JP2010008200A - ガスメータ - Google Patents

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Abstract

【課題】新たなガス器具の使用あるいは停止を検知し、ガス器具の使用実体を反映して流量テーブルに順次登録し、ガス器具の使用実体と計測結果との間に誤差のないガスメータを提供すること。
【解決手段】ガス全体流量が2000(L/h)から1990(L/h)に変化した場合、流量テーブル51に登録されている各使用流量の合計値(矢印X1の1900(L/h)+100(L/h))と計測された全体流量(矢印Y1:1990(L/h))との差(10(L/h))は、所定割合P未満なので、ガスメータは、計測された全体流量1990(L/h)と、流量テーブル51に登録されている各使用流量の合計値2000(L/h)との差(−10)を算出する。そして、流量テーブル51に最後に登録されたガス器具の使用流量(100(L/h))に、前記差(−10)を加算する(矢印X2:100(L/h))。
【選択図】図1

Description

本発明は、流量計測手段により所定時間間隔ごとに供給ガスの全体流量を計測し、ガス器具が使用される毎にガス器具の使用流量を登録するガスメータに関する。
様々な機能を備えたガスメータが開発されている。前記ガスメータの一例として、ガス器具の消し忘れによる火災事故、中毒事故を防ぐためのガス遮断機能を備えたガスメータが提案されている(特許文献1参照)。このようなガスメータは、ガスの流量を常時監視し、ガスの流量が一定値のまま長時間経過した場合には、ガス遮断弁を駆動してガス流路を遮断する。
一般に、ガスメータは、流量計測手段により所定時間間隔ごとに供給ガスの全体流量を計測し、ガス器具が使用される毎にガス器具の使用流量を登録する。
登録されている全体流量に対し所定値(3%)以上の増加が認められると、当該増加分に相当する一台のガス器具がその使用を開始したものと判断して、当該増加分を当該ガス器具の使用流量として流量テーブルに順次登録する。
また、計測した全体流量に所定値以上の減少が認められた場合には、当該減少分に相当する使用流量のガス器具の使用が停止されたものとして、当該減少分に相当する使用流量を当該流量テーブルから削除する。
そして、例えば、最大ガス流量値に対応して、ガス遮断時間をタイマに設定し、設定されたガス遮断時間が経過すると、ガス流路を遮断する。
図6は、従来のガスメータの動作例を説明するための図で、需要家において、ガスメータを介して2つのガス器具(X、Y)にガスが供給されている状態を示している。
ガス器具Xが使用される前は、ガス全体流量は0(L/h)で、ガスメータの流量テーブル151には0(L/h)が登録されている。
ここで、ユーザが、ガス使用量1900(L/h)のガス器具Xをオンにすると(符号A参照)、ガスメータの流量計測手段によって、ガス全体流量1900(L/h)が計測され、計測されたガス流量が流量テーブル151に登録される(符号B参照)。そして、ガス使用量1900(L/h)に対応したガス遮断時間をタイマに設定する。
その後、ユーザが、ガス使用量100(L/h)のガス器具Yをオンにすると(符号C参照)、ガスメータの流量計測手段によって、ガス全体流量2000(L/h)が計測される。ここでは、流量テーブル151に登録されたガス流量1900(L/h)に対して、100(L/h)=2000(L/h)−1900(L/h)増加しており(3%以上の増加)、前記増加分のガス流量100(L/h)を新たに使用されたガス器具Yの使用流量として流量テーブル151に登録する(符号D参照)。なお、前記増加分のガス流量(100(L/h))は、流量テーブル151に登録されているガス流量(1900(L/h))よりも小さいので、前記タイマの設定は、実行されない。
特公平06−013925号
ところで、現在では、ガス器具の多様化によりガス流量をなだらかに変化させるガス器具が発売されている。
図7は、図6の状態において、ガス器具Yをオンにした直後、例えばガス器具Yの火力微調整のため、ガス全体流量が、流量テーブル151に登録されているガス器具毎の使用流量の合計値2000(L/h)(=1900(L/h)+100(L/h))に対して3%未満変化した場合を示している。
例えば、ガス全体流量が2000(L/h)から1950(L/h)になだからに減少し(符号E参照)、その後、ユーザが、ガス使用量100(L/h)のガス器具Zをオンにすると(符号F参照)、ガス全体流量が2050(L/h)に増加する。
しかし、この場合、前記ガス全体流量2050(L/h)は、流量テーブル151に登録されている使用流量の合計値2000(L/h)に対して3%以上増加していないため、前記ガス全体流量と前記合計値とが合致せず、前記増加分のガス流量100(L/h)を新たに使用されたガス器具Zの使用流量として流量テーブル151に登録することができず、ガス器具の使用実体を流量テーブル151に反映することができないという問題があった。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、新たなガス器具の使用あるいは停止を検知し、ガス器具の使用実体を反映して流量テーブルに順次登録し、ガス器具の使用実体と計測結果との間に誤差のないガスメータを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、所定時間間隔ごとに供給ガスの全体流量を計測する流量計測手段と、ガス器具が使用される毎に当該ガス器具の使用流量が順次登録される流量テーブルとを備え、前記流量テーブルに登録されているガス器具毎の使用流量の合計値と、前記流量計測手段によって計測された全体流量との差を算出し、算出値が前記合計値に対して所定割合以上の場合に、前記算出値を、使用状態が変化したガス器具の使用流量として、当該ガス器具と対応させて前記流量テーブルに順次登録又は前記流量テーブルから削除し、前記算出値が、前記合計値に対して前記所定割合未満の場合に、前記流量テーブルに登録されている登録直後のガス器具の使用流量に前記算出値を加算し、前記流量テーブルの使用流量の登録を補正することを特徴とするガスメータである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記算出値が前記合計値に対して前記所定割合未満で、当該算出値が前記合計値に対して前記所定割合よりも小さい所定割合以上の場合に、前記算出値を加算することを特徴とするものである。
本発明により、登録されているガスの使用流量が変動する場合であっても、新たなガス器具の使用あるいは停止を検知し、ガス器具の使用実体を反映して流量テーブルに順次登録し、ガス器具の使用実体と計測結果との間に誤差のないガスメータを提供することができる。
(実施例1)
図1は、本発明の概要を説明するための図である。
ガス器具が使用される前には、現在のガス全体流量は0(L/h)で、本発明に係わるガスメータの流量テーブル51に登録されている。
ここで、ガス使用量100(L/h)のガス器具Yがオンされ、流量テーブル51に使用流量が登録されるまでは、図7で説明した処理と同様なので、説明を省略する。
ガス使用量100(L/h)を流量テーブル51に登録した後、前述のように、ガス全体流量が2000(L/h)から1950(L/h)になだからに減少すると(符号E参照)、ガスメータは、流量テーブル51に登録されているガス器具毎の使用流量の合計値と計測された全体流量との差を算出し、算出値が、流量テーブル51に登録されたガス器具毎の使用流量の合計値に対して所定割合P(例えば3%)以上か否かを判定する。
例えば、ガス全体流量が2000(L/h)から1990(L/h)に変化した場合、流量テーブル51に登録されているガス器具毎の使用流量の合計値(矢印X1の1900(L/h)+100(L/h))と計測された全体流量(矢印Y1:1990(L/h))との差(10(L/h))は、所定割合P未満なので、ガスメータは、計測された全体流量1990(L/h)と、流量テーブル51に登録されているガス器具毎の使用流量の合計値2000(L/h)との差(−10)を算出する。
そして、流量テーブル51に登録されている登録直後のガス器具の使用流量、つまり、流量テーブル51に最後に登録された流量(100(L/h))に、前記差(−10)を加算する(矢印X2:100(L/h))。また、登録流量の補正(加算)処理は、流量テーブル51へガス器具の使用流量を新規登録した時より開始し、全体流量のなだらかな変化が観測されなくなった時、終了する。
以後、上記のような流量変化が起こる度に、前記算出処理及び加算処理を実行する。
なだからなガス全体流量の変化が続く間、前記加算処理を実行した後、ユーザが、ガス使用量100(L/h)のガス器具Zをオンにすると(符号F参照)、ガスメータの流量計測手段によって、ガス全体流量2050(L/h)が計測される。ここでは、流量テーブル51に登録されたガス器具毎の使用流量の合計値1950(L/h)(矢印X3)に対して、100(L/h)=2050(L/h)−1950(L/h)増加しており(3%以上の増加)、前記増加分のガス流量100(L/h)を新たに使用されたガス器具Zの使用流量として流量テーブル51に登録する(符号G参照)。
このように、流量テーブル51に最後に登録されている使用流量値を補正するのは、ガス器具の使用流量が緩やかに変化している場合、流量テーブル51に登録された複数のガス器具の中の、どのガス器具の使用流量が変化しているのかを判別することは困難であるが、流量テーブル51に最後に登録されたガス器具は、火力微調整のためガス使用量が継続している可能性が高いと見なせるからである。
このようにすることで、新たなガス器具の使用あるいは停止を検知し、ガス器具の使用実体を反映して流量テーブルに順次登録し、ガス器具の使用実体と計測結果との間に誤差がなくなる。
図2は、前記補正処理を可能にする、実施例1に係わるガスメータ1の機能ブロック図である。ここでは、ガス遮断機能を備えているガスメータについて説明する。
11は、流量計測手段で、一定の時間間隔ごとに供給ガスの全体流量を計測する。
12は、流量変化検出手段で、流量計測手段11によって計測された全体流量と、流量テーブル51に登録されたガス器具毎の使用流量の合計値との差(増減値)を算出し、算出値が、流量テーブル51に登録されたガス器具毎の使用流量の合計値に対して所定割合P(例えば3%)以上か否かを判定する。
13は、流量変化回数記憶手段で、流量変化検出手段12によって流量変化が判定された回数を記憶する。
14は、複数器具流量値記憶手段で、前述した流量テーブル51を備え、管理する。また、複数器具流量値記憶手段14は、流量変化回数記憶手段13に記憶されている流量変化の判定回数が所定回数(例えば2回)か否かを監視し、所定回数以上の場合には、流量テーブル51に登録されているガス器具毎の使用流量の合計値と計測された全体流量との差、及び、当該差に相当するガス消費量のガス器具の使用開始又は停止を流量テーブル51に登録する。
つまり、前記差を、使用状態が変化したガス器具の使用流量として、当該ガス器具と対応させて流量テーブル51に順次登録又は流量テーブル51から削除する。
15は、最終登録流量値補正手段で、流量変化検出手段12が算出した、流量計測手段11によって計測された全体流量と、流量テーブル51に登録されているガス器具毎の使用流量の合計値との差(算出値)が、流量テーブル51に登録されたガス器具毎の使用流量の合計値に対して所定割合P(例えば3%)未満の場合には、当該差(算出値)を、流量テーブル51に最後に登録されたガス器具の使用流量に加算し、登録されている流量を補正する。
16は、タイマ設定手段で、既に流量テーブル51に登録されているガス器具の最大使用流量に対応した遮断時間をタイマ(図示しない)に設定する。
17は、遮断時間判定手段で、タイマに設定された遮断時間に到達したと判定した場合には、ガス遮断弁から構成される遮断手段18を駆動して、ガス流路を遮断する。
次に、上記の補正処理を図3のフロー図を用いて説明する。
流量計測手段11が一定の時間間隔ごとに供給ガスの全体流量を計測すると、流量変化検出手段12は、流量計測手段11によって計測された全体流量と、流量テーブル51に登録されたガス器具毎の使用流量の合計値との差が、流量テーブル51に登録されたガス器具毎の使用流量の合計値に対して所定割合P以上か否かを判定する(ステップS1)。
所定割合P以上の場合には(ステップS1/YES)、流量変化回数記憶手段13に記憶されている流量変化が判定された回数に1回を加算する(ステップS2)。そして、前記加算後の判定回数が所定回数か否かを判定する(ステップS3)。
次に、複数器具流量値記憶手段14は、ステップS3の判定に基づいて、使用ガス器具に変動があったものとし、流量テーブル51にステップ1で算出した差を登録する(ステップS4)。このとき、流量変化回数記憶手段13に記憶されている判定回数をクリアする。
タイマ設定手段16は、例えば既に流量テーブル51に登録されているガス器具の最大使用流量に対応した遮断時間をタイマに再設定する必要があるか否かを判定する(ステップS5)。
再設定する必要がある場合には(ステップS5/YES)、タイマに前記遮断時間を再設定し、タイマの計数をクリアし、スタートさせる(ステップS6)。再設定する必要がない場合には、ステップS6の処理は実行しない。
次に、遮断時間判定手段17は、前記遮断時間に到達したか否かを判定し(ステップS7)、前記遮断時間に到達したと判定した場合には(ステップS7/YES)、ガス遮断弁から構成される遮断手段18を駆動して、ガス流路を遮断する(ステップS8)。
また、ステップS1において、所定割合P未満の場合には(ステップS1/NO)、最終登録流量値補正手段15は、流量計測手段11によって計測された全体流量と、流量テーブル51に登録されているガス器具毎の使用流量の合計値との差(今回流量−登録流量合計)を流量テーブル51に登録されている登録直後のガス器具の使用流量(最終登録流量)に加算し、流量テーブル51の使用流量の登録値を補正する(ステップS9)。
このようにすることで、例えば、ガス器具の使用流量に大きな変化があった後に、火力微調整のため当該ガス器具の使用流量がなだらかに変化しても、当該変化を流量テーブルに最後に登録した使用流量に反映することができる。
(実施例2)
実施例1では、最終登録流量値補正手段15は、常に、流量計測手段11によって計測された全体流量と、流量テーブル51に登録されているガス器具毎の使用流量の合計値との差を流量テーブル51に登録されている使用流量に加算することで、流量を補正しているが(図3のステップS8参照)、このような補正処理を頻繁に行うのは、ガスメータ1のマイコンに不要な負荷をかけることになる。
そこで、実施例2では、流量計測手段11によって現在計測された全体流量と流量テーブル51に登録されたガス器具毎の使用流量の合計値との差(算出値)が、前記合計値に対して所定割合P(例えば3%)未満で、かつ、当該差(算出値)が、前記合計値に対して所定割合Pよりも小さい所定割合Q(例えば1%)以上の場合には、算出値を流量テーブル51に登録する補正処理を実行する。
一方、前記算出値が、前記合計値に対して前記所定割合Q未満の場合には、上記の補正処理を実行しない。
図4は、実施例2に係わるガスメータ1’の機能ブロック図である。
なお、図2のブロック図で説明した機能ブロックについては、同一の参照番号を付して、その説明を省略する。
流量変化検出手段12’は、実施例1で説明した処理の他に、流量計測手段11によって現在計測された全体流量と流量テーブル51に登録されたガス器具毎の使用流量の合計値との差が、前記合計値に対して所定割合Pよりも小さい所定割合Q(例えば1%)以上か否かを判定する。
ここで、流量変化検出手段12’によって所定割合Q以上と判定された場合、最終登録流量値補正手段15は、実施例1と同様に、算出値を流量テーブル51に登録する。所定割合Q未満と判定された場合、算出値の登録は実行しない。
図5は、実施例2の補正処理を説明するためのフロー図で、流量変化検出手段12’によって、流量計測手段11によって現在計測された全体流量と流量テーブル51に登録されたガス器具毎の使用流量の合計値との差が、前記合計値に対して所定割合P以上と判定された場合(ステップS11/YES)、ガスメータ1’は、ステップS12以下の処理を実行する。なお、ステップS12〜ステップS18の処理は、図3のステップS2〜ステップS8の処理と同じなので説明を省略する。
前記差が、前記合計値に対して所定割合P未満(ステップS11/NO)の場合には、流量変化検出手段12’は、当該差が、所定割合Q以上か否かを判定する(ステップS19)。
前記差が、所定割合Q以上の場合には(ステップS19/YES)、最終登録流量値補正手段15は、算出値を流量テーブル51に登録する補正処理を実行する(ステップS20)。
前記差が、所定割合Q未満の場合には(ステップS19/NO)、ステップS20の処理を実行しない。
このようにすることで、使用流量の登録が頻繁に行われることを防止でき、ガスメータ1’のマイコンに不要な負荷をかけることがない。また、ガス器具の使用流量の緩やかな変化を正確に流量テーブルに反映することができる。
なお、実施例1の補正処理/実施例2の補正処理の切換は、任意に実行することができる。
本発明の概要を説明するための図である。 実施例1のガスメータの機能ブロック図である。 実施例1の補正処理を説明するためのフロー図である。 実施例2のガスメータの機能ブロック図である。 実施例2の補正処理を説明するためのフロー図である。 従来のガスメータの動作例を説明するための図である。 従来のガスメータの動作例を説明するための他の図である。
符号の説明
1,1’…ガスメータ、11…流量計測手段、12…流量変化検出手段、13…流量変化回数記憶手段、14…複数器具流量値記憶手段、15…最終登録流量値補正手段、16…タイマ設定手段、17…遮断時間判定手段、18…遮断手段、51,151…流量テーブル。

Claims (2)

  1. 所定時間間隔ごとに供給ガスの全体流量を計測する流量計測手段と、
    ガス器具が使用される毎に当該ガス器具の使用流量が順次登録される流量テーブルとを備え、
    前記流量テーブルに登録されているガス器具毎の使用流量の合計値と、前記流量計測手段によって計測された全体流量との差を算出し、算出値が前記合計値に対して所定割合以上の場合に、前記算出値を、使用状態が変化したガス器具の使用流量として、当該ガス器具と対応させて前記流量テーブルに順次登録又は前記流量テーブルから削除し、
    前記算出値が、前記合計値に対して前記所定割合未満の場合に、前記流量テーブルに登録されている登録直後のガス器具の使用流量に前記算出値を加算し、前記流量テーブルの使用流量の登録を補正することを特徴とするガスメータ。
  2. 前記算出値が前記合計値に対して前記所定割合未満で、当該算出値が前記合計値に対して前記所定割合よりも小さい所定割合以上の場合に、前記算出値を加算することを特徴とする請求項1に記載のガスメータ。
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