JP6915509B2 - 異常判定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、異常判定装置に関する。
特許文献1のターボチャージャにおけるタービンハウジングには、外部からの排ガスが導入されるスクロール通路と、スクロール通路からの排ガスをタービンハウジングの外部に排出する排出通路とが区画されている。スクロール通路の内部にはタービンホイールが収容されていて、スクロール通路を流れる排ガスによってタービンホイールが回転する。このタービンハウジングには、スクロール通路におけるタービンホイールよりも上流側の部分と排出通路とを接続するバイパス通路が区画されている。また、タービンハウジングの内部には、バイパス通路を開閉するウェイストゲートバルブが取り付けられている。このウェイストゲートバルブには、連結機構部を介して電動のアクチュエータ部が連結されている。このアクチュエータ部の駆動に伴って、ウェイストゲートバルブが開閉される。ウェイストゲートバルブは、バイパス通路の全閉時にタービンハウジングに設けられた弁座部に当接する。また、特許文献1のターボチャージャは、アクチュエータ部における出力軸の回転位置を検出するセンサ部を備えている。
特許文献1のターボチャージャには、ウェイストゲートバルブ、連結機構部、及びアクチュエータ部における機械的接続状態の異常の有無を判定する異常判定装置が適用されている。この異常判定装置は、ウェイストゲートバルブが弁座部に当接するようにアクチュエータ部を駆動し、その際のセンサ部の検出値を全閉時検出値として検出する。そして、異常判定装置は、センサ部が検出した全閉時検出値と予め設定された全閉側比較値とを比較する。異常判定装置は、全閉時検出値が全閉側比較値から乖離した異常値である場合に、連結機構部等の機械的接続状態に異常があると判定する。
特開2016‐079879号公報
特許文献1の異常判定装置におけるセンサ部の検出値は、連結機構部等の磨耗、連結機構部等の熱膨張、及びセンサ部の検出誤差等によってばらつく。そのため、特許文献1の異常判定装置では、センサ部の検出値のばらつきによって、連結機構部等の機械的接続状態が正常であるにも拘らず異常であると誤判定されたり、機械的接続状態が異常であるにも拘らず正常であると誤判定されたりするおそれがある。よって、特許文献1の異常判定装置は、連結機構部等の機械的接続状態の誤判定を抑制するという点で、さらなる改善の余地がある。
上記課題を解決するための異常判定装置は、外部から導入された排ガスによって回転するタービンホイールが収容されるスクロール通路、前記スクロール通路に接続されて排ガスを外部に排出する排出通路、及び前記スクロール通路における前記タービンホイールよりも上流側の部分と前記排出通路とを接続するバイパス通路が区画されたタービンハウジングと、前記バイパス通路の全閉時に前記タービンハウジングに設けられた弁座部に当接するウェイストゲートバルブと、前記ウェイストゲートバルブを駆動する電動のアクチュエータ部と、前記ウェイストゲートバルブと前記アクチュエータ部とを駆動連結する連結機構部と、前記バイパス通路の全開時に前記ウェイストゲートバルブ又は前記連結機構部に当接して前記ウェイストゲートバルブの開側への移動を規制するストッパ部と、前記アクチュエータ部における出力軸の位置を検出するセンサ部とを備えているターボチャージャに適用される異常判定装置であって、前記アクチュエータ部への通電を制御する制御部と、前記センサ部によって検出される検出値に基づいて前記連結機構部の異常の有無を判定する異常判定部とを備え、前記異常判定部は、前記ウェイストゲートバルブが前記弁座部に当接するように前記制御部が前記アクチュエータ部に通電したときの前記センサ部の検出値である全閉時検出値が、予め定められた閉側正常範囲外であること、及び前記ウェイストゲートバルブが前記ストッパ部に当接するように前記制御部が前記アクチュエータ部に通電したときの前記センサ部の検出値である全開時検出値が予め定められた開側正常範囲外であることの少なくとも一方を満たすときに、前記連結機構部に異常があると判定する第1異常判定処理と、前記第1異常判定処理において前記連結機構部に異常があると判定されていないときであっても、前記全閉時検出値と前記全開時検出値との差が予め定められた正常距離範囲外であるときには、前記連結機構部に異常があると判定する第2異常判定処理とを行う。
上記の構成によれば、全閉時検出値や全開時検出値と正常範囲との比較だけでなく、全閉時検出値と全開時検出値との差に基づいても異常の判定が行われる。そして、全閉時検出値と全開時検出値との差は、ウェイストゲートバルブが全閉から全開にまで動作する動作距離を反映したものである。このウェイストゲートバルブの動作距離は、連結機構部等の磨耗、連結機構部等の熱膨張、及びセンサ部の検出誤差等の影響が小さい。したがって、全閉時検出値と全開時検出値との差をも考慮して異常判定を行うことで、より正確な判定が実現できる。
上記構成において、前記異常判定部は、内燃機関のアイドル運転中であって、前記内燃機関の冷却水温が、所定温度範囲内である場合に、前記第1異常判定処理及び前記第2異常判定処理を行ってもよい。
上記構成において、内燃機関のアイドル運転中である場合には、アイドル運転中でない場合に比べて、排ガスの脈動に伴うウェイストゲートバルブの振動が比較的に小さい。そのため、ウェイストゲートバルブの振動によってセンサ部の検出値がばらつくことを抑制できる。また、上記構成においては、内燃機関等の温度変化によってセンサ部の検出値がばらつくことも抑制できる。これらの結果、異常判定の精度をより向上できる。
上記構成において、前記異常判定部は、前記全閉時検出値が前記閉側正常範囲内に定められた第1閾値から前記閉側正常範囲における閉側の境界値までの値であること、及び前記全開時検出値が前記開側正常範囲内に定められた第2閾値から前記開側正常範囲における開側の境界値までの値であることの少なくとも一方を満たすときには、前記第2異常判定処理を行い、前記全閉時検出値が前記第1閾値から前記閉側正常範囲における開側の境界値までの値であること、及び前記全開時検出値が前記第2閾値から前記開側正常範囲における閉側の境界値までの値であることの双方を満たすときには、前記第2異常判定処理を行うことなく前記連結機構部に異常がないと判定してもよい。
上記構成によれば、全開時検出値や全閉時検出値が、異常判定の誤判定を起こしやすいと考えられる範囲にある場合に限って、第2異常判定処理が行われる。したがって、連結機構部に異常がない場合において、異常判定処理の処理負荷の軽減が期待できる。
上記構成において、前記異常判定部は、前記全閉時検出値が前記閉側正常範囲内に定められた第1閾値から前記閉側正常範囲における閉側の境界値までの値であること、及び前記全開時検出値が前記開側正常範囲内に定められた第2閾値から前記開側正常範囲における開側の境界値までの値であることの双方を満たすときには、前記第2異常判定処理において前記連結機構部に異常があると判定してもよい。
上記構成によれば、上記の2つの条件を満たす場合には、全閉時検出値と全開時検出時との差を演算したり、その差と正常距離範囲との比較を行なったりすることなく、連結機構部に異常があるとできる。したがって、異常判定処理の処理負荷の軽減に寄与できる。
内燃機関及び制御装置の概略図。 ターボチャージャにおけるタービンハウジングの断面図。 ウェイストゲートバルブ、リンク機構部、及びアクチュエータ部の接続関係を示す概念図。 ウェイストゲートバルブ及びアクチュエータ部の可動範囲を示すグラフ。 異常判定処理のフローチャート。
以下、本発明の実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。先ず、本発明が適用された車両の内燃機関100の概略構成について説明する。
図1に示すように、内燃機関100は、当該内燃機関100の外部からの吸気が流通する吸気通路11を備えている。吸気通路11には、燃料を吸気と混合して燃焼させる気筒12が接続されている。気筒12には、当該気筒12から排ガスを排出するための排気通路13が接続されている。
内燃機関100は、排ガスの流れを利用して吸気を圧縮するためのターボチャージャ20を備えている。ターボチャージャ20のコンプレッサハウジング21は、吸気通路11に取り付けられている。また、ターボチャージャ20のタービンハウジング30は、排気通路13に取り付けられている。コンプレッサハウジング21及びタービンハウジング30は、ターボチャージャ20におけるベアリングハウジング22を介して接続されている。
タービンハウジング30の内部には、排ガスの流れによって回転するタービンホイール78が収容されている。タービンホイール78には、連結シャフト77の一端部が接続されている。連結シャフト77の軸線方向中央部分は、ベアリングハウジング22の内部に収容されている。連結シャフト77は、ベアリングハウジング22内部の図示しないベアリングによって回転可能に支持されている。連結シャフト77の他端部には、コンプレッサホイール76が接続されている。コンプレッサホイール76は、コンプレッサハウジング21の内部に収容されている。
次に、ターボチャージャ20におけるタービンハウジング30及びその関連構成について具体的に説明する。
図2に示すように、タービンハウジング30には、吸気通路11からの排ガスが導入されるスクロール通路31が区画されている。スクロール通路31には、タービンホイール78が収容されている。スクロール通路31は、タービンホイール78を取り囲むように、当該タービンホイール78の回転軸線(連結シャフト77の回転軸線)を中心とした周方向に延びている。
タービンハウジング30は、スクロール通路31の上流端において外側へと張り出した上流側フランジ部38を備えている。上流側フランジ部38においては、当該上流側フランジ部38の厚み方向に複数のボルト孔38aが貫通している。タービンハウジング30は、ボルト孔38aに図示しないボルトが挿通されることで、タービンハウジング30よりも上流側の排気通路13に接続される。
タービンハウジング30には、スクロール通路31からの排ガスをタービンハウジング30の外部に排出するための排出通路32が区画されている。排出通路32は、スクロール通路31の下流側に接続され、概ねタービンホイール78の回転軸線方向に延びている。タービンハウジング30は、排出通路32の下流端において外側へと張り出した下流側フランジ部39を備えている。タービンハウジング30は、下流側フランジ部39の図示しないボルト孔にボルトが挿通されることで、タービンハウジング30よりも下流側の排気通路13に接続される。
タービンハウジング30におけるスクロール通路31内を通ってタービンホイール78に吹き付けられた排ガスは、タービンハウジング30における排出通路32を通じてタービンハウジング30よりも下流側の排気通路13に排出される。このとき、スクロール通路31を通過した排ガスがタービンホイール78に吹き付けられることにより、タービンホイール78が回転する。タービンホイール78が回転すると、連結シャフト77を介してコンプレッサホイール76が回転して吸気の過給が行われる。
タービンハウジング30には、スクロール通路31におけるタービンホイール78よりも上流側の部分と排出通路32とを接続するバイパス通路33が区画されている。バイパス通路33は、スクロール通路31と排出通路32とを区画する壁部を貫通する断面視略円形状の孔である。
タービンハウジング30における排出通路32内には、略円環状の弁座部36が設けられている。弁座部36は、スクロール通路31と排出通路32とを区画する壁部における排出通路32側の面から排出通路32の下流側に向かって突出している。弁座部36は、バイパス通路33の排出通路32側の開口を取り囲むように配置されている。また、タービンハウジング30における排出通路32内には、略円柱状のストッパ部37が設けられている。ストッパ部37は、排出通路32を区画するタービンハウジング30の壁面から弁座部36に向かって突出している。
ターボチャージャ20のタービンハウジング30には、バイパス通路33を開閉するウェイストゲートバルブ40におけるスイングアーム41が取り付けられている。スイングアーム41は、タービンハウジング30の壁部を貫通している略円柱状のシャフト部41aと、シャフト部41aにおけるタービンハウジング30の内部側の端部から延びている略板状の固定部41bとを備えている。シャフト部41aは、タービンハウジング30の壁部に対して、当該シャフト部41aの軸線を中心として回動可能に支持されている。固定部41bの略中央には挿通孔が貫通しており、当該挿通孔には弁体42が固定されている。弁体42は、スイングアーム41における固定部41bの挿通孔に挿通されている略円柱状の弁軸部42aと、弁軸部42aの一端部から延びている略円板状の弁体部42bとを備えている。弁体42における弁軸部42aの他端部には、略板状の支持プレート43が固定されている。
図2に示すように、スイングアーム41のシャフト部41aにおけるタービンハウジング30の外部側の端部には、連結機構部としてのリンク機構部50が連結されている。また、図1に示すように、リンク機構部50には、ウェイストゲートバルブ40を開閉するための駆動源であるアクチュエータ部60が連結されている。
図3に示すように、アクチュエータ部60は、電動モータ64と、当該電動モータ64の出力軸の回転を減速して伝達する複数(図3においては2つ)の減速ギア62と、減速ギア62から入力された回転をリンク機構部50へ出力する出力ギア61とを備えている。出力ギア61には、当該出力ギア61の回転を規制する閉側ストッパ61a及び開側ストッパ61bが固定されている。閉側ストッパ61a及び開側ストッパ61bは、例えば、出力ギア61の外周部から径方向外側に向かって突出する突部として構成される。
アクチュエータ部60には、出力ギア61における閉側ストッパ61a及び開側ストッパ61bに当接して、出力ギア61の回転を規制する内部ストッパ65が設けられている。内部ストッパ65は、例えば、アクチュエータ部60のケースの内壁から突出する突部として構成される。内部ストッパ65は、出力ギア61の周方向において、閉側ストッパ61aと開側ストッパ61bとの間に位置している。そして、出力ギア61が、ウェイストゲートバルブ40を閉じる側に回転されると閉側ストッパ61aが内部ストッパ65に当接する。また、出力ギア61が、ウェイストゲートバルブ40を開く側に回転されると開側ストッパ61bが内部ストッパ65に当接する。
アクチュエータ部60における出力ギア61には、リンク機構部50が連結されている。リンク機構部50は、複数のリンク部材51(図3において3つ)で構成されていて、出力ギア61の回転を、ウェイストゲートバルブ40(スイングアーム41)の開閉動作に変換して伝達する。
なお、上記のように内部ストッパ65によって規制されるアクチュエータ部60における出力ギア61の回転可能範囲は、ウェイストゲートバルブ40を全閉状態から全開状態にまで駆動させたときの出力ギア61の回転範囲よりも大きくなっている。したがって、ウェイストゲートバルブ40やリンク機構部50の各リンク部材51が互いに正常に連結されている場合には、閉側ストッパ61aや開側ストッパ61bが内部ストッパ65に当接することはない。一方、ウェイストゲートバルブ40やリンク機構部50の各リンク部材51がいずれかの箇所で外れて、これらの機械的接続関係に異常が生じたときには、閉側ストッパ61aや開側ストッパ61bが内部ストッパ65に当接し得る。なお、本実施形態では、ウェイストゲートバルブ40やリンク機構部50の各リンク部材51が互いに正常に連結されている場合には、ウェイストゲートバルブ40とタービンハウジング30における弁座部36とが当接することで、ウェイストゲートバルブ40の閉側への移動が規制される。また、ウェイストゲートバルブ40やリンク機構部50の各リンク部材51が互いに正常に連結されている場合には、ウェイストゲートバルブ40とタービンハウジング30におけるストッパ部37とが当接することで、ウェイストゲートバルブ40の開側への移動が規制される。
図3に示すように、アクチュエータ部60には、出力ギア61の回転位置を検出するセンサ部71が取り付けられている。センサ部71は、アクチュエータ部60における出力軸である出力ギア61の回転位置によって変化する電圧値である検出電圧S1を検出する。検出電圧S1は、出力ギア61の回転位置がウェイストゲートバルブ40の閉側の位置であるほど高くなり、出力ギア61の回転位置がウェイストゲートバルブ40の開側の位置であるほど低くなる。なお、上述したとおり、アクチュエータ部60の出力ギア61は、リンク機構部50を介してウェイストゲートバルブ40に連結されているので、リンク機構部50やウェイストゲートバルブ40の機械的接続関係が正常であれば、センサ部71の検出電圧S1は、ウェイストゲートバルブ40の開閉位置を反映したものになる。そして、センサ部71の検出電圧S1に基づくことで、ウェイストゲートバルブ40の開閉位置を推定できる。
図1に示すように、センサ部71によって検出される検出電圧S1を示す信号は、異常判定装置としての機能を備える制御装置90に入力される。制御装置90は、アクチュエータ部60への通電を制御する制御部91と、リンク機構部50の異常の有無を判定する異常判定部92とを備えている。制御部91は、内燃機関100の運転状態に応じて、ウェイストゲートバルブ40の開閉を制御するための制御信号S2をアクチュエータ部60に出力する。異常判定部92は、検出電圧S1及び制御信号S2に基づいて、ウェイストゲートバルブ40、リンク機構部50、及びアクチュエータ部60における機械的接続状態の異常の有無を判定する。
制御装置90には、クランク角センサ96によって検出されるクランクシャフトの回転数を示す信号が入力される。また、制御装置90には、アクセルセンサ97によって検出されるアクセルペダルの踏み込み量を示す信号が入力される。制御装置90には、水温センサ98によって検出される内燃機関100の冷却水の温度を示す信号が入力される。水温センサ98は、内燃機関のシリンダブロックやシリンダヘッドに区画されているウォータジャケットの出口温度を内燃機関100の冷却水の温度として検出する。
次に、ウェイストゲートバルブ40の開閉動作と、アクチュエータ部60におけるセンサ部71の検出電圧S1との関係について説明する。
本実施形態では、ウェイストゲートバルブ40が閉側に位置しているほどセンサ部71の検出電圧S1は高くなり、ウェイストゲートバルブ40が開側に位置しているほどセンサ部71の検出電圧S1が低くなる。ここで、タービンハウジング30、ウェイストゲートバルブ40、及びリンク機構部50等に熱膨張や摩耗が生じてなく、且つセンサ部71が仕様どおりばらつきなく検出電圧S1を出力する状態を、理想状態とする。そして、図4に示すように、この理想状態において、ウェイストゲートバルブ40が全閉状態である弁開度A10となっているときのセンサ部71の検出電圧S1を閉側理想電圧Vaとする。同様に、ウェイストゲートバルブ40が全開状態である弁開度B10となっているときのセンサ部71の検出電圧S1を開側理想電圧Vbとする。このような理想状態では、センサ部71の検出電圧S1は、出力ギア61の回転位置の変化によって、図4において直線X10で示すようにウェイストゲートバルブ40の開度が大きくなるほど閉側理想電圧Vaから開側理想電圧Vbへと直線的に低下する関係となる。
ここで、センサ部71の個体差や、温度変化等によるセンサ部71の特性変化により、ウェイストゲートバルブ40の開度が同一であっても、センサ部71の検出電圧S1は、図4において矢印G1で示すように、閉側理想電圧Vaを中心として高電圧側及び低電圧側にばらつきが生じ得る。また、タービンハウジング30、ウェイストゲートバルブ40、及びリンク機構部50等に熱膨張や摩耗が生じると、センサ部71の検出電圧S1が同一であっても、図4において矢印G2で示すように、ウェイストゲートバルブ40の開度にばらつきが生じ得る。これらセンサ部71の検出電圧S1のばらつき及びウェイストゲートバルブ40の開度のばらつきを総合すると、ウェイストゲートバルブ40が全閉状態にあるときに検出されるセンサ部71の検出電圧S1は、最大で、理想状態の閉側理想電圧Vaよりも低い電圧C10から理想状態の閉側理想電圧Vaよりも高い電圧C40までの範囲内でばらつく。同様に、ウェイストゲートバルブ40が全開状態にあるときに検出されるセンサ部71の検出電圧S1は、最大で、理想状態の開側理想電圧Vbよりも低い電圧D10から理想状態の開側理想電圧Vbよりも高い電圧D40までの範囲内でばらつく。
次に、制御装置90が行うウェイストゲートバルブ40、リンク機構部50、及びアクチュエータ部60における機械的接続状態の異常の有無を判定する異常判定処理について説明する。制御装置90は、内燃機関100が駆動したときから駆動を終了するまでの1トリップ内で異常判定処理を繰り返し行う。ただし、異常判定処理によって正常及び異常のいずれかの判定が完了した場合には、そのトリップでは異常判定処理はそれ以上繰り返して行わない。
図5に示すように、ステップS11において、制御装置90(異常判定部92)は、内燃機関100がアイドル運転中であるか否かを判定する。制御装置90は、例えば、内燃機関100におけるクランクシャフトの回転数が600〜800rpmであること、アクセルペダルの踏み込み量がゼロであることを条件として、アイドル運転中であると判定する。ステップS11において、内燃機関100がアイドル運転中でないと判定された場合(S11:NO)、制御装置90は、異常判定処理を終了する。なお、この場合、正常及び異常のいずれの判定もされていないため、ステップS11の処理が再び実行されることになる。一方、ステップS11において、内燃機関100がアイドル運転中であると判定された場合(S11:YES)、制御装置90は、処理をステップS12に進める。
ステップS12において、制御装置90(異常判定部92)は、内燃機関100の冷却水温が所定温度範囲(例えば、70℃以上の範囲)内であるか否かを判定する。ステップS12において、内燃機関100の冷却水温が所定温度範囲内でないと判定された場合(S12:NO)、制御装置90は、異常判定処理を終了する。なお、この場合、正常及び異常のいずれの判定もされていないため、ステップS11やステップS12の処理が再び実行されることになる。一方、ステップS12において、内燃機関100の冷却水温が所定温度範囲内であると判定された場合(S12:YES)、制御装置90は、処理をステップS21に進める。
ステップS21において、制御装置90(制御部91)は、ウェイストゲートバルブ(WGV)40を開側へと駆動させる。そして、制御装置90(異常判定部92)は、センサ部71が検出する検出電圧S1が所定時間の間、一定の値に保持された際の検出電圧S1を、全開時検出値として記憶する。なお、このような検出電圧S1を全開時検出値として記憶する理由は、検出電圧S1が一定の値に保持されたときには、ウェイストゲートバルブ40とストッパ部37とが当接したり、開側ストッパ61bと内部ストッパ65とが当接したりして、それ以上出力ギア61が開側へと回転できなくなっている状態であるとみなせるからである。その後、制御装置90は、処理をステップS22に進める。
ステップS22において、制御装置90(異常判定部92)は、全開時検出値が開側正常範囲内にあるか否かを判定する。ここで、開側正常範囲とは、ウェイストゲートバルブ40の開度が全開である場合においてセンサ部71の検出電圧S1が取り得る範囲であり、図4に示すように、開側正常範囲における開側の境界値である電圧D10から、開側正常範囲における閉側の境界値である電圧D40までの範囲である。これら電圧D10や電圧D40の値は、予め試験やシミュレーション等を行うことにより算出される。
図5に示すように、ステップS22において、全開時検出値が開側正常範囲内にないと判定された場合(S22:NO)、制御装置90は、リンク機構部50等の機械的接続状態に異常があると判定する。その後、制御装置90による一連の処理は終了する。一方、ステップS22において、全開時検出値が開側正常範囲内にあると判定された場合(S22:YES)、制御装置90は、処理をステップS23に進める。
ステップS23において、制御装置90(制御部91)は、ウェイストゲートバルブ(WGV)40を閉側へと駆動させる。そして、制御装置90(異常判定部92)は、センサ部71が検出する検出電圧S1が所定時間の間、一定の値に保持された際の検出電圧S1を、全閉時検出値として記憶する。なお、このような検出電圧S1を全閉時検出値として記憶する理由は、検出電圧S1が一定の値に保持されたときには、ウェイストゲートバルブ40と弁座部36とが当接したり、閉側ストッパ61aと内部ストッパ65とが当接したりして、それ以上出力ギア61が閉側へと回転できなくなっている状態であるとみなせるからである。その後、制御装置90は、処理をステップS24に進める。
ステップS24において、制御装置90(異常判定部92)は、全閉時検出値が閉側正常範囲内にあるか否かを判定する。ここで、閉側正常範囲とは、ウェイストゲートバルブ40の開度が全閉である場合においてセンサ部71の検出電圧S1が取り得る範囲であり、図4に示すように、閉側正常範囲における開側の境界値である電圧C10から、閉側正常範囲における閉側の境界値である電圧C40までの範囲である。これら電圧C10や電圧C40の値は、予め試験やシミュレーション等を行うことにより算出される。
図5に示すように、ステップS24において、全閉時検出値が閉側正常範囲内にないと判定された場合(S24:NO)、制御装置90は、リンク機構部50等の機械的接続状態に異常があると判定する。その後、制御装置90による一連の処理は終了する。一方、ステップS24において、全閉時検出値が閉側正常範囲内にあると判定された場合(S24:YES)、制御装置90は、処理をステップS31に進める。なお、本実施形態では、ステップS21〜ステップS24までの処理が第1異常判定処理である。すなわち、本実施形態では、ステップS21〜ステップS24までの処理で異常が判定されていなくても、ステップS31以降の各処理が行われる。
ステップS31において、制御装置90(異常判定部92)は、全開時検出値が開側正常範囲内における第2範囲Z21外にあるか否かを判定する。ここで、開側正常範囲内における第2範囲Z21とは、図4に示すように、開側正常範囲における開側の境界値である電圧D10から、開側正常範囲内に定められた第2閾値である電圧D20までの範囲である。電圧D20は、仮に、アクチュエータ部60における出力ギア61の開側ストッパ61bが内部ストッパ65に当接したときに、センサ部71が検出するであろう検出電圧S1に基づいて定められている。この実施形態では、電圧D20は、開側ストッパ61bが内部ストッパ65に当接したときの検出電圧S1にばらつきが生じたとき、検出電圧S1として取り得る最も高い値として定められている。図5に示すように、ステップS31において、全開時検出値が開側正常範囲内における第2範囲Z21外にある場合(S31:YES)、制御装置90は、処理をステップS32に進める。
ステップS32において、制御装置90(異常判定部92)は、全閉時検出値が閉側正常範囲内における第1範囲Z11外にあるか否かを判定する。ここで、閉側正常範囲内における第1範囲Z11とは、図4に示すように、閉側正常範囲内に定められた第1閾値である電圧C30から、閉側正常範囲における閉側の境界値である電圧C40までの範囲である。電圧C30は、仮に、アクチュエータ部60における出力ギア61の閉側ストッパ61aが内部ストッパ65に当接したときに、センサ部71が検出するであろう検出電圧S1に基づいて定められている。この実施形態では、電圧C30は、閉側ストッパ61aが内部ストッパ65に当接したときの検出電圧S1にばらつきが生じたとき、検出電圧S1として取り得る最も低い値として定められている。図5に示すように、ステップS32において、全閉時検出値が閉側正常範囲内における第1範囲Z11外にあると判定された場合(S32:YES)、制御装置90は、リンク機構部50等の機械的接続状態に異常がない、すなわち正常であると判定する。その後、制御装置90による一連の処理は終了する。
一方、ステップS32において、全閉時検出値が閉側正常範囲内における第1範囲Z11内にあると判定された場合(S32:NO)、制御装置90は、処理をステップS33に進める。
ステップS33において、制御装置90(異常判定部92)は、全閉時検出値と全開時検出値との差の絶対値が第1正常距離Z10以下であるか否かを判定する。ここで、第1正常距離Z10とは、図4に示すように、開側正常範囲における閉側の境界値である電圧D40から閉側正常範囲内に定められた第1閾値である電圧C30までの距離Z12と、第1範囲Z11の2倍の距離との和である。すなわち、このステップS33の処理では、全閉時検出値が、閉側正常範囲内のうちの電圧が高い第1範囲Z11内にあって、全開時検出値が、開側正常範囲内のうちの電圧が高い範囲である第1対応範囲Z13内にあるか否かを判定する。
図5に示すように、ステップS33において、全閉時検出値と全開時検出値との差の絶対値が第1正常距離Z10以下であると判定された場合(S33:YES)、制御装置90は、リンク機構部50等の機械的接続状態に異常がない、すなわち正常であると判定する。その後、制御装置90による一連の処理は終了する。一方、ステップS33において、全閉時検出値と全開時検出値との差の絶対値が第1正常距離Z10以下でないと判定された場合(S33:NO)、制御装置90は、全開時検出値と全閉時検出値との差が正常距離範囲外であるとして、リンク機構部50等の機械的接続状態に異常があると判定する。その後、制御装置90による一連の処理は終了する。
一方、ステップS31において、全開時検出値が開側正常範囲内における第2範囲Z21内にあると判定された場合(S31:NO)、制御装置90は、処理をステップS34に進める。
ステップS34において、制御装置90(異常判定部92)は、全閉時検出値が閉側正常範囲内における第1範囲Z11外にあるか否かを判定する。ステップS34において、全閉時検出値が閉側正常範囲内における第1範囲Z11内にあると判定された場合(S34:NO)、制御装置90は、リンク機構部50等の機械的接続状態に異常があると判定する。その後、制御装置90による一連の処理は終了する。一方、ステップS34において、全閉時検出値が閉側正常範囲内における第1範囲Z11外にあると判定された場合(S34:YES)、制御装置90は、処理をステップS35に進める。
ステップS35において、制御装置90(異常判定部92)は、全閉時検出値と全開時検出値との差の絶対値が第2正常距離Z20以下であるか否かを判定する。ここで、第2正常距離Z20とは、図4に示すように、第2範囲Z21の2倍の距離と、開側正常範囲内に定められた第2閾値である電圧D20から閉側正常範囲における開側の境界値である電圧C10までの距離Z22との和である。すなわち、このステップS35の処理では、全開時検出値が、開側正常範囲内のうちの電圧が低い第2範囲Z21内にあって、全閉時検出値が、閉側正常範囲内のうちの電圧が低い範囲である第2対応範囲Z23内にあるか否かを判定する。
図5に示すように、ステップS35において、全閉時検出値と全開時検出値との差の絶対値が第2正常距離Z20以下であると判定された場合(S35:YES)、制御装置90は、リンク機構部50等の機械的接続状態に異常がない、すなわち正常であると判定する。その後、制御装置90による一連の処理は終了する。一方、ステップS35において、全閉時検出値と全開時検出値との差の絶対値が第2正常距離Z20以下でないと判定された場合(S35:NO)、制御装置90は、全開時検出値と全閉時検出値との差が正常距離範囲外であるとして、リンク機構部50等の機械的接続状態に異常があると判定する。その後、制御装置90による一連の処理は終了する。なお、本実施形態では、ステップS33〜ステップS35までの処理が第2異常判定処理である。
本実施形態の作用及び効果について説明する。
図3に示す、ウェイストゲートバルブ40、リンク機構部50、及びアクチュエータ部60の連結構成において、これらの連結の一部が外れるなどの機械的接続状態に異常が生じることがある。このようにリンク機構部50等の機械的接続状態に異常が生じると、ウェイストゲートバルブ40が弁座部36やストッパ部37に当接することによって、アクチュエータ部60における出力ギア61の回転が規制されることはない。そして、リンク機構部50等の機械的接続状態が異常である場合のアクチュエータ部60における出力ギア61の可動範囲は、リンク機構部50等の機械的接続状態が正常である場合に比べて大きくなる。
そこで、本実施形態の第1異常判定処理においては、全開時検出値が開側正常範囲内にあるか否か、全閉時検出値が閉側正常範囲内にあるか否かを判定する。これにより、アクチュエータ部60における出力ギア61の可動範囲が、リンク機構部50等の機械的接続状態が正常である場合に比べて過度に大きくなっているかを判定して、リンク機構部50等の機械的接続状態の異常の有無を判定できる。
ところで、図4に示すように、全閉時検出値が閉側正常範囲内における第1範囲Z11内にある場合には、リンク機構部50等の機械的接続状態が正常であるとき、及び異常であるときに検出され得る検出電圧S1の範囲が重複する。具体的には、リンク機構部50等の機械的接続状態が正常であるときにばらつきを加味して検出され得る検出電圧S1の範囲と、アクチュエータ部60における出力ギア61の閉側ストッパ61aが内部ストッパ65に当接したときにセンサ部71によって検出され得る検出電圧S1の範囲とが重複する。また、全開時検出値が開側正常範囲内における第2範囲Z21内にある場合には、リンク機構部50等の機械的接続状態が正常であるとき、及び異常であるときに検出され得る検出電圧S1の範囲が重複する。具体的には、リンク機構部50等の機械的接続状態が正常であるときにばらつきを加味して検出され得る検出電圧S1の範囲と、アクチュエータ部60における出力ギア61の開側ストッパ61bが内部ストッパ65に当接したときにセンサ部71によって検出され得る検出電圧S1の範囲とが重複する。これらの場合、仮に、第1異常判定処理のみによってリンク機構部50等の機械的接続状態の異常の有無を判定すると、リンク機構部50等の機械的接続状態が正常であるにも拘らず異常であると誤判定されたり、リンク機構部50等の機械的接続状態が異常であるにも拘らず正常であると誤判定されたりするおそれがある。
これに対して、本実施形態の第2異常判定処理では、全閉時検出値が閉側正常範囲内における第1範囲Z11内にある場合、ステップS33において、全閉時検出値と全開時検出値との差の絶対値が第1正常距離Z10以下であるか否かを判定する。そして、全閉時検出値と全開時検出値との差の絶対値が第1正常距離Z10以下でない場合には、全閉時検出値が、閉側正常範囲内のうちの電圧が高い第1範囲Z11内にあって、全開時検出値が、開側正常範囲内のうちの電圧が高い範囲である第1対応範囲Z13内にないことになる。ここで、リンク機構部50等の機械的接続状態が正常である際には、リンク機構部50等の磨耗、リンク機構部50等の熱膨張、及びセンサ部71の検出誤差が生じたとしても検出電圧S1の変化が同様の傾向を示しやすい。このように検出電圧S1が変化する理由として、全開値検出値及び全閉時検出値が同じセンサ部71によって検出されるため、センサ部71の検出ばらつきは同様の傾向になりやすい。また、全開値検出値及び全閉時検出値の検出を続けて行うため、時間的な変化によってセンサ部71の状態が変わることが少なく、センサ部71の検出ばらつきは同様の傾向になりやすい。さらに、全開値検出値及び全閉時検出値の検出を続けて行うため、時間的な変化によって、タービンハウジング30、ウェイストゲートバルブ40、及びリンク機構部50等における熱膨張や摩耗の状態が変わることが少なく、センサ部71の検出ばらつきは同様の傾向になりやすい。
具体的には、リンク機構部50等の機械的接続状態が正常である際には、例えば、全閉時検出値が、閉側正常範囲内のうちの電圧が高い第1範囲Z11内にあるときに、全開時検出値が、開側正常範囲内のうちの電圧が高い第1対応範囲Z13内にある。一方、リンク機構部50等の機械的接続状態が異常である際には、例えば、全閉時検出値が、閉側正常範囲内のうちの電圧が高い第1範囲Z11内にあるときに、全開時検出値が、開側正常範囲内のうちの電圧が高い第1対応範囲Z13内にない。そこで、本実施形態の第2異常判定処理では、全閉時検出値と全開時検出値との差の絶対値が第1正常距離Z10以下でない場合、アクチュエータ部60における出力ギア61の可動範囲が大きくなっているとみなして、リンク機構部50等の機械的接続状態が異常であると判定する。これにより、本実施形態の第2異常判定処理では、全閉時検出値が閉側正常範囲内における第1範囲Z11内にある場合であっても、リンク機構部50等の機械的接続状態の誤判定を抑制し、より正確な異常判定処理を実現できる。
また、本実施形態の第2異常判定処理では、全開時検出値が開側正常範囲内における第2範囲Z21内にある場合、ステップS35において、全閉時検出値と全開時検出値との差の絶対値が第2正常距離Z20以下であるか否かを判定する。そして、全閉時検出値と全開時検出値との差の絶対値が第2正常距離Z20以下でない場合には、全開時検出値が、開側正常範囲内のうちの電圧が低い第2範囲Z21内にあって、全閉時検出値が、閉側正常範囲内のうちの電圧が低い範囲である第2対応範囲Z23内にないことになる。そこで、本実施形態の第2異常判定処理では、全開時検出値と全閉時検出値との差が第1正常距離Z20以下でない場合、アクチュエータ部60における出力ギア61の可動範囲が大きくなっているとみなして、リンク機構部50等の機械的接続状態が異常であると判定する。これにより、本実施形態の第2異常判定処理では、全閉時検出値が閉側正常範囲内における第2範囲Z21内にある場合であっても、リンク機構部50等の機械的接続状態の誤判定を抑制し、より正確な異常判定処理を実現できる。
図4に示すように、全閉時検出値が閉側正常範囲内にあって第1範囲Z11外である場合、リンク機構部50等の機械的接続状態が正常であるときに検出され得る検出電圧S1の範囲と、アクチュエータ部60における出力ギア61の閉側ストッパ61aが内部ストッパ65に当接したときに検出され得る検出電圧S1の範囲とが重複しない。また、全開時検出値が開側正常範囲内にあって第2範囲Z21外である場合、リンク機構部50等の機械的接続状態が正常であるときに検出され得る検出電圧S1の範囲と、アクチュエータ部60における出力ギア61の開側ストッパ61bが内部ストッパ65に当接したときに検出され得る検出電圧S1の範囲とが重複しない。そこで、本実施形態では、全閉時検出値が閉側正常範囲内にあって第1範囲Z11外であること、及び全開時検出値が開側正常範囲内にあって第2範囲Z21外であることの双方を満たすときには、第2異常判定処理を行うことなく、リンク機構部50等の機械的接続状態が正常であると判定する。すなわち、本実施形態では、リンク機構部50等の機械的接続状態の誤判定が生じやすい場合に限って、第2異常判定処理を行う。これにより、リンク機構部50等の機械的接続状態に異常がない場合において、異常判定処理に伴う制御装置90の処理負荷の軽減が期待できる。
図4に示すように、全閉時検出値が閉側正常範囲内にあって第1範囲Z11内であること、及び全開時検出値が開側正常範囲内にあって第2範囲Z21内であることの双方を満たすときには、アクチュエータ部60における出力ギア61の可動範囲が大きくなっている。そこで、本実施形態では、全閉時検出値が閉側正常範囲内にあって第1範囲Z11内であること、及び全開時検出値が開側正常範囲内にあって第2範囲Z21内であることの双方を満たすときには、ステップS33の処理やステップS35の処理を行うことなく、リンク機構部50等の機械的接続状態が異常であると判定する。そのため、本実施形態では、全閉時検出値が閉側正常範囲内にあって第1範囲Z11内であること、及び全開時検出値が開側正常範囲内にあって第2範囲Z21内であることの双方を満たす場合、全開時検出値と全閉時検出値との差を演算することがない。また、全開時検出値と全閉時検出値との差と、第1正常距離Z10や第2正常距離Z20とを比較することがない。これにより、本実施形態では、制御装置90における異常判定処理の処理負荷の軽減に寄与できる。
本実施形態では、内燃機関100のアイドル運転中である場合に、第1異常判定処理や第2異常判定処理を行う。そのため、本実施形態では、第1異常判定処理や第2異常判定処理を行う際、内燃機関100のアイドル運転中でない場合に比べて、排ガスの脈動に伴うウェイストゲートバルブ40の振動を比較的に小さくできる。これにより、ウェイストゲートバルブ40の振動によってセンサ部71の検出電圧S1がばらつくことを抑制できる。また、本実施形態では、内燃機関100の冷却水温が所定温度範囲内である場合に、第1異常判定処理や第2異常判定処理を行う。そのため、本実施形態では、内燃機関100等の温度変化によってセンサ部71の検出電圧S1がばらつくことも抑制できる。これらの結果、本実施形態では、異常判定処理の精度をより向上できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態において、第1異常判定処理におけるステップS22の処理及びステップS24の処理のいずれか一方を省略してもよい。この場合には、例えば、その後の第2異常判定処理においては、上記のステップS33〜ステップS35までの処理に加えて、全閉時検出値と全開時検出値との差の絶対値が第3正常距離以上であるか否かを判定する。ここで、第3正常距離とは、図4に示すように、開側正常範囲における閉側の境界値である電圧D40から閉側正常範囲における開側の境界値である電圧C10までの距離である。ここでは、全開時検出値と全閉時検出値との差が第3正常距離以上でないと判定された場合、全開時検出値と全閉時検出値との差が正常距離範囲外であることになる。
・上記実施形態において、ステップS31の処理、ステップS32の処理、及びステップS34の処理を省略してもよい。すなわち、第1異常判定処理においてリンク機構部50等の機械的接続状態に異常がないと判定された場合には、必ず、第2異常判定処理を行ってもよい。
・上記実施形態において、全閉時検出値が閉側正常範囲内にあって第1範囲Z11外であること、及び全開時検出値が開側正常範囲内にあって第2範囲Z21外であることの双方を満たすときに、第2異常判定処理を行ってもよい。
・上記実施形態において、全閉時検出値が閉側正常範囲内にあって第1範囲Z11内であること、及び全開時検出値が開側正常範囲内にあって第2範囲Z21内であることの双方を満たすときにも、ステップS33の処理やステップS35の処理を行ってもよい。
・上記実施形態において、内燃機関100がアイドル運転中でないと判定された場合であっても、第1異常判定処理や第2異常判定処理を行ってもよい。例えば、内燃機関100がアイドル運転中でないときにおいて排ガスの脈動に伴うウェイストゲートバルブ40の振動が比較的小さいのであれば、センサ部71が検出する検出電圧S1のばらつきは小さい。
・上記実施形態において、ステップS12における所定温度範囲は、適宜変更できる。
・上記実施形態において、内燃機関100の冷却水温に拘らず、第1異常判定処理や第2異常判定処理を行ってもよい。例えば、内燃機関100等の温度変化によってセンサ部71が検出する検出電圧S1のバラつきが比較的小さいのであれば、内燃機関100の冷却水温が所定温度範囲内でないと判定された場合であっても、第1異常判定処理や第2異常判定処理を行ってもよい。
・上記実施形態において、ステップS33における第1正常距離Z10は、適宜変更できる。具体的には、第1正常距離Z10は、開側正常範囲における閉側の境界値である電圧D40から閉側正常範囲内に定められた第1閾値である電圧C30までの距離Z12よりも大きく、開側正常範囲における開側の境界値である電圧D10から閉側正常範囲内に定められた第1閾値である電圧C30までの距離よりも小さい範囲で変更できる。このように第1正常距離Z10を変更する場合には、実験やシミュレーションによって誤判定を適切に抑制できる第1正常距離Z10を決定すればよい。
同様に、ステップS35における第2正常距離Z20は、適宜変更できる。具体的には、第2正常距離Z20は、開側正常範囲内に定められた第2閾値である電圧D20から閉側正常範囲における開側の境界値である電圧C10までの距離Z22よりも大きく、開側正常範囲内に定められた第2閾値である電圧D20から閉側正常範囲における閉側の境界値である電圧C40までの距離よりも小さい範囲で変更できる。
・上記実施形態において、閉側正常範囲内における第1範囲Z11は、閉側正常範囲内において適宜変更できる。例えば、閉側正常範囲内における第1範囲Z11は、閉側正常範囲における開側の境界値である電圧C10よりも高く、閉側正常範囲における閉側の境界値である電圧C40よりも低い電圧である第1閾値から、閉側正常範囲における閉側の境界値である電圧C40までの範囲としてもよい。この場合にも、第1異常判定処理のみによってリンク機構部50等の機械的接続状態の異常の有無を判定する場合に比べて、リンク機構部50等の機械的接続状態の誤判定を抑制することはできる。
・上記実施形態において、開側正常範囲内における第2範囲Z21は、開側正常範囲内において適宜変更できる。例えば、開側正常範囲内における第2範囲Z21は、開側正常範囲における開側の境界値である電圧D10から、開側正常範囲における開側の境界値である電圧D10よりも高く、開側正常範囲における閉側の境界値である電圧D40よりも低い電圧である第2閾値までの範囲としてもよい。
・上記実施形態において、ウェイストゲートバルブ40の開側への移動を規制するストッパ部37の位置は適宜変更できる。例えば、タービンハウジング30の外壁面からストッパ部が突出してもよい。そして、このストッパ部がリンク機構部50を構成するリンク部材51の一部と当接することで、ウェイストゲートバルブ40の開側への移動が規制されてもよい。
・上記実施形態において、ウェイストゲートバルブ40とアクチュエータ部60との間を接続する連結機構部は、リンク機構部50に限らない。例えば、ウェイストゲートバルブ40とアクチュエータ部60との間がギア部を介して連結されている場合には、当該ギア部が連結機構部である。
・上記実施形態において、出力ギア61の回転位置がウェイストゲートバルブ40の閉側の位置であるほど低い電圧を検出し、出力ギア61の回転位置がウェイストゲートバルブ40の開側の位置であるほど高い電圧を検出するセンサ部を採用してもよい。
・上記実施形態において、アクチュエータ部60における出力ギア61の回転によって位相の異なるパルス信号を検出するセンサ部を採用してもよい。
G1…矢印、G2…矢印、S1…検出電圧、S2…制御信号、Va…閉側理想電圧、Vb…開側理想電圧、A10…弁開度、B10…弁開度、C10…電圧、C30…電圧、C40…電圧、D10…電圧、D20…電圧、D40…電圧、X10…直線、Z10…距離、Z11…第1範囲、Z12…距離、Z13…第1対応範囲、Z20…距離、Z21…第2範囲、Z22…距離、Z23…第2対応範囲、11…吸気通路、12…気筒、13…排気通路、20…ターボチャージャ、21…コンプレッサハウジング、22…ベアリングハウジング、30…タービンハウジング、31…スクロール通路、32…排出通路、33…バイパス通路、36…弁座部、37…ストッパ部、38…上流側フランジ部、38a…ボルト孔、39…下流側フランジ部、40…ウェイストゲートバルブ、41…スイングアーム、41a…シャフト部、41b…固定部、42…弁体、42a…弁軸部、42b…弁体部、43…支持プレート、50…リンク機構部、51…リンク部材、60…アクチュエータ部、61…出力ギア、61a…閉側ストッパ、61b…開側ストッパ、62…減速ギア、64…電動モータ、65…内部ストッパ、71…センサ部、76…コンプレッサホイール、77…連結シャフト、78…タービンホイール、90…制御装置、91…制御部、92…判定部、96…クランク角センサ、97…アクセルセンサ、98…水温センサ、100…内燃機関。

Claims (3)

  1. 外部から導入された排ガスによって回転するタービンホイールが収容されるスクロール通路、前記スクロール通路に接続されて排ガスを外部に排出する排出通路、及び前記スクロール通路における前記タービンホイールよりも上流側の部分と前記排出通路とを接続するバイパス通路が区画されたタービンハウジングと、前記バイパス通路の全閉時に前記タービンハウジングに設けられた弁座部に当接するウェイストゲートバルブと、前記ウェイストゲートバルブを駆動する電動のアクチュエータ部と、前記ウェイストゲートバルブと前記アクチュエータ部とを駆動連結する連結機構部と、前記バイパス通路の全開時に前記ウェイストゲートバルブ又は前記連結機構部に当接して前記ウェイストゲートバルブの開側への移動を規制するストッパ部と、前記アクチュエータ部における出力軸の位置を検出するセンサ部とを備えているターボチャージャに適用される異常判定装置であって、
    前記アクチュエータ部への通電を制御する制御部と、
    前記センサ部によって検出される検出値に基づいて前記連結機構部の異常の有無を判定する異常判定部とを備え、
    前記異常判定部は、
    前記ウェイストゲートバルブが前記弁座部に当接するように前記制御部が前記アクチュエータ部に通電したときの前記センサ部の検出値である全閉時検出値が、予め定められた閉側正常範囲外であること、及び前記ウェイストゲートバルブが前記ストッパ部に当接するように前記制御部が前記アクチュエータ部に通電したときの前記センサ部の検出値である全開時検出値が予め定められた開側正常範囲外であることの少なくとも一方を満たすときに、前記連結機構部に異常があると判定する第1異常判定処理と、
    前記第1異常判定処理において前記連結機構部に異常があると判定されていないときであっても、前記全閉時検出値と前記全開時検出値との差が予め定められた正常距離範囲外であるときには、前記連結機構部に異常があると判定する第2異常判定処理とを実行可能であり、
    前記全閉時検出値が前記閉側正常範囲内に定められた第1閾値から前記閉側正常範囲における閉側の境界値までの値であること、及び前記全開時検出値が前記開側正常範囲内に定められた第2閾値から前記開側正常範囲における開側の境界値までの値であることの少なくとも一方を満たすときには、前記第2異常判定処理を行い、
    前記全閉時検出値が前記第1閾値から前記閉側正常範囲における開側の境界値までの値であること、及び前記全開時検出値が前記第2閾値から前記開側正常範囲における閉側の境界値までの値であることの双方を満たすときには、前記第2異常判定処理を行うことなく前記連結機構部に異常がないと判定する
    ことを特徴とする異常判定装置。
  2. 外部から導入された排ガスによって回転するタービンホイールが収容されるスクロール通路、前記スクロール通路に接続されて排ガスを外部に排出する排出通路、及び前記スクロール通路における前記タービンホイールよりも上流側の部分と前記排出通路とを接続するバイパス通路が区画されたタービンハウジングと、前記バイパス通路の全閉時に前記タービンハウジングに設けられた弁座部に当接するウェイストゲートバルブと、前記ウェイストゲートバルブを駆動する電動のアクチュエータ部と、前記ウェイストゲートバルブと前記アクチュエータ部とを駆動連結する連結機構部と、前記バイパス通路の全開時に前記ウェイストゲートバルブ又は前記連結機構部に当接して前記ウェイストゲートバルブの開側への移動を規制するストッパ部と、前記アクチュエータ部における出力軸の位置を検出するセンサ部とを備えているターボチャージャに適用される異常判定装置であって、
    前記アクチュエータ部への通電を制御する制御部と、
    前記センサ部によって検出される検出値に基づいて前記連結機構部の異常の有無を判定する異常判定部とを備え、
    前記異常判定部は、
    前記ウェイストゲートバルブが前記弁座部に当接するように前記制御部が前記アクチュエータ部に通電したときの前記センサ部の検出値である全閉時検出値が、予め定められた閉側正常範囲外であること、及び前記ウェイストゲートバルブが前記ストッパ部に当接するように前記制御部が前記アクチュエータ部に通電したときの前記センサ部の検出値である全開時検出値が予め定められた開側正常範囲外であることの少なくとも一方を満たすときに、前記連結機構部に異常があると判定する第1異常判定処理と、
    前記第1異常判定処理において前記連結機構部に異常があると判定されていないときであっても、前記全閉時検出値と前記全開時検出値との差が予め定められた正常距離範囲外であるときには、前記連結機構部に異常があると判定する第2異常判定処理とを実行可能であり、
    前記全閉時検出値が前記閉側正常範囲内に定められた第1閾値から前記閉側正常範囲における閉側の境界値までの値であること、及び前記全開時検出値が前記開側正常範囲内に定められた第2閾値から前記開側正常範囲における開側の境界値までの値であることの双方を満たすときには、前記第2異常判定処理において前記連結機構部に異常があると判定する
    ことを特徴とする異常判定装置。
  3. 前記異常判定部は、内燃機関のアイドル運転中であって、前記内燃機関の冷却水温が、所定温度範囲内である場合に、前記第1異常判定処理及び前記第2異常判定処理を行う
    請求項1又は2に記載の異常判定装置。
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