JP6909067B2 - 情報出力システム - Google Patents

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Description

本発明は、情報出力システムに関する。
現在、無線タグを用いて、物品を管理する技術が知られている。無線タグは、物品に付され、物品のID(Identifier)を示すタグ情報を記憶する。そして、無線タグに記憶されたタグ情報は、アンテナを介してリーダにより非接触で読み取られる。特許文献1には、平面状のアンテナである通信シートを用いて、医療現場において医療品を管理する医療品管理システムが開示されている。
この医療品管理システムは、リーダライタが、医療品が置かれる場所に設置された通信シートを介して、医療品に付された無線タグから医療品の管理情報を読み取る。この医療品管理システムでは、通信シートを介して医療品の管理情報が読み取られた場合、この通信シートが設置された場所の管理情報に基づき、この医療品が置かれた場所を特定することができる。
特開2017−021806号公報
しかしながら、この医療品管理システムでは、この通信シート上に置かれた医療品が、通信シート上のどの領域に配置されたのかを特定することはできない。従って、この医療品管理システムでは、医療品が配置された位置を精度良く特定することができない。ここで、例えば、1つの医療品に対して、1つの通信シートを設けることにより、この医療品が置かれた場所を精度良く特定する手法が考えられる。しかしながら、この手法では、多くの通信シートを要し、コストが高くなる。このため、低コストで、物品が配置された位置を精度良く特定し、特定した位置をユーザに知らせる技術が望まれている。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、低コストで物品が配置された正確な位置を知らせる情報出力システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る情報出力システムは、
物品に固定されて前記物品への固定位置を識別するための情報である位置識別情報を含むタグ情報を記憶する複数の無線タグから、前記タグ情報を含む電波を受信するアンテナと、
前記アンテナを介して、前記複数の無線タグから前記タグ情報を読み取るリーダと、
導体を含み、少なくとも1つの開孔により構成される開孔パターンを含む複数の配置領域を有し、前記物品と前記アンテナとの間に敷設される遮蔽板と、
前記リーダにより少なくとも1つのタグ情報が読み取られた場合、前記複数の配置領域のうち、前記少なくとも1つのタグ情報に含まれる前記位置識別情報により識別される固定位置の組み合わせに対応する開孔パターンを含む配置領域を示す情報である領域情報を出力する情報出力手段と、を備える。
前記複数の無線タグには、前記複数の配置領域のうち何れかの配置領域に前記物品が誤った向きで配置されたことを検知するための無線タグである誤配置検知用タグが含まれ、
前記開孔パターンは、前記物品が正しい向きで配置された場合に前記誤配置検知用タグが配置される位置に開孔を有さず、前記物品が誤った向きで配置された場合に前記誤配置検知用タグが配置される位置に開孔を有する開孔パターンであり、
前記情報出力手段は、前記リーダにより前記少なくとも1つのタグ情報が読み取られた場合において、前記少なくとも1つのタグ情報に含まれる前記位置識別情報により識別される固定位置のいずれかが前記誤配置検知用タグの固定位置である場合、前記物品が誤った向きで配置されたことを報知する報知情報を出力してもよい。
前記複数の無線タグには、前記複数の配置領域のうち何れかの配置領域に前記物品が誤った向きで配置されたことを検知するための無線タグである誤配置検知用タグが含まれ、
前記開孔パターンは、前記物品が正しい向きで配置された場合に前記誤配置検知用タグが配置される位置に開孔を有し、前記物品が誤った向きで配置された場合に前記誤配置検知用タグが配置される位置に開孔を有さない開孔パターンであり、
前記情報出力手段は、前記リーダにより前記少なくとも1つのタグ情報が読み取られた場合において、前記少なくとも1つのタグ情報に含まれる前記位置識別情報により識別される固定位置のいずれもが前記誤配置検知用タグの固定位置でない場合、前記物品が誤った向きで配置されたことを報知する報知情報を出力してもよい。
前記複数の配置領域は、前記遮蔽板の長手方向に一列に並び、
前記少なくとも1つの開孔は、前記遮蔽板の長手方向と直交する方向に一列に並び、
前記複数の無線タグは、前記物品が正しく配置された場合に前記遮蔽板の長手方向と直交する方向に一列に並んでいてもよい。
前記アンテナは、平面状のアンテナであり、前記遮蔽板と重ねられてもよい。
前記タグ情報は、前記物品を識別するための情報である物品識別情報を更に含み、
前記複数の無線タグは、複数の物品のそれぞれに固定され、
前記情報出力手段は、前記リーダにより前記少なくとも1つのタグ情報が読み取られた場合、前記複数の物品のうち、前記少なくとも1つのタグ情報に含まれる前記物品識別情報により識別される物品と、前記複数の配置領域のうち、前記少なくとも1つのタグ情報に含まれる前記位置識別情報により識別される固定位置の組み合わせに対応する開孔パターンを含む配置領域と、の対応関係を示す情報である対応関係情報を出力してもよい。
本発明によれば、低コストで物品が配置された正確な位置を知らせる情報出力システムを提供することができる。
本発明の実施形態1に係る情報出力システムの構成図 本発明の実施形態1に係る処理装置の構成図 本発明の実施形態1に係るアンテナの平面図 図3のA−A線における断面図 本発明の実施形態1に係る遮蔽板の平面図 本発明の実施形態1に係る物品の斜視図 アンテナに遮蔽板が重ねられた様子を示す図 本発明の実施形態1に係る処理装置が実行する情報出力処理を示すフローチャート 物品と配置領域との対応関係を示す画像を示す図 本発明の実施形態2に係る遮蔽板の平面図 本発明の実施形態2に係る物品の斜視図 物品が誤った向きで配置された様子を示す図 本発明の実施形態2に係る処理装置が実行する情報出力処理を示すフローチャート 物品が誤った向きで配置されたことを報知する画像を示す図 本発明の実施形態3に係る物品の斜視図 本発明の実施形態4に係るアンテナを介してタグ情報を読み取る様子を示す図 本発明の実施形態4に係るアンテナの構成図であり、(A)は平面図、(B)は正面図 本発明の実施形態4に係るアンテナの断面図であり、(A)は図17(A)におけるA−A線の断面図、(B)は図17(A)におけるB−B線の断面図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、図中において、同一又は対応する部分には、同一の符号を付す。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る情報出力システム1000の構成図である。図1に示すように、情報出力システム1000は、処理装置100と、サーバ200と、リーダライタ300と、アンテナ310と、遮蔽板600と、を備える。処理装置100とサーバ200とは、通信ネットワーク700を介して相互に接続される。情報出力システム1000は、物品510に固定された無線タグ511−513、物品520に固定された無線タグ521−523、物品530に固定された無線タグ531−533などを更に含んでいてもよい。
情報出力システム1000は、例えば、物品510がどの配置領域に配置されたのかを特定し、特定した配置領域を示す情報である領域情報を出力するシステムである。領域情報を出力することは、例えば、領域情報を表示装置(例えば、後述するタッチスクリーン16)により表示すること、領域情報を表示装置(例えば、後述するタッチスクリーン16)に送信すること、領域情報を記憶装置(例えば、後述するフラッシュメモリ14)に記憶させること、領域情報を通信装置(例えば、サーバ200)に送信することを含む概念である。
無線タグ511−513が固定された物品510は、遮蔽板600が有する、ユニークな開孔パターンを有する複数の配置領域610、620、630などのうち、いずれかの配置領域に配置される。そして、アンテナ310は、遮蔽板600から見て、物品510とは反対側に配置される。つまり、物品510とアンテナ310との間に、遮蔽板600が配置される。ここで、ユニークな開孔パターンは、無線タグ511−513のうち、予め定められた1つ以上の無線タグとアンテナ310との間の電波の往来を遮断せず、他の無線タグとアンテナ310との間の電波の往来を遮断する。このため、情報出力システム1000は、無線タグ511−513のうち、リーダライタ300によりタグ情報が読み込まれた無線タグの組み合わせから、物品510が配置された配置領域を特定することができる。
処理装置100は、リーダライタ300から受信したタグ情報に基づいて、情報出力処理を実行する。処理装置100は、例えば、サーバ200に記憶された各種の情報を参照しながら、情報出力処理を実行する。処理装置100は、例えば、ノートパソコン、タブレット端末、スマートフォンなどの端末装置である。以下、図2を参照して、処理装置100の構成について説明する。
図2に示すように、処理装置100は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、フラッシュメモリ14、RTC(Real Time Clock)15、タッチスクリーン16、第1の通信インターフェース17、第2の通信インターフェース18を備える。処理装置100が備える各構成要素は、バスを介して相互に接続される。
CPU11は、処理装置100の全体の動作を制御する。なお、CPU11は、ROM12に格納されているプログラムに従って動作し、RAM13をワークエリアとして使用する。ROM12には、処理装置100の全体の動作を制御するためのプログラムやデータが記憶される。RAM13は、CPU11のワークエリアとして機能する。つまり、CPU11は、RAM13にプログラムやデータを一時的に書き込み、これらのプログラムやデータを適宜参照する。
フラッシュメモリ14は、各種の情報を記憶する不揮発性メモリである。RTC15は、計時用のデバイスである。RTC15は、例えば、電池を内蔵し、処理装置100の電源がオフの間も計時を継続する。RTC15は、例えば、水晶発振子を備える発振回路を備える。タッチスクリーン16は、ユーザによりなされたタッチ操作を検知し、検知の結果を示す信号をCPU11に供給する。また、タッチスクリーン16は、CPU11から供給された画像信号に基づく画像を表示する。このように、タッチスクリーン16は、処理装置100のユーザインターフェースとして機能する。
第1の通信インターフェース17は、処理装置100を、通信ネットワーク700に接続するためのインターフェースである。処理装置100は、通信ネットワーク700を介して通信ネットワーク700に接続されたサーバ200と通信する。第1の通信インターフェース17は、例えば、LAN(Local Area Network)インターフェース(例えば、NIC(Network Interface Card))を備える。
第2の通信インターフェース18は、処理装置100を、リーダライタ300と接続するためのインターフェースである。第2の通信インターフェース18は、後述する通信ケーブル330を介して、リーダライタ300に接続される。第2の通信インターフェース18は、LANインターフェースを備えていてもよいし、USB(Universal Serial Bus)やRS−232(Recommended Standard 232)に準拠したインターフェースを備えていてもよい。
サーバ200は、通信ネットワーク700を介して、処理装置100に各種の情報やサービスを提供するサーバである。サーバ200は、例えば、図示しないCPU、図示しないROM、図示しないRAM、図示しないハードディスク、図示しないRTC、図示しない通信インターフェースを備える。サーバ200は、例えば、デスクトップパソコン、ワークステーションである。
リーダライタ300は、処理装置100からタグ情報の読み取りを指示する情報を受信した場合、無線タグ511−513、無線タグ521−523、無線タグ531−533など(以下、適宜、「通信対象の無線タグ」という。)に電力を供給するための電波(以下、適宜「電力供給用電波」という。)に応じた電気信号をアンテナ310に送信する。リーダライタ300は、電力供給用電波に応じた電気信号をアンテナ310に送信することにより、アンテナ310の近傍に近接場を生じさせる。
そして、リーダライタ300は、アンテナ310がタグ情報を含む電波(以下、適宜「タグ情報包含電波」という。)を受信した場合、タグ情報包含電波に応じた電気信号をアンテナ310から受信する。リーダライタ300は、受信した電気信号により示されるタグ情報を処理装置100に送信する。このように、リーダライタ300は、アンテナ310の近傍に発生させた近接場を介して、タグ情報を読み取る。電力供給用電波及びタグ情報包含電波は、例えば、UHF帯域の電波(例えば、周波数が約920MHz、波長が約30cmの電波)である。
アンテナ310は、リーダライタ300による制御に従って電力供給用電波を放射し、通信対象の無線タグから受信したタグ情報包含電波に応じた電気信号をリーダライタ300に供給する。具体的には、アンテナ310は、リーダライタ300から受信した電気信号に応じた電力供給用電波を放射する。また、アンテナ310は、通信対象の無線タグが、電力供給用電波を受信したことに応答して放射したタグ情報包含電波を受信する。アンテナ310は、タグ情報包含電波に応じた電気信号をリーダライタ300に送信する。
アンテナ310は、通信性能が、通信対象の無線タグとの距離に大きく依存するアンテナであることが好適である。具体的には、アンテナ310は、通信対象の無線タグとの距離が相対的に短い場合に通信対象と通信可能であり、通信対象との距離が相対的に長い場合に通信対象と通信不可能であることが好適である。アンテナ310は、例えば、放射面がほぼ平面である平面状のアンテナであり、シート状のアンテナ、或いは、通信シートとも呼ばれる。アンテナ310は、アンテナ310の近傍における電波強度が非常に高く、一方、アンテナ310からの距離が離れた場所における電波強度が非常に低くなる。
本実施形態では、アンテナ310による受信強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)が閾値以上である場合に「電波を受信した」又は「電波を受信可能である」といい、受信強度が閾値未満である場合に「電波を受信しない」又は「電波を受信可能でない」という。また、通信対象の無線タグが後述する浸出領域316内にあり、且つ、遮蔽板600により電波が遮蔽されていないときに、アンテナ310は電波を受信可能であるものとする。また、通信対象の無線タグが後述する浸出領域316外にあるとき、又は、遮蔽板600により電波が遮蔽されているときにアンテナ310は電波を受信可能でないものとする。
図3と図4とを参照して、アンテナ310の構成について説明する。図3は、アンテナ310の平面図である。図4は、図3のA−A線における断面図である。図3に示すように、アンテナ310は、厚み方向における一方側の表面に、メッシュ状の開孔が形成されたシート状導体311を有する。また、アンテナ310は、図4に示すように、厚み方向における他方側の表面に、シート状導体311に対向して配置されるシート状導体312を有し、2層のシート状導体311、312の間に誘電体313を有する。なお、シート状導体311の上面には、水をこぼした場合等に備えて塩化ビニル等の保護シート314が貼り付けられている。同様に、シート状導体312の下面には、塩化ビニル等の保護シート315が貼り付けられている。
本実施形態では、シート状導体の開孔の形状は、正三角形である。このようなメッシュパターンを有するアンテナ310は、アンテナ310の近傍における電波強度が非常に高く、一方、アンテナ310からの距離が離れた場所における電波強度が非常に低くなる。このため、アンテナ310は、アンテナ感度が比較的低い通信相手と通信するのに好適である。つまり、アンテナ310は、RFIDタグの読み取りに好適である。
シート状導体311は、例えば、複数の第1の線状導体と、複数の第2の線状導体と、複数の第3の線状導体とが、相互に交差することにより、複数の正三角形の開孔が形成された層である。第1の線状導体と第2の線状導体と第3の線状導体とは、同一平面上に配置され、互いに60度の角度で交差する。本実施形態では、正三角形の一辺の長さは、7mmであるものとする。
シート状導体311及びシート状導体312は、それぞれ例えば厚さが約32μmのアルミのラミネートで構成される。誘電体313は、例えば厚さが約2mmの発泡ポリオレフィンで構成される。なお、シート状導体311及びシート状導体312は、アルミのラミネートに限らず、銅、銀、ニッケル等の金属箔、めっき、蒸着、プリント等で構成されてもよい。また、誘電体313は、発泡ポリオレフィンに限らず、ポリエステル、ポリアミド、芳香族ポリアミド等で構成されてもよい。また、誘電体313を用いずに、シート状導体311、312間は空気であってもよい。
保護シート314は、絶縁体により構成された層である。保護シート314は、シート状導体311の表面が傷つけられたり、シート状導体311の表面が外部の導体と接触したりすることを抑制する機能を有する。保護シート315は、絶縁体により構成された層である。保護シート315は、シート状導体312の表面が傷つけられたり、シート状導体312の表面が外部の導体と接触したりすることを抑制する機能を有する。保護シート314や保護シート315は、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)により構成される。
アンテナ310は、長手方向における一端にアンテナ310に電波(電気信号)を供給するための電波インターフェース320を有する。電波インターフェース320は、通信ケーブル330によりリーダライタ300と接続される。また、アンテナ310は、長手方向における他端に、電波を吸収するための電波吸収部340を有する。
電波インターフェース320は、導体層321と、導体層322と、絶縁体層323と、電極324と、電極325と、コネクタ326と、を備える。導体層321は、絶縁体層323の一方の表面に形成された層であり、導体により構成された層である。導体層322は、絶縁体層323の他方の表面に形成された層であり、導体により構成された層である。絶縁体層323は、導体層321と導体層322とに挟まれた層であり、絶縁体により構成された層である。
電極324は、導体層321と保護シート314とを跨ぐように配置された平板状の電極である。電極325は、導体層322と保護シート315とを跨ぐように配置された平板状の電極である。コネクタ326は、導体層321の一方の表面上に設けられ、通信ケーブル330が差し込まれるコネクタである。コネクタ326は、導体により構成される。
通信ケーブル330は、内部導体331と、絶縁体(図示せず)と、外部導体332と、保護皮膜(図示せず)と、を備える同軸ケーブルである。内部導体331は、信号電位が印加される導体であり、例えば、銅線により構成される。絶縁体(図示せず)は、内部導体331と外部導体332とを絶縁するための絶縁体であり、例えば、ポリエチレンにより構成される。外部導体332は、接地電位が印加される導体であり、例えば、網組み銅線により構成される。保護被覆(図示せず)は、通信ケーブル330の内部を保護するための絶縁体であり、例えば、ビニル樹脂により構成される。
通信ケーブル330は、コネクタ326に差し込まれる。そして、内部導体331は、導体層321と導体層322と絶縁体層323とにより構成される基板に設けられた貫通孔を通り、導体層322と接続される。一方、外部導体332は、コネクタ326と接続される。従って、内部導体331と導体層322と電極325とが電気的に接続され、外部導体332とコネクタ326と導体層321と電極324とが電気的に接続される。つまり、電極325には、信号電位が印加され、電極324には、接地電位が印加される。そして、電極325と電極324との間に供給された電波(電気信号)が、アンテナ310を伝搬する。
電波吸収部340は、供給された電波を吸収する。電波吸収部340は、アンテナ310を伝搬した電波がアンテナ310の他端で反射することを抑制する。電波吸収部340は、電波吸収体341と、導体板342と、を備える。電波吸収体341は、供給された電波を吸収して、熱エネルギーに変換する。導体板342は、断面の形状がコの字型の板状の導体である。
リーダライタ300からアンテナ310に電気信号が供給されると、電気信号に応じた電波がアンテナ310の内部を伝達する。そして、アンテナ310の内部を伝達する電波がアンテナ310の表面から浸出することによって、近接場が生じる。より詳細に説明すると、リーダライタ300からアンテナ310に供給された電気信号に応じた電波は、2層のシート状導体311、312の間の誘電体313内であって、コネクタ326から電波吸収部340までの間を伝達する。そして、誘電体313内を伝達する電波は、シート状導体311に形成されたメッシュ状の開孔から浸出することによって、シート状導体311のごく近傍の浸出領域316(図4において破線で示した領域)に漏れ出す(浸出する)。この浸出した電波(エバネッセント波)は、遠方へは伝搬されず、シート状導体311のごく近傍の浸出領域316内において近接場を形成する。
シート状導体311の表面から浸出する電波の量、すなわち浸出領域316の大きさは、主に、シート状導体311に形成されたメッシュの間隔と、誘電体313の比誘電率と、誘電体313の厚みと、によって決まる。なお、誘電体313内を伝達する電波は、アンテナ310のシート状導体312側の表面には開孔が形成されておらずシールドされているため、シート状導体312側からは浸出しない。
物品510、520、530などは、配置領域の特定対象の物品である。物品510、520、530は、ほぼ同一の大きさ及び形状であるものとする。物品510の予め定められた固定位置には、無線タグ511−513が固定される。物品520の予め定められた固定位置には、無線タグ521−523が固定される。物品530の予め定められた固定位置には、無線タグ531−533が固定される。なお、物品510、520、530の予め定められた場所に、配置される向きの誤りを減らすために、後述するマーク515が記されていてもよい。
無線タグ511−513、無線タグ521−523、無線タグ531−533は、パッシブタグであり、RFID(Radio Frequency IDentification)タグである。従って、無線タグ511−513、無線タグ521−523、無線タグ531−533は、タグ情報を記憶し、電力供給用電波を受信すると、タグ情報を含むタグ情報包含電波を放射する。
タグ情報には、物品への固定位置を識別するための情報である位置識別情報と、物品を識別するための情報である物品識別情報とが含まれる。本実施形態では、固定位置は3箇所存在するものとする。この場合、位置識別情報は、例えば、1、2、3の3つの数値のいずれかを示す情報である。また、本実施形態では、物品の個数は7個であるものとする。この場合、物品識別情報は、例えば、A、B、C、D、E、F、Gの7つのアルファベットのいずれかを示す情報である。
例えば、無線タグ511は、1を示す位置識別情報とAを示す位置識別情報とを含むタグ情報を記憶する。また、無線タグ512は、2を示す位置識別情報とAを示す位置識別情報とを含むタグ情報を記憶する。また、無線タグ513は、3を示す位置識別情報とAを示す位置識別情報とを含むタグ情報を記憶する。同様に、無線タグ521は、1を示す位置識別情報とBを示す位置識別情報とを含むタグ情報を記憶する。また、無線タグ522は、2を示す位置識別情報とBを示す位置識別情報とを含むタグ情報を記憶する。また、無線タグ523は、3を示す位置識別情報とBを示す位置識別情報とを含むタグ情報を記憶する。同様に、無線タグ531−533は、1−3のいずれかを示す位置識別情報とCを示す位置識別情報とを含むタグ情報を記憶する。
遮蔽板600は、リーダライタ300により読み込まれるタグ情報を制限するために、アンテナ310を通過する電波を制限する板状の部材である。遮蔽板600は、例えば、鉄、アルミニウムなどの金属を含む。遮蔽板600は、電波を遮蔽する機能を有するものであれば、どのようなものであってもよい。例えば、遮蔽板600は、メッキや蒸着により、絶縁体の板の表面に金属がコーティングされたものであってもよい。また、遮蔽板600は、絶縁体の板の表面に、金属シールが貼り付けられたものでもよい。
通信ネットワーク700は、宅外に構築されるネットワークであり、通信ネットワーク700に接続された機器同士が相互に通信するためのネットワークである。通信ネットワーク700は、例えば、WAN(Wide Area Network)である。通信ネットワーク700は、例えば、インターネットである。
次に、図5を参照して、遮蔽板600の構成について説明する。図5において、Z軸は、鉛直方向上向きに延びる軸である。X軸は、Z軸と直交する軸である。Y軸は、X軸とZ軸とに直交する軸である。図5に示すように、遮蔽板600の表面には、7つの配置領域(配置領域610、620、630、640、650、660、670)が設けられる。以下、配置領域610、620、630、640、650、660、670を、適宜、領域A、B、C、D、E、F、Gという。7つの配置領域の形状及び大きさは、ほぼ同じである。また、平面視したときに、7つの配置領域のそれぞれと、物品510、520、530などのそれぞれとは、ほぼ同じ大きさ及び形状である。本実施形態では、X軸方向に沿って、7つの配置領域が1列に等間隔で並ぶものとする。7つの配置領域には、ユニークな開孔パターンが設けられる。
本実施形態では、開孔パターンは、Y軸方向に並ぶ1列の開孔のパターンにより定義され、3ビットの2進数により定義されるものとする。具体的には、Y軸方向における3つの座標(y1、y2、y3)において、開孔がない場合を0、開孔がある場合を1として、(1、0、0)、(0、1、0)、(1、1、0)、(0、0、1)、(1、0、1)、(0、1、1)、(1、1、1)の7つのパターンにより開孔パターンが定義される。なお、(0、0、0)のパターンは、開孔パターンとはならない。図5に示す例では、領域Aが(1、0、0)の開孔パターン、領域Bが(0、1、0)の開孔パターン、領域Cが(1、1、0)の開孔パターン、領域Dが(0、0、1)の開孔パターン、領域Eが(1、0、1)の開孔パターン、領域Fが(0、1、1)の開孔パターン、領域Gが(1、1、1)の開孔パターンである。
領域Aには、開孔611が設けられる。領域Bには、開孔622が設けられる。領域Cには、開孔631と開孔632とが設けられる。領域Dには、開孔643が設けられる。領域Eには、開孔651と開孔653とが設けられる。領域Fには、開孔662と開孔663とが設けられる。領域Gには、開孔671と開孔672と開孔673とが設けられる。
次に、図6を参照して、物品510の構成について説明する。図6に示すように、物品510は、幅方向の長さが、幅方向と直交する厚さ方向の長さよりも長く、幅方向と厚さ方向とに直交する長手方向の長さよりも短い直方体であるものとする。図6に示す例では、厚さ方向がZ軸方向と平行であり、幅方向がX軸方向と平行であり、長さ方向がY軸方向と平行である。物品510には、長手方向に沿って1列に等間隔で3つの無線タグ511−513が付される。
物品510が遮蔽板600上の領域A−Gのいずれかに配置されたとき、3つの無線タグ511−513は、物品510の下側の面(Z軸に直交する2つの面のうち、Z軸の座標が小さい方の面)に配置される。物品510が遮蔽板600上の領域A−Gのいずれかに配置されたとき、無線タグ511のY軸方向の座標はy1であり、無線タグ512のY軸方向の座標はy2であり、無線タグ513のY軸方向の座標はy3である。
なお、本実施形態では、物品510が誤った向きで配置されることはないものとする。物品510が誤った向きで配置された状態は、正しく配置された物品510を、Z軸と平行であり、物品510の中心(重心)を通る軸を中心にして180度回転させた状態である。本実施形態では、物品510が誤った向きで配置されないように、物品510にはマーク515が付されているものとする。このマーク515は、例えば、物品510が正しく配置されたときに、物品510の長手方向と直交する面のうち、Y軸方向の座標が大きい方の面に付される。この場合、ユーザは、このマーク515が付された面のY軸方向の座標が、この面と対向する他の面のY軸方向の座標よりも大きくなるように、物品510を配置すればよい。なお、マーク515が物品510に付される位置は、この例に限定されない。また、マーク515が物品510に付されていなくてもよい。
また、物品510の厚さ方向の長さと、物品510の幅方向の長さと、物品510の長手方向の長さとは異なる。また、物品510の厚さ方向と直交する面のうち一方の面のみに、無線タグ511−513が固定される。このため、物品510は、誤った方向で配置されたり、裏返しに配置されたりすることはないものとする。また、物品510は、領域A−Gの境界線を明示するマーク(図示せず)の存在、開孔箇所の存在などにより、領域A−G内に収まるように正しく配置されるものとする。少なくとも、物品510は、後述するガイド部材810によりY軸方向の座標が適切に調整される。
次に、図7を参照して、アンテナ310と遮蔽板600との配置について説明する。まず、アンテナ310の長手方向の長さと遮蔽板600の長手方向の長さとは、同程度であることが好適である。また、アンテナ310の幅方向の長さと遮蔽板600の幅方向の長さとは、同程度であることが好適である。
まず、机800の上面に、アンテナ310が敷設される。そして、アンテナ310と遮蔽板600との大部分が重なるように、アンテナ310の上に遮蔽板600が敷設される。なお、遮蔽板600が有する全ての開孔がアンテナ310と重なるように、遮蔽板600が敷設されることが望まれる。ここで、机800の上面には、X軸方向に延びるガイド部材810が設けられている。このガイド部材810は、物品510を配置するときに、物品510のY軸方向に位置を揃えるための部材である。このガイド部材810に合わせて、アンテナ310や遮蔽板600を敷設することが好ましい。
このように、アンテナ310と遮蔽板600とを敷設すると、遮蔽板600が有する開孔から、アンテナ310の表面がむき出しになる。このような配置により、遮蔽板600が有する開孔と重なるように配置された無線タグからの電波が遮蔽されず、遮蔽板600が有する開孔と重ならないように配置された無線タグからの電波が遮蔽される。
次に、図8を参照して、本実施形態に係る処理装置100が実行する情報出力処理について説明する。情報出力処理は、例えば、処理装置100の電源が投入されたことに応答して実行される。
まず、CPU11は、アンテナ310から電波を放射する(ステップS101)。この電波は、電力供給用電波である。CPU11は、リーダライタ300を介して、アンテナ310から電力供給用電波を放射させる。アンテナ310に電波を放射させる期間は、例えば、数十ミリ秒から数百ミリ秒である。
CPU11は、ステップS101の処理を完了すると、いずれかの無線タグから電波を受信したか否かを判別する(ステップS102)。この電波は、タグ情報包含電波である。CPU11は、リーダライタ300から供給された電気信号に基づいて、いずれかの無線タグからタグ情報包含電波を受信したか否かを判別する。CPU11は、いずれの無線タグからも電波を受信していないと判別すると(ステップS102:NO)、ステップS101に処理を戻す。一方、CPU11は、いずれかの無線タグから電波を受信したと判別すると(ステップS102:YES)、1以上の物品を特定する(ステップS103)。
CPU11は、受信した1以上のタグ情報に含まれる物品識別情報から、1以上の物品を特定することができる。例えば、タグ情報を、物品識別情報と位置識別情報との組み合わせにより、(A−Gのいずれかのアルファベット、1−3のいずれかの数字)で表すものとする。ここで、(A、1)のタグ情報と、(B、1)のタグ情報と、(B、2)のタグ情報との3つのタグ情報が受信されたものとする。この場合、(A、1)のタグ情報が無線タグ511に記憶されたタグ情報であり、(B、1)のタグ情報が無線タグ521に記憶されたタグ情報であり、(B、2)のタグ情報が無線タグ522に記憶されたタグ情報であると特定される。そして、無線タグ511が固定された物品510と、無線タグ521と無線タグ522とが固定された物品520との2つの物品が特定される。
CPU11は、ステップS103の処理を完了すると、物品を選択する(ステップS104)。例えば、CPU11は、物品510と物品520とから物品510を選択する。CPU11は、ステップS104を完了すると、開孔パターンを特定する(ステップS105)。上述の例では、選択された物品510に関しては、受信されたタグ情報は、(A、1)のタグ情報のみである。この場合、1ビット目のみが1であり、2ビット目と3ビット目とは0であり、開孔パターンを示す3ビットの数値は1である。
CPU11は、ステップS105の処理を完了すると、配置領域を特定する(ステップS106)。例えば、CPU11は、開孔パターンを示す3ビットの数値が1である場合、1に対応する配置領域として領域Aを特定する。CPU11は、例えば、この時点で、物品510と領域A(配置領域610)とを対応付ける情報である対応関係情報を生成し、フラッシュメモリ14に記憶させる。CPU11は、ステップS106の処理を完了すると、未選択の物品があるか否かを判別する(ステップS107)。
CPU11は、未選択の物品があると判別すると(ステップS107:YES)、ステップS104に処理を戻す。例えば、上述の例において、特定された物品が物品510と物品520とである場合において、物品510のみが選択済みである場合、CPU11は、未選択の物品があると判別し、ステップS104において、物品520を選択する。ここで、上述の例では、物品520に関しては、受信されたタグ情報は、(B、1)のタグ情報と(B、2)のタグ情報との2つである。
この場合、1ビット目と2ビット目とが1であり、3ビット目が0であり、開孔パターンを示す3ビットの数値は3である。従って、ステップS105では、開孔パターンとして3が特定される。この場合、3に対応する配置領域として領域Cが特定される。CPU11は、例えば、この時点で、物品520と領域C(配置領域630)とを対応付ける情報である対応関係情報を生成し、フラッシュメモリ14に記憶させる。
CPU11は、未選択の物品がないと判別すると(ステップS107:NO)、画面表示を更新する(ステップS108)。例えば、CPU11は、フラッシュメモリ14に記憶された対応関係情報に基づいて、物品と配置領域との対応関係を示す画像をタッチスクリーン16に表示させる。図9に、表示される画像の例を示す。
図9に示すように、画像900は、画像911−917と、画像921と、画像922と、を備える。画像911−917は、配置領域を示す画像である。具体的には、画像911は領域Aを示す画像であり、画像912は領域Bを示す画像であり、画像913は領域Cを示す画像であり、画像914は領域Dを示す画像であり、画像915は領域Eを示す画像であり、画像916は領域Fを示す画像であり、画像917は領域Gを示す画像である。画像921は、例えば、物品510を示す画像であり、例えば、物品510の名称(例えば、物品A)を示す画像である。画像922は、例えば、物品520を示す画像であり、例えば、物品520の名称(例えば、物品B)を示す画像である。
画像900は、物品510が配置された配置領域が領域Aであり、物品520が配置された配置領域が領域Cであることが明示された画像である。つまり、画像900は、物品510を示す画像921と領域Aを示す画像911とが対応し、物品520を示す画像922と領域Cを示す画像913とが対応していることを明示する画像である。例えば、画像900は、画像921が画像911の真上に配置され、画像922が画像913の真上に配置された画像である。ユーザは、画像900を参照することにより、物品510が配置された配置領域が領域Aであり、物品520が配置された配置領域が領域Cであることを知ることができる。
本実施形態では、読み取られたタグ情報に含まれる物品識別情報から、配置された物品が特定され、読み取られたタグ情報に含まれる位置識別情報から、開孔パターンが特定され、この開孔パターンを有する配置領域が特定される。そして、配置された物品と配置領域との対応関係を示す対応関係情報が出力される。このため、本実施形態によれば、低コストで、物品が配置された位置を精度良く特定し、特定した位置をユーザに知らせることができる。なお、対応関係情報は、領域情報の一態様である。
(実施形態2)
実施形態1では、物品が配置領域に正しい向きで配置されることを前提にした例について説明した。しかしながら、物品の形状によっては、物品が配置領域に誤った向きで配置される可能性がある。本実施形態では、物品が配置領域に誤った向きで配置されたことを検知し、ユーザに報知する情報出力システムについて説明する。実施形態1と実施形態2とでは、主に、遮蔽板の構成と、物品に固定される無線タグの個数とが異なる。
まず、図10を参照して、本実施形態に係る遮蔽板601の構成について説明する。図10に示すように、遮蔽板601は、遮蔽板600に対して、物品が誤った向きで配置されたことを検知するための開孔を更に設けたものである。つまり、遮蔽板601が有する配置領域に設けられた開孔のパターンは、物品が配置された配置領域を特定するための開孔(以下、適宜「領域特定用の開孔」という。)と、物品が誤った向きで配置されたことを検知するための開孔(以下、適宜「誤配置検知用の開孔」という。)とにより定義されるパターンである。
領域特定用の開孔は、Y軸の座標がy1、y2、y3である開孔である。一方、誤配置検知用の開孔は、Y軸の座標がy4である開孔である。ここで、誤配置検知用の開孔は、全ての配置領域内に設けられる。また、y0、y1、y2、y3、y4の間隔は、基本的に、同じである。そして、いずれの配置領域内においても、Y軸の座標がy0である開孔は設けられない。
次に、図11を参照して、本実施形態に係る物品510の構成について説明する。図11に示すように、本実施形態に係る物品510は、実施形態1に係る物品510に対して、更に、物品が誤った向きで配置されたことを検知するための無線タグを固定したものである。つまり、本実施形態では、物品510に対して、物品が配置された配置領域を特定するための無線タグ(以下、適宜「領域特定用の無線タグ」という。)と、物品が誤った向きで配置されたことを検知するための無線タグ(以下、適宜「誤配置検知用の無線タグ」という。)とが固定される。
領域特定用の無線タグは、物品510が正しく配置されたときに、Y軸の座標がy1、y2、y3となる無線タグ、つまり、無線タグ511−513である。一方、誤配置検知用の無線タグは、物品510が正しく配置されたときに、Y軸の座標がy0となり、物品510が誤った向きで配置されたときに、Y軸の座標がy4となる無線タグ、つまり、無線タグ514である。また、物品510が正しく配置されたときに、Y軸の座標がy4となる位置には無線タグは固定されない。なお、図11には、物品510が正しく配置されたときのY軸の座標を、y0−y4として示している。また、本実施形態では、物品510には、配置される向きの誤りを減らすためのマーク515は記されていないものとする。なお、物品510以外の物品(物品520、530)にも、誤配置検知用の無線タグが固定される。
次に、図12を参照して、物品が誤った向きで配置されたことを検知する手法について説明する。図12には、物品510が領域Aに正しい向きで配置され、物品520が領域Bに誤った向きで配置された様子を示している。図12においては、理解を容易にするため、アンテナ310のパターンは図示していない。
物品510は、領域Aに正しい向きで配置されている。従って、無線タグ514のY軸方向の座標はy0となり、無線タグ511のY軸方向の座標はy1となり、無線タグ512のY軸方向の座標はy2となり、無線タグ513のY軸方向の座標はy3となる。その結果、1ビット目に対応する開孔611を介して、無線タグ511のタグ情報が読み取られる。
一方、誤配置に対応する開孔614と重なる位置には、いずれの無線タグも配置されない。このため、開孔614を介して、タグ情報は読み取られない。また、誤配置検知用の無線タグである無線タグ514が配置される位置(Y軸方向の座標がy0である位置)には、いずれの開孔も設けられていない。このため、無線タグ514からは、タグ情報が読み取られない。情報出力システム1000は、無線タグ514からのタグ情報が読み取られないため、正しい向きで配置されたと判別する。なお、無線タグ514は、例えば、(A、4)のタグ情報を記憶する。
これに対して、物品520は、領域Bに誤った向きで配置されている。従って、無線タグ524のY軸方向の座標はy4となり、無線タグ521のY軸方向の座標はy3となり、無線タグ522のY軸方向の座標はy2となり、無線タグ523のY軸方向の座標はy1となる。その結果、2ビット目に対応する開孔622を介して、無線タグ522のタグ情報が読み取られる。
ここで、誤配置に対応する開孔624と重なる位置には、誤配置検知用の無線タグである無線タグ524が配置される。このため、開孔624を介して、無線タグ524のタグ情報が読み取られる。そして、情報出力システム1000は、誤った向きで配置されたと判別する。なお、情報出力システム1000は、誤った向きで配置されたと判別した場合においても、物品520が配置された配置領域を正しく特定可能である場合には、物品520が配置された配置領域を示す情報を出力してもよい。
本実施形態の構成では、物品520が、仮に、誤った向きで配置されても、物品520が配置された配置領域を正しく特定可能であると考えられる。つまり、本実施形態の構成では、1ビット目と3ビット目とを入れ替えることにより、物品520が配置された配置領域を特定可能であると考えられる。なお、無線タグ524は、例えば、(B、4)のタグ情報を記憶する。
次に、図13を参照して、本実施形態に係る処理装置100が実行する情報出力処理について説明する。情報出力処理は、例えば、処理装置100の電源が投入されたことに応答して実行される。
まず、CPU11は、アンテナ310から電波を放射する(ステップS201)。CPU11は、ステップS201の処理を完了すると、いずれかの無線タグから電波を受信したか否かを判別する(ステップS202)。CPU11は、いずれの無線タグからも電波を受信していないと判別すると(ステップS202:NO)、ステップS201に処理を戻す。一方、CPU11は、いずれかの無線タグから電波を受信したと判別すると(ステップS202:YES)、1以上の物品を特定する(ステップS203)。
ここで、(A、1)のタグ情報と、(B、2)のタグ情報と、(B、4)のタグ情報との3つのタグ情報が受信されたものとする。この場合、(A、1)のタグ情報が無線タグ511に記憶されたタグ情報であり、(B、2)のタグ情報が無線タグ522に記憶されたタグ情報であり、(B、4)のタグ情報が無線タグ524に記憶されたタグ情報であると特定される。そして、無線タグ511が固定された物品510と、無線タグ522と無線タグ524とが固定された物品520との2つの物品が特定される。
CPU11は、ステップS203の処理を完了すると、物品を選択する(ステップS204)。例えば、CPU11は、物品510と物品520とから物品510を選択する。CPU11は、ステップS204を完了すると、配置された向きが正しいか否かを判別する(ステップS205)。上述の例では、選択された物品510に関しては、受信されたタグ情報は、(A、1)のタグ情報のみであり、誤配置検知用の無線タグである無線タグ514に記憶されている(A、4)のタグ情報は受信されていない。このため、CPU11は、物品510に関しては、配置された向きが正しいと判別する。CPU11は、物品510の判別結果を示す判別結果情報を、フラッシュメモリ14に記憶する。
CPU11は、ステップS205を完了すると、開孔パターンを特定する(ステップS206)。上述の例では、選択された物品510に関しては、受信されたタグ情報は、(A、1)のタグ情報のみであるため、開孔パターンを示す3ビットの数値は1である。
CPU11は、ステップS206の処理を完了すると、配置領域を特定する(ステップS207。例えば、CPU11は、開孔パターンを示す3ビットの数値が1である場合、1に対応する配置領域として領域Aを特定する。CPU11は、例えば、この時点で、物品510と領域A(配置領域610)とを対応付ける情報である対応関係情報を生成し、フラッシュメモリ14に記憶させる。CPU11は、ステップS207の処理を完了すると、未選択の物品があるか否かを判別する(ステップS208)。
CPU11は、未選択の物品があると判別すると(ステップS208:YES)、ステップS204に処理を戻す。例えば、上述の例において、特定された物品が物品510と物品520とである場合において、物品510のみが選択済みである場合、CPU11は、未選択の物品があると判別し、ステップS204において、物品520を選択する。ここで、上述の例では、物品520に関しては、受信されたタグ情報は、(B、2)のタグ情報と(B、4)のタグ情報との2つである。
この場合、ステップS205において、4ビット目が1であることが検知され、配置された向きが誤っていると判別される。CPU11は、物品520の判別結果を示す判別結果情報を、フラッシュメモリ14に記憶する。ここで、配置された向きが誤っていると判別された場合、ステップS206において、1ビット目と3ビット目とは入れ替えて、配置領域が特定される。上述の例では、2ビット目のみが1であり、1ビット目と3ビット目とが0であるため、開孔パターンを示す3ビットの数値は2である。従って、ステップS206では、開孔パターンとして2が特定される。この場合、2に対応する配置領域として領域Bが特定される。CPU11は、例えば、この時点で、物品520と領域B(配置領域630)とを対応付ける情報である対応関係情報を生成し、フラッシュメモリ14に記憶させる。
CPU11は、未選択の物品がないと判別すると(ステップS208:NO)、画面表示を更新する(ステップS209)。例えば、CPU11は、フラッシュメモリ14に記憶された対応関係情報と判別結果情報とに基づいて、物品と配置領域との対応関係と判別結果とを示す画像をタッチスクリーン16に表示させる。図14に、表示される画像の例を示す。
図14に示すように、画像901は、画像911−917と、画像921と、画像922と、画像930と、を備える。物品510を示す画像である画像921は、領域Aを示す画像である画像911の真上に配置される。また、物品520を示す画像である画像922は、領域Bを示す画像である画像912の真上に配置される。ここで、画像930は、物品520が誤った向きで配置されたことを報知する画像である。画像930は、例えば、物品520が誤った向きで配置されたこと報知する文字列を含む画像である。
なお、誤った向きで配置された物品520に対応する画像922は、強調表示されてもよい。例えば、画像922は、画像921の色彩とは異なる色彩で表示されてもよいし、画像921よりも大きく表示されてもよい。ユーザは、画像901を参照することにより、物品510が配置された配置領域が領域Aであり、物品520が配置された配置領域が領域Bであり、物品520が誤った向きで配置されていることを知ることができる。
本実施形態では、誤配置検出用の無線タグが読み取られた場合、物品が誤った向きで配置されたと判別され、誤った向きで配置されたことを報知する報知情報が出力される。従って、本実施形態によれば、物品が誤った向きで配置されていることを、ユーザに知らせることができる。
(実施形態3)
実施形態2では、誤配置検出用の無線タグが読み取られた場合、物品が誤った向きで配置されたと判別した。本発明において、物品が誤った向きで配置されたことを検出する手法は、この例に限定されない。例えば、誤配置検出用の無線タグが読み取られない場合、物品が誤った向きで配置されたと判別してもよい。この場合、遮蔽板としては、実施形態2に係る遮蔽板601を採用することができる。一方、物品510に関しては、図15に示すように、無線タグを配置することが好適である。
本実施形態では、物品510が正しく配置領域に配置されたときに、誤配置検出用の無線タグである無線タグ514が誤配置検出用の開孔(例えば、開孔614、624、634、644、654、664、674)と重なるように、無線タグ514が物品510に固定される。なお、無線タグ511と無線タグ512と無線タグ513と無線タグ514との間隔は一定である。
本実施形態では、無線タグ514が記憶する(A、4)のタグ情報が、誤配置検出用の開孔を介して読み込まれない場合、物品510が誤った向きで配置されたと判別される。その他の構成や動作は、基本的に、実施形態2と同様である。本実施形態によれば、実施形態2と同様に、物品が誤った向きで配置されたことをユーザに知らせることができる。
(実施形態4)
実施形態1では、2次元通信によりタグ情報を読み取るためのアンテナ、つまり、2次元方向に電波を放射する平面上のアンテナを採用する例について説明した。本発明において、タグ情報の読み取りに用いるアンテナとして、種々のアンテナを採用することができる。本実施形態では、3次元通信によりタグ情報を読み取るためのアンテナ、つまり、3次元方向に電波を放射するアンテナ400を採用する例について説明する。アンテナ400は、細長く薄い、ブレード状のアンテナである。
図16は、本実施形態に係るアンテナ400を介してタグ情報を読み取る様子を示す図である。本実施形態では、机800と遮蔽板600との間にアンテナ310が設けられず、机800の上面に、直接、遮蔽版600が敷設される。そして、机800の下方(例えば、床)に、アンテナ400が配置される。アンテナ400は、遮蔽板600に設けられた開孔の真上に無線タグが配置された場合、この無線タグからタグ情報が読み取ることができる、位置、角度に調整される。また、処理装置100は、このようなタグ情報の読み取りを実現するため、適切な電波強度でアンテナ400から電波が放射されるように、リーダライタ300を制御する。なお、机800を構成する板は、アンテナ400と無線タグとの電波の授受をあまり阻害しない素材や厚さであるものとする。
以下、図17及び図18を参照して、アンテナ400の構成について簡単に説明する。なお、ブレード状のアンテナの詳細な説明は、例えば、特開2015−198372号公報に詳細に開示されている。図17(A)は、アンテナ400の平面図である。図17(B)は、アンテナ400の正面図である。図18(A)は、図17(A)におけるA−A線の断面図である。図18(B)は、図17(A)におけるB−B線の断面図である。図17(A)及び図17(B)において、アンテナ400の長さ方向はX軸方向であり、アンテナ400の幅方向はY軸方向であり、アンテナ400の厚さ方向はZ軸方向である。
アンテナ400は、基板401と、給電部402と、終端抵抗部403と、ストリップライン部404(ストリップライン部404A、ストリップライン部404B)と、無給電電極部(無給電電極部405A、無給電電極部405B、無給電電極部405C、無給電電極部405D)と、金属板406とを備える。また、アンテナ400は、電波を放射する放射面407と、放射面407と対向する対向面408とを備える。基板401は、アンテナ400の基材であり、例えば、ガラス繊維とエポキシ樹脂とを含むプリント基板である。基板401は、例えば、長さ275mm、幅15mm、厚さ3mmの幅狭な板状に形成される。
給電部402は、アンテナ400が備えるストリップライン部404に電流を供給し、基板401の表面の一端に設けられる。給電部402は、図示しない通信ケーブルの他端と、ストリップライン部404の一端とに接続される。給電部402は、図示しない通信ケーブルを介してリーダライタ300から電気信号を受信し、ストリップライン部404に電流を供給する。終端抵抗部403は、ストリップライン部404を流れた電流の反射が発生することを抑制し、基板401の表面の他端に設けられる。
ストリップライン部404は、給電部402から供給された電流が流れる線路であり、基板401の長さ方向に伸びる態様に形成される。ストリップライン部404の一端は、給電部402に接続され、ストリップライン部404の他端は、終端抵抗部403に接続される。ストリップライン部404は、中間部分が、ストリップライン部404Aとストリップライン部404Bとに分岐している。
無給電電極部(無給電電極部405A、無給電電極部405B、無給電電極部405C、無給電電極部405D)は、基板401の長さ方向に伸びる電極であり、基板401の表面に配置される。無給電電極部(無給電電極部405A、無給電電極部405B、無給電電極部405C、無給電電極部405D)は、ストリップライン部404と電磁的に結合し、ストリップライン部404に電流が流れると、内部に電流が流れて電波を放射する。無給電電極部(無給電電極部405A、無給電電極部405B、無給電電極部405C、無給電電極部405D)は、通信に利用される電波の半波長程度の長さを有する。無給電電極部405Aは、基板401の中央よりも給電部402に近いエリア内に配置される。無給電電極部405B、無給電電極部405C、無給電電極部405Dは、基板401の中央よりも終端抵抗部403に近いエリア内に互いに並列に配置される。
金属板406は、基板401の長さ方向に伸びる電極であり、基板401の裏面に配置される。金属板406は、ストリップライン部404とともにストリップラインを構成するためのグランド電極である。金属板406は、通信に利用される電波の1波長程度の長さを有する。アンテナ400には、給電部402に近い部分に無給電電極部405Aが設けられ、終端抵抗部403に近い部分に無給電電極部405B、無給電電極部405C、無給電電極部405Dが設けられる。従って、アンテナ400によれば、電波をバランス良く放射することができる。
本実施形態では、2次元通信によりタグ情報を読み取るためのアンテナではなく、3次元通信によりタグ情報を読み取るためのアンテナを用いて、情報出力システムを構成することができる。本実施形態によれば、種々の理由により2次元通信用のアンテナを使用することができない場合においても、低コストで物品が配置された正確な位置を知らせる情報出力システムを構成することができる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明を実施するにあたっては、種々の形態による変形及び応用が可能である。
本発明において、上記実施形態において説明した構成、機能、動作のどの部分を採用するのかは任意である。また、本発明において、上述した構成、機能、動作のほか、更なる構成、機能、動作が採用されてもよい。また、上述した実施形態は、適宜、自由に組み合わせることができる。また、本発明において採用可能な素材、サイズ、電気的特性などが、上記実施形態において示したものに限定されないことは勿論である。
例えば、実施形態1では、基本的に、処理装置100が単独で、情報出力処理を実行する例について説明した。本発明において、処理装置100とサーバ200とが協働して、情報出力処理を実行してもよい。
実施形態1では、基本的に、物品が配置された配置領域を示す領域情報、物品が誤った方向で配置されたことを報知する報知情報、物品とこの物品が配置された配置領域との対応関係を示す対応関係情報を、タッチスクリーン16に出力し、タッチスクリーン16に表示させる例について説明した。本発明において、これらの情報は、表示されなくてもよい。例えば、CPU11は、これらの情報を、フラッシュメモリ14に出力し、フラッシュメモリ14に記憶させるだけでもよい。また、CPU11は、これらの情報を、第1の通信インターフェース17を介して、サーバ200に送信するだけでもよい。
実施形態1、2、3、4では、物品が配置される予定の領域である配置予定領域が未定である場合において、物品が配置された配置領域を検出し、物品と検出された配置領域との対応関係を示す対応関係情報を、タッチスクリーン16に出力し、タッチスクリーン16に表示させる例について説明した。本発明において、配置予定領域が予め定められている場合、検出された配置領域と予め定められた配置予定領域とが一致するか否かを判別し、判別の結果を報知してもよい。この場合、例えば、個々の物品の配置予定領域をフラッシュメモリ14などに記憶しておき、物品毎に、検出された配置領域と記憶されている配置領域とが一致するか否かを判別する。そして、誤配置であることを示す判別結果が得られた場合、判別結果(誤配置であること)を報知し、物品を配置予定領域に正しく配置することを促す報知情報を、タッチスクリーン16に出力し、表示させてもよい。
実施形態1では、机800の上にアンテナ310が直接敷設され、アンテナ310の上に遮蔽板600が直接敷設され、遮蔽板600の上に直接物品510が配置される例について説明した。本発明において、机800とアンテナ310と遮蔽板600と物品510との間に、他の部材が設けられていてもよいことは勿論である。
実施形態1では、物品が直方体であり、物品が有する底面(物品が有する6つの面のうち、物品の厚さ方向と直交する2つの面のうち一方の面)に、無線タグが固定される例について説明した。本発明において、無線タグが設けられる場所は、この例に限定されない。例えば、無線タグは、物品が有する側面(物品が有する6つの面のうち、物品の厚さ方向と直交しない4つの面のうち1つの面)の底面近傍に固定されてもよい。また、物品は、直方体でなくてもよい。物品は、無線タグが固定される底面を有することが望ましい。
実施形態1では、開孔のパターンが1次元のパターンであり、物品に固定される無線タグが直線上に設けられる例について説明した。本発明において、開孔のパターンは、2次元のパターンであってもよく、物品に固定される無線タグが2つ以上の直線上に設けられてもよい。
実施形態1では、処理装置100やサーバ200が有する機能を多くがソフトウェア(又は、ファームウェア)により実現される例、つまり、処理装置100やサーバ200が有する機能を多くがプロセッサによるプログラムの実行により実現されるについて説明した。本発明において、このような機能は、ハードウェアにより実現されてもよい。この場合、例えば、処理装置100やサーバ200は、CPU11や図示しないCPUに代えて、処理回路を備える。この処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又はこれらの組合せにより構成される。
本発明に係る処理装置100やサーバ200の動作を規定する動作プログラムを既存のパーソナルコンピュータや情報端末装置に適用することで、当該パーソナルコンピュータを本発明に係る処理装置100やサーバ200として機能させることも可能である。また、このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布してもよいし、通信ネットワーク(例えば、インターネット)を介して配布してもよい。
11 CPU、12 ROM、13 RAM、14 フラッシュメモリ、15 RTC、16 タッチスクリーン、17 第1の通信インターフェース、18 第2の通信インターフェース、100 処理装置、200 サーバ、300 リーダライタ、310,400 アンテナ、311,312 シート状導体、313 誘電体、314,315 保護シート、316 浸出領域、320 電波インターフェース、321,322 導体層、323 絶縁体層、324,325 電極、326 コネクタ、330 通信ケーブル、331 内部導体、332 外部導体、340 電波吸収部、341 電波吸収体、342 導体板、401 基板、402 給電部、403 終端抵抗部、404 ストリップライン部、405A,405B,405C,405D 無給電電極部、406 金属板、407 放射面、408 対向面、510,520,530 物品、511−514,521−524,531−533 無線タグ、515 マーク、600,601 遮蔽板、610,620,630,640,650,660,670 配置領域、611,614,622,624,631,632,634,643,644,651,653,654,662−664,671−674 開孔、700 通信ネットワーク、800 机、810 ガイド部材、900,901,911−917,921,922,930 画像、1000 情報出力システム。

Claims (6)

  1. 物品に固定されて前記物品への固定位置を識別するための情報である位置識別情報を含むタグ情報を記憶する複数の無線タグから、前記タグ情報を含む電波を受信するアンテナと、
    前記アンテナを介して、前記複数の無線タグから前記タグ情報を読み取るリーダと、
    導体を含み、少なくとも1つの開孔により構成される開孔パターンであって配置領域毎に異なる開孔パターンを含む複数の配置領域を有し、前記物品と前記アンテナとの間に敷設される遮蔽板と、
    前記リーダにより少なくとも1つのタグ情報が読み取られた場合、前記複数の配置領域のうち、前記少なくとも1つのタグ情報に含まれる前記位置識別情報により識別される固定位置の組み合わせに対応する開孔パターンを含む配置領域を示す情報である領域情報を出力する情報出力手段と、を備える、
    情報出力システム。
  2. 物品に固定されて前記物品への固定位置を識別するための情報である位置識別情報を含むタグ情報を記憶する複数の無線タグから、前記タグ情報を含む電波を受信するアンテナと、
    前記アンテナを介して、前記複数の無線タグから前記タグ情報を読み取るリーダと、
    導体を含み、少なくとも1つの開孔により構成される開孔パターンを含む複数の配置領域を有し、前記物品と前記アンテナとの間に敷設される遮蔽板と、
    前記リーダにより少なくとも1つのタグ情報が読み取られた場合、前記複数の配置領域のうち、前記少なくとも1つのタグ情報に含まれる前記位置識別情報により識別される固定位置の組み合わせに対応する開孔パターンを含む配置領域を示す情報である領域情報を出力する情報出力手段と、を備え、
    前記複数の無線タグには、前記複数の配置領域のうち何れかの配置領域に前記物品が誤った向きで配置されたことを検知するための無線タグである誤配置検知用タグが含まれ、
    前記開孔パターンは、前記物品が正しい向きで配置された場合に前記誤配置検知用タグが配置される位置に開孔を有さず、前記物品が誤った向きで配置された場合に前記誤配置検知用タグが配置される位置に開孔を有する開孔パターンであり、
    前記情報出力手段は、前記リーダにより前記少なくとも1つのタグ情報が読み取られた場合において、前記少なくとも1つのタグ情報に含まれる前記位置識別情報により識別される固定位置のいずれかが前記誤配置検知用タグの固定位置である場合、前記物品が誤った向きで配置されたことを報知する報知情報を出力する、
    報出力システム。
  3. 物品に固定されて前記物品への固定位置を識別するための情報である位置識別情報を含むタグ情報を記憶する複数の無線タグから、前記タグ情報を含む電波を受信するアンテナと、
    前記アンテナを介して、前記複数の無線タグから前記タグ情報を読み取るリーダと、
    導体を含み、少なくとも1つの開孔により構成される開孔パターンを含む複数の配置領域を有し、前記物品と前記アンテナとの間に敷設される遮蔽板と、
    前記リーダにより少なくとも1つのタグ情報が読み取られた場合、前記複数の配置領域のうち、前記少なくとも1つのタグ情報に含まれる前記位置識別情報により識別される固定位置の組み合わせに対応する開孔パターンを含む配置領域を示す情報である領域情報を出力する情報出力手段と、を備え、
    前記複数の無線タグには、前記複数の配置領域のうち何れかの配置領域に前記物品が誤った向きで配置されたことを検知するための無線タグである誤配置検知用タグが含まれ、
    前記開孔パターンは、前記物品が正しい向きで配置された場合に前記誤配置検知用タグが配置される位置に開孔を有し、前記物品が誤った向きで配置された場合に前記誤配置検知用タグが配置される位置に開孔を有さない開孔パターンであり、
    前記情報出力手段は、前記リーダにより前記少なくとも1つのタグ情報が読み取られた場合において、前記少なくとも1つのタグ情報に含まれる前記位置識別情報により識別される固定位置のいずれもが前記誤配置検知用タグの固定位置でない場合、前記物品が誤った向きで配置されたことを報知する報知情報を出力する、
    報出力システム。
  4. 物品に固定されて前記物品への固定位置を識別するための情報である位置識別情報を含むタグ情報を記憶する複数の無線タグから、前記タグ情報を含む電波を受信するアンテナと、
    前記アンテナを介して、前記複数の無線タグから前記タグ情報を読み取るリーダと、
    導体を含み、少なくとも1つの開孔により構成される開孔パターンを含む複数の配置領域を有し、前記物品と前記アンテナとの間に敷設される遮蔽板と、
    前記リーダにより少なくとも1つのタグ情報が読み取られた場合、前記複数の配置領域のうち、前記少なくとも1つのタグ情報に含まれる前記位置識別情報により識別される固定位置の組み合わせに対応する開孔パターンを含む配置領域を示す情報である領域情報を出力する情報出力手段と、を備え、
    前記複数の配置領域は、前記遮蔽板の長手方向に一列に並び、
    前記少なくとも1つの開孔は、前記遮蔽板の長手方向と直交する方向に一列に並び、
    前記複数の無線タグは、前記物品が正しく配置された場合に前記遮蔽板の長手方向と直交する方向に一列に並ぶ、
    報出力システム。
  5. 前記アンテナは、平面状のアンテナであり、前記遮蔽板と重ねられる、
    請求項1から4の何れか1項に記載の情報出力システム。
  6. 前記タグ情報は、前記物品を識別するための情報である物品識別情報を更に含み、
    前記複数の無線タグは、複数の物品のそれぞれに固定され、
    前記情報出力手段は、前記リーダにより前記少なくとも1つのタグ情報が読み取られた場合、前記複数の物品のうち、前記少なくとも1つのタグ情報に含まれる前記物品識別情報により識別される物品と、前記複数の配置領域のうち、前記少なくとも1つのタグ情報に含まれる前記位置識別情報により識別される固定位置の組み合わせに対応する開孔パターンを含む配置領域と、の対応関係を示す情報である対応関係情報を出力する、
    請求項1から5の何れか1項に記載の情報出力システム。
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