JP6917504B2 - 樹脂複合体の製造方法 - Google Patents

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本発明は、樹脂複合体の製造方法に関し、より詳しくは、樹脂発泡体で構成された芯材と、樹脂と繊維とを含むシート状の繊維強化樹脂材で構成された繊維強化樹脂層とを備えた樹脂複合体を製造するための製造方法に関する。
従来、樹脂発泡体で構成された芯材と、樹脂と繊維とを含むシート状の繊維強化樹脂材で構成された繊維強化樹脂層とを備え、前記芯材が前記繊維強化樹脂層で覆われている樹脂複合体は、外殻となる繊維強化樹脂層が高い強度を有し、コアとなる芯材が軽量であるために優れた軽量性と強度との両立が求められる用途などにおいて広く利用されている。
この種の樹脂複合体の製造方法としては、樹脂発泡体の表面に繊維強化樹脂材を仮接着して予備成形体を作製し、該予備成形体を熱プレスする方法(下記特許文献1参照)が知られている。
この種の製造方法では、例えば、雄型部材と雌型部材との2つの成形部材を備えた成形型を使って熱プレスが実施されている。
樹脂複合体は、上記のような方法とは別の方法でも作製されている。
この“別の方法”としては、繊維強化樹脂層を形成させるための繊維を樹脂発泡体に積層して予備成形体を作製し、該予備成形体の繊維に後から樹脂を含浸させる方法(下記特許文献2参照)などが知られている。
特開2018− 53037号公報 特開2007−269015号公報
前述のような方法で作製される樹脂複合体では、繊維強化樹脂層の表面にボイドと称される気泡が見られたり、樹脂不足によって繊維が露出した箇所が形成されたりすることがある。
前述のような方法の内、後者の方法では、繊維全体に樹脂が行きわたり難く、ボイドや樹脂不足の問題が生じ易い。
この後者の方法に比べると、前者の方法は、予め繊維強化樹脂材に樹脂が含浸されているためボイドや樹脂不足の問題が生じ難い。
しかしながら、前者の方法でもボイドが全く生じないわけではない。
近年、このような樹脂複合体は、より高い外観性能を要求される用途への要望が増えており、ボイドの発生について更なる改善が求められている。
そこで本発明は、樹脂と繊維とを含むシート状の繊維強化樹脂材を用いる樹脂複合体の製造方法において、ボイドが生じ難い方法を提供することを課題としている。
上記課題を解決するための本発明は、樹脂と繊維とを含むシート状の繊維強化樹脂材で構成された繊維強化樹脂層と、樹脂発泡体で構成された芯材とを備え、該芯材が前記繊維強化樹脂層で覆われている樹脂複合体を製造すべく前記樹脂発泡体に前記繊維強化樹脂材を積層して前記樹脂発泡体と前記繊維強化樹脂材とを一体化させる複合化工程が実施される樹脂複合体の製造方法であって、
前記複合化工程では、製造される前記樹脂複合体の少なくとも一部の表面形状に対応した成形面を有する成形部材が用いられ、
該複合化工程では、
前記繊維強化樹脂材を前記成形面に密着させる第1工程と、
前記繊維強化樹脂材が前記樹脂発泡体に向けて加圧されて該樹脂発泡体と一体化される第2工程と、が実施され、
前記第2工程では、前記成形面に密着している前記繊維強化樹脂材と前記樹脂発泡体とが一体化される樹脂複合体の製造方法を提供する。
本発明の樹脂複合体の製造方法では、製造される樹脂複合体の繊維強化樹脂層の表面におけるボイドの発生が抑制され得る。
一形態の樹脂複合体を示した概略斜視図。 樹脂複合体の概略断面図(図1のII−II線矢視断面図)。 樹脂複合体の芯材を構成するために用いられる樹脂発泡体を示した概略斜視図。 樹脂複合体の繊維強化樹脂層(第1繊維強化樹脂層)を構成するために用いられる繊維強化樹脂材(第1繊維強化樹脂材)を示した概略平面図。 樹脂複合体の繊維強化樹脂層(第2繊維強化樹脂層)を構成するために用いられる繊維強化樹脂材(第2繊維強化樹脂材)を示した概略平面図。 樹脂複合体の製造に用いられる成形型を示した一部切欠き斜視断面図。 成形部材を用いた第1工程の一例を示した概略図。 成形部材を用いた第1工程の他の例を示した概略図。 樹脂複合体を製造する方法を示した概略図。 予備成形体を作製する前工程を示した概略図。 樹脂複合体を製造する第2の方法を示した概略図。
以下に本発明の実施の形態について図を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の製造方法によって作製される樹脂複合体の一態様を例示した概略斜視図である。
なお、以下においては、図1における横方向(矢印Xの方向)を“横方向”、“幅方向”、又は、“左右方向”と称し、奥行き方向(矢印Yの方向)を“縦方向”、“長さ方向”、又は、“前後方向”と称する場合がある。
また、以下においては、この横方向Xと奥行き方向Yとに平行する平面に沿った方向を“水平方向”と称し、前記平面に対して直交する方向(矢印Zの方向)を“厚み方向”、“上下方向”、“高さ方向”又は“垂直方向”などと称する場合がある。
図1とその断面図(図1のII−II線矢視断面図)である図2に示すように、本実施形態で作製される樹脂複合体Aは、逆四角錐台(逆切頭四角錐)形状を有する本体部Axと、該本体部Axの上部の外周縁に沿って立設された鍔部Ayとを備えている。
前記本体部Axは、平面視における形状が矩形となって水平方向に広がる底面Ax1と、平面視における形状が該底面Ax1よりも一回り大きな矩形となって前記底面Ax1の上方において水平方向に広がる天面Ax2と、前記底面Ax1の4辺と前記天面Ax2の4辺とをそれぞれ結ぶ4つの側面Ax3とを備えている。
前記鍔部Ayは、前記本体部Axの4つの前記側面Ax3をそれぞれ前記天面Ax2よりも上方に一定高さで延設した状態となるように形成されている。
即ち、前記鍔部Ayは、上方に向けて外広がりとなるように形成されており、該鍔部Ayと前記天面Ax2とで画定される空間は逆四角錐台形状となっている。
言い換えると、本実施形態の樹脂複合体Aは、逆四角錐台形状に凹入した凹入部Aaが上面側に形成されている。
本実施形態の樹脂複合体Aは、芯材A1と、該芯材A1の表面に積層された繊維強化樹脂層A2とを有している。
より詳しくは、本実施形態の樹脂複合体Aは、図3に示すような樹脂発泡体A1’で構成された芯材A1と、樹脂と繊維とを含むシート状の繊維強化樹脂材A2’(図4、図5)で構成された繊維強化樹脂層A2とを備えている。
本実施形態の樹脂複合体Aは、前記本体部Axよりも一回り小さな逆四角錐台形状を有する芯材A1と、該芯材A1に上側から積層されている第1繊維強化樹脂層A21と、前記芯材A1に下側から積層されている第2繊維強化樹脂層A22とを備えている。
前記第1繊維強化樹脂層A21は、前記本体部Axの天面Ax2と前記鍔部Ayの内面Ay1とを構成している。
前記第2繊維強化樹脂層A22は、前記本体部Axの底面Ax1と側面Ax3と前記鍔部Ayの外面Ay2とを構成している。
即ち、本実施形態の前記鍔部Ayは、前記芯材A1が設けられておらず、前記第1繊維強化樹脂層A21と前記第2繊維強化樹脂層A22とが直接積層されている。
本実施形態の前記芯材A1を構成する樹脂発泡体A1’は、材質や構造などが特に限定されない。
前記樹脂発泡体A1’は、ビーズ発泡成形体であっても、押出発泡法によって作製されたシートやボードであってもよい。
前記樹脂発泡体A1’は、発泡剤を含んだ樹脂塊を発泡させた発泡ブロックなどであってもよい。
樹脂発泡体A1’は、上記のようなものに対して二次加工(例えば、切削加工やプレス成形加工など)が施されたものであってもよい。
本実施形態における前記樹脂発泡体A1’は、種々の形状のものが簡便に得られることからビーズ発泡成形体であることが好ましい。
ビーズ発泡成形体は、複数の樹脂発泡粒子(A11,A12・・・)どうしが融着されているため高い発泡倍率でありながら優れた強度を発揮する点においても好適である。
前記樹脂発泡体A1’を構成する樹脂は、特に限定されず、例えば、ポリカーボネート樹脂;ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリ乳酸樹脂などのポリエステル樹脂;GPPS、HIPS、ポリαメチルスチレン樹脂、スチレン−アクリロニトリル共重合体樹脂などのスチレン系樹脂;ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、COP、COCなどのオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂などが挙げられる。
前記樹脂発泡体A1’を構成する樹脂は、ポリアミド樹脂(PA)、ポリエーテルイミド樹脂(PEI)、ポリエーテルスルホン樹脂(PESU)、ポリフェニルスルホン樹脂(PPSU)、ポリスルホン樹脂(PSU)などのエンジニアリングプラスチックであってもよい。
前記樹脂発泡体A1’は、単一の樹脂で構成されても2種以上の樹脂を含んでいてもよい。
前記樹脂発泡体A1’は、高い強度を有する点において、ポリエチレンテレフタレート樹脂製であるか、又は、ポリカーボネート樹脂製であることが好ましい。
即ち、本実施形態の樹脂発泡体A1’は、ポリエチレンテレフタレート樹脂製のビーズ発泡成形体であるか、又は、ポリカーボネート樹脂製のビーズ発泡成形体であるかであることが特に好ましい。
前記樹脂発泡体A1’としては、例えば、発泡倍率が10倍以上100倍以下のものを用いることができる。
前記樹脂発泡体A1’の発泡倍率は、20倍以上であることが好ましく、30倍以上であることがより好ましく、40倍以上であることがさらに好ましい。
前記繊維強化樹脂層A2が積層された後の前記芯材A1もこのような発泡倍率を有していることが好ましい。
即ち、前記芯材A1の発泡倍率は、10倍以上100倍以下とすることができ、20倍以上であることが好ましく、30倍以上であることがより好ましく、40倍以上であることがさらに好ましい。
尚、発泡倍率とは、前記樹脂発泡体A1’を構成する樹脂の非発泡状態での密度を前記樹脂発泡体A1’や前記芯材A1の見掛け密度で除して求めることができる。
樹脂の非発泡状態での密度は、JIS K7112:1999「プラスチック−非発泡プラスチックの密度及び比重の測定方法」に記載のA法(水中置換法)によって求めることができる。
樹脂発泡体A1’や前記芯材A1の見掛け密度は、JIS K7222:2005「発泡プラスチック及びゴム−見掛け密度の求め方」記載の方法で測定できる。
より詳しくは、前記樹脂発泡体A1’や前記芯材A1から、100cm以上の試験片を材料の元のセル構造を変えない様に切断し、その質量を測定した上で、見掛け密度は、次式により算出される。
尚、試験片としては、原則的には、作製した後72時間以上経過した樹脂発泡体や樹脂複合体から切り出し、温度23±2℃、湿度50±5%の雰囲気下に16時間以上放置したものを用いる。

見掛け密度(kg/m)=試験片質量(g)/試験片体積(mm)×10
前記芯材A1に積層される前記第1繊維強化樹脂層A21と前記第2繊維強化樹脂層A22とは、材質や厚みが共通していても異なっていてもよい。
本実施形態での前記第1繊維強化樹脂層A21は、図4に示すような第1繊維強化樹脂材A21’で構成されており、前記第2繊維強化樹脂層A22は、図5に示すような第2繊維強化樹脂材A22’で構成されている。
前記第1繊維強化樹脂材A21’と前記第2繊維強化樹脂材A22’とのそれぞれは、単層構造であっても積層構造を有していてもよい。
前記第1繊維強化樹脂材A21’や前記第2繊維強化樹脂材A22’は、前記繊維が短繊維の状態で含まれていても連続繊維の状態で含まれていてもよい。
前記繊維は、紡績糸となって前記第1繊維強化樹脂材A21’や前記第2繊維強化樹脂材A22’に含まれていてもフィラメント糸となって前記第1繊維強化樹脂材A21’や前記第2繊維強化樹脂材A22’に含まれていてもよい。
前記繊維は、前記第1繊維強化樹脂材A21’や前記第2繊維強化樹脂材A22’において不織布や織布を構成していてもよい。
本実施形態における前記第1繊維強化樹脂材A21’や前記第2繊維強化樹脂材A22’は、前記繊維で構成された不織布や織布などの基材シートを有していることが好ましく、前記樹脂が該基材シートに含浸されていることが好ましい。
前記基材シートが、織物である場合、織り方としては、例えば、平織、綾織、朱子織などのいずれでもよい。
前記基材シートは、連続繊維が一方向にのみ引き揃えられたものであってもよい。
即ち、前記第1繊維強化樹脂材A21’や前記第2繊維強化樹脂材A22’は、UD(Uni Direction)などと称されるものであってもよい。
本実施形態の前記繊維は、ガラス繊維、カーボン繊維、炭化ケイ素繊維、アルミナ繊維、チラノ繊維、玄武岩繊維、ステンレス繊維、スチール繊維などの無機繊維;アラミド繊維、ポリエチレン繊維、ポリパラフェニレンベンズオキサドール(PBO)繊維などの有機繊維;ボロン繊維などが挙げられる。
該繊維は、一種単独で用いられてもよく、二種以上が併用されてもよい。
本実施形態の前記第1繊維強化樹脂材A21’や前記第2繊維強化樹脂材A22’は、炭素繊維で構成された1又は2以上の基材シートと、ガラス繊維で構成された1又は2以上の基材シートとが積層された状態のものであってもよい。
前記繊維とともに前記第1繊維強化樹脂材A21’や前記第2繊維強化樹脂材A22’に含まれる樹脂は、熱可塑性樹脂であっても熱硬化性樹脂であってもよい。
熱硬化性樹脂としては、特に限定されず、例えば、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコン樹脂、マレイミド樹脂、ビニルエステル樹脂、シアン酸エステル樹脂、マレイミド樹脂とシアン酸エステル樹脂とを予備重合した樹脂などが挙げられる。
前記熱可塑性樹脂としては、特に限定されず、例えば、ポリエステル樹脂、オレフィン系樹脂、ポリアミド樹脂(PA)、アクリル系樹脂などが挙げられる。
前記第1繊維強化樹脂材A21’や前記第2繊維強化樹脂材A22’に含まれる樹脂は、一種単独である必要は無く、二種以上であってもよい。
前記第1繊維強化樹脂材A21’や前記第2繊維強化樹脂材A22’は、1種類以上の熱硬化性樹脂と1種類以上の熱可塑性樹脂とを含んでいてもよい。
前記第1繊維強化樹脂材A21’や前記第2繊維強化樹脂材A22’には、耐熱性や強度に優れる点において熱硬化性樹脂が含まれていることが好ましく、エポキシ樹脂が含まれていることが好ましい。
前記エポキシ樹脂としては、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールフルオレン型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、環状脂肪族型エポキシ樹脂、長鎖脂肪族型エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂などが挙げられる。
前記エポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールフルオレン型エポキシ樹脂が好ましい。
前記第1繊維強化樹脂材A21’や前記第2繊維強化樹脂材A22’にエポキシ樹脂を含有させる場合、該エポキシ樹脂とともに硬化剤を含有させることが好ましい。
該硬化剤としては、特に限定されず、例えば、アミン系硬化剤、イミダゾール系硬化剤、フェノール樹脂系硬化剤、酸無水物系硬化剤などが挙げられる。
該硬化剤は、一種単独で前記第1繊維強化樹脂材A21’や前記第2繊維強化樹脂材A22’に含まれる必要は無く、二種以上が含まれていてもよい。
前記第1繊維強化樹脂材A21’や前記第2繊維強化樹脂材A22’には、上記以外に各種添加剤が含まれていてもよい。
該添加剤としては、例えば、抗菌剤、滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤、耐候剤、難燃剤、フィラー、顔料などが挙げられる。
(第1の実施形態)
樹脂複合体の製造方法に係る第1の実施形態として、上記のような樹脂複合体Aを作製する場合を例に以下に説明する。
本実施形態においては、このような樹脂複合体Aを製造すべく前記樹脂発泡体A1’の表面に前記繊維強化樹脂材A2’を積層する複合化工程を実施する。
本実施形態での前記複合化工程では、製造される前記樹脂複合体の少なくとも一部の表面形状に対応した成形面を有する成形部材を用いる。
本実施形態においては、前記成形面を備えた前記成形部材として、第1成形部材と第2成形部材とを含む2以上の前記成形部材が用いられている。
具体的には、図6に示すように、本実施形態においては、前記第1成形部材として前記雌型部材Myが用いられ、前記第2成形部材として前記雄型部材Mxが用いられている。
前記雄型部材Mxと前記雌型部材Myとは、本実施形態においては、対になって1つの成形型Mを構成している。
尚、前記樹脂複合体が単なるサンドイッチパネルのようなものである場合、前記成形部材としては、単なる平板状のプレスプレートであってもよい。
本実施形態における前記雄型部材Mxは、前記本体部Axの天面Ax2と前記鍔部Ayの内面Ay1とに対応した成形面Mx1を有している。
即ち、前記雄型部材Mxは、前記凹入部Aaに対応する逆四角錐台形状の凸部Mxaを有している。
本実施形態における前記雌型部材Myは、前記本体部Axの底面Ax1、側面A3、及び、前記鍔部Ayの外面Ay2に対応した成形面My1を有している。
即ち、前記雌型部材Myは、前記本体部Axに対応する逆四角錐台形状に凹入した凹部Myaを有している。
本実施形態における前記成形型Mでは、前記雄型部材Mxと前記雌型部材Myとが上下に対向するように配されている。
前記雄型部材Mxは、前記凸部Mxaが下面側に向けて突出した状態で前記雌型部材Myの上方に位置している。
一方で、前記雌型部材Myは、前記凹部Myaが上方に向けて開口した状態となって前記雄型部材Mxの下方に位置している。
即ち、本実施形態の成形型Mでは、前記雄型部材Mxと前記雌型部材Myとを上下方向に接近させてこれらを当接させることで閉型状態となるように構成されており、該閉型状態において内部に前記樹脂複合体Aの形状に対応した成形空間Mvが形成されるように構成されている。
言い換えると本実施形態の成形型Mは、前記雄型部材Mxと前記雌型部材Myとが互いの成形面が上下方向に対向するように配されており、前記雄型部材Mxと前記雌型部材Myとを上下方向に接近させて前記樹脂発泡体A1’に向けての前記繊維強化樹脂材A2’の加圧が実施されるように構成されている。
以下においては、図1に示すような樹脂複合体Aを製造する製造方法について説明する。
本実施形態における製造方法では、前述のような樹脂複合体Aが作製される。
即ち、本実施形態の製造方法では、樹脂と繊維とを含むシート状の繊維強化樹脂材A2’で構成された繊維強化樹脂層A2と、樹脂発泡体A1’で構成された芯材A1とを備え、該芯材A1が前記繊維強化樹脂層A2で覆われている樹脂複合体Aが製造される。
本実施形態の製造方法では、前記樹脂発泡体A1’に前記繊維強化樹脂材A2’を積層して前記樹脂発泡体A1’と前記繊維強化樹脂材A2’とを一体化させる複合化工程が実施される。
本実施形態の前記複合化工程では、前記繊維強化樹脂材を前記成形面に密着させる第1工程と、前記繊維強化樹脂材が前記樹脂発泡体に向けて加圧されて該樹脂発泡体と一体化される第2工程と、が実施され。
前記第2工程が前記第1工程の後に実施される。
該第2工程では、第1工程によって前記成形面に密着している状態となった前記繊維強化樹脂材と前記樹脂発泡体とが一体化される。
先述のように本実施形態においては、前記成形面を備えた前記成形部材として、第1成形部材と第2成形部材とを含む2以上の前記成形部材が用いられており、前記第1成形部材として前記雌型部材Myが用いられ、前記第2成形部材として前記雄型部材Mxが用いられている。
本実施形態においては、これらの2以上の前記成形部材が用いられ、且つ、前記繊維強化樹脂材として、前記複合化工程で前記雄型部材Mxによって前記樹脂発泡体A1’に向けて加圧される第1繊維強化樹脂材A21’と、前記雌型部材Myによって前記樹脂発泡体A1’に向けて加圧される第2繊維強化樹脂材とが用いられている。
本実施形態における前記複合化工程の前記第1工程では、前記雄型部材Mxの成形面Mx1への第1繊維強化樹脂材A21’の密着と、前記雌型部材Myの成形面My1への第2繊維強化樹脂材A22’の密着とがそれぞれ実施される。
そして、本実施形態における前記第2工程では、後述するように、前記第1繊維強化樹脂材A21’の前記樹脂発泡体A1’への積層一体化と、該樹脂発泡体A1’への前記第2繊維強化樹脂材A22’の積層一体化とが同時に実施される。
本実施形態における前記第1工程は、少なくとも前記成形面と前記繊維強化樹脂材との間の圧力が大気圧以下となる減圧環境で実施されることが好ましい。
このような好ましい態様によれば、前記成形面と前記繊維強化樹脂材との間の密着性が高まり、繊維強化樹脂層の表面にボイドが形成されたりするおそれをより効果的に抑制することができる。
本実施形態における前記雄型部材Mxは、上記のような好ましい態様での第1工程が容易に実施し得るように前記成形面Mx1において開口し、且つ、当該雄型部材Mxを厚み方向(上下方向)に貫通する貫通孔Mxhを有している。
該貫通孔Mxhは、前記成形面Mx1に前記第1繊維強化樹脂材A21’を当接させた状態において該第1繊維強化樹脂材A21’と前記成形面Mx1との間の空気を吸い出すための空気の流通経路として機能する。
本実施形態における前記雌型部材Myは、前記雄型部材Mxと同様に前記成形面My1において開口し、且つ、雌型部材Myを厚み方向(上下方向)に貫通する貫通孔Myhを有している。
該貫通孔Myhは、雄型部材Mxでの貫通孔Mxhと同様に前記成形面My1に前記第2繊維強化樹脂材A22’を当接させた状態において該第2繊維強化樹脂材A22’と前記成形面My1との間の空気を吸い出すための空気の流通経路として機能する。
前記第1工程で前記繊維強化樹脂材A2’を成形面に密着させる際には、該繊維強化樹脂材A2’の一面側を前記成形面に当接させつつ該繊維強化樹脂材A2’の他面側から背圧を加える方法を採用することができる。
本実施形態においては、前記繊維強化樹脂材A2’と接する領域内に開口した貫通孔(Mxh,Myh)を有する雄型部材Mxや雌型部材Myを用いるため、該貫通孔(Mxh,Myh)を通じて繊維強化樹脂材A2’と成形面との間の空気を排出することでこれらの間に生じる吸着力を前記背圧とともに繊維強化樹脂材A2’と成形面との密着に有効利用することができる。
上記のような効果をより顕著に発揮させる上において、図7に示すように、前記繊維強化樹脂材A2’よりも面積の大きな非通気性のシートBSが用いられて前記第1工程が実施されることが好ましい。
前記第1工程は、前記成形面が前記シートBSで覆われ、且つ、該シートBSと前記成形面との間に前記繊維強化樹脂材A2’が配された状態で実施されことが好ましい。
このことにより、前記第1工程では、前記シートBSと前記成形面との間に存在する空気が排出され前記減圧環境が形成される。
このような好ましい態様によれば、前記雄型部材Mxでは、前記シートBSが非通気性であるために、該シートBSと雄型部材Mxとの間に形成される空間は、前記貫通孔Mxh以外には空気の出入りが出来ない実質的に閉じられた状態になる。
このような態様においては、前記貫通孔Mxhを通じ、前記空間の空気が空間外に排出されることでシートBSによって覆われている空間と外部空間との間に概ね大気圧に匹敵する圧力差が生じる。
そして、前記シートBSと前記成形面Mx1(前記凸部Mxa)との間には前記第1繊維強化樹脂材A21’が介在しているため該第1繊維強化樹脂材A21’に前記シートBSで背圧を加えることができ、該第1繊維強化樹脂材A21’と前記成形面Mx1との密着性を向上させることができる。
前記雌型部材Myでも前記雄型部材Mxと同じく、第2繊維強化樹脂材A22’に背圧を加えることができるため、該第2繊維強化樹脂材A22’を前記凹部Mxy(成形面My1)に対してより密着した状態とすることができる。
前記第1工程において上記効果をより顕著に発揮させる上で、前記シートBSで覆われている空間は、絶対圧で20kPa以下となるように減圧されることが好ましく、5kPa以下に減圧されることがより好ましく、1kPa以下に減圧されることが特に好ましい。
前記第1工程では、前記シートBSの背面側を大気圧よりも高い圧力とすることで上記のような効果がより顕著に発揮され得る。
その場合、例えば、前記凸部Mxaの外周縁よりも外側を周回可能な周長を有し、前記凸部Mxaの突出高さよりも厚い環状のシール材SRを用い、前記シートBSで覆われている前記凸部Mxaを包囲するように前記シール材SRを前記雄型部材Mxに配するとともに前記シール材SRよりも面積の大きい板状体を前記雄型部材Mxとは反対側からシール材SRに当接させて該シール材SRの内側に空間を形成し、該空間に前記板状体に設けた貫通孔を通じて空気を送り込むなどすれば前記シートBSの背面側を加圧状態とすることができる。
前記雌型部材Myについても同様の方法で前記シートBSの背面側を加圧状態にすることができる。
即ち、前記凹部Myaの開口縁よりも外側を周回可能な周長を有する環状のシール材SRを用い、前記シートBSで覆われた状態の前記凹部Myaの開口を包囲するように前記シール材SRを前記雌型部材Myに配するとともに前記シール材SRよりも面積の大きい板状体を前記雌型部材Myとは反対側からシール材SRに当接させて該シール材SRの内側に空間を形成し、該空間に前記板状体に設けた貫通孔を通じて空気を送り込むなどすれば前記シートBSの背面側を加圧状態とすることができる。
加圧状態とする前記空間部の圧力は、絶対圧で0.05MPa以上とすることが好ましく、0.07MPa以上であることがより好ましく0.09MPa以上であることが特に好ましい。
尚、シール材SRの強度などの関係上、該圧力を過大にすることは好ましいことではない。
そのため、前記圧力は、絶対圧で0.5MPa以下であることが好ましく、0.4MPa以下であることがより好ましい。
前記成形面と前記繊維強化樹脂材A2’との間に作用する圧力も上記のような値であることが好ましい。
このような圧力で加圧する時間は、ボイドの少ない樹脂複合体をより確実に得る上では、1分間以上であることが好ましく、5分間以上であることがより好ましい。
生産効率の観点からは、該時間は、30分以下であることが好ましい。
前記雄型部材Mxに対して用いるシール材SRと前記雌型部材Myに対して用いる前記シール材SRは、環状でなくても紐状であってもよい。
前記シートBSへの背圧を加えるための加圧は、図8に示すように、一つのシール材FLを用いて前記雄型部材Mxと前記雌型部材Myとの両方において同時に実施してもよい。
図8に示した例では、矩形枠状のシール材FLを前記雄型部材Mxと前記雌型部材Myとの間に挟み込んでこれらの間に閉じた空間VPを形成し、該空間VPに空気を送り込んでシートBSを背面側から加圧している。
シートBSを背面側から加圧するためには、空気に換えて窒素などの別の気体を前記空間VPに導入してもよく、気体に限らず水などの液体を前記空間VPに導入してもよい。
先述のように、本実施形態においては、第2工程において前記第1繊維強化樹脂材の前記樹脂発泡体への積層一体化と、該樹脂発泡体への前記第2繊維強化樹脂材の積層一体化とが同時に実施される。
即ち、本実施形態における前記複合化工程では、前記成形面を備えた前記成形部材として、第1成形部材(雄型部材Mx)と第2成形部材(雌型部材My)とを含む2以上の前記成形部材が用いられ、且つ、前記繊維強化樹脂材A2’として、前記第1成形部材によって前記樹脂発泡体A1’に向けて加圧される第1繊維強化樹脂材A21’と、前記第2成形部材によって前記樹脂発泡体A1’に向けて加圧される第2繊維強化樹脂材A22’とが用いられ、前記第1工程では、前記第1成形部材の成形面(Mx1)への第1繊維強化樹脂材A21’の密着と、前記第2成形部材の成形面(My1)への第2繊維強化樹脂材A22’の密着とがそれぞれ実施され、第2工程では、前記第1繊維強化樹脂材A21’の前記樹脂発泡体A1’への積層一体化と、該樹脂発泡体A1’への前記第2繊維強化樹脂材A22’の積層一体化とが同時に実施される。
従って、本実施形態の製造方法は、工程数を削減でき、樹脂複合体Aの製造に要する手間が削減可能になるという利点を有する。
図8に示したような態様での前記第1工程では、前記第1成形部材(雄型部材Mx)の成形面(Mx1)への第1繊維強化樹脂材A21’の密着と、前記第2成形部材(雌型部材My)の成形面(My1)への第2繊維強化樹脂材A22’の密着とを同時に実施する方法は図8に例示の方法に限定されず、種々の態様によって実施可能である。
前記第1工程において成形面に密着した繊維強化樹脂材A2’は、成形面との間に空気が介在するおそれが低いため、樹脂発泡体A1’に貼り合されて樹脂複合体Aの表面における繊維強化樹脂層A2を形成した際にボイドなどを生じ難くなる。
該第1工程の後は、図9に示すように前記成形面に密着した前記繊維強化樹脂材A2’が前記成形部材によって前記樹脂発泡体A1’に向けて加圧される第2工程が実施されて樹脂複合体Aが作製される。
本実施形態の第2工程では、第1繊維強化樹脂材A21’が成形面Mx1に密着した雄型部材Mxと第2繊維強化樹脂材A22’が成形面My1に密着した雌型部材Myとの間に前記芯材A1となる樹脂発泡体A1’を収容し(図9上断)、前記雄型部材Mxと前記雌型部材Myとを閉じて前記第1繊維強化樹脂材A21’を雄型部材Mxによって樹脂発泡体A1’の上面側に圧接させるとともに前記第2繊維強化樹脂材A22’を雌型部材Myによって樹脂発泡体A1’の下面側に圧接し(図9中段)、これらの繊維強化樹脂材A2’(A21’,A22’)を前記樹脂発泡体A1’に積層一体化して樹脂複合体Aを作製する。
本実施形態の第2工程では、上記のようにして樹脂発泡体A1’と繊維強化樹脂材A2’(A21’,A22’)とが接着されて樹脂複合体Aの本体部Axが形成されるとともに前記第1繊維強化樹脂材A21’の外周部と前記第2繊維強化樹脂材A22’の外周部とが雄型部材Mxと雌型部材Myとの間で圧接されてこれらが直に接着して前記鍔部Ayが形成される。
本実施形態の第2工程では、繊維強化樹脂材A2’を樹脂発泡体A1’に直接的に積層する必要は無く、樹脂発泡体A1’と繊維強化樹脂材A2’との間に接着剤として機能する樹脂シートを介挿させるようにしてもよい。
前記第2工程は、成形型Mの成形空間Mvが減圧された状態で実施されることが好ましい。
即ち、繊維強化樹脂材A2’を樹脂発泡体A1’に積層する際には、これらの接合界面が大気圧よりも低い圧力(例えば、10kPa以下)となっていることが好ましい。
前記第2工程は、繊維強化樹脂材A2’と樹脂発泡体A1’との間に高い接着力を発揮させる上において繊維強化樹脂材A2’が加熱された状態で行われることが好ましい。
また、前記第1工程での成形面への繊維強化樹脂材A2’の密着性を向上させる点において、前記第1工程も繊維強化樹脂材A2’が加熱された状態で行われることが好ましい。
尚、前記繊維強化樹脂材に含まれている前記樹脂が熱硬化性を有する場合、前記第1工程、及び、前記第2工程の両方が、前記繊維強化樹脂材A2’を加熱した状態で実施するのであれば、前記第1工程での前記繊維強化樹脂材A2’の最高到達温度(T1:℃)が前記第2工程での前記繊維強化樹脂材A2’の最高到達温度(T2:℃)に比べて低くなるように実施されることが好ましい。
前記第1工程での前記繊維強化樹脂材A2’の最高到達温度(T1:℃)は、繊維強化樹脂材A2’に含まれている樹脂の種類や硬化剤などの硬化反応に寄与する物質の種類や量などにもよるが、例えば、繊維強化樹脂材A2’に含有される樹脂がエポキシ樹脂であれば、50℃以上100℃以下とすることができる。
前記第2工程での前記繊維強化樹脂材A2’の最高到達温度(T2:℃)についても樹脂の種類や硬化剤などの硬化反応に寄与する物質の種類や量などにもよって適宜決定され得るものであるが、例えば、繊維強化樹脂材A2’に含有される樹脂がエポキシ樹脂であれば、100℃以上200℃以下とすることができる。
本実施形態の樹脂複合体の製造方法においては、このようにして作製された樹脂複合体Aに対し、バリ取り加工、穴開け加工などを行う後工程を前記複合化工程の後に実施してもよい。
本実施形態の製造方法によって作製される樹脂複合体は、ボイドの形成が抑制された外観が十分に美麗なものとなり得るが、必要であれば前記後工程において繊維強化樹脂層の表面に塗装を施すなどしてもよい。
(第2の実施形態)
以下に樹脂複合体の製造方法に係る第2の実施形態について説明する。
尚、以下においては、先述の第1の実施形態と共通する事項に関して説明を繰り返さない場合がある。
この第2の実施形態における樹脂複合体の製造方法は、樹脂発泡体A1’と繊維強化樹脂材A2’とを用いて樹脂複合体Aを作製する点、および、その際に第1工程及び第2工程を実施する点において第1の実施形態と共通している。
また、当該実施形態での樹脂複合体の製造方法は、雄型部材Mxと雌型部材Myとを備えた成形型Mを用いる点において第1の実施形態と共通している。
第2の実施形態において用いる成形型Mは、閉型状態において内部に前記樹脂複合体Aの形状に対応した成形空間Mvが形成されるように構成されている点において第1の実施形態と共通している。
該成形型Mは、前記成形空間Mvを画定する成形面(雄型部材Mxの成形面Mx1,雌型部材Myの成形面My1)を備える点においても第1の実施形態での成形型と共通している。
本実施形態においては、前記第1工程を実施する前に予備成形体を作製する前工程を実施する。
即ち、該前工程では、大気圧環境下において樹脂発泡体A1’の表面に繊維強化樹脂材A2’を仮接着して樹脂複合体Aの形状に対応した予備成形体を作製する。
この予備成形体を用いて第1工程及び第2工程を実施する方法について図10、図11を参照しつつ説明する。
まず、前記成形型Mと前記予備成形体A’とを用意する。
成形型Mとしては、閉型状態において雄型部材Mxでの成形面Mx1と、雌型部材Myでの成形面My1とによって成形空間Mvが画定され、しかも、作成する製品(樹脂複合体A)の形状に対応した成形空間Mvが前記成形面Mx1,My1によって画定されるべく構成されたものを用いる。
図10に示すように、前記予備成形体A’は、樹脂発泡体A1’の一面側(図10において上側)から第1繊維強化樹脂材A21’を樹脂発泡体A1’に仮接着するとともに他面側(図10において下側)から第2繊維強化樹脂材A22’を樹脂発泡体A1’に仮接着し、且つ、第1繊維強化樹脂材A21’と第2繊維強化樹脂材A22’とをそれぞれの外周部どうしが直に接するように仮接着して作製する。
本実施形態では、このように樹脂複合体Aと同じ構成状態となった前記予備成形体A’を用いる。
次に、本実施形態においては、前記成形型Mの成形空間Mvに前記予備成形体A’を収容して前記成形型Mを減圧条件下に置く。
前記成形型Mを減圧条件下に配置する具体的な方法としては、前記成形型Mを収容可能な収容スペースを備えるとともに該収容スペースを大気圧以下にすることができる減圧チャンバーを備えた真空プレス機を用いる方法があげられる。
また、前記成形型Mを減圧条件下に配置する具体的な方法は、図11に示すように、FRP製品の成形に用いられるオートクレーブ成形機ACを用いる方法であってもよい。
具体的には、非通気性のシートで形成されたバキュームバッグVBで前記成形型Mを覆い、該バキュームバッグVBで覆われた空間から空気を排気する排気装置DAで当該排気を実施することによって前記成形型Mを減圧条件下に配置することができる。
この第2の実施形態では、前記成形空間Mvに前記予備成形体A’を収容した状態の前記成形型Mを減圧条件下に置くことで前記第1工程を実施する。
即ち、該第1工程では、前記予備成形体A’を構成している前記繊維強化樹脂材A2’と前記成形面Mx1,My1との間の圧力が大気圧以下となることで該繊維強化樹脂材A2’と該成形面Mx1,My1とが密着する。
この点に関して詳しく説明すると、減圧環境下に置かれる前の前記成形型Mに収容されただけの状態における前記予備成形体A’は、大気圧状態になっているため、この状態で前記繊維強化樹脂材A2’と前記成形面Mx1,My1との間の圧力が大気圧以下にされると該繊維強化樹脂材A2’よりも内側と外側とで圧力差が生じることになる。
そして、前記予備成形体A’を構成している繊維強化樹脂材A2’にはこの圧力差により樹脂発泡体A1’の表面から離れる方向に力が作用する。
この力により、第1繊維強化樹脂材A21’が雄型部材Mxの成形面Mx1に密着されるとともに第2繊維強化樹脂材A22’が雌型部材Myの成形面My1に密着される。
この第2実施形態における第1工程で前記成形型Mを配置する減圧環境は、第1の実施形態と同様とすることができる。
即ち、前記成形型Mの置かれる環境は、絶対圧で20kPa以下となるように減圧されることが好ましく、5kPa以下に減圧されることがより好ましく、1kPa以下に減圧されることが特に好ましい。
前記成形型Mに予備成形体A’を収容して前記第1工程を実施すると、その後、速やかに第2工程へと移行できるため、樹脂複合体Aの生産効率を向上させることができる。
通常、オートクレーブ成形機ACは、内部を加圧条件とすることが可能なチャンバーCBを有し、該チャンバーCBの内部において被成形物をバキュームバッグVBで覆って閉空間を形成し得るように構成されており、しかも、該閉空間の空気を排気する排気装置DAを備え、該排気装置DAによって前記閉空間からの排気を実施して前記バキュームバッグVBを被成形物に密着させ得るように構成されている。
このことによりオートクレーブ成形機ACは、通常、バキュームバッグVBで覆われた閉空間とバキュームバッグVBよりも外の空間との間に大気圧に近い圧力差を生じさせ、バキュームバッグVBを介してこの圧力を被成形物に加えることができるようになっているとともに、必要に応じて前記チャンバーCBの内部を加圧状態にして前記バキュームバッグVBを介して前記被成形物に大気圧以上の圧力を加えうるようになっている。
そこで、本実施形態においては、予備成形体A’を収容した成形型Mを被成形物として用い、且つ、バキュームバッグVBによる加圧方向が雄型部材Mxと雌型部材Myとが接近する方向となるように成形型Mを配して前記チャンバーCBの内部を加圧状態にすることで前記第2工程を実施することができる。
前記第1工程後に実施する前記第2工程は、前記成形型Mが置かれている環境(バキュームバッグVBの内部)の減圧状態を解除してから実施してもよく、減圧状態を維持したまま実施してもよい。
ボイドの形成が抑制された樹脂複合体Aを作製する上において、前記第1工程に連続して前記成形型Mが前記減圧条件下に置かれた状態のまま前記第2工程を実施することが好ましい。
該第2工程で予備成形体A’を加熱・加圧成形して樹脂複合体Aを作製する条件については第1実施形態と同様の条件を採用することができる。
上記のように、本実施形態においては、作製する前記樹脂複合体の形状に対応した成形空間Mvが閉型状態において内部に形成され、該成形空間Mvを画定する成形面Mx1,My1を備えた成形型Mを成形部材として用いて前記第2工程を実施し、且つ、前記繊維強化樹脂材A2’を前記樹脂発泡体A1’の表面に仮接着して予備成形体A’を作製し、該予備成形体A’を前記成形空間Mvに収容して前記第2工程を実施し、前記成形空間Mvに前記予備成形体A’を収容した状態の前記成形型Mを前記第2工程の前に減圧条件下に置くことで前記第1工程を実施し、該第1工程では、前記予備成形体A’を構成している前記繊維強化樹脂材A2’と前記成形面Mx1,My1との間の圧力を大気圧以下にして該繊維強化樹脂材A’と該成形面Mx1,My1とを密着させる。
このことにより、本実施形態においては第1工程から第2工程への移行が速やかに行われうる。
上記のように、本実施形態においては、前記第1工程に連続して前記成形型Mが前記減圧条件下に置かれた状態のまま前記第2工程を実施する。
このことにより本実施形態においては外観美麗な樹脂複合体Aが得られやすくなる。
前記第1工程と前記第2工程とは2つの別々の装置で行ってもよい。
2つの装置は、全く同じタイプのものであってもよく、異なるタイプのものであってもよい。
例えば、前記第1工程を前記オートクレーブ成形機ACで実施し、前記第2工程を真空プレス機のような熱プレス成形機で実施してもよい。
第2工程は、通常、第1工程よりも高温の温度条件で実施されるが、1つの装置で第1工程と第2工程とを実施する場合、第1工程後に装置温度が第2工程に適した温度に上昇するまで第2工程の開始を待たなければならない場合がある。
一方で、前記第1工程と前記第2工程とで使用装置を変更すると、第2工程に用いる装置の温度を予め第2工程に適した温度にしておくことができるため、第1工程後は、第1工程用の装置から第2工程用の装置に成形型を移動するだけでよく、第2工程を素早く開始することができる。
即ち、本実施形態においては第1の装置と、該第1の装置とは別の第2の装置とを用い、前記第1の装置と前記第2の装置とのそれぞれが成形型Mの成形空間Mvに収容されている予備成形体A’に対して加熱及び加圧することができ、前記第1の装置で前記第1工程を実施し、前記第2の装置で前記第2工程を実施してもよい。
以上のような第1、第2の実施形態の樹脂複合体の製造方法や樹脂複合体は、あくまで例示的なものであり、本発明は上記例示に何等限定されるものではない。
例えば、上記例示においては、上下に対向するように配された雄型部材と雌型部材とを用いることを例示しているが、雄型部材と雌型部材とが対向する方向は上下方向に限らず水平方向であって、上下方向や水平方向以外の斜め方向において対向していてもよい。
また、上記に例示の樹脂複合体の製造方法では、用いられる成形部材が雄型部材と雌型部材との2つに限らず、3以上の成形部材が組み合わされて構成される成形型を用いて樹脂複合体が製造されてもよい。
さらに、上記に例示の樹脂複合体の製造方法で用いられる成形部材は、凸部や凹部を有していない平板状のものであってもよい。
このように本発明は、上記例示に対して必要に応じて各種の変更を加え得る。
次に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
参考例1)
(使用材料等)
芯材を形成させるための樹脂発泡体としてポリカーボネート樹脂を主成分とする板状の樹脂発泡体(厚み11mm、発泡倍率10倍、以下「発泡ボード」ともいう)を用意した。
これとは別に炭素繊維とエポキシ樹脂とを含むシート状のプリプレグ(厚み0.1mm、樹脂含有量34質量%、カーボンUD、以下「プリプレグC」ともいう)を20枚用意した。
さらに、ガラス繊維とエポキシ樹脂とを含むシート状のプリプレグ(厚み0.18mm、樹脂含有量38質量%、以下「プリプレグG」ともいう)を2枚用意した。
外周縁が揃うように10枚のプリプレグCを重ねた後、最も上のプリプレグCの上にさらに1枚のGFRP1を重ね、計11層の積層構造を有する繊維強化樹脂材を2枚用意した。
尚、上記のプリプレグCは、前述の通り炭素繊維が一方向に引き揃えられた状態で備えられているカーボンUDであり、発泡ボードに重ねるのに際しては、上下に隣り合うプリプレグCの繊維の方向が直交するようにした。
樹脂複合体を作製するための成形型としては、一対の成形部材(雄型部材と雌型部材)で構成されたものを用いた。
(第1工程)
2枚の繊維強化樹脂材の内の1枚を雄型部材の成形面に密着させるとともに別の1枚を雌型部材の成形面に密着させる第1工程を実施した。
該第1工程は、プリプレグGを成形面に当接させるようにし、且つ、繊維強化樹脂材よりも面積の大きな非通気性のシート(シリコンバッグ)で繊維強化樹脂材を覆い、シリコンバッグと成形面との間を真空状態にし、シリコンバッグによって繊維強化樹脂材に1気圧の圧力が加わるようにして実施した。
また、この第1工程では、10分間の時間をかけて繊維強化樹脂材の温度を常温から80℃まで上昇させた後に80℃の温度を20分間保持し、その後、30分間かけて常温に冷却するような温度条件を採用した。
(第2工程)
前記第1工程によってそれぞれの成形面に繊維強化樹脂材が密着している雄型部材と雌型部材との間に前記発泡ボードを挟み込み、これらで発泡ボードを加圧するとともに繊維強化樹脂材を発泡ボードに積層一体化して樹脂複合体を作製した。
この第2工程では、発泡ボードへの加圧に先立って雌型部材では125℃の温度で260秒間の予熱を雄型部材では125℃で200秒間の予熱を実施した。
その後、同じく125℃の温度で10分間の加圧を行い、繊維強化樹脂材を発泡ボードに積層一体化して樹脂複合体を作製した。
尚、作製された樹脂複合体では、発泡ボードが圧縮されて17%の厚みの減少がみられた。
(ボイドの測定)
得られた樹脂複合体については、以下のようにして「表面品質」を測定した。
樹脂複合体の表面に真球状微粒子ポリマーであるテクポリマー(積水化成品工業、MBX−8、粒径:8μm)をまぶし、ボイドに粒子が押し込まれるようにウエス等でなじませた。
ボイドに残存する粒子以外はウエス等で除去した。
マイクロスコープ(KEYENCE,VHX−1000)にて20倍で樹脂複合体の表面を観察し、色抽出によりボイドの形成されている部分を判別し、ボイドを自動計測した。(ボイド部分には白色粒子があり、ボイド部分以外は黒色であるため色差により判別)
表面観察を行った範囲の内、ボイド部分の面積割合を「ボイド率」として算出した。
参考例2)
参考例1と同様に発泡ボードと2枚の繊維強化樹脂材とを用意した。
次いで、上下両端がプリプレグGとなるように2枚の繊維強化樹脂材の間に発泡ボードを挟み込んで予備成形体を作製した。
80℃に加熱された雄型部材と雌型部材との間に予備成形体をセットし、雄型部材と雌型部材とによって予備成形体に僅かな力が加わるようにし、前記繊維強化樹脂材を雄型部材や雌型部材の成形面に密着させるようにして第1工程を実施した。
尚、この第1工程は、成形型の内部を真空引きした状態で実施し、80℃の温度は20分間保持した。
その後、成形型を冷却した後に再び加熱して参考例1と同じ条件で第2工程を実施し、参考例1と同様に樹脂複合体のボイドを計測した。
(比較例1)
参考例2と同様に予備成形体を作製した。
次いで、第1工程を実施せずに第2工程を実施して樹脂複合体を作製し、参考例1と同様に樹脂複合体のボイドを計測した。
(比較例2)
参考例1と同様に発泡ボードと2枚の繊維強化樹脂材とを用意した。
次いで、繊維強化樹脂材の真空脱気を実施した。
真空脱気した繊維強化樹脂材を使って予備成形体を作製し、比較例1と同様に樹脂複合体を作製し、参考例1で示した方法で樹脂複合体のボイドを計測した。
(比較例3)
参考例2と同様に予備成形体を作製した。
該予備成形体に対して真空脱気を実施した。
真空脱気した予備成形体を用いたこと以外は比較例1と同様に樹脂複合体を作製し、参考例1で示した方法で樹脂複合体のボイドを計測した。
参考例、比較例で得られた樹脂複合体についての評価結果を下記表に示す。
Figure 0006917504
以上のことからも本発明が繊維強化樹脂層の表面にボイドが形成され難い樹脂複合体の製造方法であることがわかる。
A 樹脂複合体
A1 芯材
A1’ 樹脂発泡体
A2 繊維強化樹脂層
A2’ 繊維強化樹脂材
BS (非通気性の)シート
M 成形型
Mx 雄型部材(第1成形部材)
My 雌型部材(第2成形部材)
Mx1 (雄型部材の)成形面
My1 (雌型部材の)成形面

Claims (3)

  1. 樹脂と繊維とを含むシート状の繊維強化樹脂材で構成された繊維強化樹脂層と、樹脂発泡体で構成された芯材とを備え、該芯材が前記繊維強化樹脂層で覆われている樹脂複合体を製造すべく前記樹脂発泡体に前記繊維強化樹脂材を積層して前記樹脂発泡体と前記繊維強化樹脂材とを一体化させる複合化工程が実施される樹脂複合体の製造方法であって、
    前記複合化工程では、製造される前記樹脂複合体の少なくとも一部の表面形状に対応した成形面を有する成形部材が用いられ、
    該複合化工程では、
    作製する前記樹脂複合体の形状に対応した成形空間が閉型状態において内部に形成され、且つ、該成形空間を画定する前記成形面を備えた成形型が前記成形部材として用いられ、
    前記樹脂発泡体の表面に前記繊維強化樹脂材を仮接着して前記樹脂複合体の形状に対応した予備成形体を作製する前工程と、
    前記繊維強化樹脂材を前記成形面に密着させる第1工程と、
    前記繊維強化樹脂材が前記樹脂発泡体に向けて加圧されて該樹脂発泡体と一体化される第2工程と、が実施され、
    前記前工程では、大気圧環境下において樹脂発泡体の一面側と他面側とのそれぞれから前記繊維強化樹脂材を前記樹脂発泡体に仮接着し、且つ、一面側に設けられた繊維強化樹脂材と他面側に設けられた繊維強化樹脂材とをそれぞれの外周部どうしが直に接するようにして前記予備成形体を作製し、
    前記第1工程では、前記成形空間に前記予備成形体を収容した状態の前記成形型を減圧条件下に置くことで前記予備成形体を構成している前記繊維強化樹脂材と前記成形面との間の圧力を大気圧以下にして前記第2工程の前に該繊維強化樹脂材を該成形面に密着させることを実施し、
    前記第2工程では、前記成形面に密着している前記繊維強化樹脂材と前記樹脂発泡体とが一体化される樹脂複合体の製造方法。
  2. 前記第1工程に連続して前記成形型が前記減圧条件下に置かれた状態のまま前記第2工程を実施する請求項記載の樹脂複合体の製造方法。
  3. 前記樹脂発泡体は、複数の樹脂発泡粒子どうしが熱融着されてなるビーズ発泡成形体であり、且つ、ポリエチレンテレフタレート樹脂製、又は、ポリカーボネート樹脂製である請求項1又は2に記載の樹脂複合体の製造方法。
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