JP2004342804A - 電気機器ボックスの換気用通風装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自然換気方式の換気を行う筐体に適用できるのはもちろん、充分な防水機能が要求される使用条件下であっても問題なく適用できるうえ、装置内部に配置したフィルターの交換を筐体の外面側から簡便に行うことができる換気用の通風装置を提供する。
【解決手段】取付開口1の外面に固定される基枠2と、基枠2に開口した通気口3を塞ぐルーバー板4と、基枠2に装着されてルーバー板4から入り込む空気を上向きに変向案内する導風箱5と、防塵用のフィルター6を備えている。ルーバー板4は基枠2に軸19で軸支されて、通気口3を塞ぐ閉じ位置と、開放位置との間で上開き揺動開閉できる。ルーバー板4と基枠2との間に、ルーバー板4を固定保持する止め具23と、開放位置においてルーバー板4を受け止めるストッパー25とを設ける。フィルター6は、ルーバー板4を開放した状態において、ルーバー板4の内面に設けたガイド枠17に対して上方から出し入れできる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として屋外に設置される分電盤や配電盤などの電気機器ボックス(以下筐体と言う)に適用される換気用の通風装置、なかでも防塵あるいは防虫用のフィルターを内蔵している自然換気方式の通風装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
防塵用のフィルターを内蔵している換気用の通風装置において、筐体の外面側からフィルター交換を行えるようにすることは公知である(特許文献1、2、3、参照)。本発明の通風装置は、通風口を外面側から覆うルーバー板と、ルーバー板から入り込む空気を上向きに変更案内して、雨や雪の吹き込みを防止する導風箱と、防塵・防虫用のフィルター等で、自然換気方式の通風装置として構成するが、その基本構造は公知である(特許文献4参照)。そこでは、導風箱の上面開口にフィルターを配置している。
【0003】
特許文献1における通風装置は、筐体の外壁に開口した取付穴に装着される本体と、本体に装填されるフィルターと、本体に装着固定されるカバーと、カバーの外面を覆うフードなどで通風装置を構成している。本体の内奥にはフィルターを受け止める金網が設けてあり、カバーの外面にはルーバー体が形成してある。
【0004】
特許文献2の通風装置は、筐体の外壁に設けた収容凹部に嵌め込まれる支持枠と、支持枠に対して出し入れできるフィルターユニットとを備えている。支持枠は、収容凹部に設けたピンで揺動開閉可能に軸支されており、支持枠と収容凹部との間に設けた弾性係合爪の係合を解除することにより、支持枠を収容凹部から外向きに開放揺動でき、この開放状態においてフィルターユニットを支持枠から上方へ抜出すことができる。支持枠の外壁には通風穴の一群が開口してあり、容凹部の内側には換気ファンが配置してある。
【0005】
特許文献3の通風装置は、筐体の外壁に開口した通風口を通気自在なカバーで塞ぎ、カバーの内面にフィルターを着脱可能に収容している。カバーはヒンジを介して揺動開放自在に支持されており、その内面に設けたストッパーで一定の開放角度に開き規制してある。通風口の内面には、カバーと協同してフィルターを挟み保持する押え枠が設けてある。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−164837号公報(段落番号0014、図8)
【特許文献2】
特開平5−261227号公報(段落番号0014、図1)
【特許文献3】
特開平6−177569号公報(段落番号0008、図3)
【特許文献4】
実公平5−8713号公報(第2頁第4欄、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1の通風装置によれば、空気通路をルーバーやフィルターなどで幾重にも遮断し、さらにカバーの外面を下向きに開口するフードで覆うので、雨水の浸入を確実に防止でき、例えば長時間にわたって暴風雨が吹き荒れる悪条件下であっても、防水効果を確実に発揮できる。反面、フィルター、ルーバー、および金網によって空気通路が幾重にも遮断されるので、通気抵抗が大きくなるのを避けられない。この種の通風装置は、換気ファンを併用して強制換気を行う場合には問題ないが、自然換気方式によって換気を行う場合に適用できない。自然換気方式では、筐体内部の空気の対流作用を利用して換気を行うので、通風装置の通気抵抗が大きいと効果的な換気を行えないからである。フィルター交換を行う場合には、フードおよびカバーを本体から取り外したうえで、フィルターを交換し、再度カバーとフードを本体に組み付ける必要があり、一連の作業に手間が掛かる不利がある。フードが筐体の外へ大きく突き出るので、筐体の設置情況によっては、通風装置を取り付けられないこともある。
【0008】
この点、特許文献2、および特許文献3の通風装置によれば、支持枠およびカバーを揺動開放するだけの簡単な操作で、フィルター交換を簡便に行える。しかし、これらの通風装置は、フィルターを支持する支持枠およびカバーが、筐体の外壁に直接露出しているので雨水の浸入を防ぐことができず、適用対象が屋内に設置される分電盤やコンピュータユニットなどの筐体に限定される。また、特許文献2の通風装置は、特許文献1の通風装置と同様に、換気ファンを併用する強制換気を前提としており、自然換気方式の筐体に適用できない。
【0009】
本発明の目的は、自然換気方式によって換気を行う筐体に適用できるのはもちろん、充分な防水機能が要求される使用条件下であっても問題なく適用できるうえ、装置内部に配置したフィルターの交換を筐体の外面側から簡便に行うことができる換気用の通風装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の電気機器ボックスの換気用通風装置は、取付開口1の外面に固定される基枠2と、基枠2に開口した通気口3を塞ぐルーバー板4と、基枠2に装着されてルーバー板4から入り込む空気を上向きに変向案内する導風箱5と、防塵用のフィルター6を備えている。ルーバー板4は基枠2に軸支されて、通気口3を塞ぐ閉じ位置と、通気口3から外へ突出する開放位置との間で揺動開閉できる。ルーバー板4と基枠2との間に、ルーバー板4を閉じ位置において固定保持する止め具23と、ルーバー板4を開放位置において受け止めるストッパー25とが設けられている。ルーバー板4の内側に配置したフィルター6を、ルーバー板4と基枠2のいずれか一方に着脱自在に装着する。
【0011】
ルーバー板4は、基枠2の内面下方に固定した水平の軸19で上開き揺動可能に軸支する。ルーバー板4の内面に固定した左右一対のガイド枠17に対して、フィルター6をルーバー板4の上端側から出し入れ可能に装着する。
【0012】
ルーバー板4は、基枠2の内面下方に固定した水平の軸19で、上開き揺動可能に軸支する。基枠2の通気口の内面周縁に沿って区画壁13を突設する。ろ過エレメント6aとその周縁に固定したフィルター枠6bとで構成したフィルター6は、区画壁13に装着されて、止着具42で固定する。
【0013】
フィルター6は、自己保形性を有するろ過エレメントで形成する。
【0014】
【発明の作用効果】
本発明の通風装置では、図1に示すように、取付開口1の外面に基枠2を固定し、この基枠2でルーバー板4を、閉じ位置と開放位置との間で揺動開閉できるようにした。そのうえで、フィルター6を、ルーバー板4と基枠2のいずれか一方に着脱自在に装着するので、フィルター6を交換し、あるいは清掃するような場合には、ルーバー板4を開放操作するだけの簡単な操作で、装置内部に配置したフィルター6の交換を筐体の外面側から手軽に行うことができる。因みに、従来の自然換気方式の通風装置の場合には、分電盤などの管理責任者を立ち合せてドアを開錠してもらったうえで、筐体の内部からフィルター交換を行う必要があったが、そうした煩雑な手間を掛ける必要もなく、誰もが交換作業を行うことができる点で、フィルター交換作業を簡便化できる。
【0015】
ルーバー板4と導風箱5とで雨水の浸入を防ぎながら、換気空気を確実に取り込むことができるので、自然換気方式によって換気を行う筐体に適用できるのはもちろん、筐体が屋外に設置され、通風装置に充分な防水機能が要求される使用条件下であっても問題なく適用できる。ルーバー板4を止め具23で閉じ位置に固定保持した状態では、ルーバー板4が基枠2とほぼ面一になるので、使用状態における通風装置が筐体の外面に大きく突出することがなく、筐体の設置情況に左右されることなく通風装置を適用できる利点もある。ストッパー25でルーバー板4を受け止めて、ルーバー板4の開放量を規制し、フィルター交換時にルーバー板4が過剰に開放するのを防止できるので、フィルター交換作業を安全に行える(請求項1)。
【0016】
ルーバー板4を軸19で上開き揺動可能に軸支して、フィルター6をルーバー板4の上端側から出し入れできるようにした通風装置によれば、開放操作した状態のルーバー板4をストッパー25で受け止めて、ルーバー板4自身の重量で開放状態を維持できるので、ルーバー板4を支え保持する必要がなく、従ってフィルター6の交換作業を簡便に行える(請求項2)。
【0017】
ろ過エレメント6aとフィルター枠6bとで構成したフィルター6を区画壁13に装着し、止着具42で固定するようにした通風装置によれば、フィルター6とルーバー板4との間に緩衝空間となる隙間を確保できるので、フィルター6をルーバー板4の内面に密着配置した場合に比べて、通気開口16から吹き込む雨水がフィルター6に直接吸収されるのを抑止でき、従って、フィルター6を通り抜ける換気空気によって水滴が導風箱5の内部へ連れ込まれるのをよく防止できる(請求項3)。
【0018】
自己保形性を有するろ過エレメントで形成したフィルター6によれば、別途用意したフィルター枠でろ過エレメントを支える必要がないので、通風装置のコスト削減に寄与できるうえ、フィルター交換時のフィルター6の出し入れを簡便に行える(請求項4)。
【0019】
【実施例】
(実施例1) 図1ないし図6に、本発明に係る換気用通風装置の実施例を示す。図1において換気用通風装置は、筐体の外壁に設けた取付開口1の外面に固定される基枠2と、基枠2に開口した通気口3を塞ぐルーバー板4と、基枠2に装着されてルーバー板4から入り込む空気を上向きに変向案内する導風箱5と、防塵用のフィルター6と、取付開口1の内面に配置される押え枠7、およびパッキン8などで構成する。
【0020】
図3において基枠2は、鋼板やステンレス鋼板製のプレス成形品からなる四角形状の締結ベース10を有し、その板面に四角形状の通気口3が開口してある。締結ベース10の周縁は筐体側へ向かって折曲げてあり、この折曲げられた周縁壁を符号11で示す。締結ベース10の内面側には8個のスタッドボルト12が固定してあり、これらのスタッドボルト12の周回列は取付開口1に嵌め込むことができる。通気口3の内面周縁に沿って角枠状の区画壁13を突設して、この区画壁13で囲まれる収容空間Sに、フィルター6および後述するガイド枠17を収容している(図2参照)。
【0021】
ルーバー板4は、鋼板やステンレス鋼板を素材とするパネル状のプレス成形品からなり、その板面に左右横長のルーバー壁15が多段状に打ち出し形成してある。ルーバー壁15は斜め下向きに傾斜してあり、その上下に隣接する通気開口16から換気用の空気を取り込む。図4および図5に示すように、ルーバー板4の内面には、左右一対のガイド枠17が固定してあり、両ガイド枠17でフィルター6をルーバー板4の上端側から出し入れできるように案内支持している。ルーバー板4は、通気口3を塞ぐ閉じ位置と、通気口3から外へ突出する開放位置との間で、上開き揺動開閉できように基枠2で軸支する。
【0022】
詳しくは、図6に示すように区画壁13の縦壁の下部間に水平の軸19を固定する。さらに先のガイド枠17の下端に逆J字状の掛止溝20を形成して、この掛止溝20を軸19に掛止係合することにより、ルーバー板4を揺動可能に軸支している。このように、下端部分が開放された掛止溝20を介してルーバー板4を軸支することにより、ルーバー板4を基枠2から取り外して、その内面を清掃することができる。ルーバー板4を閉じ位置において固定保持するために、図2に示すように、区画壁13の上側の横壁中央にブラケット21を設け、その外面に雌ねじ体22を固定している。この雌ねじ体22に、ルーバー板4の外面側から挿通した止めねじ(止め具)23をねじ込むことによりルーバー板4を固定できる。
【0023】
ルーバー板4と基枠2との間に、ルーバー板4を開放位置において受け止めるストッパー25を設ける。図6に示すようにストッパー25は、ガイド枠17の下端に溶接した接当ピース26と、区画壁13の縦壁の下部に溶接したストッパーピン27とからなり、図1に示すように、ルーバー板4を閉じ位置から45度開放した状態において、接当ピース26をストッパーピン27で受け止めて、それ以上ルーバー板4が倒れ込むのを規制している。
【0024】
図1および図2において、導風箱5は、前面および上面へ向かって開口する導風部30と、導風部30の前面開口の周縁に張り出される四角枠状のフランジ31と、導風部30の前面上部に固定されて、上段のルーバー壁15を換気空気とともに吹き抜けた雨水の浸入を阻止する邪魔板32とを一体に備えている。導風部30は、横断面がコ字状の区壁からなり、その下部を前下がり傾斜させることにより、導風部30に付着した雨水を円滑に排水できる。フランジ31には、スタッドボルト12用の挿通穴33(図3参照)が形成してある。導風箱5はプラスチック成形品として形成することができ、あるいは鋼板やステンレス鋼板を素材にして形成することができる。図2に示すように、邪魔板32の上部には、区画壁13を受け入れる段部34が折り曲げ形成してある。
【0025】
防塵用のフィルター6は、不織布と同じ繊維構造の半硬質の板状ハニカム体や、サランハニカムなどを適用できる。この実施例では、日本バイリーン株式会社製の、厚み寸法が10mmのフィレドンPS/400(商品名)を、所定の大きさに切断してフィルター6とした。このフィルター6はルーバー板4の内面全体を覆っているが、比較的通気抵抗が小さいので問題なく自然換気を行える。また、適度の自己保形性を備えているので、フィルター枠でろ過エレメントを支える必要がない点でコスト削減に寄与できる。図2に示すように、フィルター6をガイド枠17に装填した状態においては、その両端が僅かに弾性変形してガイド枠17で支えられ、さらにその下端が軸19で受け止められるので、フィルター6がずれ動くことはない。
【0026】
押え枠7は、鋼板やステンレス鋼板を素材にして、導風箱5のフランジ31とほぼ同形に打ち抜かれた四角形の枠体からなり、その板面に沿ってスタッドボルト12用の挿通穴35(図3参照)が形成してある。パッキン8は、押え枠7と同形に打ち抜かれた四角枠状のゴムパッキンからなり、押え枠7と同様にスタッドボルト12用の挿通穴36(図3参照)が形成してある。
【0027】
通風装置を取り付ける場合には、基枠2のスタッドボルト12に導風箱5とパッキン8を仮組みする。この状態のユニットを筐体の外面側から組み付けて、スタッドボルト12を取付開口1に差し込む。さらに、筐体内面側から押え枠7をスタッドボルト12に組み付け、全てのスタッドボルト12にナット14をねじ込んで、基枠2、および導風箱5を筐体に固定する。最後に、ルーバー板4を軸19に掛止し、フィルター6をルーバー板4に装填したうえで、止めねじ23でルーバー板4を基枠2に固定して組立を完了する。なお、ルーバー板4は、予め基枠2に組み付けておいてもよい。
【0028】
以上のように構成した通風装置によれば、ルーバー板4と導風箱5とで雨水の浸入を防ぎながら、筐体内部を自然換気方式によって換気できるうえ、ルーバー板4を開放操作するだけの簡単な操作で、装置内部に配置したフィルター6の交換を筐体の外面側から簡便に行うことができる。筐体の内部に入り込む必要もなくフィルター6の交換を行えるので、例えば分電盤の管理責任者を、フィルター交換作業のためだけに立ち合せてドアを開錠してもらう必要がなく、無資格の作業者であっても、誰もが交換作業を行うことができる。
【0029】
ルーバー板4の内面にフィルター6を配置するので、虫や雨水が通気開口16から入り込もうとするのをフィルター6で確実に防止できる。フィルター6に付着した雨水の一部は、換気空気とともに導風箱5へ入り込むが、換気空気が導風箱5で上向きに変向案内される間に、雨水は導風部30に付着して流下するので、筐体内部へ雨水が浸入することはない。
【0030】
(実施例2) 図7および図8は本発明に係る換気用通風装置の別の実施例を示す。そこでは、ろ過エレメント6aとその周縁に固定したフィルター枠6bとでフィルター6を構成し、これを区画壁13に装着するようにした。そのために、区画壁13の内端に四角枠状の装着壁40を付加し、その下部壁面にフィルター枠6bを係合支持する水平の受枠41を固定し、上部壁面の左右2箇所にフィルター枠6bを押保持する弾性片(止着具)42を設けた。装着壁40の左右の縦壁には、フィルター6の左右遊動を規制する規制片43を設けた。この実施例2におけるろ過エレメント6aは、必ずしも自己保形性を備えている必要はなく、たとえば発泡樹脂などの軟質のろ過エレメントであってもよい。
【0031】
フィルター6を斜めに倒した状態で、フィルター枠6bの下端を受枠41に差し込み係合したのち、フィルター枠6bの上端を弾性片42に宛がい、その状態のままでフィルター6を弾性片42の弾性に抗して押し込み操作すると、フィルター6を装着壁40に密着固定できる。フィルター6を取り外すときは、ドライバーなどの工具をフィルター枠6bの上部と装着壁40との間に差し込んでこじることにより、フィルター枠6bを弾性片42の弾性に抗して分離できる。
【0032】
なお、この実施例2では、フィルター板4に軸受片44を固定し、区画壁13に固定した軸19で軸受片44を回転自在に軸支した。軸受片44には接当ピース26が一体に設けてあり、その突端が装着壁40に接当することでルーバー板4の開放量を規制できるようにした。他は先の実施例と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。以下の実施例においても同じ扱いとする。
【0033】
実施例2の通風装置によれば、フィルター6を装着壁40に取り付けた状態において、ルーバー板4の内側へ虫や雨水が入り込む余地がある。しかし、装着壁40に設けた通気用の開口がフィルター6で確実に塞いであるうえ、ルーバー板4とフィルター6との間に、ルーバー壁15の内面で跳ね返った雨滴の分離を促す隙間が形成されるので、雨水や虫が導風箱5側へ入り込むことはない。
【0034】
(実施例3) 図9は止め具23の別の実施例を示す。そこでは、ルーバー板4の内面上部に固定した丸棒状のピン45と、ピン45を係合捕捉する板ばね製のキャッチ具46とで止め具23を構成し、ルーバー板4を基枠2に対して単に押し込み操作するだけで、閉じ位置に保持固定できるようにした。ルーバー板4を開放するときは、その上縁をドライバーなどの工具でこじると、ピン45をキャッチ具46から分離できる。
【0035】
(実施例4) 図10は通風装置の別の実施例を示す。そこでは、実施例2における止着具42に代えて、磁石48でフィルター6を装着壁40に吸着固定できるようにした。磁石48は装着壁40の側に固定し、フィルター枠6bの上端に磁石48で吸着される吸着片49を固定する。
【0036】
上記以外に、ルーバー板4は横開き揺動可能に軸支することができ、その場合にはフィルター6をルーバー板4に対して横方向へ出し入れし、あるいは先の実施例と同様に上下方向へ出し入れすることができる。必要があれば、ルーバー板4を下開き揺動自在に軸支することができる。区画壁13は省略でき、その場合には、ルーバー板4を導風箱5に固定した軸で揺動開閉可能に軸支できる。
【0037】
実施例1におけるフィルター6は実施例2のフィルター6と同様にフィルター枠6bを含んで構成することができ、その場合には、例えばゴム磁石をルーバー板4の側に固定しておいて、フィルター6を吸着固定することができる。同様に、ルーバー板4の全体を、装着壁40に対して磁石で吸着固定することができる。この場合の磁石は止着具42に相当する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ルーバー板を開放した状態の通風装置の縦断側面図である。
【図2】使用状態における通風装置の縦断側面図である。
【図3】通風装置の分解斜視図である。
【図4】ルーバー板の軸支構造を示す一部破断正面図である。
【図5】図4におけるA−A線断面図である。
【図6】ルーバー板の軸支構造とストッパー構造を示す分解斜視図である。
【図7】実施例2に係るフィルターの装着構造を示す縦断側面図である。
【図8】ルーバー板を取り外した状態でフィルターの装着構造を示す正面図である。
【図9】実施例3に係るルーバー板の止め付け構造を示す縦断側面図である。
【図10】実施例4に係るルーバー板の止め付け構造を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1 取付開口
2 基枠
3 通気口
4 ルーバー板
5 導風箱
6 フィルター
23 止めねじ
25 ストッパー

Claims (4)

  1. 取付開口1の外面に固定される基枠2と、基枠2に開口した通気口3を塞ぐルーバー板4と、基枠2に装着されてルーバー板4から入り込む空気を上向きに変向案内する導風箱5と、防塵用のフィルター6を備えており、ルーバー板4は基枠2に軸支されて、通気口3を塞ぐ閉じ位置と、通気口3から外へ突出する開放位置との間で揺動開閉でき、
    ルーバー板4と基枠2との間に、ルーバー板4を閉じ位置において固定保持する止め具23と、ルーバー板4を開放位置において受け止めるストッパー25とが設けられており、
    ルーバー板4の内側に配置したフィルター6が、ルーバー板4と基枠2のいずれか一方に着脱自在に装着されている電気機器ボックスの換気用通風装置。
  2. ルーバー板4が、基枠2の内面下方に固定した水平の軸19で上開き揺動可能に軸支されており、
    ルーバー板4の内面に固定した左右一対のガイド枠17に、フィルター6がルーバー板4の上端側から出し入れ可能に装着してある請求項1記載の電気機器ボックスの換気用通風装置。
  3. ルーバー板4が、基枠2の内面下方に固定した水平の軸19で、上開き揺動可能に軸支されており、
    基枠2の通気口の内面周縁に沿って区画壁13が突設されており、
    ろ過エレメント6aとその周縁に固定したフィルター枠6bとで構成したフィルター6が、区画壁13に装着されて、止着具42で固定してある請求項1記載の電気機器ボックスの換気用通風装置。
  4. フィルター6が自己保形性を有するろ過エレメントで形成してある請求項1から3のいずれかひとつに記載の電気機器ボックスの換気用通風装置。
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