JP6919294B2 - 光源点灯装置 - Google Patents
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Description
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形態1に係る照明装置100の斜視図、図2は照明装置100の概略構成を示す断面図である。照明装置100は、光源10が照明器具20に取り付けられて構成される。
さらに、照明器具20内には図2に示すように光源点灯装置30が設けられている。この光源点灯装置30とソケット22内部の電線が接続されており、光源点灯装置30から駆動電流が光源10に供給されて光源10が点灯する。
光源10は照明器具20に着脱可能に取り付けられるものであり、1つの照明器具20に対して異なる種類の光源を接続して使用することができる。例えば、基板13に配設されるLED14の数が異なる光源を、種類が異なる光源として接続することができる。
光源点灯装置30は、入力側に接続された交流電源70から交流電流を直流電流に変換して出力側に接続される光源10に供給する電流供給回路40と、この電流供給回路40に接続される光源10にかかる電圧を検出する電圧検出部53と、この電圧検出部53が検出した検出電圧に基づいて電流供給回路40が供給する電流量を制御する制御部60とを備えている。
図4(a)はLED14が20個接続されたLEDモジュール12aを備える光源10a、図4(b)はLED14が15個接続されたLEDモジュール12bを備える光源10b、図4(c)はLED14が10個接続されたLEDモジュール12cを備える光源10c、図4(d)はLED14が5個接続されたLEDモジュール12dを備える光源10dをそれぞれ示している。なお、それぞれ両端のLEDはLEDが配設された基板を介して口金部15の端子に電気的に接続されている。
図4に示した光源10a、10b、10c、10dでは、接続されるLED14の個数が異なるので、適正な電流値が異なる場合がある。
制御部60は、A/D変換部61と、タイマー62と、記憶部63と、処理部64と、駆動部65とを備える。
また、処理部64には記憶部63とタイマー62が接続される。記憶部63は、例えば不揮発性メモリなどからなり、処理部64で実行すべき演算プログラムおよび演算に用いられるデータを記憶している。
さらに、記憶部63には、電圧検出部53が検出した光源10にかかる電圧値、すなわち光源の種類に対応する電圧値とその光源に適した電流量のデータが記憶されている。さらに、この記憶部63に記憶された電流量としては、タイマー62で計時される光源10の点灯時間に対応して複数の値が記憶されている。
光源点灯装置30を点灯させるスイッチ(図示せず)により点灯指示を与えると、交流電源70から光源点灯装置30の電流供給回路40に交流電圧が入力される。電流供給回路40に入力された交流電圧は、交流電源70に接続された整流回路41により直流電圧に整流されて、昇圧チョッパ回路42に出力される。
昇圧チョッパ回路42は整流回路41から入力された直流電圧を昇圧する。また、昇圧チョッパ回路42には平滑コンデンサが設けられており、平滑コンデンサによって直流電圧を平滑化させて、降圧チョッパ回路43に電圧を供給する。
まず、電流検出部54の接続点52の電位がA/D変換部61に入力されると、この電位がA/D変換部61でデジタル信号に変換され、処理部64に出力される。処理部64では記憶部63に記憶された所定の電流量、例えば初期値としての電流量を読出し、A/D変換部61から入力した電流量が、読み出した電流量となるように、駆動部65を制御する。駆動部65は処理部64からの制御信号を受け、電流供給回路40から光源10に供給される電流量が、処理部64で決定された電流量となるように、降圧チョッパ回路43のスイッチング素子44のオンデューティを制御する。これにより、電流供給回路40から光源10に所定の電流量で定電流が供給され、光源10が安定して点灯する。
光源10にかかる電圧が、抵抗48と抵抗49とで分圧され、その間に設けられた接続点51における電位がアナログ信号としてA/D変換部61に伝えられる。A/D変換部61は、入力されたアナログの電圧値をデジタル信号に変換して、処理部64に出力する。なお、電圧検出部53として2つの抵抗を用いているが、これは光源10にかかる電圧がA/D変換部61に入力できる電圧よりも大きいため、抵抗48及び抵抗49を設けることにより光源10にかかる電圧を分圧するためであり、A/D変換部61の入力耐圧が許せば、分圧しない電圧を入力してもよい。
そして、A/D変換部61でデジタル信号に変換された抵抗48と抵抗49との間の接続点51における電位が処理部64に入力され、この電位に基づき光源10にかかる電圧が算出される。すなわち、抵抗48と抵抗49との間の接続点51における電位、言いかえれば抵抗49にかかる電圧は、光源10にかかる電圧に比例するので、この接続点51における電位と、抵抗48と抵抗49との分圧比とから、光源10にかかる電圧を算出するものである。
処理部64は、この決定された電流量に基づき、電流検出部54により検出される光源10を流れる電流量が、決定された電流量になるように、駆動部65を制御する。これにより、光源10の種類に応じた適切な電流量の定電流が光源10に供給され、光源10が安定点灯する。
光源10の経年劣化等の要因により光源10から出力される光束は使用時間の経過とともに減少してしまう。このような光束の減少を抑制するような補正をするため、光源点灯装置30では、点灯時間の経過に伴って光源10に供給する電流の電流量を増加させて光源10から出力される光束を一定に保つ照度補正制御が行われる。この照度補正により、光源の明るさを一定に保つことができる。
この照度補正の動作としては、まず、上述のようにして光源10が点灯すると、タイマー62は光源10が点灯した時間を計時する。処理部64は、この光源10の点灯時間と記憶部63に記憶されている過去の光源10の累積点灯時間とを加算し、累積点灯時間として再度記憶部63に記憶する。
累積点灯時間は、1つの光源10が点灯した時間の合計の時間である。この光源10の点灯時間は、光源点灯装置30が同じ種類の光源10である場合には累積点灯時間として加算されていくが、異なる種類の光源10に交換された場合には、累積点灯時間がリセットされる。なお、使用者が手動で累積点灯時間をリセットすることもできる。
さらに、記憶部63に記憶される電流量は、光源10の種類ごとに、累積点灯時間に応じて複数段階の値が記憶されている。光源10の経年劣化等の要因により光源10から出力される光束が減少してしまうことを抑制するため、点灯時間の経過に伴い徐々に電流量を増加させていくことで一定の光束を維持できる。
交流電源70に照明器具20が接続されると、まず、処理部64はステップS1で、照明装置100を点灯させる点灯指示があるか否かを確認する。点灯指示は、使用者が照明装置100に接続されたスイッチをオンする操作や、リモコン等の外部機器から送信された信号を受信することで入力される。ステップS1で点灯指示ありでない場合は、ステップS1を繰り返す。
なお、光源10が同じ種類の新しい光源10に交換された場合には累積点灯時間をリセットする必要があるが、検出電圧が同じであるため光源10が交換されたことを検出することができず、累積点灯時間がリセットされない。光源10が同じ種類の光源10に交換された場合に累積点灯時間をリセットさせるためには、使用者がタイマー62をリセット操作するか、或いは光源10が着脱されたことを検知するといった構成をとることにより累積点灯時間をリセットすることができる。
また、記憶部63は、電圧検出部53が検出する電圧とタイマー62が計時する点灯時間を累積した累積点灯時間とに対応した複数の電流量を記憶し、処理部64は記憶部63を参照して電圧検出部53が検出した検出電圧及びタイマー62が計時した点灯時間に対応する電流量を出力する。これにより、電圧検出部53が検出した光源10にかかる電圧により光源10の種類に適応した電流の増加量を決めて光束を一定に保つことができる。
また、使用者がスイッチを操作して光源10を選択することなく、光源10の種類に適応した電流量の電流を供給できるため、使用者が誤って光源10の種類を選択することが無く、光源10の種類に適応した電流量の電流を供給することができる。光源10の種類に適応した電流量の電流を供給することにより、光源10が無駄に電力を消費することを抑えることや、不適切な電流が供給されて光源10が故障することを抑えることができる。加えて、光源10の種類によって異なる光束減衰率に対応して、光源10の種類に適応して光束を適切に保つ照度補正制御を、使用者がスイッチを操作して光源10を選択することなく行うことができる。
また、本発明に係る光源点灯装置30は異なる種類の光源10に共通して利用できるため、光源10の種類毎に異なる光源点灯装置30を製造する必要がない。
また、光源点灯装置30は筐体21の内部に設けられる構成としたが、交流電源70と光源10と接続される構成であればよい。
また、異なる種類の光源10としてLED14の個数が異なる光源10a〜10dを記載したが、異なる種類の光源10とは光源10にかかる電圧が異なる場合であればよく、任意の個数のLED14を直列接続又は並列接続されるもの、LED14の種類が異なるもの、またはLED14以外の有機EL等の光源を使用するものでもよい。
また、照明装置100は長尺状としたが、形状はこれに限らず円形等の形状でもよい。
また、記憶部63に記憶された検出電圧、累積点灯時間及び出力電流比率は、取り付ける光源10によって適切な値を設定するようにすればよい。
Claims (4)
- 光源が接続され、前記光源に電流を供給する電流供給回路と、
前記光源にかかる電圧を検出する電圧検出部と、
前記電圧検出部が検出した検出電圧に基づいて前記電流供給回路が供給する前記電流を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記光源の点灯時間を計時するタイマーと、
前記電圧検出部が検出する電圧と前記タイマーが計時する点灯時間を累積した累積点灯時間とに対応した複数の電流量が記憶された記憶部と、
前記記憶部を参照し、前記電圧検出部が検出した前記検出電圧及び前記タイマーが計時した前記累積点灯時間に対応する前記電流量を前記電流供給回路が供給する前記電流の電流量として決定する処理部と、
を備え、
前記記憶部に記憶された複数の前記電流量は、前記累積点灯時間が長いほど大きく、
前記累積点灯時間が長くなることに対応して増加する前記電流量の増加率は、前記電圧検出部が検出する電圧が大きい場合の方が、前記電圧検出部が検出する電圧が小さい場合よりも大きい
ことを特徴とする光源点灯装置。 - 前記制御部は、前記累積点灯時間を予め設定された時間にリセットさせるリセット手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の光源点灯装置。
- 前記リセット手段は、外部からリセット操作が入力された場合に、前記累積点灯時間をリセットさせることを特徴とする請求項2に記載の光源点灯装置。
- 前記記憶部は、前記電圧検出部が検出した検出電圧を記憶し、
前記リセット手段は、前記電圧検出部が前記記憶部に記憶された検出電圧と異なる電圧を検出した場合に、前記累積点灯時間をリセットさせることを特徴とする請求項2に記載の光源点灯装置。
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