JP6909079B2 - 記録装置及び記録方法 - Google Patents

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Description

本発明は、記録装置及び記録方法に関する。
近年、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等によって取得される画像の高解像度化、高フレームレート化が進められている。これに伴い、より高速でデータを記録することができる外部記録デバイスが要求されている。例えば、外部記録デバイスのひとつであるSDメモリカードにおいては、ホスト(記録装置)とSDメモリカードとの間でコマンドやデータを通信することによりデータの書き込みや読み出しが行われる。また、SDメモリカードでは、UHS−II(Ultra High Speed Phase II)という新しい規格が提案されている。UHS−IIでは、従来のUHS−I(Ultra High Speed Phase I)よりも高速なデータ通信が可能である。特許文献1には、メモリカードが所定の伝送モードに対応可能か否かを確認する技術が開示されている。
特開2014−197379号公報
しかしながら、より高速で通信し得る外部記録デバイスは、当該外部記録デバイスにデータを記録することが可能となるまでに要する時間が長くなってしまう場合があった。
本発明の目的は、外部記録デバイスにデータを記録することが可能となるまでに要する時間を短縮し得る記録装置及び記録方法を提供することにある。
実施形態の一観点によれば、第1の通信モードで外部記録デバイスとの間で通信を行う手段であって、前記第1の通信モードでの通信のための初期化処理のために第1の時間を要する第1の通信手段と、前記第1の通信モードとは異なる第2の通信モードで前記外部記録デバイスとの間で通信を行う手段であって、前記第2の通信モードでの通信のための初期化処理のために前記第1の時間より長い第2の時間を要する第2の通信手段と、前記第1の通信手段と前記第2の通信手段とを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記第1の通信手段の前記初期化処理を行い、前記第1の通信手段の前記初期化処理が完了した後に、前記外部記録デバイスに格納されたシステム情報を前記第1の通信手段を用いて読み出し、前記外部記録デバイスから読み出した前記システム情報の解析処理と並行して前記第2の通信手段の前記初期化処理を行うことを特徴とする記録装置が提供される。
本発明によれば、外部記録デバイスにデータを記録することが可能となるまでに要する時間を短縮し得る記録装置及び記録方法を提供することができる。
第1実施形態による記録装置を示すブロック図である。 第1実施形態による記録装置の動作を示すフローチャートである。 第1実施形態による記録装置の動作を示すタイミングチャートである。 第2実施形態による記録装置を示すブロック図である。 第2実施形態による記録装置の動作を示すフローチャートである。 第2実施形態による外部記録の動作を示すタイミングチャートである。 参考例による記録装置の動作を示すタイミングチャートである。 参考例による記録装置の動作を示すタイミングチャートである。
本発明の実施の形態について図面を用いて以下に説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、適宜変更可能である。また、以下に示す実施形態を適宜組み合わせるようにしてもよい。
[第1実施形態]
第1実施形態による記録装置及び記録方法について図1乃至図3を用いて説明する。図1は、本実施形態による記録装置を示すブロック図である。図1は、本実施形態による記録装置100と外部記録デバイス107とが接続された状態を示している。
記録装置100は、例えばデジタルカメラやデジタルビデオカメラ等であるが、これに限定されるものではない。記録装置100は、動画像等のデータを外部記録デバイス107に記録する。記録装置100は、通信制御ホストコントローラ101と、情報処理部105と、記録装置メモリ106とを備えている。通信制御ホストコントローラ101は、例えばSDカードホストコントローラであるが、これに限定されるものではない。通信制御ホストコントローラ101は、外部記録デバイス107に備えられた通信制御デバイスコントローラ108との間での通信を制御する。
外部記録デバイス107は、例えばSDカード等であるが、これに限定されるものではない。外部記録デバイス107は、記録装置100によって取得される動画像データ等を記録し得る。外部記録デバイス107は、通信制御デバイスコントローラ108と、外部記録デバイスメモリ112とを備えている。通信制御デバイスコントローラ108は、記録装置100に備えられた通信制御ホストコントローラ101との間での通信を制御する。
記録装置100に備えられた通信制御ホストコントローラ101は、低速通信ホストコントローラ102と、高速通信ホストコントローラ103とを備えている。外部記録デバイス107に備えられた通信制御デバイスコントローラ108は、低速通信デバイスコントローラ109と、高速通信デバイスコントローラ110とを備えている。
記録装置100に備えられた低速通信ホストコントローラ102と外部記録デバイス107に備えられた低速通信デバイスコントローラ109とは、複数の低速通信のための信号線によって接続される。かかる複数の低速通信のための信号線は、クロック信号の供給に用いられる信号線CLKと、コマンドの伝送に用いられる信号線CMDと、データ伝送に用いられる信号線DATA0,DATA1,DATA2,DATA3とを含む。
記録装置100に備えられた高速通信ホストコントローラ103と外部記録デバイス107に備えられた高速通信デバイスコントローラ110とは、複数の高速通信のための信号線によって接続される。かかる複数の高速通信のための信号線は、クロック信号の供給に用いられる信号線RCLK+,RCLK−と、データ伝送に用いられる信号線D0+,D0−,D1+,D1−とを含む。
記録装置100に備えられた低速通信ホストコントローラ102は、外部記録デバイス107に備えられた低速通信デバイスコントローラ109との間で行われる低速通信モードでの通信を制御する。低速通信デバイスコントローラ109は、低速通信ホストコントローラ102との間で行われる低速通信モードでの通信を制御する。低速通信モードは、例えばUHS(Ultra High Speed)−I規格に基づく通信モードであるが、これに限定されるものではない。低速通信モードの通信においては、パラレル伝送が行われる。
記録装置100に備えられた高速通信ホストコントローラ103は、外部記録デバイス107に備えられた高速通信デバイスコントローラ110との間で行われる高速通信モードでの通信を制御する。高速通信デバイスコントローラ110は、高速通信ホストコントローラ103との間で行われる高速通信モードでの通信を制御する。高速通信モードは、例えばUHS−II規格に基づく通信モードであるが、これに限定されるものではない。高速通信モードの通信においては、シリアル伝送が行われる。高速通信ホストコントローラ103は、物理層(PHY)104を備えている。高速通信デバイスコントローラ110は、高速通信ホストコントローラ103と同様に、物理層111(PHY)を備えている。物理層104と物理層111とは、高速シリアルデータ信号を実現すべく、シリアル−パラレル変換回路をそれぞれ備えている。また、物理層104と物理層111とは、通信用の高速クロックを生成するためのPLL(Phase Locked Loop)等のアナログ回路をそれぞれ備えている。
記録装置100と外部記録デバイス107との間において、高速通信モードの通信に用いられる信号線の一部と低速通信モードの通信に用いられる信号線の一部とは兼用(共用)となっている。例えば、UHS−I規格に基づく信号線DATA0、DATA1と、UHS−II規格に基づく信号線RCLK+、RCLK−とがそれぞれ兼用となっている。このため、低速通信ホストコントローラ102と高速通信ホストコントローラ103の両方において同時に初期化処理を行うことはできない。また、低速通信モードによる通信と、高速通信モードによる通信とを同時に行うこともできない。本実施形態では、高速通信モードの初期化処理が完了した場合には、自動的に高速通信モードによる通信が選択される。
情報処理部105は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。情報処理部(処理部)105は、記録装置100の各部の制御を司るとともに、所定の情報処理を行う。情報処理部105は、通信制御ホストコントローラ101に備えられた低速通信ホストコントローラ102と高速通信ホストコントローラ103との切り換えを行い得る。また、情報処理部105は、通信制御ホストコントローラ101によって外部記録デバイス107の外部記録デバイスメモリ112から読み出されるシステム情報113を解析する。
記録装置メモリ106は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)やフラッシュメモリ等である。記録装置メモリ106は、外部記録デバイス107との間で送受信されるデータを記録する。また、記録装置メモリ106は、外部記録デバイス107の外部記録デバイスメモリ112から読み出されるシステム情報113を記録し得る。
外部記録デバイスメモリ112は、例えばNANDフラッシュメモリ等である。外部記録デバイスメモリ112は、記録装置100との間で送受信されるデータを記録する。また、外部記録デバイスメモリ112には、システム情報113が記録されている。システム情報113は、例えばファイルアロケーションテーブル(FAT:File Allocation Table)等である。システム情報113には、外部記録デバイスメモリ112に記録されているデータのファイル名、容量、アドレス情報等が含まれている。外部記録デバイス107はFATファイルシステムに対応している。記録装置100は、外部記録デバイス107の外部記録デバイスメモリ112に記録するデータを、FATファイルシステムに従って管理する。そのため、システム情報113は、FATファイルシステムに関連した、FAT以外の管理情報も含むことができる。
記録装置100は、外部記録デバイスメモリ112からシステム情報113を読み出し、読み出したシステム情報113を記録装置メモリ106に記録する。記録装置メモリ106に記録されたシステム情報113は、情報処理部105によって解析される。システム情報113の解析が情報処理部105によって行われた後、外部記録デバイス107に動画像データ等を記録することが可能となる。
図2は、本実施形態において記録装置100により実行される、外部記録デバイス107の通信動作の初期化処理の例を示すフローチャートである。本実施形態において、通信動作の初期化処理とは、外部記録デバイスの低速通信モード、或いは、高速通信モードによる通信処理が可能な状態とするために必要な各種の処理を含む。そして、外部記録デバイス107の初期化処理が完了するまでは、記録装置100は外部記録デバイス107に対するデータの書き込みや読み出しを行うことができない。本実施形態では、記録装置100が電源オフ状態から電源オンになった後、外部記録デバイス107に対する動画データ等の書き込みや読み出しが行われるまでの間に初期化処理が実行される。また、外部記録デバイス107は、記録装置100が備える不図示の装着、排出機構により記録装置100からユーザが容易に取り出し、装着可能な構成である。そのため、記録装置100に対して新たに外部記録デバイス107が装着された後、外部記録デバイス107に対する動画データ等の書き込みや読み出しが行われるまでの間に初期化処理が実行される。また、本実施形態における通信動作の初期化処理は、外部記録デバイス107のフォーマット(初期化)処理とは異なる処理である。
ステップS201において、情報処理部105は、低速通信モードの初期化処理を通信制御ホストコントローラ101に実行させる。具体的には、低速通信ホストコントローラ102から低速通信デバイスコントローラ109へのクロック信号の供給が開始される。また、低速通信ホストコントローラ102から低速通信デバイスコントローラ109にコマンドの送信が行われる。コマンドの送信は、複数回行われる。こうして、低速通信モードでの通信を行うための詳細な設定処理、即ち、低速通信モードの初期化処理が行われる。例えば、信号の電圧や信号の周波数等の設定が行われる。このようにして低速通信モードの初期化処理が完了し、記録装置100と外部記録デバイス107との間で低速通信モードでの通信を行うことが可能となる。
ステップS202において、情報処理部105は、外部記録デバイス107から低速通信モードでシステム情報113を読み出す。システム情報113は、上述したように、外部記録デバイス107に備えられた外部記録デバイスメモリ112に格納されている。低速通信デバイスコントローラ109は、外部記録デバイスメモリ112から読み出したシステム情報113を低速通信ホストコントローラ102に送信する。情報処理部105は、低速通信ホストコントローラ102を用いて受信したシステム情報113を記録装置メモリ106に記録する。こうして、低速通信モードで、システム情報113が外部記録デバイス107から読み出される。
ステップS203とステップS204とは並行して行われる。ステップS203において、情報処理部105は、記録装置メモリ106に記録されたシステム情報113を解析する。情報処理部105は、システム情報113を解析することにより、外部記録デバイスメモリ112に記録されているデータのファイル名、容量、アドレス、或いは外部記録デバイスメモリ112の空き容量等を認識し得る。
ステップS204において、情報処理部105は、高速通信モードの初期化処理を、通信制御ホストコントローラ101に実行させる。具体的には、高速通信ホストコントローラ103から高速通信デバイスコントローラ110へのクロック信号RCLK+,RCLK−の供給が開始される。そして、物理層104の初期化処理が行われる。高速通信モードの初期化処理は、物理層104の初期化処理が行われる点で、物理層の初期化処理が行われない低速通信モードの初期化処理と異なっている。高速通信モードの初期化処理においては、PLLの起動、物理層104と物理層111との間の差動信号の同期、転送速度等のパラメータの設定等が行われる。このような処理が行われるため、高速通信モードの初期化処理に要する時間は、低速通信モードの初期化処理に要する時間よりも長い。この後、高速通信ホストコントローラ103から高速通信デバイスコントローラ110にコマンドの送信が行われる。コマンドの送信は、高速通信信号線D0+,D0−,D1+,D1−を適宜用いて行われる。コマンドの送信は、複数回行われる。この際に送信されるコマンドは、低速通信モードの初期化処理の際に用いられたコマンドと同様とすることができるが、これに限定されるものではない。
ステップS203とステップS204とが完了した後、ステップS205に移行する。ステップS205においては、記録装置100と外部記録デバイス107との間で高速通信モードでの通信を行うことが可能な状態となる。
図7は、参考例による記録装置の動作を示すタイミングチャートである。図7の横軸は、時間を示している。参考例による記録装置では、タイミングT700からタイミングT701までの期間において、高速通信モードの初期化処理が行われる。上述したように、高速通信モードの初期化処理においては、物理層の初期化処理が行われるため、比較的長時間を要する。タイミングT701からタイミングT702までの期間においては、システム情報が高速通信モードで外部記録デバイスから読み出される。タイミングT702からタイミングT703までの期間においては、読み出されたシステム情報が情報処理部によって解析される。このように、参考例による記録装置では、タイミングT700からタイミングT703までの期間においては、外部記録デバイスにデータの記録を行うことができない。
図3は、本実施形態による記録装置の動作を示すタイミングチャートである。図3の横軸は、時間を示している。本実施形態による記録装置では、タイミングT300からタイミングT301までの期間において、低速通信モードの初期化処理が行われる。上述したように、低速通信モードの初期化処理に要する時間は、高速通信モードの初期化処理に要する時間よりも短い。従って、タイミングT300からタイミングT301までの期間は、タイミングT700からタイミングT701までの期間に対して十分に短い。タイミングT301からタイミングT302までの期間においては、システム情報113が低速通信モードで外部記録デバイス107から読み出される。低速通信モードでの読み出しに要する時間は、高速通信モードでの読み出しに要する時間より長い。このため、タイミングT301からタイミングT302までの期間は、タイミングT701からタイミングT702までの期間よりも長い。しかし、システム情報113の容量は比較的小さいため、タイミングT301からタイミングT302までの期間と、タイミングT701からタイミングT702までの期間との差は十分に小さい。タイミングT302からタイミングT303までの期間においては、読み出されたシステム情報113が情報処理部105によって解析される。タイミングT302からタイミングT303までの期間は、タイミングT702からタイミングT703までの期間と同等である。タイミングT302からタイミングT304までの期間においては、高速通信モードの初期化処理が行われる。タイミングT302からタイミングT304までの期間は、タイミングT700からタイミングT701までの期間と同等である。また、情報処理部105がシステム情報113を解析するのに要する期間であるT302からT303の長さは、高速通信モードの初期化処理に要する期間であるT302からT304の長さよりも短い。そして、高速通信モードの初期化処理は、システム情報の解析処理と並行して行われる。そのため、本実施形態では、高速通信モードの初期化処理が完了したタイミングT304になれば、外部記録デバイス107にデータを記録することが可能となる。図3と図7において共通の処理は高速通信モードの初期化である。そして、図3において高速通信モードの初期化の期間を除く期間であるタイミングT300からタイミングT302までの期間は、図7において高速通信モードの初期化の期間を除く期間であるタイミングT701からタイミングT703までの期間よりも短い。従って、本実施形態によれば、外部記録デバイス107にデータを記録することが可能となるまでに要する時間を短縮することが可能となる。
なお、ここでは、システム情報113を解析するのに要する時間よりも高速通信モードの初期化処理に要する時間の方が長い場合を例に示したが、これに限定されるものではない。システム情報113を解析するのに要する時間の方が、高速通信モードの初期化処理に要する時間よりも長くてもよい。この場合においても、外部記録デバイス107にデータを記録することが可能となるまでに要する時間は短縮され得る。即ち、システム情報113の解析が完了するタイミングT303が、高速通信モードの初期化の完了タイミングT304より遅い場合、T304からT303までの長さと、T300からT302までの合計が、T701からT703までよりも短ければよい。
このように、本実施形態によれば、外部記録デバイスの通信動作の初期化の際、低速通信モードの初期化処理を行い、システム情報113を低速通信モードで読み出し、この後、システム情報113の解析と並行して、高速通信モードの初期化処理を行う。このため、本実施形態によれば、記録装置の電源オン、或いは外部記録デバイスが装着されてから、外部記録デバイス107にデータを記録することが可能となるまでに要する時間を短縮することができる。
なお、ここでは、外部記録デバイス107が高速通信モードに対応している場合を例に説明したが、外部記録デバイス107が高速通信モードに対応しておらず、低速通信モードにのみ対応していてもよい。このような場合においても、外部記録デバイス107にデータを記録することが可能となるまでに要する時間が従前より長くなってしまうことはない。
[第2実施形態]
第2実施形態による記録装置及び記録方法について図4乃至図6を用いて説明する。図1乃至図3に示す第1実施形態による記録装置及び記録方法と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明を省略又は簡潔にする。
本実施形態による記録装置は、通信制御ホストコントローラ101に備えられた高速通信ホストコントローラ400に外部記録デバイス判定部401が備えられているものである。本実施形態では、外部記録デバイス107が高速通信モードに対応しているか否かが、外部記録デバイス判定部401によって判定される。
図4は、本実施形態による記録装置を示すブロック図である。図4は、本実施形態による記録装置100と外部記録デバイス107とが接続された状態を示している。図4に示すように、高速通信ホストコントローラ400は、外部記録デバイス判定部401を備えている。外部記録デバイス判定部401は、外部記録デバイス107が高速通信モードに対応しているか否かを判定し得る。外部記録デバイス107が高速通信モードに対応しているか否かは、例えば以下のようにして判定し得る。高速通信ホストコントローラ400から高速通信デバイスコントローラ110に対して、高速通信信号線を介して所定の信号を送信する。そして、当該信号に対する応答の有無によって、外部記録デバイス107が高速通信モードに対応しているか否かを判定する。より具体的には、外部記録デバイス107が高速通信モードに対応しているか否かを、以下のようにして判定し得る。ここでは、外部記録デバイス107がSDメモリカードである場合を例に説明する。記録装置100が高速通信信号線を介して差動信号のLOWを送信する。外部記録デバイス判定部401は、所定時間内に外部記録デバイス107から差動信号のLOWの応答があった場合には、外部記録デバイス107が高速通信モード(UHS−II)に対応していると判定する。一方、外部記録デバイス判定部401は、所定時間内に外部記録デバイス107から作動信号のLOWの応答がない場合には、外部記録デバイス107が高速通信モード(UHS−II)に対応していないと判定する。このような判定の結果に応じて、情報処理部402は、低速通信モードの初期化処理を行うか、高速通信モードの初期化処理を行うかを決定し、決定の結果を通信制御ホストコントローラ101に通知する。
図5は、本実施形態による記録装置の動作を示すフローチャートである。
ステップS501は、第1実施形態におけるステップS201と同様であるため、説明を省略する。本実施形態では、外部記録デバイス107が高速通信モードに対応しているか否かの判定は、ステップS201の前には行われない。
ステップS502は、第1実施形態におけるステップS202と同様であるため、説明を省略する。
次に、ステップS504は、ステップS503と並行して行われる。また、ステップS505又はステップS506も、ステップS503と並行して行われる。
ステップS503は、第1実施形態におけるステップS203と同様であるため、説明を省略する。
ステップS504において、外部記録デバイス判定部401は、外部記録デバイス107が高速通信モードに対応しているか否かを判定する。本実施形態では、外部記録デバイス107が高速通信モードに対応しているか否かの判定が、ステップS501の前には行われず、ステップS503と並行して行われる。このため、本実施形態では、外部記録デバイス107にデータを記録することが可能となるまでに要する時間の短縮に寄与し得る。外部記録デバイス107が高速通信モードに対応している場合には(ステップS504においてYES)、ステップS505に移行する。ステップS505は、第1実施形態におけるステップS204と同様であるため、説明を省略する。外部記録デバイス107が高速通信モードに対応していない場合には(ステップS504においてNO)、ステップS506に移行する。
ステップS506は、ステップS501と同様であるため、説明を省略する。ステップS507は、第1実施形態におけるステップS205と同等であるため、説明を省略する。
ステップS508においては、記録装置100と外部記録デバイス107との間で低速通信モードでの通信を行うことが可能となる。
図8は、参考例による記録装置の動作を示すタイミングチャートである。図8の横軸は、時間を示している。
参考例による記録装置では、タイミングT800からタイミングT801までの期間において、外部記録デバイス107が高速通信モードに対応しているか否かの判定が行われる。ここでは、外部記録デバイスが高速通信モードに対応している場合を例に説明する。タイミングT801からタイミングT802までの期間において、高速通信モードの初期化処理が行われる。上述したように、高速通信モードの初期化処理に要する時間は、低速通信モードの初期化処理に要する時間より長い。タイミングT802からタイミングT803までの期間においては、システム情報が高速通信モードで外部記録デバイスから読み出される。タイミングT803からタイミングT804までの期間においては、読み出されたシステム情報が情報処理部によって解析される。このように、参考例による記録装置では、タイミングT800からタイミングT804までの期間においては、外部記録デバイスにデータの記録を行うことができない。
図6は、本実施形態による記録装置の動作を示すタイミングチャートである。図6の横軸は、時間を示している。本実施形態による記録装置では、タイミングT600からタイミングT601までの期間において、低速通信モードの初期化処理が行われる。上述したように、低速通信モードの初期化処理に要する時間は、高速通信モードの初期化処理に要する時間よりも短い。タイミングT600からタイミングT601までの期間は、タイミングT801からタイミングT802までの期間に対して十分に短い。タイミングT601からタイミングT602までの期間においては、システム情報113が低速通信モードで外部記録デバイス107から読み出される。低速通信モードでの読み出しに要する時間は、高速通信モードでの読み出しに要する時間より長い。タイミングT601からタイミングT602までの期間は、タイミングT802からタイミングT803までの期間よりも長い。しかし、システム情報113の容量は一般に比較的小さいため、タイミングT601からタイミングT602までの期間と、タイミングT802からタイミングT803までの期間との差は十分に小さい。タイミングT602からタイミングT604までの期間においては、読み出されたシステム情報113が情報処理部402によって解析される。タイミングT602からタイミングT605までの期間は、タイミングT803からタイミングT804までの期間と同等である。タイミングT602からタイミングT603までの期間においては、外部記録デバイス107が高速通信モードに対応しているか否かの判定が行われる。外部記録デバイス107が高速通信モードに対応しているか否かの判定が、システム情報113の解析処理と並行して行われるため、外部記録デバイス107にデータを記録することが可能となるまでに要する時間の短縮に寄与し得る。タイミングT603からタイミングT604までの期間においては、高速通信モードの初期化処理が行われる。タイミングT603からタイミングT604までの期間は、タイミングT801からタイミングT802までの期間と同等である。このように、本実施形態では、タイミングT605になれば、外部記録デバイス107にデータを記録することが可能となる。タイミングT600からタイミングT605までの期間は、タイミングT800からタイミングT804までの期間よりも短い。従って、本実施形態によれば、外部記録デバイス107にデータを記録することが可能となるまでに要する時間を短縮することができる。
このように、本実施形態によれば、外部記録デバイス107が高速通信モードに対応しているか否かの判定と、高速通信モードの初期化処理とを、システム情報113の解析処理と並行して行う。このため、本実施形態によっても、外部記録デバイス107にデータを記録することが可能となるまでに要する時間を短縮することができる。
100…記録装置
101…通信制御ホストコントローラ
102…低速通信ホストコントローラ
103…高速通信ホストコントローラ
104…物理層
105…情報処理部
106…記録装置メモリ
107…外部記録デバイス
108…通信制御デバイスコントローラ
109…低速通信デバイスコントローラ
110…高速通信デバイスコントローラ
111…物理層
112…外部記録デバイスメモリ
113…システム情報
400…高速通信ホストコントローラ
401…外部記録デバイス判定部
402…情報処理部

Claims (12)

  1. 第1の通信モードで外部記録デバイスとの間で通信を行う手段であって、前記第1の通信モードでの通信のための第1の初期化処理のために第1の時間を要する第1の通信手段と、
    前記第1の通信モードとは異なる第2の通信モードで前記外部記録デバイスとの間で通信を行う手段であって、前記第2の通信モードでの通信のための第2の初期化処理のために前記第1の時間より長い第2の時間を要する第2の通信手段と、
    前記第1の通信手段と前記第2の通信手段とを制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記第1の通信手段により前記第1の初期化処理を行い、前記第1の通信手段の前記第1の初期化処理が完了後、前記外部記録デバイスに記録されたデータを管理するためのシステム情報を前記第1の通信手段を用いて前記外部記録デバイスから読み出し、前読みだしたシステム情報について、前記外部記録デバイスへのデータの記録を可能とするための解析処理を実行し、前記解析処理と並行して前記第2の通信手段により前記第2の初期化処理を行うように制御する
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 前記第2の通信手段は、前記第1の通信手段よりも速い速度で通信を行うための物理層を備えており、
    前記第2の通信手段の前記第2の初期化処理は、前記物理層の初期化処理を含むことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記第1の通信手段による通信の速度は、前記第2の通信手段による通信の速度より遅いことを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 前記第1の通信手段は、パラレル伝送を行い、
    前記第2の通信手段は、シリアル伝送を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置。
  5. 前記第1の通信手段が通信に用いる複数の信号線のうちの少なくとも一部と、前記第2の通信手段が通信に用いる複数の信号線のうちの少なくとも一部とが共用されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の記録装置。
  6. 前記外部記録デバイスは、SDメモリカードであり、
    前記第1の通信モードは、UHS−I規格に基づく通信モードであり、
    前記第2の通信モードは、UHS−II規格に基づく通信モードであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の記録装置。
  7. 前記システム情報は、前記外部記録デバイスに記録されているデータのファイル名、容量及びアドレスのうちの少なくともいずれかの情報を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の記録装置。
  8. 前記システム情報は、ファイルアロケーションテーブルを含むことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の記録装置。
  9. 前記制御手段は、前記第2の通信手段の前記第2の初期化処理が完了した後、前記解析処理の結果に基づいて、前記第2の通信手段を用いて前記外部記録デバイスへのデータの記録を行うことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の記録装置。
  10. 前記制御手段は、前記外部記録デバイスが前記第2の通信モードに対応しているか否かの判定を、前記解析処理と並行して行うことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の記録装置。
  11. 第1の時間を第1の初期化処理に要するとともに、第1の通信モードで外部記録デバイスとの間で通信を行う第1の通信手段と、前記第1の時間よりも長い第2の時間を第2の初期化処理に要するとともに前記第1の通信モードとは異なる第2の通信モードで前記外部記録デバイスとの間で通信を行う第2の通信手段と、を有する記録装置を制御するための制御方法であって、
    前記第1の通信手段により前記第1の初期化処理を行うステップと、
    前記第1の通信手段の前記第1の初期化処理が完了後、前記外部記録デバイスに記録されたデータを管理するためのシステム情報を前記第1の通信手段を用いて前記外部記録デバイスから読み出すステップと、
    読み出したシステム情報について、前記外部記録デバイスへのデータの記録を可能とするための解析処理を実行し、前記解析処理と並行して、前記第2の通信手段により前記第2の初期化処理を行うステップと
    を有することを特徴とする制御方法。
  12. 第1の時間を第1の初期化処理に要するとともに、第1の通信モードで外部記録デバイスとの間で通信を行う第1の通信手段と、前記第1の時間よりも長い第2の時間を第2の初期化処理に要するとともに前記第1の通信モードとは異なる第2の通信モードで前記外部記録デバイスとの間で通信を行う第2の通信手段と、を有する記録装置を制御するためのプログラムであって、コンピュータに、
    前記第1の通信手段により前記第1の初期化処理を行うステップと、
    前記第1の通信手段の前記第1の初期化処理が完了後、前記外部記録デバイスに記録されたデータを管理するためのシステム情報を前記第1の通信手段を用いて前記外部記録デバイスから読み出すステップと、
    前記読み出したシステム情報について、前記外部記録デバイスへのデータの記録を可能とするための解析処理を実行し、前記解析処理と並行して、前記第2の通信手段により前記第2の初期化処理を行うステップと
    を実行させるためのプログラム。
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