JP6918434B1 - 半導体ウエハの評価方法、半導体ウエハの評価システム、プログラム、半導体ウエハの検査方法および半導体ウエハの検査システム - Google Patents

半導体ウエハの評価方法、半導体ウエハの評価システム、プログラム、半導体ウエハの検査方法および半導体ウエハの検査システム Download PDF

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Abstract

【課題】半導体ウエハの異常の可能性を高い精度で評価することができる、半導体ウエハの評価方法、半導体ウエハの評価システムおよびプログラムを提供する。【解決手段】評価対象である複数の半導体ウエハの研磨面で検出されたLPD(Light Point Defect)の位置を重ね合わせたLPDの二次元分布に基づいて半導体ウエハを評価する、半導体ウエハの評価方法であって、所定の群特定指標に基づいて、LPDの二次元分布に点在する複数のLPDの中から特定のLPDからなる群を評価対象群として特定する群特定工程と、群特定指標とは異なる評価指標に基づいて、評価対象群を判定することで、前記評価対象である複数の半導体ウエハに異常の可能性があるかを評価する評価工程と、を有する、半導体ウエハの評価方法。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の半導体ウエハで検出されたLPD(Light Point Defect)の二次元分布に基づいて半導体ウエハを評価する、半導体ウエハの評価方法、半導体ウエハの評価システム、プログラム、半導体ウエハの検査方法および半導体ウエハの検査システムに関する。
従来、研磨後の半導体ウエハの表面に光を照射し、半導体ウエハの表面にある微小な欠陥に対応する輝点(以下、LPD(Light Point Defect)とも言う)を検出し、検出した輝点の位置をマッピングし、複数の半導体ウエハにおいて検出された輝点を1枚のマップに重畳して、輝点分布マップを生成する技術が知られている。また、このように生成された輝点分布マップ内に所定の領域を設定し、設定した領域内の輝点密度を測定し、輝点密度の最大値や輝点密度比率が所定閾値以上である場合に、特定欠陥があると判定する方法が開示されている(たとえば、特許文献1参照)。
特許第6459940号公報
しかしながら、特許文献1では、所定領域で検出された輝点密度や輝点密度比率など、単一の指標に基づいて半導体ウエハを判定するものであり、半導体ウエハをより高い精度で評価することができる、半導体ウエハの評価方法が希求されていた。特に、半導体ウエハで検出される輝点には、半導体ウエハの研磨などの製造工程で発生した欠陥に加え、結晶欠陥に起因する欠陥なども輝点として検出されるため、これら複数の原因に起因する輝点の中から、製造工程に起因する輝点を特定し、製造工程に起因する異常の可能性を高い精度で評価できることが求められていた。また、従来では、複数の半導体ウエハにおいてLPDが同じ位置(目視上同一位置と見える位置)で発生した場合に、二次元(目視)では一点のLPDとして検出される場合があり、このように目視上同一位置に存在する複数のLPDを正しく検出することで、半導体ウエハを適切に評価できる評価方法が希求されていた。
本発明は、半導体ウエハの表面に点在するLPDを重ね合わせたLPDの二次元分布に基づいて、半導体ウエハの異常の可能性をより高い精度で評価することができる、半導体ウエハの評価方法、半導体ウエハの評価システム、プログラム、半導体ウエハの検査方法および半導体ウエハの検査システムを提供することを課題とする。
本発明に係る半導体ウエハの評価方法は、評価対象である複数の半導体ウエハの表面で検出されたLPD(Light Point Defect)の位置を重ね合わせたLPDの二次元分布に基づいて半導体ウエハを評価する、半導体ウエハの評価方法であって、所定の群特定指標に基づいて、前記LPDの二次元分布に点在する複数のLPDの中から特定のLPDからなる群を評価対象群として特定する群特定工程と、前記群特定指標とは異なる評価指標に基づいて、前記評価対象群を判定することで、前記評価対象である複数の半導体ウエハに異常の可能性があるかを評価する評価工程と、を有し、前記群特定工程において、(1)前記LPDの二次元分布において、1のLPDから所定距離以内に存在する他のLPDを当該1のLPDと同じ群として特定する処理を、LPDごとに繰り返すことで、2以上のLPDからなる群を評価対象群として特定する第1群特定処理、(2)前記LPDの二次元分布の中心位置を中心とする円環領域に点在するLPDからなる群を評価候補群として特定し、前記評価候補群に含まれるLPDのうち、前記LPDの二次元分布において近接する2つのLPDと、前記二次元分布の中心位置とがなす角度が所定の第1角度未満である場合に、当該2つのLPDを同じ群として特定する処理を、LPDごとに繰り返すことで、前記評価候補群に含まれる2以上のLPDからなる群を前記評価対象群として特定する第2群特定処理、および(3)前記LPDの二次元分布の中心位置を中心とする円環領域に点在するLPDからなる群を評価候補群として特定し、前記評価候補群の所定の判定領域に存在するLPDの数を当該判定領域の面積で割った判定領域密度と、前記LPDの二次元分布の径方向において前記判定領域と隣接する所定の周辺領域に存在するLPDの数を当該周辺領域の面積で割った周辺領域密度との比(判定領域密度/周辺領域密度)を周辺密度比として算出し、前記周辺密度比が所定値以上である前記評価候補群を前記評価対象群として特定する第3群特定処理、のうち1つ以上の群特定処理を行う
上記半導体ウエハの評価方法において、前記群特定工程において前記第1群特定処理を行った場合に、前記評価工程において、前記評価対象群の数が所定数以上である場合、または、前記評価対象群の中に、前記評価対象群を構成するLPDが検出された半導体ウエハの枚数が所定枚数以上である群が1つでもある場合に、前記評価対象である複数の半導体ウエハに異常の可能性があると評価する構成とすることができる。
上記半導体ウエハの評価方法において、前記群特定工程において前記第1群特定処理を行った場合に、前記評価工程において、前記評価対象群の数が所定数以上ある場合、かつ、前記評価対象群の全てにおいて、前記各評価対象群に含まれる輝点が検出された半導体ウエハの枚数が所定枚数以下である場合は、前記評価対象である複数の半導体ウエハに異常の可能性があると評価しない構成とすることができる。
上記半導体ウエハの評価方法において、前記群特定工程において前記第1群特定処理を行った場合に、前記評価工程において、全ての前記評価対象群の面積の総和が所定の第1面積以上である場合、または、所定の第2面積以上の評価対象群が1つでもある場合に、前記評価対象である複数の半導体ウエハに異常の可能性があると評価する構成とすることができる。
上記半導体ウエハの評価方法において、前記第1群特定処理において、前記所定距離は、前記LPDの二次元分布の中心位置の近くに位置する第1LPDについては第1距離に設定され、前記第1LPDよりも前記中心位置から遠い位置にある第2LPDでは、前記第1距離よりも長い第2距離に設定される構成とすることができる。
上記半導体ウエハの評価方法において、前記第2群特定処理において、特定した前記評価対象群の中からさらに、前記評価対象群を特定する際に最初に選択したLPDおよび最後に選択したLPDと、前記LPDの二次元分布の中心位置とのなす角度である合成角度が、前記第1角度よりも大きい第2角度以上の群を前記評価対象群として特定し、前記群特定工程において前記第2群特定処理を行った場合に、前記評価工程において、前記評価対象群の前記合成角度の総和が所定の第3角度以上である場合に、前記評価対象である複数の半導体ウエハに同心円状の異常の可能性があると評価する構成とすることができる。
上記半導体ウエハの評価方法において、前記群特定工程において前記第2群特定処理を行った場合に、前記評価工程において、前記評価対象群を特定する際に最初に選択したLPDおよび最後に選択したLPDと、前記LPDの二次元分布の中心位置とのなす角度を合成角度とした場合に、全ての前記評価対象群のLPDの総数を、全ての前記評価対象群の合成角度の総和で割ったLPD密度が所定値以上である場合に、前記評価対象である複数の半導体ウエハに異常の可能性があると評価する構成とすることができる。
上記半導体ウエハの評価方法において、前記群特定工程において前記第2群特定処理および/または前記第3群特定処理を行った場合に、前記評価工程において、複数の前記評価指標を用いて、前記評価対象である複数の半導体ウエハの評価を行う場合に、前記評価指標ごとに評価した評価結果を数値化し、数値化した評価結果に前記評価指標に応じた重み付けを行い、重み付けした評価結果を用いて、前記評価対象である複数の半導体ウエハを評価する構成とすることができる。
本発明に係る半導体ウエハの評価システムは、評価対象である複数の半導体ウエハの表面で検出されたLPDの位置を重ね合わせたLPDの二次元分布に基づいて半導体ウエハを評価する、半導体ウエハの評価システムであって、所定の群特定指標に基づいて、前記LPDの二次元分布に点在する複数のLPDの中から特定のLPDからなる群を評価対象群として特定し、前記群特定指標とは異なる評価指標に基づいて、前記評価対象群を判定することで、前記評価対象である複数の半導体ウエハに異常の可能性があるかを評価する、半導体ウエハの評価システムであって、前記評価対象群を特定する際に、(1)前記LPDの二次元分布において、1のLPDから所定距離以内に存在する他のLPDを当該1のLPDと同じ群として特定する処理を、LPDごとに繰り返すことで、2以上のLPDからなる群を評価対象群として特定する第1群特定処理、(2)前記LPDの二次元分布の中心位置を中心とする円環領域に点在するLPDからなる群を評価候補群として特定し、前記評価候補群に含まれるLPDのうち、前記LPDの二次元分布において近接する2つのLPDと、前記二次元分布の中心位置とがなす角度が所定の角度未満である場合に、当該2つのLPDを同じ群として特定する処理を、LPDごとに繰り返すことで、前記評価候補群に含まれる2以上のLPDからなる群を前記評価対象群として特定する第2群特定処理、および(3)前記LPDの二次元分布の中心位置を中心とする円環領域に点在するLPDからなる群を評価候補群として特定し、前記評価候補群の所定の判定領域に存在するLPDの数を当該判定領域の面積で割った判定領域密度と、前記LPDの二次元分布の径方向において前記判定領域と隣接する所定の周辺領域に存在するLPDの数を当該周辺領域の面積で割った周辺領域密度との比(判定領域密度/周辺領域密度)を周辺密度比として算出し、前記周辺密度比が所定値以上である前記評価候補群を前記評価対象群として特定する第3群特定処理、のうち1つ以上の群特定処理を行う
本発明の第1の観点に係るプログラムは、コンピューターを用いて、評価対象である複数の半導体ウエハの表面で検出されたLPDの位置を重ね合わせたLPDの二次元分布に基づいて半導体ウエハを評価する、半導体ウエハ評価用のプログラムであって、所定の群特定指標に基づいて、前記LPDの二次元分布に点在する複数のLPDの中から特定のLPDからなる群を評価対象群として特定する群特定工程と、前記群特定指標とは異なる評価指標に基づいて、前記評価対象群を判定することで、前記評価対象である複数の半導体ウエハに異常の可能性があるかを評価する評価工程と、を有し、前記群特定工程において、(1)前記LPDの二次元分布において、1のLPDから所定距離以内に存在する他のLPDを当該1のLPDと同じ群として特定する処理を、LPDごとに繰り返すことで、2以上のLPDからなる群を評価対象群として特定する第1群特定処理、(2)前記LPDの二次元分布の中心位置を中心とする円環領域に点在するLPDからなる群を評価候補群として特定し、前記評価候補群に含まれるLPDのうち、前記LPDの二次元分布において近接する2つのLPDと、前記二次元分布の中心位置とがなす角度が所定の角度未満である場合に、当該2つのLPDを同じ群として特定する処理を、LPDごとに繰り返すことで、前記評価候補群に含まれる2以上のLPDからなる群を前記評価対象群として特定する第2群特定処理、および(3)前記LPDの二次元分布の中心位置を中心とする円環領域に点在するLPDからなる群を評価候補群として特定し、前記評価候補群の所定の判定領域に存在するLPDの数を当該判定領域の面積で割った判定領域密度と、前記LPDの二次元分布の径方向において前記判定領域と隣接する所定の周辺領域に存在するLPDの数を当該周辺領域の面積で割った周辺領域密度との比(判定領域密度/周辺領域密度)を周辺密度比として算出し、前記周辺密度比が所定値以上である前記評価候補群を前記評価対象群として特定する第3群特定処理、のうち1つ以上の群特定工程を行う
本発明に係る半導体ウエハの検査方法は、上記半導体ウエハの評価方法による評価結果に基づいて、前記評価対象である複数の半導体ウエハを選別する。
本発明に係る半導体ウエハの評価システムは、上記半導体ウエハの評価システムを含み、前記評価対象である半導体ウエハの評価結果に基づいて、前記評価対象である半導体ウエハを選別する。
本発明の第2の観点に係るプログラムは、上記プログラムを含み、当該プログラムはさらに、前記評価対象である半導体ウエハの評価結果に基づいて、前記評価対象である半導体ウエハを選別する工程を有する。
本発明によれば、半導体ウエハの異常可能性を高い精度で評価することができる、半導体ウエハの評価方法、半導体ウエハの評価システム、プログラム、半導体ウエハの検査方法および半導体ウエハの検査システムを提供することができる。
本実施形態にかかるウエハ評価装置の構成図である。 スタックマップの一例を示す図である。 本実施形態に係るウエハ評価処理を示すフローチャートである。 ステップS2の近接輝点群評価処理を示すフローチャートである。 近接輝点群評価処理における評価対象群の特定方法を説明するための図である。 近接輝点群評価処理における半導体ウエハの評価方法を説明するための図である。 (A)は製造工程に起因する評価候補群の分布例を示す図であり、(B)はCOP(結晶欠陥)に起因する評価候補群の分布例を示す図である。 近接輝点群評価処理の評価結果の一例を示す図である。 ステップS3の集団輝点群評価処理を示すフローチャートである。 集団輝点群評価処理における半導体ウエハの評価方法を説明するための図である。 集団輝点群評価処理の評価結果の一例を示す図である。 ステップS4の同心円状輝点群評価処理を示すフローチャートである。 ステップS41の第1評価処理を示すフローチャートである。 第1評価処理における評価対象群の特定方法を説明するための図である。 同心円状輝点群評価処理の評価結果の一例を示す図である。 ステップS42の第2評価処理を示すフローチャートである。 第2評価処理における評価対象群の特定方法を説明するための図である。 ステップS43の第3評価処理を示すフローチャートである。 周辺密度比を説明するための図である。
以下に、図を参照して、本発明に係る半導体ウエハの評価方法、並びに、当該半導体ウエハの評価方法を用いた半導体ウエハの評価システム、プログラム、半導体ウエハの検査方法および半導体ウエハの検査システムの実施形態について説明する。本発明に係る半導体ウエハの評価方法は、半導体ウエハの製造工程において生じたLPDの二次元分布に基づいて、半導体ウエハに異常の可能性があるか否かを評価するものであり、半導体ウエハの品質向上を図るだけではなく、製造工程に起因する異常である場合には、製造工程の改善などに役立てることも目的とする。
ここで、半導体ウエハを研磨する場合、仕上げ研磨する面を仕上げ研磨する前に、吸着チャックなどの治具を半導体ウエハの研磨面に接触させ、半導体ウエハを保持しながら背面加工や外周部加工等の前加工が行われることがあるが、たとえば、吸着チャックの表面に異物などが付着している場合、半導体ウエハに異物が当接した状態で加工が行われ、異物が当接した半導体ウエハの箇所にLPD(Light Point Defect)が生じる場合がある。LPDは、反射光の異方性、散乱などの光学的な手法によってウエハ表面に輝点として検出される、微小な表面の凹凸を指す。通常、これらは、COP(結晶成長由来の結晶欠陥)、加工キズや、表面に付着したパーティクルなどを含んでいる。従来、研磨後の半導体ウエハの表面にレーザー光を照射し、半導体ウエハの表面で散乱した光を検出することで、半導体ウエハの研磨面のLPDを検出するLPD検査を行い、LPD検査で検出されたLPDを判定し、研磨後の半導体ウエハの良否を評価することが行われてきた。また近年、LPD検査により複数の半導体ウエハで検出されたLPD(以下、輝点ともいう。)を、半導体ウエハのオリフラやノッチなどの特徴に合わせて位置合わせし、重ね合わせて1枚のLPDの二次元分布(以下、スタックマップという)を得ることで、半導体ウエハ1枚から得られるLPDの情報では判別できなかった、製造工程などに起因する異常を検出する試みも行われている。本実施形態は、このように、スタックマップを用いることで、半導体ウエハの異常の可能性を評価する半導体ウエハの評価方法、半導体ウエハの評価システム、プログラム、半導体ウエハの検査方法および半導体ウエハの検査システムを開示するものである。
なお、本発明に係る半導体ウエハの評価方法は、LPDの二次元分布に基づいて半導体ウエハを評価することができる全ての半導体ウエハの評価に適用することが可能である。たとえば、以下の実施形態においては、本発明に係る半導体ウエハの評価方法をシリコン単結晶ポリッシュドウエハに適用する場面を想定して説明するが、半導体ウエハの種類はこれに限定されず、シリコン単結晶エピタキシャルウエハ、SOI(Silicon on Insulator)ウエハ、SiCウエハなどの化合物半導体ウエハにも適用することができる。
図1は、本実施形態にかかるウエハ評価装置1を示す構成図である。図1に示すように、本実施形態に係る半導体ウエハの評価装置1は、演算装置10と、記憶装置20と、外部出力装置30と、入力装置40とを有する。本実施形態に係るウエハ評価装置1では、本実施形態に係るウエハ評価用のプログラムが記憶装置20に記憶されており、演算装置10は、記憶装置20から当該プログラムを読み出し実行することで、評価対象である複数の半導体ウエハの評価を行う。
具体的には、演算装置10は、コンピューターのCPUなどであり、記憶装置20に記憶された半導体ウエハ評価用のプログラムを実行することで、複数の半導体ウエハで検出されたLPDを重ね合わせたスタックマップを取得するスタックマップ取得機能と、所定の群特定指標に基づいて、スタックマップから特定の輝点から構成される群を評価対象群として特定する輝点群特定機能と、群特定指標とは異なる所定の評価指標に基づいて、評価対象群を判定し、評価対象である複数の半導体ウエハに異常の可能性があるか否かを評価する評価機能とを有する。以下に。演算装置10が有する各機能について説明する。
演算装置10のスタックマップ取得機能は、LPD検査により複数の半導体ウエハで検出された輝点を重ね合わせた輝点の二次元分布である、スタックマップを取得する。図2は、スタックマップの一例を示す図である。本実施形態において、スタックマップ取得機能は、評価対象である複数の半導体ウエハをLPD検査してスタックマップを生成する別の装置から、入力装置40を介して、スタックマップを取得することができる。また、ウエハ評価装置1が評価対象である複数の半導体ウエハをLPD検査してスタックマップを生成する機能を有し、当該機能により生成されたスタックマップを、スタックマップ取得機能により取得する構成とすることもできる。なお、スタックマップには、スタックマップに点在する輝点の位置情報(たとえばオリフラやノッチなどの所定の特徴点を基準とした座標情報)に加えて、各輝点がどの半導体ウエハで検出されたかを示す情報も含まれる。
演算装置10の輝点群特定機能は、スタックマップ取得機能により取得されたスタックマップを用い、所定の群特定指標に基づいて、特定の輝点から構成される群を評価対象群として特定する。具体的には、輝点群特定機能は、スタックマップに点在する複数の輝点の中から、所定の群特定指標を満たす輝点から構成される群を、評価対象群として特定する。なお、輝点群特定機能による評価対象群の特定方法の詳細については後述する。
演算装置10の評価機能は、輝点群特定機能とは異なる評価指標に基づいて、輝点群特定機能により特定された評価対象群を判定することで、評価対象である複数の半導体ウエハに異常の可能性があるか否かを評価する。具体的には、ウエハ評価機能は、評価対象群が評価指標を満たすか否かを判断し、評価対象群が評価指標を満たす場合に評価対象である複数の半導体ウエハには異常の可能性があると評価する。なお、評価機能による評価方法の詳細についても後述するものとする。
また、本実施形態に係るウエハ評価装置1は、評価対象である複数の半導体ウエハの評価結果に基づいて、評価対象である複数の半導体ウエハを選別する検査処理を行う構成とすることもできる。この場合、ウエハ評価装置1は、評価対象である複数の半導体ウエハに異常の可能性があると評価された場合に、当該複数の半導体ウエハを作業者が目視で再確認できるように選別する構成とすることができる。なお、図1に示す例では、ウエハ評価装置1のみで、本実施形態に係るウエハ評価処理を行う構成を例示したが、複数の装置が協働して、本実施形態に係るウエハ評価処理を行う構成とすることができる。また、図1に示すように、本実施形態に係るウエハ評価処理を1台のウエハ評価装置1で実行可能である場合も、本発明では、このようなウエハ評価装置を「ウエハ評価システム」として定義するものとする。
次に、本実施形態に係るウエハ評価処理について説明する。図3は、本実施形態に係るウエハ評価処理を示すフローチャートである。なお、本実施形態に係るウエハ評価処理は、ウエハ評価装置1の演算装置10が、記憶装置20に記憶されたウエハ評価用のプログラムを実行することで、演算装置10の各機能により実行される。
図3に示すように、ステップS1では、スタックマップ取得機能により、評価対象である複数の半導体ウエハのスタックマップが取得される。評価対象である複数の半導体ウエハとしては、たとえば同一ロットの半導体ウエハが例示される。たとえば、100枚の半導体ウエハが1ロットとして製造された場合、この100枚の半導体ウエハにおいて検出された複数の輝点を重畳させて作成されたスタックマップが、スタックマップ取得機能により取得されることとなる。
ステップS2では、演算装置10により、近接輝点群評価処理が行われる。図4は、ステップS2に示す近接輝点群評価処理を示すフローチャートである。図4に示すように、まず、ステップS21では、演算装置10の輝点群特定機能により、1の輝点と当該1の輝点から所定距離L1以内に位置する1または複数の輝点とを同一の群を構成する輝点として連結する処理を、スタックマップに点在する全ての輝点について繰り返し行うことで、連結された複数の輝点からなる群が、評価対象群として特定される。ここで、図5は、ステップS21における評価対象群の特定方法を説明するための図である。なお、図5においては、所定距離L1内にある2つの輝点間の距離を一点波線で示している。図5に示す輝点P1〜P10において、輝点P1と輝点P2との距離は所定距離L1よりも短いため、輝点P1と輝点P2とは同一の評価対象群C1として特定される。また、輝点P2と輝点P3との距離も所定距離L1よりも短いため、輝点P2と輝点P3も同一の評価対象群C1として特定される。同様に、輝点P4〜P7についても、それぞれ近接する輝点との距離が所定距離L1よりも短いため、輝点P1〜P7が同一の評価対象群C1として特定される。一方、輝点P8〜P10については、近接する輝点との距離が所定距離L1を超えているため、評価対象群C1から除外される。同様に、輝点群特定機能は、スタックマップに点在する全ての輝点について、近接する他の輝点との距離を検出し、2点間の輝点間の距離が所定距離L1以内の2点以上の輝点からなる、1または複数の群を、評価対象群として特定する。
ステップS22では、評価機能により、ステップS21で特定された評価対象群の数に基づいて、半導体ウエハの評価が行われる。具体的には、評価機能は、ステップS21で特定された評価対象群の数が所定数n1以上である場合には、評価対象である半導体ウエハに異常の可能性があると評価する。
また、ステップS23では、評価機能により、評価対象群に含まれる輝点が検出された半導体ウエハの枚数に基づいて、半導体ウエハの評価が行われる。具体的には、評価機能は、評価対象群に含まれる輝点が検出された半導体ウエハの枚数を特定し、評価対象群のうち、特定した半導体ウエハの枚数が所定枚数m1以上である群があるか否かを判定する。そして、評価機能は、半導体ウエハの枚数が所定枚数m1以上である評価対象群が1でもある場合、評価対象である半導体ウエハに異常の可能性があると評価する。
ここで、図6は、ステップS23における半導体ウエハの評価方法を説明するための図である。なお、図6において、C2,C3は評価対象群を示す。また、P11〜P15は半導体ウエハW1において検出された輝点を示し、P21〜P24は半導体ウエハW2において検出された輝点を示し、P31〜P33は半導体ウエハW3で検出された輝点を示し、P41〜P46は半導体ウエハW4で検出された輝点を示す。
たとえば、評価指標として、上記所定枚数m1を「3」とした場合、評価機能は、「3」枚以上の半導体ウエハで検出された輝点から構成される評価対象群があるか否かを判定する。たとえば、図6に示す例において、評価対象群C2は、「4」枚の半導体ウエハW1〜W4のそれぞれで検出された輝点P11,P12,P21〜P23,P31,P41〜P43から構成されているため、評価機能は、評価対象である半導体ウエハW1〜W4に異常の可能性があると評価することができる。なお、ステップS22では、評価対象群に含まれる輝点が検出された半導体ウエハの枚数が所定枚数m1以上であるとの評価指標に構成に代えて、評価対象である複数の半導体ウエハのうちr1%以上の半導体ウエハで検出された輝点を有する評価対象群があるかを判定し、評価対象である複数の半導体ウエハのうちr1%以上の半導体ウエハで検出された輝点を有する評価対象群が1つでもある場合に、評価対象である半導体ウエハに異常の可能性があると評価することができる。
このように、ステップS2の近接輝点群評価処理では、スタックマップに点在する複数の輝点のうち、近接する2点の輝点間の距離が所定距離L1以内の輝点であることを、評価対象群を特定するための群特定指標として用い、(1)評価対象群の数が所定数n1以上であること、または、(2)評価対象群に含まれる輝点が所定枚数m1(あるいは所定割合r1%)以上の半導体ウエハで検出された群が1つでもあることを、半導体ウエハを評価するための評価指標として用いている。
これに加え、ステップS2の近接輝点群評価処理では、評価指標として、以下のような指標を用いることができる。すなわち、評価機能は、評価指標として、評価対象群の数が所定数n2(n2>n1)以上あり、かつ、全ての評価対象群において評価対象群に含まれる輝点が所定枚数m2(m2<m1)以下の半導体ウエハで検出されているかを判定する。そして、評価対象群の数が所定数n2以上あり、かつ、全ての評価対象群において評価対象群に含まれる輝点が所定枚数m2以下の半導体ウエハで検出されている場合、評価機能は、評価対象である半導体ウエハに異常の可能性がないと評価することができる。たとえば、評価機能は、評価指標として、上記所定数n2を「4」とし、上記所定枚数m2を「2」とした場合、4以上の評価対象群があり、かつ、全ての評価対象群において評価対象群が2枚以下の半導体ウエハで検出された輝点から構成される場合に、評価対象である半導体ウエハに異常の可能性はないと評価することができる。このように、半導体ウエハの評価指標として、評価対象群の数と評価対象群に含まれる輝点が検出された半導体ウエハの枚数とを組み合わせて用いることで、COP(結晶欠陥)に起因する輝点群を特定し、製造工程に起因しない輝点群をより適切に除外することができ、製造工程に起因する輝点からなる群を評価対象群として高精度で特定することが可能となる。これは、本発明の発明者が、図7(A)に示すような製造工程に起因する輝点群の分布に比べて、COPに起因する輝点の分布では、図7(B)に示すように、評価対象群の数が多く、かつ、個々の評価対象群に含まれる輝点が検出された半導体ウエハの枚数が少ない傾向にあるとの知見を得たことによる。なお、図7(A)は製造工程に起因する評価候補群の分布例を示す図であり、図7(B)はCOPに起因する評価候補群の分布例を示す図であり、C1〜C8はスタックマップ上で特定された評価対象群を示す。このように、評価対象群の数が多く、かつ、個々の評価対象群を構成する輝点が検出された半導体ウエハの枚数が少ない評価候補群を、COP(結晶欠陥)に起因する輝点群として特定し、評価対象群から除外することで、製造工程に起因する輝点からなる群を評価対象群として特定することが可能となる。その結果、製造工程上の異常がない半導体ウエハについて、異常があると評価されてしまい、作業者が目視で再確認などする頻度を削減することができる。なお、上記では、全ての評価対象群において、各評価対象群に含まれる輝点が所定枚数m2以下の半導体ウエハで検出される輝点であることを評価指標として例示したが、この構成に代えて、全ての評価対象群において、各評価対象群に含まれる輝点が、評価対象である複数の半導体ウエハのうちr2%以下の半導体ウエハで検出された輝点であることを、評価指標とすることもできる。
ステップS24では、評価機能により、ステップS22,S23での評価結果が、記憶装置20に記憶される。ここで、図8に、ステップS22,23の評価結果の一例を示す。なお、図8においては、図2に示すスタックマップにおいて点在する複数の輝点の中から、ステップS21の群特定指標を満たす複数の輝点を評価対象群として特定し、特定した評価対象群のうち、ステップS22またはステップS23の評価指標を満たす評価対象群を示したものである。本実施形態において、評価機能は、ステップS22,S23の評価結果として、ステップS2の近接輝点群評価処理において半導体ウエハに異常の可能性があることを示す情報(たとえばエラーコードのみ)を記憶装置20に記憶する構成としてもよいし、図8に示すように、ステップS22,S23の評価指標を満たした評価対象群を示す情報を記憶装置20に記憶する構成としてもよい。
図3に戻り、ステップS3では、演算装置10により、集団輝点群評価処理が行われる。図9は、本実施形態に係る集団輝点群評価処理を示すフローチャートである。ステップS31では、ステップS21と同様に、1の輝点と当該1の輝点から所定の基準距離L2以内に位置する1または複数の輝点とを同一の群を構成する輝点として連結する処理を、スタックマップに点在する全ての輝点について繰り返し行うことで、連結された複数の輝点からなる群が、評価対象群として特定される。ただし、ステップS31では、上記「所定の基準距離L2」を一律の値とするのではなく、スタックマップの中心点からの距離に応じて「所定の基準距離L2」の長さを変化させる構成とすることができる。具体的には、スタックマップの中心点からの距離が比較的短いL3である輝点については、近接する輝点との距離が所定の基準距離L21内にある場合に、これら2つの輝点を同一の評価対象群として特定し、スタックマップの中心点からの距離が比較的長いL4(L4>L3)である輝点については、近接する輝点との距離が所定の基準距離L22(L22>L21)内にある場合に、これら2つの輝点を同一の評価対象群として特定する構成とすることができる。
ステップS32では、ステップS22と同様に、評価機能により、ステップS31で特定された評価対象群の数に基づいて、半導体ウエハの評価が行われる。具体的には、評価機能は、ステップS31で特定された評価対象群の数が所定数n1以上である場合に、評価対象である半導体ウエハに異常の可能性があると評価する。
また、ステップS33では、ステップS31で特定された評価対象群のうち、全ての評価対象群の面積の総和に基づいて、半導体ウエハの評価が行われる。具体的に、評価機能は、スタックマップを複数のメッシュ領域Mに分割し、評価対象群ごとに、評価対象群が何枚のメッシュ領域Mの上に存在するかを算出する。図10は、集団輝点群評価方法における半導体ウエハの評価方法を説明するための図である。図10に示す例では、評価対象群としてC4,C5の2つが特定されているものとする。また、図10においては、説明の便宜上、スタックマップ上に設定されたメッシュ領域Mを図示する。図10に示す例において、評価機能は、まず評価対象群C4が存在するメッシュ領域Mの数を算出する。図10に示すように、評価対象群C4は、4つのメッシュ領域Mに跨って存在するため、評価機能は、評価対象群C4が存在するメッシュ領域Mの数を4として算出することができる。同様に、評価機能は、評価対象群C5が存在するメッシュ領域Mの数を8として算出することができる。
そして、評価機能は、各評価対象群が存在するメッシュ領域Mの数を、各評価対象群の面積とし、全ての評価対象群の面積の総和(メッシュ領域Mの数の総和)が所定面積a1以上(所定のメッシュ領域Mの数以上)である場合に、評価対象である複数の半導体ウエハに異常の可能性があると評価する。たとえば、図10に示す例において、評価対象群C4,C5が存在するメッシュ領域Mの総和は12となるため、たとえば所定面積a1を「10」とした場合、評価機能は、評価対象である複数の半導体ウエハに異常の可能性があると評価することができる。
また、ステップS34において、評価機能は、各評価対象群について、評価対象群の面積が所定面積a2以上の群が1つでもある場合に、評価対象である複数の半導体ウエハに異常の可能性があると評価する処理を行う。なお、ステップS34でも、ステップS33と同様に、評価機能は、評価対象補群が存在するメッシュ領域Mの数を評価対象群の面積とみなして、評価対象群を評価することができる。たとえば、図10に示す例において、評価対象群が「6」枚以上のメッシュ領域Mに跨って存在する場合に、当該評価対象群が所定面積a2であると判定する場合、評価機能は、評価対象群C4が存在するメッシュ領域Mの数「4」は6以上ではないため、評価対象群C4の面積は所定面積a2未満であると判定する。一方、評価機能は、評価対象群C5が存在するメッシュ領域Mの数「8」は6以上であるため、評価対象群C5の面積が所定面積a2以上であると判定し、評価対象である複数の半導体ウエハに異常の可能性があると評価することができる。
このように、ステップS3の集団輝点群評価処理では、スタックマップに点在する複数の輝点のうち、近接する2点の輝点間の距離が所定の基準距離L2以内の輝点であることを、評価対象群を特定するための群特定指標として用い、(1)評価対象群の数が所定数n1以上であること、(2)評価対象群の面積の総和が所定面積a1以上であること、または、(3)評価対象群の中に、面積が所定面積a2以上の群が1つでもあることを評価指標として用いている。さらに、ステップS3の集団輝点群評価処理においては、(4)評価対象群のうち、評価対象群に含まれる輝点の数が所定数以上である群が1つでもあることを、評価指標として用いることもできる。
ステップS35では、評価機能により、ステップS32〜34での評価結果が、記憶装置20に記憶される。ここで、図11に、ステップS32〜34の評価結果の一例を示す。図11では、図2に示すスタックマップにおいて点在する複数の輝点の中から、ステップS31の群特定指標を満たす輝点群を評価対象群として特定し、特定した評価対象群のうち、ステップS32〜34の評価指標を満たす評価対象群を示している。本実施形態において、評価機能は、ステップS32〜34の評価結果として、ステップS3の集団輝点群評価処理において半導体ウエハに異常の可能性があることを示す情報(たとえばエラーコードのみ)を記憶装置20に記憶する構成としてもよいし、図11に示すように、ステップS31の群特定指標およびステップS32〜34の評価指標を満たす群を示す情報を記憶装置20に記憶する構成としてもよい。
図3に戻り、ステップS4では、演算装置10により、同心円状輝点群評価処理が行われる。図12は、本実施形態に係る同心円状輝点群評価処理を示すフローチャートである。図12に示すように、本実施形態にかかる同心円状輝点群評価処理は、さらに、第1評価処理から第3評価処理の3つの処理に分けられる。
ステップS41では、まず、同心円状輝点群評価処理の第1評価処理が行われる。図13は、本実施形態に係る第1評価処理を示すフローチャートである。図13に示すように、ステップS411では、輝点群特定機能により、スタックマップの中心位置Oを中心とする円環領域Rに点在する輝点が評価対象群として特定される。また、ステップS412では、評価機能により、ステップS411で特定された評価対象群に含まれる輝点の数が所定数n5以上であるか判定される。そして、評価機能は、評価対象群に含まれる輝点の数が所定数n5以上である場合に、評価対象である複数の半導体ウエハに同心円状の異常の可能性があると評価する。なお、同心円状の異常の可能性とは、製造工程における円形の治具などに起因する異常の可能性であり、たとえば、研磨時に使用する吸着チャックなどに異常の原因がある場合に生じる。なお、本発明においては、スタックマップ(LPDの二次元分布)の中心位置を、半導体ウエハの中心位置と置き換えて処理してもよい。
ここで、図14は、第1評価処理による評価対象群の特定方法および評価方法を説明するための図である。図14に示す例において、輝点群特定機能は、たとえば、スタックマップの中心位置Oを中心とする円環領域Rに点在する輝点(図14において黒塗りした丸で示す)から構成される群を、評価対象群として特定する。そして、評価機能は、評価対象群に含まれる輝点の数が所定数n5以上であるか否かを判定し、評価対象群に含まれる輝点の数が所定数n5以上である場合に、評価対象である複数の半導体ウエハに同心円状の異常の可能性があると評価する。
なお、本実施形態では、スタックマップの径方向において所定の幅の領域を円環領域Rとして設定し、当該円環領域Rに点在する輝点に基づいて、半導体ウエハの評価を行った後は、円環領域Rを、スタックマップの中心位置Oから外周部へ向かって(または、スタックマップの外周部から中心位置Oに向かって)所定のピッチでシフトさせ、シフトさせた円環領域Rに点在する輝点に基づいて、半導体ウエハの評価を行う処理を繰り返すことで、スタックマップの全体または複数部分の輝点に基づいて、評価対象である複数の半導体ウエハに同心円状の異常の可能性があるかを評価することができる。また、円環領域Rをシフトすることなく、円環領域Rを製造工程で使用する治具などに応じて予め決めた固有の位置のみに設定し、固有の位置に設定された円環領域Rに点在する輝点のみに基づいて、評価対象である複数の半導体ウエハに同心円状の異常の可能性があるかを評価する構成とすることもできる。
ステップS413では、評価機能により、ステップS412での評価結果が、記憶装置20に記憶される。ここで、図15に、ステップS412の評価結果の一例を示す。なお、図15は、図2に示すスタックマップにおいて点在する複数の輝点の中から、ステップS411の群特定指標を満たす輝点群を評価対象群として特定し、特定した評価対象群のうち、ステップS412の評価指標を満たす評価対象群を示したものである。本実施形態において、評価機能は、ステップS412の評価結果として、評価対象である半導体ウエハに同心円状の異常の可能性があることを示す情報(たとえばエラーコードのみ)を記憶装置20に記憶する構成としてもよいし、図15に示すように、ステップS412の評価指標を満たす群を示す情報を記憶装置20に記憶する構成としてもよい。
また、図16に、ステップS42の第2評価処理のフローチャートを示す。図16に示すように、ステップS421では、輝点群特定機能により、ステップS411と同様に、所定の円環領域Rに点在する輝点が第1評価候補群として特定される。そして、ステップS422では、輝点群特定機能により、ステップS421で特定された第1評価候補群における輝点のうち、近接する2つの輝点とスタックマップの中心位置Oとがなす角度が所定角度θ1未満の輝点を連結して第2評価対象群が特定される。さらに、ステップS423では、ステップS422で特定された第2評価候補群のうち、後述する合成角度θsysが所定の角度θ2以上の群が、評価対象群として特定される。
ここで、図17は、第2評価処理における評価対象群の特定方法および評価方法を説明するための図である。図17において、輝点P51〜P55は所定の円環領域Rに点在し第1評価候補群として特定されているものとする。この場合、輝点群特定機能は、たとえば、輝点P51を始点とし、輝点P51および当該輝点P51に最も近接する輝点P52と、スタックマップの中心位置Oとがなす角度θaを算出する。そして、輝点群特定機能は、算出した角度θaが所定の角度θ1未満であるかを判定する。角度θaが所定の角度θ1未満である場合、輝点群特定機能は、輝点P51および輝点P52を同一の第2評価候補群として特定する。同様に、輝点群特定機能は、輝点P52および輝点P53と中心位置Oとがなす角度θbが所定の角度θ1未満であるか判定し、角度θbが所定の角度θ1未満である場合、輝点群特定機能は、輝点P51〜P53を同一の第2評価候補群として特定する。同様に、輝点群特定機能は、輝点P54,P55についても同様の判定を行うことで、輝点P51〜P55を同一の第2評価候補群として特定することができる。
さらに、輝点群特定機能は、特定した第2評価候補群における合成角度を算出し、第2評価候補群のうち合成角度θsysが所定の角度θ2(θ2>1)以上である群を、評価対象群として特定する。ここで、図17に基づいて、評価対象群の合成角度について説明する。図17に示す例において、輝点P51〜P55は、それぞれ近接する輝点と中心位置Oとのなす角度が所定の角度θ1未満であり、同一の第2評価候補群として特定されているものとする。この場合、輝点群特定機能は、第2評価候補群を特定する際に最初に特定した輝点P51と、最後に特定した輝点P55と、中心位置Oとのなす角度を合成角度θsynとして算出する。そして、輝点群特定機能は、算出した合成角度θsynが所定の角度θ2(θ2>θ1)以上であるか否かを判定し、合成角度θsynが所定の角度θ2以上である群を、評価対象群として特定する。
ステップS424では、評価機能により、ステップS423で特定された全ての評価対象群の合成角度の総和に基づいて、評価対象である複数の半導体ウエハに同心円状の異常の可能性があるかの評価が行われる。具体的には、評価機能は、ステップS423で特定された全ての評価対象群の合成角度θsysの総和を算出し、合成角度θsysの総和が所定の角度θ3(θ3>θ2,θ1)以上の場合に、評価対象である複数の半導体ウエハに同心円状の異常の可能性があると評価する。
ステップS425では、評価機能により、ステップS424での評価結果が、記憶装置20に記憶される。本実施形態において、評価機能は、ステップS424の評価結果として、評価対象である半導体ウエハに同心円状の異常の可能性があることを示す情報(たとえばエラーコードのみ)を記憶装置20に記憶する構成としてもよいし、図15に示すように、ステップS424の評価指標を満たす群を示す情報を記憶装置20に記憶する構成としてもよい。なお、ステップ42においても、ステップS41と同様に、円環領域Rを、スタックマップの中心位置Oから外周部へ向かって(または、スタックマップの外周部から中心位置Oに向かって)所定のピッチでシフトさせ、各位置における円環領域Rに点在する輝点に基づいて、半導体ウエハに同心円状の異常の可能性があるかをそれぞれ評価する構成としてもよいし、製造工程で使用する治具などに応じて予め決めた固有の位置の円環領域Rに点在する輝点のみに基づいて、半導体ウエハに同心円状の異常の可能性があるかを評価する構成としてもよい。
図12に戻り、ステップS43では、第3評価処理が行われる。ここで、図18は、第3評価処理のフローチャートを示す図である。図18に示すように、ステップS431では、所定の円環領域Rに点在する輝点が評価候補群として特定される。また、ステップS432では、近接する2つの輝点とスタックマップの中心位置Oとがなす角度が所定角度θ1未満の輝点を連結して評価対象群が特定される。さらに、ステップS433では、評価機能により、ステップS432で特定された全ての評価対象群に含まれる輝点の総数と、評価対象群の合成角度の総和との比(輝点の総数/合成角度の総和)が合成密度dsynとして算出される。そして、評価機能は、算出した合成密度dsynが所定値d1以上であるかを判定し、合成密度dsynが所定値d1以上である場合に、評価対象である複数の半導体ウエハに同心円状の異常の可能性があると評価する。そして、ステップS434では、評価機能により、ステップS433での評価結果が、記憶装置20に記憶される。
なお、ステップ43においても、ステップS41,42と同様に、円環領域Rを、スタックマップの中心位置Oから外周部へ向かって(または、スタックマップの外周部から中心位置Oに向かって)所定のピッチでシフトさせ、各位置の円環領域Rに点在する輝点に基づいて、評価対象である複数の半導体ウエハに同心円状の異常の可能性があるかをそれぞれ評価する構成としてもよいし、製造工程で使用する治具などに応じて予め決めた固有の位置の円環領域Rに点在する輝点に基づいて、評価対象である複数の半導体ウエハに同心円状の異常の可能性があるかを評価する構成としてもよい。また、ステップS433において合成密度を算出する場合に、評価対象群の合成角度の総和を、ステップS423と同様に算出することができる。
このように、ステップS4の同心円状輝点群評価処理では、スタックマップに点在する複数の輝点のうち、(1)スタックマップの中心位置Oを中心とする所定の円環領域R内に点在する輝点であること、さらに、(2)近接する2つの輝点とスタックマップの中心位置とがなす角度が所定角度θ1未満である輝点であること、(3)輝点群における合成角度が所定角度θ2以上であることを、群特定指標として、評価対象群が特定される。
さらに、ステップS4の同心円状輝点群評価処理では、(1)評価対象群における輝点の数が所定数n5以上であること、(2)評価対象群の合成角度θsynの総和が所定角度θ3以上であること、または、(3)評価対象群の合成密度dsynが所定値d1以上であることを、評価指標として、評価対象である複数の半導体ウエハに同心円状の異常の可能性があるか評価される。
また、評価機能は、ステップS41の第1評価処理の評価結果、ステップS42の第2評価処理の評価結果、およびステップS43の第3評価処理の評価結果を点数化し、当該点数の合計値が所定値以上である場合に、評価対象である複数の半導体ウエハに同心円状の異常の可能性があると総合的に評価する構成とすることができる。さらに、評価機能は、ステップS41の第1評価処理の評価結果、ステップS42の第2評価処理の評価結果、およびステップS43の第3評価処理の評価結果を点数化するとともに、算出した点数に評価指標に応じた所定の重み付けを行い、重み付けした点数の合計が所定値以上である場合に、評価対象である複数の半導体ウエハに同心円状の異常の可能性があると評価する構成としてもよい。
加えて、上述したステップS41の第1評価処理、ステップS42の第2評価処理およびステップS43の第3評価処理において、群特定指標として、周辺密度比をさらに用いて、評価対象群を特定する構成とすることもできる。具体的には、輝点群特定機能は、第1評価処理から第3評価処理において評価対象群として特定される可能性がある評価候補群の全体領域、または、図19に示すように評価候補群の一部を所定の角度θ3で切り取った領域を、判定領域R1として特定する。そして、輝点群特定機能は、判定領域R1における輝点の密度d2(判定領域R1における輝点の数/判定領域R1の面積)に対する、スタックマップの径方向において判定領域R1と隣接する所定の周辺領域R2、R3における輝点の密度d3(周辺領域R2,R3における輝点の総数/周辺領域R2,R3の面積の合計)の比(d2/d3)を、周辺密度比として算出する。そして、輝点群特定機能は、上述した群特定指標を満たすことに加えて、周辺密度比が所定値以上である群を、評価対象群として特定する構成とすることができる。
また、以下に説明するように周辺密度比を算出し、評価対象群を特定する構成とすることもできる。すなわち、輝点群特定機能は、ステップS422のように、円環領域Rに点在する複数の輝点のうち、近接する2つの輝点と中心位置とがなす角度が所定角度θ1未満の輝点を同一の輝点群として特定し、当該輝点群の合成角度θsysがθ2以上の領域(合成角度θsysがθ2以上の輝点群が複数ある場合は、当該複数の輝点群が占める領域)を判定領域R1’として特定する。また、輝点群特定機能はスタックマップの径方向において判定領域R1’と隣接する所定の周辺領域(複数の判定領域R1’が特定された場合は、スタックマップの径方向において各判定領域R1’にそれぞれ隣接する周辺領域)をR2’,R3’と特定する。そして、輝点群特定機能は、判定領域R1’における輝点の密度d2(判定領域R1’における輝点の数の総和/判定領域R1’の面積の総和)に対する、周辺領域R2’ ,R3’における輝点の密度d3(周辺領域R2’,R3’における輝点の数の総和/周辺領域R2’ ,R3’の面積の総和)の比(d2/d3)を、周辺密度比として算出する構成とすることができる。
さらに、輝点群特定機能は、(1)評価候補群の周辺密度比が所定値以上であることに加えて、(2)判定領域R1に含まれる輝点が検出された半導体ウエハの枚数と評価対象である複数の半導体ウエハの枚数との比(判定領域R1に含まれる輝点が検出された半導体ウエハの枚数/評価対象である複数の半導体ウエハの枚数)が所定値以上であること、(3)評価候補群の一部をスタックマップの中心位置Oとした所定の角度θ4で切り抜いた領域R4における輝点の数と、角度θ4との比(領域R4の輝点の数/θ4)である角密度が所定値以上である場合に、当該評価候補群を評価対象群として特定する構成とすることもできる。たとえば、図19に示す例において、判定領域R1が上記領域R4に該当し、評価対象である半導体ウエハの枚数(たとえば1ロット分の半導体ウエハの枚数)が100枚であり、そのうち、領域R4(=判定領域R1)に含まれる輝点が16枚の半導体ウエハで検出された輝点である場合、輝点群特定機能は、上記(2)の群特定指標として、領域R4(=判定領域R1)に含まれる輝点が検出された半導体ウエハの数である16/判定対象である複数の半導体ウエハの枚数である100=0.16を算出し、算出した値(0.016)が所定値未満である場合に、半導体ウエハのLPDが偶発的に生じたとみなし、これら輝点群を、評価対象群から除外することができる。また、図19に示す例において、判定領域R1が上記領域R4に該当し、上記θ4がθ3と同じ5°である場合、輝点群特定機能は、上記(3)の群特定指標として、領域R4(=判定領域R1)における輝点の数である16/θ4である5°=3.2を算出し、算出した値(3.2)が所定値未満である場合に、半導体ウエハのLPDが偶発的に生じたとみなし、これら輝点群を、評価対象群から除外することができる。
このように、評価対象群を特定することで、偶発的に生じた半導体ウエハのLPDを評価対象群から除外することができ、半導体ウエハの異常をより高い精度で評価することができる。
図3に戻り、ステップS5では、評価機能により、記憶装置20に記憶されたステップS2の近接輝点群評価処理、ステップS3の集団輝点群評価処理およびステップS4の同心円状輝点群評価処理での評価結果が、外部出力装置30へと出力される。これにより、作業者は、評価対象である複数の半導体ウエハに異常の可能性があるか否かを把握することができる。また、評価対象である複数の半導体ウエハに異常の可能性があると評価された場合、作業者は、目視などでより詳細な検査を行い、あるいは、再度の研磨を行うなどの処理を行うことが可能となる。さらに、同心円状の異常の可能性があると評価された半導体ウエハについては、製造工程に異常がある可能性があるため、製造工程の問題点を見直す手がかりとすることもできる。
以上のように、本実施形態に係るウエハ評価装置1は、評価対象である複数の半導体ウエハの研磨面で検出された輝点(LPD)の位置を重ね合わせたスタックマップに基づいて、半導体ウエハに異常の可能性があるかを評価するものであって、所定の群特定指標に基づいて、特定の輝点からなる群を評価対象群として特定し、群特定指標とは異なる評価指標に基づいて、複数の評価対象群を評価する。このように、本実施形態では、異なる2つの指標を用いて、スタックマップから特定の輝点群を特定し、評価対象である複数の半導体ウエハに異常の可能性があるかを評価することができるため、評価対象である複数の半導体ウエハに異常の可能性があるか否かを高い精度で評価することが可能となる。実際に、過去に目視で異常があると判定された4ロット分の半導体ウエハと、過去に正常と判定された1000ロット分の半導体ウエハとを、本実施形態に係るウエハ評価装置1を用いて評価したところ、過去に目視で異常があると判定された4ロット分全ての半導体ウエハについては、異常の可能性があると評価することができ、過去に目視で正常と判定された1000ロット分の半導体ウエハのうち、996ロット分の半導体ウエハについて異常の可能性があるとは評価されなかった。すなわち、ウエハ評価装置1の正答率は99%を超え、過去に目視で異常があると判定された半導体ウエハについては漏れなく異常の可能性があると評価することができた。また、本実施形態に係るウエハ評価装置1では、全ての半導体ウエハを自動で検査し、異常の可能性があると評価された半導体ウエハだけを人が再検査することができるため、全ての半導体ウエハを人が目視で検査していた従来と比べて、半導体ウエハの品質向上や製造効率の向上が図れるとともに、評価結果に基づいて製造工程の異常を早期発見することで歩留まり改善も図ることができる。さらに検査にかかる人件費を低減することができ、半導体ウエハの製造コストを低減することもできる。
以上、本発明の好ましい実施形態例について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態の記載に限定されるものではない。上記実施形態例には様々な変更・改良を加えることが可能であり、そのような変更または改良を加えた形態のものも本発明の技術的範囲に含まれる。
たとえば、上述した実施形態では、図3に示すように、近接輝点群評価処理、集団輝点群評価処理、同心円状輝点群評価処理を行う構成を例示したが、この構成に限定されず、これら評価処理のうち、1または2つのみを行う構成とすることもできる。また、これら処理の順番は特に決められておらず、たとえば、同心円状輝点群評価処理を行った後に、近接輝点群評価処理や集団輝点群評価処理を行う構成とすることもできる。同様に、上述した実施形態では、図12に示すように、同心円状輝点群評価処理において、第1〜第3評価処理を行う構成を例示したが、この構成に限定されず、これら評価処理のうち1または2つのみを行う構成とすることもできる。また、これらの処理の順番も特に決められておらず、第3評価処理を行った後に、第1評価処理や第2評価処理を行う構成としてもよい。
1…ウエハ評価装置
10…演算装置
20…記憶装置
30…外部出力装置
40…入力装置

Claims (13)

  1. 評価対象である複数の半導体ウエハの表面で検出されたLPD(Light Point Defect)の位置を重ね合わせたLPDの二次元分布に基づいて半導体ウエハを評価する、半導体ウエハの評価方法であって、
    所定の群特定指標に基づいて、前記LPDの二次元分布に点在する複数のLPDの中から特定のLPDからなる群を評価対象群として特定する群特定工程と、
    前記群特定指標とは異なる評価指標に基づいて、前記評価対象群を判定することで、前記評価対象である複数の半導体ウエハに異常の可能性があるかを評価する評価工程と、を有し、
    前記群特定工程において、
    (1)前記LPDの二次元分布において、1のLPDから所定距離以内に存在する他のLPDを当該1のLPDと同じ群として特定する処理を、LPDごとに繰り返すことで、2以上のLPDからなる群を評価対象群として特定する第1群特定処理、
    (2)前記LPDの二次元分布の中心位置を中心とする円環領域に点在するLPDからなる群を評価候補群として特定し、前記評価候補群に含まれるLPDのうち、前記LPDの二次元分布において近接する2つのLPDと、前記二次元分布の中心位置とがなす角度が所定の第1角度未満である場合に、当該2つのLPDを同じ群として特定する処理を、LPDごとに繰り返すことで、前記評価候補群に含まれる2以上のLPDからなる群を前記評価対象群として特定する第2群特定処理、および
    (3)前記LPDの二次元分布の中心位置を中心とする円環領域に点在するLPDからなる群を評価候補群として特定し、前記評価候補群の所定の判定領域に存在するLPDの数を当該判定領域の面積で割った判定領域密度と、前記LPDの二次元分布の径方向において前記判定領域と隣接する所定の周辺領域に存在するLPDの数を当該周辺領域の面積で割った周辺領域密度との比(判定領域密度/周辺領域密度)を周辺密度比として算出し、前記周辺密度比が所定値以上である前記評価候補群を前記評価対象群として特定する第3群特定処理、
    のうち1つ以上の群特定処理を行う、半導体ウエハの評価方法。
  2. 前記群特定工程において前記第1群特定処理を行った場合に、前記評価工程において、前記評価対象群の数が所定数以上である場合、または、前記評価対象群の中に、前記評価対象群を構成するLPDが検出された半導体ウエハの枚数が所定枚数以上である群が1つでもある場合に、前記評価対象である複数の半導体ウエハに異常の可能性があると評価する、請求項1に記載の半導体ウエハの評価方法。
  3. 前記群特定工程において前記第1群特定処理を行った場合に、前記評価工程において、前記評価対象群の数が所定数以上ある場合、かつ、前記評価対象群の全てにおいて、前記各評価対象群に含まれる輝点が検出された半導体ウエハの枚数が所定枚数以下である場合は、前記評価対象である複数の半導体ウエハに異常の可能性があると評価しない、請求項に記載の半導体ウエハの評価方法。
  4. 前記群特定工程において前記第1群特定処理を行った場合に、前記評価工程において、全ての前記評価対象群の面積の総和が所定の第1面積以上である場合、または、所定の第2面積以上の評価対象群が1つでもある場合に、前記評価対象である複数の半導体ウエハに異常の可能性があると評価する、請求項1ないし3のいずれかに記載の半導体ウエハの評価方法。
  5. 前記第1群特定処理において、前記所定距離は、前記LPDの二次元分布の中心位置の近くに位置する第1LPDについては第1距離に設定され、前記第1LPDよりも前記中心位置から遠い位置にある第2LPDでは、前記第1距離よりも長い第2距離に設定される、請求項に記載の半導体ウエハの評価方法。
  6. 前記第2群特定処理において、特定した前記評価対象群の中からさらに、前記評価対象群を特定する際に最初に選択したLPDおよび最後に選択したLPDと、前記LPDの二次元分布の中心位置とのなす角度である合成角度が、前記第1角度よりも大きい第2角度以上の群を前記評価対象群として特定し、
    前記群特定工程において前記第2群特定処理を行った場合に、前記評価工程において、前記評価対象群の前記合成角度の総和が所定の第3角度以上である場合に、前記評価対象である複数の半導体ウエハに同心円状の異常の可能性があると評価する、請求項1ないし5のいずれかに記載の半導体ウエハの評価方法。
  7. 前記群特定工程において前記第2群特定処理を行った場合に、前記評価工程において、前記評価対象群を特定する際に最初に選択したLPDおよび最後に選択したLPDと、前記LPDの二次元分布の中心位置とのなす角度を合成角度とした場合に、全ての前記評価対象群のLPDの総数を、全ての前記評価対象群の合成角度の総和で割ったLPD密度が所定値以上である場合に、前記評価対象である複数の半導体ウエハに異常の可能性があると評価する、請求項1ないし5のいずれかに記載の半導体ウエハの評価方法。
  8. 前記群特定工程において前記第2群特定処理および/または前記第3群特定処理を行った場合に、前記評価工程において、複数の前記評価指標を用いて、前記評価対象である複数の半導体ウエハの評価を行う場合に、前記評価指標ごとに評価した評価結果を数値化し、数値化した評価結果に前記評価指標に応じた重み付けを行い、重み付けした評価結果を用いて前記評価対象である複数の半導体ウエハを評価する、請求項ないしのいずれかに記載の半導体ウエハの評価方法。
  9. 評価対象である複数の半導体ウエハの表面で検出されたLPDの位置を重ね合わせたLPDの二次元分布に基づいて半導体ウエハを評価する、半導体ウエハの評価システムであって、
    所定の群特定指標に基づいて、前記LPDの二次元分布に点在する複数のLPDの中から特定のLPDからなる群を評価対象群として特定し、
    前記群特定指標とは異なる評価指標に基づいて、前記評価対象群を判定することで、前記評価対象である複数の半導体ウエハに異常の可能性があるかを評価する、半導体ウエハの評価システムであって、
    前記評価対象群を特定する際に、
    (1)前記LPDの二次元分布において、1のLPDから所定距離以内に存在する他のLPDを当該1のLPDと同じ群として特定する処理を、LPDごとに繰り返すことで、2以上のLPDからなる群を評価対象群として特定する第1群特定処理、
    (2)前記LPDの二次元分布の中心位置を中心とする円環領域に点在するLPDからなる群を評価候補群として特定し、前記評価候補群に含まれるLPDのうち、前記LPDの二次元分布において近接する2つのLPDと、前記二次元分布の中心位置とがなす角度が所定の角度未満である場合に、当該2つのLPDを同じ群として特定する処理を、LPDごとに繰り返すことで、前記評価候補群に含まれる2以上のLPDからなる群を前記評価対象群として特定する第2群特定処理、および
    (3)前記LPDの二次元分布の中心位置を中心とする円環領域に点在するLPDからなる群を評価候補群として特定し、前記評価候補群の所定の判定領域に存在するLPDの数を当該判定領域の面積で割った判定領域密度と、前記LPDの二次元分布の径方向において前記判定領域と隣接する所定の周辺領域に存在するLPDの数を当該周辺領域の面積で割った周辺領域密度との比(判定領域密度/周辺領域密度)を周辺密度比として算出し、前記周辺密度比が所定値以上である前記評価候補群を前記評価対象群として特定する第3群特定処理、
    のうち1つ以上の群特定処理を行う、半導体ウエハの評価システム。
  10. コンピューターを用いて、
    評価対象である複数の半導体ウエハの表面で検出されたLPDの位置を重ね合わせたLPDの二次元分布に基づいて半導体ウエハを評価する、半導体ウエハ評価用のプログラムであって、
    所定の群特定指標に基づいて、前記LPDの二次元分布に点在する複数のLPDの中から特定のLPDからなる群を評価対象群として特定する群特定工程と、
    前記群特定指標とは異なる評価指標に基づいて、前記評価対象群を判定することで、前記評価対象である複数の半導体ウエハに異常の可能性があるかを評価する評価工程と、を有し、
    前記群特定工程において、
    (1)前記LPDの二次元分布において、1のLPDから所定距離以内に存在する他のLPDを当該1のLPDと同じ群として特定する処理を、LPDごとに繰り返すことで、2以上のLPDからなる群を評価対象群として特定する第1群特定処理、
    (2)前記LPDの二次元分布の中心位置を中心とする円環領域に点在するLPDからなる群を評価候補群として特定し、前記評価候補群に含まれるLPDのうち、前記LPDの二次元分布において近接する2つのLPDと、前記二次元分布の中心位置とがなす角度が所定の角度未満である場合に、当該2つのLPDを同じ群として特定する処理を、LPDごとに繰り返すことで、前記評価候補群に含まれる2以上のLPDからなる群を前記評価対象群として特定する第2群特定処理、および
    (3)前記LPDの二次元分布の中心位置を中心とする円環領域に点在するLPDからなる群を評価候補群として特定し、前記評価候補群の所定の判定領域に存在するLPDの数を当該判定領域の面積で割った判定領域密度と、前記LPDの二次元分布の径方向において前記判定領域と隣接する所定の周辺領域に存在するLPDの数を当該周辺領域の面積で割った周辺領域密度との比(判定領域密度/周辺領域密度)を周辺密度比として算出し、前記周辺密度比が所定値以上である前記評価候補群を前記評価対象群として特定する第3群特定処理、
    のうち1つ以上の群特定処理を行う、プログラム。
  11. 請求項1ないしのいずれかに記載の半導体ウエハの評価方法による評価結果に基づいて、前記評価対象である複数の半導体ウエハを選別する、半導体ウエハの検査方法。
  12. 請求項に記載の半導体ウエハの評価システムを含み、前記評価対象である半導体ウエハの評価結果に基づいて、前記評価対象である半導体ウエハを選別する、半導体ウエハの検査システム。
  13. 請求項10に記載のプログラムを含み、当該プログラムはさらに、前記評価対象である半導体ウエハの評価結果に基づいて、前記評価対象である半導体ウエハを選別する工程を有する、プログラム。
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