JP6915364B2 - 燃圧モデル波形算出装置 - Google Patents
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内燃機関は、複数の気筒を有し、
インジェクタは、複数の気筒にそれぞれ設けられ、それら複数のインジェクタには、燃料噴射のために同じコモンレール(12)から高圧燃料が導入され、複数の気筒の燃焼サイクルは相互に位相がずらされており、
複数の前記インジェクタの内の第1インジェクタ(20_1)及び第2インジェクタ(20_2)に対応してそれぞれ設けられ、第1及び第2インジェクタに導入される燃料圧力を個々に検出する第1燃圧センサ(20a_1)及び第2燃圧センサ(20a_2)と、
第1インジェクタが多段噴射の2段目以降の燃料噴射を実行したとき、第1燃圧センサによって検出される燃料圧力の変化に基づいて、第1インジェクタが実行した燃料噴射における噴射率の変化の推移を示すモデル噴射率を算出するモデル噴射率算出部(S280)と、
第1インジェクタが多段噴射の2段目以降の燃料噴射を開始する際に第1燃圧センサによって検出される燃料圧力と、モデル噴射率算出部によって算出されたモデル噴射率とに基づいて、第1インジェクタの噴孔から第1インジェクタの高圧燃料導入孔までの経路で発生する圧力脈動を示す第1減衰波形成分を定める第1設定部(S410)と、
第1インジェクタが多段噴射の2段目以降の燃料噴射を開始する際に第1燃圧センサによって検出される燃料圧力と、モデル噴射率算出部によって算出されたモデル噴射率とに基づいて、第1インジェクタの噴孔からコモンレールに至るまでの経路で発生する圧力脈動を示す第2減衰波形成分を定める第2設定部(S420)と、
第1インジェクタが多段噴射の2段目以降の燃料噴射を開始する際に第2燃圧センサによって検出される燃料圧力と、モデル噴射率算出部によって算出されたモデル噴射率とに基づいて、第1インジェクタの噴孔からコモンレールを介して第2インジェクタの噴孔に至るまでの経路で発生する圧力脈動を示す第3減衰波形成分を定める第3設定部(S430)と、
第1減衰波形成分、第2減衰波形成分及び第3減衰波形成分を合成して、多段噴射の2段目以降の燃料噴射による燃料圧力の変動を示す燃圧モデル波形を算出する燃圧モデル波形算出部(S440)と、を備える。
(数1)
第1減衰波形成分=A1exp(−k1t)sin(ω1t+θ1)
なお、数式1において、A1は減衰波形の振幅、k1は減衰係数、ω1は周波数、θ1は位相を示すパラメータであり、tは経過時間を示している。
(数2)
第2減衰波形成分=A2exp(−k2t)sin(ω2t+θ2)
この第2減衰波形成分における各パラメータも、第1減衰波形成分の各パラメータと同様に、第1インジェクタ20_1が実行した燃料噴射に対応するモデル噴射率と、第1燃圧センサ20a_1によって検出される噴射開始時燃圧とに基づいて定めることができる。
(数3)
第3減衰波形成分=A3exp(−k3t)sin(ω3t+θ3)
この第3減衰波形成分の各パラメータは、第1減衰波形成分及び第2減衰波形成分とは異なり、第1インジェクタ20_1が実行した燃料噴射に対応するモデル噴射率と、第2インジェクタ20_2に対応して設けられた第2燃圧センサ20a_2によって検出される噴射開始時燃圧とに基づいて定める。
11 :燃料ポンプ
12 :コモンレール
12a :オリフィス
20 :インジェクタ
20a :燃圧センサ
30 :ECU
43 :クランク角センサ
44 :アクセルセンサ
50 :燃料噴射制御システム
Claims (5)
- 内燃機関に搭載されたインジェクタ(20)により、一燃焼サイクル中に燃料噴射を複数回行う多段噴射を実行させたときの、2段目以降の燃料噴射による燃料圧力の変動を示す燃圧モデル波形を算出する燃圧モデル波形算出装置であって、
前記内燃機関は、複数の気筒を有し、
前記インジェクタは、複数の前記気筒にそれぞれ設けられ、それら複数の前記インジェクタには、燃料噴射のために同じコモンレール(12)から高圧燃料が導入され、複数の前記気筒の燃焼サイクルは相互に位相がずらされており、
複数の前記インジェクタの内の第1インジェクタ(20_1)及び第2インジェクタ(20_2)に対応してそれぞれ設けられ、前記第1及び第2インジェクタに導入される燃料圧力を個々に検出する第1燃圧センサ(20a_1)及び第2燃圧センサ(20a_2)と、
前記第1インジェクタが多段噴射の2段目以降の燃料噴射を実行したとき、前記第1燃圧センサによって検出される燃料圧力の変化に基づいて、前記第1インジェクタが実行した燃料噴射における噴射率の変化の推移を示すモデル噴射率を算出するモデル噴射率算出部(S280)と、
前記第1インジェクタが多段噴射の2段目以降の燃料噴射を開始する際に前記第1燃圧センサによって検出される燃料圧力と、前記モデル噴射率算出部によって算出された前記モデル噴射率とに基づいて、前記第1インジェクタの噴孔から前記第1インジェクタの高圧燃料導入孔までの経路で発生する圧力脈動を示す第1減衰波形成分を定める第1設定部(S410)と、
前記第1インジェクタが多段噴射の2段目以降の燃料噴射を開始する際に前記第1燃圧センサによって検出される燃料圧力と、前記モデル噴射率算出部によって算出された前記モデル噴射率とに基づいて、前記第1インジェクタの噴孔から前記コモンレールに至るまでの経路で発生する圧力脈動を示す第2減衰波形成分を定める第2設定部(S420)と、
前記第1インジェクタが多段噴射の2段目以降の燃料噴射を開始する際に前記第2燃圧センサによって検出される燃料圧力と、前記モデル噴射率算出部によって算出された前記モデル噴射率とに基づいて、前記第1インジェクタの噴孔から前記コモンレールを介して前記第2インジェクタの噴孔に至るまでの経路で発生する圧力脈動を示す第3減衰波形成分を定める第3設定部(S430)と、
前記第1減衰波形成分、前記第2減衰波形成分及び前記第3減衰波形成分を合成して、多段噴射の2段目以降の燃料噴射による燃料圧力の変動を示す燃圧モデル波形を算出する燃圧モデル波形算出部(S440)と、を備える燃圧モデル波形算出装置。 - 前記モデル噴射率算出部は、多段噴射の3段目以降の燃料噴射に対応する前記モデル噴射率を算出する際に、前記燃圧モデル波形算出部によって算出された、前記モデル噴射率の算出対象となる燃料噴射よりも以前の燃料噴射による燃料圧力の変動を示す燃圧モデル波形を差し引いた、前記第1燃圧センサによって検出される燃料圧力の変化に基づいて、前記3段目以降の燃料噴射に対応する前記モデル噴射率を算出する請求項1に記載の燃圧モデル波形算出装置。
- 多段噴射の1段目の燃料噴射による燃料圧力の変動を示す1段目燃圧モデル波形を算出する1段目燃圧モデル波形算出部を備え、
前記1段目燃圧モデル波形算出部は、前記第1インジェクタが実行した1段目の燃料噴射における噴射率の変化の推移を示す1段目モデル噴射率と、前記第1インジェクタが1段目の燃料噴射を開始する際に前記第1燃圧センサ又は前記第2燃圧センサによって検出される燃料圧力とに基づいて設定される前記第1〜第3減衰波形成分を合成して1段目燃圧モデル波形を算出するものであり、
前記モデル噴射率算出部は、多段噴射の2段目の燃料噴射における前記モデル噴射率を算出する際に、前記1段目燃圧モデル波形算出部によって算出された1段目燃圧モデル波形を差し引いた、前記第1燃圧センサによって検出される燃料圧力の変化に基づいて、前記2段目の燃料噴射における前記モデル噴射率を算出する請求項1に記載の燃圧モデル波形算出装置。 - 燃圧センサは全ての前記インジェクタに対応して設けられ、
前記第3設定部は、前記第1インジェクタの次に噴射制御の対象となる予定の前記インジェクタに対応して設けられた前記燃圧センサを、前記第2燃圧センサとして用いる請求項1乃至3のいずれかに記載の燃圧モデル波形算出装置。 - 前記第3設定部は、前記第3減衰波形成分を算出する際、前記第1インジェクタが多段噴射の2段目以降の燃料噴射を開始する前後の所定期間に渡って前記第2燃圧センサによって検出された燃料圧力の平均値を用いる請求項1乃至4のいずれかに記載の燃圧モデル波形算出装置。
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JP2017088745A JP6915364B2 (ja) | 2017-04-27 | 2017-04-27 | 燃圧モデル波形算出装置 |
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