JP6910050B2 - クランクシャフトの支持構造 - Google Patents

クランクシャフトの支持構造 Download PDF

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Description

この発明は、エンジンのクランクケースに回転可能に支持されるクランクシャフトの支持構造に関する。
従来のエンジンのクランクシャフトとして、例えば、分割して形成された複数のクランクジャーナルと、コンロッドを支持するクランクピンと、クランクジャーナルとクランクピンを連結するクランクウェブとを有する分割式のクランクシャフトがある。
このような分割式のクランクシャフトは、エンジンのクランクケースに軸受を介して回転自在に支持され、そのクランクシャフトの端部は、クランクケースの側方から突出している。
クランクシャフトの端部にはフライホイールがクランクシャフトと一体回転するように取り付けられ、クランクケースの側方に取り付けられたカバーによりフライホイールが覆われた状態となっている。
通常、コンロッドおよびコンロッドの端部に取り付けられるピストンが進退運動をする際、クランクシャフトの回転は、加減速を繰り返す。加減速を繰り返すクランクシャフトの回転に応じて、質量の大きいフライホールには大きな慣性力が作用し、クランクシャフトのフライホイール側の端部において軸回り捩れの力が作用する。
このような捩れの力を抑えるために、クランクシャフトをフライホイールよりも外側に突出させ、その端部をクランクケースカバーに設けた軸受で回転可能に支持するようにしたクランクシャフトの支持構造が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたクランクシャフトの支持構造では、クランクシャフトは、フライホイールの両側においてクランクケースの軸受およびカバーに設けた軸受により支持される。このため、クランクシャフトの回転に応じてフライホールが追随して回転し易くなる。
フライホイールが回転し易くなることで、クランクシャフトの回転に加減速が生じた際に、フライホイールの慣性力によりクランクシャフトに作用する軸回り捩れの力を抑えることができる。
特開2007−2873号公報
ところで、特許文献1に記載されたクランクシャフトは、その端部をカバーに設けた軸受に支持させるために、その端部の長さを延長したものを使用していた。この場合、クランクシャフトを新たに製作する必要があり、また、新たなクランクシャフトをクランクケースに取り付けるにはエンジンの分解作業が必要であった。
そこで、この発明の課題としては、クランクシャフトの端部の支持を容易に行い得るクランクシャフトの支持構造を提供することにある。
上記の課題を解決するために、この発明に係るクランクシャフトの支持構造は、エンジンのクランクケースに回転可能に支持され、その端部が前記クランクケースから突き出すクランクシャフトと、前記クランクシャフトの端部の外周に一体回転するように嵌合するフライホイールと、前記クランクシャフトの端部にねじ結合されるめねじ部材と、前記クランクケースの側方に取り付けられ、前記クランクシャフトの端部を覆うカバーと、前記カバーに取り付けられる転がり軸受とを備え、前記クランクシャフトの端部の外周部、およびフライホイールの内周部は、前記クランクシャフトの軸方向外側に向かって径方向内向きに傾斜するテーパ部を有し、前記クランクシャフトの端部にねじ結合される前記めねじ部材により、前記クランクシャフトのテーパ部に前記フライホイールのテーパ部が同軸状に突き合わされた状態で、前記フライホイールは前記クランクシャフトに対して軸方向に位置決めされるものであり、前記めねじ部材は前記クランクシャフトの軸方向に延びる円筒状の軸受座部を有し、前記めねじ部材は、前記クランクシャフトの端部にねじ結合する状態で、その軸受座部に前記転がり軸受の内輪が嵌合されるようにした構成を採用することができる。
この構成によると、クランクシャフトは、その端部にねじ結合された円筒状の上記めねじ部材により、その端部の長さを延長することができる。このため、従来のように、クランクシャフトの端部の長さを延長したものを新たに製作する必要がなく、カバーに設けた転がり軸受の内輪をめねじ部材の軸受座部に嵌めることができる。
この構成において、前記カバーは、前記クランクシャフトの端部を覆う円筒状の外筒部と、前記外筒部の径方向内側に同軸心上に位置する円筒状の内筒部と、前記外筒部および内筒部の軸方向外端部を連結する円環板部とを有し、前記転がり軸受が、前記内筒部の軸方向内端部に対して円環状のホールドプレートにより同軸心上に固定される構成を採用することができる。
この構成によると、カバーの内筒部に固定された転がり軸受をホールドプレートの着脱により容易に交換することができる。
また、上記の課題を解決するために、この発明に係るクランクシャフトの支持構造の構築方法は、エンジンのクランクケースにクランクシャフトを回転可能に支持させ、そのクランクシャフトの端部を前記クランクケースから突き出させ、前記クランクシャフトの端部にフライホイールを一体回転するように取り付け、前記クランクシャフトの端部に、上述のめねじ部材をねじ結合して、前記フライホイールを前記クランクシャフトに対して軸方向に位置決めし、前記クランクシャフトの端部を覆うカバーに転がり軸受を取り付け、そのカバーを前記クランクケースの側方に取り付けて、前記めねじ部材の軸受座部の外周に前記転がり軸受を嵌合させる構築方法を採用することができる。
この発明は、クランクシャフトの端部にめねじ部材をねじ結合し、そのめねじ部材の軸受座部に、カバーに設けた転がり軸受を嵌めることで、クランクシャフトの端部の支持を容易に行うことができる。
また、クランクシャフトの端部にめねじ部材がねじ結合されると、そのめねじ部材により、クランクシャフトのテーパ部にフライホイールのテーパ部が同軸状に突き合わされた状態で、フライホイールがクランクシャフトに対して軸方向に位置決めされる。このため、めねじ部材は、フライホイールの位置決めとクランクシャフトの端部の支持とに寄与するものとなる。
この発明に係る第一の実施形態のクランクシャフトの支持構造の縦断面図 同上のクランクシャフトの支持構造の要部の分解斜視図 同上のクランクシャフトの支持構造の要部の分解断面図 同上のクランクシャフトの支持構造の要部を示す縦断面図 第二の実施形態のクランクシャフトの支持構造の要部を示す縦断面図
以下、この発明の第一の実施形態に係るクランクシャフトの支持構造を図1〜4に基づいて説明する。図1は、単気筒の二輪車用のエンジン1に使用されるクランクシャフト10の支持構造を示す縦断面図である。図2は、クランクシャフト10の支持構造を説明する分解斜視図である。図3は、クランクシャフトの支持構造の要部の分解断面図である。図4は、クランクシャフト10の支持構造の要部を示す縦断面図である。
エンジン1は、シリンダブロックの下部となるクランクケース2にクランクシャフト10が回転自在に支持され、クランクケース2の側方から突き出すクランクシャフト10の端部11aを覆うカバー3が、クランクケース2の側方に取り付けられたものである。
クランクケース2は、その下方の両側方に一対の開口部2a、2bを有する。開口部2a、2bは、円形をなし同心軸上に位置しており、クランクシャフト10の軸方向一方側に位置する開口部2aは、その内周に軸受4が嵌合固定されており、クランクシャフト10の軸方向他方側に位置する開口部2bには、その内周に軸受5が嵌合固定されている。
軸受4、5は、図1に示すように、玉軸受であり、クランクシャフト10を回転可能に支持している。なお、軸受4、5は、クランクシャフト10を回転可能に支持することができるものであれば、玉軸受に限られず、ころ軸受、滑り軸受を使用してもよい。
クランクシャフト10は、同心軸上に対向する状態で配置される一対のクランク軸部11、12と、それぞれのクランク軸部11、12の対向側の端部に一体に形成されるクランクウェブ部13、14同士を連結するクランクピン15とを備えている。
クランク軸部11は円柱状をなし、軸受4により回転可能に支持され、クランク軸部12は円柱状をなし、軸受5により回転可能に支持されている。クランク軸部11の端部11a(クランクシャフト10の端部11a)は、クランクケース2の開口部2aから軸方向一方へ突き出している。クランク軸部12の端部は、クランクケース2の開口部2bから軸方向他方へ突き出している。
また、図3に示すように、クランク軸部11は、端部11aの外周部に形成されたテーパ部11bおよびおねじ部11cを有する。テーパ部11bは、軸方向外側に向かって径方向内向きに傾斜するように形成され、軸方向に延び、後述するキー部材16が嵌合する嵌合溝11dを有する。おねじ部11cは、テーパ部11bよりも軸方向一方側に形成されている。
クランクウェブ部13、14は、エンジン1のシリンダブロックとクランクケース2によりに形成されるシリンダ室Sの下端に配置されている。クランクウェブ部13、14は、ピストン(図示省略)の下端に形成されたコンロッド6を軸方向両側から挟む状態で、クランクピン15により連結されている。クランクウェブ部13、14に挟まれるコンロッド6は、クランクピン15を中心軸として揺動可能となっている。
クランクシャフト10の端部11aには、スプロケット7およびフライホイール8が固定されている。スプロケット7は、フライホイール8よりもクランクケース2寄りに位置しており、チェーンを介してカムシャフト(図示省略)に接続されている。
フライホイール8は、クランクシャフト10の端部11aに嵌合する円筒状のボス部8aと、ボス部8aの軸方向他端から径方向外側に延びる円環板部8bと、円環板部8bの外周縁から軸方向一方に延び出す円筒部8cとを有する。
フライホイール8のボス部8aは、図3に示すように、内周部が軸方向一端側(軸方向外側)に向かって径方向内向きに傾斜するテーパ部8dと、内周部の軸方向に形成されるキー溝8eと有する。
フライホイール8は、ボス部8aのテーパ部8dがクランク軸部11のテーパ部11bに同軸状に突き合わされた状態で、クランク軸部11の外周部に嵌合される。この嵌合において、クランク軸部11のテーパ部11bの嵌合溝11dには、キー部材16が嵌合されている。このキー部材16がフライホイール8のボス部8aに形成されたキー溝8e内に係合することで、フライホイール8はクランクシャフト10に対して一体回転するものとなる。
また、フライホイール8は、スプロケット7との間に配置されるワンウェイクラッチ9が一体回転するように固定されている。ワンウェイクラッチ9は、環状をなし、その内周部に挿通されたドリブンギア22のボス部22aを介して、径方向中心にクランクシャフト10の端部11aが挿通されている。
ドリブンギア22のボス部22aの内周部には針状ころ軸受23が嵌め合わされる。ドリブンギア22は、針状ころ軸受23によりクランクシャフト10の端部11aに回転可能に取り付けられている。
ワンウェイクラッチ9は、エンジン始動時、スタータモータ(図示省略)からの駆動力をドリブンギア22を介してフライホイール8に伝えるものであって、クランクシャフト10を回転させるために使用される。
また、ワンウェイクラッチ9は、フライホイール8と共に一体回転し、フライホイール8の重量を増加させるものであって、フライホイール8の慣性重量を確保している。
めねじ部材17は、軸方向一端が閉塞する円筒状をなし、内周にめねじ部を有する軸受座部17aと、軸受座部17aの軸方向他端から径方向外向きのつば部17bとを有している。また、めねじ部材17は、軸方向の一端部外周が断面正六角形をなしており、既存の工具によりねじ結合することが可能となっている。
軸受座部17aは、その外周面が円筒面であり、後述するカバー3に取り付けられる転がり軸受19の内輪19aの内周が嵌められるものである(図4参照)。つば部17bは、フライホイール8のボス部8aのテーパ部8dをクランク軸部11のテーパ部11bに押し付け、フライホイール8をクランクシャフト10の端部11aに対して軸方向に位置決めしている。
カバー3は、クランクケース2内の空間を閉塞し、クランクシャフト10の端部11aおよびフライホイール8の円筒部8cの外周を覆う円筒状の外筒部3aと、外筒部3aの径方向内側に円筒状の内筒部3bと、外筒部3aおよび内筒部3bの軸方向一端部を連結する円環板部3cとを有する。
カバー3は、外筒部3aおよび内筒部3bが相互に同軸状に配置されており、内筒部3bの軸方向一端部を閉塞するキャップ部材3dを備えている。
カバー3は、図2に示すように、内筒部3bの軸方向他端部に対して、ステータ18と、ステータ18のボス部18aの内周に位置する転がり軸受19とが、ホールドプレート20を介して複数のボルト21で固定されたものである。
なお、この実施形態のカバー3において、軸方向一端部とは、クランクシャフト10の軸方向外端部を意味し、軸方向他端部とは、クランクシャフト10の軸方向内端部を意味する。
ステータ18は、円筒状のボス部18aの外周に複数のコイル束が放射状に固定されたものである。ステータ18のボス部18aおよびホールドプレート20の固定孔部20aに複数のボルト21が挿通され、ボルト21のねじ結合により、ボス部18aがホールドプレート20によりカバー3の内筒部3bに押し付けられた状態となっている。
ステータ18において、クランクシャフト10の回転によって、ロータとしてのフライホイール8の円筒部8cがステータ18の径方向外側で回転することにより、電磁誘導作用により発電が行われる。
転がり軸受19は、玉軸受であって、その内輪19aの内周がめねじ部材17の軸受座部17aに嵌る状態となっている。この状態では、クランクシャフト10の端部11aがめねじ部材17を介して、転がり軸受19によって回転可能に支持される。
なお、転がり軸受19の内輪19aと、めねじ部材17の軸受座部17aとは、中間ばめで嵌め合わせすることができる。これにより、内輪19aの軸受座部17aへの嵌め合わせ、取り外しが容易になり好ましい。
ホールドプレート20は、図2に示すように、円環状の板部材であり、周方向の三箇所に固定孔部20aが設けられている。それぞれの固定孔部20aは、周方向に均等に配置され、径方向外向きに突き出している。
この発明のクランクシャフトの支持構造は以上のように構成され、次に、クランクシャフトの支持構造の構築方法を以下に説明する。
まず、エンジンのクランクケース2にクランクシャフト10を軸受4、5により回転可能に支持させ、そのクランクシャフト10の端部11aをクランクケース2の側方の開口部2aから突き出させる。
続いて、クランクシャフト10の端部11aにスプロケット7をクランクケース2の開口部2a側に一体回転するように固定する。さらに、クランクシャフト10の端部11aにドリブンギア22のボス部22aを針状ころ軸受23を介して回転可能に挿通する。
次に、ドリブンギア22のボス部22aにワンウェイクラッチ9を挿通し、ワンウェイクラッチ9に固定したフライホイール8のボス部8aに、クランクシャフト10の端部11aを挿通させる。
この挿通の際、クランク軸部11の嵌合溝11dにキー部材16を嵌合し、キー部材16とフライホイールのボス部8aのキー溝8eとの周方向位置を合致させた状態にする。
その後、クランクシャフト10の端部11aのおねじ部11cにめねじ部材17を座金を介してねじ結合する。これにより、フライホイール8は、そのボス部8aのテーパ部8dがクランク軸部11のテーパ部11bに同軸状に押し付けられた状態となり、クランクシャフト10の端部11aに対して軸方向に位置決めされる。
そして、ステータ18のボス部18aの径方向内側に転がり軸受19を嵌合する。ステータ18のボス部18aおよび転がり軸受19をカバー3の内筒部3bの軸方向内端部に配置する。
続いて、図3に示すように、カバー3の内筒部3bの軸方向内端部にステータ18のボス部18aおよび転がり軸受19をホールドプレート20を介して複数のボルト21で固定する。
最後に、カバー3をクランクケース2の側方に取り付けて、めねじ部材17の軸受座部17aの外周に転がり軸受19の内輪19aを嵌合させる。以上のようにして、クランクシャフト10の支持構造が構築される。
この実施形態のクランクシャフト10の支持構造によると、クランクシャフト10の端部11aにめねじ部材17をねじ結合し、めねじ部材17の軸受座部17aに、カバー3に設けた転がり軸受19を嵌めることで、クランクシャフト10の端部11aを容易に回転可能に支持することができる。
この支持により、クランクシャフト10の回転に応じてフライホイール8が追随して回転し易くなり、クランクシャフト10の回転に加減速が生じた際に、フライホイール8の慣性力によりクランクシャフト10に作用する軸回り捩れの力を抑えることができる。また、クランクシャフト10の端部11aにおける撓みを抑えることもできる。
また、クランクシャフト10の端部11aにねじ結合されためねじ部材17により、クランク軸部11のテーパ部11bにフライホイール8のテーパ部8dが同軸状に突き合わされる。このため、めねじ部材17は、フライホイール8のクランクシャフト10に対する軸方向の位置決めとクランクシャフト10の端部11aの支持とに寄与するものとなる。
なお、この実施形態は、着脱可能に取り付けられるカバー3によってクランクケース2の側方が閉じられた二輪車の単気筒エンジンに、クランクシャフト10の支持構造を採用したものである。しかしながら、実施の態様は、エンジンの気筒数や、シリンダ配置に限定されるものではなく、クランクシャフト10の端部11aが、カバー3の内側面に対向している構造を有するすべてのエンジンに採用することができる。
また、カバー3は、内筒部3bにステータ18のボス部18aおよび転がり軸受19をホールドプレート20を介して複数のボルト21で固定しているがこれに限られない。カバー3の内筒部3bに転がり軸受19のみを固定し、フライホイール8がロータとしての円筒部8cを有していないものとしてもよい。すなわち、カバー3内で発電が行われない態様を採用してもよい。
さらに、転がり軸受19は、この実施形態に図示する玉軸受に限定されるものではない。クランクシャフト10の端部11aを回転可能に支持できるものであればよく、例えば、ころ軸受や、滑り軸受を採用してもよい。
次に、この発明の第二の実施形態に係るクランクシャフトの支持構造を図5に基づいて説明する。この実施形態は、カバー3のキャップ部材3dに転がり軸受19が取り付けられ、その転がり軸受19により、クランクシャフト10の端部11aがめねじ部材17を介して回転可能に支持される点で、上述の第一の実施形態と相違する。第一の実施形態と同様と考えられる部材には同じ符号を持して、その説明を省略する。
この実施形態では、図5に示すように、カバー3の内筒部3bの軸方向他端部に対して、ステータ18が複数のボルト21により固定されている。このため、第一の実施形態におけるホールドプレート20が不要となる。
カバー3のキャップ部材3dは、カバー3の内筒部3bの内部に対し、ねじ結合可能であり、その内周部に転がり軸受19が嵌め合わされている。また、キャップ部材3dは、軸方向一端部の中央に六角穴3eが形成されている。
キャップ部材3dに嵌り合う転がり軸受19は、内輪19aがめねじ部材17の軸受座部17aの先端部分に嵌る状態となっている。この状態では、クランクシャフト10の端部11aがめねじ部材17を介して、転がり軸受19によって回転可能に支持される。
この実施形態では、カバー3をクランクケース2の側方に取り付けた状態でキャップ部材3dの内周部に設けた転がり軸受19を嵌めることで、クランクシャフト10の端部11aを容易に回転可能に支持することができる。
また、カバー3のキャップ部材3dの内周部に転がり軸受19が取り付けられている。このため、六角穴3eに入れた工具により、キャップ部材3dを着脱することで、クランクシャフト10の支持状態に対して、容易にメンテナンスを行うことができる。
1 エンジン
2 クランクケース
2a、2b 開口部
3 カバー
3a 外筒部
3b 内筒部
3c 円環板部
3d キャップ部材
3e 六角穴
4、5 軸受
6 コンロッド
7 スプロケット
8 フライホイール
8a ボス部
8b 円環板部
8c 円筒部
8d テーパ部
8e キー溝
9 ワンウェイクラッチ
10 クランクシャフト
11、12 クランク軸部
11a 端部
11b テーパ部
11c おねじ部
11d 嵌合溝
13、14 クランクウェブ部
15 クランクピン
16 キー部材
17 めねじ部材
17a 軸受座部
17b つば部
18 ステータ
18a ボス部
19 転がり軸受
19a 内輪
20 ホールドプレート
20a 固定孔部
21 ボルト
22 ドリブンギア
22a ボス部
23 針状ころ軸受
S シリンダ室

Claims (3)

  1. エンジンのクランクケースに回転可能に支持され、その端部が前記クランクケースから突き出すクランクシャフトと、前記クランクシャフトの端部の外周に一体回転するように嵌合するフライホイールと、前記クランクシャフトの端部にねじ結合されるめねじ部材と、前記クランクケースの側方に取り付けられ、前記クランクシャフトの端部を覆うカバーと、前記カバーに取り付けられる転がり軸受とを備え、
    前記クランクシャフトの端部の外周部、およびフライホイールの内周部は、前記クランクシャフトの軸方向外側に向かって径方向内向きに傾斜するテーパ部を有し、前記クランクシャフトの端部にねじ結合される前記めねじ部材により、前記クランクシャフトのテーパ部に前記フライホイールのテーパ部が同軸状に突き合わされた状態で、前記フライホイールが前記クランクシャフトに対して軸方向に位置決めされるものであり、
    前記めねじ部材は前記クランクシャフトの軸方向に延びる円筒状の軸受座部を有し、前記めねじ部材は、前記クランクシャフトの端部にねじ結合する状態で、その軸受座部に前記転がり軸受の内輪が嵌合されるようにしたクランクシャフトの支持構造。
  2. 前記カバーは、前記クランクシャフトの端部を覆う円筒状の外筒部と、前記外筒部の径方向内側に同軸心上に位置する円筒状の内筒部と、前記外筒部および内筒部の軸方向外端部を連結する円環板部とを有し、
    前記転がり軸受が、前記内筒部の軸方向内端部に対して円環状のホールドプレートにより同軸心上に固定される請求項1に記載のクランクシャフトの支持構造。
  3. エンジンのクランクケースにクランクシャフトを回転可能に支持させ、そのクランクシャフトの端部を前記クランクケースから突き出させ、前記クランクシャフトの端部にフライホイールを一体回転するように取り付け、前記クランクシャフトの端部に、請求項1に記載のめねじ部材をねじ結合して、前記フライホイールを前記クランクシャフトに対して軸方向に位置決めし、前記クランクシャフトの端部を覆うカバーに転がり軸受を取り付け、そのカバーを前記クランクケースの側方に取り付けて、前記めねじ部材の軸受座部の外周に前記転がり軸受を嵌合させるクランクシャフトの支持構造の構築方法。
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