JP6911583B2 - 積層電子部品 - Google Patents

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Description

本発明は、積層電子部品に関する。
特許文献1には、複数の素体層が積層されてなる素体と、素体の端面に露出するように形成された端子電極パターンと、を備える積層電子部品が記載されている。この積層電子部品の構造によれば、端子電極パターンを素体層と共に積層することにより、ディップ法を用いずに外部電極を形成することができる。
特開2002−367833号公報
特許文献1に記載の積層電子部品では、素体の表面にクラックが発生する場合があった。
本発明は、素体の表面におけるクラックの発生が抑制されている積層電子部品を提供することを目的とする。
本発明者らの調査研究によれば、実装用導体の構成材料の熱収縮率が、素体の構成材料の熱収縮率よりも大きいことに起因して、積層電子部品を製造する際の熱処理により素体の表面にクラックが生じ易くなることが判明した。実装用導体の体積を減らせば、実装用導体の構成材料の収縮量を減らすことができる。しかしながら、実装用導体の体積減少に伴い、実装強度が低下するおそれがある。
そこで、本発明に係る積層電子部品は、直方体形状を呈しており、実装面と、実装面と隣り合う端面と、互いに対向すると共に実装面及び端面と隣り合う一対の側面と、を有し、複数の素体層が積層されてなる素体と、素体に配置され、実装面及び端面に露出した露出面を有するL字状の実装用導体と、を備え、露出面は、素体により分割された複数の分割領域を含み、各分割領域の分割方向における長さは、複数の分割領域が互いに離間する距離、及び露出面と一対の側面とが互いに離間する距離よりも長い。
この積層電子部品では、実装用導体の露出面が素体により分割されている。したがって、実装用導体の構成材料の熱収縮率と素体の構成材料の熱収縮率との差に起因する応力を、特に素体の表面において緩和することができる。これにより、素体の表面にクラックが発生することを抑制可能となる。また、この積層電子部品では、各分割領域の分割方向における長さが、複数の分割領域が互いに離間する距離、及び露出面と側面とが互いに離間する距離よりも長い。これにより、露出面の面積が広く保たれ易い。この結果、実装強度の低下を抑制することができる。
本発明に係る積層電子部品では、露出面は、実装面に露出した第一露出面と、端面に露出した第二露出面と、を有し、第一露出面及び第二露出面は、それぞれ複数の分割領域を含んでいてもよい。この場合、実装面及び端面の両方において、クラックの発生を抑制することができる。
本発明に係る積層電子部品では、露出面は、完全に分割されていてもよい。この場合、クラックの発生を一層抑制することができる。
本発明に係る積層電子部品では、露出面は、一対の側面の対向方向において分割されていてもよい。この場合、一対の側面の対向方向における分割領域一つ当たりの収縮量は、分割されていない場合の露出面全体の収縮量と比べて、小さくなる。これにより、露出面から側面に向かうクラックの発生を一層抑制することができる。
本発明によれば、素体の表面におけるクラックの発生が抑制されている積層電子部品を提供することができる。
第一実施形態に係る積層コイル部品の斜視図である。 図1の積層コイル部品を実装面側から見た平面図である。 図1の積層コイル部品を端面側から見た平面図である。 図1の積層コイル部品の分解斜視図である。 第二実施形態に係る積層コイル部品を実装面側から見た平面図である。 図5の積層コイル部品を端面側から見た平面図である。 図5の積層コイル部品の分解斜視図である。 第三実施形態に係る積層コイル部品を実装面側から見た平面図である。 図8の積層コイル部品を端面側から見た平面図である。 図8の積層コイル部品の分解斜視図である。 第四実施形態に係る積層コイル部品を実装面側から見た平面図である。 図11の積層コイル部品を端面側から見た平面図である。 図11の積層コイル部品の分解斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
(第一実施形態)
図1〜図4を参照して、第一実施形態に係る積層コイル部品を説明する。図1は、第一実施形態に係る積層コイル部品の斜視図である。図2は、図1の積層コイル部品を実装面側から見た平面図である。図3は、図1の積層コイル部品を端面2a側から見た平面図である。図4は、図1の積層コイル部品の分解斜視図である。図1〜図4に示されるように、第一実施形態に係る積層コイル部品1は、素体2と、一対の実装用導体3と、複数のコイル導体5c,5d,5e,5fと、接続導体6,7と、を備えている。
素体2は、直方体形状を呈している。直方体形状には、角部及び稜線部が面取りされている直方体の形状、及び、角部及び稜線部が丸められている直方体の形状が含まれる。素体2は、外面(表面)として、端面2a,2bと、側面2c,2d,2e,2fと、を有している。端面2a,2bは、互いに対向している。側面2c,2dは、互いに対向している。側面2e,2fは、互いに対向している。以下では、端面2a,2bの対向方向を方向D1、側面2c,2dの対向方向を方向D2、及び側面2e,2fの対向方向を方向D3とする。方向D1、方向D2、及び方向D3は互いに略直交している。
端面2a,2bは、側面2c,2dを連結するように方向D2に延在している。端面2a,2bは、側面2e,2fを連結するように方向D3にも延在している。側面2c,2dは、端面2a,2bを連結するように方向D1に延在している。側面2c,2dは、側面2e,2fを連結するように方向D3にも延在している。側面2e,2fは、側面2c,2dを連結するように方向D2に延在している。側面2e,2fは、端面2a,2bを連結するように方向D1にも延在している。
側面2cは、実装面であり、例えば積層コイル部品1を図示しない他の電子機器(例えば、回路基材、又は積層電子部品)に実装する際、他の電子機器と対向する面である。端面2a,2bは、実装面(すなわち側面2c)と隣り合う面である。側面2e,2fは、実装面(すなわち側面2c)及び端面2a,2bと隣り合う面である。
素体2の方向D3における長さは、素体2の方向D1における長さ及び素体2の方向D3における長さよりも長い。素体2の方向D1における長さと素体2の方向D3における長さとは、互いに同等である。すなわち、本実施形態では、端面2a,2bは正方形状を呈し、側面2c,2d,2e,2fは、長方形状を呈している。素体2の方向D3における長さは、素体2の方向D1における長さ、及び素体2の方向D3における長さと同等であってもよいし、これらの長さよりも短くてもよい。素体2の方向D1における長さ及び素体2の方向D3における長さは、互いに異なっていてもよい。
なお、本実施形態で「同等」とは、等しいことに加えて、予め設定した範囲での微差又は製造誤差などを含んだ値を同等としてもよい。たとえば、複数の値が、当該複数の値の平均値の±5%の範囲内に含まれているのであれば、当該複数の値は同等であると規定する。
素体2は、複数の素体層12a,12b,12c,12d,12e,12fが方向D3において積層されてなる。つまり、素体2の積層方向は、方向D3である。具体的な積層構成については後述する。実際の素体2では、複数の素体層12a〜12fは、その層間の境界が視認できない程度に一体化されている。素体層12a〜12fは、例えば磁性材料(Ni−Cu−Zn系フェライト材料、Ni−Cu−Zn−Mg系フェライト材料、又はNi−Cu系フェライト材料等)により構成されている。素体層12a〜12fを構成する磁性材料には、Fe合金等が含まれていてもよい。素体層12a〜12fは、非磁性材料(ガラスセラミック材料、誘電体材料等)から構成されていてもよい。
一対の実装用導体3は、素体2に配置されている。具体的には、一対の実装用導体3は、素体2の外面に設けられた凹部内に配置され、素体2の外面に露出している。一対の実装用導体3は、方向D3において互いに離間している。実装用導体3は、方向D3から見て、L字状を呈している。実装用導体3は、互いに一体的に設けられた導体部分31及び導体部分32を有している。方向D3から見て、導体部分31は方向D1に延在し、導体部分32は方向D2に延在している。導体部分31は、側面2cに設けられた凹部内に配置され、導体部分32は、端面2a,2bに設けられた凹部内に配置されている。導体部分31,32は、略矩形板状を呈している。一対の実装用導体3は、互いに同形状を呈している。なお、L字状は、全体として概ねL字状となる形状であればよい。例えば、実装用導体3の表面に凹凸が設けられていても、全体として概ねL字状であればよい。また、実装用導体3は、連続的な場合に限らず、断続的な場合であっても、全体として概ねL字状であればよい。
一対の実装用導体3は、側面2c及び端面2a,2bに露出した一対の露出面3aを有している。具体的には、一方の実装用導体3は、側面2c及び端面2a,2bに露出した一方の露出面3aを有している。他方の実装用導体3は、側面2c及び端面2a,2bに露出した他方の露出面3aを有している。一方の露出面3aは、側面2cに露出した露出面31aと、端面2aに露出した露出面32aと、を含んでいる。他方の露出面3aは、側面2cに露出した露出面31aと、端面2bに露出した露出面32aと、を含んでいる。ここで、露出面31aは、導体部分31の有する面である。露出面32aは、導体部分32の有する面である。露出面31a,32aは、互いに同形状を呈している。
露出面31aは、側面2cと同一平面内に位置していてもよいし、側面2cよりも素体2の内側又は外側に位置していてもよい。露出面32aは、端面2a,2bと同一平面内に位置していてもよいし、端面2a,2bよりも素体2の内側又は外側に位置していてもよい。露出面31a,32aは、側面2e,2fから等距離に配置されている。
露出面3aは、素体2により分割された複数の分割領域R1〜R4を含んでいる。具体的には、露出面31aは、素体2により分割された複数の分割領域R1,R2を含んでいる。露出面32aは、素体2により分割された複数の分割領域R3,R4を含んでいる。分割領域R1〜R4は、互いに同形状を呈している。分割領域R1〜R4は、矩形状を呈している。
分割領域R1,R2は、方向D3において分割され、方向D3において互いに離間している。分割領域R1,R2の分割方向、及び分割領域R1,R2の離間方向は、素体層12a〜12fの積層方向と等しく、方向D3である。つまり、露出面31aは、素体層12a〜12fの積層方向において分割されている、と言える。分割領域R1,R2は互いに接続されておらず、露出面31aは完全に分割されている。
分割領域R3,R4は、方向D3において分割され、方向D3において互いに離間している。分割領域R3,R4の分割方向、及び分割領域R3,R4の離間方向は、素体層12a〜12fの積層方向と等しく、方向D3である。つまり、露出面32aは、素体層12a〜12fの積層方向において分割されている、と言える。分割領域R3,R4は互いに接続されておらず、露出面32aは完全に分割されている。
分割領域R1,R3は、側面2e側(側面2fよりも側面2eの近く)に配置され、互いに接続されている。分割領域R1,R3は、側面2cと端面2a,2bとを互いに接続する素体2の稜線部(以下、側面2cの稜線部ともいう。)において、互いに接続されている。分割領域R2,R4は、側面2f側(側面2eよりも側面2fの近く)に配置され、互いに接続されている。分割領域R2,R4は、側面2cの稜線部において、互いに接続されている。つまり、露出面31a,32aは、側面2cの稜線部において、互いに接続されている。
分割領域R1,R2の方向D3における長さL1は、分割領域R1,R2が互いに離間する距離L2、及び露出面31aと側面2e,2fとが互いに離間する距離L3よりも長い。分割領域R3,R4の方向D3における長さL1は、分割領域R3,R4が互いに離間する距離L2、及び露出面32aと側面2e,2fとが互いに離間する距離L3よりも長い。
実装用導体3では、少なくとも露出面3aが素体2により分割されていればよく、露出面3a以外の部分において互いに接続されていてもよい。本実施形態で実装用導体3では、露出面3aだけでなく、実装用導体3の厚さ方向における全体が素体2により分割されている。実装用導体3の厚さ方向とは、導体部分31については方向D2であり、導体部分32については方向D1である。したがって、導体部分31は、分割領域R1を有する部分と分割領域R2を有する部分とに、素体2により完全に分割されている。導体部分32は、分割領域R3を有する部分と分割領域R4を有する部分とに、素体2により完全に分割されている。
実装用導体3は、複数の実装用導体層13が方向D3において積層されてなる。つまり、実装用導体層13の積層方向は、方向D3である。実際の実装用導体3において、素体2により分割された部分を除き、複数の実装用導体層13は、その層間の境界が視認できない程度に一体化されている。
実装用導体3には、電解めっき又は無電解めっきが施されることにより、例えばNi、Sn、Au等を含むめっき層(不図示)が設けられてもよい。めっき層は、例えばNiを含み実装用導体3を覆うNiめっき膜と、Auを含み、Niめっき膜を覆うAuめっき膜と、を有していてもよい。
図1に示される複数のコイル導体5c〜5fは、互いに接続されて、素体2内でコイル10を構成している。コイル10のコイル軸は、方向D3に沿って設けられている。コイル導体5c〜5fは、方向D3から見て、少なくとも一部が互いに重なるように配置されている。コイル導体5c〜5fは、端面2a,2b及び側面2c,2d,2e,2fから離間して配置されている。
コイル導体5c〜5fは、1つのコイル導体層15c,15d,15e,15fによって構成されている。なお、コイル導体5c〜5fは、複数のコイル導体層15c,15d,15e,15fが、方向D3において積層されることによって構成されてもよい。この場合、複数のコイル導体層15c〜15fは、それぞれ方向D3から見て、全部が互いに重なるように配置される。このように、複数のコイル導体層15c〜15fが積層されることで、コイル導体5c〜5fのアスペクト比を高め、コイル10のQ値を向上させることができる。
接続導体6は、方向D1に延在し、コイル導体5cと他方の導体部分32とに接続されている。接続導体7は、方向D1に延在し、コイル導体5fと一方の導体部分32とに接続されている。接続導体6,7は、1つの接続導体層16,17によって構成されている。なお、接続導体6,7は、複数の接続導体層16,17が、方向D3において積層されることによって構成されてもよい。この場合、複数の接続導体層16,17は、それぞれ方向D3から見て、全部が互いに重なるように配置される。
上述の実装用導体層13、コイル導体層15c〜15f、及び接続導体層16,17は、導電材料(例えば、Ag又はPd)により構成されている。これらの各層は、同じ材料により構成されていてもよいし、異なる材料により構成されていてもよい。
積層コイル部品1は、複数の層La,Lb,Lc,Ld,Le,Lfを備えている。積層コイル部品1は、例えば、側面2f側から順に、1つの層La、2つの層Lb、1つの層Lc、1つの層Ld、1つの層Le、1つの層Lf、2つの層Lb、及び1つの層Laが積層されることにより構成されている。
層Laは、素体層12aにより構成されている。
層Lbは、素体層12bと、一対の実装用導体層13とが互いに組み合わされることにより構成されている。素体層12bには、一対の実装用導体層13の形状に対応する形状を有し、一対の実装用導体層13が嵌め込まれる欠損部Rbが設けられている。素体層12bと、一対の実装用導体層13の全体とは、互いに相補的な関係を有している。
層Lcは、素体層12cと、一対の実装用導体層13、コイル導体層15c及び接続導体層16とが互いに組み合わされることにより構成されている。素体層12cには、一対の実装用導体層13、コイル導体層15c及び接続導体層16の形状に対応する形状を有し、一対の実装用導体層13、コイル導体層15c及び接続導体層16が嵌め込まれる欠損部Rcが設けられている。素体層12cと、一対の実装用導体層13、コイル導体層15c及び接続導体層16の全体とは、互いに相補的な関係を有している。
層Ldは、素体層12dとコイル導体層15dとが互いに組み合わされることにより構成されている。素体層12dには、コイル導体層15dの形状に対応する形状を有し、コイル導体層15dが嵌め込まれる欠損部Rdが設けられている。素体層12dと、コイル導体層15dの全体とは、互いに相補的な関係を有している。
層Leは、素体層12eとコイル導体層15eとが互いに組み合わされることにより構成されている。素体層12eには、コイル導体層15eの形状に対応する形状を有し、コイル導体層15eが嵌め込まれる欠損部Reが設けられている。素体層12eと、コイル導体層15eの全体とは、互いに相補的な関係を有している。
層Lfは、素体層12fと、一対の実装用導体層13、コイル導体層15f及び接続導体層17とが互いに組み合わされることにより構成されている。素体層12fには、一対の実装用導体層13、コイル導体層15f及び接続導体層17の形状に対応する形状を有し、一対の実装用導体層13、コイル導体層15f及び接続導体層17が嵌め込まれる欠損部Rfが設けられている。素体層12fと、一対の実装用導体層13、コイル導体層15f及び接続導体層17の全体とは、互いに相補的な関係を有している。
欠損部Rb〜Rfの幅(以下、欠損部の幅)は、基本的に、実装用導体層13、コイル導体層15c〜15f、及び接続導体層16,17の幅(以下、導体部の幅)よりも広くなるように設定される。素体層12b〜12fと、実装用導体層13、コイル導体層15c〜15f、及び接続導体層16,17との接着性向上のために、欠損部の幅は、敢えて導体部の幅よりも狭くなるように設定されてもよい。欠損部の幅から導体部の幅を引いた値は、例えば、−3μm以上10μm以下であることが好ましく、0μm以上10μm以下であることがより好ましい。
実施形態に係る積層コイル部品1の製造方法の一例を説明する。
まず、上述の素体層12a〜12fの構成材料及び感光性材料を含む素体ペーストを基材(例えばPETフィルム)上に塗布することにより、素体形成層を形成する。素体ペーストに含まれる感光性材料は、ネガ型及びポジ型のどちらであってもよく、公知のものを用いることができる。続いて、例えばCrマスクを用いたフォトリソグラフィ法により素体形成層を露光及び現像し、後述の導体形成層の形状に対応する形状が除去された素体パターンを基材上に形成する。素体パターンは、熱処理後に素体層12b〜12fとなる層である。つまり、欠損部Rb〜Rfとなる欠損部が設けられた素体パターンが形成される。なお、本実施形態の「フォトリソグラフィ法」とは、感光性材料を含む加工対象の層を露光及び現像することにより、所望のパターンに加工するものであればよく、マスクの種類等に限定されない。
一方、上述の実装用導体層13、コイル導体層15c〜15f及び接続導体層16,17の構成材料、及び感光性材料を含む導体ペーストを基材(例えばPETフィルム)上に塗布することにより導体形成層を形成する。導体ペーストに含まれる感光性材料は、ネガ型及びポジ型のどちらであってもよく、公知のものを用いることができる。続いて、例えばCrマスクを用いたフォトリソグラフィ法により導体形成層を露光及び現像し、導体パターンを基材上に形成する。導体パターンは、熱処理後に実装用導体層13、コイル導体層15c〜15f及び接続導体層16,17となる層である。
続いて、素体形成層を基材から支持体上に転写する。これにより、熱処理後に層Laとなる層が形成される。
続いて、導体パターン及び素体パターンを支持体上に繰り返し転写することにより、導体パターン及び素体パターンを方向D3において積層する。具体的には、まず、導体パターンを基材から素体形成層上に転写する。次に、素体パターンを基材から素体形成層上に転写する。素体パターンの欠損部に、導体パターンが組み合わされ、素体形成層上で素体パターン及び導体パターンが同一層となる。更に、導体パターン及び素体パターンの転写工程を繰り返し実施し、導体パターン及び素体パターンを互いに組み合わされた状態で積層する。これにより、熱処理後に層Lb〜Lfとなる層が積層される。
続いて、素体形成層を基材から、導体パターン及び素体パターンの転写工程で積層した層上に転写する。これにより、熱処理後に層Laとなる層が積層される。
以上により、熱処理後に積層コイル部品1を構成する積層体を支持体上に形成する。続いて、得られた積層体を所定の大きさに切断する。その後、切断された積層体に対し、脱バインダ処理を行った後、熱処理を行う。熱処理温度は、例えば850〜900℃程度である。これにより、積層コイル部品1が得られる。必要に応じて、熱処理後に実装用導体3に電解めっき又は無電解めっきを施し、めっき層を設けてもよい。
以上説明したように、積層コイル部品1では、実装用導体3の露出面3aが素体2により分割されている。したがって、実装用導体3の構成材料の熱収縮率と素体2の構成材料の熱収縮率との差に起因する応力を、特に素体2の表面において緩和することができる。つまり、実装用導体3の構成材料の熱収縮により露出面3aが素体2の表面を引っ張る応力が、各分割領域R1〜R4に分散される。これにより、素体2の表面にクラックが発生することを抑制可能となる。また、実装用導体3の露出面3aが素体2により分割されることで、実装用導体3と素体2との接触面積が増えるので、実装用導体3と素体2との固着強度が向上する。
積層コイル部品1では、分割領域R1,R2の方向D3における長さL1は、分割領域R1,R2が互いに離間する距離L2、及び露出面31aと側面2e,2fとが互いに離間する距離L3よりも長い。分割領域R3,R4の方向D3における長さL1は、分割領域R3,R4が互いに離間する距離L2、及び露出面32aと側面2e,2fとが互いに離間する距離L3よりも長い。これにより、例えば、長さL1が、距離L2,L3よりも短い場合に比べて、露出面3aの面積が広く保たれ易い。この結果、積層コイル部品1を実装用導体3により他の電子機器に実装する際における実装強度の低下を抑制することができる。
露出面3aは、分割領域R1,R2を含む露出面31aと、分割領域R3,R4を含む露出面32aとを有している。このため、露出面31aが露出する側面2cと、露出面32aが露出する端面2a,2bとの両方において、クラックの発生を抑制することができる。
分割領域R1,R2は互いに接続されておらず、露出面31aは完全に分割されている。分割領域R3,R4は互いに接続されておらず、露出面32aは完全に分割されている。このため、側面2cと端面2a,2bとの両方において、クラックの発生を一層抑制することができる。
露出面31a,32aは、側面2e,2fの対向方向である方向D3において分割されている。このため、分割領域R1〜R4一つ当たりの方向D3における収縮量は、分割されていない場合の露出面31a,32a全体の収縮量と比べて、小さくなる。これにより、露出面31a,32aの側面2e,2f側の端から側面2e,2fに向かうクラックの発生を一層抑制することができる。
(第二実施形態)
図5〜図7を参照して、第二実施形態に係る積層コイル部品を説明する。図5は、第二実施形態に係る積層コイル部品の実装面側から見た平面図である。図6は、図5の積層コイル部品を端面2a側から見た平面図である。図7は、図5の積層コイル部品の分解斜視図である。図5〜図7に示されるように、第二実施形態に係る積層コイル部品1Aは、実装用導体3の露出面31a,32aが完全には分割されていない点で、第一実施形態に係る積層コイル部品1(図1参照)と主に相違している。以下では、積層コイル部品1との相違点を中心に、積層コイル部品1Aについて説明する。
積層コイル部品1Aでは、露出面31aは、分割領域R1,R2と、分割領域R1,R2を互いに接続する接続領域R5と、を含んでいる。つまり、露出面31aは完全には分割されていない。露出面32aは、分割領域R3,R4と、分割領域R3,R4を互いに接続する接続領域R6と、を含んでいる。つまり、露出面32aは完全には分割されていない。
積層コイル部品1Aでは、実装用導体3は、複数の実装用導体層13に加えて、複数の実装用導体層18が方向D3において積層されてなる。実装用導体層18は、側面2cに露出し、接続領域R5となる露出面と、端面2a,2bに露出し、接続領域R6となる露出面と、を有している。実装用導体層13及び実装用導体層18の積層方向は方向D3である。接続領域R5,R6は、互いに同形状を呈している。接続領域R5,R6は、側面2cの稜線部において、互いに接続されている。
積層コイル部品1(図4参照)では、層Ldは素体層12dとコイル導体層15dとが互いに組み合わされることにより構成されている。これに対し、積層コイル部品1Aでは、層Ldは素体層12d、コイル導体層15dに加え、実装用導体層18が互いに組み合わされることにより構成されている。欠損部Rbは、コイル導体層15d及び実装用導体層18の形状に対応する形状を有し、コイル導体層15d及び実装用導体層18が嵌め込まれる。
積層コイル部品1(図4参照)では、層Leは素体層12eとコイル導体層15eとが互いに組み合わされることにより構成されている。これに対し、積層コイル部品1Aでは、層Leは素体層12e、コイル導体層15eに加え、実装用導体層18が互いに組み合わされることにより構成されている。欠損部Reは、コイル導体層15e及び実装用導体層18の形状に対応する形状を有し、コイル導体層15e及び実装用導体層18が嵌め込まれる。
積層コイル部品1Aにおいても、積層コイル部品1(図1参照)と同様の効果が得られる。すなわち、露出面3aが分割されているので、素体2の表面にクラックが発生することを抑制可能となる。また、長さL1が、距離L2,L3よりも長いので、露出面3aの面積が広く保たれ易く、実装強度の低下を抑制することができる。また、露出面31a,32aの両方が分割されているので、側面2c及び端面2a,2bの両方において、クラックの発生を抑制することができる。また、露出面31a,32aは、方向D3において分割されているので、露出面31a,32aの側面2e,2f側の端から側面2e,2fに向かうクラックの発生を一層抑制することができる。
積層コイル部品1Aでは、露出面3aが接続領域R5,R6を含むので、積層コイル部品1よりも露出面3aの面積が広い。このため、実装強度の低下をより確実に抑制することができる。
(第三実施形態)
図8〜図10を参照して、第二実施形態に係る積層コイル部品を説明する。図8は、第二実施形態に係る積層コイル部品の実装面側から見た平面図である。図9は、図8の積層コイル部品を端面2a側から見た平面図である。図10は、図8の積層コイル部品の分解斜視図である。図8〜図10に示されるように、第三実施形態に係る積層コイル部品1Bは、露出面31aが方向D3に加えて方向D1においても分割されていると共に、露出面32aが方向D3に加えて方向D2においても分割されている点で、第一実施形態に係る積層コイル部品1(図1参照)と主に相違している。以下では、積層コイル部品1との相違点を中心に、積層コイル部品1Bについて説明する。
積層コイル部品1Bでは、露出面31aは、素体2により方向D3及び方向D1において分割されている。これにより、露出面31aは、升目状又はマトリックス状に分割された複数の分割領域R7,R8,R9,R10を含んでいる。露出面32aは、素体2により方向D3及び方向D2において分割されている。これにより、露出面32aは、升目状又はマトリックス状に分割された複数の分割領域R11,R12,R13,R14を含んでいる。分割領域R7〜R14は、互いに同形状を呈している。分割領域R7〜R14は、矩形状を呈している。
分割領域R7,R8は、方向D3において分割され、方向D3において互いに離間している。分割領域R9,R10は、方向D3において分割され、方向D3において互いに離間している。分割領域R7,R9は、方向D1において分割され、方向D1において互いに離間している。分割領域R8,R10は、方向D1において分割され、方向D1において互いに離間している。分割領域R7〜10は互いに接続されておらず、露出面31aは完全に分割されている。
分割領域R11,R12は、方向D3において分割され、方向D3において互いに離間している。分割領域R13,R14は、方向D3において分割され、方向D3において互いに離間している。分割領域R11,R13は、方向D2において分割され、方向D2において互いに離間している。分割領域R12,R14は、方向D2において分割され、方向D2において互いに離間している。分割領域R11〜14は互いに接続されておらず、露出面32aは完全に分割されている。
分割領域R7,R9,R11,R13は、側面2e側(側面2fよりも側面2eの近く)に配置されている。分割領域R9,R13は、側面2cの稜線部において、互いに接続されている。分割領域R8,R10,R12,R14は、側面2f側(側面2eよりも側面2fの近く)に配置されている。分割領域R10,R14は、側面2cの稜線部において、互いに接続されている。
分割領域R7〜R10の方向D3における長さL1は、分割領域R7,R8が互いに離間する距離L2、分割領域R9,R10が互いに離間する距離L2、及び露出面31aと側面2e,2fとが互いに離間する距離L3よりも長い。分割領域R7〜R10の方向D1における長さL4は、分割領域R7,R9が互いに離間する距離L5、分割領域R8,R10が互いに離間する距離L5、及び露出面32aと側面2e,2fとが互いに離間する距離L3よりも長い。
分割領域R11〜R14の方向D3における長さL1は、分割領域R11,R12が互いに離間する距離L2、分割領域R13,R14が互いに離間する距離L2、及び露出面31aと側面2e,2fとが互いに離間する距離L3よりも長い。分割領域R11〜R14の方向D2における長さL4は、分割領域R11,R13が互いに離間する距離L5、分割領域R12,R14が互いに離間する距離L5、及び露出面32aと側面2e,2fとが互いに離間する距離L3よりも長い。
積層コイル部品1Bにおいても、積層コイル部品1(図1参照)と同様の効果が得られる。すなわち、露出面3aが分割されているので、素体2の表面にクラックが発生することを抑制可能となる。また、長さL1が距離L2,L3よりも長く、長さL4が距離L5,L3よりも長いので、露出面3aの面積が広く保たれ易く、実装強度の低下を抑制することができる。また、露出面31a,32aの両方が分割されているので、側面2c及び端面2a,2bの両方において、クラックの発生を抑制することができる。また、露出面31a,32aは、方向D3において分割されているので、露出面31a,32aの側面2e,2f側の端から側面2e,2fに向かうクラックの発生を一層抑制することができる。
積層コイル部品1Bでは、露出面31aが方向D3に加えて方向D1においても分割されていると共に、露出面32aが方向D3に加えて方向D2においても分割されている。このため、分割領域R7〜R14の面積は、分割領域R1〜R4(図2,3参照)よりも小さく、実装用導体3の構成材料の熱収縮率と素体2の構成材料の熱収縮率との差に起因する応力が、素体2の表面において更に緩和される。この結果、素体2の表面にクラックが発生することを一層抑制可能となる。
(第四実施形態)
図11〜図13を参照して、第四実施形態に係る積層コイル部品を説明する。図11は、第四実施形態に係る積層コイル部品の実装面側から見た平面図である。図12は、図11の積層コイル部品を端面2a側から見た平面図である。図12は、図11の積層コイル部品の分解斜視図である。図11〜図13に示されるように、第四実施形態に係る積層コイル部品1Cは、露出面31a,32aが方向D3には分割されていない点で、第三実施形態に係る積層コイル部品1B(図8,9参照)と主に相違している。以下では、積層コイル部品1,1Bとの相違点を中心に、積層コイル部品1Cについて説明する。
積層コイル部品1Cでは、露出面31aは、素体2により方向D1において分割された複数の分割領域R15,R16を含んでいる。露出面32aは、素体2により方向D2において分割された複数の分割領域R17,R18を含んでいる。分割領域R15〜R18は、互いに同形状を呈している。分割領域R15〜R18は、矩形状を呈している。
分割領域R15,R16は、方向D1において分割され、方向D1において互いに離間している。分割領域R17,R18は、方向D2において分割され、方向D2において互いに離間している。分割領域R15,R16互いに接続されておらず、露出面31aは完全に分割されている。分割領域R17,R9は、方向D1において分割され、方向D1において互いに離間している。分割領域R8,R10は、方向D1において分割され、方向D1において互いに離間している。分割領域R17,R18は互いに接続されておらず、露出面32aは完全に分割されている。
分割領域R16,R18は、側面2cの稜線部において、互いに接続されている。
分割領域R15,R16の方向D1における長さL4は、分割領域R15,R16が互いに離間する距離L5、及び露出面31aと側面2e,2fとが互いに離間する距離L3よりも長い。分割領域R17,R18の方向D2における長さL4は、分割領域R17,R18が互いに離間する距離L5、及び露出面32aと側面2e,2fとが互いに離間する距離L3よりも長い。分割領域R15〜R18の方向D3における長さL6は、長さL1(図8,9参照)の2倍と距離L2(図8,9参照)との和と同等である。
積層コイル部品1(図4参照)では、層Ldは素体層12dとコイル導体層15dとが互いに組み合わされることにより構成されている。これに対し、積層コイル部品1Cでは、層Ldは素体層12d、コイル導体層15dに加え、実装用導体層13が互いに組み合わされることにより構成されている。欠損部Rbは、コイル導体層15d及び実装用導体層13の形状に対応する形状を有し、コイル導体層15d及び実装用導体層13が嵌め込まれる。
積層コイル部品1(図4参照)では、層Leは素体層12eとコイル導体層15eとが互いに組み合わされることにより構成されている。これに対し、積層コイル部品1Cでは、層Leは素体層12e、コイル導体層15eに加え、実装用導体層13が互いに組み合わされることにより構成されている。欠損部Reは、コイル導体層15e及び実装用導体層13の形状に対応する形状を有し、コイル導体層15e及び実装用導体層13が嵌め込まれる。
積層コイル部品1Cにおいても、積層コイル部品1(図1参照)と同様の効果が得られる。すなわち、露出面3aが分割されているので、素体2の表面にクラックが発生することを抑制可能となる。また、長さL4が距離L5,L3よりも長いので、露出面3aの面積が広く保たれ易く、実装強度の低下を抑制することができる。また、露出面31a,32aの両方が分割されているので、側面2c及び端面2a,2bの両方において、クラックの発生を抑制することができる。
本発明は上述した実施形態に限らず、様々な変形が可能である。
積層コイル部品1,1A,1B,1Cでは、例えば、一対の実装用導体3は互いに異なる形状を呈していてもよく、少なくとも一対の実装用導体3のいずれかが分割された露出面3aを有していればよい。露出面31a,32aは互いに異なる形状を呈していてもよい。少なくとも露出面31a,32aの一方が分割されていればよい。各分割領域は、互いに同形状を呈していなくてもよい。各分割領域は、矩形状以外の形状を呈していてもよい。露出面31a,32aは、側面2cの稜線部において、互いに接続されず、分割されていてもよい。
積層コイル部品1,1Aでは、露出面31a,32aは方向D3において2つの分割領域に分割されているが、3つ以上の分割領域に分割されてもよい。積層コイル部品1Cでは、露出面31aは方向D1において2つの分割領域に分割されているが、3つ以上の分割領域に分割されてもよい。露出面32aは方向D2において2つの分割領域に分割されているが、3つ以上の分割領域に分割されてもよい。積層コイル部品1Bでは、露出面31a,32aは升目状又はマトリックス状に分割されているが、更に細かく分割されてもよい。このような場合、クラックの発生を更に抑制することができる。また、実装用導体3と素体2との固着強度が更に向上する。
上述した実施形態では、積層電子部品として積層コイル部品1,1A,1Bを例にして説明したが、本発明はこれに限られることなく、積層セラミックコンデンサ、積層バリスタ、積層圧電アクチュエータ、積層サーミスタ、又は積層複合部品などの他の積層電子部品にも適用できる。
1,1A,1B,1C…積層コイル部品、2…素体、2a,2b…端面、2c〜2f…側面、3…実装用導体、3a…露出面、12a〜12f…素体層、31a,32a…露出面、R1〜R4,R7〜R18…分割領域。

Claims (4)

  1. 直方体形状を呈しており、実装面と、前記実装面と隣り合う端面と、互いに対向すると共に前記実装面及び前記端面と隣り合う一対の側面と、を有し、複数の素体層が積層されてなる素体と、
    前記素体に配置され、前記実装面及び前記端面に露出した露出面を有するL字状の実装用導体と、を備え、
    前記露出面は、前記素体により分割された複数の分割領域を含み、
    各前記分割領域の分割方向における長さは、前記複数の分割領域が互いに離間する距離、及び前記露出面と前記一対の側面とが互いに離間する距離よりも長く、
    前記実装用導体は、前記実装面に設けられた凹部内及び前記端面に設けられた凹部内にそれぞれ配置されている、積層電子部品。
  2. 前記露出面は、前記実装面に露出した第一露出面と、前記端面に露出した第二露出面と、を有し、
    前記第一露出面及び前記第二露出面は、それぞれ前記複数の分割領域を含んでいる、請求項1に記載の積層電子部品。
  3. 前記露出面は、完全に分割されている、請求項1又は2に記載の積層電子部品。
  4. 前記露出面は、前記一対の側面の対向方向において分割されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の積層電子部品。
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