JP6913173B2 - 投影装置および投影方法 - Google Patents

投影装置および投影方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6913173B2
JP6913173B2 JP2019544396A JP2019544396A JP6913173B2 JP 6913173 B2 JP6913173 B2 JP 6913173B2 JP 2019544396 A JP2019544396 A JP 2019544396A JP 2019544396 A JP2019544396 A JP 2019544396A JP 6913173 B2 JP6913173 B2 JP 6913173B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
projection
projection lens
image
lens
maximum value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019544396A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019064968A1 (ja
Inventor
達郎 岩▲崎▼
達郎 岩▲崎▼
慶延 岸根
慶延 岸根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Publication of JPWO2019064968A1 publication Critical patent/JPWO2019064968A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6913173B2 publication Critical patent/JP6913173B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/14Details
    • G03B21/20Lamp housings
    • G03B21/208Homogenising, shaping of the illumination light
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/14Details
    • G03B21/53Means for automatic focusing, e.g. to compensate thermal effects
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B13/00Optical objectives specially designed for the purposes specified below
    • G02B13/24Optical objectives specially designed for the purposes specified below for reproducing or copying at short object distances
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/14Details
    • G03B21/142Adjusting of projection optics
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/14Details
    • G03B21/147Optical correction of image distortions, e.g. keystone
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/14Details
    • G03B21/20Lamp housings
    • G03B21/2046Positional adjustment of light sources
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/54Accessories
    • G03B21/56Projection screens
    • G03B21/60Projection screens characterised by the nature of the surface
    • G03B21/606Projection screens characterised by the nature of the surface for relief projection
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/12Picture reproducers
    • H04N9/31Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
    • H04N9/3141Constructional details thereof
    • H04N9/317Convergence or focusing systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/12Picture reproducers
    • H04N9/31Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
    • H04N9/3179Video signal processing therefor
    • H04N9/3185Geometric adjustment, e.g. keystone or convergence

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)
  • Lenses (AREA)

Description

本発明は、投影装置および投影方法に関し、特に凹凸を有する投影対象に投影する投影装置および投影方法に関する。
近年、映像を用いた表現方法の一つとしてプロジェクションマッピングを使用した表現が普及してきている。プロジェクションマッピングにおける画像を投影する対象(投影対象)は、凹凸のある物体である場合が多く、従来の平面で構成されたプロジェクタ用スクリーンとは異なる場合がある。
投影対象が有する凹凸が焦点面から大きく外れている場合には、凹凸に投影された投影像は、被写界深度を超えた凹凸に投影されるのでボケた状態で視認される。ここで投影像とは、投影対象に投影された像のことをいう。
投影像のボケを抑制するために、投影装置と投影対象との距離を長くすることで被写界深度を深くするという手法が取られてきた。
しかしながら、この手法は、許容錯乱円、焦点距離、F値(絞り値)、投影距離によって決まる焦点深度以内における投影像のボケの抑制であって、焦点深度を超えた凹凸への投影においては投影像のボケを抑制することは難しい。
そこで従来より、焦点深度を超えた凹凸への投影においてもボケを抑制することを目的とした技術が提案されてきた。
例えば特許文献1には、プロジェクタの焦点深度では補えない奥行きを有する投影対象に投影を行う場合に、投影レンズ等によって構成されている投写光学系を、フォーカス機構で焦点位置を周期的に変化させながら、投影する技術が記載されている。具体的に特許文献1に記載された技術(先行技術1という)では先ず、投影対象である立体物の撮像データが取得され、その撮像データに基づいて、立体物の形状および載置状態(載置された位置や向き)等を表す投写対象物情報が生成される。また先行技術1では、外部の画像供給装置から立体物と略同一形状を有する3次元モデルの3次元画像データが取得される。そして先行技術1では、投写対象物情報および3次元画像データに基づいて、投影レンズの焦点深度で補うことができる小領域に立体物が分けられ、その小領域に対応する部分画像が生成され、その部分画像が順次周期的に立体物に投影される。これにより、先行技術1では、残像効果によって、部分画像で構成される全体画像がボケを抑制された状態で投影されることを目的としている。
特開2007−316461号公報
しかしながら、単に通常の投影レンズの焦点位置を周期的に変化させて投影するだけでは、残像効果により得られる投写された画像は均一な解像を有しない場合がある。すなわち、投影レンズが有するレンズの解像に関する情報と、投影レンズの焦点位置が周期的に動く場合の周期に関する情報との組み合わせにより、残像効果により視認される像が決定されるので、単に通常の投影レンズの焦点位置を周期的に変化させても、必ずしも均一にボケが抑制された投影像が投影されるわけではない。
特許文献1では、投影レンズの解像の特性に関しては言及されていなく、残像効果により視認される像において均一なボケの抑制に関しては言及されていない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、投影レンズの焦点深度を超えた凹凸を有する投影対象に対して、残像効果を利用して、均一にボケが抑制された、投影用画像の投影を行うことができる投影装置および投影方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の一の態様である投影装置は、光源と、光源の光を変調して投影用画像を生成する投影用画像生成部と、投影用画像生成部により生成された投影用画像を凹凸を有する投影対象に投影する投影レンズであって、特定周波数のデフォーカス光学伝達関数が2つ以上の極大値を有し、2番目に大きい極大値が1番目に大きい極大値の0.5倍以上である投影レンズと、投影レンズを光軸方向に振動させる振動機構と、振動機構の振幅および周期を制御する制御部と、を備え、投影レンズは、投影レンズの有する特定周波数の光学伝達関数と、振幅における座標での投影レンズが滞在する時間とにより得られる合成デフォーカス変調伝達関数に基づき、投影用画像を投影し、合成デフォーカス変調伝達関数の焦点深度は、投影対象の凹凸の深さに合わせられている。
本態様によれば、投影レンズは、特定周波数のデフォーカス光学伝達関数が2つ以上の極大値を有し、2番目に大きい極大値が1番目に大きい極大値の0.5倍以上である。そして、本態様によれば、この投影レンズを所定の周期および振幅によって振動させることにより得られる合成デフォーカス変調伝達関数に基づき、投影用画像が投影対象に投影される。これにより、本態様は、ボケが均一に抑制された、投影用画像の投影を凹凸を有する投影対象にすることができる。
好ましくは、合成デフォーカス変調伝達関数の0.35値以上の幅は、振幅の2倍以上である。
本態様によれば、合成デフォーカス変調伝達関数の0.35値以上の幅は、振幅の2倍以上となるので、ボケが均一に抑制された投影用画像を投影対象に投影することができる。
好ましくは、合成デフォーカス変調伝達関数の0.5値以上の幅は、振幅の2倍以上である。
本態様によれば、合成デフォーカス変調伝達関数の0.5値以上の幅は、振幅の2倍以上であるので、ボケが均一に抑制された投影用画像を投影対象に投影することができる。
好ましくは、1番目に大きい極大値と2番目に大きい極大値との間にある極小値は、以下の式で表される値を有する。
(式) 極大値A×0.5>極小値C>極大値A×(−0.5)
ただし、前記1番目に大きい極大値を極大値Aとし、前記1番目に大きい極大値と前記2番目に大きい極大値との間にある極小値を極小値Cとする。
本態様によれば、1番目に大きい極大値と2番目に大きい極大値との間にある極小値は上記の式の関係を満たすので、ボケが均一に抑制された投影用画像の投影をすることができる。
好ましくは、特定周波数は、1/2ナイキスト周波数から1/4ナイキスト周波数の範囲である。
本態様によれば、特定周波数は、1/2ナイキスト周波数から1/4ナイキスト周波数の範囲であるので、ボケが均一に抑制された投影用画像の投影をすることができ、かつ、投影された投影用画像が高解像となる。
好ましくは、制御部は、1周期を0.05秒から0.1秒に制御する。
本態様によれば、投影レンズが1周期を0.05秒から0.1秒で振動させられるので、適切な残像効果により、ボケが均一に抑制された投影用画像の投影をすることができる。
好ましくは、投影レンズは、第1の焦点位置で投影した投影用画像の投影像の大きさと第2の焦点位置で投影した投影用画像の投影像の大きさが等しい。
本態様によれば、投影レンズは、第1の焦点位置で投影した投影用画像の投影像の大きさと第2の焦点位置で投影した投影用画像の投影像の大きさが等しい。すなわち、本態様の投影レンズは焦点位置を移動させても投影像の大きさは変化しない。これにより本態様は、残像効果により、ボケが抑制された撮影用画像の投影をすることができる。
好ましくは、投影装置は、投影レンズと投影対象との距離を計測する距離計測部を備え、制御部は、距離計測部により計測された距離に基づいて、振動機構を制御する。
本態様によれば、距離計測部により、投影レンズと投影対象との距離が計測され、制御部により、距離計測部で計測された距離に基づいて振動機構が制御されるので、ボケが抑制された投影用画像の投影を行うことができる。
好ましくは、制御部は、距離計測部により計測された距離に基づいて、振動機構の振幅を決定する。
本態様によれば、振動機構の振幅は距離計測部で計測された距離に基づいて決定されるので、ボケが抑制された投影用画像の投影を行うことができる。
距離計測部は、投影レンズと投影対象の凹部との距離、および投影レンズと凸部との距離を計測し、制御部は、投影レンズと投影対象の凹部との距離、および投影レンズと凸部との距離に基づいて、振動機構の振幅を決定する。
本態様によれば、投影レンズから投影対象の凹部および凸部までの距離が計測され、計測された距離に基づき、振動機構の振幅が決定されるので、ボケが抑制された投影用画像の投影を行うことができる。
好ましくは、距離計測部は、距離計測機能を有するカメラで構成される。
好ましくは、距離計測機能を有するカメラの撮影レンズは、投影レンズ、または投影レンズと同軸である。
本態様によれば、距離計測機能を有するカメラの撮影レンズは、投影レンズ、または投影レンズと同軸であるので、より正確に投影レンズと投影対象との距離を計測することができ、より正確に焦点が合った投影用画像の投影を行うことができる。
本発明の他の態様である投影方法は、光源と、光源の光を変調して投影用画像を生成する投影用画像生成部と、投影用画像生成部で生成された投影用画像を凹凸を有する投影対象に投影する投影レンズであって、特定周波数のデフォーカス光学伝達関数が2つ以上の極大値を有し、2番目に大きい極大値が1番目に大きい極大値の0.5倍以上である投影レンズと、投影レンズを光軸方向に振動させる振動機構と、を備える投影装置の投影方法であって、振動機構の振幅および周期を制御するステップ、を含み、投影レンズは、投影レンズの有する特定周波数のデフォーカス光学伝達関数と、振幅における座標での投影レンズが滞在する時間とで得られる合成デフォーカス変調伝達関数により投影用画像を投影し、合成デフォーカス変調伝達関数の焦点深度は、投影対象の凹凸の深さに合わせられる。
本発明によれば、投影レンズは、特定周波数のデフォーカス光学伝達関数が2つ以上の極大値を有し、2番目に大きい極大値が1番目に大きい極大値の0.5倍以上であり、この投影レンズを所定の周期および振幅で振動させることにより得られる合成デフォーカス変調伝達関数により、投影用画像が投影対象に投影されるので、ボケが均一に抑制された、投影用画像の投影を凹凸を有する投影対象にすることができる。
図1は、投影装置の構成を示すブロック図である。 図2は、投影装置と凹凸を有する投影対象を示す図である。 図3は、投影装置と凹凸を有する投影対象を示す図である。 図4は、投影像に関して説明する図である。 図5は、投影像に関して説明する図である。 図6は、投影像に関して説明する図である。 図7は、投影像に関して説明する図である。 図8は、投影レンズが有するデフォーカス光学伝達関数の特性を概念的に示す図である。 図9は、合成デフォーカス変調伝達関数に関して説明する図である。 図10は、投影レンズの特性を示す図である。 図11は、投影装置の動作フローを示す図である。 図12は、投影レンズの特性を示す図である。 図13は、投影レンズの特性を示す図である。 図14は、比較例の投影レンズの特性を示す図である。 図15は、比較例の投影レンズの特性を示す図である。 図16は、投影装置の動作フローを示す図である。
以下、添付図面にしたがって本発明にかかる投影装置および投影方法の好ましい実施の形態について説明する。
図1は、投影装置20の構成を示すブロック図である。投影装置20は、単板式の液晶プロジェクタであり、投影レンズ46、レンズドライバ48、振動機構52、焦点調節機構54、表示用光学素子(光変調素子ともいう)42、素子ドライバ43と、LED(Light Emitting Diode)光源44、光源ドライバ45、投影用画像生成部50、制御部41、およびメモリ40で構成されている。
表示用光学素子42は、複数色のカラーフィルタを備えた透過型の液晶パネル、或いはダイクロイックミラーとマイクロレンズアレイとモノクロの透過型の液晶パネルとを組み合わせたカラーフィルタレス構造の素子等が用いられる。カラーフィルタレス構造の素子は、例えば、R(Red)光、G(Green)光、B(Blue)光をそれぞれ反射する3種類のダイクロイックミラーにより白色光をRGBの3色の光に分光し、3色の光を互いに異なった角度で液晶パネル上のマイクロレンズアレイに入射させる。そして、3色の光をマイクロレンズアレイにより液晶パネルのR用画素、G用画素、B用画素にそれぞれ入射させることによりカラー画像の表示が可能となる。
なお、投影装置20は、単板式の液晶プロジェクタに限定されるものでなく、色分離光学系および複数の液晶パネルを備える公知の3板式の液晶プロジェクタであってもよい。また、投影装置20は、透過型液晶方式に限定されるものではなく、反射型液晶表示方式やDMD(Digital Mirror Device)等を用いた反射型表示方式等の他の各種方式を採用してもよい。
素子ドライバ43は、制御部41の制御の下、表示用光学素子42を制御して、投影用画像生成部50が生成した投影用画像を表示させる。
LED光源44は、本発明の投影光源に相当するものであり、表示用光学素子42の背面側(投影レンズ46に対向する面とは反対面側)から表示用光学素子42に対して白色光を入射させる。これにより、表示用光学素子42から投影用画像に基づく投影用画像の像光が出射される。光源ドライバ45は、制御部41の制御の下、LED光源44の駆動を制御する。なお、本発明の投影光源としてLED以外の光源を使用可能である。また、DMD等、R光、B光、G光を時分割で順次投影する表示用光学素子42を用いる場合は、投影光源として、R光、B光、G光を時分割で表示用光学素子42に順次照射させる光源を使用する。すなわち、本発明の投影光としては、R光、B光、G光などの白色光以外の光を用いることができる。
投影レンズ46は、表示用光学素子42から出射される投影用画像の像光を投影対象10に投影する。投影レンズ46は、複数のレンズが組み合わされて構成されているが、投影像のフォーカスに寄与するフォーカスレンズ47のみ図示されており、他のレンズの図示は省略している。なお、投影レンズ46は、複数のレンズの組み合わせで構成されていてもよいし、単数のレンズに構成されていてもよい。
投影レンズ46は、フォーカスレンズ47を移動させた場合であっても、投影像が変わらないように設計されていることが好ましい。すなわち、投影レンズ46は、第1の焦点位置で投影した投影用画像の投影像の大きさと第2の焦点位置で投影した投影用画像の投影像の大きさとを等しく投影することができることが好ましい。なお、本発明の特性を示すような投影レンズ46の具体的な設計は、公知の技術により設計されるものとする。
制御部41の制御の下でレンズドライバ48は、焦点調節機構54を介して、投影レンズ46のフォーカス制御等を行う。すなわち、オートフォーカス機能を投影装置20が有している場合には、公知のオートフォーカス技術により、制御部41はレンズドライバ48に焦点調節機構54を介してフォーカスレンズ47を移動させる。また、手動でフォーカスレンズ47を移動させる場合には、ユーザにより操作部(不図示)を介して焦点調節機構54を作動させてフォーカスレンズ47が移動させられる。
また、制御部41の制御の下でレンズドライバ48は、振動機構52を介して、投影レンズ46を振動させる。振動機構52は、公知の技術により、投影レンズ46を光軸T方向と平行に振動させる。なお、投影レンズ46を振動させるとは、フォーカスレンズ47のみを振動させることが好ましいが、投影レンズ46が単数で構成されている場合等では投影レンズ46の全体を振動させてもよい。また振動機構52は、焦点調節機構54と一体に設けられていてもよい。
制御部41は、データバス51を介して、光源ドライバ45、素子ドライバ43、レンズドライバ48、投影用画像生成部50、メモリ40に接続されている。制御部41は、例えばCPU(Central Processing Unit)を含む各種の演算部および処理部および記憶部により構成されたものであり、メモリ40から読み出した制御用のプログラムまたはデータを実行することで、投影装置20の全体の動作や処理を統括制御する。
また、制御部41は、振動機構52の振幅および周期を制御する。例えば制御部41は、投影レンズ46の振動の周期を、振動機構52を介して、1周期を0.05秒から0.1秒、好ましくは0.07秒から0.09秒に制御する。
メモリ40は、制御部41が処理を実行するための制御用のプログラムを格納している。
投影用画像生成部50は、光源の光を変調して投影用画像を生成する。すなわち、投影用画像生成部50は、制御部41の制御において、制御部41から入力されたデータ及び情報に基づいて投影用画像の生成を行う。
図2および図3は、投影装置20と凹凸を有する投影対象10を示す図である。
図2は投影対象10と投影装置20との平面図である。投影装置20により投影用画像が投影される面である平面11、平面12、および平面13を有するが、平面11、平面12、および平面13は投影装置20から同じ距離にはない。このように、投影対象10の投影される面が一つの平面で構成されていない場合には、投影対象10は凹凸を有する。なお、投影対象10の投影面は平面に限定されず、曲面等で構成されていてもよい。なお、図に示した場合では、投影レンズ46の光軸Tは平面12にある。
図3は、投影対象10と投影装置20との斜視図である。平面11、平面12、および平面13で構成される凹凸を有する投影対象10には、投影装置20により投影用画像が投影されており、平面11、平面12、および平面13にそれぞれ投影された投影像101、投影像102、および投影像103が示されている。図3に示した場合では、平面12に焦点面が設定されているため、平面11および平面13は焦点深度から外れている。そして、平面11に投影された投影像101および平面13に投影された投影像103は、焦点深度から外れているので、ボケた像となっている。
図4は、図2および図3で示した平面12に焦点面がある場合の投影像に関して、説明する図である。図4(A)は、投影レンズ46と焦点面に関して説明する図であり、図4(B)は、図4(A)で示した焦点面の場合に平面11、平面12、および平面13の投影像を示している。平面12の投影像102は、焦点面が平面12にあるので、ボケていない鮮明な像である。一方、平面11および平面13の投影像101および投影像103は、平面11および平面13が投影レンズ46の焦点深度から外れているためにボケた像となっている。なお投影レンズ46は、図1で説明したように複数枚で構成されているが、単枚のレンズとして簡略化して記載している。また、図4、図5、図6ではボケている投影像を点線で表し、焦点が合っている投影像を実線で表している。
図5は、焦点面が平面11にある場合の投影像に関して説明する図である。なお、図4で既に説明を行った箇所は説明を省略する。平面11に投影される投影像101は、焦点面が平面11にあるので、ボケていない像である。一方、平面12および平面13に投影される投影像101および投影像103は、平面12および平面13が投影レンズ46の焦点深度から外れているためにボケた像となっている。
図6は、焦点面が平面13にある場合の投影像に関して説明する図である。なお、図4で既に説明を行った箇所は説明を省略する。平面13に投影される投影像103は、焦点面が平面13にあるので、ボケていない像である。一方、平面11および平面12に投影される投影像101および投影像102は、平面11および平面12が投影レンズ46の焦点深度から外れているためにボケた像となっている。
図7は、投影レンズ46が振動している場合の投影像に関して説明する図である。投影レンズ46は、制御部41により、振動機構52を介して振動させられる。具体的には、投影レンズ46は、焦点面の位置を平面11、平面12、平面13、と振動して往復移動する。これにより、平面11、平面12、および平面13に投影される像である、投影像101、投影像102、および投影像103は残像効果により、ボケが抑制された画像となる。なお、さらにボケを抑制したい場合には、エッジを過強調した像を投影してもよい。
投影レンズ46の振動は、残像効果が誘起される程度の速さが必要であるが、特に限定されるものではない。例えば制御部41は、投影レンズ46を1周期0.05秒から0.1秒で振動するように振動機構52に投影レンズ46を振動させる。
投影レンズ46の振動の振幅は、投影対象10の凹凸に合わせて決定されればよい。例えば振幅の最大値は、投影レンズ46に最も近い焦点面に合わせるように投影レンズ46を振った場合であり、振幅の最小値は、投影レンズ46に最も遠い焦点面に合わせるように投影レンズ46を振った場合である。なお、図7では、残像効果によりボケが抑制されたように視認される像を点線で表している。
<投影レンズのデフォーカス光学伝達関数>
次に、投影装置20が備える投影レンズ46の特性を示すデフォーカス光学伝達関数(OTF:Optical Transfer Function)に関して説明する。
投影レンズ46は、特定のデフォーカスOTF特性を有する。これにより、投影レンズ46を振動させて残像効果により視認される投影像は、ボケが均一に抑制された像を投影することができる。
具体的には、投影レンズ46の特定周波数におけるデフォーカスOTFは、少なくとも2つ以上の極大値を有する。また、投影レンズ46の特定周波数におけるデフォーカスOTFの2番目に大きい極大値Bが1番目に大きい極大値Aの0.5倍以上である。特定周波数におけるデフォーカスOTFがこのような特性を有することにより、投影レンズ46を振動させた場合に、ボケが均一に抑制された像の投影を実現することができる。
なお、特定周波数は例えば、1/2ナイキスト周波数から1/4ナイキスト周波数の範囲であることが好ましい。投影レンズ46のデフォーカスOTFが、1/2ナイキスト周波数から1/4ナイキスト周波数の範囲において上述した特性を有することにより、高解像でボケが均一に抑制された像の投影を行うことができる。
また投影レンズ46のデフォーカスOTFは、1番目に大きい極大値Aと2番目に大きい極大値Bとの間にある極小値Cの値が以下の式を満たすことが好ましい。投影レンズ46のデフォーカスOTFが以下の(式)の関係式を満たす特性を有することにより、ボケが均一に抑制された像の投影を行うことができる。
(式)極大値A×0.5>極小値C>極大値A×(−0.5)
図8は、投影レンズ46のデフォーカスOTFの特性が上述の(式)の関係式を満たす場合を概念的に示す図である。図8(A)は、1番目に大きい極大値A×0.5=極小値Cの場合の投影レンズ46のデフォーカスOTFの一例を示している。図8(B)は、1番目に大きい極大値A×(−0.5)=極小値Cの場合の投影レンズ46のデフォーカスOTFの一例を示している。投影レンズ46のデフォーカスOTFの特性が上述の(式)の関係式を満たす場合には、投影レンズ46を振動させると均一にボケが抑制された撮影像を得ることができる。
<合成デフォーカス変調伝達関数>
次に合成デフォーカスMTF(Modulation Transfer Function)に関して説明する。投影レンズ46は、合成デフォーカスMTFに基づいて投影用画像を投影対象10に投影する。合成デフォーカスMTFは、投影レンズ46の有する特定周波数のデフォーカスOTFと、振幅における座標での投影レンズ46が滞在する時間とで得られる。合成デフォーカスMTFの焦点深度は、投影対象10の凹凸の深さに合わせられる。
ここで、合成デフォーカスMTFを制御する場合には、(1)投影レンズ46のデフォーカスMTFまたはOTFの最適化、(2)投影レンズ46の振動の速さ(周期)の最適化、(3)投影レンズ46の位置毎のエッジ処理の最適化の手法がある。
しかしながら、(2)の手法では、投影レンズ46を正確に往復させるために速度検出の機能追加等の複雑な機構を投影装置20に追加する必要があり、投影装置20の大型化、高コスト化を招いてしまう。また、(3)の手法では、1フレームごとにエッジ処理の強弱を変化させながら高速に行う必要があるため、信号処理コストがかかってしまう。そこで、上述した(1)の手法で、合成デフォーカスMTFの制御を行う。以下に合成デフォーカスMTFの算出に関して説明する。
先ず、投影レンズ46のデフォーカスOTFを算出する。次に、投影レンズ46が振動させられる場合に各座標において滞在する時間を算出する。その後、投影レンズ46のデフォーカスOTFとレンズが各座標に滞在する時間を畳み込みする。そして、畳み込みで得られた合成デフォーカスOTFの絶対値を求めて合成デフォーカスMTFを得る。
図9は、合成デフォーカスMTFに関して説明する図である。
図9(A)は、投影レンズ46のデフォーカスMTFを示す図である。図示されたデフォーカスMTF151は、二つの極大値はなく極大値(点J(80))が一つである。デフォーカスMTF151において、点H(10)、点I(40)、点J(80)、点K(40)、および点L(10)を有する。
図9(B)は、デフォーカスMTF151を有する通常の投影レンズBを振動させた場合に、3つの状態でのMTFの合成を説明する図である。合成デフォーカスを有する投影レンズBを振幅Dにより振動させて、+D、±0、−Dの三つの状態でのデフォーカスMTFを合成する場合の計算は以下のようになる。
状態(I)(+D)では、各デフォーカスMTFは80、40、および10であり、合成デフォーカスMTFは130/3で≒43となる。状態(II)(±0)では、各デフォーカスMTFは40、80、および40であり、合成デフォーカスMTFは160/3で≒53となる。状態(III)(−D)では、各デフォーカスMTFは10、40、および80であり、合成デフォーカスMTFは130/3で≒43となる。
図9(C)は、合成デフォーカスMTFのグラフを説明する図である。図9(B)では3つの状態に関して合成デフォーカスMTFを算出したが、図9(C)は振幅Dで投影レンズBを振動させた場合の合成デフォーカスMTFを連続的に算出した結果が示されている。なお、投影レンズBは本発明の投影レンズ46の特性を有さない通常の投影レンズであるので、図9(C)で示された合成デフォーカスMTFは均一にボケが抑制されていない。
<投影レンズ>
次に、投影レンズ46の具体例である投影レンズA1の特性を説明する。
図10は、投影レンズ46の具体例である投影レンズA1の特性を示す図である。投影レンズA1を振動させて得られる合成デフォーカスMTFに基づき、撮影用画像を撮影対象に投影すると、ボケが均一に抑制された投影用画像を投影することができる。
図10(A)は、投影レンズA1の縦の球面収差に関して示している。図10(B)は投影レンズA1のデフォーカスOTFを示す。投影レンズA1のデフォーカスOTFは、二つ以上の極大値を有する。また、2番目に大きい極大値は、1番目に大きい極大値の0.5倍以上である(図中の矢印参照)。
図10(C)は投影レンズA1が振動される場合の滞在時間を示し、図10(D)は投影レンズA1が図10(C)の滞在時間で振動させられた場合の合成デフォーカスOTFを示している。合成デフォーカスOTFは、図10(B)に示されたデフォーカスOTFを図10(C)で示された滞在時間で畳み込みして算出される。図10(E)は、投影レンズA1の合成デフォーカスMTFが示されている。合成デフォーカスMTFの0.35値以上の幅は、振幅(0.4mm)の2倍以上であり、さらには、合成デフォーカスMTFの0.5値以上の幅は、振幅(0.4mm)の2倍以上である。
<第1の距離計測の例>
次に、本発明の投影方法に関して、手動で投影レンズ46の振動の振幅を取得する場合について説明する。
図11は、投影装置20を使用して手動で投影対象10までの距離を取得し投影する場合の動作フローを示す図である。
先ず、ユーザは焦点調節機構54を使用して、投影レンズ46のフォーカスレンズ47を移動させ、投影対象10において投影レンズ46に最も近い面(凸部)に、投影レンズ46の焦点面を合わせる(ステップS10)。その後、メモリ40にフォーカスレンズ47の位置を第1の位置として記憶する(ステップS11)。次に、ユーザは焦点調節機構54を使用して、投影レンズ46のフォーカスレンズ47を移動させて、投影対象10において投影レンズ46に最も遠い面(凹部)に、投影レンズ46の焦点面を合わせる(ステップS12)。そして、メモリ40にフォーカスレンズ47の位置を第2の位置として記憶する(ステップS13)。その後制御部41は、メモリ40に記憶された第1の位置および第2の位置に基づいて、振動機構52の振幅をおよび周期を制御する(ステップS14)。例えば制御部41は、振動機構52に投影レンズ46を第1の位置から第2の位置までの間を振動させる。
上記実施形態において、各種の処理を実行する処理部(processing unit)のハードウェア的な構造は、次に示すような各種のプロセッサ(processor)である。各種のプロセッサには、ソフトウェア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路などが含まれる。
1つの処理部は、これら各種のプロセッサのうちの1つで構成されていてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサ(例えば、複数のFPGA、あるいはCPUとFPGAの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアントやサーバなどのコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組合せで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)などに代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサを1つ以上用いて構成される。
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)である。
上述の各構成および機能は、任意のハードウェア、ソフトウェア、或いは両者の組み合わせによって適宜実現可能である。例えば、上述の処理ステップ(処理手順)をコンピュータに実行させるプログラム、そのようなプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体(非一時的記録媒体)、或いはそのようなプログラムをインストール可能なコンピュータに対しても本発明を適用することが可能である。
<他の投影レンズの例>
次に本発明の投影レンズ46の他の例について説明する。
図12は、投影レンズ46の具体例の投影レンズA2の特性を示す図である。
図12(A)は、投影レンズA2の縦の球面収差に関して示している。図12(B)は投影レンズA2のデフォーカスOTFを示す。投影レンズA2のデフォーカスOTFは、二つ以上の極大値を有する。また、2番目に大きい極大値は、1番目に大きい極大値の0.5倍以上である(図中の矢印を参照)。
図12(C)は投影レンズA2が振動される場合の滞在時間を示し、図12(D)は合成デフォーカスOTFを示している。図10(E)は、投影レンズA1の合成デフォーカスMTFが示されている。合成デフォーカスMTFの0.35値以上の幅は、振幅(0.4mm)の2倍以上であり、さらには、合成デフォーカスMTFの0.5値以上の幅は、振幅(0.4mm)の2倍以上である。
図13は、投影レンズ46の具体例の投影レンズA3の特性を示す図である。
図13(A)は、投影レンズA3の縦の球面収差に関して示している。図13(B)は投影レンズA3のデフォーカスOTFを示す。投影レンズA3のデフォーカスOTFは、二つ以上の極大値を有する。また、2番目に大きい極大値は、1番目に大きい極大値の0.5倍以上である(図中の矢印を参照)。
図13(C)は投影レンズA3が振動される場合の滞在時間を示し、図13(D)は合成デフォーカスOTFを示している。図13(E)は、投影レンズA3の合成デフォーカスMTFが示されている。合成デフォーカスMTFの0.35値以上の幅は、振幅(0.4mm)の2倍以上であり、さらには、合成デフォーカスMTFの0.5値以上の幅は、振幅(0.4mm)の2倍以上である。
<比較例>
次に、本発明の投影レンズ46には適さない投影レンズに関して説明する。
図14は、比較例の投影レンズB1の特性を示す図である。投影レンズB1を振動させて得られる合成デフォーカスMTFで、撮影用画像を撮影対象に投影しても、ボケが均一に抑制された投影用画像を投影することはできない。
図14(A)は、投影レンズB1の縦の球面収差に関して示している。球面収差の値は、上述した投影レンズA1から投影レンズA3と比較して良好である。しかしながら、投影レンズB1を振動させて、残像効果によりボケを抑制する場合には、均一にボケが抑制されたものとはならない。
図14(B)は投影レンズB1のデフォーカスOTFを示す。投影レンズB1のデフォーカスOTFは、二つ以上の極大値を有する。しかし、2番目に大きい極大値は、1番目に大きい極大値の0.5倍未満である。
図14(C)は投影レンズB1が振動される場合の滞在時間を示し、図14(D)は投影レンズB1が図14(C)の滞在時間で振動させられた場合の合成デフォーカスOTFを示している。合成デフォーカスOTFは、図14(B)に示されたデフォーカスOTFを図14(C)で示された滞在時間で畳み込みして算出される。図14(E)は、投影レンズB1の合成デフォーカスMTFが示されている。合成デフォーカスMTFは、デフォーカスの0.4および−0.4付近では急激に良くなっている。したがって、上述の合成デフォーカスMTFに基づいて、投影用画像を投影してもボケが均一に抑制された投影像は得られない。
図15は、比較例の投影レンズB2の特性を示す図である。投影レンズB2を振動させて得られる合成デフォーカスMTFで、撮影用画像を撮影対象に投影することにより、ボケが均一に抑制された投影用画像を投影することができる。
図15(A)は、投影レンズB2の縦の球面収差に関して示している。球面収差の値は、上述した投影レンズB2から投影レンズA3と比較して良好である。しかしながら、投影レンズB2を振動させて、残像効果によりボケを抑制する場合には、均一にボケが抑制されたものとはならない。
図15(B)は投影レンズB2のデフォーカスOTFを示す。投影レンズB2のデフォーカスOTFは、二つ以上の極大値を有する。しかし、2番目に大きい極大値は、1番目に大きい極大値の0.5倍未満である。
図15(C)は投影レンズB2が振動される場合の滞在時間を示し、図15(D)は投影レンズB2が図15(C)の滞在時間で振動させられた場合の合成デフォーカスOTFを示している。合成デフォーカスOTFは、図15(B)に示されたデフォーカスOTFを図15(C)で示された滞在時間で畳み込みして算出される。図15(E)は、投影レンズB2の合成デフォーカスMTFが示されている。合成デフォーカスMTFは、デフォーカスの0.4および−0.4付近では急激に良くなっている。したがって、上述の合成デフォーカスMTFに基づいて、投影用画像を投影してもボケが均一に抑制された投影像は得られない。
<第2の距離計測の例>
次に、本発明の投影方法に関して、自動で投影レンズ46の振動の振幅を取得する場合について説明する。自動で振動の振幅を取得する場合には、投影装置20は距離計測部を備える。例えば距離計測部は、距離計測機能を有するカメラで構成される。また、カメラの撮影レンズは、投影レンズ46で構成されるか、または投影レンズ46と同軸で構成されることが好ましい。
図16は、投影装置20を使用して自動で投影対象10までの距離を取得し投影する場合の動作フローを示す図である。
先ず、投影装置20により、投影対象10にピント認識用のチャートを投影する(ステップS20)。すなわち、投影装置20は、投影用画像生成部50によりピント認識用のチャート(例えば白黒の縞模様の画像)を生成し、表示用光学素子42を介して、投影対象10にピント認識用のチャートを投影する。その後、投影レンズ46のフォーカスレンズ47を全可動範囲で作動させ(フォーカスレンズ47を全可動範囲で走査させる)、そして、全ての焦点位置における画像を撮影し取得する(ステップS21)。例えば、凹凸を有する投影対象10において、凹部、凸部で焦点が合った場合に画像が取得される。そして画像が取得されると、取得された画像にフォーカスレンズ47の位置が記憶される。
そして、取得した複数の画像から、最も投影レンズ46と投影対象10との距離が短い場合の画像、および、最も投影レンズ46と投影対象10との距離が長い場合の画像を抽出する(ステップS22)。そして、投影レンズ46と投影対象10との距離が最も短い場合の画像、および、投影レンズ46と投影対象10との距離が最も長い場合の画像でのフォーカスレンズ47の位置をメモリ40に記憶する(ステップS23)。その後、制御部41は、メモリ40に記憶されたフォーカスレンズ47の位置に基づいて、振動機構52の振幅および周期を制御する(ステップS24)。例えば制御部は、投影レンズ46と投影対象10の凹部との距離、および投影レンズ46と凸部との距離に基づいて、振動機構52の振幅を決定する。
以上で本発明の例に関して説明してきたが、本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
10 投影対象
11、12、13 平面
20 投影装置
40 メモリ
41 制御部
42 表示用光学素子
43 素子ドライバ
44 LED光源
45 光源ドライバ
46 投影レンズ
47 フォーカスレンズ
48 レンズドライバ
50 投影用画像生成部
51 データバス
52 振動機構
54 焦点調節機構
101、102、103 投影像

Claims (13)

  1. 光源と、
    前記光源の光を変調して投影用画像を生成する投影用画像生成部と、
    前記投影用画像生成部により生成された前記投影用画像を凹凸を有する投影対象に投影する投影レンズであって、特定周波数のデフォーカス光学伝達関数が2つ以上の極大値を有し、2番目に大きい極大値が1番目に大きい極大値の0.5倍以上である投影レンズと、
    前記投影レンズを光軸方向に振動させる振動機構と、
    前記振動機構の振幅および周期を制御する制御部と、
    を備え、
    前記投影レンズは、前記投影レンズの有する前記特定周波数のデフォーカス光学伝達関数と、前記振幅における座標での前記投影レンズが滞在する時間とにより得られる合成デフォーカス変調伝達関数に基づき、前記投影用画像を投影し、
    前記合成デフォーカス変調伝達関数の焦点深度は、前記投影対象の凹凸の深さに合わせられた投影装置。
  2. 前記合成デフォーカス変調伝達関数の0.35値以上の幅は、前記振幅の2倍以上である請求項1に記載の投影装置。
  3. 前記合成デフォーカス変調伝達関数の0.5値以上の幅は、前記振幅の2倍以上である請求項1に記載の投影装置。
  4. 前記1番目に大きい極大値と前記2番目に大きい極大値との間にある極小値は、以下の式で表される値を有する請求項1から3のいずれか1項に記載の投影装置。
    (式)極大値A×0.5>極小値C>極大値A×(−0.5)
    ただし、前記1番目に大きい極大値を極大値Aとし、前記1番目に大きい極大値と前記2番目に大きい極大値との間にある極小値を極小値Cとする
  5. 前記特定周波数は、1/2ナイキスト周波数から1/4ナイキスト周波数の範囲である請求項1から4のいずれか1項に記載の投影装置。
  6. 前記制御部は、1周期を0.05秒から0.1秒に制御する請求項1から5のいずれか1項に記載の投影装置。
  7. 前記投影レンズは、第1の焦点位置で投影した前記投影用画像の投影像の大きさと第2の焦点位置で投影した前記投影用画像の投影像の大きさが等しい請求項1から6のいずれか1項に記載の投影装置。
  8. 前記投影レンズと前記投影対象との距離を計測する距離計測部を備え、
    前記制御部は、前記距離計測部により計測された前記距離に基づいて、前記振動機構を制御する請求項1から7のいずれか1項に記載の投影装置。
  9. 前記制御部は、前記距離計測部により計測された前記距離に基づいて、前記振動機構の前記振幅を決定する請求項8に記載の投影装置。
  10. 前記距離計測部は、前記投影レンズと前記投影対象の前記凹部との距離、および投影レンズと前記凸部との距離を計測し、
    前記制御部は、前記投影レンズと前記投影対象の前記凹部との距離、および投影レンズと前記凸部との距離に基づいて、前記振動機構の前記振幅を決定する請求項9に記載の投影装置。
  11. 前記距離計測部は、距離計測機能を有するカメラで構成される請求項8から10のいずれか1項に記載の投影装置。
  12. 前記距離計測機能を有するカメラの撮影レンズは、前記投影レンズ、または前記投影レンズと同軸である請求項11に記載の投影装置。
  13. 光源と、前記光源の光を変調して投影用画像を生成する投影用画像生成部と、前記投影用画像生成部で生成された前記投影用画像を凹凸を有する投影対象に投影する投影レンズであって、特定周波数のデフォーカス光学伝達関数が2つ以上の極大値を有し、2番目に大きい極大値が1番目に大きい極大値の0.5倍以上である投影レンズと、前記投影レンズを光軸方向に振動させる振動機構と、を備える投影装置の投影方法であって、
    前記振動機構の振幅および周期を制御するステップ、
    を含み、
    前記投影レンズは、前記投影レンズの有する前記特定周波数のデフォーカス光学伝達関数と、前記振幅における座標での前記投影レンズが滞在する時間とで得られる合成デフォーカス変調伝達関数に基づき、前記投影用画像を投影し、
    前記合成デフォーカス変調伝達関数の焦点深度は、前記投影対象の凹凸の深さに合わせられた投影方法。
JP2019544396A 2017-09-29 2018-08-10 投影装置および投影方法 Active JP6913173B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017190538 2017-09-29
JP2017190538 2017-09-29
PCT/JP2018/030127 WO2019064968A1 (ja) 2017-09-29 2018-08-10 投影装置および投影方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019064968A1 JPWO2019064968A1 (ja) 2020-11-26
JP6913173B2 true JP6913173B2 (ja) 2021-08-04

Family

ID=65901346

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019544396A Active JP6913173B2 (ja) 2017-09-29 2018-08-10 投影装置および投影方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US11061312B2 (ja)
JP (1) JP6913173B2 (ja)
CN (1) CN111095100B (ja)
WO (1) WO2019064968A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021049548A1 (ja) * 2019-09-09 2021-03-18 国立大学法人 東京大学 プロジェクタの制御装置、プロジェクタ、投影システム、投影方法及びプログラム
CN113660407B (zh) * 2020-04-28 2023-11-17 合肥美亚光电技术股份有限公司 成像设备、成像设备的控制方法及存储介质
DE102021211052A1 (de) * 2021-09-30 2023-03-30 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung eingetragener Verein Einstellbare projektionsvorrichtung

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6445512B1 (en) * 1998-06-24 2002-09-03 U.S. Precision Lens Incorporated Projection television lens systems having improved modulation transfer functions
JP5033802B2 (ja) * 2005-09-19 2012-09-26 オムニビジョン テクノロジーズ, インコーポレイテッド タスク型画像化システム
US9122946B2 (en) 2006-01-24 2015-09-01 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Systems, methods, and media for capturing scene images and depth geometry and generating a compensation image
JP4973009B2 (ja) 2006-05-29 2012-07-11 セイコーエプソン株式会社 プロジェクタ及び画像投写方法
JP5746712B2 (ja) * 2010-01-05 2015-07-08 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ 画像投影装置及び方法
CN203732876U (zh) * 2014-03-11 2014-07-23 刘飞 一种用于立体投影的光学系统
KR20150115455A (ko) * 2014-04-04 2015-10-14 삼성전자주식회사 휴대단말기의 프로젝터 초점 제어 방법 및 장치
JP2016080954A (ja) * 2014-10-21 2016-05-16 コニカミノルタ株式会社 投影光学系及び投影装置
JP2016149618A (ja) * 2015-02-12 2016-08-18 株式会社フローベル 画像投影システム、プロジェクタ、およびプログラム
CN106324959B (zh) * 2015-07-01 2018-08-21 中强光电股份有限公司 振荡透镜模块及投影装置
WO2017134781A1 (ja) * 2016-02-03 2017-08-10 Necディスプレイソリューションズ株式会社 プロジェクター及びフォーカス調整方法
CN206400247U (zh) * 2016-12-26 2017-08-11 上海理湃光晶技术有限公司 一种cf‑lcos照明光学系统

Also Published As

Publication number Publication date
US20200201159A1 (en) 2020-06-25
JPWO2019064968A1 (ja) 2020-11-26
US11061312B2 (en) 2021-07-13
CN111095100A (zh) 2020-05-01
WO2019064968A1 (ja) 2019-04-04
CN111095100B (zh) 2021-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4495041B2 (ja) ピンホール投影により表示面上のレーザポイントと関連付けられるプロジェクタ画素を求める方法
US10672349B2 (en) Device for project an image
JP6913173B2 (ja) 投影装置および投影方法
JP4877430B2 (ja) マルチプロジェクションディスプレイシステム及び画面形成方法
WO2017206497A1 (zh) 投影图像校正方法和超短焦投影设备
JP4709571B2 (ja) 視覚情報処理システム及びその視覚情報処理方法
JP2000316120A (ja) 全焦点撮像装置
WO2012031983A1 (en) A device for projecting an image
US9291750B2 (en) Calibration method and apparatus for optical imaging lens system with double optical paths
JP7223837B2 (ja) 画像処理装置、投影システム、画像処理方法、及び画像処理プログラム
US10992929B2 (en) Projection system and projection method thereof
JP6809477B2 (ja) 投射型表示装置および画像補正方法
JP2008294545A (ja) 投射型映像表示装置及び投射型映像表示システム
WO2016194191A1 (ja) 投射型映像表示装置および映像表示方法
US20220132080A1 (en) Control device, projection system, control method, and control program
US10326967B2 (en) Control of light spreading with blurring element in projector systems
US20210377501A1 (en) Projection system and self-adaptive adjustment method thereof
JP5309828B2 (ja) プロジェクタ
JP4913356B2 (ja) 視覚情報処理装置及びその視覚情報処理方法
JP5309827B2 (ja) プロジェクタ
WO2021019898A1 (ja) 制御装置、投影装置、制御方法、及び制御プログラム
JP7491657B2 (ja) 撮像システム、撮像制御方法、及びプログラム
CN116668655A (zh) 投影画面亮度调整方法、装置、介质以及投影设备
JP2015201812A (ja) 画像処理方法、プログラムおよび撮像装置
JP2012231323A (ja) プロジェクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200513

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210630

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210709

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6913173

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150