JP6910162B2 - コンパクト容器 - Google Patents
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このコンパクト容器では、第1収容容器および第2収容容器にそれぞれ形成されたレールが互いに係合しつつスライドすることで、第2収容容器が第1収容容器に対してスライド移動する。
内容物としては、特に限定されるものではないが、例えばファンデーション等の化粧料等が挙げられる。刷毛4は、ブラシ5および柄部6を備えており、この刷毛4を用いて内容物を被塗布部に塗布することができる。
ここで本実施形態では、これらのレールR1、R2が延びる方向をスライド方向L1といい、コンパクト容器1の厚さ方向を上下方向という。また、スライド方向L1および上下方向の双方向に直交する方向を直交方向L2という。また、上下方向に沿う第1収容容器2側を上方といい、第2収容容器3側を下方という。また、スライド方向L1に沿う、後述するロック片40側を前方といい、ヒンジブロック37側を後方という(図2参照)。
なお、レールR1、R2が延びる方向を適宜変更することで、コンパクト容器1のスライド方向L1は任意に設計することができる。
第1収容容器2は、上方に向けて開口する薄型の有底筒状に形成された第1容器本体10と、第1容器本体10に対して開閉可能に連結された蓋体30と、を備えている。
第1容器本体10は、第1底壁部11と、第1底壁部11の外周縁部に連結され、上下方向に沿って延びた第1周壁部12と、を備えている。
第1周壁部12は、前方に位置する前壁部13と、後方に位置する後壁部14と、直交方向L2の両側に位置すると共に、前壁部13と後壁部14とをスライド方向L1に接続する一対の側壁部15と、を有している。なお、第1周壁部12は第1底壁部11よりも下方に向けて突出している。
前壁部13の下端部には、前方に向けて突出したフランジ壁16が形成されている。前壁部13の上端部には、前方に向けて突出した第1係合突起17が形成されている。第1係合突起17は、前壁部13における直交方向L2の中央部分に形成され、直交方向L2に沿って僅かに延びるように形成されている。
第1底壁部11と第1周壁部12とで画成される第1容器本体10の内部には、上方に開口した金属製の中皿20が嵌合等によって取り付けられている。この中皿20の内部に内容物が収容される。
なお、図示の例では中皿20の内部を1つの収容空間としているが、例えば複数の仕切り壁によって中皿20の内部を複数の収容空間に仕切る構成としても構わない。この場合には、例えば各収容空間内に異なる内容物を別個に収容することが可能となる。なお、コンパクト容器1は中皿20を備えていなくてもよい。また、中皿20は、樹脂によって形成された樹脂皿であってもよい。
貫通孔21は、第1底壁部11における直交方向L2の中央部分に形成され、直交方向L2よりもスライド方向L1に長い平面視矩形状に形成されている(図4参照)。
第1底壁部11の底面における貫通孔21の開口周縁部には、下方に向けて突出するガイドリブ22が形成されるとともに、ガイドリブ22の下端部に、直交方向L2の内側に向けて突出するガイド突起23が形成されている。これらガイドリブ22およびガイド突起23により、先述の第1レールR1が構成されている。第1レールR1は、直交方向L2に間隔を空けて一対配置されている。各第1レールR1は、第1底壁部11の底面における貫通孔21の開口周縁部のうち、スライド方向L1に延びる部分の全長に亘って形成されている。
なお、前枠部33における直交方向L2の中央部分には、前枠部33をスライド方向L1に貫通すると共に下方に開口した窓孔36が形成されている。
ヒンジブロック37は、直交方向L2に沿って延びると共に下端部が半円状に突出している。ヒンジブロック37と連結凹部18とは、直交方向L2に沿って延びた回転軸部38を介して互いに連結されている。
これにより、蓋体30の全体は、第1容器本体10に対して回転軸線M回りに回転可能に連結され、回転軸線M回りに蓋体30を開閉操作することが可能とされている。
ロック片40は、直交方向L2に延びた板状に形成されると共に、窓孔36を画成する上壁面から下方に向けて突設されている。なお、ロック片40の下端部とフランジ壁16との間には、例えば指先を進入させることができる程度の上下方向の隙間が確保されている。
そして、例えば指先等によって、ロック片40の下端部を前方に向けて僅かに撓ませるように移動させて、第1係合突起17と第2係合突起41との係合を解除することで、蓋体30の閉状態のロックを解除することが可能となる。
第2収容容器3は、第1収容容器2に対してスライド方向L1にスライド移動可能に、第1収容容器2の下方に組み合わされている。第2収容容器3は、スライド移動に伴って第1収容容器2により開閉される取出口50を有している。
そして、第2収容容器3は、図1〜図3に示すように取出口50が閉塞される閉位置P1と、図6および図7に示すように取出口50が開放される開位置P2と、の間をスライド移動可能に設けられている。
第2容器本体60は、第2底壁部61と、第2底壁部61の外周縁部から上方に向けて延びた第2周壁部62と、を備えている。第2周壁部62の上端部は、第1収容容器2のフランジ壁16、一対の側壁部15、および後壁部14に対して下方から対向している。第2周壁部62の後端部には、上方に向けて突出する係止突起62aが形成されている。
そして、枠部70と第2底壁部61とで画成された空間が、刷毛4を収容する収容空間となる。
取出口50は、閉塞板71のうち主に前方側からスライド方向L1の中央部分に亘って形成され、スライド方向L1よりも直交方向L2に長い平面視矩形状に形成されている。閉塞板71の上面は、係止突起62aの上端縁より下方に位置している。
一対の側方枠部74は、スライド方向L1に沿って延びる板状に形成されると共に閉塞板71から下方に向けて延び、第2底壁部61に対して上方から接触している。図示の例では、一対の側方枠部74は、第2周壁部62との間に直交方向L2の隙間をあけた状態で第2周壁部62の直交方向L2の内側に配設され、且つ前方枠部72と後方枠部73とをスライド方向L1に一体に連結している。
このように、スライド突起76がガイド突起23に対してスライド方向L1に移動可能に上方から接触することで、第1レールR1と第2レールR2とが係合している。この構成により、第2収容容器3は第1収容容器2に対して上下方向に組み合わされていると共に第1収容容器2に対してスライド方向L1にスライド可能とされている。
図7に示すように、第2収容容器3が開位置P2にある場合、第2レールR2の前端部が第1収容容器2の貫通孔21における前方の内面に当接する。これにより、第2収容容器3の第1収容容器2に対する前方移動が規制される。このとき、前方突部11aは、係止突起62aよりも後方に位置しており、係止突起62aにスライド方向L1で隣接している。
このように、第2レールR2は、第1レールR1と係合しながら、貫通孔21におけるスライド方向L1の長さの範囲内においてスライドする。
規制部78の前端部には、後方に向かうに従って漸次直交方向L2の内側に向かって延びる傾斜面78aが形成されている。第2収容容器3が閉位置P1に位置するときに、傾斜面78aは、第2レールR2の後端部に対して直交方向L2で対向している。
なお、前記実施形態のコンパクト容器1は、例えば図6に示すように、第2収容容器3を開位置P2とした状態であっても、レールR1、R2が平面視で第1収容容器2に覆われる構造となっている。この構造により、例えば第2収容容器を開くと使用者から目立つ位置にレールが現れるコンパクト容器と比較して洗練された外観となり、美感に優れたコンパクト容器1とすることができる。特に、本実施形態のコンパクト容器1は、外観の良さが求められる化粧用品として好適に用いることができる。
Claims (2)
- 第1収容容器と、
前記第1収容容器に対してスライド移動可能に重ね合され、前記第1収容容器によって開閉される取出口が形成された第2収容容器と、を備え、
スライド方向から見た正面視において、前記第1収容容器および前記第2収容容器のいずれか一方には、他方に形成された第1レールを、前記スライド方向および上下方向の双方向に直交する直交方向で挟む第2レールおよび規制部が形成され、
前記規制部の少なくとも一部が、前記第2レールに対して、前記直交方向で対向し、
前記第2収容容器は、有底筒状の第2容器本体と、前記第2容器本体の開口部を部分的に塞ぐ閉塞板と、を有し、
前記規制部および前記第2レールは前記閉塞板から突出していることを特徴とする、コンパクト容器。 - 前記取出口が開放される開位置に前記第2収容容器がある状態において、上方から見た平面視で、前記第1レールおよび前記第2レールが前記第1収容容器に覆われていることを特徴とする、請求項1に記載のコンパクト容器。
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JP2017037428A JP6910162B2 (ja) | 2017-02-28 | 2017-02-28 | コンパクト容器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017037428A JP6910162B2 (ja) | 2017-02-28 | 2017-02-28 | コンパクト容器 |
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JP6910162B2 true JP6910162B2 (ja) | 2021-07-28 |
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ID=63527080
Family Applications (1)
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JP2017037428A Active JP6910162B2 (ja) | 2017-02-28 | 2017-02-28 | コンパクト容器 |
Country Status (1)
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Family Cites Families (3)
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2017
- 2017-02-28 JP JP2017037428A patent/JP6910162B2/ja active Active
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