JP6913343B2 - 停止装置 - Google Patents

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本発明は、停止装置、特に、送信機から送信される制御信号を受信して操作される遠隔操作ロボットによって操縦される作業車両の運転を停止させる停止装置に関する。
悪天候や地震、火山活動による地盤崩壊やトンネル崩落、あるいは原子力発電所における放射能漏れ等の災害が生じた場合に、災害現場では二次災害が発生する可能性もあることから、作業者が作業車両に搭乗して復旧作業を行うことができない場合がある。
このような場合に鑑みて、主に作業者の安全を確保する観点から、例えば、作業車両の操縦室内に設置され、送信機によって遠隔操作されて作業車両を操縦することができる遠隔操作ロボットが提案されている(例えば特許文献1を参照)。
ところで、遠隔操作ロボットにより操縦される作業車両を緊急で停止させる必要が生じる場合、例えば、悪路での作業中にバランスを崩して転倒しそうになったり、転落しそうになったりした場合には、送信機によって作業車両を操縦している操作者が、送信機に設けられた非常停止ボタン等を押下すると、作業車両の運転が停止される。
これにより、作業車両が転倒したり、転落したりするおそれがある場合に、作業車両の運転を緊急で停止させることから、かかる事態の発生が未然に防止される。
特開2005−186218公報
しかし、作業現場においては、送信機で遠隔操作ロボットを操作して作業車両を操縦している操作者が、作業車両を緊急で停止させるべき状況を看過してしまうことがある一方で、作業車両の作業状況を確認している作業者のみが作業車両を緊急で停止させるべき状況に気がつく場合もある。
かかる状況では、非常停止ボタン等が設けられている送信機を保有している操作者のみが、作業車両の運転を緊急で停止させることができるところ、操作者が作業車両を緊急で停止させるべき状況を看過してしまった場合は、作業車両の転倒等を未然に防止することができないことが懸念される。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、作業車両を緊急で停止させるべき状況に迅速に対応し、作業車両を安全に停止させることができる停止装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するための第1の停止装置は、送信機から送信される制御信号を受信して操作される遠隔操作ロボットによって操縦される作業車両の運転を停止させる停止装置であって、前記遠隔操作ロボットが、該遠隔操作ロボットを介して前記作業車両の運転を停止させることが可能となるように前記作業車両に接続され、前記送信機に内蔵され、予め設定された条件に基づいて前記遠隔操作ロボットを制御する第1制御信号を生成するとともに該第1制御信号を前記遠隔操作ロボットに発信する第1制御信号発信部と、前記送信機から独立して、電気信号の入力に基づいて前記遠隔操作ロボットを制御する第2制御信号を生成するとともに該第2制御信号を前記遠隔操作ロボットに発信する第2制御信号発信部と、 前記第1制御信号及び前記第2制御信号を受信する受信部と、該受信部で前記第1制御信号または前記第2制御信号を受信した際に前記遠隔操作ロボットを介して前記作業車両の運転を停止させるとともに前記遠隔操作ロボットによる前記作業車両の操縦を停止させる制御部と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、第1制御信号または第2制御信号を受信すると、遠隔操作ロボットを介して作業車両の運転を停止させる制御部を備えることから、作業車両を緊急で停止させる必要が生じた場合に、第1制御信号または第2制御信号を発信して作業車両の運転を停止させることで、不測の事態の発生を未然に回避することができる。
第2制御信号は、送信機に設けられて第1制御信号を発信する第1制御信号発信部から独立した第2制御信号発信部から発信されることから、送信機を所持していない者であっても、遠隔操作ロボットを介して作業車両の運転を停止させることができる。したがって、作業車両を緊急で停止させる際の安全性が向上する。
しかも、制御部は、第1制御信号または第2制御信号に基づいて遠隔操作ロボットも停止させることから、作業車両を緊急で停止させる場合の遠隔操作ロボットの誤動作を防止することができる。
したがって、作業車両を迅速かつ安全に停止させることができる。
上記課題を解決するための第2の停止装置は、コンプレッサで圧縮された加圧流体により伸縮する人工筋肉が用いられたロボットアームを有して送信機から送信される制御信号を受信して前記ロボットアームが操作される遠隔操作ロボットによって操縦される作業車両の運転を停止させる停止装置であって、前記遠隔操作ロボットが、該遠隔操作ロボットを介して前記作業車両の運転を停止させることが可能となるように前記作業車両に接続され、前記送信機に内蔵され、予め設定された条件に基づいて前記遠隔操作ロボットを制御する第1制御信号を生成するとともに該第1制御信号を前記遠隔操作ロボットに発信する第1制御信号発信部と、前記送信機から独立して、電気信号の入力に基づいて前記遠隔操作ロボットを制御する第2制御信号を生成するとともに該第2制御信号を前記遠隔操作ロボットに発信する第2制御信号発信部と、前記第1制御信号及び前記第2制御信号を受信する受信部と、該受信部で前記第1制御信号または前記第2制御信号を受信した際に前記遠隔操作ロボットを介して前記作業車両の運転を停止させるとともに前記コンプレッサの運転を停止させかつ前記人工筋肉に流入した前記加圧流体を排出させる制御部と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、第1制御信号または第2制御信号を受信すると、遠隔操作ロボットを介して作業車両の運転を停止させる制御部を備えることから、作業車両を緊急で停止させる必要が生じた場合に、第1制御信号または第2制御信号を発信して作業車両の運転を停止させることで、不測の事態の発生を未然に回避することができる。
第2制御信号は、送信機に設けられて第1制御信号を発信する第1制御信号発信部から独立した第2制御信号発信部から発信されることから、送信機を所持していない者であっても、遠隔操作ロボットを介して作業車両の運転を停止させることができる。したがって、作業車両を緊急で停止させる際の安全性が向上する。
しかも、制御部は、第1制御信号または第2制御信号に基づいて、遠隔操作ロボットのロボットアームに用いられる人工筋肉に加圧流体を供給するコンプレッサの運転を停止させ、かつ人工筋肉に流入した加圧流体を排出させることから、人工筋肉が弛緩してロボットアームの作動が停止される。これにより、作業車両を緊急で停止させる場合の遠隔操作ロボットの誤動作を防止することができる。
したがって、作業車両を迅速かつ安全に停止させることができる。
上記課題を解決するための第3の停止装置は、送信機から送信される制御信号を受信して操作される遠隔操作ロボットによって操縦される作業車両の運転を停止させる停止装置であって、前記遠隔操作ロボットが、該遠隔操作ロボットを介して前記作業車両の運転を停止させることが可能となるように前記作業車両に接続され、前記送信機に内蔵され、予め設定された条件に基づいて前記遠隔操作ロボットを制御する第1制御信号を生成するとともに該第1制御信号を前記遠隔操作ロボットに発信する第1制御信号発信部と、前記送信機から独立して、電気信号の入力に基づいて前記遠隔操作ロボットを制御する第2制御信号を生成するとともに該第2制御信号を前記遠隔操作ロボットに発信する第2制御信号発信部と、 前記第1制御信号及び前記第2制御信号を受信する受信部と、該受信部で前記第1制御信号または前記第2制御信号を受信した際あるいは前記送信機からの前記制御信号が受信されない状態となった際に前記遠隔操作ロボットを介して前記作業車両の運転を停止させるとともに前記遠隔操作ロボットによる前記作業車両の操縦を停止させる制御部と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、第1制御信号または第2制御信号を受信した場合、あるいは送信機からの制御信号が受信されない状態となった場合に、遠隔操作ロボットを介して作業車両の運転を停止させる制御部を備えることから、作業車両を緊急で停止させる必要が生じた場合や遠隔操作ロボットが操作不能となった場合に、作業車両の運転を停止させることで、不測の事態の発生を未然に回避することができる。
第2制御信号は、送信機に設けられて第1制御信号を発信する第1制御信号発信部から独立した第2制御信号発信部から発信されることから、送信機を所持していない者であっても、遠隔操作ロボットを介して作業車両の運転を停止させることができる。したがって、作業車両を緊急で停止させる際の安全性が向上する。
しかも、制御部は、第1制御信号または第2制御信号を受信した場合、あるいは送信機からの制御信号が受信されない状態となった場合に遠隔操作ロボットも停止させることから、作業車両を緊急で停止させる場合の遠隔操作ロボットの誤動作を防止することができる。
したがって、作業車両を迅速かつ安全に停止させることができる。
第4の停止装置は、第1〜3のいずれか1の停止装置において、前記送信機は、該送信機の中立位置から該送信機が傾斜した際の傾斜角を検知する傾斜角検知センサを備え、該傾斜角検知センサが予め設定された前記送信機の傾斜角を超過したことを検知したときに前記送信機の操作が実行されることにより前記第1制御信号を生成することを特徴とする。
この構成によれば、遠隔操作ロボットの操作者が送信機を予め設定された送信機の傾斜角を超過して意図せずに傾斜させた場合であっても、送信機の操作が実行されない限りは第1制御信号を生成することはない。
したがって、遠隔操作ロボットによる操縦及び作業車両の運転が不意に停止されてしまうことが回避される。
この発明によると、作業車両を迅速かつ安全に停止させることができる。
本発明の実施の形態に係る遠隔操作ロボットが装備される作業車両の概略を説明する図である。 同じく、本実施の形態に係る遠隔操作ロボットの概略を説明する斜視図である。 同じく、本実施の形態に係る遠隔操作ロボットの概略を説明する側面図である。 同じく、本実施の形態に係る遠隔操作ロボットが作業車両に電気的に接続された場合の概略を説明するブロック図である。 同じく、本実施の形態に係る遠隔操作ロボットを遠隔操作するマスター送信機の概略を説明する図である。 同じく、本実施の形態に係る作業車両の油圧回路の構成の概略を説明するブロック図である。
次に、図1〜図6を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態では、作業車両が油圧ショベルである場合を例として説明する。
図1は、本実施の形態に係る遠隔操作ロボット10が装備される油圧ショベル100の概略を説明する図である。
図示のように、油圧ショベル100は、走行用のクローラ102、クローラ102の上部に設けられた操縦室103、操縦室103の側方に設けられたブーム104、ブーム104の先端に設けられてブーム104に対して可動可能なアーム105、及びアーム105の先端105aに設けられたバケット106を主要構成として備える。
この油圧ショベル100の操縦室103の室内には、シートクッション107a及びシートバック107bを有する座席107、座席107の前方において左右に並んで位置する一対の走行レバー108、及び走行レバー108を挟んで左右外側に位置する操縦手段である作業レバー109が設けられている。
この走行レバー108の操作によって、油圧ショベル100は前進及び後退し、作業レバー109の操作によってブーム104、アーム105及びバケット106による掘削作業や旋回動作が行われる。
座席107には、本実施の形態では、遠隔操作ロボット10が着脱自在に取り付けられる。この遠隔操作ロボット10は、マスター送信機40からの制御信号を受信することによって遠隔操作され、油圧ショベル100を走行させるとともに、ブーム104、アーム105及びバケット106による作業を行う。
図2は、遠隔操作ロボット10の概略を説明する斜視図、図3は、遠隔操作ロボット10の概略を説明する側面図である。
図2及び図3で示すように、遠隔操作ロボット10は、遠隔操作ロボット10を制御する後述するコントローラボックス11、コントローラボックス11が搭載された状態で座席107に配置されるマウントフレーム12、走行レバー108を操作するロボットアーム13、及び作業レバー109を操作するロボットアーム14を備える。
マウントフレーム12には、本実施の形態では、シートバック107bの幅方向に架け渡されて遠隔操作ロボット10を座席107のシートバック107bに拘束するシートベルト20が設けられている。
コントローラボックス11の両側部には、遠隔操作ロボット10の下方に突出する板状であって遠隔操作ロボット10が座席107のシートクッション107aに配置された場合においてシートクッション107aを幅方向において挟持保持する挟持部材であるシートクッション挟持部15が設けられている。
ロボットアーム13は、本実施の形態では、加圧流体である圧縮空気により伸縮する人工筋肉が用いられた上腕部13a、上腕部13aの下端の関節を介して前方に延在する前腕部13b、前腕部13bの前端の関節を介して設けられた把持部1cを備える。
上腕部13aは、本実施の形態では、コントローラボックス11がソレノイドバルブをPID制御して圧縮空気の人工筋肉に対する流入及び排出を制御することによって、鉛直軸を中心とする一定領域内で前後自由に可動する。
一方、ロボットアーム14は、ロボットアーム13と同様、圧縮空気により伸縮する人工筋肉が用いられた上腕部14a、上腕部14aの下端の関節を介して前方に延在する前腕部14b、前腕部14bの前端の関節を介して設けられた把持部14cを備える。
上腕部14aは、本実施の形態では、コントローラボックス11がソレノイドバルブをPID制御して圧縮空気の人工筋肉に対する流入及び排出を制御することによって、鉛直軸を中心とする一定領域内で前後自由に可動する。
なお、ロボットアーム13及びロボットアーム14を可動させる人工筋肉は、図の可視性を高める観点から、図2及び図3においては、その図示を省略する。
この遠隔操作ロボット10が油圧ショベル100に搭載されるとともに、油圧ショベル100に電気的に接続される。
図4は、遠隔操作ロボット10が油圧ショベル100に電気的に接続された場合の概略を説明するブロック図、図5は、遠隔操作ロボット10を遠隔操作するマスター送信機の概略を説明する図である。
上記のように、遠隔操作ロボット10は、マスター送信機40からの制御信号を受信することによって遠隔操作される。この遠隔操作ロボット10によって、油圧ショベル100が操縦されるとともに、本実施の形態では、マスター送信機40の操作によって油圧ショベル100の作動開始及び作動停止が実行される。
図5で示すように、マスター送信機40は、走行レバー108を操作するロボットアーム13を遠隔操作するジョイスティック41、作業レバー109を操作するロボットアーム14を遠隔操作するレバー42、及び非常停止ボタン43を備える。
このマスター送信機40には、図4で示すように、ジョイスティック41及びレバー42等の操作内容を制御信号として遠隔操作ロボット10のコントローラボックス11に送信する無線通信モジュール44、予め設定された条件に基づいて第1制御信号を生成するとともにこの第1制御信号を遠隔操作ロボット10に発信する第1制御信号発信部45が内蔵される。
さらに、マスター送信機40には、マスター送信機40の中立位置からマスター送信機40が傾斜した際の傾斜角を検知する傾斜角検知センサ46が内蔵される。
第1制御信号発信部45は、非常停止ボタン43が押下された際に発生する電気信号が入力されると、予め設定された条件が成就したとして第1制御信号を生成するとともに、この第1制御信号を遠隔操作ロボット10のコントローラボックス11に発信する。
この第1制御信号発信部45には、傾斜角検知センサ46が接続されている。傾斜角検知センサ46がマスター送信機40の中立位置からマスター送信機40が傾斜した際の傾斜角として予め設定された傾斜角を検知した際に、ジョイスティック41及びレバー42あるいはいずれか一方の操作が行われると、予め設定された条件が成就したとして、第1制御信号発信部45が第1制御信号を生成するとともに、この第1制御信号を遠隔操作ロボット10のコントローラボックス11に発信する。
一方、本実施の形態では、マスター送信機40に加えて、マスター送信機40から独立した別個の端末としてサブ送信機50が準備される。このサブ送信機50には、第2制御信号を生成するとともにこの第2制御信号を遠隔操作ロボット10に発信する第2制御信号発信部51が内蔵される。
第2制御信号発信部51は、サブ送信機50の図示しない非常停止ボタンが押下されると、非常停止ボタンが押下された際に発生する電気信号に基づいて第2制御信号を生成するとともに、この第2制御信号を遠隔操作ロボット10のコントローラボックス11に発信する。
サブ送信機50は、複数基を準備することが可能であり、本実施の形態では2基が準備される。
遠隔操作ロボット10は、ロボットアーム13、14の駆動を空圧で制御する人工筋肉13A、14Aに圧縮空気を供給する空圧機構16を備え、この空圧機構16は、コントローラボックス11によって制御される。
コントローラボックス11は、第1制御信号及び第2制御信号を受信する受信部11a、受信部11aで受信した各制御信号に基づいて遠隔操作ロボット10及び油圧ショベル100の制御を指示する制御指示信号を生成する制御部11b、制御部11bからの制御指示信号を遠隔操作ロボット10及び油圧ショベル100の各部に付与するハブユニット11c、及びマスター送信機40の無線通信モジュール44からの制御信号を受信して処理するコントローラ11dを主要構成として備える。
制御部11bは、各制御信号を処理する演算処理装置であって、本実施の形態では、受信部11aで受信した第1制御信号または第2制御信号、あるいはコントローラ11dから付与される後述する第3制御信号に基づいて、エンジン停止信号、油圧回路遮断信号、コンプレッサ停止信号、及びエアバルブ開放信号を制御指示信号として生成する。
ハブユニット11cは、リレースイッチ11e及び後述するカプラ115を介して、油圧ショベル100に接続される。一方、ハブユニット11cには、油圧ショベル100の後述するエンジンの点火装置が接続され、リレースイッチ11eによって、点火装置とエンジンとの間の通電及び遮断が切り替えられる。
コントローラ11dは、マスター送信機40のジョイスティック41及びレバー42の操作内容に基づく無線通信モジュール44からの制御信号によって、ロボットアーム操作信号を生成する。
さらに、このコントローラ11dは、マスター送信機40からの制御信号に基づいて、点火装置とエンジンとの間のリレースイッチ11eを通電と遮断とで切り替えるリレースイッチ切替信号を生成する。
一方、コントローラ11dは、マスター送信機40からの制御信号が受信されない状態となった際に第3制御信号を生成し、制御部11bに付与する。
これらマスター送信機40の第1制御信号発信部45、サブ送信機50の第2制御信号発信部51、及びコントローラボックス11の受信部11a並びに制御部11bによって、本実施の形態では停止装置30が構成される。
空圧機構16は、上流から下流に向かって、圧縮空気を生成するコンプレッサ16a、コンプレッサ16aから圧縮空気が供給されるエアタンク16b、エアタンク16bから人工筋肉13A、14Aに供給される圧縮空気の空気量を調節するエアバルブ16c、16dを順に備える。
コンプレッサ16aには、コントローラボックス11の制御部11bで生成されたコンプレッサ停止信号が入力される。このコンプレッサ停止信号が入力されると、コンプレッサ16aの運転が停止する。
エアバルブ16c、16dには、コントローラボックス11の制御部11bで生成されたエアバルブ開放信号が入力される。このエアバルブ開放信号が入力されると、エアバルブ16c、16dが開放状態となって、人工筋肉13A、14Aに供給された圧縮空気が放出される。
油圧ショベル100は、油圧ショベル100を走行させるエンジン110、エンジン110を始動させる点火装置111を備える。このエンジン110と点火装置111とは、本実施の形態では、ハブユニット11c及びリレースイッチ11eを介して接続される。
点火装置111とエンジン110との間が通電している場合において、エンジン停止信号が生成されると、エンジン停止信号に基づいてリレースイッチ11eが切り替えられて、点火装置111とエンジン110との間が遮断する。
油圧ショベル100は、更に、ブーム104、アーム105及びバケット106を作動させる作動油を供給する油圧回路112、油圧回路112から作動油が供給される油圧シリンダ113を備える。作動油圧による油圧シリンダ113の加圧または減圧で油圧シリンダ113が伸縮し、ブーム104、アーム105及びバケット106が作動する。
本実施の形態では、カプラ115を介して油圧回路112に接続されている、油圧回路112から油圧シリンダ113への作動油の供給を停止させてブーム104、アーム105及びバケット106の作動を停止させるセフティレバー114が、カプラ115が外されて油圧回路112から切り離されており、セフティレバー114による油圧回路112の作動停止ができない状態となっている。
その一方で、本実施の形態では、ハブユニット11cを介して遠隔操作ロボット10がカプラ115に電気的に接続されている。
図6は、油圧回路112の構成の概略を説明するブロック図である。図示のように、油圧回路112は、作動油が貯留されるリザーバ112a、リザーバ112aから作動油を吸い上げるポンプ112b、ポンプ112bで吸い上げた作動油の油圧シリンダ113への供給とリザーバ112aへの還流とで切り替える油圧電磁弁112cを備える。
この油圧回路112では、油圧電磁弁112cが作動油の油圧シリンダ113へ供給する側に切り替えられている場合において、油圧回路遮断信号が生成されると、作動油をリザーバ112aに還流する側に油圧電磁弁112cが切り替えられる。
これにより、油圧シリンダ113への作動油の供給が停止されて、作動油が油圧回路112内で循環することから、油圧シリンダ113への作動油の供給が停止されてブーム104、アーム105及びバケット106の作動が停止される。
次に、本実施の形態に係る停止装置30によって、遠隔操作ロボット10及び油圧ショベル100の作動を停止させる場合について説明する。
遠隔操作ロボット10は、マスター送信機40を操作する操作者によって操作されているが、本実施の形態では、油圧ショベル100の作業を監視する二人の監視者がサブ送信機50をそれぞれ所持している。
この場合において、遠隔操作ロボット10により操縦される油圧ショベル100を緊急で停止させる必要が生じた場合に、マスター送信機40を操作する操作者が非常停止ボタン43を押下すると、第1制御信号発信部45が第1制御信号を生成して、遠隔操作ロボット10のコントローラボックス11に発信する。
コントローラボックス11の受信部11aで受信された第1制御信号に基づいて、エンジン停止信号、油圧回路遮断信号、コンプレッサ停止信号、及びエアバルブ開放信号がそれぞれ生成される。
エンジン停止信号が生成されると、エンジン停止信号に基づいてリレースイッチ11eが切り替えられて、点火装置111とエンジン110との間が遮断して、エンジン110が停止する。
油圧回路遮断信号が生成されると、油圧回路遮断信号に基づいて、油圧電磁弁112cが作動油をリザーバ112aに還流する側に切り替えられて、油圧シリンダ113への作動油の供給が停止されて、ブーム104、アーム105及びバケット106の作動が停止される。
コンプレッサ停止信号が生成されると、コンプレッサ停止信号に基づいて、遠隔操作ロボット10の空圧機構16におけるコンプレッサ16aの運転が停止する。
エアバルブ開放信号が生成されると、エアバルブ開放信号に基づいて、エアバルブ16c、16dが開放状態となって、人工筋肉13A、14Aに供給された圧縮空気が放出される。これにより、人工筋肉13A、14Aが弛緩してロボットアーム13、14の付勢力が消失することから、油圧ショベル100の走行レバー108及び作業レバー109が中立位置に復帰する。
このように、油圧ショベル100のエンジン110が停止し、ブーム104、アーム105及びバケット106の作動が停止することから、緊急で停止させる必要が生じた場合に、油圧ショベル100の運転を停止させることによって、不測の事態の発生を未然に回避することができる。
しかも、コンプレッサ16aの運転が停止し、人工筋肉13A、14Aが弛緩してロボットアーム13、14の付勢力が消失することから、遠隔操作ロボット10の誤動作が抑制され、油圧ショベル100の走行レバー108及び作業レバー109が中立位置に復帰する。
したがって、ブーム104、アーム105及びバケット106の作動も停止することと相俟って、油圧ショベル100の不意の挙動が回避されることから、かかる挙動による事故の発生を回避することができる。
一方、傾斜角検知センサ46がマスター送信機40の中立位置からマスター送信機40が傾斜した際の傾斜角を検知した場合に、ジョイスティック41及びレバー42の操作あるいはいずれか一方の操作が行われると、第1制御信号発信部45が第1制御信号を生成して、遠隔操作ロボット10のコントローラボックス11に発信する。
コントローラボックス11の受信部11aで受信された第1制御信号に基づいて、エンジン停止信号、油圧回路遮断信号、コンプレッサ停止信号、及びエアバルブ開放信号がそれぞれ生成され、非常停止ボタン43の押下によって実行される処理と同じ処理が実行される。
このように、傾斜角検知センサ46で所定の傾斜角を検知し、かつマスター送信機40の操作がなされることによって、第1制御信号が生成されることから、操作者が意図しないでマスター送信機40を所定の傾斜角以上に傾斜させたことによって、遠隔操作ロボット10及び油圧ショベル100の作動が不意に停止されてしまう事態が回避される。
ところで、マスター送信機40を所有する操作者が、油圧ショベル100を緊急で停止させる必要が生じたことを看過してしまい、サブ送信機50を所持した監視者の一方あるいは双方がその必要に気がついた場合に、監視者がサブ送信機50の非常停止ボタンを押下すると、第2制御信号発信部51が第2制御信号を生成して、遠隔操作ロボット10のコントローラボックス11に発信する。
コントローラボックス11の受信部11aで受信された第2制御信号に基づいて、エンジン停止信号、油圧回路遮断信号、コンプレッサ停止信号、及びエアバルブ開放信号がそれぞれ生成され、マスター送信機40の非常停止ボタン43の押下によって実行される処理と同じ処理が実行される。
このように、マスター送信機40の操作者が油圧ショベル100を緊急で停止させる必要が生じたことを看過してしまった場合でも、監視者がその必要性に気がついた場合は、サブ送信機50によって、遠隔操作ロボット10及び油圧ショベル100の作動を停止させることができる。
さらに、遠隔操作ロボット10のコントローラボックス11に内蔵されるコントローラ11dにおいて、マスター送信機40からの制御信号が受信されない状態となった場合に、コントローラ11dが第3制御信号を生成して、制御部11bに付与する。
制御部11bで生成された第3制御信号に基づいて、エンジン停止信号、油圧回路遮断信号、コンプレッサ停止信号、及びエアバルブ開放信号がそれぞれ生成され、マスター送信機40の非常停止ボタン43の押下によって実行される処理と同じ処理が実行される。
このように、コントローラ11dにおいて、マスター送信機40からの制御信号が受信されない状態となった場合に、遠隔操作ロボット10及び油圧ショベル100の作動を停止することから、遠隔操作ロボット10が操作不能となった場合においても、遠隔操作ロボット10が誤作動をしたり、油圧ショベル100が暴走したりすることが回避される。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることはなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。上記各実施の形態では、作業車両が油圧ショベル100である場合を説明したが、走行レバー108及び作業レバー109のように、同様の操作系統を有する作業車両(例えばクレーンやブルドーザ等)であれば適用することができる。
10 遠隔操作ロボット
11 コントローラユニット
11a 受信部
11b 制御部
11d コントローラ
13、14 ロボットアーム
13A、14A 人工筋肉
16 空圧機構
16a コンプレッサ
16c、16d エアバルブ
30 停止装置
40 送信機
44 無線通信モジュール
45 第1制御信号発信部
46 傾斜角検知センサ
50 サブ送信機
51 第2制御信号発信部
100 油圧ショベル(作業車両)
104 ブーム
105 アーム
106 バケット
110 エンジン
112 油圧回路
113 油圧シリンダ

Claims (4)

  1. マスター送信機から送信される制御信号を受信して操作される遠隔操作ロボットによって操縦される作業車両の運転を停止させる停止装置であって、
    前記遠隔操作ロボット、前記作業車両の操縦手段を操作可能に前記作業車両に取り付けられ、
    前記マスター送信機に内蔵され、非常停止用の第1制御信号を前記遠隔操作ロボットに発信する第1制御信号発信部と、
    前記マスター送信機から独立したサブ送信機に内蔵され非常停止用の第2制御信号を前記遠隔操作ロボットに発信する第2制御信号発信部と、
    前記遠隔操作ロボットに設けられ、前記第1制御信号及び前記第2制御信号を受信する受信部と、
    前記遠隔操作ロボットに設けられ、前記受信部で前記第1制御信号は前記第2制御信号を受信した際に前記遠隔操作ロボットによる前記手段の操作を停止させる制御部と、
    を備えることを特徴とする停止装置。
  2. 前記遠隔操作ロボットは、コンプレッサで圧縮された加圧流体により伸縮する人工筋肉が用いられたロボットアームを有して記ロボットアームにより前記操縦手段を操作し、
    前記制御部は、前記受信部で前記第1制御信号は前記第2制御信号を受信した際に前記コンプレッサの運転を停止させかつ前記人工筋肉に流入した前記加圧流体を排出させて前記遠隔操作ロボットによる前記操縦手段の操作を停止させることを特徴とする請求項1に記載の停止装置。
  3. 前記制御部は、前記マスター送信機からの前記制御信号が受信されない状態となった際に前記遠隔操作ロボットによる前記手段の操作を停止させるとを特徴とする請求項1又は2に記載の停止装置。
  4. 前記マスター送信機は、該マスター送信機の中立位置から該マスター送信機が傾斜した際の傾斜角を検知する傾斜角検知センサを備え、該傾斜角検知センサが予め設定された所定の傾斜角を超過したことを検知したときに前記マスター送信機の操作が実行されることにより前記第1制御信号を生成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の停止装置。
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