JP6919506B2 - 電解システム、電解制御装置及び電解システムの制御方法 - Google Patents

電解システム、電解制御装置及び電解システムの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、電解システム、電解制御装置及び電解システムの制御方法に関する。
従来、太陽電池が発電した電気エネルギーにより、水を電気分解することによって水素を生成する技術が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2007−31813号公報 特開2001−335982号公報
図1は、水素製造システムの構成の一例を示す図である。図1に示される水素製造システム1001は、直流電圧(例えば、DC(Direct Current)400V)を交流電圧(例えば、AC(Alternating Current)200V)に変換するパワーコンディショナ92を備える。パワーコンディショナ92を太陽電池91に接続した場合、中間バス93に流れる電流は交流となる。そのため、水素電解装置95を接続するには、AC/DCコンバータ94によって交流を直流に再変換することが必要となるので、電力変換効率が低下する。また、水素電解装置95に発生する電圧を上げるため、セルが直列につながっている数(スタック数)を増やす場合がある。この場合、直列に接続されたセルが一つでも劣化して内部抵抗が増加すると、発熱によりそのセルで加速度的に劣化が進行し、ついには水素電解装置95全体が動作不能となるおそれがある。
そこで、本開示では、電力変換効率を向上させるとともに、継続動作が可能な電解システム、電解制御装置及び電解システムの制御方法が提供される。
本開示の一態様では、
発電した第1の直流電力を出力する発電装置と、
前記発電装置が出力する前記第1の直流電力を、入力される目標デューティ比に応じて、第2の直流電力にそれぞれ変換するとともに、前記第2の直流電力の電圧情報と前記第2の直流電力の電流情報とをそれぞれ出力する複数の変換装置と、
前記複数の変換装置の各々から出力される前記第2の直流電力がそれぞれ入力されて、気体をそれぞれ発生する複数の電解装置と、
前記第1の直流電力の電圧値と前記第1の直流電力の電流値とに基づき、前記発電装置が出力する前記第1の直流電力を最大電力に近づける制御情報を出力する制御装置と、
前記制御装置が出力する前記制御情報と、前記複数の変換装置の各々が出力する前記電圧情報及び前記電流情報とに基づき、前記目標デューティ比と前記複数の電解装置の各々を選択するか否かの選択信号とを、前記複数の変換装置の各々に対して出力する選択装置とを備える、電解システムが提供される。
本開示の一態様では、
発電した第1の直流電力を出力する発電装置が出力する前記第1の直流電力を、入力される目標デューティ比に応じて、第2の直流電力にそれぞれ変換するとともに、前記第2の直流電力の電圧情報と前記第2の直流電力の電流情報とをそれぞれ出力する複数の変換装置と、前記複数の変換装置の各々から出力される前記第2の直流電力がそれぞれ入力されて、気体をそれぞれ発生する複数の電解装置とを制御する電解制御装置であって、
前記第1の直流電力の電圧値と前記第1の直流電力の電流値とに基づき、前記発電装置が出力する前記第1の直流電力を最大電力に近づける制御情報を出力する制御装置と、
前記制御装置が出力する前記制御情報と、前記複数の変換装置の各々が出力する前記電圧情報及び前記電流情報とに基づき、前記目標デューティ比と前記複数の電解装置の各々を選択するか否かの選択信号とを、前記複数の変換装置の各々に対して出力する選択装置とを備える、電解制御装置が提供される。
本開示の一態様では、
発電した第1の直流電力を出力する発電装置を有する電解システムの制御方法であって、
前記電解システムが備える複数の変換装置は、前記発電装置が出力する前記第1の直流電力を、入力される目標デューティ比に応じて、第2の直流電力にそれぞれ変換するとともに、前記第2の直流電力の電圧情報と前記第2の直流電力の電流情報とをそれぞれ出力し、
前記電解システムが備える複数の電解装置は、前記複数の変換装置の各々から出力される前記第2の直流電力がそれぞれ入力されて、気体をそれぞれ発生し、
前記電解システムが備える制御装置は、前記第1の直流電力の電圧値と前記第1の直流電力の電流値とに基づき、前記発電装置が出力する前記第1の直流電力を最大電力に近づける制御情報を出力し、
前記電解システムが備える選択装置は、前記制御装置が出力する前記制御情報と、前記複数の変換装置の各々が出力する前記電圧情報及び前記電流情報とに基づき、前記目標デューティ比と前記複数の電解装置の各々を選択するか否かの選択信号とを、前記複数の変換装置の各々に対して出力する、電解システムの制御方法が提供される。
本開示によれば、電力変換効率を向上させるとともに、継続動作が可能な電解システム、電解制御装置及び電解システムの制御方法を提供することができる。
水素製造システムの構成の一例を示す図である。 本開示に係る電解システムの構成の一例を示す図である。 太陽電池の電流−電圧特性(IV特性)の一例を示す図である。 山登り法によるMPPT制御器の構成の一例を示す図である。 制御目標値を出力電流制御に使用した場合の山登り法の動作の一例を示す図である。 水電解セルの一例を示す模式図である。 水電解セルの電気特性の一例を示す図である。 DC/DCコンバータの構成の一例を示す図である。 DC/DCコンバータの効率の一例を示す図である。 セル選択器の構成の一例を示す図である。 セル選択器の構成の一例を示す図である。 メモリ内にリストを個別に用意した場合の一例を示す図である。 メモリ内にリストを構造体として用意した場合の一例を示す図である。 選択装置がDC/DCコンバータの出力電流の目標電流値を指定することによってMPPT制御が行われる場合の一例を示す図である。 選択装置がDC/DCコンバータの目標デューティ比を指定することによってMPPT制御が行われる場合の一例を示す図である。 目標電流値を指定する場合と目標デューティ比を指定する場合との比較を示す図である。 DC/DCコンバータの目標デューティ比の指定によってMPPT制御が行われる場合の一例を示すフローチャートである。 優先選択パラメータの計算方法の一例を示す表である。 ソーラーパネルとDC/DCコンバータの各出力電力の変化の一例を示すタイミングチャートである。 デューティ比と優先選択パラメータの変化の一例を示すタイミングチャートである。 本開示に係る電解システムの構成の他の一例を示す図である。
以下、本開示に係る電解システムの実施形態について説明する。
<電解システム>
図2は、本開示に係る電解システムの構成の一例を示す図である。図2に示される電解システム1000は、ソーラーパネル100が発電した電気エネルギーにより、水を電気分解することによって水素を生成する。電解システム1000は、ソーラーパネル100から最大電力が出力されるように、ソーラーパネル100から引き出す電力を制御する。電解システム1000は、ソーラーパネル100、複数のDC/DCコンバータ500、複数のセル200及び電解制御装置700を備える。電解制御装置700は、複数のDC/DCコンバータ500及び複数のセル200を制御する。電解制御装置700は、MPPT(Maximum Power Point Tracking)制御器300及びセル選択器400を備える。複数のDC/DCコンバータ500は、互いに同一の構成を有する。複数のセル200も、互いに同一の構成を有する。以下、各構成及び機能等について説明する。
ソーラーパネル100は、発電した第1の直流電力を出力する発電装置の一例であり、パネル面に配列された複数の太陽電池を有する。太陽電池は、光起電力効果を利用し、太陽光のような光エネルギーを直流電力に変換して出力する。
<太陽電池の制御>
図3は、太陽電池の電流−電圧特性(IV特性)の一例を示す図である。太陽電池は、内部抵抗の比較的大きな電池のような電流−電圧特性をもっており、電流を引き出すことで電圧降下が発生する。最大の電力を引き出せる電流と電圧で決まる最大電力点(Maximum Power Point)は、太陽電池を照らす照度と太陽電池の温度によって変化する。照度が高ければ、発電量があがるため、最大電力は増加する。一方で、太陽電池の温度が高くなると内部抵抗が増加し最大電力が低下する。
常に最大電力点を満たすように太陽電池から引き出す電力を制御する方法を最大電力点追従(MPPT:Maximum Power Point Tracking)制御とよび、山登り法と呼ばれる制御方法が使用されることが多い。太陽電池を高効率で使うためには、MPPT制御は有効な技術である。以下では、ソーラーパネル100の最大電力点での出力電力を最大電力Psolar_maxと表記する。
<山登り法によるMPPT制御器>
図4は、山登り法によるMPPT制御器の構成の一例を示す図である。MPPT制御器300は、ソーラーパネル100の出力ライン101に設置された電流計102及び電圧計103により計算されたソーラーパネル100の出力電力が最大になるように、制御目標値を制御する。制御目標値は、ソーラーパネル100の出力電力を最大電力Psolar_maxに近づける制御情報の一例である。本実施形態では、MPPT制御器300は、ソーラーパネル100の負荷の一つである電解槽制御器(具体的には、DC/DCコンバータ500)の制御目標値を制御する。
図5は、制御目標値を出力電流制御に使用した場合の山登り法の動作の一例を示す図である。次に、図4及び図5を参照して、MPPT制御器300の構成及び制御動作を詳述する。
MPPT制御器300は、タイマー2、クロックジェネレータ3、アンプ21,22を有する。また、MPPT制御器300は、乗算器4、サンプルアンドホールド回路5,6,7、比較器8、制御目標値生成部10(以下、「生成部10」とも称する)、インターフェイス回路11、差分器12、絶対値回路15、比較器13及び停止信号生成器16を有する。
電流計102は、ソーラーパネル100の出力電流(出力ライン101に流れる電流)を測定し、電圧計103は、ソーラーパネル100の出力電圧(出力ライン101に印加される電圧)を測定する。測定された電圧値Vを表す電圧信号及び測定された電流値Iを表す電流信号は、必要に応じて振幅調整用のアンプ21,22を通じて、MPPT制御器300に入力される。電圧値Vは、ソーラーパネル100の直流の出力電力の電圧値を表す。電流値Iは、ソーラーパネル100の直流の出力電力の電流値を表す。
タイマー2は、MPPT制御器300の動作を開始させるインターバルタイマーを表す。
タイマー2は、一定時間(例えば10秒周期)に一度、クロックジェネレータ3に1パルスのスタート信号(Start)を送信する。クロックジェネレータ3は、スタート信号を受信すると一定周期(例えば100ミリ秒周期)の1パルスのクロック3aを生成して出力し、クロック3aに同期して動作する回路(細点線の内部の回路3b)を起動させる。
クロック3aが回路3bに供給されると、電圧信号及び電流信号は、乗算器4によって、電力値を表す電力信号に変換される。電力信号が表す電力値は、サンプルアンドホールド回路5に格納される。サンプルアンドホールド部は、カスケード接続された3段のサンプルアンドホールド回路5,6,7を有する。サンプルアンドホールド回路5,6,7は、それぞれ、今回のクロック3aに対応する電力値Pnew、前回のクロック3aに対応する電力値Pold、前々回のクロック3aに対応する電力値Pooldを保持する。
比較器8は、今回のクロック3aに対応する電力値Pnewと前回のクロック3aに対応する電力値Poldとの大小を比較し、その比較結果を生成部10に出力する。
ここで、少なくとも一つのDC/DCコンバータ500が行う直流を直流に変換するスイッチング動作のデューティ比を、デューティ比xと表す。
今回の電力値Pnewが前回の電力値Poldよりも大きいとき、デューティ比xを変化させる制御目標値は、ソーラーパネル100の出力電力を上昇させる方向に変化したと推定される。したがって、生成部10は、今回の電力値Pnewが前回の電力値Poldよりも大きいと比較器8により検出されるとき、デューティ比xを前回変化させた方向と同じ方向に変化させる制御目標値を生成する。これにより、ソーラーパネル100の出力電力を更に上昇させて最大電力Psolar_maxに更に近づけることができる。
例えば、生成部10は、デューティ比xを増やす方向に制御目標値を前回変化させた場合において、今回の電力値Pnewが前回の電力値Poldよりも大きいと比較器8により検出されるとき、今回のデューティ比xも増やす方向に制御目標値を変化させる。これにより、例えば、ソーラーパネル100の出力電流の増加に応じてソーラーパネル100の出力電力が増加する区間から、ソーラーパネル100の出力電力を更に上昇させて最大電力Psolar_maxに更に近づけることができる。これに対し、生成部10は、デューティ比xを減らす方向に制御目標値を前回変化させた場合において、今回の電力値Pnewが前回の電力値Poldよりも大きいと比較器8により検出されるとき、今回のデューティ比xも減らす方向に制御目標値を変化させる。これにより、例えば、ソーラーパネル100の出力電流の増加に応じてソーラーパネル100の出力電力が減少する区間から、ソーラーパネル100の出力電力を更に上昇させて最大電力Psolar_maxに更に近づけることができる。
一方、今回の電力値Pnewが前回の電力値Poldよりも小さいとき、デューティ比xを変化させる制御目標値は、ソーラーパネル100の出力電力を低下させる方向に変化したと推定される。したがって、生成部10は、今回の電力値Pnewが前回の電力値Pold以下と比較器8により検出されるとき、デューティ比xを前回変化させた方向と逆の方向に変化させる制御目標値を生成する。これにより、ソーラーパネル100の出力電力を上昇させて最大電力Psolar_maxに近づけることができる。
例えば、生成部10は、デューティ比xを増やす方向に制御目標値を前回変化させた場合において、今回の電力値Pnewが前回の電力値Pold以下と比較器8により検出されるとき、今回のデューティ比xを減らす方向に制御目標値を変化させる。これにより、例えば、ソーラーパネル100の出力電流の増加に応じてソーラーパネル100の出力電力が減少する区間から、ソーラーパネル100の出力電力を上昇させて最大電力Psolar_maxに近づけることができる。これに対し、生成部10は、デューティ比xを減らす方向に制御目標値を前回変化させた場合において、今回の電力値Pnewが前回の電力値Pold以下と比較器8により検出されるとき、今回のデューティ比xを増やす方向に制御目標値を変化させる。これにより、例えば、ソーラーパネル100の出力電流の増加に応じてソーラーパネル100の出力電力が増加する区間から、ソーラーパネル100の出力電力を上昇させて最大電力Psolar_maxに近づけることができる。
インターフェイス回路11は、例えば、デジタル通信の場合、制御目標値をデジタル通信信号に変換する通信ポートであり、アナログ電圧信号による伝送の場合、制御目標値をアナログ電圧に変換するデジタルアナログコンバータである。以下、通信ポートを「COM」(COMmunication)と称し、デジタルアナログコンバータを「DAC」(Digital-to-Analog Converter)と称することがある。
差分器12は、今回のクロック3aに対応する電力値Pnew(サンプルアンドホールド回路5からの値)と前々回のクロック3aに対応する電力値Poold(サンプルアンドホールド回路7からの値)との差分を出力する。絶対値回路15は、その差分の絶対値をとって出力する。比較器13は、絶対値回路15によって得られたその差分の絶対値があらかじめ決められた閾値14よりも小さくなった時、ソーラーパネル100の出力電力が最大電力点に到達したとして、クロック停止信号(Stop)を停止信号生成器16に生成させる。クロックジェネレータ3は、停止信号生成器16により生成されたクロック停止信号を受信したとき、スタート信号を受信しているときかどうかにかかわらず、クロック3aの出力を停止する。これにより、MPPT制御器300のMPPT制御は、停止する。
生成部10は、MPPT制御器300のMPPT制御の停止期間では、MPPT制御器300の停止直前の制御目標値を出力し続ける。
<水電解セルの特性>
図6は、水電解セルの構成の一例を示す図である。セル200は、水電解セル又は電解槽とも称する。水に直流電圧が印加されることにより電気分解が起こり、気体(具体的には、酸素と水素)が発生する。発生した酸素は、酸素配管201(図2参照)を介して、大気に放出又は貯蔵される。発生した水素は、水素配管202(図2参照)を介して、貯蔵される。貯蔵された水素は、エネルギーとして利用される。
セル200は、対応するDC/DCコンバータ500から出力される直流電流が入力されて、水素等の気体を発生する電解装置の一例である。水電解セルには、アルカリ水型、高温水蒸気型、高分子ポリマー型などの様々な種類がある。
図7は、水電解セルの電気特性の一例を示す図である。水電解セルは、ダイオードのような電流‐電圧特性を持っており、1〜1.5V程度の閾値電圧から急激に電流が流れ出し、電気分解が始まる(図7実線参照)。水電解セルの使用を続けると、電極の劣化により水電解セルの抵抗が増大し、電流が流れにくくなる(図7点線参照)。
太陽光発電による水素製造では、水電解セルに入力される入力電力の変動が大きいため、低電力時でも電力効率の低下を抑制可能な常温稼働型の電解槽が使用されることが好ましい。水電解セルのセル電圧の変化に対し水電解セルのセル電流の変化が大きいため、水電解セルに印加する電圧を一定に制御する定電圧制御よりも、水電解セルに流す電流を一定に制御する定電流制御が行われることが好ましい。
数kWクラスの以上の水電解セルを単セルにすると、セル電流が大きくなりすぎて(〜数千A)、配線が困難になる。そのため、単セルを数十〜数百段スタックさせることで全体の動作電圧を上げ、セル電流を下げることができる。
<DC/DCコンバータ>
図8は、DC/DCコンバータの構成の一例を示す図である。図8は、図2に示す複数のDC/DCコンバータ500のそれぞれの構成の一例を示す。DC/DCコンバータ500は、変換装置の一例であって、セル200に供給する出力電流を制御する電流制御型DC/DCコンバータの一例である。複数のDC/DCコンバータ500は、ソーラーパネル100が出力する第1の直流電力を、入力される目標デューティ比に応じて、第2の直流電力にそれぞれ変換するとともに、第2の直流電力の電圧情報と第2の直流電力の電流情報とをそれぞれ出力する。
図8が示すDC/DCコンバータ500は、キャパシタ50、スイッチ51、トランス52、ダイオード53,54、インダクタ55、コンデンサ56、電流検出抵抗57、電流検出回路61及び電圧検出回路62を備える。また、DC/DCコンバータ500は、アナログデジタルコンバータ(Analog-to-Digital Converter、ADC)63,64、DCDC制御器58、ゲートドライバ69、マルチプレクサ65、通信ポート(COM)59及び汎用入出力ポート(General Purpose Input/Output、GPIO)60を備える。
DC/DCコンバータ500は、ソーラーパネル100内の複数の太陽電池で発電した電力を、スイッチ51のオンとオフによって、トランス52を介して伝送する。DC/DCコンバータ500は、トランス52を介して伝送された電力を、ダイオード53,54により整流後、インダクタ55とコンデンサ56で平滑化し、セル200に供給する。
DCDC制御器58は、スイッチ51のスイッチングのデューティ比が、セル選択器400から通信ポート59を介して供給される目標デューティ比と一致するように、スイッチ51のオン時間をゲートドライバ69によりPWM(Pulse Width Modulation)制御する。
DCDC制御器58は、例えば、ローパスフィルタ67及びPWM信号発生回路68を有する。PWM信号発生回路68は、ローパスフィルタ67によりフィルタ処理が施された目標デューティ比に、DC/DCコンバータ500のデューティ比xを調整するPWM信号を出力する。DC/DCコンバータ500のデューティ比xとは、図8の場合、スイッチ51のスイッチングのデューティ比を表す。ゲートドライバ69は、PWM信号発生回路68から出力されたPWM信号に従って、スイッチ51をスイッチングさせる。
セル200に供給する出力電流の電流値は、例えば、出力電流が流れる電流検出抵抗57の両端に発生する電圧が電流検出回路61のアンプにより増幅されることにより検出される。セル200に印加する出力電圧の電圧値は、例えば、電圧検出回路62のアンプにより増幅されることにより検出される。
DC/DCコンバータ500は、セル200の状態管理のため、セル200に印加する出力電圧の電圧値及びセル200に流す出力電流の電流値を通信ポート59経由で送信する機能を有する。例えば、ADC63は、電流検出回路61のアンプにより検出されたアナログ電流値をデジタルの電流検出値に変換して出力し、ADC64は、電圧検出回路62のアンプにより検出されたアナログ電圧値をデジタルの電圧検出値に変換して出力する。マルチプレクサ65は、ADC63から出力された電流検出値とADC64から出力された電圧検出値とをCOM59を介してセル選択器400(図2参照)に送信する。
また、DC/DCコンバータ500は、セル選択器400(図2参照)から汎用入出力ポート60を介して受信したセル選択信号に基づいて、DC/DCコンバータ500の起動と停止とを切り替える機能を有する。
図9は、DC/DCコンバータの効率の一例を示す図である。DC/DCコンバータの出力電力が比較的高い高出力側では、抵抗ロスの増大のため、DC/DCコンバータの電力変換効率は低下する。一方、DC/DCコンバータの出力電力が比較的低い低出力側では、制御回路の固定ロスとスイッチのオンオフに伴うスイッチングロスのため、DC/DCコンバータの電力変換効率は低下する。
以下では、DC/DCコンバータの電力変換効率が最大になるときの電力を最大効率電力Pmaxと表記する。最大効率電力Pmaxは、最小電力Pthlowと最大電力Pthhighとの間の電力である。最小電力Pthlowは、DC/DCコンバータが所定の効率以上で動作する出力電力範囲の最小値を表し、最大電力Pthhighは、DC/DCコンバータが所定の効率以上で動作する出力電力範囲の最大値を表す。
<セル選択器>
図10は、MPPT制御器300から出力される制御目標値がアナログ電圧である場合のセル選択器の構成の一例を示す図である。図10が示すセル選択器400Aは、図2が示すセル選択器400の一例である。セル選択器400Aは、AD変換器(A/D)41、CPU(Central Processing Unit)43、メモリ44、タイマ45、汎用入出力ポート(GPIO)46及び通信ポート(COM)47を有する。A/D41には、MPPT制御器300(図2,4参照)から出力される制御目標値が入力される。
図11は、MPPT制御器300から出力される制御目標値がデジタルである場合のセル選択器の構成の一例を示す図である。図11が示すセル選択器400Bは、図2が示すセル選択器400の一例である。セル選択器400Bは、通信ポート(COM)42、CPU43、メモリ44、タイマ45、汎用入出力ポート(GPIO)46及び通信ポート(COM)47を有する。COM42には、MPPT制御器300(図2,4参照)から出力される制御目標値が入力される。
セル選択器400の各機能は、メモリ44に記憶されたプログラムに従ってCPU43が動作することにより実現される。
図12は、メモリ内にリストを個別に用意した場合の一例を示す図である。セル選択器400内のメモリ44には、例えば図12のように、動作時間リスト、セル抵抗リスト、使用優先順リスト及び優先選択パラメータリストが記憶されている。動作時間リストには、複数(N個)のDC/DCコンバータ500の各々の動作時間(言い換えれば、複数のセル200の各々の動作時間(通電時間))が格納される。セル抵抗リストには、複数(N個)のセル200の各々のセル抵抗値が格納される。使用優先順リストには、複数のDC/DCコンバータ500の各々の使用優先順位(言い換えれば、複数のセル200の各々の使用優先順位)が格納されている。使用優先順位の高いDC/DCコンバータ500(又は、セル200)ほど、優先的に使用される。優先選択パラメータリストには、複数のDC/DCコンバータ500の各々の優先選択パラメータが格納されている。優先選択パラメータの高いDC/DCコンバータ500ほど、デューティ比xを変化させる対象として優先的に選択される。
図13は、メモリ内にリストを構造体として用意した場合の一例を示す図である。セル選択器400内のメモリ44には、例えば図13のように、動作時間、セル抵抗値、使用優先順位、優先選択パラメータ、使用可否、セル温度、セル電圧及びセル電流などが、複数のDC/DCコンバータ500(言い換えれば、複数のセル200)の各々に対して記憶されている。使用可の欄において、Tは、使用可を表し、Fは、使用不可を表す。
図2が示すセル選択器400は、選択装置の一例である。セル選択器400は、MPPT制御器300が出力する制御目標値と、複数のDC/DCコンバータ500の各々が出力する電圧情報及び電流情報とに基づき、目標デューティ比とセル選択信号とを、複数のDC/DCコンバータ500の各々に対して出力する。セル選択信号は、複数のセル200(複数のDC/DCコンバータ500でもよい)の各々の使用を選択するか否かの選択信号の一例である。
ここで、MPPT制御は、セル選択器400が各々のDC/DCコンバータ500の出力電流の目標電流値を指定することにより行われるのではなく、セル選択器400が各々のDC/DCコンバータ500の目標デューティ比を指定することにより行われる。
図14は、仮にセル選択器400がDC/DCコンバータの出力電流の目標電流値を指定することによりMPPT制御が行われる場合の一例を示す図である。この場合、DCDC制御器58(図8参照)は、セル200に供給する出力電流の電流値が、セル選択器400から通信ポート59を介して供給される目標電流値と一致するように、スイッチ51のスイッチングを制御する。
しかしながら、図14に示されるように、ソーラーパネル100の出力電流Iが漸増してソーラーパネル100の出力電力Pが最大電力Psolar_maxに到達した後、出力電力Pは、出力電流Iの増加に対して急激に減少する。出力電流Iを増加させてソーラーパネル100の出力電圧Vが零となるときの出力電流Iは、短絡電流と呼ばれる。したがって、例えば、出力電流Iを短絡電流よりも大きくするような目標電流値がセル選択器400により指定されると、DC/DCコンバータに入力される出力電流Iが急激に不足するので、DC/DCコンバータがセル200に供給する出力電流も不足する。DCDC制御器58は、デューティ比xを増やしてセル200に供給する出力電流を増やそうとするが、DC/DCコンバータに入力される出力電流Iが足りないので、デューティ比xが100%付近まで上昇しても、出力電力Pは略零となってしまう。その結果、出力電流Iを短絡電流よりも小さくするような目標電流値がセル選択器400から供給されるまで、出力電力Pは略零の状態が継続することになる。
これに対し、図15は、セル選択器400がDC/DCコンバータの目標デューティ比を指定することによりMPPT制御が行われる場合の一例を示す図である。この場合、DCDC制御器58(図8参照)は、スイッチ51のスイッチングのデューティ比xが、セル選択器400から通信ポート59を介して供給される目標デューティ比と一致するように、スイッチ51のスイッチングを制御する。
目標デューティ比を指定することは、DC/DCコンバータの入力電圧VinとDC/DCコンバータの出力電圧Voutとの比を指定することと等価である。つまり、DC/DCコンバータのデューティ比が決まれば、DC/DCコンバータの入出力の電圧比も決まる。例えば図8に示されるDC/DCコンバータの降圧スイッチング回路の場合、ソーラーパネル100の出力電圧Vを入力電圧Vinとし、トランス52の入出力の巻線比をα:1とすると、デューティ比xは、「α×(Vout/Vin)」に略等しい。
したがって、ソーラーパネル100の出力電流Iを大きくしすぎる目標デューティ比がセル選択器400から供給されると、出力電流Iが流れすぎてソーラーパネル100の出力電圧Vが下がるが、DC/DCコンバータの入力電圧Vinも下がる。しかしながら、DC/DCコンバータの入出力の電圧比は目標デューティ比に応じた値に固定されるので、DC/DCコンバータの出力電圧の低下は制限され、DC/DCコンバータの出力電流の低下も制限される。このようなネガティブフィードバックがかかるため、ソーラーパネル100の出力電力Pが最大電力Psolar_maxに到達した後に出力電流Iの増加に対して急激に減少する特性であっても、出力電力Pは零までは下がりにくい。
このように、目標デューティ比に応じてDC/DCコンバータを制御する場合、目標電流値に応じてDC/DCコンバータを制御する場合と比較して、制御が安定する。例えば図16に示されるように、目標デューティ比に応じてDC/DCコンバータを制御する場合、目標電流値に応じてDC/DCコンバータを制御する場合と比較して、出力電力Pの変動が小さく、最大電力点に到達する時間を短縮することができる。
図17は、DC/DCコンバータの目標デューティ比の指定によってMPPT制御が行われる場合の一例を示すフローチャートである。以下、図2及び図4に示される構成を参照して、図17について説明する。
図17に示される一連の処理フローは、初期化後、例えば、クロック3aの周期毎に繰り返される。
ステップS10にて、MPPT制御器300は、ソーラーパネル100の出力電力を乗算器4によって取得する。ステップS20にて、MPP制御器300は、今回のクロック3aに対応する電力値Pnewと前回のクロック3aに対応する電力値Poldとの大小を比較器8により比較する。
生成部10は、複数のDC/DCコンバータ500のうちの少なくとも一つのDC/DCコンバータのデューティ比xを変化させる制御目標値を生成する。生成部10は、例えば、デューティ比xの変化量Δxの値に対応する制御目標値を生成する。
生成部10は、今回の電力値Pnewが前回の電力値Poldよりも大きいと比較器8により検出されるとき、前回の変化量Δxと同じ符号の変化量Δxの値に対応する制御目標値をセル選択器400に対して出力(指定)する。変化量Δxの符号とは、変化量Δxの値が正負のいずれかであるのかを表す記号である。一方、生成部10は、今回の電力値Pnewが前回の電力値Pold以下と比較器8により検出されるとき、符号を前回の変化量Δxに対して反転させた変化量Δxの値に対応する制御目標値をセル選択器400に対して出力(指定)する(ステップS30)。
セル選択器400は、デューティ比xを指定の変化量Δx変化させるDC/DCコンバータを、複数のDC/DCコンバータ500の中から選択する。そのため、セル選択器400は、変化量Δxの値に対応する制御目標値が指定される毎に、複数のDC/DCコンバータ500の各々の優先選択パラメータを計算する(ステップS40)。セル選択器400は、各々の優先選択パラメータの計算結果を、メモリ44内のセル属性リスト(図12,13参照)に読み出し可能に記録する。セル選択器400は、例えば図18に示される関係則に基づいて、優先選択パラメータを計算する。
図18は、優先選択パラメータの計算方法の一例を示す表である。Poutは、DC/DCコンバータの出力電力を表す。最小電力Pthlowは、DC/DCコンバータが所定の効率以上で動作する出力電力範囲の最小値を表し、最大電力Pthhighは、DC/DCコンバータが所定の効率以上で動作する出力電力範囲の最大値を表す(図9参照)。Pthlow及びPthhighは、メモリ44に予め格納されている。
セル選択器400は、DC/DCコンバータ500の各々から送信された電流検出値及び電圧検出値に基づいて、CPU43により、DC/DCコンバータ500の各々の出力電力Poutを計算する。セル選択器400は、DC/DCコンバータ500の各々の出力電力Poutの計算結果に基づいて、図18に示される関係則を用いて、優先選択パラメータを計算する。
図18において、変化量Δxの値が正のとき(Δx>0)、セル選択器400がデューティ比xを増加させるとき(つまり、ソーラーパネル100の出力電流を増加させてソーラーパネル100の出力電力を最大電力Psolar_maxに近づけるとき)を表す。一方、変化量Δxの値が負のとき(Δx<0)、セル選択器400がデューティ比xを減少させるとき(つまり、ソーラーパネル100の出力電流を減少させてソーラーパネル100の出力電力を最大電力Psolar_maxに近づけるとき)を表す。
Δx>0のとき、セル選択器400は、複数のDC/DCコンバータ500のうちPoutがPthlowよりも小さなコンバータについての優先選択パラメータを1.0増やす。これにより、所望の効率未満で動作するコンバータがデューティ比xを変化させる対象として優先的に選択される確率を高めることができる。また、Δx>0のとき、セル選択器400は、複数のDC/DCコンバータ500のうちPoutがPthhighよりも大きいコンバータについての優先選択パラメータを2.0減らす。また、Δx>0のとき、セル選択器400は、複数のDC/DCコンバータ500のうち優先選択パラメータが最も大きいコンバータについての優先選択パラメータを更に1.0増やす。これにより、本処理フローが繰り返されると、優先選択パラメータが最も大きいコンバータについては、PoutがPthhighよりも大きくなるので、優先選択パラメータは減少し、優先的に選択される確率が低くなる。
一方、Δx<0のとき、セル選択器400は、複数のDC/DCコンバータ500のうちPoutがPthhighよりも大きいコンバータについての優先選択パラメータを5.0増やす。これにより、所望の効率未満で動作するコンバータがデューティ比xを変化させる対象として優先的に選択される確率を高めることができる。また、Δx<0のとき、セル選択器400は、複数のDC/DCコンバータ500のうちPoutがPthlowよりも小さなコンバータについての優先選択パラメータを2.0増やす。これにより、所望の効率未満で動作するコンバータがデューティ比xを変化させる対象として優先的に選択される確率を高めることができる。また、Δx<0のとき、セル選択器400は、複数のDC/DCコンバータ500のうち優先選択パラメータが最も小さいコンバータについての優先選択パラメータを1.0増やす。これにより、優先選択パラメータが最も小さいコンバータがデューティ比xを変化させる対象として優先的に選択される確率を高めることができる。
ステップS50には、セル選択器400は、複数のDC/DCコンバータ500のうち優先選択パラメータが最大のコンバータを選択する。ステップS60にて、セル選択器400は、MPPT制御器300の生成部10によって指定された変化量Δxを用いて、ステップS50で選択したコンバータの目標デューティ比を(x+Δx)に変更する。つまり、セル選択器400は、ステップS50で選択したコンバータがデューティ比を変化させる対象として選択されたことを表すセル選択信号を出力するとともに、目標デューティ比(x+Δx)を出力する。ここで、セル選択器400は、使用優先順位(図12,13参照)の高いセル又はDC/DCコンバータほど優先的に使用されるように、セル選択信号を出力することが好ましい。
ステップS70にて、ソーラーパネル100の出力電力の変化が検出されるまで待機する。クロック3aの次の周期が検出されると、ステップS10以降の処理が再び行われる。
図19は、ソーラーパネル100と4つのDC/DCコンバータ500(DD−1,DD−2,DD−3,DD−4)の各出力電力の変化の一例を示すタイミングチャートである。図20は、4つのDC/DCコンバータ500(DD−1,DD−2,DD−3,DD−4)のそれぞれについての、デューティ比xと優先選択パラメータの変化の一例を示すタイミングチャートである。図19,20は、図17,18に示された処理フローを実行したときの実施例を示す。図20は、図19の0秒から30秒までの期間を拡大して示している。図19,20に示されるように、ソーラーパネル100の出力電力が変動しても、各々のDC/DCコンバータを所望の効率以上となる出力電力範囲又はその近傍で動作させることができる。よって、複数のDC/DCコンバータ全体の電力変換効率も向上する。
ところで、セル選択器400は、複数のDC/DCコンバータ500又は複数のセル200の各々の動作時間を平準化する機能を有してもよい。セル選択器400のCPU43は、正常動作しているセル200に電力を供給するDC/DCコンバータ500が動作している時間(各々のセル200が通電している時間)をタイマ45を用いてカウントした値(カウント時間)をメモリ44に記録する。これにより、動作時間リストがメモリ44内に作成される。セル選択器400のCPU43は、作成した動作時間リストを参照して、動作時間の短いセルほど余命の長い(劣化の進んでいない)セルと判断する。CPU43は、動作時間の最も短いセルが優先的に動作するように、当該セルの使用を選択するセル選択信号を出力する。これにより、複数のセル200の各々の動作時間を平準化することができるので、一部のセル200の劣化が過度に進行することを防ぐことができる。
セル選択器400のCPU43は、複数のDC/DCコンバータ500の各々からCOM47を経由して収集した電流値及び電圧値に基づいて、複数のセル200の各々のセル抵抗値を計算し、メモリ44に記録する。これにより、セル抵抗リストがメモリ44内に作成される。セル選択器400のCPU43は、作成したセル抵抗リストを参照して、セル抵抗値の小さいセルほど余命の長い(劣化の進んでいない)セルと判断する。CPU43は、セル抵抗値の最も小さいセルが優先的に動作するように、当該セルの使用を選択するセル選択信号を出力する。これにより、複数のセル200の各々のセル抵抗値を平準化することができるので、一部のセル200の劣化が過度に進行することを防ぐことができる。
セル選択器400のCPU43は、セル抵抗値が予め決められた閾値を超えたセル200は劣化したと判定する。セル選択器400は、劣化したセル200の使用を中止するため、例えば、その劣化したセル200に供給する電流を制御するDC/DCコンバータ500の動作を止めるセル選択信号をGPIO46(図10,11参照)を介して出力する。また、セル選択器400のCPU43は、複数のセル200の中でセル抵抗値が閾値を超えたセル200に対応するアラーム装置600(図2参照)にアラームを発生させる。光や音などによるアラームが発生することによって、劣化したセルをユーザに識別させることができる。
セル選択器400は、メモリ44に記録されている複数のセル200の各々の属性に応じて、複数のDC/DCコンバータ500及び複数のセル200のどれを動作させるのかを示すセル選択信号を出力する。セル200の属性の具体例として、セル200の使用時間、セル200のセル抵抗値などが挙げられる。
例えば、セル選択器400のCPU43は、複数のセル200の各々の属性を参照して、セル200の使用優先順位を決定する。セル選択器400のCPU43は、DC/DCコンバータ500のそれぞれに対して、使用優先順位の高いセルから順に使用されるようにセル選択信号を出力する。セル選択器400のCPU43は、タイマ45をスタートさせ、セル200又はDC/DCコンバータ500の各々の動作時間(使用時間)を計測する。
図8において、GPIO60よりセル選択信号を受けて起動したDC/DCコンバータ500は、COM59経由で伝送された目標デューティ比に基づいて、スイッチ51のスイッチングのデューティ比xを制御する。また、DC/DCコンバータ500は、電流検出回路61により検出された電流の電流検出値をAD変換した値と、電圧検出回路62により検出された電圧の電圧検出値をAD変換した値とを、COM59経由でセル選択器400に送信する。
セル選択器400は、DC/DCコンバータ500の各々から送信された電流検出値及び電圧検出値に基づいて、CPU43によりセル抵抗値を計算し、メモリ44内のセル属性リストに記録する。セル選択器400は、DC/DCコンバータ500の各々から送信された電流検出値及び電圧検出値に基づいて、CPU43により、DC/DCコンバータ500の各々の出力電力Poutを計算する。
セル選択器400は、タイマ45からセル200の各々の動作時間を読み出し、セル属性リスト(図12,13参照)に格納された動作時間を更新する。セル選択器400は、動作時間の更新とともに、セル抵抗値も最新値に更新する。セル選択器400は、動作時間又はセル抵抗値に基づいて、セル200の使用優先順位を更新する。セル選択器400は、動作時間が短いほど又はセル抵抗値が低いほど、使用優先順位を高くする。
例えば、セル選択器400は、セル200の電流値と電圧値とが取得されるたびに、セル抵抗値を演算して更新する。これにより、セル200の使用優先順位を適切に決定することができる。例えば、セル選択器400は、DC/DCコンバータ500によって制御されているセル200のセル抵抗値を演算して更新する。これにより、セル200の使用優先順位を適切に決定することができる。
セル選択器400は、MPPT制御器300から提供される制御目標値が変化することによって動作するセル200の数を増やす場合、停止中のセル200の中で使用優先順位の最も高いセル200を新たに動作させるセルとして選択する。一方、セル選択器400は、MPPT制御器300から提供される制御目標値が変化することによって動作するセル200の数を減らす場合、動作中のセル200の中で使用優先順位の最も低いセル200を動作を停止させるセルとして選択する。これにより、負荷変動によるセルへの負担を均等化することができる。
図12,13が示すセル属性リストには、セル又はDC/DCコンバータの動作時間、セル電流、セル電圧、セル抵抗値が記録されるが、セルの温度やセルが使用中か否かを示すフラグ等も記憶されてもよい。これにより、セル選択器400は、セル200の各々の動作状況をより詳しく監視できる。
セル200の余命は、セル抵抗値で判断することができる。セル選択器400は、DC/DCコンバータ500に供給するも目標デューティ比を、対応するセル200のセル抵抗値で補正してもよい。これにより、セル200が劣化してセル抵抗値が上昇しても、各々のDC/DCコンバータ500を効率的に動作させることが可能となるので、電解システム全体の電力変換効率の低下を抑制することができる。
図20は、本開示に係る電解システムの構成の他の一例を示す図である。図20が示す電解システム2000では、特定のセルが劣化し使用不能となった場合の動作例が示されている。
セル選択器400は、複数のセル200の中で抵抗値が所定の停止判定閾値を超えたセル200を停止する。セル選択器400は、例えば、MPPT制御器300から提供される制御目標値が変化することによって動作するセル200の数を減らす場合、抵抗値が停止判定閾値を超えたセルを停止すると共に、セル属性リストに使用不可フラグ(例えば図13に示される使用可の欄の“F”)を書き込む。
また、セル選択器400は、停止させるセルを電解システム2000から切り離す。例えば、セル選択器400は、セル選択信号を使って、当該セルを制御するDC/DCコンバータ500の動作を停止する、及び/又は、当該セルを制御するDC/DCコンバータ500をブレーカ104を用いて出力ライン101から切り離す。
また、セル選択器400は、停止させるセルの劣化を表すアラームを発生させてもよい。また、セル選択器400は、当該セルがメンテナンスされるまで当該セルの動作を継続させてもよい。
劣化したセルのメンテナンスが終了した時点で、セル属性リストにおいて、セル動作時間、セル抵抗値及び使用不可フラグが手動又は自動で初期化され、セルの動作を復帰させる。
したがって、個々のセルが劣化して使用不能になっても、電解システム2000そのものは継続して動作可能であり、運用効率の向上を図ることが可能である。
このように、本実施形態によれば、図1に示されるようなAC/DCコンバータ94によって交流を直流に再変換することが不要となるので、電力変換効率が向上する。また、セル選択信号によって、複数のDC/DCコンバータ500及び複数のセル200を選択的に使用することができるので、例えば、一つのセル200の劣化が生じても、他のセル200を用いて継続動作が可能となる。
以上、電解システム、電解制御装置及び電解システムの制御方法を実施形態により説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が、本発明の範囲内で可能である。
例えば、発電装置は、再生可能エネルギーの一つである太陽光を用いて電力を発電する装置に限られず、風力などの他の再生可能エネルギーを用いて電力を発電する装置でもよい。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
発電した第1の直流電力を出力する発電装置と、
前記発電装置が出力する前記第1の直流電力を、入力される目標デューティ比に応じて、第2の直流電力にそれぞれ変換するとともに、前記第2の直流電力の電圧情報と前記第2の直流電力の電流情報とをそれぞれ出力する複数の変換装置と、
前記複数の変換装置の各々から出力される前記第2の直流電力がそれぞれ入力されて、気体をそれぞれ発生する複数の電解装置と、
前記第1の直流電力の電圧値と前記第1の直流電力の電流値とに基づき、前記発電装置が出力する前記第1の直流電力を最大電力に近づける制御情報を出力する制御装置と、
前記制御装置が出力する前記制御情報と、前記複数の変換装置の各々が出力する前記電圧情報及び前記電流情報とに基づき、前記目標デューティ比と前記複数の電解装置の各々を選択するか否かの選択信号とを、前記複数の変換装置の各々に対して出力する選択装置とを備える、電解システム。
(付記2)
前記選択装置は、デューティ比を指定の変化量変化させる変換装置を前記複数の変換装置の中から選択する、付記1に記載の電解システム。
(付記3)
前記選択装置は、前記複数の変換装置の各々が出力する前記電圧情報及び前記電流情報とに基づき計算されるパラメータに応じて、前記複数の変換装置のうちデューティ比を変化させる対象を選択する、付記1又は2に記載の電解システム。
(付記4)
前記制御情報は、デューティ比xの変化量Δxの値に対応する制御目標値である、付記1から3のいずれか一項に記載の電解システム。
(付記5)
前記選択装置は、動作する電解装置の数を増やす場合、停止中の電解装置の中で使用優先順位の最も高い電解装置を選択し、動作する電解装置の数を減らす場合、動作中の電解装置の中で使用優先順位の最も低い電解装置を選択する、付記1から4のいずれか一項に記載の電解システム。
(付記6)
前記選択装置は、前記複数の電解装置の各々の属性に応じて、前記選択信号を出力する、付記1から5のいずれか一項に記載の電解システム。
(付記7)
前記属性は、抵抗値であり、
前記選択装置は、前記複数の電解装置のうち前記抵抗値の小さい電解装置ほど優先的に動作するように、前記選択信号を出力する、付記6に記載の電解システム。
(付記8)
前記属性は、動作時間であり、
前記選択装置は、前記複数の電解装置のうち前記動作時間の短い電解装置ほど優先的に動作するように、前記選択信号を出力する、付記6に記載の電解システム。
(付記9)
前記選択装置は、前記複数の電解装置の各々の抵抗値に応じて、前記目標デューティ比を補正する、付記1から8のいずれか一項に記載の電解システム。
(付記10)
前記選択装置は、前記複数の電解装置の中で抵抗値が閾値を超えた電解装置に対応するアラームを発生させる、付記1から9のいずれか一項に記載の電解システム。
(付記11)
前記選択装置は、前記複数の電解装置の中で抵抗値が閾値を超えた電解装置を停止する、付記1から10のいずれか一項に記載の電解システム。
(付記12)
発電した第1の直流電力を出力する発電装置が出力する前記第1の直流電力を、入力される目標デューティ比に応じて、第2の直流電力にそれぞれ変換するとともに、前記第2の直流電力の電圧情報と前記第2の直流電力の電流情報とをそれぞれ出力する複数の変換装置と、前記複数の変換装置の各々から出力される前記第2の直流電力がそれぞれ入力されて、気体をそれぞれ発生する複数の電解装置とを制御する電解制御装置であって、
前記第1の直流電力の電圧値と前記第1の直流電力の電流値とに基づき、前記発電装置が出力する前記第1の直流電力を最大電力に近づける制御情報を出力する制御装置と、
前記制御装置が出力する前記制御情報と、前記複数の変換装置の各々が出力する前記電圧情報及び前記電流情報とに基づき、前記目標デューティ比と前記複数の電解装置の各々を選択するか否かの選択信号とを、前記複数の変換装置の各々に対して出力する選択装置とを備える、電解制御装置。
(付記13)
発電した第1の直流電力を出力する発電装置を有する電解システムの制御方法であって、
前記電解システムが備える複数の変換装置は、前記発電装置が出力する前記第1の直流電力を、入力される目標デューティ比に応じて、第2の直流電力にそれぞれ変換するとともに、前記第2の直流電力の電圧情報と前記第2の直流電力の電流情報とをそれぞれ出力し、
前記電解システムが備える複数の電解装置は、前記複数の変換装置の各々から出力される前記第2の直流電力がそれぞれ入力されて、気体をそれぞれ発生し、
前記電解システムが備える制御装置は、前記第1の直流電力の電圧値と前記第1の直流電力の電流値とに基づき、前記発電装置が出力する前記第1の直流電力を最大電力に近づける制御情報を出力し、
前記電解システムが備える選択装置は、前記制御装置が出力する前記制御情報と、前記複数の変換装置の各々が出力する前記電圧情報及び前記電流情報とに基づき、前記目標デューティ比と前記複数の電解装置の各々を選択するか否かの選択信号とを、前記複数の変換装置の各々に対して出力する、電解システムの制御方法。
100 ソーラーパネル
200 セル
300 MPPT制御器
400 セル選択器
500 DC/DCコンバータ
700 電解制御装置
1000,2000 電解システム

Claims (10)

  1. 発電した第1の直流電力を出力する発電装置と、
    前記発電装置が出力する前記第1の直流電力を、入力される目標デューティ比に応じて、第2の直流電力にそれぞれ変換するとともに、前記第2の直流電力の電圧情報と前記第2の直流電力の電流情報とをそれぞれ出力する複数の変換装置と、
    前記複数の変換装置の各々から出力される前記第2の直流電力がそれぞれ入力されて、気体をそれぞれ発生する複数の電解装置と、
    前記第1の直流電力の電圧値と前記第1の直流電力の電流値とに基づき、前記発電装置が出力する前記第1の直流電力を最大電力に近づける制御情報を出力する制御装置と、
    前記制御装置が出力する前記制御情報と、前記複数の変換装置の各々が出力する前記電圧情報及び前記電流情報とに基づき、前記目標デューティ比と前記複数の電解装置の各々を選択するか否かの選択信号とを、前記複数の変換装置の各々に対して出力する選択装置とを備える、電解システム。
  2. 前記選択装置は、デューティ比を指定の変化量変化させる変換装置を前記複数の変換装置の中から選択する、請求項1に記載の電解システム。
  3. 前記選択装置は、前記複数の変換装置の各々が出力する前記電圧情報及び前記電流情報とに基づき計算されるパラメータに応じて、前記複数の変換装置のうちデューティ比を変化させる対象を選択する、請求項1又は2に記載の電解システム。
  4. 前記制御情報は、デューティ比xの変化量Δxの値に対応する制御目標値である、請求項1から3のいずれか一項に記載の電解システム。
  5. 前記選択装置は、動作する電解装置の数を増やす場合、停止中の電解装置の中で使用優先順位の最も高い電解装置を選択し、動作する電解装置の数を減らす場合、動作中の電解装置の中で使用優先順位の最も低い電解装置を選択する、請求項1から4のいずれか一項に記載の電解システム。
  6. 前記選択装置は、前記複数の電解装置の各々の属性に応じて、前記選択信号を出力する、請求項1から5のいずれか一項に記載の電解システム。
  7. 前記属性は、抵抗値であり、
    前記選択装置は、前記複数の電解装置のうち前記抵抗値の小さい電解装置ほど優先的に動作するように、前記選択信号を出力する、請求項6に記載の電解システム。
  8. 前記属性は、動作時間であり、
    前記選択装置は、前記複数の電解装置のうち前記動作時間の短い電解装置ほど優先的に動作するように、前記選択信号を出力する、請求項6に記載の電解システム。
  9. 発電した第1の直流電力を出力する発電装置が出力する前記第1の直流電力を、入力される目標デューティ比に応じて、第2の直流電力にそれぞれ変換するとともに、前記第2の直流電力の電圧情報と前記第2の直流電力の電流情報とをそれぞれ出力する複数の変換装置と、前記複数の変換装置の各々から出力される前記第2の直流電力がそれぞれ入力されて、気体をそれぞれ発生する複数の電解装置とを制御する電解制御装置であって、
    前記第1の直流電力の電圧値と前記第1の直流電力の電流値とに基づき、前記発電装置が出力する前記第1の直流電力を最大電力に近づける制御情報を出力する制御装置と、
    前記制御装置が出力する前記制御情報と、前記複数の変換装置の各々が出力する前記電圧情報及び前記電流情報とに基づき、前記目標デューティ比と前記複数の電解装置の各々を選択するか否かの選択信号とを、前記複数の変換装置の各々に対して出力する選択装置とを備える、電解制御装置。
  10. 発電した第1の直流電力を出力する発電装置を有する電解システムの制御方法であって、
    前記電解システムが備える複数の変換装置は、前記発電装置が出力する前記第1の直流電力を、入力される目標デューティ比に応じて、第2の直流電力にそれぞれ変換するとともに、前記第2の直流電力の電圧情報と前記第2の直流電力の電流情報とをそれぞれ出力し、
    前記電解システムが備える複数の電解装置は、前記複数の変換装置の各々から出力される前記第2の直流電力がそれぞれ入力されて、気体をそれぞれ発生し、
    前記電解システムが備える制御装置は、前記第1の直流電力の電圧値と前記第1の直流電力の電流値とに基づき、前記発電装置が出力する前記第1の直流電力を最大電力に近づける制御情報を出力し、
    前記電解システムが備える選択装置は、前記制御装置が出力する前記制御情報と、前記複数の変換装置の各々が出力する前記電圧情報及び前記電流情報とに基づき、前記目標デューティ比と前記複数の電解装置の各々を選択するか否かの選択信号とを、前記複数の変換装置の各々に対して出力する、電解システムの制御方法。
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