JP5033802B2 - タスク型画像化システム - Google Patents

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Description

(関連出願の参照)
本出願は、2005年9月19日出願の米国仮特許出願第60/718,552号(名称「Iris Recoginition at a Large Standoff Distance」)および2006年3月6日出願の米国仮特許出願第60/779,712号(名称「Zoom Lens Systems with Wavefront Coding」)に対する優先権の利益を主張する。本出願はまた、2005年9月13日出願の共有に係る同時係属の米国仮特許出願第11/225,753号(名称「Iris Image Capture Devices and Associated Systems」)一部継続出願であり、該出願は、2004年9月13日に出願された米国仮特許出願第60/609,445号(名称「Iris Recognition Security for Camera Phones, Digital Cameras, and Personal Digital Assistants」)に対する優先権を主張する。本出願はまた、2004年12月1日に出願された米国特許出願第11/000,819号(名称「System and Method for Optimizing Optical Imaging System Designs」)の一部継続出願であり、該出願は、2003年12月1日に出願された米国仮特許出願第60/526,216号(名称「Designing Optical Imaging Systems with Wavefront Coding Elements」)に対する優先権を主張する。前述の特許出願のそれぞれは、本明細書において、それら全体が参照によって明白に援用される。
2004年3月25日出願の米国特許出願第10/810,446号(名称「Mecanically−Adjustable Optical Phase Filters for Modifying Depth of Field, Aberration−Tolerance, Anti−Aliasing in Optical Systems」)、および2006年3月20日に出願されたPCT特許出願PCT/US06/09958(名称「Imaging Systems with Pixelated Spatial Light Modulators」)は、それら全体が本明細書において参照によって明白に援用される。
以下の米国特許は、それら全体が本明細書において参照によって明白に援用される。上記特許とは、Cathey他に対する米国特許第5,748,371号(名称「Extended Depth of Field Optical Systems」);Dowski,Jr.他に対する同第6,525,302号(名称「Wavefront Coding Phase Contrast Imaging Systems」);Dowski,Jr.に対する同第6,842,297号(名称「Combined Wavefront Coding and Amplitude Contrast Imaging Systems」);Dowski,Jr.に対する同第6,911,628号(名称「Wavefront Coding Optics」);Dowski,Jr.他に対する同第6,940,649号(名称「Wavefront Coding Zoom Lens Imaging Systems」);;Dowski,Jr.に対する同第6,940,649号(名称「Wavefront Coded Imaging Systems」)である。
(米国政府の権利)
本明細書において開示される実施形態の一部は、Army Research OfficeによってWake Forest大学に対して与えられた奨学金番号DAAD19−00−1−0540の契約の下で、政府援助によってなされた。合衆国政府は本明細書において一定の権利を有する。
タスク型画像化システムの1つの目標は、1つ以上の信号処理タスクのためにタスク特有の情報または画像データを提供することとすることができる。そのようなタスクは、生体虹彩認識、生体顔認識、アクセス制御用の生体認識、脅威識別用の生体認識、バーコード読取、組み立てラインにおける品質管理用の画像化、光学式文字認識、生体画像化、物体検出用の自動車用画像化、および自動アセンブリ中の物体の登録用の基準マーク認識を含むことができる。上記の生体認識タスクは、例えば、セキュリティまたはアクセス目的でタスク型画像化システムによって実行することができる。例として、そのようなタスク型画像化システムの光学およびデジタル部分が、十分に詳細であり、十分に高い信号対雑音比(「SNR」)を有する画像データを提供すると、生体虹彩認識は、人物同定に非常に高い精度を提供することが可能である。
タスク型画像化の性能は、タスク完了の成功に必要とされる画像データのSNRに直接関連することが知られている。言い換えれば、SNRは、画像化システムの特性に関連する。システム性能に影響する特性は、球面およびその他の収差、脱焦点、倍率の変動、被写界深度、色収差、位置合わせ許容差、動的振動、および温度変化を含む。これらの特性により該システムは、回折限界システムのものよりも小さいタスク特有のSNRを有する可能性がある。
従来技術において説明されるあるシステムは、小さい絞りを使用して短距離で虹彩認識を行う。例えば、非特許文献1を参照のこと。しかし、そのようなシステムは短い孤立距離には有効である一方で、低信号レベル(つまり低SNR)および比較的低い解像度をもたらす、小さいレンズ口径を使用することができ、そのようなシステムはより長い孤立距離には適さない場合がある。
R.Plemmonsら、「Computational imaging systems for iris recognition」、2004年8月,Proc.SPIE
一実施形態において、あるタスクにおいて使用するためのシーンのデータを取得するためのタスク型画像化システムは、(a)該シーンからの電磁エネルギの波面を空間周波数の範囲にわたって中間像に画像化し、(b)波面の位相を修正し、(c)中間像を検出し、(d)空間周波数の範囲にわたって画像データを生成するための画像データ収集装置を含む。タスク型画像化システムは、画像データを処理し、タスクを行うための画像データ処理装置も含む。画像データ収集および画像データ処理装置は、タスク型画像化システムの信号対雑音比(SNR)が、空間周波数の範囲にわたる波面の位相修正のないタスク型画像化システムのSNRよりも大きくなるように、協働する。
別の実施形態では、あるタスクにおいて使用するためのシーンのデータを取得するためのタスク型画像化システムは、(a)該シーンからの電磁エネルギの波面を中間像に画像化し、(b)波面の位相を修正するための少なくとも1つの光学素子と、中間像を検出するため、および空間周波数の範囲にわたって画像データを生成するための検出器を含む。光学素子は、タスク型画像化システムのSNRが、空間周波数の範囲にわたる波面の位相修正のないタスク型画像化システムのSNRよりも大きくなるように、第1検出器と協働するために構成される。一実施形態において、タスクは、生体虹彩認識、生体顔認識、アクセス制御用の生体認識、脅威識別用の生体認識、バーコード読取、組み立てラインにおける品質管理用の画像化、光学式文字認識、生体画像化、および物体検出用の自動車用画像化のうちの少なくとも1つとして選択される。
さらなる実施形態では、タスク型画像化システムの検出器によって撮影されるシーンの出力画像を生成する方法が開示される。検出器は、複数のピクセルと、物体距離の範囲内で所与の物体距離に位置付けられる少なくとも1つの物体を含むシーンとを含み、物体距離は、物体とタスク型画像化システムとの間の距離として画定される。該方法は、空間周波数の範囲にわたってシーンの高解像度画像を撮影するステップと、高解像度画像をシーンの画像スペクトルに変換するステップと、物体距離の範囲にわたってタスク型画像化システムの脱焦点化光学的伝達関数(OTF)を決定するステップと、検出器の複数のピクセルにわたってピクセル変調伝達関数(MTF)を決定するステップとを含む。該方法は、シーンの修正画像スペクトルを生成するようにOTFおよびMTFにより画像スペクトルを乗算するステップと、修正画像スペクトルをシーンの修正画像に変換するステップと、修正画像から出力画像を生成するステップとをさらに含む。
なおも別の実施形態では、タスク型画像化システムを使用のための方法は、シーンからの電磁エネルギをタスク型画像化システムの中間像に画像化するステップと、電磁エネルギの波面の位相を修正するステップと、中間像を検出するステップと、タスク型画像化システムのSNRが、空間周波数の範囲にわたる位相を修正するステップのないタスク型画像化システムのSNRよりも大きくなるように、中間像に基づいて、空間周波数の範囲にわたって画像データを生成するステップとを含む。
さらに別の実施形態では、物体距離の範囲にわたってタスクにおいて使用するためのシーンのデータを取得するためのタスク型画像化システムを最適化するための方法が、開示される。該シーンは、物体距離の範囲内に位置付けられる少なくとも1つの物体を含み、物体距離は、物体とタスク型画像化システムとの間の距離として画定される。該方法は、1)タスク型画像化システムの標的SNRを決定するステップと、2)一組の瞳孔関数パラメータおよびメリット関数を指定するステップと、3)そのように指定されるメリット関数に基づいて新しい一組の瞳孔関数パラメータを生成するステップと、4)物体距離の範囲にわたってSNRを決定するステップと、5)SNRを標的SNRと比較するステップと、6)SNRが標的SNRと少なくとも値が等しくなるまで、ステップ2)〜5)を繰り返すステップと、を含む。
さらなる実施形態では、タスクにおいて使用するためのシーンのデータを取得するためのタスク型画像化システムの改良が開示される。タスク型画像化システムは、シーンからの電磁エネルギの波面を中間像に画像化するための少なくとも1つの光学素子と、中間像を検出するため、および空間周波数の範囲にわたって画像データを生成するための検出器を含む。該改良は、タスク型画像化システムのSNRが、位相修正素子のないタスク型画像化システムのSNRよりも大きくなるように、波面の位相を修正するための位相修正素子を含む。
本発明は、下記で簡潔に説明される図面と関連させて記載される下記の詳細な説明を参照することにより、理解することができる。
波面コーディング(「WFC」)は、脱焦点を含む光学収差の範囲にわたって高画質画像化を可能にし、例えば、WFCは、画像化システムが、孤立距離の広い範囲にわたって焦点が合っている画像を提供することを、可能にすることができる。WFCおよび手持ち式装置と虹彩との間の短い距離での生体虹彩認識の1つの組み合わせは、米国州特許出願第60/609,445号、および米国特許出願第11/225,753号に開示されている。
波面コーディングおよびあるコンピュータによる画像化方法などの関連方法は、球面および高次収差、脱焦点、倍率、被写界深度、色収差、位置合わせ許容差、動的振動、および温度変化などのシステム特性のある効果を軽減することができる。WFCでは、画像化システムの瞳孔関数は、これらの特性の変動の広い範囲にわたって画像を撮影するシステムの能力を維持する方法で、修正される。さらに、WFCは視覚的に容認できる(例えば、人間の閲覧者に)画像を供給する一方で、特定の信号処理タスクで使用される画像データを提供することができる。
例示的明確さの目的で、図面内のある素子は拡大縮小するよう描かれない場合があることは留意されたい。
図1は、タスク型画像化システムを使用することができる、セキュリティシーン100を示す。本開示の範囲内で、画像化システムは、カメラ、カメラのシステム、1つ以上のカメラおよび制御器、関連光学素子(レンズなど)を備えたカメラ、および/またはタスク型画像化用途に必要とされるプロセッサ(例えば、任意でソフトウェアを備えて構成される、プロセッサまたはコンピュータ)の任意の組み合わせとして理解することができる。セキュリティシーン100内では、対象160が、方向150(矢印で示される)から制御されたアクセスポイント(例えばドア)110に近づいている。対象160は、壁115内に画定される3つの区域140、130および120を通って、アクセスポイント110に到達しなければならない。各区域120、130および140内には、区域120内の画像データ収集装置125、区域130内の画像データ収集装置135、および区域140内の画像データ収集装置145などの1つ以上の画像化システムを設置することができる。各画像データ収集装置は、単一または複数の機能を実施することができ、あるいは、全ての画像化システムは同じ機能を実施することができる。画像データ収集装置のそれぞれ1つは、シーンからの電磁エネルギの波面を中間像に画像化し、波面の位相を修正し、中間像を検出し、関心空間周波数の範囲にわたって画像データを生成する。全ての画像化システムが実施することができる例示的な機能は、対象160を生体測定的に識別することである。そのような生体認証は、虹彩認識および/または顔認識を含むことができる。また、任意で、対象160は、テキストまたはバーコード認識によって識別することができるバッジまたは別の品目(図示せず)を携行することができる。セキュリティシーン100および画像データ収集装置125、135および145は以降、特定種類の電磁エネルギ高感度センサ(赤外線(IR)、遠赤外線(LWIR)、三原色可視光線(RGB)などであるが、それらに限定されない)に関して論じられるが、画像データ収集装置によって使用される電磁スペクトルの実際の波長は変わる場合があることが、当業者によって理解されることができる。例えば、概してIRシステムに指定されている画像データ収集装置は、可視光線、近赤外線(NIR)、中赤外線(MWIR)、またはLWIRに対応することができる。また、画像化システムも、行われるタスクの要求に応じて、狭いまたは広い波長域を使用するよう指定することができる。画像化電磁エネルギが波長帯を含む場合、画像データ収集装置125、135および145のそれぞれの1つは、画像化および波長帯の様々な部分における位相の修正に適した画像化および波面コーディング光学系を含むことができる。
対象160が区域140内にいて、画像データ収集装置125に観察されている場合など、対象160が画像化システムから遠い場合、対象160は、その画像化システムの遠視野内にいると言われる。遠視野内では、対象160は、画像データ収集装置の虹彩から十分に離れているので、画像データ収集装置125によって撮影される対象160の画像は、波面収差エラーがほとんどなく、そのような場合、波面コーディングは、被写界深度を拡張するために必要とされなくてもよい。しかし、波面コーディングは、高倍率で画像データ収集装置を操作することによって潜在的に起こる収差を矯正するために、なおも画像データ収集装置に組み込むことができる。例えば、タスク型画像化システムにおける画像収差のうちの1つ以上が、変調素子のないタスクに基づいた画像化システムと比較して軽減されるように、波面の位相を修正するための変調素子(つまり波面コーディング)は、画像データ収集装置に組み込むことができる。矯正されない場合、そのような収差は、タスクの完了の成功に必要とされる関心空間周波数のSNRを低下させる場合がある。場合によっては、セキュリティシーン100のより広い画像化領域からの対象160の認識のために、高倍率(つまりズーム)が領域(例えば、目または顔)を選択することが必要とされてもよい。
近距離では、対象160の画像内の被写界深度は、波面収差エラーに非常に敏感となり、認識に必要とされる関心空間周波数において、良好な被写界深度およびSNRを達成するために、WFCの使用によって恩恵を受けることができる。そのような状況の例は、対象160が、セキュリティシーン100における画像データ収集装置135などの、画像データ収集装置の2から4メートル以内を通過する場合である。この場合、対象160を生体認証的に識別するために、画像データ収集装置135が、移動標的を追跡して倍率および被写界深度を自動的に調節し、認識に必要とされる関心空間周波数のSNRを維持することが必要とされてもよい。
対象160と画像データ収集装置(例えば、画像化システム125、135および145のうちの1つ)との間の中距離において、近距離に対するよりも広い被写界深度および低い必要倍率があってもよい。これらの中距離は、認識のための関心空間周波数の必要SNRを維持するように波面コーディングの中等度を必要とすることができる。画像化システム145、135および125は、逐次的にまたは並行して協働し、顔または目を追跡、分離し、そして対象160を生体認証的に識別することができる。その後、アクセスポイント110は、1つ以上の画像化システム145、135および125による肯定的な生体認識に自動的に対応し、対象160によるアクセスを許可することができる。あるいは、アクセスポイント110は、脅威となるような対象160の肯定的生体認識に基づいて、アクセスを拒否することができる。
図2は、協調的で多機能性の、タスク型画像化システムを示すセキュリティシーン200を示す。多重チャネルの多光学画像化システム210および220は、セキュリティシーン200による対象260のプレビューおよび斜位像を提供することができる。画像化システム210および220は、例えば、RGBおよびCMY撮像装置などのカラー可視電磁エネルギ画像化装置とすることができる。画像化システム210および220によって提供されるプレビュー情報は、有線(または無線)経路290によって、集中データベース、通信および制御システム270へ通信することができる。制御システム270は、他のシステム(図示せず)への接続のための無線通信設備280を含むことができる。220などの画像化システムの代わりに、またはそれに加えて、制御システム270はアクセスを直接制御することができ、対象の時間が刻印された記録などのアクセスの記録を保持することができる。また、これらの制御システムおよび/または画像化システムは、アクセスの記録および人間が閲覧可能な画像などの情報を格納するためのデータ記憶装置を含む一方で、同時に認識データまたはその他の出力を提供することができる。
プレビュー情報は、アクセス制御イベント用の取り調べシステムを準備するために使用することができる。プレビュー情報は、対象260が物理的に位置付けられているが生体認証的に認識されていない、低解像度画像などのデータを含むことができるが、それに限定されない。プレビュー情報は、例えば、画像化システム210または220から、生体認識などのさらなる取り調べのための画像化システム230、240および250を含む多光学画像化システムアセンブリ245へ転送することができる。画像化システム230は、例えば、専門タスクを行うよう自動制御することができる(例えば、経路290を介して内部で通信する)画像化システムアセンブリ245の一部を形成する、多重チャネル画像化システムとすることができる。該タスクの一部として、画像化システム230、240および250は、経路290を介して互いへ、および/または互いから、画像データを転送することができる。画像化システム230は、例えば、可視RGBおよびLWIRなどの2つの別の電磁エネルギ波長域に対する光学系を含むことができる。画像化システムアセンブリ245は、IR(画像化システム240に対応する)およびグレースケール(画像化システム250に対応する)において動作するセンサを含むこともできる。
図3は、協調的で多機能性の、タスク型画像化システム310、320および330の非永久設置を示すセキュリティシーン300を示す。RGB画像化ステム310、CMY画像化システム320およびIR画像化システム330は、協働して対象360を生体認証的に識別することができる。例示的実施形態において、画像化システム310および320がプレビュー情報を提供する一方で、画像化システム330は虹彩認識を行う。有線(または無線)経路390は、画像化システム310、320および330に対する相互接続性を提供する。無線通信設備380は、該画像化システムを他のシステムに接続する。画像化システム310、320および330、経路390、および通信設備380によって形成されるような、無線、携帯用、多重チャンネル、多光学システムが、例えば一時的セキュリティなどの用途において、使用することができる。
図4は、手持ち式で多機能性の、タスク型画像化システム410および420を含むセキュリティシーン400の概略図である。画像化システム410および420は、対象460を視認するように位置付けられる。画像化システム410は、例えば、低価格(例えば、使い捨てと考えられるのに十分に低い価格)用の手持ち式の携帯用単一チャネルユニットとすることができ、不安定な防犯設備に適用することができる。また、画像化システム410は、無線通信構造480を介した無線通信を許可することもできる。画像化システム420は、無線通信構造480による認識および記録用途のための、手持ち式の携帯型多重チャネル装置とすることができる。画像化システム410および420は、軽量、高耐久性、および使用および保存条件中の極端な温度に耐えるよう設計することができる。
図5〜15と関連して、このすぐ後に論じられるのは、本開示に従ったタスク型画像化の複数の用途である。虹彩認識についての例示的なタスク型画像化用途は、図5および16〜39と関連して詳細に論じられる。虹彩認識に関して、本書で下記に論じられる方法、手順および装置は、図5〜15と関連して論じられるものなどの、その他のタスク型画像化システムの設計、最適化および使用、つまり、生体顔認識、アクセス制御用の生体認識、脅威識別用の生体認識、バーコード読取、組み立てラインにおける品質管理用の画像化、光学式文字認識、生体画像化、および物体検出用の自動車用画像化に適合させることができる。
タスク型生体認証画像化の例として、人の目500の一部の説明図である、図5に注意が向けられる。人の目500は、瞳孔領域510、虹彩領域520、毛様筋領域530および脈絡膜領域540を含む。虹彩領域520は、人によって独特であることが知られており、高度の精度で個人を識別するために使用することができる。虹彩領域520は、波面コーディングを使用して選択的に増強することができる、生体認識に対する関心空間周波数を有する構成を含む。
タスク型生体画像化の別の例として、図6は、人の顔600の一部の説明図を示す。人の顔は、一卵性双生児間でも、生体識別に使用することができる際立った特徴を有する場合がある。頭の幅610、目の間隔620、目の幅630、鼻の幅640、および口の幅650などの特徴は、本開示の詳細を使用して選択的に増強することができる特定空間周波数を提供することができる。顔認識の主題の近年の調査は、W.Zhaoら、「Face Recognition:A Literature Survey」、ACMコンピューティング調査、第35巻、第4号、2003年12月、ページ399〜458、およびY.Zanaら、「Face Recognition Based on Polar Frequency Features」、応用認知についてのACMトランザクション、第3巻、第1号、2006年1月、によって提供される。
生体認証画像化に加えて、その他のタスク型画像化の問題は、特定空間周波数を増強するための波面コーディングを含む画像化システムによって恩恵を受けることができる。そのようなタスク型画像化の問題の例は、バーコード読み取りである。1Dおよび2D両方のバーコードは、明確な周期性、すなわち特定空間周波数を有するパターン化された構成を有する。図7は、波面コーディングを伴う、および伴わない、画像化システムにより撮影される画像を比較する2Dバーコードの一連の画像を示す。画像710〜714は、波面コーディングのない画像化システムより収集された。画像720〜724は、波面コーディングを採用するシステムより収集された。波面コーディングを含む画像化システムによって撮影された画像は、有意に少ないぼやけ、すなわち最良焦点からの距離のより広い範囲にわたる識別のための関心空間周波数の保持を示す。
なおも図7を参照して、人以外の対象を論じる場合、「孤立距離」などの用語の代わりに、「最良焦点からの距離」などの用語を採用することが一般的である。用語の違いは、「孤立距離」は絶対距離であり、「最良焦点からの距離」は相対距離であるように、理解することができる。つまり、人以外の対象に対する同等の孤立距離は、最良焦点距離に最良焦点(以上の/以内の)距離を加える/引くことによって、決定することができる。画像710および720は、最良焦点距離において収集された。画像711および721は、最良焦点距離を1cm越えた距離において収集された。画像712および722は、最良焦点距離を2cm越えた距離において収集された。画像713および723は、最良焦点距離を3cm越えた距離において収集された。画像714および724は、最良焦点距離を4cm越えた距離において収集された。画像720〜724は、波面コーディングのない画像化システムにより撮影された画像710〜714と比較して、有意に少ないぼやけ、すなわち最良焦点からの距離の範囲にわたる識別のための関心空間周波数の保持を示す。
図8および9は、同じ一連の画像の2つのバージョンを示す。図8内の一組の画像800は階調画像であり、図9内の一組の画像900は二値画像である。これらの画像を比較するステップは、人の視覚と光学式文字認識との間のコントラストを示す。人の視覚は、色およびグレースケールを区別する。光学式文字認識(「OCR」)については、画像は二値白黒画像に加工される。バーコードのように、印刷されたテキストは、フォント、フォントサイズ、および書式に関連する特定空間周波数を有する。画像810〜812および910〜912は、波面コーディングのない画像化システムを使用して収集された。画像820〜822および920〜922は、波面コーディングを採用する画像化システムを使用して収集された。画像の各縦列は、最良焦点からの様々な距離で撮影された関連類似画像を表示する。最上横列の画像810、820、910および920は、最良焦点距離の10cm未満の距離において収集された。中央横列の画像811、821、911および921は、最良焦点距離において収集された。最下横列の画像812、822、912および922は、最良焦点距離の20cm以上の距離において収集された。特に一組の二値画像900において、波面コーディングを含む画像化システムによって撮影された画像は、波面コーディングなしで撮影された画像と比較して、テキストに関連する増強された空間周波数を示すことが、簡単に理解することができる。テキスト文字の空間周波数を維持するステップは、光学式文字認識のより高い確率を提供する。
また、図10および11も、波面コーディングのない画像化システム(図10)および波面コーディングを採用した画像化システム(図11)を使用して得られた画像を比較する。図10および11は、組み立てライン上の物体の階調画像1000および1100を含む。同様のサイズおよび形状の物体を認識するマシンビジョンシステムについて、空間周波数情報は、画像化システムによって有利に維持または増強される。波面コーディングのない画像化システムを使用して撮影された図10の画像1000では、中央領域1020は良好に焦点が合っているが、領域1010および1030は大幅に焦点がずれており、空間周波数情報がこれらの外側領域では失われたことを示す。対照的に、波面コーディングを含む画像化システムを使用して撮影された図11の画像1100では、画像1100の全領域は焦点が合っており、空間周波数情報は、波面コーディングのない画像化システムのものに対して増強されている。
図12は、画像化システム内の波面コーディングを含むことによって、認識のための関心空間周波数を増強または維持することによって恩恵を受けることができる、別の種類のタスク型画像化システムを示す。図12は、自動車における画像化を介した物体検出専用の、タスク型画像化システムの用途のシーン1200を示す。この例では、画像化システム1240は、自動車1230に組み込まれる。この種類の画像化システムは、例えば、夜間画像化能力を提供するために、NIR、IRまたはLWIR電磁エネルギ波長を使用することができる。シーン1200は、横断歩道1220の境界内を歩く歩行者1210を含む。画像化システム1240は、横断歩道1220を認識すると画像化システムが、歩行者1210が横断歩道内に存在するかどうかを決定することができるように、横断歩道1220を認識するよう設計することができる。横断歩道1220を認識する画像化システム1240の能力を増大すると、自動車1230が歩行者1210と接触するかもしれない機会が減少する。概して、横断歩道は、縞模様のペンキ、またはレンガまたは石のはめ込み配列によって示される。よって、横断歩道1220はその造りに起因する特定空間周波数を有するので、波面コーディングは、画像化システム1240による認識を補助するようにそれらの周波数を維持または増強するために、画像化システム1240に含むことができる。
関心空間周波数を増強することにより利益を得ることができるタスク型画像化用途の別の分類は、生体画像化である。生体画像化の例として、図13は、有糸分裂中に微小管を示すよう同期分裂核が染色されているショウジョウバエ胚の蛍光画像である。該画像は、見えやすさのために反転されている。微小管は、画像内の複数の小さな黒い特徴である。微小管は細胞の小さな従属構成要素であり、直径24から25ナノメートルの長い管である。それらは、細胞骨格として知られる細胞組織の一部を形成する。有糸分裂中に、微小管は動的に束状構造を形成し、その上で染色体が動く紡錘体を作り出す。例示的な紡錘体構造は、ボックス1310に囲まれている。糸状紡錘体微小管は、光学顕微鏡を使用して解像し、それらの特徴的構造によって識別することが可能である。微小管は、物理的構造を提供し、細胞分裂の動的過程を仲介する。微小管の機能不全は、染色体の別離または分離欠損をもたらし得る。微小管およびその不整を適切に認識することにより、研究者に有糸分裂の詳細についての情報を提供することができる。有糸分裂中に微小管を監視するために使用されるもののような、画像化システムへの波面コーディングの追加は、関心空間周波数を増強または維持し、不整微小管の認識を補助することができる。
図1〜4を参照して論じられるように、画像化システムは、複数の異なるタスクまたは状況に適応することが必要とされてもよい。例えば、画像化システムは、顔認識のためのデータを提供することが最初に必要とされてもよく、そのような認識は限定された被写界深度のみを必要としてもよい。そして、後に、同システムは虹彩認識に使用することができ、さらなる被写界深度を必要とする。あるいは、画像化システムは、波面コーディングを利用しない従来の(人間が閲覧可能な)画像を撮影することが必要とされてもよい。そのような適応性画像化システムを達成するための2つの例示的な方法は、ここで説明されるように、焦点を変えることによる(ズーム能力)および適用される波面コーディングを変更することによるものである。
特に、図14は、スライド可能光学素子構造の使用によって可変屈折力を、および二重回転位相フィルタの使用によって可変波面コーディングを提供する、画像化システムの一対の概略図1400を示す。説明図1402では、画像化システムは第1の状態にあり、物体1410から反射または放射する電磁エネルギは、しぼり1420を通して検出器1470上に、中間像1465として画像化される。中間像に従って、検出器1470は、物体内に存在する空間周波数の範囲にわたって画像データ1475(矢印で表される)を生成する。スライド可能素子1430は、素子1460と協働して、物体1410の倍率を修正することができる。付加的素子1440および1450は、例えば、画像の波面コーディングを変えるための回転位相フィルタとすることができる。スライド可能素子1430、付加的素子1440および1450、および/または素子1460は、物体からの電磁エネルギの波面の位相を変調する(つまり波面コーディング)。検出器1470からの画像データは、所望のデータを出力するデジタル信号処理ユニット(DSP)1480によってさらに処理することができる。あるいは、検出器1470からの画像データ1475は、データ1490として直接出力される。データ1490は、一方の経路によって、または両方の経路によって出力することができる。DSP1480によって処理されるデータ1490は、最終的に人間が閲覧可能な画像を作り出すことができるが、DSP1480によって処理されないデータ1490は、認識または他のタスクに使用することができる。電磁エネルギ波面の位相修正は、スライド可能素子1430のうちの1つ以上によって提供することができ、付加的素子1440および1450、および素子1460は、画像化システム1400のSNRが位相修正のない画像化システムのSNRよりも大きくなるように、中間像の特性を変更する。あるいは、またはさらに、位相修正およびデジタル信号プロセッサがないが、同じ画像化システムと比較して、画像化システム内の少なくとも1つの画像化収差(例えば、温度依存性収差および衝撃誘発型収差)を軽減するように、位相修正はDSP1480と協働するよう構成することができる。説明図1404では、画像化システムは、拡大および波面コーディングの第2の状態にある。スライド可能素子1430ならびに回転位相フィルタ1450(異なる斜線で示される)は、説明図1402の同様の素子1430’および1450’に対して異なる位置にあり、それによって異なる中間像1465’、画像データ1475’およびデータ1490’を生成する。
回転位相素子と関連して論じられるが、可変波面コーディング素子は、液晶空間光変調器、可変鏡、液体レンズ、液晶変量器、スライド可能光学素子構造、スライディング変量器装置、スライディングしぼり変量器、または位相を変更するその他の電気機械(つまりデジタル光処理(DLP))または電気光学手段などの、反射型または透過型光学素子から設計することができる。0から10以上の波の範囲内の電磁エネルギ波面の位相変動が、特定用途によっては必要とされてもよい。あるいは、波面の振幅を修正する光学素子が、位相修正素子の変わりに採用されてもよい。さらに、適応性システムは、生体画像化用に設計されるものなどの、タスク型画像化システムにおいて使用してもよい。例えば図13では、微小管は顕微鏡を利用して画像化されており、そのような用途では、同じ画像化システム内でより大きい、またはより小さい細胞構造を観察することが必要となる場合がある(例えば倍率を変えることによって)。さらに、波面コーディングは、タスク型画像化システムにおける画像化収差を矯正するために使用することができ、例えば、変調素子のないタスク型画像化システムと比較して、タスク型画像化システムにおける1つ以上の画像収差が軽減されるように、波面の位相を修正するための変調素子(つまり波面コーディング)は、スライド可能素子1430、付加的素子1440および1450、および素子1460のうちの1つ以上のうちの少なくとも1つにおける、画像データ収集装置に組み込むことができる。
図15は、タスク型画像化システム1510を示すブロック図1500である。画像化システム1510は、画像データ収集装置1520および画像化データ処理システム1530を含む。例示的な画像化システムは、例えば、図2の画像化システム210および220、およびシステム制御器270と協働して動作する画像化システムアセンブリ245である。
画像データ収集装置1520は、シーンから画像データを収集するための装置、システム、およびプロセスを含むことができるが、それに限定されない。システム1520に含むことができる部品は、例えば、照明光源、反射型、屈折性またはホログラフィック素子などの光学素子、図16と関連して説明されるものなどの位相修正素子、図14と関連して説明されるもののような可変光学素子、検出器(例えば、センサおよびカメラ)、および画像データ収集装置を支持するために必要とすることができるその他の付属ハードウェアである。
画像データ処理装置1530は、シーンから画像データ収集装置1520によって撮影された画像データを処理するための装置、システム、およびプロセスを含むことができるが、それに限定されない。システム1530に含むことができる部品は、カメラに基づいたプロセッサ、図2の270のようなシステム制御器、外部コンピュータ、ソフトウェアコード、オペレーティングシステム、画像処理ソフトウェア、波面コーディングフィルタ設計、タスク型ソフトウェアプログラム、および画像データを記録するためのデータ記憶装置である。
波面コーディングを採用することによって、タスク型画像化システム(上記のような)内の関心空間周波数を増強または維持するステップの例示的な詳細は、ここで説明されるように、広い孤立距離における虹彩認識に照らして、より明確に理解することができる。画像化される虹彩が広い孤立距離(例えば2メートル以上)にあると、生体虹彩認識の実施において、ある困難が生じる。画像化される虹彩が、画像化システムから約1メートル以上離れて位置していると、画像化システムは、1)虹彩の詳細を画像化するように高周波数情報を提供するため、および2)高品質の信号を出すのに十分な光をとらえるために、より広い絞りを有するべきである。画像化光学系のしぼりを増大させると、被写界深度の軽減をもたらし、物体が広い孤立距離にある場合に、波面コーディングの使用がより有益になる。また、関心空間周波数範囲、および関心脱焦点範囲にわたる高変調は、広い孤立距離用途に対して望まれ、そのような用途については、波面コーディングを使用して、波面コーディングなしで利用可能なもの以上の変調を増大させることが可能である。
ある虹彩認識システムにおける増大した視野および被写界深度は、例えば、全体的な画像化量をより小さな画像化量に分ける複数のカメラを使用することによって、達成することができる。そのような場合、関心視野は、鏡またはプリズムなどの機械装置を使用して1つ以上のカメラ内に導くことができる。しかし、そのような機械装置は付加的な力を必要とする場合があり、さらなるメンテナンスを必要とする場合があり、画像撮影プロセスの速度を低下させる場合があり、撮影された画像に雑音を導入する場合がある。被写界深度の増大、視野の増大、および画像化システムの解像度の増加は、広い孤立距離における虹彩認識を容易にする。現在利用可能な虹彩認識画像化システムは、広い視野および高解像度の両方を提供することができず、波面コーディングを画像化光学系に含めることは、これらの側面の両方における性能を向上することができる。
虹彩認識システムは、改善された虹彩画像コントラストのために、近赤外線の照明光源を使用することができる。これらの照明光源の照明レベルは、目への潜在的損害を防ぐために、画像化量全体にわたって安全なレベルに維持されるべきである。虹彩認識システムを改善することができる波面コーディングのいくつかの部類は、コサイン型、腐食性立方型、高次分離可能型、および高次分離不可能型を含む。関心空間周波数範囲、および関心脱焦点範囲にわたる高変調は、広い孤立距離用途に対して望まれる。
例示的なタスク型画像化システム1510は、虹彩画像認識のタスクで使用するためのシーンのデータを取得するための、IHONS1.1システムである。特に、IHONS1.1システムでは、画像データ収集装置1520は、シーンからの電磁エネルギの波面を中間像に画像化し、波面の位相を修正し(つまり波面コーディング)、中間像を検出し、空間周波数の範囲にわたって画像データを生成するための光学系を含む。例えば、画像データ収集装置1520は、1つ以上の画像化光学系および波面コーディング素子を含むことができ、あるいは、画像化光学系および波面コーディング素子は、単一の光学素子に組み込むことができるか、または波面コーディング効果は画像化光学系のうちの1つ以上にわたって分配することができる。また、中間像の検出および画像データの生成は、その上の電磁エネルギ入射を電子データに変換するために構成される単一検出器によって行うことができる。さらに、IHONS1.1システムの画像データ処理装置1530は、画像撮影システム1520と協働して、波面コーディング素子によってもたらされる波面の修正の主な原因となり、さらに虹彩画像認識のタスクを行う。IHONS1.1システムの仕様は、図16〜39および広い孤立距離における虹彩認識のタスクと関連して、この後すぐに詳しく説明される。
広い孤立距離における虹彩認識に役立つWFC設計は、虹彩高次分離不可能(「IHONS」)に指定される高次分離不可能多項式関数の部類である。この部類は、リスク最小化と性能との間の妥協を提供する。IHONS設計は、R.Narayanswamyら、「Extending the imaging volume for biomaetric iris recognition」、Appl.Op.、第44巻、第5号、ページ701〜712に説明されているもののように、より短い孤立距離における虹彩認識のための波面コーディング用途で使用される虹彩高次分離可能(「IHOS」)設計との類似点を有する。IHOS設計は、波面コーディングに対する位相変更表面の使用を具体的に参照し、位相変更表面は、数学的に下記のように表現可能である。
式中、f(x)およびf(y)は、高次多項式である。IHOS設計が小さい孤立距離における虹彩認識に適切である一方で、IHONS設計は、操作孤立距離範囲にわたる少数のフィルタによるWFC変調の実施を可能にする。
IHONS設計を特徴付ける瞳孔位相関数の部類の数学的記述は下記のとおりである。
式中、1)φは、それぞれの正規化された空間座標xおよびyにおける位相関数であり、(つまり、空間域全体は、各次元xおよびyにおける0〜1の範囲まで、入射瞳の半径(r)による分割によって正規化される)、2)φは、エルミート、つまり、各係数αij=αjiであり、3)i=0またはj=0である場合に少なくともいくつかは|αij|≧1であり、xおよびyにおける比較的高い変調伝達関数(MTF)を提供し、4)i≠0およびj≠0である場合のαijに対する値は方程式3によって定義することができる。
図17〜図41の例で使用される例示的な「IHONS1.1」設計は、方程式1で定義されるIHONS設計における特定のαij係数を利用する。αij項は下記のように定義される。最初の4つの項は、分離可能な項に対応する。
残りの4つの項は、分離不可能な項に対応する。
図16は、例示的なIHONS1.1の表面線図1600を示し、図15の画像化システム1510内の画像データ収集装置1520での使用に適切なフッ化カルシウム(CaF)WFC素子である。例えば、IHONS1.1WFC素子は、スライド可能素子1430、付加的素子1440および1450、および/または波面の位相を変調するための素子1460として、図14に示される画像化システムに組み込むことができる。表面線図1600は、横座標および縦座標としてのミリメートル単位の寸法を有する。表面線図の右側のグレースケールバーは、ミクロンの単位を有する。各等高線は、ゼロの中央領域1610の値から約2ミクロンの凹形曲線差異を表す。領域1620は、約12ミクロンの凹形曲線値を有する。領域1630は、約−12ミクロンの凹形曲線値を有する。λ=840nmにおける19.3波の総経路長さ差異に対して、総ピーク対谷表面凹形曲線差異は24.4ミクロンである。IHONS1.1WFC素子は、例えば、高速サーボダイアモンド加工製造プロセスを使用して、製造することができる。レンズ素子間の小さな隙間を考えると、CaFが基板物質として選択された。代替的な物質である、ポリメチルメタクリレート(PMMA)は、大型要因(例えば、30mm直径素子に対して5mm厚さ)を考えると、あまり費用がかからないが、潜在的により変形しやすい。一見したところ、表面線図1600は、分離可能なIHOS設計のものとはあまり異ならないように見えるかもしれないが、ここで示されるIHONS1.1設計は、この後すぐにより詳細に説明されるように、極性SNRを増強する相当の軸外変調を提供する交差項係数を含む。
平均的な人の虹彩は、約12mmの直径を有することが知られている。虹彩認識を容易にするために、虹彩の質感は高空間周波数においてサンプリングされるべきである。よって、虹彩認識アルゴリズムは概して、虹彩直径の全域で推奨される最小数のピクセルを有する。図17は、孤立距離の関数としての、虹彩の画像の範囲を定める画像センサ配列のピクセル数の図形線図1700である。線図1700は、横座標としての孤立距離、および縦座標上の虹彩の全域のピクセル数を有する。図17は、孤立距離が減少するにつれて、画像が画像センサ配列のさらなるピクセルの範囲を定めるように、虹彩の画像がさらに大きくなることを示す。内挿プロセスが虹彩画像に情報を加えない一方で、内挿は認識のための虹彩画像データをより良い状態にし、それによって虹彩認識におけるより良い区別をもたらす。
図18は、孤立距離範囲の関数としての、脱焦点の波の数を示す、図形線図1800である。線図1800は、横座標としての孤立距離、および縦座標上の脱焦点の波の数を有する。2.1および2.4メートル孤立距離における縦点線は、本開示の虹彩認識画像化システムの一例での使用に対して選択される孤立距離範囲を示す。距離範囲内の脱焦点の波の最大数を最小化する最良焦点位置を選択するよりもむしろ、対象がより近いとさらなる脱焦点があるように範囲が選択されている。虹彩が画像化システムからより遠くに離れていると、より高い周波数における画像化が必要とされるので、この選択は、孤立距離範囲全体にわたる利用可能なSNRを均一にする一方で、波面コーディングを含む画像化システムに対する空間周波数により、MTFは単調に減少する。図18が示すように、5つだけの脱焦点の波が、関心孤立距離範囲に対して修正される必要がある。
図19〜21を参照すると、IHONS1.1波面コーディング素子を含む模擬画像化システム(例えば、本書で下記に説明される図33の画像化システム3300)に起因するPSFおよびMTFは、計算的に解析されて予期されるシステム性能を決定する。PSFは、画像化量にわたる圧縮性および不変性について検討される。MTFは、上記に説明される所望の孤立距離範囲の全域の関心空間帯における変調強度について検討される。関心周波数における変調(コントラスト)およびSNRは、図21の極性MTF線図によって描かれるように、孤立距離の関数として、および全角度方向にわたって、検討される。
図19は、IHONS1.1画像化システムに対する、様々な孤立距離における(メートル単位で、各下位画像の左上の隅に記述される)一組の模擬の、焦点を通して正規化されたPSF1900を示す。PSFは、対数的にグレースケール化され、明確な表現のために閾値化されている。図18に示されるように、最良焦点は2.27mである。画像化システムで使用されるレンズの1つにおいて測定されるように、コマ収差も含まれたが、この特性はIHONS1.1画像化システム固有ではない。特に、IHONS1.1による図19に示されるPSFは、IHOSによる長方形分離可能設計から予期されるものと同様である。つまり、望ましくは、IHONS1.1画像化システムに起因するPSFは、孤立距離の関数として有意に変化せず、孤立距離の必要範囲にわたって少数のフィルタのみを使用して、広い孤立距離における虹彩認識の実施を可能にする。
図20は、IHONS1.1画像化システムに対する、様々な孤立距離における(メートル単位で、各下位画像の左上の隅に記述される)一組の模擬の、焦点を通したMTF2000を示す。MTFは、対数的にグレースケール化され、明確な表現のために閾値化されている。再度、測定されたコマ収差のサンプルは、完全なシミュレーションに含まれるが、コマ収差はIHONS1.1画像化システムの固有特性ではない。図20では、高変調が垂直および水平方向に存在するが、純粋に分離可能な設計(例えばIHOS)に反して、さらなる変調が望まれる場合である、特に物体が最良焦点から離れるにつれて、対角および非対角変調はわずかに大きいことが、注目することができる。IHONS1.1画像化システムのMTFのこの特徴は、図19に示されるような低速PSF変動と組み合わさって、広い孤立距離における虹彩認識システムへのこの特定応用におけるIHOSシステムよりも、IHONS1.1によって提供されるような、弱い分離不可能設計の利点を実証する。
図21は、IHONS1.1システムの極性MTF等高線図を示す。線図2100は、横座標としてのメートル単位の孤立距離、および縦座標上のラジアン単位の極角を有する。この線図のグレースケール等高線は、方向の関数(縦軸)として、および孤立距離の関数(横軸)としての関心空間周波数(つまり、0.1mmの決定的にサンプリングされた物体特徴と関連する周波数)の変調を表し、孤立距離の関数としての空間周波数変動を考慮する。
広い孤立距離における虹彩認識の実施に対して、全ての方向は、恐らく間違いなく、平等に重要である。図22は、正確な性能測定を提供する、全方向にわたって平均化された平均コントラストの線図2200である。線図2200は、横座標としてのメートル単位の孤立距離、および縦座標上のコントラストを有する。図22は、本開示に従ったIHONS1.1システムに対する、全方向にわたって平均化される(−πから+π)、孤立距離の関数としての、関心空間周波数における平均コントラストを示す。図22に示されるように、関心最高周波数(0.1mmの物体詳細に対応する)におけるコントラストが高い。図23は、平均SNR体孤立距離の関連線図2300を示す。平均SNRは、平均コントラストよりも、システム性能の定量的測度として計算および使用することができる。
図24は、本開示に従ったIHONS1.1画像化システムを使用して、撮影されたWFC画像を処理するために使用されるフィルタの図解2400を示す。該フィルタは、最良焦点位置の近くでとらえられる3つのPSFの平均を使用したウィーナパラメトリック法を使用して、構築されている。ウィーナフィルタパラメータは、250の雑音パラメータおよび1.2の物体詳細を含む。結果として生じる雑音利得は0.54であり、フィルタがスムースであることを示す。
画像シミュレーションは、虹彩認識などのタスク型画像化システムの設計プロセスにおける重要なステップである。図25は、模擬画像を生成するためのプロセス2500を図示するフロー図を示す。プロセス2500は、例えば、図15の画像データ処理装置1530内で行うことができ、例えば、画像データ処理装置1530は、プロセス2500を行うためのソフトウェアまたはファームウェアを含むことができる。画像をシミュレーションするためのプロセス2500は、その間にシステム初期化およびその他のタスクが行われる準備ステップ2505で始まる。空間周波数の範囲を含む高解像度入力画像データ2510は、ステップ2515でフーリエ変換され(例えば、高速フーリエ(FFT)法によって)、フーリエ空間入力画像スペクトル2520を生じる。画像化システムの高解像度の脱焦点化OTFデータ2525、および高解像度ピクセルMTFデータ2535が決定され、そしてステップ2530で入力画像スペクトル2520により増加され、高解像度画像の修正画像スペクトルを生成する。ピクセルサンプリングおよびローパスフィルタリングは、ピクセルMTFによる増加によって考慮することができる。OTFデータは、サンプルレンズの測定された波面エラーを含むことができる。
脱焦点は孤立距離(d)にしたがって変化するので、OTFは、高解像度画像のスペクトルと同じマトリクスサイズを有するように差し挟むことができる。このマトリクスサイズの知識も、逆フーリエ変換ステップ2545での画像データの実空間変換を行うために重要である場合がある。出力画像内のSNRがSNRのない他のシステムよりもさらに増大されるように、OTFは、例えば、画像化システム内の波面コーディング素子を変更することによって、修正することができる。ステップ2545では、ステップ2530からの修正画像スペクトルは、逆FFTによって修正画像に変換される。そして、この修正画像は、出力画像を生成するために使用することができる。ステップ2550では、画像は最終解像度までダウンサンプリングすることによってサイズを変更され、それによって可変拡大(例えば、物体距離の変動による)を考慮する。エイリアシングもまた、画像をローパスフィルタせずにダウンサンプリングによって考慮することができる。ダウンサンプリングは、あるいは、所与のダウンサンプリング始点および一般的に使用されるサンプリング製品に対して修正画像を処理するステップ、そしてダウンサンプリング期間内にダウンサンプリング始点を変えることによって、サイズ変更画像の多重エイリアス化バージョンを生成するステップを含むことができる。ダウンサンプリングおよび始点変動のプロセスは、図28および29に関する考察において、以降に適切な時点で論じられる。虹彩認識アルゴリズムは、特定サイズ(例えば640×480ピクセル)である画像を必要としてもよい。原画像が高倍率であるため、虹彩を含む領域は、このサイズよりも小さくてもよい。ステップ2555中、画像はゼロでパッドされてもよいが、このプロセスは結果として、画像の周りの非現実的なエッジを生じることができる。より現実的な画像を生じるために、模擬画像は代わりに、その外部境界線のコピーによりパッドすることができる。境界線は、画像の最上横列、最下横列、最左縦列、および最右縦列である。これらの境界線は、画像が640×480にまで満たされるまで複製することができ、よって結果として、境界の周囲の筋を生じる。図30は、これらのエッジ効果の例を示す。
最後にステップ2560では、実際の検出器に存在する同じ雑音パラメータ(例えば、十分なカウントおよび読み取り雑音カウント)を使用して、ポアソン分布されたショット雑音およびガウス分布された読み取り雑音を画像に加えることができる。結果は、検出器飽和を表さないことを例外として、IHONS1.1システムによって実際に撮影される画像の忠実な複製物である出力画像2565である。そして出力画像は、選択されたフィルタカーネルによりフィルタをかけられ、図30に示されるもののような画像を作り出す。シミュレーションプロセスは、瞳孔内部の正反射および画像内のその他の領域で生じるかもしれない検出飽和を考慮しない。図25のシミュレーションアルゴリズムは、アルゴリズム認識を模擬画像について行うことができ、結果的に全体的なシステム性能の予測を可能とするように、脱焦点化画像に対する波面コーディングの効果を含む。
図26は、タスク型画像化システムを最適化するために、極性SNRなどの所与のパラメータを使用することができる最適化法に対するブロック図2600を表す。図26は、上記で参照される米国特許出願第11/000,819号の図2と同一であり、光学およびデジタルシステム設計最適化に対する一般的方法を図示するために、ここで複製される。設計最適化システム2612は、光学系システム設計2614およびデジタルシステム設計2615の両方を含む、システム設計2613を最適化するために使用することができる。一例として、光学系設計2614は、図16に示されるもののように、波面コーディング要素に対する初期光学規定とすることができ、デジタルシステム設計2615は、図24に示されるもののように、該光学系からの信号処理画像に使用される、フィルタの初期設計とすることができる。設計最適化システム2612は、最適化されたシステム設計2630を生成するよう機能することができる。最適化されたシステム設計2630は、最適化された光学系設計2632および最適化されたデジタルシステム設計2634を含むことができる。例示的な最適化された設計は、本書で説明されるIHONS1.1設計である。
システム設計2613は、設計最適化システム2612に入力され、システムモデル2616を作成する。システムモデル2616は、光学系設計2614およびデジタルシステム設計2615をそれぞれ表す光学系モデル2617およびデジタルシステムモデル2618を具体的に含む。設計最適化システム2612は、出力2619を生成するようシステムモデル2616の機能性をシミュレーションすることができる。出力2619は例えば、光学系モデル2617のシミュレーション、およびデジタルシステムモデル2618による処理に関連するビットストリーム情報によって生成される瞳孔マップを含むことができる。
設計最適化システム2612は、スコア2622を生成するよう出力2519を処理する解析器2620を含む。上記のように、解析器2620は、1つ以上の測定基準2621を利用してスコア2622を決定することができる。測定基準2621は、光学系モデル2617およびデジタルシステムモデル2618の両方に関連する。測定基準2621からの結果は、解析器2620によって加重および処理され、スコア2622を形成する。各測定基準2621に対する加重は、例えば、ユーザによって指定、および/またはアルゴリズム的に決定することができる。
最適化器2623は、スコア2622を処理し、最適化器2623への入力に対して再度ユーザによって指定することができる、目標2626(例えば、標的極性SNR値などのユーザ定義目標2624)に対するシステムモデル2616の性能を決定する。システムモデル2616が最適化されない場合、設計最適化システム2612が最適化器2623からの出力2625に対応し、光学系モデル2617および/または最適化器2623からの出力2638を修正して、デジタルシステムモデル2618を修正する。システムモデル2617または2618のいずれかが修正される場合、システムモデル2616は再度、設計最適化システム2612によってシミュレーションされ、出力2619は解析器2620によって得点付けられて、新規スコア2622を生成する。よって最適化器2623は、設計目標2626が達成されるまで、システムモデル2617および2618を繰り返して修正し続ける。虹彩認識について、目標の例は、一組の関心空間周波数内の極性MTFの値を最適化することである。
設計目標2626が達成されると、設計最適化システム2612は、最適化器2623によって修正されるようなシステムモデル2616に基づいた最適化されたシステム設計2630を出力することができる。最適化されたシステム設計2630は、図示されるように、最適化された光学系設計2632および最適化されたデジタルシステム設計2634を含むことができる。よって、最適化されたシステム設計2630は、目標2626を満たす電気光学システムの設計対象を指定するパラメータを含むことができる。設計最適化システム2612は、例えば、最適化されたシステム設計2630の能力を要約する予測性能2640を出力することができる。
図27に示されるフロー図は、タスク型画像化システムを最適化するために極性SNRを使用する例示的な最適化法2700を説明する。最適化法2700は、例えば、図15の画像データ処理装置1530内の一部として行うことができ、例えば、画像データ処理装置1530は、画像データ収集システム1520と挙動して最適化法2700を行うためのソフトウェアまたはファームウェアを含むことができる。最適化法2700は、その間にシステム初期化およびその他のタスクが行われる準備ステップ2705で始まる。光学メリット関数の初期値2710はユーザによって決定され、修正された光学メリット関数の初期値2715になる。ステップ2725中、修正された光学メリット関数の値2715と共に瞳孔関数パラメータの初期値2720は、最適化のためにZEMAX(登録商標)、CODE V(登録商標)またはOSLO(登録商標)(または当技術分野で既知のその他のプログラム)などの光学設計ソフトウェアパッケージに入力される。そして瞳孔関数パラメータは光学設計ソフトウェアによって修正することができ、修正された瞳孔関数パラメータ2730を提供する。
ステップ2735および2745中、画像化システムのOTFおよび極性SNRは、シーンにわたる物体距離(d)2740の所望の範囲を考慮して計算することができる。次に、ステップ2755中、計算された極性SNRは、多くの応用にとっては非常に単純な関数であるかもしれない目標極性SNR2750と比較される。例えば、目標極性SNRは、画像化システムの操作の範囲内で必要とされるSNRの最小値を表す直線であってもよい。次に、計算されたSNRが所望の目標極性SNR2750に十分近い場合(設計者が、何が十分に近いと考えられるのかを決定する)、または計算されたSNRが所望のSNRよりも大きい場合、最適化は完了し、プロセスはステップ2760へ進んで終了する。そうでなければ、設計者が新規の修正された光学メリット関数2725を作成して、計算された極性SNRにおける欠陥を計上することができるように(例えば、所与の方向で画像化システムのMTFの標的変調を増加させる)プロセスはループ経路2765を介して進む。最適化は、設計目標に達するまで繰り返される。
図28は、画像化システムによって見られるような、原画像、PSF、およびダウンサンプリングされた画像の相対位置を示す一連の概略図2800である。原高解像度画像2810は、小さい四角の2D配列として示される。決定的にサンプリングされた場合、画像2810は、ソースシーンの理想的な表現と考えることができる。ダウンサンプリングされた低解像度画像(2820、2820’または2820”)は、ソースシーンの決定的にサンプリングされたデジタル化バージョン未満を表すことができる。ダウンサンプリングされた低解像度画像(2820、2820’または2820”)は、高解像度画像の9つのより小さい四角を取り囲む四角の2D配列として示される。PSF2830は、放射状スポークおよび同心円状の輪を備える黒い中心点として示される。PSF2830は、画像2810内の特定ピクセルと関連することができる。ダウンサンプリングされた場合のこの例では、2つの画像の相対始点は、9つの可能な位置のいずれにも移動することができる(3×3から1×1ダウンサンプリング)。この移動は、PSF2830のマッピングを新規画像(2820、2820’または2820”)に変えることができる。また、該移動は、新規画像間および古い画像に対する異なる量のエイリアシングを引き起こすことができる。全てのエイリアス化位置は、最適化法の一部として図26の解析器内で、または図25のシミュレーションプロセスのステップ2550内で、計算および使用することができる。
図29は、ダウンサンプリングの多様な視点に関するエイリアシングの効果を詳述する一組の線図2900である。線図2902は、バーコード様パターン2910の2Dシミュレーションである。パターン2910は、パターン2910を形成する長方形の境界内で1の値を有する。他の全ての値は0である。点線2920は、線図2904用のデータを作成するようにサンプリングされる走査線である。線図2904は、3つの可変的に移動された走査線に関連する曲線を示す。破線(曲線2930)は0ピクセルの移動を表す。実線(曲線2940)は1ピクセルの移動を表す。点線(曲線2950)は2ピクセルの移動を表す。各曲線(2930、2940および2950)を生成するために、パターン2910のデータは例PDFを伴う適切な移動により旋回され、旋回された画像は走査線2920に沿ったサンプルである。曲線2930、2940および2950を比較することによって、パターン2910内の形状が修正されることが分かる。
図30は、波面コーディング素子および関連処理の効果を組み込む、一組の模擬最終画像3000を示す。最終画像は、最適化2700を使用して抽出されるような、これらの同じ画像の中間バージョンから決定された最適化された一組のフィルタパラメータにより処理された。図30の下位画像内の孤立距離は、図19および20にそれぞれ示されるPSFおよびMTFの画像内に示されるように、2から2.5メートルまで様々である。各下位画像に対する孤立距離は、その下位画像の左上の隅に記述される。そして撮影されたWFC画像は、虹彩認識によって処理され、フィルタ質の測定基準を提供する。最初に、孤立距離の範囲にわたって複数のフィルタが使用された。しかし、図24に表されるフィルタを使用して、全ての画像化仕様を満たすことが可能であると決定した。フィルタの数のこの削減は、既存の技術にわたって重要な利点を提供する。
その後、シミュレーションによって得られるフィルタにかけられた画像は、虹彩認識アルゴリズムによって識別され、虹彩スコア(例えば、修正されたハミング距離(HD))が各虹彩画像に対して生成される。図31は、波面コーディングのない模擬画像化システムに対する孤立距離の関数としての、結果として生じる虹彩スコアの線図3100を示す。線図3100は、横座標としてのメートル単位の孤立距離、および縦座標上のハミング距離を有する。0.31に近いHD値における水平実線は、肯定的識別に対する最小必要HDを示す。約2.17〜2.36メートルからの孤立距離の値は、対象が虹彩識別システムによって正しく識別することができる領域を画定する。IHONS1.1システムの評価に対して、様々なテンプレートが作成された。テンプレートは、対象の虹彩の平均化された理想化である。
図31は、同対象を識別するための2つのテンプレートに対するHDスコアを示す。テンプレートAに関するデータは、線図内の塗りつぶしたダイヤモンド型の点として示される。テンプレートBに関するデータは、円形の点として示される。両方に対するデータは、複数の測定にわたって平均化される。虹彩識別がわずかにより良い画像(つまり、より広い目に見える虹彩領域)に基づくため、テンプレートBはわずかにより良い結果を提供すると思われる。波面コーディングのない模擬システムの識別領域は、約18cmである。
図32は、模擬IHONS1.1システムの結果として生じる虹彩スコアの線図3200を示す。線図3200は、横座標としてのメートル単位の孤立距離、および縦座標上のHDを有する。テンプレートAに関するデータは、線図内の塗りつぶしたダイヤモンド型の点として示される。テンプレートBに関するデータは、円形の点として示される。両方に対するデータは、複数の測定にわたって平均化される。図32は、虹彩識別は、IHONS1.1が使用される場合に単一フィルタを使用して、関心領域全体にわたって行うことができることを示す。そのような模擬結果は、選択された設計を検証するために設計プロセスの最後に使用され、フィルタおよびWFC素子を含むがそれに限定され、予期されるように機能する。
図33は、IHONS1.1システムの検証に使用される実験装置3300を示す。虹彩認識検証に対するプロトタイプのタスク型画像化システムにおいて、画像データ収集装置は、順にIHONS波面コーディング素子(例えば、図16に示されるもの)を含むレンズシステム3320、30mm入射瞳直径および210mmの有効焦点距離を備える広角レンズ、およびカメラ3300(例えば、CCD配列)を含む。レンズシステム3320およびカメラ3330は、自動レールシステム3340に搭載される。対象3310は、レールシステム3340から2.05メートル離れた三脚にその頭を置く。カメラ3330は、2048×2048の解像度を備える10ビットCCDアレイである。レンズシステム3320は、2つの照明アセンブリを含む照明器をさらに含み、それぞれは840nmの中心波長を備える4つのLEDを含み、フレネルレンズを使用して平行にされて約2mW/cmの全放射照度を生じる。レンズシステム3320は、CCD配列3330において、対象3310からの電磁エネルギの波面から中間像を画像化する一方で、波面の位相も修正する(つまり、波面コーディング)。波面コーディングを含む結果として生じるシステムのSNRが、波面コーディングのない画像化システムのSNRよりも大きくなるように、この位相修正は設計される。目は、ミニレールの最上部に搭載される光学ポストを使用して、画像化システムの視野に関して個別に整列される。レールシステム3340は、孤立距離を変えるために使用されるコンピュータ制御の同軸スクリューレールを含む。レールシステム3340は、2.05〜2.45メートルの26の均等に間隔をあけられた位置における短配列で10の画像を撮影するMATLAB(登録商標)スクリプトを作動するコンピュータ3360に応答する制御器3350によって、制御される。
図33を引き続き参照して、画像データ処理装置はまた、コンピュータ3360によって制御される。別のMATLAB(登録商標)スクリプトは、図24と関連して説明されるカーネルを使用して、画像の復号化を行う。市販のソフトウェアパッケージは、Daugmanらによるアルゴリズムの変動を使用して、虹彩認識のタスクを行う(J.G.Daugman、「The importance of being random:statistical principles of iris recognition」、Patt.Rec.、36、279〜291(2003年))を参照)。画像はデータベースに保存され、そして、画像を処理して事前に記録された高解像度テンプレートに基づいて各画像にスコアを割り当てる別のMATLAB(登録商標)スクリプトによって解析される。実験装置3300は、レンズを変え(波面コーディング効果のないものへと)、焦点を再び合わせることによって、波面コーディングを伴うものから、波面コーディングを伴わないものへと変換される。同様の装置はPSFをとらえ、1つの違いは、物体が10μmピンホールに代替されることである。ピンホールは、近赤外線光を通過しながらその可視スペクトルを妨害するようにフィルタにかけられる白色光源によって、照射される。
図34は、孤立距離の範囲に対する(メートル単位で、各下位画像の左上の隅に記述される)、本開示に従ったIHONS1.1画像化システムを使用する、一連の実験的に測定されたPSF3400を示す。光源の強度およびカメラの露光時間は、該システムの最大ダイナミックレンジを使用するように、PSFを飽和に近づけておくために調節した。雑音は、各位置において収集された15のPSFを平均化することによって軽減した。カメラは10ビットセンサを使用し、18の値以下の全てのピクセル値を0に減少させることによって、非線形雑音除去を採用した。PSFは、レールの全範囲内(2.05m〜2.45m)の26の均等に離間した位置において収集された。26のPSF位置は、図34に示される9つの均等に離間したPSFに要約される。これらの(図34の)実験的PSFと(図19の)模擬PSFとの間の類似点は、設計の良好な複製を示し、雑音除去平均化にはしばしば、PSFを円滑にするという望ましくない効果があることを、特に考慮する。
システム性能は、実験的PSFをフーリエ変換することによって計算される、一連の正規化された実験的MTF3500を示す図35に、さらに図示される。図35の実験的MTFは図20の模擬MTFに似ており、高軸上変調は、範囲の遠端(2.45m)においてわずかに低下するだけで、孤立距離の範囲全体にわたって維持されることに留意することができる。
軸上変調におけるこの低下は、図36の極性MTF線図3600においてより良く視覚化される。極性MTF線図3600は、最高関心空間周波数のみにおける距離の関数としての、全方向の変調を示し、範囲を伴う物体拡大の変動を考慮する。再度、図36に示される図形線図と図21に示される模擬極性MTF線図との間には、顕著な類似点がある。線図2100および3600の細かい詳細は変化するが、強力な軸上応答(0、±π/2、および±π方向)ならびに軸外方向の必要な大きさは、図21および36の両方に存在する。
最後に、図37は、最高関心空間周波数における全方向にわたる平均コントラストの図形線図3700を示す。この線図は、全方向にわたって虹彩対象を解像する同等の必要性を与えられる、虹彩認識の場合に対する空間的関心である。図37のこの線図は、遠方領域において対照的に望ましくない低下を明確に示す。幸いにも、この低下は標的範囲をすでに越えた範囲において生じ、(近い範囲の損害までではあるが)最良焦点をより遠くに移動することによって、部分的に相殺することが可能である。図37の線図もまた、2つのピークをさらに離して移動させるようにWFC素子を構成することによって、将来的な設計を改善し、それによって(2.17mの極小値を減少させることを犠牲にするが)全範囲を増大することができることを示す。図22の模擬線図との図37の比較はまた、コントラストピーク間の距離を狭くすることを除いて、際立った類似点を示す(模擬と実験的線図との間にスケールの小さな変化がある)。
虹彩認識における波面コーディングの使用の効果は、認識のより広い範囲に対してHDのトレードオフを可能にすることとして、要約することができる。このトレードオフは、WFCによって提供される脱焦点の関数としての変調(コントラスト)のより広い分布によって、説明することができる。このトレードオフを正確に評価するためには、HDに影響するその他全てのパラメータを一定にすることが重要である。これらのパラメータは、1)照明、2)まぶたの位置、3)眼鏡、コンタクトレンズ、または光学経路内のその他の物体の存在、および4)物体の動きを含むが、それに限定されない。
そのような評価は、対象が静止し、画像撮影の継続時間中に目を大きく開いて直接カメラの方を向く、最適な画像化条件に対して行うことができる。活性化近赤外線照明を高強度で使用し、目の安全レベルによって制限した。これらのパラメータの任意の変動は、結果として測定のSNRにおける低下となるか、またはそれどころか、結果として生じる画像外の虹彩位置を正しく分割する虹彩識別ソフトウェアの失敗となる。実験パラメータの分割の感度は、低SNRの場合(例えば、孤立距離範囲の端に近い)において特に高い。
ほとんどの虹彩認識アルゴリズムは、虹彩画像の全域において約200ピクセルで動作することを好むことに留意されるべきである。実際の画像化条件における画像化パラメータを考えると、虹彩の全域のピクセル数は、図17に示されるように、最遠方範囲において150未満に低下する。この効果を補うためには、全ての画像は、1.18の補間因数によって、直線的に実験に差し挟まれる。実線において、虹彩認識システムが対象の虹彩までの正確な距離を備える可能性が低いため、全ての画像は均等に差し挟まれており、このことは、信号処理が範囲依存性であるべきことを意味する。補間因数は実験的に決定され、それはさらなる最適化の対象とすることができる。それにもかかわらず、該システムは補間を伴って、補間を伴わないよりも良い性能を常に示した。
図38は、波面コーディングのない画像化システムに対する、虹彩までの距離(虹彩から画像化システムの第一のガラス表面までで測定される)の関数としての、ハミング距離の線図を示す。鋭い遷移領域を伴う狭いくぼみの存在は、図38で顕著であり、図中、狭いくぼみは、脱焦点が認識アルゴリズムによって使用される空間周波数における変調(コントラスト)の低下を招く領域に対応する。最良焦点に近い平坦領域(2.2〜2.3m)は、脱焦点が、該アルゴリズムによって使用される全ての空間周波数よりも高い空間周波数の低下を結果として生じる領域に対応する。各物体位置において、それぞれの目の10の画像が撮影され、処理され、その目に対応する虹彩コードと比較され、線図3800に示されるそれぞれの目に対する平均化されたHDを我々に提供する。実線によって繋がれる白丸は右目を指定し、破線によって繋がれる白い四角は左目を指定する。図38の線図から、波面コーディングのない画像化システムは、0.2の最大HD(HDにおける鎖線=0.2)において14.9cmの認識範囲を生じる。図38の線図はまた、図31に示される模擬ハミング距離との比較によって、模擬画像の精度の検証を可能にする。
図39は、波面コーディングを含む画像化システムに対する虹彩距離の関数としての、HDの図形線図3900を示す。図39は、約40cmまでの認識範囲の倍増を示す、IHONS1.1画像化システムを使用して実験的に評価された虹彩認識システムに対する孤立距離範囲の関数としての、ハミング距離の線図を含む。実線によって繋がれる白丸は右目を指定し、破線によって繋がれる白い四角は左目を指定する。この場合、浅く広いくぼみが示され(2.05〜2.45メートルの孤立距離)、よって拡張された被写界深度に対する最低HDのトレードオフを有効に実証する。このトレードオフは、SNRに関して説明すると、より良く理解することができる。余剰SNRが十分に高い場合、HDに対する目立った影響なしに被写界深度を拡張するためにそれを低下させることが可能である。一方、WFCなしで設計されるシステムにしばしばあるように、SNRが正しい虹彩認識に対する最適値より上である場合、被写界深度の任意の拡張は、結果として最小HDの低下となる。WFCを含む画像化システムは、0.2の最大HD(HDにおける鎖線=0.2)においてほぼ40cmの認識範囲を提供することに、注目することができる。また、所与の位置におけるハミング距離の分散は、波面コーディングのない画像化システムのものよりも、波面コーディングを含む画像化システムにおいて大幅に増加している。最後に、図39の線図は、図32に示される線図との比較による模擬画像の精度の検証を可能にし、それによって、模擬画像を使用する確信を提供し、将来的なWFC設計の性能を解析する。
上記のように、WFCは、手元のタスクのための拡張された範囲に対してHD(またはSNR)を効果的にトレードオフするのに役立つことができる。このトレードオフは、該システムが余剰SNRを備える場合に特に魅力的となり、よって、例えば、HDに目立った増加のない虹彩認識範囲の増加を可能にする。適切な状況下で、WFCを含む画像化システムにおける認識範囲は、波面コーディングのない画像化システムのものの二倍以上とすることができ、主な制限は、虹彩認識アルゴリズムが、WFCを使用して撮影される画像に対する虹彩画像を正しく分割するのに散発的に失敗することである。このような失敗は、例えば、瞳孔内に存在する正反射の形状に関するアルゴリズム想定が原因となることができる。このような反射は、最適性能が考慮されるべきであるWFCを含む画像化システムを使用してとらえられる場合に、異なる形状を想定する。また、弱い分離不可能型の位相素子は、(分離不可能設計の特徴である)わずかにより大きい軸外変調を生じる一方で、(分離可能設計の特徴である)脱焦点にわたってほぼ不変のPSFを維持する。この妥協は、純粋に分離可能な設計を使用して達成されるものよりも有利な解決策を生じ、設計範囲全体にわたって単一フィルタを使用して全ての設計目標を満たすことを可能にした。
前述の実施形態のそれぞれは、特定のそれぞれの方向性を有する様々な構成要素を伴って図示されているが、本開示で説明されるようなシステムは、様々な位置および相互方向性で位置付けられている様々な構成要素を備える様々な特定構造を呈し、なおも本発明の精神および範囲内にとどまることができることが、理解されるべきである。上記の変更、およびその他は、これに関する要旨を逸脱しない範囲で、本書で説明されるタスク型画像化システムにおいて行うことができる。よって、上記の説明に含まれる、または添付図面に示される事項は、限定する意味ではなく、実例として解釈されるべきであることに、注目するべきである。下記の請求項は、本書で説明される全ての一般的および特定の特徴、ならびに言語的にはその間に当てはまると言われる場合のある、本方法およびシステムの範囲の全記述を、対象とすることを目的とする。さらに、様々な構成要素の代わりに、またはそれに加えて、適切な同等物を使用することができ、そのような代用または追加構成要素の機能および使用は、当業者にとって周知であり、よって本開示の範囲内に当てはまると見なされる。例えば、前述の実施形態のそれぞれは、主に弱い分離可能位相機能の場合に対して論じられているが、その他の位相機能を提供するその他のWFC素子は、タスク型画像化システムで使用され、WFCのない現在利用可能なタスク型画像化システムを越える改良をなおも提供することができる。
よって、本例は、限定的ではなく実例として考えられるべきであり、本開示は、本書で挙げられる詳細に限定されないが、添付の請求項の範囲内で改良することができる。
図1は、タスク型画像化システムが本開示に従って使用することができる、セキュリティシーンを図示する。 図2は、本開示に従った、協調的で多機能性の、タスク型画像化システムを示すセキュリティシーンを図示する。 図3は、本開示に従った、協調的で多機能性の、タスク型画像化システムの非永久設置を示すセキュリティシーンを図示する。 図4は、本開示に従った、手持ち式で多機能性の、タスク型画像化システムを示すセキュリティシーンを図示する。 図5は、生体認識に対する関心特徴を含む、人の目の一部の説明図である。 図6は、生体認識に対する関心特徴を含む、人の顔の一部の説明図である。 図7は、波面コーディングを伴う、および伴わない、画像化システムにより撮影される画像を比較する2Dバーコードの一連の画像である。 図8は、波面コーディングを伴う、および伴わない、画像化システムにより撮影される画像を比較するテキストの一連の階調画像である。 図9は、波面コーディングを伴う、および伴わない、画像化システムにより撮影される画像を比較するテキストの一連の二値画像である。 図10は、波面コーディングを伴わない画像化システムにより撮影される組み立てライン上の物体の階調画像である。 図11は、波面コーディングを伴う画像化システムにより撮影される組み立てライン上の物体の階調画像である。 図12は、自動車用画像化を介して物体を検出するために使用されるタスク型画像化システムは、本開示に従って使用することができる、シーンを示す。 図13は、画像化および認識目的で、生物系内の空間周波数をどのように増強または維持することができるかを図示する、有糸分裂中に微小管に対して染色されたショウジョウバエ胚の画像である。 図14は、スライド可能光学素子構造の使用によって可変屈折力を提供するため、および二重回転位相フィルタの使用による可変波面コーディングのための、第1および第2の状態の画像化システムの一対の概略図である。 図15は、本開示に従った、タスク型画像化システムを示すブロック図である。 図16は、本開示に従った、広い孤立距離での虹彩認識における使用に適切な例示的波面コーディング素子の表面凹形曲線の等高線図である。 図17は、虹彩認識用の画像化システムまでの孤立距離の関数としての、虹彩の画像の範囲を定めるピクセル数の図形線図である。 図18は、画像化システムに対する孤立距離範囲にわたる脱焦点の波の数の図形線図である。 図19は、本開示に従った波面コーディングを含む画像化システムに対する、模擬の、焦点を通して正規化された点広がり関数(PSF)の一連の図形線図である。 図20は、本開示に従った波面コーディングを含む画像化システムに対する、模擬の、焦点を通したMTFの一連の図形線図である。 図21は、本開示に従った波面コーディングを含む例示的画像化システムに対する、極性MTFの等高線図である。 図22は、本開示に従った波面コーディングを含む画像化システムに対する、全方向にわたって平均化される(−πから+π)、孤立距離の関数としての、画像化システムに対する関心空間周波数における平均コントラストの図形線図である。 図23は、本開示に従った波面コーディングを含む画像化システムに対する、全方向にわたって平均化される(−πから+π)、孤立距離の関数としての、画像化システムに対する関心空間周波数における平均SNRの図形線図である。 図24は、本開示に従った波面コーディングを含む画像化システムに対する、画像化システムによって撮影される画像を処理するために使用されるフィルタの図解である。 図25は、一実施形態に従った波面コーディングを含む画像化システムによって撮影されるものに相当する、模擬画像の生成のためのプロセスを示すフロー図である。 図26は、波面コーディングを含むタスク型画像化システムの最適化のためのシステムを示すブロック図である。 図27は、一実施形態に従った、波面コーディングを含むタスク型画像化システムの最適化のためのプロセスを示すフロー図である。 図28は、所与の画像化システムによって見られるような、原画像、PSF、およびダウンサンプリングされた画像の相対位置を示す一連の概略図である。 図29は、ダウンサンプリングの多様な視点に関するエイリアシングの効果を詳述する一対の線図である。 図30は、本開示に従った波面コーディング素子および関連処理の効果を組み込む、一連の模擬虹彩画像を示す。 図31は、波面コーディングのない画像化システムによって撮影される模擬画像に対する孤立距離(2mから2.5m)の関数としての、ハミング距離の図形線図を示す。 図32は、本開示に従った波面コーディング素子および関連処理の効果を組み込む、模擬虹彩画像に対する孤立距離(2mから2.5m)の関数としての、ハミング距離の図形線図を示し、波面コーディングを含むことが、波面コーディングがないシステムより広い認識範囲を提供することを示したものである。 図33は、虹彩画像を取得するために使用される実験装置の概略図である。 図34は、本開示に従った波面コーディングを含む画像化システムに対する、実験的に得られた、正規化されたPSFの一連の図形線図である。 図35は、図34に示される正規化されたPSFに対応する、実験的に得られた、正規化されたMTFの一連の図形線図である。 図36は、波面コーディングを含む例示的画像化システムの実験的に得られた、極性MTFの等高線図である。 図37は、全方向にわたって平均化される(−πから+π)、孤立距離の関数としての、波面コーディングを含む画像化システムに対する関心空間周波数における、実験的に得られた平均コントラストの図形線図である。 図38は、波面コーディングのない画像化システムを使用した虹彩認識のための、虹彩までの孤立距離の関数としての、ハミング距離の図形線図である。 図39は、一実施形態に従った、波面コーディングを含む画像化システムを使用した虹彩認識のための、虹彩までの孤立距離の関数としての、ハミング距離の図形線図である。

Claims (18)

  1. あるタスクにおいて使用されるシーンに関するデータを取得するタスク型画像化システムであって、前記タスク型画像化システムは、
    (a)前記シーンからの電磁エネルギの波面を中間像に画像化し、(b)前記波面の位相を修正する少なくとも1つの光学素子であって、位相を修正することは、以下の形式
    の瞳孔関数によって特徴付けられ、xおよびyは正規化された空間座標であり、rは入射瞳の半径であり、α(i,j)は指数iおよびjに対する瞳孔関数の係数であり、
    を満たし、指数iおよびjのうちの少なくとも1つが0に等しい場合に、係数α(i,j)のうちの少なくとも1つが少なくとも1の値を有する、少なくとも1つの光学素子と、
    空間周波数の範囲にわたって前記中間像を検出する第1検出器と
    を備え、
    前記少なくとも1つの光学素子は、前記タスク型画像化システムの信号対雑音比(SNR)が、前記空間周波数範囲にわたる前記波面の位相修正のないタスク型画像化システムのSNRよりも大きくなるように、前記第1検出器と協働するように構成されてい、タスク型画像化システム。
  2. 前記瞳孔関数係数は、α(0,3)=α(3,0)=23.394、α(0,5)=α(5,0)=60.108、α(0,7)=α(7,0)=−126.421、α(0,9)=α(9,0)=82.128、α(3,3)=5.021、α(5,5)=−21.418、α(7,7)=−310.749α(9,9)=−1100.336によって与えられる、請求項に記載のタスク型画像化システム。
  3. タスク型画像化システムの検出器によって捕捉されるシーンの出力画像をシミュレートする方法であって、前記検出器は、複数のピクセルを含み、前記シーンは、物体距離の範囲内で所与の物体距離に位置付けられる少なくとも1つの物体を含み、物体距離は、前記物体と前記タスク型画像化システムとの間の距離として定義され、
    前記方法は、
    空間周波数の範囲にわたって前記シーンの高解像度画像を捕捉することと、
    前記高解像度画像を前記シーンの画像スペクトルに変換することと、
    物体距離の範囲にわたって前記タスク型画像化システムの脱焦点化光学的伝達関数(OTF)を決定することと、
    前記検出器の前記複数のピクセルにわたってピクセル変調伝達関数(MTF)を決定することと、
    前記OTFおよび前記MTFと前記画像スペクトルとを乗算することにより、前記シーンの修正された画像スペクトルを生成することと、
    前記修正された画像スペクトルを前記シーンの修正された画像に変換することと、
    前記修正された画像から前記出力画像を生成することと
    を含む、方法。
  4. 前記生成するステップは、前記修正された画像からサイズ変更された画像を形成することと、前記サイズ変更された画像から前記出力画像を形成することとを含む、請求項に記載の方法。
  5. 前記サイズ変更された画像を形成することは、前記所与の物体距離に従って、前記修正された画像を最終解像度にダウンサンプリングすることを含む、請求項に記載の方法。
  6. ダウンサンプリングすることは、ローパスフィルタリングなしで前記修正された画像のサイズを変更することを含む、請求項に記載の方法。
  7. ウンサンプリングすることは、
    所与のダウンサンプリング始点およびダウンサンプリング期間に対して前記修正された画像を処理することと、
    前記ダウンサンプリング期間内で前記ダウンサンプリング始点を変えることによって、前記サイズ変更された画像の複数のエイリアス化バージョンを生成することと
    を含む、請求項5に記載の方法。
  8. 前記検出器は、ショット雑音特性および読み取り雑音特性を有し、前記出力画像を形成することは、前記ショット雑音特性および前記読み取り雑音特性のうち少なくとも一方を前記サイズ変更された画像に加えることを含む、請求項に記載の方法。
  9. 前記サイズ変更された画像は、少なくとも1つの境界線を含み、前記方法は前記境界線を複製することによっ前記サイズ変更された画像をパッドすることにより、所望の画像サイズを有するパッドされた画像を生成することをさらに含む、請求項に記載の方法。
  10. ィルタカーネルを用いて前記出力画像をフィルタ処理することにより、フィルタ処理された画像を生成することをさらに含む、請求項に記載の方法。
  11. 前記出力画像から、前記シーンにわたる信号対雑比(SNR)を計算することと、
    前記出力画像内の前記SNRが、前記脱焦点化OTFを修正せずに前記出力画像から計算されるSNRよりも大きくなるように、前記画像化システムの前記脱焦点化OTFを修正すること
    をさらに含む、請求項3に記載の方法。
  12. 前記シーンにわたる方向の範囲にわたって前記SNRを平均化することにより、平均SNRを生成することと、
    前記出力画像内の前記平均SNRが、前記脱焦点化OTFを変更せずに前記出力画像から計算されるSNRよりも大きくなるように、前記脱焦点化OTFを変更することと
    をさらに含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記SNRを平均化することは、前記シーンにわたる加重平均SNRを計算することを含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記加重平均SNRを平均化することは、信号強度の軽減および前記所与の物体距離の関数としてのインコヒーレント画像化システム変調の軽減のうちから選択された1つに少なくとも従って、前記SNRの重み係数を変えることを含む、請求項13に記載の方法。
  15. 物体距離の範囲内の最小および最大物体距離値に対し計算されるSNRが等しい位置に対応する位置で、前記タスク型画像化システムの焦点を設定することをさらに含む、請求項13に記載の方法。
  16. 更することは、以下の形式
    の瞳孔関数をもたらすように前記タスク型画像化システムを修正することを含みxおよびyは正規化された空間座標であり、rは入射瞳の半径であり、α(i,j)は指数iおよびjに対する瞳孔関数係数であり、
    であり指数iおよびjのうちの少なくとも1つが0に等しい場合に、係数α(i,j)のうちの少なくとも1つ少なくとも1の値を有する、請求項12に記載の方法。
  17. タスク型画像化システムで使用される方法であって、
    あるシーンからの電磁エネルギを、空間周波数の範囲にわたって前記タスク型画像化システムの中間像に画像化することと、
    前記電磁エネルギの波面の位相を修正することであって、前記波面の位相を修正することは、以下の形式
    の瞳孔関数を用いて前記位相を変更することを含み、xおよびyは正規化された空間座標であり、rは入射瞳の半径であり、α(i,j)は指数iおよびjに対する瞳孔関数の係数であり、
    を満たし、指数iおよびjのうちの少なくとも1つが0に等しい場合に、係数α(i,j)のうちの少なくとも1つが少なくとも1の値を有する、ことと、
    前記中間像を検出することと、
    前記タスク型画像化システムの信号対雑音比(SNR)が、前記空間周波数範囲にわたる位相を修正ない前記タスク型画像化システムのSNRよりも大きくなるように、前記中間像に基づいて、前記空間周波数範囲にわたって画像データを生成することと
    を含む、方法。
  18. 前記瞳孔関数係数は、α(0,3)=α(3,0)=23.394、α(0,5)=α(5,0)=60.108、α(0,7)=α(7,0)=−126.421、α(0,9)=α(9,0)=82.128、α(3,3)=5.021、α(5,5)=−21.418、α(7,7)=−310.749α(9,9)=−1100.336によって与えられる、請求項17に記載の方法。
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