JP6917761B2 - 画像検査装置 - Google Patents

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本発明は、マルチスペクトルイメージングを用いた画像検査装置に関する。
商品(ワーク)が設計通りに生産されたかどうかを判定するためにワークを撮像して得られた画像を検査する画像検査装置は非常に有用である。このような画像検査ではワークの形状や寸法、色などが検査される。特許文献1によれば印刷物などの検査対象物を撮像して色情報を取得し、高精度に色検査を実行する色検査装置が提案されている。
特開平09−126890号公報
ところで所望の色情報は、カメラ側のカラーフィルタによる波長の選別または照明光の波長の選択により実現される。たとえば、白色光源により白色光をワークに照射し、ワークからの反射光のうち所望の波長の反射光を分光光学系により選択することが考えられる。これは、それぞれ通過波長の異なる複数のカラーフィルタを備えた撮像素子を用いることで実現されてもよい。RGBのカラーフィルタを用いれば、R画像、G画像およびB画像が得られる。同様に、赤色LEDにより赤色の照明光をワークに照射することでR画像が取得され、緑色LEDにより緑色の照明光をワークに照射することでG画像が取得され、青色LEDにより青色の照明光をワークに照射することでB画像が取得されてもよい。後者の撮像手法はアクティブマルチスペクトルイメージングと呼ばれており、基本的に、各色のLEDは択一的に点灯される。さらに、波長の異なる多数の光源を採用すれば、多数の分光画像が得られるため、微妙な色差も判別可能となる。
このように波長が異なる複数の光源を備えた画像検査装置では、各波長の光の照明強度を適切に設定する必要がある。このために、ユーザは、波長ごとに照明強度を変えながらワークを撮像して複数の設定用画像を取得し、複数の設定用画像を見比べることで適切な照明強度を決定しなければならない。このような設定作業は波長の数に比例して増大する。さらに、人間の目にはほぼ同じように見える2つの赤色を識別するためには、赤色の照明強度よりも緑色の照明強度を強くしたほうがよいことがある。これは人間の直観に反するため、なおさら複数の色の照明強度を調整することを困難としている。そこで、本発明は、波長が異なる複数の光源を備えた画像検査装置において照明強度の調整に関するユーザの負担を軽減することを目的とする。
本発明は、たとえば、
互いに異なる3つ以上の波長の照明光を発生する複数の発光素子を有し、各波長の照明光を個別に対象物に照射する照明部と、
前記各波長の照明光ごとに前記対象物からの反射光を受光して前記対象物の画像を生成する撮像部と、
前記照明部を制御することで前記各波長について照明強度の異なる複数の照明光を個別に対象物に照射させるとともに、前記撮像部を制御することで各波長についてそれぞれ輝度が異なる複数の設定用画像を生成させる制御部と、
前記複数の設定用画像を解析して、該複数の設定用画像それぞれについて前記照明強度の良好性を示すスコアを算出し、該算出したスコアに基づいて、前記各波長について検査用画像を取得する際に使用される照明強度を設定する処理部と、
前記処理部にて設定された照明強度で前記3つ以上の波長の照明光が個別に照射され、前記撮像部により取得された該3つ以上の波長のそれぞれの分光画像を同時にまたは切り替え可能に表示部に表示しながら、該表示部上で前記検査用画像を生成するために使用する波長の選択を受け付けるUI管理部と、
前記UI管理部にて選択された各波長について設定された照明強度で前記複数の発光素子を順番に点灯させ、画像検査の対象となる検査対象物を照明し、前記撮像部により取得された複数の分光画像を用いて画像検査を実行する検査部と
を有することを特徴とする画像検査装置を提供する。
本発明によれば、波長が異なる複数の光源を備えた画像検査装置において照明強度の調整に関するユーザの負担が軽減される。
画像検査装置を示す図 照明装置を示す図 照明装置を構成する部品を示す図 照明装置の電気的な構成を示す図 画像処理システムの機能を示す図 マルチスペクトルイメージングにおけるカラー濃淡変換の原理を示す図 照明強度の設定UIを示す図 照明強度の設定UIを示す図 照明強度の自動設定を示すフローチャート 画像処理システムの機能を示す図 画像処理システムの機能を示す図 画像処理システムの機能を示す図 照明強度の設定UIを示す図 照明強度の設定UIを示す図 照明装置を示す図
以下に本発明の一実施形態を示す。以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念および下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
図1は外観検査システム(画像検査装置)の一例を示す図である。ライン1は検査対象物であるワーク2を搬送する搬送ベルトなどである。照明装置3は互いに異なる波長の検査光(照明光)を発生する複数の発光素子を有し、各波長の照明光を個別に対象物に照射する照明部の一例である。なお、複数の方向から照明光をワーク2に対して照射するために、複数の同一波長の発光素子が設けられてもよい。カメラ4は照明光により照明された検査対象物からの反射光を受光して輝度画像(分光画像)を生成する撮像手段の一例である。画像処理装置5は、各波長について設定された照明強度で発光素子を順番に点灯させることで画像検査の対象となる検査対象物を照明し、撮像部により取得された複数の検査用画像を用いて画像検査を実行する検査部を有する検査装置である。表示部7は検査に関連する制御パラメータを設定するためのユーザインタフェースや検査用画像などを表示する表示装置である。入力部6は、コンソール、ポインティングデバイス、キーボードなどであり、制御パラメータを設定するために使用される。
<照明装置の構成>
図2(A)は照明装置3の斜視図である。図2(B)は照明装置3の上面図である。図2(C)は照明装置3の底面図である。図2(D)は照明装置3の側面図である。照明装置3の筐体は上ケース21と下ケース22を有している。下ケース22の下部には複数の光源(LEDなどの発光素子)のそれぞれが出力する光を拡散させる光拡散部材23が配置されている。図2(A)や図2(C)が示すように上ケース21や下ケース22と同様に光拡散部材23も円環状を成している。図2(B)や図2(D)が示すように上ケース21の上面にはコネクタ24が設けられている。コネクタ24には照明装置3に格納されている照明制御基板と画像処理装置5とが通信するためのケーブルが接続される。
図3(A)は照明装置3に格納されている制御基板31とLED基板32とを示す側面図である。制御基板31は点灯制御部が実装された第二基板の一例である。LED基板32は複数の光源が実装された第一基板の一例である。図3(B)はLED基板32の上面図である。図3(C)は照明装置3のうちLED33の付近を拡大した断面図である。3(D)はLED基板32の底面図である。図3(E)はLED基板32のうちLED33の付近を拡大した側面図である。
制御基板31には照明制御基板やコネクタ24が配置されている。光源群を構成するLEDなどの発光素子はLED基板32に搭載されている。図3(B)が示すように、本実施例では四方向から照明光を照射するために4つのLED基板32が設けられている。四方向から照明光を照射可能とすることでフォトメトリックステレオ用の画像を取得できるようになる。つまり、照明装置3はマルチスペクトルイメージングだけでなく、フォトメトリックステレオのために利用されてもよい。1つのLED基板32には4つのLED33が配置されているものとする。これにより光源群は16個の発光素子により構成されている。ただし、より多数の発光素子が設けられてもよい。たとえば、一つのLED基板32には8つのLED33が配置されており、8つのLED33が発光する光の波長はいずれも異なっていてもよい。
図3(C)、図3(D)および図3(E)が示すように、複数のLED33のうち隣り合った2つのLED33の間には遮光部材35が配置されている。多数のLED33を密接に配置すると、隣り合った2つのLED33からそれぞれ照射される照明光が光拡散部材23の同一の領域を通過することがある。この場合、点灯パターンに応じて一方のLED33を非点灯とし、かつ、他方のLED33を点灯した場合と、他方のLED33を非点灯とし、かつ、一方のLED33を点灯した場合とで、ワーク2の表面には同一の照明方向から同一の光量で照明光が照射されてしまう。これでは高い精度で検査画像を生成することが難しくなる。そこで、隣り合った2つのLED33の間に遮光部材35を配置することで、隣り合った2つのLED33について光量の均一性と光源の独立性とのバランスを取っている。
図3(C)が示すようにLED33の光の射出方向A1と、主な照明方向A2とは一致していない。そこで、反射鏡34を配置することでLED33から射出される光を光拡散部材23の方向へ偏向している。これによりLED33が発光した光を効率よくワーク2へ照射できるようになろう。この例では射出方向A1と反射鏡34の反射方向とが概ね直交しているが、これは光拡散部材23の断面形状が円弧を成しており(図3(C))、円弧に関する角度(中心角)が約90度になっているからである。このように中心角を大きくすることで、照明装置3をワーク2に対して遠ざけたり、近づけたりしてもワーク2の表面に対してほぼ均一な平行光を照射しやすくなる。
図15は照明装置3の模式平面図である。照明装置3のLED基板32の上には互いに異なる波長の光を発する複数のLED33が環状に配置されている。制御基板31に設けられた照明制御基板(図4)は同一波長の複数のLED33を同時に点灯させる。同一波長の複数のLED33はLED基板32上にそれぞれ等間隔に配置されている。各波長の複数のLED33が同時に点灯することで、ワーク2の斜め上方から略均一な照明光がワーク2に照射される。これにより、カメラ4は照射方向に依存しない各波長に対応したワーク2の全方向照明画像を撮影することができる。
照明装置3はそれぞれ複数のLED33を有する4つの照明ブロックTB1〜TB4から構成されている。各照明ブロックには互いに異なる波長の光を発する複数のLED33が配置される。各照明ブロックには、照明装置3が有する全ての波長種別のLED33が含まれている。各照明ブロックには光量フィードバック制御用の受光素子PD1〜PD4が配置されている。照明制御基板は受光素子PD1〜PD4が受光した光の受光量に基づいて、各照明ブロックの光量が予め設定された光量に維持されるように、各LED33に流す電流値を制御する。
各波長のLED33は各照明ブロック内において同数かつ等間隔に配置される。図15が示す例では、各照明ブロックには8波長のLED33がそれぞれ1つずつ等間隔に配置されている。各照明ブロックが同一波長のLED33を2つ以上備えてもよい。この場合、波長数の倍数、例えば16個(8波長×2個)、24個(8波長×3個)、あるいは32個(8波長×4個)のLED33が各照明ブロックに設けられる。同一波長の複数のLED33は各照明ブロック内において等間隔に配置される。上述したLED33の配置は全ての照明ブロックで共通である。複数の照明ブロックを環状に配置することでリング型の照明が構成される。つまり、同一波長のLED33が環状に等間隔に配列される。
照明制御基板は、照明装置3を波長単位で個別に点灯制御することができる。単一波長、例えば赤色のLED33が点灯される場合、照明制御基板は、全ての照明ブロックに含まれる赤色のLED33を同時に点灯させる。照明制御基板は各波長のLED33を順次に点灯させることにより、ワーク2に対して異なる波長の光を順次に照射することができる。また、照明制御基板は、各照明ブロックを個別に点灯制御することもできる。例えば、照明制御基板は照明ブロックTB1に含まれるLED33を点灯させ、照明ブロックTB2〜TB4に含まれるLED33を消灯させてもよい。また、照明制御基板は、照明ブロックTB1からTB4を順次に点灯させることもできる(TB1−>TB2−>TB3−>TB4)。照明制御基板が点灯させる照明ブロックを切り替えることにより、それぞれ異なる方向から照明されたワーク2についての複数の輝度画像が取得され、検査に用いられてもよい。更に、照明制御基板は、波長単位および照明ブロック単位でLED33を個別に点灯制御することもできる。照明制御基板は、例えば、照明ブロックTB1に含まれる赤色のLED33のみを点灯させることができる。
このように、照明装置3は各波長単位でLED33を点灯制御することで、異なる波長の光をワーク2に照射する。また、各照明ブロック単位でLED33を点灯制御することで、異なる照射方向から光をワーク2に照射することができる。
制御基板31には単色のLED33だけではなく、複数の波長の光が混じりあった白色光を出射する白色LED33を配置してもよい。照明制御基板は白色LED33のみを選択的に点灯させることで、通常の白色リング照明と同じように本実施の形態における照明装置3を機能させてもよい。更に、照明制御基板は全ての波長のLED33を同時に点灯させて、ワーク2に対して実質的に白色光を照射することもできる。
本明細書において、照明制御基板が単色波長の照明光をワーク2に照射して得られた画像は分光画像と呼ばれる。また、全ての波長のLED33を点灯させるか、白色LED33を点灯させて得られた画像は分光画像とは区別され、白色画像と呼ばれる。分光画像と白色画像は輝度画像と総称されうる。輝度画像の各画素はカメラ4から得られた輝度値を示す。
各照明ブロックにはそれぞれ照明制御基板が設けられている。各照明ブロックが同一波長の複数のLED33を含む場合、各照明制御基板には同一波長のLED33が直列に接続され、異なる波長のLED33が並列に接続されている。
<照明装置の回路構成>
図4は照明装置3の回路構成の一例を示している。この例では光源群を構成する4つの照明ブロックのうち1つの照明ブロックを示しており、各照明ブロックは同一波長のLEDが4つ(LED33a〜LED33d)設けられている。4つのLED33a〜LED33dは直列に接続されている。異なる波長のLEDが同様に直列接続されたものが、図4の回路構成と並列に接続されているが、図4からは省略してある。電圧が可変の可変電源41は照明制御基板40によって指定される電圧値(例:2V〜20V)の電圧を生成して出力する。可変定電流源42は、照明制御基板40によって指定される電流値(例:0A〜1A)となるようにLEDグループに流れる電流を調整する。このような電流制御方式を採用することでリニアリティの高い調光を実現しやすくなる。
また、可変定電流源42は、可変定電流源42に印加されている電圧の値を検出して照明制御基板40にフィードバックし、過電圧から可変定電流源42を保護している。LED33a〜LED33dのそれぞれには並列にスイッチ43a〜スイッチ43dが接続されている。照明制御基板40の点灯制御部45はこれらのスイッチ43a〜スイッチ43dを個別に開閉させることで、LED33a〜LED33dのそれぞれを個別に点灯と非点灯とを切り替えることができる。このように、LED33a〜LED33dのそれぞれに並列にスイッチ43a〜スイッチ43dを接続することで、LED33a〜LED33dのいずれか1つを点灯させたり、すべてを点灯させたりするといった個別点灯が可能となる。これは様々な点灯パターンを実現するのに役立っている。なお、点灯制御部45は可変定電流源42とグランドとの間に挿入されたメインスイッチ43eのオン/オフを切り替えることで1つのLEDグループ単位での点灯制御を実行する。通信部44は点灯パターンを指示する制御信号や点灯の開始を指示するトリガー信号を画像処理装置5の照明制御部から受信し、点灯制御部45に渡す。点灯制御部45は、制御信号に対応する点灯パターンデータ47を記憶部46から読み出し、点灯パターンデータ47にしたがってスイッチ43a〜スイッチ43dを制御する。なお、照明制御基板40は、照明コントローラとして照明装置3の外部に設けられてもよい。
<機能ブロック>
図5は検査装置のブロック図である。この例では照明装置3、カメラ4および画像処理装置5がそれぞれ個別の筐体に収容されているが、これは一例に過ぎず、適宜に一体化されてもよい。照明装置3は、マルチスペクトルイメージングを実現する照明装置であるが、フォトメトリックステレオ法にしたがって検査対象物を照明する照明手段として利用されてもよい。照明装置3は光源群501とこれを制御する照明制御基板40を備えている。すでに図3に示したように、複数の発光素子で1つのセグメントが構成され、さらに複数のセグメントによって光源群501が構成されていてもよい。セグメントの数は一般的には4つであるが、3つ以上であればよい。これは3方向以上の照明方向からワーク2を照明できれば、フォトメトリックステレオ法により検査画像を生成できるからである。各セグメントにはそれぞれ波長が異なる照明光を出力する複数の発光素子(LED33)が設けられている。図1や図3に示したように照明装置3の外形はリング状をしていてもよい。また、照明装置3は、それぞれ分離した複数の照明ユニットにより構成されていてもよい。照明制御基板40は、画像処理装置5から受信した制御コマンドに応じて光源群501の点灯タイミングや照明パターン(点灯パターン)を制御する。マルチスペクトルイメージングで分光画像を取得するには択一的に選択された波長の照明光をワーク2に照射するが、マルチスペクトルイメージング以外の手法が採用される場合は、複数の波長の照明光が同時に照射されてもよい。照明制御基板40は照明装置3に内蔵されているものとして説明するが、カメラ4に内蔵されていてもよいし、画像処理装置5に内蔵されていてもよいし、これらからは独立した筐体に収容されていてもよい。
照明装置3には記憶装置502が内蔵されており、ユーザにより設定された光源群501の点灯タイミングや照明パターンが記憶されている。照明制御基板40は、画像処理装置5からトリガー信号を受け取り、記憶装置502に記憶されている内容に応じて、光源群501を制御することができる。このような構成により、画像処理装置5は、トリガー信号を送信するだけで照明装置3を制御することができるので、画像処理装置5と照明装置3を接続する信号線の数を少なくすることができ、ケーブルの取り回しがよくなる。
より具体的には、記憶装置502は、各波長の光源群501の点灯タイミング情報(点灯時間、点灯間隔)、照明強度情報、照明パターン情報(点灯させる波長の識別情報)、照明ブロック情報(点灯させるブロックの識別情報)を含む照明設定データを記憶している。この照明設定データはいずれも、照明設定用のユーザインタフェースを表示部7に表示し、ユーザによる調整を照明設定手段が受け付ける。
点灯タイミング情報とは、各波長に対応する光源群を周期的に点灯させる際の各波長の点灯タイミングを規定する情報であり、各波長の光源群を点灯させる点灯時間(パルス幅)と、点灯させる波長を切り替える際に、前の波長の光源群を消灯させてから次の波長の光源群を点灯させるまでの点灯間隔(インターバル)とからなる。例えば、ユーザが赤色と緑色の光を発する光源群を用いて検査を行う場合、赤色波長の光源群の点灯時間、緑色波長の光源群の点灯時間と、両点灯時間の間隔をユーザが設定できる。点灯時間の設定は、ユーザが各波長の点灯時間を個別に設定できるようにしてもよいし、全ての波長において共通としてもよい。点灯間隔の設定は、ユーザが直接点灯間隔を指定するようにしてもよいし、検査に用いる全ての波長の光源群を順次点灯させる1つの点灯サイクルの長さと、各波長の点灯時間とから、点灯間隔が自動的に算出されるようにしてもよい。
照明強度情報とは、各波長の照明強度を示す情報である。本実施の形態では、各波長の照明強度を個別に設定することができるため、各波長で最適な照明強度でワークに光を照射することができる。
照明パターン情報とは、点灯させる波長の種別を示す識別情報であり、各点灯タイミングにおいて、どの波長に対応した光源群を点灯させるべきかを決定する情報である。例えば、ユーザが赤色と緑色と紫色の3色を用いて検査を行う設定を行っている場合、記憶装置502は、これらの3波長を示す識別情報を各点灯タイミング(点灯パルス)の情報と関連付けて記憶する。記憶装置502は、例えば、最初の点灯パルスでは赤色の光源群を点灯させ、次の点灯パルスでは緑色の光源群を点灯させ、最後の点灯パルスでは紫色の光源群が点灯されるように、照明パターン情報を点灯タイミング情報と関連付けて記憶している。照明パターン情報には、点灯波長の順序を示す情報が含まれていてもよい。上記の例では、赤、緑、紫の順序がユーザにより設定されてもよいし、予め設定可能な波長の点灯順序は固定して決められていてもよい。画像処理装置5の記憶装置520は照明パターン情報を照明装置3と共有する。上記の例では、最初に取得した画像を赤色波長で得られた画像として処理し、次に取得した画像を緑色波長で得られた画像として処理し、最後に取得した画像を紫色波長で得られた画像として処理する。
照明ブロック情報とは、点灯させる照明ブロックの識別情報である。本実施の形態では、波長単位での点灯を個別に制御できることに加えて、照明ブロック単位での点灯を個別に制御できる。ユーザは、点灯させる照明ブロックを任意に選択することにより、偏斜照明による検査が実行できる。また全ての照明ブロックを順次に点灯させて、異なる照明方向から光を照明して得られた複数の輝度画像に基づいて、フォトメトリックステレオの原理を用いた形状画像を生成することもできる。ユーザが点灯させる照明ブロックの順序を設定することもできる。各点灯タイミングにおいて点灯させる照明ブロックを任意に指定できるようにしてもよいし、点灯の回転方向(時計回り、または反時計回り)が固定されており、最初に点灯する照明ブロックをユーザが指定できるようにしてもよい。
上記の照明設定手段による照明設定データは、照明装置3に接続されたPC(パーソナルコンピュータ)などの入力部から設定されてもよいし、照明装置3に接続された画像処理装置5から設定されてもよい。また、画像処理装置5とは別体に設けられた照明用のコントローラを介して照明装置3が設定を受け付けてもよい。また、カメラ4、照明装置3、画像処理装置5が一体に設けられた検査装置の場合は、入力部6を介して検査装置に直接照明の設定を行うことも可能である。
上記の例では、記憶装置502は照明装置3に設けられているが、画像処理装置5に設けられていてもよい。また照明装置3とカメラ4が一体に設けられている場合は、カメラ4に設けられていてもよい。照明装置3、カメラ4、画像処理装置5が一つのハウジングに一体に設けられた検査装置の場合は、ハウジング内に記憶装置502が設けられる。
カメラ4は照明装置3により照明された検査対象物からの反射光を受光して輝度画像を生成する撮像手段の一例であり、画像処理装置5からの制御コマンドに応じて撮像処理を実行する。カメラ4はワーク2の輝度画像を作成して画像処理装置5に転送してもよいし、撮像素子から得られる輝度信号を画像処理装置5に転送し、画像処理装置5が輝度画像を生成してもよい。輝度信号は輝度画像の元になる信号であるため、広義には輝度信号も輝度画像である。また、カメラ4は、照明装置3が出力する各波長の照明光ごとに対象物からの反射光を受光して対象物の画像を生成する撮像部として機能する。
画像処理装置5は、コンピュータの一種であり、CPUやASICなどのプロセッサ510と、RAM、ROM、可搬記憶媒体などの記憶装置520と、ASICなどの画像処理部530と、ネットワークインタフェースなどの通信部550とを有している。プロセッサ510は検査ツールの設定や、制御パラメータの調整、検査画像の生成などを担当する。MSI処理部511は、マルチスペクトルイメージング(MSI)にしたがって、カメラ4により取得された複数の輝度画像(分光画像)からワーク2のグレー画像を作成したり、グレー画像から検査画像を作成したりする。照明制御部512は、照明制御基板40に対して制御コマンドを送信することで点灯パターンや照明切り替えタイミングなどを制御する。すなわち、照明制御部512は照明装置3に照明開始のトリガー信号を送信する。撮像制御部513は、照明制御部512から発せられるトリガー信号と同期した撮像開始のためのトリガー信号をカメラ4に送信し、カメラ4を制御する。UI管理部514は、検査ツールを設定するためのユーザインタフェース(UI)や検査画像を生成するために必要となるパラメータを設定するためのUIなどを表示部7に表示し、入力部6から入力された情報にしたがって検査ツールやパラメータを設定する。検査ツールには、ワーク2が備える特定の特徴(例:ピン)の長さを計測するツールや特徴の面積を計測するツールや、ある特徴から別の特徴までの距離(例:ピン間隔)を計測するツールや、特定の特徴の数を計測するツールなどが含まれてもよい。とりわけ、UI管理部514はマルチスペクトルイメージングに関する制御パラメータを設定するためのUIを表示部7に表示する。画像選択部515はUIを通じてユーザにより選択された画像の画像データを記憶装置520から読み出してUI内の画像表示領域に表示する。領域指定部516は表示された画像に対して検査領域などの指定をユーザから受け付けたり、指定される検査領域(指定領域)の形状の選択を受け付けて指定領域を示す枠線の形状をUIに反映させたりする。照明強度設定部517は、ユーザによりマニュアルで指定された各波長の照明強度の設定を受け付けたり、自動調整の開始を受け付けたりする。照明強度設定部517が自動調整の開始を受け付けるとMSI処理部511は照明強度の自動調整を開始する。照明強度設定部517は自動調整が完了すると、自動調整の結果をUIに反映させる。画像処理部530はマルチスペクトルイメージングにより取得された検査画像に対して検査ツールを適用して各種の計測を実行する検査部531などを有している。判定部540は検査画像を用いてワーク2の良否を判定する判定手段として機能する。たとえば、判定部540は画像処理部530において検査画像を用いて実行された検査の結果を受け取って検査結果が良品条件(公差など)を満たしているかどうかを判定する。
記憶装置520は、カメラ4によって取得された分光画像のデータである分光画像データ521、MSI処理部511により生成されたグレー画像のデータであるグレー画像データ522や各種の制御パラメータを保持する設定情報523を記憶する。また、記憶装置520は各種の設定データやユーザインタフェースを生成するためのプログラムコードなども記憶している。記憶装置520はグレー画像から生成された検査画像なども記憶して保持していてもよい。
図10ないし図12は、本発明の画像処理装置に係る他の構成例を示す図である。図10は照明装置3とカメラ4が一体化され、カメラ4に照明装置3を制御するための照明制御基板40が設けられている例を示す図である。この構成では照明装置3とカメラ4が一体に設けられているため、照明装置3とカメラ4を設置する際に、位置合わせをする必要がない。また、照明装置3側には光源群501を制御するための照明制御基板40や記憶装置502は不要となり、これらを有さない汎用的な照明装置3も利用することができる。ユーザはカメラ4に接続されている照明装置3を取り外し、別の種類の照明装置に交換することができる。例えば、本発明におけるマルチスペクトルイメージングに用いる照明装置3に変えて、白色光のみを照射するリング照明など他の種類の照明装置を適宜に選択できる。カメラ4は接続された照明装置3の種類を認識し、設定ユーザインタフェースに反映することが好ましい。これにより、ユーザは接続されている照明装置3に設定が可能な項目に対応したユーザインタフェース上で、照明の設定を行うことができる。認識の方法としては、照明装置3が照明種別情報を記憶しており、カメラ4がその情報を参照する方法などが考えられる。また、画像処理装置5が有する照明制御部512と撮像制御部513を、カメラ4の内部に設ける構成とし、撮像・照明系の制御を画像処理装置5とは独立して実行させる構成としてもよい。
図11は画像処理装置5の一部の機能を、カメラ4側に設けた構成例を示している。カメラ4は分光画像データ521、グレー画像データ522、設定情報523を記憶する記憶装置520を備え、カメラ4の内部で分光画像データ521からグレー画像データ522を生成する処理をMSI処理部511が実行する。照明装置3はカメラ4の照明制御部512が制御する。検査設定時に、カメラ4は画像処理装置5に各波長で撮像された分光画像データ521と、MSI処理部511により生成されたグレー画像データ522を画像処理装置5に送信する。設定時には、各波長の照明強度や、各波長の分光画像データ521が検査に必要か否かをユーザが確認するために、画像処理装置5はカメラ4から分光画像データ521を取得し、表示部7に表示する。一方、検査運用時には、カメラ4から画像処理装置5への分光画像データ521の送信を行わず、検査対象であるグレー画像データ522のみを画像処理装置5に送信するようにしてもよい。このように、カメラ4に画像処理装置5の一部の機能を負担させることにより、カメラ4と画像処理装置5間の通信負荷が低減され、分散処理により処理が高速化する。
図12は画像処理装置5の全ての機能をカメラ4に内蔵した構成例である。ユーザはカメラ4と照明装置3のみを設置するだけで良いため、設置時の手間がかからない。たとえば、カメラ4の大型化が許容され、高度な画像演算処理が不要な場合に、この構成は有利であろう。
<マルチスペクトルイメージング>
マルチスペクトルイメージングでは波長の異なる照明光が一つずつ順番にワーク2に照射され、各波長ごとの画像が取得される。たとえば、8種類の波長の照明光が照射される場合、8個の画像(分光画像)が取得される。8種類の波長は、UVからIRまでの8種類の波長である。なお、画像検査の中には8個の画像のすべてを必要としない画像検査もありうる。この場合、必要な波長の照明光だけがワーク2に照射される。一般に、8個の画像がそのまま画像検査に利用されることは少なく、8個の画像から一個のグレー画像が作成され(カラー濃淡変換)、このグレー画像(カラー濃淡画像)が画像検査に利用される。たとえば、カラー濃淡画像に対して二値化処理が実行されたり、エッジ検出処理が実行されたり、ブロブ処理が実行されたりして、ワーク2における特徴(例:ピン)の位置や寸法(長さや面積)、色がそれぞれ公差の範囲内に収まっているかが検査される。
図6を用いてカラー濃淡変換の一例を説明する。検査対象物であるワーク2のグレー画像を作成するには、良品(モデル)の登録色が必要となる。グレー画像は、登録色の色情報を基準に8個の分光画像を変換することで作成されるからである。
まず、設定モードにおいて、良品から取得された8個の分光画像においてユーザが指定した画像領域(指定領域)から登録色の色情報が抽出される。たとえば、良品がインスタント食品(例:ラーメン)であり、ある具材(例:海老)の数を画像検査により計数する場合、ユーザは、良品の画像を表示し、良品の画像おいて当該具材が含まれる矩形の指定領域を指定し、指定領域に含まれる画素から登録色の色情報が抽出される。登録色の色情報は、平均画素行列、分散共分散行列および指定領域に含まれる画素の数を含む。なお、色情報は、いわゆるスポイトツールにより抽出されてもよい。スポイトツールのUIは領域指定部516に実装されてもよい。
次に、検査モードにおいて、検査対象物であるワーク2について8個の分光画像が取得される。各分光画像に含まれるすべての画素について登録色に対する距離d(x)が求められる(xは8枚の分光画像の各画素値を要素とした8次元ベクトルである)。さらに、距離d(x)に予め定められたゲインgを乗算して積を求め、必要に応じてオフセットaを加え、各画素がとりうる最大階調Gmaxから減算することで得られる差Gが注目画素xのグレー階調となる。これは、G = Gmax − (g・d(x) + a)と表記される。
なお、複数の登録色が存在する場合は、各登録色を基準として複数のグレー画像が作成される。
<照明強度の自動調整>
ところで、各波長についての分光画像では、検査対象の階調に白飛び黒つぶれがあると、画像検査が不安定になることが知られている。これを回避するためには、ユーザは、良品を実際に撮像して露光時間、カメラ感度、カメラとワークとの間の距離、カメラの絞りなどを設定した上で、照明装置3の各波長の照明強度を調整しなければならない。
8種類の波長の光を照射可能な照明装置3であれば、8種類の波長のすべてについて照明強度を調整しなければならない。一つの波長について、照明強度を数ステップずつ変えながら画像を取得し、その中で適切な画像が決定され、当該画像を取得するために使用された照明強度が、その波長についての照明強度に決定される。このような作業を8種類の波長のすべてについて実行することはユーザビリティに欠けるであろう。そこで、本実施例では、ユーザビリティを改善することができる照明強度の調整手法が提案される。
●ユーザインタフェース
図7は照明強度を調整するためのユーザインタフェースを示している。照明強度調整UI700はUI管理部514によって表示部7に表示される。画像選択ボタン702は、画像表示領域701に表示される画像を選択するためのUIであり、画像選択部515に選択結果を渡す。
図7においてCは複数の分光画像から合成して作成されたカラー画像を示している。ALは8種類あるすべての分光画像を示している。ALがポインタ706によって操作されると、画像選択部515はすべての分光画像を並べて画像表示領域701に表示する。
UVは紫外線波長の照明光により取得された分光画像を示している。Bは青波長の照明光により取得された分光画像を示している。Gは緑波長の照明光により取得された分光画像を示している。AMはアンバー波長の照明光により取得された分光画像を示している。ORはオレンジ波長の照明光により取得された分光画像を示している。Rは赤波長の照明光により取得された分光画像を示している。IR1、IR2はそれぞれ赤外波長の照明光により取得された分光画像を示している。ただし、IR1の波長はIR2の波長よりも短い。
図7においては画像表示領域701にワーク2の画像703が表示されている。この例では、ワーク2の特徴704(例:海老などの具材)も示されている。この特徴704の色を登録色として登録したり、検査したりする場合に、ユーザは、プルダウン形式の領域形状選択メニュー711を操作して指定領域の形状を選択する。
形状としては、たとえば、矩形、円、楕円、任意形状などがある。領域指定部516は、領域形状選択メニュー711から選択された形状に応じた枠線705を画像表示領域701に配置する。また、領域指定部516は、ポインタ706により枠線705がドラッグされると、枠線705の位置を変更したり、枠線705のサイズを変更したりする。
自動調整開始ボタン712は、照明強度の自動調整を開始するためのボタンである。照明強度設定部517は、自動調整開始ボタン712がポインタ706により操作されると、照明強度の自動調整を開始する。
波長選択部713はマルチスペクトルイメージングに使用される波長を選択するためのチェックボックスである。なお、チェックボックスからチェックを外された波長の照明光は使用されない。つまり、チェックを外された波長の照明強度の調整はスキップされる。また、各波長の画像が画像表示領域701に並べて表示される場合、チェックを外された波長の画像は表示されないか、または、黒画像が表示される。
スライドバー714は照明強度をマニュアルで調整するためのUIである。スライドバー714を左右に移動させることで照明強度を上下させることができる。
照明強度表示部715は、自動またはマニュアルで設定された照明強度の値を表示するテキストボックスである。
確定ボタン716が操作されると、照明強度設定部517は、自動またはマニュアルで設定された各波長の照明強度を設定情報523に書き込む。キャンセルボタン717が操作されると、照明強度設定部517は、照明強度の設定を取り消し、直前の設定に戻す。
図8は自動調整の結果を示すユーザインタフェースを示している。MSI処理部511が各波長の照明強度を自動で調整すると、UI管理部514は自動調整結果を照明強度調整UI700に反映させる。画像選択部515は、各波長について決定された照明強度の照明光でワーク2を撮像して取得された分光画像を画像表示領域701に表示する。
ユーザは各分光画像を確認することで照明強度の設定が正しいかどうかを判定できる。ここでは、波長選択部713により選択されたすべての波長について分光画像が並べて表示されている。照明強度表示部715は、自動調整の結果である照明強度をスライドバー714と照明強度表示部715に反映させる。ユーザは、スライドバー714を操作することで照明強度を微調整してもよい。
●フローチャート
図9はMSI処理部511が実行する照明強度の自動調整を示すフローチャートである。S901でMSI処理部511は、ユーザにより指定された複数の波長のうちi番目の波長の発光素子を選択する。ユーザにより指定された波長の数がNwであれば、iは1からNwまでの値をとる。MSI処理部511はi番目の波長の発光素子を点灯するよう照明制御部512に指示する。照明制御部512は指示にしたがって照明装置3におけるi番目の波長の発光素子を選択する。これによりワーク2に対してi番目の波長の照明光が選択される。なお、多方向から同一波長の照明光を照射するために同一波長の複数個の発光素子が設けられている場合、同一波長の複数個の発光素子は同時に点灯される。
S902でMSI処理部511はj番目の照明強度を照明制御部512に設定する。これにより、照明制御部512はi番目の波長の照明強度をj番目の照明強度に設定する。なお、コースチューニング(粗調整)では第一のステップで照明強度を変化させながら、各照明強度の分光画像が取得される。jは粗調整における各照明強度を識別するための変数である。
S903でMSI処理部511は撮像制御部513を通じてカメラ4を制御し、i番目の波長の発光素子からj番目の照明強度の照明光を照射されたワーク2の分光画像(j番目の分光画像)を取得する。
S904でMSI処理部511はj番目の分光画像について照明強度のスコアを求める。スコアは、照明強度を評価するための評価値である。照明強度が適切な値に近づくほど、スコアは大きくなってゆく。
S905でMSI処理部511はi番目の波長についてすべての照明強度のスコアの算出が完了したかどうかを判定する。まだ、スコアを算出していない照明強度が残っていれば、MSI処理部511はjの値を一つ増分し、S902ないしS905を繰り返す。スコアの算出が完了すると、MSI処理部511はS906に進む。
S906はファインチューニング(微調整)のステップであり、オプションである。S906でMSI処理部511はコースチューニングにより決定された照明強度を含む所定の範囲内で第二のステップで照明強度を変えながら分光画像を取得し、各照明強度のスコアを求める。つまり、S906は、第一のステップよりも狭い第二のステップでS902ないしS905を実行するステップである。所定の範囲は、たとえば、第一のステップの1/8倍である。これにより、高速に精度良く照明強度が決定されうる。
S907でMSI処理部511は各照明強度のスコアを比較し、最も高いスコアが得られた照明強度をi番目の波長の照明強度に確定する。
S908でMSI処理部511はユーザにより指定されたすべての波長について照明強度が確定したかどうかを判定する。まだ、照明強度が確定していない波長が残っていれば、MSI処理部511はiを一つ増分して、S901ないしS908を繰り返す。すべての波長について照明強度が確定すると、MSI処理部511は自動調整の結果をUI管理部514に渡し、自動調整処理を終了する。
なお、上記の実施の形態では、各波長の照明強度は個別に最適化または調整される処理(個別調整処理)が記載されている。しかし、UI管理部514は、各波長の照明強度を共通の値として設定する処理(共通調整処理)と、個別調整処理とをユーザが選択するためのUIを提供してもよい。MSI処理部511は、ユーザにより選択された処理を実行する。
例えば、MSI処理部511は、各波長に同じ照明強度を適用し、波長を変化させて得られた複数のスコアの和を算出する処理を実行してもよい。MSI処理部511は、照明強度を変えながらこの処理を繰り返し、スコアの和が最も大きくなる照明強度を各波長で用いる共通の照明強度として設定してもよい。または、MSI処理部511は、各波長に同じ照明強度を適用し、波長を変化させて得られた複数の分光画像データから得られたグレー画像データのコントラストを算出する処理を実行してもよい。MSI処理部511は、照明強度を変えながらこの処理を繰り返し、コントラストが最も大きくなる照明強度を各波長で用いる共通の照明強度として設定してもよい。すなわち、最も検査に適した画像が得られることが期待できる照明強度が、全ての波長において共通に使用される照明強度として設定される。
また、MSI処理部511は、照明強度だけではなく、カメラ4の露光時間を波長毎に設定するためのUIを提供してもよい。設定可能な照明強度の大きさには限界がある。そのため、照明強度を最大にしても分光画像に十分な輝度が得られていない場合は、カメラ4の露光時間を長くすることが考えられる。カメ4ラの露光時間が波長毎に異なると、各波長の分光画像データの取得にかかる時間も変化し、一部の波長の分光画像データのみにブレが発生してしまう虞がある。そのため、波長毎に露光時間が変わることは好ましくない。そこで、MSI処理部511は、照明強度を波長ごとに個別に調整しつつ、各波長に共通の露光時間を設定してもよい。
また、MSI処理部511などが露光時間を自動的に設定する代わりに、UI管理部514がユーザに対して最適な露光時間の値を示し、再設定を促してもよい。本実施の形態では、波長の数に対応した複数の分光画像データが取得される。そのため、共通の露光時間が長い時間に設定されると、全体の撮像にかかる時間が大幅に長くなってしまう。その結果、ユーザが求めるタクトタイムでの処理が不可能になる虞がある。そのため、適切な検査画像を得るために露光時間の再設定が必要である場合には、自動的に設定するのではなく、ユーザに再設定の有無を委ねるようにしてもよい。
●スコアの算出手法
本実施例には種々のスコアの算出手法を適用可能である。そこでいくつかの算出手法について説明する。
スコアは、枠線705により確定された指定領域に属する複数の画素の画素値から求められる。画素値は画像の明るさに関する値である。MSI処理部511は、指定領域に属する複数の画素の画素値の平均値(平均階調)Gaveを算出する。この場合、スコアSは次式に基づき算出される。
S=1.0−(ABS(Gave−Gmid)/Gmid)・・・ (1)
ここでABS( )は絶対値を求めるための関数である。Gmidは上述した階調レベルの中央値である。(1)式によれば、平均階調Gaveが中央値Gmidに近づくほどスコアSは1.0に近づく。平均階調Gaveが中央値Gmidから離れるほどスコアSは1.0から遠ざかり、0に近づく。よって、MSI処理部511は、各照明強度についてスコアSを求め、スコアSが最大となった照明強度を決定する。
(1)式では、平均階調Gaveが利用されているが、指定領域に属する複数の画素の画素値から求められる他の演算値が採用されてもよい。指定領域に属する複数の画素の画素値のうち最頻値Gmodが平均階調Gaveに代えて採用されてもよい。また、指定領域に属する複数の画素の画素値のうち中央値Gmedが平均階調Gaveに代えて採用されてもよい。
また、スコアSは指定領域に属する複数の画素のうち白飛びしている画素の数と黒つぶれしている画素の数とから求められてもよい。つまり、白飛びしている画素の数nwと黒つぶれしている画素nbの数が少なければ少ないほど、スコアSが大きくなるような数式が利用される。
S=1−(nw+nb)/na・・・ (2)
naは指定領域に属する画素の総数である。(2)式によれば、白飛びしている画素の数nwと黒つぶれしている画素nbの数が少なければ少ないほど、スコアSは1.0に近づく。
<まとめ>
図1などが示すように、照明装置3は、互いに異なる波長の照明光を発生する複数の発光素子(LED33)を有し、各波長の照明光を個別に対象物(例:ワーク2の良品)に照射する照明部の一例である。
カメラ4は、各波長の照明光ごとに対象物からの反射光を受光して対象物の画像を生成する撮像部の一例である。プロセッサ510(照明制御部512、撮像制御部513など)は照明装置3を制御することで各波長について照明強度の異なる複数の照明光を個別に対象物に照射させるとともに、カメラ4を制御することで各波長についてそれぞれ照明強度が異なる複数の設定用画像(例:S903で取得された分光画像)を生成させる制御部の一例である。
MSI処理部511は、複数の設定用画像を解析(例:スコアの算出など)し、各波長について検査用画像を取得する際に使用される照明強度を設定する設定部の一例である。
MSI処理部511および検査部531は、各波長について設定された照明強度で発光素子を順番に点灯させ、画像検査の対象となる検査対象物を照明し、カメラ4により取得された複数の検査用画像(例:ワーク2の分光画像)を用いて画像検査を実行する検査部の一例である。
マルチスペクトルイメージングでは多数の波長の照明光が使用されるため、多数の波長の照明強度をユーザがマニュアルで設定することは長大な作業時間を浪費することになり、ユーザビリティに欠ける。本実施例では、各波長の照明強度が自動で適切に設定される。そのため、波長が異なる複数の光源を備えた画像検査装置において照明強度の調整に関するユーザの負担が軽減され、ユーザビリティが向上する。
図7や図8が示すように、MSI処理部511や照明強度設定部517により各波長に設定された照明強度の照明光により取得された波長ごとの検査用画像を同時又は切り替えて表示する表示部7が設けられてもよい。これによりユーザは自動調整により設定された照明強度が適切かどうかを目視により確認しやすくなろう。
図7や図8を用いて説明したように、波長選択部713は照明強度を手動で変更される波長の指定を受け付ける波長受付部として機能してもよい。スライドバー714は、指定された波長の照明強度の調整を受け付ける調整受付部の一例である。この場合、照明装置3は、波長選択部713により指定された波長についてスライドバー714により調整された照明強度の照明光を発生することになる。カメラ4は、波長選択部713により指定された波長についてスライドバー714により調整された照明強度の照明光で照明された対象物の画像を取得する。表示部7は、指定された波長について調整された照明強度の照明光で照明された対象物の画像を表示する。これにより、ユーザは、自動調整の実行前または実行後に、マニュアルで照明強度を微調整することが可能となる。また、調整結果も波長ごとの分光画像により確認することが可能となる。よって、ユーザビリティがさらに向上する。
波長選択部713は、検査部531が画像検査を実行していない第一モード(例:設定モード)と検査部531が画像検査を実行する第二モード(例:検査モード)とのうち、第二モードにおいて複数の波長のうち点灯または消灯すべき波長の発光素子の選択を受け付ける波長選択部として機能してもよい。つまり、波長選択部713は、検査画像を生成するための複数の分光画像を取得するために使用される波長を選択するために利用されてもよい。
領域指定部516や枠線705は、表示部7に表示された画像に対して画像検査の対象となる検査領域(測定領域)の設定を受け付ける領域設定部として機能してもよい。MSI処理部511は、複数の設定用画像それぞれの検査領域における画素の画素値に基づき、波長ごとの照明強度を設定してもよい。これは、色情報を用いた画像検査では、検査対象となる特徴の色を正確に抽出することが求められる。つまり、この特徴を含むように正確に検査領域(指定領域)を設定する必要がある。枠線705はこのような指定領域を特徴に対して正確に配置するのに役立つであろう。
MSI処理部511は、複数の設定用画像それぞれについて照明強度の良好性を示すスコアを算出するスコア算出部を備えていてもよい。MSI処理部511は、スコアが最大となった設定用画像を取得するために使用された照明強度を選定する。スコアは、照明強度を適切に評価可能な尺度であれば十分である。たとえば、スコアは設定用画像の明るさに関する演算値であってもよい。たとえば、演算値は、輝度値の平均値、中央値または最頻値であってもよい。また、スコアは、黒つぶれしている画素の数または白飛びしている画素の数に基づいて算出されてもよい。この場合、黒つぶれしている画素の数または白飛びしている画素の数が少なければ少ないほどスコアが大きくなる。
MSI処理部511は、第一のステップで照明強度を変化させることで複数の設定用画像をカメラ4に取得させ、スコアが最大となった照明強度を特定してもよい。さらに、MSI処理部511は、スコアが最大となった照明強度の周辺で第一のステップよりも小さな第二のステップで照明強度を変化させることで複数の設定用画像をカメラ4に取得させ、スコアが最大となった照明強度を特定してもよい。このようにコースチューニングとファインチューニングとを実行することでより高速かつ正確に照明強度を決定することが可能となる。
ところで、上記の実施例によって、各波長の照明強度は適切に調整される。しかし、すべての波長が常に必要というわけではない。たとえば、ワークにおける検査対象を識別するのに有効な波長と、あまり有効ではない波長とがあるかもしれない。ユーザは、各波長の照明強度が適切に設定された後で各波長の分光画像を同時又は切り替えながら表示させることで、どの波長が有効でどの波長が有効でないかを判断してもよい。そして、ユーザは、有効と判断した波長を選択し、有効ではないと判断した波長を除外してもよい。
これを実現するために、画像選択部515は、各波長の照明強度は適切に設定されて取得された各波長の分光画像の画像データを記憶装置520から読み出して画像表示領域701に同時にまたは切り替えながら表示する。UI管理部514は、画像表示領域701が同時にまたは切り替えながら複数の分光画像を表示しているときに、検査対象物を照明する照明光の波長の選択を受け付ける波長選択受付部として機能してもよい。たとえば、UI管理部514は、検査対象物を照明する照明光の波長の選択を受け付けるための波長ごとのチェックボックスを表示し、チェックボックスにチェックを付与された波長を選択された波長と認識してもよい。また、UI管理部514は、画像表示領域701に表示されている複数の分光画像のうちクリックされた分光画像に対応する波長を選択された波長と認識してもよい。
MSI処理部511は、波長選択受付部として機能するUI管理部514により選択された波長に対応する分光画像をカラーグレー変換することで検査用画像を生成する画像生成部の一例である。MSI処理部511は、たとえば、図6に関連して説明した手法を用いてカラーグレー変換を実行する。
MSI処理部511は、UI管理部514により選択された波長に対応する分光画像から登録色を抽出する抽出部と、分光画像の各画素の色と抽出部により抽出された登録色との間の距離を演算する演算部とを有していてもよい。上述したように、検査用画像における各画素の値は、MSI処理部511の演算部により求められた各画素についてのマハラノビス距離であってもよい。
図13、図14は照明強度調整UI700の他の例を示している。なお、すでに説明された要素には同一の参照符号が付与されている。この例では画像表示領域701にワーク2の画像に対してユーザが識別したいと考えている二つの領域(ROI)が指定される。図13が示すように、領域指定部516は、領域形状選択メニュー711a、711bを通じて二つの領域の形状を受け付ける。領域指定部516は領域形状選択メニュー711aにより選択された第一領域の形状にしたがった枠線705aを、ポインタ706により指定される配置位置、サイズ、回転角度にしたがって、設定する。同様に、領域指定部516は領域形状選択メニュー711bにより選択された第二領域の形状にしたがった枠線705bを、ポインタ706により指定される配置位置、サイズ、回転角度にしたがって、設定する。
図14が示すように、自動調整開始ボタン712が押されたことを検知すると、照明強度設定部517は、色空間内における第一領域から抽出される色と第二領域から抽出される色との距離が最大となるように、各点灯色の照明強度を調整する。とりわけ、照明強度設定部517は、第一領域に含まれる複数の画素の画素値の平均値と第二領域に含まれる複数の画素の画素値の平均値を比較し、より明るい領域を決定する。さらに、照明強度設定部517は、より明るい領域に含まれる複数の画素の画素値が飽和しないように、できる限り照明強度を大きくする。これにより、ユーザが色の観点から識別を希望したい二つの領域をより精度よく分離することが可能となる。
2...ワーク、3...照明装置、4...カメラ、5...画像処理装置、511...MSI処理部、512...照明制御部、513...撮像制御部、531...検査部

Claims (11)

  1. 互いに異なる3つ以上の波長の照明光を発生する複数の発光素子を有し、各波長の照明光を個別に対象物に照射する照明部と、
    前記各波長の照明光ごとに前記対象物からの反射光を受光して前記対象物の画像を生成する撮像部と、
    前記照明部を制御することで前記各波長について照明強度の異なる複数の照明光を個別に対象物に照射させるとともに、前記撮像部を制御することで各波長についてそれぞれ輝度が異なる複数の設定用画像を生成させる制御部と、
    前記複数の設定用画像を解析して、該複数の設定用画像それぞれについて前記照明強度の良好性を示すスコアを算出し、該算出したスコアに基づいて、前記各波長について検査用画像を取得する際に使用される照明強度を設定する処理部と、
    前記処理部にて設定された照明強度で前記3つ以上の波長の照明光が個別に照射され、前記撮像部により取得された該3つ以上の波長のそれぞれの分光画像を同時にまたは切り替え可能に表示部に表示しながら、該表示部上で前記検査用画像を生成するために使用する波長の選択を受け付けるUI管理部と、
    前記UI管理部にて選択された各波長について設定された照明強度で前記複数の発光素子を順番に点灯させ、画像検査の対象となる検査対象物を照明し、前記撮像部により取得された複数の分光画像を用いて画像検査を実行する検査部と
    を有することを特徴とする画像検査装置。
  2. 前記UI管理部は、前記表示部に前記対象物の画像を表示させて、該対象物の画像において領域の指定を受け付け、
    前記処理部は、前記対象物の画像において指定された前記領域に含まれる画素から色情報を抽出して、該色情報を登録色とするとともに、前記UI管理部にて選択された波長の照明光が該処理部にて設定された照明強度で、画像検査の対象となる検査対象物に個別に照射され、前記撮像部により取得された複数の分光画像それぞれの各画素の色情報と該登録色の色情報との色空間上における距離に基づいて算出したグレー階調を各画素の階調とするグレー画像を生成し、
    前記検査部は、前記グレー画像に基づいて画像検査を実行することを特徴とする請求項1に記載の画像検査装置。
  3. 前記処理部は、前記複数の設定用画像それぞれについて照明強度の良好性を示すスコアを算出し、前記スコアが最大となった設定用画像を取得するために使用された照明強度を選定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像検査装置。
  4. 前記UI管理部は、前記3つ以上の波長のそれぞれの分光画像を同時にまたは切り替え可能に表示部に表示させながら、該表示部上で該3つ以上の波長の照明光それぞれの照明強度の調整を受け付け、
    前記照明部は、前記3つ以上の波長のそれぞれについて調整された照明強度の照明光を発生し、
    前記撮像部は、前記3つ以上の波長のそれぞれについて調整された照明強度の照明光で照明された対象物の画像を取得し、
    前記UI管理部は、前記3つ以上の波長のそれぞれについて調整された照明強度の照明光で照明された対象物の画像を表示することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の画像検査装置。
  5. 前記検査部は、前記UI管理部にて選択された波長について調整された照明強度で該波長の照明光が照射されて、前記撮像部により取得された分光画像を用いて画像検査を実行することを特徴とする請求項4に記載の画像検査装置。
  6. 前記検査部が画像検査を実行していない第一モードと前記検査部が画像検査を実行する第二モードとのうち、前記第二モードにおいて前記UI管理部が、前記表示部上で前記3つ以上の波長のうち点灯または消灯すべき波長の発光素子の選択を受け付けることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の画像検査装置。
  7. 前記UI管理部は、前記表示部に前記対象物の画像を表示させて、該対象物の画像において領域の指定を受け付け、
    前記処理部は、前記複数の設定用画像それぞれの前記領域における画素の画素値に基づき、波長ごとの照明強度を設定することを特徴とする請求項ないし5のいずれか一項に記載の画像検査装置。
  8. 前記スコアは前記設定用画像の明るさに関する演算値であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の画像検査装置。
  9. 前記演算値は、輝度値の平均値、中央値または最頻値であることを特徴とする請求項8に記載の画像検査装置。
  10. 前記スコアは、黒つぶれしている画素の数または白飛びしている画素の数に基づいて算出されることを特徴とする請求項、8および9のいずれか一項に記載の画像検査装置。
  11. 前記制御部は、第一のステップで前記照明強度を変化させることで複数の設定用画像を前記撮像部に取得させ、前記処理部は、スコアが最大となった照明強度を特定し、
    前記制御部は、前記スコアが最大となった照明強度の周辺で前記第一のステップよりも小さな第二のステップで前記照明強度を変化させることで複数の設定用画像を前記撮像部に取得させ、前記処理部は、スコアが最大となった照明強度を特定することを特徴とする請求項8ないし10のいずれか一項に記載の画像検査装置。
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