JP6918540B2 - 発光装置 - Google Patents

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本発明は、垂直共振器型面発光レーザ(VCSEL:vertical cavity surface emitting laser)などの垂直共振器型発光素子を含む発光装置に関する。
垂直共振器型面発光レーザ(以下、単に面発光レーザと称する)などの垂直共振器型発光素子は、基板面に対して垂直に光を共振させ、当該基板面に垂直な方向に光を出射させる構造を有する発光素子である。また、例えば、面発光レーザなどの半導体発光素子がアレイ状に複数個配置された発光装置や、発光素子からの光の波長を変換する蛍光体層を含む発光装置が知られている。例えば、特許文献1には、垂直共振器型面発光レーザを含む発光素子と、発光素子から放射される励起光を異なる波長の光に変換する蛍光体層とを含む照明装置が開示されている。
特開2004-134633号公報
例えば、面発光レーザなどの垂直共振器型発光素子は、高出力であり、省スペースでアレイ化することが可能な発光素子である。しかし、垂直共振器型発光素子は、例えば灯具として用いる場合、強度ムラの点で課題を有している。例えば、蛍光体層などを用いて波長変換を行うことを考慮すると、当該発光素子からの取出し光が蛍光体層の全域に均一に照射されず、蛍光体からの取り出し光に色ムラが生ずる場合がある。また、局所的に高密度の光が照射されることで蛍光体層が早期に劣化する場合がある。
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、垂直共振器型の発光素子を含み、取り出し光の強度ムラを低減することが可能な発光装置を提供することを目的としている。
本発明による発光装置は、搭載基板と、搭載基板上に搭載され、光出射面を有する垂直共振器型の発光素子と、を有し、発光素子は、光出射面に形成され、発光素子の光軸に沿って柱状に窪みかつ光軸と同軸の第1の凹部と、第1の凹部の底面に形成され、光軸に沿って柱状に窪みかつ光軸と同軸の第2の凹部と、を有することを特徴としている。
また、本発明による発光装置は、搭載基板と、搭載基板上に並置され、各々が光出射面を有する複数の垂直共振器型の発光素子と、を有し、発光素子の各々は、光出射面に形成され、発光素子の光軸に沿って柱状に窪みかつ光軸と同軸の第1の凹部と、第1の凹部の底面に形成され、光軸に沿って柱状に窪みかつ光軸と同軸の第2の凹部と、を有することを特徴としている。
(a)は、実施例1に係る発光装置の断面図であり、(b)は、実施例1に係る発光装置の模式的な上面図である。 実施例1に係る発光装置内における光の進路を模式的に示す図である。 実施例1の変形例に係る発光装置の断面図である。 実施例2に係る発光装置の断面図である。 (a)は、実施例3に係る発光装置の模式的な斜視図であり、(b)は、実施例3に係る発光装置の模式的な断面図である。
以下、本発明の実施例について詳細に説明する。
図1(a)は、実施例1に係る発光装置10の断面図である。図1(b)は、発光装置10の模式的な上面図である。図1(b)は、発光素子12の光出射面12Aを模式的に示す図である。図1(b)は、図1(a)のV−V線に沿った断面図である。図1(a)及び(b)を用いて、発光装置10の構造について説明する。
発光装置10は、搭載基板11及び搭載基板11上に搭載された垂直共振器型の発光素子(以下、単に発光素子と称する)12を含む。本実施例においては、発光素子12は、垂直共振器型面発光レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)素子である。また、発光装置12は面発光レーザ装置である。搭載基板11は、例えば、Si、AlN又はSiCなどの高い熱伝導性を有する材料からなる。
なお、発光素子12は、搭載基板11に垂直な方向を共振器長方向とし、搭載基板11に垂直な方向に光を出射する発光素子であればよく、例えば垂直共振器型発光ダイオードであってもよい。また、本実施例においては、搭載基板11及び発光素子12は、矩形の上面形状を有する。
本実施例においては、発光素子12は、搭載基板11上に形成された配線電極11A上にフリップチップ実装によって実装(搭載)されている。具体的には、発光素子12は、配線電極11A上に、反射電極21、第1の反射鏡22、第1の電極23、電流狭窄層24、活性層25Bを含む半導体構造層25、第2の反射鏡26及び半導体基板27がこの順で順次積層された構造を有する。第1及び第2の反射鏡22及び26は、半導体構造層25を挟んで互いに対向して配置されている。
本実施例においては、反射電極21は、Agなどの反射金属からなる金属膜である。第1の反射鏡22は、複数の誘電体層が積層されて分布ブラッグ反射器(DBR:Distributed Bragg Reflector)を構成する多層膜反射鏡である。第1の電極23は、例えばITO膜又はIZO膜などの透光性電極膜である。
また、本実施例においては、電流狭窄層24は、例えばSiO2やSiNなどの絶縁材料からなる絶縁層であり、電流狭窄部として開口部24Aを有する。第2の反射鏡26は、複数の半導体層が積層されて分布ブラッグ反射器を構成する多層膜反射鏡である。
また、本実施例においては、半導体基板27は、GaN基板である。第2の反射鏡26及び半導体構造層25は、例えば、AlxInyGa1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)の組成を有する。なお、本実施例においては、半導体基板27は、第2の反射鏡26及び半導体構造層25の結晶成長に用いられる成長用基板である。
また、半導体構造層25は、発光層25Bを挟んで第1及び第2の半導体層25A及び25Cが形成された構造を有する。本実施例においては、第1の半導体層25Aは、p型半導体層であり、例えばp−GaN層である。第2の半導体層25Cは、第1の半導体層25Aとは反対の導電型のn型半導体層であり、例えばn−GaN層である。また、発光層25Bは、例えば、InGaN層及びGaN層からなる多重量子井戸構造を有する。
第1の半導体層25Aは、電流狭窄層24の開口部24Aにおいて第1の電極23に接続されている。本実施例においては、第1の電極23はp電極として機能する。また、第1の反射鏡22は、電流狭窄層24上の領域に開口部を有し、当該開口部を介して第1の電極23と反射電極21とが接続されている。従って、配線電極11Aは、半導体構造層25の第1の半導体層25Aに接続されている。なお、図示していないが、搭載基板11上には、半導体構造層25の第2の半導体層25Cに接続された接続電極を有する。
本実施例においては、発光素子12からの放出光は、半導体基板27の上面から、搭載基板11に垂直な方向に出射される。すなわち、半導体基板27の上面(搭載基板11側とは反対側の表面)は、発光素子12の光出射面12Aとして機能する。また、発光素子12からの出射光の光軸AXは搭載基板11の上面(発光素子12の搭載面)に垂直な方向にある。換言すれば、発光素子12は、搭載基板11上に搭載され、搭載基板11に垂直な光軸AX及び搭載基板11に平行な光出射面12Aを有する。
また、発光素子12は、発光素子12の光出射面12Aに2つの凹部(第1及び第2の凹部)R1及びR2を有する。より具体的には、発光素子12は、光出射面12Aに形成され、発光素子12の光軸AXに沿ってかつ光軸AXと同軸に窪んだ柱状の第1の凹部R1と、第1の凹部R1の底面に形成され、当該光軸AXに沿ってかつ光軸AXと同軸に窪んだ柱状の第2の凹部R2と、を有する。
第1及び第2の凹部R1及びR2は、例えば、発光素子12を搭載基板11に搭載した後、ドライエッチングなどによって半導体基板27の表面を加工することで、形成することができる。
なお、図1(b)に示すように、本実施例においては、第1及び第2の凹部R1及びR2は、円柱形状を有する。また、第2の凹部R2の幅(直径)W2は、第1の凹部R1の幅(直径)W1よりも小さい。換言すれば、発光素子12は、光出射面12Aに、発光素子12の光軸AXに同軸でかつ互いに同軸の多段凹部を有する。
また、本実施例においては、電流狭窄層24の開口部24Aは円形状を有する。また、第1及び第2の凹部R1及びR2は、開口部24Aに同軸に配置されている。また、開口部24Aは、第2の凹部R2の幅W2よりも小さな開口幅(開口径)AWを有する。
例えば、第1の凹部R1の幅(直径)W1は、40〜50μmである。また、例えば、電流狭窄層24の開口部24Aの開口幅AWは、約10μmである。なお、第1及び第2の凹部R1及びR2の幅W1及びW2並びに電流狭窄層24の開口幅AWは、それぞれの領域の最大幅であるものとし、例えば円形であれば直径であり、楕円形であれば長径である。なお、第1及び第2の凹部R1及びR2並びに電流狭窄層24の開口部24Aは、円形上である場合に限定されず、例えば矩形であってもよい。
再度図1(a)を参照すると、発光装置10は、発光素子12の光出射面12A上に形成された反射防止膜(AR膜)13を有する。本実施例においては、反射防止膜13は、光出射面12Aにおける第1の凹部R1の外側の領域に形成されている。
また、発光装置10は、第1及び第2の凹部R1及びR2を埋め込んで発光素子12の光出射面12A上に形成された蛍光体層14を有する。本実施例においては、蛍光体層14は、第1及び第2の凹部R1及びR2を埋め込み、反射防止膜13上に形成されている。蛍光体層14は、例えば蛍光体粒子を含むバインダ層からなる。
図2は、発光装置10内の光の進路を模式的に示す図である。図2は、図1(a)と同様の断面図である。まず、本実施例においては、発光素子12の半導体構造層25は、半導体構造層25を挟んで互いに対向する第1及び第2の反射鏡22及び26によって共振器を構成する。発光素子12における共振器の幅は、電流狭窄層24の開口部24Aの開口幅AWに対応する。また、発光素子12における共振器の長さは第1及び第2の反射鏡22及び26間の距離に対応する。
半導体構造層25の発光層25Bから放出された光は、第1及び第2の反射鏡22及び25間において多重反射を繰り返し、共振状態に至る(レーザ発振を行う)。この共振光(レーザ光)L1は、その一部が第2の反射鏡26を透過して、電流狭窄部24の開口部24A上の第1及び第2の凹部R1及びR2の底部に向かって進む。また、共振光L1のビーム径は電流狭窄層24の開口部24Aの開口幅AW(図1(a)参照)によって定まる。
ここで、第1及び第2の凹部R1及びR2は、上記したように、柱状に形成されている。具体的には、第1及び第2の凹部R1及びR2は、その底端部に角部が設けられ、底面と側面とが当該底端部で直角に交わるような断面形状を有する。また、本実施例においては、第1及び第2の凹部R1及びR2は、その各々の底面が発光素子12の光軸AXに垂直に設けられ、その各々の側面は光軸AXに沿って設けられている。
これによって、発光素子12の光出射面12Aの面内方向において、第1及び第2の凹部R1及びR2の側面を界面として凹部の内外で急峻な屈折率差が生ずることとなる。なお、本実施例においては、凹部の内側(蛍光体層14の領域)では屈折率は相対的に低く、凹部の外側(半導体基板27の領域)では屈折率は相対的に高い。
共振光L1は、このような第1及び第2の凹部R1及びR2に入射することよって、回折を起こす。そして、発光素子12の光出射面12Aからは、この回折光(回折レーザ光)L2が出射される。
換言すれば、発光素子12は、共振光L1を回折させる第1及び第2の凹部R1及びR2を有する。また、発光素子12は、第1及び第2の凹部R1及びR2によって共振光L1を回折させて出射させる。
また、図2に示すように、第1の凹部R1の幅W1は、光出射面12Aにおける共振光L1の出射幅以下である。第1及び第2の凹部R1及びR2の底部の全体に共振光L1が照射される。従って、第1及び第2の凹部R1及びR2の各々において共振光L1が回折され、回折光L2が生成される。
なお、共振光L1の幅は、例えば、光強度がピーク値から1/e2又は1/10となる位置を端部とした共振光L1のビーム幅である。そして、共振光L1の光出射面12Aにおける出射幅は、当該共振光L1の光出射面12Aでのビーム幅である。例えば、共振光L1としてのレーザ光は、電流狭窄層24の開口部24Aの開口幅AWに対応するビーム幅(ビーム径)から、光出射面12Aに向けて、約10°の角度で広がった幅で光出射面12Aに到達する。
従って、光出射面12Aにおける共振光L1の出射幅は、この電流狭窄層24Aの開口部24Aの開口幅AWと、電流狭窄層24Aから光出射面12Aまでの距離とに基づいて、算出することができる。本実施例においては、第1の凹部R1の幅W1は、光出射面12Aにおける共振光L1の出射幅に基づいて定められている。
また、第1及び第2の凹部R1及びR2によって回折された回折光L2は、蛍光体層14に入射する。また、回折光L2は、蛍光体層14によってその波長が変換されて外部に取り出される。
このように、発光素子12の光出射面12Aに光回折を生じさせる第1及び第2の凹部R1及びR2が設けられていることで、共振光L1が回折光L2となって拡散されて出射される。従って、蛍光体層14から出射される出射光の強度ムラが大幅に低減される。
なお、仮に、第1及び第2の凹部R1及びR2は、球面形状又は錐形状を有する場合、レンズとして機能し、共振光L1を集光若しくは導光、又は反射する場合がある。従って、回折作用を得ることを考慮すると、第1及び第2の凹部R1及びR2は、柱状に窪んでいることが好ましい。
また、発光素子12のように共振器を用いて高密度化された光を出射させることで、出射光の全体としての強度も大きいものとなる。従って、強度ムラが小さくかつ高出力な発光装置10となる。また、蛍光体層14の一部に共振光L1が集中して照射されることが抑制される。従って、蛍光体層14の早期の劣化が抑制され、高品質かつ高寿命な発光装置10となる。
なお、発光装置10においては、蛍光体層14は、発光素子12の第1及び第2の凹部R1及びR2を埋め込んで光出射面12A上に形成されている。従って、蛍光体層14で発生した熱を発光素子12に伝導させ、外部に放熱することができる。特に、第1及び第2の凹部R1及びR2上の蛍光体層14の部分には、共振光L1が入射されるため、熱が生じやすい。この第1及び第2の凹部R1及びR2と蛍光体層14とが接していることで、放熱効果が向上する。
なお、本実施例においては、光出射面12上に反射防止膜13が形成される場合について説明したが、反射防止膜13は設けられていなくてもよい。例えば、光出射面12上に直接蛍光体層14が形成されていてもよい。
また、本実施例においては、発光素子12が搭載基板11にフリップチップ実装によって実装されている場合について説明したが、発光素子12の実装形態はこれに限定されない。発光素子12は、搭載基板11上に搭載されていればよい。
また、本実施例においては、発光素子12の光出射面12Aが半導体基板27の上面である場合について説明したが、発光素子12の光出射面12Aは、半導体基板27の上面である場合に限定されない。例えば、発光素子12の光出射面12Aは、反射防止膜13の上面であってもよく、第1及び第2の凹部R1及びR2は反射防止膜13に形成されていてもよい。
反射防止膜13のように半導体とは別の材料を用いて第1及び第2の凹部R1及びR2を有する構造物を形成する場合でも、例えば凹部内では屈折率を相対的に低く、凹部外では屈折率を相対的に高くすればよい。例えば、反射防止膜13に第1及び第2の凹部R1及びR2を形成しつつ当該凹部内に蛍光体層14を充填する場合、反射防止膜13を蛍光体層14よりも高い屈折率の材料によって形成すればよい。
なお、第1及び第2の凹部R1及びR2の形成の容易さを考慮すると、半導体基板27Aの上面に第1及び第2の凹部R1及びR2が形成されていることが好ましい。
また、本実施例においては、発光装置10が蛍光体層14を有する場合について説明したが、発光装置10は蛍光体層14を有していなくてもよい。すなわち、回折光L2は、波長が変換されずに外部に出力されてもよい。なお、例えば灯具として用いる場合、発光素子12から回折光L2として青色光を出射させ、蛍光体層14によって黄色光を生成してその両者を外部に取り出すことで、白色光を得ることができる。
なお、本実施例においては、光出射面12Aに第1及び第2の凹部R1及びR2が設けられる場合について説明したが、凹部の段数はこれに限定されない。例えば、3段以上の凹部が光出射面12に設けられていてもよい。
図3は、実施例1の変形例に係る発光装置10Aの断面図である。発光装置10Aは、発光素子15の構成を除いては、発光装置10と同様の構成を有する。また、発光素子15は、半導体基板27Aの構造を除いては、発光素子12と同様の構成を有する。
本変形例においては、発光素子15は、半導体基板27Aの上面である光出射面15Aに、第1及び第2の凹部R1及びR2に加え、第2の凹部R2の底面において第2の凹部R2と同軸に窪んだ柱状の第3の凹部R3を有する。すなわち、発光素子15は、光出射面15Aに3段構造の凹部を有する。第3の凹部R3は、第1及び第2の凹部R1及びR2と同様に共振光L1(図2参照)を回折させる機能を有する。
光出射面15Aに3段の凹部R1〜R3が設けられることで、共振光L1の回折効果は安定する。すなわち、凹部の段数が大きいほど、回折光L2(図2参照)の強度ムラは低減される。
なお、本実施例においては、第1の凹部R1の幅W1が共振光L1の光出射面12Aにおける出射幅以下である場合について説明したが、第1の凹部R1の幅W1はこの幅である場合に限定されない。例えば、第2の凹部R2の幅W2が当該共振光L1の出射幅に基づいて定められていてもよい。これによって、共振光L1の少なくとも一部が第1及び第2の凹部R1及びR2の各々で回折される。
このように、発光装置10は、搭載基板11と、搭載基板11上に搭載され、搭載基板11に垂直な光軸AX及び搭載基板11に平行な光出射面12Aを有する垂直共振器型の発光素子12と、を有する。また、発光素子12は、光出射面12Aに形成され、発光素子12の光軸AXに沿って柱状に窪みかつ光軸AXと同軸の第1の凹部R1と、第1の凹部R1の底面に形成され、当該光軸AXに沿って柱状に窪みかつ光軸AXと同軸の第2の凹部R2と、を有する。従って、垂直共振器型の発光素子12を含み、取り出し光の強度ムラを低減することが可能な発光装置10を提供することができる。
図4は、実施例2に係る発光装置30の断面図である。発光装置30は、発光素子31の構成を除いては、発光装置10と同様の構成を有する。また、発光素子31は、半導体基板32の構成を除いては、発光素子12と同様の構成を有する。
発光素子31は、発光素子12と同様に、半導体基板32の上面である光出射面31Aに第1及び第2の凹部R1及びR2を有する。一方、本実施例においては、発光素子31は、第1の凹部R1の外側の光出射面31Aが凹凸構造を有する。
光出射面31Aの凹凸構造は、例えば、ウェットエッチングなどによって半導体基板32の結晶構造に由来する凹凸を形成することで、形成することができる。当該半導体基板32の結晶構造に由来する凹凸は、錐形状を有する。また、当該凹凸構造は、単一の凸部と凹部とが交互に形成され、全体として光出射面31A上に凹凸が連なって配置された(敷き詰められた)形状を有する。
また、本実施例においては、当該凹凸構造は、第1及び第2の凹部R1及びR2の各々に比べ、サイズ(幅及び深さなど)が十分異なる。例えば、当該凹凸構造の平面上(光出射面31A上)の凹凸サイズは、例えば0.5〜1μmである。また、当該凹凸の深さは、第1の凹部R1よりも浅い。
本実施例においては、第1及び第2の凹部R1及びR2が形成された領域を除く光出射面31Aの領域が凹凸構造を有する。従って、光出射面31Aにおける光の取り出し効率が向上する。
具体的には、発光素子31は、ほぼ光軸AXに沿って出射される共振光L1の他に、非共振光である自然放出光を生成する。この自然放出光は、第1及び第2の凹部R1及びR2を外れた方向に進む。光出射面31Aの凹凸構造は、この自然放出光を高効率で出射させる。従って、全体としての光取り出し効率が向上する。また、光出射面31Aの全体から多くの光が取り出されるため、強度ムラが低減する。
このように、本実施例においては、発光素子31は、第1の凹部R1の外側の光出射面31Aの領域に凹凸構造を有する。従って、垂直共振器型の発光素子31を含み、取り出し光の強度ムラを低減することが可能な発光装置30を提供することができる。
図5(a)は、実施例3に係る発光装置40の模式的な斜視図である。図5(b)は、発光装置40の模式的な断面図である。図5(b)は、図5(a)のW−W線に沿った断面図である。発光装置40は、搭載基板11上に複数の発光素子12が並置された構造を有する。
より具体的には、発光装置40は、搭載基板41と、搭載基板41上に並置され、各々が光出射面12Aを有する複数の発光素子12からなる発光素子アレイ42と、発光素子アレイ42における発光素子12の各々の光出射面12A上に設けられた反射防止膜43と、反射防止膜43上に設けられた蛍光体層44と、を有する。
本実施例においては、発光素子アレイ42は、4行4列でマトリクス状に配置された16個の発光素子12を有する。搭載基板41は、搭載基板11と同様の構成を有する。また、本実施例においては、発光素子アレイ42は、全体として矩形の光出射面を有する。
また、本実施例においては、発光装置40は、搭載基板41上に形成され、発光素子12の各々に接続された端子45及び46を有する。なお、本実施例においては、発光素子アレイ42は、最外部の発光素子12の側部に端子45との接続領域42Aを有する。
また、図5(b)に示すように、まず、発光素子アレイ42は、発光素子12の各々に共通の半導体構造層25、第1及び第2の反射鏡22及び26、電流狭窄層24及び半導体基板27を有する。また、電流狭窄層24は、発光素子12の各々に対応する電流狭窄部としての開口部24Aを有する。発光素子アレイ42を構成する発光素子12の各々の構成は、実施例1と同様であるため、同一の符号を付している。
また、端子45は接続電極28を介して第2の半導体層25Cに接続され、端子46は第1の半導体層25Aに接続されている。なお、接続電極28は、第1の半導体層25A、発光層25Bとは電気的に絶縁されている。
本実施例においては、搭載基板41上に複数の発光素子12が並置され、発光素子12の各々が光出射面12Aに第1及び第2の凹部R1及びR2を有する。本実施例のように、アレイ上に複数の発光素子12を配置した場合でも、その発光素子12の各々に第1及び第2の凹部R1及びR2を形成することで、発光素子アレイ42の全体から均一な強度の光を取り出すことができる。従って、この強度ムラの抑制された光を蛍光体層44の全域に供給することで、発光装置40全体として、色ムラ、強度ムラの少ない高出力な光を得ることができる。
上記したように、本実施例においては、発光装置40は、搭載基板41と、搭載基板41上に並置され、各々が搭載基板11に垂直な光軸AX及び搭載基板11に平行な光出射面12Aを有する複数の垂直共振器型の発光素子12と、を有する。また、複数の発光素子12の各々は、光出射面12Aに形成され、光軸AXに沿って柱状に窪みかつ光軸AXと同軸の第1の凹部R1と、第1の凹部R1の底面に形成され、当該光軸AXに沿って柱状に窪みかつ光軸AXと同軸の第2の凹部R2と、を有する。従って、垂直共振器型の発光素子12を含み、取り出し光の強度ムラを低減することが可能な発光装置40を提供することができる。
10、30、40 発光装置
12、15、31 垂直共振器型発光素子
12A、15A、31A 光出射面
R1、R2、R3 凹部
14、44 蛍光体層

Claims (6)

  1. 搭載基板と、
    前記搭載基板上に搭載され、前記搭載基板に垂直な光軸及び前記搭載基板に平行な光出射面を有する垂直共振器型の発光素子と、を有し、
    前記発光素子は、前記光出射面に形成され、前記光軸に沿って柱状に窪みかつ前記光軸と同軸の第1の凹部と、前記第1の凹部の底面に形成され、前記光軸に沿って柱状に窪みかつ前記光軸と同軸の第2の凹部と、
    前記第1及び第2の凹部を埋め込んで前記発光素子の前記光出射面上に形成された蛍光体層と、を有することを特徴とする発光装置。
  2. 前記第1の凹部は、前記発光素子の共振光の前記光出射面における出射幅以下の最大幅を有することを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記発光素子は、前記第2の凹部の底面に形成され、前記光軸に沿って柱状に窪みかつ前記光軸と同軸の第3の凹部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の発光装置。
  4. 前記発光素子は、前記第1の凹部の外側の前記光出射面の領域に凹凸構造を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1つに記載の発光装置。
  5. 前記第1及び第2の凹部は、円柱形状を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1つに記載の発光装置。
  6. 前記発光素子は、前記搭載基板上に複数個並置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の発光装置。
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