JP6913318B2 - 重量物横移動用のリフト - Google Patents

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本発明は、重量物横移動用のリフトに係り、重量物を例えばコンテナ内の奥へ移動するのに好適な重量物横移動用のリフトに関する。
例えば、数トン〜数十トンの重量物(例えば、鋼板コイル、アルミコイルあるいは各種の鋼材等)をコンテナ内に積載する場合、重量物用のフォークリフトを用いてもコンテナ内の搬出入口の付近に積載するのが限界である。一方、直方体状のコンテナの短手の搬出入口から搬入する場合、積載効率を高めるために重量物を搬出入口から奥へ向かって複数積載することが望まれる。しかし、クレーン等の荷役装置は、天井のある箱形のコンテナ内おける重量物の横移動には使用できない。
このような観点から、特許文献1には、重量物をコンテナ等に積載するのに適した重量物移送装置が提案されている。これによれば、重量物が載置されたパレットと床面との間に形成されるスペースに昇降機構を備えたスキッドを挿入し、昇降機構によりスキッドの荷受け台を持ち上げて、パレットごと重量物を床面から浮かし、フォークリフトの走行力でスキッドのベース部材を移動させて、重量物をコンテナの奥に移動するようにしている。また、スキッドのベース部材の床面側に複数のコロを設けて、スキッドの移動を容易にすることも記載されている。
具体的には、特許文献1のスキッドは、コンテナ床面と同一レベルのプラットホームに配置されるベース部材と、このベース部材の上に昇降機構を介して荷受け台を載置して構成されている。特に、昇降機構は、互いに平行な傾斜面を有する一対のブロックの一方のブロック(以下、下ブロックという。)をベース部材の上に傾斜面を上向きにして固定し、他方のブロック(以下、上ブロックという。)を荷受け台の下面に傾斜面を下向きにして固定して、互いの傾斜面を接して重ね合わせて形成されている。これにより、上ブロックと下ブロックを互いの傾斜面を滑らせる方向に相対的に移動させることにより、比較的小さな力で下ブロックに対して上ブロックを上昇又は下降させて、荷受け台を昇降させるようにしている。
ところで、荷受け台が固定された上ブロックを上昇させる方向に、ベース部材に固定された下ブロックを移動させても、パレットと荷受け台と間に隙間があると、上ブロックと下ブロックとの互いの傾斜面が滑らず、スキッドの全体が移動して、荷受け台は上昇しない。そこで、特許文献1では、スキッドの荷受け台を上昇させる際に、スキッドの全体を移動させる過程で荷受け台をパレットに係止させるようにしている。これにより、ベース部材の下ブロックを移動させても荷受け台の移動が阻止されるので、上ブロックの傾斜面が下ブロックの傾斜面上を滑って荷受け台が上昇される。その結果、重量物が載置されたパレットの脚部が床面から浮き上がり、スキッドのベース部材が床面を滑りやすくなるので、重量物が載置されたパレットごとフォークリフトの走行力によりコンテナ内に容易に移動させることができる。
特開2006―1722号公報
ところで、特許文献1の重量物移送装置によれば、荷受け台の係止部がパレットに当接した位置で荷受け台の上昇が開始することになるので、取り扱う重量物の種類や大きさが変わった場合に対する配慮がなされていないという問題がある。例えば、鋼板コイル又はアルミコイルは、安定輸送の観点からコイル径を横にしてパレットに載置することが多い。したがって、コイル径が異なるとパレットの大きさが変わる場合がある。そのため、荷受け台の係止部がパレットに当たる位置、つまり荷受け台の上昇開始位置が、パレットの大きさに応じてまちまちになり、スキッドの昇降機構の中心位置と重量物の中心位置がずれるので、昇降機構が受ける負荷に偏りが生ずるので好ましくない。その結果、取り扱う重量物に合わせた専用のスキッドを用いなければならず、重量物移送装置の汎用性について改良すべき問題がある。この問題は、重量物が長尺物の場合にも、長尺物の長さが異なれば同様である。
本発明が解決しようとする課題は、取り扱う重量物の大きさ等の変動に対応でき、汎用性の高い重量物横移動用のリフトを提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明の重量物横移動用のリフトは、重量物の移動方向に向けて設置される長手方向を有し、前記長手方向に沿って転動する複数のコロを備えてなるベース部材と、前記ベース部材の上面の前記長手方向に摺動自由に設けられたスライド部材と、前記スライド部材の上面に設けられた昇降機構と、重量物が載置されるパレットの下面側に位置させて前記昇降機構を介して前記スライド部材の上に載置される荷受け台とを備え、前記昇降機構は、互いに平行な傾斜面を接して重ねられ、前記傾斜面を上向きにして前記スライド部材の上面に固定された第1ブロックと、前記傾斜面を下向きにして前記荷受け台の下面に固定された第2ブロックと、前記第1ブロックと前記第2ブロックを互いの傾斜面を滑らせる方向に相対的に移動させる駆動部とを備え、前記駆動部は、前記ベース部材に固定して設けられ前記スライド部材に摺動力を付与する油圧シリンダを備え、前記荷受け台は、前記ベース部材に対して昇降自由に、かつ前記ベース部材に対する長手方向の動きを拘束する昇降連結部材を介して連結されてなることを特徴とする。
すなわち、本発明のリフトは、ベース部材と、ベース部材の上面に摺動自由に設けられたスライド部材と、スライド部材の上面に設けられた昇降機構と、昇降機構の上に配置される荷受け台とを有する三層構造に形成され、荷受け台をベース部材に対して昇降自由に、かつベース部材に対する長手方向の動きを拘束する昇降連結部材を介して連結したことを特徴とする。これによれば、ベース部材に対する荷受け台の長手方向の位置が特定位置に拘束されているので、第1ブロックが固定されたスライド部材のみを摺動させることができる。したがって、油圧シリンダによって、スライド部材に固定された第1ブロックと、荷受け台の下面に固定された第2ブロックを相対的に移動させることにより、荷受け台を昇降させることができる。しかも、第2ブロックの中心位置と荷受け台の中心位置の相対位置は変化しないので、重量物の重心位置を荷受け台の中心位置に合わせてリフトを設置して昇降しても、取り扱う重量物の大きさ等が変動しても、昇降機構(第1ブロックと第2ブロック)に加わる荷重の偏りを抑制することができる。つまり、取り扱う重量物の大きさ等の変動に対応でき、汎用性の高い重量物横移動用のリフトを提供することができる。
本発明のリフトは、例えばコンテナの搬出入口の床面の高さに合わせたプラットホームの床面、あるいはコンテナ内の搬出入口の付近のコンテナの床面に載置される重量物の移動に用いることができる。重量物は、フォークリフト用のパレットの上に載置された状態で取り扱う。パレットは、矩形状又は多角形状に形成された平板状の重量物載置部を備え、この重量物載置部の下面から垂下して設けられた平行な複数の脚部を有するものとする。リフトは、長手方向を重量物の移動方向に向けて、かつパレットの平行な脚部の間に位置させてプラットホームの床面、あるいはコンテナの搬出入口の付近のコンテナの床面に設置する。そして、重量物が搭載されたパレットを例えばクレーンで吊下げ、又はフォークリフトで持ち上げ、床面に設置されたリフトの荷受け台を跨いで、パレットの脚部を床面に設置する。リフトは、ベース部材に設けられたコロを利用して人力により移動して位置を調整できるので、リフトを移動して重量物の中心位置とリフトの昇降機構の中心位置を合わせる。
但し、本発明のリフトによる重量物の横移動は、上述した手順に限られるものではない。例えば、コンテナの搬入出口を横付けしたプラットホームに、重量物が搭載されたパレットを例えばクレーン又はフォークリフトで搬送し、パレットの一対の脚部を重量物の移動方向に向けて設置し、リフトをフォークリフト又は人力で移動して、パレットの複数の脚部の間に挿入するようにしてもよい。なお、リフトは荷受け台を下降させた状態で、パレットに形成された脚部の高さよりも低い高さに形成する。また、パレットの脚部は、平行に配置された少なくとも2つの脚部を備えている。3本の脚部を備えている場合は、パレットの中心に脚部が設けられる場合があるので、リフトのベース部材をフォーク状に形成する。
このようにして、リフトの荷受け台をパレットの下面の所定の位置に設置した後、前述したように、油圧シリンダにより昇降機構を駆動してリフトの荷受け台を上昇させて重量物を持ち上げる。これにより、パレットの脚部が床面から浮き上がるから、人力等によりリフトを押すことによりベース部材に備えられた複数のコロが床面を転動して円滑に容易に移動することができる。例えば、人力でリフトを移動方向に前進させることにより、重量物をコンテナの奥の任意の位置に移動させることができる。なお、人力に限られるものではなく、フォークリフト等の走行力を用いて移動させてもよい。
本発明によれば、取り扱う重量物の大きさ等の変動に対応でき、汎用性の高い重量物横移動用のリフトを提供することができる。
本発明の実施形態1のリフトを側面から見た模式構成図(a)及び動作説明図(b)である。 本発明の実施形態2のリフトの平面図であり、図3(a)の線II−IIにおける矢視図である。 本発明の実施形態2の側面図であり、同図(a)は昇降機構の初期状態における図、同図(b)は昇降機構の上昇状態における図である。
以下、本発明を実施形態に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1(a)に、本発明の実施形態1に係る重量物横移動用のリフト1の模式構成図を示す。図示のように、リフト1は、コンテナ内の重量物の移動方向に向けて設置される長手方向(図の左右方向)を有するベース部材10と、ベース部材10の上面の長手方向に摺動自由に設けられたスライド部材20と、スライド部材20の上面の左右に設けられた2組の昇降機構25と、例えば10トンのアルミコイルである重量物60が載置されるパレット70の下面側に位置させて昇降機構25の上に配置される荷受け台30とを有して形成されている。
ベース部材10は、平板状の鋼材を用いて形成され、後述する昇降駆動部40が設けられるベース基部10aと、ベース基部10aから延びたベース腕部10bを有して形成される。ベース腕部10bは、ベース基部10aから図の奥行き方向にフォーク状に2つ並べて伸延されている。ベース基部10aとベース腕部10bには、長手方向の途中に間隔を空けて、それぞれ複数のコロ11が転動可能に設けられている。
スライド部材20は、平板状の鋼材を用いて形成され、ベース部材10と同様に、後述する昇降駆動部40が設けられるスライド基部20aと、スライド基部20aから延びたスライド腕部20bを有して形成される。スライド基部20aとスライド腕部20bは、ベース基部10aとベース腕部10bの上面に摺動自由に設けられている。スライド腕部20bは、フォーク状に延びた2つのベース腕部10bに対応させてフォーク状に形成されている。なお、図示していないが、スライド腕部20bは、ベース腕部10bの上面に適宜設けられたガイドリブ又はガイド溝により摺動方向が案内されるようになっている。
昇降機構25は、互いに平行な傾斜面を接して重ねられた第1ブロック26及び第2ブロック27を備えて形成されている。第1ブロック26と第2ブロック27を互いの傾斜面を滑らせる方向に相対的に移動させる昇降駆動部40とを備えて構成される。また、第1ブロック26と第2ブロック27は、互いの傾斜面の摩擦係数を小さくできる材料を用いて形成されている。
第1ブロック26は、傾斜面を上に向けて、かつ傾斜面をスライド腕部20bの先端に向けて、スライド腕部20bの上面に固定して設けられている。なお、図では、リフト1の長手方向に間隔を空けて2つの第1ブロック26を設けているが、スライド基部20aからフォーク状に延びた2つの平行な2本のスライド腕部20bに、それぞれ2組の第1ブロック26を設けることが好ましい。これにより、重量物の昇降動作を安定させることができる。また、図に表れていないが、重量物60の重量によっては、リフト1の長手方向に沿ってパレット70の中心に3本の脚部が設けられる場合があるから、このような場合にも対応できる。
一方、第1ブロック26と協働して昇降機構25を構成する第2ブロック27は、傾斜面を下向きに第1ブロック26の傾斜面に接触させて重ねて配置され、荷受け台30の下面に固定されている。また、昇降機構25を構成する昇降駆動部40は、ベース部材10のベース基部10aに支持台42を介して固定された油圧シリンダ41と、支持台44を介して固定された油圧シリンダ43を備えている。油圧シリンダ41と油圧シリンダ43のシリンダロッド41a、43aは、互いの伸長方向が逆向きに設けられている。すなわち、シリンダロッド41aは図1において左方向(矢印45方向)に伸長し、シリンダロッド43aは右方向(矢印45の反対方向)に伸長するようになっている。また、スライド基部20aの中心部には、シリンダロッド41a,43aの先端が当接してスライド基部20aを左右方向に摺動させる押圧力を受ける押圧受部21が固定されている。ここで、シリンダロッド41a,43aの伸長量は、昇降機構25の所期の昇降量に対応させてそれぞれ予め設定する。また、図示していないが、油圧シリンダ41と油圧シリンダ43には、切換え弁を介して手押し式の油圧ポンプが接続されている。
荷受け台30は、フォーク状の各スライド腕部20bの2組の昇降機構25を結ぶ線上に合わせて、例えば2本のビーム部材を配置するとともに、これらのビーム部材を接合する補強部材を有してフォーク状に形成されている。この荷受け台30の下面に、第1ブロック26に対向させて第2ブロック27が固定して設けられている。さらに、荷受け台30は、ベース部材10に対して昇降自由に、かつベース部材10に対する荷受け台30の長手方向の動きを拘束する昇降連結部材50を介して連結されている。昇降連結部材50は、ピン51と、このピン51を摺動自由に案内するピン案内部材52とを備えて構成される。
ピン51は、荷受け台30のビーム部材の長手方向の中心部に対応するフォーク状の各ベース腕部10bの側面(図において手前と奥側)に、図示していない固定部材を介して突出して設けられている。一方、ピン案内部材52は、荷受け台30の昇降方向に伸びるスリット52aを備えてなり、荷受け台30の2つの側面(図において手前と奥側)に溶接等で固定されている。ピン案内部材52のスリット52aに、ピン51が挿入されている。これにより、荷受け台30は、ベース部材10に対して、昇降自由に連結され、かつベース部材10の長手方向には相対的に移動しないように拘束されている。なお、ピン51とピン案内部材52の取付相手は、ベース腕部10bと荷受け台30を入れ替えてよいことは言うまでもない。
このように形成される実施形態1のリフト1の動作について、図1(a)、(b)を参照して説明する。図1(a)に示すように、コンテナの搬出入口が横付けされたプラットホーム等の床面2に、パレット70に載置された重量物60がフォークリフト又はクレーンなどで移送される。このとき、パレット70は、下面に設けられた脚部を図において左右方向に伸延させて床面2に設置され、床面2とパレット70の下面との間に高さHの隙間が形成される。この隙間に、リフト1のベース部材10のベース腕部10bの先端側から挿入する。リフト1の全高hは、昇降機構25を最も下降させた状態において、H>h(H=h+α)に設定されている。リフト1の挿入は、ベース部材10のコロ11を利用することにより、人力等で容易に行うことができる。なお、これに代えて、コンテナの搬出入口が横付けされたプラットホームの床面2に予めリフト1を設置しておき、フォークリフト又はクレーンなどでパレット70に載置された重量物60を移送して、リフト1を跨ぐように、パレット70を設置してもよい。
次に、図示していない手押し式の油圧ポンプにより油圧シリンダ41に圧縮油を供給して、図1(b)の矢印45に示す方向に、シリンダロッド41aを伸長する。これにより、スライド腕部20bがベース部材10上を摺動され、昇降機構25の第1ブロック26が第2ブロック27に対して移動する。第2ブロックは、昇降連結部材50によって、矢印45方向の動きは拘束されているから、第1ブロック26の傾斜面が第2ブロックの下面(傾斜面)に進入することによって上昇される。この上昇量は、第1ブロック26と第2ブロック27の傾斜面の角度と、第1ブロック26の矢印45方向の摺動量(シリンダロッド41aの伸長量)によって決まる。例えば、本実施形態では、シリンダロッド41aの伸長量が90mmで、第2ブロックの上昇量が14.4mmであるが、これに限られるものでなく、上昇量は数ミリ程度でもよい。
このようにして、荷受け台30の高さがHを越えると、パレット70の脚部が床面2から浮き上がる。したがって、人力等によりリフト1のベース基部10aに固定された図示していない操作部を押すことにより、ベース部材10に備えられた複数のコロ11が床面2を転動し、パレット70ごと重量物60を円滑に容易に移動させることができる。これにより、重量物をコンテナの奥の任意の位置に移動させることができる。なお、人力に限られるものではなく、フォークリフト等の走行力を用いて移動させてもよい。
重量物をコンテナの奥の所望の位置に移動させたら、リフト1を下降させてパレット70ごと重量物60をコンテナの床面に降ろし、リフト1を引き抜いて次の作業に備える。リフト1の下降は、手押し式の油圧ポンプを油圧シリンダ43側に切り替え、油圧ポンプから油圧シリンダ43に圧縮油を供給し、シリンダロッド43aを伸長する。これにより、シリンダロッド43aの先端が押圧受部21の裏面に当接して、押圧受部21を介してスライド基部20aを図示矢印45の反対方向に移動させる。これにより、第1ブロック26が初期位置に引き戻され、荷受け台30が下降して、重量物60が載置されたパレット70がコンテナの所望の位置に積載される。
以上説明したように、本実施形態1のリフト1は、ベース部材10と、ベース部材10の上面に摺動自由に設けられたスライド部材20と、スライド部材20の上面に設けられた昇降機構25と、昇降機構25の上に配置される荷受け台30とを有する三層構造に形成され、荷受け台30をベース部材10に対して昇降自由に、かつベース部材10に対する長手方向の動きを拘束する昇降連結部材を介して連結したことを特徴とする。これにより、ベース部材10に対する荷受け台30の長手方向の位置が特定位置に拘束されているので、昇降機構25の第1ブロック26が固定されたスライド部材20のみを摺動させることができる。その結果、油圧シリンダ41によって、スライド腕部20bに固定された第1ブロック26と、荷受け台30の下面に固定された第2ブロック27を相対的に移動させることにより、荷受け台30を昇降させることができる。
これにより、第2ブロック27の中心位置と荷受け台30の中心位置の相対位置は変化しない。そのため、重量物60の重心位置を荷受け台30の中心位置に合わせるようにリフト1を設置すれば、取り扱う重量物60の大きさ等が変動しても、昇降機構25に加わる荷重の偏りを抑制することができる。つまり、取り扱う重量物の大きさ等の変動に対応でき、汎用性の高い重量物横移動用のリフトを提供することができるという効果が得られる。
(実施形態2)
図2に、本発明の実施形態2に係る重量物横移動用のリフト5の平面図を示す。図3は本実施形態のリフト5の側面図であり、同図(a)はリフト5の初期状態を示し、同図(b)はリフト5の上昇状態を示す図である。図2のリフト5の平面図は、図3(a)の矢印線II―IIから見た図である。なお、図示を簡略化するため、設計事項に関する構成部分は図示を省略して示す。なお、本実施形態が実施形態1と相違する点は、コロ11に係る具体的な構成、ベース基部10aの操作スタンドの関連構成、及び昇降連結部材の変形例の構成を示している点にある。その他の構成は、実施形態1と実質的に同様であることから、実施形態1と同一の符号を付して、適宜説明を省略する。
図2の平面図に示すように、本実施形態のリフト5は、コンテナ内の重量物の移動方向に向けて設置される長手方向(図の左右方向)を有するベース部材10と、ベース部材10の上面の長手方向に摺動自由に設けられたスライド部材20と、スライド部材20の上面に設けられた昇降機構25と、重量物が載置されるパレット70の下面側に位置させて昇降機構25の上に配置される荷受け台30とを有して形成されている。
ベース部材10は、平板状の鋼材を用いて形成され、ベース基部10aと、ベース基部10aからフォーク状に延びた2つのベース腕部10bを有して形成される。ベース腕部10bには、長手方向の途中に間隔を空けて、それぞれ複数のコロ11が転動可能に設けられている。また、実施形態1と同様に、ベース基部10aの下面に複数のコロ11が転動可能に設けられている。
コロ11は、重量物が載置されたパレット70の重量を受けることから、昇降機構25の位置に設けられたコロ支持枠12に軸支して設けられている。コロ支持枠12は、ベース腕部10bの長手方向に各3個のコロ11を並べて軸支して形成され、各昇降機構25の両側に並べて、本実施形態ではベース腕部10bに合計8個のコロ支持枠12が固定して設けられている。また、ベース基部10aに近いコロ支持枠12は、それぞれベース腕部10bに固定された補強リブ28によって支持されている。なお、ベース基部10aの下面にも、複数のコロ11を軸支したコロ支持枠12が設けられている。
対応する2つのコロ支持枠12に挟まれて位置するベース腕部10bの上面に、昇降機構25を構成する第1のブロック26が固定されている。ベース腕部10bに位置する第1のブロック26のベース基部10a側の面は、それぞれベース腕部10bに固定された補強リブ28によって支持されている。
荷受け台30は、実施形態1と同様に形成され、この荷受け台30の下面に、第1ブロック26に対向させて第2ブロック27が固定して設けられている。さらに、荷受け台30は、ベース部材10に対して昇降自由に、かつベース部材10に対する荷受け台30の長手方向の動きを拘束する昇降連結部材55を介して連結されている。昇降連結部材55は、ピン56と、このピン56を摺動自由に案内するピン案内部材57とを備えて構成される。ピン56は、実施形態1と異なり、荷受け台30のビーム部材の長手方向の中心部に対応する側面(図において手前と奥側)に、図示していない固定部材を介して突出して設けられている。一方、ピン案内部材57は、荷受け台30の昇降方向に伸びるスリット57aを備えてなり、フォーク状の各ベース腕部10bの2つの側面(図において手前と奥側)に溶接等で固定されている。ピン案内部材57のスリット57aに、ピン56が挿入されている。これにより、荷受け台30は、ベース部材10に対して、昇降自由に連結され、かつベース部材10の長手方向には相対的に移動しないように拘束されている。
昇降駆動部40を構成する油圧シリンダ41、43は、それぞれベース基部10aに固定して設けられている。油圧シリンダ41、43のシリンダロッド41a、43aは、それぞれの先端がスライド基部20aに固定された押圧受部21に当接可能に設けられている。シリンダロッド41aは、スライド部材20を矢印45の方向に摺動させるときに伸長される。これにより、第1ブロック26が第2ブロックを押し上げて荷受け台30が上昇される。シリンダロッド43aは、スライド部材20を矢印45の反対方向に摺動させるときに伸長される。これにより、第1ブロック26が第2ブロックを下降させて荷受け台30が押し下げられる。なお、油圧シリンダ41、43は、図示していない手押し式の油圧ポンプから切換え弁を介して、いずれか一方にのみ圧縮油が供給される。圧縮油が供給されていない方の油圧シリンダ41又は43のシリンダロッド41a又は43aは短縮されるようになっている。
本実施形態のベース部材10のベース基部10aには、油圧シリンダ41、43等の昇降駆動部40を操作する操作スタンド46と、リフト5を搬送するフォークリフトの爪を挿入する鞘47が、図において手前側と奥側に2つ固定されている。操作スタンド46には、図示していないが、手押し式の油圧ポンプ、油圧ポンプと油圧シリンダ41、43とを接続する油圧ホースと切換え弁、油圧計、等が設けられている。また、操作スタンド46は、リフト5をコロ11を利用して移動させる際に人力を加える場合として利用可能になっている。
次に、実施形態2の動作について、図3(a)、(b)を参照して説明する。図3(a)に示すように、プラットホーム等の床面2に、フォークリフト又はクレーンなどで重量物60が載置されたパレット70が、3本の脚部71を介して設置される。3本の脚部71は、長手方向を図において左右方向に向けて床面2に設置される。これにより、床面2とパレット70の下面との間に高さHの隙間が形成される。この隙間に、リフト5のベース腕部10bを先端側から挿入する。リフト5の全高hは、昇降機構25を最も下降させた状態において、H>h(H=h+α)に設定されている。このときのリフト5の移動は、コロ11を利用して人力等で容易に行うことができる。これに代えて、実施形態1で説明したように、プラットホーム等の床面2に予めリフト1を設置し、リフト1を跨ぐようにフォークリフトなどで重量物60が載置されたパレット70を設置してもよい。
次に、操作スタンド46の手押し式の油圧ポンプで油圧シリンダ41に圧縮油を供給する。これにより、図3(b)の矢印45に示す方向に、シリンダロッド41aが伸長され、スライダ腕部20bがベース部材10上を摺動する。そして、昇降機構25の第1ブロック26が移動し、第2ブロック27を介して荷受け台30が持ち上げられる。なお、荷受け台30は、昇降連結部材55を介してベース腕10bによって、矢印45方向の動きが拘束されているから、ベース腕10bとの相対位置は不変である。また、荷受け台30の上昇量は、実施形態1で説明したように、第1ブロック26と第2ブロック27の傾斜面の角度と、第1ブロック26の矢印45方向の摺動量によって決まる。例えば、本実施形態では、シリンダロッド41aの伸長量が90mmで、第2ブロックの上昇量が14.4mmであるが、これに限られるものでなく、上昇量は数ミリ程度でもよい。
荷受け台30の高さが脚部71の高さHを越えると、パレット70の脚部71が床面2から浮き上がるので、人力等により操作スタンド46を押すことにより、パレット70ごと重量物60を容易に移動させることができる。これにより、重量物60をコンテナの奥の任意の位置に移動させることができる。
パレット70ごと重量物60をコンテナの奥の所望の位置に移動させたら、リフト5を下降させてパレット70を床面2に降ろす。リフト5の下降は、手押し式の油圧ポンプを油圧シリンダ43側に切り替えて、油圧ポンプから油圧シリンダ43に圧縮油を供給し、シリンダロッド43aを伸長する。シリンダロッド43aの先端が押圧受部21の裏面に当接し、スライド基部20aを図示矢印45の反対方向に移動する。これにより、第1ブロック26が初期位置に引き戻され、荷受け台30が下降して、重量物60が載置されたパレット70がコンテナの所望の位置に積載される。
以上、説明したように、本実施形態によれは、第2ブロック27の中心位置と荷受け台30の中心位置の相対位置は変化しないので、重量物60の重心位置を荷受け台30の中心位置に合わせるようにリフト5を設置する。これにより、取り扱う重量物60の大きさ等が変動しても、昇降機構25に加わる荷重の偏りを抑制することができるので、取り扱う重量物の大きさ等の変動に対応でき、汎用性の高い重量物横移動用のリフトを提供することができるという効果が得られる。
上記実施形態1、2では、昇降連結部材50、55を、ピン51、56と、ピンを案内するスリット52a,57aを有するピン案内部材52,57とで形成したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、ピン案内部材52,57に代えて案内パイプを鉛直のベース腕部10bの側面に固定し、ピン51、56に代えて丸棒を案内パイプに摺動可能に荷受け台30の側面に固定して昇降連結部材を形成してもよい。さらに、上記実施形態1、2では、昇降連結部材50、55を荷受け台30の長手方向の中心部に1か所設ける例を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、リフト1,5の長手方向の2個所又は3箇所に設けることが好ましい。これによれば、荷受け台30が主直軸周りに捻れる動きを抑えることができる。
以上、本発明を実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の主旨の範囲で変形又は変更された形態で実施することが可能であることは、当業者にあっては明白なことであり、そのような変形又は変更された形態が本願の特許請求の範囲に属することは当然である。
1 リフト
2 床面
10 ベース部材
10a ベース基部
10b ベース腕部
11 コロ
12 コロ支持枠
20 スライド部材
25 昇降機構
26 第1ブロック
27 第2ブロック
28、29 補強リブ
30 荷受け台
40 昇降駆動部
41 油圧シリンダ
41a シリンダロッド
42 支持台
43 油圧シリンダ
43a シリンダロッド
44 支持台
50、55 昇降連結部材
51、56 ピン
52,57 ピン案内部材
52a,57a スリット
60 重量物
70 パレット

Claims (4)

  1. 重量物の移動方向に向けて設置される長手方向を有し、前記長手方向に沿って転動する複数のコロを備えてなるベース部材と、前記ベース部材の上面の前記長手方向に摺動自由に設けられたスライド部材と、前記スライド部材の上面に設けられた昇降機構と、重量物が載置されるパレットの下面側に位置させて前記昇降機構を介して前記スライド部材の上に載置された荷受け台とを備え、前記昇降機構は、互いに平行な傾斜面を接して重ねられ、前記傾斜面を上向きにして前記スライド部材の上面に固定された第1ブロックと、前記傾斜面を下向きにして前記荷受け台の下面に固定された第2ブロックと、前記第1ブロックと前記第2ブロックの互いの傾斜面を滑らせる方向に相対的に移動させる駆動部とを備え、前記駆動部は、前記ベース部材に固定して設けられ前記スライド部材に摺動力を付与する油圧シリンダを備え、前記荷受け台は、前記ベース部材に対して昇降自由に、かつ前記ベース部材に対する長手方向の動きを拘束する昇降連結部材を介して連結されてなる重量物横移動用のリフト。
  2. 前記リフトは、前記パレットの下面に形成された脚部の高さよりも低い高さに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の重量物横移動用のリフト。
  3. 前記ベース部材は、一端に形成された平板状のベース基部と、該ベース基部の両側縁部から間隔を空けて前記長手方向に延びた平板状の一対のベース腕部と、前記ベース腕部の前記長手方向に複数のコロを軸支して間隔を空けて設けられた少なくとも2組のコロ支持枠とを備え、
    前記スライド部材は、前記ベース基部の上面に摺動自由に設けられた平板状のスライド基部と、該スライド基部の両側縁部から間隔を空けて前記長手方向に伸延され、一対の前記ベース腕部の上面にそれぞれ摺動自由に設けられた一対のスライド腕部とを備え、
    前記第1ブロックは、一対の前記スライド腕部の上面に長手方向に間隔を空けてそれぞれ2つ固定して設けられ、
    前記荷受け台は、前記一対のスライド腕部に対向させて設けられた一対のビーム部材を備えて形成され、
    前記第2ブロックは、前記第1ブロックに対向させて前記荷受け台の前記ビーム部材に固定して設けられ、
    前記油圧シリンダは、前記ベース基部に固定して設けられ、前記スライド基部を前記荷受け台の上昇方向と下降方向に押圧する第1と第2の油圧シリンダを有してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の重量物横移動用のリフト。
  4. 前記ベース基部は、フォークリフトのフォークが挿入される鞘部を有してなることを特徴とする請求項3に記載の重量物横移動用のリフト。
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