JP6912330B2 - 鋼製柱 - Google Patents

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Description

この発明は、閉鎖断面形状を有する外側鋼製柱内に内側鋼製柱が設けられた二重構造の鋼製柱に関する。
特許文献1には、柱の強度を高めるために、外殻鋼管と内部鋼管とを備え、コンクリートが充填されたコンクリート充填二重鋼管柱が開示されている。
特開2017−61820号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された鋼製柱は、コンクリートが充填されたコンクリート充填二重鋼管柱であり、コンクリート充填による現場での作業負担が大きいという欠点がある。
ここで、例えば、断面積の異なる外側鋼管と内側鋼管による二重鋼管柱を製作した場合、これら外側鋼管と内側鋼管が負担する軸圧縮力は断面積比で決定される。しかしながら、上記外側鋼管と内側鋼管とでは内側鋼管の細長比が長くなり、外側鋼管と内側鋼管の高さが同じとした場合、上記断面積比で軸圧縮力を負担すると、上記内側鋼管が先行して座屈することになり、このような二重鋼管柱の軸圧縮耐力は、単体で軸圧縮力を受けた場合の軸圧縮耐力の足し合わせよりも小さくなる欠点がある。
この発明は、上記の事情に鑑み、外側鋼製柱と内側鋼製柱による二重構造の鋼製柱における軸圧縮耐力を向上させることを課題とする。
この発明の鋼製柱は、上記の課題を解決するために、閉鎖断面形状を有する外側鋼製柱内に内側鋼製柱が設けられており、上記外側鋼製柱の上端位置よりも上記内側鋼製柱の上端位置が低くされ、上記外側鋼製柱の上端に設けられた柱頭プレートと上記内側鋼製柱の上端との間に鉛直クリアランスが形成されていることを特徴とする。
上記の構成であれば、当該鋼製柱に掛かる軸圧縮力は先ず外側鋼製柱によって受け止められ、この外側鋼製柱において縮み(変形)が生じる。そして、その後に上記内側鋼製柱が軸圧縮力を受けることになるため、この内側鋼製柱が先行して座屈するのを防止できる。これにより、当該鋼製柱の軸圧縮耐力を、上記外側鋼製柱と上記内側鋼製柱とが単体で軸圧縮力を受ける場合の軸圧縮耐力の足し合わせ値に近づけることができる。また、外側鋼製柱内へのコンクリート充填は不要であり、現場での作業負担を軽減することができる。
所定の軸圧縮力が上記外側鋼製柱に掛かることで当該外側鋼製柱が縮んで上記柱頭プレートが上記内側鋼製柱の上端位置に至る間隔を上記鉛直クリアランスとし、上記所定の軸圧縮力は、当該所定の軸圧縮力を加味した上記外側鋼製柱と上記内側鋼製柱の負担軸力比が、上記外側鋼製柱と上記内側鋼製柱の短期許容圧縮応力比に略一致するように決定されてもよい。これによれば、当該鋼製柱の軸圧縮耐力を、上記外側鋼製柱と上記内側鋼製柱とが単体で軸圧縮力を受ける場合の軸圧縮耐力の足し合わせ値と同等にできる。
上記外側鋼製柱の内面と上記内側鋼製柱の外面との間の水平クリアランスを一定に保つ水平スペーサを備えてもよい。これによれば、上記外側鋼製柱と上記内側鋼製柱の中心を一致させるように鋼製柱を製作することが容易になる。
上記柱頭プレートを上記外側鋼製柱に固定する際に上記内側鋼製柱の上端と上記柱頭プレートとの鉛直クリアランスを保持する一方で上記外側鋼製柱が縮む際に変形できる鉛直スペーサを備えてもよい。これによれば、上記柱頭プレートと上記内側鋼製柱の上端との間の鉛直クリアランスを正確に確保して鋼製柱を製作することが容易になる。
上記鉛直スペーサが上記内側鋼製柱と上記柱頭プレートとの間に介在する構造では、上記鉛直スペーサの圧縮変形時の厚さを考慮して上記鉛直クリアランスを設定するようにしてもよい。
上記鉛直スペーサは、上記外側鋼製柱の内面と上記内側鋼製柱の外面との間の水平クリアランスを一定に保つ水平スペーサ部を備えてもよい。
上記鉛直スペーサは板材の折り曲げ加工によって上記水平スペーサ部を一体的に備えてもよい。
本発明であれば、外側鋼製柱と内側鋼製柱による二重構造の鋼製柱における軸圧縮耐力を向上できるという効果を奏する。
本発明の実施形態に係る鋼製柱を示した説明図である。 図1の鋼製柱の下側構造を示した説明図である。 図2の下側構造で用いられている水平スペーサを示した立体図である。 図1の鋼製柱の上側構造を示した図であって、同図(A)は概略の横断面図であり、同図(B)は概略の縦断面図である。 図4の上側構造で用いられている鉛直スペーサを示した図であって、同図(A)は側面図であり、同図(B)は立体図である。 図1の鋼製柱に軸圧縮力がかかったときの当該鋼製柱の縮み現象を示した説明図である。 鉛直スペーサの他の例を示した図であって、同図(A)は側面図であり、同図(B)は立体図である。 図7の鉛直スペーサを用いた鋼製柱に軸圧縮力がかかったときの当該鋼製柱の縮み現象を示した説明図である。 鋼製柱の試験装置の概略構成を示した説明図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、この実施形態にかかる鋼製柱1は、閉鎖断面形状を有する角形鋼管からなる外側鋼製柱2内に、同じく閉鎖断面形状を有する角形鋼管からなる内側鋼製柱3を設けてなる。上記外側鋼製柱2の断面積A(外)は、上記内側鋼製柱3の断面積A(内)よりも小さいものとなる。
また、上記内側鋼製柱3は、上記外側鋼製柱2よりも長さが短くされており、上記外側鋼製柱2の上端位置よりも上記内側鋼製柱3の上端位置は低くなっている。そして、上記外側鋼製柱2の上端に溶接によって固定された柱頭プレート4と上記内側鋼製柱3の上端との間には、鉛直クリアランスGが形成されている。上記外側鋼製柱2および上記内側鋼製柱3としては、例えば、住宅で用いられる60〜200mm角程度の角形鋼管とすることができる。
上記鉛直クリアランスGは、所定の軸圧縮力(荷重)Cが上記柱頭プレート4(外側鋼製柱2)に掛かったときに、上記外側鋼製柱2が縮んで解消されるように設定している。すなわち、上記外側鋼製柱2は上記所定の軸圧縮力Cを負担したところで、上記内側鋼製柱3が軸圧縮力の負担を開始するようにしている。
ここで、断面積の異なる上記外側鋼製柱2と上記内側鋼製柱3とによる鋼製柱1を製作した場合、上記外側鋼製柱2と上記内側鋼製柱3が負担する軸圧縮力は断面積比で決定される。一方、上記外側鋼製柱2と上記内側鋼製柱3とでは上記内側鋼製柱3の方が細長比は長くなる。
上記外側鋼製柱2の負担軸力をNc(外)とし、上記内側鋼製柱3の負担軸力をNc(内)とすると、Nc(外):Nc(内)=A(外):A(内)が成り立つ。しかし、上記外側鋼製柱2と上記内側鋼製柱3とでは上記内側鋼製柱3の方が細長比は長くなるため、上記外側鋼製柱2の短期許容圧縮応力をNy(外)とし、上記内側鋼製柱3の短期許容圧縮応力をNy(内)とすると、Nc(内)/Nc(外)>Ny(内)/Ny(外)となってしまう。
そこで、上記所定の軸圧縮力Cが上記外側鋼製柱2に掛かることで当該外側鋼製柱2が縮んで上記柱頭プレート4が上記内側鋼製柱3の上端位置に至る間隔を上記鉛直クリアランスGとする場合、上記所定の軸圧縮力Cは、当該軸圧縮力Cを加味した上記外側鋼製柱2と上記内側鋼製柱3の負担軸力比[Nc(内)/(Nc(外)+C)]が、上記外側鋼製柱と上記内側鋼製柱の短期許容圧縮応力比[Ny(内)/Ny(外)]に略一致するように決定される。ここに、上記外側鋼製柱2および上記内側鋼製柱3が住宅で用いられる60〜200mm角程度の角形鋼管とする場合、上記鉛直クリアランスGは、2〜5mm程度、望ましくは、2〜4mm程度に設定される。また、上記所定の軸圧縮力Cは、例えば、25t〜150t(245kN〜1470kN)とされる。
上記の構成であれば、当該鋼製柱1に掛かる軸圧縮力は先ず外側鋼製柱2によって受け止められ、この外側鋼製柱2において縮み(変形)が生じる。そして、その後に上記内側鋼製柱3が軸圧縮力を受けることになるため、この内側鋼製柱3が先行して座屈するのを防止することができる。これにより、当該鋼製柱1の軸圧縮耐力を、上記外側鋼製柱2と上記内側鋼製柱3とが単体で軸圧縮力を受ける場合の軸圧縮耐力の足し合わせ値に近づけること、または同等にすることができ、当該鋼製柱1における強度を向上させることができる。なお、この例では、上記内側鋼製柱3についても閉鎖断面としたが、これに限らず、H形鋼や十字形鋼とすることもできる。
図2に示すように、上記鋼製柱1には下部側にベースプレート5が設けられており、上記外側鋼製柱2と上記内側鋼製柱3の各々の下端は、上記ベースプレート5上に溶接によって固定されている。この鋼製柱1の作製手順においては、例えば、上記内側鋼製柱3の下端を上記ベースプレート5に溶接した後、上記外側鋼製柱2を上記内側鋼製柱3に外嵌し、この外側鋼製柱2の下端を上記ベースプレート5上に溶接することができる。この実施形態では、上記鋼製柱1は、上記外側鋼製柱2の内面と上記内側鋼製柱3の外面との間の4か所の水平クリアランスを一定に保つべく4個の水平スペーサ6を備えている。
上記水平スペーサ6は、例えば、1枚の薄い金属板を折り曲げてなるものであり、図3にも示すように、上記内側鋼製柱3の外面に接する接触部位61と、上記外側鋼製柱2の内面に接する接触部位62とを有することで、上記水平クリアランスを一定に保つようになっている。すなわち、上記水平クリアランスが一定に保たれることで、鋼製柱1の下端側において、上記外側鋼製柱2の中心と上記内側鋼製柱3の中心とが同じ位置に保たれることになる。
上記接触部位61を上記内側鋼製柱3の外面に接着等により固定しておくと、上記外側鋼製柱2を上記内側鋼製柱3に外嵌する際、上記水平スペーサ6が上記外側鋼製柱2に当たって上記内側鋼製柱3から離脱するのを防止できる。また、上記水平スペーサ6には、外側に向けて下り傾斜する傾斜部63が設けられており、外嵌される上記外側鋼製柱2が上記傾斜部63によって下方に円滑に案内される。さらに、上記水平スペーサ6は、上記接触部位61の下方に空間を形成し、上記接触部位61が溶接部位に接しないようにしている。
また、上記鋼製柱1は、図4(A)および図4(B)に示すように、その上部位置において鉛直スペーサ7を各側面部上(4か所)に備えている。各鉛直スペーサ7は、上記内側鋼製柱3の上端と上記柱頭プレート4との鉛直クリアランスGを保持する。
また、図5(A)および図5(B)にも示すように、上記鉛直スペーサ7は、上記鉛直クリアランスGを保持するための第1部位71を備えている。この第1部位71は、上記内側鋼製柱3の上端に載る横U字部71aと立ち上げ部71bとからなる。上記立ち上げ部71bの上端が上記柱頭プレート4の下面に接し、上記横U字部71aの下面部が上記内側鋼製柱3の上端に接する。
また、上記鉛直スペーサ7は、上記外側鋼製柱2の内面と上記内側鋼製柱3の外面との間の水平クリアランスを一定に保つ第2部位72(水平スペーサ部)を備えている。上記第2部位72の横幅により、鋼製柱1の上端側において上記水平クリアランスが一定に保たれる。上記水平クリアランスが一定に保たれることで、鋼製柱1の上端側において、上記外側鋼製柱2の中心と上記内側鋼製柱3の中心が同じ位置に保たれる。上記第2部位72の横幅は、上記立ち上げ部71bのほぼ真下に位置する立ち上げ部72aと、上記内側鋼製柱3の上端の外側面に接する立ち上げ部72bとにより規定される。なお、上記第2部位72(水平スペーサ部)は、上記内側鋼製柱3の傾倒等で生じる圧縮によって変形することのないように形成される。また、上記第2部位72は、1枚の薄い金属板の折り曲げ加工によって上記鉛直スペーサ7に一体的に形成されており、この一体形成によって、水平スペーサ部付きの鉛直スペーサ7を安価に作製することができる。
上記鉛直スペーサ7を備える鋼製柱1においては、図6に示すように、上記外側鋼製柱2の上端に上記柱頭プレート4を溶接する際に、上記内側鋼製柱3の上端と上記柱頭プレート4との鉛直クリアランスGを正確に確保することができる。なお、この場合において、上記外側鋼製柱2や上記内側鋼製柱3の切断加工精度により、上記外側鋼製柱2の上端面と上記柱頭プレート4の下面との間に隙間が生じることがあるが、このような隙間が生じたまま、上記溶接を行う。また、軸圧縮力が上記柱頭プレート4(外側鋼製柱2)に掛かったときには、上記外側鋼製柱2は縮むが、この外側鋼製柱2が縮む際に、上記鉛直スペーサ7は圧縮力を受けて変形することができる。ここで、圧縮変形した上記鉛直スペーサ7の一部が上記内側鋼製柱3の上端と上記柱頭プレート4との間に介在する場合、実際に得られる鉛直クリアランスGが上記介在する部分の厚みによって小さくなる。この場合、上記介在する部分の厚みを考慮して上記鉛直クリアランスGを設定することができる。
また、図7(A)および図7(B)に示すように、Z板状の鉛直スペーサ7Aを用いることが可能である。この鉛直スペーサ7Aは、上記鉛直クリアランスGを保持するための第1部位75を備えている。この第1部位75は、水平部76aの外側端から立ち上がる立ち上げ部75aからなり、上記水平部76aの上面が上記内側鋼製柱3の上端と面一とされた状態で上記鉛直クリアランスGを規定する。また、上記鉛直スペーサ7Aは、上記外側鋼製柱2の内面と上記内側鋼製柱3の外面との間の水平クリアランスを一定に保つ第2部位76(水平スペーサ部)を備えている。この第2部位76は、上記水平部76aと、この水平部76aの内側端から垂下された垂下部76bとからなる。この垂下部76bを、上記内側鋼製柱3の上端の外面に接着等により固定しておくことができる。上記第2部位76の横幅は、上記垂下部76bから上記水平部76aの外側端に至る距離となり、この距離によって上記水平クリアランスが規定される。
上記鉛直スペーサ7Aを備える鋼製柱1においては、図8(A)および図8(B)に示すように、軸圧縮力が上記柱頭プレート4(外側鋼製柱2)に掛かったときには、上記外側鋼製柱2は縮むが、この外側鋼製柱2が縮むことで、上記鉛直スペーサ7が圧縮変形する。圧縮変形した上記Z板状の鉛直スペーサ7Aは、上記内側鋼製柱3の上端と上記柱頭プレート4との間に介在しないように変形することができる。このように、上記鉛直スペーサ7が上記内側鋼製柱3の上端と上記柱頭プレート4との間に介在しない場合、上記鉛直クリアランスGを設定することにおいて上記介在する部分の厚みを考慮する必要がなくなる。
以下に、鋼製柱の軸圧縮耐力の試験結果を表1に示す。この試験では、図9に示すように、柱頭および柱脚に6mm厚さの鋼鈑の上下プレート(柱頭プレート、ベースプレート)を固定した全長2600mmの鋼製柱とし、また、内側鋼製柱として60mm×60mm×肉厚6mmの角形鋼管を用い、外側鋼製柱として80mm×80mm×肉厚5.7mmの角形鋼管を用いた。そして、本願発明にかかる検証鋼製柱(二重鋼管(内側2mm短))では、内側鋼製柱の長さを外側鋼製柱よりも2mm短くしており、比較鋼製柱(二重鋼管(内側と外側が同じ))では、内側鋼製柱の長さと外側鋼製柱の長さを同じにしている。また、試験装置として2000kNアムスラーを用いて単調圧縮を行い、柱頭側および柱脚側に配した玉座の回転中心はほぼ柱端部となるようにしている。
Figure 0006912330
上記表1のなかで、「NO.1」は第1回目の試験結果であり、「NO.2」は第2回目の試験結果であり、「二重鋼管平均」は第1回目の試験結果と第2回目の試験結果の平均値であり、「単体実験値の和P+」は内側鋼製柱(単体)および外側鋼製柱(単体)の第1回目の試験結果の総和であり、「二重鋼管/単体和」は、「二重鋼管平均」を「単体実験値の和P+」で割った値である。上記表1から分かるように、本願発明にかかる検証鋼製柱(二重鋼管(内側2mm短))は比較鋼製柱(二重鋼管(内側と外側が同じ))よりも高い最大圧縮耐力を有し、また、「単体実験値の和P+」よりも高い最大圧縮耐力を有することが分かる。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1 :鋼製柱
2 :外側鋼製柱
3 :内側鋼製柱
4 :柱頭プレート
5 :ベースプレート
6 :水平スペーサ
7 :鉛直スペーサ
7A :鉛直スペーサ
61 :接触部位
62 :接触部位
63 :傾斜部
71 :第1部位
71a :横U字部
71b :立ち上げ部
72 :第2部位(水平スペーサ部)
72a :立ち上げ部
72b :立ち上げ部
75 :第1部位
75a :立ち上げ部
76 :第2部位(水平スペーサ部)
76a :水平部
76b :垂下部
G :クリアランス

Claims (7)

  1. 閉鎖断面形状を有する外側鋼製柱内に内側鋼製柱が設けられており、上記外側鋼製柱の上端位置よりも上記内側鋼製柱の上端位置が低くされ、上記外側鋼製柱の上端に設けられた柱頭プレートと上記内側鋼製柱の上端との間に鉛直クリアランスが形成されていることを特徴とする鋼製柱。
  2. 請求項1に記載の鋼製柱において、所定の軸圧縮力が上記外側鋼製柱に掛かることで当該外側鋼製柱が縮んで上記柱頭プレートが上記内側鋼製柱の上端位置に至る間隔を上記鉛直クリアランスとし、上記所定の軸圧縮力は、当該所定の軸圧縮力を加味した上記外側鋼製柱と上記内側鋼製柱の負担軸力比が、上記外側鋼製柱と上記内側鋼製柱の短期許容圧縮応力比に略一致するように決定されることを特徴とする鋼製柱。
  3. 請求項1または請求項2に記載の鋼製柱において、上記外側鋼製柱の内面と上記内側鋼製柱の外面との間の水平クリアランスを一定に保つ水平スペーサを備えることを特徴とする鋼製柱。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の鋼製柱において、上記柱頭プレートを上記外側鋼製柱に固定する際に上記内側鋼製柱の上端と上記柱頭プレートとの鉛直クリアランスを保持する一方で上記外側鋼製柱が縮む際に変形できる鉛直スペーサを備えることを特徴とする鋼製柱。
  5. 請求項4に記載の鋼製柱において、上記鉛直スペーサが上記内側鋼製柱と上記柱頭プレートとの間に介在する構造では、上記鉛直スペーサの圧縮変形時の厚さを考慮して上記鉛直クリアランスが設定されることを特徴とする鋼製柱。
  6. 請求項4または請求項5に記載の鋼製柱において、上記鉛直スペーサは、上記外側鋼製柱の内面と上記内側鋼製柱の外面との間の水平クリアランスを一定に保つ水平スペーサ部を備えることを特徴とする鋼製柱。
  7. 請求項6に記載の鋼製柱において、上記鉛直スペーサは板材の折り曲げ加工によって上記水平スペーサ部を一体的に備えることを特徴とする鋼製柱。
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