JP2020196090A - アシスト装置 - Google Patents

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赤 朱
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Yasuyuki Shibusawa
康之 澁澤
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Abstract

【課題】着脱が容易で安価なアシスト装置を提供しようとするものである。【解決手段】関節の周囲に装着されて関節の動作を補助するアシスト装置であり、関節から一方側に延びる第1骨格に装着される第1フレームと、関節から他方側に延びる第2骨格に装着される第2フレームと、関節の回転中心と同軸上に配置され第1フレームと第2フレームとを回転可能に連結する回転支持部と、回転支持部を中心として第2フレームを第1フレームに対し回転方向一方側に回転させるアクチュエータと、第2フレームの回転方向一方側を向く面に取り付けられ第2フレームと第2骨格とに挟まれて接触圧を検出する感圧センサと、アクチュエータの動作を制御する制御部と、を備え、制御部は、感圧センサの検出値に応じた駆動トルクでアクチュエータを駆動する、アシスト装置。【選択図】図5

Description

本発明は、アシスト装置に関するものである。
介護の負担を軽減するための様々な支援機器の開発が行われている。特許文献1には、人が前屈姿勢および脚部の屈曲姿勢から復帰する際の動作を補助する筋力補助装置が開示されている。この装置では、体勢の変化を検知するためのセンサが背上部に配置されており、そこでの検知結果を基にアシスト力を制御する。また、特許文献2には、生体信号を検出する生体信号センサの検出結果を基に、アシスト力を制御するリハビリテーション支援装置が開示されている。
特開2016−159111号公報 特開2008−264509号公報
特許文献1に示すように、アシスト対象の部位から離れた部位のセンサを用いて使用者の姿勢を判断する場合、装置そのものが大型となり、装置の着脱容易性が阻害されるという問題がある。また、特許文献2に示すように、生体信号を基にアシスト力を制御する場合、生体信号センサの取り付けに時間を要し、やはり着脱容易性が低いという問題がある。
そこで本発明は、着脱が容易なアシスト装置の提供を目的の一つとする。
本発明に係るアシスト装置は、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
すなわち、本発明に係るアシスト装置は、関節の周囲に装着されて前記関節の動作を補助するアシスト装置であり、前記関節から一方側に延びる第1骨格に装着される第1フレームと、前記関節から他方側に延びる第2骨格に装着される第2フレームと、前記関節の回転中心と同軸上に配置され前記第1フレームと前記第2フレームとを回転可能に連結する回転支持部と、前記回転支持部を中心として前記第2フレームを前記第1フレームに対し回転方向一方側に回転させるアクチュエータと、前記第2フレームの回転方向一方側を向く面に取り付けられ前記第2フレームと前記第2骨格とに挟まれて接触圧を検出する感圧センサと、前記アクチュエータの動作を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記感圧センサの検出値に応じた駆動トルクで前記アクチュエータを駆動する。
この構成によれば、アシスト装置は、感圧センサの検出値に応じた最適なアシスト力で使用者の関節の動作を補助することができる。このため、生体信号センサ等の高価なセンサを用いる必要がなく、アシスト装置を安価に構成できる。また、感圧センサは、第2フレームに取り付けられる。第2フレームは、アシスト装置において第2骨格にアシスト力を与える部位であるため、使用者の姿勢を判定するための大掛かりな構成を必要とせず、アシスト装置を小型化することができ、アシスト装置を安価にすることができるばかりでなく、アシスト装置の着脱容易性を高めることができる。
上述のアシスト装置において、前記制御部は、前記感圧センサの検出値が第1閾値を下回る場合に前記アクチュエータの駆動トルクを最小値とする構成としてもよい。
この構成によれば、感圧センサの検出値に応じて、アシスト装置のアシスト力を最小値とする。これにより、アシスト装置による補助が不要な状態で、アシスト装置から使用者に過度な力が加わることを抑制できる。なお、駆動トルクの最小値は、0であってもよい。この場合、アクチュエータが駆動しない。
上述のアシスト装置において、前記制御部は、前記感圧センサの検出値が前記第1閾値を下回った時間が、予め設定された待機時間を超えた場合に前記アクチュエータの駆動トルクを最小値とする構成としてもよい。
感圧センサは、第2フレームと第2骨格との接触圧を検出するため、アシスト装置に衝撃等が加わった場合等に、検出値が瞬間的に第1閾値を下回ることが想定される。上述の構成によれば、感圧センサの検出値の瞬間的な下降が発生した際に駆動トルクが最小値となることを抑制できる。結果的に、十分なアシスト力が必要なのに関わらずアシスト力が小さくなることを抑制することができる。
上述のアシスト装置において、前記制御部は、前記感圧センサの検出値が前記第1閾値以上である場合に、前記アクチュエータの駆動トルクを前記感圧センサの検出値に応じて変化させる構成としてもよい。
この構成によれば、制御部は、感圧センサの検出値が十分に大きい場合に、駆動トルクを任意の制御関数で制御することができる。これにより、使用者にとっての快適性を高めつつ電力消費を抑えた制御を行うことができる。例えば、制御部は、感圧センサの検出値に対して駆動トルクをリニアに変化させる制御を行うことができる。また、制御部は、感圧センサの検出値に応じて、駆動トルクを段階的に変化させる制御を行ってもよい。
上述のアシスト装置において、前記関節には、第2骨格を第1骨格に対して回転方向他方側に相対的に回転させる方向に重力負荷が加わり、前記制御部は、前記第2フレームが前記重力負荷と同方向に回転する場合に適用される持ち下げモードと、前記第2フレームが前記重力負荷と逆方向に回転する場合に適用される持ち上げモードと、を有し、前記持ち下げモードにおいて、前記制御部は、前記第2フレームを介して前記アクチュエータにより前記第2骨格に動作に抗する反力を与え、前記持ち上げモードにおいて、前記制御部は、前記第2フレームを介して前記アクチュエータにより前記第2骨格の動作を補助する構成としてもよい。
この構成によれば、制御部は、使用者が重力負荷と同方向に関節を動作させる場合に、持ち下げモードに移行して、重量物を持ち下げる動作を補助することができる。また、この構成によれば、制御部は、使用者が重力負荷に抗して関節を動作させる場合に、持ち上げモードに移行して、重力物を持ち上げる動作を補助することができる。
上述のアシスト装置において、前記制御部は、前記感圧センサの検出値の時間微分値が、第2閾値を下回った場合に、持ち上げモードに移行する構成としてもよい。
上述のアシスト装置では、感圧センサは、第2骨格に対して回転方向他方側に位置する。したがって、使用者が重力負荷に抗して第2骨格を回転方向一方側に動作した直後に、感圧センサの検出値は急激に減少する。上述の構成によれば、制御部が、感圧センサの検出値の変化率として検出値の時間微分値を監視することで、使用者が重力負荷に抗した動作を開始することを即座に判断することができる。結果的に、持ち上げモードへの移行の応答性を高めることができ、使用者が重力負荷の持ち上げを開始する際の負荷を即座に軽減できる。
上述のアシスト装置において、前記制御部は、前記持ち上げモードに移行した直後に、前記アクチュエータの駆動トルクを最大値とする構成としてもよい。
持ち上げモードに移行した直後は、感圧センサの検出値が急激に減少するため、検出値に基づいてアクチュエータの駆動トルクを決定するとアシスト力が不足する。上述の構成によれば、制御部80が持ち上げモードに移行した直後に、感圧センサの検出値に問わず、アクチュエータ40が最大値の駆動トルクを出力することで、使用者の持ち上げ動作をより容易とすることができる。
上述のアシスト装置において、前記関節が股関節であり、前記第1フレームは、前記第1骨格としての腰部に装着され、前記第2フレームは、前記第2骨格としての大腿部に装着される構成としてもよい。
この構成によれば、アシスト装置は、股関節の動作を補助する。このため、アシスト装置は、重量物の持ち上げおよび持ち下げを行う使用者の動作を補助することができる。
上述のアシスト装置において、前記第2フレームは、回転支持部から前記大腿部の側部を通過して延びる基部と、前記基部の先端から身体の内側に向かって延びる対向部と、を有し、前記対向部は、前記大腿部の前側に位置する構成としてもよい。
この構成によれば、アシスト装置は、第2フレームの対向部によって大腿部の前側から大腿部の動作を補助する。この構成によれば、第2フレームを大腿部に固定する必要がなく、アシスト装置の着脱容易性を高めることができる。
本発明によれば、着脱が容易なアシスト装置を提供できる。
図1は、一実施形態のアシスト装置を装着する使用者の正面図である。 図2は、一実施形態のアシスト装置の側面図である。 図3は、一実施形態のアシスト装置の斜視図である。 図4は、一実施形態のアシスト装置に搭載される伝達機構を示す図である。 図5は、一実施形態のアシスト装置を装着する使用者の立位姿勢を示す模式図である。 図6は、一実施形態のアシスト装置を装着する使用者の蹲踞姿勢を示す模式図である。 図7は、一実施形態のアシスト装置を装着する使用者の前屈姿勢を示す模式図である。 図8は、持ち下げ動作、維持動作、持ち上げ動作を順に行う場合の感圧センサの検出値、時間微分値およびアクチュエータの駆動トルクの経時的な変化を示すグラフである。
次に、本発明の一実施形態のアシスト装置1について、図面に基づいて説明する。なお、本明細書において、アシスト装置1が装着された立位姿勢の使用者90を基準として、アシスト装置1の方向(前方、後方、右方、左方、上方および下方)を説明する。しかしながら、アシスト装置1の使用時の姿勢は、本実施形態に限定されない。
図面においては、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。XYZ座標系において、Z軸方向は、+Z側を上側とし、−Z側を下側とする鉛直方向である。X軸方向は、Z軸方向と直交する方向であってアシスト装置1が装着される使用者90の前後方向である。本実施形態において、+X側は、使用者90の前側であり、−X側は、使用者90の後側である。Y軸方向は、X軸方向とZ軸方向との両方と直交する方向であって、使用者90の左右方向である。本実施形態において、+Y側は、使用者90の左側であり、−Y側は、使用者90の右側である。
図1は、一対のアシスト装置1を装着する使用者の正面図である。本実施形態において、使用者90の一対の股関節(関節)93の周囲には、それぞれアシスト装置1が装着される。アシスト装置1は、股関節93の周囲に装着されて股関節93の動作を補助するアシスト装置である。一対のアシスト装置1は、1つの制御部80を共有する。一対のアシスト装置1は、左側の股関節93の動作をアシストする左側アシスト装置1Lと、右側の股関節93の動作をアシストする右側アシスト装置1Rと、に分類される。左側アシスト装置1Lと右側アシスト装置1Rとは、互いに左右対称な構成を有する。以下の説明では、一対のアシスト装置1のうち、左側の股関節93の動作をアシストする左側アシスト装置1Lについて図面を基に説明する。
図2は、左側アシスト装置1Lを右側から見た側面図である。また、図3は、左側アシスト装置1Lの斜視図である。なお、以下の説明において、左側アシスト装置1Lを単にアシスト装置1として説明する。
アシスト装置1は、第1フレーム10と、第2フレーム20と、第1フレーム10と第2フレーム20とを回転可能に連結する回転支持部30と、アクチュエータ40と、アクチュエータ40の動力を駆動対象に伝達する伝達機構50と、ロータリーエンコーダ(角度センサ)41と、感圧センサ70と、制御部80(図1参照)と、を備える。また、アシスト装置1は、アクチュエータ40および制御部80に電力を供給する図示略のバッテリを備える。
(第1フレーム)
図1に示すように、第1フレーム10は、使用者90の腰部(第1骨格)91に装着される。第2フレーム20は、使用者90の大腿部(第2骨格)92に装着される。
本実施形態では、股関節93の動作を補助するアシスト装置1について説明する。しかしながら、アシスト装置は他の関節の周囲に装着され手当該関節の動作を補助するものであってもよい。アシスト装置が他の関節の動作を補助する場合においても、第1フレーム10は関節から一方側に延びる第1骨格(本実施形態における腰部91)に装着され、第2フレーム20は関節から他方側に延びる第2骨格(本実施形態における大腿部92)に装着される。一例として、アシスト装置は、肘関節の動作を補助するものであってもよい。この場合、第1フレームは、第1骨格としての上腕部に装着され、第2フレームは、第2骨格としての前腕部に固定される。
図2に示すように、第1フレーム10は、回転支持部30から上側に延びる。第1フレーム10は、回転支持部30に支持される第1基部11と、第1基部11から腰部91の側部を通過して上側に延びる延在部12と、延在部12の上端部に位置する固定部13と、を有する。固定部13は、図示略の固定バンドを介して使用者90の腰部に固定される。すなわち、第1フレーム10は、固定部13において腰部91に固定される。また、固定部13には、アクチュエータ40と伝達機構50と、が固定される。
(第2フレーム)
第2フレーム20は、回転支持部30から下側に延びる。第2フレーム20は、回転支持部30から大腿部92の側部を通過して延びる第2基部(基部)21と、第2基部21の先端から身体の内側に向かって延びる対向部22と、を有する。対向部22は、大腿部92の前側に位置する。対向部22は、大腿部92に前側から接触する。アシスト装置1は、対向部22において大腿部92に力を付与する。
対向部22は、大腿部92と対向する対向面22aを有する。対向面22aは、後方を向く面である。また、対向面22aは、前後方向において大腿部92に対向する。
対向部22は、少なくとも対向面22aを覆う緩衝材22bを有する。対向面22aは、緩衝材22bを介して大腿部92に接触する。緩衝材22bは、ウレタン等の衝撃吸収材から構成される。対向面22aに緩衝材22bが取り付けられることで、使用者90と対向部22との接触圧が局所的に大きくなることを抑制できる。このため、対向部22との接触部において使用者90が痛みを感じることを抑制できる。なお、緩衝材22bは、対向面22aのみならず、対向部22の外表面全体を覆うように対向部22に取り付けられていてもよい。
なお、本実施形態において、第2フレーム20は、対向部22において大腿部92に接触することで装着される。アシスト装置1は、第2フレーム20の対向部22によって大腿部92の前側から大腿部92の動作を補助する。本実施形態によれば、第2フレーム20を大腿部92に固定する必要がなく、アシスト装置1の着脱容易性を高めることができる。なお、第2フレーム20は、固定ベルトなどを用いて大腿部92に固定されていてもよい。
(回転支持部)
回転支持部30は、股関節93の回転中心と同軸上に配置される。回転支持部30は、シャフト31と、駆動プーリ32と、を有する。
シャフト31は、左右方向に沿って延びる。シャフト31は、第1フレーム10の第1基部11にベアリングを介して回転可能に支持される。すなわち、回転支持部30は、第1フレーム10に回転自在に支持される。
駆動プーリ32は、シャフト31に固定され、シャフト31とともに第1フレーム10に対して回転する。駆動プーリ32は、伝達機構50の一対の第2ワイヤ62が接続される。駆動プーリ32は、第2フレーム20の第2基部21に固定される。すなわち、回転支持部30は、駆動プーリ32において第2フレーム20に固定される。
(アクチュエータ)
アクチュエータ40は、本実施形態においてモータである。アクチュエータ40の出力シャフトは、上下方向に沿って延び、上端部において伝達機構50に接続され、下端部においてロータリーエンコーダ41に接続される。アクチュエータ40は、第1フレーム10の固定部13に支持される。アクチュエータ40の駆動トルクは、伝達機構50を介して第2フレーム20に伝わり回転支持部30を中心として第2フレーム20を第1フレーム10に対し回転方向一方側θ1に回転させる。
(ロータリーエンコーダ)
ロータリーエンコーダ41は、アクチュエータ40の出力シャフトに接続される。ロータリーエンコーダ41は、アクチュエータ40の出力シャフトの回転角を検出する。本実施形態においてアクチュエータ40の回転は回転支持部30に伝わり、回転支持部30の回転は伝達機構50を介してアクチュエータ40に伝わる。すなわち、ロータリーエンコーダ41は、回転支持部30の回転角度を検出する。
(伝達機構)
伝達機構50は、第1フレーム10に支持される。伝達機構50は、アクチュエータ40の駆動トルクを減速しつつ第2フレーム20に伝達する。
図4は、伝達機構50を示す図である。なお、図4では、分かり易さのため、伝達機構50の一部が省略されている。
伝達機構50は、アクチュエータ40に接続される減速ユニット59(図3参照)と、減速ユニット59に接続される第1プーリ51と、一対のアイドルプーリ55(図3参照)と、第2プーリ52と、第3プーリ53と、一対の第1ワイヤ61と、一対の第2ワイヤ62と、を有する。伝達機構50は、アクチュエータ40の動力を、減速ユニット59、第1プーリ51、第1ワイヤ61、第2プーリ52、第3プーリ53および第2ワイヤ62の順で伝達して駆動プーリ32に伝える。
本実施形態において、減速ユニット59として、遊星ギヤを用いた減速機構を有するユニットが適用される。一般的な産業用ロボットにおいて、大きな減速比が必要な場合、減速ユニットとして、ハーモニックドライブ(登録商標)が用いられる場合がある。ハーモニックドライブは、一般的にバックドライブ性が低いことが知られている。ここでバックドライブ性とは、伝達機構50の出力側に外部トルクを加えたときの、入力側へのトルクの伝わりやすさを言う。
本実施形態の伝達機構50は、遊星ギヤからなる減速ユニット59と、プーリ−ワイヤからなる減速機構と、から構成されるため、バックドライブ性に優れる。伝達機構50は、使用者90による第2フレーム20の操作力を、高効率でアクチュエータ40側に伝達する。したがって、アクチュエータ40が起動しない状態であっても、使用者90がアシスト装置1の回転支持部30を容易に回転させることができ、アシスト装置1の着脱を容易とすることができる。加えて、使用者90は、アクチュエータ40が起動しない場合であっても、股関節93を自由に屈曲させることができ、アシスト装置1によるアシスト力を必要としない場合にアクチュエータ40を停止させることができる。このため、本実施形態のアシスト装置1は、省電力性に優れる。
一対の第1ワイヤ61は、第1プーリ51と第2プーリ52とにそれぞれ固定されて巻きかけられる。第1ワイヤ61は、第1プーリ51と第2プーリ52との間で、アイドルプーリ55に巻きかけられる。アイドルプーリ55は、第1ワイヤ61の張力の方向を変換する。
一対の第1ワイヤ61は、プーリに対する巻き付け方向が互いに反対となっている。一対の第1ワイヤ61のうち一方は、第1プーリ51が一方向に回転することによって第1プーリ51に巻き付けられるとともに第2プーリ52から巻き出される方向に巻き付けられる。他方の第1ワイヤ61は、第1プーリ51が他方向に回転することによって第1プーリ51に巻き付けられるとともに第2プーリ52から巻き出される方向に巻き付けられる。これにより、一対の第1ワイヤ61は、何れの回転方向においても、第1プーリ51と第2プーリ52との間で動力を伝達する。
第2プーリ52と第3プーリ53とは、同軸上に配置される。また、第2プーリ52と第3プーリ53とは、共通の回転シャフトに固定されており、互いに一体的に回転する。したがって、第2プーリ52および第3プーリ53の何れか一方に加わったトルクは、当該回転シャフトを介して、他方に伝わる。
第2ワイヤ62は、第3プーリ53と駆動プーリ32とにそれぞれ固定されて巻きかけられる。一対の第2ワイヤ62は、プーリに対する巻き付け方向が互いに反対となっている。一対の第2ワイヤ62のうち一方は、第3プーリ53が一方向に回転することによって第3プーリ53に巻き付けられるとともに駆動プーリ32から巻き出される方向に巻き付けられる。他方の第2ワイヤ62は、第3プーリ53が他方向に回転することによって第3プーリ53に巻き付けられるとともに駆動プーリ32から巻き出される方向に巻き付けられる。これにより、一対の第2ワイヤ62は、何れの回転方向においても、第3プーリ53と駆動プーリ32との間で動力を伝達する。
なお、一対の第2ワイヤ62は、それぞれ、パイプ状のシース(図示略)の内部を通されている。シースは、第2ワイヤ62を第3プーリ53と駆動プーリ32との間で引き回すために設けられる。
伝達機構50は、アクチュエータ40から出力された駆動トルクを減速して駆動プーリ32に伝える。また、駆動プーリ32に伝わった駆動トルクは、第2フレーム20に伝わり、第2フレーム20を回転支持部30周りに回転させる。
(感圧センサ)
図2に示すように、感圧センサ70は、第2フレーム20に取り付けられる。感圧センサ70は、接触圧を出力するセンサである。感圧センサ70は、制御部80に接続される。感圧センサ70は、圧力の検出値を制御部80に送信する。感圧センサ70は、緩衝材22bを介して対向部22の対向面22aに取り付けられる。感圧センサ70は、第2フレーム20と大腿部92とに挟まれて接触圧を検出する。
(制御部)
制御部80は、電源線又は信号線を介して、アクチュエータ40、ロータリーエンコーダ41および感圧センサ70に接続されている。制御部80は、ロータリーエンコーダ41および感圧センサ70で検出された検出値を基に、アクチュエータ40の動作を制御する。より具体的には、制御部80は、主に感圧センサ70の検出値に応じた駆動トルクでアクチュエータ40を駆動する。また、制御部80は、ロータリーエンコーダ41で検出される回転角度を基にアクチュエータ40をフィードバック制御する。
図5は、重量物Wを持った立位姿勢の使用者90の模式図であり、図6は、重量物Wを持った蹲踞姿勢の使用者90の模式図である。なお、本明細書において、蹲踞姿勢とは、上半身を立てたまましゃがむ姿勢を意味する。
以下の説明において、股関節93を伸ばす動作における腰部91に対する大腿部92の回転方向を回転方向一方側θ1と呼ぶ。すなわち、回転支持部30を中心として、第2フレーム20を第1フレーム10に離間させる回転方向を回転方向一方側θ1と呼ぶ。
また、股関節93を折り曲げる動作における腰部91に対する大腿部92の回転方向を回転方向他方側θ2と呼ぶ。すなわち、回転支持部30を中心として、第2フレーム20を第1フレーム10に近接させる回転方向を回転方向他方側θ2と呼ぶ。回転方向一方側θ1と回転方向他方側θ2とは、正負逆転させた同軸を中心とする回転方向である。
また、以下の説明において、重量物Wを持ったまま立位姿勢から蹲踞姿勢に移行する動作を持ち下げ動作と呼び、重量物Wを持ったまま蹲踞姿勢から立位姿勢に移行する動作を持ち上げ動作と呼び、重量物Wを持ったまま股関節93を一定の角度で曲げて維持する状態を維持動作と呼ぶ。持ち下げ動作、持ち上げ動作および維持動作において、使用者90の股関節93には、股関節93を折り曲げる方向(すなわち、大腿部92を腰部91に対して回転方向他方側θ2に回転させる方向)に重力負荷が加わる。
なお、持ち下げ動作における最終的な姿勢、および持ち上げ動作における始動時の姿勢は、腰関節を屈曲させた姿勢であれば蹲踞姿勢に限定されず、例えば、図7に示す前屈姿勢であってもよい。
制御部80は、持ち下げ動作および維持動作に適用される持ち下げモードと、持ち上げ動作に適用される持ち上げモードと、の2つの制御モードを有する。制御部80は、適用される制御モードによって異なる制御を行う。なお、制御部80は、持ち下げモードおよび持ち上げモードに加えて他の制御モードを有していてもよい。他の制御モードとしては、アクチュエータ40を起動しない待機モードなどが例示される。
持ち下げモードおよび持ち上げモードにおいて、制御部80は、アクチュエータ40により第2フレーム20に対して回転方向一方側θ1のトルクを与える。第2フレーム20は、回転方向一方側θ1を向く対向面22aにおいて緩衝材22bを介して大腿部92の前側に接触する。持ち下げモードおよび持ち上げモードにおいて、第2フレーム20は、大腿部92に回転方向一方側θ1の力を付与する。
本実施形態によれば、制御部80は、使用者90が重力負荷と同方向に股関節93を動作させる場合に、持ち下げモードに移行して、重量物Wを持ち下げる動作を補助することができる。また、本実施形態によれば、制御部80は、使用者90が重力負荷に抗して股関節93を動作させる場合に、持ち上げモードに移行して、重量物Wを持ち上げる動作を補助することができる。
図8は、持ち下げ動作、維持動作、持ち上げ動作を順に行う際の感圧センサ70の検出値、時間微分値およびアクチュエータ40の駆動トルクを示すグラフである。
図8に示す実施状況において、使用者90は、時刻t1から時刻t2まで持ち下げ動作を行い、時刻t2から時刻t3まで維持動作を行い、時刻t3から時刻t4まで持ち上げ動作を行う。
感圧センサ70の検出値は、電気信号として制御部80に送信される。各制御モードにおいて、制御部80は、感圧センサ70の検出値に基づいてアクチュエータ40の駆動トルクを決定する。上述したように、感圧センサ70は、第2フレーム20の対向面22aに取り付けられ、対向面22aと大腿部92との間に挟まれる。これにより、感圧センサ70は、第2フレーム20と大腿部92との接触圧を検出する。
時間微分値とは、感圧センサ70の検出値の微小時間あたりの変化率である。制御部80は、例えば、現在の時刻の検出値と直前の検出値との差分として、検出値の時間微分値を算出する。
アクチュエータ40は、最小値Tmin以上、最大値Tmax以下の駆動トルクを出力する。なお、本実施形態において、最小値Tminは、0である。アクチュエータ40の駆動トルクが最小値Tminとなる状態において、アクチュエータ40は駆動しない。また、最小値Tminは、第2フレーム20を大腿部92に軽く押し付ける程度の駆動トルクであってもよい。
本実施形態において、制御部80は、感圧センサ70の検出値に応じた駆動トルクでアクチュエータ40を駆動する。これにより、アシスト装置1は、感圧センサ70の検出値に応じた最適なアシスト力で使用者90の股関節93の動作を補助することができる。したがって、生体信号センサ等の高価なセンサを用いる必要がなく、アシスト装置1を安価に構成できる。また、感圧センサ70は、第2フレーム20に取り付けられる。第2フレーム20は、アシスト装置1において大腿部92にアシスト力を与える部位であるため、使用者90の姿勢を判定するための大掛かりな構成を必要とせず、アシスト装置1を小型化することができ、アシスト装置1の着脱容易性を高めることができる。
制御部80が、アクチュエータ40の駆動トルクを最小値Tminとする場合について説明する。制御部80には、アクチュエータ40の駆動トルクを最小値Tminとするためのトリガーとなる第1閾値P1が設定されている。制御部80は、感圧センサ70の検出値が第1閾値P1を下回る場合にアクチュエータ40の駆動トルクを最小値Tminする。第1閾値P1としては、アシスト装置1によるアシスト力を必要としない程度の感圧センサ70の検出値が設定される。これにより、アシスト装置1による補助が不要な状態で、アシスト装置1から使用者90に過度な力が加わることを抑制できる。これにより、アシスト装置1の操作性および安全性を高めることができる。
なお、本実施形態の制御部80は、感圧センサ70の検出値が第1閾値P1を下回った後に即座にアクチュエータ40の駆動トルクを最小値Tminにするのではない。制御部80は、感圧センサ70の検出値が第1閾値P1を下回った時間が、予め設定された待機時間twを超えた場合にアクチュエータ40の駆動トルクを最小値Tminとする。感圧センサ70は、第2フレーム20と大腿部92との接触圧を検出するため、アシスト装置1に衝撃等が加わった場合等に、瞬間的に検出値が第1閾値P1を下回ることが想定される。このようなケースで、アシスト装置1のアシスト力が最小値Tminとなってしまうと、使用者90の操作性が低下する虞がある。本実施形態によれば、感圧センサ70の検出値が、十分な待機時間twだけ第1閾値P1を下回る場合に駆動トルクを最小値Tminとする。したがって、検出値の瞬間的な下降が発生した際に、このような下降に反応して駆動トルクが最小値Tminとなることを抑制できる。結果的に、十分なアシスト力が必要なのに関わらずアシスト力が急激に小さくなることを抑制することができ、使用者90によるアシスト装置1の操作性を高めることができる。
本実施形態において、制御部80は、感圧センサ70の検出値が第1閾値P1以上である場合に、アクチュエータ40の駆動トルクを検出値に応じて変化させる。したがって、制御部80は、感圧センサ70の検出値が十分に大きい場合に、アクチュエータ40の駆動トルクを任意の制御関数で制御することができる。これにより、使用者90にとっての快適性を高めつつ電力消費を抑えた制御を行うことができる。本実施形態において、制御部80は、感圧センサの検出値に対してアクチュエータ40の駆動トルクをリニアに変化させる制御を行う。なお、制御部80は、感圧センサ70の検出値に応じて、アクチュエータ40の駆動トルクを段階的に変化させる制御を行ってもよい。
以下、各制御モードについて、図8のグラフを基に、より具体的に説明する。
(持ち下げモード)
持ち下げモードは、回転支持部30を中心として第2フレーム20が重力負荷と同方向(すなわち、第1フレーム10に対し回転方向他方側θ2)に回転する場合に適用される制御モードである。また、持ち下げモードは、重力負荷に対して回転支持部30の回転角度を一定に維持する場合にも適用される制御モードである。すなわち、持ち下げモードは、使用者90が持ち下げ動作又は維持動作を行う場合に適用される制御モードである。また、アシスト装置1の起動時に、制御部80は、持ち下げモードに設定される。
持ち下げモードにおいて、制御部80は、第2フレーム20を介してアクチュエータ40により大腿部92に動作に抗する反力を与える。持ち下げモードにおいて、第2フレーム20は、大腿部92に対して回転方向一方側θ1に力を付与する。
使用者90が持ち下げ動作を行う場合に、第2フレーム20は、大腿部92に押されて回転方向他方側θ2に回転する。すなわち、持ち下げ動作において、第2フレーム20がアクチュエータ40から付与される駆動トルクの方向と、第2フレーム20の実際の運動の方向とは、互いに逆方向となる。
使用者90が、維持動作を行う場合に、第2フレーム20は、略停止する。この場合、第2フレーム20が大腿部92に付与する力と、第2フレーム20が大腿部92から受ける力とが略釣り合う。
図8に示す実施状況において、開始時刻から時刻t1に達するまで、感圧センサ70の検出値は、第1閾値P1を下回っている。このため、制御部80は、アクチュエータ40の駆動トルクを最小値Tminとする。
時刻t1において、使用者90が持ち下げ動作を開始すると、第2フレーム20が大腿部92に押し付けられる。これにより、第2フレーム20と大腿部92との間に挟まれた感圧センサ70に加わる接触圧が高まり、時刻t1aにおいて感圧センサ70の検出値が第1閾値P1を超える。第1閾値P1以上である場合に、制御部80は、感圧センサ70の検出値がアクチュエータ40の駆動トルクを検出値に応じて変化させる。本実施形態において、制御部80は、アクチュエータ40の駆動トルクを検出値に対してリニアに変化させる。アクチュエータ40の駆動トルクは、伝達機構50を介して第2フレーム20に伝わる。したがって、アクチュエータ40は、第2フレーム20を大腿部92に対し回転方向一方側θ1に押し付ける。使用者90は、第2フレーム20から大腿部92に受ける抗力を利用しながら、股関節93を動作することで、股関節93への負荷を軽減させつつ重量物Wをゆっくりと下すことができる。
時刻t2から時刻t3までの維持動作において、使用者90は、前屈姿勢を維持したまま重量物Wを保持する。制御部80は、使用者90が維持動作を行う場合においても、持ち下げモードでアクチュエータ40を制御する。制御部80は、維持動作においても、感圧センサ70の検出値に応じた駆動トルクでアクチュエータ40を駆動させる。アクチュエータ40の駆動トルクは、伝達機構50を介して第2フレーム20に伝わる。したがって、アクチュエータ40は、第2フレーム20を大腿部92に対し回転方向一方側θ1に押し付ける。使用者90は、第2フレーム20から大腿部92に受ける抗力を利用して、重量物Wを保持したまま股関節93を一定の角度で維持する。
(持ち上げモード)
持ち上げモードは、回転支持部30を中心として第2フレーム20が重力負荷と逆方向(すなわち、回転方向一方側θ1)に回転する場合に適用される制御モードである。
持ち上げモードにおいて、制御部80は、前記第2フレーム20を介してアクチュエータ40により大腿部92の動作を補助する。持ち上げモードにおいても、第2フレーム20は、大腿部92に対して回転方向一方側θ1に力を付与する。
使用者90が持ち上げ動作を行う場合に、第2フレーム20は、大腿部92を押して大腿部92とともに回転方向一方側θ1に回転する。すなわち、持ち上げ動作において、第2フレーム20がアクチュエータ40から付与される駆動トルクの方向と、第2フレーム20の実際の運動の方向とは、同方向となる。
重量物Wの重量が大きい場合、使用者90はスムーズに重量物Wを持ち上げることが困難となる。したがって、ロータリーエンコーダ41で検出する回転支持部30の回転角度から、制御部80は、使用者90が持ち上げ動作を行っていることを判断しようとすると、応答性が低下するという問題がある。
制御部80は、感圧センサ70の検出値の時間微分値が、第2閾値D2を下回った場合に、持ち上げモードに移行する。本実施形態のアシスト装置1では、感圧センサ70は、大腿部92に対して回転方向他方側θ2に位置する。したがって、使用者90が重力負荷に抗して大腿部92を回転方向一方側θ1に動作した直後に、感圧センサ70の検出値は急激に減少する。上述の構成によれば、制御部80が、感圧センサ70の検出値の変化率として検出値の時間微分値を監視することで、使用者90が重力負荷に抗した動作を開始することを即座に判断することができる。結果的に、持ち上げモードへの移行の応答性を高めることができ、使用者90が重力負荷の持ち上げを開始する際の負荷を即座に軽減できる。
また、持ち上げモードに移行した直後は、感圧センサの検出値が急激に減少するため、検出値に基づいてアクチュエータ40の駆動トルクを決定するとアシスト力が不足する。本実施形態によれば、アシスト装置1において、制御部80は、持ち上げモードに移行した直後に、アクチュエータ40の駆動トルクを最大値Tmaxとする構成としてもよい。本実施形態において、最大値Tmaxは、時間微分値が第2閾値D2を下回ってからトルク維持時間tmだけ、維持される。第2閾値D2およびトルク維持時間tmは、予め設定されて制御部80に記憶されている。なお、第2閾値D2は、負の値である。
本実施形態によれば、制御部80が持ち上げモードに移行した直後に、感圧センサ70の検出値に問わず、アクチュエータ40が最大値の駆動トルクを出力することで、使用者90の持ち上げ動作をより容易とすることができる。
図8に示す実施状況を基に、持ち上げモードへの移行についてより具体的に説明する。時刻t3において、使用者90が持ち上げ動作を開始すると、第2フレーム20が大腿部92から瞬間的に離間する。これにより、第2フレーム20と大腿部92との間に挟まれた感圧センサ70に加わる接触圧が急激に低下する。これに伴い、感圧センサ70の検出値の時間微分値もマイナスの値となり、時刻t3aにおいて第2閾値D2を下回る。時間微分値が第2閾値D2を下回ることで、制御部80は、持ち上げモードに移行するとともに、トルク維持時間tmだけアクチュエータ40の駆動トルクを最大値Tmaxとする。アクチュエータ40の駆動トルクは、伝達機構50を介して第2フレーム20に伝わり、第2フレーム20により持ち上げ動作をアシストする。
時刻t3aからトルク維持時間tmだけ経過した後において、制御部80は検出値に基づいてアクチュエータ40の駆動トルクを決定する。制御部80は、感圧センサ70の検出値が第1閾値P1以上の場合に、アクチュエータ40の駆動トルクを検出値に対してリニアに変化させる。
図8に示す実施状況において、感圧センサ70の検出値は、時刻t4において、第1閾値P1を下回る。制御部80は、感圧センサ70の検出値が第1閾値P1を下回った時間が、予め設定された待機時間twを超えた場合にアクチュエータ40の駆動トルクを最小値Tminとする。制御部80は、待機時間twの間、アクチュエータ40の駆動トルクを最小値Tminに徐々に近づけるように制御する。
また、制御部80は、ロータリーエンコーダ41で検出される回転支持部30の回転角度が予め設定された移行角度に達した場合に、制御モードを持ち上げモードから持ち下げモードに移行する。本実施形態において、立位姿勢における回転支持部30の回転角度が、以降角度として設定される。したがって、制御部80は、使用者90が持ち上げ動作から立位姿勢となった時点で、持ち下げモードに移行する。このため、アシスト装置1が股関節の可動域を超えて大腿部格に力を付与することを抑制でき、アシスト装置1の安全性を高めることができる。
以上に、本発明の様々な実施形態を説明したが、各実施形態における各構成およびそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはない。
1…アシスト装置
10…第1フレーム
20…第2フレーム
21…第2基部(基部)
22…対向部
30…回転支持部
40…アクチュエータ
70…感圧センサ
80…制御部
91…腰部(第1骨格)
92…大腿部(第2骨格)
93…股関節(関節)
D2…第2閾値
P1…第1閾値
Tmax…最大値
Tmin…最小値
tw…待機時間
θ1…回転方向一方側
θ2…回転方向他方側

Claims (9)

  1. 関節の周囲に装着されて前記関節の動作を補助するアシスト装置であり、
    前記関節から一方側に延びる第1骨格に装着される第1フレームと、
    前記関節から他方側に延びる第2骨格に装着される第2フレームと、
    前記関節の回転中心と同軸上に配置され前記第1フレームと前記第2フレームとを回転可能に連結する回転支持部と、
    前記回転支持部を中心として前記第2フレームを前記第1フレームに対し回転方向一方側に回転させるアクチュエータと、
    前記第2フレームの回転方向一方側を向く面に取り付けられ前記第2フレームと前記第2骨格とに挟まれて接触圧を検出する感圧センサと、
    前記アクチュエータの動作を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記感圧センサの検出値に応じた駆動トルクで前記アクチュエータを駆動する、
    アシスト装置。
  2. 前記制御部は、
    前記感圧センサの検出値が第1閾値を下回る場合に前記アクチュエータの駆動トルクを最小値とする、
    請求項1に記載のアシスト装置。
  3. 前記制御部は、前記感圧センサの検出値が前記第1閾値を下回った時間が、予め設定された待機時間を超えた場合に前記アクチュエータの駆動トルクを最小値とする、
    請求項2に記載のアシスト装置。
  4. 前記制御部は、前記感圧センサの検出値が前記第1閾値以上である場合に、前記アクチュエータの駆動トルクを前記感圧センサの検出値に応じて変化させる、
    請求項2又は3に記載のアシスト装置。
  5. 前記関節には、第2骨格を第1骨格に対して回転方向他方側に相対的に回転させる方向に重力負荷が加わり、
    前記制御部は、前記第2フレームが前記重力負荷と同方向に回転する場合に適用される持ち下げモードと、前記第2フレームが前記重力負荷と逆方向に回転する場合に適用される持ち上げモードと、を有し、
    前記持ち下げモードにおいて、前記制御部は、前記第2フレームを介して前記アクチュエータにより前記第2骨格に動作に抗する反力を与え、
    前記持ち上げモードにおいて、前記制御部は、前記第2フレームを介して前記アクチュエータにより前記第2骨格の動作を補助する、
    請求項1〜4の何れか一項に記載のアシスト装置。
  6. 前記制御部は、前記感圧センサの検出値の時間微分値が、第2閾値を下回った場合に、持ち上げモードに移行する、
    請求項5に記載のアシスト装置。
  7. 前記制御部は、前記持ち上げモードに移行した直後に、前記アクチュエータの駆動トルクを最大値とする、
    請求項6に記載のアシスト装置。
  8. 前記関節が股関節であり、
    前記第1フレームは、前記第1骨格としての腰部に装着され、
    前記第2フレームは、前記第2骨格としての大腿部に装着される、
    請求項1〜7の何れか一項に記載のアシスト装置。
  9. 前記第2フレームは、
    回転支持部から前記大腿部の側部を通過して延びる基部と、
    前記基部の先端から身体の内側に向かって延びる対向部と、を有し、
    前記対向部は、前記大腿部の前側に位置する、
    請求項8に記載のアシスト装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113693891A (zh) * 2021-08-24 2021-11-26 深圳市英汉思动力科技有限公司 一种外骨骼增强辅助系统

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