JP6719088B2 - 流量計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガスの流量の変化を検出することにより、ガス器具の動作を判定する技術に関する。
配管内を流れるガスの流量変化に基づいて、使用が開始されたガス器具の種類を特定するガスメータ装置が提案されている。例えば下記の特許文献1は、一定時間間隔でガス流量を計測し、得られた流量値の変化のパターンと、ガス器具ごとに予め求めておいた流量値の変化のパターンとを比較することにより、使用が開始されたガス器具を判定するガスメータ装置を開示している。参考のため、特開2011−095200号公報の開示内容の全てを本明細書に援用する。
特許文献1は、さらに、ガス器具の特徴を示す流量をガス器具の判定に利用することによって、判定の精度を向上させることを提案している。ガス器具の1つとして、例えばファンヒータがある。特許文献1は、ファンヒータの特徴を示す流量の1つとして「中間安定流量」を例示している。中間安定流量は、一定時間間隔で取得される流量の変化のパターンにおいて、ガス器具の使用開始直後の流量の立ち上がりから流量がほぼ一定の値に安定するまでの間に現れる、流量の増加率が相対的に小さい領域に対応した流量を指す。換言すれば、中間安定流量は、流量の変化のパターンにおいて流量の増大の途中に現れる概ねフラットな部分に対応した流量である。
ファンヒータに代表される、緩点火動作を行うガス器具は、典型的には、使用開始時においてこのような流量変化のパターンを示す。したがって、一定時間間隔で計測される流量の変化のパターンからの中間安定流量の抽出は、使用が開始されたガス器具の判定の精度の向上に有用である。ここで、緩点火とは、点火時の炎を緩やかにするために、ガス圧力が抑制された状態で点火することである。
特開2011−095200号公報
ファンヒータの着火後の流量の変化のパターンにおいては、流量が安定した安定流量領域が現れる。そして、流量パターンが安定流量になった後、温度の調整等の制御に応じて、流量が短時間で所定量変化するパターンが現れる。この流量の変化パターンは、流量変化を示すグラフにおいて段差として現れ、ステップ変化と呼ばれる。このようなステップ変化を捉えることにより、使用中のガス器具がファンヒータであると判定することができる。また、ガス器具の起動時にそのガス器具がファンヒータであると判定していた場合は、その後にステップ変化を捉えることにより、その判定の信頼性を高めることができる。
このようなステップ変化の検出においては、さらなる精度の向上が求められている。
本明細書にかかる例示的な流量計測装置は、流路内を流れるガスの流量を一定時間間隔で計測する流量計測手段と、連続する2つの計測タイミングの流量値の間の差分値を算出する演算手段と、所定個数の流量値の平均流量と差分値とに基づいてガス器具の特定の動作を判定する判定手段とを備え、判定手段は、差分値が所定回数連続して所定範囲内となった後に、基準流量に対する平均流量の変化量が所定流量範囲になり、且つ、平均流量の変化量が所定流量範囲になったときの平均流量の算出に用いられた所定の2つの流量値の間の差分値が第1所定値以下である判定条件が成立する場合に、ガス器具の特定の動作を判定する。
本発明の実施形態による流量計測装置によれば、配管内を流れるガスの流量変化に基づいて、ガス器具の特定の動作を精度良く判定することができる。
図1は、本発明の実施形態によるガスメータの例示的な構成を示すブロック図である。 図2は、ガス器具の使用開始時における流量変化の例を示すグラフである。 図3は、ガス流量の各計測タイミングにおける流量値Q(n)と、各流量値Q(n)に対応する差分値D(n)とを示す図である。 図4は、ガス器具の流量変化の例を示すグラフである。 図5は、ガス流量の各計測タイミングにおける流量値Q(n)と、各流量値Q(n)に対応する差分値D(n)とを示す図である。 図6は、差分値D(n)を傾斜度に換算する傾斜度換算表を示す図である。 図7は、ガス流量の各計測タイミングにおける流量値Q(n)と、各流量値Q(n)に対応する差分値D(n)と、各差分値D(n)に対応する傾斜度とを示す図である。 図8は、ガスメータのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
まず、本願発明者らがなした発明は以下のとおりである。
本願の第1の発明にかかる流量計測装置は、流路内を流れるガスの流量を一定時間間隔で計測する流量計測手段と、連続する2つの計測タイミングの流量値の間の差分値を算出する演算手段と、所定個数の流量値の平均流量と差分値とに基づいてガス器具の特定の動作を判定する判定手段とを備え、判定手段は、差分値が所定回数連続して所定範囲内となった後に、基準流量に対する平均流量の変化量が所定流量範囲になり、且つ、平均流量の変化量が所定流量範囲になったときの平均流量の算出に用いられた所定の2つの流量値の間の差分値が第1所定値以下である判定条件が成立する場合に、ガス器具の特定の動作を判定する。
本願の第2の発明にかかる流量計測装置において、判定手段は、判定条件が所定時間成立しない場合における所定個数の流量値の平均流量を基準流量とする。
本願の第3の発明にかかる流量計測装置において、判定手段は、判定条件が所定時間成立しない場合における所定個数の流量値の最大値と最小値の差が第2所定値未満の場合に、基準流量を更新する。
本願の第4の発明にかかる流量計測装置において、判定手段は、特定のガス器具の最大流量に基づいて所定流量範囲を設定する。
本願の第5の発明にかかる流量計測装置において、判定手段は、判定条件が成立してガス器具の特定の動作を判定した場合は、基準流量を更新する。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明にかかる流量計測装置の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態では、流量計測装置の例として、ガスメータを挙げ、その処理を説明する。図面において、同じ構成要素には同じ参照符号を付し、既に説明した構成要素については再度の説明を省略する。なお、本発明は、以下で説明する実施形態によって限定されることはない。
(流量計測装置の例示的な構成)
図1は、本発明の実施形態によるガスメータ100の構成例を示す。ガスメータ100は、その内部に流路102を有し、ガスを供給するガス管10aに接続された状態で使用される。ガスメータ100は、ガス管10aと、1以上のガス器具(ガスコンロ、ガスファンヒータ、給湯器など)との間に配置される。図1は、ガスメータ100の流路102の一端が上流側のガス管10aに接続され、流路102の他端が下流側のガス管10bに接続された状態を示しており、ここでは、ガス管10bにガス器具13、14および15が接続されている。
図1に例示する構成において、ガスメータ100は、概略的には、流路の途中に配置された流量計測手段104と、制御手段105と、遮断手段122とを有する。流量計測手段104は、流路102に流れるガスの流量を一定時間間隔で計測する。流量計測手段104としては、例えば超音波流量計を適用することができる。超音波流量計は、流路102に流れるガスに対して一定時間間隔で超音波を発射し、ガス流によって生じる伝搬時間差を求めることにより、ガスの瞬時流量を計測する。流量計測手段104によって検出される一定時間間隔の流量を示すデータを取得することにより、ガスの使用量の変動を検出することができる。
図1に例示する構成において、制御手段105は、保持手段106と、演算手段108と、器具判定手段(本明細書において「判定手段」と呼ぶこともある。)116とを有する。図示される例では、制御手段105は、さらに、変換表保持手段110と、差分値変換手段112とを有しているが、ガスメータ100の形態に応じてこれらは省略されてもよい。ガスメータ100の動作の詳細は後述する。
この例では、ガスメータ100は、ガス管10aと流量計測手段104との間に配置された遮断手段122を有している。遮断手段122は、ガス流量の異常な増加が検出されたときなどに、制御手段105の制御に基づき、ガス管10bに接続されたガス器具13、14および15へのガスの供給を停止する。遮断手段122としては、例えば遮断弁を用いることができる。
演算手段108は、流量計測手段104によって取得される流量値に基づき、連続する2つの計測タイミングの流量値間の差分値を算出する。すなわち、ある計測タイミングにおける流量値をQ(n)、その1つ前の計測タイミングにおける流量値をQ(n−1)としたとき、演算手段108は、各計測タイミングに対応した差分値D(n)=Q(n)−Q(n−1)を算出する。
保持手段106は、流量計測手段104が出力した流量の瞬時値のデータ(以下、「流量値のデータ」ということがある。)、上述の差分値D(n)の計算結果を示すデータなどを一時的に記憶するメモリである。保持手段106は、差分値の計算において流量値を一時的に保持するほか、演算手段108からの演算結果、例えば、計算によって得られた差分値も一時的に保持し得る。差分値および流量値は、単一のメモリに保持されてもよいし、それぞれが別個のメモリに保持されてもよい。保持手段106は、単一のメモリだけでなく、複数のメモリを有する構成も包含する。保持手段106は、制御手段105内に配置されていてもよいし、制御手段105外に配置されていてもよい。
器具判定手段116は、保持手段106に保持された差分値に基づき、所定の判定条件が満たされるか否かを判定し、所定の判定条件が満たされる場合に、稼動開始したガス器具が特定のガス器具であると判定する。図1において模式的に示すように、流量計測手段104によって取得された流量値のデータが器具判定手段116に提供されてもよい。器具判定手段116は、所定の判定条件が満たされる場合、例えば、稼動開始したガス器具、すなわち、使用の開始されたガス器具が、特定のガス器具(例えばファンヒータ)であると判定する。 図2は、ガス器具の使用開始時における流量変化の例を示す図である。図3は、ガス流量の各計測タイミングにおける流量値Q(n)と、各流量値Q(n)に対応する差分値D(n)とを示す図である。図2中、グラフの縦軸は、流量値(L/h)を示し、横軸は、流量値の計測のタイミングを表している。ここでは、計測のタイミングは、一定時間間隔(以下、「サンプリング間隔」ということがある。)であり、その間隔(サンプリング間隔)は、例えば、0.5秒である。図2は、ガス器具の使用開始から8秒間のガス流量の変化を示す。特許文献1において説明されるような、一定時間間隔で取得される流量の変化のパターンに基づくガス器具の判定は、典型的には、8秒程度の期間に取得される複数の流量値に基づいて実行される。この例でも、使用が開始されたガス器具の判定には、ガス器具の稼動開始から8秒程度の期間に亘る流量値を取得する。
図2に示す例では、計測タイミング0および1の間において流量が比較的大きな増大を示している。これは、計測タイミング0においてガス器具の使用が開始されたことに対応している。流量は、計測タイミング0から増大を示した後、計測タイミング2〜4の間において比較的小さな増加率を示し、計測タイミング4および5の間において再び増加率が増大している。したがって、この例では、流量の変化のパターンにおいて、計測タイミング2〜4の間(破線F1により囲まれた部分)に中間安定流量領域が現れている。流量の変化のパターンにおけるこの中間安定流量領域は、緩点火動作が行われたことを反映している。なお、計測タイミング6以降は、流量はほぼ一定に推移しており、安定している。ガス器具の着火後の流量の変化のパターンには一般にこのような流量の安定した安定流量領域が現れる。
上述の特許文献1に記載の技術では、例として、隣接する2つの計測タイミング間における流量値の差の絶対値が20L/h以下となるような流量変化が2回連続した場合に、そのときの流量値の平均を中間安定流量として算出している。図2に例示する流量変化であれば、計測タイミング3および4における流量値の平均が中間安定流量として算出され、ガス器具の判定に利用される。
例えば、器具判定手段116は、特定のファンヒータとして、中間安定流量140〜160L/h、安定流量175〜250L/hという情報が予め記憶されている場合、図2に示す流量変化パターンはこの情報の内容と一致するため、使用しているガス器具はその特定のファンヒータであることを判定することができる。
(ステップ変化の判定)
次に、ステップ変化の判定処理を説明する。
図4は、ファンヒータの流量変化の例を示す図である。図5は、ファンヒータの各計測タイミングにおける流量値Q(n)と、各流量値Q(n)に対応する差分値D(n)とを示す図である。図4中、グラフの縦軸は、流量値(L/h)を示し、横軸は、流量値の計測のタイミングを表している。
上述したように、ファンヒータの着火後の流量の変化のパターンにおいては、流量が安定した安定流量領域が現れる。そして、流量パターンが安定流量になった後、温度の調整等の制御に応じて、流量が短時間で所定量変化するパターンが現れる。この流量の変化パターンは、流量変化を示すグラフにおいて段差として現れ、ステップ変化と呼ばれる。このようなステップ変化を捉えることにより、使用中のガス器具はファンヒータであるとの判定を行うことができる。また、ガス器具の起動時にそのガス器具がファンヒータであると判定していた場合は、その後にステップ変化を検出することにより、その判定の信頼性を高めることができる。
図4および図5を参照して、この例では、計測タイミング29と計測タイミング30との間で、流量が所定量(例えば10L/hより大きく且つ19L/h以下の値)変化するステップ変化が現れている。また、計測タイミング40と計測タイミング41との間で、流量が所定量変化するステップ変化が現れている。
このようなステップ変化を精度良く判定するために、本実施形態の器具判定手段116は、所定の判定条件が成立する場合にステップ変化を判定する。その所定の判定条件は、例えば、
・流量の差分値D(n)が所定回数(例えば6回以上)連続して所定範囲内(例えば、−10≦D(n)≦10L/h)となった後に、基準流量に対する平均流量の変化量が所定流量範囲(例えば、10L/hより大きく且つ25.2L/h以下の範囲)になり、且つ、
・平均流量の変化量が所定流量範囲(例えば、10L/hより大きく且つ25.2L/h以下の範囲)になったときの平均流量の算出に用いられた所定の2つの流量値の間の差分値D(n)が第1所定値(例えば10L/h)以下となる、
判定条件である。
器具判定手段116は、特定したファンヒータの最大流量に基づいて所定流量範囲を設定する。例えば、特定したファンヒータの最大流量が250L/hである場合、その概ね10%になる値を所定流量範囲の上限に設定する。
基準流量は、ステップ変化の判定において用いる基準となる流量である。器具判定手段116は、複数種類のファンヒータごとの基準流量を予め保持している。また、後述するように、流量変化に基づいて基準流量を取得したり更新したりすることができる。
ここでは基準流量を203.7L/hとする。ステップ変化の判定において、器具判定手段116は、連続する3つの計測タイミングで得られた3つの流量値の平均流量を順次計算する。そして、基準流量に対する平均流量の変化量が10L/hより大きく且つ25.2L/h以下の値になった場合、その直前の流量の差分値D(n)が6回以上連続して−10≦D(n)≦10L/hとなるか判定する。
図4および図5に示す例では、連続する3つの計測タイミング30、31、32の流量189L/h、192L/h、191L/hの平均流量は190.7L/hとなる。基準流量203.7L/hと平均流量190.7L/hとの差は、13L/hとなる。そして、その直前の流量の複数の差分値D(n)、例えば計測タイミング24から29の間の差分値D(n)は全て−10≦D(n)≦10L/hとなる。そして、3つの計測タイミング30、31、32の流量189L/h、192L/h、191L/hの間の2つの流量の差分値D(n)は10L/h以下となる。これにより、器具判定手段116は、計測タイミング29と計測タイミング30との間の流量変化はステップ変化であると判定する。
本実施形態では、基準流量に対する平均流量の変化量が10L/hより大きく且つ25.2L/h以下の値になった場合、その直前の流量の差分値D(n)が6回以上連続して−10≦D(n)≦10L/hとなるかを判定している。また、3つの計測タイミング30、31、32の流量189L/h、192L/h、191L/hの間の2つの流量の差分値D(n)が10L/h以下となるかを判定している。これらの判定をステップ変化の判定において行うことにより、流量が大きく乱れているときの流量変化を誤ってステップ変化と判定することを抑制することができる。
次に、基準流量の取得方法の例を説明する。器具判定手段116は、例えば、上記のステップ変化の判定条件が所定時間(例えば10秒以上)成立しない場合において、その所定時間の末尾の所定個数(例えば3個)の流量値の平均流量を基準流量として取得する。また、上記のステップ変化の判定条件が所定時間(例えば10秒以上)成立しない場合において、その所定時間の末尾の所定個数(例えば3個)の流量値の最大値と最小値の差が第2所定値(例えば4L/h)未満の場合に、基準流量を更新する。図4および図5に示す例では、計測タイミング6から25の間(10秒間)において、この条件が満たされる。そのため、器具判定手段116は、計測タイミング23から25の3個の流量値の平均流量203.7L/hを基準流量として取得する。この基準流量は、ステップ変化の判定に用いられる。
器具判定手段116は、ステップ変化の判定条件が成立してステップ変化を判定した場合は、基準流量を更新する。例えば、計測タイミング29と計測タイミング30との間の流量変化をステップ変化であると判定した場合、計測タイミング30、31、32の流量平均190.7L/hの値に基準流量を更新する。器具判定手段116は、この更新した基準流量を用いて、ステップ変化の判定処理を継続する。そして、計測タイミング40と計測タイミング41との間の流量変化をステップ変化であるとさらに判定することができる。判定処理の手順は上記と同じであるため、ここではその詳細な説明は省略する。
本実施形態では、ステップ変化ではない別の要因による流量変化を、誤ってステップ変化と判定してしまうことを抑制することができ、ステップ変化の判定精度を高くすることができる。
上述の例では、流量値から算出される差分値を用いて、ステップ変化の判定を行っている。ステップ変化の判定は、差分値を直接用いて行ってもよいし、差分値を傾斜度に換算して行ってもよい。傾斜度は、流量値から算出される差分値の絶対値に応じて定められる。
再び図1を参照する。図1に例示するガスメータ100は、変換表保持手段110および差分値変換手段112を有している。変換表保持手段110は、上述の差分値D(n)の大きさに応じた複数の区分と各区分に応じて決められた傾斜度とが対応付けられた変換表110aを保持している。図6は、変換表110aの一例を示す図である。
差分値変換手段112は、演算手段108から差分値D(n)を取得し、変換表保持手段110に保持されている変換表110aを参照することにより、差分値D(n)を、対応する傾斜度C(n)に変換する。各計測タイミングに対応する傾斜度C(n)に関するデータは、差分値変換手段112から器具判定手段116に出力される。
図7は、ファンヒータの各計測タイミングにおける流量値Q(n)と、各流量値Q(n)に対応する差分値D(n)と、各差分値D(n)に対応する傾斜度とを示す図である。このような傾斜度を用いてステップ変化を判定する場合、判定条件は、例えば、
・傾斜度1および2の少なくとも一方が所定回数(例えば6回以上)連続した後に、基準流量に対する平均流量の変化量が傾斜度3および4の流量範囲(10L/hより大きく且つ25.2L/h以下の範囲)になり、且つ、
・平均流量の変化量が傾斜度3および4の流量範囲になったときの平均流量の算出に用いられた所定の2つの流量値の間の差分値D(n)の傾斜度が1または2となる、
判定条件である。このような判定条件においても、上記と同様の判定処理の手順を実行することにより、ステップ変化を判定することができる。
(ハードウェア構成)
図8は、ガスメータ100のハードウェア構成の一例を示す。図8に例示する構成において、ガスメータ100は、中央演算回路(CPU)210と、メモリ220と、流量計204と、遮断装置222とを有している。流量計204は、図1に示す流量計測手段104の一例であり、公知の流量計、例えば、超音波流量計であり得る。遮断装置222は、図1に示す遮断手段122の一例であり、公知の遮断装置、例えば、遮断弁を用い得る。
CPU210は、メモリ220に格納されたコンピュータプログラム221を実行する。コンピュータプログラム221には、上述した各種の処理が記述されている。CPU210は、例えば、図1に示す演算手段108、差分値変換手段112および器具判定手段116の各種処理を実行する。メモリ220は、典型的には、RAMおよびROMを含み、例えば、図1に示す保持手段106および変換表保持手段110に対応する。差分値変換手段112および/または器具判定手段116が、メモリ220をその一部に含んでいても構わない。なお、ガスの遮断の判断の基準値は、メモリ220に格納され得る。
演算手段108、差分値変換手段112および器具判定手段116の各々は、単一のプロセッサ(CPU210)の一部であってもよい。制御手段105が、複数のプロセッサの集合によって実現されてもよい。制御手段105は、1以上のメモリ、周辺回路などを含んでいてもよい。制御手段105の外部に、1以上のメモリが配置されてもよい。例えば、保持手段106が、制御手段105の外部に配置されていてもよい。CPU210とメモリ220を用いて上述した各種処理を実行することにより、精度良く器具の動作を判定することができる。
以上、本発明の実施形態を説明した。上述の実施形態の説明は、本発明の例示であり、本発明を限定するものではない。また、上述の実施形態で説明した各構成要素を適宜組み合わせた実施形態も可能である。本発明は、特許請求の範囲またはその均等の範囲において、改変、置き換え、付加および省略などが可能である。
本発明の実施形態は、ガスの流量の変化を検出することにより、ガス器具の動作を判定する技術分野において特に有用である。
13〜15 ガス器具
100 ガスメータ
102 流路
104 流量計測手段
105 制御手段
106 保持手段
108 演算手段
116 器具判定手段
122 遮断手段

Claims (5)

  1. 流路内を流れるガスの流量を一定時間間隔で計測する流量計測手段と、
    連続する2つの計測タイミングの流量値の間の差分値を算出する演算手段と、
    所定個数の流量値の平均流量と前記差分値とに基づいてガス器具の特定の動作を判定する判定手段と、
    を備え、
    前記判定手段は、前記差分値が所定回数連続して所定範囲内となった後に、基準流量に対する前記平均流量の変化量が所定流量範囲になり、且つ、前記平均流量の変化量が前記所定流量範囲になったときの平均流量の算出に用いられた所定の2つの流量値の間の差分値が第1所定値以下である判定条件が成立する場合に、前記ガス器具の特定の動作を判定する流量計測装置。
  2. 前記判定手段は、前記判定条件が所定時間成立しない場合における前記所定個数の流量値の平均流量を前記基準流量とする、請求項1に記載の流量計測装置。
  3. 前記判定手段は、前記判定条件が前記所定時間成立しない場合における前記所定個数の流量値の最大値と最小値の差が第2所定値未満の場合に、前記基準流量を更新する、請求項2に記載の流量計測装置。
  4. 前記判定手段は、前記特定のガス器具の最大流量に基づいて前記所定流量範囲を設定する、請求項1から3のいずれかに記載の流量計測装置。
  5. 前記判定手段は、前記判定条件が成立して前記ガス器具の前記特定の動作を判定した場合は、前記基準流量を更新する、請求項1から4のいずれかに記載の流量計測装置。
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