JP4692075B2 - 半導体発光素子 - Google Patents

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本発明は可視領域の光を発光する半導体発光素子に係り、特に化合物半導体層の形状を改良した半導体発光素子に関する。
発光ダイオード(LED;Light Emitting Diode)等の半導体発光素子の外部量子効率は、内部量子効率と光取り出し効率との2つの要素からなり、これらの効率を改善することにより、長寿命、低消費電力、かつ、高出力の半導体発光素子を実現することが可能となる。ここで、前者の内部量子効率は、例えば、結晶欠陥や転位の少ない良質な結晶が得られるように成長条件を正確に管理したり、キャリア・オーバーフローの発生を抑制することの可能な層構造とすることにより改善される。一方、後者の光取り出し効率は、活性層から発光した光が基板や活性層で吸収される前に出射窓に対して脱出円錐(エスケープ・コーン)角未満で入射する割合が多くなるような幾何形状や層構造とすることにより改善される。
そうした形状や構造からなる素子の1つに、非特許文献1に開示されているように、厚い窓層が出射窓に設けられた素子がある。この素子では、厚い窓層が出射窓に設けられているので、活性層から発光した光が出射窓に対して脱出円錐角未満で入射する割合が多くなる。
また、特許文献1には、出射窓表面に角錐状突起部が複数設けられた素子が開示されている。この素子では、角錐状突起部によって出射窓から出射される光の割合が多くなる。
また、特許文献2には、光学的に透明な基板を備えた素子が開示されている。この素子では、基板が光を吸収しないので基板からも外部に光が出射される。
また、特許文献3には、逆三角錐台形の形状からなり、かつ、光学的に透明な厚い基板を備えた素子が開示されている。この素子では、逆三角錐台形の斜めの端面によって活性層から発光した光が基板上面に対して脱出円錐角未満で入射する割合が多くなると共に、基板上面で反射した光が逆三角錐台形の斜めの端面に対して脱出円錐角未満で入射する割合が多くなる。
また、特許文献4には、複数の凹型メサ部の上部がカバー層で覆われてなるマイクロリフレクタ構造を備えた素子が開示されている。この素子では、各メサ部の端面形状やカバー層の厚さなどを調節することによって、活性層からカバー層側へ出射された光がカバー層表面に対して脱出円錐角未満で入射する割合が多くなる。
また、特許文献5には、DBR(Distributed Bragg Reflector) ミラー層を備えた素子が開示されている。この素子では、DBRミラー層によって光が半導体層へ戻されるので、基板での吸収が抑制される。
また、特許文献6には、全指向性反射層を備えた素子が開示されている。この素子では、全指向性反射層によって光が半導体層へ戻されるので、基板での吸収が抑制される。
G.B.Stringfellow and M.G.Graford(ed.):High Brightness Light Emitting Diodes.Semiconductor and Semimetals Vol.48,Academic Press 1997 特表2003−524884号公報 米国特許5376580号明細書 特開平10−341035号公報 特表2003−506331号公報 特開平9−107123号公報 米国特許6784462号明細書
しかしながら、上記した非特許文献1、特許文献1ないし特許文献6記載の技術では、活性層の発光領域から、光の被照射面とは反対側の方向に出射された光は、外部に出射される前に活性層に入射することとなるため、活性層で吸収されてしまう。このように、上記したこれらの技術では、光取り出し効率を大幅に減少させる要因が内在しているため、光取り出し効率をあまり高めることができないという問題がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、光取り出し効率を高くすることの可能な半導体発光素子を提供することにある。
本発明の半導体発光素子は、第1クラッド層、活性層および第2クラッド層により構成される半導体層を備えている。第1クラッド層および第2クラッド層は、活性層より大きなバンドギャップを有している。半導体層は、第1クラッド層の側面から第2クラッド層の側面に渡って曲面を有している。この曲面は、積層方向に垂直な軸をx、積層方向に平行な軸をyとすると、y軸上に焦点を有する放物線を、y軸を回転軸として360°回転させることにより得られる曲面であり、活性層は、その曲面の焦点の位置に、第1クラッド層および第2クラッド層に囲まれた発光領域を有している。
本発明の半導体発光素子では、活性層の発光領域が曲面の焦点の位置に設けられており、かつ第1クラッド層および第2クラッド層に囲まれていることから、曲面の焦点に設けられた点光源とみなすことができる。これにより、活性層の発光領域のうち曲面で反射された光は、放物線状の曲面で反射され、半導体層の表面からほぼ垂直に出射される。
これより、活性層の発光領域で発生した光は、再度活性層に入射する虞が実質的に無いので、活性層での光の吸収は実質的に生じない。
本発明の半導体発光素子によれば、活性層での光の吸収が実質的に生じないようにしたので、光取り出し効率を高くすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る発光ダイオード(LED)の断面構造を表したものである。この発光ダイオードは、基板10の一面側に、第1クラッド11、活性層12、第2クラッド層13およびコンタクト層14をこの順に積層した積層構造を有する。コンタクト層16の表面には中央にp側電極16、基板10の裏面にはn側電極17がそれぞれ形成されている。この発光ダイオードは、活性層12から発せられた発光光線を基板10の開口Wから出射するように構成された上面発光型の発光素子である。
基板10、第1クラッド11、活性層12、第2クラッド層13およびコンタクト層14は、例えばAlGaInP系半導体によりそれぞれ構成されてなる化合物半導体層である。なお、AlGaInP系半導体とは、長周期型周期表における3B族元素のアルミニウム(Al),ガリウム(Ga)またはインジウム(In)と、5B族元素のリン(P)とを含む化合物半導体のことをいう。
基板10は、活性層12からの発光光を吸収することのない、光学的に透明な材料、例えばガリウム燐(GaP)などにより構成される。
活性層12は、例えば量子井戸層(図示せず)と障壁層(図示せず)とを交互に積層してなる多重量子井戸構造を備えており、例えば、アンドープIna Ga1-a P(0<a<1)からなる量子井戸層とアンドープ(Alb Ga1-b 1-c Inc P(0<b≦1,0<c<1)からなる障壁層とを一組として、それを複数積層して構成される。ここで、活性層12のIn組成の値a,cおよびAl組成の値bは、発光波長や、キャリア密度分布などを勘案して決定される。なお、活性層13は、多重量子井戸構造以外の構造、例えば単一量子井戸構造やバルク構造を有するものであってもよい。
第1クラッド層11は例えばn型(Ald Ga1-d 1-e Ine P(0<d≦1,0<e<1)により、第2クラッド層13は例えばp型(Alf Ga1-f 1-g Ing P(0<f≦1,0<g<1)によりそれぞれ構成される。また、第1クラッド層11および第2クラッド層13は、活性層12より大きなバンドギャップを有する。ここで、第1クラッド層11および第2クラッド層13のAl組成およびIn組成は、活性層11に対するキャリアの閉じ込め性や注入性などを勘案して決定される。
コンタクト層14は、例えばp型GaPにより構成される。
反射膜15は、例えば酸化シリコン(SiO2)層および銀(Ag)層を曲面Sの表面にこの順に積層した構造を有しており、活性層12からの発光光を高反射率で反射するようになっている。なお、反射膜15は、全指向性反射層により構成されていてもよい。
p側電極16は、例えば、チタン(Ti)層,白金(Pt)層および金(Au)層をコンタクト層14の表面にこの順に積層した構造を有しており、コンタクト層16と電気的に接続されている。また、n側電極17は、例えば、金(Au)とゲルマニウム(Ge)との合金層,ニッケル(Ni)層および金(Au)層とをこの順に積層した構造を有しており、基板10と電気的に接続されている。
ところで、上記第1クラッド11、活性層12および第2クラッド層13により構成される半導体層は曲面Sを有している。この曲面Sは、基板10の表面に平行な軸(積層方向に垂直な軸)をx、基板10の表面に垂直な軸(積層方向に平行な軸)をyとすると、y軸上に焦点を有すると共にその焦点を基準として基板10とは反対側のy軸上に頂点を有する放物線を、このy軸を回転軸として360°回転させることにより得られる面である。ここで、曲面Sの焦点と頂点との距離をpとすると、曲面Sは、例えばy=x2 /(4p)の関数で表される。
また、その曲面Sの焦点およびその近傍に活性層12および活性層12の発光領域12−1が配置されている。すなわち、発光領域12−1は曲面Sの焦点およびその近傍に点光源として配置されている。また、曲面Sの頂点およびその近傍にコンタクト層14が配置されており、基板10のうち曲面Sの開口部W(曲面Sの終端部P1,P2で囲まれる領域)に対応する領域を取り囲むような態様でn側電極17が配置されている。
また、曲面Sの対称軸と、曲面Sの焦点および曲面Sの終端部P1,P2を通る面の母線とが交差する角度(<90°)を2倍して得られる開角θ1は、脱出円錐角θ0以下となっている。ここで、脱出円錐角θ0とは、基板10の外側の表面において、活性層12側から入射した光を全反射させることなく外部へ出射させることの可能な入射角の最大値を2倍した値である。
このような構成を有する発光ダイオードは、例えば次のようにして製造することができる。
この発光ダイオードを製造するためには、例えばGaAsからなる基板100上に、AlGaInP系半導体層を、例えば、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition ;有機金属化学気相成長)法により形成する。この際、AlGaInP系半導体の原料としては、例えば、トリメチルアルミニウム(TMA)、トリメチルガリウム(TMG)、トリメチルインジウム(TMIn)、ホスフィン (PH3 ) を用い、ドナー不純物の原料としては、例えばセレン化水素(H2 Se)を用い、アクセプタ不純物の原料としては、例えばジメチル亜鉛(DMZn)を用いる。
具体的には、まず、図2(A)に示したように、基板100の表面に、前駆第1クラッド11Aおよび前駆活性層12Aをこの順に積層させたのち、発光領域12−1が形成されることとなる領域上にレジスト層T1を形成する。続いて、図2(B)に示したように、前駆活性層12Aをエッチングして活性層12を形成したのち、レジスト層T1を除去する。次に、図2(C)に示したように、前駆第1クラッド11Aおよび活性層12上に、前駆第2クラッド層13Aおよび前駆コンタクト層14Aをこの順に積層させる。
次に、図3(A)に示したように、基板100を例えばエッチングにより除去すると共に、基板10をウェハーボンディング技術を用いて接合する。その後、コンタクト層14の表面の一部にレジスト層T2を形成する。
次に、図3(B)に示したように、前駆コンタクト層14A、前駆第2クラッド層13A、活性層12および前駆第1クラッド11Aを例えばレジスト・リフロー技術を用いてエッチングすることにより曲面Sを形成する。その後、レジスト層T2を除去する。
次に、図4(A)に示したように、前駆コンタクト層14A上にレジスト層T3を形成したのち、図4(B)に示したように、前駆コンタクト層14Aをエッチングしてコンタクト層14を形成する。その後、レジスト層T3を除去する。
次に、図1に示したように、例えば真空蒸着法により、曲面Sの表面上に反射膜15を、コンタクト層14の表面上にp側電極16を、基板10の裏面上にリング状のn側電極17をそれぞれ形成する。
次に、本実施の形態の発光ダイオードの作用・効果について説明する。
本実施の形態の発光ダイオードでは、p側電極16とn側電極17との間に所定の電圧が印加されると、n側電極17から電子が、p側電極16から正孔がそれぞれ活性層12へ注入される。そして、この活性層12に注入された電子と正孔が再結合することにより発光領域12−1から光子が発生し、その結果発光光が基板10の裏面から外部に出射される。
ここで、開角θ1は、上述のように、脱出円錐角θ0以下となっている。これにより、発光領域12−1から発せられた発光光線のうち曲面Sで反射された光は、曲面Sによって反射され、基板10の裏面からほぼ垂直に出射される。一方、発光領域12−1から発せられた発光光線のうち曲面Sで反射されることなく直接基板10へ入射した光は、基板10の外側の表面に脱出円錐角θ0の1/2以下の角度で入射するので、全反射されることなく脱出円錐角θ0の1/2以下の角度で外部に出射される。
これにより、本実施の形態の発光ダイオードでは、発光領域12−1から発せられた発光光線のうち曲面Sで反射された光、および発光領域12−1から発せられた発光光線のうち曲面Sで反射されることなく直接基板10へ入射した光は、0または1回の反射だけで外部に出射されることになり、従来の発光ダイオードのように複数回反射されたのち外部に出射されることはない。また、発光領域12−1から発せられた発光光線が活性層12に再び入射することは実質的に無い。したがって、第1クラッド11、活性層12および第2クラッド層13での光の吸収を抑制することができる。
このように、本実施の形態の発光ダイオードでは、第1クラッド11、活性層12および第2クラッド層13での光の吸収を抑制することができるので、光取り出し効率を高くすることができる。
ところで、一般的な発光ダイオードは、半導体レーザのような指向性を有していない。そのため、例えば、光の被照射面に光を集光する必要のある用途では、発光ダイオードをリフレクタ内に配置するなど、発光ダイオードの光を再度方向づけるための部品を外部に配置することが必要となる。
しかしながら、本実施の形態の発光ダイオードでは、曲面Sを備えているので、発光ダイオードの光を再度方向づけるための部品を新たに設けた場合と同等の指向性を有している。そのため、本実施の形態では、発光ダイオードの光を再度方向づけるための部品を新たに設ける必要がないので、小型化することができる。
なお、曲面Sが、開角θ1が脱出円錐角θ0より充分に小さくなるように構成されている場合には、発光領域12−1から発せられた発光光線のうち曲面Sで反射されることなく直接基板10へ入射して外部に出射された光の広がり角は、開角θ1が脱出円錐角θ0と等しい場合のそれと比べて非常に小さい。したがって、開角θ1を脱出円錐角θ0より充分に小さくすることにより、外部に出射される光の広がり角を非常に小さくすることができる。このように、本実施の形態の発光ダイオードでは、任意の広がり角の光を出射させることができる。
一方、曲面Sが、開角θ1が脱出円錐角θ0より小さく、かつ、開角θ1と脱出円錐角θ0との差が少なくなるように構成されている場合には、上記の場合と比べて多少光の広がり角が大きくなるが、第1クラッド層11の厚さ、すなわち、発光ダイオードの厚さを薄くすることができる。また、第1クラッド層11の厚さが薄くなることにより、第1クラッド層11での光の吸収が上記の場合と比べて抑制される。したがって、開角θ1を脱出円錐角θ0より小さく、かつ、開角θ1と脱出円錐角θ0との差を少なくすることにより、発光ダイオードをさらに小型化することができ、かつ、光取り出し効率をさらに高くすることができる。
なお、図5および図6(A)(B)に示したように、本実施の形態の発光ダイオードを格子状または千鳥足状に並列配置して、光集積型の発光ダイオードとしてもよい。ここで、光集積型の発光ダイオードを構成する発光ダイオードの曲面Sが、開角θ1が脱出円錐角θ0より充分に小さくなるように構成されている場合には、曲面Sの開口面積を小さくすることができるので、発光ダイオードを高密度に配置することが可能となる。これにより、光集積型の発光ダイオードを小型化することができる。
また、この光集積型の発光ダイオードでも同様に、発光ダイオードの光を再度方向づけるための部品を新たに設ける必要がないので、光の被照射面に光を集光する必要のある用途においても、小型化することができる。
[変形例]
以下、上記実施の形態の発光ダイオードの変形例について説明する。この発光ダイオードは、図7に示したように、上記実施の形態の発光ダイオードと比べると、曲面Sが、開角θ1が脱出円錐角θ0より大きくなるように構成されており、さらに、光乱反射部18を備える点で相違する。
この光乱反射部18は、基板10の外側の表面のうち、曲面Sの焦点および曲面Sの終端部P1,P2を通る面の母線が基板10の外側の表面と交わることにより形成される線分と、曲面Sの焦点から脱出円錐角θ0の方向へ延在して形成される面の母線が基板10の外側の表面と交わることにより形成される線分との間に挟まれた領域Rに設けられている。この光乱反射部18は、基板10の外側の表面のうちリング状の領域Rに設けられた微小な凹凸により構成されており、発光領域12−1から発せられた発光光線のうちこの領域Rに入射した光を乱反射するようになっている。これにより、領域Rに入射した光が基板10内で多重反射することなく、外部に出射される。
また、曲面Sが、開角θ1が脱出円錐角θ0より大きくなるように構成されているので、素子全体の厚さを上記実施の形態と比べてより薄くすることができる。これにより、本変形例に係る発光ダイオードでは、より小型化することができる。
また、この発光ダイオードでは、曲面Sを備えるようにしたので、発光領域12−1から発せられた発光光線のうち曲面Sで反射された光、および発光領域12−1から発せられた発光光線のうち曲面Sで反射されることなく直接基板10へ入射した光は、0または1回の反射だけで基板10の外側の表面に入射することになり、従来の発光ダイオードのように複数回反射されたのち基板10の外側の表面に入射することはない。また、発光領域12−1から発せられた発光光線が活性層12に再び入射することはほとんどに無い。したがって、第1クラッド11、活性層12および第2クラッド層13での光の吸収を抑制することができる。なお、領域Rに入射した光は光乱反射部18で乱反射されて外部に出射されるので、光乱反射部18に起因する光取り出し効率の低下はほとんどない。
このように、本変形例では、第1クラッド11、活性層12および第2クラッド層13での光の吸収を抑制することができ、光乱反射部18に起因する光取り出し効率の低下はほとんどないので、光取り出し効率を高くすることができる。また、曲面Sを備えているので、上記実施の形態と同等の指向性を有している。そのため、光の被照射面に光を集光する必要のある用途において、発光ダイオードの光を再度方向づけるための部品を新たに設ける必要がなく、さらに、発光ダイオードの厚さを上記実施の形態と比べてより薄くすることができるので、より小型化することができる。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。
例えば、上記実施の形態および変形例では、前駆活性層12Aをエッチングすることにより、曲面Sの焦点およびその近傍に微小光源としての発光領域12−1を形成していたが、図2(A)において、前駆活性層12Aのうち曲面Sの焦点およびその近傍を除く領域に対して亜鉛(Zn)などの不純物を拡散させることにより、図8に示したような、曲面Sの焦点およびその近傍に微小光源としての発光領域22−1を形成するようにしてもよい。なお、前駆活性層12Aのうち不純物の拡散された領域(不活性領域22−2)から発光することはない。
本発明の一実施の形態に係る発光ダイオードの断面構成図である。 図1の発光ダイオードの製造工程を説明するための断面構成図である。 図2の続きの製造工程を説明するための断面構成図である。 図3の続きの製造工程を説明するための断面構成図である。 図1の発光ダイオードをアレイ状に並列配置してなる光集積型の発光ダイオードの断面構成図である。 図5の光集積型の発光ダイオードの上面図である。 一変形例に係る発光ダイオードの断面構成図である。 他の変形例に係る発光ダイオードの断面構成図である。
符号の説明
10,100…基板、11…第1クラッド層、12…活性層、12−1…発光領域、13…第2クラッド層、14…コンタクト層、15…反射膜、16…p側電極、17…n側電極、18…光乱反射部、19…光吸収部、θ0…開角、θ1…脱出円錐角、R…領域、S…表面、P1,P2…端部、W…開口。

Claims (5)

  1. 第1クラッド層、活性層および第2クラッド層により構成される半導体層を備え、
    前記第1クラッド層および前記第2クラッド層は、前記活性層より大きなバンドギャップを有し、
    前記半導体層は、前記第1クラッド層の側面から前記第2クラッド層の側面に渡って曲面を有し、
    前記曲面は、積層方向に垂直な軸をx、積層方向に平行な軸をyとすると、y軸上に焦点を有する放物線を、y軸を回転軸として360°回転させることにより得られる曲面であり、
    前記活性層は、前記曲面の焦点の位置に、前記第1クラッド層および前記第2クラッド層に囲まれた発光領域を有す
    半導体発光素子。
  2. 前記曲面の対称軸と、前記曲面の焦点および前記曲面の終端部を通る面の母線とが交差する角度(<90°)を2倍して得られる開角が、脱出円錐角以下であ
    請求項1に記載の半導体発光素子。
  3. 前記半導体層のうち前記曲面の開口側に基板を備え、
    前記曲面の対称軸と、前記曲面の焦点および前記曲面の終端部を通る線分とが交差する角度(<90°)を2倍して得られる開角が、脱出円錐角より大きく、
    前記基板は、前記基板の外側の表面のうち、前記曲面の焦点および前記曲面の終端部を通る面の母線が前記基板の外側の表面と交わることにより形成される線分と、前記曲面の焦点から前記脱出円錐角の方向へ延在して形成される面の母線が前記基板の外側の表面と交わることにより形成される線分とによって挟まれた領域に、光乱反射部を有する
    請求項1に記載の半導体発光素子。
  4. 前記曲面の表面に反射膜を備え
    請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の半導体発光素子。
  5. 前記半導体層は、x軸方向に並列配置された複数の前記曲面を有し、
    前記活性層は、個々の曲面の焦点の位置に、前記第1クラッド層および前記第2クラッド層に囲まれた発光領域を有す
    請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の半導体発光素子。
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