JP6914815B2 - 半導体装置の製造装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6914815B2
JP6914815B2 JP2017222937A JP2017222937A JP6914815B2 JP 6914815 B2 JP6914815 B2 JP 6914815B2 JP 2017222937 A JP2017222937 A JP 2017222937A JP 2017222937 A JP2017222937 A JP 2017222937A JP 6914815 B2 JP6914815 B2 JP 6914815B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
load
collet
chip
semiconductor device
excess
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017222937A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019096670A (ja
Inventor
永元 信裕
信裕 永元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Machinery Inc
Original Assignee
Canon Machinery Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Machinery Inc filed Critical Canon Machinery Inc
Priority to JP2017222937A priority Critical patent/JP6914815B2/ja
Publication of JP2019096670A publication Critical patent/JP2019096670A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6914815B2 publication Critical patent/JP6914815B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Die Bonding (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Description

本発明は、半導体装置の製造装置および半導体装置の製造方法に関するものである。
半導体装置の製造においては、多数個の素子を一括して造り込まれたウェーハをダイシングして個々の半導体チップに分離し、これを一個ずつリードフレーム等の所定位置にボンディングするというチップボンディングの手法が採用されている。そして、このチップボンディングにはダイボンダ(半導体装置の製造装置)が用いられる。
半導体装置の製造装置は、図6に示すように、供給部2の半導体チップ1を吸着するコレット3を有するボンディングアーム(図示省略)と、供給部2の半導体チップ1を観察する確認用カメラ(図示省略)と、ボンディング位置でリードフレーム4のアイランド部5を観察する確認用カメラ(図示省略)とを備える。
供給部2は半導体ウェーハ6(図7参照)を備え、半導体ウェーハ6が多数の半導体チップ1に分割されている。すなわち、ウェーハ6は粘着シート(ダイシングシート)に貼り付けられ、このダイシングシートが環状のフレームに保持される。そして、このダイシングシート上のウェーハ6に対して、円形刃(ダイシング・ソー)等を用いて、個片化してチップ1を形成する。また、コレット3を保持しているボンディングアームは搬送手段を介して、ピックアップ位置とボンディング位置との間の移動が可能となっている。
また、このコレット3は、その下端面に開口した吸着孔を介してチップ1が真空吸引され、このコレット3の下端面にチップ1が吸着する。なお、この真空吸引(真空引き)が解除されれば、コレット3からチップ1が外れる。
次にこのダイボンダを使用したダイ半導体装置の製造方法を説明する。まず、供給部2の上方に配置される確認用カメラにてピックアップすべきチップ1を観察して、コレット3をこのピックアップすべきチップ1の上方に位置させた後、矢印Bのようにコレット3を下降させてこのチップ1をピックアップする。その後、矢印Aのようにコレット3を上昇させる。
次に、ボンディング位置の上方に配置された確認用カメラにて、ボンディングすべきリードフレーム4のアイランド部5を観察して、コレット3を矢印E方向へ移動させて、このアイランド部5の上方に位置させた後、コレット3を矢印Dのように下降移動させて、このアイランド部5にチップ1を供給する。また、アイランド部5にチップを供給した後は、コレット3を矢印Cのように上昇させた後、矢印Fのように、ピップアップ位置の上方の待機位置に戻す。
コレット3は、移動機構(図示省略)にて、ピックアップポジションP上での矢印A方向の上昇および矢印B方向の下降と、ボンディングポジションQ上での矢印C方向の上昇および矢印D方向の下降と、ピックアップポジションPとボンディングポジションQとの間の矢印E、F方向の往復動とが可能とされる。移動機構は図示省略の制御手段にて前記矢印A、B、C、D、E、Fの移動が制御される。なお、移動機構としては、シリンダ機構、ボールねじ機構、リニアモータ機構等の種々の機構にて構成することができ,XYZ軸ステージ(ステージ装置)を使用することができる。
ところで、このようなボンディング工程では、ピックアップ時には予め設定されたピックアップ荷重にてピックアップし、ボンディング時には予め設定されたボンディング荷重にてボンディングされる。
そこで、従来では、荷重検出器としてのロードセルを用い、設定荷重がコレットに付与されているか検出するものがある(特許文献1)。このようにロードセルを備えたものでは、コレットに設定荷重が加わっていることを確認できる。
また、このような設定荷重を監視しない場合、荷重を与える機構、例えばエア圧で荷重を発生する機構においてエア圧を監視することができる。電動機構で荷重を与えるものでは、出力側で荷重を測定することにより所定の荷重がコレットに加わることを監視できる。すなわち、電動機構で荷重を与えるものでは、電圧制御でコレットに加わる荷重を調整することができる。
特開2004−200379号公報
コレットの押圧部は通常は、弾性変形可能なゴムや樹脂等にて構成されている。このため、コレットの押圧部にてチップを押圧した場合、この押圧部が弾性変形することになる。このように弾性変形した場合、設定した荷重をコレットに付与しても、チップに対して設定した荷重を付与できないことがある。
すなわち、チップに荷重を加える動作を行うボンディングヘッドにおける停止高さが、荷重によるコレットの変形完了高さに到達しないことがある。このため、ヘッド高さを設定した後に更に高さを下げる必要があったり、逆にコレット表面温度が上昇するような場合には、コレット膨張分だけヘッド高さを上げる必要があったりする。
このように設定した荷重(ピックアップ荷重やボンディング荷重)を付与できない場合、荷重過多になってチップにクラックが発生したり、または荷重不足でピックアップできなかったり、ボンディング貼付け強度が不足したりする。
また、エア圧を監視する場合、配管等が損傷していれば、いわゆる荷重抜けが発生し、ボンディング品質の低下を招いていた。電圧制御で所定の荷重をコレットに付与する場合も、断線等によりボンディング品質の低下を招いていた。
本発明は、上記課題に鑑みて、コレットの押圧部の弾性体の硬度、接合温度変化、コレットサイズ、ワークサイズ(チップサイズ)、被接合体(リードフレームや基板)の高さ、及び/又は基板上にあらかじめ搭載されてチップの高さにバラツキがあっても、このようなバラツキに影響されることなく付与すべき荷重をチップに付与することができる半導体装置の製造装置および半導体装置の製造方法を提供する。
本発明の半導体装置の製造装置は、チップを押圧する弾性変形可能な押圧部を有するコレットを備えた半導体装置の製造装置であって、コレットに荷重を付与する荷重付与手段と、荷重付与手段にて、コレットに荷重が付与されてコレットの押圧部の弾性変形完了後にコレットが上昇する荷重が付与された状態で、その上昇を検出する上昇検出手段と、コレットの押圧部がチップに接触してからの反力が入力され、コレットが上昇し始めた荷重を検出する荷重検出手段と、荷重検出手段にて検出された上昇し始めの荷重検出値と、予め設定された荷重付与手段の設定荷重とを比較して、設定荷重の過不足を算出する算出手段と、算出手段にて過不足が算出された際に、この設定荷重の過不足を調整する調整手段とを備え、予め設定した設定荷重をコレットに付与して、前記過不足が生じた際に、その過不足を調整し、その調整後の荷重をコレットに付与するものである。
本発明の半導体装置の製造装置によれば、荷重付与手段にてコレットに荷重を付与した場合、弾性変形する押圧部を有するコレットは、その押圧部はチップ側から反力を受けて弾性変形する。このため、設定したボンディング荷重をはチップに付与するために、荷重付与手段にてコレットに荷重を付与しても、チップにその設定した荷重が付与されない場合が生じる。そこで、本発明では、荷重検出手段にて、コレットが上昇し始める荷重を検出することができるようにし、そして、算出手段にて、予め設定された荷重付与手段の設定荷重と、荷重検出手段にて検出した検出値とを比較して、設定荷重の過不足を算出することができるようにした。荷重付与手段にてコレットに荷重を付与した場合、初期段階では、まず押圧部が弾性変形し、このように弾性変形すれば、荷重付与手段にて付与しようとする荷重がチップに伝達されない。この弾性変形が完了して、さらに荷重が付与されれば、コレットが浮き上がり(荷重付与手段が押し戻され)、この浮き上がった高さが、コレットの変形後の荷重が加わった高さとなる。すなわち、荷重付与手段にてコレットに荷重を付与した場合、弾性変形分の荷重が、チップに付与される荷重から差し引かれる。そこで、この弾性変形分の荷重を考慮して、荷重付与手段によって付与される荷重の補正を行うことになる。このため、チップに対して、付与すべき荷重が過多や不足になることを有効に防止できる。
荷重付与手段は、コレットにてピックアップするピックアップポジションでピックアップ荷重を付与するものであっても、コレットにてボンディングポジションでボンディング荷重を付与するものであってもよい。このように、荷重付与手段がピックアップ荷重を付与するものであれば、このピックアップ荷重が過多や不足になることなくピックアップ工程を行うことができる。また、荷重付与手段がボンディング荷重を付与するものであれば、このボンディング荷重が過多や不足になることなくボンディング工程を行うことができる。
前記荷重検出手段は、荷重測定器であるロードセルを用いることができる。ロードセルとは、作用した荷重を電気信号に変換する荷重変換器であり、一般に、磁歪式、静電容量型、ジャイロ式、圧電式、電磁式、音叉式、ひずみゲージ式などがある。この場合、精度が高く温度変化の影響が小さい、出力が電気信号で長距離伝送が可能、計測できる荷重に対し小型であるなどの特徴を有するひずみゲージ式を用いるのが好ましい。
本発明の第1の半導体製造装置の製造方法は、ピックアップポジションで弾性変形するコレットにてチップをピックアップし、ボンディングポジションで弾性変形するコレットにて吸着しているチップをボンディングする半導体装置の製造方法であって、ピックアップポジションでコレットに荷重付与手段によって荷重を付与し、コレットに荷重が付与されてコレットの変形完了後、さらに荷重を付与することによって、コレットを上昇させ、上昇し始めの荷重と、予め設定された荷重付与手段の設定荷重とを比較して、設定荷重の過不足を算出し、予め設定した設定荷重をコレットに付与して、前記過不足が生じた際に、その過不足を調整し、その調整後の荷重をコレットに付与して、チップのピックアップを行うものである。
本発明の第1の半導体装置の製造方法によれば、荷重付与手段にてコレットに荷重を付与した場合、弾性変形分の荷重が、チップに付与される荷重から差し引かれる。そこで、この弾性変形分の荷重を考慮して、荷重付与手段によって付与される荷重の補正を行うことになる。このため、チップに対して、付与すべきピックアップ荷重が過多や不足になることを有効に防止できる。
本発明の第2の半導体製造装置の製造方法は、ピックアップポジションで弾性変形するコレットにてチップをピックアップし、ボンディングポジションで弾性変形するコレットにて吸着しているチップをボンディングする半導体装置の製造方法であって、
ボンディングポジションでコレットに荷重付与手段によって荷重を付与し、コレットに荷重が付与されてコレットの変形完了後、さらに荷重を付与することによって、コレットを上昇させ、上昇し始めの荷重と、予め設定された荷重付与手段の設定荷重とを比較して、設定荷重の過不足を算出し、予め設定した設定荷重をコレットに付与して、前記過不足が生じた際に、その過不足を調整し、その調整後の荷重をコレットに付与して、チップのボンディングを行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
本発明の第2の半導体装置の製造方法によれば、荷重付与手段にてコレットに荷重を付与した場合、弾性変形分の荷重が、チップに付与される荷重から差し引かれる。そこで、この弾性変形分の荷重を考慮して、荷重付与手段によって付与される荷重の補正を行うことになる。このため、チップに対して、付与すべきボンディング荷重が過多や不足になることを有効に防止できる。
本発明では、チップに対して、付与すべき荷重が過多や不足になることを有効に防止できる。すなわち、コレットの押圧部の弾性体の硬度、接合温度変化、コレットサイズ、ワークサイズ(チップサイズ)、被接合体(リードフレームや基板)の高さ、及び/又は基板上にあらかじめ搭載されてチップの高さにバラツキがあっても、このようなバラツキに影響されることなく付与すべき荷重をチップに付与することができ、安定したピックアップ工程や安定したボンディング工程が可能である。特に、ボンディング中に荷重を切り換えるようなボンディング工程(例えば、低い荷重でのボンディングを開始して途中で高い荷重に切り替える工程)においてもそれぞれの荷重を正しく付与できる。
本発明の半導体装置の製造装置を示す簡略ブロック図である。 図1に示す半導体装置の製造装置の要部簡略断面図である。 チップに付与される荷重を示すグラフ図である。 本発明の半導体装置の製造方法のフローチャート図である。 本発明の半導体装置の製造装置の動作を示す簡略図である。 従来の半導体装置の製造方法の全体を示す簡略図である。 チップを示す簡略斜視図である。
以下本発明の実施の形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図5は本発明に係るダイボンダ(半導体装置の製造装置)を示す。このような半導体装置の製造装置は、ウェーハから切り出されるチップ(半導体チップ)21をピックアップポジションPにてコレット23でピックアップして、リードフレームなどの基材22のボンディングポジションQに移送(搭載)するものである。ウェーハは、金属製のリング(ウェーハリング)に張設されたウェーハシート(粘着シート25)上に粘着されており、ダイシング工程によって、多数のチップ21に分断(分割)される。
コレット23は、図5に示すように、ピックアップポジションP上での矢印A方向の上昇および矢印B方向の下降と、ボンディングポジションQ上での矢印C方向の上昇および矢印D方向の下降と、ピックアップポジションPとボンディングポジションQとの間の矢印E、F方向の往復動とが可能とされる。コレット23は、後述するボンディングヘッド34に付設され、このボンディングヘッド34はボンディングアーム(図示省略)に付設される。そこで、このボンディングアームが図示省略の制御手段にて制御されて、コレット23が前記矢印A、B、C、D、E、Fの移動が制御される。制御手段は、例えば、CPU(Central Processing Unit)を中心としてROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等がバスを介して相互に接続されたマイクロコンピューターである。なお、ROMには、CPUが実行するプログラムやデータが格納されている。
この半導体装置の製造装置は、図1に示すように、コレット23に荷重を付与する荷重付与手段30と、コレット23の上昇を検出する上昇検出手段31と、コレット23が上昇し始めた荷重を検出する荷重検出手段32と、荷重検出手段32にて検出された上昇し始めの荷重検出値と、予め設定された荷重付与手段の設定荷重とを比較して、設定荷重の過不足を算出する算出手段33と、算出手段33にて過不足が算出された際に、この設定荷重の過不足を調整する調整手段34とを備える。
荷重付与手段30は、図2に示すように、略L字形状のアーム35と、このアーム35を揺動させる駆動機構36とを備える。すなわち、アーム35が、水平方向に延びる第1バー35aと、この第1バー35aの基端部からこの第1バー35aと直角なすように延びる第2バー35bとからなり、第1バー35aと第2バー35bとのコーナ部に荷重支点35cが設けられる。また、第1バー35aは、コレット23を支持しているボンディングヘッド39の上部に設けられている。
駆動機構36は、ボールねじ機構、シリンダ機構、リニアモータ機構等の種々の機構にて構成できる。すなわち、駆動機構36の駆動によって、第2バー35bが矢印Gの方向の荷重を受け、これによって、アーム35が荷重支点35cを中心に矢印H方向に揺動し、第1バー35aは矢印Iの荷重を受ける。第1バー35aが矢印Iの荷重を受けると、ボンディングヘッド39を介してコレット23に矢印Iの荷重を付与することができる。
コレット23は、押圧部23aと、この押圧部23aを支持する軸部材23bとを有する。軸部材23bは、軸本体部37aと、この軸本体部37aの下部に設けられる本体受け部37bとからなる。押圧部23aはゴム材又は樹脂材等の弾性材から構成されている。そして、コレット23には、押圧部23aの下面である吸着面23a1に開口する吸着孔(図示省略)が形成され、この吸着孔には、真空発生器(図示省略)が接続されている。このため、コレット23の吸着面23a1をチップと接触状として、真空発生器を駆動すれば、吸着孔のエアが吸引され、この吸着面23a1にチップ21を吸着することができる。なお、真空発生器としては、真空ポンプを使用した真空発生装置であっても、ノズルとディフューザと呼ばれる基本パーツで構成されるエジェクタ式の真空発生装置であってもよい。
ところで、コレット23の軸部材23bの軸本体部37aが、ボンディングヘッド39内に、吊り下げられた状態で収容されている。また、軸本体部37aの上部には、荷重検出手段32としてのロードセル41が配置されている。このため、図3に示すように、チップ21をコレット23にて吸着している状態で、コレット23に矢印Iの荷重が付与されば、チップ21からの反力をコレット23が受け、この反力をロードセル41にて検出することができる。
すなわち、コレット23が反力を受けない状態では、軸本体部37aとボンディングヘッド39との間に設けられる係合構造Mによって、コレット23はボンディングヘッド39に対して吊り下げられ、この状態では、コレット23はボンディングヘッド39に対して上昇が可能となっている。しかしながら、軸本体部37aとボンディングヘッド39の受け部材38との間にロードセル41が介在されているので、コレット23が反力を受ければ、コレット23が上昇しようとして、ロードセル41が上昇する荷重を受ける。このため、ボンディングヘッド39の受け部材38にロードセル41が押し付けられ、これによって、ロードセル41はチップ21からの反力を検出することができる。
ロードセルとは、作用した荷重を電気信号に変換する荷重変換器であり、一般に、磁歪式、静電容量型、ジャイロ式、圧電式、電磁式、音叉式、ひずみゲージ式などがある。この場合、精度が高く温度変化の影響が小さい、出力が電気信号で長距離伝送が可能、計測できる荷重に対し小型であるなどの特徴を有するひずみゲージ式を用いるのが好ましい。
駆動機構36による第2バー35bの矢印G方向の荷重、延いては、コレット23への矢印I方向の荷重の付与は、例えば、マイクロコンピューター等からなる荷重制御手段45に制御されている。なお、係合構造Mとしては、この実施形態では、軸本体部37aの設けられる鍔部42と、ボンディングヘッド39の内径面に設けられる大径部43等で構成され、鍔部42がこの大径部43に上下動可能として嵌合している。
上昇検出手段31は、接触式又は非接触式の変位センサ等にて構成でき、算出手段33はマイクロコンピューターにて構成できる。また、調整手段34は、算出手段33からの指令により、駆動機構36により付与する押圧力を調整するものであり、この駆動機構36が、ボールねじ機構であれば、ナット部材の回転数を調整したり、ピストン機構であれば、ピストンロッドの突出量を調整したりすることになる。このため、前記荷重制御手段45がこの調整手段34を兼ねることになる。
この場合、ボンディング荷重算出手段33とコレット23の移動を制御する図示省略の制御手段と調整手段34と算出手段33とを共用しても、それぞれ別の制御手段を用いても、さらには、いずれか2つを共用するとともに他の一つを別の制御手段を用いるようにしてもよい。
次に、前記のように構成された半導体装置の製造装置にてチップ21をピックアップポジションPでピックアップする方法を図4と図5を用いてまず説明する。図5に示すように、コレット23をピックアップポジションPの上方に配置した状態から矢印Bのように下降させて、ピックアップポジションPのチップ21に当接させる。
その後は、コレット23に荷重付与手段30にて予め設定された荷重(ピックアップ荷重)を付与する(図4のステップS1)。この際、真空発生器を駆動させて、吸着孔のエアを吸引して、吸着面23a1(図2参照)にチップ21を吸着するようにする。
ところで、押圧部23aは弾性材にて構成されているので、荷重付与手段30にてコレット23に荷重を付与していけば、弾性変形して押しつぶされた状態となっていく。すなわち、弾性変形する押圧部23aを有するコレット23は、その押圧部23aがチップ側から反力を受けて弾性変形する。このため、この弾性変形が完了すれば、コレット23は上昇を始める。そこで、コレット23が上昇し始めたか否かを判断する(ステップS2)。ステップS2で上昇し始めていない場合、ステップS1に戻る。また、ステップS2で上昇し始めた場合、ステップS3へ移行して、上昇し始めたときの荷重を、荷重検出手段32で検出する。この際、荷重付与手段30にて予め設定されている荷重まで付与する。
その後、ステップS4へ移行して、ステップS3で測定した荷重(検出値)と予め設定されている荷重(設定荷重)を比較して、過不足があるか否かが判定される(ステップS5)。すなわち、荷重付与手段30にてコレット23に荷重を付与した場合、初期段階では、まず押圧部23aが弾性変形する。このように弾性変形すれば、荷重付与手段30にて付与しようとする荷重がチップ21に伝達されない。この弾性変形が完了して、さらに荷重が付与されれば、コレット23が浮き上がれば、この浮き上がった高さが、コレット23の変形後の荷重が加わった高さとなる。すなわち、荷重付与手段30にてコレット23に荷重を付与した場合、弾性変形分の荷重が、チップ21に付与される荷重から差し引かれる。
そこで、この弾性変形分の荷重を考慮して、荷重付与手段30によって付与される荷重の補正を調整手段34にて調整を行って、その調整した荷重でピックアップ工程を行うことになる。すなわち、ステップS5で過不足があれば、ステップS6へ移行して、過不足を調整してその調整した荷重を付与するピックアップ工程を行う。また、ステップS5で過不足が検出されない場合、ステップS7へ移行して、荷重を調整することなく、設定値の荷重で付与することになる。
ところで、過不足とは、予め設定した設定値の荷重をコレット23に付与したとしても、チップ21に付与されるピックアップ荷重が設定したものにならないことである。図3において、予め設定した設定値の荷重をコレット23に付与したときに、チップ23に付与されるべきピックアップ荷重をWとしたときに、実際には、W1やW2の荷重がチップ21に付与されている場合がある。このため、W1では、(W−W1)の荷重が不足し、W2では、(W2−W)の荷重が過多である。
従って、この半導体装置の製造装置を用いれば、チップ21に対して、付与すべき荷重が過多や不足になることを有効に防止でき、安定したピックアップ工程を行うことができる。
次に、チップ21をボンディングポジションQにボンディングする方法を説明する。ボンディングポジションQにおいても、荷重付与手段30と、上昇検出手段31と、荷重検出手段32と、算出手段33と、調整手段34とを備える。この場合、各手段をピックアップ工程において使用したものであっても、ピックアップ工程に用いたものと相違するものを用いてもよい。しかしながら、少なくとも、荷重検出手段32としてのロードセルの共通化が図られる。各種の手段を共用する場合、ピックアップポジジョンPとボンディングポジションQとの間のコレット23の移動に追従する必要がある。
この場合、チップ21を吸着しているコレット23を、図5に示すように、ボンディングポジションQの上方に位置させ、矢印Dのように下降させて、チップ21を基材22上に載置する。この際、コレット23に、設定した荷重(予め設定した荷重付与手段30による荷重)を付与する。この際、真空発生器を停止して、吸着孔のエアの吸引を停止する。
荷重付与手段30にてコレット23に荷重を付与していけば、弾性変形して押しつぶされた状態となっていく。すなわち、弾性変形する押圧部23aを有するコレット23は、その押圧部23aがチップ側から反力を受けて弾性変形する。このため、ピックアップ工程と同様の図4に示す工程を行うことになる。
従って、この半導体装置の製造装置を用いれば、チップ21に対して、付与すべき荷重が過多や不足になることを有効に防止でき、安定したボンディング工程を行うことができる。
本発明に係る半導体装置の製造装置では、荷重検出手段30にて、コレット23が上昇し始める荷重を検出することができ、算出手段33にて、予め設定された荷重付与手段30の設定荷重と、荷重検出手段32にて検出した検出値とを比較して、設定荷重の過不足を算出することができる。荷重付与手段31にてコレットに荷重を付与した場合、初期段階では、まず押圧部23aが弾性変形する。このように弾性変形すれば、荷重付与手段30にて付与しようとする荷重がチップ21に伝達されない。この弾性変形が完了して、さらに荷重が付与されれば、コレット23が浮き上がれば、この浮き上がった高さが、コレット23の変形後の荷重が加わった高さとなる。すなわち、荷重付与手段にてコレット23に荷重を付与した場合、弾性変形分の荷重が、チップ21に付与される荷重から差し引かれる。そこで、この弾性変形分の荷重を考慮して、荷重付与手段30によって付与される荷重の補正を行うことになる。このため、チップ21に対して、付与すべき荷重が過多や不足になることを有効に防止できる。
このように、本発明では、チップ21に対して、付与すべき荷重が過多や不足になることを有効に防止できる。すなわち、コレット23の押圧部23aの弾性体の硬度、接合温度変化、コレットサイズ、ワークサイズ(チップサイズ)、被接合体(リードフレームや基板)の高さ、及び/又は基板上にあらかじめ搭載されてチップの高さにバラツキがあっても、このようなバラツキに影響されることなく付与すべき荷重をチップ21に付与することができ、安定したピックアップ工程や安定したボンディング工程が可能である。特に、ボンディング中に荷重を切り換えるようなボンディング工程(例えば、低い荷重でのボンディングを開始して途中で高い荷重に切り替える工程)においてもそれぞれの荷重を正しく付与できる。
本実施形態では、荷重検出手段32に、荷重測定器であるロードセル41を用いている。ロードセルとは、作用した荷重を電気信号に変換する荷重変換器であり、一般に、磁歪式、静電容量型、ジャイロ式、圧電式、電磁式、音叉式、ひずみゲージ式などがある。この場合、精度が高く温度変化の影響が小さい、出力が電気信号で長距離伝送が可能、計測できる荷重に対し小型であるなどの特徴を有するひずみゲージ式を用いるのが好ましい。
本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、荷重付与手段30として、前記実施形態では、略L字形状のアームを用いて、コレット23の同軸上に駆動機構36を配設しないようにしているが、駆動機構36をコレット23の同軸上に配設する機構のものであってもよい。なお、略L字形状のアームを用いた場合、装置レイアウト性に優れるとともに、また、荷重の増幅が可能となる等の利点がある。
この半導体装置の製造装置においてボンディングされる半導体装置として、複数枚のチップ21が積層されてなる積層体を備えたものであってもよい。この場合、ピックアップ工程において、本発明の半導体装置の製造装置を用いない。なお、半導体装置とは、半導体特性を利用することで機能しうる装置全般を指し、電気光学装置、半導体回路および電子機器は全て半導体装置である。
21 チップ
23 コレット
23a 押圧部
30 荷重付与手段
31 上昇検出手段
32 荷重検出手段
33 算出手段
34 調整手段
41 ロードセル
P ピックアップポジション
Q ボンディングポジション

Claims (6)

  1. チップを押圧する弾性変形可能な押圧部を有するコレットを備えた半導体装置の製造装置であって、
    コレットに荷重を付与する荷重付与手段と、
    荷重付与手段にて、コレットに荷重が付与されてコレットの押圧部の弾性変形完了後にコレットが上昇する荷重が付与された状態で、その上昇を検出する上昇検出手段と、
    コレットの押圧部がチップに接触してからの反力が入力され、コレットが上昇し始めた荷重を検出する荷重検出手段と、
    荷重検出手段にて検出された上昇し始めの荷重検出値と、予め設定された荷重付与手段の設定荷重とを比較して、設定荷重の過不足を算出する算出手段と、
    算出手段にて過不足が算出された際に、この設定荷重の過不足を調整する調整手段とを備え
    予め設定した設定荷重をコレットに付与して、前記過不足が生じた際に、その過不足を調整し、その調整後の荷重をコレットに付与することを特徴とする半導体装置の製造装置。
  2. 荷重付与手段は、コレットにてピックアップするピックアップポジションでピックアップ荷重を付与することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造装置。
  3. 荷重付与手段は、コレットにてボンディングポジションでボンディング荷重を付与することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造装置。
  4. 前記荷重検出手段は、荷重測定器であるロードセルを用いたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造装置。
  5. ピックアップポジションで弾性変形するコレットにてチップをピックアップし、ボンディングポジションで弾性変形するコレットにて吸着しているチップをボンディングする半導体装置の製造方法であって、
    ピックアップポジションでコレットに荷重付与手段によって荷重を付与し、コレットに荷重が付与されてコレットの変形完了後、さらに荷重を付与することによって、コレットを上昇させ、上昇し始めの荷重と、予め設定された荷重付与手段の設定荷重とを比較して、設定荷重の過不足を算出し、予め設定した設定荷重をコレットに付与して、前記過不足が生じた際に、その過不足を調整し、その調整後の荷重をコレットに付与して、チップのピックアップを行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. ピックアップポジションで弾性変形するコレットにてチップをピックアップし、ボンディングポジションで弾性変形するコレットにて吸着しているチップをボンディングする半導体装置の製造方法であって、
    ボンディングポジションでコレットに荷重付与手段によって荷重を付与し、コレットに荷重が付与されてコレットの変形完了後、さらに荷重を付与することによって、コレットを上昇させ、上昇し始めの荷重と、予め設定された荷重付与手段の設定荷重とを比較して、設定荷重の過不足を算出し、予め設定した設定荷重をコレットに付与して、前記過不足が生じた際に、その過不足を調整し、その調整後の荷重をコレットに付与して、チップのボンディングを行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP2017222937A 2017-11-20 2017-11-20 半導体装置の製造装置および半導体装置の製造方法 Active JP6914815B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017222937A JP6914815B2 (ja) 2017-11-20 2017-11-20 半導体装置の製造装置および半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017222937A JP6914815B2 (ja) 2017-11-20 2017-11-20 半導体装置の製造装置および半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019096670A JP2019096670A (ja) 2019-06-20
JP6914815B2 true JP6914815B2 (ja) 2021-08-04

Family

ID=66973073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017222937A Active JP6914815B2 (ja) 2017-11-20 2017-11-20 半導体装置の製造装置および半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6914815B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102300250B1 (ko) * 2019-12-30 2021-09-09 제엠제코(주) 반도체 패키지의 다중 클립 본딩 장치

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1022307A (ja) * 1996-07-05 1998-01-23 Toshiba Mechatronics Kk ダイボンダーのコレットタッチ検出機構
JP2004200379A (ja) * 2002-12-18 2004-07-15 Renesas Technology Corp ダイボンディング装置及びそれを用いたダイボンディング方法
JP5491748B2 (ja) * 2009-03-05 2014-05-14 株式会社東芝 半導体装置の製造装置および半導体装置の製造方法
WO2014155535A1 (ja) * 2013-03-26 2014-10-02 富士機械製造株式会社 電子回路部品実装システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019096670A (ja) 2019-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014123731A (ja) 基板上に半導体チップを実装するための熱圧着ボンディング方法および装置
US10492351B2 (en) Mounting apparatus and measuring method
US8092645B2 (en) Control and monitoring system for thin die detachment and pick-up
US8828186B2 (en) Method and apparatus for peeling electronic component
US9343338B2 (en) Pick-up method of die bonder and die bonder
US10692833B2 (en) Apparatus for correcting a parallelism between a bonding head and a stage, and a chip bonder including the same
US10199349B2 (en) Mounting device and mounting method
TW567574B (en) Apparatus for mounting semiconductor chips
JP6914815B2 (ja) 半導体装置の製造装置および半導体装置の製造方法
KR20200084174A (ko) 반도체 칩 레이저 본딩 장치
US7246430B2 (en) Electronic component mounting apparatus and electronic component mounting method
JP5412617B2 (ja) 加圧装置およびこの装置を用いた接合装置並びに加圧方法およびこの方法を用いた接合方法
KR20130012917A (ko) 다이본딩 장치
JP6916097B2 (ja) ボンディング装置およびボンディング方法
JP4914648B2 (ja) 半導体装置用クランプ装置
JP5259116B2 (ja) ダイボンダ
JP4239881B2 (ja) 電子部品装着装置および電子部品装着方法
JP5317753B2 (ja) ボンダ装置
JP5191753B2 (ja) ダイボンダおよびダイボンディング方法
KR102037964B1 (ko) 다이 본딩 방법
KR102573339B1 (ko) 반도체 소자 픽업 장치 및 이의 동작 제어 방법
JP6411276B2 (ja) ボンディングアームの異常検出方法及びボンディングアームの異常検出装置
US10500737B2 (en) Pick-and-place device having force measurement capability
JP2022091349A (ja) ボンディング装置およびボンディング方法
US20200077550A1 (en) Compliant die attach tools, die attach systems, and methods of using the same

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210520

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210526

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210603

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210628

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210714

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6914815

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150