JP6916679B2 - ポンプユニット - Google Patents

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本発明は、ポンプユニットに関するものである。
従来から、ポンプユニットとして、例えば、特許文献1または特許文献2に記載されているようなカスケードポンプ(渦流ポンプ、ウェスコポンプともいう)が知られている。このカスケードポンプは、水を汲み上げるポンプと、ポンプを駆動する電動機とを有する。また、昨今では市場の省エネに対する要求の高まりから、特許文献1のように、電動機に電力を供給するインバータ装置を更に有するポンプユニットが主流となってきている。これらポンプ、電動機、インバータ装置は、ユニットベースにて設置場所が区画できるように配置されるとともに、雨風等の外的環境から保護するためにユニットカバーに覆われている。また、本ポンプユニットは、主に一般家庭にて用いられるため、コンパクト化と持ち運びの利便性が重視される。
特開2015−218658号公報 特開平9−72282号公報
ところで、特許文献1のようなポンプユニットは、電動機やインバータ装置等の発熱部を冷却するために、ユニットカバーの内部に冷却ファンを設けている。上記従来技術の冷却ファンは、常に新鮮な水が流れ込むポンプケーシングに向かって空気を送ることにより、発熱部を冷却して温められた空気を低温のポンプケーシング付近で冷却し、ユニットカバーの内部で循環させている。しかしながら、例えば、電動機やインバータ装置の発熱量が大きくなった場合や、ポンプユニットが野外に設置されて長時間直射日光を浴びる場合等には、従来のユニットカバーの内部の空気循環冷却だけではユニットカバーの内部を十分に冷却することが困難になる場合がある。
また、特許文献2のポンプユニットでは、主な発熱部である電動機の冷却方法が考慮されている。具体的には、ユニットベースに開口した吸気孔から電動機の冷却ファンにより強制的に冷却風をユニットカバーの内部に誘引し、更に電動機から吐き出した冷却風をユニットベースに開口した排気孔へ直接排出することで電動機を冷却し、ユニットカバーの内部の温度上昇を抑制している。しかしながら、排気孔と吸気孔は、ユニットベースの内部空間で連通しており、ユニットカバーの内部で温められ排気孔からユニットベースの内部空間に排気された空気が再び吸気孔から吸引され易く、ユニットカバーの内部を十分に冷却することが困難になる場合がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ユニットカバーの内部の冷却効果を高めることができるポンプユニットの提供を目的とする。
(1)本発明の一態様に係るポンプユニットは、ポンプが設けられたユニットベースと、前記ポンプを覆うユニットカバーと、前記ポンプと共に前記ユニットカバーの内部に配置された冷却ファンと、を有し、前記ユニットベースと前記ユニットカバーの何れかに、互いに独立した経路で外部と連通する吸気孔及び排気孔が形成されている。
この構成によれば、ユニットベースとユニットカバーの何れかに、互いに独立した経路で外部と連通する吸気孔及び排気孔が形成されているため、ポンプユニットの外部の冷たい空気を吸気孔からユニットカバーの内部に導入すると共に、発熱部を冷却して温められた空気を排気孔からポンプユニットの外部に独立して排出することができる。このように、発熱部を冷却して温められた空気を、ユニットカバーの内部に導入する冷たい空気と混在させることなくポンプユニットの外部に排出することで、ユニットカバーの内部の温度上昇を抑制することができる。
(2)上記(1)に記載されたポンプユニットであって、前記吸気孔及び前記排気孔は、前記ユニットベースに形成されており、前記ユニットベースには、前記吸気孔側の経路と前記排気孔側の経路とを仕切る仕切板が設けられていてもよい。
この構成によれば、ユニットベースに設けられた仕切板によって、吸気孔と排気孔が互いに独立した経路でポンプユニットの外部と連通するため、ユニットカバーの内部で温められた空気を、吸気孔からユニットベースを介して導入する外気と混在させることなく、排気孔からユニットベースの内部空間を介してポンプユニットの外部に排出することができる。
(3)上記(1)に記載されたポンプユニットであって、前記吸気孔は、前記ユニットベースに形成されており、前記排気孔は、前記ユニットカバーに形成されていてもよい。
この構成によれば、ユニットベースに吸気孔が形成されているため、ユニットベースの内部空間の地表面付近の冷たい空気を、吸気孔からユニットカバーの内部に導入することができる。また、この構成によれば、ユニットカバーに排気孔が形成されているため、発熱部を冷却して温められた空気の一部を、排気孔からポンプユニットの外部に排出することができる。このように、ユニットカバーの内部にユニットベースの内部空間の冷たい空気を導入し、発熱部を冷却して温められた空気の一部をポンプユニットの外部に排出することで、ユニットカバーの内部の温度上昇を抑制することができる。
(4)上記(3)に記載されたポンプユニットであって、前記吸気孔には、網状体が取り付けられていてもよい。
この場合には、ユニットベースの内部空間が接する地表面からユニットカバーの内部への虫や埃の侵入を防止することができる。
(5)上記(3)または(4)に記載されたポンプユニットであって、前記排気孔には、庇部が設けられていてもよい。
この場合には、ユニットカバーに形成された排気孔からユニットカバーの内部への雨水の侵入を防止することができる。
(6)上記(3)〜(5)に記載されたポンプユニットであって、前記ユニットカバーには、前記排気孔から前記ユニットカバーの内部へ侵入する液体を吸収する吸収体が設けられていてもよい。
この場合には、ユニットカバーに形成された排気孔からユニットカバーの内部への雨水の侵入を防止することができる。
(7)上記(6)に記載されたポンプユニットであって、前記吸収体は、前記ユニットカバーの外側面に設けられていてもよい。
この場合には、吸収体に吸収された雨水が垂れた場合であっても、その雨水はユニットカバーの外側面を伝って流れるため、ユニットカバーの内部への雨水の侵入を確実に防止することができる。
(8)上記(5)に記載されたポンプユニットであって、前記庇部は、前記排気孔を閉塞する閉塞位置と、前記排気孔を開放する開放位置との間で移動可能に設けられていてもよい。
この場合には、例えば、ポンプを運転する場合には庇部を開放位置に移動させて排気孔を開放してユニットカバーの内部の冷却効果を高めることができ、また、ポンプを運転しない場合には庇部を閉塞位置に移動させて排気孔を閉塞することで、ユニットカバーの内部への雨水の侵入を確実に防止することができる。
(9)上記(8)に記載されたポンプユニットであって、前記庇部は、前記冷却ファンの風圧によって、前記閉塞位置から前記開放位置に移動してもよい。
この場合には、冷却ファンが駆動したときに、庇部が閉塞位置から開放位置に自動的に移動するため、庇部の開け閉め作業の手間を省くことができる。
(10)上記(1)または(3)〜(9)に記載されたポンプユニットであって、前記ユニットベースには、複数の放熱フィンから構成された冷却面を有するインバータ装置が設けられており、前記冷却ファンは、前記冷却面に対向する空気吐出孔を有し、前記排気孔は、前記冷却面に対向する前記ユニットカバーの内側面に形成されていてもよい。
この場合には、インバータ装置の冷却面を冷却して温められた空気が、冷却面からユニットカバーの天井面に流れ、そして天井面から冷却面と対向するユニットカバーの内側面に向かって流れる循環流の中で、排気孔から排出されるため、温められた空気を効率的にポンプユニットの外部に排出することができる。
(11)上記(1)〜(10)に記載されたポンプユニットであって、前記吸気孔から前記冷却ファンの空気吸込孔まで延びるダクトが設けられていてもよい。
この場合には、ユニットベースの内部空間の冷たい空気を効率的に冷却ファンに吸い込ませて、ユニットカバーの内部の冷却効果を高めることができる。
上記本発明の態様によれば、ユニットカバーの内部の冷却効果を高めることができる。
一実施形態に係るポンプユニット100を示す正面図である。 図1に示すポンプケーシング30の内部構造を示す縦断面図である。 一実施形態に係るポンプユニット100を示す背面図である。 一実施形態に係るポンプユニット100を示す背面側斜視図である。 一実施形態に係るポンプユニット100の変形例に係るポンプユニット100Aを示す背面図である。 一実施形態に係るポンプユニット100の変形例に係るポンプユニット100Bを示す背面図である。 一実施形態に係るポンプユニット100の変形例に係るポンプユニット100Cを示す背面側斜視図である。 一実施形態に係るポンプユニット100の変形例に係るポンプユニット100Dを示す背面側斜視図である。 一実施形態に係るポンプユニット100の変形例に係るポンプユニット100Eを示す背面図である。 図9に示すポンプユニット100Eの背面側斜視図である。 図9に示すポンプユニット100Eのユニットベース5の底面図である。 一実施形態に係るポンプユニット100の変形例に係るポンプユニット100Fを示す背面図である。 図12に示すポンプユニット100Fの背面側斜視図である。
以下、一実施形態に係るポンプユニット100について、図面を参照して説明する。
図1は、一実施形態に係るポンプユニット100を示す正面図である。図2は、図1に示すポンプケーシング30の内部構造を示す縦断面図である。
ポンプユニット100は、井戸や貯水槽などの水源から水を汲み上げて水を供給する用途に使用される。ポンプユニット100は屋外に設置され、農業用水、洗車、庭木の散水等として用いられる中水を給水したり、2階床または3階床で水道本管圧では圧力が不足してしまう場合の水道加圧給水にも用いられる。
図1に示すように、ポンプユニット100は、ポンプ装置1と、ポンプ装置1を支持するユニットベース5と、ポンプ装置1を覆うユニットカバー6と、を有する。
なお、本実施形態において、ユニットカバー6の内部とは、ユニットベース5の上面とユニットカバー6の内面によって囲まれた内部空間6Sを言う。また、ポンプユニット100の外部とは、ユニットベース5の外部且つユニットカバー6の外部であって、ユニットベース5の地表面に接する内部空間5S(後述する図3参照)を含まない。
ポンプ装置1は、水を汲み上げるポンプ2と、ポンプ2の背面側に設けられ、ポンプ2を駆動する電動機3(図1において不図示、後述する図3及び図4参照)と、ポンプ2を制御するインバータ装置4と、圧力タンク45と、圧力センサ42と、を有する。ポンプ2は、ユニットベース5に設けられている。本実施形態のポンプ2は、ユニットベース5上にボルトなどを介して固定されている。また、電動機3は、ポンプ2に固定されており、インバータ装置4は、ポンプ2と同様にユニットベース5上に固定されている。ユニットカバー6は、ポンプ2を覆っている。本実施形態のユニットカバー6は、その側面と上面である天井面6cとで、ユニットベース5上のポンプ装置1(ポンプ2、電動機3、インバータ装置4等)を覆っており、ユニットベース5と共に、ポンプ装置1を雨風等の外環境より保護する。これらユニットベース5及びユニットカバー6は、一例として合成樹脂製である。
ポンプ2は、摩擦ポンプとも称されるカスケードポンプであって、図2に示すように、羽根車20と、羽根車20を収納するポンプ室31を形成するポンプケーシング30と、を有する。ポンプケーシング30の正面側には、図1に示すように、ポンプケーシングカバー50が取り付けられており、これを取り外すと羽根車20にアクセスすることができる。羽根車20は、図2に示すように、周縁部に多数の溝21が切られた円板状に形成されており、その周縁部によって、ポンプ室31に存在する水を、ほぼ1回転させながら昇圧させるものである。
このポンプ2は小型であるが、1個の羽根車20で数段の渦巻ポンプに匹敵する揚程を得られ、小容量高揚程の目的に適している。また、カスケードポンプは、自吸性を有するので、ポンプ2よりも低い位置に設置された受水槽に蓄えた水や井戸水を汲み上げるのに適している。
電動機3は、羽根車20を回転させることによりポンプ2を駆動させる。本実施形態では、電動機3の駆動は、インバータ装置4によって制御されており、ポンプ2の回転速度の可変速運転が可能とされている。ここで、インバータ装置4にて可変速運転する必要がない場合は、インバータ装置4は可変速手段を有さなくてもよい。
図1に示すように、ポンプ装置1の正面には、ユニットカバー6から露出する吸込口7と、吐出し口8とが設けられている。吸込口7は、図2に示すポンプケーシング30の内部に形成された内部流路32の一端部32aと連通し、吐出し口8は、この内部流路32の他端部32bと連通している。内部流路32には、ポンプ室31と、気水分離室33とが形成されている。
内部流路32のうち、一端部32aからポンプ室31までの吸込流路34には、フローチェッキ弁35が設けられている。フローチェッキ弁35は、ポンプ室31よりも高い位置に設けられ、ポンプ2の駆動に先立ち、ポンプ室31の内部を満水させて自吸に必要な水位を確保すると共に、ポンプ2の停止時の水の逆流を防止し、常にポンプ室31を満水にする役割を有する。すなわち、フローチェッキ弁35は、ポンプ2の停止時、自重によって吸込流路34を閉じ、ポンプ2の駆動時には、吸込流路34を上ってくる水(始動時は空気を含む)によって押し上げられて吸込流路34を開く。
ポンプ室31の下流側には、気水分離室33が配置されている。内部流路32のうち、ポンプ室31と気水分離室33との間の接続流路36には、ポンプ室31から吐出された液体が衝突するバッフル37が配置されている。気水分離室33の底部には、ポンプ室31に連通する孔部33aが形成されている。孔部33aは、ポンプ2の始動時の自吸運転時に、気水分離室33で空気と分離した水を、ポンプ室31に再び戻すものであり、これによりポンプ室31における負圧を発生させ、吸込流路34内の空気をなくし、水を吸い上げる。
気水分離室33の上方には、呼び水口38が形成されている。呼び水口38は、呼び水栓39によって閉止されている。呼び水栓39は、ポンプ2の設置時等でポンプケーシング30内に水が満たされていない状態で、且つ、ポンプ2の始動前に開けられ、呼び水口38から呼び水を注水することにより、気水分離室33は呼び水時水位40まで満水となる。上述したポンプ2の駆動によって、自吸運転が行われ、吸込流路34内の空気がなくなり、水が上がってくると、自吸運転は終わり、気水分離室33及び気水分離室33より下流側が水で満たされた後は、ポンプ2の駆動によって揚液運転がなされる。
内部流路32のうち、気水分離室33から他端部32bまでの吐出流路41には、圧力センサ42が設けられている。圧力センサ42は、呼び水時水位40よりも上方に配置され、自吸運転が完了し、水で満たされた吐出流路41の圧力を検出する。圧力センサ42の検出結果は、インバータ装置4に出力され、インバータ装置4は、公知の吐出圧一定制御や推定末端圧一定制御等の目標圧力と当該検出結果に基づいて、電動機3の回転速度を制御する。
また、吐出流路41には、圧力タンク45(後述する図3及び図4参照)が設けられている。圧力タンク45は、耐圧容器内にゴム製のブラダが内蔵されており、ポンプ2の吐出圧力が上昇するとブラダの外側の空気を圧縮し水が加圧状態で貯留される。また、例えば、水の使用に伴い、吐出流路41内の圧力が低下するにつれて、圧縮された空気が膨張し、貯留された水を吐出流路41に押し出す。このようにして、ポンプ2の起動直後で、給水に十分な回転速度まで上昇していなくても、しばらくは圧力タンク45から吐出流路41に水を供給することができる。
図3は、一実施形態に係るポンプユニット100を示す背面図である。図4は、一実施形態に係るポンプユニット100を示す背面側斜視図である。なお、図3の符号Aは、ポンプユニット100の外部からユニットカバー6の内部空間6Sへの気流を示している。また、図3の符号Bは、ユニットカバー6の内部空間6Sからポンプユニット100の外部への気流を示している。また、図4の符号A1,A2,A3は、ユニットカバー6の内部空間6Sにおける気流を示している。
本実施形態における電動機3の一例としては、電動機3は、永久磁石型(PM型)電動機であり、全閉外扇型電動機である。全閉型電動機とは、電動機の全体が密閉構造を有しており、内部への液体の浸入を許容しないタイプの電動機である。全閉外扇型電動機は、全閉型であって、かつ冷却ファン61が後述するモータケーシングの外に備えられた電動機である。図3及び図4に示すように、冷却ファン61は、ポンプ2と共にユニットカバー6の内部空間6Sに配置されている。本実施形態の冷却ファン61は、電動機3と一体で設けられているが、例えば、電動機3と分離してユニットベース5に設けてもよい。すなわち、冷却ファン61は、ユニットカバー6の内部空間6Sに配置されていればよく、ユニットベース5上にボルトなどを介して固定されていてもよい。
電動機3は、図4に示すように、全閉構造の電動機本体60と、電動機本体60の図示しない回転軸(出力軸)と連結されて駆動する冷却ファン61と、を有する。全閉外扇・屋外型電動機は、常時屋外に設置して、直射日光や風雨、雪などにさらされるような環境に適する。なお、電動機3は、全閉外扇・屋外型電動機でもよく、全閉外扇・屋内型電動機であってもよい。
電動機本体60は、その全体が略円柱形状のモータケーシングで密閉された構造を有しており、電動機本体60の内部は、外部環境から隔離されている。電動機本体60の内部には、回転軸に装着されて回転する回転子と、それを囲んで回転磁界を形成する固定子(いずれも不図示)が設けられている。電動機本体60のモータケーシングは、例えば鋳鉄等の剛性を有する材料から形成されている。以下、電動機本体60において、ポンプ2に固定される側の端を一端部とし、電動機3の回転軸と平行な方向にて一端部とは反対側の端を他端部と称す。
冷却ファン61は、電動機本体60の他端部に固定されたファンカバー62並びに図示しないファンを有する。ファンカバー62の内部には、電動機本体60の回転軸に連結された図示しないファンが収容されている。このファンカバー62は、有底筒状に形成され、電動機本体60の他端部に外装されている。ファンカバー62には、空気吸込孔63と、第1空気吐出孔64と、第2空気吐出孔65と、が形成されている。
空気吸込孔63は、有底筒状のファンカバー62の底部62−1を貫通して形成されており、冷却ファン61の運転によって、ファンカバー62の底部62−1側からファンカバー62の内部に空気を取り込む。第1空気吐出孔64は、ファンカバー62の筒部の内周面と電動機本体60の外周面との間の環状の隙間(空間)によって形成されており、電動機本体60の外周面に沿って空気を吐出する。第1空気吐出孔64から吐出された空気は、図4の気流A1に示すように、電動機本体60の外周面に沿って流れ、常に新鮮な水が流れ込む低温のポンプケーシング30に衝突する。
第2空気吐出孔65は、図3に示すように、ファンカバー62の筒部を径方向に貫通して形成されている。第2空気吐出孔65は、インバータ装置4の冷却面4aに対向しており、第2空気吐出孔65より吐出された空気は気流A2を形成する。なお、第2空気吐出孔65には、ポンプケーシング30に向かって流れる空気の一部をファンカバー62の径方向に導く図示しないガイドを設けてもよい。このようなガイドとしては、例えば、特開2015−218658号公報に記載された傾斜したガイド(壁面220a)を採用してもよい。
図4に示すように、インバータ装置4は、複数の放熱フィン70から構成された冷却面4aを有する。冷却面4aは、ユニットベース5に対して垂直に立設した垂直面であり、複数の放熱フィン70が上下方向に平行に延びている。これら放熱フィン70は、放熱フィンベース71と一体に形成されている。放熱フィン70及び放熱フィンベース71は、熱伝導率の高い材料であるアルミニウム等の金属で形成することが好ましい。放熱フィンベース71は、インバータ装置4のインテリジェントパワーモジュールやCPU等の発熱部を埋め込んだ樹脂モールド部を覆っている。
ユニットベース5には、図4に示すように、吸気孔80が形成されている。吸気孔80は、冷却ファン61の空気吸込孔63の近傍に形成されて、冷却ファン61にて気流A3を発生させて、ユニットベース5の内部空間5Sの空気を吸い込むことができる位置に配置されている。この吸気孔80は、例えば、平面視で空気吸込孔63の少なくとも一部を含む領域や、平面視で空気吸込孔63に重なることなく、当該空気吸込孔63の直近のユニットカバー6の内側面6b近くの領域に形成してもよい。ユニットベース5の形状は、中空の四角錐台形状であり、その下底側が開口しているため、ユニットベース5は、内部空間5S(裏側空間)を備えている。吸気孔80は、四角錐台形状のユニットベース5の上底側を貫通し、ユニットベース5の内部空間5Sに連通している。
ユニットベース5の下底側の開口は、ポンプユニット100が設置される地表面に対向しており、ユニットベース5の接地面積を極力少なくすることで、舗装されていないような設置場所でも安定して設置することができる。また、ユニットベース5は、ポンプユニット100の接地面を区画していればよく、その形状は四角錐台形状に限らない。このユニットベース5の側面には、取手溝81が形成されている。取手溝81は、地表面とユニットベース5との間に、ユニットベース5に手を掛けるための空間を形成する溝(切り欠き)である。取手溝81は、図3に示すように、ユニットベース5の互いに対向する側面に形成されている。また、取手溝81は、ユニットベース5の内部空間5Sに連通している。すなわち、吸気孔80と取手溝81の少なくとも一つは、ユニットベース5の内部空間5Sを介して連通している。
なお、ポンプユニット100は、主に一般家庭にて設置される。そのため、持ち運びの利便性が重視される。よって、吸気孔80に外気を取り入れるためにユニットベース5の側面であって且つ吸気孔80と取手溝81が連通していて、更には、ポンプユニット100が安定して持ち運べる位置であれば、取手溝81は図示した位置に限定されない。例として、ユニットベース5の側面に複数設けられても良いし、ユニットベース5の側面且つポンプユニット100の重心を通る直線上の対向する位置に設けてもよい。
また、ユニットカバー6には、図3に示すように、排気孔90が形成されている。排気孔90は、ユニットベース5の内部空間5Sを経由する吸気孔80と独立した経路でポンプユニット100の外部と連通している。以下、ユニットカバー6の側面にて、外気側の面を外側面6aと称し、ポンプ装置1側の面を内側面6bと称する。排気孔90は、冷却面4aに対向するユニットカバー6の側面に形成されているとよい。この排気孔90は、ユニットカバー6の外側面6aと内側面6bとを連通させる貫通孔である。排気孔90は、ユニットカバー6の側面の上部に形成することが好ましく、例えば、ユニットカバー6を高さ方向で三等分したときの上部の領域に形成することが好ましい。本実施形態では、排気孔90の下端が、圧力タンク45の上端よりも下方に位置している。
本実施形態では、排気孔90とインバータ装置4との間には、ポンプ2並びに圧力タンク45が配置されている。これは、万が一、雨水が排気孔90からユニットカバー6の内部空間6Sに侵入してもポンプ2並びに圧力タンク45が壁となって、インバータ装置4が被水してしまうのを防止するためである。また、排気孔90は、冷却面4aに対向することでインバータ装置4の通電部が被水するのを防止する効果がある。なお、ポンプユニット100が屋内に設置される等で、被水する心配がない場合は、排気孔90の位置は上述した位置に限らない。
排気孔90には、庇部91が設けられている。庇部91は、排気孔90の上端からユニットカバー6の外側面6aに対して突出して形成されると共に、外側面6aから離れるに従って下方に傾斜している。この庇部91は、図4に示すように、排気孔90からユニットカバー6の内部空間6Sへ雨水等が侵入しないように、排気孔90の前方、上方及び側方を囲っている。なお、図4において排気孔90は不図示であるが、排気孔90は庇部91と同様に水平方向に延びており、その排気孔90の水平方向における長さは、インバータ装置4の冷却面4aの水平方向における長さ(冷却面4aの幅)より大きくてもよい。
続いて、上記構成のポンプユニット100による作用について説明する。
図4に示すように、電動機3を駆動させると、冷却ファン61が運転する。冷却ファン61は、ファンカバー62の空気吸込孔63から吸気孔80周辺の空気も吸い込む。ユニットベース5に形成された吸気孔80は、図3に示すように、ユニットベース5の内部空間5Sに連通しているため、ユニットベース5の内部空間5Sの地表面付近の冷たい空気が、気流Aとなって吸気孔80からユニットカバー6の内部空間6Sに導入される。更には、吸気孔80は、ユニットベース5の内部空間5Sを介して取手溝81に連通しているため、取手溝81を介して、地表近くの冷たい外気が気流Aとなって吸気孔80からユニットカバー6の内部空間6Sに導入される。
空気吸込孔63から冷却ファン61へ吸い込まれた空気の一部は、図4に示すように、環状の第1空気吐出孔64を通って電動機本体60の外周面上を流れる気流A1となって、電動機本体60を冷却する。電動機本体60を冷却し温められた空気は、ポンプ2に衝突し、常に新鮮な水が流れ込むポンプケーシング30によって冷却される。また、ポンプ2に衝突した空気の一部は、上昇流となった後、圧力タンク45によっても冷却される。すなわち、圧力タンク45内にはポンプ2から圧送された水が格納されており、圧力タンク45の表面温度は、電動機本体60を冷却し温められた空気の温度よりも低い状態にある。
他方、空気吸込孔63から吸い込まれた空気の一部は、図3に示すように、第2空気吐出孔65から吐出され、インバータ装置4の冷却面4aに向かう気流A2となって、インバータ装置4を冷却する。第2空気吐出孔65はインバータ装置4の冷却面4aに対向しており、第2空気吐出孔65から吐出された空気は、電動機本体60に衝突することなく、温度が低い状態で放熱フィン70に衝突する。放熱フィン70は、空気との接触面積を飛躍的に増やすことで、インバータ装置4の放熱効果を高める。
冷却面4aに衝突した空気は、上下方向に延びる放熱フィン70の隙間を通り上昇流となる。なお、本実施形態のように、第2空気吐出孔65が冷却面4aに向かって斜め上方を向いていると上昇流が生じ易くなり、この上昇流によってインバータ装置4を効率よく冷却することができる。放熱フィン70の隙間を通った上昇流は、図3に示すように、ユニットカバー6の天井面6cによってその進行方向を変えられ、冷却面4aと対向するユニットカバー6の内側面6bに向かって流れる。
ここで、冷却面4aと対向するユニットカバー6の内側面6bには、排気孔90が形成されており、ユニットカバー6の内側面6bに向かって流れる空気の一部が、気流Bとなってユニットカバー6の内部空間6Sからポンプユニット100の外部へと排出される。このように、インバータ装置4の冷却面4aを冷却して温められた空気は、冷却面4aからユニットカバー6の天井面6cに、そして天井面6cから冷却面4aと対向するユニットカバー6の内側面6bに向かって流れる中で、排気孔90からポンプユニット100の外部へ効率的に排出される。さらには、排気孔90は、ユニットベース5の内部空間5Sを経由する吸気孔80と独立した経路でポンプユニット100の外部と連通しているため、温められた空気を、吸気孔80からユニットカバー6の内部空間6Sに導入される冷たい空気と混在させることなくポンプユニット100の外部に排出することができ、これによって、より効率的に地表面付近の冷たい空気を吸気孔80からユニットカバー6の内部空間6Sに導入させることができる。
以上のように、ポンプユニット100には、ユニットベース5に吸気孔80が形成されて、なお且つ冷却ファン61にて吸気するため、ユニットベース5の内部空間5Sの地表面付近の冷たい空気を、吸気孔80からユニットカバー6の内部空間6Sに導入することができる。したがって、ポンプユニット100の発熱部における冷却に、ユニットカバー6の内部空間6Sの低温部(ポンプケーシング30及び圧力タンク45等の接液部に接する気流)だけでなく、ユニットベース5の内部空間5Sの低温部(地表面付近の冷気や取手溝81を介して導入される外気等)を利用することができる。そのため、ポンプ2の取扱液が高温(例えば、お湯)で、ポンプケーシング30及び圧力タンク45による冷却効果が期待できない場合でも、効率よくユニットカバー6の内部空間6Sの温度上昇を抑制することができる。
また、ユニットベース5に吸気孔80より冷たい空気を積極的に吸気するためには、ユニットカバー6の内部空間6Sの空気を積極的に排気する必要がある。本実施形態によれば、ユニットカバー6の上部に排気孔90が形成されているため、発熱部(電動機本体60及びインバータ装置4)を冷却して温められた空気の一部を、排気孔90からポンプユニット100の外部へ排出することができ、従来のようにユニットカバー6の内部空間6Sの空気の循環のみで冷却するよりも効果的に冷却することができる。
このように、ユニットカバー6の内部空間6Sに地表近くの冷たい空気を導入し、発熱部を冷却して温められた空気をポンプユニット100の外部へ排出することで、ユニットカバー6の内部空間6Sの温度上昇を抑制することができる。
したがって、上述の本実施形態によれば、ポンプユニット100の接地面を区画するユニットベース5と、ポンプ2及び冷却ファン61を覆うユニットカバー6と、を有し、ユニットベース5には、吸気孔80が形成されており、ユニットカバー6には、吸気孔80とは独立した経路で外部と連通する排気孔90が形成されている、という構成を採用することによって、ユニットカバー6の内部空間6Sの冷却効果を高めることができるポンプユニット100が得られる。また、排気孔90には、庇部91が設けられているため、排気孔90からユニットカバー6の内部空間6Sへの雨水の侵入を防止することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を記載し説明してきたが、これらは本発明の例示的なものであり、限定するものとして考慮されるべきではないことを理解すべきである。追加、省略、置換、およびその他の変更は、本発明の範囲から逸脱することなく行うことができる。従って、本発明は、前述の説明によって限定されていると見なされるべきではなく、特許請求の範囲によって制限されている。
例えば、本発明の実施形態の一態様として、以下のような変形例を採用し得る。なお、以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図5は、一実施形態のポンプユニット100の変形例に係るポンプユニット100Aを示す背面図である。
図5に示すポンプユニット100Aは、ヒンジ部92を有しており、庇部91が移動可能に構成されている。ポンプユニット100Aの庇部91は、ユニットカバー6と別体で形成された長尺板状部材であり、排気孔90の上端近傍においてヒンジ部92に支持され、水平方向に延びる軸回りに回動可能とされている。
この庇部91は、排気孔90を閉塞する閉塞位置(図5において二点鎖線で示す)と、排気孔90を開放する開放位置(図5において実線で示す)との間で移動可能に設けられている。また、この庇部91は、薄くて軽い材料(例えば合成樹脂)から形成されており、冷却ファン61の風圧によって、閉塞位置から開放位置に移動するようになっている。この構成によれば、冷却ファン61を運転する場合(電動機3が駆動する場合)には、冷却ファン61の風圧によって自動的に排気孔90を開放してユニットカバー6の内部空間6Sの冷却効果を高めることができる。また、冷却ファン61を運転しない場合(電動機3が駆動しない場合)には、自重によって庇部91を閉塞位置に移動させて排気孔90を閉塞し、ユニットカバー6の内部空間6Sへの雨水の侵入を確実に防止することができる。
図6は、一実施形態のポンプユニット100の変形例に係るポンプユニット100Bを示す背面図である。
図6に示すポンプユニット100Bは、排気孔90からユニットカバー6の内部空間6Sへ侵入する液体を吸収する吸収体93を有している。吸収体93は、空気が通過可能な孔が開いたスポンジ体や、同じく空気が通過可能な孔や隙間にて形成された不織布、メッシュ体等から構成されている。この吸収体93は、ユニットカバー6の外側面6aに設けられ、排気孔90からユニットカバー6の内部空間6Sへ侵入する手前側で液体を吸収するようになっている。
この構成によれば、吸収体93は、庇部91の隙間からユニットカバー6の内部空間6Sに侵入しようとする雨水の飛沫等を吸収することができるため、ユニットカバー6の内部空間6Sへの雨水の侵入を防止することができる。また、この吸収体93をユニットカバー6の外側面6aに設けることで、例えば、吸収された雨水が吸収体93から垂れた場合であっても、その雨水はユニットカバー6の外側面6aを伝って流れるため、ユニットカバー6の内部空間6Sに雨水が侵入することはない。さらに、吸収体93を庇部91とユニットカバー6の外側面6aとの隙間(開口)を覆うように配置することで、ポンプ2や電動機3の駆動音がユニットカバー6の内部空間6Sから外部へ漏れるのを防ぐことができるので、防音効果が得られる。
図7は、一実施形態のポンプユニット100の変形例に係るポンプユニット100Cを示す背面側斜視図である。
図7に示すポンプユニット100Cは、吸気孔80から冷却ファン61の空気吸込孔63まで延びるダクト82を有する。ダクト82は、その一端部82aが吸気孔80に接続され、その他端部82bが冷却ファン61の空気吸込孔63に対向している。この構成によれば、ユニットベース5の内部空間5Sの冷たい空気を効率的に冷却ファン61に吸い込ませて、ユニットカバー6の内部空間6Sの冷却効果を高めることができる。
図8は、一実施形態のポンプユニット100の変形例に係るポンプユニット100Dを示す背面側斜視図である。
図8に示すポンプユニット100Dは、ユニットベース5に設けられた吸気孔80に取り付けられた網状体83を有する。この構成によれば、ユニットベース5の内部空間5Sが接する地表面からユニットカバー6の内部空間6Sへの吸気孔80を介した虫や埃(若しくは落ち葉等の異物)の侵入を防止することができる。
図9は、一実施形態のポンプユニット100の変形例に係るポンプユニット100Eを示す背面図である。図10は、図9に示すポンプユニット100Eの背面側斜視図である。図11は、図9に示すポンプユニット100Eのユニットベース5の底面図である。
図9に示すポンプユニット100Eは、ユニットベース5に排気孔90が形成されている。すなわち、この変形例では、ユニットカバー6に排気孔90が形成されていない。ユニットベース5に形成された排気孔90は、冷却面4aに対向するユニットカバー6の内側面6bの近くの領域に配置されている。また、この排気孔90は、図10に示すように、吸気孔80が配置された冷却ファン61側ではなく、ポンプ2側に配置されており、ユニットベース5の内部空間5Sには、吸気孔80側と排気孔90側とを仕切る仕切板95が設けられている。
仕切板95は、図11に示すように、ユニットベース5の内部空間5Sを、第1の内部空間5S−1と第2の内部空間5S−2とに2分割して、互いに独立した気流A,Bの経路を形成する。仕切板95は、一対の取手溝81のうちの一方の取手溝81と吸気孔80とを第1の内部空間5S−1を介して連通させるとともに、他方の取手溝81と排気孔90とを第2の内部空間5S−2を介して連通させる。すなわち、吸気孔80と排気孔90は、互いに独立した経路でポンプユニット100Eの外部と連通している。この構成によれば、ユニットカバー6の内部空間6Sで温められた空気は、第2の内部空間5S−2を経路とすることで、吸気孔80からユニットカバー6の内部空間6Sに導入される外気と混在することなくポンプユニット100Eの外部へと排出される。よって、排気孔90を介して第2の内部空間5S−2へと排気された空気は、第1の内部空間5S−1に連通する吸気孔80からユニットカバー6の内部空間6Sへ再び導入されないので、ユニットカバー6の内部空間6Sの温度上昇を効果的に抑制することができる。なお、図11では、仕切板95にて、ユニットベース5の内部空間5Sを第1の内部空間5S−1である吸気孔80側と第2の内部空間5S−2である排気孔90側とで2分割しているが、吸気孔80側と排気孔90側とが互いに独立した経路を確保できていれば、仕切板95を複数用いてユニットベース5の内部空間5Sを3分割以上としてもよい。なお、図9に示すポンプユニット100Eの吸気孔80には、図7のポンプユニット100Cのダクト82と同様のダクトを更に備えてもよい。この構成によれば、ユニットベース5の内部空間5Sの冷たい空気を効率的に冷却ファン61に吸い込ませて、ユニットカバー6の内部空間6Sの冷却効果を高めることができる。また、吸気孔80と排気孔90には、図8のポンプユニット100Dの網状体83と同様の網状体を設けてもよい。この構成によれば、ユニットベース5の内部空間5Sが接する地表面からユニットカバー6の内部空間6Sへの吸気孔80乃至排気孔90を介した虫や埃(若しくは落ち葉等の異物)の侵入を防止することができる。
図12は、一実施形態のポンプユニット100の変形例に係るポンプユニット100Fを示す背面図である。図13は、図12に示すポンプユニット100Fの背面側斜視図である。
図12に示すポンプユニット100Fは、ユニットベース5の上面に排気孔90が形成され、ユニットカバー6の側面に吸気孔80が形成されている。すなわち、この変形例では、上述した形態と気流が逆である冷却ファン61を取り付ける。本変形例による冷却ファン61が形成する気流Aは、ユニットカバー6に形成された吸気孔80から外気がユニットカバー6の内部空間6Sに導入される向きである。吸気孔80からユニットカバー6の内部空間6Sに導入された外気は、圧力タンク45やポンプ2によって冷却された後に電動機3及びインバータ装置4を冷却し、その温められた空気が冷却ファン61によって強制的にユニットベース5に形成された排気孔90から気流Bとなってポンプユニット100の外部へ排出される。そのため、本変形例におけるポンプユニット100Fは、例えば、真夏に直射日光が当たって外気や接地面の温度が取扱液よりも高温となるような設置環境において、より効果的にユニットカバー6の内部空間6Sを冷却できる。この構成であっても、吸気孔80と排気孔90が互いに独立した経路でポンプユニット100Fの外部と連通しているため、ユニットカバー6の内部空間6Sの温度上昇を効果的に抑制することができる。
また、上記実施形態におけるポンプユニット100,100A,100B,100C,100D,100E,100Fでは、電動機本体60に冷却ファン61が取り付けられた構成を例示したが、冷却ファン61が電動機本体60と別体で設けられ、冷却ファン61が電動機本体60と独立して駆動する構成を採用してもよい。
また、上記実施形態では、排気孔90がユニットカバー6の側面に形成された構成を例示したが、例えば、ポンプユニット100が屋内に設置され、排気孔90からの雨水の侵入の懸念が無い場合には、排気孔90がユニットカバー6の天井面6cに形成されていてもよい。また、ポンプユニット100Fの吸気孔80もユニットカバー6の天井面6c(上面)に形成されていてもよい。
また、上記図5に示す形態では、庇部91が冷却ファン61の風圧によって閉塞位置から開放位置に移動する構成について例示したが、例えば、手動によって庇部91(排気孔90)を開閉する構成であってもよい。
また、例えば、電動機3の向きは水平方向に限定されず、例えば、電動機3が略垂直方向(鉛直方向)に設置されるようなポンプ装置でも、また、ポンプ2の主軸が略水平方向に配置されるような横軸形ポンプのポンプ装置にも本発明を適用することができる。
また、例えば、上記実施形態では、ポンプ装置1としてカスケードポンプを例示したが、本発明は、非容積ポンプ(遠心ポンプや軸流ポンプ等)に適用することができる。
1…ポンプ装置
2…ポンプ
3…電動機
4…インバータ装置
4a…冷却面
5…ユニットベース
5S…内部空間
5S−1…第1の内部空間
5S−2…第2の内部空間
6…ユニットカバー
6S…内部空間
6a…外側面
6b…内側面
6c…天井面
7…吸込口
8…吐出し口
20…羽根車
21…溝
30…ポンプケーシング
31…ポンプ室
32…内部流路
32a…一端部
32b…他端部
33…気水分離室
33a…孔部
34…吸込流路
35…フローチェッキ弁
36…接続流路
37…バッフル
38…呼び水口
39…呼び水栓
40…呼び水時水位
41…吐出流路
42…圧力センサ
45…圧力タンク
50…ポンプケーシングカバー
60…電動機本体
61…冷却ファン
62…ファンカバー
62−1…底部
63…空気吸込孔
64…第1空気吐出孔
65…第2空気吐出孔
70…放熱フィン
71…放熱フィンベース
80…吸気孔
81…取手溝
82…ダクト
82a…一端部
82b…他端部
83…網状体
90…排気孔
91…庇部
92…ヒンジ部
93…吸収体
95…仕切板
100,100A,100B,100C,100D,100E,100F…ポンプユニット
220a…壁面
A…気流
A1…気流
A2…気流
A3…気流
B…気流

Claims (9)

  1. ポンプが設けられたユニットベースと、
    前記ポンプを覆うユニットカバーと、
    前記ポンプと共に前記ユニットカバーの内部に配置された冷却ファンと、を有し、
    前記ユニットベースと前記ユニットカバーの何れかに、互いに独立した経路で外部と連通する吸気孔及び排気孔が形成され
    前記ユニットベースには、複数の放熱フィンから構成された冷却面を有するインバータ装置が設けられており、
    前記冷却ファンは、前記冷却面に対向する空気吐出孔を有し、
    前記排気孔は、前記冷却面に対向する前記ユニットカバーの内側面に形成されている、ことを特徴とするポンプユニット。
  2. 前記吸気孔は、前記ユニットベースに形成されており、
    前記排気孔は、前記ユニットカバーに形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のポンプユニット。
  3. 前記吸気孔には、網状体が取り付けられている、ことを特徴とする請求項2に記載のポンプユニット。
  4. 前記排気孔には、庇部が設けられている、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のポンプユニット。
  5. 前記ユニットカバーには、前記排気孔から前記ユニットカバーの内部へ侵入する液体を吸収する吸収体が設けられている、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のポンプユニット。
  6. 前記吸収体は、前記ユニットカバーの外側面に設けられている、ことを特徴とする請求項5に記載のポンプユニット。
  7. 前記庇部は、前記排気孔を閉塞する閉塞位置と、前記排気孔を開放する開放位置との間で移動可能に設けられている、ことを特徴とする請求項4に記載のポンプユニット。
  8. 前記庇部は、前記冷却ファンの風圧によって、前記閉塞位置から前記開放位置に移動する、ことを特徴とする請求項7に記載のポンプユニット。
  9. 前記吸気孔から前記冷却ファンの空気吸込孔まで延びるダクトが設けられている、ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のポンプユニット。
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