JP6913888B2 - 補助システム及び補助装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一般に補助システム及び補助装置に関し、より詳細には人体の姿勢維持を補助する補助システム及び補助装置に関する。
従来、作業者の姿勢を保持する姿勢保持具(補助装置)がある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の姿勢保持具は、本体部と、縦フレーム部と、横フレーム部と、アーム部と、保持機構と、操作部とを備えている。本体部は、作業者の腰部に巻き付けられて取り付けられる。縦フレーム部は、本体部から作業者の背中部に沿って上方に延出される。横フレーム部は、縦フレーム部から作業者の肩部に沿って横方に延出される。アーム部は、横フレーム部の左右軸芯周りに上下に揺動自在に支持されて前方に延出されるもので作業者の上腕部に取り付けられる。保持機構は、アーム部に取り付けられる作業者の上腕部の動作に伴うアーム部の動作を許容する許容状態と、本体部に対してアーム部を所望の位置で保持する保持状態とに切替自在である。操作部は、作業者に操作されることにより保持機構を操作する。
特開2014−33779号公報
特許文献1の姿勢保持具(補助装置)は、本体部、縦フレーム部、及び横フレーム部が板金製であり、保持機構が被係合部、係合爪部、ばね等を備える機械的な構造であるため、サイズが大型であり重量が大きい。そのため、特許文献1の姿勢保持部(補助装置)は、作業中断時等によって姿勢維持の補助が不要である場合に、作業者の動きを阻害するおそれがあった。
本発明は、上記事由に鑑みてなされており、その目的は、姿勢維持の補助が不要である場合に人体の動きの阻害を抑制することができる補助システム及び補助装置を提供することにある。
本発明の一態様に係る補助システムは、電動工具と、補助装置と、を備える。前記補助装置は、硬軟部と、装着部と、調整部と、通信部と、を備えている。前記硬軟部は、剛性を調整可能である。前記装着部は、前記硬軟部を保持しており、前記硬軟部が人体の関節に沿うように前記人体に取り付け可能である。前記調整部は、前記硬軟部の剛性を調節する。前記通信部は、前記電動工具と通信可能である。前記通信部は、前記電動工具から、前記電動工具がオン状態であるかオフ状態であるかを示す制御信号を受信するように構成される。前記調整部は、前記電動工具がオン状態である場合における前記硬軟部の剛性が、前記電動工具がオフ状態である場合における前記硬軟部の剛性よりも高くなるように、前記硬軟部の剛性を調整する。
本発明の一態様に係る補助装置は、前記補助システムが備える前記補助装置である。
本発明の補助システム及び補助装置では、姿勢維持の補助が不要である場合に人体の動きの阻害を抑制することができるという効果がある。
図1は、本発明の一実施形態に係る補助装置のブロック図である。 図2は、同上の補助装置を装着した作業者が作業を行っている状態を示す外観図である。 図3は、同上の補助装置が作業者に装着された状態を示す外観図である。 図4は、同上の補助装置を装着した作業者が作業を行っていない状態を示す外観図である。 図5は、本発明の一実施形態の第1変形例に係る補助装置のブロック図である。 図6は、同上の補助装置における硬軟部の概略図である。 図7は、同上の補助装置における硬軟部の変形例の概略図である。 図8は、同上の補助装置における硬軟部の別の変形例の概略図である。 図9は、本発明の一実施形態の第2変形例に係る補助装置のブロック図である。 図10は、本発明の一実施形態の第3変形例に係る補助装置のブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、本発明の様々な実施形態の一つに過ぎない。下記の実施形態は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
<構成>
図1に本実施形態の補助装置1のブロック図を示す。本実施形態の補助装置1は、人体の姿勢の維持を補助する装置である。具体的には、本実施形態の補助装置1は、人体の手首に装着され手首の姿勢の維持を補助するように構成されている。また、本実施形態の補助装置1は、剛性が調整可能な硬軟部2を備えており、硬軟部2の剛性を調整することにより、姿勢維持を補助する状態と、姿勢維持の補助を解除した状態とに切り替えることができる。
本実施形態では、補助装置1は、可搬型の電動工具82(図2参照)を用いて作業を行う作業者9の手首91の姿勢維持を補助するために、作業者9の手首91に装着される場合を例にして説明する。
本実施形態の補助装置1は、硬軟部2と、調整部3と、装着部4と、操作表示部6と、バッテリ5と、を備えている。
硬軟部2は、複数の粒子21と、収納部22と、を有している。
複数の粒子21は、粒状物質の集合体である。本実施形態では、粒子21は、例えば粒径が0.3〜3〔mm〕程度のスチロールビーズで構成されている。なお、粒子21は、スチロールビーズに限らず、他の物質でもよい。また、複数の粒子21は、複数種類の粒状物質の集合体であってもよい。
収納部22は、扁平な袋状に形成されており、収納部22の容量よりも少ない分量の粒子21を収納している。収納部22は、比較的軟らかい材料で構成されており、変形自在であり、かつ、内側の気体の量に応じて体積が変化する。本実施形態では、収納部22は、例えば厚さが数十〔μm〕程度のビニールで構成されている。収納部22の素材は、ビニールに限らず、他の材料であってもよい。収納部22は、手首91の関節における手の甲931側を覆うことができるような寸法に形成されている。
硬軟部2は、ジャミング転移により、剛性が調整可能に構成されている。ジャミング転移とは、粒子21の密度に応じて、粒子21の集合体が固体のように機能する状態と、粒子21の集合体が液体のように機能する状態とに変化する現象である。粒子21の集合体は、密度が比較的小さい場合、液体のように機能し、密度が比較的大きい場合、固体のように機能する。
調整部3は、複数の粒子21を収納した収納部22の内側における気体の量を調整することにより、粒子21の密度を調整する、つまり硬軟部2の剛性を調整するように構成されている。粒子21の密度とは、収納部22の体積に対して粒子21の体積が占める割合である。本実施形態の調整部3は、ポンプ31と、バルブ32と、制御部33と、を有している。
ポンプ31は、例えばチューブポンプで構成されており、チューブの一端側の開口が収納部22の通気孔と繋がり、ポンプチューブの他端側の開口が収納部22の外側の空間と繋がるように配置されている。ポンプ31は、バッテリ5からの供給電力により排気動作及び給気動作が可能に構成されている。排気動作とは、ポンプ31のローラが一方向に回転することにより、チューブを介して収納部22の内側の気体(空気)を収納部22の外側へ排出する動作である。給気動作とは、ポンプ31のローラが他方向に回転することにより、チューブを介して収納部22の内側へ気体(空気)を供給する動作である。
バルブ32は、収納部22の内側と外側とを繋ぐ気体の流路を開閉するように構成されている。本実施形態では、バルブ32は、収納部22の通気孔とポンプ31との間における流路に配置されている。バルブ32は、例えばバタフライバルブ、ボールバルブ等で構成されており、バッテリ5からの供給電力により開状態と閉状態との切替動作が可能である。バルブ32が開状態である場合、収納部22の内側とポンプ31との間で気体が流れることができる。バルブ32が閉状態である場合、収納部22の内側とポンプ31との間での気体の流れが止められる。バルブ32の種類は、バタフライバルブ、ボールバルブに限らず、他の種類であってもよい。
収納部22の通気孔には、粒子21が収納部22から排出されないように、粒子21の粒径よりも目が細かいフィルタが設けられている。
制御部33は、例えばマイクロコンピュータであり、ポンプ31及びバルブ32の動作を制御するように構成されている。制御部33は、ポンプ31とバルブ32とが連動して動作するように、ポンプ31及びバルブ32を制御する。具体的には、制御部33は、ポンプ31が排気動作中又は給気動作中である場合、バルブ32が開状態となるように、ポンプ31及びバルブ32を制御する。制御部33は、操作表示部6及び通信部7からの信号に基づいて、ポンプ31及びバルブ32を制御する。
調整部3は、動作モードとして高剛性モードと低剛性モードとを有している。高剛性モードでは、ポンプ31が排気動作を行い、低剛性モードでは、ポンプ31が給気動作を行う。したがって、調整部3が高剛性モードで動作することによって、収納部22の内側における粒子21の密度が高くなるので、硬軟部2の剛性が高い状態(高剛性状態)となる。また、調整部3が低剛性モードで動作することによって、収納部22の内側における粒子21の密度が低くなるので、硬軟部2の剛性が低い状態(低剛性状態)となる。ここでいう硬軟部2の高剛性状態及び低剛性状態とは、両者の状態を比較した場合における剛性の高低を示している。つまり、硬軟部2の高剛性状態とは、硬軟部2が低剛性状態である場合よりも剛性が高い。言い換えれば、硬軟部2の低剛性状態とは、硬軟部2が高剛性状態である場合よりも剛性が低い。
また、調整部3は、所定時間(例えば数秒程度)の間、高剛性モード又は低剛性モードで動作すると、停止モードとなるように構成されている。調整部3は、停止モードでは、ポンプ31を停止し、バルブ32を閉状態とする。これにより、収納部22の内側における粒子21の密度が保たれ、硬軟部2の状態(高剛性状態、低剛性状態)が維持される。なお、調整部3は、低剛性モードで動作した後に停止モードに移行する場合、バルブ32が開状態のままとなるように構成されていてもよい。また、高剛性モードでの動作時間と、低剛性モードでの動作時間は、互いに異なる時間であってもよい。
装着部4は、硬軟部2を保持しており、手首91に装着可能に構成されている。具体的には、装着部4は、第1装着部41と、第2装着部42と、を有しており、手首91における手の甲931側に硬軟部2が沿うように、手首91に装着可能である。
第1装着部41は、保持部411とバックル412(図3参照)とを有するバンドであり、手首91に対して腕92側部分に巻き付け可能に構成されている。保持部411は、例えばポリウレタン等の樹脂で構成されており、硬軟部2が手首91に沿うように収納部22の一端部を保持している。また、保持部411には、調整部3、操作表示部6、通信部7、及びバッテリ5が設けられている。なお、調整部3、バッテリ5等は、装着部4とは別体に設けられていてもよい。
第2装着部42は、保持部421と結合ベルト422を有しており、手の甲931及び手の平932にわたって巻き付け可能に構成されている。保持部421は、例えばポリウレタン等の樹脂で構成されており、手の甲931に沿うような形状に形成されている。保持部421は、硬軟部2が手首91に沿うように収納部22の他端部を保持している。結合ベルト422は、例えば伸縮可能なゴムで構成されている。
つまり、硬軟部2は、手首91に対して腕92側に装着される第1装着部41と、手首91に対して指先側に装着される第2装着部42とによって保持されている。これにより、硬軟部2は、手首91における手の甲931側に配置される。
バッテリ5は、例えばリチウムイオン電池等の二次電池で構成されており、補助装置1に接続可能な充電装置によって充電可能である。
操作表示部6は、タッチパネルで構成されており、文字、図形等を表示可能な液晶ディスプレイと、ポインティングデバイスとを一体に有する。操作表示部6は、液晶ディスプレイが第1装着部41の保持部411から露出するように設けられており、調整部3を動作させるためのアイコンを表示可能である。操作表示部6は、作業者9によって、調整部3を動作させるためのアイコンが選択された場合、調整部3の動作を指示する制御信号を制御部33に出力するように構成されている。また、操作表示部6には、硬軟部2の状態(高剛性状態、低剛性状態)、バッテリ5の残容量等の各種情報が表示される。操作表示部6は、タッチパネルに限らず、操作部812と表示部とが別体に構成されていてもよく、操作部812がプッシュスイッチ等で構成されていてもよい。
通信部7は、外部装置8との間で通信可能に構成されている。通信部7は、例えばBluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)等の無線通信規格に対応した通信モジュールで構成されており、外部装置8との間で無線通信を行うように構成されている。本実施形態では、通信部7は、外部装置8としてリモートコントローラ81、及び電動工具82と通信可能に構成されている。なお、通信部7は、外部装置8との間で有線通信が可能に構成されていてもよい。
リモートコントローラ81は、作業者9が携帯可能に構成されており、通信部811と、操作部812と、を備えている。通信部811は、通信モジュールで構成されており、補助装置1の通信部7との間で無線通信が可能に構成されている。操作部812は、補助装置1の調整部3を動作させるためのプッシュスイッチを備えている。リモートコントローラ81は、作業者9によって操作部812のプッシュスイッチが押されると、調整部3の動作を指示する制御信号を通信部811から送信する。
電動工具82は、例えば電動ドリル、電動ドライバ等の可搬型工具であり、通信部821と、モータ822と、トリガスイッチ823と、制御部824と、バッテリ825と、を備えている。通信部821は、通信モジュールで構成されており、補助装置1の通信部7との間で無線通信が可能に構成されている。モータ822は、バッテリ825からの電力供給により回転するように構成され、電動工具82に取り付けられた例えばドリルビット、ドライバビット等の先端工具820(図2参照)を回転させる。トリガスイッチ823は、電動工具82をオン/オフするためのスイッチであり、電動工具82のグリップに設けられている。制御部824は、モータ822の回転を制御するように構成されている。
作業者9によってトリガスイッチ823が引かれると電動工具82がオン状態となり、制御部824は、モータ822を回転させることにより先端工具820を回転させる。また、制御部824は、トリガスイッチ823が引かれると、補助装置1の調整部3が高剛性モードで動作することを指示する制御信号を通信部821から送信させる。
作業者9によるトリガスイッチ823の引き操作が解除されると電動工具82がオフ状態となり、制御部824は、モータ822の回転を停止させることにより先端工具820の回転を停止させる。また、制御部824は、トリガスイッチ823の引き操作が解除されると、補助装置1の調整部3が低剛性モードで動作することを指示する制御信号を通信部821から送信させる。
つまり、電動工具82は、作業者9が電動工具82を用いた作業中において補助装置1の硬軟部2が高剛性状態となり、作業の中断中において補助装置1の硬軟部2が低剛性状態となるように、制御信号を補助装置1に送信する。
<動作例>
次に、本実施形態の補助装置1の動作例を説明する。以下では、補助装置1を手首91に装着した作業者9が、電動工具82を用いて作業する際における補助装置1の動作について説明する。
図2は、作業者9が電動工具82を用いた作業中の状態を示している。作業者9が電動工具82を用いた作業中は、作業者9により電動工具82のトリガスイッチ823が引かれた状態となる。電動工具82は、作業者9によってトリガスイッチ823が引かれると、補助装置1の調整部3が高剛性モードで動作することを指示する制御信号を補助装置1へ送信する。
補助装置1は、電動工具82からの制御信号を受信すると、受信した制御信号に含まれる指示内容に応じて調整部3が動作する。ここでは、補助装置1の通信部7が、調整部3が高剛性モードで動作することを指示する制御信号を受信している。したがって、調整部3の制御部33は、高剛性モードで動作する。制御部33が高剛性モードで動作することによって、バルブ32が開状態となり、ポンプ31が排気動作を行う。これにより、硬軟部2における収納部22の内側の気体(空気)が排出されるので、粒子21の密度が高くなり、硬軟部2が高剛性状態となる。制御部33は、所定時間の間、高剛性モードで動作した後、停止モードに移行する。制御部33が停止モードになることによって、ポンプ31が停止し、バルブ32が閉状態となる。バルブ32が閉状態になることによって、硬軟部2が高剛性状態のままで維持される。
補助装置1は、硬軟部2が高剛性状態となることによって、作業者9が作業中における手首91の姿勢維持を補助する。具体的には、補助装置1は、硬軟部2が高剛性状態となることによって、作業を開始したタイミング(電動工具82がオンしたタイミング)よりも手首91が手の甲931側へ曲がらないように補助する。これにより、作業者9は、電動工具82からの作用(力)に抗うために手首91にかかる負荷が軽減される。
また、作業者9が電動工具82を用いた作業を中断するために、トリガスイッチ823の引き操作を解除すると、電動工具82は、補助装置1の調整部3が低剛性モードで動作することを指示する制御信号を補助装置1へ送信する。これにより、補助装置1における調整 部3の制御部33は、電動工具82からの制御信号に含まれる指示内容に基づいて低剛性モードで動作する。制御部33が低剛性モードで動作することによって、バルブ32が開状態となり、ポンプ31が給気動作を行う。これにより、硬軟部2における収納部22の内側に気体(空気)が給気されるので、粒子21の密度が低くなり、硬軟部2が低剛性状態となる。制御部33は、所定時間の間、低剛性モードで動作した後、停止モードに移行する。制御部33が停止モードになることによって、硬軟部2が低剛性状態のままで維持される。
補助装置1は、硬軟部2が低剛性状態となることによって、手首91の姿勢維持の補助を解除する。これにより、図4に示すように、作業者9は手首91を手の甲931側へ曲げることができる。つまり、補助装置1は、硬軟部2が軟状態となることによって、電動工具82を用いた作業の中断時における手首91の動きの阻害を抑制することができる。
このように、本実施形態の補助装置1は、電動工具82のオン/オフに連動して硬軟部2の状態が高剛性状態と低剛性状態とに切り替わるように構成されている。したがって、補助装置1は、作業者9が電動工具82を用いた作業中(電動工具82の動作中)にのみ手首91の姿勢維持を補助し、電動工具82を用いた作業を行っていない場合に作業者9の手首91の動きの阻害を抑制することができる。
また、本実施形態の補助装置1における調整部3が備えているポンプ31は、排気動作及び給気動作が可能であるので、気体を素早く給気及び排気することができ、電動工具82のオン/オフに対する硬軟部2の状態の変化の応答性が向上する。
また、本実施形態の補助装置1は、作業者9による操作表示部6又はリモートコントローラ81の操作によっても、硬軟部2の状態を切り替えることができ、作業者9が任意のタイミングで硬軟部2を高剛性状態にすることができる。したがって、補助装置1は、電動工具82を用いた作業とは別の作業(例えば荷物を持ち運ぶ作業等)を行う際にも、作業時における手首91の負担を軽減することができる。また、補助装置1は、硬軟部2を任意の形状で高剛性状態にすることができるので、作業者9の体格や作業内容に関わらず、作業時における手首91の負担を軽減することができる。
<変形例>
次に、本実施形態の補助装置1の変形例について説明する。
上述した例では、ポンプ31は、排気動作と給気動作とを可能に構成されていたが、排気動作のみが可能に構成されていてもよい。この場合、制御部33は、低剛性モードで動作する場合、バルブ32を開状態とする。これにより、収納部22が大気開放された状態となり、粒子21の密度が低くなるので、硬軟部2が低剛性状態となる。ポンプ31は、排気動作のみを行う構成であるので、給気動作と排気動作との両方を行う場合に比べて構成が簡略化される。
また、硬軟部2において、収納部22に収納される物質は粒子21に限らない。図5に、第1変形例の補助装置1Aのブロック図を示す。図6に、補助装置1Aにおける硬軟部2Aの概略構成図を示す。
図5、図6に示すように、本変形例の補助装置1Aは、硬軟部2Aの収納部22に複数のシート体210が収納されている。なお、図6は、硬軟部2Aの概略構成図であり、シート体210の数は、図6に示す限りではない。
複数のシート体210は、各々が独立しており、硬軟部2Aの厚さ方向(収納部22の厚さ方向)に重なるように、収納部22に収納されている。したがって、シート体210は、補助装置1Aが作業者9に装着されると、作業者9の表面と収納部22を介して対向する。
シート体210は、柔軟性を有しており、曲げることができる。また、シート体210は、通気性を有しており、シート体210の厚さ方向において通気可能である。本変形例では、シート体210は、網状に形成されている。言い換えれば、シート体210は、シート状の網(ネット)である。シート体210の材料は、例えばポリエチレンである。なお、シート体210の材料は、ポリエチレンに限らず、他の材料であってもよい。また、シート体210は、網に限らず、複数の貫通孔を有するパンチングシート、多孔質シート等であってもよい。また、シート体210は、通気性を有することは必須ではない。また、複数のシート体210には、複数種類のシートが含まれていてもよい。また、シート体210が収納部22を兼用するように構成されていてもよい。
調整部3は、複数のシート体210を収納した収納部22の内側における気体の量を調整することにより、硬軟部2Aの密度を調整する、つまり硬軟部2Aの剛性を調整するように構成されている。調整部3が高剛性モードで動作してポンプ31が排気動作を行うと、複数のシート体210間の空気も排出される。これにより、シート体210同士の摩擦力が大きくなるので、硬軟部2Aの剛性が高くなる。また、調整部3が低剛性モードで動作してポンプ31が吸気動作を行うと、複数のシート体210間の空気量が増加する。これにより、シート体210同士の摩擦力が小さくなるので、硬軟部2Aの剛性が低くなる。
このように、収納部22への収納物として複数のシート体210を用いることによって、調整部3が高剛性モードで動作した場合にシート体210同士が面接触するので摩擦力がより大きくなる。これにより、硬軟部2Aが高剛性状態であるときの剛性をより向上させることができる。また、収納部22への収納物がシート体210であるので、収納部22内における収納物(複数のシート体210)の偏りを抑制することができる。また、収納部22の通気孔のフィルタの目詰まりを抑制することができる。あるいは、収納部22の通気孔のフィルタ自体の省略も可能である。また、シート体210は、粒子21に比べて収納部22に収納しやすい。したがって、補助装置1Aの製造が容易となる。
また、本変形例では、シート体210は、網状に形成されているので、硬軟部2Aが高剛性状態であるときに、複数のシート体210間の空気がより排出され、網目同士が引っ掛かる。これにより、硬軟部2Aが高剛性状態であるときの剛性をより向上させることができる。
また、硬軟部2Aは、図7に示すように、硬軟部2A(シート体210)の厚さ方向における界面の数が不均一となるように構成されていてもよい。ここでいう界面とは、シート体210同士の境界面である。本変形例では、複数のシート体210は、複数の第1シート体210Aと、複数の第2シート体210Bとを含んでいる。第1シート体210Aのサイズは第2シート体210Bよりも大きい。複数の第2シート体210Bは、複数の第1シート体210Aに重ねられている。したがって、硬軟部2Aは、厚さ方向から見て、複数の第1シート体210Aのみが重なる領域と、複数の第1シート体210A及び複数の第2シート体210Bが重なる領域とがある。複数の第1シート体210Aと複数の第2シート体210Bが重なる領域は、複数の第1シート体210Aのみが重なる領域よりも厚さ方向における界面の数が多い。これにより、硬軟部2Aは、高剛性状態であるときに、複数の第1シート体210Aのみが重なる領域よりも、複数の第1シート体210A及び複数の第2シート体210Bが重なる領域の方が剛性が高くなる。つまり、硬軟部2Aは、剛性を部分的により高めることができる。これにより、硬軟部2Aにおいて、例えば関節の可動域が大きい箇所などの必要箇所の剛性を部分的に高めることができる。
また、複数の第1シート体210Aと複数の第2シート体210Bとを重ねた場合であっても、複数のシート体210全体の厚さが均一となるように、シート体210の厚さが不均一に構成されていてもよい。例えば、第1シート体210Aにおいて、複数の第1シート体210Aのみが重なる部分の厚さを、複数の第1シート体210A及び複数の第2シート体210Bが重なる部分よりも大きくする。これにより、複数のシート体210の界面の数を不均一とした状態で、複数のシート体210全体の厚さを均一に近づけることができる。
なお、収納部22に複数の粒子21を収納した上述の硬軟部2であっても、硬軟部2の厚さ方向における界面の数を不均一となるように構成することができる。ここでいう界面とは、粒子21同士の境界面である。例えば、硬軟部2を厚さ方向から見て粒子21の粒径が大きい領域と粒径が小さい領域とに分かれるように、複数の粒子21を収納部22に収納することにより、硬軟部2の厚さ方向における界面の数を不均一となるように構成することができる。また、硬軟部2を厚さ方向から見て、厚さ方向における粒子21の数が多い領域と数が少ない領域とに分かれるように、複数の粒子21を収納部22に収納することにより、硬軟部2の厚さ方向における界面の数を不均一となるように構成することができる。
また、シート体210は、表面処理が施されていてもよい。ここでいう表面処理は、摩擦係数を向上させる加工(構造)である。表面処理は、例えば、しぼ加工、凹凸加工等の表面粗度を向上させる加工(構造)、あるいはゴム、樹脂等の薄膜の表面コーティング加工である。表面処理によって、複数のシート体210同士の摩擦力が大きくなる。これにより、硬軟部2Aが高剛性状態であるときの剛性をより向上させることができる。シート体210に施される表面処理は、シート体210の一部であってもよいし、全体であってもよい。
なお、収納部22に複数の粒子21を収納した上述の構成において、粒子21の少なくとも一部に、摩擦係数を向上させる表面処理が施されていてもよい。また、複数の粒子21のうち、一部の粒子21に摩擦係数を向上させる表面処理が施されていてもよいし、全ての粒子21に摩擦係数を向上させる表面処理がほどこされていてもよい。
また、図8に示すように、収納部22には、複数のシート体210と複数の粒子21との両方が収納されていてもよい。本変形例では、補助装置1Aが作業者9に装着された際に、複数のシート体210に対して複数の粒子21が作業者9側となるように、複数のシート体210及び複数の粒子21が収納部22に収納されている。これにより、複数の粒子21が作業者9側に配置されているので、作業者9の関節の形状に沿いやすくなる。また、複数のシート体210により、高剛性状態であるときの剛性の向上を図ることができる。なお、補助装置1Aが作業者9に装着された際に、複数の粒子21に対して複数のシート体210が作業者9側となるように、複数のシート体210及び複数の粒子21が収納部22に収納されていてもよい。これにより、例えば、作業者9の手の平に補助装置1Aを装着して電動工具82のグリップを握った際に、硬軟部が電動工具82のグリップに沿いやすくなる。
また、上述した例では、硬軟部2,2Aは、収納部22に収納された粒子21、シート体210のジャミング転移により剛性を調整可能に構成されていたが、この構成に限らず、例えば粘性を調整可能な機能性流体23により剛性を調整可能に構成されていてもよい。図9に第2変形例の補助装置1Bのブロック図を示し、図10に第3変形例の補助装置1Cのブロック図を示す。上述した実施形態と同様の構成については、同一符号を付して説明を省略する。
第2変形例の補助装置1Bにおける硬軟部2Bは、機能性流体23として磁性流体231(Magneto Rheological Fluid)と、磁性流体231を収納する収納部22と、を有する。磁性流体231は、印加される磁界の大きさに応じて粘性が可逆的に変化する性質を有している。具体的には、磁性流体231は、印加される磁界が大きくなるにつれて、粘性が高くなる。磁性流体231は、スポンジに吸わせた状態で収納部22に封入されている。
第2変形例の補助装置1Bにおける調整部3Bは、磁界発生部34と、磁性体35と、制御部33Bと、を備えている。磁界発生部34は、電磁石装置で構成されており、バッテリ5からの供給電力により、磁界を発生可能に構成されている。磁性体35は、例えば鉄等で構成されている。制御部33Bは、磁界発生部34の動作を制御するように構成されている。磁界発生部34は、装着部4における第1装着部41に設けられ、磁性体35は、装着部4における第2装着部42に設けられている。つまり、磁界発生部34と磁性体35との間に硬軟部2Bが配置されている。したがって、磁界発生部34が磁界を発生させることにより、硬軟部2Bにおける収納部22の内側に磁界が効率よく印加されることとなる。
制御部33Bは、高剛性モードで動作する場合、磁界発生部34を動作させ、収納部22の内側に磁界を発生させる。これにより、硬軟部2Bは、磁性流体231の粘性が高くなり高剛性状態となる。また、制御部33Bは、低剛性モードで動作する場合、磁界発生部34を停止させる。これにより、硬軟部2Bは、磁性流体231の粘性が低くなり低剛性状態となる。磁性流体231は、印加される磁界の大きさの変化に対する粘性の変化の応答性が比較的高いので、硬軟部2Bの高剛性状態と低剛性状態との切り替えの応答性の向上を図ることができる。
また、硬軟部2Bは、磁性流体231自体の粘性変化により剛性を調整可能であるので、ジャミング転移によって剛性が調整可能な複数の粒子21、複数のシート体210に比べて磁性流体231の体積が小さくてもよい。これにより、磁性流体231を収納する収納部22の薄型化によって、補助装置1Bの小型化を図ることができる。
第3変形例の補助装置1Cにおける硬軟部2Cは、機能性流体23として電気粘性流体232(Electro Rheological Fluid)と、電気粘性流体232を収納する収納部22と、を有する。電気粘性流体232は、印加される電界の大きさに応じて粘性が可逆的に変化する性質を有している。具体的には、電気粘性流体232は、印加される電界が大きくなるにつれて、粘性が高くなる性質を有している。電気粘性流体232は、スポンジに吸わせた状態で収納部22に封入されている。
第3変形例の補助装置1Cにおける調整部3Cは、電界発生部36と、制御部33Cと、を備えている。電界発生部36は、一対の電極を有しており、バッテリ5からの供給電力により一対の電極間に電圧を印加可能に構成されている。一対の電極は、例えば一対のフィルム電極であり、収納部22を間に挟むように配置されている。電界発生部36は、一対の電極間に電圧を印加することにより、硬軟部2Cにおける収納部22の内側に電界を発生する。
制御部33Cは、高剛性モードで動作する場合、電界発生部36を動作させ、収納部22の内側に電界を発生させる。これにより、硬軟部2Cは、電気粘性流体232の粘性が高くなり高剛性状態となる。また、制御部33Cは、低剛性モードで動作する場合、電界発生部36を停止させる。これにより、硬軟部2Cは、電気粘性流体232の粘性が低くなり低剛性状態となる。電気粘性流体232は、印加される電界の大きさの変化に対する粘性の変化の応答性が比較的高いので、硬軟部2Cの高剛性状態と低剛性状態との切り替えの応答性の向上を図ることができる。
また、硬軟部2Cは、電気粘性流体232自体の粘性変化により剛性を調整可能であるので、ジャミング転移によって剛性が調整可能な複数の粒子21、複数のシート体210に比べて電気粘性流体232の体積が小さくてもよい。これにより、電気粘性流体232を収納する収納部22の薄型化によって、補助装置1Cの小型化を図ることができる。
また、上述した例では、補助装置1,1A,1B,1Cは、手首91に装着されるように構成されているが、手首91以外の関節(例えば、肘、肩、腰、膝、足首等)に装着されるように構成されていてもよい。
また、上述した例では、補助装置1,1A,1B,1Cは、電動工具82を用いた作業を行う作業者9に装着される場合を例に説明したが、他の作業を行う作業者に装着されてもよい。例えば、補助装置1,1A,1B,1Cは、老人の介護者、荷物の運搬者等の腕、腰等の負担を軽減するために、腰、肘、手首等に装着されてもよい。また、補助装置1,1A,1B,1Cは、手術を行う執刀医の中腰状態の姿勢維持を補助するために腰、膝等に装着されてもよい。また、補助装置1,1A,1B,1Cは、装着対象は作業者に限らず、例えば腰、膝に痛みがある人の腰、膝に装着されてもよい。
<まとめ>
上述したように、第1態様に係る補助装置(1,1A,1B,1C)は、硬軟部(2,2A,2B,2C)と、装着部(4)と、を備えている。硬軟部(2,2A,2B,2C)は、剛性を調整可能である。装着部(4)は、硬軟部(2,2A,2B,2C)を保持しており、硬軟部(2,2A,2B,2C)が人体(9)の関節(91)に沿うように人体(9)に取り付け可能である。
上記構成により、硬軟部(2,2A,2B)の剛性が調整されることにより、人体における関節(91)部位の姿勢維持を補助した状態と、姿勢維持の補助を解除した状態とを容易に切り換えることができる。姿勢維持の補助を解除した状態では、硬軟部(2,2A,2B)の剛性が低い状態であるので、関節(91)の曲げ伸ばしが可能となる。したがって、補助装置(1,1A,1B,1C)は、姿勢維持の補助が不要である場合に人体の動きの阻害を抑止することができる。
第2態様に係る補助装置(1A)では、第1態様において、硬軟部(2A)は、重ねられた複数のシート体(210)と、複数のシート体(210)を収納する袋状の収納部(22)と、を有する。
上記構成により、補助装置(1A)の軽量化を図ることができる。
第3態様に係る補助装置(1A)では、第2態様において、シート体(210)の少なくとも一部には、摩擦係数を向上させる表面処理が施されている。
上記構成により、硬軟部(2A)が高剛性状態であるときの剛性の向上を図ることができる。
第4態様に係る補助装置(1A)では、第2又は第3態様において、硬軟部(2A)は、収納部(22)に収納された複数の粒子(21)を更に有する。
上記構成により、人体の関節(91)に沿わせやすくなる。
第5態様に係る補助装置(1)では、第1態様において、硬軟部(2)は、複数の粒子(21)と、複数の粒子(21)を収納する袋状の収納部(22)と、を有する。
上記構成により、補助装置(1)の軽量化を図ることができる。
第6態様に係る補助装置(1,1A)では、第4又は第5態様において、複数の粒子(21)は、摩擦係数を向上させる表面処理が少なくとも一部に施されている。
上記構成により、硬軟部(2,2A)が高剛性状態であるときの剛性の向上を図ることができる。
第7態様に係る補助装置(1,1A)では、第2〜第6態様のいずれかにおいて、硬軟部(2,2A)は、硬軟部(2,2A)の厚さ方向における界面の数が不均一である。
上記構成により、硬軟部(2,2A)が高剛性状態であるときの剛性を部分的に向上させることができる。
第8態様に係る補助装置(1,1A)は、第2〜第7態様のいずれかにおいて、収納部(22)内側における気体の量を調整することにより、硬軟部(2,2A)の剛性を調整する調整部(3)を更に備える。
上記構成により、硬軟部(2,2A)の剛性を容易に調整することができる。
第9態様に係る補助装置(1,1A)では、第8態様において、調整部(3)は、ポンプ(31)と、バルブ(32)と、を有する。ポンプ(31)は、収納部(22)の内側の気体を排出する排気動作が可能である。バルブ(32)は、収納部(22)の内側と外側とを繋ぐ流路を開閉可能である。
上記構成により、収納部(22)の内側における気体の量を調整することで、硬軟部(2)の剛性を容易に調整することができる。
第10態様に係る補助装置(1,1A)では、第9態様において、ポンプ(31)は、収納部(22)の内側に気体を供給する給気動作が更に可能である。
上記構成により、収納部(22)を大気開放する場合に比べて粒子(21)又はシート体(210)の密度を早く低減できるので、硬軟部(2)の剛性調整の応答性を向上させることができる。
第11態様に係る補助装置(1B,1C)では、第1態様において、硬軟部(2B,2C)は、粘性を調整可能な機能性流体(23,231,232)と、機能性流体(23,231,232)を収納する袋状の収納部(22)と、を有する。調整部(3B,3C)は、機能性流体(23,231,232)の粘性を調整することにより、硬軟部(2B,2C)の剛性を調整する。
上記構成により、収納部(22)にジャミング転移現象を利用する収納物を収納する場合に比べて、機能性流体(23,231,232)を収納する収納部(22)を薄型化することができ、補助装置(1B,1C)の小型化を図ることができる。
第12態様に係る補助装置(1B)では、第11態様において、機能性流体(23)は、磁性流体(231)である。調整部(3B)は、収納部(22)の内側に磁界を発生させる磁界発生部(34)を有する。調整部(3B)は、磁界発生部(34)が発生させる磁界の大きさを調整することにより、硬軟部(2B)の剛性を調整する。
上記構成により、硬軟部(2B)の剛性調整の応答性を向上させることができる。
第13態様に係る補助装置(1C)では、第11態様において、機能性流体(23)は、電気粘性流体(232)である。調整部(3C)は、収納部(22)の内側に電界を発生させる電界発生部(36)を有する。調整部(3C)は、電界発生部(36)が発生させる電界の大きさを調整することにより、硬軟部(2C)の剛性を調整する。
上記構成により、硬軟部(2C)の剛性調整の応答性を向上させることができる。
第14態様に係る補助装置(1,1A,1B,1C)では、第8〜第13態様において、外部装置(8,81,82)と通信可能な通信部(7)を更に有する。調整部(3,3B,3C)は、通信部(7)が受信した外部装置(8,81,82)からの制御信号に基づいて、硬軟部(2,2A,2B,2C)の剛性を調整する。
上記構成により、補助装置(1,1A,1B,1C)自体を操作することなく、硬軟部(2,2A,2B,2C)の剛性を調整することができ、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
第15態様に係る補助装置(1,1A,1B,1C)では、第14態様において、通信部(7)は、外部装置(8)である電動工具(82)から、電動工具(82)がオン状態であるかオフ状態であるかを示す制御信号を受信するように構成されている。調整部(3,3B,3C)は、電動工具(82)がオン状態である場合における硬軟部(2,2A,2B,2C)の剛性が、電動工具(82)のオフ状態である場合における硬軟部(2,2A,2B,2C)の剛性よりも硬くなるように、硬軟部(2,2A,2B,2C)の剛性を調整する。
上記構成により、電動工具(82)のオン/オフに連動して硬軟部(2,2A,2B,2C)の剛性を調整することができるので、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
1,1A,1B,1C 補助装置
2,2A,2B,2C 硬軟部
21 粒子
210 シート体
22 収納部
23 機能性流体
231 磁性流体
232 電気粘性流体
3,3B,3C 調整部
31 ポンプ
32 バルブ
34 磁界発生部
36 電界発生部
4 装着部
7 通信部
8 外部装置
82 電動工具
9 作業者(人体)
91 手首(関節)

Claims (14)

  1. 電動工具と、
    補助装置と、を備え、
    前記補助装置は、
    剛性を調整可能な硬軟部と、
    前記硬軟部を保持しており、前記硬軟部が人体の関節に沿うように前記人体に取り付け可能な装着部と、
    前記硬軟部の剛性を調整する調整部と、
    前記電動工具と通信可能な通信部と、を備え、
    前記通信部は、前記電動工具から、前記電動工具がオン状態であるかオフ状態であるかを示す制御信号を受信するように構成され、
    前記調整部は、前記電動工具がオン状態である場合における前記硬軟部の剛性が、前記電動工具がオフ状態である場合における前記硬軟部の剛性よりも高くなるように、前記硬軟部の剛性を調整する
    ことを特徴とする補助システム
  2. 前記硬軟部は、重ねられた複数のシート体と、前記複数のシート体を収納する袋状の収納部と、を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の補助システム
  3. 前記シート体の少なくとも一部には、摩擦係数を向上させる表面処理が施されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の補助システム
  4. 前記硬軟部は、前記収納部に収納された複数の粒子を更に有する
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の補助システム
  5. 前記硬軟部は、複数の粒子と、前記複数の粒子を収納する袋状の収納部と、を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の補助システム
  6. 前記複数の粒子は、摩擦係数を向上させる表面処理が少なくとも一部に施されている
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の補助システム
  7. 前記硬軟部は、前記硬軟部の厚さ方向における界面の数が不均一である
    ことを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の補助システム
  8. 前記調整部は、前記収納部の内側における気体の量を調整することにより、前記硬軟部の剛性を調整す
    とを特徴とする請求項2〜7のいずれか1項に記載の補助システム
  9. 前記調整部は、
    前記収納部の内側の気体を排出する排気動作が可能なポンプと、
    前記収納部の内側と外側とを繋ぐ気体の流路を開閉可能なバルブと、を有する
    ことを特徴とする請求項8に記載の補助システム
  10. 前記ポンプは、前記収納部の内側に気体を供給する給気動作が更に可能である
    ことを特徴とする請求項9に記載の補助システム
  11. 前記硬軟部は、粘性を調整可能な機能性流体と、前記機能性流体を収納する袋状の収納部と、を有し、
    前記調整部は、前記機能性流体の粘性を調整することにより、前記硬軟部の剛性を調整す
    とを特徴とする請求項1に記載の補助システム
  12. 前記機能性流体は、磁性流体であり、
    前記調整部は、前記収納部の内側に磁界を発生させる磁界発生部を有しており、
    前記調整部は、前記磁界発生部が発生させる前記磁界の大きさを調整することにより、前記硬軟部の剛性を調整する
    ことを特徴とする請求項11に記載の補助システム
  13. 前記機能性流体は、電気粘性流体であり、
    前記調整部は、前記収納部の内側に電界を発生させる電界発生部を有しており、
    前記調整部は、前記電界発生部が発生させる前記電界の大きさを調整することにより、前記硬軟部の剛性を調整する
    ことを特徴とする請求項11に記載の補助システム
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の補助システムが備える補助装置
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