JP2003188570A - 電気機器ボックスの換気用通風装置 - Google Patents

電気機器ボックスの換気用通風装置

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JP2003188570A
JP2003188570A JP2001388182A JP2001388182A JP2003188570A JP 2003188570 A JP2003188570 A JP 2003188570A JP 2001388182 A JP2001388182 A JP 2001388182A JP 2001388182 A JP2001388182 A JP 2001388182A JP 2003188570 A JP2003188570 A JP 2003188570A
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Koichi Shinohara
耕一 篠原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自然換気方式を操る通路開放型の換気用通風
装置でありながら、長時間にわたって暴風雨が吹き荒れ
るような例外的な状況においても、確実な防水・防滴効
果が発揮できるようにする。 【解決手段】 電気機器ボックスの開口1の外面に配置
されるルーバー板2と、開口1の内面に配置されてルー
バー板2から入り込む空気を上向きに変向案内する導風
箱3とを備えている。導風箱3の内周壁には、ルーバー
板2から吹き込む空気流に含まれた雨滴を捕捉する雨滴
捕捉体6を配置する。雨滴捕捉体6で捕捉された水滴
は、導風箱3の内面に付着し壁面に沿って自重で流下す
る。このとき、雨滴捕捉体6と、雨滴捕捉体6に捕捉さ
れた水滴とが風を遮って風の勢いを減殺する。しかも、
流下途中の水滴が強風に煽られたとしても、雨滴捕捉体
6が水滴を受け止めて上方移動を阻止するので、捕捉さ
れた水滴を効果的に排水できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、分電盤や配電盤
などの電気機器ボックスに適用されて、換気空気をボッ
クス内へ取り入れるための通風装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の換気用通風装置として、本出願
人の提案に係る実公平5−8713号公報がある。そこ
では、ルーバーが多段状に打ち出し形成されたルーバー
板と、ルーバー板から入り込む空気を上向きに変更案内
して雨や雪の吹き込みを防止する導風箱と、導風箱の上
面開口に配置される防塵・防虫用のフィルターと、ルー
バー板および導風箱用のパッキンと、押え枠などで換気
用通風装置を構成している。
【0003】防滴仕様の換気用通風装置において、換気
通路を金網やフィルターで内外に仕切って、雨や雪の吹
き込みを防ぎ、さらに塵埃および虫の侵入を阻止するこ
とは実開昭58−158235号公報や、実開昭58−
106997号公報に公知である。前者では、ルーバー
板の内面を金網で仕切り、さらに金網の内面をフィルタ
ーで仕切っている。後者では、電気機器ボックスの外面
に、下向きに開口する換気ダクトを配置し、その下端開
口とダクト内通路の上部とのそれぞれを金網で仕切って
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、換気通
路を金網やフィルターで内外に仕切る、言わば通路遮断
型の換気用通風装置は、塵埃および虫の侵入を確実に阻
止できるものの、金網やフィルターが通気抵抗を著しく
増加させる点に問題がある。つまり、換気ファンを併用
して強制換気を行う場合には問題はないが、電気機器ボ
ックス内の空気の対流作用を利用して換気を行う自然換
気方式を採る場合には、極端に換気効率が低下する。ま
た、換気通路を金網等で完全に仕切ってしまうので、金
網等に受け止められた水滴が、換気通路に吹き込む換気
空気によって吹き飛ばされて内部へ侵入するのを避けら
れず、長時間にわたって暴風雨が吹き荒れるような例外
的な状況において、防水・防滴効果を確実に発揮できな
い。
【0005】このような理由から、多くの電気機器ボッ
クスにおいては、ルーバー板と導風箱とを組み合わせ
た、言わば通路開放型の通風装置が多用されている。こ
の種の通風装置によれば、比較的目が荒く、通風抵抗の
小さな防塵・防虫用のフィルターで導風箱の上面開口を
塞ぐだけであるので、自然換気方式を採る場合にも問題
なく使用できる。しかし、長時間にわたって暴風雨が吹
き荒れるような例外的な状況においては、導風箱の内周
面に付着した水滴が、強い風によって導風箱の上端にま
で押し上げられるため、通路遮断型の通風装置と同様に
防水・防滴効果を発揮しにくい点に改善の余地があっ
た。
【0006】この発明の目的は、通風装置の通気抵抗を
最小限化しながら、防水作用を向上できる通路開放型の
換気用通風装置を提供することにある。この発明の目的
は、導風箱の内面に付着した水滴が、強い風によって導
風箱の上端にまで押し上げられてフィルターに吸着され
るのを確実に防止でき、たとえ長時間にわたって暴風雨
が吹き荒れるような例外的な状況においても、確実な防
水・防滴効果を発揮できる換気用通風装置を提供するこ
とにある。この発明の目的は、通風装置の軽量化と低コ
スト化とが実現できる換気用通風装置を提供することに
ある。この発明の目的は、電気機器ボックスに対する組
み付けが一人の作業者だけでも簡単に行える換気用通風
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明における換気用
通風装置は、図1ないし図3に示すごとく、電気機器ボ
ックスの開口1の外面に配置されるルーバー板2と、開
口1の内面に配置されてルーバー板2から入り込む空気
を上向きに変向案内する導風箱3を含み、導風箱3の内
周壁に、ルーバー板2から吹き込む空気流に含まれた雨
滴を捕捉する雨滴捕捉体6が配置してあることを特徴と
する。なお、この発明における雨滴捕捉体6の雨滴と
は、雨水以外に雪や霙を含むこととする。
【0008】上記の雨滴捕捉体6は、網体、簾体、多孔
板、シート状の繊維塊、シート状多孔体、一群の通気孔
が開口してある繊維シートのいずれかひとつを選ぶこと
ができ、必要に応じて、複数の素材を組み合わせて構成
することができる。
【0009】雨滴捕捉体6と導風箱3の内周面との間に
は、図4に示すごとく水滴の流下を促進する排水材29
を配置する。
【0010】導風箱3は、図5に示すごとくプラスチッ
ク成形品で形成し、導風箱3の上面開口縁にフィルター
7を受け止め支持する座部30を一体に形成することが
できる。
【0011】導風箱3の内面には、図6に示すごとく前
記開口1と係合してルーバー板2および導風箱3仮組み
状態を維持できる係合片34を設けた形態にしてもよ
い。
【0012】
【発明の作用効果】この発明では、導風箱3の内周壁に
雨滴捕捉体6が配置し、ルーバー板2から吹き込む空気
流に含まれた雨滴を雨滴捕捉体6で捕捉し、空気流から
強制的に分離できる。捕捉された水滴は、強い風に吹き
飛ばされて、雨滴捕捉体6と導風箱3との間に付着して
自重で流下する。流下途中の水滴にも強風は作用する
が、雨滴捕捉体6と、雨滴捕捉体6に捕捉された水滴と
が風を遮って、その向きや勢いを減殺する。また、上方
へ移動しようとする水滴の流動を雨滴捕捉体6が邪魔す
るうえ、流下に従って水滴どうしが集合して大きく成長
するので、重力による水滴の流下作用が風による押し上
げ力を越える。従って、雨滴捕捉体6に捕捉された水滴
は、雨滴捕捉体6と導風箱3の内面との間を風に吹き上
げられることもなく流下し、長時間にわたって暴風雨が
吹き荒れるような例外的な状況においても、雨水の排水
を効果的に行え、防水・防滴効果に優れた換気用通風装
置が得られる。導風箱3の内周面に雨滴捕捉体6が配置
されているので、雨滴捕捉体6を設けることで通風装置
の通気抵抗が増加するのを避けながら、効果的に防水作
用を発揮でき、自然換気方式を採る場合にも年間を通じ
て問題なく使用できる、全ての天候変化に対応できる通
路開放型の換気用通風装置が得られる。
【0013】雨滴捕捉体6としては、網体、簾体、多孔
板、シート状の繊維塊、シート状多孔体、一群の通気孔
が開口してある繊維シート等を適用できるが、これらの
素材を単独で使用する場合は、捕捉した水滴が風を受け
て直ちに雨滴捕捉体6と導風箱3との間へ流動できる素
材が好ましく、水滴が雨滴捕捉体6の表面で成長する素
材は、他の素材を併用することが好ましい。エキスパン
ドメタルや金網、プラスチック製の網体、あるいは金属
ないしプラスチック製の細い棒材等を簾状に組んだ簾
体、多孔板などは、その目の粗さや、隙間の大きさ、孔
径にもよるが、概ね単独で使用できる。シート状の繊維
塊、シート状多孔体、一群の通気孔が開口してある繊維
シート等は、先の単独で使用できる素材と組み合わせて
使用するのが好ましい。
【0014】雨滴捕捉体6と導風箱3の内周面との間に
は、図4に示すごとく排水材29を配置することがで
き、その場合には、雨滴捕捉体6で水滴を捕捉したの
ち、捕捉した水滴を排水材29で流下案内できるので、
導風箱3内に吹き込んだ雨水の排水を効果的に行える。
【0015】プラスチック成形品からなる導風箱3によ
れば、プレス加工と溶接によって形成した従来の鋼板製
の導風箱に比べて、その製造コストを大幅に削減できる
うえ、軽量化も同時に実現でき、流通時や施工時の導風
箱3の取扱いを容易化できる点で有利である。導風箱3
の上面開口縁に座部30を形成し、この座部30にフィ
ルター7を装着するようにすると、発泡シート(フィル
ターエレメント)24を座部30で直接に支持できるの
で、フィルター構造が簡素化し、フィルター更新時の交
換部品を発泡シート24のみに限って、消耗品の交換コ
ストを削減できる。
【0016】ルーバー板2と導風箱3とは予め仮組みし
ておき、電気機器ボックスの外面から開口1に組み付け
るが、このとき、ルーバー板2を押し込んで、導風箱3
の内面に設けた係合片34を開口1に係合することによ
り、ルーバー板2および導風箱3が開口1から脱落する
のを防止できる。従って作業者は、ルーバー板2および
導風箱3を開口1に仮組みした後は、電気機器ボックス
の内部へ回り込んで締結作業を行え、単独の作業者のみ
で通風装置を開口1に組むことができる。
【0017】
【実施例】(実施例1) 図1ないし図3はこの発明に
係る換気用通風装置の実施例1を示す。図2において換
気用通風装置は、電気機器ボックスの開口1の外面に配
置されるルーバー板2と、開口1の内面に配置されてル
ーバー板2から入り込む空気を上向きに変更案内する導
風箱3と、導風箱3と開口1の周縁壁1aとの間に配置
されるパッキン4と、ルーバー板2、導風箱3、および
パッキン4を共締め固定するための押え枠5と、導風箱
3の内周壁に沿って固定される雨滴捕捉体6と、導風箱
3の上面開口に配置されるフィルター7とで構成してあ
る。
【0018】図3においてルーバー板2は、鋼板やステ
ンレス鋼板を素材にしてプレス成形してあり、板外面へ
向かって打ち出し形成されて斜め下向きに開口する多段
状のルーバー壁8の一群と、ルーバー壁8の周囲を囲む
四角枠状の締結座9とを一体に備えている。締結座9に
は、6ないし8個のスタッドボルト10を固定してあ
り、これらのスタッドボルト10の周回列は、先の開口
1に嵌め込むことができる。締結座9の四周縁はルーバ
ー壁8の突出方向とは逆向きに折り曲げてあり、この周
壁を符号9aで示している。周壁9の下部の左右には、
排水口11が切り欠き形成されている(図3参照)。
【0019】導風箱3は、四角枠状のフランジ13と、
前外面および上面へ向かって開口する導風部14とを一
体に設けた、鋼板ないしステンレス鋼板製のプレス成形
品からなり、フランジ13に先のスタッドボルト10用
の挿通孔15が通設してある。フランジ13の上枠部を
斜め後ろ向きに延長して邪魔板16を形成してある。導
風部14は、開口1と対向する背壁17と、背壁17の
左右側縁とフランジ13との間を塞ぐ側壁18とで横断
平面視がコ字状に形成してあり、背壁17の上縁中央に
ねじ孔19を形成してある。背壁17は、その殆どを占
める主傾斜壁17aと、主傾斜壁17aに連続して前方
下側に向けて緩やかに傾斜する底壁17bとで断面へ字
状に折り曲げてあり、底壁17bの前縁をルーバー板2
の締結座9と近接対向させることにより、導風箱3内の
排水を排水口11から円滑に排出できるようにしてあ
る。上段のルーバー壁8を換気空気と共に吹き抜けた雨
水が、直接フィルター7に付着するのを防ぐために先の
邪魔板16が配設されている。
【0020】パッキン4は、導風箱3のフランジ13と
同形に打ち抜かれた四角枠状のゴムパッキンからなり、
その周縁に沿ってスタッドボルト10用の挿通孔21を
設けてある。押え枠5は、鋼板またはステンレス鋼板を
素材にして、導風箱3のフランジ13とほぼ同形に打ち
抜かれた四角枠状の枠体からなり、その周縁に沿ってス
タッドボルト10用の挿通孔22を設けてある。フィル
ター7は、横長四角形状の保形枠23と、連続気泡性の
発泡シート(フィルターエレメント)24、および発泡
シート24の上下面を押え保持する網体25などで構成
してあり、保形枠23の背面中央に設けたブラケット2
6を、蝶ボルト27でねじ穴19に締結することによ
り、導風箱3に取り付けることができる。
【0021】風雨が激しく吹き荒れる天候では、ルーバ
ー板2から吹き込んだ雨風が導風箱3の内面に衝突し
て、水滴が箱内面に付着する。多くの場合は、付着した
水滴は重力の作用で壁面に沿って流下するが、吹き込む
風の勢いが強いと、箱内面に付着した水滴が、風圧を受
けて徐々に這い上がるようにして導風箱3の上端にまで
押し上げられ、いずれはフィルター7に吸着されてしま
う。こうした事態を避けるために、導風箱3の内周面に
雨滴捕捉体6を配置してある。
【0022】雨滴捕捉体6は、金属またはプラスチック
製の網体、簾体、パンチングメタル等の多孔板、金属繊
維、プラスチック繊維、ガラス繊維、または天然繊維等
をシート状に構成した繊維塊、スポンジシートに代表さ
れるシート状多孔体、一群の通気孔が開口してある織布
あるいは不織布などの繊維シートのうちのいずれかを選
ぶことができる。図1および図2において実施例1で
は、ステンレス製の網体で形成した雨滴捕捉体6を、導
風部14を構成する背壁17および側壁18の内面に密
着状に配置し、ずれ動かないように、その面壁および周
囲数箇所を溶接ないし接着によって固定した。
【0023】このように、導風部14の内面に雨滴捕捉
体6が配置されていると、風と共に吹き込んだ水滴は雨
滴捕捉体6で捕捉でき、捕捉された水滴は強い風に吹き
飛ばされて、背壁17および側壁18の内面に付着し、
これらの壁面沿って自重で流下する。流下途中の水滴は
強風にあおられるが、雨滴捕捉体6と、雨滴捕捉体6に
捕捉された水滴とが風を遮って、風の向きを変え同時に
勢いを減殺する。また、上向きに移動しようとする水滴
は雨滴捕捉体6が受け止めて上方移動を阻止する。しか
も、流下し始めた水滴は、流下に伴って水滴どうしが集
合して大きく成長するので、水滴の重力による流下作用
が強化される。従って、雨滴捕捉体6に捕捉された水滴
は、雨滴捕捉体6と導風箱3の内面との間を風に吹き上
げられることもなく流下し、長時間にわたって暴風雨が
吹き荒れるような例外的な状況においても、雨水の排水
を効果的に行える。
【0024】上記のように構成した通風装置は、まずル
ーバー板2のスタッドボルト10に、導風箱3と、パッ
キン4とを順に仮組みした後、これらのユニットを電気
機器ボックスの外面側から開口1に差し込み、電気機器
ボックスの内面側から、押え枠5をスタッドボルト10
に組み付け、スタッドボルト10にナット12をねじ込
んで装着する。これにより、開口1の周縁壁1aを、仮
組みされた先のユニットと押え枠5とで挟持固定して、
全ての部材を分離不能に固定できる。
【0025】(実施例2) 図4はこの発明に係る換気
用通風装置の実施例2を示しており、雨滴捕捉体6に加
えて、雨滴捕捉体6と導風箱3の内周面との間に、水滴
の流下を促進する排水材29が配置されている。排水材
29としては、パンチングメタル、縦方向の隙間を有す
る簾体、金属繊維、プラスチック繊維、ガラス繊維、ま
たは天然繊維等をシート状に構成した繊維塊、シート状
多孔体等を適用できる。この実施例2では、排水材29
をパンチングメタル状の金属多孔板で形成し、各通水孔
29aをバーリング加工によって板面一側に膨出させ、
この膨出部29bを背壁17に突き当てることにより、
排水材29と背壁17との間に排水隙間Eが確保できる
ようにした。排水材29の表面に吹き付けられた水滴
は、通水孔29aを介して排水材29の裏面側へ入り込
み、排水隙間Eを自重で流下し、流下途中に風で煽られ
るのを極力避けることができる。他の構造は先の実施例
1と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその
説明を省略する。以下の実施例においても同じ扱いとす
る。
【0026】(実施例3) 図5に示す通風装置におい
ては、通風装置の軽量化と低コスト化とのために、導風
箱3をプラスチック成形品で形成した。詳しくは、四角
枠状のフランジ13と、導風部14とを射出成形法によ
って一体に成形した。また、導風箱3の上面開口縁にフ
ィルター7を受け止め支持する座部30を膨出形成し
た。座部30には、格子状の受枠31を一体に設けてお
き、受枠31で受け止めた発泡シート24を押え枠32
で押え保持できるようにした。押え枠32の周囲数箇所
には座部30に係合する爪片33を設けた。このよう
に、発泡シート24を座部30および受枠31で直接支
持すると、発泡シート24のみを交換するだけでフィル
ター7を更新できるので、フィルター7の更新に要する
費用を節約できる。この場合の邪魔板16は、導風箱3
とは別部品として形成しておき、その上端を受枠31に
溶着固定した。
【0027】(実施例4) 先に説明したように通風装
置では、電気機器ボックスの外面側から組み付けるが、
開口1に仮組みしたルーバー板2および導風箱3は、作
業者が手で支えていない限り自重で脱落してしまう。そ
のため、従来は、電気機器ボックスの外面側に1名と、
内側に1名の2名の作業者が不可欠であった。このよう
な不便を解消して、通風装置の組み立てを1名の作業者
のみで行えるようにするために、この実施例では図6に
示すように、開口1に仮組みしたルーバー板2、導風箱
3、およびパッキン4を、開口1に対して脱落不能に係
合保持できるようにした。
【0028】詳しくは、図6に示すように、導風箱3の
邪魔板16の先端に係合爪35を折曲げ形成しておき、
この係合爪35に差し込み係合した係合片34を、開口
1の周縁壁1aの内面に係合して、仮組み姿勢を維持で
きるようにした。係合片34は、先の係合爪35に係合
するソケット部36と、ソケット部36から上向きに延
びるく字状の係止腕37とを備えており、ばね材や弾性
変形可能なプラスチック材で形成する。係合片34を係
合爪35に差し込み装着した状態で、仮組みしたルーバ
ー板2および導風箱3を開口1に嵌め込み、全体の荷重
を下側のスタッドボルト10に負担させながら、係合片
34の弾性に抗して全体を押し込むと、係止腕37が弾
性変形しながら開口1の縁をくぐり抜け、その先端が開
口1の周縁壁1aと係合するので、仮組み姿勢を維持で
きる。この後に、作業者は、電気機器ボックスの内面に
回り込み、押え枠5を仮組みしたのち、係合片34を係
合爪35から抜き取る。係合片34は1個あれば足りる
が、必要があれば複数個設けることができる。
【0029】上記以外に、雨滴捕捉体6は、複数の形成
素材を組み合わせて構成することができる。例えば、網
目の大きさが異なる複数の網体を重ねて雨滴捕捉体6と
し、あるいは、網体と簾体やスポンジシートを組み合わ
せて雨滴捕捉体6とすることができる。前記開口1の周
縁壁1aにボルト挿通孔を設け、このボルト挿通孔にス
タットボルト10を挿通してもよく、この場合は先の押
え枠5は省略できる。雨滴捕捉体6は、導風部14の内
周面のうち、少なくとも背壁17に限って設けてあって
もよい。さらに、背壁17に沿う雨滴捕捉体6の上部を
開口1の側へ折り曲げて、邪魔板16と背壁17との間
の通路を、先の折り曲げ部で遮断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の要部を拡大した縦断側面図
【図2】実施例1の縦断側面図
【図3】実施例1の構成部材を示す分解斜視図
【図4】実施例2の縦断側面図
【図5】実施例3の縦断側面図
【図6】実施例4の要部を拡大した縦断側面図
【符号の説明】
1 開口 2 ルーバー板 3 導風箱 6 雨滴捕捉体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気機器ボックスの開口1の外面に配置
    されるルーバー板2と、開口1の内面に配置されてルー
    バー板2から入り込む空気を上向きに変向案内する導風
    箱3とを含む通路開放型の換気用通風装置であって、 導風箱3の内周面に、ルーバー板2から吹き込む空気流
    に含まれる雨滴を捕捉する雨滴捕捉体6が配置してある
    ことを特徴とする電気機器ボックスの換気用通風装置。
  2. 【請求項2】 雨滴捕捉体6が、網体、簾体、多孔板、
    シート状の繊維塊、シート状多孔体、一群の通気孔が開
    口してある繊維シートのいずれかである請求項1記載の
    電気機器ボックスの換気用通風装置。
  3. 【請求項3】 雨滴捕捉体6と導風箱3の内周面との間
    に、水滴の流下を促進する排水材29が配置してある請
    求項1記載の電気機器ボックスの換気用通風装置。
  4. 【請求項4】 導風箱3がプラスチック成形品であり、
    導風箱3の上面開口縁に、フィルター7を受け止め支持
    する座部30が形成してある請求項1記載の電気機器ボ
    ックスの換気用通風装置。
  5. 【請求項5】 導風箱3の内面に、前記開口1の周縁壁
    と係合してルーバー板2および導風箱3の仮組み姿勢を
    維持できる係合片34が設けてある請求項1記載の電気
    機器ボックスの換気用通風装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2472381A (en) * 2009-07-21 2011-02-09 Elsteel Passive / natural ventilation of an electrical enclosure
JP2019015231A (ja) * 2017-07-06 2019-01-31 株式会社荏原製作所 ポンプユニット

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