JP6917558B2 - ガス器具管理装置及びその運転方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ガス器具管理装置及びその運転方法であって、特に、流路に接続するガス器具の稼働停止の可能性を判定するガス器具管理装置及びその運転方法に関する。
従来、ガスメータには、ガス器具の使用時間が所定の上限時間に達すると、ガス漏れ等の異常が発生しているとしてガスの供給を遮断するガス遮断機能を備えているものがある。この上限時間はガス器具により異なったり、延長したりすることができる。例えば、ガスファンヒータの場合には、通常、ガスコンロよりも長時間使用される傾向にあるため、ガスコンロよりも上限時間が長く設定されたり、延長可能に設定されたりしている。このため、稼働しているガス器具を判別するため、ガス器具の稼働の停止を判定することが求められている。
このような停止判定を行うガス器具管理装置として、例えば、特許文献1に示すガス供給システムが知られている。このガス供給システムでは、ガスの流路に設けられた流量計測手段が流量信号に基づき使用ガス流量を求める。この流量値の差分値の変化によりガス器具の稼働停止を判定している。
特開2008−145275号公報
ガス器具の稼働の開始及び停止、並びに消費量の変化によりガスの流路を流れる流量が変化し、その変化はガス器具の種類及び使用状況等により異なる。このため、複数台のガス器具が稼働している場合、ガスの流量の減少が検出されても、それがガスの稼働停止によるものか消費量の変化によるものか判定することは困難である。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、ガス器具の稼働停止の判定精度の向上を図ったガス器具管理装置及びその運転方法を提供することを目的としている。
本発明のある態様に係るガス器具管理装置は、流路内を流れるガスの流量を一定時間間隔で計測する計測部と、前記計測部により計測された今回の流量を含む過去所定回数分の流量の平均値を演算する平均値演算部と、前記平均値演算部により演算された今回の前記平均値から前回の前記平均値を差し引いた差分値を取得する差分値演算部と、前記平均値及び前記差分値に基づいて前記流路に接続するガス器具の稼働停止の可能性を判定する停止判定部と、を備え、前記停止判定部は、前記差分値演算部により演算された今回の前記平均値から前回の前記平均値を差し引いた差分値が第1所定値以上の減少である場合に、前回の前記平均値を第1平均値と設定し、前記第1平均値の設定後に前記差分値演算部により演算された今回の前記平均値から前回の前記平均値を差し引いた差分値が第2所定値未満である場合に、今回の前記平均値を第2平均値と設定し、前記第1平均値から前記第2平均値を差し引いた差分値が第3所定値以上である場合に、前記ガス器具について稼働停止の可能性があると判定するように構成されている。
このガス器具管理装置では、前記停止判定部は、前記第1平均値の設定後であって前記第2平均値の設定前に、今回の前記平均値から前回の前記平均値を差し引いた差分値が第2所定値以上の増加である場合に、前記第1平均値を設定し直すように構成されていてもよい。
また、ガス器具管理装置では、前記停止判定部は、前記第1平均値から前記第2平均値を差し引いた差分値が第3所定値未満である場合に、前記第2平均値を設定し直すように構成されていてもよい。
さらに、ガス器具管理装置は、前記ガス器具の稼働台数を記憶する台数記憶部と、前記ガス器具について稼働停止の可能性があると判定された場合に、前記台数記憶部に記憶されている前記ガス器具の稼働台数を補正する補正部と、をさらに備えていてもよい。
本発明の別の態様に係るガス器具管理装置の運転方法は、流路内を流れるガスの流量を一定時間間隔で計測する計測部と、前記計測部により計測された今回の流量を含む過去所定回数分の流量の平均値を演算する平均値演算部と、前記平均値演算部により演算された今回の前記平均値から前回の前記平均値を差し引いた差分値を取得する差分値演算部と、前記平均値及び前記差分値に基づいて前記流路に接続するガス器具の稼働停止の可能性を判定する停止判定部と、を備えているガス器具管理装置の運転方法であって、前記停止判定部は、前記差分値演算部により演算された今回の前記平均値から前回の前記平均値を差し引いた差分値が第1所定値以上の減少である場合に、前回の前記平均値を第1平均値と設定し、前記第1平均値の設定後に前記差分値演算部により演算された今回の前記平均値から前回の前記平均値を差し引いた差分値が第2所定値未満である場合に、今回の前記平均値を第2平均値と設定し、前記第1平均値から前記第2平均値を差し引いた差分値が第3所定値以上である場合に、前記ガス器具について稼働停止の可能性があると判定する。
本発明は、以上の構成を有し、ガス器具の稼働停止の判定精度の向上を図ったガス器具管理装置及びその運転方法を提供することができるという効果を奏する。
本発明の上記目的、他の目的、特徴及び利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。
本発明の実施の形態1に係るガス器具管理装置の構成を概略的に示す機能ブロック図である。 図1のガス器具管理装置の運転方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係るガス器具管理装置の構成を概略的に示す機能ブロック図である。 図3のガス器具管理装置の運転方法の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下では全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
(実施の形態1)
まず、実施の形態1に係るガス器具管理装置100の構成について、図1を参照して説明する。ガス器具管理装置100は、ガスの流路200に設けられている。ガスの流路200は、ガス供給源(図示せず)と消費者の需要家とを繋ぎ、ガス供給源から需要家に設けられたガス器具にガスを供給する管路である。ガス器具は、ガスコンロ201、ガス給湯器202、ガスファンヒータ203等のガスを消費する機器であって、ガスの流路200に接続している。
ガス器具管理装置100は、計測部10、演算処理部20及び記憶部30を備えている。計測部10は、流路200を単位時間当たりに通過するガスの体積又は質量((瞬時)流量:L/h)を計測する流量計であり、例えば、その計測方法に超音波式が採用される。計測部10は、例えば0.5秒等の一定時間間隔でガスの流量を計測し、その計測した流量を演算処理部20へ出力する。
演算処理部20はCPU等の演算処理装置により構成されており、平均値演算部21、差分値演算部22及び停止判定部23を有している。なお、演算処理部20は、集中制御する単独の演算処理装置によって構成されていてもよいし、互いに協働して分散制御する複数の演算処理装置によって構成されていてもよい。
記憶部30は、演算処理部20からアクセス可能であって、ROM及びRAM等の記憶装置により構成されている。記憶部30は、ガス器具管理装置100としての基本プログラム、各種固定データ等の情報が記憶している。演算処理部20が、記憶部30に記憶された基本プログラム等のソフトウェアを読み出して実行することにより、ガス器具管理装置100の各部の動作が制御される。
記憶部30は、流量記憶部31、平均値記憶部32、差分値記憶部33、判定記憶部34及び台数記憶部35を有している。なお、流量記憶部31、平均値記憶部32、差分値記憶部33、判定記憶部34及び台数記憶部35は1つの記憶装置により構成されていてもよいし、別々の記憶装置により構成されていてもよい。
平均値演算部21は、計測部10により計測された今回の流量を含む過去所定回数分の流量の平均値を計算する。差分値演算部22は、平均値演算部21により演算された今回の平均値から前回の平均値を差し引いた差分値を取得する。停止判定部23は、平均値及び差分値に基づいて流路200に接続するガス器具の稼働停止の可能性を判定する。
つまり、停止判定部23は、差分値演算部22により演算された今回の平均値から前回の平均値を差し引いた差分値が第1所定値以上の減少である場合に、前回の平均値を第1平均値とする。この第1平均値の設定後に差分値演算部22により演算された今回の平均値から前回の平均値を差し引いた差分値が第2所定値未満である場合に、今回の平均値を第2平均値とする。そして、第1平均値から第2平均値を差し引いた差分値が第3所定値以上である場合に、ガス器具について稼働停止の可能性があると判定する。この詳細に関しては後述する。
流量記憶部31は、計測部10により計測された流量を記憶する。平均値記憶部32は、平均値演算部21により演算された流量の平均値を記憶する。差分値記憶部33は、差分値演算部22により演算された今回の前記平均値から前回の平均値を差し引いた差分値を記憶する。判定記憶部34は、停止判定部23によりガス器具の稼働停止の可能性を判定するための流量の平均値(第1平均値、第2平均値)を記憶する。
次に、ガス器具管理装置100の運転方法を、図2を参照して説明する。図2に示すガス器具管理装置100の運転方法は、演算処理部20により実行される。
まず、計測部10がガスの流量を計測して、この流量を平均値演算部21に出力すると共に、流量記憶部31に記憶する(ステップS1)。流量記憶部31は、流量を計測された順に順次、又は、計測時間等の計測順の情報に関連付けて記憶する。これにより、平均値演算部21は計測順に従って流量を取得することができる。
平均値演算部21は、計測部10から出力された流量を今回の流量として取得し、流量記憶部31に記憶されている所定回数分の流量を前回の流量として取得する。そして、平均値演算部21は、今回の流量と少なくとも1つの前回の流量との平均値を演算する(ステップS2)。この前回の流量は、今回よりも前に計測された流量のうちの1つ前の1つの流量であってもよいし、これに時系列に並ぶ連続する複数の流量であってもよい。なお、今回の流量は、計測部10から出力された流量に代えて、流量記憶部31に記憶されている最新の流量を用いることができる。
この実施の形態では、今回に最も近い過去の流量と、それに計測順に続く6つの流量とを含む7つの前回の流量が用いられる。これにより、今回の流量と7つの前回の流量と和の8つの流量により平均値が求められる。なお、前回の流量の数は、流量を平滑化すると共に、流量の変化の傾向を表す数に適宜、設定される。また、今回の流量を大きく表すように流量の重み付けをして平均値をとってもよい。
平均値演算部21は、この流量の平均値の演算を計測部10が計測する毎に行っていくことにより、流量の平均値が流量の移動平均として求められる。平均値演算部21は、この流量の平均値を平均値記憶部32に記憶する(ステップS3)。ここで、平均値記憶部32に流量の平均値が既に記憶されている場合、この既存の流量の平均値が、平均値演算部21により新たに記憶された流量の平均値に置き換えられる。これにより、平均値記憶部32に記憶されている流量の平均値が更新される。また、平均値演算部21は、今回、演算した流量の平均値を差分値演算部22に出力する。
差分値演算部22は、平均値演算部21から出力された流量の平均値を今回の平均値として取得し、平均値記憶部32に記憶されている流量の平均値を前回の平均値として取得する。そして、差分値演算部22は、今回の平均値と前回の平均値との平均値の差分値を演算する(ステップS4)。差分値演算部22は、平均値の差分値を差分値記憶部33に演算順に順次、又は、演算時間等の演算順の情報に関連付けて記憶する(ステップS5)。また、差分値演算部22は、今回、演算した平均値の差分値、及びこれに用いた前回の平均値を停止判定部23に出力する。
停止判定部23は、流量変化のフラグのオン/オフを判定する(ステップS6)。未だガス器具について稼働停止の可能性がある流量変化が検出されていていなければ(ステップS6:オフ)、この流量変化を検出するために、停止判定部23は、今回の平均値が前回の平均値から減少した際の差分値が第1所定値以上であるか否かを判定する(ステップS7)。この際、停止判定部23は差分値演算部22から出力された平均値の差分値を今回の差分値として取得し、差分値記憶部33に記憶されている平均値の差分値を前回の差分値として取得する。なお、第1所定値は、例えば、10L/hである。
そして、今回の平均値から前回の平均値を差し引いた差分値が第1所定値以上の減少でなければ(ステップS7:NO)、ガスの流量が大きく減少していないため、ステップS1の処理に戻る。そして、ステップS1〜S5の処理を実行する。
一方、今回の平均値から前回の平均値を差し引いた差分値が第1所定値以上の減少であれば(ステップS7:YES)、流量の平均値が大きく減少し、ガス器具が停止している可能性がある。このため、停止判定部23は、流量変化のフラグをオンにして(ステップS8)、流量が低減する前の前回の平均値を第1平均値として判定記憶部34に記憶する(ステップS9)。
それから、ステップS1の処理に戻り、ステップS1〜S5の処理を実行する。これにより、流量、流量の平均値及び平均値の差分値が求められ、差分値演算部22は、平均値の差分値及びこれに用いた今回の平均値を停止判定部23に出力する。ここで、ステップS6の処理において、流量変化前の第1平均値が既に判定記憶部34に記憶されている(NO)。そこで、続いて、流量変化後の第2平均値を求めるため、停止判定部23は、今回の平均値から前回の平均値を差し引いた差分値が第2所定値未満であるか否かを判定する(ステップS10)。例えば、第2所定値は10L/hである。
今回の平均値が前回の平均値よりも第2所定値以上に減少していれば(ステップS10:NO)、流量の減少が未だ継続している。このため、停止判定部23は、第1平均値を保持したまま、ステップS1の処理に戻り、流量、流量の平均値及び平均値の差分値を得て(ステップS1〜S6:NO)、差分値が第2所定値未満であるか否かを判定する(ステップS9)。
このように、ステップS7で急激な流量減少を検出し、ステップS8で第1平均値が求められている状態では、ステップS10において流量減少が終了し、流量変化が安定することを待つ。よって、今回の平均値が前回の平均値よりも第2所定値以上に減少し続ける間は、ステップS1〜S6:NO及びS10の処理を繰り返す。
一方、今回の平均値が前回の平均値よりも第2所定値以上に増加すれば(ステップS11:YES)、流量が大きく増加している。このため、ステップS7における流量減少はガス器具の稼働停止ではなく、消費量の変化によるものである可能性が高い。そこで、流量変化のフラグをオフにして(ステップS12)、ステップS1の処理に戻り、流量、流量の平均値及び平均値の差分値を得て(ステップS1〜S6:オフ)、流量減少を検出し(ステップS7:YES)、第1平均値を求め直す。
ステップS10において、今回の平均値が前回の平均値と同じ、又は、第2所定値未満に増加或いは減少し、差分値が第2所定値未満になれば(ステップS10:YES)、流量は安定している。このため、停止判定部23は、流量が安定した後の今回の平均値を第2平均値とし判定記憶部34に記憶する(ステップS13)。なお、第2所定値は、流量が安定しているか否かを判定するための閾値であるため、ガス器具の稼働停止に伴う流量減少を判定するための閾値である第1所定値よりも小さい値である。
続いて、停止判定部23は、判定記憶部34に記憶されている第1平均値から第2平均値を差し引いた差分値を演算し、この差分値が第3所定値以上か否かを判定する(ステップS14)。第3所定値は、一定の値であってもよいし、稼働しているガス器具の稼働停止に伴う流量減少量であってもよい。第3所定値は、ガス器具の消費量の変動に伴う流量の変化量よりも大きな値であって、例えば、第1所定値及び第2所定値よりも大きい値であって、例えば、20L/hである。
停止判定部23は、第1平均値から第2平均値を差し引いた差分値が第3所定値未満である場合(ステップS14:NO)、流量減少前の流量の第1平均値と流量減少後に安定した流量の第2平均値との差分値が小さい。しかしながら、ステップS7で流量減少は既に検出されているため、フラグをオンにしたまま、ステップS1の処理に戻る。これにより、流量、流量の平均値及び平均値の差分値を得て(ステップS1〜S5)、ステップS6の流量変化のフラグ判定でオンと判定され、ステップS10において第2平均値が求め直される。
これに対し、第1平均値と第2平均値との差分値が第3所定値以上であれば(ステップS14:YES)、ガス器具の消費量の変動に伴う流量減少よりも大きく流量が減少し、減少後の流量が安定している。このため、停止判定部23は、ガス器具が稼働を停止している可能性があると判定し(ステップS15)、流量変化のフラグをオフにする(ステップS16)。
この実施の形態によれば、停止判定部23は、差分値演算部22により演算された今回の平均値から前回の平均値を差し引いた差分値が第1所定値以上の減少である場合に、前回の平均値を第1平均値として設定する。この第1平均値の設定後に差分値演算部22により演算された今回の平均値から前回の平均値を差し引いた差分値が第2所定値未満である場合に、今回の平均値を第2平均値として設定する。そして、第1平均値から第2平均値を差し引いた差分値が第3所定値以上である場合に、ガス器具について稼働停止の可能性があると判定する。
これによれば、第1所定値以上の大きな流量の減少が検出され、その後に第2所定値未満に流量が安定し、この流量減少前後の平均値の差分値が第3所定値以上に大きい。この場合、ガス器具の消費量の変動に伴う流量変化から、ガス器具の稼働停止による流量変化を区別可能であって、より精度良くガス器具の稼働停止の可能性を判定することができる。
また、停止判定部23は、第1平均値の設定後であって第2平均値の設定前に、今回の平均値から前回の平均値を差し引いた差分値が第2所定値以上の増加である場合に、第1平均値を設定し直す。これによれば、大きな流量減少が検出されて第1平均値が設定された後、流量が第2所定値未満に安定せずに上昇する。この場合、ガス器具の稼働停止による流量変化ではなく、ガス器具の消費量の変動に伴う流量変化の可能性が高い。このため、大きな流量減少前の第1平均値から設定し直すことにより、より精度良くガス器具の稼働停止の可能性を判定することができる。
さらに、停止判定部23は、第1平均値と第2平均値との差分値が第3所定値未満である場合に、第2平均値を設定し直す。これによれば、大きな流量減少により第1平均値を設定し、この流量減少後の流量の安定により第2平均値を設定しても、この差分値が第3所定値未満と小さい。この場合、流量減少がガス器具の稼働停止による流量変化よりも小さいため、稼働停止の可能性が低いが、第1所定値以上の流量が減少検出されているため、稼働停止の可能性が未だ残る。よって、流量減少後の安定した流量の第2平均値を設定し直すことにより、より精度良くガス器具の稼働停止の可能性を判定することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2に係るガス器具管理装置100は、図3に示すように、ガス器具の稼働台数を記憶する台数記憶部35と、ガス器具について稼働停止の可能性があると判定された場合に、台数記憶部35に記憶されているガス器具の稼働台数を補正する補正部24と、をさらに備えている。また、ガス器具管理装置100は、ガス器具の稼働開始を判定する開始判定部25をさらに備えていてもよい。
具体的には、開始判定部25は、演算処理部20に設けられており、計測部10により計測された流量及び流量記憶部31により記憶されている流量に基づき、ガス器具が稼働を開始したか否かを判定する。ガス器具の種類及び機種によって稼働開始時のガスの消費量の経時変化、及び、火力調整等の稼働中の制御によるガスの消費量の経時変化が異なる。このため、開始判定部25は、ガス消費量の経時変化に伴う流量の変化に基づいてガス器具の稼働開始を判定する。
例えば、ガスコンロ201及びガス給湯器202等のガス器具では、稼働開始時に短時間に急激にガスの消費量が直線状に上昇し、その後の稼働中の制御によりガスの消費量が逐次的に変化していく。これに対して、ガスファンヒータ203等のガス器具では、稼働開始時に短時間に急激にガスの消費量が段階的に上昇し、その後の稼働中の制御時もガスの消費量が段階的に変化する。
このような稼働開始時のガスの消費量変化に応じた流量変化と稼働中の制御による消費量変化に応じた流量変化との違いによって、開始判定部25はガス器具の稼働開始を判定する。そして、開始判定部25は、稼働開始を判定すると、台数記憶部35に記憶されているガス器具の稼働台数を増やすように記憶する。この際、開始判定部25は、稼働台数と共に、稼働を開始したガス器具の種類及び機種等を稼働台数に関連付けて台数記憶部35に記憶させてもよい。
補正部24は、演算処理部20に設けられており、停止判定部23がガス器具の稼働停止を判定すると、台数記憶部35に記憶されているガス器具の稼働台数を補正する。例えば、台数記憶部35に記憶されているガス器具の稼働台数と、計測部10により計測された流量とに基づいてガス器具の稼働台数を判定する。
台数記憶部35は、演算処理部20からアクセス可能であって、ROM及びRAM等の記憶装置により構成されており、他の記憶部30と共に1つの記憶装置により構成されていてもよいし、他の記憶部30とは別の記憶装置により構成されていてもよい。
このガス管理装置の運転方法では、図4に示すように、図2のステップS1〜S16の処理に加えて、ステップS21〜S23の処理を行う。なお、図4のステップS1〜S16の処理は図2のステップS1〜S16の処理と同様であるため、その説明は省略する。
計測部10がガスの流量を計測して、この流量を開始判定部25に出力する(ステップS1)。開始判定部25は、計測部10により出力された流量及び流量記憶部31の流量に基づき流量の経時変化を監視し、これが所定の経時変化であれば、ガス器具が稼働を開始したと判定する(ステップS21:YES)。そして、開始判定部25は、台数記憶部35におけるガス器具の稼働台数を1つ増やすように記憶する(ステップS22)。
一方、流量の経時変化が所定の経時変化でなければ、ガス器具の稼働開始ではなく、火力調整の流量変化等であると判定する(ステップS21:NO)。そして、差分値演算部22は、ステップS2の処理を実行する。
また、ステップS15で停止判定部23によりガス器具が稼働停止している可能性があると判定されると、補正部24は、台数記憶部35に記憶されているガス器具の稼働台数を補正する。これにより、ガス器具の台数を適正に管理することができる。
なお、上記全実施の形態は、互いに相手を排除しない限り、互いに組み合わせてもよい。上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施の形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明のガス器具管理装置及びその運転方法は、ガス器具の稼働停止の判定精度の向上を図ったガス器具管理装置及びその運転方法等として有用である。
10 :計測部
21 :平均値演算部
22 :差分値演算部
23 :停止判定部
24 :補正部
31 :流量記憶部
32 :平均値記憶部
33 :差分値記憶部
34 :判定記憶部
35 :台数記憶部
100 :ガス器具管理装置
200 :流路
201 :ガスコンロ(ガス器具)
202 :ガス給湯器(ガス器具)
203 :ガスファンヒータ(ガス器具)

Claims (5)

  1. 流路内を流れるガスの流量を一定時間間隔で計測する計測部と、
    前記計測部により計測された今回の流量を含む過去所定回数分の流量の平均値を演算する平均値演算部と、
    前記平均値演算部により演算された今回の前記平均値から前回の前記平均値を差し引いた差分値を取得する差分値演算部と、
    前記平均値及び前記差分値に基づいて前記流路に接続するガス器具の稼働停止の可能性を判定する停止判定部と、を備え、
    前記停止判定部は、
    前記差分値演算部により演算された今回の前記平均値から前回の前記平均値を差し引いた差分値の絶対値が第1所定値以上であり、かつ、今回の前記平均値が前回の前記平均値よりも減少している場合に、前回の前記平均値を第1平均値と設定し、
    前記第1平均値の設定後に前記差分値演算部により演算された今回の前記平均値から前回の前記平均値を差し引いた差分値の絶対値が第2所定値未満である場合に、今回の前記平均値を第2平均値と設定し、
    前記第1平均値から前記第2平均値を差し引いた差分値の絶対値が第3所定値以上であり、かつ、前記第2平均値が前記第1平均値よりも減少している場合に、前記ガス器具について稼働停止の可能性があると判定し、
    前記第1平均値の設定後であって前記第2平均値の設定前に、今回の前記平均値から前回の前記平均値を差し引いた差分値の絶対値が第4所定値以上であり、かつ、今回の前記平均値が前回の前記平均値よりも増加している場合に、前記第1平均値を設定し直すように構成されている、ガス器具管理装置。
  2. 流路内を流れるガスの流量を一定時間間隔で計測する計測部と、
    前記計測部により計測された今回の流量を含む過去所定回数分の流量の平均値を演算する平均値演算部と、
    前記平均値演算部により演算された今回の前記平均値から前回の前記平均値を差し引いた差分値を取得する差分値演算部と、
    前記平均値及び前記差分値に基づいて前記流路に接続するガス器具の稼働停止の可能性を判定する停止判定部と、を備え、
    前記停止判定部は、
    前記差分値演算部により演算された今回の前記平均値から前回の前記平均値を差し引いた差分値の絶対値が第1所定値以上であり、かつ、今回の前記平均値が前回の前記平均値よりも減少している場合に、前回の前記平均値を第1平均値と設定し、
    前記第1平均値の設定後に前記差分値演算部により演算された今回の前記平均値から前回の前記平均値を差し引いた差分値の絶対値が第2所定値未満である場合に、今回の前記平均値を第2平均値と設定し、
    前記第1平均値から前記第2平均値を差し引いた差分値の絶対値が第3所定値以上であり、かつ、前記第2平均値が前記第1平均値よりも減少している場合に、前記ガス器具について稼働停止の可能性があると判定し、
    前記第1平均値から前記第2平均値を差し引いた差分値の絶対値が第3所定値未満である場合に、前記第2平均値を設定し直すように構成されているガス器具管理装置。
  3. 前記ガス器具の稼働台数を記憶する台数記憶部と、
    前記ガス器具について稼働停止の可能性があると判定された場合に、前記台数記憶部に記憶されている前記ガス器具の稼働台数を補正する補正部と、をさらに備えている、請求項1又は2に記載のガス器具管理装置。
  4. 流路内を流れるガスの流量を一定時間間隔で計測する計測部と、
    前記計測部により計測された今回の流量を含む過去所定回数分の流量の平均値を演算する平均値演算部と、
    前記平均値演算部により演算された今回の前記平均値から前回の前記平均値を差し引いた差分値を取得する差分値演算部と、
    前記平均値及び前記差分値に基づいて前記流路に接続するガス器具の稼働停止の可能性を判定する停止判定部と、を備えているガス器具管理装置の運転方法であって、
    前記停止判定部は、
    前記差分値演算部により演算された今回の前記平均値から前回の前記平均値を差し引いた差分値の絶対値が第1所定値以上であり、かつ、今回の前記平均値が前回の前記平均値よりも減少している場合に、前回の前記平均値を第1平均値と設定し、
    前記第1平均値の設定後に前記差分値演算部により演算された今回の前記平均値から前回の前記平均値を差し引いた差分値の絶対値が第2所定値未満である場合に、今回の前記平均値を第2平均値と設定し、
    前記第1平均値から前記第2平均値を差し引いた差分値の絶対値が第3所定値以上であり、かつ、前記第2平均値が前記第1平均値よりも減少している場合に、前記ガス器具について稼働停止の可能性があると判定し、
    前記第1平均値の設定後であって前記第2平均値の設定前に、今回の前記平均値から前回の前記平均値を差し引いた差分値の絶対値が第4所定値以上であり、かつ、今回の前記平均値が前回の前記平均値よりも増加している場合に、前記第1平均値を設定し直す、ガス器具管理装置の運転方法。
  5. 流路内を流れるガスの流量を一定時間間隔で計測する計測部と、
    前記計測部により計測された今回の流量を含む過去所定回数分の流量の平均値を演算する平均値演算部と、
    前記平均値演算部により演算された今回の前記平均値から前回の前記平均値を差し引いた差分値を取得する差分値演算部と、
    前記平均値及び前記差分値に基づいて前記流路に接続するガス器具の稼働停止の可能性を判定する停止判定部と、を備えているガス器具管理装置の運転方法であって、
    前記停止判定部は、
    前記差分値演算部により演算された今回の前記平均値から前回の前記平均値を差し引いた差分値の絶対値が第1所定値以上であり、かつ、今回の前記平均値が前回の前記平均値よりも減少している場合に、前回の前記平均値を第1平均値と設定し、
    前記第1平均値の設定後に前記差分値演算部により演算された今回の前記平均値から前回の前記平均値を差し引いた差分値の絶対値が第2所定値未満である場合に、今回の前記平均値を第2平均値と設定し、
    前記第1平均値から前記第2平均値を差し引いた差分値の絶対値が第3所定値以上であり、かつ、前記第2平均値が前記第1平均値よりも減少している場合に、前記ガス器具について稼働停止の可能性があると判定し、
    前記第1平均値から前記第2平均値を差し引いた差分値の絶対値が第3所定値未満である場合に、前記第2平均値を設定し直す、ガス器具管理装置の運転方法。
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