JP2011110986A - 車載ディスプレイ装置 - Google Patents

車載ディスプレイ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011110986A
JP2011110986A JP2009267353A JP2009267353A JP2011110986A JP 2011110986 A JP2011110986 A JP 2011110986A JP 2009267353 A JP2009267353 A JP 2009267353A JP 2009267353 A JP2009267353 A JP 2009267353A JP 2011110986 A JP2011110986 A JP 2011110986A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
front panel
display
bracket
display body
bolt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009267353A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Mogi
毅 茂木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
Original Assignee
Clarion Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Clarion Co Ltd filed Critical Clarion Co Ltd
Priority to JP2009267353A priority Critical patent/JP2011110986A/ja
Publication of JP2011110986A publication Critical patent/JP2011110986A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Abstract

【課題】車載ディスプレイ装置において、ディスプレイ本体を精度良く確実に固定し、ディスプレイ本体の位置ずれを防止できる。
【解決手段】画像を表示するディスプレイ本体を、ブラケット13を介して、フロントパネル12に一体化した車載ディスプレイ装置において、ディスプレイ本体、ブラケット13及びフロントパネル12を一体化したとき、フロントパネル12に食い込んで、ディスプレイ本体とフロントパネル12との相対ずれを防止するずれ防止爪64をブラケット13に設けた。
【選択図】図8

Description

本発明は、フロントパネルを備えた車載ディスプレイ装置に関する。
従来、車載ディスプレイ装置では、フロントパネルの裏面側に液晶パネルにより構成されたディスプレイ本体が固定され、フロントパネルに形成された開口からディスプレイ本体の表示領域が臨むように構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−94283号公報
上記従来のような車載ディスプレイ装置では、各部品の寸法公差や、組付け後に外力を受けることによって、フロントパネルの開口とディスプレイ本体の表示領域との位置がずれた場合、開口の縁部とディスプレイ本体の表示領域との間のクリアランスが不均一になって外観性が低下し、位置ずれが大きい場合には、ディスプレイ本体の表示領域が開口の縁部に重なって隠れてしまい、表示領域の一部が欠けてしまう可能性があった。特に車載ディスプレイ装置においては、車両の走行中の振動によってディスプレイ本体の位置ずれが発生することが考えられる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、車載ディスプレイ装置において、ディスプレイ本体を精度良く確実に固定し、ディスプレイ本体の位置ずれを防止することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、画像を表示するディスプレイ本体を、ブラケットを介して、フロントパネルに一体化した車載ディスプレイ装置において、前記ディスプレイ本体、前記ブラケット及び前記フロントパネルを一体化したとき、前記フロントパネルに食い込んで、前記ディスプレイ本体と前記フロントパネルとの相対ずれを防止するずれ防止爪を前記ブラケットに設けたことを特徴とする。
この構成によれば、ディスプレイ本体、ブラケット及びフロントパネルを一体化したとき、ブラケットに設けたずれ防止爪がフロントパネルに食い込むため、ディスプレイ本体とフロントパネルとの相対ずれを防止できる。これにより、ディスプレイ本体を精度良く確実に固定し、ディスプレイ本体の位置ずれを防止できる。
また、上記構成において、前記フロントパネルの開口から前記ディスプレイ本体の表示領域が臨み、前記フロントパネルに、前記ブラケットを支持する固定部を設け、前記ブラケットに前記固定部の側へ突出する前記ずれ防止爪を設け、前記ブラケットを前記固定部に締結するボルトを締め込むことで前記ずれ防止爪が前記固定部に食い込み、前記ディスプレイ本体が固定されても良い。
この場合、ブラケットをフロントパネルの固定部に締結するボルトを締め込むことで、ずれ防止爪が固定部に食い込み、締結に伴ってずれ防止爪を食い込ませることができ、簡単に位置ずれを防止できる。これにより、フロントパネルの開口とディスプレイ本体との位置ずれを防止できる。
また、前記ずれ防止爪は前記ブラケットと前記ボルトとの間に介装される板ばねに形成され、前記板ばねは、前記ボルトを締結する前の状態で前記ブラケットに固定されるベース面と、該ベース面から前記ボルトの頭部の側に折り曲げられたばね部とを有し、前記ボルトを締め込むことで、前記ばね部が前記頭部に押圧されて前記固定部の側に曲げられ、前記ばね部に形成された前記ずれ防止爪が前記固定部に食い込むようにしても良い。
この場合、ボルトを締め込むことで、ブラケットに当接しているベース面によってブラケットが固定部に押し付けられると共に、ばね部のずれ防止爪がボルトの頭部に押圧されて固定部の側に曲げられ、固定部に食い込む。これにより、ボルトを締め込む前にブラケットを位置決めし、その後、ボルトを締め込むことによってずれ防止爪を固定部に食い込ませることができるため、正確に位置決めした状態を保ったまま固定できる。また、ベース面によってブラケットを押し付けた状態で、ずれ防止爪を固定部に食い込ませることができ、ずれ防止爪を安定的に食い込ませることができる。さらに、ベース面及びずれ防止爪によってブラケットを固定部に固定できるため、確実にディスプレイ本体を固定できる。
さらにまた、前記ディスプレイ本体は、前記フロントパネルに対する前記ディスプレイ本体の位置を調整自在に構成された治具を用いて位置決めされ、前記ディスプレイ本体は、前記治具によって位置決めされた状態で、前記ボルトが締め込まれて固定されても良い。
この場合、治具によってディスプレイ本体の位置を調整した状態で、ボルトを締め込んでずれ防止爪を食い込ませてディスプレイ本体を固定するため、ディスプレイ本体を精度良く確実に固定でき、ディスプレイ本体の位置ずれを防止できる。また、ディスプレイ本体の位置が調整自在な構成であっても、位置決め後にずれ防止爪を食い込ませて固定するため、ディスプレイ本体の位置を調整可能としつつ、確実に固定可能な構成を実現できる。
また、前記治具は、前記ディスプレイ本体の前記表示領域に対向する面に、十字状に形成されたスリットを有し、前記ディスプレイ本体を前記治具を用いて位置決めする際に、前記表示領域に十字状のドットラインを表示し、前記スリットと前記ドットラインとを重ねて一致させることで前記ディスプレイ本体の位置を調整しても良い。
この場合、治具の十字状のスリットと、ディスプレイ本体に表示した十字状のドットラインを重ねて一致させることで、ディスプレイ本体の位置を表示領域の面方向に調整できる。また、ディスプレイ本体側では、ドットラインを表示させるだけで良いため、簡単な構成で位置を調整できる。
本発明によれば、車載ディスプレイ装置において、ディスプレイ本体を精度良く確実に固定し、ディスプレイ本体の位置ずれを防止できる。
本実施の形態に係る車載ディスプレイ装置の分解斜視図である。 車載ディスプレイ装置の正面図である。 治具の平面図である。 治具に車載ディスプレイ装置をセットした状態を示す断面図である。 CCDカメラの側から見た治具を示す平面図である。 調整用モニターを示す図である。 板ばねの平面図である。 板ばねを含む取付ボス部の周辺の断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施の形態に係る車載ディスプレイ装置の分解斜視図である。図1には、車載ディスプレイ装置を組み立てる際の組立て装置を共に示している。図2は、車載ディスプレイ装置10の正面図である。
車載ディスプレイ装置10は、自動車に搭載される車載ディスプレイ装置であり、カーナビゲーション装置等の表示装置として用いられる。
車載ディスプレイ装置10は、画像を表示するディスプレイ本体11と、ディスプレイ本体11を支持するフロントパネル12と、ディスプレイ本体11をフロントパネル12に固定するブラケット13とを備えて構成されている。車載ディスプレイ装置10は、図2に示すように、その幅方向が高さ方向よりも長く形成され、長方形状に形成されている。
フロントパネル12は、その前面の中央に長方形状の開口14を有して枠状に形成され、開口14が形成された板状のパネル部15と、パネル部15の外縁部を一周するように立設された壁部16とを有している。パネル部15において開口14よりも外側の四隅には、ブラケット13が固定される取付ボス部17(固定部)がそれぞれ立設されている。フロントパネル12は樹脂により構成され、樹脂成形によってパネル部15、壁部16及び取付ボス部17が一体に形成されている。
ディスプレイ本体11は、図2に示すように長方形状の板状に形成された筐体20と、筐体20の前面側に設けられた長方形状の表示画面21(表示領域)を有し、表示画面21がフロントパネル12の開口14から臨むように組み付けられている。表示画面21は筐体20の前面の大部分を占め、表示画面21の縁部は枠状の枠部29によって囲われている。ここで、表示画面21は液晶パネルである。
表示画面21は、フロントパネル12の開口14よりも僅かに小さく形成され、組み付けられた状態では、枠部29の内縁部29Aが開口14の縁部に沿うようにして開口14から露出している。筐体20の背面側には外部からの信号をディスプレイ本体11に伝送するFPC(フレキシブルプリント回路基板)18が接続されている。
また、筐体20の背面側には、ブラケット13を固定するねじ穴20Aが、四隅にそれぞれ形成されている。
ブラケット13は、筐体20の背面側において、筐体20の幅方向の両端に一対で設けられ、一端側のブラケット13A及び他端側のブラケット13Bとを有している。車載ディスプレイ装置10はブラケット13を介してフロントパネル12に一体化される。
ブラケット13A、13Bは、金属板を板金加工して形成され、筐体20の高さ方向に延在している。各ブラケット13A、13Bは、クランク状に折り曲げて形成され、筐体20の背面側に宛がわれて固定される筐体側固定部22と、筐体側固定部22の端から筐体20の側面に沿って前面側に延びる折り曲げ部23と、折り曲げ部23の端から筐体側固定部22と略平行に外側へ突出するユニット固定部24とを有している。ユニット固定部24は、フロントパネル12の四隅の取付ボス部17に対応して、各ブラケット13A、13Bの両端にそれぞれ形成されている。
また、各ブラケット13A、13Bは、ねじ穴20Aに対応する位置に孔25を有し、孔25を介してねじ穴20Aに締結される筐体固定ボルト26によって筐体20に固定される。
各ユニット固定部24には孔27が形成されている。組み付けられた状態では、各ユニット固定部24は各取付ボス部17に支持され、孔27に挿通されるユニット固定ボルト28(ボルト)によって各取付ボス部17に締結される。
車載ディスプレイ装置10は、フロントパネル12に対するディスプレイ本体11の位置を調整自在な組立て装置30を用いて組み立てられる。組立て装置30は、車載ディスプレイ装置10を収容する治具31と、治具31及び車載ディスプレイ装置10の状態を撮影するCCDカメラ32と、CCDカメラ32が撮影した画像を表示する調整用モニター33とを備えて構成されている。
図3は、治具31の平面図である。図4は、治具31に車載ディスプレイ装置10をセットした状態を示す断面図である。
図1、図3及び図4に示すように、治具31は、表示画面21に対向する長方形状のベースプレート34と、ベースプレート34の4辺に立設された枠状の側壁部35とを備えている。側壁部35によって囲われた、治具31の内側は、車載ディスプレイ装置10が収容される収容部31Aとなっている。
ベースプレート34には、その中央に円形の貫通孔36が形成されると共に、貫通孔36を中心として十字状に配置されベースプレート34を貫通するスリット部37が形成されている。詳細には、スリット部37は、貫通孔36を挟んでベースプレート34の短辺と平行に延在するスリット37A、37Bと、貫通孔36を挟んでベースプレート34の長辺と平行に延在するスリット37C、37Dとを有している。
CCDカメラ32は、ベースプレート34を挟んで車載ディスプレイ装置10とは反対側に表示画面21と対向して設置されている。
側壁部35は、ベースプレート34の長辺側に互いに対向して設けられた一対の長辺側側壁35Aと、ベースプレート34の短辺側に互いに対向して設けられた一対の短辺側側壁35Bとを有している。長辺側側壁35Aとスリット37C、37Dとは互いに平行に配置され、短辺側側壁35Bとスリット36A、36Bとは互いに平行に配置されている。
一方の短辺側側壁35Bには、短辺側側壁35Bを外面38の側から貫通する幅方向調整ねじ39が2箇所に係合されている。他方の短辺側側壁35Bの内面40には、各幅方向調整ねじ39に対向する弾性体41がそれぞれ設けられている。
また、一方の長辺側側壁35Aには、長辺側側壁35Aを外面42の側から貫通する高さ方向調整ねじ43が2箇所に係合されている。他方の長辺側側壁35Aの内面44には、各高さ方向調整ねじ43に対向する弾性体45が設けられている。幅方向調整ねじ39及び高さ方向調整ねじ43のねじ部46は、各調整ねじ39、43が回転されることによって、収容部31A内に進退自在である。各ねじ部46の先端には、車載ディスプレイ装置10に当接する当接部46Aが設けられている。ここで、弾性体41及び弾性体45には、エラストマーやコイルばね等を用いることができる。
図4に示すように、車載ディスプレイ装置10が治具31にセットされた状態では、フロントパネル12のパネル部15がベースプレート34に当接し、フロントパネル12は、その四辺が各長辺側側壁35A及び各短辺側側壁35Bに当接した状態で収容部31Aに位置決めされている。また、フロントパネル12の壁部16は、各ねじ部46及び各弾性体41、45の下方に位置している。
車載ディスプレイ装置10が治具31にセットされる手順としては、まず、フロントパネル12が治具31にセットされ、その後、ディスプレイ本体11がフロントパネル12にセットされる。詳細には、ディスプレイ本体11は、筐体固定ボルト26によって各ブラケット13A、13Bと一体に組み付けられた状態で、各ブラケット13A、13Bのユニット固定部24が取付ボス部17に載置されることで治具31にセットされる。
弾性体41が設けられた側の短辺側側壁35Bは、その基端部の外面側に設けられた支持軸48によって回動可能にベースプレート34へ固定されている。フロントパネル12を治具31にセットする際には、支持軸48を中心にして短辺側側壁35Bを外側に回動させておくことで、容易にセットすることができる。
また、ディスプレイ本体11は、ディスプレイ本体11の背面を押圧する仮押さえレバー47によって押圧され、表示画面21の法線方向への移動が規制される。仮押さえレバー47の先端は所定の押圧力で、ディスプレイ本体11を押さえる弾性体47Aにより構成されており、仮押さえされた状態では、ディスプレイ本体11は表示画面21の面方向に移動できる。
仮押さえされた状態では、幅方向調整ねじ39のねじ部46及び弾性体41の位置は、各ブラケット13Aの折り曲げ部23の高さに一致している。そして、各幅方向調整ねじ39を締め込むと、幅方向調整ねじ39のねじ部46によって折り曲げ部23を介してブラケット13Aは押されて取付ボス部17上を滑り、これに伴いディスプレイ本体11は各ブラケット13A、13Bと共に弾性体41の側に移動し、反対側のブラケット13Bが弾性体41を圧縮する。また、幅方向調整ねじ39を緩めると、弾性体41の反発力によってディスプレイ本体11は幅方向調整ねじ39の側に移動する。これにより、幅方向調整ねじ39を回転させることで、フロントパネル12に対するディスプレイ本体11の位置を調整でき、車載ディスプレイ装置10の幅方向、すなわち、図3中のX方向の位置を調整できる。
また、各高さ方向調整ねじ43を締め込むと、筐体20は、高さ方向調整ねじ43によって天面20Bを押されて取付ボス部17上を滑り、これに伴いディスプレイ本体11は各ブラケット13A、13Bと共に弾性体45の側に移動し、天面20Bの反対側の面が弾性体45を圧縮する。また、高さ方向調整ねじ43を緩めると、弾性体45の反発力によってディスプレイ本体11は高さ方向調整ねじ43の側に移動する。これにより、高さ方向調整ねじ43を回転させることで、フロントパネル12に対するディスプレイ本体11の位置を調整でき、車載ディスプレイ装置10の高さ方向、すなわち、図3中のY方向の位置を調整できる。
ここで、ディスプレイ本体11の位置の調整方法について説明する。
図5は、CCDカメラ32の側から見た治具31を示す平面図である。図5では、車載ディスプレイ装置10がセットされた状態を示している。
図2及び図5に示すように、ディスプレイ本体11の位置を調整する際には、表示画面21の中央を中心にした十字状のドットライン50が、FPC18からの信号に基づいて表示画面21に表示される。ドットライン50は表示画面21の1ドットを連続して直線的に並べた1ドットラインを十字状に交差させたものである。
ディスプレイ本体11の位置の調整は、ドットライン50がベースプレート34の全てのスリット37A、37B、37C、37D内に重なるようにディスプレイ本体11の位置を調整することで行われる。すなわち、ドットライン50、スリット部37、及び、治具31の側壁部35の位置関係は、フロントパネル12が側壁部35により位置決めされた状態で、ドットライン50をスリット部37に一致させるようにディスプレイ本体11の位置を調整することで、ディスプレイ本体11をフロントパネル12に対して正しい位置に配置できるように設定されている。
図6は、調整用モニター33を示す図である。
ディスプレイ本体11の位置を調整する際には、図6に示すように、CCDカメラ32によって撮影されたスリット37A、37B、37C、37Dの近傍の拡大画像が調整用モニター33に表示される。そして、調整用モニター33の表示を見ながら全スリット37A、37B、37C、37D内にドットライン50が表示されるように、幅方向調整ねじ39及び高さ方向調整ねじ43を回転させることで調整が完了する。
ここで、各スリット37A、37B、37C、37Dの幅は、ドットライン50及びディスプレイ本体11の位置決め精度の製品規格上の設定により決定される。ドットライン50の幅が、一例として0.2mmであり、ディスプレイ本体11の位置決め公差をX方向及びY方向共に一例として±0.3mmとした場合、各スリット37A、37B、37C、37Dの幅は、一例として0.8mmに設定される。この場合、全スリット37A、37B、37C、37D内にドットライン50が表示されるように位置を調整することで、フロントパネル12に対するディスプレイ本体11の位置ずれを±0.3mm以内にすることができる。
本実施の形態では、組立て装置30によってディスプレイ本体11の位置が正確に調整された状態で、各ブラケット13A、13Bを介してユニット固定ボルト28を取付ボス部17に締結することで、ディスプレイ本体11がフロントパネル12に固定される。この際、ユニット固定部24に一体に設けられた板ばね60が取付ボス部17に食い込むことでディスプレイ本体11の正確な位置が保たれた状態でディスプレイ本体11が固定される。
図7は、板ばね60の平面図である。図8は、板ばね60を含む取付ボス部17の周辺の断面図であり、図8(a)はユニット固定ボルト28で固定する前の状態を示し、図8(b)はユニット固定ボルト28で固定された状態を示している。
板ばね60は、平面視でT字状に形成され、図1、図7及び図8に示すように、ユニット固定部24に固定される矩形のベース面61と、ベース面61の対向する2つの辺からそれぞれ延出された第1のばね部62と、ベース面61の1つの辺から延出された第2のばね部63とを有している。
ベース面61の中央にはユニット固定ボルト28が挿通されるボルト孔61Aが形成されている。各ばね部62、63は、ベース面61からユニット固定ボルト28の頭部28Aの側へ上方に折り曲げられて形成されており、各ばね部62、63の先端部には、取付ボス部17の側に突出したずれ防止爪64がそれぞれ形成されている。また、各ばね部62、63には、ユニット固定ボルト28の頭部28Aの側に突出したダボ部65がそれぞれ形成されている。各ダボ部65は絞り加工によって形成され、ずれ防止爪64よりもボルト孔61Aの側に設けられている。
板ばね60はステンレス板等の金属板を板金加工して形成され、ずれ防止爪64は各ばね部62、63の一部を切り起こして形成されている。詳細には、各ずれ防止爪64は、板ばね60の縁部側に向くように突出し、その先端が斜め下方を向くように形成されている。
板ばね60は、ユニット固定部24の上面に設けられ、孔27の縁部に円環状に立設されたバーリング部27Aにボルト孔61Aが係合した状態でバーリングカシメされて固定されている。ベース面61の上面には、バーリングカシメの際にバーリング部27Aが潰れたことによる突起部61Bが形成されている。突起部61Bの高さは、ダボ部65の高さと略同一の高さに形成されている。
図1に示すように、板ばね60は、ブラケット13Aの2箇所のユニット固定部24の内の一方、及び、ブラケット13Bの2箇所のユニット固定部24の内の一方に設けられ、これら2つの板ばね60は、矩形の筐体20の角部において対角となる角部の近傍にそれぞれ配置されている。また、各板ばね60は、2つの第1のばね部62が車載ディスプレイ装置10の高さ方向(上下方向)を向き、第2のばね部63が車載ディスプレイ装置10の幅方向の外側を向く向きで配置されている。
フロントパネル12の四隅に位置する各取付ボス部17は、ユニット固定ボルト28が締結される雌ねじ部を有する円筒状のボス部66と、ボス部66の外周面にボス部66の軸方向に沿って立設されたリブ部67とをそれぞれ有している。各リブ部67は、板ばね60の各ばね部62、63に対応して平面視においてT字状に配置され、パネル部15の面上で3方向に延在し、車載ディスプレイ装置10の上下2方向及び幅方向外側へ延びている。
各取付ボス部17の上部には、ボス部66を中心にしてボス部66及びリブ部67を一段窪ませて形成した段部68が設けられ、各ブラケット13A、13Bのユニット固定部24は、段部68内に支持されている。また、3方向に延びるリブ部67の各端には、段部68から上方に突出した凸部69がそれぞれ形成されている。各凸部69の上面とユニット固定部24の上面とは面一になっている。
各凸部69は、段部68内に配置されたユニット固定部24の位置を規制している。各凸部69とユニット固定部24との間のクリアランスは各部品の寸法公差を考慮して設定され、ディスプレイ本体11の位置を調整する際に、ドットライン50を全スリット37A、37B、37C、37D内に移動させることが可能な大きさになっている。そして、各取付ボス部17に各ブラケット13A、13Bを介してディスプレイ本体11を載置することで、ディスプレイ本体11が取付ボス部17に対して仮に位置決めされた状態になるため、各調整ねじ39、43を回転させてディスプレイ本体11の位置を調整する際の調整量を少なくできる。
また、ユニット固定ボルト28が挿通される孔27の径は各部品の寸法公差を考慮して設定され、ユニット固定ボルト28のねじ部28Bと孔27の内径部との間のクリアランスが、ドットライン50を全スリット37A、37B、37C、37D内に移動させることが可能な大きさになっている。
板ばね60とユニット固定ボルト28の頭部28Aとの間には、円形のワッシャ70が設けられており、ワッシャ70はユニット固定ボルト28が挿通されて位置決めされている。ワッシャ70の外径は、ベース面61からワッシャ70がはみ出して各ばね部62、63に重なる大きさに形成され、ユニット固定ボルト28を完全に締め込む前の状態では、ワッシャ70は、その外形部が各ばね部62、63のダボ部65に当接して支持され、ベース面61から浮いた状態でセットされる。また、各ばね部62、63は、ベース面61上から各凸部69の上方へ向けて傾斜した状態で配置され、各ばね部62、63に形成された各ずれ防止爪64は、各凸部69の上面に向けて下方に突出している。
そして、ユニット固定ボルト28が締め込まれていくと、各ばね部62、63は、頭部28Aの下降に伴って、ダボ部65を押圧するワッシャ70を介して押圧され、ユニット固定部24及び各凸部69の上面に接近する方向に変形する。図8(b)に示すように、ユニット固定ボルト28が完全に締め込まれた状態では、ワッシャ70に押圧された板ばね60は平坦になり、その下面60Aがユニット固定部24及び各凸部69の上面に押し付けられ、各ずれ防止爪64が各凸部69の上面に食い込む。すなわち、ユニット固定部24は、ユニット固定ボルト28の締め付け力に加えて、各ずれ防止爪64の各凸部69への食いみによっても固定されるため、強固に固定される。
本実施の形態では、ディスプレイ本体11のフロントパネル12に対する位置が治具31によって正確に調整され、位置が正確に調整された状態でユニット固定ボルト28が締め込まれ、この際、ユニット固定ボルト28の締め付け力に加えて各ずれ防止爪64の各凸部69への食いみによって各ブラケット13A、13Bがフロントパネル12の取付ボス部17に確実に固定される。このため、ディスプレイ本体11をフロントパネル12に対して精度良く確実に固定でき、ディスプレイ本体11の位置ずれを防止できる。従って、ディスプレイ本体11の表示画面21の位置が、フロントパネル12の開口14に対して位置ずれすることを防止でき、車載ディスプレイ装置10の外観性が低下することを防止できると共に、表示画面21の一部がフロントパネル12の下に隠れてしまうことを防止できる。
また、各ずれ防止爪64の各凸部69への食い込みによって固定できるため、ユニット固定ボルト28の締結力を大きくする必要がない。これにより、ユニット固定ボルト28を小径にでき、ボス部66の径も小径にできるため、フロントパネル12を樹脂成形する際にボス部66の部分で樹脂のひけが発生することを防止できる。
また、取付ボス部17を含むフロントパネル12が樹脂により構成され、ずれ防止爪64を含む板ばね60が金属により構成されているため、ずれ防止爪64を取付ボス部17の凸部69に効果的に食い込ませることができる。
さらに、ユニット固定ボルト28が締結された状態では各板ばね60の上面が平坦になるため、取付ボス部17の周辺をコンパクトに構成できる。また、ワッシャ70によって各ばね部62、63を押圧するので、各ばね部62、63を押圧するためにユニット固定ボルト28の頭部28Aを大きくする必要がなく、サイズの小さいボルトを使用して取付ボス部17の周辺をコンパクトに構成できる。
さらにまた、突起部61Bの高さと略同一な高さのダボ部65を設けたため、バーリングカシメによって板ばね60を固定した場合においても、平らなワッシャ70でダボ部65を押圧してずれ防止爪64を食い込ますことができ、ディスプレイ本体11をフロントパネル12に確実に固定できる。
また、各第1のばね部62が車載ディスプレイ装置10の高さ方向(上下方向)を向いて設けられており、各第1のばね部62の各ずれ防止爪64が上下2箇所で凸部69に食い込むため、車両の上下の振動に対して効果的に位置ずれを防止できる。
加えて、2つの板ばね60を、矩形の筐体20の角部において対角となる角部の近傍にそれぞれ配置したため、ディスプレイ本体11が表示画面21の面方向へ回転することを効果的に防止できるとともに、板ばね60の数を増やすことなく位置ずれを防止できる。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、ディスプレイ本体11、ブラケット13A、13B及びフロントパネル12を一体化したとき、ブラケット13A、13Bの各板ばね60に設けた各ずれ防止爪64がフロントパネル12の取付ボス部17の各凸部69に食い込むため、ディスプレイ本体11とフロントパネル12との相対的な位置ずれを防止できる。これにより、ディスプレイ本体11を精度良く確実に固定し、ディスプレイ本体11の位置ずれを防止できる。
また、ブラケット13A、13Bをフロントパネル12の取付ボス部17に締結するユニット固定ボルト28を締め込むことで、ずれ防止爪64が各凸部69に食い込み、締結に伴ってずれ防止爪64を食い込ませることができ、簡単に位置ずれを防止できる。これにより、フロントパネル12の開口14とディスプレイ本体11の表示画面21との位置ずれを防止できる。
また、ユニット固定ボルト28を締め込むことで、ブラケット13A、13Bのユニット固定部24に固定された板ばね60のベース面61によってユニット固定部24が取付ボス部17に押し付けられると共に、各ばね部62、63がワッシャ70を介してユニット固定ボルト28の頭部28Aに押圧されて取付ボス部17の側に曲げられ、各ずれ防止爪64が各凸部69に食い込む。これにより、ユニット固定ボルト28を締め込む前にブラケット13A、13Bを位置決めし、その後、ユニット固定ボルト28を締め込むことによってずれ防止爪64を各凸部69に食い込ませることができるため、正確に位置決めした状態を保ったまま固定できる。また、ベース面61によってユニット固定部24を押し付けた状態で、各ずれ防止爪64を各凸部69に食い込ませることができ、各ずれ防止爪64を安定的に食い込ませることができる。また、ベース面61及び各ずれ防止爪64によってブラケット13A、13Bを取付ボス部17に固定できるため、確実にディスプレイ本体11を固定できる。
さらにまた、治具31によってディスプレイ本体11の位置を調整した状態で、ユニット固定ボルト28を締め込んで各ずれ防止爪64を食い込ませてディスプレイ本体11を固定するため、ディスプレイ本体11を精度良く確実に固定でき、ディスプレイ本体11の位置ずれを防止できる。また、ディスプレイ本体11の位置が調整自在な構成であっても、位置決め後に各ずれ防止爪64を食い込ませて固定するため、ディスプレイ本体11の位置を調整可能としつつ、確実に固定可能な構成を実現できる。
また、治具31の十字状のスリット37A、37B、37C、37Dと、表示画面21に表示した十字状のドットライン50とを重ねて一致させることで、ディスプレイ本体11の位置を表示画面21の面方向に調整できる。また、ディスプレイ本体11側では、ドットライン50を表示させるだけで良いため、簡単な構成で位置を調整できる。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されない。
上記実施の形態では、各ずれ防止爪64は板ばね60に設けられるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、取付ボス部17に食い込むずれ防止爪をユニット固定部24の底面に形成しても良い。また、板ばね60は、矩形の筐体20の角部において対角となる角部の近傍にそれぞれ配置されるものとして説明したが、これに限らず、例えば、4箇所のユニット固定部24にそれぞれ配置されても良い。
また、その他の車載ディスプレイ装置10の細部構成についても任意に変更可能であることは勿論である。
10 車載ディスプレイ装置
11 ディスプレイ本体
12 フロントパネル
13A ブラケット
13B ブラケット
14 開口
17 取付ボス部(固定部)
21 表示画面(表示領域)
28 ユニット固定ボルト(ボルト)
28A 頭部
31 治具
36A スリット
50 ドットライン
60 板ばね
64 ずれ防止爪

Claims (5)

  1. 画像を表示するディスプレイ本体を、ブラケットを介して、フロントパネルに一体化した車載ディスプレイ装置において、
    前記ディスプレイ本体、前記ブラケット及び前記フロントパネルを一体化したとき、前記フロントパネルに食い込んで、前記ディスプレイ本体と前記フロントパネルとの相対ずれを防止するずれ防止爪を前記ブラケットに設けたこと、
    を特徴とする車載ディスプレイ装置。
  2. 前記フロントパネルの開口から前記ディスプレイ本体の表示領域が臨み、
    前記フロントパネルに、前記ブラケットを支持する固定部を設け、前記ブラケットに前記固定部の側へ突出する前記ずれ防止爪を設け、前記ブラケットを前記固定部に締結するボルトを締め込むことで前記ずれ防止爪が前記固定部に食い込み、前記ディスプレイ本体が固定されること、
    を特徴とする請求項1記載の車載ディスプレイ装置。
  3. 前記ずれ防止爪は前記ブラケットと前記ボルトとの間に介装される板ばねに形成され、
    前記板ばねは、前記ボルトを締結する前の状態で前記ブラケットに固定されるベース面と、該ベース面から前記ボルトの頭部の側に折り曲げられたばね部とを有し、
    前記ボルトを締め込むことで、前記ばね部が前記頭部に押圧されて前記固定部の側に曲げられ、前記ばね部に形成された前記ずれ防止爪が前記固定部に食い込むこと、
    を特徴とする請求項2記載の車載ディスプレイ装置。
  4. 前記ディスプレイ本体は、前記フロントパネルに対する前記ディスプレイ本体の位置を調整自在に構成された治具を用いて位置決めされ、前記ディスプレイ本体は、前記治具によって位置決めされた状態で、前記ボルトが締め込まれて固定されること、
    を特徴とする請求項2または3記載の車載ディスプレイ装置。
  5. 前記治具は、前記ディスプレイ本体の前記表示領域に対向する面に、十字状に形成されたスリットを有し、前記ディスプレイ本体を前記治具を用いて位置決めする際に、前記表示領域に十字状のドットラインを表示し、前記スリットと前記ドットラインとを重ねて一致させることで前記ディスプレイ本体の位置を調整すること、
    を特徴とする請求項4記載の車載ディスプレイ装置。
JP2009267353A 2009-11-25 2009-11-25 車載ディスプレイ装置 Pending JP2011110986A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009267353A JP2011110986A (ja) 2009-11-25 2009-11-25 車載ディスプレイ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009267353A JP2011110986A (ja) 2009-11-25 2009-11-25 車載ディスプレイ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011110986A true JP2011110986A (ja) 2011-06-09

Family

ID=44233658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009267353A Pending JP2011110986A (ja) 2009-11-25 2009-11-25 車載ディスプレイ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011110986A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015199454A (ja) * 2014-04-09 2015-11-12 アルパイン株式会社 車載用電子機器
JP2015217818A (ja) * 2014-05-19 2015-12-07 株式会社石▲崎▼本店 車両用サイドミラー
US10115251B2 (en) 2015-06-11 2018-10-30 Renesas Electronics Corporation Semiconductor device
US11520408B2 (en) * 2018-11-19 2022-12-06 Lg Electronics Inc. Vehicle display apparatus

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015199454A (ja) * 2014-04-09 2015-11-12 アルパイン株式会社 車載用電子機器
JP2015217818A (ja) * 2014-05-19 2015-12-07 株式会社石▲崎▼本店 車両用サイドミラー
US10115251B2 (en) 2015-06-11 2018-10-30 Renesas Electronics Corporation Semiconductor device
US11520408B2 (en) * 2018-11-19 2022-12-06 Lg Electronics Inc. Vehicle display apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4051469B2 (ja) 液晶表示装置
US20070117418A1 (en) Display apparatus
US9807891B2 (en) Electronic apparatus
US20190141279A1 (en) Connecting structure, electrical device and television apparatus
JP2011110986A (ja) 車載ディスプレイ装置
US20100321904A1 (en) Board connecting bracket and electronic instrument having the same
JP2008129369A (ja) 薄型表示装置の電源スイッチ取付構造
JP2008287293A (ja) 表示装置
JP2009295738A (ja) 実装基板の取り付け構造及び該取り付け方法
JP6789457B2 (ja) 表示装置
CN109946865B (zh) 显示装置
US20070062432A1 (en) Position-adjusting mechanism of an optical engine
JP4820118B2 (ja) Lcdホルダー
JP2004240018A (ja) ディスプレイ位置決め機構
JP2005123257A (ja) コネクタ一体型プリント基板の接続構造
JP2013113590A (ja) 計器装置
JP6162420B2 (ja) 電子機器および表示装置
JP2001177260A (ja) 電子機器の設置方式
JP2007279591A (ja) 平面表示装置
JP2001013888A (ja) 平面表示装置
WO2022210718A1 (ja) 光軸調整ユニット、光学機器、光軸調整システム、及び光軸調整方法
JP2017005349A (ja) 表示装置およびテレビジョン受信機
JP2011027871A (ja) スタンドホルダおよびスタンドホルダの取り付け構造
JP2008208852A (ja) 取付部材および組立体
JP5546012B2 (ja) 車載用カメラ