JP6919363B2 - 角度調整装置及び撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、被調整装置としての撮像装置(カメラ)を設置する際に、回転角度を調整して固定することができる角度調整装置及び撮像装置に関する。
電気機器の回転角を調整する例として、後方撮影用の車載撮像装置(適宜、バックカメラという)が知られている。バックカメラは、車の後方を撮影し、後方の状況を運転席付近に設けられた表示装置に表示するものである。バックカメラは、最低地上高等が異なる車に取り付けることを可能とするために、撮像角度を任意に調整することが望まれる。このため、バックカメラと取付部材との間の角度を調整してから車体に取り付けられる。このような回転角調整を採用した車載カメラとして、例えば、特許文献1に記載のものが提案されている。
特許第5510294号公報
特許文献1に記載のものは、回転軸を有する被調整側部材と、該被調整側部材の回転軸を固定するための固定側部材とからなり、固定側部材と被調整側部材との間に、角度a°毎に等間隔に歯を形成した固定側歯車と角度b°毎に等間隔に歯を形成した被調整側歯車とを中心軸を同一として回転軸方向に重ね合わせて形成した歯車状アタッチメントを設けるものである。さらに、固定側部材には、固定側歯車がa°毎に嵌合可能な固定側歯車嵌合溝を形成し、被調整側部材の回転軸部分には、被調整側歯車がb°毎に嵌合可能な被調整側歯車嵌合溝を形成したものである。
このように、歯車状アタッチメントを設ける構成のために、角度調整後に固定ネジをある程度まで締め込んだ仮止めの状態での調整が不可能であり、調整の作業性が低いという問題があった。また、部品点数が比較的多く、構成が複雑となるという問題があった。
したがって、本発明は、角度調整装置における角度調整の作業性を向上させることを目的の一つとする。また、本発明は、部品点数をより少なくし、また、微調整を容易に行うことができる、角度調整装置を提供することを他の目的とする。
本発明は、
被調整装置のケースと、
ケースの両側面のうち少なくとも一方の側面に形成された凹部と、
凹部に着脱自在とされ、表面及び裏面にそれぞれ所定ピッチで放射方向に複数の第1及び複数の第2の溝が形成されると共に、第1の溝及び第2の溝のピッチが互いに異なる、又は、第1の溝及び第2の溝のピッチが同一で位相がずらされており、表面の第1の溝が露出するように凹部に嵌合される態様と、裏面の第2の溝が露出するように凹部に嵌合される態様とを選択的に設定することができる角度調整リングと、
角度調整リングの凹部に対する取付位置を規制する位置規制部と、
第1及び第2の脚部を有し、第1の脚部の角度調整リングと対向する面に、第1の溝又は第2の溝と係合する第1の保持突起が形成され、第2の脚部の角度調整リングと対向する面に、第1の溝又は第2の溝と係合する第2の保持突起が形成されたブラケットと
を備える角度調整装置である。
また、本発明は、被調整装置としての撮像装置と、上述した角度調整装置を備える撮像装置である。
本発明によれば、角度調整リングとブラケットによって角度調整装置を構成することができるので、ケースに対してブラケットを仮止めした状態であっても角度を調整することができるため、調整の作業性が大幅に改善される。また、ケースの一方の側面のみに凹部を形成するとともに1つの角度調整リングで実施する態様とした場合は、部品点数を少なくすることができる。また、なお、本明細書において例示された効果により本発明の内容が限定して解釈されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態に係るケースの正面図、平面図、左側面図、右側面図、底面図及び背面図である。 図2は、本発明の一実施形態に係るケースの斜視図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る角度調整リングの正面図、平面図、左側面図、右側面図、底面図及び背面図である。 図4は、本発明の一実施形態に係る角度調整リングの斜視図である。 図5は、本発明の一実施形態に係る角度調整リングが取り付けられたケースの正面図、平面図、左側面図、右側面図、底面図及び背面図である。 図6は、本発明の一実施形態に係る角度調整リングが取り付けられたケースの斜視図である。 図7は、本発明の一実施形態に係るブラケットの正面図、平面図、左側面図、右側面図、底面図及び背面図である。 図8は、本発明の一実施形態に係るブラケットの斜視図である。 図9は、本発明の一実施形態に係る角度調整リング及びブラケットが取り付けられたケースの正面図、平面図、左側面図、右側面図、底面図及び背面図である。 図10は、本発明の一実施形態に係る角度調整リング及びブラケットが取り付けられたケースの斜視図である。 図11は、本発明の一実施形態に係る角度調整動作の説明に用いるための略線図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。説明は以下の順序で行う。
<1.一実施形態>
<2.変形例>
但し、以下に示す実施形態等は、本発明の技術思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明は例示された構成に限定されるものではない。なお、特許請求の範囲に示される部材を、実施形態の部材に特定するものではない。特に、実施形態に記載されている構成部材の寸法、材質、形状、その相対的配置、上下左右等の方向の記載等は特に限定する旨の記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがあり、また、図示が煩雑となることを防止するために、参照符号の一部のみを図示する場合もある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、重複する説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
<1.一実施形態>
本発明の一実施形態は、車載用撮像装置、より具体的には車両の後方を撮影するためのバックカメラの角度調整装置に本発明を適用した例である。被調整装置の一例である撮像装置は、金属又は合成樹脂からなる箱状のケース内に収納されている。ケースがブラケットを介して車体の例えばリアバンパー又はリアバンパー近傍の車体に固定される。
「ケース」
図1及び図2は、ブラケット及び角度調整リングを取り付ける前の状態のケース1を示している。一実施形態に係るケース1は、正面(以下、前面という)2A、上面2B、左側面2C、右側面2D、底面2E及び背面(以下、後面という)2Fを有する箱状のものである。収納された撮像装置の撮影レンズ3が前面2Aに取り付けられている。なお、以下の説明では、前面2A及び後面2Fを貫通する方向を前後方向と称し、上面2B及び底面2Eを貫通する方向を高さ方向と称し、左側面2C及び右側面2Dを貫通する方向を左右方向と称する。
撮像装置の光軸方向がケース1の前後方向とほぼ一致されている。撮影レンズ3を通じて取り込まれた被写体光が撮像素子によって電気信号に変換される。ケース1内に撮像装置の撮像信号を処理する回路が設けられている。撮像装置により得られた撮像信号がケーブル4を介して車体内に引き込まれる。
ケース1の左側面2C及び右側面2Dのそれぞれには、一対の穴部としてのネジ穴5C及びネジ穴5Dが形成されている。ネジ穴5C及びネジ穴5Dは、円柱状のボス部6C及びボス部6Dの中心を貫通するように形成されている。ケース1の一方の側面、例えば右側面2Dのネジ穴5Dの周囲には、ボス部6Dと同心円状にリング状の凹部7が形成されている。ネジ穴5C及びネジ穴5Dの径が等しくされている。ボス部6Dは、後述する角度調整リング11の開口12と嵌合されるものである。凹部7の外周側の壁の一部に溝8a、8b、8c(これらの溝を特に区別する必要がない場合は溝8という)が刻まれている。溝8は、後述する角度調整リングの凹部7に対する取付位置を規定するものであり、角度調整リングの回り止めとして機能する位置規制部である。
「角度調整リング」
図3及び図4を参照して、一実施形態に係る角度調整リング11について説明する。角度調整リング11は、例えば樹脂を射出成形してなり、図3が角度調整リング11の正面図、上面図、左側面図、右側面図、底面図、背面図を示し、図4が角度調整リング11の斜視図である。角度調整リング11は、中央に開口12を有するリング状のもので、表面13a、裏面13b及び周面13cを有する。
角度調整リング11の表面13aには、所定のピッチで放射方向に延びる溝14a(第1の溝)が形成されており、裏面13bにも同様に、等しいピッチで放射方向に延びる溝14b(第2の溝)が形成されている。一例として、溝14a及び溝14bは、20°の等角間隔で18本形成されている。なお、溝14a及び溝14bの語句は、20°角間隔で形成されている溝の1本及び18本の溝の総称の両者の意味で使用している。溝14a及び溝14bの隣接するもの同士間に放射方向に延びる凸部が形成されている。溝14a及び溝14bのそれぞれは、ほぼ一定の幅で、断面が三角形状となるように刻まれており、凸部がくさび型の平面の頂部を有するようにされている。なお、溝14a及び溝14bは、断面がかまぼこ形状となるように刻まれていてもよい。
角度調整リング11の周面13cから放射方向に外に飛び出す突起15a、15b、15c(これらの突起を特に区別する必要がない場合は突起15という)が設けられている。突起15は、上述したケース1に設けられている溝8に嵌合するように、その形成位置、大きさ及び形状が設定されており、位置規制部として機能する。すなわち、角度調整リング11は、ケース1の右側面2Dのボス部6Dの周囲に形成されているリング状の凹部7に対して着脱自在とされ、突起15と溝8の位置とが一致する時に嵌合(取付)可能とされ、嵌合後には角度調整リング11の回転が阻止される。角度調整リング11は、表面13a(溝14a)が露出するように凹部7に嵌合される態様と、裏面13b(溝14b)が露出するように凹部7に嵌合される態様を選択的に設定することができる。
上述したように、溝14a及び溝14bの形成されているピッチは、互いに等しいものとされている。但し、図11Aから図11Dに示すように、角度調整リング11を凹部7に対して嵌合した状態では、溝14a及び溝14bの位相が1/2ピッチ(例えば10°)ずれたものとされている。図11Aから図11Dにおいて、線L0が脚部22A及び脚部22Bのそれぞれの中心を通り、連結部22Cの面に対して垂直な線である。なお、脚部22A、脚部22B及び連結部22Cは、後述するブラケット(ブラケット21)の構成要素である。図11A及び図11Bに示すように、この線L0と表面13aの溝14aとが一致する位相の関係が基準(0°)とされる。一方、図11C及び図11Dに示すように、線L0に対して10°回転させた位相の線L1と角度調整リング11の裏面13bの溝14bとが一致するようにされている。すなわち、溝14a及び14b間では、位相が10°ずれたものとされている。
突起15に対する溝14aの位相と突起15に対する溝14bの位相とが異なっているので、突起15と溝14a、14bとの位相関係から角度調整リング11の表裏を判別することができる。突起15に対して表裏区別のためのマークを付加したり、色彩、切欠きなどによって表裏判別を行うようにしてもよい。なお、溝14a及び14bのピッチの値(20°)は、一例であって、他の値でもよい。より小さいピッチとすることによって角度調整を細かくできるが、溝14a及び14bを区画している凸部の強度が低下する問題が生じ得るのでこれらを考慮してピッチが適切に設定される。
図5及び図6は、ケース1の右側面2Dに形成されている凹部7に対して角度調整リング11を嵌合させた状態を示している。例えば角度調整リング11の溝14aが形成されている表面13aが露出するように角度調整リング11が凹部7に対して嵌合されている。
「ブラケット」
撮像装置が収納されているケース1がブラケットを介して車体、バンパーなどの固定箇所に対して取り付けられる。図7が一実施形態に係るブラケット21の正面図、上面図、左側面図、右側面図、底面図、背面図であり、図8がブラケット21の斜視図である。
ブラケット21は、脚部22A(第1の脚部)と脚部22B(第2の脚部)と脚部22A及び脚部22Bを連結する連結部22Cとを有している。連結部22Cは、上面視矩形状の薄板状のものである。ブラケット21は、脚部22A及び脚部22Bが、連結部22Cの両端から連結部22Cの長手方向に対してほぼ90°(度)の方向に延在する、断面コ字状のものである。ブラケット21は、例えば金属板を板金加工したもので、脚部22A及び脚部22Bが板面と略垂直方向に変位可能に弾性を有している。
ブラケット21の脚部22A及び脚部22Bをやや拡開させた後、脚部22A及び脚部22Bがケース1の左側面2C及び右側面2Dを挟み込むようにして、ケース1にブラケット21が取り付けられる。脚部22A及び脚部22Bの内面がネジ穴5C及びネジ穴5Dの周囲に形成されたボス部6C及びボス部6Dの端面と当接される。ボス部6C及びボス部6Dの端面間の距離に対して、脚部22A及び脚部22Bの内面間の距離が若干小とされ、ブラケット21の弾性で脚部22A及び脚部22Bの内面がボス部6C及びボス部6Dの端面を内側に押しつけるようになされている。
ブラケット21の脚部22Aの幅方向の中心位置とその中心が一致する3個の丸穴23a、23b及び23c(これらの丸穴を特に区別する必要がない場合は丸穴23という)が脚部22Aに形成されている。本実施形態では、丸穴23が高さ方向で接近して形成されるので、隣接する丸穴23の外周部が重なって連続した切欠きが形成されている。同様に、脚部22Bの幅方向の中心位置とその中心が一致する3個の丸穴24a、24b及び24c(これらの丸穴を特に区別する必要がない場合は丸穴24という)が脚部22Bに形成されている。このように、各脚部において、複数の丸穴23及び丸穴24を形成するのは、取り付け時に使用する丸穴23及び丸穴24を選択することによって、取り付け位置の高さ方向を切り換えるためである。
図11にも示すように、脚部22Aの内面(角度調整リング11と対向する面)の幅方向の中心位置を通る線L0上で丸穴23aから脚部22Aの先端近傍まで延びるリブ状の保持突起25aが形成され、線L0上で丸穴23cから脚部22Aの基部近傍まで延びるリブ状の保持突起25bが形成されている。保持突起25a、25bにより第1の保持突起が構成される。保持突起25a及び保持突起25bの延長方向と直交する断面は、内側(ケース1側)に向かって突出する三角形状又はかまぼこ状とされたものである。したがって、保持突起25a及び保持突起25bが角度調整リング11の溝14a又は溝14bと嵌合するようになされている。ここで、上述したとおり、脚部22A及び脚部22Bが弾性を有しているため、保持突起25aと保持突起25bは、溝14aあるいは溝14bと弾性的に係合する。なお、線L0と各保持突起の頂部が必ずしも一致している必要は無く、多少ずれていても構わない。
図11にも示すように、脚部22Bの内面(角度調整リング11と対向する面)の幅方向の中心位置を通る線L0から所定角度例えば5°傾いた線L2上で丸穴24aから脚部22Bの先端近傍まで延びるリブ状の保持突起26aが形成され、線L2上で丸穴24cから脚部22Bの基部近傍まで延びるリブ状の保持突起26bが形成されている。保持突起26a、26bにより第2の保持突起が構成される。さらに、丸穴24a及び丸穴24cのそれぞれの近傍に矩形の切欠き27a及び切欠き27bが形成されている。保持突起25a及び保持突起25b、保持突起26a及び保持突起26bをリブ状に延長しているのは、取り付け時の丸穴23及び24の位置にかかわらず、保持突起と溝との嵌合を可能とするためである。保持突起25a及び保持突起25b、保持突起26a及び保持突起26b、並びに切欠き27a及び切欠き27bは、例えば板金加工で形成できる。
切欠き27a及び切欠き27bは、脚部22Aと脚部22Bとを区別するための標識である。保持突起26a及び保持突起26bの高さ方向と直交する断面は、内側(ケース1側)に向かって突出する三角形状又はかまぼこ状とされたものである。したがって、保持突起26a及び保持突起26bが角度調整リング11の溝14a又は溝14bと嵌合するようになされている。なお、線L2と各保持突起の頂部が必ずしも一致している必要は無く、多少ずれていても構わない。
「組み立て状態の構成」
図5及び図6を参照して説明したように、ケース1の右側面2Dに形成されている凹部7に対して角度調整リング11を嵌合させた後に、図9及び図10に示すように、ブラケット21の脚部22A及び脚部22Bによってケース1を挟み込み、固定部材の一例であるネジ31A及びネジ31Bによってブラケット21がケース1に固定される。
図9及び図10の例では、ケース1の左側面2Cのボス部6Cの端面に対して、ブラケット21の脚部22Aの内面が押し当てられ、ネジ穴5Cと丸穴23bの位置が一致され、ネジ31Aを締めつけることによって、脚部22Aがケース1に取り付けられる。この取付状態では、脚部22Aがケース1の高さ方向に延在している。右側面2Dのネジ穴5Dの周囲の凹部7に対して、表面13aが露出するように角度調整リング11が凹部7に嵌合されている。ブラケット21の脚部22Bの内面が表面13a(溝14a)に押し当てられる。ネジ穴5Dと丸穴24cの位置が一致され、ネジ31Bを締めつけることによって、脚部22Bがケース1に取り付けられる。
なお、ブラケット21の脚部22A及び脚部22Bが弾性を有しており、保持突起25aと保持突起25bは、溝14aあるいは溝14bと弾性的に係合しているので、ネジ31Bを締めつけない状態(仮止め状態)において、溝14a,溝14bのピッチに応じて、いわゆるクリック感を伴ってケース1を回転させることが可能であり、相対的角度を調整して撮像方向が所望のものとすることができる。また、使用する丸穴23、丸穴24を調整することにより、ケース1及びブラケット21の相対的な位置を調整することができる。
「角度調整」
本発明の一実施形態における角度調整について、図11を参照して説明する。上述したように、角度調整リング11は、表面13a(溝14a)及び裏面13b(溝14b)の一方が露出するように、取り付けを選択することができる。ブラケット21は、角度調整リング11と当接する保持突起を有する脚部22A及び脚部22Bを切り替えることができる。したがって、角度調整リング11とブラケット21の取り付け時の組み合わせとしては、図11A乃至図11Dにそれぞれ示す4通りが可能である。
図11Aは、角度調整リング11の溝14aが露出する状態(角度=0°)で、ブラケット21の脚部22Aの保持突起25a、25b(角度=0°)が溝14aと嵌合する組み合わせである。この組み合わせでは、取り付け角度を0°から溝14a,溝14bのピッチである+/- 20°のステップで調整できる。なお、本実施形態では、時計回り方向を+とし、反時計回り方向を−と規定している。
図11Bは、角度調整リング11の溝14aが露出する状態(角度=0°)で、ブラケット21の脚部22Bの保持突起26a、26b(角度=5°)が溝14aと嵌合する組み合わせである。この組み合わせでは、取り付け角度を5°から溝14a,溝14bのピッチである+/- 20°のステップで調整できる。
図11Cは、角度調整リング11の溝14bが露出する状態(角度=10°)で、ブラケット21の脚部22Bの保持突起25a、25b(角度=0°)が溝14bと嵌合する組み合わせである。この組み合わせでは、取り付け角度を10°から溝14a,溝14bのピッチである+/- 20°のステップで調整できる。
図11Dは、角度調整リング11の溝14bが露出する状態(角度=10°)で、ブラケット21の脚部22Bの保持突起26a、26b(角度=5°)が溝14bと嵌合する組み合わせである。この組み合わせでは、取り付け角度を15°から溝14a,溝14bのピッチである+/- 20°のステップで調整できる。
したがって、本発明の一実施形態では、角度調整リング11に形成されている溝14a、14bのピッチが20°とされていても、ブラケット21及びケース1間の回転角度を5°単位で調整でき、異なる角度で保持することができる。本発明では、ブラケット21の脚部22A及び脚部22Bが弾性を有するので、仮止め状態においてケース1(又はブラケット21)を回転させることが可能で、仮止めの状態であっても調整を容易とすることができる。さらに、本発明では、角度調整リング11とブラケット21とにより角度調整装置を実現するごとができるので、部品点数を少なくできる利点がある。
<2.変形例>
以上、本発明の一実施形態について具体的に説明したが、本発明は、上述した一実施形態に限定されるものではなく各種の変形が可能である。
上述した一実施形態では、ケース1の一方の側面に凹部7を設けた例について説明したが、ケース1の両方の側面に凹部7を設け、当該凹部7のそれぞれに角度調整リング11が取り付けられる構成であっても良い。また、同じ角度で第1の保持突起25a、25b及び第2の保持突起26a、26bが形成され、第1及び第2の保持突起25、26がケース1の両側面に取り付けられた角度調整リング11の第1の溝14a(第2の溝14bでも良い)に係合される構成でも良い。
上述した一実施形態では、溝14a、14bのピッチが同一で位相が異なる例について説明したが、溝14a、14bのピッチが異なる構成であっても良い。
例えば、溝8、突起15、丸穴23、24等は、実施形態で例示した数や形状に限定されるものではない。また、固定部材としてネジ以外のものが使用されても良い。
角度調整リング11の凹部7に対する取付位置を規制する位置規制部は、ケース1及び角度調整リング11のいずれか一方に設けられるものであっても良い。第1、第2の保持突起は、それぞれ一の保持突起又は3以上の保持突起により構成されていても良い。
上述の実施形態および変形例において挙げた構成、方法、工程、形状、材料および数値などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる構成、方法、工程、形状、材料および数値などを用いてもよく、公知のもので置き換えることも可能である。また、実施形態および変形例における構成、方法、工程、形状、材料および数値などは、技術的な矛盾が生じない範囲において、互いに組み合わせることが可能である。
1・・・ケース、2C・・・ケースの左側面、2D・・・ケースの右側面、3・・・撮影レンズ、5C,5D・・・ネジ穴、7・・・凹部、8,8a,8b,8c・・・溝、11・・・角度調整リング、13a・・・表面、13b・・・裏面、14a,14b・・・溝、15,15a,15b,15c・・・突起、21・・・ブラケット、22A,22b・・・脚部、23,23a,23b,23c・・・丸穴、24,24a,24b,24c・・・丸穴、25a,25b,26a,26b・・・保持突起

Claims (7)

  1. 被調整装置のケースと、
    前記ケースの両側面のうち少なくとも一方の側面に形成された凹部と、
    前記凹部に着脱自在とされ、表面及び裏面にそれぞれ所定ピッチで放射方向に複数の第1及び複数の第2の溝が形成されると共に、前記第1の溝及び前記第2の溝のピッチが互いに異なる、又は、前記第1の溝及び前記第2の溝のピッチが同一で位相がずらされており、前記表面の前記第1の溝が露出するように前記凹部に嵌合される態様と、前記裏面の前記第2の溝が露出するように前記凹部に嵌合される態様とを選択的に設定することができる角度調整リングと、
    前記角度調整リングの前記凹部に対する取付位置を規制する位置規制部と、
    第1及び第2の脚部を有し、前記第1の脚部の前記角度調整リングと対向する面に、前記第1の溝又は前記第2の溝と係合する第1の保持突起が形成され、前記第2の脚部の前記角度調整リングと対向する面に、前記第1の溝又は前記第2の溝と係合する第2の保持突起が形成されたブラケットと
    を備える角度調整装置。
  2. 前記ブラケットの前記第1の脚部及び前記第2の脚部が弾性を有し、
    前記第1の保持突起と前記第2の保持突起の少なくとも一方が、前記第1の溝または前記第2の溝と弾性的に係合する請求項に記載の角度調整装置。
  3. 前記ケースの両側面のうち一方の側面に前記凹部が形成されるとともに、
    前記ブラケットの、前記第1の保持突起と前記第2の保持突起による保持角度が互いに異なるようにされた請求項1又は2に記載の角度調整装置。
  4. 前記ケースの両側面にそれぞれ形成された一対の穴部のうち、一方の前記穴部の周囲に前記凹部が形成されており、
    前記ブラケットの前記第1の脚部及び前記第2の脚部にはそれぞれ孔部が形成されており、
    前記ブラケットの前記孔部及び前記ケースの穴部を貫通する固定部材により前記ブラケットと前記ケースとが固定されている請求項1から3までの何れかに記載の角度調整装置。
  5. 前記第1の脚部及び前記第2の脚部に対して前記ケースの高さ方向に異なる高さでもって、2以上の前記孔部が形成されている請求項4に記載の角度調整装置。
  6. 前記ブラケットが前記第1の脚部及び前記第2の脚部を連結する連結部を有し、前記第1の脚部及び第2の脚部が、前記連結部の両端から当該連結部の長手方向と略直交する方向に延在する請求項1から5までの何れかに記載の角度調整装置。
  7. 前記被調整装置が撮像装置であって、
    請求項1から6までの何れかに記載の角度調整装置を備える撮像装置。
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