JP6910928B2 - プリント配線基板、半導体装置、電子機器およびプリント配線基板の製造方法 - Google Patents

プリント配線基板、半導体装置、電子機器およびプリント配線基板の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、フレキシブル配線領域を有するプリント配線基板、半導体装置、電子機器およびプリント配線基板の製造方法に関する。
NANDフラッシュメモリを搭載したフラッシュドライブモジュールでは、ハードディスクに対して高いレスポンス性能および大容量記憶の両立が図られ、高性能が要求されるミッションクリティカルな情報装置などに用いられている。
大容量記憶の実現のためには、定められたサイズの筐体にNANDフラッシュメモリを多数実装する必要があり、NANDフラッシュメモリが実装される複数の実装基板を重ねて筐体内に配置することがある。NANDフラッシュメモリの実装面積を大きくするため、フレキシブル基板を活用し、2枚の実装基板をコネクタレスで接続することがある。
さらに、フラッシュドライブモジュールの高性能化を実現するには、NANDフラッシュメモリとメモリコントローラ間を高速かつ広帯域なメモリバス配線で接続する必要がある。実装基板間の接続にフレキシブル基板を用いた場合には、このようなメモリバス配線をフレキシブル基板にも多数通す必要がある。
特許文献1には、プリント配線基板の空間的な実装密度を上げるために、プリント配線基板の一部をザグリ加工により削って薄くして、その薄い部分を折り曲げ部分(フレキシブル基板)として活用する技術が開示されている。
特許文献2には、グランド層をメッシュ状にすることで、プリント配線基板の折り曲げ性を向上させた技術が開示されている。
特許文献3には、2層配線の両面に差動配線のペアを形成し、その脇にグランド配線を通すことで、信号品質および配線密度を向上させる技術が開示されている。
米国特許第9326376号明細書 特開2015−65252号公報 特開2009−111309号公報
しかしながら、ザグリ加工を要するフレキシブル基板では、その折り曲げ部分の折り曲げ信頼性を確保するために、折り曲げ部分の配線層数と幅に制約があった。すなわち、折り曲げ部分が厚いと折り曲げ性が悪化するため、配線層数は一般に2層以下にする必要がある。また、折り曲げ部分の幅が広いと、折り曲げ方向に対するわずかなねじれでも局所的な応力が発生し、クラックや破損の要因となる。
従って、折り曲げ部分の配線領域は限られたものになり、その中で所望の伝送特性を有する信号配線を布線する必要があった。
特許文献2、3に開示されたプリント配線基板では、マイクロストリップラインと同程度の配線密度となる。このため、折り曲げ部分の限られた配線領域に多数のメモリバス配線を通すのが困難だった。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、その目的は、折り曲げ部分の折り曲げ信頼性を確保しつつ、配線数を増加させるとともに、信号の伝送性能の低下を抑制することが可能なプリント配線基板、半導体装置、電子機器およびプリント配線基板の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、第1の観点に係るプリント配線基板は、2層配線構造を有するフレキシブル部を有し、前記フレキシブル部は、マイクロストリップライン構造を有する第1配線群と、前記2層配線構造を有する第2配線群とを備え、前記第1配線群と前記第2配線群とは交互に配置されている。
本発明によれば、折り曲げ部分の折り曲げ信頼性を確保しつつ、配線数を増加させるとともに、信号の伝送性能の低下を抑制することができる。
図1は、第1実施形態に係るプリント配線基板の構成例を示す断面図である。 図2(a)は、第2実施形態に係る半導体装置の構成例を示す断面図、図2(b)は、図2(a)のE部分を拡大して示す断面図である。 図3は、フレキシブル部の折り曲げ後の状態を示す断面図である。 図4は、第2実施形態に係る半導体装置の構成例を示す平面図である。 図5は、第3実施形態に係るプリント配線基板の構成例を示す平面図である。 図6(a)は、第4実施形態に係るプリント配線基板の構成例を示す平面図、図6(b)は、図6(a)のビアホール部分を拡大して示す断面図である。 図7は、図6(a)のプリント配線基板の1層目の構成例を示す平面図である。 図8は、図6(a)のプリント配線基板の2層目の構成例を示す平面図である。 図9は、第5実施形態に係る電子機器の内部を透視して示す斜視図である。 図10は、図9の電子機器の構成例を示す断面図である。 図11は、第6実施形態に係る半導体装置の構成例を示す平面図である。 図12は、第7実施形態に係る半導体装置の構成例を示す断面図である。 図13は、第8実施形態に係る半導体装置の構成例を示す断面図である。 図14(a)および図14(b)は、第9実施形態に係るプリント配線基板の製造方法を示す断面図である。
実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている諸要素及びその組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るプリント配線基板の構成例を示す断面図である。
図1において、フレキシブル配線基板7−1には2層配線構造が設けられている。フレキシブル配線基板7−1の基材として、ガラスエポキシ層4−1、4−2が設けられている。ガラスエポキシ層4−2上にはガラスエポキシ層4−1が積層されている。ガラスエポキシ層4−1上には第1層目配線を設け、ガラスエポキシ層4−2上には第2層目配線およびグランド層2を設けることができる。第1層目配線として、信号配線1−1、1−2が設けられている。第2層目配線として、信号配線1−3が設けられている。信号配線1−1、1−2上にはソルダレジスト層3−1が設けられている。
信号配線1−1は、ガラスエポキシ層4−1を介してグランド層2上に配置されている。この時、信号配線1−1およびグランド層2はマイクロストリップライン構造5を構成することができる。信号配線1−2は、ガラスエポキシ層4−1を介して信号配線1−3上に配置されている。この時、信号配線1−2、1−3は2層配線構造6を構成することができる。グランド層2と同一層に信号配線1−3を配置する場合、グランド層2に開口部17を設け、その開口部17に信号配線1−3を配置することができる。
マイクロストリップライン構造5と2層配線構造6とは、配線方向と直交する方向(フレキシブル配線基板7−1の幅方向)に交互に配置することができる。マイクロストリップライン構造5および2層配線構造6の配置周期はバス単位とすることができる。ただし、マイクロストリップライン構造5および2層配線構造6の配置周期は必ずしもバス単位に限定さることなく、バス単位の1/K(Kは2以上の整数)の配置周期であってもよいし、バス単位のK倍の配置周期であってもよい。
バス単位で定義される信号本数は、マイクロストリップライン構造5では10〜13本程度とすることができる。この時、データが8ビット分、データストローブ信号が差動のペア配線となるので2ビット分、クロック相当信号が差動のペア配線となるので2ビット分とし、さらに1ビット程度を追加するようにしてもよい。2層配線構造6では、マイクロストリップライン構造5の信号本数と同じ程度の本数から1/3程度の本数とすることができる。
信号配線1−1には、信号配線1−2、1−3に割り当てられる信号よりも高速な信号を割り当てることができる。だたし、信号配線1−1、1−2の一部の配線には、グランド配線を割り当てるようにしてもよい。この時、信号配線1−2のうちの中央の配線にグランド配線を割り当てたり、信号配線1−1のうちのクロック信号線とデータストローブ信号線との間にグランド配線を割り当てたりすることが好ましい。
ここで、フレキシブル配線基板7−1に2層配線構造を設けることにより、フレキシブル配線基板7−1の基材としてガラスエポキシ層4−1、4−2を用いた場合においても、フレキシブル配線基板7−1のフレキシブル性を確保することができる。この時、フレキシブル配線基板7−1は円弧を描くように180°折り曲げることができる。
また、マイクロストリップライン構造5では2層配線構造6に比べて信号の伝送品質を向上させることができる。2層配線構造6ではマイクロストリップライン構造5に比べて配線密度を向上させることができる。このため、マイクロストリップライン構造5と2層配線構造6とを交互に配置することにより、信号伝送品質と配線密度の両立性を向上させることができる。この結果、フレキシブル配線基板7−1の配線スペースに制約がある場合においても、信号伝送品質の劣化を抑制しつつ、必要な配線本数を確保することができる。
さらに、信号配線1−1には高速信号を割り当て、信号配線1−2、1−3には低速信号を割り当てることにより、信号配線1−2、1−3の伝送品質が信号配線1−2、1−3の伝送品質よりも劣る場合においても、信号伝送時の信頼性を確保することができる。
また、信号配線1−1、1−2の一部の配線にグランド配線を割り当てることにより、信号配線1−1、1−2に割り当てられた信号の品質を向上させることができる。
なお、上述した実施形態では、フレキシブル配線基板7−1の基材としてガラスエポキシ層4−1、4−2を用いた例を示したが、フレキシブル性が確保できるならばガラスエポキシ樹脂以外の絶縁材を用いるようにしてもよい。例えば、ポリイミド樹脂またはポリエチレン樹脂などを用いるようにしてもよい。
以下、図1のフレキシブル配線基板7−1をフラッシュドライブモジュールに適用した例を説明する。なお、適用アプリケーションはこの限りでなく、フレキシブル基板を用いた他の様々な半導体装置に適用可能である。また、フレキシブル配線基板7−1は、情報機器、インフラ向け制御装置、自動車などの用途に適用可能である。
(第2実施形態)
図2(a)は、第2実施形態に係る半導体装置の構成例を示す断面図、図2(b)は、図2(a)のE部分を拡大して示す断面図である。
図2(a)において、リジッド基板8−1、8−2はフレキシブル部7を介して接続されている。フレキシブル部7には、図1のフレキシブル配線基板7−1を用いることができる。リジッド基板8−1、8−2にはM(Mは3以上の整数)層配線構造を設けることができる。
リジッド基板8−1、8−2の基材としてガラスエポキシ層4−1〜4−3が設けられている。ガラスエポキシ層4−3の各層上には、信号配線1−4が設けられている。ガラスエポキシ層4−1上には第1層目配線を設け、ガラスエポキシ層4−2上には第2層目配線およびグランド層2を設けることができる。ガラスエポキシ層4−3の各層上には、第3層目配線〜第M層目配線を設け、ガラスエポキシ層4−3の最下層の裏面には第M+1層目配線を設けることができる。
フレキシブル配線基板7−1の信号配線1−1、1−2は、リジッド基板8−1、8−2の第1層目に延伸させることができる。フレキシブル配線基板7−1の信号配線1−3およびグランド層2は、リジッド基板8−1、8−2の第2層目に延伸させることができる。リジッド基板8−1、8−2の第M+1層目配線上には、ソルダレジスト層3−2が設けられている。
リジッド基板8−1の両面にはNANDフラッシュメモリ9−1が実装されている。リジッド基板8−2の両面にはNANDフラッシュメモリ9−2が実装されるとともに、リジッド基板8−2の上面にはメモリコントローラ10が実装されている。
NANDフラッシュメモリ9−1〜9−2およびメモリコントローラ10は半導体パッケージに実装することができる。NANDフラッシュメモリ9−1の半導体パッケージには端子11−1が設けられ、NANDフラッシュメモリ9−2の半導体パッケージには端子11−2が設けられている。メモリコントローラ10の半導体パッケージには端子12が設けられている。端子11−1、11−2、12は、半田ボールであってもよいし、バンプ電極であってもよいし、リード端子であってもよい。
NANDフラッシュメモリ9−1〜9−2およびメモリコントローラ10の半導体パッケージは、例えば、BGA(Ball Grid Array)であってもよいし、QFP(Quad Flat Package)であってもよいし、TCP(Tape Carrier Package)であってもよい。NANDフラッシュメモリ9−1〜9−2およびメモリコントローラ10は、COB(Chip On Board)の実装形態であってもよい。
また、図2(b)に示すように、例えば、リジッド基板8−1のガラスエポキシ層4−1上にはランド電極1−0が設けられている。ランド電極1−0は、信号配線1−1に接続することができる。ここで、端子11−1がランド電極1−0に接合されることでNANDフラッシュメモリ9−1がリジッド基板8−1に実装される。
さらに、図2(b)に示すように、リジッド基板8−1には、信号ビア13−1およびグランドビア14−1が設けられている。信号ビア13−1は、信号配線1−4に接続し、グランドビア14−1は、グランド層2に接続することができる。
ここで、図1のフレキシブル配線基板7−1をフレキシブル部7に用いることにより、コネクタを用いることなくリジッド基板8−1、8−2を接続することが可能となる。このため、コネクタの配置領域をリジッド基板8−1、8−2に確保する必要がなくなり、NANDフラッシュメモリ9−1〜9−2の実装密度を向上させることができる。
また、図1のフレキシブル配線基板7−1をフレキシブル部7に用いることにより、NANDフラッシュメモリ9−1とメモリコントローラ10との間のメモリバス信号の伝送性能の低下を抑制しつつ、メモリバス配線の配線数の増大に対応することが可能となる。
さらに、図1のフレキシブル配線基板7−1では、フレキシブル配線基板7−1の基材として、ガラスエポキシ層4−1、4−2を用いることが可能となる。このため、フレキシブル部7の基材として、高価なポリイミド樹脂を用いる必要がなくなり、コストダウンを図ることが可能となる。
図3は、フレキシブル部の折り曲げ後の状態を示す断面図である。
図3において、フレキシブル配線基板7−1を折り曲げることで、リジッド基板8−1、8−2間の伝送性を確保しつつ、リジッド基板8−1、8−2を重ねて配置することができる。このため、NANDフラッシュメモリ9−1、9−2の高密度実装化を図ることが可能となる。
なお、フレキシブル配線基板7−1の折り曲げ時の応力集中を防止するため、フレキシブル配線基板7−1の曲率が一定になるようにフレキシブル配線基板7−1を折り曲げることが好ましい。この時、フレキシブル配線基板7−1の折り曲げ形態は円弧状とすることができる。なお、フレキシブル配線基板7−1の折り曲げ形態は円弧状以外にも、楕円状であってもよいし、繭状であってもよいし、その他の曲線形状であってもよい。
図4は、第2実施形態に係る半導体装置の構成例を示す平面図である。
図4において、このプリント配線基板には、リジッド基板8−1、8−2が設けられている。リジッド基板8−1、8−2はフレキシブル部7を介して接続されている。フレキシブル部7には、図1のフレキシブル配線基板7−1を用いることができる。
この時、図4のA1−A2線で切断した構成は図1の断面図、図4のB1−B2線で切断した構成は図2(a)の断面図に対応させることができる。
フレキシブル部7はリジッド基板8−1、8−2の間に配置することができる。リジッド基板8−1の形状および面積はリジッド基板8−2の形状および面積と等しくすることができる。
リジッド基板8−1の両面にはNANDフラッシュメモリ9−1が実装されている。リジッド基板8−2の両面にはNANDフラッシュメモリ9−2が実装されるとともに、リジッド基板8−2の上面にはメモリコントローラ10が実装されている。なお、図4のNANDフラッシュメモリ9−1、9−2の実装数は一例であり、これ以上またはこれ以下の個数であってもよい。
フレキシブル部7の幅W1は、リジッド基板8−1、8−2の幅W2より小さくすることができる。これにより、フレキシブル部7のねじれによる応力集中を緩和することができ、フレキシブル部7がねじれた場合においても、フレキシブル部7を割れにくくすることができる。
この時、フレキシブル部7は、リジッド基板8−1、8−2の片側に寄せて配置することができる。また、フレキシブル部7は、メモリコントローラ10に隣接するように配置することができる。これにより、フレキシブル部7をメモリコントローラ10に近づけることができ、リジッド基板8−2に実装されたメモリコントローラ10と、リジッド基板8−1に実装されたNANDフラッシュメモリ9−1との間の配線経路を短くすることができる。
フレキシブル配線基板7−1のグランド層2には複数の開口部17が設けられている。開口部17の形状および面積は互いに等しくすることができる。開口部17は、フレキシブル配線基板7−1の幅方向に均等間隔で配置することができる。フレキシブル配線基板7−1の開口部17の配置を均等化することにより、フレキシブル配線基板7−1の銅箔の残存率をフレキシブル配線基板7−1の幅方向に平均化および均一化することができる。この時、フレキシブル配線基板7−1の銅箔が幅方向に片寄って配置されている場合に比べて、フレキシブル配線基板7−1のヤング率を幅方向に均等化することができる。この結果、応力の局部集中によるフレキシブル配線基板7−1の破断やクラックの発生を抑えることができ、フレキシブル配線基板7−1の折り曲げ性を向上させることができる。
メモリコントローラ10とNANDフラッシュメモリ9−1との間には、高速配線群15−1、15−12および低速配線群16−1、16−2が設けられている。なお、図4の例では、配線経路を見やすくするために、メモリコントローラ10と2つのNANDフラッシュメモリ9−1との間の配線を示した。実際には、リジッド基板8−1、8−2に実装された全てのNANDフラッシュメモリに対して、メモリコントローラ10との間の配線が設けられる。
高速配線群15−1、15−12および低速配線群16−1、16−2は、フレキシブル配線基板7−1の幅方向に交互に配置することができる。高速配線群15−1、15−12には、NANDフラッシュメモリ9−1のメモリバス信号のうちのクロック周波数の等倍から4倍までの転送レートを有する信号を割り当てることができる。低速配線群16−1、16−2には、NANDフラッシュメモリ9−1のメモリバス信号のうちのクロック周波数の1/5以下のスイッチング頻度を有する信号を割り当てることができる。
例えば、高速配線群15−1、15−12には、データ、クロック、データストローブ信号およびリードイネーブル信号を割り当てることができる。低速配線群16−1、16−2には、アドレス信号、チップイネーブル信号、ライトイネーブル信号、コマンドラッチネーブル信号、アドレスラッチネーブル信号、ライトプロテクト信号およびレディビジー信号を割り当てることができる。
ここで、高速配線群15−1、15−12および低速配線群16−1、16−2をフレキシブル配線基板7−1の幅方向に交互に配置することにより、個々のNANDフラッシュメモリ9−1の配置位置に応じて、フレキシブル配線基板7−1の高速配線群15−1、15−12および低速配線群16−1、16−2の配置位置をバス単位で設定することができる。
例えば、リジッド基板8−1の左側のNANDフラッシュメモリ9−1に対しては、そのNANDフラッシュメモリ9−1に接続される高速配線群15−1、15−12および低速配線群16−1、16−2をフレキシブル配線基板7−1の左側にバス単位で配置することができる。リジッド基板8−1の右側のNANDフラッシュメモリ9−1に対しては、そのNANDフラッシュメモリ9−1に接続される高速配線群15−1、15−12および低速配線群16−1、16−2をフレキシブル配線基板7−1の右側にバス単位で配置することができる。
このため、フレキシブル配線基板7−1上において、高速配線群15−1、15−12の配置領域と、低速配線群16−1、16−2の配置領域と分離した場合に比べて、メモリコントローラ10とNANDフラッシュメモリ9−1との間の配線の引き回し経路を短縮することができる。この結果、メモリコントローラ10とNANDフラッシュメモリ9−1との間で授受される信号の伝送損失やクロストークを低減させることができ、波形品質の劣化を低減することができる。
また、高速配線群15−1、15−12に対しては、フレキシブル配線基板7−1上でマイクロストリップライン構造5が用いられる。このため、データやデータストローブ信号のような数百Mbpsを超える伝送レートの信号に対して信号品質を担保することができる。
低速配線群16−1、16−2に対しては、フレキシブル配線基板7−1上で2層配線構造6が用いられる。このため、フレキシブル配線基板7−1上での配線密度を向上させることができ、フレキシブル配線基板7−1の配線領域に制約がある場合においても、リジッド基板8−1のNANDフラッシュメモリ9−1の実装数の増大に対応することができる。
なお、フレキシブル部7には電源配線41を設けることができる。図4では、フレキシブル部7の電源配線41のみを示し、リジッド基板8−1、8−2の電源配線は省略した。電源配線4の幅は、信号配線1−1、1−2、1−3の幅よりも大きくすることができる。電源配線4は、フレキシブル配線基板7−1の両側に配置することができる。フレキシブル配線基板7−1の両側に電源配線4を配置することにより、フレキシブル配線基板7−1の折り曲げ強度を向上させることができる。
(第3実施形態)
図5は、第3実施形態に係るプリント配線基板の構成例を示す平面図である。
図5において、フレキシブル配線基板7−1の2層目およびリジッド基板8−1、8−2の第2層目にはグランド層2が設けられている。グランド層2はベタパターンを用いることができる。ベタパターンは、フレキシブル配線基板7−1の2層目およびリジッド基板8−1、8−2の第2層目を全体的に覆うことができる。
フレキシブル配線基板7−1では、グランド層2に開口部17が設けられている。開口部17には、フレキシブル配線基板7−1の2層目の信号配線1−3を配置することができる。この時、フレキシブル配線基板7−1の開口部17以外の領域では、グランド層2は連続性を維持することができる。
ここで、フレキシブル配線基板7−1の2層目からリジッド基板8−1、8−2の第2層目にかけてグランド層2の連続性を維持することにより、信号配線のリターン経路を確保することができ、信号品質を良好に保つことができる。
また、フレキシブル配線基板7−1の開口部17以外の領域では、グランド層2をベタパターンとすることにより、フレキシブル配線基板7−1で信号配線1−2、1−3に2層配線構造6が用いられている場合においても、リジッド基板8−1、8−2では、各信号配線1−2、1−3に対してマイクロストリップライン構造を用いることができる。このため、フレキシブル配線基板7−1において低速配線群16−1、16−2が信号配線1−2、1−3に割り当てられた場合においても、低速配線群16−1、16−2を介して伝送される信号の品質の劣化を抑制することができる。
この時、フレキシブル配線基板7−1の長さに対して低速配線群16−1、16−2を通過する信号の持つ周波数成分の逆数の波長が十分長ければ、その信号の品質の劣化を抑制することができる。
(第4実施形態)
図6(a)は、第4実施形態に係るプリント配線基板の構成例を示す平面図、図6(b)は、図6(a)のビアホール部分を拡大して示す断面図、図7は、図6(a)のプリント配線基板の1層目の構成例を示す平面図、図8は、図6(a)のプリント配線基板の2層目の構成例を示す平面図である。なお、図6(a)、図7および図8の例では、フレキシブル配線基板7−1と接続されるリジッド基板8−2のビアホール部分を示したが、フレキシブル配線基板7−1と接続されるリジッド基板8−1側のビアホール部分についても同様に構成することができる。
図6(a)において、フレキシブル部7のマイクロストリップライン構造5には信号配線1−1およびグランド層2が設けられ、2層配線構造6には信号配線1−2、1−3が設けられている。信号配線1−1の一部はグランド配線2−1に置き換えてもよい。
リジッド基板8−2において、フレキシブル部7との境界近傍には、ビア群V1〜V3が設けられている。リジッド基板8−2には、ビア群V1〜V3の各ビアに対応するスルーホールが設けられている。
ビア群V1には信号ビア51−1が設けられ、ビア群V2には信号ビア52−1が設けられ、ビア群V3には信号ビア53−1およびグランドビア54−1が設けられている。ビア群V1の他、ビア群V3にもグランドビアを設けることができる。この時、信号ビアの中心に3mm以内のビアの1つにグランドビアを割り当てることができる。
リジッド基板8−2の1層目には信号パッド51−2、52−2、53−2およびグランドパッド54−2が設けられ、リジッド基板8−2の2層目には信号パッド51−4、52−4、53−4が設けられている。信号ビア51−1、53−1は、縦方向および横方向とも位置ずれがないように整列して配置することができる。
信号ビア51−1は信号パッド51−2、51−4に接続され、信号ビア52−1は信号パッド52−2、52−4に接続され、信号ビア53−1は信号パッド53−2、53−4に接続され、グランドビア54−1はグランドパッド54−2に接続されている。
信号配線1−1は信号ビア51−1、52−1に接続され、信号配線1−2は信号ビア52−1に接続され、信号配線1−3は信号ビア53−1に接続され、グランド配線2−1はグランドビア54−1に接続されている。信号配線1−1を信号ビア51−1、52−1にする場合、グランド層2上に信号配線1−1を通すことにより、リジッド基板8−2上でマイクロストリップライン構造を構成することができる。
また、リジッド基板8−2の2層目には、信号パッド51−4、52−4をグランド層2から分離するクリアランス51−3、52−3が設けられている。この時、グランド層2が分断されるのを防止するため、クリアランス51−3、52−3はビアごとに孤立させ、個々のクリアランス51−3、52−3同士が接触しないようにすることができる。
さらに、リジッド基板8−2の2層目には、グランドビア54−1をグランド層2から分離するクリアランス54−3が設けられている。また、リジッド基板8−2の2層目には、信号ビア53−1、信号パッド53−4および信号配線1−3をグランド層2から分離する開口部17−2が設けられている。開口部17−2は開口部17に隣接して配置することができる。
図8に示すように、グランドビア54−1とグランド層2とは細配線54−4を介して接続されている。グランドビア54−1とグランド層2とを細配線54−4を介して接続する方法をサーマルビアと言う。サーマルビアを用いることにより、グランドビア54−1とグランド層2との接触面積を小さくすることができ、グランドビア54−1に与えられた熱がグランド層2に逃げにくくすることができる。このため、グランド層2の熱容量が大きい場合においても、グランドビア54−1への半田付け性を向上させることができる。
ビア群V1、V3は、フレキシブル部7の配線方向と直交する方向に交互に配置することができる。ビア群V1、V3は、フレキシブル部7に隣接して配置することができる。ビア群V1のビアは、フレキシブル部7の配線方向に整列して配置することができる。図6では、ビア群V1のビアが1列分配置されている例を示した。ビア群V3のビアは、フレキシブル部7の配線方向に複数列に渡って整列して配置することができる。図6では、ビア群V3のビアが2列分配置されている例を示した。
ビア群V2は、ビア群V1、V3に隣接するようにしてビア群V1、V3よりもフレキシブル部7から遠い位置に配置することができる。ビア群V2のビアは、フレキシブル部7の配線方向と直交する方向に複数行に渡って整列して配置することができる。図6では、ビア群V2のビアが2行分配置されている例を示した。
ここで、フレキシブル部7に隣接してビア群V3を配置することにより、信号配線1−2、1−3をリジッド基板8−2に接続するための配線長を短くすることができる。
また、フレキシブル部7に隣接してビア群V1を配置するとともに、ビア群V1に隣接するようにしてビア群V1よりもフレキシブル部7から遠い位置にビア群V2を配置することにより、フレキシブル部7からビア群V1、V2の配置領域に渡ってグランド層2を連続させることができる。このため、信号配線1−1についてマイクロストリップライン構造を適用しつつ、信号配線1−1をリジッド基板8−2に接続するための配線長を短くすることができる。
また、ビア群V1、V3に隣接するようにしてビア群V1、V3よりもフレキシブル部7から遠い位置にビア群V2を配置することにより、信号配線1−1、1−2をリジッド基板8−2に接続するためのビア群V1、V3の配置領域に制約がある場合においても、信号配線1−1、1−2の配線長の増大を抑制しつつ、信号配線1−1、1−2をリジッド基板8−2に接続するための配置領域を拡大することができ、信号配線1−1、1−2の増大に対応することができる。
また、信号ビア51−1、53−1は、縦方向および横方向とも位置ずれがないように整列して配置することにより、リジッド基板8−2に接続される信号配線1−1、1−2、1−3のジグザグ化を抑制することが可能となり、信号配線1−1、1−2、1−3をリジッド基板8−2に接続するための配線長を短くすることができる。
以上のようなビア群V1〜V3の配置方法を採用することにより、高速配線群15−1、15−12の信号品質の低下を抑制するとともに、コモンモードノイズおよび放射ノイズを抑制することが可能となる。
(第5実施形態)
図9は、第5実施形態に係る電子機器の内部を透視して示す斜視図である。
図9において、図2(a)のプリント配線基板は、図3に示すように折り曲げられた状態で筐体(キャニスタとも言うことがある)18に収納される。この時、筐体18のコンパクト化を図るため、筐体18の筐体面はフレキシブル配線基板7−1に近接させることができる。
図10は、図9の電子機器の構成例を示す断面図である。
図10において、フレキシブル配線基板7−1に対向する筐体面21の材料として非金属部材21が用いられている。非金属部材21は、例えば、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂またはABS樹脂などの樹脂を用いることができる。筐体18の強度を向上させるために、非金属部材21としてセラミックを用いるようにしてもよい。
フレキシブル配線基板7−1に対向する筐体面21以外の筐体面22では、強度および放熱性を確保するために、金属部材22を用いることができる。金属部材22は、例えば、Al、Cuまたはステンレスなどを用いることができる。
ここで、フレキシブル配線基板7−1に対向する筐体面21の材料として非金属部材21を用いることにより、フレキシブル配線基板7−1と筐体面21との電磁結合を低減させることができ、筐体18からのEMI(Electro−Magnetic Interference)を低減することができる。
また、フレキシブル配線基板7−1は、信号配線1−1、1−2が外側を向くように折り曲げることができる。これにより、フレキシブル配線基板7−1の導体と筐体18との対向面積を減らすことができ、フレキシブル配線基板7−1と筐体面21との電磁結合をさらに低減することができる。
図9の構成では、筐体18とフレキシブル配線基板7−1との電磁結合により、フレキシブル配線基板7−1内の電流が筐体18に伝わり、筐体18から電磁放射が起こる場合におけるEMI対策について説明した。フレキシブル配線基板7−1の信号配線そのものがアンテナとして機能し、電磁放射が起こる場合におけるEMI対策については、図5および図6の構成を用いることができる。
なお、上述した電子機器は、例えば、パーソナルコンピュータの外部記憶装置や、データセンタまたはエンタープライズなどに設置されているサーバの外部記憶装置などに用いることができる。
(第6実施形態)
図11は、第6実施形態に係る半導体装置の構成例を示す平面図である。
図11の構成では、図4のリジッド基板8−1、8−2の代わりにリジッド基板8−1a、8−2aが設けられている。リジッド基板8−1aには、図4のメモリコントローラ10の代わりにメモリコントローラ10aが実装されている。リジッド基板8−1aには、バススイッチ23が追加されて実装されている。バススイッチ23は、リジッド基板8−1aにバス単位で実装することができる。バススイッチ23は、メモリコントローラ10aからNANDフラッシュメモリ9−1までの信号が1:N(Nは2以上の整数)のメモリバスで伝送される時に、メモリコントローラ10aに接続されるNANDフラッシュメモリ9−1を切り替えることができる。図11では、Nが2の場合を示した。
この時、メモリコントローラ10aは、データ信号配線20−1を介してバススイッチ23に接続されている。バススイッチ23は、データ信号配線20−2を介して、ひとつのNANDフラッシュメモリ9−1に接続されるとともに、データ信号配線20−3を介して、別のひとつのNANDフラッシュメモリ9−1に接続されている。また、バススイッチ23は、スイッチ制御配線19を介してメモリコントローラ10aに接続されている。
フレキシブル配線基板7−1にデータ信号配線20−1を通す時は、信号配線1−1を用いることができる。フレキシブル配線基板7−1にスイッチ制御配線19を通す時は、信号配線1−2、1−3を用いることができる。
ここで、リジッド基板8−1aにバススイッチ23を設けることにより、フレキシブル配線基板7−1を通るデータ信号配線20−1の本数を1/Nに減らすことができる。このため、フレキシブル配線基板7−1の配線本数に制約がある場合においても、データ信号配線20−2、20−3の増大に対応することが可能となる。
また、メモリコントローラ10aに接続されるNANDフラッシュメモリ9−1を切り替えることにより、N個のNANDフラッシュメモリ9−1で1つのメモリバス配線が共有されている場合においても、メモリバス配線が共有されているNANDフラッシュメモリ9−1とメモリコントローラ10aとを信号伝送時に1:1接続とすることができる。このため、信号伝送時の容量負荷を低減することが可能となり、信号品質の劣化を抑制することが可能となる。
(第7実施形態)
以下、図1のフレキシブル配線基板7−1をDRAMモジュールに適用した例を説明する。
図12は、第7実施形態に係る半導体装置の構成例を示す断面図である。
図12において、リジッド基板25には、電極27を介してDRAM26が両面実装されている。DRAM26は、プロセッサ29の主記憶メモリとして用いることができる。
リジッド基板25上には、電極30を介してプロセッサ29が実装されている。リジッド基板25の裏面には、電極32を介してフレキコネクタ31が実装されている。リジッド基板25は、図1のフレキシブル配線基板7−1を介してフレキコネクタ31に接続されている。
この時、DRAM26とプロセッサ29とはフレキシブル配線基板7−1を介して接続される。この接続形態をFLEX−DIMMと呼ぶことがある。
なお、DRAM26としては、高速なDDR(Double−Data−Rate)メモリを用いることができる。DDRメモリは、クロックの2倍のデータレートでデータを伝送することができる。アドレス信号はこの半分のデータレートである。制御信号はさらに低いデータレートとなる。
データ、データストローブ信号およびクロックの高速信号の伝送には、マイクロストリップライン構造5を用いることができる。この時、高速信号と低速信号の信号比率は1:1に近くすることができ、配線密度は50%程度増大させることができる。
あるいは、データ、データストローブ信号およびクロックに加えてアドレス信号の伝送にも、マイクロストリップライン構造5を用いるようにしてもよい。この時、DDR3以降の1Gbpsを超える高速データレートのアドレス信号の波形品質を維持することができる。ただし、この方法では、高速信号と低速信号の信号比率が3:1程度になる。この時、配線密度は10〜20%程度増大させることができる。
以下、図1のフレキシブル配線基板7−1をストレージクラスメモリモジュールに適用した例を説明する。
(第8実施形態)
図13は、第8実施形態に係る半導体装置の構成例を示す断面図である。
図13おいて、リジッド基板33には、電極38を介してストレージクラスメモリ37が両面実装されている。ストレージクラスメモリ37は、DRAM26に近い高速性と、ハードディスクなどのストレージに近い大容量を併せ持つことができる。
ストレージクラスメモリ37としては、例えば、磁気抵抗メモリ(MRAM)、抵抗変化メモリ(ReRAM)、相変化メモリ(PRAM/PCM)、強誘電体メモリ(FeRAM)、スピン注入型磁気メモリ(STT−MRAM)、カーボンナノチューブメモリまたは3Dクロスポイントメモリを用いることができる。
リジッド基板34上には、電極30を介してプロセッサ29が実装されている。リジッド基板34の裏面には、電極40を介してフレキコネクタ39が実装されている。リジッド基板35には、電極27を介してDRAM26が両面実装されている。リジッド基板35は、ソケット36を介してリジッド基板34の接続されている。
リジッド基板33は、図1のフレキシブル配線基板7−1を介してフレキコネクタ39に接続されている。この時、ストレージクラスメモリ37とプロセッサ29とはフレキシブル配線基板7−1を介して接続される。
ここで、ストレージクラスメモリ37とプロセッサ29とをフレキシブル配線基板7−1を介して接続することにより、ストレージクラスメモリ37の実装密度を向上させつつ、ストレージクラスメモリ37とプロセッサ29との間で大量のデータを高速に授受させることが可能となる。
(第9実施形態)
図14(a)および図14(b)は、第9実施形態に係るプリント配線基板の製造方法を示す断面図である。
図14(a)において、リジッド基板8−0を用意する。なお、リジッド基板8−0では、図2(a)のフレキシブル部7の層構造がリジッド基板8−1、8−2の層構造と同一である。
次に、図14(b)に示すように、リジッド基板8−0の中央部を裏面側からザグリ加工する。ザグリ加工では、リジッド基板8−0のソルダレジスト層3−2、信号配線1−4およびガラスエポキシ層4−3を削り取ることができる。ここで、ガラスエポキシ層4−2が露出された時にザグリ加工を停止することができる。この時、フレキシブル部7には、信号配線1−1、1−2、1−3、グランド層2、ガラスエポキシ層4−1、4−2およびソルダレジスト層3−1を残存させることができる。
これにより、コネクタを用いることなくフレキシブル部7を介してリジッド基板8−1、8−2を接続することができ、フレキシブル配線基板7−1の製造工程を削減することが可能となるとともに、フレキシブル配線基板7−1に実装されるNANDフラッシュメモリ9−1〜9−2の個数を増大させることができる。
1−1〜1−4、20−1〜20−3…信号配線、2…グランド層、2−1…グランド配線、3−1、3−2…ソルダレジスト層、4−1〜4−3…ガラスエポキシ層、5…マイクロストリップライン構造、6…2層配線構造、7…フレキシブル部、7−1…フレキシブル配線基板、8−0〜8−2、25、28、33〜35…リジッド基板、9−1〜9−2…NANDフラッシュメモリ、10…メモリコントローラ、11−1、11−2、12、27、30、32、38、40…端子、13−1、51−1、52−1、53−1…信号ビア、14−1、54−1…グランドビア、15−1、15−12…高速配線群、16−1、16−2…低速配線群、17、17−2…開口部、18…筐体、19…スイッチ制御配線、21…非金属部材、22…金属部材、23…バススイッチ、26…DRAM、29…プロセッサ、31、39…フレキコネクタ、36…ソケット、V1〜V3…ビア群、51−2、52−2、53−2、51−4、52−4…信号パッド、54−2…グランドパッド、51−3、52−3、54−3…クリアランス、54−4…細配線


Claims (11)

  1. 2層配線構造を有するフレキシブル部を有するプリント配線基板であって、
    前記フレキシブル部は、
    マイクロストリップライン構造を有する第1配線群と、
    前記2層配線構造を有する第2配線群とを備え、
    前記第1配線群と前記第2配線群とは交互に配置されており、
    前記第1配線群の1層目には第1信号が割り当てられ、
    前記第1配線群の2層目にはグランド層が割り当てられ、
    前記第2配線群の1層目には第2信号が割り当てられ、
    前記第2配線群の2層目には第3信号が割り当てられ、
    前記第1信号は、前記第2信号および前記第3信号よりも高速であるプリント配線基板。
  2. 前記フレキシブル部を介して接続された第1リジッド基板と第2リジッド基板とを備え、
    前記フレキシブル部の幅は、第1リジッド基板の幅および第2リジッド基板の幅よりも小さい請求項に記載のプリント配線基板。
  3. 前記グランド層は、前記第1リジッド基板の2層目と前記第2リジッド基板の2層目に連続的に延伸され、
    前記グランド層は、
    前記フレキシブル部の2層目から前記第1リジッド基板の2層目および前記第2リジッド基板の2層目にかけて配置されたベタパターンと、
    前記フレキシブル部の2層目の第2配線群が配置される第1開口部を備える請求項に記載のプリント配線基板。
  4. 前記第1リジッド基板は、
    前記2層目の第2配線群を前記第1リジッド基板の配線に接続する第1ビアと、
    前記第1開口部に連続して前記グランド層に設けられ、前記第1ビアが配置される第2開口部とを備え、
    前記第2リジッド基板は、
    前記2層目の第2配線群を前記第2リジッド基板の配線に接続する第2ビアと、
    前記第1開口部に連続して前記グランド層に設けられ、前記第2ビアが配置される第3開口部とを備え、
    前記第1リジッド基板および前記第2リジッド基板において、前記第1配線群および前記第2配線群はマイクロストリップライン構造を有する請求項に記載のプリント配線基板。
  5. 2層配線構造を有するフレキシブル配線基板と、
    前記フレキシブル配線基板に接続されたリジッド基板と、
    前記リジッド基板に実装された半導体メモリとを備え、
    前記フレキシブル配線基板は、
    マイクロストリップライン構造を有する第1配線群と、
    前記2層配線構造を有する第2配線群とを備え、
    前記第1配線群と前記第2配線群とは交互に配置され、
    前記第1配線群に割り当てられる信号は、前記第2配線群に割り当てられる信号よりも高速であり、
    前記第1配線群および前記第2配線群の配置周期は、前記半導体メモリのバス幅を基準として設定され、
    前記第1配線群は、前記半導体メモリのメモリバス信号のうちのクロック周波数の等倍から4倍までの転送レートを有する信号であり、
    前記第2配線群は、前記半導体メモリのメモリバス信号のうちのクロック周波数の1/5以下のスイッチング頻度を有する信号である半導体装置。
  6. 前記第1配線群のグランド層は、前記リジッド基板の2層目に連続的に延伸され、前記フレキシブル配線基板の2層目から前記リジッド基板の2層目にかけて配置されたベタパターンを備える請求項に記載の半導体装置。
  7. 2層配線構造を有するフレキシブル配線基板と、
    前記フレキシブル配線基板に接続されたリジッド基板と、
    前記リジッド基板に実装された半導体メモリとを備え、
    前記フレキシブル配線基板は、
    マイクロストリップライン構造を有する第1配線群と、
    前記2層配線構造を有する第2配線群とを備え、
    前記第1配線群と前記第2配線群とは交互に配置され、
    前記第1配線群に割り当てられる信号は、前記第2配線群に割り当てられる信号よりも高速であり、
    前記第1配線群のグランド層は、前記リジッド基板の2層目に連続的に延伸され、前記フレキシブル配線基板の2層目から前記リジッド基板の2層目にかけて配置されたベタパターンを備え、
    前記リジッド基板は、
    前記第1配線群の少なくとも一部の配線を前記リジッド基板の配線に接続する第1ビア群と、
    前記第1配線群の少なくとも一部の配線および1層目の第2配線群の少なくとも一部の配線を前記リジッド基板の配線に接続する第2ビア群と、
    前記2層目の第2配線群を前記リジッド基板の配線に接続する第3ビア群とを備え、
    前記第1ビア群と前記第3ビア群とは、前記フレキシブル配線基板に隣接するとともに、前記フレキシブル配線基板の配線方向と直交する方向に交互に配置され、
    前記第1ビア群のビアは、前記フレキシブル配線基板の配線方向に整列して配置され、
    前記第3ビア群のビアは、前記フレキシブル配線基板の配線方向に複数列に渡って整列して配置され、
    前記第2ビア群は、前記第1ビア群および前記第3ビア群に隣接するようにして前記第1ビア群および前記第3ビア群よりも前記フレキシブル配線基板から遠い位置に配置され、
    前記第2ビア群のビアは、前記フレキシブル配線基板の配線方向と直交する方向に複数行に渡って整列して配置され、
    前記第1ビア群のビアおよび前記第2ビア群のビアには信号ビアが割り当てられるとともに、前記信号ビアの中心に3mm以内のビアの1つにグランドビアが割り当てられる半導体装置。
  8. 前記リジッド基板は、前記フレキシブル配線基板を介して接続された第1リジッド基板と第2リジッド基板とを備え、
    前記第1リジッド基板には、第1半導体メモリおよび第2半導体メモリが実装され、
    前記第2リジッド基板には、前記第1半導体メモリおよび前記第2半導体メモリを制御するコントローラが実装され、
    前記第1リジッド基板に実装され、前記第1配線群を介して前記コントローラとの間で授受される一つのチャンネルの信号の入出力先を前記第1半導体メモリと前記第2半導体メモリとで切り替えるバススイッチを備える請求項5乃至7のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 前記リジッド基板は、
    DRAMが実装された第1リジッド基板と、
    前記DRAMにアクセスするプロセッサが実装された第2リジッド基板とを備える請求項5乃至8のいずれか一項に記載の半導体装置。
  10. 前記リジッド基板は、
    ストレージクラスメモリが実装された第1リジッド基板と、
    前記ストレージクラスメモリにアクセスするプロセッサが実装された第2リジッド基板とを備える請求項5乃至9のいずれか一項に記載の半導体装置。
  11. M(Mは3以上の整数)層配線構造を有するリジッド基板のザグリ加工を行うことで、2層配線構造を有するフレキシブル部を前記リジッド基板に形成するプリント配線基板の製造方法であって、
    前記フレキシブル部は、
    マイクロストリップライン構造を有する第1配線群と、
    前記2層配線構造を有する第2配線群とを備え、
    前記第1配線群と前記第2配線群とは交互に配置されており、
    前記第1配線群の1層目には第1信号が割り当てられ、
    前記第1配線群の2層目にはグランド層が割り当てられ、
    前記第2配線群の1層目には第2信号が割り当てられ、
    前記第2配線群の2層目には第3信号が割り当てられ、
    前記第1信号は、前記第2信号および前記第3信号よりも高速であるプリント配線基板の製造方法。
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