラケットbの重量の増大に伴ってサイドドア全体としての重量の増大に繋がってしまうため好ましくない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ドアチェック装置をドアチェックブラケットを介してドアパネルに取り付ける構造において、重量の増大を抑制しながらもドアチェックブラケットの折れ変形を抑制できるドアチェック装置の取付構造を提供することにある。
前記の目的を達成するための本発明の解決手段は、ドアパネルにドアチェックブラケットを介して取り付けられるドアチェックハウジングと、該ドアチェックハウジングに挿通され且つ一端側が車体骨格部材に連結されたチェックアームと、該チェックアームの他端側に設けられ且つドア最大開放状態において前記ドアチェックハウジングが当接するチェックストッパとを備えたドアチェック装置の取付構造を前提とする。そして、このドアチェック装置の取付構造は、前記ドアチェックブラケットが、前記ドアパネルに取り付けられるドアパネル取付部、および、前記ドアパネル取付部に対し、その延在方向に直交する方向に関して前記ドアパネルとは反対側に位置し且つ前記ドアチェックハウジングが取り付けられるドアチェックハウジング取付部を備えていると共に、前記ドアパネル取付部に連続する平面部、および、前記ドアチェックハウジング取付部に連続する曲面部を備えており、前記平面部と前記曲面部とが接する部分におけるこれら各部の表面同士の間の稜線が曲線のみで構成されていることを特徴とする。
この特定事項により、ドア最大開放状態にあっては、チェックアームの他端側に設けられたチェックストッパにドアチェックハウジングが当接することになる。そして、このドア最大開放状態において開放方向に大きな荷重が作用した場合、ドアチェックブラケットがドアパネルとドアチェックハウジングとの間に挟まれて大きな荷重が入力されることになる。この際、本解決手段では、ドアチェックブラケットにおいてドアパネル取付部に連続する平面部とドアチェックハウジング取付部に連続する曲面部とが接する部分におけるこれら各部の表面同士の間の稜線が曲線のみで構成されていることにより、この部分での応力集中は生じ難く(荷重を分散でき)、これによりドアチェックブラケットに折れ変形が生じ難くなっている。このため、ドアチェックブラケットの大型化や板厚寸法の増大等を必要とすることなく、つまり、ドアチェックブラケットの重量の増大を抑制しながらもドアチェックブラケットの耐久性を高めることができる。
本発明では、ドアチェック装置のドアチェックハウジングが取り付けられるドアチェックブラケットにおいて、ドアパネル取付部に連続する平面部とドアチェックハウジング取付部に連続する曲面部とが接する部分におけるこれら各部の表面同士の間の稜線を曲線のみで構成している。これにより、前記平面部と前記曲面部とが接する部分での応力集中は生じ難くなり、ドアチェックブラケットの大型化や板厚寸法の増大等を必要とすることなしに、ドアチェックブラケットの折れ変形を抑制して、その耐久性を高めることができる。
実施形態における右側フロントドアの水平方向に沿った断面図である。 実施形態における右側フロントドアおよびドアチェック装置の分解斜視図である。 実施形態におけるドアチェックブラケットの斜視図である。 図3におけるIV−IV線に沿った断面図である。 ドアチェックブラケットに作用する応力分布を示す図であって、図5(a)は実施形態に係るドアチェックブラケットにおける応力分布を、図5(b)は従来技術に係るドアチェックブラケットにおける応力分布をそれぞれ示す図である。 変形例1におけるドアチェックブラケットの斜視図である。 変形例2におけるドアチェックブラケットの斜視図である。 従来技術におけるドアチェックブラケットの変形状態を模式的に示す図であって、ドアチェックハウジングの取付位置周辺における水平方向に沿った断面の模式図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、自動車の右側フロントドアにおけるドアチェック装置の取付構造として本発明を適用した場合について説明する。
図1は、本実施形態における右側フロントドア1(以下、単にドア1と呼ぶ)の水平方向に沿った断面図である。この図1では、ドア1の最大開放(全開)状態を実線で、閉鎖(全閉)状態を仮想線でそれぞれ表している。また、図2は、ドア1およびドアチェック装置2の分解斜視図である。各図における矢印FRは車体前方向、矢印UPは上方向、矢印LHは車体左方向、矢印RHは車体右方向をそれぞれ示している。
−ドアの概略構成−
図1および図2に示すように、ドア1は、インナパネル11、アウタパネル12およびヒンジサイドパネル(本発明でいうドアパネル)13を備えており、このヒンジサイドパネル13が、インナパネル11の前端縁とアウタパネル12の前端縁との間に渡って取り付けられている。これらインナパネル11、アウタパネル12およびヒンジサイドパネル13はアルミニウムのプレス加工によって成形されている。このヒンジサイドパネル13は前板13aおよび側板13bを備えている。前板13aは、ドアヒンジや後述するドアチェックブラケット3が取り付けられる部分であって、ドア1の閉鎖状態において車幅方向に沿って延在する。また、側板13bは、インナパネル11の前端縁に接合される部分であって、ドア1の閉鎖状態において車体前後方向に沿って延在する。
また、ヒンジサイドパネル13の前板13aにおける上側部分および下側部分の2箇所は、ドア1を車体骨格部材(例えばAピラー)4に対して回動自在に支持するための図示しないドアヒンジが取り付けられるヒンジ取付部(図2において破線で囲んだ部分)14a,14bとなっている。
次に、ドアチェック装置2について説明する。このドアチェック装置2は、ドアチェックハウジング21とチェックアーム22とを備えている。
ドアチェックハウジング21は、前記ヒンジサイドパネル13の前板13aの内面(ドア1の閉鎖状態において車体後方側を向いている面)における前述した2箇所のヒンジ取付部14a,14b同士の間に、後述するドアチェックブラケット3を介して取り付けられている。つまり、ドアチェックブラケット3がヒンジサイドパネル13の前板13aにボルト止めまたは溶接されていると共に、ドアチェックハウジング21がドアチェックブラケット3にボルト止めされている。前記ドアチェックブラケット3の構成の詳細については後述する。
チェックアーム22は長尺状に形成されており、前記ドアチェックハウジング21に形成されている開口を通じて該ドアチェックハウジング21に挿通されている。
また、このチェックアーム22の長手方向の一端側23には上下方向に貫通する取付孔(図示省略)が形成されている。このチェックアーム22の一端側23は、図1に示すように、車体骨格部材4に取り付けられた取付用ブラケット41によって回動自在に支持されている。つまり、この取付用ブラケット41にも上下方向に貫通する取付孔(図示省略)が形成されており、この取付孔に、チェックアーム22の一端側23に形成されている取付孔が位置合わせされた状態で上側から取付ピン42が挿通されていることにより、チェックアーム22の一端側23が車体骨格部材4に回動自在に支持されている。
また、このチェックアーム22の長手方向の他端側24には、ドア1の最大開放位置を規定するためのチェックストッパ25が設けられている。
これにより、ドア1の開放動作時には、該ドア1が回動するに従ってドアチェックハウジング21がチェックアーム22の一端側23から他端側24に向かって相対的に移動していき、該ドアチェックハウジング21がチェックアーム22のチェックストッパ25に当接した時点でドア1の開放は制限される(図1の矢印A1および実線で示すドア1の最大開放状態を参照)。つまり、このドアチェックハウジング21がチェックストッパ25に当接した状態がドア1の最大開放状態となる。一方、ドア1の閉鎖動作時には、該ドア1が回動するに従ってドアチェックハウジング21がチェックアーム22の他端側24から一端側23に向かって相対的に移動していく(図1の矢印A2および仮想線で示すドア1の閉鎖状態を参照)。
なお、前記ドアチェックハウジング21の内部には、前記チェックアーム22の上下面に摺接するように配設された図示しない保持ブロックが収容されており、この保持ブロックとチェックアーム22との間で生じる摺動抵抗やこの両者間での係合動作により、ドア1の開閉操作に所定の抵抗が付与されたり、該ドア1の開閉動作においてその中間位置(閉鎖位置と最大開放位置との間の中間位置)でドア1が保持されたりするようになっている。
−ドアチェックブラケットの構成−
次に、前記ヒンジサイドパネル13の内面に取り付けられるドアチェックブラケット3の構成について説明する。図3は本実施形態におけるドアチェックブラケット3の斜視図である。また、図4は、図3におけるIV−IV線に沿った断面図である。なお、以下の説明でいう各方向はドア1が閉鎖状態にある場合の方向とする。
これらの図に示すように、ドアチェックブラケット3は、ドア1の閉鎖状態において車幅方向に沿って延びる第1プレート部5と、該第1プレート部5の車幅方向の内側縁から車体後方に向かって延びる第2プレート部6とを備えている。
前記第1プレート部5は、前記ヒンジサイドパネル13の前板13aの内面に重ね合わされるパネル結合部51と、該パネル結合部51よりも車幅方向の内側に位置するドアチェックハウジング取付部52とを有している。
前記パネル結合部51は、車幅方向の外側に向かって延在し且つ複数箇所(図3に示すものでは3箇所)にボルト挿通孔H1が形成された外側結合部51a、上方に延在し且つボルト挿通孔H2が形成された上側結合部51b、下方に延在し且つボルト挿通孔H3が形成された下側結合部51cを備えている。これら外側結合部51a、上側結合部51bおよび下側結合部51cは、共にヒンジサイドパネル13の前板13aの内面(車体後方側を向いている面)に重ね合わせ可能となるように同一仮想平面上に位置している。そして、これら結合部51a,51b,51cがヒンジサイドパネル13の前板13aの内面に重ね合わされ、各ボルト挿通孔H1,H2,H3に図示しないボルトが挿通されることにより、ドアチェックブラケット3のパネル結合部51がヒンジサイドパネル13の前板13aにボルト止めされている。また、ドアチェックブラケット3のパネル結合部51は、ヒンジサイドパネル13の前板13aに溶接されるものであってもよい。
前記ドアチェックハウジング取付部52は、前記パネル結合部51に対しその延在方向(車幅方向)に直交する車体後方側(ヒンジサイドパネル13の前板13aとは反対側)に位置し且つ前記ドアチェック装置2のドアチェックハウジング21が取り付けられる平板状の部分である。また、このドアチェックハウジング取付部52は、その中央部に前記チェックアーム22が挿通されるチェックアーム挿通孔53が形成されていると共に、このチェックアーム挿通孔53の上側および下側に、それぞれボルト挿通孔H4が形成されている。ドアチェックハウジング21にも同様のボルト挿通孔H5(図2を参照)が形成されており、これらボルト挿通孔H4,H5同士が位置合わせされ、それぞれに図示しないボルトが挿通されることにより、ドアチェックハウジング21がドアチェックブラケット3のドアチェックハウジング取付部52にボルト止めされている。
前記第2プレート部6には、複数箇所(図3に示すものでは2箇所)にボルト挿通孔H6が形成されている。そして、この第2プレート部6は、ヒンジサイドパネル13の側板13bの内面(車幅方向の外側を向いている面)に重ね合わされ、各ボルト挿通孔H6に図示しないボルトが挿通されることにより、ヒンジサイドパネル13の側板13bにボルト止めされている。また、第2プレート部6は、ヒンジサイドパネル13の側板13bに溶接されるものであってもよい。
本実施形態の特徴は、前記パネル結合部51に連続する平面部54と、前記ドアチェックハウジング取付部52に連続する曲面部55との境界部分の構成にある。以下、具体的に説明する。
パネル結合部51には、車幅方向に沿って延在する平面部54が連続している。つまり、前記外側結合部51aよりも車幅方向の内側、前記上側結合部51bよりも下側、前記下側結合部51cよりも上側に亘って平板状の平面部54(54a,54b,54c)が連続している。
また、ドアチェックハウジング取付部52には、前記平面部54(54a,54b,54c)に向かって車体前側に向けて湾曲した曲面部55が連続している。つまり、この曲面部55は、前記ドアチェックハウジング取付部52を底面とし、平面部54を先端部とする椀状の曲面で形成されている。言い替えると、この曲面部55は、外側結合部51aに連続する平面部54aに繋がるように湾曲された曲面部55aと、上側結合部51bに連続する平面部54bに繋がるように湾曲された曲面部55bと、下側結合部51cに連続する平面部54cに繋がるように湾曲された曲面部55cとが連続する曲面として構成されている。
そして、前記平面部54(54a,54b,54c)と前記曲面部55(55a,55b,55c)とが接する部分におけるこれら各部54,55の表面同士の間の稜線Lは略円弧形状の曲線のみで構成されている。例えば、この稜線Lは、ドアチェックブラケット3をドア閉鎖状態において前方から見た(ヒンジサイドパネル13の前板13aの延在方向に対して直交する方向から見た)場合に略円弧形状となっている。言い替えると、前記パネル結合部51に連続する平面部54の内側縁および前記ドアチェックハウジング取付部52に連続する曲面部55の外側縁それぞれの形状が略円弧形状となってこれら内側縁と外側縁とが互いに連続した構成となっている。この形状は、前記平面部54と前記曲面部55との境界部分に負荷(外力)が作用した場合に、その外力をドアチェックブラケット3の広範囲に亘って分散し、前記境界部分での応力集中を生じ難くするものである。
−実施形態の効果−
図1に実線で示すようにドア1が最大開放状態となって、チェックアーム22の他端側24に設けられたチェックストッパ25にドアチェックハウジング21が当接した状態において、ドア1の開放方向に大きな荷重が作用した際には、ドアチェックブラケット3がヒンジサイドパネル13とドアチェックハウジング21との間に挟まれて大きな荷重が入力されることになる。本実施形態では、前述したように、パネル結合部51に連続する平面部54とドアチェックハウジング取付部52に連続する曲面部55とが接する部分におけるこれら各部の表面同士の間の稜線Lが略円弧形状の曲線のみで構成されていることにより、この部分での応力集中は生じ難く(荷重を分散でき)、これによりドアチェックブラケット3に折れ変形が生じ難くなっている。このため、ドアチェックブラケット3の大型化や板厚寸法の増大等を必要とすることなく、つまり、ドアチェックブラケット3の重量の増大を招くことなくドアチェックブラケット3の耐久性を高めることができる。
また、本実施形態に係るドアチェックブラケット3では、前記平面部54と前記曲面部55とが接する部分におけるこれら各部の表面同士の間の稜線Lを略円弧形状の曲線のみで構成したことで、形状の急変部が存在しないことになり、このドアチェックブラケット3をプレス加工によって成形する場合の成形性を良好に確保することができる。
−ドアチェックブラケットにおける応力分布−
図5は、本実施形態の効果を確認するために行った試験結果を示す図である。この試験では、本実施形態に係る構成および従来技術に係る構成それぞれについて、ドア1の最大開放状態で開放方向に大きな荷重を作用させ、その場合のドアチェックブラケット3,bにおける各所の応力を計測することにより行った。
図5(a)は本実施形態に係るドアチェックブラケット3における応力分布を、図5(b)は従来技術に係るドアチェックブラケットにおける応力分布をそれぞれ示している。これらの図にあっては、特に応力の高い領域にグレーの色を付している。
図5(b)に示す従来技術に係るドアチェックブラケットbにあっては、該ドアチェックブラケットbにおけるドアパネル側への結合部b1とドアチェックハウジングが取り付けられるドアチェックハウジング取付部b2との間の稜線L’が直線となっており、この稜線部分に応力集中が生じている。このため、この稜線部分においてドアチェックブラケットbに折れ変形が生じてしまう虞がある。この図5(b)に示すドアチェックブラケットbにあっては、この折れ変形を抑制するために、ドアチェックブラケットbを大型化(図5(a)に示す本実施形態に係るドアチェックブラケット3に比べて大型化)しており、重量の大きいものとなっている。
これに対し、図5(a)に示す本実施形態に係るドアチェックブラケット3にあっては、ドアチェックブラケット3におけるパネル結合部51に連続する平面部54とドアチェックハウジング取付部52に連続する曲面部55との表面同士の間の稜線Lの全体が曲線となっており、この稜線部分に応力集中は生じ難く、これによりドアチェックブラケット3に折れ変形が生じ難くなっている。このため、ドアチェックブラケット3の大型化や板厚寸法の増大等を必要とすることなく、つまり、ドアチェックブラケット3の重量の増大を抑制しながらもドアチェックブラケット3の耐久性を高めることが可能であることが確認できた。一例として、前記稜線部分における応力は40%程度低減していた。また、ドアチェックブラケット3の重量としては例えば200g程度削減できた。
(変形例1)
次に変形例1について説明する。本変形例はドアチェックブラケット3の構成が前述した実施形態のものと異なっている。その他の構造は前記実施形態と同様であるので、ここでは前記実施形態との相違点についてのみ説明する。
図6は本変形例におけるドアチェックブラケット3の斜視図である。この図6に示すように、本変形例におけるドアチェックブラケット3は、パネル結合部51の上端縁部分に沿って水平方向に延在するビードB1が設けられており、これによってドアチェックブラケット3の上端縁部分が補強されている。このビードB1としては、ドアチェックブラケット3の一部に肉盛りが施された構造や、ドアチェックブラケット3の一部に膨出部が形成された構造が挙げられる。
本変形例の構造によれば、ドアチェックブラケット3の剛性が高められ、よりいっそうドアチェックブラケット3の稜線部分の折れ変形が生じ難くなっている。このため、ドアチェックブラケット3の耐久性をよりいっそう高めることができる。
(変形例2)
次に変形例2について説明する。本変形例もドアチェックブラケット3の構成が前述した実施形態のものと異なっている。その他の構造は前記実施形態と同様であるので、ここでも前記実施形態との相違点についてのみ説明する。
図7は本変形例におけるドアチェックブラケット3の斜視図である。この図7に示すように、本変形例におけるドアチェックブラケット3は、パネル結合部51からドアチェックハウジング取付部52に亘って水平方向に延在するビードB2が設けられており、これによってパネル結合部51から平面部54に亘る領域が補強されている。このビードB2としても、ドアチェックブラケット3の一部に肉盛りが施された構造や、ドアチェックブラケット3の一部に膨出部が形成された構造が挙げられる。
本変形例の構造によっても、ドアチェックブラケット3の剛性が高められ、よりいっそうドアチェックブラケット3に折れ変形が生じ難くなっている。このため、ドアチェックブラケット3の耐久性をよりいっそう高めることができる。
−他の実施形態−
なお、本発明は、前記実施形態および各変形例に限定されるものではなく、特許請求の範囲および該範囲と均等の範囲で包含される全ての変形や応用が可能である。
例えば、前記実施形態および各変形例では、自動車の右側フロントドア1におけるドアチェック装置2の取付構造として本発明を適用した場合について説明した。本発明はこれに限らず、自動車における何れのドアに対しても適用が可能である。
また、前記実施形態および各変形例では、ドア1を構成しているインナパネル11、アウタパネル12およびヒンジサイドパネル13をアルミニウム製としていたが、鋼板製のものに対しても本発明は適用可能である。
本発明は、ドアチェック装置をドアパネルに取り付けるためのドアチェックブラケットに適用可能である。
13 ヒンジサイドパネル(ドアパネル)
2 ドアチェック装置
21 ドアチェックハウジング
22 チェックアーム
25 チェックストッパ
3 ドアチェックブラケット
4 車体骨格部材
51 パネル結合部(ドアパネル取付部)
52 ドアチェックハウジング取付部
54 平面部
55 曲面部
L 稜線

Claims (1)

  1. ドアパネルにドアチェックブラケットを介して取り付けられるドアチェックハウジングと、該ドアチェックハウジングに挿通され且つ一端側が車体骨格部材に連結されたチェックアームと、該チェックアームの他端側に設けられ且つドア最大開放状態において前記ドアチェックハウジングが当接するチェックストッパとを備えたドアチェック装置の取付構造において、
    前記ドアチェックブラケットは、前記ドアパネルに取り付けられるドアパネル取付部、および、前記ドアパネル取付部に対し、その延在方向に直交する方向に関して前記ドアパネルとは反対側に位置し且つ前記ドアチェックハウジングが取り付けられるドアチェックハウジング取付部を備えていると共に、前記ドアパネル取付部に連続する平面部、および、前記ドアチェックハウジング取付部に連続する曲面部を備えており、
    前記平面部と前記曲面部とが接する部分におけるこれら各部の表面同士の間の稜線が曲線のみで構成されていることを特徴とするドアチェック装置の取付構造。
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