JP6909259B2 - 成形機の温度制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば射出成形機、押出成形機等の成形機の温度を制御する装置(温度制御装置)等に関し、典型的な実施形態は、加熱部のI−PD制御に関する。
従来、PID制御(Proportional-Integral-Differential Controller)は、広く知られ、また、その改良は、様々な分野で、多く思考されている。例えば特許文献1は、少なくとも積分演算を行う制御装置を開示し、その制御装置の制御対象は、例えば温度、圧力、流量等である。より具体的には、特許文献1の制御装置は、積分処理停止部を備え、その積分処理停止部は、目的値の変更を検出し、この目的値変更検出時点から所定期間だけ積分演算処理を停止させるとともに、目的値変更検出時点の積分値を保持させてこの保持積分値を出力することができる。
なお、特許文献1の制御装置は、典型的には、目標値から入力信号を減算した偏差(制御偏差)に基づく比例演算部、積分演算部及び微分演算部と、比例演算部、積分演算部及び微分演算部からの3つの演算出力を加算して出力信号を出力する加算部と、を更に備え、従って、PID制御に積分処理停止部を加えることによって、PID制御を改良している。加えて、特許文献1の制御装置は、加算部からの出力(PID出力)を上限値と下限値との間に制限して出力信号を出力する出力リミッタを更に備えることもできる。
偏差に基づく比例演算部、積分演算部及び微分演算部を備える基本的なPID制御とは異なる微分先行型PID制御(前記偏差の目標値を微分することをやめて、微分動作は入力信号だけに働くような構成)も、広く知られ、また、その改良は、例えば特許文献2に開示されている。
より具体的には、特許文献2の制御装置は、目標値から入力信号を減算した偏差(制御偏差)に基づく比例演算部及び積分演算部と、入力信号に基づく入力微分演算部と、比例演算部、積分演算部及び入力微分演算部からの3つの演算出力に基づく出力(第1のPID出力)を出力する加算部と、を備える(微分先行型PID制御)。特許文献2の制御装置は、加算部からの出力(第1のPID出力)を上限値と下限値との間に制限して出力信号を出力する第1の出力リミッタと、目標値に基づく目標値微分演算部と、第1の出力リミッタ及び目標値微分演算部からの2つの演算出力に基づく出力(第2のPID出力)を出力する加算部と、この加算部からの出力(第2のPID出力)を上限値と下限値との間に制限して出力信号を出力する第2の出力リミッタと、を更に備えることができる。
例えば特許文献3の制御装置は、特許文献1の比例演算部、積分演算部、微分演算部、加算部及び出力リミッタに相当する「制御演算部及び出力リミッタ」を備えている。より具体的には、特許文献3の制御演算部は、目標値(制御目標値)と制御対象からの入力信号(制御入力信号)とから求めた偏差(制御偏差)をなくすように位置形の比例演算、微分演算及び積分演算を行い、それらの演算出力を加算してPID演算結果(PID出力)を得て出力リミッタに出力することができる。
特許文献3の制御装置は、積分演算修正部及び積分演算修正判断部を更に備えることができる。積分演算修正部は、PID演算結果が上限値又は下限値に制限されたとき、制御演算部の積分演算値を修正してPID演算結果を上限値又は下限値に一致させるものである。積分演算修正判断部は、その入力信号(制御入力信号)の変化方向とPID演算結果が上限値又は下限値を越える方向とから入力信号の変化の正常又は異常を判定し、異常と判定したときに積分演算修正部による積分演算値の修正を禁止し、更に、PID演算結果が上限値と下限値の間に戻ったとき、又は当該時点の入力信号が積分演算値の修正禁止をした時点より1時点前の入力信号レベルに戻ったとき、その積分演算値修正禁止を解除するものである。
特許第3144604号公報(段落[0001],請求項1,図1,段落[0014],図9参照) 特許第3047654号公報(図1参照) 特許第2950050号公報(段落[0028],[0029],図1参照)
本発明者らは、成形機の温度制御には、比例・微分先行型PID(I−PD)が適しており、更に、I−PD演算結果(PID出力)から出力リミッタの出力を減算した値(出力リミッタで制限した値)を積分演算部にフィードバックする自動整合制御系が適していると考え、添付図面の図2の温度制御装置での成形機の温度制御を試みた。しかしながら、添付図面の図3(A)に示す通り、成形機(加熱部)の検出温度(測定値:Process variable)PVは、設定温度(設定値:Setting point value)SVである例えば350℃に、到達する前に、飽和してしまう(オフセットの発生)。
図3(A)の操作量(Manipulated variable)は、図2の出力リミッタからの出力信号(PID出力)であるMVPIDlimである一方、図3(B)の操作量は、図2の微分演算部からの出力(D出力)である微分操作量MV(−K[d(PV−PVn−1)/dt])を示す。本発明者らは、図2の出力リミッタの入力である操作量MVPIDが出力リミッタによって制限される飽和状態である時に、図3(B)の上昇側(100[%]を超える)の微分操作量MVが図3(A)の操作量MVPIDlimに反映されないことを認識した。
本発明の1つの目的は、I−PD演算結果(PID出力)が出力リミッタによって制限される状況であっても、検出温度PVが設定温度SVに到達可能である成形機の温度制御装置を提供することである。本発明の他の目的は、以下に例示する態様及び最良の実施形態、並びに添付の図面を参照することによって、当業者に明らかになるであろう。
以下に、本発明の概要を容易に理解するために、本発明に従う態様を例示する。
本発明に従う態様において、成形機の温度制御装置は、第1の出力リミッタと第2の出力リミッタと、を備える。第1の出力リミッタは、第2の出力リミッタの外側に組み込む。第2の出力リミッタは、例えば0[%]〜例えば100%[%]の範囲で、その出力をリミッタする(加熱部のOn/Off操作の物理的限界)。第1の出力リミッタの出力範囲(好ましくは例えば−1[%]、より好ましくは例えば−10[%](例えば0[%]未満であればよい)〜好ましくは例えば101[%]、より好ましくは例えば110%[%](例えば100[%]を超えればよい)の範囲)は、第2の出力リミッタの出力範囲(例えば0[%]〜例えば100%[%]の範囲)よりも大きい。
第1の出力リミッタには、I−PD演算結果(比例操作量、積分操作量及び微分操作量の操作量MVPID)ではなく、I−P演算結果(比例操作量及び積分操作量の操作量MVPI)が入力される。ここで、第1の出力リミッタで操作量MVPIが制限される時に、その制限された値を積分器から取り除いて、積分操作量が生成されている。第1の出力リミッタからの出力(操作量MVPI)に微分操作量MVが加味されて、I−PD演算結果(比例操作量、積分操作量及び微分操作量の操作量MVPID)が得られる。この操作量MVPIDが第2の出力リミッタに入力される。
このような第1の出力リミッタを設けたことで、第2の出力リミッタでI−PD演算結果(PID出力)に制限が掛かることが軽減されて、制御対象(典型的には、加熱部)の検出温度PVが設定温度SVで安定し易くなる(オフセットの解消)。
当業者は、例示した本発明に従う態様が、本発明の精神を逸脱することなく、さらに変更され得ることを容易に理解できるであろう。
図1は、本発明に従う温度制御装置が適用される成形機の概略構成例を示す。 図2は、従来の温度制御装置の構成例を示す。 図3(A)は、図2の温度制御装置でのI−PD演算結果(比例操作量、積分操作量及び微分操作量の操作量MVPIDlim)及び検出温度PVを示し、図3(B)は、図2の温度制御装置での微分操作量MVを示す。 図4は、本発明に従う温度制御装置の構成例を示す。 図5は、図4の温度制御装置のPID演算部に等価である構成例を示す。 図6は、図4の温度制御装置でのI−PD演算結果(比例操作量、積分操作量及び微分操作量の操作量MVPIDlim)及び検出温度PVを示す。
以下に説明する最良の実施形態は、本発明を容易に理解するために用いられている。従って、当業者は、本発明が、以下に説明される実施形態によって不当に限定されないことを留意すべきである。
図1は、本発明に従う温度制御装置が適用される成形機の概略構成例を示す。図1は、成形機として、例えば射出成形機Mが図示され、射出成形機Mは、射出装置Miと型締装置Mcとを備える。図1の例において、射出装置Miは、樹脂材料を加熱するための加熱部を備え、加熱部は、典型的には、加熱筒である。図1の加熱筒は、例えば、前部3aと、中間部3bと、後部3cと、を有し、加熱筒の前端には、射出ノズル21が設けられるとともに、加熱筒の後端には、樹脂材料を供給するためのホッパ22(広義には、材料供給部)が設けられる。型締装置Mcの構成は、当業者によく知られているので、その説明は、省略するが、典型的には、図示されない可動型と固定型とからなる金型(mold)を備え、この金型には冷却用のウォータージャケット(図示せず)が設けられている。
図1の例において、加熱筒の内部にはスクリュ2が挿入され、このスクリュ2の後端には、材料供給部の後方へ延出することにより、スクリュ2を回転駆動及び進退駆動するスクリュ駆動部23が接続される。なお、スクリュ駆動部23の構成は、当業者によく知られているので、その説明は、省略する。
加熱筒の外部には、加熱部を構成する例えば3つのバンドヒータ4a,4b,4c(広義には、ヒータ、更に広義には、加熱体)が装着されている。射出成形機M(具体的には、加熱部、典型的には、樹脂材料の加熱筒)は、本発明に従う温度制御装置31の制御対象1であり、例えば3つの温度センサ6a,6b,6cが、加熱筒(前部3a、中間部3b及び後部3c)に、設けられている。なお、ホッパ22から加熱筒の内部に供給された固形状のペレット(樹脂材料)は、スクリュ2の回転による剪断及び加熱筒による加熱により可塑化混練され、型締装置Mcの金型に射出充填するための溶融樹脂が生成される。
図1の温度制御装置31は、図4又は図5のPID演算部7(具体的には、加熱部のI−PD制御を実行するコントローラ)を備えることができる。なお、温度制御装置31は、典型的には、成形機制御装置10の一部を構成し、成形機制御装置10は、加熱の制御対象1だけでなく、スクリュ駆動部23、型締装置Mc等、射出成形機M全体を制御することができ、その制御に必要な構成(図示せず)を温度制御装置31と一緒に備えることができる。温度制御装置31又は成形機制御装置10の構成(又は温度制御装置31を含む成形機制御装置10を有する射出成形機M全体の制御装置の構成)は、当業者によく知られているので、その説明は、省略する。更に、温度制御装置31は、加熱部のI−PD制御を実行するためのプログラムを格納する内部メモリ(図示せず)、I−PD制御の設定値(設定温度SV、比例帯[℃]、積分時間[秒]及び微分時間[秒]等)を入力し、且つ及びI−PD制御の測定値(検出温度PV)をモニタするためのディスプレイ(図示せず)を更に有することができる。
また、射出成形機Mの構成は、図1の例に限定されず、例えば、射出成形機Mは、加熱筒の冷却部を更に備えることができる。言い換えれば、加熱筒は、少なくとも加熱部を備え、好ましくは、樹脂材料を加熱可能又は冷却可能である加熱冷却部である。図示されない冷却部(例えば、図示されないエア供給部からの送風による空冷を行う冷却部)の構成は、当業者によく知られているので、その説明は、省略する。
更に、射出成形機Mの構成は、図1の例に限定されず、例えば、射出成形機Mの加熱部を構成する例えば3つのバンドヒータ4a,4b,4cは、例えば4つのバンドヒータで構成されてもよく、加えて、射出成形機Mは、加熱部として、射出ノズル21部に設けられるバンドヒータ(図示せず)及び/又は加熱筒の最後部に設けられるバンドヒータ(図示せず)を更に有することができる。冷却部は、このような加熱部に対応して、冷却範囲を拡大することができるとともに、射出成形機Mは、樹脂材料の落下口の冷却部(例えば、落下口の冷却用に設けたウォータジャケット)を更に有することができる。
成形機の1例として、図1に射出成形機Mを示したが、加熱部を有する例えば押出成形機等のその他の成形機(プラスチック製品を製造するための装置)に、温度制御装置31が適用されてもよい。型締装置Mcを備えず、射出ノズル21内部にダイ(die)が設けられた押出成形機の構成は、当業者によく知られているので、その説明は、省略する。
図4は、本発明に従う温度制御装置31(PID演算部7)の構成例を示し、図5は、図4の温度制御装置31のPID演算部7に等価である構成例を示す。図4に示されるように、温度制御装置31のPID演算部7は、積分演算部41、比例演算部42、微分演算部43、第1の加算部44、第1の出力リミッタ45、経路46、第2の加算部47及び第2の出力リミッタ48を備える。
積分演算部41は、設定温度SV[℃]から検出温度PV[℃]を減算した値である偏差eに基づく積分操作量を演算することができる。比例演算部42は、検出温度PVに基づく比例操作量を演算することができる。第1の加算部44は、積分演算部41からの出力と比例演算部42からの出力の反転とを加算することができる。第1の出力リミッタ45は、第1の加算部44からの出力(比例操作量及び積分操作量の操作量MVPI)を第1の上限値と第1の下限値との間に制限することができる。経路46は、第1の加算部44からの出力(操作量MVPI)から第1の出力リミッタ45からの出力(操作量MVPIlim)を減算した値を積分演算部41にフィードバックすることができる。
微分演算部43は、検出温度PVに基づく微分操作量を演算することができる。第2の加算部47は、第1の加算部44からの出力と微分演算部43からの出力の反転とを加算することができる。第2の出力リミッタ48は、第2の加算部47からの出力(比例操作量、積分操作量及び微分操作量の操作量MVPID)を第2の上限値(<第1の上限値)と第2の下限値(>第1の下限値)との間に制限することができる。第2の出力リミッタ48からの出力(比例操作量、積分操作量及び微分操作量の操作量MVPIDlim)は、操作量として制御対象1に出力される。
図5において、図4の積分演算部41は、積分器と、(1/T)×(100/PB)を有するゲイン設定部と、を含む。図4の比例演算部42は、100/PBを有するゲイン設定部を含む。図4の経路46は、PB/100を有するゲイン設定部を含み、より具体的には、減算した値(操作量MVPI−操作量MVPIlim)を積分演算部41にフィードバックするための2つの加算器を更に含む。ここで、PB、T及びTは、それぞれ、比例帯[℃]、積分時間[秒]及び微分時間[秒]である。
図5の例において、図4の第1の出力リミッタ45の第1の上限値及び第1の下限値は、それぞれ、例えば110[%]及び例えば−10[%]である。図4の第2の出力リミッタ48の第2の上限値及び第2の下限値は、それぞれ、例えば100[%]及び例えば0[%]である。第2の上限値及び第2の下限値は、それぞれ、加熱部のOn/Off操作の物理的限界である。ここで、加熱部を構成するヒータは、時間比例で制御され、物理的限界である上限値(第2の上限値)は、100[%]の時間でヒータが常にOnされ、0[%]の時間でヒータが常にOffされる(電流が流れない)。
本発明者らは、図2の出力リミッタの入力である操作量MVPIDが出力リミッタによって制限される飽和状態である時に、図3(B)の上昇側(100[%]を超える)の微分操作量MVが図3(A)の操作量MVPIDlimに反映されないことを認識した。したがって、図4又は図5の本発明に従う温度制御装置31(PID演算部7)では、I−PD演算結果(PID出力)が出力リミッタによって制限される状況であっても、検出温度PVが設定温度SVに到達可能であるように、図4の第1の出力リミッタ45は、第2の出力リミッタ48の内側に組み込む。第1の出力リミッタ45の出力範囲(例えば−1[%]〜例えば101%[%]の範囲、好ましくは例えば−5[%]〜例えば105%[%]の範囲、より好ましくは例えば−10[%]〜例えば110%[%]の範囲)は、第2の出力リミッタ48の出力範囲(例えば0[%]〜例えば100%[%]の範囲)よりも大きい。
なお、第2の出力リミッタ48の出力範囲は、第1の出力リミッタ45の出力範囲の内側に設定されることで、本発明に従う効果が得られ、第1の出力リミッタ45の上限値は、例えば100%に近づく程、その効果が薄くなり、同様に、第1の出力リミッタ45の下限値は、例えば0%に近づく程、その効果が薄くなる。
加えて、図4の第1の出力リミッタ45には、図2のI−PD演算結果(比例操作量、積分操作量及び微分操作量の操作量MVPID)ではなく、図4のI−P演算結果(比例操作量及び積分操作量の操作量MVPI)が入力される。ここで、図4の第1の出力リミッタ45で操作量MVPIが制限される時に、その制限された値を積分器(積分演算部41)から取り除いて、積分操作量が生成されている。第1の出力リミッタ45からの出力(操作量MVPI)に微分操作量MV(図2(B)参照)が加味されて、図4のI−PD演算結果(比例操作量、積分操作量及び微分操作量の操作量MVPID)が得られる。この操作量MVPIDが第2の出力リミッタ48に入力される。
図4又は図5のPID制御系においては、以下に示す演算式が成立する。
Figure 0006909259
ここで、K及びKは、それぞれ、積分ゲイン及び比例ゲインである。また、K=(1/T)×(100/PB)であり、K=100/PBである。
Figure 0006909259
ここで、UL及びLLは、それぞれ、第1の上限値(例えば110[%])及び第1の下限値(例えば−10[%])である。なお、第1の上限値は、110[%]に限定されず、例えば、105[%]から110[%]までの値であることが好ましい。同様に、第1の下限値は、−10[%]に限定されず、例えば、−5[%]から−10[%]までの値であることが好ましい。
Figure 0006909259
ここで、Kは、微分ゲインである。また、K=T×(100/PB)である。
Figure 0006909259
ここで、UL2及びLL2は、それぞれ、第2の上限値(例えば100[%])及び第2の下限値(例えば0[%])である。
図6は、図4の温度制御装置31(PID演算部7)でのI−PD演算結果(比例操作量、積分操作量及び微分操作量の操作量MVPIDlim)及び検出温度PVを示す。図4に示されるように、温度制御装置31は、第1の出力リミッタ45を備えることで、第2の出力リミッタ48でI−PD演算結果(PID出力)に制限が掛かることが軽減されて、制御対象1の検出温度PVが設定温度SV(例えば350[℃])で安定し易くなり、オフセットが解消される(図6参照)。
なお、設定温度SVは、図3(A)及び図6の350[℃]に限定されない。
本発明は、上述の例示的な実施形態に限定されず、また、当業者は、上述の例示的な実施形態を特許請求の範囲に含まれる範囲まで、容易に変更することができるであろう。
1・・・制御対象、2・・・スクリュ、3a,3b,3c・・・加熱筒の前部,中間部,後部)、4a,4b,4c・・・バンドヒータ、6a,6b,6c・・・温度センサ、7・・・PID演算部、10・・・成形機制御装置、21・・・射出ノズル、22・・・ホッパ、23…スクリュ駆動部、31・・・温度制御装置、41・・・積分演算部、42・・・比例演算部、43・・・微分演算部、44・・・第1の加算部、45・・・第1の出力リミッタ、46・・・経路、47・・・第2の加算部、48・・・第2の出力リミッタ。

Claims (2)

  1. 樹脂材料を加熱するための加熱部の設定温度から前記加熱部の検出温度を減算した値である偏差に基づく積分演算部と、
    前記検出温度に基づく比例演算部と、
    前記検出温度に基づく微分演算部と、
    前記積分演算部からの出力と前記比例演算部からの出力の反転とを加算する第1の加算部と、
    前記第1の加算部からの出力を第1の上限値と第1の下限値との間に制限する第1の出力リミッタと、
    前記第1の加算部からの前記出力から前記第1の出力リミッタからの出力を減算した値を前記積分演算部にフィードバックする経路と、
    前記第1の加算部からの前記出力と前記微分演算部からの出力の反転とを加算する第2の加算部と、
    前記第2の加算部からの出力を、2の上限値と2の下限値との間に制限する第2の出力リミッタと、
    を備え、
    前記第2の出力リミッタからの出力は、前記加熱部を構成するヒータのOn/Off操作をするための操作量として制御対象である前記加熱部に出力され
    前記積分演算部は、積分器と、(1/T )×(100/PB)を有するゲイン設定部と、を含み、
    前記比例演算部は、100/PBを有するゲイン設定部を含み、
    前記微分演算部は、微分器と、T ×(100/PB)を有するゲイン設定部と、を含み、
    前記経路は、PB/100を有するゲイン設定部と、を含み、
    前記第2の上限値は、100[%]であり、
    前記第2の下限値は、0[%]であり、
    前記検出温度が前記設定温度に到達可能であるように、前記第1の上限値は、前記第2前記第2の上限値よりも高く、前記第1の下限値は、前記第2の下限値よりも低く、
    ここで、PB、T 及びT は、それぞれ、比例帯、積分時間及び微分時間であり、
    前記ヒータは、時間比例で制御され、前記第2の上限値が前記加熱部に出力される場合、100[%]の時間で前記ヒータが常にOnされ、前記第2の下限値が前記加熱部に出力される場合、0[%]の時間で前記ヒータが常にOffされる
    ことを特徴とする前記加熱部を含む成形機の温度制御装置。
  2. 前記第1の上限値は、101[%]から110[%]までの値であり、
    前記第1の下限値は、−1[%]から−10[%]までの値であることを特徴とする請求項に記載の成形機の温度制御装置。
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