JP4956342B2 - ガス遮断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガス供給先のガス機器の使用時間を監視し、その使用時間がガス機器に応じて予め設定されている使用上限時間以上になると、ガス漏れ等の異常が発生しているとしてガスの供給を遮断するガス遮断装置に関するものである。
ガス供給先(ガス需要家)に配置されているマイコンメータは、ガス流量を計測するだけでなく、ガス供給先でのガス機器の使用時間を監視し、その使用時間がガス機器のガス流量に応じて予め決められている使用上限時間以上になると、ガス漏れ等の異常が発生しているとしてガスの供給を遮断するガス遮断機能を備えているものがある。
このマイコンメータのガス遮断機能において、使用上限時間は、ガス機器のガス流量が大きいものほど、短い時間に設定され、大流量のガス機器の長時間に亘る使用を制限し、安全を確保できるようになっている。
また、このマイコンメータのガス遮断機能においては、使用開始時のガス流量増加分を記憶し、その後の使用においてもそのガス流量はほぼ一定を保持するものとして処理を行っている(例えば、下記の特許文献1参照)。そして、その後の使用において、ガス流量増加分に近い量だけ、ガス流量が減少したときにそのガス機器が停止したと認識するようになっている。
特開平7−44241号公報
一方、近年ガス比例弁を搭載してガス流量の比例制御を行うガス機器が普及している。
比例制御のガス機器を使用すると、そのガス流量は、使用開始時に比べて大きく減少することがある。例えば、ガスファンヒータの場合、一定室温を保つ様にガス流量を制御するので、使用開始時のガス流量と室温安定時のガス流量とは異なってくる。
このため、複数のガス機器を使用しているとき、例えば大流量のガスファンヒータと小流量のガスコンロとを併用したとき、実際はガスファンヒータを停止したのに、停止直前のガスファンヒータのガス流量が小さかったために、その僅かな減少分に基づいて、小流量のガスコンロを停止したと誤判定する場合が発生するようになってきた。
このような場合、マイコンメータは、ガスファンヒータが継続して使用されていると認識する。したがって、使用時間が、ガスファンヒータ用に比較的短く設定されている使用上限時間に達すると、ガス供給先のガスが一斉に遮断されてしまう。そのガス供給先で、ガスコンロを用いて、例えば煮物等の長時間に亘る調理がなされていても、その調理が途中で中断させられるという不具合も発生するようになってきた。さらに、ガスを再使用するためには、遮断されたマイコンメータを復帰するための所定の作業をガス需要家が行う必要があった。
このように、従来のマイコンメータのガス遮断機能では、ガス機器の使用状態を正確に監視することができず、ガス需要家に無用な混乱を与えてしまっていた。
この発明は上記に鑑み提案されたもので、停止したガス機器を的確に判定してガス機器の使用状態を正確に監視することができ、誤ったガス遮断を行わず、ガス需要家が安心して使用することができるガス遮断装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ガス供給先のガス機器の使用時間を監視し、その使用時間がガス機器に応じて予め設定されている使用上限時間以上になると、ガス漏れ等の異常が発生しているとしてガスの供給を遮断するガス遮断装置において、上記ガス供給先でのガス流量を所定時間毎の平均ガス流量として検出するガス流量検出手段と、今回の平均ガス流量の増加分が第1の所定値以上のとき、新たなガス機器が使用開始になったとして、今回の増加分を機器対応登録流量とし、そのガス機器に対応させて登録する登録手段と、今回の平均ガス流量の増減変化分が所定幅内のとき、その増減変化分は使用開始時の機器対応登録流量が最大のガス機器に対してなされたガス流量の変化とみなし、そのガス機器の機器対応登録流量から増減変化分だけ加算して新たな機器対応登録流量として更新する登録流量更新手段と、今回の平均ガス流量の減少変化分が第2の所定値以下のとき、その減少変化分の絶対値に最も近い機器対応登録流量を有するガス機器の使用が停止されたと判定する機器停止判定手段と、上記ガス機器の使用開始時からの経過時間を使用時間として計測する時間計測手段と、現時点で使用中のガス機器の内、その使用時間が予めガス機器毎に設定されている使用上限時間に達したガス機器が発生した場合、ガス供給先へのガス供給を遮断するガス遮断手段と、を備えることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明において、上記登録流量更新手段が、今回の平均ガス流量の増減変化分が所定幅内であってかつ前回の平均ガス流量の第1の所定割合以外のとき機器対応登録流量の更新を行うようにしたものである。
請求項3に記載の発明は、上記した請求項2に記載の発明において、上記第1の所定割合をガス機器の燃焼バラツキ等の条件で決まる±数%としたものである。
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明において、上記登録流量更新手段が、今回の平均ガス流量の増減変化分が所定幅内であって、かつ各ガス機器の機器対応登録流量の総和と今回の平均ガス流量との差分が第2の所定割合以外のとき、使用開始時の機器対応登録流量が最大のガス機器の機器対応登録流量を更新するようにしたものである。
請求項5に記載の発明は、上記した請求項4に記載の発明において、上記第2の所定割合をガス機器の燃焼バラツキ等の条件で決まる±数%〜±十数%としたものである。
請求項6に記載の発明は、上記した請求項4または5に記載の発明において、上記登録流量更新手段は、今回の平均ガス流量の減少変化分が第2の所定値以下のとき、機器対応登録流量を、前回の平均ガス流量から、使用開始時の機器対応登録流量が最大のガス機器を除いたガス機器の各機器対応登録流量の和を減算して得られる値とする更新を行い、上記機器停止判定手段は、その更新後の機器対応登録流量を参照して判定を行うようにしたものである。
請求項7に記載の発明は、上記した請求項1乃至6の何れか1項に記載の発明において、上記使用開始時の機器対応登録流量が最大のガス機器を、ガス流量の比例制御を行うガス機器とするものである。
この発明のガス遮断装置では、機器対応登録流量を順次更新し、その更新した機器対応登録流量を用いて、何れのガス機器の使用が停止されたかを判定するようにしたので、実際に停止したガス機器を的確に判定することができる。したがって、誤ったガス遮断を確実に防止することができ、ガス需要家も安心して使用することができる。
以下にこの発明の第1の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1はこの発明のガス遮断装置の構成を概略的に示すブロック図である。図1において、この発明のガス遮断装置は、ガス供給先(ガス需要家)のガス機器A,B,C等の使用時間Tを監視し、その使用時間Tがガス機器A等のガス流量に応じて予め決められている使用上限時間TU以上になると、ガス漏れ等の異常が発生しているとしてガスの供給を遮断する装置であり、ガス流量検出手段1と、登録手段2と、登録流量更新手段3と、機器停止判定手段4と、時間計測手段5と、ガス遮断手段6とを備えている。
このガス遮断装置は、ガス供給先に配置されているマイコンメータに設けられ、上記の各手段1〜6は、マイコンを中心にして動作し、メモリに格納された本発明に係るソフトウェアに従ってCPUが動作する機能を含めて構成されている。先ずガス流量検出手段1から順に説明する。
ガス流量検出手段1は、流量センサ11を用いて、マイコンメータ内のガス流路を通過する、都市ガス或いはLPG等のガスの流量を検出する。ここで、流量センサ11は、ガス流路内に設置された超音波センサ、熱線式センサ、計量膜等であり、ガス流量検出手段1は、超音波センサで超音波信号をガス流路を横断するように一方から他方に発信しその伝搬時間よりガス流路を通過するガス流量を検出したり、熱線式センサによりそのインピーダンスがガス流量に応じて変化するのを利用してガス流量を求めたり、或いは計量膜の機械的動作を磁石とリードスイッチ、磁気抵抗素子等により変換して得られた電気的パルス信号をカウントしてガス流量を求める等、種々の方式により、ガス供給先でのガス流量を求め、そのガス流量を所定時間(例えば30秒)毎に積算して平均ガス流量Qaとして検出する。
登録手段2は、今回の平均ガス流量の増加分が第1の所定値以上のとき、新たなガス機器が使用開始になったとして、今回の増加分を機器対応登録流量QRとし、そのガス機器に対応させて登録する。すなわち、先ず今回の平均ガス流量Qanが前回の平均ガス流量Qa(n−1)より増加しているとき、その増加分ΔQaを求め、その増加分ΔQaが第1の所定値Q1(例えば21L(リットル)/h(時間))以上か否かの判別を行う。そして、増加分ΔQaが第1の所定値Q1以上であれば、新たなガス機器が使用開始になったとして、今回の増加分ΔQaを機器対応登録流量QRとし、そのガス機器に対応させて所定の記憶領域に登録する。
図2は平均ガス流量の計測結果の一例を示す図である。図中、横軸は経過時間tを、縦軸は平均ガス流量Qaを示している。時刻t1で平均ガス流量Qaの増加分ΔQaが40L/hであり、この流量は第1の所定値Q1(21L/h)以上なので、この時点で新たなガス機器(例えばガスコンロ)Aが使用開始になったとし、図1のテーブルIaに示すように、その使用開始時の増加分ΔQa(40L/h)を機器対応登録流量QRとして登録する。
また、時刻t2で平均ガス流量Qaの増加分ΔQaは70L/hであり、この流量は第1の所定値Q1以上なので、この時点で新たなガス機器(例えばガスオーブン)Bが使用開始になったとし、図1のテーブルIaに示すように、その使用開始時の増加分ΔQa(70L/h)を機器対応登録流量QRとして登録する。
また、時刻t3で平均ガス流量Qaの増加分ΔQaは230L/hであり、この流量は第1の所定値Q1以上なので、この時点で新たなガス機器(例えばガスファンヒータ)Cが使用開始になったとし、図1のテーブルIaに示すように、その使用開始時の増加分ΔQa(230L/h)を機器対応登録流量QRとして登録する。
この場合、ガスコンロとガスオーブンはガス流量の比例制御は行われず、手動でバルブを回して流量調整を行うタイプのものであり、ガスファンヒータはガス流量の比例制御を行うタイプのものであるとする。
登録流量更新手段3は、今回の平均ガス流量Qanから前回の平均ガス流量Qa(n−1)を引いて、その増減変化分ΔQa(増加のときは+、減少のときは−の符号)を求め、その増減変化分ΔQaが所定幅内のとき、その増減変化分ΔQaは使用開始時の機器対応登録流量QRが最大のガス機器に対してなされたガス流量の変化とみなし、そのガス機器の機器対応登録流量QRから増減変化分ΔQaだけ加算して新たな機器対応登録流量QRとして更新する。
例えば、図2において、時刻t3での平均ガス流量Qaが340L/hであり、その次の時点での平均ガス流量Qaが330L/hであれば、その増減変化分ΔQaは−10L/hである。ここで、所定幅を−21L/h(−Q2)より大で21L/h(Q1)より小とすれば、今回の増減変化分ΔQaは所定幅内にある。そして、使用開始時の機器対応登録流量QRが最大のガス機器は、テーブルIaからガス機器Cであるので、今回の増減変化分ΔQaはガス機器Cに対してなされたガス流量の変化であるとみなし、そのガス機器Cの機器対応登録流量QR(230L/h)から増減変化分(−10L/h)だけ加算して得られた流量(220L/h)を、新たな機器対応登録流量QRとして更新する。このようにして、機器対応登録流量QRは、図1のテーブルIbのように、順次更新されていき、ガス機器Cの現時点での機器対応登録流量QRは60L/hになっている。
この実施の形態では、増減変化分ΔQaが所定幅内であっても、今回の増減変化分ΔQaが前回の平均ガス流量Qa(n−1)に対して、第1の所定割合以内のときは、ガス機器の燃焼バラツキ等の諸条件による流量変動とみなし、上記の機器対応登録流量の更新処理は行わないようにしている。第1の所定割合を超えたときは、ガス流量が確実に変化しているとみなし、機器対応登録流量の更新処理を行う。ここで、第1の所定割合は±数%、例えば±3%である。
なお、上記の説明では、第1の所定割合を、前回の平均ガス流量Qa(n−1)に対する割合としたが、これに限定されることなく、他の流量に対する割合、例えば使用開始時の機器対応登録流量が最大のガス機器の機器対応登録流量に対する割合としてもよいし、また現時点での各ガス機器の機器対応登録流量の総和に対する割合としてもよい。
また、上記の増減変化分ΔQaが第1の所定割合以内のときに機器対応登録流量の更新を行わないようにするという制御は、状況に応じて適宜省略してもよい。
機器停止判定手段4は、今回の平均ガス流量Qaの減少変化分ΔQa(符号は−)が第2の所定値(−Q2)以下のとき、その減少変化分の絶対値に最も近い機器対応登録流量を有するガス機器の使用が停止されたと判定する。
例えば、図2において、時刻t4での平均ガス流量Qaが160L/hであり、その次の時点t5での平均ガス流量Qaが108L/hであれば、その減少変化分ΔQaは−52L/hである。ここで、第2の所定値(−Q2)を−21L/hとすれば、今回の減少変化分ΔQa(−52L/h)は第2の所定値(−21L/h)以下であり、減少変化分ΔQaの絶対値は52L/hとなる。一方、現時点でのガス機器Cの機器対応登録流量QRはテーブルIbから60L/hであり、今回の減少変化分ΔQaの絶対値に最も近い機器対応登録流量QRを有するガス機器は、ガス機器Cとなる。そこで、機器停止判定手段4は、今回の大幅な平均ガス流量の減少は、ガス機器Cの使用が停止されたことによるものと判定する。
時間計測手段5は、ガス機器A,B,C等の使用開始時からの経過時間を、そのガス機器の使用時間Tとして計測する。この使用時間Tには、図1のテーブルIIに示すように、使用上限時間TUが予めガス機器毎に設定され、所定の記憶領域に格納されている。例えば、ガス機器Aの使用上限時間TUは720分、ガス機器Bの使用上限時間TUは600分、ガス機器Cの使用上限時間TUは300分であり、使用上限時間TUは、定格ガス流量が大きいものほど、短い時間に設定され、大流量のガス機器の長時間に亘る使用を制限し、安全を確保できるようになっている。
そして、ガス遮断手段6は、現時点で使用中のガス機器の内、その使用時間Tが使用上限時間TUに達したガス機器が発生した場合、ガス供給先へのガス供給を遮断する。
例えば、図2において、時刻t5を経過した時点で、ガス機器Cは停止ししたのでガス機器Cの使用時間の監視はリセットされ、ガス機器A,Bは使用されているので、この状態で使用が継続していくと、使用時間Tがガス機器Bの使用上限時間TU(600分)に再セットされ、使用上限時間TU(600分)に達した時点で、ガス供給先へのガス供給が遮断される。
なお、従来のガス遮断装置では、機器対応登録流量QRの更新処理を行わず、平均ガス流量Qaの減少分が使用開始時の平均ガス流量Qaに最も近いガス機器を停止するようにしており、上記の例では、ガス機器A(ガスコンロ)が停止したという誤判定が行われ、実際には停止しているガス機器Cは使用中であるとみなされる。その結果、使用上限時間TUはガス機器C(ガスファンヒータ)に対応して、300分ということなり、大幅に使用時間が制限されてしまう。したがって、ガス供給先で、ガスコンロを用いて、例えば煮物等の長時間に亘る調理がなされていると、その調理が途中で中断させられるというような不具合も発生していた。
これに対して本発明では、機器対応登録流量QRを順次更新し、その更新した機器対応登録流量QRを用いて、何れのガス機器の使用が停止されたかを判定するようにしたので、実際に停止したガス機器を的確に判定することができる。したがって、誤ったガス遮断を確実に防止することができ、ガス需要家も安心して使用することができる。
次にこの発明の第2の実施形態を図3〜図5を用いて説明する。
図3はこの発明のガス遮断装置の第2の実施形態を概略的に示すブロック図である。図4は第2の実施形態における登録流量更新の説明図で、平均ガス流量の計測結果の一例を示している。図3において、上記第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
この第2の実施形態は、登録流量更新手段3Aの構成が第1の実施形態と相違している。登録流量更新手段3Aは、図3に示すように、今回の平均ガス流量Qaの増減変化分ΔQa(=Qan−Qa(n−1))が所定幅内であって、かつその時点での各ガス機器の機器対応登録流量の総和QR0と今回の平均ガス流量Qaとの差分ΔQbが、機器対応登録流量QRの第2の所定割合以外のとき当該使用開始時の機器対応登録流量が最大のガス機器の機器対応登録流量QRの更新を行う。なお、この場合の対象となるガス機器は、上記第1の実施形態の場合と同様に、使用開始時の機器対応登録流量QRが最大のガス機器Cである。
すなわち、この第2の実施形態においては、増減変化分ΔQaが所定幅(例えば、−21L/hより大で21L/hより小)内であっても、直ちに機器対応登録流量QRの更新は行わず、さらに各ガス機器の機器対応登録流量QRの総和と今回の平均ガス流量Qaとの差分ΔQbを求め、その差分ΔQbがガス機器Cの機器対応登録流量QRの第2の所定割合(例えば±10%)以内か否かの判別を行っている。そして、差分ΔQbが第2の所定割合以外、すなわち−Q2<ΔQb≦(−Qb×10%)、あるいは(Qb×10%)≦ΔQb<Q1となる場合に、機器対応登録流量QRの更新をおこなっている。
例えば、図4において、平均ガス流量Qaは時刻t3で340L/hであり、その後漸減し時刻t(m−1)において319L/hとなる。その間の各測定時に、増減変化分ΔQa(=Qan−Qa(n−1))が所定幅内(−21L/hより大で21L/hより小)であったとする。時刻t(m−1)の時点での平均ガス流量Qaは319L/hであるから、現時点での各ガス機器の機器対応登録流量QRの総和340L/h(=40+70+230)と今回の平均ガス流量Qa(=319L/h)との差分ΔQbは21L/hであり、この差分ΔQb(=21L/h)は、ガス機器Cの機器対応登録流量QR(=230L/h)の9%であり、10%以内となるため登録流量の更新は行わない。したがって、時刻t3から時刻t(m−1)に至るまでの間は、ガス機器Cの機器対応登録流量QRは更新されない。
そして、時刻tmでの平均ガス流量Qaは312L/hであるから、現時点での各ガス機器の機器対応登録流量QRの総和340L/h(=40+70+230)と今回の平均ガス流量Qa(=312L/h)との差分ΔQbは28L/hであり、この差分ΔQb(=28L/h)は、ガス機器Cの機器対応登録流量QR(=230L/h)の12%であり、10%を超えたものとなる。したがって、時刻tmにおいて、ガス機器Cの機器対応登録流量QRは、230L/hから202(=230−28)L/hに更新される。
このように、第2の実施形態では、今回の平均ガス流量Qaの増減変化分ΔQa(=Qan−Qa(n−1))が所定幅内であって、かつその時点での各ガス機器の機器対応登録流量の総和QR0と今回の平均ガス流量Qaとの差分ΔQbが、使用開始時の機器対応登録流量が最大のガス機器に対する機器対応登録流量QRの第2の所定割合以外のとき当該使用開始時の機器対応登録流量が最大のガス機器の機器対応登録流量QRの更新を行うようにしたので、機器のガス消費変動の影響による誤った登録流量の更新を防ぐ効果が得られる。
なお、上記の説明では、第2の所定割合を、使用開始時の機器対応登録流量が最大のガス機器の機器対応登録流量に対する割合としたが、これに限定されることなく、他の流量に対する割合、例えば今回の平均ガス流量Qaに対する割合としてもよいし、また現時点での各ガス機器の機器対応登録流量の総和QR0に対する割合としてもよい。
次に、第2の実施形態の変形例について説明する。この変形例においては、登録流量更新手段3Aは、今回の平均ガス流量Qaの減少変化分ΔQaが第2の所定値(−Q2)以下のとき、機器対応登録流量Qを、前回の平均ガス流量Qa(n−1)から、使用開始時の機器対応登録流量が最大のガス機器(C)を除いたガス機器(B,C)の各機器対応登録流量の和を減算して得られる値とする更新を行うようにしている。
図5は第2の実施形態の変形例を説明するための図で、平均ガス流量の計測結果の一例を示している。図5において、前回測定時の時刻t(n−1)における平均ガス流量Qa(n−1)は183L/h、今回測定時の時刻tnにおける平均ガス流量Qaは110L/hとなっている。また、ガス機器Cの機器対応登録流量QRの直近における更新は、時刻tgにおいて行われ、時刻tgでの平均ガス流量190L/hを用いて、機器対応登録流量QRは80L/h(=190−110)になったとする。また、時刻tgから時刻t(n−1)までの間は、流量変化が小さくて機器対応登録流量QRの更新は行われていないとする。
このような場合、時刻tnでの平均ガス流量Qaと、その前の時点t(n−1)での平均ガス流量Qaとの減少変化分ΔQaは−73L/hであり、今回の減少変化分ΔQa(−73L/h)は第2の所定値(−21L/h)以下であり、ガス機器の停止と判定され、その減少変化分ΔQaの絶対値は73L/hとなる。一方、現時点でのガス機器Cの機器対応登録流量QRは80L/hであり、今回の減少変化分ΔQaの絶対値に最も近い機器対応登録流量QRを有するガス機器は、ガス機器B(QR=70L/h)となる。そこで、機器停止判定手段4では、今回の大幅な平均ガス流量の減少は、ガス機器Bの使用が停止されたことによるものと判定する。ところが実際はガス機器Cが停止されており、このような誤った判定を解消するために、この第2の実施形態の変形例が構成されている。
すなわち、この変形例では、今回の平均ガス流量Qaの減少変化分ΔQaが第2の所定値(−Q2)以下のとき、ガス機器Cの機器対応登録流量Qを、前回の平均ガス流量Qa(n−1)(183L/h)から、使用開始時の機器対応登録流量が最大のガス機器Cを除いたガス機器B,Cの各機器対応登録流量の和110(=40+70)を減算して得られる値(73L/h)とする更新を行うようにしている。
このようにすることにより、現時点でのガス機器Cの機器対応登録流量QRは73L/hとなり、したがって今回の減少変化分ΔQa(−73L/h)の絶対値に最も近い機器対応登録流量QRを有するガス機器は、ガス機器Cとなる。そこで、機器停止判定手段4は、今回の大幅な平均ガス流量の減少は、ガス機器Cの使用が停止されたことによるものと判定し、上記のような誤った判定を回避し、的確な判定を行えるようになる。
上記の説明では、所定幅として−21L/hより大で21L/hより小としたが、この数値幅は一例であり、使用されるガス機器の定格流量等に応じて任意の幅に設定することができる。
また第1の所定値Q1を21L/hとし、第2の所定値(−Q2)を−21L/hとしたが、この数値についても、使用されるガス機器の定格流量等に応じて任意の値に設定することができる。
さらに第1の所定割合を3%としたが、この割合はガス機器の燃焼バラツキ等の条件で決まる値であり、使用されるガス機器に応じて数%(例えば1〜7%)の範囲に設定することができる。
また、第2の所定割合を10%としたが、この割合についてもガス機器の燃焼バラツキ等の条件で決まる値であり、使用されるガス機器に応じて数%〜十数(例えば1〜18%)の範囲に設定することができる。
また、上記の説明では、ガス機器A,B,Cの各々に対して使用上限時間TUを設定するようにしたが、ガス機器の使用開示時ガス流量の流量区分に応じて使用上限時間TUを設定するようにしてもよい。例えば流量区分を21〜63L/hを区分1、63〜125L/hを区分2、125〜210L/hを区分3、210〜250L/hを区分4、…とすれば、ガス機器Aは区分1に、ガス機器Bは区分2に、ガス機器Cは区分4に属することになり、それぞれの区分毎に使用上限時間TUが設定されることになる。
また、上記の説明では、今回の平均ガス流量Qaの増加分ΔQaが第1の所定値Q1以上のとき、新たなガス機器が使用開始になったとし、その増加分ΔQaを機器対応登録流量QRとして登録するようにしたが、平均ガス流量Qaの大きさに応じて平均ガス流量Qaを予め段階的に区分分けしておき、今回の平均ガス流量Qaが、流量区分を越えて増加したときに、新たなガス機器が使用開始になったとし、その増加分ΔQaを機器対応登録流量QRとして登録するようにしてもよい。
この発明のガス遮断装置の構成を概略的に示すブロック図である。 平均ガス流量の計測結果の一例を示す図である。 この発明のガス遮断装置の第2の実施形態を概略的に示すブロック図である。 第2の実施形態における登録流量更新の説明図で、平均ガス流量の計測結果の一例を示している。 第2の実施形態の変形例を説明するための図で、平均ガス流量の計測結果の一例を示している。
符号の説明
1 ガス流量検出手段
2 登録手段
3,3A 登録流量更新手段
4 機器停止判定手段
5 時間計測手段
6 ガス遮断手段
11 流量センサ
A ガス機器(ガスコンロ)
B ガス機器(ガスオーブン)
C ガス機器(ガスファンヒータ)
Q 平均ガス流量
Q1 第1の所定値
Q2 第2の所定値
QR 機器対応登録流量
Qa 平均ガス流量
T 使用時間
TU 使用上限時間
Ia テーブル
Ib テーブル
II テーブル

Claims (7)

  1. ガス供給先のガス機器の使用時間を監視し、その使用時間がガス機器に応じて予め設定されている使用上限時間以上になると、ガス漏れ等の異常が発生しているとしてガスの供給を遮断するガス遮断装置において、
    上記ガス供給先でのガス流量を所定時間毎の平均ガス流量として検出するガス流量検出手段と、
    今回の平均ガス流量の増加分が第1の所定値以上のとき、新たなガス機器が使用開始になったとして、今回の増加分を機器対応登録流量とし、そのガス機器に対応させて登録する登録手段と、
    今回の平均ガス流量の増減変化分が所定幅内のとき、その増減変化分は使用開始時の機器対応登録流量が最大のガス機器に対してなされたガス流量の変化とみなし、そのガス機器の機器対応登録流量から増減変化分だけ加算して新たな機器対応登録流量として更新する登録流量更新手段と、
    今回の平均ガス流量の減少変化分が第2の所定値以下のとき、その減少変化分の絶対値に最も近い機器対応登録流量を有するガス機器の使用が停止されたと判定する機器停止判定手段と、
    上記ガス機器の使用開始時からの経過時間を使用時間として計測する時間計測手段と、
    現時点で使用中のガス機器の内、その使用時間が予めガス機器毎に設定されている使用上限時間に達したガス機器が発生した場合、ガス供給先へのガス供給を遮断するガス遮断手段と、
    を備えることを特徴とするガス遮断装置。
  2. 上記登録流量更新手段は、今回の平均ガス流量の増減変化分が所定幅内であってかつ前回の平均ガス流量の第1の所定割合以外のとき機器対応登録流量の更新を行う、請求項1に記載のガス遮断装置。
  3. 上記第1の所定割合はガス機器の燃焼バラツキ等の条件で決まる±数%である、請求項2に記載のガス遮断装置。
  4. 上記登録流量更新手段は、今回の平均ガス流量の増減変化分が所定幅内であって、かつ各ガス機器の機器対応登録流量の総和と今回の平均ガス流量との差分が第2の所定割合以外のとき、使用開始時の機器対応登録流量が最大のガス機器の機器対応登録流量を更新する、請求項1に記載のガス遮断装置。
  5. 上記第2の所定割合はガス機器の燃焼バラツキ等の条件で決まる±数%〜±十数%である、請求項4に記載のガス遮断装置。
  6. 上記登録流量更新手段は、今回の平均ガス流量の減少変化分が第2の所定値以下のとき、機器対応登録流量を、前回の平均ガス流量から、使用開始時の機器対応登録流量が最大のガス機器を除いたガス機器の各機器対応登録流量の和を減算して得られる値とする更新を行い、
    上記機器停止判定手段は、その更新後の機器対応登録流量を参照して判定を行う、請求項4または5に記載のガス遮断装置。
  7. 上記使用開始時の機器対応登録流量が最大のガス機器は、ガス流量の比例制御を行うガス機器である、請求項1乃至6の何れか1項に記載のガス遮断装置。
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